JPH06250219A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH06250219A JPH06250219A JP5036289A JP3628993A JPH06250219A JP H06250219 A JPH06250219 A JP H06250219A JP 5036289 A JP5036289 A JP 5036289A JP 3628993 A JP3628993 A JP 3628993A JP H06250219 A JPH06250219 A JP H06250219A
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- Japan
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- liquid crystal
- crystal display
- display device
- semiconductor layer
- pixel electrode
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- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 補助容量電極やその他の信号配線等の電極と
画素電極との短絡あるいは電流リークに起因した画面の
点欠陥などの表示欠陥を抑えて、表示品質の高い液晶表
示装置を実現する。 【構成】 画素電極15に帯電した静電気を半導体層1
7によって緩慢に逃がすことができる。これにより静電
気が画素電極15から補助容量電極23あるいは信号配
線3などの導電性の高い各種電極等の方向に急激に移動
してその経路にあるゲート絶縁膜25などを絶縁破壊す
るといった動きを避けることができる。その結果、補助
容量電極23や信号配線3と画素電極15との短絡ある
いは電流リークに起因した画面の点欠陥などの表示欠陥
を抑えることができる。
画素電極との短絡あるいは電流リークに起因した画面の
点欠陥などの表示欠陥を抑えて、表示品質の高い液晶表
示装置を実現する。 【構成】 画素電極15に帯電した静電気を半導体層1
7によって緩慢に逃がすことができる。これにより静電
気が画素電極15から補助容量電極23あるいは信号配
線3などの導電性の高い各種電極等の方向に急激に移動
してその経路にあるゲート絶縁膜25などを絶縁破壊す
るといった動きを避けることができる。その結果、補助
容量電極23や信号配線3と画素電極15との短絡ある
いは電流リークに起因した画面の点欠陥などの表示欠陥
を抑えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に係り、
特に画素電極近傍の静電破壊を抑止して製造歩留まりの
向上および高耐久性を実現した液晶表示装置に関する。
特に画素電極近傍の静電破壊を抑止して製造歩留まりの
向上および高耐久性を実現した液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄型、低消費電力等の
特徴を活かして、テレビあるいはグラフィックディスプ
レイなどの表示素子として盛んに利用されている。
特徴を活かして、テレビあるいはグラフィックディスプ
レイなどの表示素子として盛んに利用されている。
【0003】中でも、薄膜トランジスタ(Thin Film Tr
ansistor;以下、TFTと略称)をスイッチング素子と
して用いたアクティブマトリックス型液晶表示装置は、
高速応答性に優れ、高精細化に適しており、ディスプレ
イ画面の高画質化、大型化、カラー画像化を実現するも
のとして注目されている。
ansistor;以下、TFTと略称)をスイッチング素子と
して用いたアクティブマトリックス型液晶表示装置は、
高速応答性に優れ、高精細化に適しており、ディスプレ
イ画面の高画質化、大型化、カラー画像化を実現するも
のとして注目されている。
【0004】このアクティブマトリックス型液晶表示装
置の表示素子部分は、一般的にTFTのようなスイッチ
ング用TFT素子とこれに接続された画素電極が配設さ
れたTFT素子アレイ基板と、これに対向して配置され
る対向電極が形成された対向基板と、これら基板間に挟
持される液晶組成物と、さらに各基板の外表面側に貼設
される偏光板とからその主要部分が構成されている。
置の表示素子部分は、一般的にTFTのようなスイッチ
ング用TFT素子とこれに接続された画素電極が配設さ
れたTFT素子アレイ基板と、これに対向して配置され
る対向電極が形成された対向基板と、これら基板間に挟
持される液晶組成物と、さらに各基板の外表面側に貼設
される偏光板とからその主要部分が構成されている。
【0005】このような構造の従来のアクティブマトリ
ックス型液晶表示装置は、一般的に例えば下記に述べる
ような製造工程で製作されている。図8(a)は従来の
アクティブマトリックス型液晶表示装置の構造を示す平
面図8(b)はそのA−A´断面図である。まず、基板
700上にMo−Ta合金を成膜し、これをパターニン
グしてゲート電極701および補助容量電極703を形
成する。続いて 2層構造のゲート絶縁膜705、70
7、a−Siのような半導体層709を順次堆積する。
この半導体層709が後に活性層となる。そして半導体
層709のチャネル部分を覆うようにチャネル保護膜7
11を形成する。そして後工程でとなるn+ a−Si膜
を堆積した後、半導体層709をパターニングして島状
に分離し、n+ a−Si膜をパターニングしてオーミッ
クコンタクト層713、715を形成する。そしてIT
Oのような透明導電膜を成膜し、これをエッチングによ
りパターニングして画素電極717を形成する。そして
Mo/Ta/Moの金属膜を成膜しこれをパターニング
して、ソース電極719と、信号配線721に一体形成
のドレイン電極723とを形成する。さらに、チャネル
保護膜711上に残ったn+ a−Si膜をエッチングな
どにより除去してTFTアレイ基板を完成する。
ックス型液晶表示装置は、一般的に例えば下記に述べる
ような製造工程で製作されている。図8(a)は従来の
アクティブマトリックス型液晶表示装置の構造を示す平
面図8(b)はそのA−A´断面図である。まず、基板
700上にMo−Ta合金を成膜し、これをパターニン
グしてゲート電極701および補助容量電極703を形
成する。続いて 2層構造のゲート絶縁膜705、70
7、a−Siのような半導体層709を順次堆積する。
この半導体層709が後に活性層となる。そして半導体
層709のチャネル部分を覆うようにチャネル保護膜7
11を形成する。そして後工程でとなるn+ a−Si膜
を堆積した後、半導体層709をパターニングして島状
に分離し、n+ a−Si膜をパターニングしてオーミッ
クコンタクト層713、715を形成する。そしてIT
Oのような透明導電膜を成膜し、これをエッチングによ
りパターニングして画素電極717を形成する。そして
Mo/Ta/Moの金属膜を成膜しこれをパターニング
して、ソース電極719と、信号配線721に一体形成
のドレイン電極723とを形成する。さらに、チャネル
保護膜711上に残ったn+ a−Si膜をエッチングな
どにより除去してTFTアレイ基板を完成する。
【0006】このような製造方法によって、従来のアク
ティブマトリックス型液晶表示装置は画素電極の一つ一
つに対して少なくとも一つずつのTFT725および補
助容量(Cs )727が接続された構造に形成される。
補助容量727は、前記の補助容量電極703と画素電
極717とを上下両電極として用いるとともにその間に
挟持された前記のゲート絶縁膜705、707を誘電体
として用いて形成される。
ティブマトリックス型液晶表示装置は画素電極の一つ一
つに対して少なくとも一つずつのTFT725および補
助容量(Cs )727が接続された構造に形成される。
補助容量727は、前記の補助容量電極703と画素電
極717とを上下両電極として用いるとともにその間に
挟持された前記のゲート絶縁膜705、707を誘電体
として用いて形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アクティブマトリックス型液晶表示装置においては、補
助容量727や画素電極の近傍に短絡や電流リークが発
生することが多く、これに起因して画面に点欠陥などの
表示欠陥が頻発するという問題がある。このような表示
欠陥のため、従来のアクティブマトリックス型液晶表示
装置の製造歩留まりが低くなるという問題があった。特
に補助容量727は、本来、表示状態を適切な時間にわ
たって保持して好適な画像表示を実現するために案出さ
れたものであるが、従来の技術においては上述のように
むしろ点欠陥などの表示欠陥が発生するためにその実用
上での問題があった。
アクティブマトリックス型液晶表示装置においては、補
助容量727や画素電極の近傍に短絡や電流リークが発
生することが多く、これに起因して画面に点欠陥などの
表示欠陥が頻発するという問題がある。このような表示
欠陥のため、従来のアクティブマトリックス型液晶表示
装置の製造歩留まりが低くなるという問題があった。特
に補助容量727は、本来、表示状態を適切な時間にわ
たって保持して好適な画像表示を実現するために案出さ
れたものであるが、従来の技術においては上述のように
むしろ点欠陥などの表示欠陥が発生するためにその実用
上での問題があった。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたもので、その目的は、補助容量電極やその他
の信号配線等の電極と画素電極との短絡あるいは電流リ
ークに起因した画面の点欠陥などの表示欠陥を抑えて、
表示品質の高い液晶表示装置を実現することにある。
に成されたもので、その目的は、補助容量電極やその他
の信号配線等の電極と画素電極との短絡あるいは電流リ
ークに起因した画面の点欠陥などの表示欠陥を抑えて、
表示品質の高い液晶表示装置を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の液晶表示装置は、基板上に交差するように
形成された複数の走査配線および複数の信号配線と、半
導体からなる活性層を有し、前記走査配線および前記信
号配線の交差部ごとに形成されて前記走査配線にゲート
が接続され前記信号配線にドレインが接続された薄膜ト
ランジスタ素子と、前記薄膜トランジスタ素子のソース
に接続された画素電極と、前記薄膜トランジスタ素子の
活性層と同層に同じ半導体から形成され前記画素電極の
少なくとも一部分と重なって接触するように形成された
半導体層とが形成されたスイッチング素子アレイ基板
と、前記スイッチング素子アレイ基板に間隙を有して対
向配置される対向電極が形成された対向基板と、前記ス
イッチング素子アレイ基板と前記対向基板との間に周囲
を封止されて封入された液晶組成物とを具備することを
特徴としている。
に、本発明の液晶表示装置は、基板上に交差するように
形成された複数の走査配線および複数の信号配線と、半
導体からなる活性層を有し、前記走査配線および前記信
号配線の交差部ごとに形成されて前記走査配線にゲート
が接続され前記信号配線にドレインが接続された薄膜ト
ランジスタ素子と、前記薄膜トランジスタ素子のソース
に接続された画素電極と、前記薄膜トランジスタ素子の
活性層と同層に同じ半導体から形成され前記画素電極の
少なくとも一部分と重なって接触するように形成された
半導体層とが形成されたスイッチング素子アレイ基板
と、前記スイッチング素子アレイ基板に間隙を有して対
向配置される対向電極が形成された対向基板と、前記ス
イッチング素子アレイ基板と前記対向基板との間に周囲
を封止されて封入された液晶組成物とを具備することを
特徴としている。
【0010】なお、前記の半導体層は、前記の薄膜トラ
ンジスタ素子の半導体層を延長したパターンとして形成
することで、薄膜トランジスタ素子の半導体層と一体に
形成してもよく、あるいは前記の半導体層をスイッチン
グ素子アレイ基板の製造工程終了後迄に薄膜トランジス
タ素子の半導体層から切り離してもよい。
ンジスタ素子の半導体層を延長したパターンとして形成
することで、薄膜トランジスタ素子の半導体層と一体に
形成してもよく、あるいは前記の半導体層をスイッチン
グ素子アレイ基板の製造工程終了後迄に薄膜トランジス
タ素子の半導体層から切り離してもよい。
【0011】また、前記の半導体層は少なくとも該液晶
表示装置の製造工程の間だけは特定の電圧を外部から印
加されるように特定の電源に製造工程の間だけは接続し
てもよく、あるいは少なくとも製造工程の間だけ接地
(アース)に接続してもよい。そして該液晶表示装置が
完成した後は、前記の半導体層を前記の接地(アース)
から切り離してもよく、あるいは接続したままでもよ
い。
表示装置の製造工程の間だけは特定の電圧を外部から印
加されるように特定の電源に製造工程の間だけは接続し
てもよく、あるいは少なくとも製造工程の間だけ接地
(アース)に接続してもよい。そして該液晶表示装置が
完成した後は、前記の半導体層を前記の接地(アース)
から切り離してもよく、あるいは接続したままでもよ
い。
【0012】また、前記の半導体層の材料すなわち活性
層の材料としては、例えばa−Siなど一般的なTFT
の活性層に用いられるような半導体材料を用いることが
できる。
層の材料としては、例えばa−Siなど一般的なTFT
の活性層に用いられるような半導体材料を用いることが
できる。
【0013】
【作用】点欠陥などの表示欠陥は補助容量電極やその他
の信号配線等の電極と画素電極との短絡や電流リークに
より頻発する。したがって本発明者らは、補助容量電極
やその他の信号配線等の電極と画素電極との短絡や電流
リークの発生原因をさらに究明した。その結果、点欠陥
などの表示欠陥が発生した液晶表示装置の補助容量電極
部分などを電子顕微鏡などで詳細に検証したところ、絶
縁破壊が見られることが確認された。このことから本発
明者らは、画素電極に製造工程中に静電気が帯電し、こ
れが急峻に補助容量電極や信号配線などへ流れるため
に、その経路にあるゲート絶縁膜などが絶縁破壊され、
その絶縁破壊された部分で短絡や電流リークが発生する
という結論を得た。
の信号配線等の電極と画素電極との短絡や電流リークに
より頻発する。したがって本発明者らは、補助容量電極
やその他の信号配線等の電極と画素電極との短絡や電流
リークの発生原因をさらに究明した。その結果、点欠陥
などの表示欠陥が発生した液晶表示装置の補助容量電極
部分などを電子顕微鏡などで詳細に検証したところ、絶
縁破壊が見られることが確認された。このことから本発
明者らは、画素電極に製造工程中に静電気が帯電し、こ
れが急峻に補助容量電極や信号配線などへ流れるため
に、その経路にあるゲート絶縁膜などが絶縁破壊され、
その絶縁破壊された部分で短絡や電流リークが発生する
という結論を得た。
【0014】そこで、本発明の液晶表示装置において
は、薄膜トランジスタ素子の半導体層を形成する膜と同
層で同材料からなる膜を画素電極に重なるように形成し
て接触させることで、画素電極に帯電した静電気を絶縁
破壊がおこらないように緩慢に画素電極から逃がすよう
にしている。このように静電気を逃がすための手段とし
て、薄膜トランジスタ素子の活性層に用いられる半導体
と同じ材料を前記の半導体層として好適に用いることが
できるのは、TFTの活性層として通常用いられる半導
体が、画素電極に帯電した静電気を流す程度に導電性を
有しており、しかも通常のTFTの動作電圧では電流が
流れない程度に非導電性を有しているからである。
は、薄膜トランジスタ素子の半導体層を形成する膜と同
層で同材料からなる膜を画素電極に重なるように形成し
て接触させることで、画素電極に帯電した静電気を絶縁
破壊がおこらないように緩慢に画素電極から逃がすよう
にしている。このように静電気を逃がすための手段とし
て、薄膜トランジスタ素子の活性層に用いられる半導体
と同じ材料を前記の半導体層として好適に用いることが
できるのは、TFTの活性層として通常用いられる半導
体が、画素電極に帯電した静電気を流す程度に導電性を
有しており、しかも通常のTFTの動作電圧では電流が
流れない程度に非導電性を有しているからである。
【0015】このように画素電極に帯電した静電気を緩
慢に逃がすことで、静電気が画素電極から補助容量電極
あるいは信号配線などの導電性の高い各種電極等の方に
急激に移動してその経路にあるゲート絶縁膜などを絶縁
破壊するといった動きを避けることができる。その結
果、補助容量電極やその他の信号配線等の電極と画素電
極との短絡あるいは電流リークに起因した画面の点欠陥
などの表示欠陥を抑えて、表示品質の高い液晶表示装置
を実現することができる。
慢に逃がすことで、静電気が画素電極から補助容量電極
あるいは信号配線などの導電性の高い各種電極等の方に
急激に移動してその経路にあるゲート絶縁膜などを絶縁
破壊するといった動きを避けることができる。その結
果、補助容量電極やその他の信号配線等の電極と画素電
極との短絡あるいは電流リークに起因した画面の点欠陥
などの表示欠陥を抑えて、表示品質の高い液晶表示装置
を実現することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る液晶表示装置の実施例
を、図面に基づいて詳細に説明する。
を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】(実施例1)図1は本発明に係る第1の実
施例の液晶表示装置の構造を示す平面図、図2はその製
造方法を示す断面図である。基板上に交差するように形
成された複数の走査配線1および複数の信号配線3と、
半導体であるa−Siを活性層5として有し走査配線1
および信号配線3の交差部ごとに形成されて走査配線1
にゲート7が接続され信号配線3にドレイン9が接続さ
れたTFT11と、このTFT11のソース13に接続
された画素電極15と、TFT11の活性層5と同層で
同じ半導体材料の膜から形成され、画素電極15の一部
分と重なるように形成され活性層5と一体に形成された
半導体層17とが形成されてTFTアレイ基板19の主
要部が構成されている。そしてこのTFTアレイ基板1
9に間隙を有して対向配置される対向電極(図示省略)
が形成された対向基板(図示省略)と、この対向基板と
TFTアレイ基板19との間に周囲を封止されて(図示
省略)封入された液晶層(図示省略)とから本発明の液
晶表示装置の主要部は構成されている。なお図1におい
ては図示を明解化するために、特に本発明の特徴をなす
部分である半導体層17(および突起21、活性層5)
には斜線を施して示している。
施例の液晶表示装置の構造を示す平面図、図2はその製
造方法を示す断面図である。基板上に交差するように形
成された複数の走査配線1および複数の信号配線3と、
半導体であるa−Siを活性層5として有し走査配線1
および信号配線3の交差部ごとに形成されて走査配線1
にゲート7が接続され信号配線3にドレイン9が接続さ
れたTFT11と、このTFT11のソース13に接続
された画素電極15と、TFT11の活性層5と同層で
同じ半導体材料の膜から形成され、画素電極15の一部
分と重なるように形成され活性層5と一体に形成された
半導体層17とが形成されてTFTアレイ基板19の主
要部が構成されている。そしてこのTFTアレイ基板1
9に間隙を有して対向配置される対向電極(図示省略)
が形成された対向基板(図示省略)と、この対向基板と
TFTアレイ基板19との間に周囲を封止されて(図示
省略)封入された液晶層(図示省略)とから本発明の液
晶表示装置の主要部は構成されている。なお図1におい
ては図示を明解化するために、特に本発明の特徴をなす
部分である半導体層17(および突起21、活性層5)
には斜線を施して示している。
【0018】図1に示すように、半導体層17は平面的
には信号配線3の下層およびTFT11の内部に配置さ
れるとともに画素電極15の周縁の一部分と重なって接
触するように突起21を一部設けてパターニングされて
いる。そしてこの半導体層17は、TFT11の内部で
はその活性層5として用いられている。つまり、半導体
層17とTFT11の活性層5とは、同じ層に成膜され
た同じa−Si材料から形成された半導体膜であって、
活性層5と半導体層17とは前記したように一体形成さ
れている。
には信号配線3の下層およびTFT11の内部に配置さ
れるとともに画素電極15の周縁の一部分と重なって接
触するように突起21を一部設けてパターニングされて
いる。そしてこの半導体層17は、TFT11の内部で
はその活性層5として用いられている。つまり、半導体
層17とTFT11の活性層5とは、同じ層に成膜され
た同じa−Si材料から形成された半導体膜であって、
活性層5と半導体層17とは前記したように一体形成さ
れている。
【0019】このような半導体層17によって、画素電
極15に帯電した静電気を緩慢に逃がすことができる。
これにより、静電気が画素電極15から補助容量電極2
3あるいは信号配線3などの導電性の高い各種電極等の
方向に急激に移動してその経路にあるゲート絶縁膜25
などを絶縁破壊するといった動きを避けることができ
る。その結果、補助容量電極23や信号配線3と画素電
極15との短絡あるいは電流リークに起因した画面の点
欠陥などの表示欠陥を抑えて、表示品質の高い液晶表示
装置を実現することができる。ここで、補助容量(Cs
)27は補助容量電極23とゲート絶縁膜25と画素
電極15とから形成されており、最も静電気が帯電しや
すいのは画素電極15であってその帯電による絶縁破壊
が発生する確率が最も高いのは補助容量電極23と画素
電極15とに挟まれたゲート絶縁膜25だからである。
極15に帯電した静電気を緩慢に逃がすことができる。
これにより、静電気が画素電極15から補助容量電極2
3あるいは信号配線3などの導電性の高い各種電極等の
方向に急激に移動してその経路にあるゲート絶縁膜25
などを絶縁破壊するといった動きを避けることができ
る。その結果、補助容量電極23や信号配線3と画素電
極15との短絡あるいは電流リークに起因した画面の点
欠陥などの表示欠陥を抑えて、表示品質の高い液晶表示
装置を実現することができる。ここで、補助容量(Cs
)27は補助容量電極23とゲート絶縁膜25と画素
電極15とから形成されており、最も静電気が帯電しや
すいのは画素電極15であってその帯電による絶縁破壊
が発生する確率が最も高いのは補助容量電極23と画素
電極15とに挟まれたゲート絶縁膜25だからである。
【0020】このように静電気を逃がすための半導体層
17としてTFT11に用いられる活性層5と同じa−
Siのような半導体膜を好適に用いることができるの
は、TFT11の活性層5として通常用いられるa−S
iのような半導体膜が、画素電極15に帯電した高圧で
微小な静電気を流す程度に導電性があり、かつ通常のT
FTの動作電圧では電流が流れない程度に非導電性を有
しているからである。
17としてTFT11に用いられる活性層5と同じa−
Siのような半導体膜を好適に用いることができるの
は、TFT11の活性層5として通常用いられるa−S
iのような半導体膜が、画素電極15に帯電した高圧で
微小な静電気を流す程度に導電性があり、かつ通常のT
FTの動作電圧では電流が流れない程度に非導電性を有
しているからである。
【0021】さらには、この第1の実施例の液晶表示装
置においては、信号配線3の下および補助容量電極23
の上にも半導体層17を配置しているので、信号配線3
の下および補助容量電極23の上に形成されるゲート絶
縁膜25のような絶縁膜にピンホール欠陥が生じても、
さらにそのピンホールに対応する部分の半導体膜にピン
ホール欠陥が生じない限りは層間短絡欠陥などは生じる
ことがない。したがってそのような部分での短絡欠陥な
どの生じる確率を極めて低いものに抑えることができ
る。このような効果があいまって、本発明の液晶表示装
置においては画面の点欠陥などの表示欠陥を抑えて、表
示品質の高い液晶表示装置を実現することができる。
置においては、信号配線3の下および補助容量電極23
の上にも半導体層17を配置しているので、信号配線3
の下および補助容量電極23の上に形成されるゲート絶
縁膜25のような絶縁膜にピンホール欠陥が生じても、
さらにそのピンホールに対応する部分の半導体膜にピン
ホール欠陥が生じない限りは層間短絡欠陥などは生じる
ことがない。したがってそのような部分での短絡欠陥な
どの生じる確率を極めて低いものに抑えることができ
る。このような効果があいまって、本発明の液晶表示装
置においては画面の点欠陥などの表示欠陥を抑えて、表
示品質の高い液晶表示装置を実現することができる。
【0022】このような構造の本発明に係る液晶表示装
置においては、点欠陥の発生を従来の液晶表示装置と比
べて約20%ほど低減させることができた。
置においては、点欠陥の発生を従来の液晶表示装置と比
べて約20%ほど低減させることができた。
【0023】次に本発明に係る液晶表示装置の製造方法
を説明する。
を説明する。
【0024】まず、透明基板201上にMo−Ta合金
を例えばCVD法で 250nm程度堆積して金属膜を成膜
し、これをパターニングして走査配線1および補助容量
電極23を形成する(図2(a))。
を例えばCVD法で 250nm程度堆積して金属膜を成膜
し、これをパターニングして走査配線1および補助容量
電極23を形成する(図2(a))。
【0025】続いて例えばSiOx 膜を成膜して層間絶
縁膜を兼ねたゲート絶縁膜25を形成する。このゲート
絶縁膜25は成膜時のピンホール欠陥などに起因した短
絡欠陥を防ぐためと所定の膜厚を得るためにSiOx 膜
を 2度に分けて成膜して形成する。そしてその上にa−
Siを堆積して半導体膜29を成膜し、その上に例えば
SiNx の絶縁膜を堆積した後これをエッチングにより
パターニングしてチャネル保護膜31を形成する
(b)。
縁膜を兼ねたゲート絶縁膜25を形成する。このゲート
絶縁膜25は成膜時のピンホール欠陥などに起因した短
絡欠陥を防ぐためと所定の膜厚を得るためにSiOx 膜
を 2度に分けて成膜して形成する。そしてその上にa−
Siを堆積して半導体膜29を成膜し、その上に例えば
SiNx の絶縁膜を堆積した後これをエッチングにより
パターニングしてチャネル保護膜31を形成する
(b)。
【0026】次にn+ −a−Si膜を堆積しこれをパタ
ーニングしてオーミックコンタクト層33を形成する。
ただしこのときにはオーミックコンタクト層33はチャ
ネル保護膜31上ではつながった状態となっている。こ
の部分は後工程で分離することにする。そして半導体膜
29をエッチングによりTFT11および信号配線3下
に対応する位置に残るようにパターニングして、半導体
層17を形成する。またこのとき、後工程で形成する画
素電極15と重なるように突起21を設けておく。また
この半導体層17はTFT11の活性層5と一体に繋が
っていることは前述した通りである。このようにして一
つの半導体膜29からTFT11の活性層5と一部に突
起21を有する半導体層17とを形成する(c)。
ーニングしてオーミックコンタクト層33を形成する。
ただしこのときにはオーミックコンタクト層33はチャ
ネル保護膜31上ではつながった状態となっている。こ
の部分は後工程で分離することにする。そして半導体膜
29をエッチングによりTFT11および信号配線3下
に対応する位置に残るようにパターニングして、半導体
層17を形成する。またこのとき、後工程で形成する画
素電極15と重なるように突起21を設けておく。また
この半導体層17はTFT11の活性層5と一体に繋が
っていることは前述した通りである。このようにして一
つの半導体膜29からTFT11の活性層5と一部に突
起21を有する半導体層17とを形成する(c)。
【0027】そしてITOのような透明導電膜を成膜し
これをパターニングして画素電極15を形成する。この
とき画素電極15を前記の半導体層17の突起21に重
なるようにパターニングすることは言うまでもない
(d)。
これをパターニングして画素電極15を形成する。この
とき画素電極15を前記の半導体層17の突起21に重
なるようにパターニングすることは言うまでもない
(d)。
【0028】次にMo/Al/Mo金属膜を成膜しこれ
をパターニングして、TFT11のドレイン9に接続さ
れるドレイン電極35と一体形成の信号配線3と、TF
T11のソース13と画素電極15とを接続するソース
電極37とを形成する。さらにチャネル保護膜31上に
残ったn+ −a−Si膜をエッチング除去する(e)。
こうしてTFTアレイ基板19が完成する。なお、ここ
でさらに信頼性を向上させるために、完成したTFTア
レイ基板19の上面を覆うように例えばSiNx 膜から
なるパシベーション膜を形成してもよい。
をパターニングして、TFT11のドレイン9に接続さ
れるドレイン電極35と一体形成の信号配線3と、TF
T11のソース13と画素電極15とを接続するソース
電極37とを形成する。さらにチャネル保護膜31上に
残ったn+ −a−Si膜をエッチング除去する(e)。
こうしてTFTアレイ基板19が完成する。なお、ここ
でさらに信頼性を向上させるために、完成したTFTア
レイ基板19の上面を覆うように例えばSiNx 膜から
なるパシベーション膜を形成してもよい。
【0029】このようなTFTアレイ基板19と、対向
電極(図示省略)が形成された対向基板(図示省略)と
を所定のセルギャップを有するようにスペーサ(図示省
略)を介して対向配置し、その周囲を封止材で封止して
空セルを形成する。そしてその空セルに液晶組成物を注
入、封止し、さらには液晶駆動回路などを接続して本発
明に係る液晶表示装置の主要部が完成する。
電極(図示省略)が形成された対向基板(図示省略)と
を所定のセルギャップを有するようにスペーサ(図示省
略)を介して対向配置し、その周囲を封止材で封止して
空セルを形成する。そしてその空セルに液晶組成物を注
入、封止し、さらには液晶駆動回路などを接続して本発
明に係る液晶表示装置の主要部が完成する。
【0030】なお、上記の実施例では、半導体層17の
突起21が液晶表示装置の完成後にも半導体層17と一
体につながっているが、この突起21は液晶表示装置の
完成後には半導体層17本体から切断してもよい。その
方法としては、TFTアレイ基板19がほぼ完成してT
FT11が各種配線と接続されて画素電極15に帯電し
た静電気による絶縁破壊の心配がほとんどなくなった
後、例えばチャネル保護膜31上のオーミックコンタク
ト層33をエッチングする際に、信号配線3と画素電極
15との間で露出している部分の突起21をエッチング
除去するなどして切断することもできる。
突起21が液晶表示装置の完成後にも半導体層17と一
体につながっているが、この突起21は液晶表示装置の
完成後には半導体層17本体から切断してもよい。その
方法としては、TFTアレイ基板19がほぼ完成してT
FT11が各種配線と接続されて画素電極15に帯電し
た静電気による絶縁破壊の心配がほとんどなくなった
後、例えばチャネル保護膜31上のオーミックコンタク
ト層33をエッチングする際に、信号配線3と画素電極
15との間で露出している部分の突起21をエッチング
除去するなどして切断することもできる。
【0031】(実施例2)図3(a)は第2の実施例の
液晶表示装置を示す平面図、(b)はそのB−B´断面
図である。この第2の実施例の液晶表示装置は、半導体
層17の突起21をソース電極37の下に形成したこと
が、第1の実施例と構造的に異なる点である。その他の
点は第1の実施例と同様である。なお図3においては、
第1の実施例と同様の部位には同一の番号を付して示し
た。このように半導体層17の突起21をソース電極3
7の下で画素電極15に重なるように形成することもで
きる。この第2の実施例の場合では、ソース電極37に
より突起21全体が被覆されているので、TFTアレイ
基板19の製造工程中および完成以降も半導体層17と
突起21とは一体につながった状態のままに保たれる。
液晶表示装置を示す平面図、(b)はそのB−B´断面
図である。この第2の実施例の液晶表示装置は、半導体
層17の突起21をソース電極37の下に形成したこと
が、第1の実施例と構造的に異なる点である。その他の
点は第1の実施例と同様である。なお図3においては、
第1の実施例と同様の部位には同一の番号を付して示し
た。このように半導体層17の突起21をソース電極3
7の下で画素電極15に重なるように形成することもで
きる。この第2の実施例の場合では、ソース電極37に
より突起21全体が被覆されているので、TFTアレイ
基板19の製造工程中および完成以降も半導体層17と
突起21とは一体につながった状態のままに保たれる。
【0032】このような第2の実施例の液晶表示装置に
おいても、第1の実施例と同様に画面の点欠陥などの表
示欠陥を抑えて、表示品質の高い液晶表示装置を実現す
ることができる。
おいても、第1の実施例と同様に画面の点欠陥などの表
示欠陥を抑えて、表示品質の高い液晶表示装置を実現す
ることができる。
【0033】(実施例3)図4(a)は第2の実施例の
液晶表示装置を示す平面図、(b)はそのB−B´断面
図である。この第3の実施例の液晶表示装置は、半導体
層17を画素電極15の下に重なるとともに補助容量電
極23の上に絶縁膜としてのチャネル保護膜25と重な
るように形成することで、補助容量(Cs )27の上部
電極として画素電極15が兼用されている部分ほぼ全体
にわたって画素電極15と半導体層17とを重ね合わせ
て接触させている。そして半導体層17のパターン以外
の点は前述の第1および第2の実施例と同様である。な
お、図4においても第1の実施例等と同様の部位は同一
の番号を付して示した。
液晶表示装置を示す平面図、(b)はそのB−B´断面
図である。この第3の実施例の液晶表示装置は、半導体
層17を画素電極15の下に重なるとともに補助容量電
極23の上に絶縁膜としてのチャネル保護膜25と重な
るように形成することで、補助容量(Cs )27の上部
電極として画素電極15が兼用されている部分ほぼ全体
にわたって画素電極15と半導体層17とを重ね合わせ
て接触させている。そして半導体層17のパターン以外
の点は前述の第1および第2の実施例と同様である。な
お、図4においても第1の実施例等と同様の部位は同一
の番号を付して示した。
【0034】このような構造にすることで、画素電極1
5と半導体層17とを前述の実施例での突起21よりも
さらに広い面積にわたって接触させることができる。ま
た、補助容量部分に半導体層を残しているため、絶縁膜
のピンホールに起因する短絡欠陥の密度(発生確率)を
低減することができることは言うまでもない。その結
果、画面の点欠陥などの表示欠陥をより効果的に抑え
て、表示品質の高い液晶表示装置を実現することができ
る。
5と半導体層17とを前述の実施例での突起21よりも
さらに広い面積にわたって接触させることができる。ま
た、補助容量部分に半導体層を残しているため、絶縁膜
のピンホールに起因する短絡欠陥の密度(発生確率)を
低減することができることは言うまでもない。その結
果、画面の点欠陥などの表示欠陥をより効果的に抑え
て、表示品質の高い液晶表示装置を実現することができ
る。
【0035】(実施例4)図5は第4の実施例の液晶表
示装置の構造を示す図である。この第4の実施例の液晶
表示装置は、補助容量電極23を信号配線3の下ほぼ全
面を含むようなパターンに形成することで、補助容量電
極23を信号配線3と画素電極15との間を遮光するい
わゆるブラックマトリックスと呼ばれる遮光膜の一部と
しても兼用するようにしたものである。そして補助容量
電極23を画素電極15の周辺部に設けたことともあい
まって画素電極15の開口率の向上を実現している。こ
のとき補助容量電極23で遮光しきれなかった部分は対
向基板側に設けたブラックマトリックス(図示省略)に
よって遮光している。なお図5の平面図において図示を
明解化するために、特に本実施例の特徴をなす部分であ
る半導体層17には斜線を施して示している。また前述
の第1乃至第3の実施例と同様の部位は同一の番号を付
番して示している。
示装置の構造を示す図である。この第4の実施例の液晶
表示装置は、補助容量電極23を信号配線3の下ほぼ全
面を含むようなパターンに形成することで、補助容量電
極23を信号配線3と画素電極15との間を遮光するい
わゆるブラックマトリックスと呼ばれる遮光膜の一部と
しても兼用するようにしたものである。そして補助容量
電極23を画素電極15の周辺部に設けたことともあい
まって画素電極15の開口率の向上を実現している。こ
のとき補助容量電極23で遮光しきれなかった部分は対
向基板側に設けたブラックマトリックス(図示省略)に
よって遮光している。なお図5の平面図において図示を
明解化するために、特に本実施例の特徴をなす部分であ
る半導体層17には斜線を施して示している。また前述
の第1乃至第3の実施例と同様の部位は同一の番号を付
番して示している。
【0036】このような構造を採用した場合、信号配線
3とその下の補助容量電極23との重なり合う面積が広
くなり、それらどうしが絶縁膜であるはずのゲート絶縁
膜25にフォトレジストプロセス中などで生じるピンホ
ール等により短絡する確立が高くなって、クロスショー
トと呼ばれる線状の表示欠陥が発生する確立が高くなる
恐れがある。そこでこれを防止するために、信号配線3
の下全面にわたって半導体層17を形成し、この半導体
層17を利用して信号配線3とその下の補助容量電極2
3との短絡欠陥を防ぐことが有効となる。このとき、半
導体層17の幅は信号配線3のパターニング工程での位
置合わせマージンを見込んで信号配線3の幅よりも大き
くしなければならない。そこで、この信号配線3の下の
半導体層17を幅方向に延伸して画素電極15と重なる
ようなパターンに形成することで、信号配線3の位置合
わせマージンを見込むとともに半導体層17を画素電極
15に重ねて接触させる。ただしこのとき半導体層17
が補助容量電極23よりも画素電極15方向に内側に入
り込むと画素電極15の開口率が低下するので、半導体
層17の外郭をあらかじめ位置合わせマージン分外側に
引っ込んだパターンに形成すればよい。このようにして
半導体層17と画素電極15とを接触させることで、画
面の点欠陥などの表示欠陥を効果的に抑えて、表示品質
の高い液晶表示装置を実現することができる。
3とその下の補助容量電極23との重なり合う面積が広
くなり、それらどうしが絶縁膜であるはずのゲート絶縁
膜25にフォトレジストプロセス中などで生じるピンホ
ール等により短絡する確立が高くなって、クロスショー
トと呼ばれる線状の表示欠陥が発生する確立が高くなる
恐れがある。そこでこれを防止するために、信号配線3
の下全面にわたって半導体層17を形成し、この半導体
層17を利用して信号配線3とその下の補助容量電極2
3との短絡欠陥を防ぐことが有効となる。このとき、半
導体層17の幅は信号配線3のパターニング工程での位
置合わせマージンを見込んで信号配線3の幅よりも大き
くしなければならない。そこで、この信号配線3の下の
半導体層17を幅方向に延伸して画素電極15と重なる
ようなパターンに形成することで、信号配線3の位置合
わせマージンを見込むとともに半導体層17を画素電極
15に重ねて接触させる。ただしこのとき半導体層17
が補助容量電極23よりも画素電極15方向に内側に入
り込むと画素電極15の開口率が低下するので、半導体
層17の外郭をあらかじめ位置合わせマージン分外側に
引っ込んだパターンに形成すればよい。このようにして
半導体層17と画素電極15とを接触させることで、画
面の点欠陥などの表示欠陥を効果的に抑えて、表示品質
の高い液晶表示装置を実現することができる。
【0037】ここで、補助容量(Cs )27には上下両
電極である画素電極15と補助容量電極23との間に誘
電体としてゲート絶縁膜25を挟持している部分と、ゲ
ート絶縁膜25および半導体層17を挟持している部分
とが存在している。そして半導体層17の重なっている
面積のばらつきにより補助容量(Cs )27の電気容量
がばらつく。これを避けるためには、半導体層17と画
素電極15との重なりに位置合わせずれが生じても画素
の左右で相補的になるようにすればよい。つまり、図5
(a)に示すような半導体層17の端部から端部までの
距離Laiと画素電極15の幅Wpxとを、Lai≦Wpxに設
定すればよい。さらには画素電極15の両側で半導体層
17が重なることが望ましい。
電極である画素電極15と補助容量電極23との間に誘
電体としてゲート絶縁膜25を挟持している部分と、ゲ
ート絶縁膜25および半導体層17を挟持している部分
とが存在している。そして半導体層17の重なっている
面積のばらつきにより補助容量(Cs )27の電気容量
がばらつく。これを避けるためには、半導体層17と画
素電極15との重なりに位置合わせずれが生じても画素
の左右で相補的になるようにすればよい。つまり、図5
(a)に示すような半導体層17の端部から端部までの
距離Laiと画素電極15の幅Wpxとを、Lai≦Wpxに設
定すればよい。さらには画素電極15の両側で半導体層
17が重なることが望ましい。
【0038】逆に、このように設定しない場合には、半
導体層17と画素電極15との重なりに位置合わせずれ
が生じたときに補助容量(Cs )27の電気容量がばら
ついて表示画像に輝度むらが生じたり、あるいはステッ
パーにような露光機でパターニングをする場合にショッ
トブロックごとの継ぎ目が目立つといった不良が生じる
ことがある。この第4の実施例の液晶表示装置に用いら
れる補助容量電極23のパターンとしては、上記のみに
は限定しない。この他にも例えば図6、図7に示すよう
に部分的に切り欠きを設けたパターンなどとすることも
できる。このようなパターンとすることによって、アレ
イ基板製造後あるいは液晶表示装置製造後に、例えば図
6、7中に示すように補助容量電極23と信号配線3と
の短絡不良601、701があった場合、図6の構造の
液晶表示装置の場合では図6中に示すようにレーザ切断
箇所603を、また図7の構造の液晶表示装置の場合で
は図7中に示すようにレーザ切断箇所703およびその
隣り合う画素の同様な部位をレーザ照射して切断するこ
とにより、層間短絡によって生じた線状の欠陥を修復で
きる。
導体層17と画素電極15との重なりに位置合わせずれ
が生じたときに補助容量(Cs )27の電気容量がばら
ついて表示画像に輝度むらが生じたり、あるいはステッ
パーにような露光機でパターニングをする場合にショッ
トブロックごとの継ぎ目が目立つといった不良が生じる
ことがある。この第4の実施例の液晶表示装置に用いら
れる補助容量電極23のパターンとしては、上記のみに
は限定しない。この他にも例えば図6、図7に示すよう
に部分的に切り欠きを設けたパターンなどとすることも
できる。このようなパターンとすることによって、アレ
イ基板製造後あるいは液晶表示装置製造後に、例えば図
6、7中に示すように補助容量電極23と信号配線3と
の短絡不良601、701があった場合、図6の構造の
液晶表示装置の場合では図6中に示すようにレーザ切断
箇所603を、また図7の構造の液晶表示装置の場合で
は図7中に示すようにレーザ切断箇所703およびその
隣り合う画素の同様な部位をレーザ照射して切断するこ
とにより、層間短絡によって生じた線状の欠陥を修復で
きる。
【0039】また我々は固体レーザ光を集光して補助容
量電極に照射することにより、瞬時に切断を行なって、
その切断時に生じた切屑やパーティクルなどを吹き飛ば
した。このため切断部が他の膜と重なっているとその膜
と短絡してしまうため、上記のような形状とした。
量電極に照射することにより、瞬時に切断を行なって、
その切断時に生じた切屑やパーティクルなどを吹き飛ば
した。このため切断部が他の膜と重なっているとその膜
と短絡してしまうため、上記のような形状とした。
【0040】なお、以上の各実施例ではTFT11とし
てボトムゲート型(逆スタガー型)のa−SiTFTを
用いた液晶表示装置の場合を示したが、本発明の適用は
これのみには限定しない。この他にもコプラナ型TFT
を用いた液晶表示装置にも適用することができることは
言うまでもない。
てボトムゲート型(逆スタガー型)のa−SiTFTを
用いた液晶表示装置の場合を示したが、本発明の適用は
これのみには限定しない。この他にもコプラナ型TFT
を用いた液晶表示装置にも適用することができることは
言うまでもない。
【0041】また、第1の実施例および第2の実施例で
は、半導体層17の突起21を一箇所だけに設置した
が、これのみには限定しない。複数箇所に突起21を配
置してもよい。このようにすることにより画素電極15
の局所的な帯電をさらに効果的に解消することができる
ので望ましい。
は、半導体層17の突起21を一箇所だけに設置した
が、これのみには限定しない。複数箇所に突起21を配
置してもよい。このようにすることにより画素電極15
の局所的な帯電をさらに効果的に解消することができる
ので望ましい。
【0042】また、半導体層17に用いる半導体材料と
しては、以上の実施例のようなa−Siのみには限定さ
れず、その他にも例えば多結晶シリコン膜を用いること
などもできる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で液晶表示装置の各部位の形成材料などの変更が種々可
能であることは言うまでもない。
しては、以上の実施例のようなa−Siのみには限定さ
れず、その他にも例えば多結晶シリコン膜を用いること
などもできる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で液晶表示装置の各部位の形成材料などの変更が種々可
能であることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、補助容量電極やその他の信号配線等の電
極と画素電極との短絡あるいは電流リークに起因した画
面の点欠陥などの表示欠陥を抑えて、表示品質の高い液
晶表示装置を実現することができる。
発明によれば、補助容量電極やその他の信号配線等の電
極と画素電極との短絡あるいは電流リークに起因した画
面の点欠陥などの表示欠陥を抑えて、表示品質の高い液
晶表示装置を実現することができる。
【図1】本発明に係る第1の実施例の液晶表示装置の構
造を示す図。
造を示す図。
【図2】本発明に係る第1の実施例の液晶表示装置の製
造方法を示す図。
造方法を示す図。
【図3】本発明に係る第2の実施例の液晶表示装置の構
造を示す図。
造を示す図。
【図4】本発明に係る第3の実施例の液晶表示装置の構
造を示す図。
造を示す図。
【図5】本発明に係る第4の実施例の液晶表示装置の構
造を示す図。
造を示す図。
【図6】本発明に係る第4の実施例の液晶表示装置にお
ける補助容量電極のパターンの第1のバリエーションを
示す図。
ける補助容量電極のパターンの第1のバリエーションを
示す図。
【図7】本発明に係る第4の実施例の液晶表示装置にお
ける補助容量電極のパターンの第2のバリエーションを
示す図。
ける補助容量電極のパターンの第2のバリエーションを
示す図。
【図8】従来の液晶表示装置の構造を示す図。
1…走査配線、3…信号配線、5…活性層、7…ゲー
ト、9…ドレイン、11…TFT、13…ソース、15
…画素電極、17…半導体層、19…TFTアレイ基
板、21…突起、23…補助容量電極、25…ゲート絶
縁膜、27…補助容量、29…半導体膜、31…チャネ
ル保護膜、33…オーミックコンタクト層、35…ドレ
イン電極、37…ソース電極
ト、9…ドレイン、11…TFT、13…ソース、15
…画素電極、17…半導体層、19…TFTアレイ基
板、21…突起、23…補助容量電極、25…ゲート絶
縁膜、27…補助容量、29…半導体膜、31…チャネ
ル保護膜、33…オーミックコンタクト層、35…ドレ
イン電極、37…ソース電極
Claims (1)
- 【請求項1】 基板上に交差するように形成された複数
の走査配線および複数の信号配線と、半導体からなる活
性層を有し、前記走査配線および前記信号配線の交差部
ごとに形成されて前記走査配線にゲートが接続され前記
信号配線にドレインが接続された薄膜トランジスタ素子
と、前記薄膜トランジスタ素子のソースに接続された画
素電極と、前記薄膜トランジスタ素子の活性層と同層で
同じ半導体の膜から形成され前記画素電極の少なくとも
一部分と重なって接触するように形成された半導体層と
が形成されたスイッチング素子アレイ基板と、 前記スイッチング素子アレイ基板に間隙を有して対向配
置される対向電極が形成された対向基板と、 前記スイッチング素子アレイ基板と前記対向基板との間
に周囲を封止されて封入された液晶組成物とを具備する
ことを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036289A JPH06250219A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036289A JPH06250219A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06250219A true JPH06250219A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12465642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5036289A Withdrawn JPH06250219A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06250219A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004126513A (ja) * | 2002-06-05 | 2004-04-22 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
KR100487434B1 (ko) * | 2002-09-26 | 2005-05-03 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 액정 표시 장치 및 그 제조 방법 |
KR100684697B1 (ko) * | 1998-02-19 | 2007-02-20 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 액티브 매트릭스 기판, 전기 광학 장치, 액티브 매트릭스 기판의 제조 방법 및 전자 기기 |
US8188945B2 (en) | 2002-06-05 | 2012-05-29 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ld. | Semiconductor device |
JP2013242575A (ja) * | 2013-06-24 | 2013-12-05 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶表示装置 |
US9035867B2 (en) | 2007-05-18 | 2015-05-19 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Liquid crystal display device and driving method thereof |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP5036289A patent/JPH06250219A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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