JPH05175191A - 積層導電配線 - Google Patents
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- JPH05175191A JPH05175191A JP4152044A JP15204492A JPH05175191A JP H05175191 A JPH05175191 A JP H05175191A JP 4152044 A JP4152044 A JP 4152044A JP 15204492 A JP15204492 A JP 15204492A JP H05175191 A JPH05175191 A JP H05175191A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 導電性を損なうことなく、ストレスに起因す
るすべり現象による破壊の生じない積層導電配線を提供
する。 【構成】 複数の導電層を積層して形成され、少なくと
も1つの導電層に、ストレスの方向に直交する方向に延
びるようにスリット状の溝を有する。この溝において、
他の導電層の凸部あるいは絶縁被覆層の凸部が嵌合する
ことにより、ストレスに起因する層間のすべり現象の歯
止めを生じさせることができる。
るすべり現象による破壊の生じない積層導電配線を提供
する。 【構成】 複数の導電層を積層して形成され、少なくと
も1つの導電層に、ストレスの方向に直交する方向に延
びるようにスリット状の溝を有する。この溝において、
他の導電層の凸部あるいは絶縁被覆層の凸部が嵌合する
ことにより、ストレスに起因する層間のすべり現象の歯
止めを生じさせることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2層以上の導電層の接
合により形成された積層導電配線に関し、特に、導電性
を損なうことなく、ストレスマイグレーションなどの生
じない信頼性の高い積層導電配線に関するものである。
合により形成された積層導電配線に関し、特に、導電性
を損なうことなく、ストレスマイグレーションなどの生
じない信頼性の高い積層導電配線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下従来の技術を、図面を参照しながら
説明する。
説明する。
【0003】従来の積層導電配線には、たとえば図16
に示すような3層構造のものがあった。図16を参照し
て、この従来の積層導電配線は、1000Å程度の厚さ
を有し、TiNやTiWなどからなるバリアメタル層1
と、その表面にスパッタリングなどによって形成され
た、5000Å〜10000Åの厚さを有し、Al−S
i−CuやAl−Cuなどからなるアルミニウム系合金
層2と、その表面にやはりスパッタリングなどで形成さ
れた、1000Å程度の厚さを有し、Ti,Mo,Wな
どからなる金属層3とからなっていて、この上に図示し
ない層間絶縁膜が形成されている。
に示すような3層構造のものがあった。図16を参照し
て、この従来の積層導電配線は、1000Å程度の厚さ
を有し、TiNやTiWなどからなるバリアメタル層1
と、その表面にスパッタリングなどによって形成され
た、5000Å〜10000Åの厚さを有し、Al−S
i−CuやAl−Cuなどからなるアルミニウム系合金
層2と、その表面にやはりスパッタリングなどで形成さ
れた、1000Å程度の厚さを有し、Ti,Mo,Wな
どからなる金属層3とからなっていて、この上に図示し
ない層間絶縁膜が形成されている。
【0004】このような積層導電配線は、主として、た
とえばLSI(Large Scale Integr
ated Circuit)の電源配線のように、大電
流が流れるとともに、幅を狭くすることが要求される導
電配線に用いられる。
とえばLSI(Large Scale Integr
ated Circuit)の電源配線のように、大電
流が流れるとともに、幅を狭くすることが要求される導
電配線に用いられる。
【0005】アルミニウム系合金層2表面上にTiなど
の金属層3を形成して3層構造にするのは、アルミニウ
ム系合金層2表面、すなわち金属層3を有しない2層構
造の配線の表面に直接層間絶縁膜を形成した場合に、次
のような問題点が生じるからである。
の金属層3を形成して3層構造にするのは、アルミニウ
ム系合金層2表面、すなわち金属層3を有しない2層構
造の配線の表面に直接層間絶縁膜を形成した場合に、次
のような問題点が生じるからである。
【0006】まず、図19に示すように、シリコン基板
41上に絶縁層42を形成して生じた段差部の表面を覆
うように、アルミニウム系合金からなる導電配線43を
形成し、その上にさらにSiO2 からなる層間絶縁膜4
4を形成した場合を考える。段差部上方において層間絶
縁膜44にヴィアホールを形成するため、ポジ型のレジ
スト膜45を塗布し、これに写真製版を施すと、その露
光時にレジスト膜45と層間絶縁膜44を透過した光
が、反射率の高い導電配線43表面で矢印B,Cのよう
に乱反射する。その結果二点鎖線で示す幅の開口46を
形成しようとする場合に、破線で示す部分46aまで過
剰にレジストが現像されて、除去されてしまう。そのた
め、その後エッチングされる層間絶縁膜44の領域が、
所望のヴィアホールの開口面積よりも大きくなってしま
うという問題がある。これはいわゆるノッチング現象と
言われるものである。それに対して、図16に示すよう
に、アルミニウム系合金層2上に、Tiのようにアルミ
ニウム系合金よりも光の反射率の小さい金属層3を形成
することにより、写真製版の露光時の光の反射によるノ
ッチング現象が防止される。
41上に絶縁層42を形成して生じた段差部の表面を覆
うように、アルミニウム系合金からなる導電配線43を
形成し、その上にさらにSiO2 からなる層間絶縁膜4
4を形成した場合を考える。段差部上方において層間絶
縁膜44にヴィアホールを形成するため、ポジ型のレジ
スト膜45を塗布し、これに写真製版を施すと、その露
光時にレジスト膜45と層間絶縁膜44を透過した光
が、反射率の高い導電配線43表面で矢印B,Cのよう
に乱反射する。その結果二点鎖線で示す幅の開口46を
形成しようとする場合に、破線で示す部分46aまで過
剰にレジストが現像されて、除去されてしまう。そのた
め、その後エッチングされる層間絶縁膜44の領域が、
所望のヴィアホールの開口面積よりも大きくなってしま
うという問題がある。これはいわゆるノッチング現象と
言われるものである。それに対して、図16に示すよう
に、アルミニウム系合金層2上に、Tiのようにアルミ
ニウム系合金よりも光の反射率の小さい金属層3を形成
することにより、写真製版の露光時の光の反射によるノ
ッチング現象が防止される。
【0007】また、アルミニウム系合金層表面が露出し
た導電配線上にSiO2 などの絶縁膜を堆積させて、こ
れにヴィアホールを形成する場合、特にメガビットクラ
スのDRAM(Dynamic Random Acc
ess Memory)などでは、サブミクロンレベル
のヴィアホールを微細加工する際、数10%程度のオー
バエッチングを必要とする。このオーバエッチングは、
ヴィアホールの底のアルミニウム系合金層表面が露出し
た状態で行なわれるため、このアルミニウム系合金,レ
ジストおよび酸化膜をエッチングするガスを含んだプラ
ズマによって、ポリマが合成される。このポリマは、ヴ
ィアホールの内壁に付着することにより、後工程でヴィ
アホールを介して導電配線を接続するときの断線や、カ
バレッジ不良の原因となりやすい。
た導電配線上にSiO2 などの絶縁膜を堆積させて、こ
れにヴィアホールを形成する場合、特にメガビットクラ
スのDRAM(Dynamic Random Acc
ess Memory)などでは、サブミクロンレベル
のヴィアホールを微細加工する際、数10%程度のオー
バエッチングを必要とする。このオーバエッチングは、
ヴィアホールの底のアルミニウム系合金層表面が露出し
た状態で行なわれるため、このアルミニウム系合金,レ
ジストおよび酸化膜をエッチングするガスを含んだプラ
ズマによって、ポリマが合成される。このポリマは、ヴ
ィアホールの内壁に付着することにより、後工程でヴィ
アホールを介して導電配線を接続するときの断線や、カ
バレッジ不良の原因となりやすい。
【0008】図17(a)ないし(d)を用いて、ポリ
マ合成に起因するヴィアホールでの導電配線接続の断線
発生のメカニズムを説明する。
マ合成に起因するヴィアホールでの導電配線接続の断線
発生のメカニズムを説明する。
【0009】まず図17(a)を参照して、絶縁層30
上に形成されたアルミニウム系合金配線層31上にCV
D法によってシリコン酸化膜32を形成し、さらにその
上に、開口35aを設けたレジスト膜33を形成した後
に、シリコン酸化膜32にヴィアホール35bを形成す
るためのエッチングを行なうと、アルミニウム系合金配
線層31がオーバーエッチングされる際に、アルミニウ
ム合金、レジストおよび酸化膜エッチング用ガスの3つ
の条件がそろうため、図17(b)に示すように、ヴィ
アホール35bおよび開口35aの内壁にポリマ36が
堆積される。その後レジスト膜33を除去した後も、ポ
リマ36の上端部分が図17(c)に示すように残存す
る。したがって、次にヴィアホール35bにおいてアル
ミニウム系合金層31と配線接続するためのアルミニウ
ムなどの導電性金属層37a,37bをスパッタリング
などによって堆積させると、図12(d)に示すよう
に、ポリマ36の存在によって導電金属層37a,37
bが分断され、断線状態となってしまう。
上に形成されたアルミニウム系合金配線層31上にCV
D法によってシリコン酸化膜32を形成し、さらにその
上に、開口35aを設けたレジスト膜33を形成した後
に、シリコン酸化膜32にヴィアホール35bを形成す
るためのエッチングを行なうと、アルミニウム系合金配
線層31がオーバーエッチングされる際に、アルミニウ
ム合金、レジストおよび酸化膜エッチング用ガスの3つ
の条件がそろうため、図17(b)に示すように、ヴィ
アホール35bおよび開口35aの内壁にポリマ36が
堆積される。その後レジスト膜33を除去した後も、ポ
リマ36の上端部分が図17(c)に示すように残存す
る。したがって、次にヴィアホール35bにおいてアル
ミニウム系合金層31と配線接続するためのアルミニウ
ムなどの導電性金属層37a,37bをスパッタリング
などによって堆積させると、図12(d)に示すよう
に、ポリマ36の存在によって導電金属層37a,37
bが分断され、断線状態となってしまう。
【0010】図16に示した積層構造の導電配線では、
そのオーバエッチング時には、アルミニウム系合金層2
表面が露出した状態では進行せずに、このようなポリマ
発生に起因する問題は生ずることがない。
そのオーバエッチング時には、アルミニウム系合金層2
表面が露出した状態では進行せずに、このようなポリマ
発生に起因する問題は生ずることがない。
【0011】しかしながら、図16に示す従来の積層構
造の導電配線には、次のような問題があった。
造の導電配線には、次のような問題があった。
【0012】図16に示すような従来の積層導電配線
を、論理回路を含むLSIなどにおいて、長方形の半導
体チップ上に形成された半導体素子領域の周辺部に、パ
ッシベーション膜で覆って配設した場合、この上をさら
に樹脂で封止すると、熱処理において加熱された際のモ
ールド樹脂とパーシベーション膜との脱水による収縮量
の相違等の理由により、特にチップ周辺の四隅部に強い
ストレスが集中して作用しやすい。そのため、この部分
でパッシベーション膜のクラックが生じるとともに、積
層導電配線の各層の接合面ですべりが生じ、配線が破壊
するという問題があった。
を、論理回路を含むLSIなどにおいて、長方形の半導
体チップ上に形成された半導体素子領域の周辺部に、パ
ッシベーション膜で覆って配設した場合、この上をさら
に樹脂で封止すると、熱処理において加熱された際のモ
ールド樹脂とパーシベーション膜との脱水による収縮量
の相違等の理由により、特にチップ周辺の四隅部に強い
ストレスが集中して作用しやすい。そのため、この部分
でパッシベーション膜のクラックが生じるとともに、積
層導電配線の各層の接合面ですべりが生じ、配線が破壊
するという問題があった。
【0013】ここで、層間のすべり現象発生の要因につ
いて、図21を参照しながら説明する。図21に示した
断面構造は、図16に示した従来の積層導電配線上にパ
ッシベーション膜81を形成し、さらにその上をモール
ド82で覆ったものである。まず、モールド82とパッ
シベーション膜81との界面S1 においては、モールド
82とパッシベーション膜81との間に、熱処理時の熱
収縮量の差が大きい場合に、それに起因するストレスに
よってすべりが発生する。界面S1 にすべりが生じず、
かつパッシベーション膜81と金属層3との間の熱収縮
量の差が比較的大きい場合には、界面S2 においてすべ
りが生じる。この場合に、界面S2 ですべりが生じず
に、界面S3 または界面S4 ですべりが生じることもあ
る。また、界面S3 や界面S4 においては、金属層3と
アルミニウム係合金属2の間あるいはアルミニウム合金
層2とバリヤメタル層1との間における、電気抵抗の相
違に起因する通電時の温度上昇の度合の相違によって
も、すべりが発生する場合がある。
いて、図21を参照しながら説明する。図21に示した
断面構造は、図16に示した従来の積層導電配線上にパ
ッシベーション膜81を形成し、さらにその上をモール
ド82で覆ったものである。まず、モールド82とパッ
シベーション膜81との界面S1 においては、モールド
82とパッシベーション膜81との間に、熱処理時の熱
収縮量の差が大きい場合に、それに起因するストレスに
よってすべりが発生する。界面S1 にすべりが生じず、
かつパッシベーション膜81と金属層3との間の熱収縮
量の差が比較的大きい場合には、界面S2 においてすべ
りが生じる。この場合に、界面S2 ですべりが生じず
に、界面S3 または界面S4 ですべりが生じることもあ
る。また、界面S3 や界面S4 においては、金属層3と
アルミニウム係合金属2の間あるいはアルミニウム合金
層2とバリヤメタル層1との間における、電気抵抗の相
違に起因する通電時の温度上昇の度合の相違によって
も、すべりが発生する場合がある。
【0014】パッシベーション膜のクラックは、特に導
電配線の上方およびその周辺で発生しやすく、また、導
電配線の幅が大きいほど発生の度合いが著しいことが、
実験的に確かめられている。その理由は、パッシベーシ
ョン膜やモールド樹脂が、熱処理に伴なう脱水などによ
り大きく収縮するのに対し、アルミニウム合金などは変
形が小さく、それらの界面においてストレスによる力が
作用し、この力は、その界面の面積が大きいほど大きく
なるからであると考えられる。
電配線の上方およびその周辺で発生しやすく、また、導
電配線の幅が大きいほど発生の度合いが著しいことが、
実験的に確かめられている。その理由は、パッシベーシ
ョン膜やモールド樹脂が、熱処理に伴なう脱水などによ
り大きく収縮するのに対し、アルミニウム合金などは変
形が小さく、それらの界面においてストレスによる力が
作用し、この力は、その界面の面積が大きいほど大きく
なるからであると考えられる。
【0015】このようなチップ周辺のストレス発生によ
る問題点の解消を目的とする対策として、たとえば特開
昭57−45259号公報に示されるものがある。同公
報に記載の半導体装置は、図18(a)(b)を参照し
て、第1導電型のシリコン基板11上に、フィールド絶
縁膜12で素子分離された半導体素子領域13が形成さ
れている。この半導体素子領域13の表面は薄い第1の
表面絶縁膜14で覆われ、第1の表面絶縁膜14および
フィールド絶縁膜12の表面は、さらに第2の表面絶縁
膜15で覆われている。第2の表面絶縁膜15表面に
は、アルミニウム配線16、ボンディングパッド17、
およびガードリング18が形成されている。アルミニウ
ム配線16は、第1および第2の表面絶縁膜14,15
に設けられたスルーホール19において、半導体素子領
域13とオーミックコンタクトする。ガードリング18
は、アルミニウム膜からなり、シリコン基板11の周辺
に沿って形成されるとともに、接地端子に接続されるこ
とにより、反転層の発生を防止する機能を有する。ガー
ドリング18のコーナー部には、スリット20が設けら
れており、このスリット20の幅の分だけガードリング
18の幅が小さくなるため、コーナー部におけるストレ
ス集中の影響が緩和される。その結果、パッシベーショ
ン膜21のクラックの発生が抑制される。
る問題点の解消を目的とする対策として、たとえば特開
昭57−45259号公報に示されるものがある。同公
報に記載の半導体装置は、図18(a)(b)を参照し
て、第1導電型のシリコン基板11上に、フィールド絶
縁膜12で素子分離された半導体素子領域13が形成さ
れている。この半導体素子領域13の表面は薄い第1の
表面絶縁膜14で覆われ、第1の表面絶縁膜14および
フィールド絶縁膜12の表面は、さらに第2の表面絶縁
膜15で覆われている。第2の表面絶縁膜15表面に
は、アルミニウム配線16、ボンディングパッド17、
およびガードリング18が形成されている。アルミニウ
ム配線16は、第1および第2の表面絶縁膜14,15
に設けられたスルーホール19において、半導体素子領
域13とオーミックコンタクトする。ガードリング18
は、アルミニウム膜からなり、シリコン基板11の周辺
に沿って形成されるとともに、接地端子に接続されるこ
とにより、反転層の発生を防止する機能を有する。ガー
ドリング18のコーナー部には、スリット20が設けら
れており、このスリット20の幅の分だけガードリング
18の幅が小さくなるため、コーナー部におけるストレ
ス集中の影響が緩和される。その結果、パッシベーショ
ン膜21のクラックの発生が抑制される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術を適用して、チップ周辺部の導電配線にスリッ
トを設けると、その部分の導電配線の横断面積がスリッ
トの分だけ小さくなってしまうため、それに比例して、
導電配線としての電気抵抗が増加する。また、スリット
を形成した部分のスリットを挟む両側の導体部(図18
(a)においてはスリット20が形成された位置のガー
ドリング18の平行に延びる導電体配線部分18a,1
8b)は、その横断面の幅が同一であったとしても、外
側の部分(図18(a)では導電体配線部分18a)の
方が内側の部分(図18では導電配線部分18b)より
もかなり長くなる。したがって、両者の抵抗値に差が生
じ、電流が流れる際のジュール熱の発生の分布も異なる
ことになる。そのため、温度分布が均一でないことに伴
なう局部的な熱応力が発生シ、断線が生ずるに至るとい
う問題もあった。
来の技術を適用して、チップ周辺部の導電配線にスリッ
トを設けると、その部分の導電配線の横断面積がスリッ
トの分だけ小さくなってしまうため、それに比例して、
導電配線としての電気抵抗が増加する。また、スリット
を形成した部分のスリットを挟む両側の導体部(図18
(a)においてはスリット20が形成された位置のガー
ドリング18の平行に延びる導電体配線部分18a,1
8b)は、その横断面の幅が同一であったとしても、外
側の部分(図18(a)では導電体配線部分18a)の
方が内側の部分(図18では導電配線部分18b)より
もかなり長くなる。したがって、両者の抵抗値に差が生
じ、電流が流れる際のジュール熱の発生の分布も異なる
ことになる。そのため、温度分布が均一でないことに伴
なう局部的な熱応力が発生シ、断線が生ずるに至るとい
う問題もあった。
【0017】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ポリ
マ合成による断線が生じることなく、しかも電気抵抗を
増加させることなく、ストレスマイグレーションによる
層間接合面での滑り現象を防止し、ストレスに対する十
分な強度を有する積層導電配線を提供することを目的と
する。
マ合成による断線が生じることなく、しかも電気抵抗を
増加させることなく、ストレスマイグレーションによる
層間接合面での滑り現象を防止し、ストレスに対する十
分な強度を有する積層導電配線を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の積層導電配線は、少なくとも、互いに接合され
た第1の導電層と第2の導電層とを含む2層以上の積層
配線を有し、第1の導電層の第2の導電層との接合面か
ら所定の深さにかけて、所定形状の溝が形成されてい
る。その溝は、第2の導電層に設けられた凸が嵌合する
構造を備えている。
本発明の積層導電配線は、少なくとも、互いに接合され
た第1の導電層と第2の導電層とを含む2層以上の積層
配線を有し、第1の導電層の第2の導電層との接合面か
ら所定の深さにかけて、所定形状の溝が形成されてい
る。その溝は、第2の導電層に設けられた凸が嵌合する
構造を備えている。
【0019】第1の導電層に形成される溝は、好ましく
は、積層導電配線が受ける応力の方向に対して略直交す
る方向に延びるように形成される。
は、積層導電配線が受ける応力の方向に対して略直交す
る方向に延びるように形成される。
【0020】また、本発明の積層導電配線には、さら
に、第1の導電層の、第2の導電層との接合面と反対側
の面が、絶縁用の酸化膜で覆われており、溝が形成され
ていない領域においてのみ、その酸化膜に、第1の導電
層と他の導電配線とを電気的に接続するためのヴィアホ
ールを形成したものも含まれる。
に、第1の導電層の、第2の導電層との接合面と反対側
の面が、絶縁用の酸化膜で覆われており、溝が形成され
ていない領域においてのみ、その酸化膜に、第1の導電
層と他の導電配線とを電気的に接続するためのヴィアホ
ールを形成したものも含まれる。
【0021】本発明の積層導電配線は、他の局面におい
ては、少なくとも、互いに接合された第1の導電層と第
2の導電層とを含む2層以上の積層配線を有し、第1の
導電層の第2の導電層との接合面から所定の深さにかけ
て形成された所定形状の溝に、他の導電配線との絶縁性
を確保するための絶縁被覆層に設けられた凸部が嵌合す
る構造を備えている。
ては、少なくとも、互いに接合された第1の導電層と第
2の導電層とを含む2層以上の積層配線を有し、第1の
導電層の第2の導電層との接合面から所定の深さにかけ
て形成された所定形状の溝に、他の導電配線との絶縁性
を確保するための絶縁被覆層に設けられた凸部が嵌合す
る構造を備えている。
【0022】
【作用】本発明の積層導電配線によれば、アルミニウム
系合金層の上面にアルミニウム合金層よりも光反射率の
低い金属層が接合されているため、写真製版における露
光時に生じる、光の反射に伴なういわゆるノッチング現
象を防止することができる。また、第1の導電層に形成
された溝と、第2の導電層に設けられた凸部とが嵌合す
ることにより、第1および第2の導電層の接合面におい
て、ストレスが発生したとしてもすべり現象が防止され
る。しかも、溝に導電物質が満たされることになるた
め、溝を形成したことによる断面積の実質的な減少が生
じることがない。したがって導電配線としての電気抵抗
の上昇が抑制される。
系合金層の上面にアルミニウム合金層よりも光反射率の
低い金属層が接合されているため、写真製版における露
光時に生じる、光の反射に伴なういわゆるノッチング現
象を防止することができる。また、第1の導電層に形成
された溝と、第2の導電層に設けられた凸部とが嵌合す
ることにより、第1および第2の導電層の接合面におい
て、ストレスが発生したとしてもすべり現象が防止され
る。しかも、溝に導電物質が満たされることになるた
め、溝を形成したことによる断面積の実質的な減少が生
じることがない。したがって導電配線としての電気抵抗
の上昇が抑制される。
【0023】また、第1の導電層に設ける溝を、積層導
電配線が受けるストレスの方向に対して直交するように
配列することにより、ストレスを効率よく吸収すること
ができる。
電配線が受けるストレスの方向に対して直交するように
配列することにより、ストレスを効率よく吸収すること
ができる。
【0024】さらに、積層導電配線の上面を覆う酸化膜
へのヴィアホールの形成を、溝が形成されていない領域
のみに限ることにより、ヴィアホール形成時においてア
ルミニウム合金層表面が露出することがなく、したがっ
てポリマ合成の発生が防止される。
へのヴィアホールの形成を、溝が形成されていない領域
のみに限ることにより、ヴィアホール形成時においてア
ルミニウム合金層表面が露出することがなく、したがっ
てポリマ合成の発生が防止される。
【0025】本発明の積層導電配線の他の局面におい
て、他の導電配線との絶縁性を確保するための絶縁被覆
層に設けられた凸部が溝に嵌合する場合においては、溝
を満たすのは絶縁性物質であるために、電気抵抗の上昇
を抑制する効果はないが、ストレス発生時の絶縁被覆層
と積層導電配線との間のすべり現象防止やストレス吸収
による絶縁被覆層のクラック発生防止の作用を有する。
て、他の導電配線との絶縁性を確保するための絶縁被覆
層に設けられた凸部が溝に嵌合する場合においては、溝
を満たすのは絶縁性物質であるために、電気抵抗の上昇
を抑制する効果はないが、ストレス発生時の絶縁被覆層
と積層導電配線との間のすべり現象防止やストレス吸収
による絶縁被覆層のクラック発生防止の作用を有する。
【0026】
【実施例】以下本発明の第1の実施例について、図1な
いし図3に基づいて説明する。
いし図3に基づいて説明する。
【0027】本実施例の積層導電配線は、図1(a)を
参照して、長手方向に延びる複数のスリット状の溝4が
表裏面を貫通して形成されたバリヤメタル層1上に、ア
ルミニウム系合金層2が積層形成されている。溝4に
は、アルミニウム系合金層2のバリアメタル層1との接
合面に形成された凸部がちょうど嵌合している。すなわ
ち、溝4は導電体であるアルミニウム合金が埋め込まれ
た状態になっている。アルミニウム系合金層2表面上に
は、ノッチング防止のため、アルミニウム系合金よりも
光の反射率の小さい合金層3が積層形成されている。金
属層3の溝4に対応する位置には、窪み5が生じてい
る。金属層3の材質としては、たとえばタングステンな
どの高融点金属が用いられる。
参照して、長手方向に延びる複数のスリット状の溝4が
表裏面を貫通して形成されたバリヤメタル層1上に、ア
ルミニウム系合金層2が積層形成されている。溝4に
は、アルミニウム系合金層2のバリアメタル層1との接
合面に形成された凸部がちょうど嵌合している。すなわ
ち、溝4は導電体であるアルミニウム合金が埋め込まれ
た状態になっている。アルミニウム系合金層2表面上に
は、ノッチング防止のため、アルミニウム系合金よりも
光の反射率の小さい合金層3が積層形成されている。金
属層3の溝4に対応する位置には、窪み5が生じてい
る。金属層3の材質としては、たとえばタングステンな
どの高融点金属が用いられる。
【0028】本実施例における積層導電配線の各部の好
ましい寸法は、図1(b)に示した各寸法記号に対応
し、表1のように与えられる。
ましい寸法は、図1(b)に示した各寸法記号に対応
し、表1のように与えられる。
【0029】
【表1】
【0030】図1に示した積層導電配線は、図2に示す
工程で形成される。すなわち、下地となる絶縁層6上全
面に、まず、TiN,TiWなどをスパッタリングによ
って堆積させ、1000Å程度の厚さのバリヤメタル層
1を形成する(図2A(a))。その後、写真製版およ
びエッチングにより、バリアメタル層1の所定位置に溝
4を形成する(図2(b))。次に、たとえばAl−S
i(1%)−Cu(0.5%),Al−Cuなどのアル
ミニウム系合金を、やはりスパッタリングによって堆積
し、5000Å〜10000Å程度の厚さのアルミニウ
ム系合金層2を積層形成する(図2(c))。その後、
W,Mo,Ti,Nbなどのうちのいずれかをスパッタ
リングなどによって堆積し、1000Å程度の厚さの金
属層3を積層形成する(図2(d))。
工程で形成される。すなわち、下地となる絶縁層6上全
面に、まず、TiN,TiWなどをスパッタリングによ
って堆積させ、1000Å程度の厚さのバリヤメタル層
1を形成する(図2A(a))。その後、写真製版およ
びエッチングにより、バリアメタル層1の所定位置に溝
4を形成する(図2(b))。次に、たとえばAl−S
i(1%)−Cu(0.5%),Al−Cuなどのアル
ミニウム系合金を、やはりスパッタリングによって堆積
し、5000Å〜10000Å程度の厚さのアルミニウ
ム系合金層2を積層形成する(図2(c))。その後、
W,Mo,Ti,Nbなどのうちのいずれかをスパッタ
リングなどによって堆積し、1000Å程度の厚さの金
属層3を積層形成する(図2(d))。
【0031】次に、写真製版とエッチングにより、バリ
ヤメタル層1,アルミニウム系合金層2および金属層3
の不要部分を除去し、所望の導電配線パターンが得られ
る(図2(e))。
ヤメタル層1,アルミニウム系合金層2および金属層3
の不要部分を除去し、所望の導電配線パターンが得られ
る(図2(e))。
【0032】このようにして形成された積層導電配線
と、図16に示した従来の積層導電配線との作用効果の
違いは、図3(a)(b)を用いて次のように説明され
る。従来の積層導電配線では、図3(a)にその断面を
示すように、矢印方向にストレスが作用した場合に、各
層間の接合面においてすべり現象が発生しやすいが、本
実施例の積層導電配線においては、図3(b)に示すよ
うに溝4および窪み5が、すべり現象の歯止めとなる。
したがって、溝4の長手方向に垂直な方向にストレスが
作用した場合に、すべりによる積層構造の破壊が生じに
くい。しかも、溝4を導電材料で満たすことになるた
め、積層導電配線の電気抵抗が増加しない。
と、図16に示した従来の積層導電配線との作用効果の
違いは、図3(a)(b)を用いて次のように説明され
る。従来の積層導電配線では、図3(a)にその断面を
示すように、矢印方向にストレスが作用した場合に、各
層間の接合面においてすべり現象が発生しやすいが、本
実施例の積層導電配線においては、図3(b)に示すよ
うに溝4および窪み5が、すべり現象の歯止めとなる。
したがって、溝4の長手方向に垂直な方向にストレスが
作用した場合に、すべりによる積層構造の破壊が生じに
くい。しかも、溝4を導電材料で満たすことになるた
め、積層導電配線の電気抵抗が増加しない。
【0033】次に、本発明の第2の実施例を、図4に基
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図4を参
照して、バリヤメタル1には溝を設けずに、アルミニウ
ム系合金層2にスリット状の溝14を上下に貫通して形
成し、その上に金属層3を積層形成している。溝14内
には、金属層3をスパッタリングなどによって形成する
際に、金属層3と同じ材質が埋め込まれた状態になって
いる。したがって、上記第1の実施例と同様に、接合面
でのすべりの歯止め作用を有する。積層導電配線の電気
抵抗を増加させない点は、上記第1の実施例と同様であ
る。
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図4を参
照して、バリヤメタル1には溝を設けずに、アルミニウ
ム系合金層2にスリット状の溝14を上下に貫通して形
成し、その上に金属層3を積層形成している。溝14内
には、金属層3をスパッタリングなどによって形成する
際に、金属層3と同じ材質が埋め込まれた状態になって
いる。したがって、上記第1の実施例と同様に、接合面
でのすべりの歯止め作用を有する。積層導電配線の電気
抵抗を増加させない点は、上記第1の実施例と同様であ
る。
【0034】なお、本実施例を含めて、以下の各実施例
において、同一符号を付した要素は、材質,形成方法な
どについては上記第1の実施例と同様である。
において、同一符号を付した要素は、材質,形成方法な
どについては上記第1の実施例と同様である。
【0035】次に、本発明の第3の実施例を、図5に基
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図5を参
照して、バリヤメタル層1とアルミニウム系合金層2の
双方を貫通して、スリット状の溝24を形成し、その上
に金属層3を積層形成している。本実施例においても上
記第2の実施例と同様に、金属層3をスパッタリング等
によって形成する際に、金属層3と同じ材質の金属が溝
24に埋め込まれた状態となっている。
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図5を参
照して、バリヤメタル層1とアルミニウム系合金層2の
双方を貫通して、スリット状の溝24を形成し、その上
に金属層3を積層形成している。本実施例においても上
記第2の実施例と同様に、金属層3をスパッタリング等
によって形成する際に、金属層3と同じ材質の金属が溝
24に埋め込まれた状態となっている。
【0036】次に、本発明の第4の実施例を、図6に基
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図6を参
照して、アルミニウム系合金層2の上面から所定の深さ
にかけて、溝34を形成し、その上に金属層3を接続形
成している。本実施例においても、金属層3をスパッタ
リングなどによって形成する際に、金属層3と同じ材質
の金属が溝34内に埋め込まれた状態となっている。本
実施例においては、上記第1ないし第3の実施例と対比
すると、溝34を形成する際のエッチング工程におい
て、溝34の深さを制御する必要があるという違いがあ
る。
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図6を参
照して、アルミニウム系合金層2の上面から所定の深さ
にかけて、溝34を形成し、その上に金属層3を接続形
成している。本実施例においても、金属層3をスパッタ
リングなどによって形成する際に、金属層3と同じ材質
の金属が溝34内に埋め込まれた状態となっている。本
実施例においては、上記第1ないし第3の実施例と対比
すると、溝34を形成する際のエッチング工程におい
て、溝34の深さを制御する必要があるという違いがあ
る。
【0037】上記第3および第4の実施例においても、
溝24,34内に金属層3と同じ材質の導電性の金属が
埋め込まれているため、溝を設けたことによってその部
分の電気抵抗が増加することはない。
溝24,34内に金属層3と同じ材質の導電性の金属が
埋め込まれているため、溝を設けたことによってその部
分の電気抵抗が増加することはない。
【0038】次に、本発明の第5の実施例を、図7に基
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図7
(a)を参照して、上記第1の実施例と同様にバリヤメ
タル層1に溝4を設けるとともに、金属層3にも溝44
を溝4と対応する位置に形成している。本実施例におい
ては、この積層導電配線を形成した後に、それを覆う層
間絶縁膜あるいはパッシベーション膜を形成する際に、
溝44内を層間絶縁膜あるいはパッシベーション膜が埋
め込まれることになる。したがって、各溝44の直下に
存在する窪み5をも、層間絶縁膜あるいはパッシベーシ
ョン膜の材料が埋め込まれ、この部分においてすべりに
対する歯止め作用を生じることになる。図7(b)は、
本実施例の積層導電配線を、溝44の内部を含んで層間
絶縁膜7で覆った状態の断面を示している。本実施例の
場合、溝44に埋め込まれるのは導電性金属ではなく、
絶縁性の物質になるため、溝44の横断面積分だけ電気
抵抗が増加するが、積層導電配線の全断面積に対してご
くわずかの割合を占めるにすぎないため、電気抵抗の増
加はごくわずかである。
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図7
(a)を参照して、上記第1の実施例と同様にバリヤメ
タル層1に溝4を設けるとともに、金属層3にも溝44
を溝4と対応する位置に形成している。本実施例におい
ては、この積層導電配線を形成した後に、それを覆う層
間絶縁膜あるいはパッシベーション膜を形成する際に、
溝44内を層間絶縁膜あるいはパッシベーション膜が埋
め込まれることになる。したがって、各溝44の直下に
存在する窪み5をも、層間絶縁膜あるいはパッシベーシ
ョン膜の材料が埋め込まれ、この部分においてすべりに
対する歯止め作用を生じることになる。図7(b)は、
本実施例の積層導電配線を、溝44の内部を含んで層間
絶縁膜7で覆った状態の断面を示している。本実施例の
場合、溝44に埋め込まれるのは導電性金属ではなく、
絶縁性の物質になるため、溝44の横断面積分だけ電気
抵抗が増加するが、積層導電配線の全断面積に対してご
くわずかの割合を占めるにすぎないため、電気抵抗の増
加はごくわずかである。
【0039】したがって本実施例においては、電気抵抗
値をほとんど増加させることなく、特に層間絶縁膜ある
いはパッシベーション膜と積層導電配線との間のすべり
現象の歯止め作用を有するという効果がある。その結
果、パッシベーション膜のクラックも生じにくくなる。
値をほとんど増加させることなく、特に層間絶縁膜ある
いはパッシベーション膜と積層導電配線との間のすべり
現象の歯止め作用を有するという効果がある。その結
果、パッシベーション膜のクラックも生じにくくなる。
【0040】次に、本発明の第6の実施例を、図8に基
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図8を参
照して、導電配線の長手方向に対して直交する方向に延
びるように、スリット状の溝4が、バリヤメタル層1に
貫通して形成されている。本実施例の積層導電配線は、
導電配線の長手方向、すなわち図8に矢印Bで示す方向
にストレスが作用する場合に適用される。このように、
ストレスが作用する方向に直交する方向に延びるよう
に、スリット状の溝をバリヤメタル層1に形成すること
により、ストレスに起因する層間のすべり現象に対する
歯止めを生じさせることができる。この考え方は、上記
第2ないし第5の実施例に適用して、溝14,24,3
4,44の形成方向を変えることによっても、同様の作
用効果を得ることができる。
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図8を参
照して、導電配線の長手方向に対して直交する方向に延
びるように、スリット状の溝4が、バリヤメタル層1に
貫通して形成されている。本実施例の積層導電配線は、
導電配線の長手方向、すなわち図8に矢印Bで示す方向
にストレスが作用する場合に適用される。このように、
ストレスが作用する方向に直交する方向に延びるよう
に、スリット状の溝をバリヤメタル層1に形成すること
により、ストレスに起因する層間のすべり現象に対する
歯止めを生じさせることができる。この考え方は、上記
第2ないし第5の実施例に適用して、溝14,24,3
4,44の形成方向を変えることによっても、同様の作
用効果を得ることができる。
【0041】次に、本発明の第7の実施例を、図9に基
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図9を参
照して、導電配線が延びる方向にスリット状の溝4がバ
リヤメタル層1に形成されている点は、上記第1の実施
例と同様である。本実施例が上記第1の実施例と異なる
のは、図9に矢印Cで示したストレスの強度分布に応じ
て、溝4の本数を変えている点である。すなわち、スト
レスが強い位置には3列、弱い位置には2列の溝4を、
バリヤメタル層1に形成することにより、ストレスが強
いためにすべりの生じやすい位置に、より強固な歯止め
を生じさせるようにしたものである。
づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、図9を参
照して、導電配線が延びる方向にスリット状の溝4がバ
リヤメタル層1に形成されている点は、上記第1の実施
例と同様である。本実施例が上記第1の実施例と異なる
のは、図9に矢印Cで示したストレスの強度分布に応じ
て、溝4の本数を変えている点である。すなわち、スト
レスが強い位置には3列、弱い位置には2列の溝4を、
バリヤメタル層1に形成することにより、ストレスが強
いためにすべりの生じやすい位置に、より強固な歯止め
を生じさせるようにしたものである。
【0042】本実施例は、たとえば、上記従来技術の記
載において図18を用いて説明したチップ周辺部の導電
配線であるガードリング18に対して、有効に適用可能
である。すなわち、図23(a)(b)に示すように、
チップ基板10上の絶縁層6表面に形成されたガードリ
ング18を本実施例と同様の3層構造で形成し、チップ
の4つのコーナ部に近い部分において熱応力(図23
(a)中に矢印で示す)の分布が大きくなるのに対応し
て、ガードリング18の4つのコーナ部のみ「く」の字
形のスリット(図示せず)が形成されている。また、ガ
ードリング18の4つのコーナ部以外は、熱応力分布が
小さくなるのに対応して、スリットの本数も2本ないし
1本に減少している。これらのスリットの位置に対応す
る金属層3表面には、窪み5が形成されている。このよ
うに、ガードリング18の4つのコーナ部にスリットが
多く形成されることにより、熱応力の発生しやすいこの
部分でのすべり現象が防止される。
載において図18を用いて説明したチップ周辺部の導電
配線であるガードリング18に対して、有効に適用可能
である。すなわち、図23(a)(b)に示すように、
チップ基板10上の絶縁層6表面に形成されたガードリ
ング18を本実施例と同様の3層構造で形成し、チップ
の4つのコーナ部に近い部分において熱応力(図23
(a)中に矢印で示す)の分布が大きくなるのに対応し
て、ガードリング18の4つのコーナ部のみ「く」の字
形のスリット(図示せず)が形成されている。また、ガ
ードリング18の4つのコーナ部以外は、熱応力分布が
小さくなるのに対応して、スリットの本数も2本ないし
1本に減少している。これらのスリットの位置に対応す
る金属層3表面には、窪み5が形成されている。このよ
うに、ガードリング18の4つのコーナ部にスリットが
多く形成されることにより、熱応力の発生しやすいこの
部分でのすべり現象が防止される。
【0043】次に本発明の第8の実施例について、図1
0に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、上
記第1の実施例と、上記第2の実施例とを併用したもの
である。すなわち、本実施例の積層導電配線において
は、図10を参照して、導電配線が延びる方向に、バリ
ヤメタル層1には溝4が、アルミニウム系合金層2には
溝14がそれぞれ貫通して形成され、溝4にはアルミニ
ウム系合金が、溝14には金属層3と同じ材質の金属が
埋め込まれている。この場合の窪み5は、溝4および溝
14の両方に対応する位置に形成される。本実施例によ
れば、導電配線の長手方向に対して直交する方向に作用
するストレスに対してより強い歯止め作用を有する積層
導電配線を形成することができる。
0に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、上
記第1の実施例と、上記第2の実施例とを併用したもの
である。すなわち、本実施例の積層導電配線において
は、図10を参照して、導電配線が延びる方向に、バリ
ヤメタル層1には溝4が、アルミニウム系合金層2には
溝14がそれぞれ貫通して形成され、溝4にはアルミニ
ウム系合金が、溝14には金属層3と同じ材質の金属が
埋め込まれている。この場合の窪み5は、溝4および溝
14の両方に対応する位置に形成される。本実施例によ
れば、導電配線の長手方向に対して直交する方向に作用
するストレスに対してより強い歯止め作用を有する積層
導電配線を形成することができる。
【0044】また本実施例においては、溝4と溝14と
の位置が互いにずらして配置されている。したがって、
たとえばバリアメタル層1とアルミニウム系合金層2と
の境界面よりもアルミニウム系合金層2と金属層3との
境界面の方がすべりやすい状態にある場合に、その度合
いに応じて溝14の数を溝4の数よりも多く形成するこ
とが可能である。その結果、溝4,14によるすべり防
止が、より実情に即した形で効果的に図られることにな
る。
の位置が互いにずらして配置されている。したがって、
たとえばバリアメタル層1とアルミニウム系合金層2と
の境界面よりもアルミニウム系合金層2と金属層3との
境界面の方がすべりやすい状態にある場合に、その度合
いに応じて溝14の数を溝4の数よりも多く形成するこ
とが可能である。その結果、溝4,14によるすべり防
止が、より実情に即した形で効果的に図られることにな
る。
【0045】次に、本発明の第9の実施例について、図
11に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、
上記第2の実施例と上記第6の実施例を併用したもので
ある。すなわち、本実施例の積層導電配線においては、
図11を参照して、バリヤメタル層1には導電配線の長
手方向に直交する方向に溝4が、アルミニウム系合金層
2には導電配線の長手方向に延びる方向に溝14が貫通
して形成されている。本実施例においても、窪み5は、
溝4と溝14の両方に対応する位置に形成される。本実
施例の溝4および溝14の配置構成により、上記第1の
実施例と第6の実施例の両方の作用効果を同時に生じさ
せることができる。すなわち、導電配線の長手方向およ
びその方向に直交する方向の両方のストレスが作用する
場合において、それぞれのストレスに起因するすべり現
象に対する歯止めを生じさせることができる。
11に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、
上記第2の実施例と上記第6の実施例を併用したもので
ある。すなわち、本実施例の積層導電配線においては、
図11を参照して、バリヤメタル層1には導電配線の長
手方向に直交する方向に溝4が、アルミニウム系合金層
2には導電配線の長手方向に延びる方向に溝14が貫通
して形成されている。本実施例においても、窪み5は、
溝4と溝14の両方に対応する位置に形成される。本実
施例の溝4および溝14の配置構成により、上記第1の
実施例と第6の実施例の両方の作用効果を同時に生じさ
せることができる。すなわち、導電配線の長手方向およ
びその方向に直交する方向の両方のストレスが作用する
場合において、それぞれのストレスに起因するすべり現
象に対する歯止めを生じさせることができる。
【0046】次に、本発明の第10の実施例について、
図12に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線
は、図12を参照して、バリヤメタル1の上面に、導電
配線の長手方向に延びるように、凸部54が連続して形
成されている。バリヤメタル1の上面にはアルミニウム
系合金層2が積層形成され、2つの凸部54で挟まれる
領域および外側の領域には、アルミニウム系合金層2が
埋め込まれている。アルミニウム系合金層2の上面に形
成された金属層3には、凸部54の位置に対応して、導
電配線の長手方向に延びる隆起55が生じている。本実
施例の積層導電配線の構造は、バリヤメタル層1に凸部
54が形成されていると考える代わりに、アルミニウム
系合金層2を下面に所定深さのスリット状の溝が形成さ
れ、その溝にバリヤメタル層が埋め込まれていると考え
ることもできる。
図12に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線
は、図12を参照して、バリヤメタル1の上面に、導電
配線の長手方向に延びるように、凸部54が連続して形
成されている。バリヤメタル1の上面にはアルミニウム
系合金層2が積層形成され、2つの凸部54で挟まれる
領域および外側の領域には、アルミニウム系合金層2が
埋め込まれている。アルミニウム系合金層2の上面に形
成された金属層3には、凸部54の位置に対応して、導
電配線の長手方向に延びる隆起55が生じている。本実
施例の積層導電配線の構造は、バリヤメタル層1に凸部
54が形成されていると考える代わりに、アルミニウム
系合金層2を下面に所定深さのスリット状の溝が形成さ
れ、その溝にバリヤメタル層が埋め込まれていると考え
ることもできる。
【0047】本実施例によれば、上記第1の実施例など
と同様に、導電配線の長さ方向に直交する方向に作用す
るストレスに起因する層間のすべり現象の歯止め作用
を、凸部54および隆起55において生じさせることが
できる。
と同様に、導電配線の長さ方向に直交する方向に作用す
るストレスに起因する層間のすべり現象の歯止め作用
を、凸部54および隆起55において生じさせることが
できる。
【0048】次に、本発明の第11の実施例を、図13
に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線において
は、図11を参照して、バリヤメタル層1の上面に、導
電配線の長手方向に延びるように、かつ金属層3の下面
に達するように、凸部64が連続して形成されている。
本実施例においては、アルミニウム系合金層2の上表面
と凸部64の上表面とが同一平面上になるように仕上げ
られ、その上に金属層3が形成されており、図12に示
した隆起55に相当するものは生じていない。しかしな
がら、凸部64が金属層3の下面にまで達しているた
め、バリヤメタル層1の材質と金属層3の材質とが相互
に接合力が強固になるように材質を選べば、その接合面
においてすべり現象に対する歯止めを生じさせることが
できる。
に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線において
は、図11を参照して、バリヤメタル層1の上面に、導
電配線の長手方向に延びるように、かつ金属層3の下面
に達するように、凸部64が連続して形成されている。
本実施例においては、アルミニウム系合金層2の上表面
と凸部64の上表面とが同一平面上になるように仕上げ
られ、その上に金属層3が形成されており、図12に示
した隆起55に相当するものは生じていない。しかしな
がら、凸部64が金属層3の下面にまで達しているた
め、バリヤメタル層1の材質と金属層3の材質とが相互
に接合力が強固になるように材質を選べば、その接合面
においてすべり現象に対する歯止めを生じさせることが
できる。
【0049】次に、本発明の第12の実施例を、図14
に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、バリ
ヤメタル層1には溝を設けることなく、アルミニウム系
合金層2および金属層3に、導電配線の長手方向に延び
るようにスリット状の溝74を貫通して形成している。
本実施例の積層導電配線は、その上に層間絶縁膜あるい
はパッシベーション膜を形成する場合、その材質である
絶縁性物質が溝74の内部に埋め込まれる。したがっ
て、溝74を形成した部分においては、溝74の横断面
積分だけ電気抵抗が増加することになるが、埋め込まれ
た絶縁性物質によって、すべりに対する歯止めを強固に
生じさせることができる。また、バリヤメタル層1の材
質として導電性の高い金属を選ぶことにより、溝74を
形成したことによる電気抵抗の増加を最小限に抑えるこ
とができる。
に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線は、バリ
ヤメタル層1には溝を設けることなく、アルミニウム系
合金層2および金属層3に、導電配線の長手方向に延び
るようにスリット状の溝74を貫通して形成している。
本実施例の積層導電配線は、その上に層間絶縁膜あるい
はパッシベーション膜を形成する場合、その材質である
絶縁性物質が溝74の内部に埋め込まれる。したがっ
て、溝74を形成した部分においては、溝74の横断面
積分だけ電気抵抗が増加することになるが、埋め込まれ
た絶縁性物質によって、すべりに対する歯止めを強固に
生じさせることができる。また、バリヤメタル層1の材
質として導電性の高い金属を選ぶことにより、溝74を
形成したことによる電気抵抗の増加を最小限に抑えるこ
とができる。
【0050】次に、本発明の第13の実施例を、図15
に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線において
は、図15を参照して、バリヤメタル層1,アルミニウ
ム系合金層2および金属層3のすべてを貫通させて、導
電配線の長手方向に延びるようにスリット状の溝84を
形成している。本実施例においては、その後に形成され
る層間絶縁膜あるいはパッシベーション膜の材質である
絶縁性物質が、溝84の内部に埋め込まれ、それによっ
て導電配線の長手方向に直交する方向に作用するストレ
スに起因するすべり現象の歯止めを生じさせることがで
きる。溝84の内部に絶縁性物質が埋め込まれることに
なるため、溝84の横断面積の分だけ電気抵抗が増加す
ることになれば、積層導電配線を形成した後に溝84を
貫通させて形成するため、その製造工程が比較的容易で
ある。
に基づいて説明する。本実施例の積層導電配線において
は、図15を参照して、バリヤメタル層1,アルミニウ
ム系合金層2および金属層3のすべてを貫通させて、導
電配線の長手方向に延びるようにスリット状の溝84を
形成している。本実施例においては、その後に形成され
る層間絶縁膜あるいはパッシベーション膜の材質である
絶縁性物質が、溝84の内部に埋め込まれ、それによっ
て導電配線の長手方向に直交する方向に作用するストレ
スに起因するすべり現象の歯止めを生じさせることがで
きる。溝84の内部に絶縁性物質が埋め込まれることに
なるため、溝84の横断面積の分だけ電気抵抗が増加す
ることになれば、積層導電配線を形成した後に溝84を
貫通させて形成するため、その製造工程が比較的容易で
ある。
【0051】次に、上記各実施例の積層導電配線と他の
導電配線とを電気的に接続するために、両者間に介在す
る層間絶縁膜にヴィアホールを形成する場合の、ヴィア
ホールと溝との配置関係の制限について説明する。
導電配線とを電気的に接続するために、両者間に介在す
る層間絶縁膜にヴィアホールを形成する場合の、ヴィア
ホールと溝との配置関係の制限について説明する。
【0052】上記各実施例のうち、図4ないし図6に示
された第2ないし第4の実施例、図12に示された第1
0の実施例、および図13に示された第11の実施例の
場合は、いずれも、形成された溝14,24,34また
は凸部54,64がアルミニウム系合金以外の導電性金
属で満たされている。したがって、これらの溝14,2
4,34または凸部54,64が形成された面上の、し
かも溝14,24,34または凸部54,64が形成さ
れた位置に、その面を覆う層間絶縁膜(図示せず)に形
成されたヴィアホールのコンタクト部が位置したとして
も、そのヴィアホールを形成する工程における積層導電
配線のオーバエッチング時に、アルミニウム合金が露出
状態になることはない。よって、溝14,24,34ま
たは凸部54,64の位置にヴィアホールを形成したと
しても、ポリマが合成される条件であるアルミニウム系
合金、レジストおよび酸化膜をエッチングするガスの3
条件がそろうことはなく、ポリマ合成に起因する断線な
どの問題が生じることはない。
された第2ないし第4の実施例、図12に示された第1
0の実施例、および図13に示された第11の実施例の
場合は、いずれも、形成された溝14,24,34また
は凸部54,64がアルミニウム系合金以外の導電性金
属で満たされている。したがって、これらの溝14,2
4,34または凸部54,64が形成された面上の、し
かも溝14,24,34または凸部54,64が形成さ
れた位置に、その面を覆う層間絶縁膜(図示せず)に形
成されたヴィアホールのコンタクト部が位置したとして
も、そのヴィアホールを形成する工程における積層導電
配線のオーバエッチング時に、アルミニウム合金が露出
状態になることはない。よって、溝14,24,34ま
たは凸部54,64の位置にヴィアホールを形成したと
しても、ポリマが合成される条件であるアルミニウム系
合金、レジストおよび酸化膜をエッチングするガスの3
条件がそろうことはなく、ポリマ合成に起因する断線な
どの問題が生じることはない。
【0053】しかしながら、図1に示された第1の実施
例のように、バリアメタル層1に形成された溝4がアル
ミニウム系合金で満たされた場合、あるいは、図7に示
された第5の実施例のように、金属層3に形成された溝
34に絶縁体である酸化膜で満たされた場合、次のよう
な問題が生じる。
例のように、バリアメタル層1に形成された溝4がアル
ミニウム系合金で満たされた場合、あるいは、図7に示
された第5の実施例のように、金属層3に形成された溝
34に絶縁体である酸化膜で満たされた場合、次のよう
な問題が生じる。
【0054】図20(a)に示すように、二点鎖線で示
した位置にヴィアホールのコンタクト部26aが位置す
ると、そのヴィアホールを形成する工程において必要と
なるコンタクト部26aのオーバエッチング時に、溝4
内に満たされたアルミニウム系合金が露出する状態とな
る。よって、ポリマ合成の条件がそろうことになり、ポ
リマ合成に伴なう断線などの問題が生じることになる。
した位置にヴィアホールのコンタクト部26aが位置す
ると、そのヴィアホールを形成する工程において必要と
なるコンタクト部26aのオーバエッチング時に、溝4
内に満たされたアルミニウム系合金が露出する状態とな
る。よって、ポリマ合成の条件がそろうことになり、ポ
リマ合成に伴なう断線などの問題が生じることになる。
【0055】したがって、この場合には、図20(a)
に実線で示されたヴィアホールのコンタクト部26の位
置、すなわち溝4が形成されていない位置にヴィアホー
ルを形成する必要がある。
に実線で示されたヴィアホールのコンタクト部26の位
置、すなわち溝4が形成されていない位置にヴィアホー
ルを形成する必要がある。
【0056】また、図20(b)に示すように、第5の
実施例の積層導電配線において、溝44と重なる位置
に、二点鎖線で示したヴィアホールのコンタクト部26
aが位置すると、そのヴィアホールを形成する工程にお
いて必要となるコンタクト部26aのオーバエッチング
時に、溝44を満たす酸化物がいち速くエッチングされ
てしまい、アルミニウム系合金層2の表面が露出した状
態でオーバエッチングが進行することになる。よってこ
の場合にも、ポリマ合成の条件がそろうことになり、ポ
リマ合成に伴なう断線などの問題が生じることになる。
実施例の積層導電配線において、溝44と重なる位置
に、二点鎖線で示したヴィアホールのコンタクト部26
aが位置すると、そのヴィアホールを形成する工程にお
いて必要となるコンタクト部26aのオーバエッチング
時に、溝44を満たす酸化物がいち速くエッチングされ
てしまい、アルミニウム系合金層2の表面が露出した状
態でオーバエッチングが進行することになる。よってこ
の場合にも、ポリマ合成の条件がそろうことになり、ポ
リマ合成に伴なう断線などの問題が生じることになる。
【0057】したがってこの場合にも、図20(b)に
おいて実線で示したヴィアホールのコンタクト部26の
位置、すなわち溝44が形成されていない位置にヴィア
ホールが形成される必要がある。
おいて実線で示したヴィアホールのコンタクト部26の
位置、すなわち溝44が形成されていない位置にヴィア
ホールが形成される必要がある。
【0058】以上の説明からわかるように、本発明の各
実施例の積層導電配線と他の導電配線とを電気的に接続
するために、その間に介在する層間絶縁膜に形成される
ヴィアホールの位置を、溝4,44が形成された領域と
重ならない位置に形成することにより、ヴィアホール形
成工程におけるポリマの合成と、それに伴なう断線など
の問題点の発生を未然に防止することができる。
実施例の積層導電配線と他の導電配線とを電気的に接続
するために、その間に介在する層間絶縁膜に形成される
ヴィアホールの位置を、溝4,44が形成された領域と
重ならない位置に形成することにより、ヴィアホール形
成工程におけるポリマの合成と、それに伴なう断線など
の問題点の発生を未然に防止することができる。
【0059】なお、以上述べた各実施例の積層導電配線
は、すべて3層構造を有する場合のものであったが、2
層構造の積層導電配線にも本発明を適用することができ
る。2層構造の場合には、たとえば図2(c)に示され
た第1の実施例の工程の後に、金属層3を形成すること
なく、図22(a)に示したようにレジストマスク8を
形成し、アルミニウム系合金層2とバリアメタル層1と
をエッチングし、図22(b)(c)に示すような積層
導電配線を形成する。このような構造の積層導電配線
は、たとえばアルミニウム系合金層2上面での光の反射
によるノッチング現象が問題とならない場合において、
有効に適用し得る。
は、すべて3層構造を有する場合のものであったが、2
層構造の積層導電配線にも本発明を適用することができ
る。2層構造の場合には、たとえば図2(c)に示され
た第1の実施例の工程の後に、金属層3を形成すること
なく、図22(a)に示したようにレジストマスク8を
形成し、アルミニウム系合金層2とバリアメタル層1と
をエッチングし、図22(b)(c)に示すような積層
導電配線を形成する。このような構造の積層導電配線
は、たとえばアルミニウム系合金層2上面での光の反射
によるノッチング現象が問題とならない場合において、
有効に適用し得る。
【0060】最後に、本発明の積層導電配線をMOS
(Metal OxideSemiconducto
r)型電界効果トランジスタ(FET)を含む半導体装
置の導電配線に適用した構造例を、図24に示す。この
半導体装置は、図24を参照して、半導体基板51表面
に不純物を注入して形成されたソース領域52とドレイ
ン領域53が設けられ、それらによって挟まれるチャネ
ル領域56の上方に、ゲート電極57が設けられてい
る。ソース領域52,ドレイン領域53およびゲート電
極57は、MOSFETを構成する。さらに、半導体基
板21表面を覆う絶縁層58上およびさらにその上を覆
う絶縁層59上には、MOSFETと周辺の素子とを電
気的に接続するための種々の導電層50が形成されてい
る。各導電層50はいずれもバリアメタル層1,アルミ
ニウム系合金層2および金属層3の積層構造を有してお
り、形成時の熱応力発生の状況に応じて、上記第1ない
し第13の実施例の構造が適用されている。その結果、
熱応力などのストレスに起因する導電層間のすべりが防
止される。
(Metal OxideSemiconducto
r)型電界効果トランジスタ(FET)を含む半導体装
置の導電配線に適用した構造例を、図24に示す。この
半導体装置は、図24を参照して、半導体基板51表面
に不純物を注入して形成されたソース領域52とドレイ
ン領域53が設けられ、それらによって挟まれるチャネ
ル領域56の上方に、ゲート電極57が設けられてい
る。ソース領域52,ドレイン領域53およびゲート電
極57は、MOSFETを構成する。さらに、半導体基
板21表面を覆う絶縁層58上およびさらにその上を覆
う絶縁層59上には、MOSFETと周辺の素子とを電
気的に接続するための種々の導電層50が形成されてい
る。各導電層50はいずれもバリアメタル層1,アルミ
ニウム系合金層2および金属層3の積層構造を有してお
り、形成時の熱応力発生の状況に応じて、上記第1ない
し第13の実施例の構造が適用されている。その結果、
熱応力などのストレスに起因する導電層間のすべりが防
止される。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、積層
導電配線を構成するいずれかの導電性を有する層に溝を
設け、その溝に他の導電層の材質の導電性物質あるいは
絶縁性物質が埋め込まれることにより、その溝の位置に
おいて、ストレスに起因する導電層間のすべり現象の歯
止めを生じさせることができる。
導電配線を構成するいずれかの導電性を有する層に溝を
設け、その溝に他の導電層の材質の導電性物質あるいは
絶縁性物質が埋め込まれることにより、その溝の位置に
おいて、ストレスに起因する導電層間のすべり現象の歯
止めを生じさせることができる。
【0062】したがって、この積層導電配線を半導体チ
ップの周辺などのストレスの生じやすい部分に形成した
場合にも、すべり現象による破壊の生じにくい導電配線
を形成することができる。
ップの周辺などのストレスの生じやすい部分に形成した
場合にも、すべり現象による破壊の生じにくい導電配線
を形成することができる。
【0063】また、形成される溝を、ストレスの方向に
直交する方向に延びるように形成することにより、スト
レスに対してより効率的なすべり現象の歯止めを生じさ
せることができる。
直交する方向に延びるように形成することにより、スト
レスに対してより効率的なすべり現象の歯止めを生じさ
せることができる。
【0064】さらに、溝を形成する部分にヴィアホール
を形成しないようにすることにより、ヴィアホール形成
時のポリマの発生を防止することが可能となり、ヴィア
ホールにおいて積層導電配線と接続される導電配線の断
線などの発生を防止することができる。
を形成しないようにすることにより、ヴィアホール形成
時のポリマの発生を防止することが可能となり、ヴィア
ホールにおいて積層導電配線と接続される導電配線の断
線などの発生を防止することができる。
【図1】(a)は、本発明の第1の実施例における積層
導電配線の一部断面斜視図、(b)は、その寸法記号を
示すための一部断面拡大斜視図である。
導電配線の一部断面斜視図、(b)は、その寸法記号を
示すための一部断面拡大斜視図である。
【図2】(a)ないし(e)は、図1に示した積層導電
配線の形成工程を順次示す断面図である。
配線の形成工程を順次示す断面図である。
【図3】(a)は、図16に示した従来の積層導電配線
の、ストレスに対する接合面でのすべり現象の発生しや
すさを説明するための断面図、(b)は、図1に示した
本発明の第1の実施例の積層導電配線の、ストレスに対
するすべり現象の歯止め作用を説明するための断面図で
ある。
の、ストレスに対する接合面でのすべり現象の発生しや
すさを説明するための断面図、(b)は、図1に示した
本発明の第1の実施例の積層導電配線の、ストレスに対
するすべり現象の歯止め作用を説明するための断面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施例の積層導電配線を示す一
部断面斜視図である。
部断面斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例の積層導電配線を示す一
部断面斜視図である。
部断面斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施例の積層導電配線を示す一
部断面斜視図である。
部断面斜視図である。
【図7】(a)は、本発明の第5の実施例の積層導電配
線を示す一部断面斜視図、(b)は、その上を層間絶縁
膜7が覆った状態を示す断面図である。
線を示す一部断面斜視図、(b)は、その上を層間絶縁
膜7が覆った状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例の積層導電配線を示す一
部断面斜視図である。
部断面斜視図である。
【図9】本発明の第7の実施例の積層導電配線を示す一
部断面斜視図である。
部断面斜視図である。
【図10】本発明の第8の実施例の積層導電配線を示す
一部断面斜視図である。
一部断面斜視図である。
【図11】本発明の第9の実施例の積層導電配線を示す
一部断面斜視図である。
一部断面斜視図である。
【図12】本発明の第10の実施例の積層導電配線を示
す一部断面斜視図である。
す一部断面斜視図である。
【図13】本発明の第11の実施例の積層導電配線を示
す一部断面斜視図である。
す一部断面斜視図である。
【図14】本発明の第12の実施例の積層導電配線を示
す一部断面斜視図である。
す一部断面斜視図である。
【図15】本発明の第13の実施例の積層導電配線を示
す一部断面斜視図である。
す一部断面斜視図である。
【図16】従来の3層構造の積層導電配線を示す斜視図
である。
である。
【図17】(a)ないし(d)は、アルミニウム系合金
からなる単層の導電配線の表面を覆うシリコン酸化膜に
ヴィアホールを形成し、さらに導電性金属層を形成する
場合の、ポリマ合成とそれに伴う断線の発生のメカニズ
ムを順次示す断面図である。
からなる単層の導電配線の表面を覆うシリコン酸化膜に
ヴィアホールを形成し、さらに導電性金属層を形成する
場合の、ポリマ合成とそれに伴う断線の発生のメカニズ
ムを順次示す断面図である。
【図18】(a)は、チップ周辺のストレス発生による
問題点に対する対策を備えた従来の半導体装置の部分平
面図、(b)はそのA−A線断面図である。
問題点に対する対策を備えた従来の半導体装置の部分平
面図、(b)はそのA−A線断面図である。
【図19】アルミニウム系合金層表面に直接層間絶縁膜
を形成し、その層間絶縁膜にコンタクトホールを設ける
場合の、コンタクトホール形成時に生じる問題点を説明
するための部分断面図である。
を形成し、その層間絶縁膜にコンタクトホールを設ける
場合の、コンタクトホール形成時に生じる問題点を説明
するための部分断面図である。
【図20】(a)は、本発明のに第1の実施例のバリア
メタル層1を覆う層間絶縁膜にヴィアホールを形成する
場合の、ヴィアホールのコンタクト部6の位置の制限を
説明するために、図1とは上下逆にして示した一部断面
斜視図、(b)は、本発明の第5の実施例の金属層3を
覆う層間絶縁膜にヴィアホールを形成する場合の、ヴィ
アホールのコンタクト部6の位置の制限を説明するため
の一部断面斜視図である。
メタル層1を覆う層間絶縁膜にヴィアホールを形成する
場合の、ヴィアホールのコンタクト部6の位置の制限を
説明するために、図1とは上下逆にして示した一部断面
斜視図、(b)は、本発明の第5の実施例の金属層3を
覆う層間絶縁膜にヴィアホールを形成する場合の、ヴィ
アホールのコンタクト部6の位置の制限を説明するため
の一部断面斜視図である。
【図21】図16に示した従来の積層導電配線におい
て、層間のすべり現象が生じる要因を説明するための断
面図である。
て、層間のすべり現象が生じる要因を説明するための断
面図である。
【図22】(a)(b)は、2層構造を有する積層導電
配線に本発明を適用した場合の、積層導電配線の形成工
程を順次示す断面図、(c)は、その積層導電配線の一
部断面斜視図である。
配線に本発明を適用した場合の、積層導電配線の形成工
程を順次示す断面図、(c)は、その積層導電配線の一
部断面斜視図である。
【図23】(a)は、本発明の第7の実施例の積層導電
配線を、チップ周辺部のガードリングに適用した例を示
す平面図、(b)はその一部断面拡大斜視図である。
配線を、チップ周辺部のガードリングに適用した例を示
す平面図、(b)はその一部断面拡大斜視図である。
【図24】本発明の積層導電配線を、MOSFETを含
む半導体装置の導電配線に適用した例を示す断面図であ
る。
む半導体装置の導電配線に適用した例を示す断面図であ
る。
1 バリヤメタル層 2 アルミニウム系合金層 3 金属層 4,14,24,34,44 溝 54,64 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7353−4M H01L 21/88 N
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも、互いに接合された第1の導
電層と第2の導電層とを含む2層以上の積層配線を有
し、 前記第1の導電層の前記第2の導電層との接合面から所
定の深さにかけて、所定形状の溝が形成され、前記溝
は、前記第2の導電層に設けられた凸部が嵌合する構造
を備えた、積層導電配線。 - 【請求項2】 前記溝は、前記積層導電配線が受ける応
力の方向に略直交する方向に延びるように形成された、
請求項1記載の積層導電配線。 - 【請求項3】 前記第1の導電層の、前記第2の導電層
との接合面と反対側の面が絶縁用の酸化膜で覆われてお
り、 前記溝が形成されていない領域においてのみ、前記酸化
膜に前記第1の導電層と他の導電配線とを電気的に接続
するためのヴィアホールを形成した、 請求項1記載の積層導電配線。 - 【請求項4】 少なくとも、互いに接合された第1の導
電層と第2の導電層とを含む2層以上の積層配線を有
し、 前記第1の導電層の前記第2の導電層との接合面から所
定の深さにかけて、所定形状の溝が形成され、前記溝
は、他の導電配線との絶縁性を確保するための絶縁被覆
層に設けられた凸部が嵌合する構造を備えた、積層導電
配線。 - 【請求項5】 前記溝は、前記積層導電配線が受ける応
力の方向に略直交する方向に延びるように形成された、
請求項4記載の積層導電配線。 - 【請求項6】 前記第1の導電層の、前記第2の導電層
との接合面と反対側の面が絶縁用の酸化膜で覆われてお
り、 前記溝が形成されていない領域においてのみ、前記酸化
膜に前記第1の導電層と他の導電配線とを電気的に接続
するためのヴィアホールを形成した、 請求項4記載の積層導電配線。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4152044A JPH05175191A (ja) | 1991-10-22 | 1992-06-11 | 積層導電配線 |
US07/933,633 US5444186A (en) | 1991-10-22 | 1992-08-24 | Multilayer conductive wire for semiconductor device and manufacturing method thereof |
EP92115711A EP0538619A1 (en) | 1991-10-22 | 1992-09-14 | Multilayer conductive wire for semiconductor device and manufacturing method thereof |
Applications Claiming Priority (3)
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