JPH0618061A - 香り調製装置 - Google Patents
香り調製装置Info
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- JPH0618061A JPH0618061A JP4173037A JP17303792A JPH0618061A JP H0618061 A JPH0618061 A JP H0618061A JP 4173037 A JP4173037 A JP 4173037A JP 17303792 A JP17303792 A JP 17303792A JP H0618061 A JPH0618061 A JP H0618061A
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- JP
- Japan
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- scent
- fragrance
- stock solution
- aroma
- mixing
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Central Air Conditioning (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ユーザの好みに応じて、使用する部屋の雰囲
気、使用目的、使用する気候条件、さらには時間経過に
従い、任意に、濃度の種類、複雑な混合比等を持つ複雑
な香りを調製し、生活空間の香りを自由に制御する。 【構成】 原液タンク41a〜41dに充填された芳香
原液Hは、送液ポンプ42a〜42dにより、電磁バブ
ル43a〜43dを介してパイプ44の先端の放出ノズ
ル45から芳香原液吸収体50へ放出される。芳香原液
吸収体50は、放出された芳香原液Hを吸収し、それを
混合する。この芳香原液混合物は、送風機60により強
制的に拡散され、室内の送出空気と混合される。
気、使用目的、使用する気候条件、さらには時間経過に
従い、任意に、濃度の種類、複雑な混合比等を持つ複雑
な香りを調製し、生活空間の香りを自由に制御する。 【構成】 原液タンク41a〜41dに充填された芳香
原液Hは、送液ポンプ42a〜42dにより、電磁バブ
ル43a〜43dを介してパイプ44の先端の放出ノズ
ル45から芳香原液吸収体50へ放出される。芳香原液
吸収体50は、放出された芳香原液Hを吸収し、それを
混合する。この芳香原液混合物は、送風機60により強
制的に拡散され、室内の送出空気と混合される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィスビル、公共の
建造物、住宅等といった人が集まる場所の空間全体の温
度、湿度、明るさ、音、香りの調製や、粉塵、有害ガス
の除去等の環境を調製制御する装置のうちの、生活空間
内の香りを任意に調製制御する香り調製装置に関するも
のである。
建造物、住宅等といった人が集まる場所の空間全体の温
度、湿度、明るさ、音、香りの調製や、粉塵、有害ガス
の除去等の環境を調製制御する装置のうちの、生活空間
内の香りを任意に調製制御する香り調製装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、生活を快適に過ごすことが注目さ
れ、人が集まる場所の空間全体の環境を制御する試みが
始まっている。このような分野の技術としては、例えば
次のような文献に記載されるものがある。 文献1;特願平2−41132号明細書 文献2;応用物理、58[7](1989)応用物理学
会、中本・森泉「ニューラルネットワークを用いたにお
いセンサー」P.1045−1054 文献3;センサ技術、9[2](1989−2)岡畑
「脂質二分子膜を利用したにおいセンサ」P.49−5
1 文献4;膜(MEMBRANE)、14[6](198
9)斎藤・小谷・宮本・海部・加藤・川村「リン脂質を
混合したDOPHミリポア膜の電気特性」P.415−
417 文献5;日経サイエンス、(1991−10)林・都甲
・山藤「人間より敏感な味覚センサ」P.68−76 文献6;特公昭53−45698号公報、特公昭56−
9429号公報、特公昭61−59912号公報、米国
特許第4,794,411号明細書等 従来、室内の香りを調製するものとしては、自動車やト
イレ等で用いられている香りを放散させる芳香剤があ
る。芳香剤は、予め1種類又は複数の香料を揮発性の溶
媒の中に溶解混合したもので、これを揮発させて室内に
香りを広げるようになっている。又、香料が徐々に空気
中に揮発するように、ワックス状やペースト状で用いら
れるものも多い。
れ、人が集まる場所の空間全体の環境を制御する試みが
始まっている。このような分野の技術としては、例えば
次のような文献に記載されるものがある。 文献1;特願平2−41132号明細書 文献2;応用物理、58[7](1989)応用物理学
会、中本・森泉「ニューラルネットワークを用いたにお
いセンサー」P.1045−1054 文献3;センサ技術、9[2](1989−2)岡畑
「脂質二分子膜を利用したにおいセンサ」P.49−5
1 文献4;膜(MEMBRANE)、14[6](198
9)斎藤・小谷・宮本・海部・加藤・川村「リン脂質を
混合したDOPHミリポア膜の電気特性」P.415−
417 文献5;日経サイエンス、(1991−10)林・都甲
・山藤「人間より敏感な味覚センサ」P.68−76 文献6;特公昭53−45698号公報、特公昭56−
9429号公報、特公昭61−59912号公報、米国
特許第4,794,411号明細書等 従来、室内の香りを調製するものとしては、自動車やト
イレ等で用いられている香りを放散させる芳香剤があ
る。芳香剤は、予め1種類又は複数の香料を揮発性の溶
媒の中に溶解混合したもので、これを揮発させて室内に
香りを広げるようになっている。又、香料が徐々に空気
中に揮発するように、ワックス状やペースト状で用いら
れるものも多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来用
いられている芳香剤の香りは、作製したメーカーが調製
したままの組成のものであり、例えば香りを変更する場
合にはそれらの芳香剤を交換するのみであった。生活す
る人(ユーザ)自身が、好みに応じて、使用する部屋の
雰囲気、使用目的、使用する気候条件、あるいは時間経
過に従って、任意にきめ細かく香りを制御することがで
きず、香りの種類や濃度、あるいは複雑な混合比を持つ
複雑な香りを調製する装置がなかった。本発明は、ユー
ザの好みに応じて、使用する部屋の雰囲気、使用目的、
使用する気候条件、さらには時間経過に従って、任意に
濃度の種類、複雑な混合比を持つ複雑な香りを調製して
生活空間の香りを自由に制御する装置を提供するもので
ある。
いられている芳香剤の香りは、作製したメーカーが調製
したままの組成のものであり、例えば香りを変更する場
合にはそれらの芳香剤を交換するのみであった。生活す
る人(ユーザ)自身が、好みに応じて、使用する部屋の
雰囲気、使用目的、使用する気候条件、あるいは時間経
過に従って、任意にきめ細かく香りを制御することがで
きず、香りの種類や濃度、あるいは複雑な混合比を持つ
複雑な香りを調製する装置がなかった。本発明は、ユー
ザの好みに応じて、使用する部屋の雰囲気、使用目的、
使用する気候条件、さらには時間経過に従って、任意に
濃度の種類、複雑な混合比を持つ複雑な香りを調製して
生活空間の香りを自由に制御する装置を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、生活空間
等における香りを任意に調製する香り調製装置におい
て、香料を溶媒に溶解した種類の異なる複数の芳香原液
がそれぞれ充填された複数の原液タンクと、前記複数の
芳香原液を任意の量ずつ、前記複数の原液タンクからそ
れぞれ送出する送出手段と、前記送出手段によって送出
された複数の芳香原液を混合する混合手段と、前記混合
手段によって混合された芳香原液を揮発、拡散させる揮
発・拡散手段とを、備えている。第2の発明では、香料
を溶媒に溶解した種類の異なる複数の芳香原液がそれぞ
れ充填された複数の原液タンクと、前記複数の芳香原液
を任意の量ずつ、前記複数の原液タンクからそれぞれ送
出する送出手段と、前記送出手段によって送出された複
数の芳香原液を揮発、拡散させる揮発・拡散手段と、前
記揮発・拡散手段によって揮発、拡散させた香りを混合
する混合手段とを、備えている。第3の発明では、第1
の発明の複数の原液タンク、送出手段、混合手段、及び
揮発・拡散手段と、前記揮発・拡散手段によって所定の
空間へ揮発、拡散させた香りを検出する香りセンサと、
前記香りセンサの検出結果を設定値と比較し、その比較
結果が零となるように前記送出手段をフィードバック制
御する制御手段とを、備えている。
等における香りを任意に調製する香り調製装置におい
て、香料を溶媒に溶解した種類の異なる複数の芳香原液
がそれぞれ充填された複数の原液タンクと、前記複数の
芳香原液を任意の量ずつ、前記複数の原液タンクからそ
れぞれ送出する送出手段と、前記送出手段によって送出
された複数の芳香原液を混合する混合手段と、前記混合
手段によって混合された芳香原液を揮発、拡散させる揮
発・拡散手段とを、備えている。第2の発明では、香料
を溶媒に溶解した種類の異なる複数の芳香原液がそれぞ
れ充填された複数の原液タンクと、前記複数の芳香原液
を任意の量ずつ、前記複数の原液タンクからそれぞれ送
出する送出手段と、前記送出手段によって送出された複
数の芳香原液を揮発、拡散させる揮発・拡散手段と、前
記揮発・拡散手段によって揮発、拡散させた香りを混合
する混合手段とを、備えている。第3の発明では、第1
の発明の複数の原液タンク、送出手段、混合手段、及び
揮発・拡散手段と、前記揮発・拡散手段によって所定の
空間へ揮発、拡散させた香りを検出する香りセンサと、
前記香りセンサの検出結果を設定値と比較し、その比較
結果が零となるように前記送出手段をフィードバック制
御する制御手段とを、備えている。
【0005】第4の発明では、第1の発明の複数の原液
タンク、送出手段、混合手段、及び揮発・拡散手段と、
前記揮発・拡散手段によって所定の空間へ揮発、拡散さ
せた香りを検出する香りセンサと、前記香りセンサで検
出した空間の香りのデータを次の芳香原液送出の制御デ
ータとして用い、許容濃度上限値以下で前記送出手段の
芳香原液送出量を所定時間毎に逐次制御する制御手段と
を、備えている。第5の発明では、香料を溶媒に溶解し
た種類の異なる複数の芳香原液がそれぞれ充填され、そ
の各芳香原液を任意の量ずつ放出する香り放出カセット
と、前記香り放出カセットから放出された複数の芳香原
液を混合する混合手段と、前記混合手段によって混合さ
れた芳香原液を揮発、拡散させる揮発・拡散手段とを備
えている。そして、前記香り放出カセットは、前記複数
の芳香原液を収容する複数の収容部と、前記各収容部に
連結されその収容部内の芳香原液をそれぞれ放出する複
数のノズルと、前記各ノズルに取付けられ、そのノズル
先端部分の芳香原液に圧力を加えて局部的に一定時間膨
脹させ、任意の量ずつ放出させる加圧手段とを、有して
いる。
タンク、送出手段、混合手段、及び揮発・拡散手段と、
前記揮発・拡散手段によって所定の空間へ揮発、拡散さ
せた香りを検出する香りセンサと、前記香りセンサで検
出した空間の香りのデータを次の芳香原液送出の制御デ
ータとして用い、許容濃度上限値以下で前記送出手段の
芳香原液送出量を所定時間毎に逐次制御する制御手段と
を、備えている。第5の発明では、香料を溶媒に溶解し
た種類の異なる複数の芳香原液がそれぞれ充填され、そ
の各芳香原液を任意の量ずつ放出する香り放出カセット
と、前記香り放出カセットから放出された複数の芳香原
液を混合する混合手段と、前記混合手段によって混合さ
れた芳香原液を揮発、拡散させる揮発・拡散手段とを備
えている。そして、前記香り放出カセットは、前記複数
の芳香原液を収容する複数の収容部と、前記各収容部に
連結されその収容部内の芳香原液をそれぞれ放出する複
数のノズルと、前記各ノズルに取付けられ、そのノズル
先端部分の芳香原液に圧力を加えて局部的に一定時間膨
脹させ、任意の量ずつ放出させる加圧手段とを、有して
いる。
【0006】第6の発明では、第1、第2、第3、第4
又は第5の発明の香り調製装置をコンピュータで制御す
る構成にしている。第7の発明では、第1、第3、第4
又は第5の発明の混合手段を、芳香原液を吸収し、揮発
させる固定構造又は交換自在構造の芳香原液吸収体で構
成している。
又は第5の発明の香り調製装置をコンピュータで制御す
る構成にしている。第7の発明では、第1、第3、第4
又は第5の発明の混合手段を、芳香原液を吸収し、揮発
させる固定構造又は交換自在構造の芳香原液吸収体で構
成している。
【0007】第8の発明では、第3又は第4の発明の香
りセンサを、脂質膜を用いて香りの検出を行う構成にし
ている。第9の発明では、第5の発明の加圧手段を、電
気ヒータ又は超音波振動子で構成している。
りセンサを、脂質膜を用いて香りの検出を行う構成にし
ている。第9の発明では、第5の発明の加圧手段を、電
気ヒータ又は超音波振動子で構成している。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、以上のように香り調製装
置を構成したので、複数の原液タンクに種々の芳香原液
を収容しておき、送出手段により、供給量が調製された
芳香原液を該原液タンクから送出する。すると、その芳
香原液が混合手段で混合され、揮発・拡散手段によって
揮発、拡散される。そのため、芳香原液の混合比等を、
ユーザが希望する、部屋の雰囲気、部屋の使用目的、使
用する気候条件、さらには時間経過に伴なって任意に調
製し、該芳香原液を揮発させ調製し、空間の香りの制御
が行える。第2の発明によれば、送出手段から送出され
た芳香原液が、揮発・拡散手段によって揮発、拡散さ
れ、その揮発、拡散された香りが混合手段で混合され
る。そのため、第1の発明とほぼ同様に、空間の香りの
制御が行える。
置を構成したので、複数の原液タンクに種々の芳香原液
を収容しておき、送出手段により、供給量が調製された
芳香原液を該原液タンクから送出する。すると、その芳
香原液が混合手段で混合され、揮発・拡散手段によって
揮発、拡散される。そのため、芳香原液の混合比等を、
ユーザが希望する、部屋の雰囲気、部屋の使用目的、使
用する気候条件、さらには時間経過に伴なって任意に調
製し、該芳香原液を揮発させ調製し、空間の香りの制御
が行える。第2の発明によれば、送出手段から送出され
た芳香原液が、揮発・拡散手段によって揮発、拡散さ
れ、その揮発、拡散された香りが混合手段で混合され
る。そのため、第1の発明とほぼ同様に、空間の香りの
制御が行える。
【0009】第3の発明によれば、香りセンサで検出さ
れた検出結果が、制御手段によって設定値と比較され、
その設定値が零となるように送出手段がフィードバック
制御される。これにより、任意に、きめ細かく、かつ自
由に、香りの制御が行える。第4の発明によれば、香り
センサで検出された空間の香りのデータが、制御手段に
より、次の芳香原液送出の制御データとして用いられ、
送出手段の芳香原液送出量が所定時間毎に逐次制御され
る。これにより、意外性に富んだ香りを自動的に生成
し、空間の香りの自動制御が行える。
れた検出結果が、制御手段によって設定値と比較され、
その設定値が零となるように送出手段がフィードバック
制御される。これにより、任意に、きめ細かく、かつ自
由に、香りの制御が行える。第4の発明によれば、香り
センサで検出された空間の香りのデータが、制御手段に
より、次の芳香原液送出の制御データとして用いられ、
送出手段の芳香原液送出量が所定時間毎に逐次制御され
る。これにより、意外性に富んだ香りを自動的に生成
し、空間の香りの自動制御が行える。
【0010】第5の発明によれば、香り放出カセットが
芳香原液を任意の量ずつ放出し、それが混合手段で混合
され、揮発・拡散手段によって揮発、拡散される。そし
て香り放出カセットを用いることにより、装置の小型化
が図れる。第6の発明によれば、香り調製装置がコンピ
ュータによって任意に、きめ細かく、自由に調製制御さ
れる。
芳香原液を任意の量ずつ放出し、それが混合手段で混合
され、揮発・拡散手段によって揮発、拡散される。そし
て香り放出カセットを用いることにより、装置の小型化
が図れる。第6の発明によれば、香り調製装置がコンピ
ュータによって任意に、きめ細かく、自由に調製制御さ
れる。
【0011】第7の発明によれば、芳香原液吸収体は送
られてきた芳香原液を吸収し、それを混合する。この芳
香原液吸収体を固定構造にすることにより、装置構造の
簡単化が図れ、交換自在構造にすることにより、使い勝
手の向上が図れる。第8の発明によれば、脂質膜を用い
た香りセンサは、簡単かつ精度良く、香りの検出を行
う。第9の発明によれば、加圧手段を電気ヒータ又は超
音波振動子で構成することにより、ノズルの先端部分の
芳香原液が、簡単かつ適確に膨脹されて気化され、該ノ
ズルから噴出される。
られてきた芳香原液を吸収し、それを混合する。この芳
香原液吸収体を固定構造にすることにより、装置構造の
簡単化が図れ、交換自在構造にすることにより、使い勝
手の向上が図れる。第8の発明によれば、脂質膜を用い
た香りセンサは、簡単かつ精度良く、香りの検出を行
う。第9の発明によれば、加圧手段を電気ヒータ又は超
音波振動子で構成することにより、ノズルの先端部分の
芳香原液が、簡単かつ適確に膨脹されて気化され、該ノ
ズルから噴出される。
【0012】
【実施例】第1の実施例 図1は本発明の第1の実施例を示す香り調製装置の概略
の構成図、及び図2は図1の香り調製装置を有する快適
空間調製装置の全体を示す概略の構成ブロック図であ
る。先ず、図2に示す快適空間調製装置の構成を説明す
る。快適空間調製装置は、オフィスビル、公共の建造
物、住宅等の生活空間1の温度、湿度、明るさ、音、香
り等を調製制御する装置であり、快適性・空調装置10
を備えている。快適性・空調装置10は、室内空気入口
11と調製空気出口12を有し、その間には香り調製装
置13、湿度調製装置14、及び温度調製装置15が設
けられている。又、生活空間1には照明装置21及び音
響装置22が設けられている。これらの快適性・空調装
置10、照明装置21、及び音響装置22は、快適性・
制御装置30に接続されている。快適性・制御装置30
は、生活空間1内の空気の快適性を制御する他に、明る
さや音等も制御する装置であり、コンピュータ及び制御
用ソフトウェア等で構成されている。以上のような快適
空間調製装置では、快適性・制御装置30の制御によ
り、快適性・空調装置10が動作すると、室内空気入口
11から生活空間1内の空気が取り込まれ、その取り込
まれた空気が温度調製装置15で温度調製、湿度調製装
置14で湿度調製、及び香り調製装置13で香り調製が
行われた後、調製空気出口12から排出されて生活空間
1へ送られる。これにより、ユーザの希望に応じて、あ
るいは生活空間1の使用目的等に合わせて温度や湿度だ
けでなく、香りも任意に制御できる。さらに、快適性・
制御装置30により、照明装置21及び音響装置22が
制御され、室内の明るさや音も同時に制御できる。な
お、快適性・空調装置10には、空気清浄装置や除塵装
置等を組み込んでもよい。
の構成図、及び図2は図1の香り調製装置を有する快適
空間調製装置の全体を示す概略の構成ブロック図であ
る。先ず、図2に示す快適空間調製装置の構成を説明す
る。快適空間調製装置は、オフィスビル、公共の建造
物、住宅等の生活空間1の温度、湿度、明るさ、音、香
り等を調製制御する装置であり、快適性・空調装置10
を備えている。快適性・空調装置10は、室内空気入口
11と調製空気出口12を有し、その間には香り調製装
置13、湿度調製装置14、及び温度調製装置15が設
けられている。又、生活空間1には照明装置21及び音
響装置22が設けられている。これらの快適性・空調装
置10、照明装置21、及び音響装置22は、快適性・
制御装置30に接続されている。快適性・制御装置30
は、生活空間1内の空気の快適性を制御する他に、明る
さや音等も制御する装置であり、コンピュータ及び制御
用ソフトウェア等で構成されている。以上のような快適
空間調製装置では、快適性・制御装置30の制御によ
り、快適性・空調装置10が動作すると、室内空気入口
11から生活空間1内の空気が取り込まれ、その取り込
まれた空気が温度調製装置15で温度調製、湿度調製装
置14で湿度調製、及び香り調製装置13で香り調製が
行われた後、調製空気出口12から排出されて生活空間
1へ送られる。これにより、ユーザの希望に応じて、あ
るいは生活空間1の使用目的等に合わせて温度や湿度だ
けでなく、香りも任意に制御できる。さらに、快適性・
制御装置30により、照明装置21及び音響装置22が
制御され、室内の明るさや音も同時に制御できる。な
お、快適性・空調装置10には、空気清浄装置や除塵装
置等を組み込んでもよい。
【0013】次に、本発明の第1の実施例である香り調
製装置13の構成を図1を参照しつつ、以下説明する。
図1の香り調製装置は、複数の異なる基本の香りの個別
芳香原液を貯蔵しておく複数の原液タンク41a〜41
dを備え、それらには複数の芳香原液Hを任意の量ずつ
送出する送出手段が設けられている。この送出手段は、
各原液タンク41a〜41dに取付けられた送液ポンプ
42a〜42dと、該送液ポンプ42a〜42dの出力
側に取付けられた芳香原液供給量調節用の電磁バルブ4
3a〜43dと、該電磁バルブ43a〜43dの出力側
に取付けられた複数のパイプ44及び放出ノズル45と
で、構成されている。複数の放出ノズル45は、香りの
揮発、拡散用のチャンバー46内に設けられ、その近傍
には、該放出ノズル45から放出された複数の芳香原液
Hを混合するための混合手段用の芳香原液吸収体50が
設けられている。芳香原液吸収体50は、紙製あるいは
高分子材料製の濾紙、多孔質ガラス、多孔質セラミック
ス等の液体の吸収体であり、吸収された液体を容易に混
合及び揮発、拡散する機能を有している。芳香原液吸収
体50の近傍には、該芳香原液吸収体50に吸収された
芳香原液Hを揮発、拡散させるための揮発・拡散手段用
の送風機60が設けられている。
製装置13の構成を図1を参照しつつ、以下説明する。
図1の香り調製装置は、複数の異なる基本の香りの個別
芳香原液を貯蔵しておく複数の原液タンク41a〜41
dを備え、それらには複数の芳香原液Hを任意の量ずつ
送出する送出手段が設けられている。この送出手段は、
各原液タンク41a〜41dに取付けられた送液ポンプ
42a〜42dと、該送液ポンプ42a〜42dの出力
側に取付けられた芳香原液供給量調節用の電磁バルブ4
3a〜43dと、該電磁バルブ43a〜43dの出力側
に取付けられた複数のパイプ44及び放出ノズル45と
で、構成されている。複数の放出ノズル45は、香りの
揮発、拡散用のチャンバー46内に設けられ、その近傍
には、該放出ノズル45から放出された複数の芳香原液
Hを混合するための混合手段用の芳香原液吸収体50が
設けられている。芳香原液吸収体50は、紙製あるいは
高分子材料製の濾紙、多孔質ガラス、多孔質セラミック
ス等の液体の吸収体であり、吸収された液体を容易に混
合及び揮発、拡散する機能を有している。芳香原液吸収
体50の近傍には、該芳香原液吸収体50に吸収された
芳香原液Hを揮発、拡散させるための揮発・拡散手段用
の送風機60が設けられている。
【0014】次に、以上のように構成される香り調製装
置の動作を説明する。図2の快適性・制御装置30の制
御により、送液ポンプ42a〜42d及び電磁バルブ4
3a〜43dが動作し、該送液ポンプ42a〜42dに
より、原液タンク41a〜41d内の芳香原液Hが該電
磁バルブ43a〜43dを介してパイプ44へ送られ
る。パイプ44へ送られた各芳香原液Hは、チャンバー
46内の放出ノズル45より放出され、芳香原液吸収体
50で吸収されて混合される。芳香原液吸収体50で吸
収され、混合された芳香原液混合物は、送風機60によ
って強制的に揮発、拡散され、室内への送出空気と混合
され、チャンバー46から図2の生活空間1へ送出され
る。この第1の実施例では、ユーザ自身が、ユーザの好
みに応じて、使用する部屋の雰囲気、使用目的、使用す
る気候条件、さらには時間経過に従い、快適性・制御装
置30の制御によって任意に、かつ自由に生活空間1の
香りを制御することが可能となり、人が快適な生活をす
ることができる。なお、香りに対する感覚、即ち嗅覚
は、同じ匂いが続くと慣れが起こり、嗅覚が麻痺する。
そこで、快適性・制御装置30の制御により、香りの濃
度を変化させれば、麻痺がなくなり、低濃度でも、人に
対して心地良い刺激を与えることができる。
置の動作を説明する。図2の快適性・制御装置30の制
御により、送液ポンプ42a〜42d及び電磁バルブ4
3a〜43dが動作し、該送液ポンプ42a〜42dに
より、原液タンク41a〜41d内の芳香原液Hが該電
磁バルブ43a〜43dを介してパイプ44へ送られ
る。パイプ44へ送られた各芳香原液Hは、チャンバー
46内の放出ノズル45より放出され、芳香原液吸収体
50で吸収されて混合される。芳香原液吸収体50で吸
収され、混合された芳香原液混合物は、送風機60によ
って強制的に揮発、拡散され、室内への送出空気と混合
され、チャンバー46から図2の生活空間1へ送出され
る。この第1の実施例では、ユーザ自身が、ユーザの好
みに応じて、使用する部屋の雰囲気、使用目的、使用す
る気候条件、さらには時間経過に従い、快適性・制御装
置30の制御によって任意に、かつ自由に生活空間1の
香りを制御することが可能となり、人が快適な生活をす
ることができる。なお、香りに対する感覚、即ち嗅覚
は、同じ匂いが続くと慣れが起こり、嗅覚が麻痺する。
そこで、快適性・制御装置30の制御により、香りの濃
度を変化させれば、麻痺がなくなり、低濃度でも、人に
対して心地良い刺激を与えることができる。
【0015】第2実施例 図3は、本発明の第2の実施例を示す香り調製装置の構
成ブロック図であり、第1の実施例を示す図1及び図2
中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この香り調製装置では、第1の実施例に香りセンサ70
が付加され、該香りセンサ70が図2の快適性・制御装
置30に接続されている。この香りセンサ70は、図2
の生活空間1内や、快適性・空調装置10内の調製空気
出口12付近、あるいはチャンバー46内に設けられ、
香りを検出してその検出結果を図2の快適性・制御装置
30へ送る機能を有している。図2の快適性・制御装置
30は、ユーザの希望に応じて、又は部屋の使用目的に
合わせて温度や湿度だけでなく、香りを任意に制御する
機能等を有している。特に、本実施例の快適性・制御装
置30では、香りセンサ70の検出結果を設定値と比較
し、その比較結果が零となるように送液ポンプ42a〜
42dの回転数、あるいは電磁バルブ43a〜43dの
開閉状態をフィードバック制御する制御手段としての機
能を有している。香りセンサ70は、例えば、本願出願
人が先に提案した前記文献1の化学センサで構成されて
いる。この化学センサは、リン脂質に代表される生体膜
構成成分により作製されるリポソームを用いたセンサ素
子において、組成の異なる少なくとも2種類以上のリポ
ソームをそれぞれに、蛍光波長の異なる膜電位感受性色
素を内包存在させたリポソームを含む懸濁液を用い、前
記リポソームの膜電位変化を色素の蛍光強度変化として
検出する構成になっている。
成ブロック図であり、第1の実施例を示す図1及び図2
中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この香り調製装置では、第1の実施例に香りセンサ70
が付加され、該香りセンサ70が図2の快適性・制御装
置30に接続されている。この香りセンサ70は、図2
の生活空間1内や、快適性・空調装置10内の調製空気
出口12付近、あるいはチャンバー46内に設けられ、
香りを検出してその検出結果を図2の快適性・制御装置
30へ送る機能を有している。図2の快適性・制御装置
30は、ユーザの希望に応じて、又は部屋の使用目的に
合わせて温度や湿度だけでなく、香りを任意に制御する
機能等を有している。特に、本実施例の快適性・制御装
置30では、香りセンサ70の検出結果を設定値と比較
し、その比較結果が零となるように送液ポンプ42a〜
42dの回転数、あるいは電磁バルブ43a〜43dの
開閉状態をフィードバック制御する制御手段としての機
能を有している。香りセンサ70は、例えば、本願出願
人が先に提案した前記文献1の化学センサで構成されて
いる。この化学センサは、リン脂質に代表される生体膜
構成成分により作製されるリポソームを用いたセンサ素
子において、組成の異なる少なくとも2種類以上のリポ
ソームをそれぞれに、蛍光波長の異なる膜電位感受性色
素を内包存在させたリポソームを含む懸濁液を用い、前
記リポソームの膜電位変化を色素の蛍光強度変化として
検出する構成になっている。
【0016】次に、図4(a)〜(d)及び図5
(a),(b)を参照しつつ、図3の香り調製装置の動
作を説明する。例えば、4つの原液タンク41a〜41
dにそれぞれ貯蔵される4種類の個別芳香原液Hとし
て、ひのき抽出オイル、ばら抽出オイル、ラベンダー抽
出オイル、柑橘類抽出オイルをエチルアルコールとイソ
プロピルアルコールの1対5の混合溶媒に溶解した濃度
0.10%の個別芳香原液を用いる。
(a),(b)を参照しつつ、図3の香り調製装置の動
作を説明する。例えば、4つの原液タンク41a〜41
dにそれぞれ貯蔵される4種類の個別芳香原液Hとし
て、ひのき抽出オイル、ばら抽出オイル、ラベンダー抽
出オイル、柑橘類抽出オイルをエチルアルコールとイソ
プロピルアルコールの1対5の混合溶媒に溶解した濃度
0.10%の個別芳香原液を用いる。
【0017】図4(a)〜(d)は、前記文献1の化学
センサA,Bで構成される香りセンサ70を用いたとき
の4種類の個別芳香原液単独の香りの個々の香りパター
ンを示す図である。又、図5(a),(b)は、前記文
献1の香りセンサ70を用いてフィードバック制御した
ときの、2種類の芳香原液を25時間、任意の割合で供
給して混合したときの該香りセンサ70の時間応答変化
を示す図である。図5(a)は、基本香りパターンのう
ち、図4に示すセンサAの変化を時間と共にモニタした
結果であり、その図5(b)に、個別芳香原液の混合比
の時間的変化が並列して示されている。図2の快適性・
制御装置30の制御により、図3の送液ポンプ42a〜
42d及び電磁バルブ43a〜43dを動作させると、
該送液ポンプ42a〜42dにより、各原液タンク41
a〜41d内の個別芳香原液Hが該電磁バルブ43a〜
43dを介して各パイプ44へ送られ、放出ノズル45
から芳香原液吸収体50へ放出される。放出された個別
芳香原液Hは、芳香原液吸収体50の中に吸収され混合
される。この芳香原液混合物は、送風機60によって強
制的に揮発、拡散され、室内への送出空気と混合されて
チャンバー46から図2の快適性・空調装置10の調製
空気出口12を介して生活空間1へ送られる。図5に示
すように、2種類の芳香原液Hを混合したものは、その
混合比にほぼ比例して香りパターンが変化している。こ
の香りを香りセンサ70で検出し、その検出結果を図2
の快適性・制御装置30へ送る。快適性・制御装置30
では、香りセンサ70の検出結果を、ユーザが予め設定
した設定値と比較し、その比較結果が零となるように各
芳香原液Hの供給量を決定し、図3の送液ポンプ42a
〜42dの回転速度、あるいは電磁バルブ43a〜43
dの開閉状態を制御する。これにより、きめ細かい香り
の調製と制御が行える。従って、図5に示すように、時
間と共に、制御された香りを任意に安定に設定すること
ができる。
センサA,Bで構成される香りセンサ70を用いたとき
の4種類の個別芳香原液単独の香りの個々の香りパター
ンを示す図である。又、図5(a),(b)は、前記文
献1の香りセンサ70を用いてフィードバック制御した
ときの、2種類の芳香原液を25時間、任意の割合で供
給して混合したときの該香りセンサ70の時間応答変化
を示す図である。図5(a)は、基本香りパターンのう
ち、図4に示すセンサAの変化を時間と共にモニタした
結果であり、その図5(b)に、個別芳香原液の混合比
の時間的変化が並列して示されている。図2の快適性・
制御装置30の制御により、図3の送液ポンプ42a〜
42d及び電磁バルブ43a〜43dを動作させると、
該送液ポンプ42a〜42dにより、各原液タンク41
a〜41d内の個別芳香原液Hが該電磁バルブ43a〜
43dを介して各パイプ44へ送られ、放出ノズル45
から芳香原液吸収体50へ放出される。放出された個別
芳香原液Hは、芳香原液吸収体50の中に吸収され混合
される。この芳香原液混合物は、送風機60によって強
制的に揮発、拡散され、室内への送出空気と混合されて
チャンバー46から図2の快適性・空調装置10の調製
空気出口12を介して生活空間1へ送られる。図5に示
すように、2種類の芳香原液Hを混合したものは、その
混合比にほぼ比例して香りパターンが変化している。こ
の香りを香りセンサ70で検出し、その検出結果を図2
の快適性・制御装置30へ送る。快適性・制御装置30
では、香りセンサ70の検出結果を、ユーザが予め設定
した設定値と比較し、その比較結果が零となるように各
芳香原液Hの供給量を決定し、図3の送液ポンプ42a
〜42dの回転速度、あるいは電磁バルブ43a〜43
dの開閉状態を制御する。これにより、きめ細かい香り
の調製と制御が行える。従って、図5に示すように、時
間と共に、制御された香りを任意に安定に設定すること
ができる。
【0018】この第2の実施例では、ユーザの好みに応
じて、使用する部屋の雰囲気、使用目的、使用する気候
条件、さらには時間経過に従って、任意に、かつ自由
に、きめ細かく、精度良く、生活空間1内の香りを制御
でき、人が快適な生活をすることができる。
じて、使用する部屋の雰囲気、使用目的、使用する気候
条件、さらには時間経過に従って、任意に、かつ自由
に、きめ細かく、精度良く、生活空間1内の香りを制御
でき、人が快適な生活をすることができる。
【0019】第3の実施例 第2の実施例の香り調製装置では、ユーザが予め、香り
の基となる個別芳香原液Hを供給するための配合比を図
2の快適性・制御装置30で任意に指定し、該指定した
配合比に混合した香りを生活空間1へ放出することがで
きる。ところが、このような香り調製装置では、予めユ
ーザが設定した組成比の香りのみ作製することができ、
あるいはユーザが作成したプログラムに準拠した組成比
のみの香りを調製できるものの、意外性に富んだ香りを
自動的に生成することができない。そこで、この第3の
実施例では、意外性に富んだ香りを自動的に生成するこ
とができる香り調製装置を提供する。先ず、その香り調
製原理を図6を参照しつつ説明する。
の基となる個別芳香原液Hを供給するための配合比を図
2の快適性・制御装置30で任意に指定し、該指定した
配合比に混合した香りを生活空間1へ放出することがで
きる。ところが、このような香り調製装置では、予めユ
ーザが設定した組成比の香りのみ作製することができ、
あるいはユーザが作成したプログラムに準拠した組成比
のみの香りを調製できるものの、意外性に富んだ香りを
自動的に生成することができない。そこで、この第3の
実施例では、意外性に富んだ香りを自動的に生成するこ
とができる香り調製装置を提供する。先ず、その香り調
製原理を図6を参照しつつ説明する。
【0020】図6は、第3の実施例の香り調製装置にお
ける香り調製原理を示す図である。この図において、生
活空間1の左側に設けられた出力装置である香り調製部
13Aは、図3の香り調製装置に対応し、該生活空間1
の右側に入力装置である香りセンサ70が設けられてい
る。この香りセンサ70と香り調製部13Aは、フィー
ドバック経路33で接続されている。香りを自動的に調
製する場合、複数の香料を溶媒に溶解した芳香原液を予
め用意しておき、先ず始めのみ人が、香り調製部13A
内の各芳香原液Hの供給装置を操作し、各芳香原液Hの
初期の供給量を制御し、それらの芳香原液Hを混合し、
生活空間1内へ放出する手段により、香りの混合物を出
力し、生活空間1内の香りを調製する。生活空間1内の
香り混合物は、入力装置である香りセンサ70を用い、
該生活空間1内の香りの情報である種類と濃度等を検出
する。この香りセンサ70で検出した香りの種類と濃度
等の情報は、香りの出力装置である香り調製部13Aへ
フィードバックされ、次の出力のための入力となる。こ
のような動作を一定時間毎に繰り返していると、自動的
に生活空間1内の香りの組成と濃度が調製できる。
ける香り調製原理を示す図である。この図において、生
活空間1の左側に設けられた出力装置である香り調製部
13Aは、図3の香り調製装置に対応し、該生活空間1
の右側に入力装置である香りセンサ70が設けられてい
る。この香りセンサ70と香り調製部13Aは、フィー
ドバック経路33で接続されている。香りを自動的に調
製する場合、複数の香料を溶媒に溶解した芳香原液を予
め用意しておき、先ず始めのみ人が、香り調製部13A
内の各芳香原液Hの供給装置を操作し、各芳香原液Hの
初期の供給量を制御し、それらの芳香原液Hを混合し、
生活空間1内へ放出する手段により、香りの混合物を出
力し、生活空間1内の香りを調製する。生活空間1内の
香り混合物は、入力装置である香りセンサ70を用い、
該生活空間1内の香りの情報である種類と濃度等を検出
する。この香りセンサ70で検出した香りの種類と濃度
等の情報は、香りの出力装置である香り調製部13Aへ
フィードバックされ、次の出力のための入力となる。こ
のような動作を一定時間毎に繰り返していると、自動的
に生活空間1内の香りの組成と濃度が調製できる。
【0021】このように、自分の出力を、さらに、自分
の入力として繰り返す方法は、生物界の生物の繁栄と衰
退の時間変化のモデルとして良く知られている。このモ
デルは、出生率を0<X<1としたとき次の世代の出生
率が次式(1)のように表されるものである。 Xn+1 =CXn (1−Xn ) ・・・(1) 但し、Cは予め決めた定数、Xn はある世代の出生率、
Xn+1 はその次の世代の出生率である。この(1)式
は、1年で同時に幼虫から成虫になるような昆虫のよう
な種において良く当てはまることが知られている。
(1)式は、ある初期値を代入した後、Xn が大きくな
り過ぎるとXn+1 が小さくなり、Xn が小さくなり過ぎ
るとXn+1 が大きくなるという自動調節機能を持ってい
る。そして、初期値と定数を入力した後は、結果を予測
することができず、計算してみなければ結果を知ること
ができない。さらに、計算の有効数字の取り方によって
も結果が大きく異なってくる。この様に、決定論的な式
に従いながら、その式の将来の挙動が予測できないもの
は、カオスとして知られている。
の入力として繰り返す方法は、生物界の生物の繁栄と衰
退の時間変化のモデルとして良く知られている。このモ
デルは、出生率を0<X<1としたとき次の世代の出生
率が次式(1)のように表されるものである。 Xn+1 =CXn (1−Xn ) ・・・(1) 但し、Cは予め決めた定数、Xn はある世代の出生率、
Xn+1 はその次の世代の出生率である。この(1)式
は、1年で同時に幼虫から成虫になるような昆虫のよう
な種において良く当てはまることが知られている。
(1)式は、ある初期値を代入した後、Xn が大きくな
り過ぎるとXn+1 が小さくなり、Xn が小さくなり過ぎ
るとXn+1 が大きくなるという自動調節機能を持ってい
る。そして、初期値と定数を入力した後は、結果を予測
することができず、計算してみなければ結果を知ること
ができない。さらに、計算の有効数字の取り方によって
も結果が大きく異なってくる。この様に、決定論的な式
に従いながら、その式の将来の挙動が予測できないもの
は、カオスとして知られている。
【0022】本実施例は、この生物界の生物の繁栄と衰
退の時間変化の原理を応用して、空間の香りを自動調節
するものである。嗅覚は同じ匂いが続くと慣れが起こっ
て麻痺するので、前記のような自動調節により、香りの
濃度、種類、組成等を変化させることによって嗅覚の麻
痺がなくなり、心地良い刺激を与えることができる。図
7は、図6の原理を用いて構成した本発明の第3の実施
例を示す香り調製装置の機能ブロック図である。この香
り調製装置は、図6と同様の動作をさせるものであり、
生活空間1内の香りを調製するための図3と同様の香り
調製部13Aと、該生活空間1内の香りを検出する香り
センサ70とを備え、それらが制御手段によって制御さ
れる。この制御手段は、図2の快適性・制御装置30に
より構成されるもので、香り調製部13Aを駆動制御す
る香り調製制御部31と、香りセンサ70のデータ処理
を行うデータ処理部32と、該データ処理部32の処理
データを再び香り調製制御部31へフィードバックする
フィードバック経路33とを、備えている。
退の時間変化の原理を応用して、空間の香りを自動調節
するものである。嗅覚は同じ匂いが続くと慣れが起こっ
て麻痺するので、前記のような自動調節により、香りの
濃度、種類、組成等を変化させることによって嗅覚の麻
痺がなくなり、心地良い刺激を与えることができる。図
7は、図6の原理を用いて構成した本発明の第3の実施
例を示す香り調製装置の機能ブロック図である。この香
り調製装置は、図6と同様の動作をさせるものであり、
生活空間1内の香りを調製するための図3と同様の香り
調製部13Aと、該生活空間1内の香りを検出する香り
センサ70とを備え、それらが制御手段によって制御さ
れる。この制御手段は、図2の快適性・制御装置30に
より構成されるもので、香り調製部13Aを駆動制御す
る香り調製制御部31と、香りセンサ70のデータ処理
を行うデータ処理部32と、該データ処理部32の処理
データを再び香り調製制御部31へフィードバックする
フィードバック経路33とを、備えている。
【0023】香り調製部13A内の図3の原液タンク4
1a〜41dには、例えば、芳香原液Hとしてひのき抽
出オイル、ばら抽出オイル、及び柑橘類抽出オイルの3
種のアルコール溶液が貯蔵されている。香りセンサ70
は、例えば、前記文献3に記載されている水晶発振子の
上に脂質二分子膜を設けたものと同じ原理のものを用い
ている。このセンサは、脂質二分子膜に香りの分子が吸
着して重量変化が生じ、このわずかな変化を振動数の変
化として検出するものである。ここで用いた脂質二分子
膜の脂質は、本発明者らの研究による前記文献4に記載
された合成脂質ジオレイルホスフェイト(DOPH)に
ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ンをそれぞれ20%混合したものとDOPHのみの3種
を用いている。この3種の脂質を用いた3種の香りセン
サを作成して、複数のセンサを持つ香りセンサ70を生
活空間1内等に設けている。
1a〜41dには、例えば、芳香原液Hとしてひのき抽
出オイル、ばら抽出オイル、及び柑橘類抽出オイルの3
種のアルコール溶液が貯蔵されている。香りセンサ70
は、例えば、前記文献3に記載されている水晶発振子の
上に脂質二分子膜を設けたものと同じ原理のものを用い
ている。このセンサは、脂質二分子膜に香りの分子が吸
着して重量変化が生じ、このわずかな変化を振動数の変
化として検出するものである。ここで用いた脂質二分子
膜の脂質は、本発明者らの研究による前記文献4に記載
された合成脂質ジオレイルホスフェイト(DOPH)に
ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ンをそれぞれ20%混合したものとDOPHのみの3種
を用いている。この3種の脂質を用いた3種の香りセン
サを作成して、複数のセンサを持つ香りセンサ70を生
活空間1内等に設けている。
【0024】次に、図7の香り調製装置の動作を説明す
る。先ず、香り調製制御部31の制御によって香り調製
部13Aが動作すると、該香り調製部13A内の図3の
3個の原液タンク41a〜41cに貯蔵された3種類の
芳香原液Hが、図3の送液ポンプ42a〜42cによ
り、予め設定された量だけパイプ44へ送られ、その放
出ノズル45から芳香原液吸収体50へ放出される。放
出された3種の芳香原液Hは、芳香原液吸収体50の中
に吸収されて混合される。これらの芳香原液混合物は、
図3の送風機60によって強制的に揮発、拡散され、チ
ャンバー46から生活空間1へ放出される。
る。先ず、香り調製制御部31の制御によって香り調製
部13Aが動作すると、該香り調製部13A内の図3の
3個の原液タンク41a〜41cに貯蔵された3種類の
芳香原液Hが、図3の送液ポンプ42a〜42cによ
り、予め設定された量だけパイプ44へ送られ、その放
出ノズル45から芳香原液吸収体50へ放出される。放
出された3種の芳香原液Hは、芳香原液吸収体50の中
に吸収されて混合される。これらの芳香原液混合物は、
図3の送風機60によって強制的に揮発、拡散され、チ
ャンバー46から生活空間1へ放出される。
【0025】生活空間1内には、3種の異なる脂質膜か
らなる3個のセンサで構成された香りセンサ70が設け
られているので、該香りセンサ70が、空間に存在する
香りの種類と濃度に対してそれぞれ異なる吸着応答を
し、3種のセンサ独自の応答が得られる。この3種のセ
ンサからなる香りセンサ70の応答パターンから、デー
タ処理部32によって生活空間1内の香りの濃度と種類
を測定し、その測定結果をフィードバック経路33を介
して香り調製制御部31へ再び入力する。本実施例で
は、このような過程を30分おきに繰り返す。生活空間
1内に放出された香りの分子は、該生活空間1内の図示
しない攪拌ファン等によって該空間内でおおよそ一定に
なるが、自然の対流、空間を閉じている各面の温度差、
空間の間隙からの漏れ、空気の流入等の非定常な原因に
より、局部的に、時間的に少しずつ異なる状態となる。
そのため、香りセンサ70の測定値は、香り調製制御部
31で指定した香りの種類と濃度の値に対し、少し異な
る。この結果、フィードバック経路33を毎回、測定値
が通る度に、香りの濃度の変化が大きくなったり小さく
なったりする。このようにして、ユーザが、香りの種類
と濃度を決めなくとも、生活空間1内の香りを自動的に
制御することができる。本実施例では、香り調製部13
Aの最大能力に起因する生活空間1内の香り分子の濃度
の上限があり、特に不快な香り空間になることがなく、
快適な香り空間を得ることができる。
らなる3個のセンサで構成された香りセンサ70が設け
られているので、該香りセンサ70が、空間に存在する
香りの種類と濃度に対してそれぞれ異なる吸着応答を
し、3種のセンサ独自の応答が得られる。この3種のセ
ンサからなる香りセンサ70の応答パターンから、デー
タ処理部32によって生活空間1内の香りの濃度と種類
を測定し、その測定結果をフィードバック経路33を介
して香り調製制御部31へ再び入力する。本実施例で
は、このような過程を30分おきに繰り返す。生活空間
1内に放出された香りの分子は、該生活空間1内の図示
しない攪拌ファン等によって該空間内でおおよそ一定に
なるが、自然の対流、空間を閉じている各面の温度差、
空間の間隙からの漏れ、空気の流入等の非定常な原因に
より、局部的に、時間的に少しずつ異なる状態となる。
そのため、香りセンサ70の測定値は、香り調製制御部
31で指定した香りの種類と濃度の値に対し、少し異な
る。この結果、フィードバック経路33を毎回、測定値
が通る度に、香りの濃度の変化が大きくなったり小さく
なったりする。このようにして、ユーザが、香りの種類
と濃度を決めなくとも、生活空間1内の香りを自動的に
制御することができる。本実施例では、香り調製部13
Aの最大能力に起因する生活空間1内の香り分子の濃度
の上限があり、特に不快な香り空間になることがなく、
快適な香り空間を得ることができる。
【0026】第4の実施例 前記実施例(例えば、第2の実施例の図3)の香り調製
装置では、予め設定した香りの基となる個別芳香原液H
の供給する配合比を任意に指定し、指定した配合比に混
合した香りを生活空間1へ放出することができる。とこ
ろが、この種の香り調製装置は、装置が複雑で体積が大
きく、又価格も高価であり、大型建造物に適しているた
め、家庭用の空調装置等に組み込むことが難しい。又、
構造が複雑で、保守に手間がかかり、さらに、新種の香
りを用いるときには芳香原液Hの交換や供給パイプの清
掃に手間がかかるという不都合がある。そこで、この第
4の実施例では、小型で家庭用の空調装置等にも使用可
能な香り調製装置を提供することにより、生活空間中の
精密な、きめ細かい香りの制御を可能にさせる。この第
4の実施例では、例えば図3の香り調製装置において、
原液タンク41a〜41d、送液ポンプ42a〜42
d、電磁バルブ43a〜43d、パイプ44及び放出ノ
ズル45からなる香り発生部分を、前記文献6に記載さ
れるようなインクオンデマンド型のプリントヘッドの機
構を応用した香り放出カセットを用いるようにしてい
る。
装置では、予め設定した香りの基となる個別芳香原液H
の供給する配合比を任意に指定し、指定した配合比に混
合した香りを生活空間1へ放出することができる。とこ
ろが、この種の香り調製装置は、装置が複雑で体積が大
きく、又価格も高価であり、大型建造物に適しているた
め、家庭用の空調装置等に組み込むことが難しい。又、
構造が複雑で、保守に手間がかかり、さらに、新種の香
りを用いるときには芳香原液Hの交換や供給パイプの清
掃に手間がかかるという不都合がある。そこで、この第
4の実施例では、小型で家庭用の空調装置等にも使用可
能な香り調製装置を提供することにより、生活空間中の
精密な、きめ細かい香りの制御を可能にさせる。この第
4の実施例では、例えば図3の香り調製装置において、
原液タンク41a〜41d、送液ポンプ42a〜42
d、電磁バルブ43a〜43d、パイプ44及び放出ノ
ズル45からなる香り発生部分を、前記文献6に記載さ
れるようなインクオンデマンド型のプリントヘッドの機
構を応用した香り放出カセットを用いるようにしてい
る。
【0027】図8は、前記文献6に記載されたインクオ
ンデマンド型の発熱体又超音波振動を駆動源とするイン
クジェットプリンタ用のインクカセットの方式を応用し
た香り調製装置用香り放出カセットの概略の一部切欠き
斜視図である。この香り放出カセット80は、例えば、
ヒューレットパッカード社のNo.92261A型、イ
ンクオンデマンド型のインクジェットプリントヘッドカ
ートリッジを改造して構成したものである。この香り放
出カセット80は、カセットカバー81内に着脱自在の
4個のカートリッジ82−1〜82−4が収納されてい
る。各カートリッジ82−1〜82−4は、個別の芳香
原液Hを供給するための収容部82aを有し、その収容
部82aには芳香原液噴出用のノズル82bが連結さ
れ、さらにそのノズル82bに、加圧手段であるマイク
ロ電気ヒータ82cが取付けられている。マイクロ電気
ヒータ82cは、ノズル82bの先端部分の芳香原液H
を局部的に加熱してそれを一定時間膨脹させ、該ノズル
82bから任意の量ずつ放出させるものである。又、カ
セットカバー81には、マイクロ電気ヒータ82cの接
続電極82が設けられている。このような構成の香り放
出カセット80は、図3の芳香原液吸収体50に対向し
て配置されている。
ンデマンド型の発熱体又超音波振動を駆動源とするイン
クジェットプリンタ用のインクカセットの方式を応用し
た香り調製装置用香り放出カセットの概略の一部切欠き
斜視図である。この香り放出カセット80は、例えば、
ヒューレットパッカード社のNo.92261A型、イ
ンクオンデマンド型のインクジェットプリントヘッドカ
ートリッジを改造して構成したものである。この香り放
出カセット80は、カセットカバー81内に着脱自在の
4個のカートリッジ82−1〜82−4が収納されてい
る。各カートリッジ82−1〜82−4は、個別の芳香
原液Hを供給するための収容部82aを有し、その収容
部82aには芳香原液噴出用のノズル82bが連結さ
れ、さらにそのノズル82bに、加圧手段であるマイク
ロ電気ヒータ82cが取付けられている。マイクロ電気
ヒータ82cは、ノズル82bの先端部分の芳香原液H
を局部的に加熱してそれを一定時間膨脹させ、該ノズル
82bから任意の量ずつ放出させるものである。又、カ
セットカバー81には、マイクロ電気ヒータ82cの接
続電極82が設けられている。このような構成の香り放
出カセット80は、図3の芳香原液吸収体50に対向し
て配置されている。
【0028】次に、動作を説明する。例えば、4個のカ
ートリッジ82−1〜82−4の収容部82aには、4
種の個別芳香原液H(例えば、ばら抽出オイル、柑橘類
抽出オイル、ラベンダー抽出オイル及びひのき抽出オイ
ルの0.01%の1:5のエタノール:イソプロピルア
ルコール溶液)が充填されている。先ず、マイクロ電気
ヒータの接続電極82に、図2の快適性・制御装置30
からの信号を入力させ、所望の芳香原液Hのノズル82
bのマイクロ電気ヒータ82cを設定時間だけ通電加熱
し、該芳香原液Hを膨脹させて気化し、その圧力で該芳
香原液Hを芳香原液吸収体50へ向けて噴出させる。噴
出された芳香原液Hは、芳香原液吸収体50に吸収さ
れ、図3の送風機60によって蒸発拡散され、図2の生
活空間1内へ送り込まれる。これにより、快適空間が調
製される。
ートリッジ82−1〜82−4の収容部82aには、4
種の個別芳香原液H(例えば、ばら抽出オイル、柑橘類
抽出オイル、ラベンダー抽出オイル及びひのき抽出オイ
ルの0.01%の1:5のエタノール:イソプロピルア
ルコール溶液)が充填されている。先ず、マイクロ電気
ヒータの接続電極82に、図2の快適性・制御装置30
からの信号を入力させ、所望の芳香原液Hのノズル82
bのマイクロ電気ヒータ82cを設定時間だけ通電加熱
し、該芳香原液Hを膨脹させて気化し、その圧力で該芳
香原液Hを芳香原液吸収体50へ向けて噴出させる。噴
出された芳香原液Hは、芳香原液吸収体50に吸収さ
れ、図3の送風機60によって蒸発拡散され、図2の生
活空間1内へ送り込まれる。これにより、快適空間が調
製される。
【0029】この第4の実施例では、次のような利点を
有している。 (i) 本実施例の香り調製装置では、例えば第2の実
施例とほぼ同様に、ユーザ自身が、ユーザの好みに応じ
て、使用する部屋の雰囲気、使用目的、使用する気候条
件、さらには時間経過に従って、任意に、精密に、自由
に、生活空間1内の香りを制御できる。 (ii) 香り調製装置内の香り発生部分を香り放出カセ
ット80で構成しているので、装置を大幅に小型化で
き、家庭用の空調装置等に内蔵することが可能となっ
て、一般住宅においても環境の香りを任意に制御し、快
適な空間を得ることができる。 (iii) 香り放出カセット80は、インクオンデマンド
型のインク噴射カセットを応用しているので、本質的
に、内蔵している芳香原液Hを使い切ったときにはカー
トリッジ82−1〜82−4毎に新品と、あるいは再充
填したものと交換でき、故障がなく、保守が容易である
という特徴を有している。又、別の異なる香りの雰囲気
を得たいときには、カートリッジ82−1〜82−4毎
交換することにより、迅速に対応することができる。
有している。 (i) 本実施例の香り調製装置では、例えば第2の実
施例とほぼ同様に、ユーザ自身が、ユーザの好みに応じ
て、使用する部屋の雰囲気、使用目的、使用する気候条
件、さらには時間経過に従って、任意に、精密に、自由
に、生活空間1内の香りを制御できる。 (ii) 香り調製装置内の香り発生部分を香り放出カセ
ット80で構成しているので、装置を大幅に小型化で
き、家庭用の空調装置等に内蔵することが可能となっ
て、一般住宅においても環境の香りを任意に制御し、快
適な空間を得ることができる。 (iii) 香り放出カセット80は、インクオンデマンド
型のインク噴射カセットを応用しているので、本質的
に、内蔵している芳香原液Hを使い切ったときにはカー
トリッジ82−1〜82−4毎に新品と、あるいは再充
填したものと交換でき、故障がなく、保守が容易である
という特徴を有している。又、別の異なる香りの雰囲気
を得たいときには、カートリッジ82−1〜82−4毎
交換することにより、迅速に対応することができる。
【0030】第5の実施例 前記実施例(例えば、第2の実施例の第3図)の香り調
製装置では、予め設定した香りの基となる個別芳香原液
Hの供給する配合比を任意に指定し、指定した配合比に
混合した香りを生活空間1内に噴出することができる。
ところが、この種の香り調製装置では、香り発生の基と
なる芳香原液吸収体50が固定式構造であり、吸収する
ものが香りのため、新規な組成の香りに変更する場合、
前回の香りが長時間残留しており、残存している香りの
影響を受けて、ユーザが制御したい香りを正確に再現す
ることが困難ある。ユーザが制御したい香りを正確に再
現するためには、芳香原液吸収体50の交換や清掃等の
保守が必要となる。
製装置では、予め設定した香りの基となる個別芳香原液
Hの供給する配合比を任意に指定し、指定した配合比に
混合した香りを生活空間1内に噴出することができる。
ところが、この種の香り調製装置では、香り発生の基と
なる芳香原液吸収体50が固定式構造であり、吸収する
ものが香りのため、新規な組成の香りに変更する場合、
前回の香りが長時間残留しており、残存している香りの
影響を受けて、ユーザが制御したい香りを正確に再現す
ることが困難ある。ユーザが制御したい香りを正確に再
現するためには、芳香原液吸収体50の交換や清掃等の
保守が必要となる。
【0031】そこで、この第5の実施例では、芳香原液
吸収体50を交換自在な構造にし、新規に調製した香り
を迅速に、以前に調製した香りと混ざることなく、生活
空間内に安定に供給できるものを実現し、装置の保守を
容易にするようにしている。図9は、本発明の第5の実
施例を示す香り調製装置の概略の構成図であり、第2の
実施例を示す図3中の要素と共通の要素には共通の符号
が付されている。この香り調製装置では、図3の固定式
の芳香原液吸収体50が、巻取式の芳香原液吸収体51
で構成されている。この芳香原液吸収体51は、紙製又
は高分子材料製の濾紙等の可撓性の液体の吸収体であ
り、吸収した芳香原液を容易に混合及び揮発、拡散可能
なものである。即ち、この芳香原液吸収体51は、長尺
物を巻き物にしたロール状であり、供給ロール52から
巻取ロール53へ、任意の長さだけ、図2の快適性・制
御装置30の制御信号に応じて、自動的に、あるいは手
動で移動できるようになっている。
吸収体50を交換自在な構造にし、新規に調製した香り
を迅速に、以前に調製した香りと混ざることなく、生活
空間内に安定に供給できるものを実現し、装置の保守を
容易にするようにしている。図9は、本発明の第5の実
施例を示す香り調製装置の概略の構成図であり、第2の
実施例を示す図3中の要素と共通の要素には共通の符号
が付されている。この香り調製装置では、図3の固定式
の芳香原液吸収体50が、巻取式の芳香原液吸収体51
で構成されている。この芳香原液吸収体51は、紙製又
は高分子材料製の濾紙等の可撓性の液体の吸収体であ
り、吸収した芳香原液を容易に混合及び揮発、拡散可能
なものである。即ち、この芳香原液吸収体51は、長尺
物を巻き物にしたロール状であり、供給ロール52から
巻取ロール53へ、任意の長さだけ、図2の快適性・制
御装置30の制御信号に応じて、自動的に、あるいは手
動で移動できるようになっている。
【0032】この種の香り調製装置では、放出ノズル4
5から放出された芳香原液Hが芳香原液吸収体51の中
に吸収され混合される。この芳香原液混合物は、送風機
60によって強制的に揮発、拡散され、室内への送出空
気と混合された後、チャンバー46から図2の生活空間
1へ送出される。以前に設定した香りを次の香りに変更
するときには、芳香原液吸収体51の使用部分を、巻取
ロール53に巻き取り、未使用の芳香原液吸収体51を
放出ノズル45の下に位置させればよい。
5から放出された芳香原液Hが芳香原液吸収体51の中
に吸収され混合される。この芳香原液混合物は、送風機
60によって強制的に揮発、拡散され、室内への送出空
気と混合された後、チャンバー46から図2の生活空間
1へ送出される。以前に設定した香りを次の香りに変更
するときには、芳香原液吸収体51の使用部分を、巻取
ロール53に巻き取り、未使用の芳香原液吸収体51を
放出ノズル45の下に位置させればよい。
【0033】この第5の実施例では、次のような利点を
有している。例えば第2の実施例では、芳香原液吸収体
50が固定式であり、吸収する物が香りのため、新規の
組成の香りに変更する場合、前回の香りが長時間残留し
ており、残っている香りの影響を受ける等の欠点があっ
た。これに対して本実施例の芳香原液吸収体51は、交
換可能な構造であるため、頻繁な交換を不要にし、前回
使用した残存している香りの影響を無くし、ユーザが制
御したい香りを迅速に、忠実に、再現することができ
る。さらに、ユーザが制御したい香りを正確に再現する
ための、芳香原液吸収体51の交換や清掃等の保守が不
要になる。
有している。例えば第2の実施例では、芳香原液吸収体
50が固定式であり、吸収する物が香りのため、新規の
組成の香りに変更する場合、前回の香りが長時間残留し
ており、残っている香りの影響を受ける等の欠点があっ
た。これに対して本実施例の芳香原液吸収体51は、交
換可能な構造であるため、頻繁な交換を不要にし、前回
使用した残存している香りの影響を無くし、ユーザが制
御したい香りを迅速に、忠実に、再現することができ
る。さらに、ユーザが制御したい香りを正確に再現する
ための、芳香原液吸収体51の交換や清掃等の保守が不
要になる。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (i) 図1において、原液タンク41a〜41d内の
個別芳香原液Hは、送液ポンプ42a〜42dでパイプ
44へ送出し、個々に個別の芳香原液吸収体に吸収さ
せ、揮発、拡散させた後、混合するようにしてもよい。
これにより、第1の実施例とほぼ同様の効果が得られ
る。 (ii) 図1、図3、図8、及び図9において、芳香原
液吸収体50,51は、上記実施例のような多孔質材料
でなくともよい。例えば、プラスチックフィルムのよう
な場合でも、供給された芳香原液Hがこぼれることな
く、均一に蒸発することができればよい。又、送液ポン
プ42a〜42dを用いずに、原液タンク41a〜41
dを芳香原液吸収体50,51より高い位置に設置して
おき、個別芳香原液Hの落下力を用い、電磁バルブ43
a〜43dで、該個別芳香原液Hの供給量を調製するこ
ともできる。 (iii) 図3において、香りセンサ70は前記文献1の
センサで構成したが、前記文献2,3等に記載された水
晶振動子に付着した化学物質の重量変化を振動数の変化
で検出する方式の香りセンサ、あるいは前記文献5等に
記載された脂質膜センサ等を用いてもよい。 (iv) 図7において、香りセンサ70は、脂質膜を用
いて空間内の香りの検出を行う他に、空間内の香りの成
分と濃度の検出を行うために、香り物質に対する複数の
吸着能の異なる膜を用いたセンサを用いてもよい。 (v) 図8において、芳香原液Hの放出に必要な圧力
増加を生じさせる加圧手段として、マイクロ電気ヒータ
82cを用いているが、前記文献6にも記載されている
ように、該加圧手段はノズル82b内に圧力を生じれば
よく、従って超音波振動子等の他の加圧増加手段を用い
てもよい。 (vi) 図9において、芳香原液吸収体51は、ロール
形状でなくとも長尺物であればよく、例えば折り畳み形
状であってもよい。その他、交換自在構造であれば、種
々の形状のものが採用できる。
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (i) 図1において、原液タンク41a〜41d内の
個別芳香原液Hは、送液ポンプ42a〜42dでパイプ
44へ送出し、個々に個別の芳香原液吸収体に吸収さ
せ、揮発、拡散させた後、混合するようにしてもよい。
これにより、第1の実施例とほぼ同様の効果が得られ
る。 (ii) 図1、図3、図8、及び図9において、芳香原
液吸収体50,51は、上記実施例のような多孔質材料
でなくともよい。例えば、プラスチックフィルムのよう
な場合でも、供給された芳香原液Hがこぼれることな
く、均一に蒸発することができればよい。又、送液ポン
プ42a〜42dを用いずに、原液タンク41a〜41
dを芳香原液吸収体50,51より高い位置に設置して
おき、個別芳香原液Hの落下力を用い、電磁バルブ43
a〜43dで、該個別芳香原液Hの供給量を調製するこ
ともできる。 (iii) 図3において、香りセンサ70は前記文献1の
センサで構成したが、前記文献2,3等に記載された水
晶振動子に付着した化学物質の重量変化を振動数の変化
で検出する方式の香りセンサ、あるいは前記文献5等に
記載された脂質膜センサ等を用いてもよい。 (iv) 図7において、香りセンサ70は、脂質膜を用
いて空間内の香りの検出を行う他に、空間内の香りの成
分と濃度の検出を行うために、香り物質に対する複数の
吸着能の異なる膜を用いたセンサを用いてもよい。 (v) 図8において、芳香原液Hの放出に必要な圧力
増加を生じさせる加圧手段として、マイクロ電気ヒータ
82cを用いているが、前記文献6にも記載されている
ように、該加圧手段はノズル82b内に圧力を生じれば
よく、従って超音波振動子等の他の加圧増加手段を用い
てもよい。 (vi) 図9において、芳香原液吸収体51は、ロール
形状でなくとも長尺物であればよく、例えば折り畳み形
状であってもよい。その他、交換自在構造であれば、種
々の形状のものが採用できる。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、原液タンク、送出手段、混合手段、及び揮発
・拡散手段を設けたので、ユーザ自身が、ユーザの好み
に応じて、使用する部屋の雰囲気、使用目的、使用する
気候条件、さらには時間経過に従い、任意に、自由に、
香りを制御でき、人が快適な生活をすることができる。
嗅覚は同じ匂いが続くと慣れが起こって麻痺するが、香
りの濃度、種類、組成比を変化させれば、嗅覚の麻痺が
なくなり、低濃度でも、人に対して心地良い刺激を与え
ることができる。第2の発明によれば、原液タンク、送
出手段、揮発・拡散手段、及び混合手段を設けたので、
第1の発明とほぼ同様の効果が得られる。
によれば、原液タンク、送出手段、混合手段、及び揮発
・拡散手段を設けたので、ユーザ自身が、ユーザの好み
に応じて、使用する部屋の雰囲気、使用目的、使用する
気候条件、さらには時間経過に従い、任意に、自由に、
香りを制御でき、人が快適な生活をすることができる。
嗅覚は同じ匂いが続くと慣れが起こって麻痺するが、香
りの濃度、種類、組成比を変化させれば、嗅覚の麻痺が
なくなり、低濃度でも、人に対して心地良い刺激を与え
ることができる。第2の発明によれば、原液タンク、送
出手段、揮発・拡散手段、及び混合手段を設けたので、
第1の発明とほぼ同様の効果が得られる。
【0036】第3の発明によれば、第1の発明の香り調
製装置に、香りセンサ及び制御手段を設けたので、ユー
ザ自身がユーザの好みに応じて、使用する部屋の雰囲
気、使用目的、使用する気候条件、さらには時間経過に
従い、任意に、自由に、かつきめ細かく、香りを制御で
き、人が快適な生活をすることができる。第4の発明に
よれば、第1の発明の香り調製装置に、香りセンサ及び
制御手段を設けたので、香りセンサの測定値は前回指定
した香りの種類や濃度等の値とは少し異なり、その結
果、フィードバック制御される度に、香りの種類や濃度
等の変化が大きくなったり小さくなったりする。そのた
め、人が、香りの種類や濃度等をその都度決めなくて
も、意外性に富んだ空間内の香りを自動的に生成でき
る。
製装置に、香りセンサ及び制御手段を設けたので、ユー
ザ自身がユーザの好みに応じて、使用する部屋の雰囲
気、使用目的、使用する気候条件、さらには時間経過に
従い、任意に、自由に、かつきめ細かく、香りを制御で
き、人が快適な生活をすることができる。第4の発明に
よれば、第1の発明の香り調製装置に、香りセンサ及び
制御手段を設けたので、香りセンサの測定値は前回指定
した香りの種類や濃度等の値とは少し異なり、その結
果、フィードバック制御される度に、香りの種類や濃度
等の変化が大きくなったり小さくなったりする。そのた
め、人が、香りの種類や濃度等をその都度決めなくて
も、意外性に富んだ空間内の香りを自動的に生成でき
る。
【0037】第5の発明によれば、香り発生部分を香り
放出カセットで構成したので、装置を大幅に小型化で
き、家庭用の空調装置等にも内蔵可能となり、一般住宅
等においても環境の香りを任意に制御でき、快適な空間
を得ることができる。さらに、放出カセットは、内蔵し
ている芳香原液を使い切ったときにはカセット毎新品と
交換したり、再充填したものと交換でき、故障がなく、
保守が容易である。その上、別の希望の異なる香りの雰
囲気を得たいときには、カセット毎交換することによ
り、迅速に対応することができる。第6の発明によれ
ば、香り調製装置をコンピュータで制御する構成にした
ので、生活空間内の香りを、任意に、きめ細かく、精度
よく調製できる。
放出カセットで構成したので、装置を大幅に小型化で
き、家庭用の空調装置等にも内蔵可能となり、一般住宅
等においても環境の香りを任意に制御でき、快適な空間
を得ることができる。さらに、放出カセットは、内蔵し
ている芳香原液を使い切ったときにはカセット毎新品と
交換したり、再充填したものと交換でき、故障がなく、
保守が容易である。その上、別の希望の異なる香りの雰
囲気を得たいときには、カセット毎交換することによ
り、迅速に対応することができる。第6の発明によれ
ば、香り調製装置をコンピュータで制御する構成にした
ので、生活空間内の香りを、任意に、きめ細かく、精度
よく調製できる。
【0038】第7の発明によれば、混合手段を芳香原液
吸収体で構成したので、個別芳香原液が該芳香原液吸収
体で吸収されて混合される。特に、この芳香原液吸収体
を交換自在構造にすれば、頻繁な交換を不要にし、前回
使用した残存している香りの影響をなくし、ユーザが制
御したい香りを迅速に、かつ忠実に再現することができ
る。さらに、ユーザが制御したい香りを正確に再現する
ための芳香原液吸収体の交換や清掃等の保守が不要にな
り、使い勝手が向上する。第8の発明によれば、脂質膜
を用いて香りセンサを構成したので、簡単つ容易に香り
の検出が行える。第9の発明によれば、加圧手段を電気
ヒータ又は超音波振動子で構成したので、芳香原液の放
出に必要な圧力を簡単に発生でき、芳香原液の適確な放
出が可能となる。
吸収体で構成したので、個別芳香原液が該芳香原液吸収
体で吸収されて混合される。特に、この芳香原液吸収体
を交換自在構造にすれば、頻繁な交換を不要にし、前回
使用した残存している香りの影響をなくし、ユーザが制
御したい香りを迅速に、かつ忠実に再現することができ
る。さらに、ユーザが制御したい香りを正確に再現する
ための芳香原液吸収体の交換や清掃等の保守が不要にな
り、使い勝手が向上する。第8の発明によれば、脂質膜
を用いて香りセンサを構成したので、簡単つ容易に香り
の検出が行える。第9の発明によれば、加圧手段を電気
ヒータ又は超音波振動子で構成したので、芳香原液の放
出に必要な圧力を簡単に発生でき、芳香原液の適確な放
出が可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す香り調製装置の概
略の構成図である。
略の構成図である。
【図2】図1の香り調製装置を有する快適空間調製装置
の全体の概略構成ブロック図である。
の全体の概略構成ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す香り調製装置の概
略の構成図である。
略の構成図である。
【図4】図3の香りセンサによる個々の香りパターンを
示す図である。
示す図である。
【図5】図3の香りセンサの時間応答変化を示す図であ
る。
る。
【図6】本発明の第3の実施例の香り調製原理を示す図
である。
である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す香り調製装置の機
能ブロック図である。
能ブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す香り放出カセット
の概略の一部切欠き斜視図である。
の概略の一部切欠き斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す香り調製装置の概
略の構成図である。
略の構成図である。
【符号の説明】 1 生活空間 10 快適性・空調装置 13 香り調製装置 13A 香り調製部 30 快適性・制御装置 31 香り調製制御部 32 データ処理部 33 フィードバック経路 41a〜41d 原液タンク 42a〜42d 送液ポンプ 43a〜43d 電磁バルブ 44 パイプ 45 放出ノズル 46 チャンバー 50,51 芳香原液吸収体 52 供給ロール 53 巻取ロール 60 送風機 70 香りセンサ 80 香り放出カセット 82−1〜82−4 カートリッジ 82a 収容部 82b ノズル 82c マイクロ電気ヒータ H 芳香原液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海部 勝晶 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 宮本 裕生 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 香料を溶媒に溶解した種類の異なる複数
の芳香原液がそれぞれ充填された複数の原液タンクと、 前記複数の芳香原液を任意の量ずつ、前記複数の原液タ
ンクからそれぞれ送出する送出手段と、 前記送出手段によって送出された複数の芳香原液を混合
する混合手段と、 前記混合手段によって混合された芳香原液を揮発、拡散
させる揮発・拡散手段とを、 備えたことを特徴とする香り調製装置。 - 【請求項2】 香料を溶媒に溶解した種類の異なる複数
の芳香原液がそれぞれ充填された複数の原液タンクと、 前記複数の芳香原液を任意の量ずつ、前記複数の原液タ
ンクからそれぞれ送出する送出手段と、 前記送出手段によって送出された複数の芳香原液を揮
発、拡散させる揮発・拡散手段と、 前記揮発・拡散手段によって揮発、拡散させた香りを混
合する混合手段とを、 備えたことを特徴とする香り調製装置。 - 【請求項3】 請求項1の複数の原液タンク、送出手
段、混合手段、及び揮発・拡散手段と、 前記揮発・拡散手段によって所定の空間へ揮発、拡散さ
せた香りを検出する香りセンサと、 前記香りセンサの検出結果を設定値と比較し、その比較
結果が零となるように前記送出手段をフィードバック制
御する制御手段とを、 備えたことを特徴とする香り調製装置。 - 【請求項4】 請求項1の複数の原液タンク、送出手
段、混合手段、及び揮発・拡散手段と、 前記揮発・拡散手段によって所定の空間へ揮発、拡散さ
せた香りを検出する香りセンサと、 前記香りセンサで検出した空間の香りのデータを次の芳
香原液送出の制御データとして用い、許容濃度上限値以
下で前記送出手段の芳香原液送出量を所定時間毎に逐次
制御する制御手段とを、 備えたことを特徴とする香り調製装置。 - 【請求項5】 香料を溶媒に溶解した種類の異なる複数
の芳香原液がそれぞれ充填され、その各芳香原液を任意
の量ずつ放出する香り放出カセットと、 前記香り放出カセットから放出された複数の芳香原液を
混合する混合手段と、 前記混合手段によって混合された芳香原液を揮発、拡散
させる揮発・拡散手段とを備え、 前記香り放出カセットは、 前記複数の芳香原液を収容する複数の収容部と、 前記各収容部に連結されその収容部内の芳香原液をそれ
ぞれ放出する複数のノズルと、 前記各ノズルに取付けられ、そのノズル先端部分の芳香
原液に圧力を加えて局部的に一定時間膨脹させ、任意の
量ずつ放出させる加圧手段とを、 有することを特徴とする香り調製装置。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5の香り調製
装置をコンピュータで制御する構成にしたことを特徴と
する香り調製装置。 - 【請求項7】 請求項1、3、4又は5の混合手段は、
前記芳香原液を吸収し、揮発させる固定構造又は交換自
在構造の芳香原液吸収体で構成したことを特徴とする香
り調製装置。 - 【請求項8】 請求項3又は4の香りセンサは、脂質膜
を用いて香りの検出を行う構成にしたことを特徴とする
香り調製装置。 - 【請求項9】 請求項5の加圧手段は、電気ヒータ又は
超音波振動子で構成したことを特徴とする香り調製装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173037A JPH0618061A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 香り調製装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4173037A JPH0618061A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 香り調製装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0618061A true JPH0618061A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15953036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4173037A Pending JPH0618061A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 香り調製装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0618061A (ja) |
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