JPH05195900A - 二元燃料機関の燃料制御装置 - Google Patents
二元燃料機関の燃料制御装置Info
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Abstract
るようにするほか、主燃料の噴射系統に故障が生じた場
合にパイロット燃料のみによる噴射で運行を可能にする
こと、ならびにパイロット燃料の噴射量を最小限に抑え
て燃費をよくすることができる二元燃料機関の燃料制御
装置を提供する。 【構成】 機関の始動時には、主燃料噴射ポンプ1を停
止状態に、またパイロット燃料噴射ポンプ2を燃料増側
の第2噴射量の範囲内に制御し、ガバナ3のアーム3a
の作動に伴って着火性のよいパイロット燃料だけが噴射
され、始動が円滑に行われるようにした。
Description
して駆動する二元燃料機関の燃料制御装置に関し、詳し
くは主燃料に主としてアルコール系燃料を使用する二元
燃料機関の燃料制御装置に関するものである。
ル系燃料を主燃料に使用する場合、着火性に欠けること
から、重油などのパイロット燃料が一般に併用される。
この種の燃料制御装置として、従来、例えば特開平3−
185234号公報に記載のものがある。この装置は、
機関の始動時に、主燃料噴射ポンプからの主燃料の噴射
を、遅延機構を介して遅らせ、始動開始時点から中間時
点までは着火性のよいパイロット燃料だけを噴射させた
のち、パイロット燃料の噴射と並行して主燃料を噴射さ
せることにより、機関を始動させるようにしている。
た公報に記載の従来の燃料制御装置には、次のような点
で改良の余地がある。
の噴射は、機関の始動が完了する前の中間時点までであ
るので、パイロット燃料が完全に着火しないうちに主燃
料の噴射が始まることによって着火が阻害されるおそれ
がある。
で、機関の着火性をさらに改善して確実に機関が着火す
るようにすること、そのほか主燃料の噴射系統に故障等
が生じた場合にパイロット燃料のみによる噴射で運行を
可能にすること、ならびにパイロット燃料の噴射量を最
小限に抑えて燃費をよくすることができる二元燃料機関
の燃料制御装置を提供することを目的としている。
ためにこの発明の二元燃料機関の燃料制御装置は、a)
燃料調整用のガバナと、主燃料噴射ポンプと、パイロッ
ト燃料噴射ポンプと、両燃料噴射ポンプの燃料噴射制御
用ラック棒と前記ガバナとをそれぞれ燃料増方向への作
動を吸収可能な一方向緩衝機構を介して連結するリンク
系とを備えた二元燃料機関の燃料制御装置において、
b)前記パイロット燃料噴射ポンプによる燃料噴射を、
前記リンク系およびラック棒を介して燃料減側の第1噴
射量又は燃料増側の第2噴射量の範囲内に選択的に制限
する制限手段と、c)前記主燃料噴射ポンプによる燃料
噴射を、前記リンク系およびラック棒を介して停止又は
無規制に選択的に切り換える切換手段と、d)機関の始
動時に、主燃料噴射ポンプの燃料噴射が停止状態になる
ように前記切換手段を切り換えると同時に、パイロット
燃料噴射ポンプの燃料噴射が前記第2噴射量の範囲内に
なるように前記制限手段を切り換える一方、機関の始動
後に、主燃料噴射ポンプの燃料噴射が無規制になるよう
に前記切換手段を切り換えると同時に、パイロット燃料
噴射ポンプの燃料噴射が前記第1噴射量の範囲内になる
ように前記制限手段を切り換える制御機構とを、備えて
いる。
に、機関の始動後に主燃料噴射ポンプの燃料噴射が停止
状態になるように前記切換手段を切り換え、パイロット
燃料噴射ポンプの燃料噴射が前記第2噴射量の範囲内に
なるように前記制限手段を切り換える機構を加え、前記
パイロット燃料噴射ポンプの第2噴射量を、パイロット
燃料のみによる燃料噴射で運行可能な噴射量に設定する
ことができる。
燃料が重油の場合における機関始動後の通常運転時に、
前記パイロット燃料噴射ポンプによる燃料噴射量を、機
関の摩擦トルク以下で機関の駆動ができないところの全
力時熱量の4%以下に設定することが望ましい。
燃料制御装置によれば、機関の始動時には、主燃料噴射
ポンプは停止状態に、またパイロット燃料噴射ポンプは
燃料増側の第2噴射量の範囲内に制御されるので、ガバ
ナの作動に伴って着火性のよいパイロット燃料だけが噴
射され、始動が円滑に行われる。一方、機関の始動後
は、主燃料噴射ポンプは無規制の状態に、またパイロッ
ト燃料噴射ポンプは燃料減側の第1噴射量の範囲内に制
御されるので、ガバナに連動して主燃料が噴射されると
ともに、パイロット燃料の噴射は第1噴射量若しくはそ
れ以下に抑えられる。
関の始動時にはパイロット燃料が十分に噴射され、機関
が確実に始動できるとともに、主燃料の噴射系に故障が
生じた場合にも、パイロット燃料だけの噴射により船舶
等を運行できる。
常運転時のパイロット燃料の消費量を大幅に削減できる
うえに、機関を停止する際に、主燃料噴射ポンプによる
燃料噴射を停止するだけで、いいかえればパイロット燃
料側の噴射ポンプをとくに操作せずに、機関の停止がで
きる。
制御装置の実施例を図面に基づいて説明する。
料制御装置の全体的な概要を示す正面図である。同図に
示すように本実施例では、二元燃料機関(図示せず)
が、主燃料yとしてメタノールなどのアルコール系燃料
を使用する主燃料噴射ポンプ1と、パイロット燃料xと
して重油を使用するパイロット燃料噴射ポンプ2とを、
燃料調整用のガバナ3を中心にしてその両側に備えてい
る。噴射ポンプ1は燃料噴射量調整用のラック棒1a
を、また噴射ポンプ2は燃料噴射量調整用ラック棒2a
をそれぞれ移動自在に備え、ラック棒1a・2aの移動
した位置によって、各噴射ポンプ1・2の燃料噴射量が
調整されるようになっている。
承され、この調整軸4に基端部を固着したリンク部材4
aの先端部に、噴射ポンプ1のラック棒1aの一端が枢
着されている。また、パイロット燃料xの噴射量調整軸
5が回転自在に支承され、この調整軸5に基端部を固着
したリンク部材5aの先端部に、噴射ポンプ2のラック
棒2aの一端が枢着されている。
ナ3のアーム3aの端部に、それぞれ一方向緩衝機構8
・9を介装した接続機構6・7により接続されている。
すなわち、調整軸4・5の一端にリンク部材4b・5b
の基端部が固着され、リンク部材4b・5bの先端部に
接続杆6b・7bが枢着され、アーム3aが一方向に回
転すると、両側の噴射量調整軸4・5がそれぞれ燃料増
方向又は燃料減方向に回転するように接続されている。
一方向緩衝機構8(9)は、円筒体8a(9a)内にコ
イルスプリング8b(9b)を内装するとともに、この
コイルスプリング8a(9a)の一端に係合可能な係合
部8c(9c)を備えた構造で、円筒体8a(9a)の
一端と係合部8c(9c)とに、接続機構6(7)の接
続杆6a・6b(7a・7b)の一端が固着される。そ
して、各一方向緩衝機構8(9)とも、ガバナ3のアー
ム3aが燃料増方向に回転するときに、係合部8c(9
c)がコイルスプリング8b(9b)を圧縮し、アーム
3aが燃料減方向に回転するときには、コイルスプリン
グ8b(9b)を圧縮することなく、回転力がそれぞれ
直接的に噴射量調整軸4・5に伝達される。
の燃料噴射停止用ハンドル10の手動操作によって同時
に噴射量調整軸4・5が噴射停止方向に回転するよう
に、それぞれ停止用レバー11・12の先端(外端)部
に接続されている。すなわち、共通のハンドル10の回
転操作により、左右の停止用レバー11・12の基端
(内端)部が相互に接近・離間するように、ハンドル1
0と一体回転する回転軸10aに2つのリンク部材10
b・10cの基端部が接続され、これらのリンク部材1
0b・10cの先端部に、それぞれ停止用レバー11・
12の基端部が枢着されている。また各停止用レバー1
1・12の先端部は、噴射量調整軸4・5に基端部が固
着されたリンク部材4c・5cを介して接続されるが、
各停止用レバー11・12の先端部分にはそれぞれ長孔
11a・12aが開設され、この長孔11a・12aに
沿って、リンク部材4c・5cの先端部に突設した係合
ピン4p・5pが摺動自在に嵌入されている。この構成
により、噴射量調整軸4・5の燃料増方向への回転が許
容される。
遠隔操作で各噴射量調整軸4・5を停止方向に回転させ
るための停止シリンダ13・14のピストンロッド13
a・14aの先端部が、噴射量調整軸4・5にそれぞれ
リンク部材4d・5dを介して接続されている。停止シ
リンダ13・14内のピストンロッド13a・14a
は、スプリング13b・14bにより噴射量調整軸4・
5の停止方向とは反対の方向に付勢され、停止シリンダ
13・14内に加圧エアが導入されることによりスプリ
ング13b・14bに抗してピストンロッド13a・1
4aを作動し、各噴射量調整軸4・5を停止方向に回転
させる。一方、停止シリンダ13・14内への加圧エア
の導入を中止すると、ピストンロッド13a・14aは
スプリング13b・14bにより元の位置に復帰し、各
噴射量調整軸4・5が燃料増方向に最大限回転可能にな
る。
イロット燃料噴射ポンプ2からのパイロット燃料の噴射
量を、燃料減側の第1噴射量と燃料増側の第2噴射量と
に所定の範囲内で2段階に切り換えるための切換シリン
ダ15が、リンク部材5eを介して接続されている。す
なわち、切換シリンダ15内のピストンロッド15aが
リンク部材5eの先端部に枢着され、またピストンロッ
ド15aはコイルスプリング15bにより調整軸5を燃
料の噴射が停止する方向に付勢している。そして、本実
施例では、切換シリンダ15内への加圧エアを導入する
ことにより、パイロット燃料の噴射量が全力時熱量の例
えば60%以下(第2噴射量の一例)になる位置にピス
トンロッド15aが移動する一方、加圧エアの導入を中
止することにより、ピストンロッド15aはコイルスプ
リング15bの付勢力により例えば15%以下(第1噴
射量の一例)の位置へ戻る。
関に急激に負荷が作用した場合などでも、噴射ポンプ1
からの主燃料の噴射量が急激に増加しないように、最大
噴射量を制限する噴射量制限シリンダ16が配備されて
いる。この制限シリンダ16は、コイルスプリング16
bにより主燃料の噴射を停止させる方向に付勢されたピ
ストンロッド16aを備えており、機関に送給される加
圧給気源Bから制限シリンダ16内に加圧給気が導入さ
れると、ピストンロッド16aがコイルスプリング16
bに抗する方向に移動する。ピストンロッド16aの先
端には、押圧板16cが取り付けられ、噴射量調整軸4
に基端部が固着されたリンク部材4eの先端部を、押圧
板16cを介してピストンロッド16aで押し付けるよ
うになっている。
切換シリンダ15および制限シリンダ16の制御回路に
ついて説明する。
切換シリンダ15が機関始動用電磁弁17を介装した配
管18により、停止シリンダ14が機関停止用電磁弁1
9を介装した配管20により、それぞれ接続されてい
る。また、配管18の途中から分岐された分岐配管21
が、始動時に機関を加圧エアで駆動するための始動管制
弁Pに接続されている。分岐配管21と反対方向に配管
18から分岐された分岐配管22と配管20とが接続さ
れ、分岐配管22の途中に複式逆止弁23が介装され、
この逆止弁23の位置でさらに分岐された分岐配管24
が、停止シリンダ13に接続されている。分岐配管24
の途中には複式逆止弁25が介装され、また前記配管1
8の途中にも複式逆止弁26が介装されている。そして
この複式逆止弁26と加圧エア源Aの間が、主燃料停止
用電磁弁27を介装した配管28により接続され、また
配管28の途中から分岐された分岐配管29が複式逆止
弁25に接続されている。
料機関の燃料制御装置についてその動作を説明する。図
1において、 機関の始動時には、始動用電磁弁17を開放すること
により、加圧エア源Aから制御用の加圧エアが、切換シ
リンダ15および主燃料噴射量調整軸4側の停止シリン
ダ13、ならびに始動管制弁Pに同時に送給される。こ
れにより、切換シリンダ15内のピストンロッド15a
はコイルスプリング15bに抗して移動し、パイロット
燃料噴射ポンプ2からのパイロット燃料xが、全力時熱
量の60%まで噴射可能な状態になる。また停止シリン
ダ13内のピストンロッド13aがスプリング13bに
抗して押され、リンク部材4dを介して調整軸4が反時
計方向に回転し、ラック棒1aが図の左側に移動して主
燃料噴射ポンプ1の主燃料yの噴射を停止させる。さら
に始動管制弁Pを介して機関の各シリンダに、加圧エア
が順に送られ、機関のピストンを強制的に駆動させる。
昇するに伴ってガバナー3のアーム3aが噴射量全開位
置(最大位置)に回転するが、主燃料yは噴射されず、
噴射ポンプ2からパイロット燃料xのみが全力時熱量の
60%の噴射量を機関内に噴射する。パイロット燃料x
のみの噴射によって着火すると、機関が始動してその回
転速度が急上昇するので、始動用電磁弁17を閉じれば
始動作業が終了する。
り、切換シリンダ15および主燃料噴射量調整軸4側の
停止シリンダ13、ならびに始動管制弁Pへの加圧エア
の送給が中止される。これにより、切換シリンダ15の
ピストンロッド15aがコイルスプリング15bにより
元の位置(15%)に戻され、調整軸5は図の反時計方
向(燃料減方向)に回転し、パイロット燃料噴射ポンプ
2からのパイロット燃料xが全力時熱量の15%までし
か噴射できない状態になる。また停止シリンダ13内の
ピストンロッド13aがスプリング13bにより元の位
置へ戻され、調整軸4が時計方向(燃料増方向)に回転
し、主燃料噴射ポンプ1からの主燃料yの噴射が最大限
(100%)まで可能な状態になる。
の回転速度が急上昇するのに対応して時計方向(燃料減
方向)に回転し、調整軸5が反時計方向に回転すること
により、パイロット燃料yの噴射量が低下して機関の回
転速度がアイドリング状態まで落ちる。なお、主燃料側
の調整軸4は噴射量0の位置にあるため、主燃料yの噴
射はない。
荷がかかり、回転速度が低下するので、今度はガバナー
3のアーム3aが反時計方向(燃料増方向)に回転し、
調整軸4・5が時計方向(燃料増方向)に回転する。こ
のため、主燃料噴射ポンプ1からの主燃料yの噴射が始
まり、同時にパイロット燃料噴射ポンプ2からのパイロ
ット燃料xの噴射量が増える。ただし、パイロット燃料
xの噴射量は、上記したように切換シリンダ15によっ
て全力時熱量の15%以下に規制されているので、それ
以上には増えない。
せると、ガバナー3のアーム3aがさらに反時計方向
(燃料増方向)に回転し、調整軸4だけが時計方向に回
転して主燃料yの噴射量だけが増加する。一方、パイロ
ット燃料xの噴射量は、切換シリンダ15により全力時
熱量の15%に維持される。
で、縦軸が燃料噴射量および機関の回転速度を、横軸が
時間をそれぞれ表している。
関を停止するときには、停止用電磁弁19を開放する
か、停止用ハンドル10を時計方向に回転させればよ
い。停止用電磁弁19を開放した場合には、加圧エアが
停止シリンダ13および14にそれぞれ送給され、調整
軸4・5が反時計方向に回転し、主燃料yおよびパイロ
ット燃料xの噴射が停止される。なお停止用ハンドル1
0を回転させた場合には、停止用レバー11・12を介
して調整軸4・5が反時計方向に回転して両燃料x・y
の噴射が停止する。
に故障等が生じた場合には、主燃料停止用電磁弁27を
開放することにより、加圧エアが主燃料側の停止シリン
ダ13および切換シリンダ15に送給され、主燃料yの
噴射が停止されると共に、パイロット燃料xの噴射量が
全力時熱量の60%まで可能になって、ガバナー3のア
ーム3aの作動に応じてパイロット燃料xのみが噴射さ
れることより、運行ができるようになる。
用しパイロット燃料xとして重油を使用して、テストし
た結果、通常運転時には、パイロット燃料xを全力時熱
量の4%まで低下させても、運転に支障がないことが確
認された。したがって、切換シリンダ15のピストンロ
ッド15aの停止位置を変更し、機関の始動後にはパイ
ロット燃料xの噴射量を全力時熱量の15%から4%へ
低下させるようにすれば、パイロット燃料xの消費量が
一層削減され、より経済的になる。
%以下に設定する場合には、機関の摩擦トルク以下にな
り、パイロット燃料xだけでは機関が駆動しない。その
ために、機関を停止させる際に、主燃料yの噴射のみを
停止するだけで機関の停止が可能になり、パイロット燃
料側の噴射ポンプ2をとくに停止する必要がなくなるの
で、パイロット燃料用噴射ポンプ2の停止機構(停止用
レバー11、停止シリンダ14およびその配管20の一
部など)が不要になり、構造が一層簡単になるという利
点も生じる。
この発明の二元燃料機関の燃料制御装置には、次のよう
な効果がある。
を十分に噴射して着火させ、着火後に主燃料を噴射する
ようにしたので、機関の着火が確実に行われると共に、
着火後はパイロット燃料の噴射量が一定量以下に削減さ
れるので、パイロット燃料の消費が少なく経済的であ
る。
関の運転中に主燃料の噴射系に故障等が生じた場合に
も、パイロット燃料だけで船舶等を運行できる。
常運転時のパイロット燃料の消費量を大幅に削減できる
うえに、機関を停止する際に、主燃料噴射ポンプによる
燃料噴射を停止するだけで、機関の停止ができ、またパ
イロット燃料用噴射ポンプの停止機構が不要になり、構
造が一層簡単になる。
制御装置の全体的な概要を示す正面図である。
常運転に至る過程を順に示す線図で、縦軸が燃料噴射量
および機関の回転速度を、横軸が時間をそれぞれ表して
いる。
Claims (3)
- 【請求項1】 燃料調整用のガバナと、主燃料噴射ポン
プと、パイロット燃料噴射ポンプと、両燃料噴射ポンプ
の燃料噴射制御用ラック棒と前記ガバナとをそれぞれ燃
料増方向への作動を吸収可能な一方向緩衝機構を介して
連結するリンク系とを備えた二元燃料機関の燃料制御装
置において、 前記パイロット燃料噴射ポンプによる燃料噴射を、前記
リンク系およびラック棒を介して燃料減側の第1噴射量
又は燃料増側の第2噴射量の範囲内に選択的に制限する
制限手段と、 前記主燃料噴射ポンプによる燃料噴射を、前記リンク系
およびラック棒を介して停止又は無規制に選択的に切り
換える切換手段と、 機関の始動時に、主燃料噴射ポンプの燃料噴射が停止状
態になるように前記切換手段を切り換えると同時に、パ
イロット燃料噴射ポンプの燃料噴射が前記第2噴射量の
範囲内になるように前記制限手段を切り換える一方、機
関の始動後に、主燃料噴射ポンプの燃料噴射が無規制に
なるように前記切換手段を切り換えると同時に、パイロ
ット燃料噴射ポンプの燃料噴射が前記第1噴射量の範囲
内になるように前記制限手段を切り換える制御機構と
を、 備えたことを特徴とする二元燃料機関の燃料制御装置。 - 【請求項2】 前記制御機構に、機関の始動後に主燃料
噴射ポンプの燃料噴射が停止状態になるように前記切換
手段を切り換え、パイロット燃料噴射ポンプの燃料噴射
が前記第2噴射量の範囲内になるように前記制限手段を
切り換える機構を加え、前記パイロット燃料噴射ポンプ
の第2噴射量を、パイロット燃料のみによる燃料噴射で
運行可能な噴射量に設定した請求項1記載の2元燃料機
関の燃料制御装置。 - 【請求項3】 前記パイロット燃料が重油の場合におけ
る機関始動後の通常運転時に、前記パイロット燃料噴射
ポンプによる燃料噴射量を、機関の摩擦トルク以下で機
関の駆動ができないところの全力時熱量の4%以下に設
定した請求項1又は2記載の二元燃料機関の燃料制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4027387A JP2547144B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 二元燃料機関の燃料制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4027387A JP2547144B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 二元燃料機関の燃料制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05195900A true JPH05195900A (ja) | 1993-08-03 |
JP2547144B2 JP2547144B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=12219648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4027387A Expired - Lifetime JP2547144B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 二元燃料機関の燃料制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547144B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016089836A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | ヴィンタートゥール ガス アンド ディーゼル アーゲー | 往復ピストン内燃機関のための監視システムを有するガス供給システム及びシリンダ、往復ピストン内燃機関、並びに往復ピストン内燃機関を動作させる方法 |
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JPS58174122A (ja) * | 1982-04-06 | 1983-10-13 | Diesel Kiki Co Ltd | デイ−ゼル機関用燃料噴射装置 |
JPH02108823A (ja) * | 1988-10-19 | 1990-04-20 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 2元燃料機関の燃料制御機構 |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP4027387A patent/JP2547144B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2016089836A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | ヴィンタートゥール ガス アンド ディーゼル アーゲー | 往復ピストン内燃機関のための監視システムを有するガス供給システム及びシリンダ、往復ピストン内燃機関、並びに往復ピストン内燃機関を動作させる方法 |
JP2021050736A (ja) * | 2014-10-31 | 2021-04-01 | ヴィンタートゥール ガス アンド ディーゼル アーゲー | 往復ピストン内燃機関のための監視システムを有するガス供給システム及びシリンダ、往復ピストン内燃機関、並びに往復ピストン内燃機関を動作させる方法 |
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