JP2000317639A - プラズマ切断方法及び装置 - Google Patents
プラズマ切断方法及び装置Info
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Abstract
たプラズマ切断において、切断ラインの形状がどのよう
であっても、常に一定のべべ角を維持できるようにし、
もって、切断軌跡の精度を高める。 【解決手段】 切断ラインの直線又は比較的に緩やかな
カーブの場所では、NC制御部83が切断速度を高速に
するとともに、ガス制御部85が2次ガス流量又は2次
ガス旋回強度を高くする。切断ラインのコーナ又は比較
的に急なカーブの場所では、NC制御部83が切断速度
を低速にするとともに、ガス制御部85が2次ガス流量
又は旋回強度を比較的に低くする。NC制御部83は、
切断速度は、切断遅れに起因する上カーフ軌跡と下カー
フ軌跡との間の位置ずれが所定の許容値以下になるよう
に、切断ラインの曲率の大小に応じての切断速度を決定
する。ガス制御部85は、2次ガス流量又は旋回強度
は、どの切断速度でもワークの製品側べベル角が0度に
なるように、切断速度の高低に応じて2次ガス流量又は
旋回強度を決定する。
Description
断技術に関わり、特に切断面のベベル角の改善を目的と
した2次ガスの使い方の改良に関する。
旋回するプラズマアークの周囲に同方向へ旋回する2次
ガス旋回流を供給することにより、2次ガス旋回流の旋
回強度により切断面のベベル角を調整することが可能で
ある。ここで、べベル角とは、ワーク下面に垂直な面と
切断面とのなす角度である。一般に、プラズマアーク切
断では、図1(A)に示すように、プラズマアーク1の
緊縮により、ワーク3のカーフ(切断溝)5の断面形状
は下へ向かうほど狭くなるテーパ形状であり(つまり、
上カーフ幅が広く、下カーフ幅より狭い)。よって、両
側の切断面7L,7Rはワーク下面9に対し垂直(ベベ
ル角が0度)ではなく数度程度テーパする。切断速度が
高くなるほど、このテーパの程度は大きくなる。ところ
が、プラズマアーク旋回流の周囲に同旋回方向の2次ガ
ス旋回流を供給すると、図1(B)に示すように、プラ
ズマアーク1がワーク3に到達すると、2次ガス旋回流
の作用によってプラズマアーク1の中心軸1Aが切断方
向(図1では紙面を表から裏へ貫く方向)に向かって右
又は左の方向へ屈折し傾く(右か左かは旋回方向で決ま
り、図1の例では上から見て右回りの旋回方向によって
アーク1が右へ傾いている)。そのため、アーク軸1A
が傾いた側の切断面7Rでは、ベベル角が0度の方向へ
修正される。2次ガス旋回流の強度(つまり、2次ガス
流量)を増やすほど、アーク軸1Aの傾斜角度が大きく
なるので、ベベル角を0度に修正することは勿論、0度
を超えて更に反対側へ過修正することも可能である。よ
って、2次ガス旋回流の強度(2次ガス流量)を適当値
に設定しておくことで、ベベル角を所望値(典型的には
0度)に調整することができる。
クと2次ガスの2重の旋回流」という意味で「ダブルス
ワール方式」と呼ぶ。ダブルスワール方式により、高速
に切断を行えるのでプラズマ切断装置の生産性が向上す
る。
チを保持し且つXY方向に移動させる移動系統によっ
て、プラズマトーチをワークに対し、切り出そうとする
製品の形状に合せた切断ラインに沿って移動させつつ、
切断を進めていく。このとき、切断ラインの直線や緩カ
ーブの部分では高速に切断を行うが、コーナや急カーブ
のような部分や穴、特に小径の穴では、低速で切断を行
う。その理由は、コーナや急カーブや穴などでは移動方
向が急変するため、XY移動系統が高速に追従できず切
断軌跡の精度が悪化するからである。
断面のテーパの程度は、高速切断時には大きく、低速切
断時には小さい。そのため、ダブルスワール方式を採用
したプラズマ切断において、切断ラインの直線や緩カー
ブを高速切断するときべベル角が丁度0度になるよう2
次ガス旋回流の強度(2次ガス流量)を設定しておいた
とすると、コーナや急カーブを低速で切断するときに
は、べベル角が過修正され0度にならないという問題が
生じる。
前面11では上側より下側の方が切断が遅れるという現
象がある(以下、切断最前面11の上縁に対する下縁の
切断が遅れた分の距離13を「切断遅れ」という)。そ
のため、特にコーナや急カーブのように切断方向が大き
く変わる箇所で、カーフ5の上側の軌跡(以下、上カー
フ軌跡という)15と下側の軌跡(以下、「下カーフ軌
跡」という)17との間に位置的なずれが生じる。例え
ば、図3は、切断ライン19のコーナ19A付近でのワ
ーク3の平面図を示しているが、上カーフ軌跡15(実
線で示す)はプラズマトーチの移動に忠実に対応して、
シャープなエッジをもった正確なコーナ19Aを切り出
すが、下カーフ軌跡17(見易くするため破線で示す)は
切断遅れによりコーナ19Aの内側を通りシャープなエ
ッジを切ることができない。こうして、切断遅れによっ
て上下のカーフ軌跡15、17間に位置的なずれが生じ
るため、べベル角が変化するだけでなく、切断軌跡(特
に下カーフ軌跡17)の精度が悪化する。
方式を採用したプラズマ切断において、切断ラインの形
状がどのようであっても、常に一定のべべ角を維持でき
るようにし、もって、切断軌跡の精度を高めることにあ
る。
法及び装置は、ダブルスワール方式のプラズマトーチを
用いて切断ラインに沿ってワークを切断するとき、切断
速度の変化に対応して、2次ガスの流量又は2次ガスの
旋回強度を変化させる。これにより、切断速度によって
カーフのテーパの程度が変化しても、それを補償するよ
うに2次ガスの流量又は旋回強度を調節してべベル角修
正量を変化させるようにすれば、べベル角の変動を低減
することができる。
較的に高速のときに、2次ガス流量又は2次ガス旋回強
度を比較的に高くする第1の流量条件と、(2)切断速
度が比較的に低速のときに、2次ガス流量又は旋回強度
を比較的に低くする第2の流量条件とを選択的に使用す
る。
の製品側べベル角を所定値でほぼ一定に維持するよう
に、切断速度に応じて2次ガス流量又は旋回強度を制御
する。
る方法として、(1)切断ラインの直線又は比較的に緩
やかなカーブの場所で切断速度を比較的に高速にする第
1の速度条件と、(2)切断ラインのコーナ又は比較的
に急なカーブの場所で切断速度を比較的に低速にする第
2の速度条件とを選択的に使用する。あるいは、(1)
切断ラインのうち製品外形のコーナ以外の部分に相当す
る場所で切断速度を比較的に高速にする第1の速度条件
と、(2)切断ラインのうちコーナ及び穴に相当する場
所で切断速度を比較的に低速にする第2の速度条件とを
選択的に使用する。このような切断ラインの場所に応じ
た切断速度制御により、切断遅れに起因する上カーフ軌
跡と下カーフ軌跡との間の位置ずれを低減することがで
きる。
ても切断遅れによる上下カーフ軌跡間の位置ずれが所定
の許容値より小さくなるように、切断ラインの場所に応
じて切断速度を調節する。
角を制御するので、べベル角制御のためにプラズマ−ト
ーチをチルトさせることは行っておらず、ワーク切断中
は常に、ワーク表面に対してプラズマトーチは垂直であ
る。このことは、プラズマトーチをチルトさせる複雑な
機構や制御が不要とんり、プラズマ切断装置の低価格化
に大いに貢献する。
かるプラズマ切断装置の全体の外観を示す。
ージ21に対して、Yキャリッジ23がY方向へ水平移
動できるように設置されている。このYキャリッジ23
からX方向へガイドレール25が張り出し、このガイド
レール25上を水平にX方向へXキャリッジ27が移動
できるようになっている。Xキャリッジ27には、Z
(鉛直)方向へ移動するZキャリッジ29が取りつけら
れ、このZキャリッジ29に、プラズマトーチ30が真
下を向いて固定されている。プラズマトーチ30は、ワ
ーク3を切断している間、上記のキャリッジ23,2
5,27からなるXYZ移動系統によって、ワークに3
に対し一定のスタンドオフ(ワーク上面からトーチ先端
までの距離)を保った状態で、製品形状に合った切断ラ
インに沿ってX及びY方向へ水平移動させられる。
断速度と2次ガス流量の制御により、切断中、プラズマ
トーチ30が真下を向いたままで、ワーク3の切断ライ
ンがどのような形状であっても常にべベル角を所望値
(典型的には0度)に一定に維持する。そのため、この
プラズマ切断装置は、切断中にべベル角調整のためにト
ーチ30をチルトさせる装置(この装置は極めて高価で
ある)を備えておらず、その種のチルト装置をもった従
来のプラズマ切断装置に比較すると、価格が大幅に低い
というメリットをもつ。
0は、ダブルスワール方式を採用したものであれば原則
として何でもよい。図5は、ダブルスワール方式を採用
したプラズマトーチ30の一例を示す。
電極31を有する。電極31は、その内部に冷却水通路
33を有し、また、アーク発生点となる先端部には、ハ
フニウム製などの耐熱インサート35を有する。電極3
1の外周に、絶縁リング37を介して、先端部へ向かっ
てテーパした概略円筒型のノズル41が被せられる。ノ
ズル41と電極31との間の空間43は作動ガス通路で
あり、この作動ガス通路43の途中に絶縁リング37が
存在する。絶縁リング37は、そこを通る作動ガスを旋
回させるように周方向へ傾いて一定間隔で穿たれた複数
の貫通穴(つまり、作動ガススワラ)39を有する。作
動ガススワラ39から噴出する作動ガス旋回流は、耐熱
インサート35から出るアークのエネルギーでプラズマ
化され、ノズル41の先端部のノズルオリフィス45を
通じて、プラズマ旋回流となって先方へ噴出するように
なっている。
グ49を介して、短円筒状のノズル保護キャップ51が
被せられている。この構成の更に外側には、先端部へ向
かってテーパした円筒状の保持キャップ57が被せられ
ている。保持キャップ57は、図示していないが、その
基端部にてトーチ本体に固定され、それにより、その内
側に存在するノズル41や電極35などの諸主部品を保
持する。保持キャップ57とノズル41との間の空間5
9は冷却水通路であり、この冷却水通路59を通る冷却
水は、ノズル41とノズル保護キャップ51と保持キャ
ップ57を同時に冷却する。
軸を中心にした放射状に、一定間隔で、多数本の2次ガ
ス通路61と3次ガス通路63が交互に形成されてい
る。2次ガス通路61は、保持キャップ57とノズル保
護キャップ51との間の空間67に連通する。ノズル保
護キャップ51は、その外側の保持キャップ57と間の
上記空間67を、その内側のノズル41との間の空間6
9に連通させるものであって、そこを通る2次ガスを旋
回させるように周方向へ傾いて一定間隔で穿たれた多数
の貫通穴(つまり、2次ガススワラ)53を有する。保
持キャップ57内の2次ガス通路61から出てきた2次
ガス流は、2次ガススワラ53を通って旋回流となっ
て、ノズル保護キャップ51の先端部の2次ガス噴出口
55から、プラズマアーク旋回流の外周を包囲するよう
にして噴出するようになっている。2次ガス旋回流の旋
回方向は、プラズマアーク旋回流の旋回方向と同一であ
る。
3の出口部65は、周方向へ傾いていて3次ガススワラ
65を構成している。この三次ガススワラ65から、3
次ガスの旋回流が、2次ガス旋回流の外周を包囲するよ
うにして噴出する。3次ガス旋回流の旋回方向も、2次
ガス及びプラズマアークの旋回方向と同一である。
トーチ30では、前述したように、2次ガス流量を調節
して2次ガス旋回流の強度を調節することにより、プラ
ズマアークの中心軸を屈折させてべベル角を調節するこ
とができる。
示してないが)更に図6に示すように、プラズマトーチ
30に作動ガス、2次ガス及び3次ガスを供給するガス
供給系統71、プラズマトーチ30にアーク電流を供給
する電源75、並びに、ガス供給系統71、電源75及
びXYZ移動系統(図4に示したキャリッジ23,2
7,29)73を駆動し制御するコントローラ77を備
える。
を示す。
トーチ30に供給する作動、2次及び3次ガスの流量を
制御するガス制御部81、XYZ移動系統73がトーチ
30を移動させる方向と速度(切断速度)及びトーチ位
置を数値制御するNC制御部83、並びに、電源75が
トーチ30に供給するアーク電流値を制御する電流制御
部85を備える。
品の形状に適合した切断ラインを定義した切断ラインデ
ータ93を有する。また、NC制御部83は、切断ライ
ンの曲率と、その曲率に適した切断速度とを対応付けて
格納した曲率−速度テーブル95を有する。なお、ここ
でいう「曲率」とは、幾何学上の定義としての曲率(曲
率半径の逆数)だけを意味するものではなく、切断ライ
ンデータ93から得られるデータであって曲率の大小を
判断できるようなデータ、例えば、曲率半径、微視的に
折れ線として描かれる切断ライン上の隣接する2直線の
交差角度、或いは、切断ラインの個々の部分を直線、緩
カーブ、コーナ、急カーブなどに分類した場合のその分
類名、などであってもよい意味である。NC制御部83
は、切断を行っている間、切断ラインデータ93に基づ
いて計算した切断ラインに沿ってトーチ30を移動させ
つつ、曲率−速度テーブル95から、切断ラインの現在
切断中の部分の曲率に適した切断速度を取得して、その
切断速度にトーチ30の移動速度(つまり、実際の切断
速度)を制御する。
率が大きい(カーブが急である)ほど切断速度が低くな
るように曲率−速度関係が定義されている。各曲率に対
応した切断速度は、その切断速度でその曲率のカーブを
切断したとき、切断遅れによる上カーフ軌跡と下カーフ
軌跡との位置ずれが、実用上あまり問題にならない又は
無視できる程度の許容値以下になるような速度であるこ
とが望ましい。最も簡単な曲率−速度テーブル95の定
義内容の一例を示すと、 (1)直線及び曲率が所定値未満の緩カーブ:切断速度
は所定の高速値、 (2)コーナ及び曲率が所定値以上の急カーブ:切断速
度は所定の低速値、 というようなものである。この曲率−速度テーブル95
を使うと、製品の外形ラインの直線や緩カーブでは高速
に切断が行われ、外形ラインのコーナ部分や製品内部の
穴のような急カーブでは低速で切断が行われ、その結
果、切断ラインのどの部分でも、切断遅れによる上カー
フ軌跡と下カーフ軌跡との位置ずれは、実質的にあまり
問題にならないような所定の許容値以下に抑えられる。
がどのタイミングでどのような値に変わるかを示した切
断速度情報101を、ガス制御部81と電流制御部85
に与える。ガス制御部81は、NC制御部83が用いる
可能性のある複数の切断速度と、各切断速度において製
品側のべベル角をほぼ所望値、例えば0度、に制御する
ための2次ガス流量とを対応付けて格納した速度−流量
テーブル91を有している。この速度−流量テーブル9
1に格納されているべベル角を0度にするための2次ガ
ス流量は、切断速度が低くなるほど小さくなる傾向をも
つ。ガス制御部81は、切断中、切断速度情報101と
速度−流量テーブル91とに基づいて2次ガス流量を制
御する。すなわち、ガス制御部81は、切断速度情報1
01が示す切断速度の各変更タイミングに先立って、変
更後の切断速度に対応した2次ガス流量を速度−流量テ
ーブル91から取得して、各変更タイミングに同期して
実際の2次ガス流量が取得した2次ガス流量に切り替わ
るようにガス供給系統71のバルブ開度などを制御す
る。この2次ガス流量制御により、切断ラインの曲率に
応じて切断速度が変わっても、べベル角は常にほぼ0度
で実質的に一定に制御される。
る可能性のある複数の切断速度と、各切断速度において
プラズマアークからワークへの入熱量を適正にするため
のアーク電流値とを対応付けて格納した速度−電流テー
ブル97を有している。この速度−電流テーブル97に
格納されているワーク入熱量を適正にするためのアーク
電流値は、切断速度が低くなるほど小さくなる傾向をも
つ。電流制御部85は、切断中、切断速度情報101と
速度−電流テーブル97とに基づいてアーク電流を制御
する。すなわち、電流制御部85は、切断速度情報10
1が示す切断速度の各変更タイミングに先立って、変更
後の切断速度に対応したアーク電流値を速度−電流テー
ブル97から取得して、各変更タイミングに同期して実
際のアーク電流値が取得したアーク電流値に切り替わる
ように電源75の電流制御パラメータを制御する。この
アーク電流制御により、切断ラインの曲率に応じて切断
速度が変わっても、アーク電流は各切断速度に応じた適
正値に制御されるので、電流過多の時に生じる切断面の
上エッジが丸く融け落ちたり、コーナエッジが丸くなっ
たりする現象は、この実施形態では発生しない。
電流が変わることも、ガス制御部81のもつ速度−流量
テーブル91内の2次ガス流量値には織り込み済みであ
る。すなわち、速度−流量テーブル91に格納された各
切断速度に対応した2次ガス流量値は、その切断速度と
それに対応したアーク電流値という条件下で、製品側の
べベル角を所望値、例えば0度、にするための2次ガス
流量値である。
が120Aの酸素プラズマトーチを用いて、切断速度を
変えて切断したときの製品側べベル角と切断遅れとを測
定した結果を示す。なお、ここでいう「製品側べベル
角」とは、図9に示すようにワーク3の製品側切断面7
Rとワーク下面9からの垂直面131とのなす角度であ
り、図示のように切断面7Aとワーク下面9とのなす角
度が鋭角のときはべベル角はプラス値、切断面7Rが点
線の側へ傾くとべベル角はマイナス値と定義している。
トローラ77が行う切断速度と2次ガス流量の制御の具
体例を説明する。
リー領域(切断面へのドロス付着量が実用上問題になら
ない程度に小さい切断速度範囲)内で、切断速度を制御
する。例えば、最も簡単な制御例では、 (1)直線及び曲率が所定値未満の緩カーブ:切断速度
はドロスフリー領域の最大速度3500mm/min、 (2)コーナ及び曲率が所定値以上の急カーブ:切断速
度はドロスフリー領域の最小速度1500mm/min、 とする。図8に曲線121で示すように、ドロスフリー
領域の最大速度3500mm/minでは切断遅れが約4mm
である。そこで、この4mmの切断遅れがあっても上下カ
ーフ軌跡間の位置ずれが実用上問題にならないような曲
率を閾値にして、この閾値より曲率の小さい緩やかなカ
ーブや直線では、3500mm/minの高速の切断速度を
選択し、一方、その閾値より曲率の大きい急なカーブや
コーナでは、1500mm/minの低速の切断速度を選択
する。1500mm/minの低速の切断速度では、切断遅
れは3500mm/minの場合の約2分の1の約2mmにな
るため、かなり急なカーブやコーナでも、上下カーフ軌
跡間の位置ずれを問題のない程度まで低減することがで
きる。そして、3500mm/minの高速の切断速度を選
択した場合には、2次ガス流量は、曲線115で示す3
0リットル/minに制御し、一方、1500mm/minの低
速の切断速度を選択した場合には、2次ガス流量は、曲
線111で示す5リットル/minに制御する。これによ
り、製品側べベル角は切断速度に関わらず常に0度に維
持される。
これらの実施形態はあくまで本発明の説明のための例示
であり、本発明をこれら実施形態にのみ限定する趣旨で
はない。従って、本発明は、上記実施形態以外の様々な
形態でも実施することができる。
1(A))とダブルスワール方式によるべベル角修正の
様子(図1(B))を示す断面図。
精度悪化の例を示すワークの平面図。
の全体の外観を示す斜視図。
30の一例を示す断面図。
図。
ラズマアーク切断を行ったときの製品側べベル角と切断
遅れとを測定した結果を示す図。
Claims (11)
- 【請求項1】 ダブルスワール方式のプラズマトーチを
用いて切断ラインに沿ってワークを切断する方法におい
て、 前記プラズマトーチを前記ワークの切断ラインに沿って
切断速度で移動させるステップと、 前記切断速度を変化させるステップと、 前記切断速度の変化に対応して、前記2次ガスの流量又
は前記2次ガスの旋回強度を変化させるステップとを備
えたプラズマ切断方法。 - 【請求項2】 前記2次ガス流量を変化させるステップ
では、 (1)前記切断速度が比較的に高速のときに、前記2次
ガス流量又は前記2次ガス旋回強度を比較的に高くする
第1の流量条件と、 (2)前記切断速度が比較的に低速のときに、前記2次
ガス流量又は前記2次ガス旋回強度を比較的に低くする
第2の流量条件とを選択的に使用する請求項1記載のプ
ラズマ切断方法。 - 【請求項3】 前記切断速度を変化させるステップで
は、 (1)前記切断ラインの直線又は比較的に緩やかなカー
ブの場所では、前記切断速度を比較的に高速にする第1
の速度条件と、 (2)前記切断ラインのコーナ又は比較的に急なカーブ
の場所では、前記切断速度を比較的に低速にする第2の
速度条件とを選択的に使用する請求項1又は2記載のプ
ラズマ切断方法。 - 【請求項4】 前記切断速度を変化させるステップで
は、 (1)前記切断ラインのうち製品外形のコーナ以外の部
分に相当する場所では、前記切断速度を比較的に高速に
する第1の速度条件と、 (2)前記切断ラインのうち前記コーナ及び穴に相当す
る場所では、前記切断速度を比較的に低速にする第2の
速度条件とを選択的に使用する請求項1又は2記載のプ
ラズマ切断方法。 - 【請求項5】 前記2次ガス流量を変化させるステップ
では、 前記切断速度が変化しても前記ワークの製品側べベル角
を所定値でほぼ一定に維持するように、前記切断速度に
応じて前記2次ガス流量を制御する請求項1記載のプラ
ズマ切断方法。 - 【請求項6】 前記切断速度を変化させるステップで
は、前記切断ラインの場所に応じて前記切断速度を変化
させる請求項1記載のプラズマ切断方法。 - 【請求項7】前記切断速度を変化させるステップでは、
前記切断ラインのどの場所においても切断遅れによる上
カーフ軌跡と下カーフ軌跡との間の位置ずれが所定の許
容値より小さくなるように、前記切断ラインの場所に応
じて前記切断速度を変化させる請求項6記載のプラズマ
切断方法。 - 【請求項8】 ダブルスワール方式のプラズマトーチを
用いてワークを切断ラインに沿って切断する装置におい
て、 前記プラズマアークを前記ワークの切断ラインに沿って
切断速度で移動させる移動系統と、 前記切断速度を変化させるように前記移動系統を制御す
る移動制御部と、 前記プラズマトーチに作動ガスと2次ガスを供給するガ
ス供給系統と、 前記切断速度の変化に対応して、前記2次ガスの流量又
は前記2次ガスの旋回強度を変化させるように、前記ガ
ス供給系統を制御するガス制御部とを備えたプラズマ切
断装置。 - 【請求項9】 前記ガス制御部は、 (1)前記切断速度が比較的に高速のときに、前記2次
ガス流量又は前記2次ガス旋回強度を比較的に高くする
第1の流量条件と、 (2)前記切断速度が比較的に低速のときに、前記2次
ガス流量又は前記2次ガス旋回強度を比較的に低くする
第2の流量条件とを選択的に使用する請求項8記載のプ
ラズマ切断装置。 - 【請求項10】 前記移動制御部は、 (1)前記切断ラインの直線又は比較的に緩やかなカー
ブの場所では、前記切断速度を比較的に高速にする第1
の速度条件と、 (2)前記切断ラインのコーナ又は比較的に急なカーブ
の場所では、前記切断速度を比較的に低速にする第2の
速度条件とを選択的に使用する請求項8又は9記載のプ
ラズマ切断装置。 - 【請求項11】 前記移動系統は、前記ワークを切断し
ている間、前記ワークの表面に対する前記プラズマトー
チの向きを一定に維持する請求項8記載のプラズマ切断
装置。
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