JPH0569737B2 - - Google Patents
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- JPH0569737B2 JPH0569737B2 JP59254780A JP25478084A JPH0569737B2 JP H0569737 B2 JPH0569737 B2 JP H0569737B2 JP 59254780 A JP59254780 A JP 59254780A JP 25478084 A JP25478084 A JP 25478084A JP H0569737 B2 JPH0569737 B2 JP H0569737B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- acceleration
- engine
- gear ratio
- vehicle acceleration
- Prior art date
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Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、エンジンから駆動輪に至る動力伝達
径路に設けられた無段変速機構における変速比の
制御を行う変速比制御装置に関する。
径路に設けられた無段変速機構における変速比の
制御を行う変速比制御装置に関する。
(従来技術)
車輌においては、エンジンの出力を被駆動体で
ある車輪に効率的に伝達すべく、エンジンと車輪
との間に変速機構を配してエンジンの出力を変速
機構を介して車輪に伝達するようにされるが、こ
の変速機構として、変速比を所定の範囲で連続的
に変化することができる無段変速機構を採用した
ものが知られている。このような車輌に搭載され
る無段変速機構は、例えば、特開昭55−76709号
公報にも記載されている如く、車速もしくはエン
ジン回転数と、アクセルペダル等のアクセル調整
手段の操作により調整されるスロツトルバルブ開
度とに基づいての変速比制御を受けるものとされ
る。斯かる場合、通常、無段変速機構の変速比
は、スロツトルバルブ開度に対してエンジン回転
数、従つて、無段変速機構の入力回転数が一義的
に定められるものとなるように制御される。即
ち、各スロツトルバルブ開度の値に対して、一定
のエンジン回転数が得られ、従つて、一定のエン
ジン出力が得られるように、変速比が制御される
のである。
ある車輪に効率的に伝達すべく、エンジンと車輪
との間に変速機構を配してエンジンの出力を変速
機構を介して車輪に伝達するようにされるが、こ
の変速機構として、変速比を所定の範囲で連続的
に変化することができる無段変速機構を採用した
ものが知られている。このような車輌に搭載され
る無段変速機構は、例えば、特開昭55−76709号
公報にも記載されている如く、車速もしくはエン
ジン回転数と、アクセルペダル等のアクセル調整
手段の操作により調整されるスロツトルバルブ開
度とに基づいての変速比制御を受けるものとされ
る。斯かる場合、通常、無段変速機構の変速比
は、スロツトルバルブ開度に対してエンジン回転
数、従つて、無段変速機構の入力回転数が一義的
に定められるものとなるように制御される。即
ち、各スロツトルバルブ開度の値に対して、一定
のエンジン回転数が得られ、従つて、一定のエン
ジン出力が得られるように、変速比が制御される
のである。
ところで、車輪の運転者は、走行中、アクセル
ペダルを踏込みスロツトルバルブ開度を増して加
速を行い、所望する速度への移行をはかるが、斯
かる場合の加速度は、アクセルペダルの一定の踏
込み、即ち、スロツトルバルブ開度の一定の増加
に対して、所定の大きさで継続的に得られること
が、加速感を持続させるうえで望まれる。
ペダルを踏込みスロツトルバルブ開度を増して加
速を行い、所望する速度への移行をはかるが、斯
かる場合の加速度は、アクセルペダルの一定の踏
込み、即ち、スロツトルバルブ開度の一定の増加
に対して、所定の大きさで継続的に得られること
が、加速感を持続させるうえで望まれる。
しかしながら、上述の如くの無段変速機構が搭
載された車輌の場合には、無段変速機構が、各ス
ロツトルバルブ開度の値に対してエンジン回転数
が一定に保たれるようになる変速比制御が行われ
るものとなるので、アクセルペダルが踏込まれた
直後にエンジン回転数が所定の値にまで上昇し、
それに伴つてエンジン出力が増加した後には、そ
の増加せしめられたエンジン出力が継続的に保た
れて、定エンジン出力での走行が行われることに
なる。そして、この加速後の定エンジン出力での
走行中に、車速は上昇し、これに伴つて走行抵抗
が増加する。斯かる車速の上昇に伴う走行抵抗の
増加にもかかわらず、エンジン出力は一定に維持
されるので、運転者によるアクセルペダルの一定
の踏込みが継続されていても、車輌の走行駆動力
が低下していき加速度は次第に低減してしまう。
従つて、運転者は加速感に不満をもつことにな
る。さらにまた、加減速時に、直ちに、エンジン
回転数が一定になるような無段変速機構の変速比
制御が行われるので、エンジン音がダイナミツク
な変化をせず、運転者は聴感上の不満をも感じる
ことになる。
載された車輌の場合には、無段変速機構が、各ス
ロツトルバルブ開度の値に対してエンジン回転数
が一定に保たれるようになる変速比制御が行われ
るものとなるので、アクセルペダルが踏込まれた
直後にエンジン回転数が所定の値にまで上昇し、
それに伴つてエンジン出力が増加した後には、そ
の増加せしめられたエンジン出力が継続的に保た
れて、定エンジン出力での走行が行われることに
なる。そして、この加速後の定エンジン出力での
走行中に、車速は上昇し、これに伴つて走行抵抗
が増加する。斯かる車速の上昇に伴う走行抵抗の
増加にもかかわらず、エンジン出力は一定に維持
されるので、運転者によるアクセルペダルの一定
の踏込みが継続されていても、車輌の走行駆動力
が低下していき加速度は次第に低減してしまう。
従つて、運転者は加速感に不満をもつことにな
る。さらにまた、加減速時に、直ちに、エンジン
回転数が一定になるような無段変速機構の変速比
制御が行われるので、エンジン音がダイナミツク
な変化をせず、運転者は聴感上の不満をも感じる
ことになる。
そこで、本出願人は、上述の如くの問題を解消
すべく、先に、特願昭58−205043号において、ア
クセルペダル等のアクセル調整手段の操作に応じ
て目標車輌加速度を設定し、この設定された目標
車輌加速度を継続的に達成すべく、無段変速機構
の変速比の制御を行うようにされた電子制御式無
段変速装置を提案した。斯かる、電子制御式無段
変速装置によれば、加速期間中、車速の上昇によ
る走行抵抗の増加に伴つて走行駆動力が増大せし
められ、それにより、この電子制御式無段変速装
置が搭載された車輌の運転者に、加速のためのア
クセル踏込時において充分に満足し得る加速感を
もたらすことができる。
すべく、先に、特願昭58−205043号において、ア
クセルペダル等のアクセル調整手段の操作に応じ
て目標車輌加速度を設定し、この設定された目標
車輌加速度を継続的に達成すべく、無段変速機構
の変速比の制御を行うようにされた電子制御式無
段変速装置を提案した。斯かる、電子制御式無段
変速装置によれば、加速期間中、車速の上昇によ
る走行抵抗の増加に伴つて走行駆動力が増大せし
められ、それにより、この電子制御式無段変速装
置が搭載された車輌の運転者に、加速のためのア
クセル踏込時において充分に満足し得る加速感を
もたらすことができる。
ところが、上述の電子制御式無段変速装置にお
いては、アクセル調整手段が加速操作されると目
標車輌加速度が設定され、車輌加速度をこの目標
車輌加速度へ移行させるべく、変速比が変化せし
められるが、このときの変速比の変化速度につい
ては格別配慮されていない。このため、アクセル
調整手段の加速操作量が大、従つて、要求される
目標車輌加速度がその時の実際の車輌加速度との
差が大となるものとなる場合に、目標車輌加速度
への移行を達成するまでに要する時間が比較的長
くなり、加速応答性が充分でなくなる虞れがあ
る。
いては、アクセル調整手段が加速操作されると目
標車輌加速度が設定され、車輌加速度をこの目標
車輌加速度へ移行させるべく、変速比が変化せし
められるが、このときの変速比の変化速度につい
ては格別配慮されていない。このため、アクセル
調整手段の加速操作量が大、従つて、要求される
目標車輌加速度がその時の実際の車輌加速度との
差が大となるものとなる場合に、目標車輌加速度
への移行を達成するまでに要する時間が比較的長
くなり、加速応答性が充分でなくなる虞れがあ
る。
(発明の目的)
斯かる点に鑑み本発明は、アクセルペダル等の
要求エンジン出力設定手段の操作に応じて目標車
輌加速度を設定し、この目標車輌加速度を継続的
に達成すべく無段変速機構の変速比を制御するよ
うになされ、しかも、要求される目標車輌加速度
がその時の実際の車輌加速度との差が大なるもの
となる場合にも、その目標車輌加速度への移行を
短時間のうちに達成できるようにされた無段変速
機の変速比制御装置を提供することを目的とす
る。
要求エンジン出力設定手段の操作に応じて目標車
輌加速度を設定し、この目標車輌加速度を継続的
に達成すべく無段変速機構の変速比を制御するよ
うになされ、しかも、要求される目標車輌加速度
がその時の実際の車輌加速度との差が大なるもの
となる場合にも、その目標車輌加速度への移行を
短時間のうちに達成できるようにされた無段変速
機の変速比制御装置を提供することを目的とす
る。
(発明の構成)
本発明に斯かる無段変速機の変速比制御装置
は、第1図にその基本構成が示される如く、車輌
におけるエンジンから車輪に至る動力伝達径路に
設けられた無段変速機構の変速比を変化させる変
速比調整部と、エンジンの負荷を変化させる要求
エンジン出力設定手段の操作状態を検出する操作
検出部と、車輌の加速度を検出する車輌加速度検
出部と、操作検出部により検出された要求エンジ
ン出力設定手段の操作に応じて目標車輌加速度を
設定する目標車輌加速度設定手段と、この目標車
輌加速度設定手段により設定された目標車輌加速
度を継続的に達成すべく変速比調整部に制御信号
を送出する制御信号供給手段と、車輌加速度検出
部により検出された実際の車輌加速度と上述の目
標車輌加速度との差の絶対値を算出する演算手段
と、この演算手段から得られる差の絶対値が大で
ある程無段変速機構の変速比の変化速度が大とな
るように変速比調整部を作動させるべく、制御信
号供給手段から送出される制御信号を変化させる
変速比変化速度制御手段とを具備して構成され
る。
は、第1図にその基本構成が示される如く、車輌
におけるエンジンから車輪に至る動力伝達径路に
設けられた無段変速機構の変速比を変化させる変
速比調整部と、エンジンの負荷を変化させる要求
エンジン出力設定手段の操作状態を検出する操作
検出部と、車輌の加速度を検出する車輌加速度検
出部と、操作検出部により検出された要求エンジ
ン出力設定手段の操作に応じて目標車輌加速度を
設定する目標車輌加速度設定手段と、この目標車
輌加速度設定手段により設定された目標車輌加速
度を継続的に達成すべく変速比調整部に制御信号
を送出する制御信号供給手段と、車輌加速度検出
部により検出された実際の車輌加速度と上述の目
標車輌加速度との差の絶対値を算出する演算手段
と、この演算手段から得られる差の絶対値が大で
ある程無段変速機構の変速比の変化速度が大とな
るように変速比調整部を作動させるべく、制御信
号供給手段から送出される制御信号を変化させる
変速比変化速度制御手段とを具備して構成され
る。
このように構成されることにより、要求される
所定の車輌加速度を継続的に得ることができるに
加え、要求エンジン出力設定手段の加速操作量が
大、従つて、要求される目標車輌加速度がその時
の実際の車輌加速度との差が大なるものとなると
きには、それがその時の実際の車輌加速度との差
が小なるものとなるときに比し、変速比変化速度
が大なるものにされて車輌加速度が迅速に変化せ
しめられ、それにより、目標車輌加速度への移行
を短時間で達成できるものとなる。
所定の車輌加速度を継続的に得ることができるに
加え、要求エンジン出力設定手段の加速操作量が
大、従つて、要求される目標車輌加速度がその時
の実際の車輌加速度との差が大なるものとなると
きには、それがその時の実際の車輌加速度との差
が小なるものとなるときに比し、変速比変化速度
が大なるものにされて車輌加速度が迅速に変化せ
しめられ、それにより、目標車輌加速度への移行
を短時間で達成できるものとなる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
第2図は本発明に係る無段変速機の変速比制御
装置の一例が適用される車輌の駆動制御部の概要
を示す。第2図において、エンジン1の吸気通路
2にはエンジン1の負荷を変化させるスロツトル
バルブ3が配設されている。このスロツトルバル
ブ3はスロツトルアクチユエータ4により開閉駆
動され、その開度はスロツトルポジシヨンセンサ
5で検出されるようになされている。なお、吸気
通路2のスロツトルバルブ3下流側の末部は、分
岐路2a,2b,2c,2dとなつて各気筒に連
通するようにされており、これら各分岐路2a,
2b,2c,2dには、図示されていない燃料噴
射弁が配設されている。
装置の一例が適用される車輌の駆動制御部の概要
を示す。第2図において、エンジン1の吸気通路
2にはエンジン1の負荷を変化させるスロツトル
バルブ3が配設されている。このスロツトルバル
ブ3はスロツトルアクチユエータ4により開閉駆
動され、その開度はスロツトルポジシヨンセンサ
5で検出されるようになされている。なお、吸気
通路2のスロツトルバルブ3下流側の末部は、分
岐路2a,2b,2c,2dとなつて各気筒に連
通するようにされており、これら各分岐路2a,
2b,2c,2dには、図示されていない燃料噴
射弁が配設されている。
エンジン1の出力軸6はクラツチ7及び切換歯
車列8を介して無段変速機9に接続され、この無
段変速機9の出力軸10はデイフアレンシヤルギ
ア11を介して駆動輪12に接続されている。
車列8を介して無段変速機9に接続され、この無
段変速機9の出力軸10はデイフアレンシヤルギ
ア11を介して駆動輪12に接続されている。
また、エンジン1の出力軸6の回転数を検出す
るエンジン回転数検出センサ13、クラツチ7の
出力軸14の回転数を検出するクラツチ出力軸回
転数検出センサ15、無段変速機9の入力軸16
の回転数を検出する変速機入力軸回転数検出セン
サ17、さらに無段変速機9の出力軸10の回転
数、従つて、車速を検出する変速機出力軸回転数
検出センサ18が、夫々、所定の位置に設置され
ている。そして、前述のスロツトルポジシヨンセ
ンサ5からのスロツトルポジシヨン信号P5、上
述のエンジン回転数検出センサ13からのエンジ
ン回転数信号P2、クラツチ出力軸回転数検出セ
ンサ15からのクラツチ出力軸回転数信号P4、
変速機入力軸回転数検出センサ17からの変速機
入力軸回転数信号P6、変速機出力軸回転数検出
センサ18からの変速機出力軸回転数信号P8の
夫々は、インターフエース部19とCPU20と
メモリ21とを主要構成要素として構成される電
子制御回路部22に入力される。
るエンジン回転数検出センサ13、クラツチ7の
出力軸14の回転数を検出するクラツチ出力軸回
転数検出センサ15、無段変速機9の入力軸16
の回転数を検出する変速機入力軸回転数検出セン
サ17、さらに無段変速機9の出力軸10の回転
数、従つて、車速を検出する変速機出力軸回転数
検出センサ18が、夫々、所定の位置に設置され
ている。そして、前述のスロツトルポジシヨンセ
ンサ5からのスロツトルポジシヨン信号P5、上
述のエンジン回転数検出センサ13からのエンジ
ン回転数信号P2、クラツチ出力軸回転数検出セ
ンサ15からのクラツチ出力軸回転数信号P4、
変速機入力軸回転数検出センサ17からの変速機
入力軸回転数信号P6、変速機出力軸回転数検出
センサ18からの変速機出力軸回転数信号P8の
夫々は、インターフエース部19とCPU20と
メモリ21とを主要構成要素として構成される電
子制御回路部22に入力される。
さらに、運転者により操作されるアクセルペダ
ル23の踏込量、即ち、アクセル開度がアクセル
開度検出センサ24により検出され、ブレーキペ
ダル25の踏込状態がブレーキ作動検出センサ2
6により検出され、さらに、シフトレバー27の
変速位置がシフトレバーポジシヨン検出センサ2
8により検出され、またさらに走行路面の勾配が
勾配センサ55により検出されて、アクセルペダ
ル23の踏込量に応じたアクセル開度信号P1、
ブレーキペダル25が踏込まれることによつて得
られるブレーキ作動信号P3、シフトレバー27
のポジシヨンに応じたシフトレバーポジシヨン信
号P7及び路面勾配に応じた勾配信号P9が、
夫々、電子制御回路部22に入力される。
ル23の踏込量、即ち、アクセル開度がアクセル
開度検出センサ24により検出され、ブレーキペ
ダル25の踏込状態がブレーキ作動検出センサ2
6により検出され、さらに、シフトレバー27の
変速位置がシフトレバーポジシヨン検出センサ2
8により検出され、またさらに走行路面の勾配が
勾配センサ55により検出されて、アクセルペダ
ル23の踏込量に応じたアクセル開度信号P1、
ブレーキペダル25が踏込まれることによつて得
られるブレーキ作動信号P3、シフトレバー27
のポジシヨンに応じたシフトレバーポジシヨン信
号P7及び路面勾配に応じた勾配信号P9が、
夫々、電子制御回路部22に入力される。
そして、電子制御回路部22からは、各センサ
から得られて入力される信号P1〜P9に基づい
て、諸制御信号S1,S2,S3,S4,S5及
びS6が送出される。
から得られて入力される信号P1〜P9に基づい
て、諸制御信号S1,S2,S3,S4,S5及
びS6が送出される。
第3図は、本発明に係る無段変速機の変速比制
御装置の一例を、それが適用されて、上述のエン
ジン1から駆動輪12に至る動力伝達系に介設さ
れたクラツチ7、切換歯車列8、無段変速機9及
び電子制御回路部22を含んで構成された電子制
御式無段変速装置全体とともに概略的に示す。
御装置の一例を、それが適用されて、上述のエン
ジン1から駆動輪12に至る動力伝達系に介設さ
れたクラツチ7、切換歯車列8、無段変速機9及
び電子制御回路部22を含んで構成された電子制
御式無段変速装置全体とともに概略的に示す。
ここで、電子制御回路部22からの諸制御信号
S1〜S6は、クラツチ接続制御信号S1がクラ
ツチ制御弁29の接続ソレノイド30にこれを励
磁すべく、クラツチ遮断制御信号S2がクラツチ
制御弁29の遮断ソレノイド31にこれを励磁す
べく、シフトアツプ制御信号S3が変速制御弁3
2の増速ソレノイド33にこれを所定のデユーテ
イで励磁すべく、シフトダウン制御信号S4が変
速制御弁32の減速ソレノイド34にこれを所定
のデユーテイで励磁すべく、ライン圧制御信号S
5がライン圧制御弁37にこれを後述する如くに
作動させるべく、そして、スロツトル制御信号S
6がスロツトルアクチユエータ4にこれを作動さ
せてスロツトルバルブ3の開度を調整すべく、
夫々、供給されるものとされている。
S1〜S6は、クラツチ接続制御信号S1がクラ
ツチ制御弁29の接続ソレノイド30にこれを励
磁すべく、クラツチ遮断制御信号S2がクラツチ
制御弁29の遮断ソレノイド31にこれを励磁す
べく、シフトアツプ制御信号S3が変速制御弁3
2の増速ソレノイド33にこれを所定のデユーテ
イで励磁すべく、シフトダウン制御信号S4が変
速制御弁32の減速ソレノイド34にこれを所定
のデユーテイで励磁すべく、ライン圧制御信号S
5がライン圧制御弁37にこれを後述する如くに
作動させるべく、そして、スロツトル制御信号S
6がスロツトルアクチユエータ4にこれを作動さ
せてスロツトルバルブ3の開度を調整すべく、
夫々、供給されるものとされている。
そして、クラツチアクチユエータ41、無段変
速機9及びシフトアクチユエータ44には、上述
のクラツチ制御弁29、変速制御弁32及び運転
者のマニユアル操作によつてシフトレバー27が
リバースR、ニユートラルN、ドライブD、ロー
Lの各変速位置に切換えられて制御されるシフト
制御弁43の各々を介して、オイルポンプ36に
よりオイルタンクからフイルタ35を介して吸引
されて吐出される作動圧油が各油路を通じて供給
される。
速機9及びシフトアクチユエータ44には、上述
のクラツチ制御弁29、変速制御弁32及び運転
者のマニユアル操作によつてシフトレバー27が
リバースR、ニユートラルN、ドライブD、ロー
Lの各変速位置に切換えられて制御されるシフト
制御弁43の各々を介して、オイルポンプ36に
よりオイルタンクからフイルタ35を介して吸引
されて吐出される作動圧油が各油路を通じて供給
される。
このように作動圧油が供給されて制御される電
子制御式無段変速装置は、以下に述べるようにし
て、エンジン1の出力の駆動輪12への伝達及び
それに関する制御を行うことができるように構成
されている。
子制御式無段変速装置は、以下に述べるようにし
て、エンジン1の出力の駆動輪12への伝達及び
それに関する制御を行うことができるように構成
されている。
即ち、エンジン1の出力軸6の回転は、先ず、
出力軸6の端部に設けられたフライホイール38
に断続的に圧接結合し、出力軸6と同軸的に回動
するクラツチ7に伝達される。このクラツチ7は
フライホイール38に圧接する摩擦板39と、こ
の摩擦板39を押圧する押圧板が固着されたダイ
アフラム状のクラツチスプリング40とを有して
おり、クラツチ接続制御信号S1がクラツチ制御
弁29の接続ソレノイド30に送出されるときに
は、接続ソレノイド30が励磁されてオン状態と
なり、これにより、作動圧油が開口ポートからク
ラツチアクチユエータ41に供給されて、その内
部でピストンがスプリングの弾力に抗して移動
し、レバー42を反時計回りに回動せしめる。こ
の結果、開状態のクラツチスプリング40が閉じ
る状態に動かされて、摩擦板39を押圧し、クラ
ツチ7が接続状態とされる。これにより、エンジ
ン1の出力軸6の回転がクラツチ7の出力側に伝
達される。
出力軸6の端部に設けられたフライホイール38
に断続的に圧接結合し、出力軸6と同軸的に回動
するクラツチ7に伝達される。このクラツチ7は
フライホイール38に圧接する摩擦板39と、こ
の摩擦板39を押圧する押圧板が固着されたダイ
アフラム状のクラツチスプリング40とを有して
おり、クラツチ接続制御信号S1がクラツチ制御
弁29の接続ソレノイド30に送出されるときに
は、接続ソレノイド30が励磁されてオン状態と
なり、これにより、作動圧油が開口ポートからク
ラツチアクチユエータ41に供給されて、その内
部でピストンがスプリングの弾力に抗して移動
し、レバー42を反時計回りに回動せしめる。こ
の結果、開状態のクラツチスプリング40が閉じ
る状態に動かされて、摩擦板39を押圧し、クラ
ツチ7が接続状態とされる。これにより、エンジ
ン1の出力軸6の回転がクラツチ7の出力側に伝
達される。
また、クラツチ遮断制御信号S2がクラツチ制
御弁29の遮断ソレノイド31に送出されるとき
には、遮断ソレノイド31が励磁されてオンとさ
れ、クラツチアクチユエータ41から作動圧油が
排出されるとともに、その内部でスプリングの弾
力によりピストンが戻されて、クラツチスプリン
グ40が開く状態となる。これにより、摩擦板3
9のフライホイール38に対する押圧状態が解除
されて、クラツチ7が切断状態とされる。この状
態では、エンジン1の出力軸6の回転はクラツチ
7の出力側に伝達されない。
御弁29の遮断ソレノイド31に送出されるとき
には、遮断ソレノイド31が励磁されてオンとさ
れ、クラツチアクチユエータ41から作動圧油が
排出されるとともに、その内部でスプリングの弾
力によりピストンが戻されて、クラツチスプリン
グ40が開く状態となる。これにより、摩擦板3
9のフライホイール38に対する押圧状態が解除
されて、クラツチ7が切断状態とされる。この状
態では、エンジン1の出力軸6の回転はクラツチ
7の出力側に伝達されない。
さらに、クラツチ制御弁29の接続ソレノイド
30及び遮断ソレノイド31に対して、クラツチ
接続制御信号S1及びクラツチ遮断制御信号S2
のいずれも送出されないときには、クラツチ制御
弁29の開口ポートが閉ざされ、クラツチアクチ
ユエータ41内のピストンはその直前の状態に維
持され、従つて、摩擦板39のフライホイール3
8に対する押圧状態が保持される。
30及び遮断ソレノイド31に対して、クラツチ
接続制御信号S1及びクラツチ遮断制御信号S2
のいずれも送出されないときには、クラツチ制御
弁29の開口ポートが閉ざされ、クラツチアクチ
ユエータ41内のピストンはその直前の状態に維
持され、従つて、摩擦板39のフライホイール3
8に対する押圧状態が保持される。
このように作動するクラツチ7の出力側には、
無段変速機9の入力軸16へ、シフトレバー27
の前述した各変速位置に応じて、エンジン1の出
力軸6の回転が伝達されるように切換歯車列8が
設けられている。この切換歯車列8は、シフトレ
バー27がドライブDもしくはローLの位置にさ
れると、シフトアクチユエータ44のピストンが
図のD方向に移動し、クラツチ7の出力軸14に
固着された前進用の歯車45に無段変速機9の入
力軸16に設けられた歯車46が係合して、無段
変速機9の入力軸16をクラツチ7の出力軸14
と逆方向に回転せしめる。一方、シフトレバー2
7がリバースRの位置にされると、シフトアクチ
ユエータ44のピストンが図のR方向に移動し、
無段変速機9の入力軸16に設けられた歯車47
がクラツチ7の出力軸14に固着された後退用の
歯車48に係合している遊び歯車49と係合し
て、無段変速機9の入力軸16を上述のドライブ
Dの場合とは、逆方向、即ち、クラツチ7の出力
軸14と同方向に回動せしめる。さらに、シフト
レバー27がニユートラルNの位置にされるとき
には、シフトアクチユエータ44のピストンがシ
リンダの中央部に保持され、クラツチ7の出力軸
14の回転が無段変速機9の入力軸16に伝達さ
れないようになされる。
無段変速機9の入力軸16へ、シフトレバー27
の前述した各変速位置に応じて、エンジン1の出
力軸6の回転が伝達されるように切換歯車列8が
設けられている。この切換歯車列8は、シフトレ
バー27がドライブDもしくはローLの位置にさ
れると、シフトアクチユエータ44のピストンが
図のD方向に移動し、クラツチ7の出力軸14に
固着された前進用の歯車45に無段変速機9の入
力軸16に設けられた歯車46が係合して、無段
変速機9の入力軸16をクラツチ7の出力軸14
と逆方向に回転せしめる。一方、シフトレバー2
7がリバースRの位置にされると、シフトアクチ
ユエータ44のピストンが図のR方向に移動し、
無段変速機9の入力軸16に設けられた歯車47
がクラツチ7の出力軸14に固着された後退用の
歯車48に係合している遊び歯車49と係合し
て、無段変速機9の入力軸16を上述のドライブ
Dの場合とは、逆方向、即ち、クラツチ7の出力
軸14と同方向に回動せしめる。さらに、シフト
レバー27がニユートラルNの位置にされるとき
には、シフトアクチユエータ44のピストンがシ
リンダの中央部に保持され、クラツチ7の出力軸
14の回転が無段変速機9の入力軸16に伝達さ
れないようになされる。
クラツチ7の出力軸14の回転が伝達される無
段変速機9は、切換歯車列8の出力軸と同軸的に
回転する入力軸16と、この入力軸16と一体的
に回転駆動される駆動プーリ50と、この駆動プ
ーリ50の回転がVベルト51を介して伝達され
る従動プーリ52と、この従動プーリ52と一体
的に回動する出力軸10とを有している。
段変速機9は、切換歯車列8の出力軸と同軸的に
回転する入力軸16と、この入力軸16と一体的
に回転駆動される駆動プーリ50と、この駆動プ
ーリ50の回転がVベルト51を介して伝達され
る従動プーリ52と、この従動プーリ52と一体
的に回動する出力軸10とを有している。
駆動プーリ50は、可動円錐板50aと固定円
錐板50bとを有しており、これら可動円錐板5
0aと固定円錐板50bとは、互いにその円錐状
の面を対向してV字状のプーリ溝を形成してい
る。可動円錐板50aは、その背後にシリンダ室
50cが設けられており、このシリンダ室50c
への作動圧油の供給状態により固定円錐板50b
と近接もしくは離隔するように軸方向に摺動可能
であり、また、固定円錐板50bは入力軸16に
固着されている。一方、従動プーリ52も上述の
駆動プーリ50と同様な構成であつて、可動円錐
板52aと固定円錐板52bによりV字状のプー
リ溝を形成しており、可動円錐板52aは、その
背後に設けられたシリンダ室52cへの作動圧油
の供給状態により固定円錐板52bと近接するよ
うに軸方向に摺動可能であり、また、固定円錐板
52bは出力軸10に固着されている。
錐板50bとを有しており、これら可動円錐板5
0aと固定円錐板50bとは、互いにその円錐状
の面を対向してV字状のプーリ溝を形成してい
る。可動円錐板50aは、その背後にシリンダ室
50cが設けられており、このシリンダ室50c
への作動圧油の供給状態により固定円錐板50b
と近接もしくは離隔するように軸方向に摺動可能
であり、また、固定円錐板50bは入力軸16に
固着されている。一方、従動プーリ52も上述の
駆動プーリ50と同様な構成であつて、可動円錐
板52aと固定円錐板52bによりV字状のプー
リ溝を形成しており、可動円錐板52aは、その
背後に設けられたシリンダ室52cへの作動圧油
の供給状態により固定円錐板52bと近接するよ
うに軸方向に摺動可能であり、また、固定円錐板
52bは出力軸10に固着されている。
これら、駆動プーリ50と従動プーリ52に形
成された各プーリ溝に対してVベルト51が張架
され、これにより、駆動プーリ50の回転が従動
プーリ52に伝達される。そして、駆動プーリ5
0の回転を従動プーリ52へ伝達する際には、駆
動プーリ50のプーリ溝の幅で定まるVベルト5
1の駆動プーリ50側における回転半径と、従動
プーリ52のプーリ溝の幅で定まるVベルト51
の従動プーリ52側における回転半径とを変更す
ることにより駆動プーリ50と従動プーリ52と
の回転比を変えることができるものとなつてい
る。
成された各プーリ溝に対してVベルト51が張架
され、これにより、駆動プーリ50の回転が従動
プーリ52に伝達される。そして、駆動プーリ5
0の回転を従動プーリ52へ伝達する際には、駆
動プーリ50のプーリ溝の幅で定まるVベルト5
1の駆動プーリ50側における回転半径と、従動
プーリ52のプーリ溝の幅で定まるVベルト51
の従動プーリ52側における回転半径とを変更す
ることにより駆動プーリ50と従動プーリ52と
の回転比を変えることができるものとなつてい
る。
駆動プーリ50及び従動プーリ52の夫々のプ
ーリ溝の幅の変更は、夫々の可動円錐板50a及
び52aを軸方向に摺動させることにより行わ
れ、斯かる可動円錐板50a及び52aの摺動制
御が、前述した電子制御回路部22からのシフト
アツプ制御信号S3及びシフトダウン制御信号S
4を受ける変速制御弁32により行われる。即
ち、電子制御回路部22からのシフトアツプ制御
信号S3が変速制御弁32の増速ソレノイド33
に供給されたときには、増速ソレノイド33が間
歇的に通電励磁されてオン・オフ状態にされ、こ
れによりシフトアツプ制御信号S3の制御デユー
テイに応じて駆動プーリ50のシリンダ室50c
に作動圧油が供給されるとともに従動プーリ52
のシリンダ室52cから作動圧油が排除され、一
方、シフトダウン制御信号S4が減速ソレノイド
34に供給されたときには、減速ソレノイド34
が間歇的に励磁されてオン・オフ状態にされ、こ
れにより、シフトダウン制御信号S4の制御デユ
ーテイに応じて従動プーリ52のシリンダ室52
cに作動圧油が供給されるとともに駆動プーリ5
0のシリンダ室50cから作動圧油が排除され
る。また、増速ソレノイド33及び減速ソレノイ
ド34が共にオフ状態とされたときには、駆動プ
ーリ50及び従動プーリ52の夫々のシリンダ室
50c及び52cに対する作動圧油の供給及び排
除が停止される。
ーリ溝の幅の変更は、夫々の可動円錐板50a及
び52aを軸方向に摺動させることにより行わ
れ、斯かる可動円錐板50a及び52aの摺動制
御が、前述した電子制御回路部22からのシフト
アツプ制御信号S3及びシフトダウン制御信号S
4を受ける変速制御弁32により行われる。即
ち、電子制御回路部22からのシフトアツプ制御
信号S3が変速制御弁32の増速ソレノイド33
に供給されたときには、増速ソレノイド33が間
歇的に通電励磁されてオン・オフ状態にされ、こ
れによりシフトアツプ制御信号S3の制御デユー
テイに応じて駆動プーリ50のシリンダ室50c
に作動圧油が供給されるとともに従動プーリ52
のシリンダ室52cから作動圧油が排除され、一
方、シフトダウン制御信号S4が減速ソレノイド
34に供給されたときには、減速ソレノイド34
が間歇的に励磁されてオン・オフ状態にされ、こ
れにより、シフトダウン制御信号S4の制御デユ
ーテイに応じて従動プーリ52のシリンダ室52
cに作動圧油が供給されるとともに駆動プーリ5
0のシリンダ室50cから作動圧油が排除され
る。また、増速ソレノイド33及び減速ソレノイ
ド34が共にオフ状態とされたときには、駆動プ
ーリ50及び従動プーリ52の夫々のシリンダ室
50c及び52cに対する作動圧油の供給及び排
除が停止される。
従つて、増速ソレノイド33がシフトアツプ制
御信号S3によりオン・オフ状態にされる場合に
は、可動円錐板50aが固定円錐板50bに近接
する方向に移動せしめられて、可動円錐板50a
と固定円錐板50bとで形成されるプーリ溝の幅
が縮小され、Vベルト51の駆動プーリ50側に
おける回転半径が拡大する。また、これと同時
に、可動円錐板52aが固定円錐板52bから離
隔する方向に移動せしめられて、可動円錐板52
aと固定円錐板52bとで形成されるプーリ溝の
幅が拡大され、Vベルト51の従動プーリ52側
における回転半径が縮小される。従つて、無段変
速機9における変速比が小となる。一方、減速ソ
レノイド34がシフトダウン制御信号S4により
オン・オフ状態とされる場合には、上述の場合と
逆に、駆動プーリ50のプーリ溝の幅が拡大され
て、Vベルト51の駆動プーリ50側における回
転半径が縮小され、これと同時に、従動プーリ5
2のプーリ溝の幅が縮小されて、Vベルト51の
従動プーリ52側における回転半径が拡大され
る。従つて、この場合には、無段変速機9におけ
る変速比が大とされる。さらに、増速ソレノイド
33及び減速ソレノイド34に対して、シフトア
ツプ制御信号S3及びシフトダウン制御信号S4
のいずれもが送出されず、各ソレノイドがオフ状
態とされる場合には、駆動プーリ50及び従動プ
ーリ52の夫々のプーリ溝の幅は変化せしめられ
ずに維持され、従つて、Vベルト51の駆動プー
リ50側及び従動プーリ52側における夫々の回
転半径が維持されて、無段変速機9における変速
比が、増速ソレノイド33及び減速ソレノイド3
4がオフ状態とされた直前のものに保たれる。
御信号S3によりオン・オフ状態にされる場合に
は、可動円錐板50aが固定円錐板50bに近接
する方向に移動せしめられて、可動円錐板50a
と固定円錐板50bとで形成されるプーリ溝の幅
が縮小され、Vベルト51の駆動プーリ50側に
おける回転半径が拡大する。また、これと同時
に、可動円錐板52aが固定円錐板52bから離
隔する方向に移動せしめられて、可動円錐板52
aと固定円錐板52bとで形成されるプーリ溝の
幅が拡大され、Vベルト51の従動プーリ52側
における回転半径が縮小される。従つて、無段変
速機9における変速比が小となる。一方、減速ソ
レノイド34がシフトダウン制御信号S4により
オン・オフ状態とされる場合には、上述の場合と
逆に、駆動プーリ50のプーリ溝の幅が拡大され
て、Vベルト51の駆動プーリ50側における回
転半径が縮小され、これと同時に、従動プーリ5
2のプーリ溝の幅が縮小されて、Vベルト51の
従動プーリ52側における回転半径が拡大され
る。従つて、この場合には、無段変速機9におけ
る変速比が大とされる。さらに、増速ソレノイド
33及び減速ソレノイド34に対して、シフトア
ツプ制御信号S3及びシフトダウン制御信号S4
のいずれもが送出されず、各ソレノイドがオフ状
態とされる場合には、駆動プーリ50及び従動プ
ーリ52の夫々のプーリ溝の幅は変化せしめられ
ずに維持され、従つて、Vベルト51の駆動プー
リ50側及び従動プーリ52側における夫々の回
転半径が維持されて、無段変速機9における変速
比が、増速ソレノイド33及び減速ソレノイド3
4がオフ状態とされた直前のものに保たれる。
このように、駆動プーリ50及び従動プーリ5
2の夫々のシリンダ室50c及び52cに対する
作動圧油の供給状態が変化せしめられることによ
り、変速比を連続的に変え得るようにされた無段
変速機9においては、要求される走行駆動力が大
である程、Vベルト51に対する可動円錐板50
a及び52aの押圧力を増大させて、Vベルト5
1によるベルト伝達力(Vベルト51の伝達トル
ク容量)を増加させる必要がある。このため本例
においては、オイルポンプ36から変速制御弁3
2を介してシリンダ室50cもしくは52cに供
給される作動圧油の油圧、即ち、ライン圧が、電
子制御回路部22からのライン圧制御信号S5を
受けるライン圧制御弁37によつて調整されるよ
うになされている。即ち、ライン圧制御弁37
は、例えば、ソレノイド37aに供給されるライ
ン圧制御信号S5のレベルの大小に応じて、そこ
を通過して排出される油量を変化させることがで
きるようにされており、この場合、ライン圧制御
信号S5のレベルが大である程排出される油量が
減少せしめられてライン圧が大とされる。
2の夫々のシリンダ室50c及び52cに対する
作動圧油の供給状態が変化せしめられることによ
り、変速比を連続的に変え得るようにされた無段
変速機9においては、要求される走行駆動力が大
である程、Vベルト51に対する可動円錐板50
a及び52aの押圧力を増大させて、Vベルト5
1によるベルト伝達力(Vベルト51の伝達トル
ク容量)を増加させる必要がある。このため本例
においては、オイルポンプ36から変速制御弁3
2を介してシリンダ室50cもしくは52cに供
給される作動圧油の油圧、即ち、ライン圧が、電
子制御回路部22からのライン圧制御信号S5を
受けるライン圧制御弁37によつて調整されるよ
うになされている。即ち、ライン圧制御弁37
は、例えば、ソレノイド37aに供給されるライ
ン圧制御信号S5のレベルの大小に応じて、そこ
を通過して排出される油量を変化させることがで
きるようにされており、この場合、ライン圧制御
信号S5のレベルが大である程排出される油量が
減少せしめられてライン圧が大とされる。
上述の如くの本発明に係る無段変速機の変速比
制御装置の一例においては、車輌の加速時に、ア
クセル開度検出センサ24により検出されるアク
セル開度αの変化から、加速のためアクセルペダ
ル23が踏込まれたことが検知される。そして、
電子制御回路部22により、アクセル開度αの変
化分α′に基づいて、そのとき得られるべき車輌の
加速度が目標車輌加速度GTとして設定され、こ
の目標車輌加速度GTが、アクセルペダル23が
加速のため踏込まれている期間中継続的に、しか
も、最小燃料消費量のもとに得られるようになる
エンジン回転数Ne及びスロツトルバルブ開度Th
が、目標エンジン回転数TNe及び目標スロツト
ルバルブ開度TThとして夫々設定される。そし
て、斯かる目標エンジン回転数TNeが得られる
ように変速制御弁32にシフトアツプ制御信号S
3もしくはシフトダウン制御信号S4が供給され
て無段変速機9の変速比の制御が行われるととも
に、斯かる目標スロツトルバルブ開度TThが得
られるようにスロツトルアクチユエータ4にスロ
ツトル制御信号S6が供給されてスロツトルバル
ブ3の制御が行われる。
制御装置の一例においては、車輌の加速時に、ア
クセル開度検出センサ24により検出されるアク
セル開度αの変化から、加速のためアクセルペダ
ル23が踏込まれたことが検知される。そして、
電子制御回路部22により、アクセル開度αの変
化分α′に基づいて、そのとき得られるべき車輌の
加速度が目標車輌加速度GTとして設定され、こ
の目標車輌加速度GTが、アクセルペダル23が
加速のため踏込まれている期間中継続的に、しか
も、最小燃料消費量のもとに得られるようになる
エンジン回転数Ne及びスロツトルバルブ開度Th
が、目標エンジン回転数TNe及び目標スロツト
ルバルブ開度TThとして夫々設定される。そし
て、斯かる目標エンジン回転数TNeが得られる
ように変速制御弁32にシフトアツプ制御信号S
3もしくはシフトダウン制御信号S4が供給され
て無段変速機9の変速比の制御が行われるととも
に、斯かる目標スロツトルバルブ開度TThが得
られるようにスロツトルアクチユエータ4にスロ
ツトル制御信号S6が供給されてスロツトルバル
ブ3の制御が行われる。
この場合、車輌が走行中アクセルペダル23が
踏込まれて、加速状態に入り、例えば、第4図に
て横軸に車速Vをとり、縦軸に走行駆動力Feを
とつて示される走行駆動力特性において、カーブ
F1上の点d1からカーブF2上の点d2に移行したとす
ると、この点d2と点d1との間の駆動力の差に応じ
た加速度が目標車輌加速度GTとされる。これら
の点d1及びd2は、アクセル開度α、加速のためア
クセルペダルが踏込まれたときのアクセル開度α
の変化分α′及び車速Vをあらわす無段変速機9の
出力軸回転数No等から知ることができる。そし
て、この目標車輌加速度GTを、車輌の加速状態
が解除されて、再びカーブF1上の点d4に戻るまで
の間継続的に保つには、点d2を通る走行駆動力特
性カーブF2上を点d4に対応する点d3まで移行する
ことが必要となる。このためには、エンジン1
は、カーブF2上の点d2から点d3の間を横切るエン
ジン出力をパラメータとした走行駆動特性カーブ
Wに従つて、そのエンジン出力をω1→ω2→ω3→
ω4と順次変化せしめていくことが要求される。
そして、本例においては、斯かるエンジン出力の
ω1→ω2→ω3→ω4という変化が最小燃料消費量の
もとに得られるようにエンジン回転数Ne及びス
ロツトルバルブ開度Thが制御される。
踏込まれて、加速状態に入り、例えば、第4図に
て横軸に車速Vをとり、縦軸に走行駆動力Feを
とつて示される走行駆動力特性において、カーブ
F1上の点d1からカーブF2上の点d2に移行したとす
ると、この点d2と点d1との間の駆動力の差に応じ
た加速度が目標車輌加速度GTとされる。これら
の点d1及びd2は、アクセル開度α、加速のためア
クセルペダルが踏込まれたときのアクセル開度α
の変化分α′及び車速Vをあらわす無段変速機9の
出力軸回転数No等から知ることができる。そし
て、この目標車輌加速度GTを、車輌の加速状態
が解除されて、再びカーブF1上の点d4に戻るまで
の間継続的に保つには、点d2を通る走行駆動力特
性カーブF2上を点d4に対応する点d3まで移行する
ことが必要となる。このためには、エンジン1
は、カーブF2上の点d2から点d3の間を横切るエン
ジン出力をパラメータとした走行駆動特性カーブ
Wに従つて、そのエンジン出力をω1→ω2→ω3→
ω4と順次変化せしめていくことが要求される。
そして、本例においては、斯かるエンジン出力の
ω1→ω2→ω3→ω4という変化が最小燃料消費量の
もとに得られるようにエンジン回転数Ne及びス
ロツトルバルブ開度Thが制御される。
ところで、第5図に示される如く、横軸にエン
ジン回転数Neをとり、縦軸にエンジントルクT
をとつて示すエンジン1の動力源特性には最適燃
料消費ゾーンZが存在するが、上述の制御にあた
つては、このゾーンZをエンジン出力をパラメー
タとする動力源特性カーブW′のうちのエンジン
出力がω1,ω2,ω3,ω4であるものが横切る点e1,
e2,e3,e4におけるエンジン回転数Ne1,Ne2,
Ne3,Ne4が夫々目標エンジン回転数TNeとさ
れ、また、スロツトルバルブ開度Thをパラメー
タとする動力源特性カーブTHのうちの、点e1,
e2,e3,e4を通るもののスロツトルバルブ開度
Th1,Th2,Th3,Th4が夫々目標スロツトルバ
ルブ開度TThとされる。そして、電子制御回路
部22からのシフトアツプ制御信号S3及びシフ
トダウン制御信号S4が、所定の態様で変速制御
弁32の増速ソレノイド33及び減速ソレノイド
34に供給され、これにより、目標エンジン回転
数TNeが順次達成されていくような無段変速機
9の変速比制御が行われるとともに、電子制御回
路部22からのスロツトル制御信号S6が所定の
態様でスロツトルアクチユエータ4に供給され、
上述の目標スロツトルバルブ開度TThが順次達
成されるようなスロツトバルブ3の開度制御が行
われる。これにより、車輌の加速時、エンジン1
は最適燃料消費状態でそのエンジン出力がω1→
ω2→ω3→ω4と順次変化するものとなり、その結
果、アクセルペダル23が加速のため踏込まれて
いる期間中、設定された目標車輌加速度GTが継
続して得られることになる。
ジン回転数Neをとり、縦軸にエンジントルクT
をとつて示すエンジン1の動力源特性には最適燃
料消費ゾーンZが存在するが、上述の制御にあた
つては、このゾーンZをエンジン出力をパラメー
タとする動力源特性カーブW′のうちのエンジン
出力がω1,ω2,ω3,ω4であるものが横切る点e1,
e2,e3,e4におけるエンジン回転数Ne1,Ne2,
Ne3,Ne4が夫々目標エンジン回転数TNeとさ
れ、また、スロツトルバルブ開度Thをパラメー
タとする動力源特性カーブTHのうちの、点e1,
e2,e3,e4を通るもののスロツトルバルブ開度
Th1,Th2,Th3,Th4が夫々目標スロツトルバ
ルブ開度TThとされる。そして、電子制御回路
部22からのシフトアツプ制御信号S3及びシフ
トダウン制御信号S4が、所定の態様で変速制御
弁32の増速ソレノイド33及び減速ソレノイド
34に供給され、これにより、目標エンジン回転
数TNeが順次達成されていくような無段変速機
9の変速比制御が行われるとともに、電子制御回
路部22からのスロツトル制御信号S6が所定の
態様でスロツトルアクチユエータ4に供給され、
上述の目標スロツトルバルブ開度TThが順次達
成されるようなスロツトバルブ3の開度制御が行
われる。これにより、車輌の加速時、エンジン1
は最適燃料消費状態でそのエンジン出力がω1→
ω2→ω3→ω4と順次変化するものとなり、その結
果、アクセルペダル23が加速のため踏込まれて
いる期間中、設定された目標車輌加速度GTが継
続して得られることになる。
そして、本例では、上述の如くにして設定され
た目標車輌加速度GTを達成すべく無段変速機9
の変速比を変化させるに際して、設定された目標
車輌加速度GTがその時の実際の加速度との差が
大なるものであるとき、即ち、アクセル開度αの
変化分α′が大であるときには、それが実際の加速
度との差が小なるものであるときに比して、車輌
加速度の変化を迅速になし、目標車輌加速度GT
を達成するまでに要される時間を短縮するように
される。このため、実際の車輌加速度Gと目標車
輌加速度GTとの差の絶対値を求め、この差の絶
対値が大になる程シフトアツプ制御信号S3もし
くはシフトダウン制御信号S4の制御デユーテイ
を大にし、無段変速機9の変速比変化速度dn/dtを 増大させるようになす制御が行われる。
た目標車輌加速度GTを達成すべく無段変速機9
の変速比を変化させるに際して、設定された目標
車輌加速度GTがその時の実際の加速度との差が
大なるものであるとき、即ち、アクセル開度αの
変化分α′が大であるときには、それが実際の加速
度との差が小なるものであるときに比して、車輌
加速度の変化を迅速になし、目標車輌加速度GT
を達成するまでに要される時間を短縮するように
される。このため、実際の車輌加速度Gと目標車
輌加速度GTとの差の絶対値を求め、この差の絶
対値が大になる程シフトアツプ制御信号S3もし
くはシフトダウン制御信号S4の制御デユーテイ
を大にし、無段変速機9の変速比変化速度dn/dtを 増大させるようになす制御が行われる。
このように無段変速機9の変速比変化速度dn/dt
の制御がなされると、第6図A及びBにおいて、
縦軸に回転数(rpm)及び変速比がとられ、横軸
に時間(sec)がとられて、例えば、アクセルペ
ダル23が踏込まれる加速時におけるアクセル開
度αの変化分α′が同一にされたもとでの無段変速
機9の入力軸回転数Np、出力軸回転数Ns及び変
速比nの変化が、夫々、変速比変化速度dn/dtが常 に一定となるように設定されている場合(第6図
A)と車輌加速度Gと目標車輌加速度GTの差の
絶対値が大になる程増大されるようになされた場
合(第6図B)とに別けられて示される如く、変
速比変化速度dn/dtが常に一定となるようにされれ ている場合には、アクセルペダル23が踏込まれ
ると、入力軸回転数Npが立ち上がつて時間t1で
目標エンジン回転数TNeに対応する回転数TNp
に達するのに対し、変速比変化速度dn/dtが車輌加 速度Gと目標車輌加速度GTの差の絶対値が大に
なる程増大されるようになされた場合には、アク
セルペダル23が踏込まれると入力軸回転数Np
が急速に立ち上がつて時間t2で目標エンジン回転
数TNeに対応する回転数TNpに達し、入力軸回
転数Npが目標エンジン回転数TNeに対応する回
転数TNpに達するまでの時間が、変速比変化速
度dn/dtが常に一定となるようにされている場合に 比して極めて短いものとなり、このため、無段変
速機9の変速動作が素早く行われてこれが搭載さ
れた車輌の加速応答性が著しく向上される。
縦軸に回転数(rpm)及び変速比がとられ、横軸
に時間(sec)がとられて、例えば、アクセルペ
ダル23が踏込まれる加速時におけるアクセル開
度αの変化分α′が同一にされたもとでの無段変速
機9の入力軸回転数Np、出力軸回転数Ns及び変
速比nの変化が、夫々、変速比変化速度dn/dtが常 に一定となるように設定されている場合(第6図
A)と車輌加速度Gと目標車輌加速度GTの差の
絶対値が大になる程増大されるようになされた場
合(第6図B)とに別けられて示される如く、変
速比変化速度dn/dtが常に一定となるようにされれ ている場合には、アクセルペダル23が踏込まれ
ると、入力軸回転数Npが立ち上がつて時間t1で
目標エンジン回転数TNeに対応する回転数TNp
に達するのに対し、変速比変化速度dn/dtが車輌加 速度Gと目標車輌加速度GTの差の絶対値が大に
なる程増大されるようになされた場合には、アク
セルペダル23が踏込まれると入力軸回転数Np
が急速に立ち上がつて時間t2で目標エンジン回転
数TNeに対応する回転数TNpに達し、入力軸回
転数Npが目標エンジン回転数TNeに対応する回
転数TNpに達するまでの時間が、変速比変化速
度dn/dtが常に一定となるようにされている場合に 比して極めて短いものとなり、このため、無段変
速機9の変速動作が素早く行われてこれが搭載さ
れた車輌の加速応答性が著しく向上される。
上述の如くの車輌の加速時における一連の制御
は、電子制御回路部22の主要構成要素である
CPU20の動作に基づいて行われるが、斯かる
CPU20が実行するプログラムの一例を第7図、
第8図及び第9図A及びBのフローチヤートを参
照して説明する。
は、電子制御回路部22の主要構成要素である
CPU20の動作に基づいて行われるが、斯かる
CPU20が実行するプログラムの一例を第7図、
第8図及び第9図A及びBのフローチヤートを参
照して説明する。
まず、第7図に示される如く、スタート後、プ
ロセス60で各部の初期設定を行い、次に、プロ
セス61でまず各センサから得られる信号に基づ
いて得られるデータを入力してプロセス62に進
み、プロセス62でクラツチ制御のためのプログ
ラムを実行し、続いて、プロセス63で変速比及
びスロツトルバルブ開度制御のためのプログラム
を実行してプロセス61に戻る。
ロセス60で各部の初期設定を行い、次に、プロ
セス61でまず各センサから得られる信号に基づ
いて得られるデータを入力してプロセス62に進
み、プロセス62でクラツチ制御のためのプログ
ラムを実行し、続いて、プロセス63で変速比及
びスロツトルバルブ開度制御のためのプログラム
を実行してプロセス61に戻る。
上述のプロセス62において実行されるクラツ
チ制御のためのプログラムの一例は、第8図に示
される如くのものとされる。ここでは、スタート
後、デイシジヨン70で、現在、シフトレバー2
7がニユートラルレンジ(Nレンジ)の位置に置
かれている状態であるか否かを判断し、シフトレ
バー27がニユートラルレンジの位置に置かれて
いる状態である場合には、プロセス71で車速フ
ラグをリセツト状態にして、続くプロセス72で
クラツチ制御弁29の遮断ソレノイド31にクラ
ツチ遮断制御信号S2を送出し、遮断ソレノイド
31をオン状態にするとともに接続ソレノイド3
0をオフ状態とする。これにより、クラツチ7
は、遮断状態とされる。
チ制御のためのプログラムの一例は、第8図に示
される如くのものとされる。ここでは、スタート
後、デイシジヨン70で、現在、シフトレバー2
7がニユートラルレンジ(Nレンジ)の位置に置
かれている状態であるか否かを判断し、シフトレ
バー27がニユートラルレンジの位置に置かれて
いる状態である場合には、プロセス71で車速フ
ラグをリセツト状態にして、続くプロセス72で
クラツチ制御弁29の遮断ソレノイド31にクラ
ツチ遮断制御信号S2を送出し、遮断ソレノイド
31をオン状態にするとともに接続ソレノイド3
0をオフ状態とする。これにより、クラツチ7
は、遮断状態とされる。
デイシジヨン70で、シフトレバー27がニユ
ートラルレンジの位置に置かれている状態でない
と判断された場合には、デイシジヨン73で、現
在の車速Vが、予め設定された所定の車速Vaよ
り大であるか否かを判断する。ここで、車速Va
は、エンジン停止を起こす虞れが大である車速に
設定されており、車速Vが斯かる車速Vaより大
であると判断された場合には、続くプロセス74
で車速フラグをセツトしてデイシジヨン75に進
む。
ートラルレンジの位置に置かれている状態でない
と判断された場合には、デイシジヨン73で、現
在の車速Vが、予め設定された所定の車速Vaよ
り大であるか否かを判断する。ここで、車速Va
は、エンジン停止を起こす虞れが大である車速に
設定されており、車速Vが斯かる車速Vaより大
であると判断された場合には、続くプロセス74
で車速フラグをセツトしてデイシジヨン75に進
む。
デイシジヨン75においては、エンジン回転数
Neの変化分Ne′が正か負かを判断し、エンジン
回転数Neの変化分Ne′が正である場合には、デ
イシジヨン76でエンジン回転数Neがクラツチ
出力軸回転数Ncより大であるか否かを判断する。
エンジン回転数Neがクラツチ出力軸回転数Ncよ
り大であると判断された場合には、プロセス77
でクラツチ制御弁29の接続ソレノイド30にク
ラツチ接続制御信号S1を送出し、接続ソレノイ
ド30をオン状態とするとともに遮断ソレノイド
31をオフ状態にする。これにより、クラツチ7
の摩擦板39がフライホイール38を押圧する状
態にせしめられ、クラツチ7の伝達トルク容量が
漸増していく。また、デイシジヨン76で、エン
ジン回転数Neがクラツチ出力軸回転数Ncより小
であると判断された場合にはプロセス79に進
み、プロセス79でクラツチ接続制御信号S1及
びクラツチ遮断制御信号S2がいずれも送出され
ないようにされ、接続ソレノイド30及び遮断ソ
レノイド31の両者がオフ状態にされる。これに
より、クラツチ7の摩擦板39のフライホイール
38に対する押圧状態が現状維持され、従つて、
クラツチ7の伝達トルク容量が現状維持される。
Neの変化分Ne′が正か負かを判断し、エンジン
回転数Neの変化分Ne′が正である場合には、デ
イシジヨン76でエンジン回転数Neがクラツチ
出力軸回転数Ncより大であるか否かを判断する。
エンジン回転数Neがクラツチ出力軸回転数Ncよ
り大であると判断された場合には、プロセス77
でクラツチ制御弁29の接続ソレノイド30にク
ラツチ接続制御信号S1を送出し、接続ソレノイ
ド30をオン状態とするとともに遮断ソレノイド
31をオフ状態にする。これにより、クラツチ7
の摩擦板39がフライホイール38を押圧する状
態にせしめられ、クラツチ7の伝達トルク容量が
漸増していく。また、デイシジヨン76で、エン
ジン回転数Neがクラツチ出力軸回転数Ncより小
であると判断された場合にはプロセス79に進
み、プロセス79でクラツチ接続制御信号S1及
びクラツチ遮断制御信号S2がいずれも送出され
ないようにされ、接続ソレノイド30及び遮断ソ
レノイド31の両者がオフ状態にされる。これに
より、クラツチ7の摩擦板39のフライホイール
38に対する押圧状態が現状維持され、従つて、
クラツチ7の伝達トルク容量が現状維持される。
一方、デイシジヨン75において、エンジン回
転数Neの変化分Ne′が負であると判断された場
合には、デイシジヨン78に進み、そこで、エン
ジン回転数Neがクラツチ出力軸回転数Ncより小
であるか否かを判断し、エンジン回転数Neがク
ラツチ出力軸回転数Ncより小である場合には、
プロセス77に進む。これにより、上述同様にク
ラツチ7の伝達トルク容量が漸増していく。デイ
シジヨン78において、エンジン回転数Neがク
ラツチ出力軸回転数Ncより小でないと判断され
た場合には、プロセス79に進み、上述した如く
に、接続ソレノイド30及び遮断ソレノイド31
の両者がオフ状態にされる。
転数Neの変化分Ne′が負であると判断された場
合には、デイシジヨン78に進み、そこで、エン
ジン回転数Neがクラツチ出力軸回転数Ncより小
であるか否かを判断し、エンジン回転数Neがク
ラツチ出力軸回転数Ncより小である場合には、
プロセス77に進む。これにより、上述同様にク
ラツチ7の伝達トルク容量が漸増していく。デイ
シジヨン78において、エンジン回転数Neがク
ラツチ出力軸回転数Ncより小でないと判断され
た場合には、プロセス79に進み、上述した如く
に、接続ソレノイド30及び遮断ソレノイド31
の両者がオフ状態にされる。
前述のデイシジヨン73で、現在の所定の車速
Vが車速Vaより大でないと判断された場合には、
デイシジヨン80に進み、そこでアクセルペダル
23がオン状態、即ち、アクセルペダル23が踏
込まれているか否かを判断し、アクセルペダル2
3がオン状態であると判断された場合には、デイ
シジヨン75に進み、以下、上述の如くのフロー
で進む。
Vが車速Vaより大でないと判断された場合には、
デイシジヨン80に進み、そこでアクセルペダル
23がオン状態、即ち、アクセルペダル23が踏
込まれているか否かを判断し、アクセルペダル2
3がオン状態であると判断された場合には、デイ
シジヨン75に進み、以下、上述の如くのフロー
で進む。
一方、デイシジヨン80でアクセルペダル23
がオン状態でないと判断された場合には、デイシ
ジヨン81で車速フラグがセツト状態であるか否
かを判断し、車速フラグがセツト状態である場合
には、デイシジヨン82でブレーキペダル25が
オン状態、即ち、ブレーキペダル25が踏込まれ
ているか否かを判断して、ブレーキペダル25が
オン状態であると判断された場合には、デイシジ
ヨン83へ進む。また、デイシジヨン81におい
て、車速フラグがセツト状態でないと判断された
場合にはプロセス72に進み、上述した如く遮断
ソレノイド31をオン状態にするとともに接続ソ
レノイド30をオフ状態とする。
がオン状態でないと判断された場合には、デイシ
ジヨン81で車速フラグがセツト状態であるか否
かを判断し、車速フラグがセツト状態である場合
には、デイシジヨン82でブレーキペダル25が
オン状態、即ち、ブレーキペダル25が踏込まれ
ているか否かを判断して、ブレーキペダル25が
オン状態であると判断された場合には、デイシジ
ヨン83へ進む。また、デイシジヨン81におい
て、車速フラグがセツト状態でないと判断された
場合にはプロセス72に進み、上述した如く遮断
ソレノイド31をオン状態にするとともに接続ソ
レノイド30をオフ状態とする。
そして、デイシジヨン83において、エンジン
回転数Neが所定の値、例えば1500rpm以下であ
るか否かが判断される。ここで、エンジン回転数
1500rpmは、ブレーキペダル25のオン状態にお
いて、エンジン停止を起こす虞れがある回転数で
あり、エンジン回転数Neが斯かる1500rpm以下
でない場合には、デイシジヨン75へ進み、以
下、上述の如くのフローで進む。そして、エンジ
ン回転数Neが1500rpm以下である場合には、プ
ロセス71に進み、以下、上述の如くのフローで
進む。
回転数Neが所定の値、例えば1500rpm以下であ
るか否かが判断される。ここで、エンジン回転数
1500rpmは、ブレーキペダル25のオン状態にお
いて、エンジン停止を起こす虞れがある回転数で
あり、エンジン回転数Neが斯かる1500rpm以下
でない場合には、デイシジヨン75へ進み、以
下、上述の如くのフローで進む。そして、エンジ
ン回転数Neが1500rpm以下である場合には、プ
ロセス71に進み、以下、上述の如くのフローで
進む。
デイシジヨン82による判断の結果、ブレーキ
ペダル25がオン状態でないと判断された場合に
は、デイシジヨン84に進み、そこで、エンジン
回転数Neが所定の値、例えば1000rpm以下であ
るか否かを判断する。ここで、エンジン回転数
1000rpmは、ブレーキペダル25のオフ状態にお
いて、エンジン停止を起こす虞れのある回転数で
あり、エンジン回転数Neが斯かる1000rpm以下
でない場合には、デイシジヨン75へ進み、以
下、上述の如くのフローで進む。一方、エンジン
回転数Neが1000rpm以下である場合には、プロ
セス71に進み、以下、上述の如くのフローで進
む。
ペダル25がオン状態でないと判断された場合に
は、デイシジヨン84に進み、そこで、エンジン
回転数Neが所定の値、例えば1000rpm以下であ
るか否かを判断する。ここで、エンジン回転数
1000rpmは、ブレーキペダル25のオフ状態にお
いて、エンジン停止を起こす虞れのある回転数で
あり、エンジン回転数Neが斯かる1000rpm以下
でない場合には、デイシジヨン75へ進み、以
下、上述の如くのフローで進む。一方、エンジン
回転数Neが1000rpm以下である場合には、プロ
セス71に進み、以下、上述の如くのフローで進
む。
次に、第7図に示されるプログラムのプロセス
63において実行される変速比及びスロツトルバ
ルブ開度制御のためのプログラムの一例は、第9
図A及びBに示される如くのものとされる。ここ
では、まず、第9図Aに示される如く、スタート
後、デイシジヨン101でアクセル開度信号P1
に基づいてアクセル開度αの変化状況を判断し、
アクセル開度αが増加したと判断された場合に
は、プロセス102に進み、また、アクセル開度
αが変化していないと判断された場合にはデイシ
ジヨン103に進む。
63において実行される変速比及びスロツトルバ
ルブ開度制御のためのプログラムの一例は、第9
図A及びBに示される如くのものとされる。ここ
では、まず、第9図Aに示される如く、スタート
後、デイシジヨン101でアクセル開度信号P1
に基づいてアクセル開度αの変化状況を判断し、
アクセル開度αが増加したと判断された場合に
は、プロセス102に進み、また、アクセル開度
αが変化していないと判断された場合にはデイシ
ジヨン103に進む。
そして、アクセル開度αが増加したと判断され
た場合に進むプロセス102で加速要求を示す変
速フラグをセツトし、プロセス104に進む。一
方、アクセル開度αが変化していないと判断され
た場合に進むデイシジヨン103で変速フラグが
セツト状態にあるか否かを判断し、セツト状態に
あると判断された場合にはプロセス104に進
む。プロセス104では、デイシジヨン101に
おいて用いられたアクセル開度αからその変化分
α′を得、この変化分α′に基づき、第10図に示さ
れる如くの変化分α′と目標車輌加速度GTとの対
応関係を表わすマツプから目標車輌加速度GTを
設定する。続くプロセス105で、車速Vとして
その時の実際の車速Vcを読み込み、続くプロセ
ス106で、勾配信号P9から得られる路面勾配
Kとプロセス105で読み込まれた実際の車速
Vcとに基づいて、その時の車輌の走行抵抗FLを
算出する。なお、この走行抵抗FLは、勾配抵抗
Rkところがり抵抗Rrと空気抵抗Riとから算出さ
れる。
た場合に進むプロセス102で加速要求を示す変
速フラグをセツトし、プロセス104に進む。一
方、アクセル開度αが変化していないと判断され
た場合に進むデイシジヨン103で変速フラグが
セツト状態にあるか否かを判断し、セツト状態に
あると判断された場合にはプロセス104に進
む。プロセス104では、デイシジヨン101に
おいて用いられたアクセル開度αからその変化分
α′を得、この変化分α′に基づき、第10図に示さ
れる如くの変化分α′と目標車輌加速度GTとの対
応関係を表わすマツプから目標車輌加速度GTを
設定する。続くプロセス105で、車速Vとして
その時の実際の車速Vcを読み込み、続くプロセ
ス106で、勾配信号P9から得られる路面勾配
Kとプロセス105で読み込まれた実際の車速
Vcとに基づいて、その時の車輌の走行抵抗FLを
算出する。なお、この走行抵抗FLは、勾配抵抗
Rkところがり抵抗Rrと空気抵抗Riとから算出さ
れる。
続いて、第9図Bに示される如く、プロセス1
07に進み、プロセス104で設定された目標車
輌加速度GTを達成するための走行駆動力Feを、
プロセス106で得られた走行抵抗FLに加速抵
抗Raを加算することにより算出する。そして、
続くプロセス108において、プロセス107で
算出した走行駆動力Feを最小燃料消費量で達成
するために必要とされるエンジン出力Pe、即ち、
前述した第4図に示される如くのエンジン出力
ω1,ω2,ω3,ω4を算出し、プロセス109に進
む。プロセス109では、第5図に示される如く
の点e1,e2,e3,e4においてプロセス108で算
出されたエンジン出力Peを発生させるに必要と
される、前述した第5図においてエンジン回転数
Ne1,Ne2,Ne3,Ne4で示される如くの目標エ
ンジン回転数TNe及び同じく第5図においてス
ロツトルバルブ開度Th1,Th2,Th3,Th4で示
される如くの目標スロツトルバルブ開度TThを
算出する。
07に進み、プロセス104で設定された目標車
輌加速度GTを達成するための走行駆動力Feを、
プロセス106で得られた走行抵抗FLに加速抵
抗Raを加算することにより算出する。そして、
続くプロセス108において、プロセス107で
算出した走行駆動力Feを最小燃料消費量で達成
するために必要とされるエンジン出力Pe、即ち、
前述した第4図に示される如くのエンジン出力
ω1,ω2,ω3,ω4を算出し、プロセス109に進
む。プロセス109では、第5図に示される如く
の点e1,e2,e3,e4においてプロセス108で算
出されたエンジン出力Peを発生させるに必要と
される、前述した第5図においてエンジン回転数
Ne1,Ne2,Ne3,Ne4で示される如くの目標エ
ンジン回転数TNe及び同じく第5図においてス
ロツトルバルブ開度Th1,Th2,Th3,Th4で示
される如くの目標スロツトルバルブ開度TThを
算出する。
次に、プロセス110に進み、変速機出力軸回
転数検出センサ18からの変速機出力軸回転数信
号P8に基づいてその時の実際の車輌加速度Gを
算出し、プロセス111で、プロセス104にお
いて設定された目標車輌加速度GTと実際の車輌
加速度Gとの差の絶対値|GT−G|を算出する。
続いて、プロセス112で、プロセス111にお
いて算出された目標車輌加速度GTと実際の車輌
加速度Gとの差の絶対値|GT−G|に応じて、
この差の絶対値|GT−G|が大である程大とな
るように、目標変速比変化速度dn′/dtを設定し、デ イシジヨン113に進む。
転数検出センサ18からの変速機出力軸回転数信
号P8に基づいてその時の実際の車輌加速度Gを
算出し、プロセス111で、プロセス104にお
いて設定された目標車輌加速度GTと実際の車輌
加速度Gとの差の絶対値|GT−G|を算出する。
続いて、プロセス112で、プロセス111にお
いて算出された目標車輌加速度GTと実際の車輌
加速度Gとの差の絶対値|GT−G|に応じて、
この差の絶対値|GT−G|が大である程大とな
るように、目標変速比変化速度dn′/dtを設定し、デ イシジヨン113に進む。
そして、デイシジヨン113でその時の実際の
エンジン回転数Neが、プロセス109で算出さ
れた目標エンジン回転数TNeより高いか否かを
判断する。この判断の結果、実際のエンジン回転
数Neが目標エンジン回転数TNeより高い場合に
は、プロセス114で、プロセス112で設定さ
れた目標変速比変化速度dn′/dtを達成する制御デユ ーテイを有するシフトアツプ制御信号S3を変速
制御弁32の増速ソレノイド33に送出して増速
ソレノイド33をオン・オフ状態とし、減速ソレ
ノイド34をオフ状態とする。これにより、無段
変速機9における変速比が、目標変速比変化速度
dn′/dtをもつて小とされ、その結果、無段変速機9 の入力軸回転数Npが低下せしめられ、このとき、
クラツチ7は接続状態にあるのでエンジン回転数
Neも低下せしめられる。
エンジン回転数Neが、プロセス109で算出さ
れた目標エンジン回転数TNeより高いか否かを
判断する。この判断の結果、実際のエンジン回転
数Neが目標エンジン回転数TNeより高い場合に
は、プロセス114で、プロセス112で設定さ
れた目標変速比変化速度dn′/dtを達成する制御デユ ーテイを有するシフトアツプ制御信号S3を変速
制御弁32の増速ソレノイド33に送出して増速
ソレノイド33をオン・オフ状態とし、減速ソレ
ノイド34をオフ状態とする。これにより、無段
変速機9における変速比が、目標変速比変化速度
dn′/dtをもつて小とされ、その結果、無段変速機9 の入力軸回転数Npが低下せしめられ、このとき、
クラツチ7は接続状態にあるのでエンジン回転数
Neも低下せしめられる。
一方、デイシジヨン113での判断の結果、エ
ンジン回転数Neが目標エンジン回転数TNeより
低い場合には、プロセス115、プロセス112
で設定された目標変速比変化速度dn′/dtを達成する 制御デユーテイを有するシフトダウン制御信号S
4を変速制御弁32の減速ソレノイド34に送出
して減速ソレノイド34をオン・オフ状態とし、
増速ソレノイド33をオフ状態とする。これによ
り無段変速機9における変速比が、目標変速比変
化速度dn′/dtをもつて大とされ、その結果、無段変 速機9の入力軸回転数Np、従つて、エンジン回
転数Neが上昇せしめられる。このようにして、
プロセス114もしくは115で、実際のエンジ
ン回転数Neを目標エンジン回転数TNeに一致せ
しめるようにする。
ンジン回転数Neが目標エンジン回転数TNeより
低い場合には、プロセス115、プロセス112
で設定された目標変速比変化速度dn′/dtを達成する 制御デユーテイを有するシフトダウン制御信号S
4を変速制御弁32の減速ソレノイド34に送出
して減速ソレノイド34をオン・オフ状態とし、
増速ソレノイド33をオフ状態とする。これによ
り無段変速機9における変速比が、目標変速比変
化速度dn′/dtをもつて大とされ、その結果、無段変 速機9の入力軸回転数Np、従つて、エンジン回
転数Neが上昇せしめられる。このようにして、
プロセス114もしくは115で、実際のエンジ
ン回転数Neを目標エンジン回転数TNeに一致せ
しめるようにする。
続いて、デイシジヨン116に進み、その時の
実際のスロツトルバルブ開度Thがプロセス10
9で算出された目標スロツトルバルブ開度TTh
より大であるか否かを判断し、大である場合に
は、プロセス117で、スロツトルアクチユエー
タ4にスロツトルバルブ開度を減少させるスロツ
トル制御信号S6を送出して、スロツトルバルブ
開度Thを減少せしめ、また、小である場合には、
プロセス118で、スロツトルアクチユエータ4
にスロツトルバルブ開度を増加させるスロツトル
制御信号S6を送出して、スロツトルバルブ開度
Thを増加せしめる。斯かるプロセス117もし
くは118の動作により、実際のスロツトルバル
ブ開度Thを目標スロツトルバルブ開度TThに一
致せしめる。
実際のスロツトルバルブ開度Thがプロセス10
9で算出された目標スロツトルバルブ開度TTh
より大であるか否かを判断し、大である場合に
は、プロセス117で、スロツトルアクチユエー
タ4にスロツトルバルブ開度を減少させるスロツ
トル制御信号S6を送出して、スロツトルバルブ
開度Thを減少せしめ、また、小である場合には、
プロセス118で、スロツトルアクチユエータ4
にスロツトルバルブ開度を増加させるスロツトル
制御信号S6を送出して、スロツトルバルブ開度
Thを増加せしめる。斯かるプロセス117もし
くは118の動作により、実際のスロツトルバル
ブ開度Thを目標スロツトルバルブ開度TThに一
致せしめる。
このようにしてデイシジヨン101からプロセ
ス118に至るフローでは、アクセル踏込み中あ
るいはその後の踏込保持期間中、最小燃料消費量
をもつて所定の目標車輌加速度GTを得るべく変
速比n及びスロツトルバルブ開度Thの制御がな
され、それに加えて、目標車輌加速度GTと実際
の車輌加速度Gとの差の絶対値に応じての、変速
比変化速度制御を行つているのである。
ス118に至るフローでは、アクセル踏込み中あ
るいはその後の踏込保持期間中、最小燃料消費量
をもつて所定の目標車輌加速度GTを得るべく変
速比n及びスロツトルバルブ開度Thの制御がな
され、それに加えて、目標車輌加速度GTと実際
の車輌加速度Gとの差の絶対値に応じての、変速
比変化速度制御を行つているのである。
一方、第9図Aに示される前述したデイシジヨ
ン101において、アクセル開度αが減少してい
ると判断された場合には、プロセス119に進ん
で変速フラグをリセツトした後、プロセス120
に進み、定車速走行の要求を示す車速フラグをリ
セツトし、続いて、前述したデイシジヨン103
において変速フラグがセツト状態でないと判断さ
れた場合とともにデイシジヨン121に進む。デ
イシジヨン121では、シフトレバーポジシヨン
信号P7から判別されるシフトレバー27の位置
がローレンジ(Lレンジ)か否かを判断し、ロー
レンジ(Lレンジ)でないと判断された場合に
は、続くデイシジヨン122で車速フラグがセツ
ト状態か否かを判断する。ここで、車速フラグが
セツト状態でないと判断された場合にはプロセス
123に進み、前述したプロセス105と同様
に、車速Vとしてその時の実際の車速Vcを読み
込み、続くプロセス124で車速フラグをセツト
してプロセス125に進む。一方、デイシジヨン
122において車速フラグがセツト状態にあると
判断された場合には、直接プロセス125に進
む。そして、プロセス125で目標車輌加速度
GTを0に設定してプロセス106に進み、以下、
前述したと同様に、プロセス106〜プロセス1
18を順次実行する。この場合、目標車輌加速度
GTが0に設定されるので加速抵抗Raが0とされ、
プロセス107で算出される車輌の走行駆動力
Feが走行抵抗FLと等しくなつて、車輌は定車速
で走行し、さらに、この定車速走行時においても
最適燃料消費状態が維持される。
ン101において、アクセル開度αが減少してい
ると判断された場合には、プロセス119に進ん
で変速フラグをリセツトした後、プロセス120
に進み、定車速走行の要求を示す車速フラグをリ
セツトし、続いて、前述したデイシジヨン103
において変速フラグがセツト状態でないと判断さ
れた場合とともにデイシジヨン121に進む。デ
イシジヨン121では、シフトレバーポジシヨン
信号P7から判別されるシフトレバー27の位置
がローレンジ(Lレンジ)か否かを判断し、ロー
レンジ(Lレンジ)でないと判断された場合に
は、続くデイシジヨン122で車速フラグがセツ
ト状態か否かを判断する。ここで、車速フラグが
セツト状態でないと判断された場合にはプロセス
123に進み、前述したプロセス105と同様
に、車速Vとしてその時の実際の車速Vcを読み
込み、続くプロセス124で車速フラグをセツト
してプロセス125に進む。一方、デイシジヨン
122において車速フラグがセツト状態にあると
判断された場合には、直接プロセス125に進
む。そして、プロセス125で目標車輌加速度
GTを0に設定してプロセス106に進み、以下、
前述したと同様に、プロセス106〜プロセス1
18を順次実行する。この場合、目標車輌加速度
GTが0に設定されるので加速抵抗Raが0とされ、
プロセス107で算出される車輌の走行駆動力
Feが走行抵抗FLと等しくなつて、車輌は定車速
で走行し、さらに、この定車速走行時においても
最適燃料消費状態が維持される。
また、前述したデイシジヨン121においてロ
ーレンジLであると判断された場合には、プロセ
ス126に進み、ここで、車速Vに応じた目標変
速比nTを設定する。次に、デイシジヨン127に
進んで、その時の入力軸回転数Npと出力軸回転
数Nsとの比Np/Ns、即ち、その時の実際の変速比 nがプロセス126で設定された目標変速比nTよ
り大であるか否かを判断し、大である場合にはプ
ロセス128に進んで、変速比nを小となすべ
く、所定の制御デユーテイを有するシフトアツプ
制御信号S3を形成してこれを増速ソレノイド3
3に送出し、一方、小である場合にはプロセス1
29に進んで、変速比nを大となすべく所定の制
御デユーテイを有するシフトダウン制御信号S4
を形成してこれを減速ソレノイド34に送出して
変速比の制御を行う。
ーレンジLであると判断された場合には、プロセ
ス126に進み、ここで、車速Vに応じた目標変
速比nTを設定する。次に、デイシジヨン127に
進んで、その時の入力軸回転数Npと出力軸回転
数Nsとの比Np/Ns、即ち、その時の実際の変速比 nがプロセス126で設定された目標変速比nTよ
り大であるか否かを判断し、大である場合にはプ
ロセス128に進んで、変速比nを小となすべ
く、所定の制御デユーテイを有するシフトアツプ
制御信号S3を形成してこれを増速ソレノイド3
3に送出し、一方、小である場合にはプロセス1
29に進んで、変速比nを大となすべく所定の制
御デユーテイを有するシフトダウン制御信号S4
を形成してこれを減速ソレノイド34に送出して
変速比の制御を行う。
そして、続くプロセス130において、スロツ
トルバルブ開度Thを減少せしめるべく所定の態
様でスロツトル制御信号S6をスロツトルアクチ
ユエータ4に供給し、これを閉方向に作動させ
る。
トルバルブ開度Thを減少せしめるべく所定の態
様でスロツトル制御信号S6をスロツトルアクチ
ユエータ4に供給し、これを閉方向に作動させ
る。
このように、プロセス126〜プロセス130
においては、車速Vに応じて目標変速比nTが設定
され、この目標変速比nTを達成するように変速比
制御が行われるので、車輌に効果的なエンジンブ
レーキが作用して、スムーズに減速が行われる。
においては、車速Vに応じて目標変速比nTが設定
され、この目標変速比nTを達成するように変速比
制御が行われるので、車輌に効果的なエンジンブ
レーキが作用して、スムーズに減速が行われる。
(発明の効果)
以上の説明から明らかな如く、本発明に係る無
段変速機の変速比制御装置によれば、アクセルペ
ダル等の要求エンジン出力設定手段の操作に応じ
て目標車輌加速度が設定されて、この目標車輌加
速度が継続的に達成されるべく無段変速機構の変
速比が制御され、しかも、変速比変化速度が、目
標車輌加速度と実際の加速度との差の絶対値に応
じて、斯かる差の絶対値が大となる程大となるよ
うに変化せしめられるので、車輌の加速期間中、
車速の上昇による走行抵抗の増加に伴つて走行駆
動力が増大せしめられた要求される車輌加速度が
継続的に得られ、運転者が充分な加速感を得るこ
とができるに加え、運転者が要求する車輌加速度
が、実際の車輌加速度との差が大なるものである
ときには、それが実際の車輌加速度との差が小な
るものであるときに比して、無段変速機構の変速
動作が迅速に行われて車輌加速度が迅速に変化せ
しめられ、それにより、目標車輌加速度に到達す
るまでの時間が短くされて車輌の加速応答性が良
好なものとされる。
段変速機の変速比制御装置によれば、アクセルペ
ダル等の要求エンジン出力設定手段の操作に応じ
て目標車輌加速度が設定されて、この目標車輌加
速度が継続的に達成されるべく無段変速機構の変
速比が制御され、しかも、変速比変化速度が、目
標車輌加速度と実際の加速度との差の絶対値に応
じて、斯かる差の絶対値が大となる程大となるよ
うに変化せしめられるので、車輌の加速期間中、
車速の上昇による走行抵抗の増加に伴つて走行駆
動力が増大せしめられた要求される車輌加速度が
継続的に得られ、運転者が充分な加速感を得るこ
とができるに加え、運転者が要求する車輌加速度
が、実際の車輌加速度との差が大なるものである
ときには、それが実際の車輌加速度との差が小な
るものであるときに比して、無段変速機構の変速
動作が迅速に行われて車輌加速度が迅速に変化せ
しめられ、それにより、目標車輌加速度に到達す
るまでの時間が短くされて車輌の加速応答性が良
好なものとされる。
第1図は本発明に係る無段変速機の変速比制御
装置の基本構成図、第2図は本発明に係る無段変
速機の変速比制御装置の一例が適用される車輌の
駆動制御部を示す概略構成図、第3図は本発明に
係る無段変速機の変速比制御装置の一例をそれが
適用されて構成された電子制御式無段変速装置と
ともに示す概略構成図、第4図,第5図及び第1
0図は第3図に示される例の動作説明に供される
特性図、第6図A及びBは第3図に示される例の
動作特性を従来の無段変速機の変速比制御装置の
動作特性と比較して説明するに供される特性図、
第7図,第8図及び第9図A及びBは第3図に示
される例に用いられる電子制御回路部における動
作プログラムの一例を示すフローチヤートであ
る。 図中、1はエンジン、3はスロツトバルブ、7
はクラツチ、9は無段変速機、22は電子制御回
路部、23はアクセルペダル、24はアクセル開
度検出センサ、32は変速制御弁である。
装置の基本構成図、第2図は本発明に係る無段変
速機の変速比制御装置の一例が適用される車輌の
駆動制御部を示す概略構成図、第3図は本発明に
係る無段変速機の変速比制御装置の一例をそれが
適用されて構成された電子制御式無段変速装置と
ともに示す概略構成図、第4図,第5図及び第1
0図は第3図に示される例の動作説明に供される
特性図、第6図A及びBは第3図に示される例の
動作特性を従来の無段変速機の変速比制御装置の
動作特性と比較して説明するに供される特性図、
第7図,第8図及び第9図A及びBは第3図に示
される例に用いられる電子制御回路部における動
作プログラムの一例を示すフローチヤートであ
る。 図中、1はエンジン、3はスロツトバルブ、7
はクラツチ、9は無段変速機、22は電子制御回
路部、23はアクセルペダル、24はアクセル開
度検出センサ、32は変速制御弁である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 車輌におけるエンジンから車輪に至る動力伝
達径路に設けられた無段変速機構の変速比を変化
させる変速比調整部と、 上記エンジンの負荷を変化させる要求エンジン
出力設定手段の操作状態を検出する操作検出部
と、 上記車輌の加速度を検出する車輌加速度検出部
と、 上記操作検出部により検出された上記要求エン
ジン出力設定手段の操作に応じて目標車輌加速度
を設定する目標車輌加速度設定手段と、 該目標車輌加速度設定手段により設定された目
標車輌加速度を継続的に達成すべく上記変速比調
整部に制御信号を送出する制御信号供給手段と、 上記車輌加速度検出部により検出された実際の
車輌加速度と上記目標車輌加速度との差の絶対値
を算出する演算手段と、 該演算手段から得られる差の絶対値が大である
程上記変速比の変化速度が大となるように上記変
速比調整部を作動せしめるべく、上記制御信号供
給手段から送出される制御信号を変化させる制御
手段と、 を具備することを特徴とする無段変速機の変速比
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59254780A JPS61132435A (ja) | 1984-12-01 | 1984-12-01 | 無段変速機の変速比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59254780A JPS61132435A (ja) | 1984-12-01 | 1984-12-01 | 無段変速機の変速比制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61132435A JPS61132435A (ja) | 1986-06-19 |
JPH0569737B2 true JPH0569737B2 (ja) | 1993-10-01 |
Family
ID=17269778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59254780A Granted JPS61132435A (ja) | 1984-12-01 | 1984-12-01 | 無段変速機の変速比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61132435A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0679885B2 (ja) * | 1987-01-21 | 1994-10-12 | 新キャタピラ−三菱株式会社 | 車輛の走行速度制御システム |
JPH03169753A (ja) * | 1989-11-30 | 1991-07-23 | Toyota Motor Corp | 走行制御装置 |
-
1984
- 1984-12-01 JP JP59254780A patent/JPS61132435A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61132435A (ja) | 1986-06-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |