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JPH06114006A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

Info

Publication number
JPH06114006A
JPH06114006A JP4289606A JP28960692A JPH06114006A JP H06114006 A JPH06114006 A JP H06114006A JP 4289606 A JP4289606 A JP 4289606A JP 28960692 A JP28960692 A JP 28960692A JP H06114006 A JPH06114006 A JP H06114006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
light source
alignment
light
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4289606A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Uchida
浩治 内田
Yoshi Kobayakawa
嘉 小早川
Kazunobu Kobayashi
萬伸 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4289606A priority Critical patent/JPH06114006A/ja
Publication of JPH06114006A publication Critical patent/JPH06114006A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アライメントが容易であり、安価に製作でき
る検査装置を提供する。 【構成】 被検眼Eにアライメント光束を投影する光学
系は固視標光源1と内面を鏡面研磨した管状の管部材2
から成る。被検者は管部材2越しに、固視標光源1を観
察し、被検眼Eの視軸O1と管部材2の光軸O2とのずれが
管部材の先端部2aと固視標光源1が成す投影角θの範
囲内に納まっていれば、光源像は円形に観察され、ずれ
が投影角θを越えると光源像はけられて観察されること
になる。光源像のけられがない状態を適正なアライメン
ト状態とすれば、自己アライメントが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼科医院等で広く用い
られる検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(1) 従来における自覚アライメント方式の眼屈折測定計
や眼圧計等の眼科装置では、検眼装置の前面部に設けら
れた中心開口を有する鏡の正面から被検者は検眼装置内
部に設けられた可視光光源を見て、鏡に写し出された前
眼部像を確認して被検眼の眼軸と眼科装置の光学系光軸
とのアライメントを行っている。また、特願平1−30
7127号のように、検眼装置に設けた観察手段によっ
て得られた前眼部像と照準とを合成した固視目標を被検
者に呈示し、前眼部像を照準との位置関係から自覚的に
アライメントを実行させる形式の装置もある。
【0003】(2) 眼科装置においては、視線誘導のため
の固視装置として、特願昭62−192202号のよう
に、一体化されていない複数個の開口部材を一列に配列
させて1組の投影光束限定部材とし、被検者に1個の固
視標を投影する装置がある。
【0004】(3) 従来の検査装置においては、患者の検
査時刻を記録するために検査装置の印字出力等に検査時
刻を出力するものや、眼科装置においても検眼した日
付、時刻を記録し表示する等、時刻をデータとして記録
する形式の検査装置がある。また眼底カメラにおいて、
検査用の薬品を患者の体内に注入し注入時間を記録する
ものが知られている。
【0005】(4) 従来における眼圧計では、特開平1−
175829号公報に記載されている形式の眼圧計が知
られている。
【0006】(5) また、従来における検査装置では、測
定光路上から被検眼をテレビカメラで撮像し、得られた
画像に正しいアライメント位置を示すアライメントマー
クを電気的に合成して視標を構成し、テレビモニタによ
って被検眼に呈示することにより、被検者自身による自
己アライメントを行うことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(イ) しかしながら、従来の眼圧計のように被検眼と検眼
装置の作動距離が短い場合には、凹面鏡に映った前眼部
像は被検眼の視野一杯に大きく映されるため、眼の中心
を定めることが難しく、また凹面鏡を造るにはコスト高
となる等の問題がある。また、角膜にアライメント用光
源像を斜めから投影し、角膜での反射像を視標として被
検者自身が凹面鏡に投影された前眼部像を観察しながら
アライメントする場合には、アライメント用光源像は装
置の測定光軸の周辺から投影されており、上述の場合と
同様にアライメント用光源像を見る度に装置の測定光軸
と視軸がずれ、測定すべき中心位置は大雑把に合わせな
ければならない。また、特願平1−307127号のよ
うに被検者自身が前眼部像を観察しながらアライメント
用光源像の角膜反射像を視標として照準にアライメント
する場合には、装置のコンパクト化、低コスト化が大き
な課題となる。
【0008】(ロ) 特願昭62−192202号の場合に
は、開口部材が複数あり、かつ一体化されていないた
め、開口部材同志の光学中心軸の位置出しが厳しく、製
作難や高コストが付随する。また、投影光束を限定する
部材が1組しかないため、限定された光束が瞳孔径より
十分細い場合には、瞳孔径内でのアライメントが粗くな
り、誤差が生ずる可能性がある。
【0009】(ハ) 特開平1−175829号公報に記載
されている手段は、アライメント状態が段階的に変化す
る状態を表現するには問題がある。例えば音声発生手段
による誘導ではアライメント状態の変化を音色や発生周
期を変える方法が考えられる。しかし、アライメント精
度が厳しい場合に、音声が発生されたりされなかった
り、或いは不可解な音色になったりして被検者だけでな
く周辺の人々に不快感を与える。また、発光視標の点滅
周期を段階的に変化させた場合には、視覚的に周期の変
化が分り難い場合がある。
【0010】(ニ) 検査装置は新たに疾病を発見するため
の検査だけでなく、疾病患者の経過観察を目的として使
用される場合もあり、定期的に経過観察の必要な患者に
担当医が検査する場合に、治療薬の投与により検査デー
タが変動したのか疾病の進行により検査データが変動し
たのかを明確にする必要がある。特に、眼科治療におけ
る眼圧検査は緑内障疾患の進行のために、眼圧が変動し
たのか、治療薬の効能がなくなったため眼圧が変動した
のか、或いは眼圧の日内変動により変動したのかが明確
に分からないという問題がある。また、患者自身が家庭
で検査する自己検査装置においては、患者が治療薬を何
時飲んだのか分からなくなることも考えられ、担当医は
治療薬の効能期間が把握できなくなったり、患者は治療
薬を飲み過ぎたりする可能性もある。
【0011】(ホ) 特開平1−175829号公報に開示
されている眼圧計では、シャッタのようなものを必要と
し、構造上複雑なものとなる。
【0012】(ヘ) 検査装置では装置の構成上の問題によ
り、検査の機能性や表示の機能性を低下させずに、検査
機能部とテレビモニタを共に被検眼の正面に配置するこ
とが困難な場合がある。
【0013】本発明の第1の目的は、上述の欠点を解消
し、アライメントが容易でかつ精度が高く、低コストの
検査装置を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、上述の欠点を解消
し、患者の担当医に検査データと治療薬の投与時期に関
する情報を与え、よりきめ細やかな患者治療を行う助け
となる検査装置を提供することにある。
【0015】本発明の第3の目的は、上述の欠点を解消
し、構造が簡単で被検者自身による自己三次元的アライ
メントが可能な検査装置を提供することにある。
【0016】本発明の第4の目的は、上述の欠点を解消
し、検査機能性や表示機能性を低下させることなく、自
己アライメントを可能とする検査装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1発明に係る検査装置は、被検眼が注視するため
の固視標光源像を提示する手段を有する自己検眼装置に
おいて、投影レンズと前記固視標光源像との間に、前記
光源像の投影光路と略平行であり、両端部に前記光源像
の投影光束の投影角を限定する開口部を設けた投影光限
定手段を配置したことを特徴とする。
【0018】第2発明に係る検査装置は、被検眼が注視
するための固視標光源像を提示する手段を有する自己検
眼装置において、被検眼と前記固視標光源像との間の投
影光路上に、両端に前記光源像の投影光束の投影角を限
定する開口部を設けた複数個の投影光限定手段を並列し
て配置したことを特徴とする。
【0019】第3発明に係る検査装置は、被検眼が注視
するための固視標を提示する手段と、被検眼の位置状態
を検出する位置検出手段とを有する自己検眼装置におい
て、前記位置検出手段の出力信号に応じて前記固視標の
色を可変とする手段を有することを特徴とする。
【0020】第4発明に係る検査装置は、検査時間を計
測する時計と検査時間を記録する手段を有する眼検査装
置において、前記検査時間とは別の時間を入力する入力
手段と、前記入力手段の信号により薬の投与時間と判断
する判断手段と、前記投与時間を記録する記録手段とを
有することを特徴とする。
【0021】第5発明に係る検査装置は、光軸方向から
光束を角膜に投影し角膜反射光を光電センサに受光する
光電検出手段と、前記光電センサに到達する前記角膜反
射光の偏心を基に被検眼の偏心を算出すると共に、光強
度から光軸方向位置を算出してそれぞれ表示する視標手
段とを有することを特徴とする。
【0022】第6発明に係る検査装置は、被検眼を正面
方向からテレビカメラで撮影した像をアライメントマー
クと合成してテレビモニタ上に表示する手段と、前記テ
レビモニタの像を他眼に呈示し装置と被検眼とのアライ
メントは被検者自身が実施する検査装置において、前記
アライメントマークの呈示位置が被検眼の略正面方向視
線上であることを特徴とする。
【0023】
【作用】上述の構成を有する第1発明に係る検査装置
は、固視標光源像は開口部材を介して被検眼に投影さ
れ、開口部材は投影光束を制限するため、被検眼の視軸
と開口部材の方向が略一致した場合に限り、被検者には
固視標光源像が観察される。
【0024】第2発明に係る検査装置は、複数個の開口
部材を介して被検者に固視標光源像を投影し、被検者は
複数個の開口部材からの固視標光源像の見え具合から、
被検眼がどの方向に位置しているのかを確認する。
【0025】第3発明に係る検査装置は、被検眼が注視
するための固視標の色を、被検眼の位置検出手段の出力
信号に応じて可変とすることで、被検者に微妙なアライ
メント状態をよりきめこまやかに表現し呈示する。
【0026】第4発明に係る検査装置は、入力手段によ
る入力を判断手段が判断し、判断結果が薬の投与時間で
あるとされた場合には、時計によって計測された時間を
投与時間として記録手段上に記録する。
【0027】第5発明に係る検査装置は、光軸方向から
光束を被検眼の角膜に投影し、光電センサによって角膜
反射光の強度と偏心を検出する。角膜反射光に応じた強
度と偏心は視標手段を通じて被検者に表示され、被検者
が自己アライメントを実施するための手掛かりとなる。
【0028】第6発明に係る検査装置は、被検眼の前眼
部像とアライメントマークを合成してテレビモニタ像に
表示する。テレビモニタ像は他眼によって被検眼の略正
面方向に配置されているように観察される。
【0029】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1(a) 〜(c) は第1の実施例における基本的な
原理を示す説明図である。固視標光源1の投影光束を限
定し内面が鏡面研磨された管部材2は、被検眼Eの視軸
01と管部材2の光軸02とが略平行になるように固視標光
源1の前方に配置されている。
【0030】固視標光源1を出射した光束の一部は管部
材2の内面で反射され、一部は直接管部材2の先端部2
aから出射する。固視標光源1から直接被検眼Eに入射
する光束は、管部材2の先端部2aと固視標光源1が成
す投影角θの範囲内に限定されることになる。
【0031】図1(a) に示すように被検者が固視標光源
1を投影角θの角度内から注視する場合には、図2(a)
に示すように中央に出現した円形の明度の高い光源像の
全形が観察されることになる。一方、図1(b) 、(c) に
示すように光源像到達領域αの一部又は全体が瞳孔Iに
対してけられて、被検眼Eの視軸01と管部材の光軸02と
が僅かに又は大きくずれた場合には、中央に見える光源
像は一部が欠けた状態となったり、或いは図2(c) のよ
うに光源像が全く見えない状態となって被検者に観察さ
れることになる。
【0032】管部材2の内径と長さは投影角θを規定す
るので、内径と長さを適宜に選択することによって投影
角θを選択でき、被検者は視軸01と光軸02のずれを十分
小さく抑えることが可能であり、所定の誤差内での適正
な自己アライメントが実行される。
【0033】アライメント時には被検者は管部材2を略
正面方向から観察する。アライメントが適正位置から大
きくずれている場合には光源像は観察されない。また適
正位置の近傍では、光源像の満ち欠けが観察され、適正
位置で円形の光源像が観察される。被検者は光源像が円
形に見えるように頭を上下左右に振り、所定誤差内での
アライメントが完了する。
【0034】なお、管部材2の内面は鏡面仕上げされて
いるため、光源像が欠けた時にはずれが生じた側と逆側
の管部材2の内面にフレアが生じ明るく輝くことにな
る。このため、フレアはアライメントのずれた方向の認
識を促進し、自己アライメントを助長するものであり有
効である。
【0035】また図1においては、被検眼と投影光束を
限定する管部材2の間に投影レンズは設けられていない
が、たとえ投影レンズを設けてもレンズのパワー、位置
により光源像のぼけ具合と自己アライメントの精度が変
わることはあっても、光源像の満ち欠けは観察できるた
め自己アライメントができないということはない。ま
た、一体化した部材は管部材2に限らず、図3(a) 、
(b) に示すように両端に円形開口を有する板3aを所定
距離だけ離して配置したものや、一方向に長い直方体の
箱3bの長手方向に孔を穿設した部材でもよい。
【0036】図4は本発明を角膜曲率計測定装置に適用
した第2の実施例の構成図である。被検眼Eの前部には
被検眼Eの角膜Ecを斜め方向から照明する4つの照明用
光源4a〜4d及びこれらに付随するアパーチャマスク
5a〜5dが設けられ、被検眼Eの視軸方向には、対物
レンズ6、ハーフミラー7、開口絞り8、二次元センサ
9が順次に配列されている。ハーフミラー7の反射方向
には、上述の実施例で説明したように内面が鏡面研磨さ
れた筒状の管部材10、固視標光源11が順次配設さ
れ、被検者はハーフミラー7を介して固視標光源11を
観察できる構成となっている。二次元センサ9の出力及
びスイッチ12の出力はコンピュータ13に接続され、
コンピュータ13の指令により固視標光源11、照明用
光源4a〜4dが点灯するようにされている。
【0037】検眼時において、被検者は対物レンズ6か
ら光学遠方に確認できる固視標光源11を注視する。ア
ライメントが合致しない状態では、光源像はけられて観
察できなかったり、満ち欠けして観察される。管部材1
0の内面では、アライメントが右にずれているときには
左側にフレアが発生し、左にずれていれば右側にフレア
が発生しており、被検眼Eはアライメントが合致してい
ないことが一目で確認できる。被検者は固視標光源11
がけられずに円形に視認できるように自己アライメント
を行う。光軸方向のアライメントについては適正位置に
なった時に固視標光源11を点滅させ、被検者に通知す
る構成にしておくと便利である。
【0038】アライメントが完了すると、被検者は自ら
スイッチ12を押す。スイッチ12が入力されるとコン
ピュータ13は光源4a〜4dを点灯させる。4つの照
明光源4a〜4dを出射した光束はアパーチャマスク5
a〜5dによって遮光され、4つの点光源として角膜Ec
を照明する。角膜反射光は対物レンズ6、ハーフミラー
7、開口絞り8を通過し、二次元センサ9上には4つの
光源角膜反射像4a’〜4d’が結像する。光源角膜反
射像4a’〜4d’はその位置がコンピュータ13によ
って解析され、角膜曲率半径が算出されることになる。
【0039】図5は第3の実施例の構成図であり、光源
の投影光束を限定する開口部を複数個有する開口部材を
複数組持つ自己測定眼圧計を示している。自己測定眼圧
計は被検眼Eの角膜Ecに近赤外光束を投影、検出し、角
膜Ecの略正面方向から圧縮空気を噴出させた時の角膜Ec
の変形を光学的に検出し、眼圧を測定するものである。
【0040】被検眼Eの前方には、角膜Ecに圧縮空気を
噴出するエアノズル16、ソレノイド17によって駆動
されるピストン18と圧力を検出する内圧センサ19a
とウィンドウ19bを備えた空気チャンバ19、ダイク
ロイックミラーから成る小ミラー20、レンズ21、ダ
イクロイックミラー22、ハーフミラー23、シリドリ
カルレンズ24、四分割センサ25が順次に配設されて
いる。小ミラー20の反射方向には、レンズ26、近赤
外光束を発生する測定光源27が設けられて測定光学系
を構成し、角膜Ec上に光源像が投影される構成となって
いる。
【0041】ダイクロイックミラー22の反射方向に
は、図6の斜視図に示すように共に4つの円形開口を有
した2枚1組の円板28a、28bが間隔をあけて平行
かつ開口中心軸が一致するように並べられた開口部材2
8、2色LED等から成り被検者に色分けして指示がで
きる4つの固視光源29が順次に配設されて固視目標手
段30を形成し、被検者の視線を導くようになってい
る。また、ハーフミラー23の反射方向には受光器31
が設けられ、測定光源27の像を受光できるようになっ
ている。
【0042】受光センサ31、四分割センサ25、圧力
センサ19aの出力はMPU32に接続され、MPU3
2の出力はソレノイド17、固視光源29に接続されて
いる。なお、シリンドリカルレンズ24は四分割センサ
25に対して光軸を中心に母線が45°回転した位置で
固定されており、角膜反射像がベストフォーカスから光
軸方向にフォーカスがずれている場合には、図7(a) に
示すように四分割センサ上の光源像は手前と奥で90°
ずれた楕円形となり、また適正フォーカス位置では図7
(b) に示すようにほぼ円形となる構成となっている。従
って、四分割センサ25の各センサS1、S2、S3、S4のそ
れぞれの出力を演算処理することで、フォーカスの程度
を三次元方向に検出することが可能である。
【0043】自覚検眼時において、被検者がエアノズル
16の中を覗き込むと、図8に示すように4つの固視光
源29が見える。固視光源29の投影光束はエアノズル
16で限定されているので、上下左右方向のアライメン
トが合致していないとけられが生じ、4つの固視標の一
部しか見えないことになる。被検者は自分の被検眼Eを
動かして4つの固視光源が見える位置に合わせ、更にフ
ァインアライメントを行う。例えば、左方向にアライメ
ントがずれている時は移動させたい右の固視光源29c
を点滅させ移動方向を知らせる。また、光路方向のフォ
ーカス位置を指示する場合には4つの固視光源29を色
分けして例えばフォーカスが近過ぎると赤色に表示し、
離れ過ぎるとオレンジ色に表示し、適正位置では緑色に
表示することにより方向を指示することができる。
【0044】このようにして、適正位置にアライメント
されると全ての固視光源29が点滅し、或いは特定の色
にすることで適正アライメント状態であることを被検者
に知らせる。MPU32はソレノイド17に通電を開始
し、ピストン18を駆動しエアノズル16から圧縮空気
を角膜Ecに向けて放出する。角膜Ecが所定変形状態にな
ったことを受光センサ31が検知すると、そのときの圧
力センサ19aの値から眼圧が算出される。このように
複数の固視光源29の投影光束を限定することによっ
て、アライメント方向の指示を行うことができる。更
に、固視光源29をファインアライメントの方向指示に
も使用できるため極めて便利である。
【0045】図9は第4の実施例の構成図であり、固視
標光源の投影光束を限定する管部材を複数設けた例であ
る。なお、図5と同一部材は同一符号を付している。ダ
イクロイックミラー22の反射方向に設けられた固視標
呈示手段35は、発光色が可変できる光源36からの光
束を図10に示すような中央スポットと円環光束に制限
し、スリット部以外から光束が洩れない構成とされた透
過型のチャート板37、光軸と略平行方向に十字状に配
列した4本の管部材38から構成されている。エアノズ
ル16の前方には、光路から離れた位置に4つの前眼部
照明光源39が設けられており、可視光束で前眼部を照
明できる構成となっている。
【0046】検眼時には、第3の実施例と同様に被検者
はエアノズル16を覗き込み、被検眼の位置検出用の四
分割センサ25の出力に応じて発光色を可変できる光源
36により照射されたチャート板37を注視すると、被
検者には図11(a) 〜(c) に示す何れかの光源像が観察
される。図11(a) はアライメントが合致している状態
であり、図11(b) 、(c) はそれぞれ右と左にずれてい
る状態である。被検者は頭を動かしてアライメントが合
致するようにする。このとき、前眼部照明光源39は適
宜な明度の可視光で前眼部を照明しており、このため被
検眼Eの瞳孔は縮瞳するが前眼部照明光源39の明度を
変えることによって、外光による条件に拘らず瞳孔径を
一定の状態に保つことができるので、アライメント精度
を一定に保つことができる。また、縮瞳した瞳孔径に応
じて固視チャートの大きさを可変とする構成にすれば、
アライメント精度をより向上させることができる。
【0047】図12は第5の実施例における自己測定眼
圧計の構成図である。被検眼Eの前方には、ハーフミラ
ーから成り中心に開口41aを有する凹面鏡41、開口
41aと合致し被検眼Eの角膜Ecに圧縮空気を噴出する
管状のエアノズル42、光束を後方に透過させるための
窓43aを有しエアノズル42へ圧縮空気を導くための
チャンバ43、小ミラー44、レンズ45、ハーフミラ
ー46、アライメント用受光センサ47が順次に配設さ
れている。チャンバ43には圧縮空気を発生させるため
のシリンダ48及びピストン49が連続され、シリンダ
48の内部には、圧縮空気の圧力を検出するための圧力
センサ50が設けられ、更にピストン49を駆動するた
めのソレノイド51が設けられており、これらは圧縮空
気噴射系を構成している。
【0048】小ミラー44の反射方向には、レンズ5
2、測定アライメント兼用の光源53が設けられ、角膜
変形検出及びアライメント兼用の光源系を構成してい
る。また、ハーフミラー46の反射方向には角膜変形検
出用受光センサ54が設けられている。
【0049】各種センサ及び駆動回路は全てMPU55
によって統括的に制御される構成となっている。即ち、
MPU55には信号をデジタル化するA/D変換器56
を介して、アライメント用受光センサ47及び角膜変形
検出用受光センサ54の出力が接続され、圧力センサ5
0、カレンダを内蔵したタイマ57、時刻記録のための
治療薬投与時間入力スイッチ58、左右眼の検知スイッ
チ59の出力がそれぞれ接続されている。また、MPU
55からはソレノイド51を駆動するドライバ60、液
晶パネル61、プリンタ62に出力されており、MPU
55に収められたプログラムに従って、これらの諸装置
に対し送受信する構成となっている。
【0050】検眼時には測定アライメント兼用光源53
を点灯し、被検者は被検眼Eを凹面鏡41の正面へ移動
し、適正アライメント状態になるように被検眼Eを上下
左右前後に徐々に動かす。被検眼Eが適正アライメント
状態になると、アライメント用受光センサ47で受光さ
れる光量が最大となる。この状態はA/D変換器56を
介してMPU55によって検知され、MPU55は内蔵
するプログラムに従ってドライバ60を駆動する。ドラ
イバ60がソレノイド51に駆動信号を送ると、ピスト
ン49がシリンダ48の内部に急激に押し込まれ圧縮空
気が発生する。圧縮空気はチャンバ43、エアノズル4
2を経て角膜Ecに噴射される。角膜Ecは圧縮空気によっ
て変形され、MPU55は所定変形量で光量が最大にな
るように設定された角膜変形検出用受光センサ54の信
号をリアルタイムで検知しながら、角膜変形検出用受光
センサ54の信号が最大になったときの圧力センサ50
の出力値を記憶する。圧力センサ50の出力値はMPU
55によって計算され、測定眼の眼圧が算出される。
【0051】測定された眼圧値は、タイマ57による測
定時刻と共にMPU55内のメモリに保存され、液晶表
示パネル61に出力される。被検者又は主治医等が必要
に応じてプリンタ62の出力釦62aを押すことで、図
13に示すように日付、時間、右眼、左眼等を含む複数
の測定値が印字される。
【0052】上述の眼圧計を仮に被検者が家庭で使用
し、1日4回6時間おきに所定期間の間、眼圧を測定す
る場合には、緑内障患者であれば眼圧降下剤を点眼しな
がらの測定となる。被検者は上述の構成の眼圧計で測定
すると共に眼圧降下剤を点眼する時刻を記録しなければ
ならない。被検者は眼圧降下剤を点眼したときにスイッ
チ58を押して点眼時刻をMPU55のメモリ内に記録
することができる。被検者が所定期間眼圧を測定した後
に、プリンタ62の出力釦スイッチ62aを長押しする
と、全眼圧データと治療薬の時刻記録が図14に示すよ
うにプリントアウトされる。患者は通院時に印字された
プリント用紙を担当医に提出し、担当医はデータを解析
し点眼薬の効果を把持することができる。また、眼圧の
日内変動と治療薬による変動とを分離して判断すること
も可能である。
【0053】また、点眼薬の容器を本装置に格納する格
納場所を設け、その中に容器が格納されているかどうか
を検出する検知スイッチを設けることができる。かくす
ることにより、例えば点眼時に容器を取り出した際に、
スイッチがオンされ点眼時刻を入力することで、点眼薬
の投与時刻を判断できる。
【0054】図15は第6の実施例の構成図であり、M
PU55’及びこのMPU55’によって制御される周
辺機器の構成図である。なお、第5の実施例と同一部材
は同一番号を付している。MPU55’には点眼薬投与
時間入力スイッチ58の代りに図16に示すような複数
個のスイッチを有するメンブレンスイッチ66が設けら
れている。このメンブレンスイッチ66は複数の点眼薬
を使用する場合に、投与した点眼薬名を液晶表示パネル
61に表示させるためのMEDキー66a、MPU5
5’のメモリに記憶された点眼薬名を選択するための矢
印キー66b、治療薬名を確定させるためのSETキー
66c、投与時刻を記憶させるためのTIMEキー66
dが設けられ、点眼薬の設定や投与時刻の記憶が容易に
行えるようになっている。また、新たな点眼薬を登録す
る場合には矢印キー66bで点眼薬登録モードに入り、
キャラクタを選定することで図17の液晶表示パネル6
1に示すように登録できるようになっている。
【0055】MPU55’には、他にタイマ57及びI
Cカード読み書込装置67が備えられており、点眼薬投
与の時間経過の計測や、メモリに記憶された点眼薬の投
与期間ごとの過去の眼圧データの最大値と最小値を、プ
リンタ62から図18に示す出力のように記録、出力さ
せたり、データの記録はプリンタ62だけではなく、I
Cカード読み書込装置67を用いてICカードに記録す
ることが可能となっている。
【0056】患者は担当医から点眼薬を処方されると、
先ずメンブレンスイッチ66を用いて治療薬の登録を行
う。点眼薬の点眼の際には必ずTIMEのキー66dを
押して装置への点眼時刻の記録を行う。眼圧測定は第5
の実施例と同様に行われ、一定期間の間、眼圧値と点眼
薬投与のデータが蓄積され、通院日になると、患者はI
Cカード読み書込装置67を用いてICカードにデータ
を記録する。患者は通院時に担当医にICカードを提出
し、担当医による診断がなされる。この場合に、病状の
経過報告がICカードの提出という簡単なものになるた
め、患者に負担をかけることもなく便利である。
【0057】また、投与時刻の入力手段としてメンブレ
ンスイッチ66の代りに音声入力装置を使ってもよい
し、タイマ57の他に投与時刻記録専用時計であっても
よい。また、ICカードの代りに磁気ディスク、光磁気
ディスク、メモリカード、音声で伝達するスピーカ等で
もよい。更に、パソコン通信端子を介してパソコンによ
る点眼薬の種類を登録したり、データを受けて記録、表
示してもよい。
【0058】図19は第7の実施例の構成図であり、自
己測定眼圧計を示している。自己測定眼圧計は被検眼E
に圧縮空気流を噴射し、これによる角膜Ecの変形量を光
学的に検出し、空気圧と変形量の関係から眼圧を算出す
るものである。被検眼Eの前方には、圧縮空気の空気溜
めとなるチャンバ71、ダイクロックミラーから成る小
ミラー72、レンズ73、ダイクロイックミラー74、
ハーフミラー75、アライメントに用いられ図20に示
すように4分割された四分割センサ76が順次に配設さ
れている。チャンバ71は光路中央に角膜Ecに向けて圧
縮空気を噴出するためのエアノズル77が設けられ、チ
ャンバ71の前後面には窓78が設けられ、測定及びア
ライメント光束が透過できるようになっている。チャン
バ71の下部にはピストン79及びシリンダ80が設け
られており、図示しない駆動回路によって駆動され、圧
縮空気を生成するようにされている。なお、チャンバ7
1の内部には圧力センサ81が設けられている。
【0059】小ミラー72の反射方向には、レンズ8
2、アライメントと測定兼用の光源83が配設されてい
る。ダイクロイックミラー74の反射方向には、被検眼
Eの瞳孔Epと略共役で小開孔を有する絞り84、レンズ
85、4本の光ファイバ86a〜86dの端部から構成
される四要素視標87、4本の光ファイバ86a〜86
dの他端にそれぞれに独立に接続されたLED88a〜
88dが設けられており、視標系を構成している。ま
た、ハーフミラー75の反射方向には、角膜変形量検出
用であり角膜の変形量が所定の大きさになると、角膜反
射光の受光量が最大になるように調節された受光センサ
89が設けられている。
【0060】なお、四分割センサ76と光源83は被検
眼Eのアライメントが合致するときに共役な配置になる
構成とされており、このためアライメントが合致したと
きに四分割センサ76で受光される光量が最大となる。
【0061】眼圧測定時には光源83は点灯される。被
検者は自らエアノズル77を介して四要素視標87を見
る。光源83を発した光束はレンズ82、小ミラー7
2、エアノズル77を経て被検眼Eで反射され、窓7
8、レンズ73、ダイクロイックミラー74、ハーフミ
ラー75を経て四分割センサ76において受光される。
四分割センサ76の近傍における光束の空間配置は図2
0に示すようになっている。即ち、光路方向のアライメ
ントが合致し、上下左右方向のアライメントがずれてい
る場合には、図20(b) に示すように光源像83’は大
きさが最小で、結像位置が四分割センサ76に対して偏
心し、センサ76aにおける受光強度は最大となるが、
四分割センサ76の各センサ76a〜76dにおける受
光強度はばらばらであり、四分割センサ76a〜76d
における受光強度比から偏心量を計算することができ
る。
【0062】また、上下左右方向のアライメントは合致
しているが、光路方向のアライメントがずれてぼけてい
る場合には、図20(c) に示すように四分割センサ76
に対して光源像83’の大きさが大きくなり、四分割セ
ンサ76の各センサ76a〜76d上での受光強度は一
様に低減する。更に、アライメントが完全に一致してい
る場合には、図20(a) に示すように光源像83’と四
分割センサ76が正確に重なり、四分割センサ76の各
センサ76a〜76dのそれぞれ一様に最大受光強度が
検出されることになる。このような四分割センサ76の
受光状態に応じて、図示しないコンピュータはLED8
8を点滅させる。四分割センサ76の各センサ76a〜
76dはそれぞれLED88a〜88dと対応してお
り、各センサ76a〜76dにおける受光強度が強い
程、LED88a〜88dは早く点滅するようにされて
いる。
【0063】図21(a) 〜(c) は四要素視標87の状態
図を示し、図20(a) 〜(c) の受光状態に対応している
LED88a〜88dに光ファイバ86a〜86dによ
り直結された四要素視標87は、四分割センサ76のセ
ンサ77a〜77dの受光強度に応じて点滅している。
図20(b) ではセンサ76aの受光のみが強いため、四
要素視標87aのみが点滅し、他の視標は点滅せずに点
灯し続ける状態となっている。
【0064】被検者は四要素視標87を観察しているた
め、アライメントがどの方向にずれているかを認知する
ことが可能であり、被検者自身で正しいアライメント状
態に合わせることができる。アライメントが合致すると
ピストン79が駆動され、エアノズル77を介して圧縮
空気が角膜Ecに向けて噴射される。角膜Ecが変形する
と、それに従って受光センサ89で受光される角膜反射
光の強度は次第に強くなってゆく。角膜Ecが所定変形量
に達すると、受光センサ89における角膜反射光強度は
最大となり、チャンバ71内の圧力を圧力センサ81で
求めて眼圧が算出されることになる。
【0065】なお、四要素視標87の表示方法は点滅で
はなく、図20(a) 〜(c) に示すように輝度を変化させ
たり、色を変化させる等の表示手段であっても支障はな
い。また、四要素視標87は瞳孔と略共役の絞り84に
よって光束を絞って呈示されるため、四要素視標87の
深度が深くなり、被検者の視力によらずに常に比較的明
瞭に視認されることになり、視力の強い被検者でも全く
問題はない。
【0066】更に、四分割センサ76は重心位置と強度
を検出できるポジションディテクタと置換することも可
能である。この場合に、例えば図21(b) に示すような
受光状態であった場合には、ポジションディテクタでは
強度は半減し重心が上部に偏った信号が得られ、このた
め信号を解析することによりアライメントのずれ方向が
検出できる。また、図21(c) に示すような受光状態の
場合には、強度は小さく重心は中央であるという信号が
得られるため、アライメントが光路方向にずれているこ
とが分かる。
【0067】図22は固視標の他の例であり、被検者に
アライメント状態を示す視標は上述のように4つの光源
を用いる形式のものではなく、液晶等を用いた映像表示
手段となっている。液晶表示部材91は電気的に自由に
任意の場所に任意の大きさ、形状の視標を表示できるパ
ネルであり、その中央には円形リング状の規準となる固
定アライメントマーク92が表示されている。
【0068】被検者がアライメントを行うと、アライメ
ント状態に応じて固定アライメントマーク92とは大き
さ、位置が異なる可動アライメントマーク93が、液晶
表示部材91上に固定アライメントマーク92と重ねて
表示され、被検者に表示される。アライメント状態が変
わると可動アライメントマーク93の大きさ、位置が変
化し、アライメントが合致すると固定アライメントマー
ク92と可動アライメントマーク93は正確に重なり、
被験者にはアライメントが合致したことが分かる。
【0069】図22(a) は固定アライメントマーク92
と可動アライメントマーク93は同じ大きさで位置が合
致していない状態であり、これは光路方向にアライメン
トは合致し、上下左右方向にはアライメントが合致して
いない状態である。また、図22(b) は上下左右方向の
アライメントは合致しているが、光路方向には合致して
いない状態であり、固定アライメントマーク92と可動
アライメントマーク93の大きさが異なっている。
【0070】図23は第8の実施例の構成図であり、測
定光学系の主要部分を示している。被検眼Eの前方に
は、レンズ96、ハーフミラー97、光源98が設けら
れ、ハーフミラー97の反射方向には第7の実施例と同
等の四分割センサ99が設けられている。光源98と四
分割センサ99はハーフミラー97を介し共役な構成と
なっており、また角膜反射像98’は角膜曲率中心に形
成されるようになっている。
【0071】図24は第9の実施例の光学系の構成図で
ある。被検眼Eの視軸に対して対称な配置となるように
設けられた光学系101、102は、被検眼E側からハ
ーフミラー103、レンズ104、四分割センサ105
が順次に配設され、ハーフミラー103の反射方向に
は、光源106が設けられている。光学系101が形成
する光源像101’は、光学系102の四分割センサ1
05と共役になっており、またその逆の関係も成立す
る。
【0072】図25は第10の実施例における眼科検査
装置の平面図であり、被検者Pの右眼の測定状態を示し
ている。測定される被検眼Etの前方には、被検眼Et側か
ら対物鏡筒111、眼圧や眼屈折等を測定し結果を出力
する検査機能部112、対物鏡筒111及び検査機能部
112又は検査機能部112内部の図示しない光学系を
介して被検眼Eを撮像するテレビカメラ113、検査機
能部112やテレビカメラ113を内設する装置本体1
14に固定された支持アーム115、支持アーム115
の先端に取り付けられたテレビモニタ116が順次に配
設されている。
【0073】装置本体114の両側には、左右対称であ
り矯正レンズ117を保持し、蝶番のように外側に開放
するレンズ枠118a、118bが付設されている。レ
ンズ枠118aが外側に開放した状態では、他眼Efから
テレビモニタ116に至る光路上にレンズ枠118aが
挿入され、被検者Pが近視であってもレンズ枠118a
に適宜な矯正レンズ117を挿入することで、明瞭にテ
レビモニタ116の画面を観察することができる。
【0074】図26は表示系統を示す説明図であり、検
査機能部112、テレビカメラ113及びパターンジェ
ネレータ119により生成される位置合わせ用アライメ
ントマーク信号等は、ミキサ120によって合成され、
テレビモニタ116上に表示される。なお、テレビモニ
タ116上には被検眼像、アライメントマーク119a
及び測定値112aが表示されている。なお、パターン
ジェネレータ119は電気的なものに限らず、光学系を
用いてパターン像をテレビカメラ113に投影し、光学
的合成によりアライメントマーク119aをテレビモニ
タ116に表示してもよい。
【0075】図27、図28は本実施例の動作原理を説
明するための説明図である。簡単のため、図には被検眼
Et、他眼Ef、検査機能部112、テレビモニタ116の
みを描いている。図27に示すように、テレビモニタ1
16が被検眼Etの前方に配置されている場合には、被検
眼Etは対物鏡筒111に正しく対向し、被検眼Etは正面
から測定されることとなり、正確な測定結果が得られ
る。
【0076】一方、図28に示すようにテレビモニタ1
16が他眼Efの正面方向の視線O3上に配置されている場
合には、被検眼Etでは装置本体114による眼前遮光に
よって視界が見えないにも拘らず、左右眼の輻輳機能に
よって被検眼Etは旋回し、被検眼Etの視軸は視軸O4に変
化する。視軸O4と測定光学系の光軸は一致しないため、
この状態で検査を行えば真の測定値に対し不正確なもの
が得られる可能性が多分に存在する。このため、テレビ
モニタ116は被検眼Etの視軸上に配置する必要があ
る。
【0077】右眼の検査時においては、被検者Pは被検
眼Etである右眼を対物鏡筒111の正面に配置し、視度
調節のためにレンズ枠118aを外方に開放し、他眼Ef
に対して適宜な矯正レンズ117を挿入する。他眼Efで
テレビモニタ116を目視すると、テレビモニタ116
上で被検眼像とアライメントマーク119aを確認でき
るためアライメントが合致するように頭を振る。アライ
メントが合致すると図示しない検査釦を押して、検査機
能部112によって検査が行われる。次いで、左眼の検
査が行われ、左眼を対物鏡筒111の前方に配置し、レ
ンズ枠118bを外方へ開放し、右眼に対して適宜な矯
正レンズ117を挿入し、上述の右眼と同様に検査が行
われる。
【0078】図29は第11の実施例の平面図であり、
装置本体の幅が大きくなり、装置本体が他眼Efからの光
路06を妨げている場合を示している。装置本体121の
後方に配置されたテレビモニタ122は、装置本体12
1の後端部を中心に回動する支持アーム123の先端部
に取り付けられ、支持アーム123に回動に伴って上下
に移動する構成とされている。装置本体121の側面に
は、2枚のミラー124a、124bが被検眼Etの光路
に対して対称に接着されており、テレビモニタ122を
所定の位置に回動すると、ミラー124a又は124b
によって他眼Efに投影されるテレビモニタ122の像
は、被検眼Etの視軸上に位置に共役となる構成となって
いる。
【0079】検査時において被検者Pが右眼を検査する
場合には、右眼を対物鏡筒111の前方へ配置する。被
検者Pは他眼Efである左眼を通じて、アライメントマー
ク及び被検眼Etの前眼部像が表示されたテレビモニタ1
22を確認し、アライメントを行うことができる。この
際に、テレビモニタ122は見掛け上被検眼Etの正面方
向に存在するため、被検眼Etが輻輳機能による旋回を起
すことはなく、被検眼Etの検査に誤差が生ずることは少
ない。
【0080】左眼を検査する場合には、支持アーム12
3を回動し2点鎖線位置に移動し、左眼を対物鏡筒11
1の前方に配置し、右眼でアライメント状態を確認しな
がらアライメントを行う。なお、テレビモニタ122に
写し出される像は、ミラー124a又は124bによる
像の反転を電気的に左右反転して表示してもよい。ま
た、2つのミラー124a、124bは装置本体121
には取り付けずに、支持アーム123の回動に伴って該
当する側に移動できる構成にしても支障はない。この場
合には、支持アーム123は紙面よりも一旦浮き上が
り、上下方向に動きその後で反射側に動く構成とすると
よい。
【0081】図30は第12の実施例の平面図であり、
第11の実施例と同一の部材は同一の符号を付し説明を
省略する。この実施例では被検者Pとは反対向きのテレ
ビモニタ126が装置本体121の後背面に取り付けら
れている。長さが短く装置本体121の後背面を軸に回
動可能に設けられた支持アーム127の先端にミラー1
28が取り付けられており、ミラー124a又は124
b及びミラー128を介してテレビモニタ126の像を
他眼Efに導く構成となっている。
【0082】検査時には、支持アーム127は適宜な位
置まで移動し、被検者Pはミラー124aを介してテレ
ビモニタ122に写しだされた被検眼像を見ることがで
きる。他方の眼の検査の場合には、上述の実施例と同様
に支持アーム127を回動し、ミラー124bを利用し
てアライメントを行うことになる。なお、このような構
成にすることによって、器械の全長を短くすることが可
能となり、更には器械の反対側にいる介添者もテレビモ
ニタ122を覗くことが可能である。
【0083】図31は第13の実施例の平面図であり、
テレビモニタが装置内部に配置された例である。検査機
能部等が収められた装置本体131の正面中央には、検
査を行うための対物鏡筒132が設けられ、装置本体1
31内部の対物鏡筒132の正面方向後方には、被検眼
Etの前眼像を投影するテレビモニタ133が配設されて
いる。対物鏡筒132から略瞳孔間距離だけ離れた装置
本体131正面には、テレビモニタ133を確認するた
めの開口部134a、134bが左右対称に設けられて
いる。
【0084】検眼時には、被検眼Etを対物鏡筒132の
前方に配置し、他眼Efを開口部134aの前方へ配置し
てテレビモニタ133を注視し、上述の実施例と同様に
検査を行う。他眼Efの検査の場合には、検査が終った眼
を開口部134bの前に配置し、被検眼Etを対物鏡筒1
32の前方に配置することは云うまでもない。また、開
口部134a、134bには防塵のためにガラス等の透
光体を取り付けることが好ましい。
【0085】なお、第11〜第13の実施例において
も、第10の実施例と同様に矯正レンズを取り付けるこ
とが可能である。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る検査
装置は、光源像の投影光束を限定する部材を設けること
で注視視線を一定に保てるのでアライメントし易く、ま
た低コストで自己検眼装置が得られる。また、眼圧計の
場合は周辺視力が劣化していると考えられる緑内障患者
を検眼することが多いが、被検眼の視野中心域で固視標
を呈示できるので、緑内障患者でも安心して使用でき
る。
【0087】第2発明に係る検査装置は、視標投影光路
上に複数の開口部材を配置しているたに、被検者の判
断、アライメント判断を容易に行うことができる。
【0088】第3発明に係る検査装置は、固視標の色を
位置検出手段の出力信号に応じて変えることで被検者に
微妙なアライメント状態をより詳細に表現でき分り易
く、検査時間も短縮できる。
【0089】第4発明に係る検査装置は、検査時間とは
別の時間を入力する簡単な入力手段を設け、治療薬の投
与時刻、日付や投与した治療薬の種類を識別する文字や
記号等を記録することにより、患者の担当医は検査デー
タと治療薬投与時期に関する情報を同時に見ることがで
き、治療薬の効果の程度、病状の進行、改善等が分か
り、よりきめ細やかな治療を患者に対して行うことがで
きる。
【0090】第5発明に係る検査装置は、アライメント
状態を確認する手掛りが容易に得られるため自己アライ
メント可能となり便利である。
【0091】第6発明に係る検査装置は、被検眼のテレ
ビ映像を見掛け上の被検眼の正面方向視線上に相当する
位置に表示し、他眼によって確認しながらアライメント
及び検査を実施するため、より信頼性の高い検査結果が
得られる。また、テレビモニタの配置や光路の選択に自
由度が生じ、特にアライメントが正確に行われたとき、
自動的に検査が行われる自動測定式の検査機能部と組合
わせた場合には、迅速かつ正確な測定が実施されること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の説明図である。
【図2】管部材を覗き込んだ状態の説明図である。
【図3】管部材の他の例の斜視図である。
【図4】第2の実施例の構成図である。
【図5】第3の実施例の構成図である。
【図6】固視目標手段の斜視図である。
【図7】四分割センサの説明図である。
【図8】固視光源を見ている状態の説明図である。
【図9】第4の実施例の構成図である。
【図10】チャート板の正面図である。
【図11】管部材を見ている状態の説明図である。
【図12】第5の実施例の構成図である。
【図13】プリンタ印字例の説明図である。
【図14】プリンタ印字例の説明図である。
【図15】第6の実施例の構成図である。
【図16】メンブレンスイッチの正面図である。
【図17】液晶表示パネルの説明図である。
【図18】プリンタ印字例の説明図である。
【図19】第7の実施例の構成図である。
【図20】四葉素視標を見ている状態の説明図である。
【図21】角膜反射像と四分割センサの関係の説明図で
ある。
【図22】液晶表示部材とアライメントマークの説明図
である。
【図23】第8の実施例の構成図である。
【図24】第9の実施例の構成図である。
【図25】第10の実施例の平面図である。
【図26】表示系統の説明図である。
【図28】動作原理の説明図である。
【図29】第11の実施例の平面図である。
【図30】第12の実施例の平面図である。
【図31】第13の実施例の平面図である。
【符号の説明】
1、4、11、27、36、39、53、83、98、
106 光源 2、10、38 管部材 9 二次元センサ 16、42、77 エアノズル 25、76、99、105 四分割センサ 31、47、54、89 受光センサ 57 タイマ 59 入力スイッチ 61 液晶表示パネル 62 プリンタ 66 メンブレンスイッチ 87 四要素視標 88 LED 91 液晶表示部材 111、132 対物鏡筒 112 検査機能部 113 テレビカメラ 116、122、126、133 テレビモニタ 117 矯正レンズ
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図27
【補正方法】追加
【補正内容】
【図27】動作原理の説明図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼が注視するための固視標光源像を
    提示する手段を有する自己検眼装置において、投影レン
    ズと前記固視標光源像との間に、前記光源像の投影光路
    と略平行であり、両端部に前記光源像の投影光束の投影
    角を限定する開口部を設けた投影光限定手段を配置した
    ことを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 前記部材は管部材であり、内面を鏡面と
    した請求項1に記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 被検眼が注視するための固視標光源像を
    提示する手段を有する自己検眼装置において、被検眼と
    前記固視標光源像との間の投影光路上に、両端に前記光
    源像の投影光束の投影角を限定する開口部を設けた複数
    個の投影光限定手段を並列して配置したことを特徴とす
    る検査装置。
  4. 【請求項4】 被検眼が注視するための固視標を提示す
    る手段と、被検眼の位置状態を検出する位置検出手段と
    を有する自己検眼装置において、前記位置検出手段の出
    力信号に応じて前記固視標の色を可変とする手段を有す
    ることを特徴とする検眼装置。
  5. 【請求項5】 検査時間を計測する時計と検査時間を記
    録する手段を有する眼検査装置において、前記検査時間
    とは別の時間を入力する入力手段と、前記入力手段の信
    号により薬の投与時間と判断する判断手段と、前記投与
    時間を記録する記録手段とを有することを特徴とする検
    査装置。
  6. 【請求項6】 前記検査時間と前記投与時間とを伝達す
    る伝達手段を有する請求項5に記載の検査装置。
  7. 【請求項7】 前記投与時間の入力ごとに経過時間を記
    録する手段を有する請求項5に記載の検査装置。
  8. 【請求項8】 前記投与時間に関する薬の情報を入力す
    る手段と、表示する手段とを有する請求項5に記載の検
    査装置。
  9. 【請求項9】 前記入力手段は眼薬容器の着脱に応じて
    別の時間を入力するようにした請求項5に記載の検査装
    置。
  10. 【請求項10】 光軸方向から光束を角膜に投影し角膜
    反射光を光電センサに受光する光電検出手段と、前記光
    電センサに到達する前記角膜反射光の偏心を基に被検眼
    の偏心を算出すると共に、光強度から光軸方向位置を算
    出してそれぞれ表示する視標手段とを有することを特徴
    とする検査装置。
  11. 【請求項11】 前記視標手段はそれぞれの発光状態が
    可変の複数個の光源から成り、前記光源の発光状態を相
    対的かつ絶対的に変化させることによりアライメント状
    態を表示する請求項10に記載の検査装置。
  12. 【請求項12】 被検眼を正面方向からテレビカメラで
    撮影した像をアライメントマークと合成してテレビモニ
    タ上に表示する手段と、前記テレビモニタの像を他眼に
    呈示し装置と被検眼とのアライメントは被検者自身が実
    施する検査装置において、前記アライメントマークの呈
    示位置が被検眼の略正面方向視線上であることを特徴と
    する検査装置。
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