JPH0620773U - 養生ネツト張設装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機構の簡素化とともに組み立て張設、折り畳
み、分解撤去及び保管を容易とし汎用性を高めて、操作
及び施工性を向上しコスト節減を可能にした養生ネツト
張設装置を提供するにある。 【構成】 仮囲い１０等のパイプ支柱１１の上端部に回
動可能に嵌装される複数の支持ブラケツト１と、支持ブ
ラケツト１の上部に別体又は一体に斜設された複数のネ
ツト張設用パイプ２と、ネツト張設用パイプ２に装着し
て張設される養生ネツト３と、ネツト張設用パイプ２の
先端部に連結して操作及び固定する張設用条材５を具備
したことに特徴を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、仮囲い等のパイプ支柱の上部に養生ネツトを着脱可能に装着して張 設する養生ネツト張設装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

地上に各種の建造物を構築する場合、通常、その敷地の周囲に仮囲いを配設し て関係者以外の侵入や盗難等を防止するとともに、市街地のように工事区域との 間に余裕がなく敷地境界に近接させて仮囲いを配設する際は、その仮囲いの上部 外側に養生ネツトを斜めに張設して、仮囲いの内側近くで掘削したり構築する際 の土砂や器物の飛来、落下による危害を防止している。その従来例としては、例 えば、仮囲いの上部に固定部材を跨架せしめ複数の係止片やボルト等で締め付け 装着して、その固定部材上に間隔を置き枢支した複数本のネツト支柱を回動して 仮囲いの上部外側に斜めに固定し、そのネツト支柱によつて養生ネツトを斜設す る養生ネツト張設装置が開発され提案されている（例えば、実開平１−１７７３ ４９号）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の養生ネツト張設装置は、前記のように仮囲い等の上部に着脱可能に装着 して、その仮囲いの上部外側に養生シートを斜設、又は上方に直立させて張設し 、また、容易に撤去される機構になつているが、この装置は比較的に大型の複雑 な機構になつていてその張設、撤去及び取扱い保管等に手数、手間を要し、その 操作及び施工性の改善が課題になつている。

【０００４】 本考案は、前記のような課題を解決するために開発されたものであつて、その 目的とする処は、機構の簡素化とともに組み立て張設、折り畳み、分解撤去及び 保管等を容易とし汎用性を高めて、操作及び施工性を向上しコスト節減を可能に した養生ネツト張設装置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、仮囲い等のパイプ支柱の上端部に回動可能に嵌装される複数の支持 ブラケツトと、支持ブラケツトの上部に別体又は一体に斜設された複数のネツト 張設用パイプと、ネツト張設用パイプに装着して張設される養生ネツトと、ネツ ト張設用パイプの先端部に連結して操作及び固定する張設用条材を具備したこと により、機構の簡素化とともにパイプ支柱の上部への組み立て張設、折り畳み、 分解撤去、保管等を容易とし、かつ汎用性を高めている。

【０００６】

【作用】

仮囲い等のパイプ支柱の上端部に支持ブラケツトを回動可能に嵌装し、その支 持ブラケツトの上部に別体又は一体に斜設されたネツト張設用パイプを張設用条 材により回動及び緊張、固定して、ネツト張設用パイプに装着されている養生ネ ツトを容易に仮囲い等の上部外側に組み立て斜めに張設したり、仮囲い等の上部 に回動して折り畳み、分解して撤去され優れた操作及び施工性を有し、支持ブラ ケツトの取り替え程度で多様な建造物に容易に張設される汎用性を有する。

【０００７】

【実施例】

図１ないし図３に本考案の一実施例を示す。図中１は支持ブラケツト、２はネ ツト張設用パイプ、３は養生ネツト、５はロープ等の張設用条材、１１は仮囲い （建造物）１０のパイプ支柱（鋼管）、１２は横架材（鋼管）、１３は囲い板、 １４は仮囲い１０の上部補強材（形鋼）であつて、図２に示すように支持ブラケ ツト１は、パイプ支柱１１の上端部に回動可能に嵌装される鍔１ｃ付き嵌装杆部 １ａと、その嵌装杆部１ａ上に斜めに形成されてネツト張設用パイプ２が嵌着さ れる１本又は２本の鍔１ｃ付き嵌着杆部１ｂからなり、また、ネツト張設用パイ プ２は、好ましくは塩ビパイプ等で形成して軽量化され、養生ネツト３の両端部 に形成した袋部３ａに嵌装されて（図３参照）、支持ブラケツト１の鍔１ｃ付き 嵌着杆部１ｂに嵌着して使用され、又は、このネツト張設用パイプ２は必要に応 じ支持ブラケツト１の上部に一体に形成される。養生ネツト３は、ネツト張設用 パイプ２に嵌着する袋部３ａを有し、その上縁部及び下縁部に組み込まれた補強 条材４によりネツト張設用パイプ２に締着して張設される。

【０００８】 本考案の実施例は、仮囲い１０等のパイプ支柱１１の上端部に回動可能に嵌装 される複数の支持ブラケツト１と、支持ブラケツト１の上部に別体又は一体に斜 設された複数のネツト張設用パイプ２と、ネツト張設用パイプ２に装着して張設 される養生ネツト３と、ネツト張設用パイプ２の先端部に連結して操作及び固定 する張設用条材５を具備した養生ネツト張設装置になつている（図２参照）。

【０００９】 前記の養生ネツト張設装置は、例えば、図１に示すようにパイプ支柱１１、横 架材（鋼管）１２、囲い板１３及び上部補強材（形鋼）１４等からなる仮囲い１ ０の上部に張設される。即ち、仮囲い１０等のパイプ支柱１１の上端部にそれぞ れ支持ブラケツト１を回動可能に嵌装し、図３に示すように養生ネツト３の両端 部にネツト張設用パイプ２を装着して、そのネツト張設用パイプ２を支持ブラケ ツト１の上部に嵌着し、張設用条材５により両端部のネツト張設用パイプ２の先 端部を回動Ｘして、図１（Ｂ）のように各ネツト張設用パイプ２を仮囲い１０等 の外側（敷地外）に張り出し、両側の張設用条材５の手元を仮囲い１０の上部補 強材１４に緊張せしめて締着して、仮囲い１０等の上部外側にネツト張設用パイ プ２付きの養生ネツト３を容易に安定的に張設できる。又は、図１（Ｃ）のよう に張設用条材５により各ネツト張設用パイプ２を仮囲い等の上部へ回動Ｘして折 り畳み、あるいは容易に分解して撤去できる。前記のように仮囲い１０等（パイ プ支柱１１）の上部に容易に組み立て張設され、また、図２、３に示すように多 数の部材に容易に分解でき取扱い保管が容易になるなど、優れた操作及び施工性 を有する。また、好ましくはパイプ支柱１１の径等に対応させて数種類の支持ブ ラケツト１を用意し、少なくとも支持ブラケツト１の取替え程度で、足場のパイ プ支柱や各種の建造物に付設した各種のパイプ支柱等に容易に組み立て張設され るなど広範囲に適用される。

【００１０】

【考案の効果】 本考案は、前述のように仮囲い等のパイプ支柱の上端部に支持ブラケツトを回 動可能に嵌装し、その支持ブラケツトの上部に別体又は一体に斜設された複数の ネツト張設用パイプを張設用条材により回動及び緊張して、ネツト張設用パイプ に装着した養生ネツトを容易、安定的に仮囲い等の上部外側に斜設したり、仮囲 い等の上部に回動して折り畳み、さらに分解して撤去でき、機構の簡素化ととも に組み立て張設、折り畳み、分解撤去及び保管が容易となり汎用性が高められ、 操作及び施工性が効果的に向上されて施工コストが著しく節減されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す張設状態の斜視図
（Ａ）と部分拡大平面図（Ｂ）及び張設、折り畳み操作
状態を示す拡大平面図（Ｃ）

【図２】本考案の一実施例を示す各部材の斜視図（Ａ）
〜（Ｄ）

【図３】養生ネツトの張設状態の拡大斜視図である。

【符号の説明】

１ 支持ブラケツト ２ ネツト張設用パイプ ３ 養生ネツト ５ 張設用条材 １０ 仮囲い １１ パイプ支柱

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 仮囲い等のパイプ支柱の上端部に回動可
   能に嵌装される複数の支持ブラケツトと、同支持ブラケ
   ツトの上部に別体又は一体に斜設された複数のネツト張
   設パイプと、同ネツト張設パイプに装着して張設される
   養生ネツトと、前記のネツト張設パイプの先端部に連結
   して操作及び固定する張設用条材を具備したことを特徴
   とする養生ネツト張設装置。