JPH0578355A - B−1015化合物 - Google Patents
B−1015化合物Info
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- JPH0578355A JPH0578355A JP23913891A JP23913891A JPH0578355A JP H0578355 A JPH0578355 A JP H0578355A JP 23913891 A JP23913891 A JP 23913891A JP 23913891 A JP23913891 A JP 23913891A JP H0578355 A JPH0578355 A JP H0578355A
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- sank
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 式(I)
【化3】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌作用を有する B-101
5 化合物およびその製法に関する。
5 化合物およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微生物からピラゾロピリジン骨格
を有する化合物は得られていない。わずかに、アルカリ
ジェネス属[Alcaligenes sp.(UC91252 )]の細菌と
ストレプトミセス プリカタス[Streptomyces plicatu
s (UC8272)]の混合培養によって抗カビ作用を持つニ
トロソファンギン(Nitrosofungin )が生産されること
が知られている[ジャーナル オブ アンチビオチック
ス(J.Antibiotics)、36巻、1425-1430 頁、(1983
年)]が、アルカリジェネス フェカリス(Alcaligene
s faecalis )が抗菌作用を有する化合物を生産する報
告はない。
を有する化合物は得られていない。わずかに、アルカリ
ジェネス属[Alcaligenes sp.(UC91252 )]の細菌と
ストレプトミセス プリカタス[Streptomyces plicatu
s (UC8272)]の混合培養によって抗カビ作用を持つニ
トロソファンギン(Nitrosofungin )が生産されること
が知られている[ジャーナル オブ アンチビオチック
ス(J.Antibiotics)、36巻、1425-1430 頁、(1983
年)]が、アルカリジェネス フェカリス(Alcaligene
s faecalis )が抗菌作用を有する化合物を生産する報
告はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、スガイ
[Lunella coronata(GMELIN)]より分離したアルカリジ
ェネス フェカリス(Alcaligenes faecalis )SANK 7
4291 株の培養物から、抗菌作用を有する新規化合物 B
-1015 化合物が生産されることを見出して本発明を完成
した。
[Lunella coronata(GMELIN)]より分離したアルカリジ
ェネス フェカリス(Alcaligenes faecalis )SANK 7
4291 株の培養物から、抗菌作用を有する新規化合物 B
-1015 化合物が生産されることを見出して本発明を完成
した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の B-1015 化合物
は下記の構造式(I)および理化学的性状を有する。 1)構造式
は下記の構造式(I)および理化学的性状を有する。 1)構造式
【0005】
【化2】
【0006】2)物質の性状:酸性黄色粉末 3)分子式:C7 H8 N2 O5 S(高分解能ネガティブ
FAB-MSにより測定) 4)分子量: 232 (高分解能ネガティブFAB-MSにより
測定) 5)元素分析値:(%) C7 H8 N2 O5 S・1水
和物・1アンモニウム塩として 計算値 C 31.46 、 H 4.90、 N 15.72 、 S
11.99 実測値 C 36.22 、 H 5.01、 N 16.73 、 S
9.73 6)赤外線吸収スペクトル:νmax cm-1 臭化カリウム(KBr)錠剤法で測定した赤外線吸収スペク
トルは、次に示す通りである。 3190、1656、1615、1589、1495、1401、1309、1214、11
15、1047、888、827 、 635 7)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) 水溶液中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に示す
通りである。 中性水中: 245(4800)、345(13400) 酸性水中: 238(4800)、320(9300) 、345(Sh) アルカリ性水中: 260(400) 、350(10200)、390(9900)
、420(Sh) 8)比旋光度:[α]D 25 =−10.1°(C 0.93、水) 9)高速液体クロマトグラフィー: 分離カラム;センシュウパック ODS H-2151 (カラムサ
イズφ 6×150 mm、センシュウ科学(株)製) 溶媒; 16 %アセトニトリル−0.5 % Pic A (ウォー
ターズ社製)含有の水 流速; 1.5ml/分 波長; 220〜350 nm(フォトダイオードアレイによる検
出) 保持時間; 8.1 分 10) 1H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重水中、外部基準にテトラメチルシランを使用して測定
した核磁気共鳴スペクトル(270 MHz)は、次に示す通り
である。 7.49(H,d,J=8.8 Hz)、6.92(H,d,J=2.9Hz)、6.75(H,dd,J
1=8.8 Hz,J2=2.9Hz)、4.82(2H,s) 11)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(100 MHz)
は、次に示す通りである。 162.0(s)、144.0(s)、140.4(s)、119.4(d)、115.9(d)、
115.3(d)、59.5(t) 12)溶解性:水、メタノール、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミドに可溶、酢酸エチル、アセト
ン、クロロホルム、ヘキサンに不溶。 13)呈色反応:ヨードに陽性。
FAB-MSにより測定) 4)分子量: 232 (高分解能ネガティブFAB-MSにより
測定) 5)元素分析値:(%) C7 H8 N2 O5 S・1水
和物・1アンモニウム塩として 計算値 C 31.46 、 H 4.90、 N 15.72 、 S
11.99 実測値 C 36.22 、 H 5.01、 N 16.73 、 S
9.73 6)赤外線吸収スペクトル:νmax cm-1 臭化カリウム(KBr)錠剤法で測定した赤外線吸収スペク
トルは、次に示す通りである。 3190、1656、1615、1589、1495、1401、1309、1214、11
15、1047、888、827 、 635 7)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) 水溶液中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に示す
通りである。 中性水中: 245(4800)、345(13400) 酸性水中: 238(4800)、320(9300) 、345(Sh) アルカリ性水中: 260(400) 、350(10200)、390(9900)
、420(Sh) 8)比旋光度:[α]D 25 =−10.1°(C 0.93、水) 9)高速液体クロマトグラフィー: 分離カラム;センシュウパック ODS H-2151 (カラムサ
イズφ 6×150 mm、センシュウ科学(株)製) 溶媒; 16 %アセトニトリル−0.5 % Pic A (ウォー
ターズ社製)含有の水 流速; 1.5ml/分 波長; 220〜350 nm(フォトダイオードアレイによる検
出) 保持時間; 8.1 分 10) 1H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重水中、外部基準にテトラメチルシランを使用して測定
した核磁気共鳴スペクトル(270 MHz)は、次に示す通り
である。 7.49(H,d,J=8.8 Hz)、6.92(H,d,J=2.9Hz)、6.75(H,dd,J
1=8.8 Hz,J2=2.9Hz)、4.82(2H,s) 11)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(100 MHz)
は、次に示す通りである。 162.0(s)、144.0(s)、140.4(s)、119.4(d)、115.9(d)、
115.3(d)、59.5(t) 12)溶解性:水、メタノール、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミドに可溶、酢酸エチル、アセト
ン、クロロホルム、ヘキサンに不溶。 13)呈色反応:ヨードに陽性。
【0007】本発明の B-1015 化合物は、常法に従って
塩とすることができる。そのような塩としては例えばリ
チウム、ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属の
塩;カルシウム、バリウムのようなアルカリ土類金属の
塩;アルミニウム塩;リジン、アルギニンのような塩基
性アミノ酸の塩;アンモニア、メチルアミン、ジメチル
アミンのようなアミン塩等をあげることができる。好適
には薬理上許容される塩である。
塩とすることができる。そのような塩としては例えばリ
チウム、ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属の
塩;カルシウム、バリウムのようなアルカリ土類金属の
塩;アルミニウム塩;リジン、アルギニンのような塩基
性アミノ酸の塩;アンモニア、メチルアミン、ジメチル
アミンのようなアミン塩等をあげることができる。好適
には薬理上許容される塩である。
【0008】なお、本発明の B-1015 化合物は、種々の
異性体を有する。式(I)においては、これらの異性体
およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式で示さ
れている。従って、本発明においてはこれらの異性体お
よびこれらの異性体の混合物をもすべて含むものであ
る。
異性体を有する。式(I)においては、これらの異性体
およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式で示さ
れている。従って、本発明においてはこれらの異性体お
よびこれらの異性体の混合物をもすべて含むものであ
る。
【0009】本発明の B-1015 化合物を生産する上記 S
ANK74291 株は静岡県伊東市八幡野の海岸で採集したス
ガイ[Lunella coronata (GMELIN) ]からアンダーソン
(Anderson) 培地(バクトペプトン(Difco) 2.5 g、酵
母エキス(Difco) 2.5 g、リン酸鉄(III) 0.1 g、寒天
15 g 、人工海水 1000 ml(pH 7.4)を用い分離した細菌
である。
ANK74291 株は静岡県伊東市八幡野の海岸で採集したス
ガイ[Lunella coronata (GMELIN) ]からアンダーソン
(Anderson) 培地(バクトペプトン(Difco) 2.5 g、酵
母エキス(Difco) 2.5 g、リン酸鉄(III) 0.1 g、寒天
15 g 、人工海水 1000 ml(pH 7.4)を用い分離した細菌
である。
【0010】B-1015化合物の生産菌である SANK 74291
株の菌学的性状は次の通りである。 1.形態学的性状 普通寒天培地(栄研化学(株)社製)上で 26 ℃、24
時間培養後の観察では、細胞は直径 0.8 μm 、長さ
1.0-2.0 μm の桿菌であり、周毛を有し、運動する。
胞子を形成せず、グラム染色は陰性である。
株の菌学的性状は次の通りである。 1.形態学的性状 普通寒天培地(栄研化学(株)社製)上で 26 ℃、24
時間培養後の観察では、細胞は直径 0.8 μm 、長さ
1.0-2.0 μm の桿菌であり、周毛を有し、運動する。
胞子を形成せず、グラム染色は陰性である。
【0011】2.普通寒天培地上での生育状態 26 ℃で 24 時間培養したコロニーは、薄黄茶色を帯び
た白色、円形、扁平状、全縁であり、水溶性の色素の生
成により培地はいくぶん薄オリーブ色を呈する。培養を
継続すると培地表面上での運動によるコロニーの拡大が
見られる。
た白色、円形、扁平状、全縁であり、水溶性の色素の生
成により培地はいくぶん薄オリーブ色を呈する。培養を
継続すると培地表面上での運動によるコロニーの拡大が
見られる。
【0012】3.生理学的性状 (1)海水の要求性:生育に海水を要求しない。 (2)NaClの要求性:生育にNaClを要求しない。 (3)O −F (オキシダティブ−ファーメンタティブ)
テスト[ヒュー・レイフソン(Hugh・Leifson) 法]: D
−グルコースと D−キシロースを分解しない。 (4)カタラーゼ:+ (5)オキシダーゼ:+ (6)酸素に対する挙動:好気的 (7)硝酸塩の還元:− (8)亜硝酸塩の還元:+ (9)デンプンの加水分解:− (10)ウレアーゼの加水分解:− (11)Tween 80 の分解:− (12)ゼラチンの液化:− (13)生育温度: 5 ℃では微弱に生育し、23−37
℃では良好な生育を示す。 42 ℃では微弱に生育し、50
℃では生育しない。 (14)炭素化合物の利用性:飯塚と駒形の培地(長谷
川武治編、「微生物の分類と同定(下)」、133 −134
頁)に酵母エキスを 0.2g 加え、行った場合は以下の
通りであった。 L−アラビノース:− D−キシロース:− D−グルコース:− D−フラクトース:− D−マンノース:− D−マンニトール:− 酢酸ソーダ:+ グルコン酸カルシウム:
− グリシン:+ (15)化学分類学的性状 1)DNA の G+C (グアニン+シトシン)含量:56.2モ
ル%(HPLC法)。 2)キノン系:ユビキノン Q−8 。
テスト[ヒュー・レイフソン(Hugh・Leifson) 法]: D
−グルコースと D−キシロースを分解しない。 (4)カタラーゼ:+ (5)オキシダーゼ:+ (6)酸素に対する挙動:好気的 (7)硝酸塩の還元:− (8)亜硝酸塩の還元:+ (9)デンプンの加水分解:− (10)ウレアーゼの加水分解:− (11)Tween 80 の分解:− (12)ゼラチンの液化:− (13)生育温度: 5 ℃では微弱に生育し、23−37
℃では良好な生育を示す。 42 ℃では微弱に生育し、50
℃では生育しない。 (14)炭素化合物の利用性:飯塚と駒形の培地(長谷
川武治編、「微生物の分類と同定(下)」、133 −134
頁)に酵母エキスを 0.2g 加え、行った場合は以下の
通りであった。 L−アラビノース:− D−キシロース:− D−グルコース:− D−フラクトース:− D−マンノース:− D−マンニトール:− 酢酸ソーダ:+ グルコン酸カルシウム:
− グリシン:+ (15)化学分類学的性状 1)DNA の G+C (グアニン+シトシン)含量:56.2モ
ル%(HPLC法)。 2)キノン系:ユビキノン Q−8 。
【0013】以上の菌学的性状を有する SANK 74291 株
をバージーズ・マニュアル・オブ・システマテック・バ
クテリオロジー(Bergey's Manual of Systematic Bact
eriology) 、1 巻(1984年)およびアカガワ(Akagawa)
とヤマサト(Yamasato) の報告(インターナショナル・
ジャーナル・オブ・システマテック・バクテリオロジー
(International Journal of Systematic Bacteriolog
y) 、39 巻、462 −466 頁(1989年))に基づき同定
を行った。その結果、周毛を有するグラム陰性の好気性
桿菌で、DNA の G+C が 56.2 モル%、キノン系がユビ
キノン Q−8 であり、生理学的性状などから、本菌をア
ルカリジェネス フェカリス SANK 74291(Alcaligenes
faecalis SANK 74291 )株(寄託機関、工業技術院微
生物工業技術研究所:寄託番号、微工研条寄 3551
号、FERM BP-3551:原寄託日、1991年9 月 6 日)と命
名した。
をバージーズ・マニュアル・オブ・システマテック・バ
クテリオロジー(Bergey's Manual of Systematic Bact
eriology) 、1 巻(1984年)およびアカガワ(Akagawa)
とヤマサト(Yamasato) の報告(インターナショナル・
ジャーナル・オブ・システマテック・バクテリオロジー
(International Journal of Systematic Bacteriolog
y) 、39 巻、462 −466 頁(1989年))に基づき同定
を行った。その結果、周毛を有するグラム陰性の好気性
桿菌で、DNA の G+C が 56.2 モル%、キノン系がユビ
キノン Q−8 であり、生理学的性状などから、本菌をア
ルカリジェネス フェカリス SANK 74291(Alcaligenes
faecalis SANK 74291 )株(寄託機関、工業技術院微
生物工業技術研究所:寄託番号、微工研条寄 3551
号、FERM BP-3551:原寄託日、1991年9 月 6 日)と命
名した。
【0014】本発明の B-1015 化合物を得るため、これ
らの微生物の培養は他の醗酵生成物を生産するために用
いられるような培地中で行なわれる。このような培地中
には、微生物が資化出来る炭素源、窒素源および無機塩
を含有する。
らの微生物の培養は他の醗酵生成物を生産するために用
いられるような培地中で行なわれる。このような培地中
には、微生物が資化出来る炭素源、窒素源および無機塩
を含有する。
【0015】一般に、炭素源としてグルコース、フラク
トース、マルトース、シュークロース、マンニトール、
グリセロール、デキストリン、オート麦、ライ麦、トウ
モロコシデンプン、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆
粉、綿実油、糖蜜、クエン酸、酒石酸などを単一に、あ
るいは併用して用いる事が出来る。一般には、培地量の
1−10 重量%で変量する。
トース、マルトース、シュークロース、マンニトール、
グリセロール、デキストリン、オート麦、ライ麦、トウ
モロコシデンプン、ジャガイモ、トウモロコシ粉、大豆
粉、綿実油、糖蜜、クエン酸、酒石酸などを単一に、あ
るいは併用して用いる事が出来る。一般には、培地量の
1−10 重量%で変量する。
【0016】窒素源としては、一般に蛋白質を含有する
物質を醗酵工程に用いる。適当な窒素源としては、大豆
粉、フスマ、落花生粉、綿実油、綿実粉、カゼイン加水
分解物、ファーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、
ペプトン、肉エキス、イースト、イーストエキス、マル
トエキス、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム等である。窒素源は、単一または併用して培
地量の 0.2−6 重量%の範囲で用いる。
物質を醗酵工程に用いる。適当な窒素源としては、大豆
粉、フスマ、落花生粉、綿実油、綿実粉、カゼイン加水
分解物、ファーマミン、魚粉、コーンスチープリカー、
ペプトン、肉エキス、イースト、イーストエキス、マル
トエキス、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム等である。窒素源は、単一または併用して培
地量の 0.2−6 重量%の範囲で用いる。
【0017】培地中に取り入れる栄養無機塩は、ナトリ
ウム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サ
ルフェート、クロライド、カーボネート等のイオンを得
ることの出来る通常の塩類である。また、カリウム、カ
ルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の
微量の金属も含む。
ウム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サ
ルフェート、クロライド、カーボネート等のイオンを得
ることの出来る通常の塩類である。また、カリウム、カ
ルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の
微量の金属も含む。
【0018】液体培養に際しては、消泡剤としてシリコ
ン油、植物油、界面活性剤等が使用される。
ン油、植物油、界面活性剤等が使用される。
【0019】アルカリジェネス フェカリス(Alcalige
nes faecalis)SANK 74291 株を培養し B-1015 化合物
を生産する培地の pH は、5.0-7.4 に変化させることが
出来る。
nes faecalis)SANK 74291 株を培養し B-1015 化合物
を生産する培地の pH は、5.0-7.4 に変化させることが
出来る。
【0020】菌の生育温度は 4 ℃から 42 ℃までであ
るが23 ℃から 37 ℃の範囲が生育良好であり、更に B-
1015化合物の生産には、20 ℃から 28 ℃が好適であ
る。
るが23 ℃から 37 ℃の範囲が生育良好であり、更に B-
1015化合物の生産には、20 ℃から 28 ℃が好適であ
る。
【0021】B-1015化合物は、好気的に培養して得られ
るが通常用いられる好気的培養法、例えば固体培養法、
振とう培養法、通気撹拌培養法等が用いられる。
るが通常用いられる好気的培養法、例えば固体培養法、
振とう培養法、通気撹拌培養法等が用いられる。
【0022】小規模な培養においては、22 ℃から 26
℃で数日間振とう培養を行うのが良好である。培養は三
角フラスコ中で、1 −2 段階の種の発育工程により開始
する。種発育段階の培地は、炭素源および窒素源を併用
出来る。種フラスコは定温インキュベーター中で 23
℃、1 乃至 3 日間振とうするか、または充分に成長す
るまで振とうする。成長した種は第二の種培地、または
生産培地に接種するのに用いる。中間の発育工程を用い
る場合には、本質的に同様の方法で成長させ、生産培地
に接種するためにそれを部分的に用いる。接種したフラ
スコを一定温度で 1乃至2 日間振とうし、インキュベ
ーションが終わったらフラスコの含有物を遠心分離また
はろ過する。
℃で数日間振とう培養を行うのが良好である。培養は三
角フラスコ中で、1 −2 段階の種の発育工程により開始
する。種発育段階の培地は、炭素源および窒素源を併用
出来る。種フラスコは定温インキュベーター中で 23
℃、1 乃至 3 日間振とうするか、または充分に成長す
るまで振とうする。成長した種は第二の種培地、または
生産培地に接種するのに用いる。中間の発育工程を用い
る場合には、本質的に同様の方法で成長させ、生産培地
に接種するためにそれを部分的に用いる。接種したフラ
スコを一定温度で 1乃至2 日間振とうし、インキュベ
ーションが終わったらフラスコの含有物を遠心分離また
はろ過する。
【0023】大量培養の場合には、撹拌機、通気装置を
付けた適当なタンクで培養するのが好ましい。この方法
によれば、栄養培地をタンクの中で作成出来る。栄養培
地を125 ℃まで加熱して滅菌し、冷却後、滅菌培地にあ
らかじめ成長させてあった種を接種する。培養は 22 ℃
乃至 26 ℃で通気撹拌して行う。この方法は、多量の化
合物を得るのに適している。
付けた適当なタンクで培養するのが好ましい。この方法
によれば、栄養培地をタンクの中で作成出来る。栄養培
地を125 ℃まで加熱して滅菌し、冷却後、滅菌培地にあ
らかじめ成長させてあった種を接種する。培養は 22 ℃
乃至 26 ℃で通気撹拌して行う。この方法は、多量の化
合物を得るのに適している。
【0024】培養の経過に伴って生産される B-1015 化
合物の量の経時変化は、高速液体クロマトグラフィーを
用いて測定することが出来る。通常は、19 時間から 4
8 時間の培養で B-1015 化合物の生産量は最高値に達す
る。
合物の量の経時変化は、高速液体クロマトグラフィーを
用いて測定することが出来る。通常は、19 時間から 4
8 時間の培養で B-1015 化合物の生産量は最高値に達す
る。
【0025】培養終了後、培養液中の液体部分に存在す
る B-1015 化合物は、菌体、その他の固形部分を珪藻土
をろ過助剤とする、ろ過操作または遠心分離によって分
別し、そのろ液または上清中に存在する B-1015 化合物
を、その物理化学的性状を利用し抽出精製することによ
り得られる。例えば、ろ液または、上清中に存在するB-
1015 化合物は、吸着剤として、例えば活性炭または吸
着用樹脂であるアンバーライトXAD-2 、XAD-4 (ローム
・アンド・ハース社製)等や、ダイアイオンHP-10 、HP
-20 、CHP-20、HP-50 (三菱化成(株)製)等が使用さ
れる。 B-1015化合物を含む液を上記のごとき吸着剤の
層を通過させて不純物を吸着させて取り除くか、または
B-1015化合物を吸着させた後、メタノール水、アセト
ン水、n−ブタノール水あるいはアンモニアを加えたメ
タノール、アセトン水、n−ブタノール水などを用いて
溶出させることにより得られる。
る B-1015 化合物は、菌体、その他の固形部分を珪藻土
をろ過助剤とする、ろ過操作または遠心分離によって分
別し、そのろ液または上清中に存在する B-1015 化合物
を、その物理化学的性状を利用し抽出精製することによ
り得られる。例えば、ろ液または、上清中に存在するB-
1015 化合物は、吸着剤として、例えば活性炭または吸
着用樹脂であるアンバーライトXAD-2 、XAD-4 (ローム
・アンド・ハース社製)等や、ダイアイオンHP-10 、HP
-20 、CHP-20、HP-50 (三菱化成(株)製)等が使用さ
れる。 B-1015化合物を含む液を上記のごとき吸着剤の
層を通過させて不純物を吸着させて取り除くか、または
B-1015化合物を吸着させた後、メタノール水、アセト
ン水、n−ブタノール水あるいはアンモニアを加えたメ
タノール、アセトン水、n−ブタノール水などを用いて
溶出させることにより得られる。
【0026】また、酸性物質として挙動することを利用
して陰または陽イオン交換体に吸脱着させて精製するこ
とができる。陰イオン交換体としては DEAE −セルロー
ス(ブラウン社製)、DEAE−セファデックス、 QAE−セ
ファデックス(ファルマシア社製)、デュオライト A−
2 (ダイアモンド・シャムロック・ケミカル社製)、ア
ンバーライトIRA-68(ローム・アンド・ハース社製)、
ダウエックス 1×4 、21K、SBR-P (ダウ・ケミカル社
製)等が利用できる。また、陽イオン交換体としてはア
ンバーライトIRC-50(ローム・アンド・ハース社製)、
ダウエックス 50 W (ダウ・ケミカル社製)等が利用で
きる。また、上記のごとき酸性物質の性質を利用して、
ジメチル・ベンジル・セチル・アンモニウムクロライド
の如き 4級アンモニウム塩を水と混合しない溶媒、例え
ばジクロルメタン等に溶解し、 B-1015 化合物を水溶液
から 4 級アンモニウム塩として抽出する方法も用いら
れる。
して陰または陽イオン交換体に吸脱着させて精製するこ
とができる。陰イオン交換体としては DEAE −セルロー
ス(ブラウン社製)、DEAE−セファデックス、 QAE−セ
ファデックス(ファルマシア社製)、デュオライト A−
2 (ダイアモンド・シャムロック・ケミカル社製)、ア
ンバーライトIRA-68(ローム・アンド・ハース社製)、
ダウエックス 1×4 、21K、SBR-P (ダウ・ケミカル社
製)等が利用できる。また、陽イオン交換体としてはア
ンバーライトIRC-50(ローム・アンド・ハース社製)、
ダウエックス 50 W (ダウ・ケミカル社製)等が利用で
きる。また、上記のごとき酸性物質の性質を利用して、
ジメチル・ベンジル・セチル・アンモニウムクロライド
の如き 4級アンモニウム塩を水と混合しない溶媒、例え
ばジクロルメタン等に溶解し、 B-1015 化合物を水溶液
から 4 級アンモニウム塩として抽出する方法も用いら
れる。
【0027】このようにして得られた B-1015 化合物
は、更にシリカゲル、マグネシウム−シリカゲル系のフ
ロリジルのような担体を用いた吸着カラムクロマトグラ
フィー、セファデックス LH-20(ファルマシア社製)な
どを用いた分配カラムクロマトグラフィー、および順
相、逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー等
で精製することが出来る。
は、更にシリカゲル、マグネシウム−シリカゲル系のフ
ロリジルのような担体を用いた吸着カラムクロマトグラ
フィー、セファデックス LH-20(ファルマシア社製)な
どを用いた分配カラムクロマトグラフィー、および順
相、逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー等
で精製することが出来る。
【0028】以上の分離、精製の手段を単独または適宜
組み合わせ反復用いることにより B-1015 化合物を分離
精製することができる。
組み合わせ反復用いることにより B-1015 化合物を分離
精製することができる。
【0029】
【作用】本発明の B-1015 化合物は、文献未載の新規化
合物であり、動物(例、ヒト、イヌ、ネコ、ウサギ等)
において、グラム陽性および陰性細菌に対し抗菌作用を
示すことから、各種細菌感染症を対照とする抗菌剤とし
て有用である。
合物であり、動物(例、ヒト、イヌ、ネコ、ウサギ等)
において、グラム陽性および陰性細菌に対し抗菌作用を
示すことから、各種細菌感染症を対照とする抗菌剤とし
て有用である。
【0030】本発明の B-1015 化合物を医薬として用い
る場合、常法に従ってそれ自体または適宜の薬学的に許
容される担体、賦形剤、希釈剤と混合し、粉末、顆粒、
錠剤、カプセル剤、注射剤などの形態で経口的または非
経口的に安全に投与することが出来る。投与量は対象疾
患、投与経路および投与回数などにより異なるが、例え
ば成人に対しては 1 日 20 mg から 2000 mg を、症
状に応じて 1 回または数回に分けて投与するのが好ま
しい。
る場合、常法に従ってそれ自体または適宜の薬学的に許
容される担体、賦形剤、希釈剤と混合し、粉末、顆粒、
錠剤、カプセル剤、注射剤などの形態で経口的または非
経口的に安全に投与することが出来る。投与量は対象疾
患、投与経路および投与回数などにより異なるが、例え
ば成人に対しては 1 日 20 mg から 2000 mg を、症
状に応じて 1 回または数回に分けて投与するのが好ま
しい。
【0031】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】実施例 1. B-1015 化合物の培養 A)培養 アルカリジェネス フェカリス SANK 74291 株を、マリ
ンアガースラント(Marine Agar Slant 、Difco 社製)
上で 22 ℃で 3 日間培養を行い、滅菌した後述の組成
の培地 100 ml を含む 500 ml の三角フラスコに一白
金耳を接種し、26 ℃で、200 rpm (7 cm の回転半
径)のロータリー振とう培養機で 24 時間培養した。そ
の 300 ml を無菌的に滅菌した同様の組成の培地 15
リットルを含む 30 リットルのジャーファーメンター
2 機に埴菌し、26 ℃で、通気(15リットル/分)、撹
拌(100 rpm)下に 23 時間培養した。
ンアガースラント(Marine Agar Slant 、Difco 社製)
上で 22 ℃で 3 日間培養を行い、滅菌した後述の組成
の培地 100 ml を含む 500 ml の三角フラスコに一白
金耳を接種し、26 ℃で、200 rpm (7 cm の回転半
径)のロータリー振とう培養機で 24 時間培養した。そ
の 300 ml を無菌的に滅菌した同様の組成の培地 15
リットルを含む 30 リットルのジャーファーメンター
2 機に埴菌し、26 ℃で、通気(15リットル/分)、撹
拌(100 rpm)下に 23 時間培養した。
【0033】 培地組成 ブレイン・ハート・インフュージョン(Difco 社製) 37 g 人工海水(ジャマリンS、ジャマリンラボラトリー社製) 800 ml 蒸留水 200 ml ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ pH 無調整。
【0034】B)単離 得られた培養液 32 リットルはシャープレス分離機で
固形物をのぞき、分離液(35 リットル)は活性炭(3
リットル)カラムに付した。水(6 リットル)および 2
0 %アセトン水(9 リットル)で洗った後、50 %アセ
トン水(12リットル)で溶出した。アセトンを減圧下、
ロータリーエバポレーターで留去した。濃縮液を凍結乾
燥に付すと黄色粉末 61.3 g が得られた。この粉末の一
部 56 gを 0.05 M リン酸緩衝液(pH 4.2)1.5 リット
ルに溶解し、同じ濃度のリン酸緩衝液(pH 4.2) で平衡
化したセファデックス DEAE A-25(300 ml)のカラムに
付した。同じ濃度のリン酸緩衝液(pH 4.2) を含む 0.1
M 食塩水(1.5 リットル)、0.2 M 食塩水(1.5 リッ
トル)、0.25 M 食塩水(1.5 リットル)で順次溶出を
行い、スタフィロコッカス アウレウス 209P (Staphy
lococcus aurens 209P) 菌を試験菌として抗菌活性を示
す画分(0.25 M 食塩水フラクション)を集め、活性炭
を用いて脱塩を行った。即ち、活性炭(100 ml)をカラ
ムに充填し、抗菌活性のあった 0.25 M 食塩水画分を付
した。水洗(1 リットル)後、アセトン:0.1 N −アン
モニア水(1 :1 v/v )500 ml で溶出した。溶出液は
減圧下ロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮液は最
終的に凍結乾燥に付すと 600mg の黄色の粗粉末が得ら
れた。
固形物をのぞき、分離液(35 リットル)は活性炭(3
リットル)カラムに付した。水(6 リットル)および 2
0 %アセトン水(9 リットル)で洗った後、50 %アセ
トン水(12リットル)で溶出した。アセトンを減圧下、
ロータリーエバポレーターで留去した。濃縮液を凍結乾
燥に付すと黄色粉末 61.3 g が得られた。この粉末の一
部 56 gを 0.05 M リン酸緩衝液(pH 4.2)1.5 リット
ルに溶解し、同じ濃度のリン酸緩衝液(pH 4.2) で平衡
化したセファデックス DEAE A-25(300 ml)のカラムに
付した。同じ濃度のリン酸緩衝液(pH 4.2) を含む 0.1
M 食塩水(1.5 リットル)、0.2 M 食塩水(1.5 リッ
トル)、0.25 M 食塩水(1.5 リットル)で順次溶出を
行い、スタフィロコッカス アウレウス 209P (Staphy
lococcus aurens 209P) 菌を試験菌として抗菌活性を示
す画分(0.25 M 食塩水フラクション)を集め、活性炭
を用いて脱塩を行った。即ち、活性炭(100 ml)をカラ
ムに充填し、抗菌活性のあった 0.25 M 食塩水画分を付
した。水洗(1 リットル)後、アセトン:0.1 N −アン
モニア水(1 :1 v/v )500 ml で溶出した。溶出液は
減圧下ロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮液は最
終的に凍結乾燥に付すと 600mg の黄色の粗粉末が得ら
れた。
【0035】さらにこの粗粉末から B-1015 化合物の純
品を得るためダイアイオン CHP-20Pカラムに付した。即
ち、粗粉末 600mg を少量(約 10 ml)の水に溶解し、
水で充填したダイアイオン CHP-20P(500 ml)カラムに
付した。水で展開を行い、15ml づつ分画を行い抗菌活
性を示すフラクション 33 −45 を集めロータリーエバ
ポレーターで濃縮後、凍結乾燥に付すと、200 mg のB-
1015化合物が黄色粉末として得られた。
品を得るためダイアイオン CHP-20Pカラムに付した。即
ち、粗粉末 600mg を少量(約 10 ml)の水に溶解し、
水で充填したダイアイオン CHP-20P(500 ml)カラムに
付した。水で展開を行い、15ml づつ分画を行い抗菌活
性を示すフラクション 33 −45 を集めロータリーエバ
ポレーターで濃縮後、凍結乾燥に付すと、200 mg のB-
1015化合物が黄色粉末として得られた。
【0036】試験例 1. B-1015 化合物の抗菌作用 一般グラム陽性および陰性細菌に対する B-1015 化合物
の最小阻止濃度(MIC)は、ミューラー ヒントン ブ
ロース(muller hinton broth 、Difco 社製)を用いた
寒天平板希釈法によって測定した。結果を表1に示す。
の最小阻止濃度(MIC)は、ミューラー ヒントン ブ
ロース(muller hinton broth 、Difco 社製)を用いた
寒天平板希釈法によって測定した。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上から、本発明の B-1015 化合物は抗
菌作用を示し、各種細菌に対する抗菌剤として有用であ
る。
菌作用を示し、各種細菌に対する抗菌剤として有用であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】2)物質の性状:酸性黄色粉末 3)分子式:C7 H8 N2 O5 S(高分解能ネガティブ
FAB-MSにより測定) 4)分子量: 232 (高分解能ネガティブFAB-MSにより
測定) 5)元素分析値:(%) C7 H8 N2 O5 S・1水
和物・1アンモニウム塩として 計算値 C 31.46 、 H 4.90、 N 15.72 、 S
11.99 実測値 C 36.22 、 H 5.01、 N 16.73 、 S
9.73 6)赤外線吸収スペクトル:νmax cm-1 臭化カリウム(KBr)錠剤法で測定した赤外線吸収スペク
トルは、次に示す通りである。 3190、1656、1615、1589、1495、1401、1309、1214、11
15、1047、888、827 、 635 7)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) 水溶液中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に示す
通りである。 中性水中: 245(4800)、345(13400) 酸性水中: 238(4800)、320(9300) 、345(Sh) アルカリ性水中: 260(400) 、350(10200)、390(9900)
、420(Sh) 8)高速液体クロマトグラフィー: 分離カラム;センシュウパック ODS H-2151 (カラムサ
イズφ 6×150 mm、センシュウ科学(株)製) 溶媒; 16 %アセトニトリル−0.5 % Pic A (ウォー
ターズ社製)含有の水 流速; 1.5ml/分 波長; 220〜350 nm(フォトダイオードアレイによる検
出) 保持時間; 8.1 分 9) 1H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重水中、外部基準にテトラメチルシランを使用して測定
した核磁気共鳴スペクトル(270 MHz)は、次に示す通り
である。 7.49(H,d,J=8.8 Hz)、6.92(H,d,J=2.9Hz)、6.75(H,dd,J
1=8.8 Hz,J2=2.9Hz)、4.82(2H,s) 10)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(100 MHz)は、次に
示す通りである。 162.0(s)、144.0(s)、140.4(s)、119.4(d)、115.9(d)、
115.3(d)、59.5(t) 11)溶解性:水、メタノール、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミドに可溶、酢酸エチル、アセト
ン、クロロホルム、ヘキサンに不溶。 12)呈色反応:ヨードに陽性。
FAB-MSにより測定) 4)分子量: 232 (高分解能ネガティブFAB-MSにより
測定) 5)元素分析値:(%) C7 H8 N2 O5 S・1水
和物・1アンモニウム塩として 計算値 C 31.46 、 H 4.90、 N 15.72 、 S
11.99 実測値 C 36.22 、 H 5.01、 N 16.73 、 S
9.73 6)赤外線吸収スペクトル:νmax cm-1 臭化カリウム(KBr)錠剤法で測定した赤外線吸収スペク
トルは、次に示す通りである。 3190、1656、1615、1589、1495、1401、1309、1214、11
15、1047、888、827 、 635 7)紫外線吸収スペクトル:λmax nm(ε) 水溶液中で測定した紫外線吸収スペクトルは、次に示す
通りである。 中性水中: 245(4800)、345(13400) 酸性水中: 238(4800)、320(9300) 、345(Sh) アルカリ性水中: 260(400) 、350(10200)、390(9900)
、420(Sh) 8)高速液体クロマトグラフィー: 分離カラム;センシュウパック ODS H-2151 (カラムサ
イズφ 6×150 mm、センシュウ科学(株)製) 溶媒; 16 %アセトニトリル−0.5 % Pic A (ウォー
ターズ社製)含有の水 流速; 1.5ml/分 波長; 220〜350 nm(フォトダイオードアレイによる検
出) 保持時間; 8.1 分 9) 1H−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重水中、外部基準にテトラメチルシランを使用して測定
した核磁気共鳴スペクトル(270 MHz)は、次に示す通り
である。 7.49(H,d,J=8.8 Hz)、6.92(H,d,J=2.9Hz)、6.75(H,dd,J
1=8.8 Hz,J2=2.9Hz)、4.82(2H,s) 10)13C−核磁気共鳴スペクトル:(δ:ppm) 重メタノール中、内部基準にテトラメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(100 MHz)は、次に
示す通りである。 162.0(s)、144.0(s)、140.4(s)、119.4(d)、115.9(d)、
115.3(d)、59.5(t) 11)溶解性:水、メタノール、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミドに可溶、酢酸エチル、アセト
ン、クロロホルム、ヘキサンに不溶。 12)呈色反応:ヨードに陽性。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 秀次 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 春山 英幸 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 小玉 健太郎 茨城県つくば市御幸ケ丘33 三共株式会社 内 (72)発明者 境田 義陽 福島県いわき市泉町下川字大剱389−4 三共株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 を有する B-1015 化合物。
- 【請求項2】 アルカリジェネス属に属する B-1015 化
合物生産菌を培養し、その培養物より B-1015 化合物を
採取することからなる B-1015 化合物の製法。 - 【請求項3】 [請求項2]において、アルカリジェネ
ス属に属する B-1015 化合物生産菌がアルカリジェネス
フェカリス SANK 74291 株(微工研条寄第 3551
号)である製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23913891A JPH0578355A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | B−1015化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23913891A JPH0578355A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | B−1015化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578355A true JPH0578355A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17040337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23913891A Pending JPH0578355A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | B−1015化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0578355A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6224863B1 (en) * | 1998-10-30 | 2001-05-01 | University Of South Carolina | Antibiotic composition from alcaligenes species and method for making and using the same |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP23913891A patent/JPH0578355A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6224863B1 (en) * | 1998-10-30 | 2001-05-01 | University Of South Carolina | Antibiotic composition from alcaligenes species and method for making and using the same |
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