JPH0613945U - 電気部品内蔵ミラー付車両用格納式アウトサイドミラー - Google Patents
電気部品内蔵ミラー付車両用格納式アウトサイドミラーInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ミラーステーの水平回動時にハーネスが大きく
よじれるのを防止できる電気部品内蔵ミラー付車両用格
納式アウトサイドミラーを提供すること。 【構成】 車両電源からサイドミラー7のモータ58,
59へのハーネス62を上ケース9a,ミラーステー5
に沿って配設すると共に、ハーネス62のミラー上ケー
ス9aとミラーステー5に跨る跨設部62bをミラース
テー5の回動中心線Oの延びる方向に延設保持可能にハ
ーネス62の跨設部62bの端部または端部近傍の部分
を上ケース9aとミラーステー5に保持させた格納式ア
ウトサイドミラー。
よじれるのを防止できる電気部品内蔵ミラー付車両用格
納式アウトサイドミラーを提供すること。 【構成】 車両電源からサイドミラー7のモータ58,
59へのハーネス62を上ケース9a,ミラーステー5
に沿って配設すると共に、ハーネス62のミラー上ケー
ス9aとミラーステー5に跨る跨設部62bをミラース
テー5の回動中心線Oの延びる方向に延設保持可能にハ
ーネス62の跨設部62bの端部または端部近傍の部分
を上ケース9aとミラーステー5に保持させた格納式ア
ウトサイドミラー。
Description
【0001】
この考案は、例えばワゴン車や大型自動車等の車両に用いられるサイドミラー 内に電気部品が設けられた電気部品内臓ミラー付車両用格納式アウトサイドミラ ーに関するものである。
【0002】
従来、ワゴン車や大型自動車等の車両に用いられるアウトサイドミラーとして は、車体に取り付けられるミラー支持部材と、前記ミラー支持部材に水平回動可 能に下端部が保持されたミラーステーと、前記ミラーステーに装着されたサイド ミラーを備え、不使用時にはミラーステーを車幅内側に回動させて格納するよう にした格納式のものがある。
【0003】 この格納式ミラーにおいて、サイドミラーのミラー本体(ハウジング)内に装 着したミラー部材を任意の方向に傾動可能に設けると共に、このミラー部材を傾 動駆動させる駆動モータ(電気部品)をミラー本体内に配設することが考えられ る。また、冬期等にはミラー部材の表面に霜等が付着したりすることも考えられ 、この霜を溶かすのにヒータ等の電気部品をミラー本体内に内蔵させることも考 えられる。
【0004】
この様な電気部品に電力を供給するハーネスは、車体内のバッテーリー等の電 源に接続されると共に、ミラー部材,ミラーステーに沿って配線するが、ミラー ステーの水平回動時にハーネスが大きくよじれないようにするのが望ましい。
【0005】 本考案は、上記の要望に沿う電気部品内臓ミラー付車両用格納式アウトサイド ミラーを提供することを目的とするものである。
【0006】
この目的を達成するために、この考案は、車体に取り付けられるミラー支持部 材と、前記ミラー支持部材に水平回動可能に下端部が保持されたミラーステーと 、前記ミラーステーに装着されたサイドミラーと、前記サイドミラー内に装着さ れた電気部品と、前記車体の電源と前記電気部品とを接続するハーネスとを備え る電気部品内臓ミラー付車両用格納式アウトサイドミラーであって、前記ハーネ スを前記ミラー支持部材,ミラーステーに沿って配設すると共に、前記ハーネス のミラー支持部材とミラーステーに跨る跨設部を前記ミラーステーの回動中心線 の延びる方向に延設保持可能に前記ハーネスの跨設部の端部または端部近傍の部 分を前記ミラー支持部材とミラーステーに保持させた電気部品内臓ミラー付車両 用格納式アウトサイドミラーとしたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、サイドミラーを格納位置と使用位置との間で移動させる際 にミラーステーを水平回動させると、ハーネスは大きくよじれるようなことはな く跨設部を中心に若干捻れる動作をすることになる。
【0008】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。
【0009】 次に、本考案の電動格納式ミラーの実施例をトラック用電動格納式ミラーに適 用し図1乃至図6に基づいて説明する。
【0010】 図6において、1はキャブ・オーバータイプの自動車の車体、2は車体1のフ ロントウインドウパネル、3は車体1の前面側部に装着された電動格納式ミラー である。
【0011】 この電動格納式ミラー3は、車体1の前側部に装着された電動駆動装置4と、 電動駆動装置4により水平回動させられるミラーステー5,6と、ミラーステー 5の上端部に装着されたサイドミラー7と、ミラーステー6の上端部に装着され たアンダーミラー8を有する。尚、ミラーステー5は中空パイプからクランク状 に形成されている。
【0012】 電動駆動装置4は、図2に示した様に装置本体としてのケース9(ミラー支持 部材)と、ケース9内に配設された駆動モータ10と、ケース9に設けられたミ ラー昇降機構20と、このミラー昇降機構20に駆動モータ10の回転駆動力を 伝達する動力伝達機構30と、ミラー位置決機構40を有する。
【0013】 ケース9は、車体1にボルト固定された上ケース9aと、上ケース9aの下端 開口を閉成している下ケース9bから構成されている。また、上ケース9aの上 端周縁の一部には取付突部9cが一体に形成されている。
【0014】 ミラー昇降機構20は、下ケース9bに固定されたカム板21と、カム板21 を貫通すると共に上下動自在且つ軸線回りに回転自在にケース9a,9bに保持 されたミラー支持軸22と、ミラー支持軸22に僅かに相対回動可能に保持され た従動ギヤ23と、従動ギヤ23の下面に設けられた保持穴23aに保持され且 つカム板21のカム面21aに当接するボール24と、従動ギヤ23の上面に当 接し且つミラー支持軸22に上下動自在に保持された筒体25と、上ケース9a と筒体24との間に介装されたスプリング26を有する。
【0015】 尚、ミラー支持軸22は従動ギヤ23の挿通孔23bに挿通されていて、ミラ ー支持軸22に設けた平坦面(図示せず)とこの平坦面に対向する挿通孔23bの 内面の平坦面(図示せず)との間に回動方向への僅かな遊びを設けることにより、 ミラー支持軸22と従動ギヤ23とが僅かに相対回動する様になっている。
【0016】 動力伝達機構30は、駆動モータ10に連動する歯車減速機31と、歯車減速 機31に連動し且つ下端部が下ケース9bに回転自在に保持された駆動軸32と 、駆動軸32と従動ギヤ23との間に介装されたクラッチ33を有する。
【0017】 このクラッチ33は、駆動軸32の下端部近傍の部分に固定された固定クラッ チ板34と、駆動軸32に回転自在に保持され且つ従動ギヤ23に噛合させられ た従動ギヤ35(可動クラッチ板)と、従動ギヤ35と歯車減速機31との間に 介装されて従動ギヤ35を固定クラッチ板34に圧接させているスプリング36 を有する。
【0018】 尚、固定クラッチ板34と従動ギヤ35には互いに係合するテーパ状の低い 係合突部(図示せず)と係合凹部(図示せず)が形成され、この係合突部と係合凹部 はスプリング36のバネ力で互いに係合させられている。
【0019】 ミラー位置決機構40は、上ケース9aに固定され且つミラー支持軸22が貫 通する固定係止板41と、この固定係止板41の上方に配設され且つミラー支持 軸22の上端部に固定された回転板42を有する。しかも、この固定係止板41 と回転板42の対向面には、サイドミラー7の使用位置で互いに係合する係合突 部と係合凹部(図示せず)が夫々形成されている。
【0020】 この回転板42の上面には図3に示した如くミラーステー5の基端部5aが溶 接固定され、基端部5aの上部にはミラー支持軸22の軸線Oと同心の挿通孔5 bが形成され、挿通孔5bにはゴム製で環状のグロメット50がハーネス保持手 段として嵌着されている。また、基端部5b上にはステーカバー51がビス52 で固定され、このステーカバー51には軸線Oと同心で円錐テーパ状の挿通孔5 3が形成されている。また、ミラーステー6の基端部6aは、ミラー支持軸22 の下ケース9bから突出する部分に固定されている。
【0021】 ミラーステー5の上端部に装着したサイドミラー7は、図1に示した様にミラ ーステー5の上端部に固定され且つ一側に開口端部54aを有する筺体状のミラ ー本体54と、開口端部54a内に配設されたミラー部材55と、ミラー部材5 5の背面に一体に保持された球状体56と、ミラー本体55と一体に設けられ且 つ球状体56を任意の方向に回動自在に保持する球受け57とを有する。この球 状体56と球受け57とにより、ミラー部材55は任意の方向に傾動可能となっ ている。
【0022】 また、サイドミラー7は、ミラー部材55の上下部を前後に回動駆動させるモ ータ58、ミラー部材55の左右部を前後に回動駆動させるモータ59、除霜用 の図示しないヒータユニット等の電気部品を有する。
【0023】 上ケース9aの背面には図3,図4に示した様にコネクタ60が固定されてい る。このコネクタ60には、車体1の電源であるバッテリー(図示せず)に制御回 路を介して接続されたコネクタ(図示せず)が接続される。コネクタ60には駆動 モータ10へのハーネス61と、モータ58,59へのハーネス62が接続され ている。このハーネス61は、上ケース9aの下部に保持させたグロメット63 を貫通して上ケース9a内に配設され、駆動モータ60に接続されている。
【0024】 ハーネス62は、図3に示した様に上ケース9aの上端部に保持させたグロメ ット63を上下に貫通すると共に、取付突部9cに沿って上方に延設された後、 ミラーステー5側に向けて延びている。このミラーステー5側に向けて延びる延 設部62aは、取付突部9cの上端に固定されたブラケット64の保持溝64a に配設されていると共に、上ケース9aの上端に固定されたカバー65で押えら れている。このカバー65にはミラーステー5の水平回動を所定範囲内で許容す る切欠65aが形成されている。
【0025】 しかも、ハーネス62は、グロメット50,挿通孔53を貫通して、ミラース テー5内に配設された後、ミラーステー5の上端からミラー本体54内に配線さ れて、モータ58,59,ヒータ等に接続されている。また、ハーネス62の上 ケース9aとミラーステー5とに跨る跨設部62bは、跨設部62bの上端近傍 を保持するブラケット64,カバー65と跨設部62bの下端部を保持するグロ メット50の作用により、ミラー支持軸22の軸線Oの延びる方向に延設保持さ れている。図3中、66は上ケース9aの裏カバーである。
【0026】 次に、図4,図6においてサイドミラー7が車体1の側方に車幅より若干突出 した位置を使用位置(イ)とし、サイドミラー7が車体1の車幅内側に回動させ られた位置を格納位置(ロ)として、上記構成の車両用格納式アウトサイドミラ ーの作用を説明する。尚、図1,図5,図6中、BLは車体1の一側のボデーラ インである。
【0027】 この様な構成においては、サイドミラー7を使用位置(イ)から格納位置(ロ )に移動させるために、駆動モータ10を作動させると、駆動モータ10の回転 が歯車減速機構31,クラッチ33,従動ギヤ23に伝達される。この従動ギヤ 23の回転初期には、従動ギヤ23とミラー支持軸22との僅かな遊びにより、 従動ギヤ23のみが回動させられる。そして、この際、ミラー支持軸22がカム 板21とボール24の作用により上昇させられ、ミラー位置決機構40の固定係 止板41と回転体42との係止が解除される。
【0028】 更に駆動モータ10を回転させると、従動ギヤ23とミラー支持軸22の図示 しない平坦面同士が係合して、ミラー支持軸22が回転させられ、ミラーステー 5,6及びサイドミラー7が格納位置(ロ)まで回動させられる。
【0029】 また、これとは逆に駆動モータ10を作動させると、サイドミラー7が使用位 置(イ)まで移動させられる。この様なミラーステー5,6の回動に伴い、ハー ネス62は跨設部62bを若干捻る様に回動させられが、ハーネス62が不必要 によじれるようなことはない。
【0030】
この考案は、以上説明したように、車両電源からサイドミラーの電気部品への ハーネスをミラー支持部材,ミラーステーに沿って配設すると共に、ハーネスの ミラー支持部材とミラーステーに跨る跨設部を前記ミラーステーの回動中心線の 延びる方向に延設保持可能に前記ハーネスの跨設部の端部または端部近傍の部分 を前記ミラー支持部材とミラーステーに保持させた構成としたので、ミラーステ ーの水平回動時にハーネスが大きくよじれるのを防止できる。
【提出日】平成4年7月29日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
この考案は、例えばワゴン車や大型自動車等の車両に用いられるサイドミラー 内に電気部品が設けられた電気部品内蔵ミラー付車両用格納式アウトサイドミラ ーに関するものである。
【0002】
従来、ワゴン車や大型自動車等の車両に用いられるアウトサイドミラーとして は、車体に取り付けられるミラー支持部材と、前記ミラー支持部材に水平回動可 能に下端部が保持されたミラーステーと、前記ミラーステーに装着されたサイド ミラーを備え、不使用時にはミラーステーを車幅内側に回動させて格納するよう にした格納式のものがある。
【0003】 この格納式ミラーにおいて、サイドミラーのミラー本体(ハウジング)内に装 着したミラー部材を任意の方向に傾動可能に設けると共に、このミラー部材を傾 動駆動させる駆動モータ(電気部品)をミラー本体内に配設することが考えられ る。また、冬期等にはミラー部材の表面に霜等が付着したりすることも考えられ 、この霜を溶かすのにヒータ等の電気部品をミラー本体内に内蔵させることも考 えられる。
【0004】
この様な電気部品に電力を供給するハーネスは、車体内のバッテーリー等の電 源に接続されると共に、ミラー部材,ミラーステーに沿って配線するが、ミラー ステーの水平回動時にハーネスが大きくよじれないようにするのが望ましい。
【0005】 本考案は、上記の要望に沿う電気部品内蔵ミラー付車両用格納式アウトサイド ミラーを提供することを目的とするものである。
【0006】
この目的を達成するために、この考案は、車体に取り付けられるミラー支持部 材と、前記ミラー支持部材に水平回動可能に下端部が保持されたミラーステーと 、前記ミラーステーに装着されたサイドミラーと、前記サイドミラー内に装着さ れた電気部品と、前記車体の電源と前記電気部品とを接続するハーネスとを備え る電気部品内蔵ミラー付車両用格納式アウトサイドミラーであって、前記ハーネ スを前記ミラー支持部材,ミラーステーに沿って配設すると共に、前記ハーネス のミラー支持部材とミラーステーに跨る跨設部を前記ミラーステーの回動中心線 の延びる方向に延設保持可能に前記ハーネスの跨設部の端部または端部近傍の部 分を前記ミラー支持部材とミラーステーに保持させた電気部品内蔵ミラー付車両 用格納式アウトサイドミラーとしたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、サイドミラーを格納位置と使用位置との間で移動させる際 にミラーステーを水平回動させると、ハーネスは大きくよじれるようなことはな く跨設部を中心に若干捻れる動作をすることになる。
【0008】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。
【0009】 次に、本考案の電動格納式ミラーの実施例をトラック用電動格納式ミラーに適 用し図1乃至図6に基づいて説明する。
【0010】 図6において、1はキャブ・オーバータイプの自動車の車体、2は車体1のフ ロントウインドウパネル、3は車体1の前面側部に装着された電動格納式ミラー である。
【0011】 この電動格納式ミラー3は、車体1の前側部に装着された電動駆動装置4と、 電動駆動装置4により水平回動させられるミラーステー5,6と、ミラーステー 5の上端部に装着されたサイドミラー7と、ミラーステー6の上端部に装着され たアンダーミラー8を有する。尚、ミラーステー5は中空パイプからクランク状 に形成されている。
【0012】 電動駆動装置4は、図2に示した様に装置本体としてのケース9(ミラー支持 部材)と、ケース9内に配設された駆動モータ10と、ケース9に設けられたミ ラー昇降機構20と、このミラー昇降機構20に駆動モータ10の回転駆動力を 伝達する動力伝達機構30と、ミラー位置決機構40を有する。
【0013】 ケース9は、車体1にボルト固定された上ケース9aと、上ケース9aの下端 開口を閉成している下ケース9bから構成されている。また、上ケース9aの上 端周縁の一部には取付突部9cが一体に形成されている。
【0014】 ミラー昇降機構20は、下ケース9bに固定されたカム板21と、カム板21 を貫通すると共に上下動自在且つ軸線回りに回転自在にケース9a,9bに保持 されたミラー支持軸22と、ミラー支持軸22に僅かに相対回動可能に保持され た従動ギヤ23と、従動ギヤ23の下面に設けられた保持穴23aに保持され且 つカム板21のカム面21aに当接するボール24と、従動ギヤ23の上面に当 接し且つミラー支持軸22に上下動自在に保持された筒体25と、上ケース9a と筒体24との間に介装されたスプリング26を有する。
【0015】 尚、ミラー支持軸22は従動ギヤ23の挿通孔23bに挿通されていて、ミラ ー支持軸22に設けた平坦面(図示せず)とこの平坦面に対向する挿通孔23bの 内面の平坦面(図示せず)との間に回動方向への僅かな遊びを設けることにより、 ミラー支持軸22と従動ギヤ23とが僅かに相対回動する様になっている。
【0016】 動力伝達機構30は、駆動モータ10に連動する歯車減速機31と、歯車減速 機31に連動し且つ下端部が下ケース9bに回転自在に保持された駆動軸32と 、駆動軸32と従動ギヤ23との間に介装されたクラッチ33を有する。
【0017】 このクラッチ33は、駆動軸32の下端部近傍の部分に固定された固定クラッ チ板34と、駆動軸32に回転自在に保持され且つ従動ギヤ23に噛合させられ た従動ギヤ35(可動クラッチ板)と、従動ギヤ35と歯車減速機31との間に 介装されて従動ギヤ35を固定クラッチ板34に圧接させているスプリング36 を有する。
【0018】 尚、固定クラッチ板34と従動ギヤ35には互いに係合するテーパ状の低い 係合突部(図示せず)と係合凹部(図示せず)が形成され、この係合突部と係合凹部 はスプリング36のバネ力で互いに係合させられている。
【0019】 ミラー位置決機構40は、上ケース9aに固定され且つミラー支持軸22が貫 通する固定係止板41と、この固定係止板41の上方に配設され且つミラー支持 軸22の上端部に固定された回転板42を有する。しかも、この固定係止板41 と回転板42の対向面には、サイドミラー7の使用位置で互いに係合する係合突 部と係合凹部(図示せず)が夫々形成されている。
【0020】 この回転板42の上面には図3に示した如くミラーステー5の基端部5aが溶 接固定され、基端部5aの上部にはミラー支持軸22の軸線Oと同心の挿通孔5 bが形成され、挿通孔5bにはゴム製で環状のグロメット50がハーネス保持手 段として嵌着されている。また、基端部5b上にはステーカバー51がビス52 で固定され、このステーカバー51には軸線Oと同心で円錐テーパ状の挿通孔5 3が形成されている。また、ミラーステー6の基端部6aは、ミラー支持軸22 の下ケース9bから突出する部分に固定されている。
【0021】 ミラーステー5の上端部に装着したサイドミラー7は、図1に示した様にミラ ーステー5の上端部に固定され且つ一側に開口端部54aを有する筺体状のミラ ー本体54と、開口端部54a内に配設されたミラー部材55と、ミラー部材5 5の背面に一体に保持された球状体56と、ミラー本体55と一体に設けられ且 つ球状体56を任意の方向に回動自在に保持する球受け57とを有する。この球 状体56と球受け57とにより、ミラー部材55は任意の方向に傾動可能となっ ている。
【0022】 また、サイドミラー7は、ミラー部材55の上下部を前後に回動駆動させるモ ータ58、ミラー部材55の左右部を前後に回動駆動させるモータ59、除霜用 の図示しないヒータユニット等の電気部品を有する。
【0023】 上ケース9aの背面には図3,図4に示した様にコネクタ60が固定されてい る。このコネクタ60には、車体1の電源であるバッテリー(図示せず)に制御回 路を介して接続されたコネクタ(図示せず)が接続される。コネクタ60には駆動 モータ10へのハーネス61と、モータ58,59へのハーネス62が接続され ている。このハーネス61は、上ケース9aの下部に保持させたグロメット63 を貫通して上ケース9a内に配設され、駆動モータ60に接続されている。
【0024】 ハーネス62は、図3に示した様に上ケース9aの上端部に保持させたグロメ ット63を上下に貫通すると共に、取付突部9cに沿って上方に延設された後、 ミラーステー5側に向けて延びている。このミラーステー5側に向けて延びる延 設部62aは、取付突部9cの上端に固定されたブラケット64の保持溝64a に配設されていると共に、上ケース9aの上端に固定されたカバー65で押えら れている。このカバー65にはミラーステー5の水平回動を所定範囲内で許容す る切欠65aが形成されている。
【0025】 しかも、ハーネス62は、グロメット50,挿通孔53を貫通して、ミラース テー5内に配設された後、ミラーステー5の上端からミラー本体54内に配線さ れて、モータ58,59,ヒータ等に接続されている。また、ハーネス62の上 ケース9aとミラーステー5とに跨る跨設部62bは、跨設部62bの上端近傍 を保持するブラケット64,カバー65と跨設部62bの下端部を保持するグロ メット50の作用により、ミラー支持軸22の軸線Oの延びる方向に延設保持さ れている。図3中、66は上ケース9aの裏カバーである。
【0026】 次に、図4,図6においてサイドミラー7が車体1の側方に車幅より若干突出 した位置を使用位置(イ)とし、サイドミラー7が車体1の車幅内側に回動させ られた位置を格納位置(ロ)として、上記構成の車両用格納式アウトサイドミラ ーの作用を説明する。尚、図1,図5,図6中、BLは車体1の一側のボデーラ インである。
【0027】 この様な構成においては、サイドミラー7を使用位置(イ)から格納位置(ロ )に移動させるために、駆動モータ10を作動させると、駆動モータ10の回転 が歯車減速機構31,クラッチ33,従動ギヤ23に伝達される。この従動ギヤ 23の回転初期には、従動ギヤ23とミラー支持軸22との僅かな遊びにより、 従動ギヤ23のみが回動させられる。そして、この際、ミラー支持軸22がカム 板21とボール24の作用により上昇させられ、ミラー位置決機構40の固定係 止板41と回転体42との係止が解除される。
【0028】 更に駆動モータ10を回転させると、従動ギヤ23とミラー支持軸22の図示 しない平坦面同士が係合して、ミラー支持軸22が回転させられ、ミラーステー 5,6及びサイドミラー7が格納位置(ロ)まで回動させられる。
【0029】 また、これとは逆に駆動モータ10を作動させると、サイドミラー7が使用位 置(イ)まで移動させられる。この様なミラーステー5,6の回動に伴い、ハー ネス62は跨設部62bを若干捻る様に回動させられが、ハーネス62が不必要 によじれるようなことはない。
【0030】
この考案は、以上説明したように、車両電源からサイドミラーの電気部品への ハーネスをミラー支持部材,ミラーステーに沿って配設すると共に、ハーネスの ミラー支持部材とミラーステーに跨る跨設部を前記ミラーステーの回動中心線の 延びる方向に延設保持可能に前記ハーネスの跨設部の端部または端部近傍の部分 を前記ミラー支持部材とミラーステーに保持させた構成としたので、ミラーステ ーの水平回動時にハーネスが大きくよじれるのを防止できる。
【図1】この考案にかかる電気部品内臓ミラー付車両用
格納式アウトサイドミラーの説明用外観図である。
格納式アウトサイドミラーの説明用外観図である。
【図2】図1に示した電動駆動装置の断面図である。
【図3】図1に示した電動駆動装置の要部断面図であ
る。
る。
【図4】図1の電動駆動装置の裏カバーを外して示した
ケースの背面図である。
ケースの背面図である。
【図5】図1に示した電気部品内臓ミラー付車両用格納
式アウトサイドミラーの作用説明図である。
式アウトサイドミラーの作用説明図である。
【図6】図1〜図5に示した電気部品内臓ミラー付車両
用格納式アウトサイドミラーを備える自動車の部分平面
図である。
用格納式アウトサイドミラーを備える自動車の部分平面
図である。
1…車体 5…ミラーステー 7…サイドミラー 9…ケース(装置本体) 9a…上ケース(ミラー支持部材) 58,59…モータ(電気部品) 62…ハーネス 62b…跨設部
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月29日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 電気部品内蔵ミラー付車両用格納式ア
ウトサイドミラー
ウトサイドミラー
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかる電気部品内蔵ミラー付車両用
格納式アウトサイドミラーの説明用外観図である。
格納式アウトサイドミラーの説明用外観図である。
【図2】図1に示した電動駆動装置の断面図である。
【図3】図1に示した電動駆動装置の要部断面図であ
る。
る。
【図4】図1の電動駆動装置の裏カバーを外して示した
ケースの背面図である。
ケースの背面図である。
【図5】図1に示した電気部品内蔵ミラー付車両用格納
式アウトサイドミラーの作用説明図である。
式アウトサイドミラーの作用説明図である。
【図6】図1〜図5に示した電気部品内蔵ミラー付車両
用格納式アウトサイドミラーを備える自動車の部分平面
図である。
用格納式アウトサイドミラーを備える自動車の部分平面
図である。
【符号の説明】 1…車体 5…ミラーステー 7…サイドミラー 9…ケース(装置本体) 9a…上ケース(ミラー支持部材) 58,59…モータ(電気部品) 62…ハーネス 62b…跨設部
Claims (1)
- 【請求項1】 車体に取り付けられるミラー支持部材
と、 前記ミラー支持部材に水平回動可能に下端部が保持され
たミラーステーと、 前記ミラーステーに装着されたサイドミラーと、 前記サイドミラー内に装着された電気部品と、 前記車体の電源と前記電気部品とを接続するハーネスと
を備える電気部品内臓ミラー付車両用格納式アウトサイ
ドミラーであって、 前記ハーネスを前記ミラー支持部材,ミラーステーに沿
って配設すると共に、前記ハーネスのミラー支持部材と
ミラーステーに跨る跨設部を前記ミラーステーの回動中
心線の延びる方向に延設保持可能に前記ハーネスの跨設
部の端部または端部近傍の部分を前記ミラー支持部材と
ミラーステーに保持させたことを特徴とする電気部品内
臓ミラー付車両用格納式アウトサイドミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992053077U JP2564169Y2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 電気部品内蔵ミラー付車両用格納式アウトサイドミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992053077U JP2564169Y2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 電気部品内蔵ミラー付車両用格納式アウトサイドミラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613945U true JPH0613945U (ja) | 1994-02-22 |
JP2564169Y2 JP2564169Y2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=12932743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992053077U Expired - Lifetime JP2564169Y2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 電気部品内蔵ミラー付車両用格納式アウトサイドミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564169Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6043318U (ja) * | 1983-09-01 | 1985-03-27 | 株式会社東理社 | 低温マッサ−ジ装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139743U (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP1992053077U patent/JP2564169Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139743U (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6043318U (ja) * | 1983-09-01 | 1985-03-27 | 株式会社東理社 | 低温マッサ−ジ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2564169Y2 (ja) | 1998-03-04 |
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