JPH0610659A - 触媒付内燃機関用排気装置 - Google Patents
触媒付内燃機関用排気装置Info
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- JPH0610659A JPH0610659A JP17234692A JP17234692A JPH0610659A JP H0610659 A JPH0610659 A JP H0610659A JP 17234692 A JP17234692 A JP 17234692A JP 17234692 A JP17234692 A JP 17234692A JP H0610659 A JPH0610659 A JP H0610659A
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- Japan
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- exhaust
- catalyst
- expansion chamber
- pipe
- muffler
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Abstract
(57)【要約】
【目的】排気装置の大きさを大きくしたり、エンジン性
能を低下させることなくマフラーの内部に触媒を収納し
て有効な浄化効果が得られる触媒付内燃機関用排気装置
を提供すること 【構成】2つの外殻(16,16) をもなか状に接合して形成
したマフラー(6) の内部を遮蔽板(14,15) で3つの膨脹
室A,B,Cに分割し、一端がエンジンの排気孔に接続
する排気管(5) の一部を、その他端が前記膨脹室Aに達
するようにマフラー(6)に挿入する。前記遮蔽板(14,15)
には膨脹室Aと膨脹室Bを連通させるように主触媒(1
8)を支持させ、さらに前記遮蔽板(14)には膨脹室Bと膨
脹室Cを連通させる連通管(19)を支持させてエンジンか
らの排気ガスを膨脹室A→B→Cの順に流れるようにし
て、その過程で主触媒(18)で十分に浄化させる。膨脹室
Cに排出された排気ガスは遮蔽板(15)に支持されたテー
ルパイプ(17)を通って大気中に開放される。
能を低下させることなくマフラーの内部に触媒を収納し
て有効な浄化効果が得られる触媒付内燃機関用排気装置
を提供すること 【構成】2つの外殻(16,16) をもなか状に接合して形成
したマフラー(6) の内部を遮蔽板(14,15) で3つの膨脹
室A,B,Cに分割し、一端がエンジンの排気孔に接続
する排気管(5) の一部を、その他端が前記膨脹室Aに達
するようにマフラー(6)に挿入する。前記遮蔽板(14,15)
には膨脹室Aと膨脹室Bを連通させるように主触媒(1
8)を支持させ、さらに前記遮蔽板(14)には膨脹室Bと膨
脹室Cを連通させる連通管(19)を支持させてエンジンか
らの排気ガスを膨脹室A→B→Cの順に流れるようにし
て、その過程で主触媒(18)で十分に浄化させる。膨脹室
Cに排出された排気ガスは遮蔽板(15)に支持されたテー
ルパイプ(17)を通って大気中に開放される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車等に用いる
内燃機関の排気装置、特に内部に触媒を設けて排気浄化
を目的とする排気装置の改良に関する。
内燃機関の排気装置、特に内部に触媒を設けて排気浄化
を目的とする排気装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両の排気浄化を達成するため
に排気系内に触媒を介装することが行われている。一
方、従来自動二輪車等に用いられる排気装置としては、
互いに連通する複数の膨脹室を有するマフラーの内部に
排気管の後部を導入し、その排気管の後部、詳細にはマ
フラー内に導入された部分をエンジン性能向上のために
後方に拡径させたタイプの排気装置があった。
に排気系内に触媒を介装することが行われている。一
方、従来自動二輪車等に用いられる排気装置としては、
互いに連通する複数の膨脹室を有するマフラーの内部に
排気管の後部を導入し、その排気管の後部、詳細にはマ
フラー内に導入された部分をエンジン性能向上のために
後方に拡径させたタイプの排気装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したタイプの排気
装置は触媒を備えていないが、排気浄化を達成するため
に内部に触媒を設けることは熱望されている。しかし、
拡径した排気管が導入されているマフラーの内部に触媒
を設けることは、その配置によってマフラー、すなわち
排気装置が大きくなったり、エンジン性能が低下したり
する等の問題点があったため実用化には至っていなかっ
た。そこで本発明は、上記した従来の排気装置の問題点
に鑑みて、排気装置の大きさを大きくしたり、エンジン
性能を低下させることなくマフラーの内部に触媒を収納
して有効な浄化効果が得られる触媒付内燃機関用排気装
置を提供することを目的としている。
装置は触媒を備えていないが、排気浄化を達成するため
に内部に触媒を設けることは熱望されている。しかし、
拡径した排気管が導入されているマフラーの内部に触媒
を設けることは、その配置によってマフラー、すなわち
排気装置が大きくなったり、エンジン性能が低下したり
する等の問題点があったため実用化には至っていなかっ
た。そこで本発明は、上記した従来の排気装置の問題点
に鑑みて、排気装置の大きさを大きくしたり、エンジン
性能を低下させることなくマフラーの内部に触媒を収納
して有効な浄化効果が得られる触媒付内燃機関用排気装
置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の触媒付内燃機関用排気装置は、マフラー
内に導入された排気管後部を末広がりに拡径させると共
に、該マフラー内部に少なくとも1つの仕切壁を設けて
マフラー内を互いに連通する複数の膨脹室に分割した排
気装置において、マフラー内に触媒を設け、この触媒を
前記排気管の細径部に並設して構成したことを特徴とす
るものである。
ために本発明の触媒付内燃機関用排気装置は、マフラー
内に導入された排気管後部を末広がりに拡径させると共
に、該マフラー内部に少なくとも1つの仕切壁を設けて
マフラー内を互いに連通する複数の膨脹室に分割した排
気装置において、マフラー内に触媒を設け、この触媒を
前記排気管の細径部に並設して構成したことを特徴とす
るものである。
【0005】
【作用】上記したように構成した本発明の触媒付内燃機
関用排気装置においては、エンジンからの排気ガスは排
気管を通ってマフラー内に流入し、該マフラー内に設け
られた触媒で浄化されて大気中に排出される。上記した
触媒はマフラーの内部で排気管の細径部に併設されてい
るので、その排気管の細径部を通過する比較的温度の高
い排気ガスの作用で温められて触媒効果が高まる。ま
た、前記したように触媒を排気管の細径部に併設させる
ことで、マフラーの大きさ、すなわち排気装置の大きさ
を大きくすることはない。
関用排気装置においては、エンジンからの排気ガスは排
気管を通ってマフラー内に流入し、該マフラー内に設け
られた触媒で浄化されて大気中に排出される。上記した
触媒はマフラーの内部で排気管の細径部に併設されてい
るので、その排気管の細径部を通過する比較的温度の高
い排気ガスの作用で温められて触媒効果が高まる。ま
た、前記したように触媒を排気管の細径部に併設させる
ことで、マフラーの大きさ、すなわち排気装置の大きさ
を大きくすることはない。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の触媒装置
付内燃機関用排気装置(以下、単に排気装置と称する)
の一実施例について説明する。図1は本発明の排気装置
を搭載した自動二輪車の概略側面図、図2は排気装置の
概略上面断面図、図3は図2におけるa−a断面図、図
4(a)は図2におけるb−b断面図、(b)は図2に
おけるc−c断面図、(c)は図2におけるd−d断面
図である。図中1はスクータ型自動二輪車(以下、単に
自動二輪車と称する)であり、フレーム2に上下に揺動
自在に2サイクルのユニットスイング式エンジン3を連
結し、このエンジン3で支持された後輪4を前記エンジ
ン3で駆動させるように構成されている。また、この自
動二輪車1にはエンジン3からの排気ガスを消音、浄化
する排気装置が設けられており、これは排気管5とマフ
ラー6とから構成されている。
付内燃機関用排気装置(以下、単に排気装置と称する)
の一実施例について説明する。図1は本発明の排気装置
を搭載した自動二輪車の概略側面図、図2は排気装置の
概略上面断面図、図3は図2におけるa−a断面図、図
4(a)は図2におけるb−b断面図、(b)は図2に
おけるc−c断面図、(c)は図2におけるd−d断面
図である。図中1はスクータ型自動二輪車(以下、単に
自動二輪車と称する)であり、フレーム2に上下に揺動
自在に2サイクルのユニットスイング式エンジン3を連
結し、このエンジン3で支持された後輪4を前記エンジ
ン3で駆動させるように構成されている。また、この自
動二輪車1にはエンジン3からの排気ガスを消音、浄化
する排気装置が設けられており、これは排気管5とマフ
ラー6とから構成されている。
【0007】この排気管5は、エンジン3の図示してい
ない排気孔から車体後方に延びており、筒状の管5aの下
流端をその管5aより若干大径の筒状の管5bの上流端に嵌
合して接続し、前記管5bの下流端をその管5bより若干大
径で下流方向に向かって若干テーパー状に形成された筒
状の管5cの上流端に嵌合して接続し、さらに前記管5cの
下流端を下流方向に向かってテーパー状に形成された管
5dに嵌合して構成されている。上記のように構成された
排気管5は、前記管5cの上流端に当たる部分から後方は
マフラー6内に挿入されて後述する複数の遮蔽板14,15
及び支持板22で保持されている。前記した排気管5の管
5bに当たる部分は筒状の保護材7で覆われて2重管構造
とされ、また、管5bに固定された半割筒状の部材8,8
と前記保護材7との間にマフラー6に固着された連結部
材9を嵌合して排気管5とマフラー6の連結部分を強固
に固定している。また、前記排気管5の管5b及び管5dに
当たる部分の内壁には各々白金等の触媒金属10a',10b'
が担持され(以下これらを各々第1副触媒10a ,第2副
触媒10b と称する)、管5dの上流側には排気ガスの一部
を後述する主触媒18に導くための孔11が穿設されてい
る。前記排気管5の管5cに当たる部分の一部はパンチン
グされており、その外周はグラスウール等の吸音材12で
囲繞され、さらに前記吸音材12は筒状の管13で排気管5
に固定されている。
ない排気孔から車体後方に延びており、筒状の管5aの下
流端をその管5aより若干大径の筒状の管5bの上流端に嵌
合して接続し、前記管5bの下流端をその管5bより若干大
径で下流方向に向かって若干テーパー状に形成された筒
状の管5cの上流端に嵌合して接続し、さらに前記管5cの
下流端を下流方向に向かってテーパー状に形成された管
5dに嵌合して構成されている。上記のように構成された
排気管5は、前記管5cの上流端に当たる部分から後方は
マフラー6内に挿入されて後述する複数の遮蔽板14,15
及び支持板22で保持されている。前記した排気管5の管
5bに当たる部分は筒状の保護材7で覆われて2重管構造
とされ、また、管5bに固定された半割筒状の部材8,8
と前記保護材7との間にマフラー6に固着された連結部
材9を嵌合して排気管5とマフラー6の連結部分を強固
に固定している。また、前記排気管5の管5b及び管5dに
当たる部分の内壁には各々白金等の触媒金属10a',10b'
が担持され(以下これらを各々第1副触媒10a ,第2副
触媒10b と称する)、管5dの上流側には排気ガスの一部
を後述する主触媒18に導くための孔11が穿設されてい
る。前記排気管5の管5cに当たる部分の一部はパンチン
グされており、その外周はグラスウール等の吸音材12で
囲繞され、さらに前記吸音材12は筒状の管13で排気管5
に固定されている。
【0008】前記したマフラー6はその内部を第1遮蔽
板14,第2遮蔽板15で仕切った多段膨脹式のものであ
り、略対称な形をした2つの外殻16,16 をもなか状に接
合して構成されている。第1遮蔽板14はマフラー6内を
第1膨脹室A及び第3膨脹室Cに区画し、排気管5を構
成する管5c及び第3膨脹室Cから第1膨脹室Aを貫通し
て外気に開放しているテールパイプ17,第1膨脹室Aと
第2膨脹室Bを連通させる主触媒18を支持している。ま
た、第2遮蔽板15は前記第3膨脹室Cと第2膨脹室Bを
区画し、排気管5を構成する管5c及び第2膨脹室Bと第
3膨脹室Cを連通させる連通管19,前記主触媒18を支持
している。その主触媒18は薄いステンレス鋼板で形成さ
れた平板状帯材と波板状帯材とを相互に当接するように
階層状に重積して軸方向に排気ガスが通過し得る多数の
網目状通気孔路を形成したハニカム状積層体に白金,ロ
ジウム等の触媒金属を担持させ、それを両端が開口した
筒状の金属ケース内に填装して構成されたいわゆるハニ
カム式触媒であり、既知のとおりこの内部を排気ガスが
通過する時に排気ガスのHC,CO等の成分が前記した
触媒金属と酸化反応を起こして浄化される。このハニカ
ム式触媒は従来公知のものであるので図面による説明は
省略する。
板14,第2遮蔽板15で仕切った多段膨脹式のものであ
り、略対称な形をした2つの外殻16,16 をもなか状に接
合して構成されている。第1遮蔽板14はマフラー6内を
第1膨脹室A及び第3膨脹室Cに区画し、排気管5を構
成する管5c及び第3膨脹室Cから第1膨脹室Aを貫通し
て外気に開放しているテールパイプ17,第1膨脹室Aと
第2膨脹室Bを連通させる主触媒18を支持している。ま
た、第2遮蔽板15は前記第3膨脹室Cと第2膨脹室Bを
区画し、排気管5を構成する管5c及び第2膨脹室Bと第
3膨脹室Cを連通させる連通管19,前記主触媒18を支持
している。その主触媒18は薄いステンレス鋼板で形成さ
れた平板状帯材と波板状帯材とを相互に当接するように
階層状に重積して軸方向に排気ガスが通過し得る多数の
網目状通気孔路を形成したハニカム状積層体に白金,ロ
ジウム等の触媒金属を担持させ、それを両端が開口した
筒状の金属ケース内に填装して構成されたいわゆるハニ
カム式触媒であり、既知のとおりこの内部を排気ガスが
通過する時に排気ガスのHC,CO等の成分が前記した
触媒金属と酸化反応を起こして浄化される。このハニカ
ム式触媒は従来公知のものであるので図面による説明は
省略する。
【0009】前記外殻16,16 の第1膨脹室Aに相当する
部分の内側には各々グラスウールで成形された吸音材2
0,20 が張設されており、該吸音材20はパンチングされ
た鋼板21,21 及び支持板22で前記外殻16の内側にしっか
り固定されている。前記支持板22は図4(c) に示すよう
に複数の通気口22a が穿設されており、吸音材20を支持
する一方排気管5を構成する管5d及びテールパイプ17も
支持している。また、前記外殻16の第2膨脹室B,第3
膨脹室Cに相当する部分の内側にも各々グラスウール2
3,24 が張設されており、これらのグラスウール23,24
は各々鋼板25,26 で外殻16の内側にしっかり固定され、
主触媒18で高温となった排気ガスの熱が外殻16に伝わる
のを防止する、いわゆる断熱材的機能を果たしている。
部分の内側には各々グラスウールで成形された吸音材2
0,20 が張設されており、該吸音材20はパンチングされ
た鋼板21,21 及び支持板22で前記外殻16の内側にしっか
り固定されている。前記支持板22は図4(c) に示すよう
に複数の通気口22a が穿設されており、吸音材20を支持
する一方排気管5を構成する管5d及びテールパイプ17も
支持している。また、前記外殻16の第2膨脹室B,第3
膨脹室Cに相当する部分の内側にも各々グラスウール2
3,24 が張設されており、これらのグラスウール23,24
は各々鋼板25,26 で外殻16の内側にしっかり固定され、
主触媒18で高温となった排気ガスの熱が外殻16に伝わる
のを防止する、いわゆる断熱材的機能を果たしている。
【0010】次に上記したように構成された排気装置の
作用を説明する。エンジン3の排気孔から排出される排
気ガスは排気管5を通ってマフラー6内に導かれる。そ
して排気管5を構成する管5bを通過する時にその内部に
設けられた第1副触媒10a と酸化反応を起こして第1の
浄化がなされる。この第1副触媒10a 、排気経路の中で
は比較的上流に位置するため、ここを通る排気ガスは高
温となっており効率のよい浄化作用が行われ、この時の
反応熱によって排気温度が高温に保たれたまま下流方向
に導かれる。この時に管5bで発生する熱は前記した管5b
を覆う保護材7によって保温、断熱されている。管5bで
第1の浄化がなされた排気ガスはそれと接続する管5c内
を流れる。この時排気ガスの騒音は、該管5cのパンチン
グされた部分を囲繞する吸音材12によって吸音される。
その後排気ガスは管5dの内部を通過する時にさらにそこ
に設けられた第2副触媒10b によって浄化され、その反
応熱で排気温度を高温に保持したまま管5dの端部から第
1膨脹室Aに開放される。この時に膨脹作用と該第1膨
脹室Aの内部に張設された吸音材20の作用によって排気
ガスはさらに吸音され騒音の効率的な低減が図られる。
排気ガスはこの第1膨脹室Aで流れの方向が反転させら
れて主触媒18に流入する。
作用を説明する。エンジン3の排気孔から排出される排
気ガスは排気管5を通ってマフラー6内に導かれる。そ
して排気管5を構成する管5bを通過する時にその内部に
設けられた第1副触媒10a と酸化反応を起こして第1の
浄化がなされる。この第1副触媒10a 、排気経路の中で
は比較的上流に位置するため、ここを通る排気ガスは高
温となっており効率のよい浄化作用が行われ、この時の
反応熱によって排気温度が高温に保たれたまま下流方向
に導かれる。この時に管5bで発生する熱は前記した管5b
を覆う保護材7によって保温、断熱されている。管5bで
第1の浄化がなされた排気ガスはそれと接続する管5c内
を流れる。この時排気ガスの騒音は、該管5cのパンチン
グされた部分を囲繞する吸音材12によって吸音される。
その後排気ガスは管5dの内部を通過する時にさらにそこ
に設けられた第2副触媒10b によって浄化され、その反
応熱で排気温度を高温に保持したまま管5dの端部から第
1膨脹室Aに開放される。この時に膨脹作用と該第1膨
脹室Aの内部に張設された吸音材20の作用によって排気
ガスはさらに吸音され騒音の効率的な低減が図られる。
排気ガスはこの第1膨脹室Aで流れの方向が反転させら
れて主触媒18に流入する。
【0011】ところで、前記管5dの内部を通過する排気
ガスは前記したようにそのほとんどが端部から第1膨脹
室Aに開放されるのであるが、その一部は管5dの上流側
に穿設された孔11から流出する。この孔11から流出した
排気ガスは高温に保持されたまま主触媒18に流入する。
この孔11から流出する排気ガスは管5dの端部から排出す
る排気ガスに比べて主触媒への距離が短いので主触媒18
に流入する時の温度を高温に保持しておくことができ、
主触媒18の浄化効率を向上させる。また、図面から明ら
かなように主触媒18は第1副触媒10a の作用で高温に保
持された排気ガスが通過する排気管5の細径部、すなわ
ち管5cと並設されているので、排気ガスによって熱くな
った管5cの温度によっても温められて浄化効率が向上す
る。前記管5dの端部から第1膨脹室Aに開放され、吸音
材20等の作用で十分に騒音が低減された排気ガスは、前
記したようにその配置位置及び孔11から流出する排気ガ
スの作用で浄化効率の向上した主触媒18で十分に浄化さ
れてた後、第2膨脹室Bに流入する。排気ガスはさらに
第2膨脹室Bでその流れの方向を反転させられて連通管
19を介して第3膨脹室Cに流入し、さらにそこからテー
ルパイプ17を通過して大気に開放される。排気ガスの騒
音はこれら複数の膨脹室を通過する過程でさらに効率よ
く低減される。
ガスは前記したようにそのほとんどが端部から第1膨脹
室Aに開放されるのであるが、その一部は管5dの上流側
に穿設された孔11から流出する。この孔11から流出した
排気ガスは高温に保持されたまま主触媒18に流入する。
この孔11から流出する排気ガスは管5dの端部から排出す
る排気ガスに比べて主触媒への距離が短いので主触媒18
に流入する時の温度を高温に保持しておくことができ、
主触媒18の浄化効率を向上させる。また、図面から明ら
かなように主触媒18は第1副触媒10a の作用で高温に保
持された排気ガスが通過する排気管5の細径部、すなわ
ち管5cと並設されているので、排気ガスによって熱くな
った管5cの温度によっても温められて浄化効率が向上す
る。前記管5dの端部から第1膨脹室Aに開放され、吸音
材20等の作用で十分に騒音が低減された排気ガスは、前
記したようにその配置位置及び孔11から流出する排気ガ
スの作用で浄化効率の向上した主触媒18で十分に浄化さ
れてた後、第2膨脹室Bに流入する。排気ガスはさらに
第2膨脹室Bでその流れの方向を反転させられて連通管
19を介して第3膨脹室Cに流入し、さらにそこからテー
ルパイプ17を通過して大気に開放される。排気ガスの騒
音はこれら複数の膨脹室を通過する過程でさらに効率よ
く低減される。
【0012】図5,図6,図7は各々本発明の排気装置
の第2実施例、第3実施例、第4実施例を示す概略図で
あり、その詳細な構成(例えば外殻の構成等)は第1実
施例の排気装置6と同じであるので、詳細な説明は省略
し、図面には要部のみを示した。
の第2実施例、第3実施例、第4実施例を示す概略図で
あり、その詳細な構成(例えば外殻の構成等)は第1実
施例の排気装置6と同じであるので、詳細な説明は省略
し、図面には要部のみを示した。
【0013】以下、図5を参照して本発明の排気装置の
第2実施例を説明する。図5(a) は本発明の排気装置の
第2実施例を第1実施例のA−A断面図(すなわち図
3)とほぼ同じ位置で切断してその要部のみを示した概
略断面図であり、図5(b) は図5の(a) における a2-a2
断面図、図5の(c) は図5の(a) における b2-b2断面図
である。この排気装置は一端が図示していないエンジン
の排気孔に繋がる排気管34とマフラー30とから成る。
第2実施例を説明する。図5(a) は本発明の排気装置の
第2実施例を第1実施例のA−A断面図(すなわち図
3)とほぼ同じ位置で切断してその要部のみを示した概
略断面図であり、図5(b) は図5の(a) における a2-a2
断面図、図5の(c) は図5の(a) における b2-b2断面図
である。この排気装置は一端が図示していないエンジン
の排気孔に繋がる排気管34とマフラー30とから成る。
【0014】前記マフラー30は第1遮蔽板31及び第2遮
蔽板32によってその内部を3つの膨脹室に区画した多段
膨脹式のものである。前記第1遮蔽板31はマフラー30内
を密閉室X及び第2膨脹室B2 に区画しており、図5
(b) に示すように第2膨脹室B2 から密閉室Xを貫通し
て大気に開放しているテールパイプ33と排気管34を保持
している。また前記第2遮蔽板32はマフラー30内を第2
膨脹室B2 と第1膨脹室A2 に区画しており、図5(c)
に示すように第1膨脹室A2 と第2膨脹室B2 を連通し
ている主触媒35と前記排気管34を保持している。前記排
気管34は、その下流側の端部がマフラー30内部の第1膨
脹室A2 及び第2膨脹室B2 を貫通して密閉室Xまで達
するようにマフラー30内に挿入されており、このマフラ
ー30内に挿入された部分は下流方向に向かって拡径さ
れ、さらにマフラー30に挿入される前の一部の内面には
触媒金属36' を担持して副触媒36が形成され、その第1
膨脹室A2 に当たる部分には排気ガスを主触媒35に導く
孔37が穿設されている。
蔽板32によってその内部を3つの膨脹室に区画した多段
膨脹式のものである。前記第1遮蔽板31はマフラー30内
を密閉室X及び第2膨脹室B2 に区画しており、図5
(b) に示すように第2膨脹室B2 から密閉室Xを貫通し
て大気に開放しているテールパイプ33と排気管34を保持
している。また前記第2遮蔽板32はマフラー30内を第2
膨脹室B2 と第1膨脹室A2 に区画しており、図5(c)
に示すように第1膨脹室A2 と第2膨脹室B2 を連通し
ている主触媒35と前記排気管34を保持している。前記排
気管34は、その下流側の端部がマフラー30内部の第1膨
脹室A2 及び第2膨脹室B2 を貫通して密閉室Xまで達
するようにマフラー30内に挿入されており、このマフラ
ー30内に挿入された部分は下流方向に向かって拡径さ
れ、さらにマフラー30に挿入される前の一部の内面には
触媒金属36' を担持して副触媒36が形成され、その第1
膨脹室A2 に当たる部分には排気ガスを主触媒35に導く
孔37が穿設されている。
【0015】上記のように構成された本発明の第2実施
例の排気装置の作用を説明すると、図示していないエン
ジンの排気孔から排出された高温の排気ガスは排気管34
内に流入し、その内部に設けられた副触媒36を通過する
際に浄化され、この時の反応熱によって排気温度が高温
に保たれたまま下流方向に流れる。その後、排気ガスは
該排気管34の内部を通ってマフラー30内の密閉室Xに開
放され、その圧力波は正圧となって再び排気管34内に戻
ってくる。この時、排気ガスのほとんどは前記副触媒36
で浄化された後すぐに孔37から第1膨脹室A2 に排出さ
れて主触媒35に導かれる。前記した排気ガスは副触媒36
での反応熱で温度に保持されているので主触媒35の浄化
効率を向上させることができそこで十分に浄化された後
第2膨脹室B2 を介してテールパイプ33から大気に開放
される。なお図面には示していないが、このマフラー30
にはグラスウール等の吸音材及び保温、断熱材が適当な
場所に設けられていることはもちろんである。
例の排気装置の作用を説明すると、図示していないエン
ジンの排気孔から排出された高温の排気ガスは排気管34
内に流入し、その内部に設けられた副触媒36を通過する
際に浄化され、この時の反応熱によって排気温度が高温
に保たれたまま下流方向に流れる。その後、排気ガスは
該排気管34の内部を通ってマフラー30内の密閉室Xに開
放され、その圧力波は正圧となって再び排気管34内に戻
ってくる。この時、排気ガスのほとんどは前記副触媒36
で浄化された後すぐに孔37から第1膨脹室A2 に排出さ
れて主触媒35に導かれる。前記した排気ガスは副触媒36
での反応熱で温度に保持されているので主触媒35の浄化
効率を向上させることができそこで十分に浄化された後
第2膨脹室B2 を介してテールパイプ33から大気に開放
される。なお図面には示していないが、このマフラー30
にはグラスウール等の吸音材及び保温、断熱材が適当な
場所に設けられていることはもちろんである。
【0016】次に、図6を参照して本発明の排気装置の
第3実施例を説明する。図6(a) は本発明の排気装置の
第3実施例を第1実施例のA−A断面図(すなわち図
3)とほぼ同じ位置で切断してその要部のみを示した概
略断面図であり、図6(b) は図6(a) における a3-a3断
面図、図6(c) は図6(a) における b3-b3断面図、図6
(d) は図6(a) における c3-c3断面図である。この排気
装置は一端が図示していないエンジンの排気孔に繋がる
排気管45とマフラー40とから成る。
第3実施例を説明する。図6(a) は本発明の排気装置の
第3実施例を第1実施例のA−A断面図(すなわち図
3)とほぼ同じ位置で切断してその要部のみを示した概
略断面図であり、図6(b) は図6(a) における a3-a3断
面図、図6(c) は図6(a) における b3-b3断面図、図6
(d) は図6(a) における c3-c3断面図である。この排気
装置は一端が図示していないエンジンの排気孔に繋がる
排気管45とマフラー40とから成る。
【0017】前記マフラー40は第1遮蔽板41,第2遮蔽
板42によってその内部を3つの膨脹室に区画した多段膨
脹式のものである。前記第1遮蔽板41はマフラー40内を
第1膨脹室A3 及び第3膨脹室C3 に区画しており、図
6(b) に示すように第3膨脹室C3 から第1膨脹室A3
を貫通して大気に開放しているテールパイプ43及び第1
膨脹室A3 と第2膨脹室B3 を連通している主触媒44,
排気管45を保持している。また前記第2遮蔽板42はマフ
ラー40内を第3膨脹室C3 と第2膨脹室B3 に区画して
おり、図6(c) に示すように第2膨脹室B3 と第3膨脹
室C3 を連通している主触媒44及び第2膨脹室B3 と第
3膨脹室C3 を連通している連通管46,排気管45を保持
している。排気管45は下流側の端部がマフラー40内部の
第2膨脹室B3 及び第3膨脹室C3 を貫通して第1膨脹
室A3 まで達するようにマフラー40内に挿入され、この
マフラー40に挿入された部分は下流方向に向かって拡径
されている。その排気管45のマフラー40の内部の第1膨
脹室A3 に相当する部分は、図6(a),(d) に示すように
多重管構造になっており、そこに白金,ロジウム等の触
媒金属47' を担持して副触媒47を形成している。
板42によってその内部を3つの膨脹室に区画した多段膨
脹式のものである。前記第1遮蔽板41はマフラー40内を
第1膨脹室A3 及び第3膨脹室C3 に区画しており、図
6(b) に示すように第3膨脹室C3 から第1膨脹室A3
を貫通して大気に開放しているテールパイプ43及び第1
膨脹室A3 と第2膨脹室B3 を連通している主触媒44,
排気管45を保持している。また前記第2遮蔽板42はマフ
ラー40内を第3膨脹室C3 と第2膨脹室B3 に区画して
おり、図6(c) に示すように第2膨脹室B3 と第3膨脹
室C3 を連通している主触媒44及び第2膨脹室B3 と第
3膨脹室C3 を連通している連通管46,排気管45を保持
している。排気管45は下流側の端部がマフラー40内部の
第2膨脹室B3 及び第3膨脹室C3 を貫通して第1膨脹
室A3 まで達するようにマフラー40内に挿入され、この
マフラー40に挿入された部分は下流方向に向かって拡径
されている。その排気管45のマフラー40の内部の第1膨
脹室A3 に相当する部分は、図6(a),(d) に示すように
多重管構造になっており、そこに白金,ロジウム等の触
媒金属47' を担持して副触媒47を形成している。
【0018】上記のように構成された本発明の第3実施
例の排気装置の作用を説明すると、図示していないエン
ジンの排気孔から排出された高温の排気ガスは排気管45
内に流入し、該排気管45を通ってマフラー40の第1膨脹
室A3 に開放される。この時排気ガスは排気管45の下流
部分に形成された副触媒47によって浄化され、その時の
反応熱で高温に保持されている。副触媒47によって浄化
された排気ガスは第1膨脹室A3 で流れの方向を反転し
て主触媒44に流入し、これを通過して第2膨脹室B3 に
流れる。この時に排気ガスは副触媒47の反応熱の作用で
高温に保持されており、さらに主触媒44が、並設された
高温の排気ガスが通過する排気管45の細径部の熱で温め
られているので、主触媒44の浄化効率は向上して十分な
浄化が成される。前記主触媒44で浄化された排気ガスは
第2膨脹室B3 でさらにその流れの方向を反転して連通
管46を通過して第3膨脹室C3 内に流入し、さらにその
後テールパイプ43を通過して大気に開放される。この排
気ガスはこれら複数の膨脹室を通過する間に十分にその
騒音が低減させられ、さらに副触媒47、主触媒44の作用
でそのHC,CO等の成分も十分に浄化される。なお図
示していないが、このマフラー40には適当な場所にグラ
スウール等の吸音材及び保温、断熱材が設けられている
ことはもちろんである。上記した第3実施例のように排
気管45の後部を多重管構造にし、そこに白金等の触媒金
属47' を担持させて副触媒47とすると、排気ガスの副触
媒47に接触する面積を増やすことができ、そこで排気ガ
スの温度を十分に高温に保持することができるので、排
気管の上流側に副触媒をもうける必要がなくなるという
効果を奏する。
例の排気装置の作用を説明すると、図示していないエン
ジンの排気孔から排出された高温の排気ガスは排気管45
内に流入し、該排気管45を通ってマフラー40の第1膨脹
室A3 に開放される。この時排気ガスは排気管45の下流
部分に形成された副触媒47によって浄化され、その時の
反応熱で高温に保持されている。副触媒47によって浄化
された排気ガスは第1膨脹室A3 で流れの方向を反転し
て主触媒44に流入し、これを通過して第2膨脹室B3 に
流れる。この時に排気ガスは副触媒47の反応熱の作用で
高温に保持されており、さらに主触媒44が、並設された
高温の排気ガスが通過する排気管45の細径部の熱で温め
られているので、主触媒44の浄化効率は向上して十分な
浄化が成される。前記主触媒44で浄化された排気ガスは
第2膨脹室B3 でさらにその流れの方向を反転して連通
管46を通過して第3膨脹室C3 内に流入し、さらにその
後テールパイプ43を通過して大気に開放される。この排
気ガスはこれら複数の膨脹室を通過する間に十分にその
騒音が低減させられ、さらに副触媒47、主触媒44の作用
でそのHC,CO等の成分も十分に浄化される。なお図
示していないが、このマフラー40には適当な場所にグラ
スウール等の吸音材及び保温、断熱材が設けられている
ことはもちろんである。上記した第3実施例のように排
気管45の後部を多重管構造にし、そこに白金等の触媒金
属47' を担持させて副触媒47とすると、排気ガスの副触
媒47に接触する面積を増やすことができ、そこで排気ガ
スの温度を十分に高温に保持することができるので、排
気管の上流側に副触媒をもうける必要がなくなるという
効果を奏する。
【0019】つづいて、図7を参照して本発明の排気装
置の第4実施例を説明する。図7(a) は本発明の排気装
置の第4実施例を第1実施例のA−A断面図(すなわち
図3)とほぼ同じ位置で切断してその要部のみを示した
概略断面図であり、図7(b) は図7(a) における a4-a4
断面図、図7(c) は図7(a) における b4-b4断面図であ
る。この排気装置は一端が図示していないエンジンの排
気孔に繋がる排気管55とマフラー50とから成る。
置の第4実施例を説明する。図7(a) は本発明の排気装
置の第4実施例を第1実施例のA−A断面図(すなわち
図3)とほぼ同じ位置で切断してその要部のみを示した
概略断面図であり、図7(b) は図7(a) における a4-a4
断面図、図7(c) は図7(a) における b4-b4断面図であ
る。この排気装置は一端が図示していないエンジンの排
気孔に繋がる排気管55とマフラー50とから成る。
【0020】前記マフラー50は、第1遮蔽板51及び第2
遮蔽板52によってその内部を3つの膨脹室に区画した多
段膨脹式のものである。前記第1遮蔽板51はマフラー50
内を第1膨脹室A4 及び第3膨脹室C4 に区画してお
り、図7(b) に示すように第3膨脹室C4 から第1膨脹
室A4 を貫通して大気に開放しているテールパイプ53及
び第1膨脹室A4 と第2膨脹室B4 を連通している主触
媒54,排気管55を保持している。また、前記第2遮蔽板
52はマフラー50内を第3膨脹室C4 と第2膨脹室B4 に
区画しており、図7(c) に示すように第2膨脹室B4 と
第3膨脹室C4 を連通している主触媒54及び第2膨脹室
B4 と第3膨脹室C4 を連通している連通管57,排気管
55を保持している。各断面図(図7(b),(c) )に示すよ
うに前記主触媒54はその側面が前記排気管55の側面に接
触するように並設されている。前記した排気管55はその
下流側の端部がマフラー50内部の第2膨脹室B4 及び第
3膨脹室C4 を貫通して第1膨脹室A4 まで達するよう
にマフラー50内に挿入されており、そのマフラー50内に
挿入された部分は下流方向に向かって拡径されており、
また前記主触媒54と接触していない部分に相当する内面
には触媒金属56' を担持して副触媒56を形成している。
遮蔽板52によってその内部を3つの膨脹室に区画した多
段膨脹式のものである。前記第1遮蔽板51はマフラー50
内を第1膨脹室A4 及び第3膨脹室C4 に区画してお
り、図7(b) に示すように第3膨脹室C4 から第1膨脹
室A4 を貫通して大気に開放しているテールパイプ53及
び第1膨脹室A4 と第2膨脹室B4 を連通している主触
媒54,排気管55を保持している。また、前記第2遮蔽板
52はマフラー50内を第3膨脹室C4 と第2膨脹室B4 に
区画しており、図7(c) に示すように第2膨脹室B4 と
第3膨脹室C4 を連通している主触媒54及び第2膨脹室
B4 と第3膨脹室C4 を連通している連通管57,排気管
55を保持している。各断面図(図7(b),(c) )に示すよ
うに前記主触媒54はその側面が前記排気管55の側面に接
触するように並設されている。前記した排気管55はその
下流側の端部がマフラー50内部の第2膨脹室B4 及び第
3膨脹室C4 を貫通して第1膨脹室A4 まで達するよう
にマフラー50内に挿入されており、そのマフラー50内に
挿入された部分は下流方向に向かって拡径されており、
また前記主触媒54と接触していない部分に相当する内面
には触媒金属56' を担持して副触媒56を形成している。
【0021】上記のように構成された本発明の第4実施
例の排気装置の作用を説明すると、図示していないエン
ジンの排気孔から排出された高温の排気ガスは排気管55
内に流入し、該排気管55内を通過する際にその内壁に設
けられた副触媒56によって浄化され、その温度はこの時
の反応熱で高温に保持される。副触媒56によって浄化さ
れた排気ガスは第1膨脹室A4 で流れの方向を反転して
主触媒54に流入するのであるが、この時主触媒54は反応
熱によって高温となった排気ガスが流れる排気管55に接
触するように並設されているので、その排気管55から温
度が伝わって加熱されており、さらに排気ガス自体も副
触媒56によって第1膨脹室A4 に開放される寸前まで浄
化反応をしていてその時の反応熱で高温に保持されてい
るので、主触媒54の浄化効率は向上して十分な浄化がな
される。
例の排気装置の作用を説明すると、図示していないエン
ジンの排気孔から排出された高温の排気ガスは排気管55
内に流入し、該排気管55内を通過する際にその内壁に設
けられた副触媒56によって浄化され、その温度はこの時
の反応熱で高温に保持される。副触媒56によって浄化さ
れた排気ガスは第1膨脹室A4 で流れの方向を反転して
主触媒54に流入するのであるが、この時主触媒54は反応
熱によって高温となった排気ガスが流れる排気管55に接
触するように並設されているので、その排気管55から温
度が伝わって加熱されており、さらに排気ガス自体も副
触媒56によって第1膨脹室A4 に開放される寸前まで浄
化反応をしていてその時の反応熱で高温に保持されてい
るので、主触媒54の浄化効率は向上して十分な浄化がな
される。
【0022】また、副触媒56は主触媒54と接触している
部分には設けられていないので、副触媒56及び主触媒54
の反応熱で、第3膨脹室内C4 が異常なほど高温になる
ことはない。さらに主触媒54によって浄化された排気ガ
スは第2膨脹室B4 に流入し、そこで流れの方向が反転
され連通管57を通って第3膨脹室C4 に流入し、その
後、テールパイプ53を通って大気中に開放される。排気
ガスはこれら複数の膨脹室を通過する間に十分にその騒
音が低減され、さらに副触媒56及び主触媒54の作用でH
C,CO等の成分も十分に浄化される。なお図示してい
ないが、このマフラー50には適当な場所にグラスウール
等の吸音材及び保温、断熱材が設けられていることはも
ちろんである。
部分には設けられていないので、副触媒56及び主触媒54
の反応熱で、第3膨脹室内C4 が異常なほど高温になる
ことはない。さらに主触媒54によって浄化された排気ガ
スは第2膨脹室B4 に流入し、そこで流れの方向が反転
され連通管57を通って第3膨脹室C4 に流入し、その
後、テールパイプ53を通って大気中に開放される。排気
ガスはこれら複数の膨脹室を通過する間に十分にその騒
音が低減され、さらに副触媒56及び主触媒54の作用でH
C,CO等の成分も十分に浄化される。なお図示してい
ないが、このマフラー50には適当な場所にグラスウール
等の吸音材及び保温、断熱材が設けられていることはも
ちろんである。
【0023】本実施例では全て主触媒にハニカム触媒を
用いた排気装置について説明しているが、本発明の排気
装置に用いられる触媒はこれに限定されることなく、排
気ガスに含まれるHC,CO等の成分を浄化できる触媒
であれば任意の触媒でよく、例えば触媒金属を粒状にし
て所望に容器内に詰めたペレット状触媒でもよい。本実
施例における第1及び第2実施例の排気装置に設けられ
た排気ガスの一部を主触媒に導くための孔(第1実施例
における孔11、第2実施例における孔37)は、本実施例
に限定されることなく、副触媒での浄化作用で温度が高
温に保持された排気ガスの一部若しくはそのほとんど
を、高温のまま主触媒に導けるような構成であれば任意
の構成でよく、例えば、図3に仮想線で示すように積極
的に主触媒に排気ガスを導くように案内管60を設けて構
成してもよい。
用いた排気装置について説明しているが、本発明の排気
装置に用いられる触媒はこれに限定されることなく、排
気ガスに含まれるHC,CO等の成分を浄化できる触媒
であれば任意の触媒でよく、例えば触媒金属を粒状にし
て所望に容器内に詰めたペレット状触媒でもよい。本実
施例における第1及び第2実施例の排気装置に設けられ
た排気ガスの一部を主触媒に導くための孔(第1実施例
における孔11、第2実施例における孔37)は、本実施例
に限定されることなく、副触媒での浄化作用で温度が高
温に保持された排気ガスの一部若しくはそのほとんど
を、高温のまま主触媒に導けるような構成であれば任意
の構成でよく、例えば、図3に仮想線で示すように積極
的に主触媒に排気ガスを導くように案内管60を設けて構
成してもよい。
【0024】本実施例の排気装置は第1実施例,第2実
施例,第3実施例,第4実施例共に反転式のマフラー内
の遮蔽板に主触媒を前記排気管の細径部と平行になるよ
うに配設しているので、排気経路を十分に長く採れて、
装置自体がコンパンクとになるという効果を奏する。本
実施例の排気装置は第1実施例,第2実施例,第3実施
例,第4実施例共に主触媒の下流側、詳細にはマフラー
内に挿入された排気管の内部に副触媒を設けて該副触媒
での反応熱で排気ガスの温度を高温に保持したまま、主
触媒に流れるように構成しているので排気経路の下流側
に主触媒を設けても、排気ガスの温度が低下することに
よる浄化効率の低下を招くことがないという効果を奏す
る。
施例,第3実施例,第4実施例共に反転式のマフラー内
の遮蔽板に主触媒を前記排気管の細径部と平行になるよ
うに配設しているので、排気経路を十分に長く採れて、
装置自体がコンパンクとになるという効果を奏する。本
実施例の排気装置は第1実施例,第2実施例,第3実施
例,第4実施例共に主触媒の下流側、詳細にはマフラー
内に挿入された排気管の内部に副触媒を設けて該副触媒
での反応熱で排気ガスの温度を高温に保持したまま、主
触媒に流れるように構成しているので排気経路の下流側
に主触媒を設けても、排気ガスの温度が低下することに
よる浄化効率の低下を招くことがないという効果を奏す
る。
【0025】また、本実施例の排気装置は第1実施例,
第2実施例,第3実施例,第4実施例共に排気管の内面
に副触媒を設けているのであるが、その副触媒を設ける
位置を主触媒から外れた位置にしているので、詳細には
主触媒は並設されている細径部には副触媒を設けていな
いので、副触媒による反応熱と主触媒による反応熱によ
って高温になりすぎることはないという効果を奏する。
さらに、本実施例排気装置は第1実施例,第2実施例,
第3実施例,第4実施例共に排気管の細径部に主触媒を
並設しているので、排気管内に抵抗がでるこがなく、エ
ンジン性能を低下させることがないという効果を奏す
る。
第2実施例,第3実施例,第4実施例共に排気管の内面
に副触媒を設けているのであるが、その副触媒を設ける
位置を主触媒から外れた位置にしているので、詳細には
主触媒は並設されている細径部には副触媒を設けていな
いので、副触媒による反応熱と主触媒による反応熱によ
って高温になりすぎることはないという効果を奏する。
さらに、本実施例排気装置は第1実施例,第2実施例,
第3実施例,第4実施例共に排気管の細径部に主触媒を
並設しているので、排気管内に抵抗がでるこがなく、エ
ンジン性能を低下させることがないという効果を奏す
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の触媒付内燃機関用排気装置は、
マフラー内に導入された排気管後部を末広がりに拡径さ
せると共に、該マフラー内部に少なくとも1つの仕切壁
を設けてマフラー内を互いに連通する複数の膨脹室に分
割した排気装置において、マフラー内に触媒を設け、こ
の触媒を前記排気管の細径部に並設して構成しているの
で、マフラーの大きさ、すなわち排気装置の大きさを大
きくすることなく、エンジンの性能を低下させることな
くマフラーの内部に触媒を設けた排気装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
マフラー内に導入された排気管後部を末広がりに拡径さ
せると共に、該マフラー内部に少なくとも1つの仕切壁
を設けてマフラー内を互いに連通する複数の膨脹室に分
割した排気装置において、マフラー内に触媒を設け、こ
の触媒を前記排気管の細径部に並設して構成しているの
で、マフラーの大きさ、すなわち排気装置の大きさを大
きくすることなく、エンジンの性能を低下させることな
くマフラーの内部に触媒を設けた排気装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【図1】本発明の排気装置を搭載した自動二輪車の概略
側面図である。
側面図である。
【図2】本発明の排気装置の一部破断した概略上面図で
ある。
ある。
【図3】図2における概略a−a断面図である。
【図4】(a) 図2における概略b−b断面図である。 (b) 図2における概略c−c断面図である。 (c) 図2における概略d−d面図である。
【図5】(a) 本発明の排気装置の第2実施例を示す概略
断面図である。 (b) 図5(a) における概略a2 −a2 断面図である。 (c) 図5(a) における概略b2 −b2 断面図である。
断面図である。 (b) 図5(a) における概略a2 −a2 断面図である。 (c) 図5(a) における概略b2 −b2 断面図である。
【図6】(a) 本発明の排気装置の第3実施例を示す概略
側面図である。 (b) 図6(a) における概略a3 −a3 断面図である。 (c) 図6(a) における概略b3 −b3 断面図である。 (d) 図6(a) における概略c3 −c3 断面図である。
側面図である。 (b) 図6(a) における概略a3 −a3 断面図である。 (c) 図6(a) における概略b3 −b3 断面図である。 (d) 図6(a) における概略c3 −c3 断面図である。
【図7】(a) 本発明の排気装置の第4実施例を示す概略
側面図である。 (b) 図7(a) における概略a4 −a4 断面図である。 (c) 図7(a) における概略b4 −b4 断面図である。
側面図である。 (b) 図7(a) における概略a4 −a4 断面図である。 (c) 図7(a) における概略b4 −b4 断面図である。
1 自動二輪車 2 フレーム 3 エンジン 4 後輪 5 排気管 5a 管 5b 管 5c 管 5d 管 6 マフラー 7 保護材 8 半割筒状の保護材 9 連結部材 10a 第1副触媒 10b 第2副触媒 10a' 触媒金属 10b' 触媒金属 11 孔 12 吸音材 13 管 14 第1遮蔽板 15 第2遮蔽板 16 外殻 17 テールパイプ 18 主触媒 19 連通管 20 吸音材 21 鋼板 22 支持材 22a 通気孔 23 グラスウール 24 グラスウール 25 鋼板 26 鋼板 A 第1膨脹室 B 第2膨脹室 C 第3膨脹室
Claims (1)
- 【請求項1】 マフラー内に導入された排気管後部を末
広がりに拡径させると共に、該マフラー内部に少なくと
も1つの仕切壁を設けてマフラー内を互いに連通する複
数の膨脹室に分割した排気装置において、マフラー内に
触媒を設け、この触媒を前記排気管の細径部に並設した
ことを特徴とする触媒付内燃機関用排気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17234692A JP3306097B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 自動二輪車等の触媒付内燃機関用排気装置 |
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ID=15940209
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JP17234692A Expired - Fee Related JP3306097B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 自動二輪車等の触媒付内燃機関用排気装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100811368B1 (ko) * | 2005-07-29 | 2008-03-07 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 요동 삼륜차 |
CN100451305C (zh) * | 2004-08-13 | 2009-01-14 | 雅马哈发动机株式会社 | 机车的排气管 |
JP2022024007A (ja) * | 2020-06-17 | 2022-02-08 | 株式会社國商 | 内燃機関の排気促進方法、排気促進装置及び排気系改良方法 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17234692A patent/JP3306097B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100451305C (zh) * | 2004-08-13 | 2009-01-14 | 雅马哈发动机株式会社 | 机车的排气管 |
KR100811368B1 (ko) * | 2005-07-29 | 2008-03-07 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 요동 삼륜차 |
JP2022024007A (ja) * | 2020-06-17 | 2022-02-08 | 株式会社國商 | 内燃機関の排気促進方法、排気促進装置及び排気系改良方法 |
US11927122B2 (en) | 2020-06-17 | 2024-03-12 | Kokusho Co., Ltd. | Exhaust promotion device, and exhaust system improvement method for internal combustion engine |
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JP3306097B2 (ja) | 2002-07-24 |
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