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JPH0546977Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0546977Y2
JPH0546977Y2 JP1988046718U JP4671888U JPH0546977Y2 JP H0546977 Y2 JPH0546977 Y2 JP H0546977Y2 JP 1988046718 U JP1988046718 U JP 1988046718U JP 4671888 U JP4671888 U JP 4671888U JP H0546977 Y2 JPH0546977 Y2 JP H0546977Y2
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JP
Japan
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plate
seat
hinge knuckle
base plate
lock
Prior art date
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Application number
JP1988046718U
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English (en)
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JPH01148933U (ja
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Publication date
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Publication of JPH01148933U publication Critical patent/JPH01148933U/ja
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Publication of JPH0546977Y2 publication Critical patent/JPH0546977Y2/ja
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両用シートの前後調整装置に関する
ものである。
(従来の技術) 従来、一般の車両用シートにおいては、シート
クツシヨンとシートバツクとを単一の回転中心を
もつヒンジナツクル装置を介して前後方向に傾動
可能に連結してなるリクライニング方式が採用さ
れているが、このような単一の回転中心をもつヒ
ンジナツクル装置を備えたものにあつては、その
傾動角度が大きくなるとシートクツシヨンの後端
とシートバツクの下端部とが相互に干渉すること
から、例えばシートクツシヨンとシートバツクと
を二つ折り状に重ねるような姿勢をとることが困
難であつた。
このことから、例えば特公昭57−9973号公報に
開示される如き2段ヒンジ付き車両用シートが提
案されている。この公知例のものは、第12図に
示すようにシートクツシヨン201側に固定した
クツシヨン側ベースプレート202と中間プレー
ト203とを第1の支軸204を介して枢着する
一方、該中間プレート203とシートバツク20
5側に固定したバツク側ベースプレート206と
を第2の支軸207を介して枢着してなるヒンジ
ナツクル装置200をシートの両側に配置してい
る。また、中間プレート203とバツク側ベース
プレート206との相対回動を規制するために、
バツク側ベースプレート206側に固定されたラ
ツチプレート301と中間プレート203側に枢
着され上記ラツチプレート301と噛合するロツ
クプレート302とからなるラチエツト機構30
0を左右両側にそれぞれ備えている。また、左右
のラチエツト機構を同時操作するために、左右の
ロツクプレート303の支点ピン303相互間を
シートバツク203内を通して設けた回転軸(図
示省略)を介して一体的に連結している。
ところが、この公知例のものにおいては、上述
のようにラチエツト機構300のラツチプレート
301がバツク側ベースプレート206に、また
ロツクプレート302が中間プレート203に取
付けられているため、該ラチエツト機構300を
解除してシートバツク205を前傾させる時でも
支点ピン303に固定された回転軸の位置はその
ままとされる。即ち、シートバツク205と回転
軸とが相対変位する。このため、このシートバツ
ク205内には回転軸との干渉を避けるためのス
ペースを設ける必要があり、その結果、シートバ
ツク内に空洞部をできる分だけシートバツクのク
ツシヨン性が悪くなるという問題があつた。
また、このように左右のラチエツト機構300
を連動させるための構成として、回転軸にかえて
例えばシートバツク内を通して設けたワイヤーケ
ーブルを使用することも考えられるが、このよう
にした場合には、シートバツクの傾動に伴つて該
シートバツクとラチエツト機構との間の相対間隔
が変化するところから、該間隔が最も長くなる状
態、即ちシートバツクを前倒しした状態に合せて
ワイヤーケーブルの長さを設定する必要があり、
それだけコストアツプにつながるという問題が生
じることになる。
(考案の目的) 本考案は上記従来技術の項で指摘した問題点を
解決しようとするもので、2つの回転中心を有す
るヒンジナツクル装置を左右両側に備えた車両用
シートの前後調整装置において、シートバツクの
クツシヨン性の維持とコストの低廉化との両立を
図るようにすることを目的としてなされたもので
ある。
(目的を達成するための手段) 本考案は上記の目的を達成するための手段とし
て、車体側に取付けられるシートクツシヨンと、
該シートクツシヨンに対し左右一対のヒンジナツ
クル装置を介して前後方向に回動可能に取付けら
れたシートバツクとを備えた車両用シートにおい
て、上記ヒンジナツクル装置を、上記シートクツ
シヨンに固定された第1ベースプレートと該第1
ベースプレートに対して枢着された中間プレート
とを有し且つラチエツト機構により所定の回動位
置で位置固定可能とされた第1ヒンジナツクル
と、上記シートバツクに固定された第2ベースプ
レートと該第2ベースプレートに対して枢着され
る上記中間プレートとを有し且つラチエツト機構
により所定の回動位置で位置固定可能とされた第
2ヒンジナツクルとで構成するとともに、上記第
2ヒンジナツクルのラチエツト機構を上記第2ベ
ースプレートに枢着されるロツクプレートと上記
中間プレートに固定されるラツチプレートにより
構成したものである。
(作用) 本考案では上記の手段により、第2ヒンジナツ
クルのラチエツト機構においてはそのロツクプレ
ートがシートバツク側の第2ベースプレートにま
たラツチプレートが中間プレート側にそれぞれ設
けられているため、第2ヒンジナツクルを作動さ
せてシートバツクを傾動させても該シートバツク
とロツクプレートとは何ら相対変位をすることが
ない。
(考案の効果) 従つて、本考案の車両用シートの前後調整装置
によれば、シートバツクの傾動にかかわらず該シ
ートバツクとロツクプレートとの相対位置が保持
されるところから、例えば左右のラチエツト機構
のロツクプレート相互間をシートバツク内に設け
た回転軸を介して連結したとしても、上掲従来例
の如くシートバツク内に回転軸の揺動スペースを
設ける必要がなくそれだけシートバツクのクツシ
ヨン性を良好に維持できるという効果が得られ、
またこの回転軸にかえてワイヤーケーブルを使用
した場合には上掲公知例の如くワイヤーケーブル
の長さを予め長めに設定するというような必要が
ないことからそれだけコストダウンが図れるとい
う効果が得られる。
(実施例) 以下、第1図ないし第11図を参照して本考案
の好適な実施例を説明する。
第8図ないし第11図には本考案の実施例に係
る前後調整装置を備えた車両用シートZがそれぞ
れ示されている。このシートZは、車体床面80
に取付けられるシートクツシヨン1と該シートク
ツシヨン1の後端部1aに対して左右一対の後述
するヒンジナツクル装置3,3を介して前後方向
に回動自在に取付けられたシートバツク2とを有
している。そして、このシートZは後述する前後
調整装置により三つの使用態様を選択できるよう
になつている。即ち、その第1の使用態様は、第
8図に示すように、シートクツシヨン1を車体床
面80上に後述するシート固定装置150(第1
0図参照)によつて固定した状態で、操作部23
を操作してヒンジナツクル装置3の第1ヒンジナ
ツクル10(後述する)を作動させもつてシート
バツク2を該第1ヒンジナツクル10を中心とし
て前後方向(矢印A−B方向)に回動可能とした
最も一般的な態様である。
第2の使用態様は、第9図に示すように第1の
使用態様から第2ヒンジナツクル用操作装置10
1(後に詳述する)を操作してヒンジナツクル装
置3の第2ヒンジナツクル50(後に詳述する)
を作動させ、もつてシートバツク2を該第2ヒン
ジナツクル50を中心として前後方向(矢印C−
D方向)に回動可能とした態様である。そして、
この実施例ではこの第2の使用態様の時にはシー
トバツク2をシートクツシヨン1とほぼ平行とな
る位置まで倒すことができるようにしている。
第3の使用態様は、第2の使用態様において、
シートはね上げ操作装置130(後の詳述する)
を操作してシート固定装置150のロツクを解除
し、シートクツシヨン1とシートバツク2とを、
第10図に示すように該シートクツシヨン1の前
端部下面1bに設けたヒンジ151を中心として
前方へほぼ90°までではね上げて固定したもので
ある。
以下、本考案の主体である前後調整装置を構成
するヒンジナツクル装置3と第2ヒンジナツクル
用操作装置101とシートはね上げ操作装置13
0及びシート固定装置150をそれぞれ個別に詳
述する。
(ヒンジナツクル装置3) 先ず、ヒンジナツクル装置3であるが、このヒ
ンジナツクル装置3は上述のように、上下方向に
オフセツトされた二つの回動支点を選択的に使用
してシートバツク2をシートクツシヨン1に対し
て前後方向に回動可能とするものであつて、第1
ヒンジナツクル10と第2ヒンジナツクル50の
二つのヒンジナツクルから構成されている。
a:第1ヒンジナツクル 第1ヒンジナツクル10は、第1図ないし第3
図に示すように、シートクツシヨン1の側部にボ
ルト締着される第1ベースプレート4と、該第1
ベースプレート4に対して支点ピン11により相
対回動可能に連結された中間プレート6とを有し
ている。そして、この中間プレート6は、該支点
ピン11上に取付けたリターンスプリング9のバ
ネ力により常時シート前方側(矢印G方向、第1
図参照)に回動付勢されている。
さらに、この第1ベースプレート4と中間プレ
ート6の間には、該中間プレート6を所定の回動
位置で位置固定するためのラチエツト機構が設け
られている。即ち、第1ベースプレート4には、
その外周面の周方向2ケ所にそれぞれ歯31a,
31bを形成した略半円状のラツチプレート17
が上記支点ピン11と同芯状に配置され且つ固定
ピン16,16,16により固定されている。
また、この中間プレート6には、上記支点ピン
11と該中間プレート6側に相互に離隔して配置
した2本の支点ピン12,13の三本のピンに跨
つて延びるプレート20が固定されている。そし
て、この2本の支点ピン12,13のうち、該支
点ピン12には、その一端に上記ラツチプレート
17の歯31a及び同31bと係脱自在に噛合可
能な爪32を形成したロツクプレート21が回動
自在に取付けられている。これに対して、支点ピ
ン13には、その一端に上記ロツクプレート21
に対する当接部33を形成したカム22と、左右
一対のケーブル掛止部34a,34bと連結部3
5とを三方に延出状態で形成したプレート19と
が回動自在に取付けられている。
さらに、このロツクプレート21とカム22と
プレート19と上記プレート20の四者は次のよ
うにして相互に連係せしめられている。即ち、ロ
ツクプレート21とプレート19とは、ロツクプ
レート21側に設けた突部29をプレート19側
に設けた長穴30内に係入せしめることにより連
動可能とされている。また、カム22とプレート
19とは、該カム22側に設けた突部28をプレ
ート19側に設けた嵌合穴36内に係入させるこ
とにより連動可能とされている。さらに、プレー
ト19とプレート20とは、両者間に張設したス
プリング25により連結されており、該プレート
19はこのスプリング25のバネ力によつて常時
支点ピン13を中心として時計回り方向、即ちカ
ム22の当接部33をロツクプレート21に押圧
する方向に付勢されている。尚、上記プレート2
0には、左右一対のケーブル口金固定部37a,
37bが設けられており、このケーブル口金固定
部37a,37bと上記プレート19の左右一対
のケーブル掛止部34a,34bの間にはそれぞ
れワイヤケーブル26,27が取付けられてい
る。また、この各ワイヤケーブル26,27の他
端は、シートの他方側に設けたヒンジナツクル装
置3のプレート19に連結され、これによりシー
ト両側に位置する左右一対のヒンジナツクル装置
3,3の連動操作が可能となつている。
さらに、上記プレート19の連結部35には支
点ピン15を介してリクライニングプレート18
が連結されている。このリクライニングプレート
18は、支点ピン14を介して上記中間プレート
6側に相対回動自在に連結され、しかも該中間プ
レート6との間に張設したスプリング24のバネ
力によつて常時反時計回り方向に回動付勢されて
いる。また、このリクライニングプレート18の
一端には操作部23が設けられている。
このように構成された第1ヒンジナツクル10
によれば、操作部23の非操作状態下において
は、第3図に図示するように、ロツクプレート2
1の爪32がラツチプレート17の一方の歯31
aに噛合し、しかも該ラツチプレート17がカム
22を介してスプリング25のバネ力によりその
噛合方向に付勢されており、第1ベースプレート
4と中間プレート6とは所定の相対回動位置に固
定される。一方、この状態から操作部23を操作
してリクライニングプレート18をスプリング2
4のバネ力に抗して時計回り方向に回動させる
と、これに連動してプレート19及びこれと一体
化されたカム22が支点ピン13を中心として反
時計回り方向に回動し、該カム22によるロツク
プレート21に対する規制力が解除される。また
これを同時に、ロツクプレート21もプレート1
9の回動に引きづられた格好で反時計回り方向に
回動しラツチプレート17との係合が解除され
る。従つて、第1ベースプレート4と中間プレー
ト6との相対回動が可能となり、例えば中間プレ
ート6を回動操作してロツクプレート21の爪3
2を上記とは異なる外の歯31bに噛合させるこ
とができる。尚、この場合、ロツクプレート21
側の突部29とプレート19側の長穴30とが長
穴係合とされているため、該突部29はカム22
の当接部33がロツクプレート21からある寸法
(即ち、ロツクプレート21の爪32とラツチプ
レート17の歯31aとの係合寸法)以上に離れ
るまでは長穴30内を遊動し、上記寸法に達した
後は長穴30を係合してプレート19に引きづら
れて回動せしめられる。
この第1ヒンジナツクル10を操作することに
より、後述する第2ヒンジナツクル50を介して
上記中間プレート6側に取付けられるシートバツ
ク2は、第1図に示すように位置P1〜P3の角度
(α1+α3)の範囲内で回動とされ、第1の使用態
様(第8図参照)が実現される。そして、位置
P2においてはロツクプレート21の爪32がラ
ツチプレート17の一方の歯31aに、また位置
P3においては他方の歯31bにそれぞれ噛合す
ることによりそれぞれその位置固定がなされる。
また、位置P1〜P2の角度α1の範囲内ではシート
バツク2の回動操作はできるがその位置固定はで
きない。
b:第2ヒンジナツクル 第2ヒンジナツクル50は、上記第1ヒンジナ
ツクル10と同様構造を有するものであり、第1
図、第2図及び第4図に示す如く、上記中間プレ
ート6と該中間プレート6に対して支点ピン51
を介して相対回動可能に取付けられるとともに上
記シートバツク2のシートバツクフレーム59
(第2図参照)に固定される第2ベースプレート
5とを有している。また、上記中間プレート6の
上端部には固定ピン54,55によつてラツチプ
レート56が固定されている。さらに、このラツ
チプレート56には、支点ピン51によりプレー
ト57が上記第2ベースプレート5とにより該ラ
ツチプレート56を上下方向に挟んだ状態で相対
回動可能に取付けられている。そして、この第2
ベースプレート5とプレート57とは相互に離隔
配置した2本の支点ピン52,53によつて一体
的に連結されている。
さらに、この2本の支点ピン52,53のう
ち、一方の支点ピン52には、その一端に上記ラ
ツチプレート56の外周面に形成した歯67と噛
合する爪68を形成したロツクプレート60が相
対回動可能に取付けられている。また、他方の支
点ピン53には、その先端部を上記ロツクプレー
ト60に対する当接部69としたカム61と、そ
の一端にケーブル掛止部70を設けたプレート5
8とが相対回動可能に取付けられている。そし
て、このロツクプレート60とカム61とプレー
ト58と上記プレート57の四者間においては、
上記第1ヒンジナツクル10の場合と同様に相互
に連係せしめられている。即ち、プレート57と
プレート58とは、両者間に張設したスプリング
66によつて連結され、該プレート58はこのス
プリング66のバネ力により常時時計回り方向に
回動付勢されている。また、ロツクプレート60
とプレート58とは、突起64と長穴62を介し
て長穴係合されており、さらにカム61とプレー
ト58は突起63と嵌合穴71を介して一体的に
連結されている。
さらに、上記第2ベースプレート5に形成した
ケーブル口金固定部72とプレート58のケーブ
ル掛止部70との間にはワイヤケーブル65が張
設されている。尚、このワイヤケーブル65の他
端は後述する第2ヒンジナツクル用操作装置10
1の操作プレート102(第5図及び第6図参
照)に連結されている。
従つて、この第2ヒンジナツクル50によれ
ば、第2ヒンジナツクル用操作装置101の操作
プレート102を操作してワイヤケーブル65を
引くことにより、ラツチプレート56の歯67と
ロツクプレート60の爪68との係合が解除さ
れ、シートバツク2を支点ピン51を中心として
前後方向に回動させることが可能となる。即ち、
シートバツク2は、第1図において位置Q1と位
置Q2の間の角度βの範囲内で回動可能とされ、
特に位置Q1においてはラツチプレート56とロ
ツクプレート60とが相互に噛合しその回動位置
が固定される(この位置が通常のシート使用状態
となる)。また、位置Q2においては、シートバツ
ク2がほぼシートクツシヨン1と平行になるよう
に前倒される。即ち、第2の使用態様が実現され
る。従つて、この場合にはシートクツシヨン1と
シートバツク2とがその基端部において相互干渉
することがなく、シワの発生が未然に防止される
ことになる。
また、この第2ヒンジナツクル50において
は、ロツクプレート60が第2ベースプレート5
を介してシートバツク2側に、ラツチプレート5
6が中間プレート6側にそれぞれ設けられている
ため、シートバツク2の傾動の有無にかかわらず
該シートバツク2とロツクプレート60との相対
位置が常に一定に保持される。従つて、左右の第
2ヒンジナツクル50,50のロツクプレート6
0,60(正しくはプレート57)をそれぞれワ
イヤーケーブル65で連結して連動させる場合、
該ワイヤーケーブル65の長さをロツクプレート
6の揺動寸法に応じて予め長さにとるというよう
な必要がなく、それだけ装置のコストダウンに寄
与し得ることになる。また、このワイヤーケーブ
ル65にかえて左右の第2ヒンジナツクル50,
50のロツクプレート60,60相互間を上掲従
来構造のもののようにシートバツク2内を通つて
設けられる回転軸を介して連結した場合には、該
シートバツク2内に回転軸の揺動スペースを確保
する必要がなく、それだけシートバツク2のクツ
シヨン性が良好になる。
(第2ヒンジナツクル用操作装置) 第2ヒンジナツクル用操作装置101は、第8
図ないし第10図に示すようにシートバツク2の
背面に取付けられるものであつて、第5図及び第
6図にそれぞれ示すように、シートバツク2の背
面プレート103の内面に固定されるベースプレ
ート104を有している。このベースプレート1
04は、略〓形断面を有しており、その上端面1
04aはケーブル口金固定部105とされてい
る。また、ベースプレート104の中間部分には
開口106が設けられている。そして、この開口
106の上部の幅方向両縁部には軸受部107,
107が設けられ、さらに、この軸受部107,
107には左右一対のローラ111,111を備
えた第1軸109が取付けられている。また、こ
の第1軸109の軸方向中間部には、開口106
を通してその外側から操作プレート102のアー
ム部103が固定されている。さらに、開口10
6の下部にはベースプレート104の内面側に折
曲延出する略〓断面をもつ軸受部108が設けら
れている。そして、この軸受部108には、左右
一対のローラ112,112を備えた第2軸11
0が取付けられている。また、この上下方向に並
ぶ各ローラ111,112には、上記ベースプレ
ート104のケーブル口金固定部105部分から
開口106を通つて操作プレート102のケーブ
ル掛止部113,113に延びるワイヤケーブル
65が巻きかけられている。
従つて、この第2ヒンジナツクル用操作装置1
01においては、その操作プレート102を外側
(矢印方向。第6図)に引くことにより、ワイ
ヤケーブル65を介して上記第2ヒンジナツクル
50のプレート58を作動させてそのラチエツト
機構部における回動規制を解除することができる
ようになつている。
尚、この実施例のように、第2ヒンジナツクル
用操作装置101の操作プレート102をシート
バツク2の背面に設けた場合には、自動車のバツ
クドアを開けた状態でこれをバツクドア側から容
易に操作できるため、例えばこの操作プレート1
02をシートバツク2の前面側あるいはシートク
ツシヨン1の前面側に設ける場合にその比して操
作性が良好となる。
(シートはね上げ操作装置) シートはね上げ操作装置は、そのプレート操作
によつて後述するシート固定装置によるシート固
定作用を解除してシートZ全体の回転(即ち、第
2の使用態様から第3の使用態様への変更)を可
能とするものであつて、第8図ないし第10図に
示す如くシートクツシヨン1の後端部に設けられ
る。そして、このシートはね上げ操作装置130
は、第7図に示すように、略コ字形に屈曲された
シートクツシヨン1の後端部に固定される軸受部
131を有している。この軸受部131には、こ
れをその幅方向に跨ぐようにして軸132が取付
けられている。さらに、この軸132には、操作
プレート133が固定されている。そして、この
操作プレート133の両側にはそれぞれケーブル
掛止部134,134が形成されている。また、
各ケーブル掛止部134,134から延出する左
右一対のワイヤケーブル136,136は、それ
ぞれ軸受部131側に設けたローラ135,13
5を介して後述するシート固定装置150側に引
き出されている。
(シート固定装置) シート固定装置150は、第7図及び第10図
に示すように、シートクツシヨン1のシートフレ
ーム152前端部を車体床面80に対して回動可
能に支持する左右一対のヒンジ151,151
と、該シートフレーム152の後端部に取付けた
左右一対のロツク機構153,153とを有して
いる。このロツク機構153は、シートフレーム
152側に固定されたフオーク状の固定爪154
と、該固定爪154に対して支点ピン156を介
して相対回動自在に取付けられたフオーク状の可
動爪155とを有している。そして、この可動爪
155は、リターンスプリング(図示省略)によ
り上記固定爪154の受溝157を閉じる方向に
付勢されると同時に、上記ワイヤケーブル136
の引張操作により該受溝157を開く方向に回動
可能とされている。一方、車体床面80のロツク
機構153に対応する位置には、該ロツク機構1
53の受溝157内に嵌入可能とされた係合ピン
ン158が設けられている。従つて、上記シート
はね上げ操作装置130の操作プレート133を
手前に引くことによりワイヤケーブル136を介
して可動爪155はその開方向へ回動せしめら
れ、ロツク機構153による係合ピン508の把
持状態が解除され、シート装置Zの前傾が可能と
される。尚、シート装置Zの前傾状態からの復帰
回動時には、上記可動爪155は係合ピン508
との当接により自動的にその開方向へ回動し、該
係合ピン158を把持し得るようになつている。
又、シート装置Zの第3の使用態様での保持は、
シートクツシヨン1と車体床面80との間に配設
したシートはね上げ保持機構160によつて行わ
れる。
このシートはね上げ保持機構160は、第11
図に示すように、支点ピン161を中心として相
互に折曲自在とされた第1リンク162と第2リ
ンク163とから折曲リンク164を車体床面8
0とシートクツシヨン1との間に架設して構成し
ている。そして、シートZのはね上げ状態におい
ては、折曲リンク164は伸長状態となるととも
に、第2リンク163側にしかも上記支点ピン1
61と偏心して設けた係合ピン165にロツクレ
バー166の爪166aが係合することによりそ
の伸長状態が保持され、これによりシートZをは
ね上げ状態のまま保持することができるようにな
つている。また、シートZをはね上げ状態から倒
す場合には、スプリング167のバネ力に抗して
ロツクレバー166を係合解除方向に回動させて
該ロツクレバー166の爪166aと上記ピン1
65とを係合離脱させ、折曲リンク164を折曲
可能として行なう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る車両用シートに
おけるヒンジナツクル装置部分の要部側面図、第
2図は第1図の−要部縦断面図、第3図は第
1図に示した第1ヒンジナツクルの要部分解斜視
図、第4図は第1図に示した第2ヒンジナツクル
の要部分解斜視図、第5図は第2ヒンジナツクル
の操作プレート部分の分解斜視図、第6図は第5
図の−要部縦断面図、第7図はシートのはね
上げ操作機構の要部斜視図、第8図ないし第10
図はシート装置の状態変化図、第11図は第10
図の部拡大図、第12図は従来の車両用シー
トの構造説明図である。 1……シートクツシヨン、2……シートバツ
ク、3……ヒンジナツクル装置、4,5……ベー
スプレート、6……中間プレート、10……第1
ヒンジナツクル、11〜15……支点ピン、16
……固定ピン、17,56……ラツチプレート、
21,60……ロツクプレート、22,61……
カム、50……第2ヒンジナツクル、51〜53
……支点ピン、54,55……固定ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体側に取付けられるシートクツシヨンと、該
    シートクツシヨンに対し左右一対のヒンジナツク
    ル装置を介して前後方向に回動可能に取付けられ
    たシートバツクとを備えた車両用シートにおい
    て、上記ヒンジナツクル装置が、上記シートクツ
    シヨンに固定された第1ベースプレートと該第1
    ベースプレートに対して枢着された中間プレート
    とを有し且つラチエツト機構により所定の回動位
    置で位置固定可能とされた第1ヒンジナツクル
    と、上記シートバツクに固定された第2ベースプ
    レートと該第2ベースプレートに対して枢着され
    る上記中間プレートとを有し且つラチエツト機構
    により所定の回動位置で位置固定可能とされた第
    2ヒンジナツクルとで構成され、しかも上記第2
    ヒンジナツクルのラチエツト機構が上記第2ベー
    スプレートに枢着されるロツクプレートと上記中
    間プレートに固定されるラツチプレートにより構
    成されていることを特徴とする車両用シートの前
    後調整装置。
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