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JPH06246457A - プラズマ切断方法およびncプラズマ切断装置 - Google Patents

プラズマ切断方法およびncプラズマ切断装置

Info

Publication number
JPH06246457A
JPH06246457A JP5060862A JP6086293A JPH06246457A JP H06246457 A JPH06246457 A JP H06246457A JP 5060862 A JP5060862 A JP 5060862A JP 6086293 A JP6086293 A JP 6086293A JP H06246457 A JPH06246457 A JP H06246457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
plasma
arc
plasma arc
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5060862A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Shintani
俊哉 新谷
Yutaka Nakamigi
豊 中右
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP5060862A priority Critical patent/JPH06246457A/ja
Priority to DE69414718T priority patent/DE69414718T2/de
Priority to EP94907659A priority patent/EP0719613B1/en
Priority to US08/505,310 priority patent/US5695663A/en
Priority to KR1019950703589A priority patent/KR100271352B1/ko
Priority to PCT/JP1994/000271 priority patent/WO1994019138A1/ja
Priority to CN94191296A priority patent/CN1042206C/zh
Publication of JPH06246457A publication Critical patent/JPH06246457A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K10/00Welding or cutting by means of a plasma

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移行式プラズマアークを用いる穴開け切断加
工において、穴開け切断完了点近傍の加工面品質を向上
させることができるプラズマ切断方法を提供する。 【構成】 切断開始点1で移行式プラズマアークを発生
させ、穴開け切断を開始する。切断線に沿って概ね一周
してきたプラズマ切断機は、切断線の交点の近傍、望ま
しくは交点の直前に設定された点弧点2と消弧点3との
間で移行式プラズマアークから非移行式プラズマアーク
に切り換えられる。符号4は切断線の交点に相当し、穴
開け切断完了点である。従って、符号3から符号4まで
の間は非移行式プラズマアークによって切断が行われ
る。また、符号5は切断終了点で、この点でプラズマ電
源に停止信号が送られる。移行式プラズマアークから非
移行式プラズマアークへの切り換えにより、穴からスク
ラップ材が抜け落ちた場合でも製品側に放電点が残ら
ず、良質な切断面を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ切断加工方法
およびプラズマ切断装置に関するもので、詳しくは切断
終了点の加工面を改良することを目的とするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマ切断加工方法は、鉄、ステンレ
ス鋼、アルミニウム等の板材を高速で切断する加工法と
して広く利用されている。この方法に用いられるプラズ
マ切断機は、高温のプラズマジェットを発生する方式に
よって、非移行式と移行式とに分類される。非移行式プ
ラズマ切断機は、プラズマトーチ中心に配置した電極
と、プラズマガス通路を隔てて前記電極先端を取り囲む
ように配置され、先端に開口部を持つ漏斗状のノズルと
を有し、電極とノズルとはそれぞれ電源装置の出力端子
に接続されている。非移行式プラズマ切断機の作動は、
プラズマガスを流した状態で電極とノズルとの間にアー
ク放電を起こしてプラズマガスを高温のプラズマ状態に
加熱し、この高温のガスをノズル先端の開口部から被切
断材に向けて噴出させることによって被切断材を溶融、
切断する。前記非移行式プラズマ切断機はノズルの損失
が大きく、熱効率は20%程度と低くなる欠点がある。
これに対して移行式プラズマ切断機では、プラズマトー
チ内の電極と被切断材との間でアーク放電を発生させて
いる。この移行式プラズマ切断機は被切断材を一方の電
極としているので、放電点で発生する大量の熱を被切断
材が直接受け取ることができ、80%程度の高い熱効率
を得ることができる。ただし、被切断材が電極として働
くため電気伝導性の良いもの以外は加工することができ
ない。金属加工分野では、被切断材が良導電体であるた
め熱効率の良い移行式プラズマ切断機が大多数を占めて
いる。
【0003】次に、金属加工に用いられている移行式プ
ラズマ切断機の動作について説明する。移行式のスター
ト法は、まずパイロットアークとして図6に示すように
電極11とノズル12との間でアーク放電を行い、ノズ
ル開口部から非移行式のプラズマジェット13を噴出さ
せる。前記プラズマジェット13が被切断材14に達す
ると、トーチ内の電極11と被切断材14との間で電気
伝導性が得られる。この状態で図7に示すように電極1
1と被切断材14との間に電流を流し、移行式プラズマ
ジェット15を形成した後、パイロットアークを消弧し
て移行式プラズマアークのスタート動作が完了する。
【0004】この後、移行式プラズマアークで被切断材
14の切断が開始される。切断中プラズマアークに供給
される電流はプラズマトーチの形状、プラズマガスの種
類、被切断材の材質・板厚、切断速度等の諸条件から定
まる良質な切断が得られる最適値に設定され、この最適
電流値が保たれるように電源16が制御される。通常、
このプラズマアーク電流は切断終了時まで変化させるこ
となく一定とするが、特開平1−165171では切断
形状に小円弧または鋭角部をもつ被切断材に対して、ト
ーチ移動装置の振動防止、軌跡精度確保のためにトーチ
移動装置の速度を遅くする必要がある場合に、被切断材
に対する過剰な入熱をさせないようトーチ移動速度の低
下に合わせてプラズマアーク電流も減少させて切断品質
を確保する方法が示されており、コーナ部の切断品質向
上方法として利用されることもある。
【0005】切断の終了は、通常、切断終了点で移行式
プラズマアーク電流を遮断することで行われ、電流が遮
断された後は切断に必要な熱の発生がなくなり、被切断
材の溶融が停止して切断が終了することになる。切断終
了時に特別な操作をするものとして、切断終了時、移行
式プラズマアークを消弧する前に非移行式のパイロット
アークを点弧させておき、切断終了点で移行式プラズマ
アークを消弧させた後も前記パイロットアークを維持し
ておいて、次の切断開始を迅速に行えるようにしたもの
が特開昭63−5875、特公平4−9637に示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記移行式プラズマア
ークによる金属材の切断において、円、長円、長方形等
の穴開け切断を行う場合の加工法は、一般的には図8に
示す軌跡に従って切断される。同図において21は切断
開始点、22は切断終了点である。切断終了点22を切
断線の交点23に取らない理由は、プラズマトーチの移
動とアーク電流の停止とのタイミングを正確に取らなけ
ればならず、アーク電流停止が速すぎると切り残しを生
じてしまうことになるため、切断線24を穴の内側に延
ばして確実に切断できるようにしていることによる。切
断は切断開始点21で移行式プラズマアークを発生さ
せ、切断線24に沿って切断が行われた後、切断終了点
22で移行式プラズマアークの電流を遮断して切断が終
了する。
【0007】上記穴開け切断において、切断される穴の
大きさが小さい場合、スクラップ材25は切断装置の被
切断材支持部に保持されずに落下することが多い。そし
て、前記スクラップ材25が切り離されて落ちてしまう
と、移行式プラズマアークの放電点は図9に示すように
被切断材の製品26側の穴の内面に残ることになる。こ
のアーク放電は、プラズマトーチが移動して穴の内面か
ら遠ざかり、アーク電圧が上昇して放電を維持すること
ができなくなって自然に消弧するまでの間続くことにな
るため、その間、穴の内面にはアーク放電による加熱が
続けられるとともに、ダブルアークも発生する。従っ
て、穴内面の溶け・焼けが大きくなり、切断品質を低下
させてしまうことになる。この点に関して、特開平1−
241379では、上記スクラップ材が落ちた後のアー
ク電圧上昇を利用して、電圧値が設定値を超えた場合に
プラズマアーク電流を停止し、被切断材に加えられる放
電時間を短くして切断品質の低下を効果的に抑えてい
る。
【0008】上記切断アーク電圧の上昇に基づいてプラ
ズマアーク電流を停止させる方法において、切断中に発
生するアーク電圧はアーク電流値、ガス圧、切断速度等
の諸条件によって異なるため、アーク電圧を事前に調べ
て設定値を決めている。このとき、切断形状に小円弧部
や鋭角部があると、プラズマトーチの移動速度が遅くな
り、アーク電圧が上昇する等、切断中のアーク電圧変化
によって停止することがないようにしなければならな
い。従って、切断中に起こるアーク電圧の変化を事前に
予測して、その予測値に対してある程度の余裕をみて高
めの設定値を決める必要がある。このため、設定値に余
裕を持たせている分アーク停止までの時間が延びること
になり、切断面の焼けも残ることになる。本発明は上記
従来の問題点に着目してなされたもので、移行式プラズ
マアークを用いる切断加工において、切断終了点近傍の
加工面品質を向上させることができるようなプラズマ切
断方法およびNCプラズマ切断装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る第1のプラズマ切断方法は、プラズマ
ガス通路を隔てて電極を被覆するように配置されたノズ
ルを有し、電極と被切断材との間で移行式プラズマアー
クを発生させて被切断材を切断するプラズマ切断装置に
おいて、切断終了点直前の、切断線が交差する位置の近
傍で移行式プラズマアークから非移行式プラズマアーク
に切り換えることを特徴とし、本発明に係る第2のプラ
ズマ切断方法は、前記プラズマ切断装置において、切断
終了点直前の、切断線が交差する位置の近傍で移行式プ
ラズマアーク電流を減少させることを特徴とし、本発明
に係る第3のプラズマ切断方法は、前記プラズマ切断装
置において、切断終了点直前の、切断線が交差する位置
の近傍で移行式プラズマアークと非移行式プラズマアー
クとの切り換え、またはプラズマアーク電流の変化に連
動してプラズマトーチの移動速度を変化させることを特
徴としている。
【0010】また、本発明に係る第4のプラズマ切断方
法は、電極と被切断材間の電圧、またはノズルと被切断
材間の電圧を検出して、その値が設定値を超えるとプラ
ズマアーク電流を停止させるアーク電圧検出装置を備え
た移行式プラズマアーク切断装置において、切断開始時
およびそれに続く切断中は前記アーク電圧検出装置を作
動させず、切断終了点直前の、切断線が交差する位置の
近傍でアーク電圧検出装置を作動させることを特徴と
し、本発明に係る第5のプラズマ切断方法は、電極と被
切断材間の電圧、またはノズルと被切断材間の電圧を検
出して、その値が設定値を超えるとプラズマアーク電流
を停止させるアーク電圧検出装置を備えた移行式プラズ
マアーク切断装置において、切断開始時およびそれに続
く切断中は前記アーク電圧検出装置のプラズマアーク電
流停止機能を作動させず、切断終了点直前の、切断線が
交差する位置の近傍でプラズマアーク電流停止機能を作
動させることを特徴としている。
【0011】次に、本発明に係るNCプラズマ切断装置
は、切断形状、切断順序、切断条件等の切断情報を入力
した制御プログラムに基づいて切断加工を行うNCプラ
ズマ切断装置において、切断終了点直前の、切断線が交
差する位置に関するデータを前記制御プログラムに入力
する手段と、切断実施時に制御プログラムで指示された
前記切断線が交差する位置の近傍に達したことを検出す
る手段と、前記検出結果に基づいて上記本発明の第1、
第2、第3、第4または第5の切断方法を実行する手段
を備えたことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の第1の切断方法では、切断終了点直前
の、切断線が交差する位置の近傍で移行式プラズマアー
クから非移行式プラズマアークに切り換えることによ
り、切断した穴からスクラップ材が落ちた場合でも、製
品となる被切断材には放電点がほとんど存在しない。従
って、製品側には余分な入熱による切断面の品質低下は
起こらなくなる。また本発明の第2の切断方法では、切
断線が交差する位置の近傍で移行式プラズマアークの電
流値を減少させることにより、切断した穴からスクラッ
プ材が落ちた場合に製品側に放電点は残るが、そのとき
のアーク電流は小さい値になっているので、発熱量も減
少している。従って、製品側の溶けは少なくなり、切断
面の品質低下を抑えることができる。
【0013】本発明の第3の切断方法は、移行式プラズ
マアークから非移行式プラズマアークへの切り換え、ま
たは移行式プラズマアーク電流の変化に連動してプラズ
マトーチの移動速度を変化させるものである。従来の技
術の項で述べた通り、非移行式プラズマアーク切断法は
移行式プラズマアーク切断法に比べて熱効率が低く、従
って切断能力も落ちる。同様に、移行式プラズマアーク
切断法においてもアーク電流を減少させると発熱量が減
少して切断能力が低くなる。そこで、移行式から非移行
式への切り換え、または移行式プラズマアーク電流の変
化により切断能力が低下したとき、それを補うようにプ
ラズマトーチの移動速度を低下させることにしたので、
切断品質の低下を防ぐことができる。
【0014】本発明の第4の切断方法では、電極と被切
断材、またはノズルと被切断材間の電圧を検出して、そ
の値が設定値を超えるとプラズマアーク電流を停止させ
るアーク電圧検出装置を備えた移行式プラズマアーク切
断装置において、切断開始時およびそれに続く切断中は
アーク電圧検出装置を作動させず、切断終了点直前の、
切断線が交差する位置の近傍で前記アーク電圧検出装置
を作動させることにしたので、切断中の諸要因によるア
ーク電圧の変化に関係なくアーク電流停止の電圧値を設
定することができる。これにより、従来のように設定電
圧値に余裕を持たせる必要がなくなるので、スクラップ
材落下後アーク電流を停止するまでの時間を短くするこ
とができ、製品側に残る放電点での発熱量が減少する。
従って、特開平1−241379に示されたアーク電圧
上昇を検出してアーク電流を停止する技術を最大限有効
に利用することが可能となる。また本発明の第5の切断
方法では、前記アーク電圧検出装置を備えた移行式プラ
ズマアーク切断装置において、切断終了点直前の、切断
線が交差する位置の近傍においてはじめてプラズマアー
ク電流停止機能を作動させることにしたので、前記第4
の切断方法と同一の結果を得ることができる。
【0015】切断終了点直前の、切断線が交差する位置
の近傍で移行式プラズマアークから非移行式プラズマア
ークに切り換える切断方法や、移行式プラズマアーク電
流値を変化させる切断方法、それらと連動してトーチ移
動速度を変化させる切断方法、あるいはアーク電圧上昇
を検出してアーク電流を停止する機能を作動させる切断
方法を用いる場合、手動で実施するのは極めて煩雑であ
る。そこで本発明の第6では、切断装置を制御するプロ
グラムに切断線が交差する位置に関するデータを入力す
る手段と、切断実施時に制御プログラムで指示された前
記切断線が交差する位置に達したことを検出する手段
と、前記検出結果に基づいて上記本発明の第1、第2、
第3、第4または第5の切断方法を実行する手段を備え
ることにしたので、切断実施時に、プログラムで指示さ
れた切断終了点直前の、切断線が交差する位置の近傍に
達したことを検出した場合に、上記本発明の第1〜第5
のいずれかまたはこれらを組み合わせた動作をNCプラ
ズマ切断装置に自動的に実行させることができる。これ
により、煩雑な操作を必要とせずに切断品質の向上が可
能となる。
【0016】
【実施例】以下に本発明に係るプラズマ切断方法および
NCプラズマ切断装置の実施例について、図面を参照し
て説明する。図1は請求項1に関する実施例のタイムチ
ャートである。同図において符号1は切断開始点で、こ
の点は図8の切断開始点21に対応する。プラズマ切断
装置はこの位置で一般的な切断と同様に移行式プラズマ
アークを発生させて穴開け切断を開始し、図8の切断線
24に沿って移行式プラズマアークで切断が行われる。
図1の符号2は非移行式プラズマアークの点弧点、符号
3は移行式プラズマアークの消弧点であり、この2点は
図8の切断線の交点23の近傍に設定するものとし、交
点23の直前に設定することが望ましい。あるいは、切
断に高精度を要求される場合は交点23直前の位置、精
度よりも切断速度を優先する場合は交点23を通過した
直後の位置にそれぞれ設定してもよい。このように図8
の切断線24に沿って概ね一周してきたプラズマトーチ
は、切断線の交点23の直前で移行式プラズマアークか
ら非移行式プラズマアークに切り換えられる。符号4は
穴開け切断完了点を示し、図8における切断線の交点2
3に対応する。従って、符号3から符号4までの間、す
なわち図8において切断線の交点23の直前から交点2
3までの間は非移行式プラズマアークによって切断が行
われる。また、符号5は切断終了点で、図8の切断終了
点22に対応しており、この点でプラズマ電源に停止信
号が送られる。穴開け切断自体は符号4の時点で既に完
了しているが、非移行式プラズマアークはプラズマトー
チの電極とノズルとの間で放電しているため、トーチの
下に被切断材がないときでも作動可能で、符号5の時点
でプラズマアーク停止の信号をプラズマ電源に入力する
までアーク放電が継続される。このように、切断線が交
差する位置の近傍、望ましくは直前で移行式プラズマア
ークから非移行式プラズマアークに切り換えることで、
穴からスクラップ材が落ちた場合でも製品の穴に放電点
の痕跡を残さずに、良質な切断面を得ることができる。
【0017】図2は請求項2に関する実施例のタイムチ
ャートである。この図において図1と異なる点は、移行
式プラズマアーク電流値を符号6から符号7の間で符号
8のレベルまで減少させていることで、この操作を行う
のは図1の符号2から符号3までの間と同様に、図8に
おける切断線の交点23の近傍、望ましくは直前であ
る。このように、切断線が交差する位置の直前で移行式
プラズマアークの電流を減少させることにより、切断で
生じた穴からスクラップ材が落ちた場合でも製品側に残
る放電点には少量の電流しか流れない。従って放電によ
る痕跡も小さく、製品の切断面を良質に保つことができ
る。なお、図2において符号4の穴開け切断完了時に移
行式プラズマアークが消弧しているのは、トーチ内の電
極と被切断材との間でアーク放電していた移行式プラズ
マアークがスクラップ材の落下によって電圧が上昇し、
プラズマアークを維持することができなくなるためであ
る。
【0018】図3は請求項3に関する実施例のタイムチ
ャートの一例である。本発明では、移行式プラズマアー
ク電流を減少させたときそれに合わせてプラズマトーチ
の移動速度も遅くするというように、プラズマアーク電
流の変化に連動してプラズマトーチの移動速度を変化さ
せるものである。この方法により、プラズマアーク電流
が変化して切断能力が変化した場合でも切断の速度を最
適に保つとができる。また、移行式プラズマアークと非
移行式プラズマアークとを切り換える請求項1の切断方
法を用いる場合も、前記と同様に移動装置の速度を変え
ることが望ましい。
【0019】図4は請求項4に関する実施例のタイムチ
ャートである。同図において、アーク電圧検出装置とし
て用いているのは特開平1−241379に示されてい
る装置で、移行式プラズマアークの電圧上昇を検出して
電圧値が設定値を超えた場合にプラズマアーク電流を停
止するものである。符号9の時点は、図8における切断
線の交点23の直前で、この時点からアーク電圧検出装
置を作動させる。これにより、切断中の諸要因によるア
ーク電圧の変化に関係なくアーク電流停止の電圧値を設
定することができ、設定電圧値に余裕をみる必要がなく
なる。従って、スクラップ材落下後アーク電流を停止す
るまでの時間を短くすることができ、その結果製品側に
残る放電点の痕跡を最小限にすることができる。
【0020】請求項5の実施例におけるタイムチャート
は図4と同一で、この場合、アーク電圧検出装置のプラ
ズマアーク電流停止機能を符号9の時点から作動させる
ようにしたものである。
【0021】図5は請求項6に基づくNCプラズマ切断
装置の制御を実行する概略フローチャートであり、請求
項1によるプラズマ切断方法を用いる場合を示してい
る。同図において、各ステップの左肩に記載した数字は
ステップ番号である。入力されたプログラムにより切断
開始から切断形状に基づく切断を行うことに関しては、
一般的なNCプラズマ切断機と同様であるが、請求項6
のプログラムには切断終了点直前における切断線の交点
についてのデータも入力されている。まず、ステップ1
で切断形状・切断条件・切断終了点直前の交点に関する
データを読み込み、ステップ2で切断条件が設定され、
ステップ3で切断が開始される。次にステップ4で、現
在切断している位置が切断終了点直前の、切断線の交点
近傍に関するデータに該当するか否かについて調べる。
前記交点に関するデータの一例として座標点を挙げるこ
とができる。また、前記座標点の近傍であるか否かの判
定は、現在切断している位置が前記座標点からあらかじ
め設定された距離の範囲内にあるかどうかを調べる方法
が一例として考えられる。そして、現在切断している位
置が前記条件に当てはまると判定したときは、ステップ
5で移行式プラズマアークを非移行式プラズマアークに
切り換え、ステップ6で引き続き切断形状に基づいて切
断を行う。切断終了点に達したときは、ステップ7で電
源を遮断して切断が終了する。
【0022】ステップ4で、現在切断している位置が切
断線の交点に関する条件に当てはまらないと判定した場
合は、ステップ8に進み、切断形状に基づいて切断を続
けるとともにステップ4に戻る。図5のフローチャート
では、切断線の交点近傍で移行式プラズマアークから非
移行式プラズマアークに切り換える場合について示した
が、ステップ5の動作を移行式プラズマアーク電流を減
少させる、またはアーク電圧検出装置を作動させるとい
うように変更すれば、請求項2または請求項4、請求項
5の切断方法の制御を実行することが可能になる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
断線の交点の近傍で移行式プラズマアークから非移行式
プラズマアークに切り換える方法または移行式プラズマ
アーク電流を減少させる方法、移行式プラズマアーク・
非移行式プラズマアークの切り換えやプラズマアーク電
流の変化に連動してプラズマトーチの移動速度を変化さ
せる方法、電極と被切断材間の電圧、またはノズルと被
切断材間の電圧検出装置を切断線の交点の近傍で作動さ
せる方法のいずれかを単独で、または組み合わせて用い
ることとしたので、移行式プラズマアークによる金属材
の円、長円、長方形等の穴開け切断加工時に製品側に残
る放電点による切断面品質の低下を皆無に、あるいは最
小限にすることができ、製品の品質向上が可能となる。
また、この技術をNCプラズマ切断装置に適用し、制御
プログラムに従って自動的に加工できるようにしたの
で、煩雑な操作が不要となり、生産能率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の実施例を示すタイムチャートであ
る。
【図2】請求項2の実施例を示すタイムチャートであ
る。
【図3】請求項3の実施例を示すタイムチャートであ
る。
【図4】請求項4の実施例を示すタイムチャートであ
る。
【図5】請求項1の切断方法を用いる切断装置の制御を
実行するフローチャートである。
【図6】非移行式プラズマアーク切断機の動作説明図で
ある。
【図7】移行式プラズマアーク切断機の動作説明図であ
る。
【図8】穴開け切断の一例を示す説明図である。
【図9】移行式プラズマアーク切断機による穴開け切断
終了時の概念図である。
【符号の説明】
1,21 切断開始点 14
被切断材 2 非移行式プラズマアーク点弧点 23
切断線の交点 3 移行式プラズマアーク消弧点 24
切断線 5,22 切断終了点 6 移行式プラズマアーク電流値減少開始点 7 移行式プラズマアーク電流値減少終了点 9 アーク電圧検出開始点 11 電極 12 ノズル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマガス通路を隔てて電極を被覆す
    るように配置されたノズルを有し、電極と被切断材との
    間で移行式プラズマアークを発生させて被切断材を切断
    するプラズマ切断装置において、切断終了点直前の、切
    断線が交差する位置の近傍で移行式プラズマアークから
    非移行式プラズマアークに切り換えることを特徴とする
    プラズマ切断方法。
  2. 【請求項2】 プラズマガス通路を隔てて電極を被覆す
    るように配置されたノズルを有し、電極と被切断材との
    間で移行式プラズマアークを発生させて被切断材を切断
    するプラズマ切断装置において、切断終了点直前の、切
    断線が交差する位置の近傍で移行式プラズマアーク電流
    を減少させることを特徴とするプラズマ切断方法。
  3. 【請求項3】 プラズマガス通路を隔てて電極を被覆す
    るように配置されたノズルを有し、電極と被切断材との
    間で移行式プラズマアークを発生させて被切断材を切断
    するプラズマ切断装置において、切断終了点直前の、切
    断線が交差する位置の近傍で移行式プラズマアークと非
    移行式プラズマアークとの切り換え、またはプラズマア
    ーク電流の変化に連動してプラズマトーチの移動速度を
    変化させることを特徴とするプラズマ切断方法。
  4. 【請求項4】 電極と被切断材間の電圧、またはノズル
    と被切断材間の電圧を検出して、その値が設定値を超え
    るとプラズマアーク電流を停止させるアーク電圧検出装
    置を備えた移行式プラズマアーク切断装置において、切
    断開始時およびそれに続く切断中は前記アーク電圧検出
    装置を作動させず、切断終了点直前の、切断線が交差す
    る位置の近傍でアーク電圧検出装置を作動させることを
    特徴とするプラズマ切断方法。
  5. 【請求項5】 電極と被切断材間の電圧、またはノズル
    と被切断材間の電圧を検出して、その値が設定値を超え
    るとプラズマアーク電流を停止させるアーク電圧検出装
    置を備えた移行式プラズマアーク切断装置において、切
    断開始時およびそれに続く切断中は前記アーク電圧検出
    装置のプラズマアーク電流停止機能を作動させず、切断
    終了点直前の、切断線が交差する位置の近傍でプラズマ
    アーク電流停止機能を作動させることを特徴とするプラ
    ズマ切断方法。
  6. 【請求項6】 切断形状、切断順序、切断条件等の切断
    情報を入力した制御プログラムに基づいて切断加工を行
    うNCプラズマ切断装置において、切断終了点直前の、
    切断線が交差する位置に関するデータを前記制御プログ
    ラムに入力する手段と、切断実施時に制御プログラムで
    指示された前記切断線が交差する位置の近傍に達したこ
    とを検出する手段と、前記検出結果に基づいて請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5の切
    断方法を実行する手段を備えたことを特徴とするNCプ
    ラズマ切断装置。
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