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JPH05158145A - 磁気ヘッド付きオートローディングカメラ - Google Patents

磁気ヘッド付きオートローディングカメラ

Info

Publication number
JPH05158145A
JPH05158145A JP9835392A JP9835392A JPH05158145A JP H05158145 A JPH05158145 A JP H05158145A JP 9835392 A JP9835392 A JP 9835392A JP 9835392 A JP9835392 A JP 9835392A JP H05158145 A JPH05158145 A JP H05158145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
magnetic head
cartridge
camera
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9835392A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Taniguchi
信行 谷口
Michihiro Iwata
道広 岩田
Yoshinobu Kudo
吉信 工藤
Manabu Inoue
学 井上
Shigeru Wada
滋 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/727,008 external-priority patent/US5221939A/en
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Publication of JPH05158145A publication Critical patent/JPH05158145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性面を有するフィルムを使用するカメラに
おけるフィルムのオートローディング時に、磁気ヘッド
部がフィルムの進行を妨害することによるローディグミ
スの発生を防止する。 【構成】 ローディング時に巻き上げスプールにフィル
ムが巻き付いたことを検出することによって磁気ヘッド
部HDをフィルムに密着したデータ処理位置に設定する
一方、スプールにフィルムが巻き付いたことが所定時間
検出されなければフィルムを巻き込んで再度オートロー
ディング動作を行うように、磁気ヘッドHDの駆動機構
とフィルム給送機構とをマイクロコンピュータCPで制御
し、さらに、オートローディング動作を所定回数行うこ
とにより、フィルムをカートリッジ内に巻き込んでその
機能を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影データを記録する
ための磁性面を有するフィルムに対してそのデータの書
き込み及び読み取りを行なうための磁気ヘッドを備え、
且つ、フィルムを、カートリッジから送り出してスプー
ルに巻き付けることで、自動的に撮影位置に設定できる
オートローディングカメラに関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、撮影データの読み取
りや書き込みを行なうことができるように、磁性材料に
よって形成された磁性面を持ったフィルムが、特開昭5
9−79236号公報や特開昭60−17447号公報
において開示されている。このようなフィルムを使用し
て撮影データを処理するカメラには磁気ヘッドが必要で
あり、また、磁気ヘッドをフィルムの磁性面に密着させ
てデータ処理を行なえるようにするために、例えば、磁
気ヘッドとの間でフィルムを挟みつけるようなパッドを
設けておく必要もある(例えば、米国特許第4,996,
546号参照)。
【0003】ところで、このようなフィルムをカメラに
装填する場合、フィルムをパトローネから一定量だけ引
き出し、その先端部のパーフォレーションをスプール側
のスプロケットと噛み合わせて蓋を閉じるようなこれま
で一般的に用いられていた方式では、使用者が磁性面に
直接手を触れる可能性があり、そのことが原因で、誤動
作等が発生する虞がある。そこで、このようなフィルム
を用いる場合には、カメラに駆動されることによってフ
ィルムを先端部から送り出せるように構成されたカート
リッジを用い、カメラのフィルム給送機構をフィルムの
オートローディング(カートリッジをフィルムが完全に
収納されたままの状態でボディの所定位置に入れて蓋を
閉じるだけで、フィルムをカートリッジから送り出すと
ともにスプールに巻き付けて自動的に撮影位置にセット
すること)可能に構成することが好ましい。
【0004】ところが、磁性面を持ったフィルムを使用
するカメラでは、上述したように磁気ヘッドが設けられ
るため、このようにフィルムをカートリッジから送り出
してスプールに巻き付けて行く際に、フィルムの先端が
磁気ヘッドやパッドに引っ掛かって進行が妨げられ、オ
ートローディングが正常に機能しないことが考えられ
る。このようなことは、フィルム自体にとって好ましく
ないことであるから当然に避けるべきであるし、また、
実際にそのようなローディングミスが発生した場合に
は、フィルムをカメラから取り出して再装填するなどの
煩わしい作業も必要となる。
【0005】一方、特開昭62−218952号公報で
は、カートリッジに収められたロールフィルムの搬送装
置であって、フィルムの送り出し時にその先端が出たか
どうかをカートリッジの近傍で検出し、先端が出ていな
い場合にはフィルムを巻き戻して再度送り動作を行うこ
とにより、搬送ミスの発生防止を図った装置が提供され
ているが、この構成を上述したタイプのカメラに適用し
た場合、フィルムの先端がカートリッジから送り出され
たとしても、その後に給送ミスが発生する虞があるの
で、ローディングミスの発生を抑えるのは困難である。
【0006】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、磁性面を有するフィルムを使用するカメラにおけ
るフィルムのオートローディング時に、磁気ヘッドやパ
ッドがフィルムの進行を妨害することによるローディン
グミスの発生を防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明に
係る磁気ヘッド付きオートローディングカメラは、上記
技術的課題を解決するために以下のように構成されてい
る。
【0008】すなわち、撮影データを記録するための磁
性面を有するフィルムに対してそのデータの書き込み及
び読み取りを行なうため、例えば磁気ヘッドとその磁気
ヘッドにフィルムの磁性面を密着させるためのパッドと
からなる磁気ヘッド部と、フィルムが収納されたカート
リッジを装填することによりフィルムをカートリッジか
ら自動的に送り出すとともにスプールに巻き付けて撮影
位置にセットするオートローディングが可能に構成され
たフィルム給送機構とを備えており、さらに、磁気ヘッ
ド部が上述のように磁気ヘッドとパッドとから構成され
た場合は、磁気ヘッド部を、フィルムに対して磁気ヘッ
ドとパッドの両方が密着したデータ処理位置と、磁気ヘ
ッドとパッドのいずれか一方もしくは両方がフィルムか
ら離れた退避位置とに設定するための磁気ヘッド駆動機
構を備えている。
【0009】そして、オートローディング時にスプール
に対するフィルムの巻き付き状態を検出する検出手段
と、オートローディング時の検出手段からの検出信号に
よって磁気ヘッド部をデータ処理位置に設定すべく上記
磁気ヘッド駆動機構を制御する一方、この検出信号の入
力待ちの状態で所定時間経過することによりフィルムを
巻き戻して再度オートローディングを行うようにフィル
ム給送機構を制御する制御手段とを備えている。
【0010】上記構成においては、磁気ヘッド部は、カ
ートリッジが装填されてもフィルムが確実にスプールに
巻き付けられるまでは、例えば磁気ヘッド部を構成する
磁気ヘッドとパッドの両方もしくは一方がフィルムから
離れた退避位置に設定された状態を維持する。したがっ
て、磁気ヘッド部がその位置にあれば、オートローディ
ング時にフィルム給送機構によってフィルムがカートリ
ッジからスプール側へ送り出されても、フィルムの先端
部の進行が磁気ヘッド部に妨げられるのを防止できる。
また、このオートローディング時にフィルムの進行が仮
に妨げられたとしても、フィルムが一定の時間内にスプ
ールに巻き付いたことが検出されなければ、フィルムが
巻き戻され、再度オートローディングが繰り返される。
したがって、フィルムをオートローディングする際に、
磁気ヘッドが設けられたことを原因としてローディング
ミスが発生する確率を低くでき、撮影者がカートリッジ
の再装填を行う必要性を少なくできる。
【0011】フィルムがスプールに巻き付けられた後
は、その巻き付き状態を検出手段が検出して信号を制御
手段に送り、制御手段が駆動機構を制御して、磁気ヘッ
ド部をデータ処理位置に設定する。したがって、オート
ローディング時にはフィルムと接していなかった磁気ヘ
ッド部がフィルムと密着するようになるので、フィルム
に対する撮影データの読み書きを確実に行なうことがで
きる。
【0012】また、上記構成においては、制御手段は、
オートローディング動作を所定回数行った後に、さらに
検出信号の入力待ちの状態で所定時間経過することによ
り、フィルムをカートリッジ内に巻き戻してその機能を
停止するように構成することが好ましい。
【0013】このように、オートローディングを所定回
数行ってもフィルムの巻き付きが検知されない場合には
フィルムをカートリッジ内に巻き取ってカメラを停止さ
せることにより、フィルム給送機構を徒に長時間動作さ
せるのを防止して、電力の無駄な消費を抑えることがで
きる。また、このようにオートローディングを数回行っ
てからカメラの機能を停止させれば、カートリッジ側に
欠陥のある可能性が高いことを撮影者が知ることができ
る。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る磁気ヘッド付きオート
ローディングカメラの第1実施例について、図1から図
34を用いて詳細に説明する。なお、本実施例のカメラ
には、詳細は後述するが、フィルムがケースの内部に収
納された状態でボディの所定位置に装填することによ
り、フィルム給送機構に駆動されてフィルムをスプール
に巻き付けるために送り出せるように構成されたカート
リッジが用いられる。
【0015】このフィルムは、磁性材料によって形成さ
れた磁性面を有し、カメラは、フィルムの磁性面に対し
て撮影情報の読み書きを行なうため、図1に示すよう
に、カメラのボディ側に固定された磁気ヘッド2と、こ
の磁気ヘッド2に対して押圧された位置とそこから少し
離れた位置との間を駆動機構4に駆動されて移動するパ
ッド3とから構成された磁気ヘッド部1を備えている。
この磁気ヘッド部1がフィルムに対して撮影情報を読み
書きするのは、磁気ヘッド2に対してパッド3が押圧さ
れてその間にフィルムが挟まれたデータ処理位置におい
てであり、それ以外の場合は、磁気ヘッド部1は、パッ
ド3が磁気ヘッド2から離れて位置することによりその
間をフィルムが移動自在となる退避位置に設定される。
なお、この磁気ヘッド部1は、フィルムカートリッジ6
が装填されるカートリッジ室C1と、フィルムが巻き付
けられるスプール7の設けられたフィルム巻き取り室C
2との間に位置する露光室C3内の所定の位置に設けられ
ている。
【0016】パッド3を上記の各位置間で移動させてヘ
ッド部1をデータ処理位置と退避位置のいずれかに設定
する駆動機構4は、パッド3が一端に固定されるととも
にフィルム面に対して直角方向へ移動できるように構成
された第1ロッド8と、この第1ロッド8を移動させて
その位置を設定するための第2ロッド9と、さらにこの
第2ロッド9を移動させるために揺動する駆動レバー1
0と、駆動レバー10の駆動力に抗して第2ロッド9の
移動を規制するためのストッパー11とから構成されて
いる。
【0017】第1ロッド8は、ボディ側に設けられた2
本の固定ピン12がはまり込む長穴13を有していて、
それにより、移動方向が規制されているのと同時に、各
ピン12間の距離と長穴13の長さの差がその移動量と
して設定されている。また、この第1ロッド8とボディ
5aの間には引っ張りばね14が設けられているため、
通常は、このばね14の作用によりパッド3がヘッド2
から離れた位置に設定される。
【0018】第2ロッド9は、2本の固定ピン15が長
穴16にはまり込む状態で装着されていることで、移動
方向と移動量が規制されている。また、この第2ロッド
9は、第1ロッド8に形成された爪8aと、この第2ロ
ッド9に形成された爪9aとを当接させて、第1ロッド
8との相対的な位置関係を一方向に規制するように、引
っ張りばね17を介して第1ロッド8と連結されてい
る。この第2ロッド9を長穴16に沿って磁気ヘッド2
側へ移動させるため、駆動レバー10は、駆動源である
モータ(図2、符号24)からフリクション機構を介して
駆動されるように構成されている。
【0019】また、上記ストッパー11は、第3ロッド
18と、レバー22及びプランジャ23とから構成され
ている。第3ロッド18は、第2ロッド9に形成された
爪9bと係合することにより第2ロッド9の移動を規制
する爪18aを有しており、且つ、これらの爪9b,18a
を相互に係合・解除させるようにその移動方向と移動量
を規制するために、2本の固定ピン19がはめ込まれる
長穴20を有している。そして、第3ロッド18は、そ
のような動作を実際に行なうために、支点21を中心と
して揺動するレバー22を介してプランジャ23に連結
されている。
【0020】このカメラでは、カートリッジ6に収納さ
れたフィルムを予めフィルム巻き取り室C2のスプール
7に巻き取った上で、そのフィルムを撮影されたコマか
ら順にカートリッジ6内に巻き上げて行くプリワインド
方式が採用されている。このフィルム給送機構によるプ
リワインド及び巻き上げの各動作と、上述の駆動機構4
の動作とは同一のモータで行なわれるが、これらを駆動
するモータを含めたプリワインド及び巻き上げ動作に関
する駆動系の構成を図2に示しているので、ここでその
構成について説明する。
【0021】図において、24は上述した各動作の駆動
源であるモータを示している。このモータ24は、減速
系25を介して入力ギヤ26と接続されている(図中、
ギヤは全て簡略化のためにピッチ円直径のみが実線で表
されている)。この入力ギヤ26には、入力ギヤ26と
同一の回転中心を持つ出力ギヤ27が装着されている。
入力ギヤ26には、図2のIII−III線断面を示す図3に
表されているように、回転中心と、そこから少し偏心し
た位置との2箇所に突起26a,26bが形成されてお
り、出力ギヤ27には、突起26aにはめられる穴27a
と、入力ギヤ26の回転に伴う突起26bの軌跡に沿う
円弧状の溝27bが形成されている。
【0022】出力ギヤ27の回転は、フィルム巻き取り
室C2のスプール7の駆動用入力ギヤ28と、フィルム
を動作させるためにカートリッジ室C1に設けられたフ
ォーク36の駆動用入力ギヤ39のそれぞれへ、不図示
のギヤ列(破線で示している)を介して伝達される。スプ
ール用入力ギヤ28を支持する軸37には、このギヤ2
8を太陽ギヤとする遊星ギヤ29を保持する遊星キャリ
ア31が回転自在に装着されており、スプール用入力ギ
ヤ28の回転に応じて遊星ギヤ29がスプールギヤ30
に対して噛合・解除することで、スプール7の駆動・非
駆動を選択できるように構成されている。また、フォー
ク用入力ギヤ39を支持する軸38には、このギヤ39
を太陽ギヤとする2つの遊星ギヤ32,33を保持する
L字状の遊星キャリア34が回転自在に装着されてお
り、フォーク用入力ギヤ39の回転に応じてこれらの遊
星ギヤ32,33がフォークギヤ35に対して噛合・解
除することで、フォーク36の駆動・非駆動及び駆動さ
れた場合の回転方向を選択できるように構成されてい
る。
【0023】図32から34に、駆動レバー10への動
力伝達機構の構成とその動作を示している。図2にも示
した減速系25には、軸105に保持された太陽ギヤ1
06が連結されている。この軸105には、2つの遊星
ギヤ103,104を保持するL字状の遊星キャリア1
07が回転自在に装着されており、これらの遊星ギヤ1
03,104が噛合・解除するギヤ101,102がその
近傍に設けられている。そして、太陽ギヤ106の回転
方向に応じて、遊星ギヤ103または104がギヤ10
1または102と噛合・解除することにより、レバー1
0がフリクション機構を介して駆動される。
【0024】この図32は、フィルムをプリワインドす
る状態を示している。モータ24の回転は、減速系25
を介して太陽ギヤ106を時計回り方向に回転させる。
そのため、遊星キャリア107も軸105を中心として
時計回り方向に回転して遊星ギヤ104とギヤ102と
が噛合し、遊星ギヤ104が反時計回り方向に、ギヤ1
02が時計回り方向に回転する。したがって、ギヤ10
1が反時計回り方向に回転して、その回転がフリクショ
ン機構を介して駆動レバー10に伝えられ、駆動レバー
10が第2ロッド9をヘッド2側へ押し付ける状態とな
る。
【0025】図33は、フィルムをカートリッジ内へ巻
き上げている状態を示している。このとき、モータ24
はプリワインド時と逆の方向へ回転し、ギヤ106が反
時計回り方向に回転する。そのため、遊星キャリア10
7も軸105を中心として反時計回り方向に回転し、遊
星ギヤ103とギヤ101とが噛合してギヤ101が反
時計回り方向へ回転する。そして、このギヤ101の回
転がフリクション機構を介して駆動レバー10に伝えら
れ、プリワインド時と同様に駆動レバー10が第2ロッ
ドをヘッド2側へ押し付ける状態となる。
【0026】図34はフィルムの巻き上げが完了した状
態を示している。図33に示した状態が進んで巻き上げ
が完了すると、モータ24を一旦停止させた後、モータ
24をプリワインド時と同じ方向へ回転させる。このと
き、ギヤ106が時計回り方向に回転するので、遊星キ
ャリア107も時計方向に回転し、遊星ギヤ103とギ
ヤ101との噛み合いが外れる。したがって、駆動レバ
ー10は揺動自在の状態となる。このため、第2ロッド
9が反ヘッド2側へ復帰して、ヘッド部1は退避位置と
なる(図12参照)。この動作は、溝27b内を入力ギヤ
26の突起26bが摺動する範囲内のモータ24の回転
で行なわれるため、出力ギヤ27は回転せず、したがっ
て、フィルムは送り出されることなくカートリッジ内で
停止した状態に保たれる。
【0027】図1及び図2により説明した機構部の動作
状態として、図4から図17には、フィルムのプリワイ
ンド状態及び巻き上げ状態を示しているが、図23から
図31に示したフローチャートを併用してこれらの動作
を説明するために、まず、図18に示したブロック部を
用いて、このカメラの電気回路の構成について説明す
る。
【0028】図の中央に示されたCPは、このカメラの
動作を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコン
という)を表している。マイコンCPの上方に示された
FLSはフラッシュ制御部であり、マイコンCPを通じ
てフラッシュの発光動作を制御する。また、フラッシュ
制御部FLSの右下方に示されたLMとAFは、それぞ
れ測光部及び測距部を表しており、これらはマイコンC
Pからの命令により測光及び測距を行なうとともに測定
データをマイコンCPにフィードバックする。そのさら
に下方のDSは表示制御部を示しており、カメラのボデ
ィに設けられる表示窓における各種データの表示を制御
する。
【0029】表示制御部DSの下方に示されたS0から
9は各種スイッチを示しており、これらのスイッチの
オン・オフ状態に応じてカメラの動作が決定される。S
0はオン状態でカメラを動作させるためのメインスイッ
チであり、S1はオン状態で測光が行なわれる測光スイ
ッチ、S2はオン状態でシャッターレリーズが行なわれ
るレリーズスイッチである。また、このカメラはズーミ
ングが電動で行なわれるカメラであって、S3は、その
ためにカメラのボディに設けられたズームスイッチ釦を
ワイド側へ操作することによりオンとなってファインダ
ーをテレ側からワイド側へ変更するズームアウトスイッ
チであり、S4は、ズームスイッチ釦を逆にテレ側へ操
作することによりオンとなってファインダーをワイド側
からテレ側へ変更するズームインスイッチである。な
お、このファインダーの動作に応じて撮影範囲を変化さ
せるため、撮影レンズもそれに伴ってズーミングされた
り、または、撮影レンズ自体はズーミングされずに、変
化する撮影範囲に対応するようにプリント範囲を制限す
るためのトリミング情報が撮影時にフィルムに与えられ
たりする。
【0030】S4の下方に示されたS5は、カートリッジ
をボディ内に入れるための開閉蓋が閉じた状態でオンと
なるカートリッジ蓋スイッチを示している。S6は、フ
ィルムがスプールに巻き付いた状態を検出するために設
けられた検出手段からの信号によってその巻き付き状態
においてオンとなるフィルム巻き付き検知スイッチであ
り、S7は、上述の磁気ヘッド部1がデータ処理位置に
あるときにオフとなる磁気ヘッド位置検知スイッチであ
る。そして、S8はオン・オフ状態に対応してフラッシ
ュの発光オン・オフを制御するフラッシュスイッチであ
り、S9は、装填されたフィルムが未使用のものである
場合にオフとなり、使用済みの場合にオンとなるフィル
ム使用表示検知スイッチである。なお、マイコンCP
は、メインスイッチS0のオン、ズームスイッチS3,S4
のオン、カートリッジ蓋スイッチS5のオン・オフ、も
しくはフラッシュスイッチS8のオンにより起動するよ
うになっている。
【0031】ここで、このフィルム使用表示検知スイッ
チS9のオン・オフによりフィルムが使用されたもので
あるかどうかを検出するための構成について、このカメ
ラで使用されるフィルムのカートリッジと合わせて説明
する。まず、このカメラで使用されるカートリッジ6は
図19に示すような外観形状を呈しており、図示するよ
うに、ケース6aの一端にはフィルムが使用されたもの
であるかどうかに関するフィルム状態表示部50が設け
られている。このフィルム状態表示部50により、撮影
者は一見してフィルムの使用・未使用を区別することが
でき、また、その使用・未使用をマイコンCPに判断さ
せることでその状態に応じた動作が行なわれる。
【0032】このフィルム状態表示部50は、カメラに
対するカートリッジ6の装着状態を表す図20から図2
2に示すように、凹部51と、その内部を横方向へ移動
可能なスライド部材52とから構成されており、上述の
フィルムの使用・未使用は、このスライド部材52の位
置に応じて判断される。そして、このスライド部材52
の位置を検出するためにカメラ側に設けられる検出機構
55は、フィルム使用表示検知スイッチ58(図18に
はS9で示している)と、カートリッジ6が装着された状
態で凹部51内に差し込まれるようにボディ53に設け
られた突起53aと、貫通穴53bから検出片54aをカ
ートリッジ6側へ突出させた状態でボディ53に装着さ
れたL字状の検出レバー54とから構成されている。検
出レバー54は、固定ピン57が長穴56にはめ込ま
れ、且つ引っ張りばね59により長穴に沿って付勢され
た状態でボディ53に装着されており、上記フィルム表
示検知スイッチ58はこのレバー54の直ぐ側方に設け
られている。
【0033】図20は、未使用カートリッジをカメラの
ボディ53に装着する直前の状態を示している。未使用
カートリッジでは、スライド部材52がボディ53の突
起53a側に位置しているので、図示するように、その
突起53aがスライド部材52のテーパ部52aと当接
し、同時に検出レバー54の検出片54aがカートリッ
ジの凹部51に差し込まれる。したがって、図21に示
すように、さらにカートリッジ6の装着を進めた段階で
は、突起53aの作用でスライド部材52が移動して検
出レバー54を検知スイッチ58側へ押し付け、検知ス
イッチ58がオン状態に変化する。
【0034】また、フィルムが途中まで撮影された使用
途中のカートリッジもしくは最後まで撮影された使用済
みのカートリッジの装着状態を図22に示しているが、
その場合には、スライド部材52が検出レバー54側に
位置しているので、カートリッジ6を装着する際にはス
ライド部材52が検出片54aと当接して検出レバー5
4を傾動させ、検知スイッチ58を動作させないので、
検知スイッチ58はオフの状態に維持される。このよう
に、フィルム状態表示部50は、フィルムが未使用の状
態でカメラに装着されると検出機構55を動作させると
同時にそれ自体の状態が変化するように構成されてお
り、フィルムが使用途中か使用済みの場合には、検出機
構55を動作させず、それ自体の状態も変化しないよう
に構成されている。
【0035】一方、図18に示すブロック図において、
マイコンCPの下方に示されたDTCは、フィルムに対
する撮影データの処理を行なうために磁気ヘッドHD
(図1の符号2)と接続されたデータ制御部である。ま
た、マイコンCPの左側に示されたACはアクチュエー
タ駆動部であり、フィルムのプリワインドと巻き上げ及
び磁気ヘッド部1の駆動を行なうための第1モータM
1(図2の符号24)、ファインダーを広角位置と望遠位
置の間で動作させる第2モータM2、及び上述したパッ
ド3の位置を規制するためのプランジャPL(図1の符
号23)をそれぞれ制御する。なお、プランジャPL
は、正のパルス電圧が印加されることにより第2,第3
ロッド9,18の各爪9b,18aの間の係合を解除してパ
ッド3のヘッド2側への移動を可能とし、負のパルス電
圧が印加されることにより各爪9b,18aを係合させて
パッド3のヘッド2側への移動を禁止する。
【0036】また、ACの下方に示されたEXは露出制
御部であり、撮影レンズのピント合わせとシャッターの
駆動を行なう第3モータM3の動作を制御する。さらに
下方に示されたENは、ファインダーのズーム位置を検
出するためのズームエンコーダである。そして、その下
方のPIは、フィルムが送られたかどうかを1コマ毎に
検出するためのフォトインタラプタを示している。
【0037】次に、以上のように構成されたこのカメラ
の動作について、図23から図31に示したフローチャ
ート、及び図1から図17に示した動作状態図を用いて
説明する。なお、これらのフローチャートでは、各動作
のステップは記号Sによって示している。
【0038】図23及び図24は、このカメラの全体的
な動作についてのメインルーチンを示している。ステッ
プ001はカメラの動作が停止した状態であって入力待
ちの状態である。この状態で何等かの操作が行なわれる
と、ステップ002において、カートリッジ蓋スイッチ
5がオフからオンに切り替えられたかどうか、つまり
カートリッジ蓋が閉じられたかどうかが判別される。カ
ートリッジ蓋が閉じられることによりスイッチS5がオ
フからオンに変化したのであれば、次にステップ003
において、図25から図29に示すプリワインドのサブ
ルーチンに従って、フィルムのプリワインドが行なわれ
る。このプリワインド後、及びスイッチS5がオンに切
替わらなかった場合には、ステップ004において、メ
インスイッチS0がオンであってシャッターレリーズが
可能な状態であるかどうかが判別される。そして、メイ
ンスイッチS0がオフであるか、またはレリーズ禁止フ
ラグが設定されている場合には、ステップ005におい
て主電源オフの表示が行なわれた後に、ステップ001
に戻って再び入力待ちの状態に設定される。
【0039】一方、ステップ004での判別の結果、メ
インスイッチS0がオンで、しかもレリーズが可能な状
態だと判断されると、ステップ006において主電源が
オンである旨の表示が行なわれ、次に測光スイッチS1
がオフからオンへ切り替えられたかどうかが判別される
(ステップ007)。測光スイッチS1に変化がなけれ
ば、ステップ008でズームアウトスイッチS3がオン
となっているかどうかが判別され、オンであれば、それ
に応じてズームアウトのサブルーチンが実行されて、フ
ァインダーのズームアウトが行なわれる(ステップ00
9)。一方、ズームアウトスイッチS3がオフであれば、
ステップ010において、ズームインスイッチS4がオ
ンであるかどうかが判別される。そして、オンであると
判断されればステップ11においてズームインのサブル
ーチンが実行されてファインダーのズームインが行なわ
れる。これらのスイッチS3,S4がいずれもオフであれ
ばステップ012においてデータ表示がなされた後、ス
テップ001に戻って入力待ちの状態に復帰する。
【0040】上述したステップ007において測光スイ
ッチS1がオフからオンに切り替えられたと判断される
と、ステップ013で測光を行なうためのサブルーチン
が実行される。そして、ステップ014において、測光
が行なわれた後に依然として測光スイッチS1がオンの
状態に維持されているかどうかが判別され、もしオフに
切替わっていれば、ステップ012を経てステップ00
1へ戻り、再度入力待ちの状態となる。逆に測光スイッ
チS1がオン状態に維持されていれば、ステップ015
でレリーズスイッチS2がオンへ変化したかどうかが判
別され、オフの場合は、ステップ013〜015が繰り
返される。
【0041】一方、レリーズスイッチS2がオンに設定
されると、ピント合わせを確実にするために、ステップ
016において焦点検出ルーチンがシャッターレリーズ
直前の動作として行なわれ、次に、上述の第3モータM
3により、検出された焦点位置に合わせて撮影レンズの
ピント合わせが行なわれるとともに(ステップ017)、
シャッターが駆動されて露出制御が行なわれる(ステッ
プ018)。そして、露出制御が終了すると、ステップ
019において、フィルムの1コマ巻き上げとフィルム
への撮影情報の記録が図30及び図31に示すサブルー
チンに従って実行された後、ステップ012から001
へ戻って入力待ちの状態となる。
【0042】次に、このメインルーチン中においてステ
ップ003で示したフィルムのプリワインド動作につい
て、図25から図29に示したフローチャート、及び図
1から図13に示した動作状態図を用いて説明する。
【0043】プリワインドルーチンが実行されると、ま
ず、ステップ101においてフィルムのオートローディ
ング時のエラー回数をカウントするため、2種類のエラ
ー回数カウンタEFL1、EFL2が、それぞれ0にリ
セットされる。そして、プリワインド中の撮影を禁止す
るため、ステップ102においてレリーズ禁止フラグが
セットされる。次に、ステップ103において、装填さ
れたフィルムが未使用のものであるか既に使用されたも
のであるかが判断されるとともに、使用・未使用を区別
するために、フラグNFLが、未使用カートリッジであ
れば0に、使用されたカートリッジであれば1にセット
される。ただし、既に使用されたフィルムであることが
検知されてNFLが1にセットされても、フィルムが撮
影途中に取り出されて再装填されたのか、全コマ撮影済
みのものが再装填されたのかは、この時点においては不
明である。
【0044】以上の設定が終了すると、次にステップ1
04において、磁気ヘッド位置検知スイッチS7のオン
・オフ状態から磁気ヘッド部1がデータ処理位置にある
か退避位置にあるかが判別される。そしてS7がオンの
場合、つまり磁気ヘッド部1が退避位置にあると判断さ
れた場合には、ステップ105でプランジャPLに負の
パルス電圧が印加されることで、まずパッド3のヘッド
2側への移動が禁止される。図1に示したヘッド部1及
び駆動機構4は、このときの状態を表している。
【0045】このようにしてパッド3の移動が禁止され
た状態で、次に、ステップ106において第1モータM
1が正転を開始する。このときの動作状態を図4及び図
5に示しているように、モータ24(第1モータM1)の
回転により駆動レバー10が揺動して第2ロッド9をヘ
ッド2側へ押し込むが、爪9bと18aが係合している関
係でフリクション機構に滑りが発生して第2ロッド9は
その位置に止どまり、ヘッド部1の退避位置が維持され
る。一方、モータ24の回転は各入力ギヤ28,39へ
も伝達され、さらに、その回転に応じて遊星ギヤ29,
32を介してスプールギヤ30及びフォークギヤ35が
回転することにより、スプール7及びフォーク36が駆
動される。したがって、フィルムは、フォーク36が回
転することでカートリッジ6から徐々に押し出され、図
4に示すように磁気ヘッド2とパッド3の間を通ってス
プール側へ進んで行く。
【0046】続いて、ステップ107において、ローデ
ィングミスが所定時間内に発生するかどうかを検出する
ためにタイマーがスタートする。その上で、ステップ1
08において磁気ヘッド部1が依然として退避位置に維
持されているかどうかが磁気ヘッド位置検知スイッチS
7の状態から判別され、さらに、ステップ109と11
0で、所定時間内にフィルム巻き付き検知スイッチS6
がオンになるかどうか、つまりフィルムがスプール7に
巻き付くかどうかが判別される。その結果、フィルムが
スプール7に巻き付けられたことが検出されると、ステ
ップ111において第1モータM1が一旦停止する。そ
して、ステップ112においてプランジャPLに正のパ
ルス電圧が印加されて第3ロッド18が第2ロッド9と
の係合位置から退避し、ステップ113において、フィ
ルムのパーフォレーションを検出するためのフォトイン
タラプタPIと連動するPIカウンタが0にリセットさ
れた上で、ステップ114において、再び第1モータM
1が正転を開始する(図6,7)。
【0047】このとき、第3ロッド18は第2ロッド9
との係合位置から退避しているので、モータM1の回転
による駆動レバー10の動作で第2ロッド9が磁気ヘッ
ド2側へ移動し、ばね14及び17の作用により、磁気
ヘッド2とパッド3とが所定の力で相互に押し付けられ
て、磁気ヘッド部1がデータ処理位置に移行する(図8,
9)。なお、スプール7は、その周速がフォーク36の
周速よりも常に速くなるようにギヤ列によって駆動され
ており、フィルムがスプール7に巻き付いた後は、遊星
ギヤ32とフォークギヤ35の噛合状態は、図7及び図
9に示すように解除される。
【0048】なお、磁気ヘッド部1がモータの正転によ
って所定時間内にデータ処理位置に設定されたかどうか
をチェックするため、ステップ115,116,117に
おいて、タイマーで設定された時間内に磁気ヘッド位置
検知スイッチS7がオフとなったかどうかが判別され
る。このスイッチS7がオフとなれば、プリワインド時
における磁気ヘッド部1のデータ処理位置への位置設定
が完了したこととなるが、オンのまま変化しなければ、
異常が発生したものとして、ステップ118においてカ
メラの動作が停止する。
【0049】このように、上記構成では、ヘッド部1
は、カートリッジ6を装填してフィルムを送り出す時に
はフィルムが通過しやすい退避位置に設定され、フィル
ムが確実にスプール7に巻き付いてからデータ処理位置
に設定される。したがって、その送り出しのときにフィ
ルムの先端が磁気ヘッド部1を構成する磁気ヘッド2や
パッド3に引っ掛かってフィルムのローディングにミス
が生じるのが効果的に防止される。
【0050】ところで、このプリワインドのサブルーチ
ンに入った後にエラーカウンタ等が既述のように設定さ
れた上で、ステップ104において磁気ヘッド部1がデ
ータ処理位置にあると判断された場合には、図26(a)
に示すように、まずステップ119で第1モータM1
逆転を開始し、同時にタイマーをスタートさせた上で磁
気ヘッド位置検知スイッチS7の状態を検出することに
より、所定時間内にヘッド部1が退避位置に変化したか
どうかが判別される(ステップ120,121,122)。
ヘッド部1が退避位置に変化すれば、ステップ123で
第1モータM1が停止してからステップ105以下の動
作が既に説明した通りに行なわれるが、ヘッド部1が退
避位置に変化しない場合は、異常の発生として、ステッ
プ124でカメラの全機能が停止する。
【0051】また、図25のステップ108において、
フィルムのスプール7への巻き付き前であるにも拘わら
ずヘッド部1がデータ処理位置に変化したと判断される
と、図26(a)のステップ125でエラー回数カウンタ
EFL1が1つカウントされ、そのカウントされた数が
4以上となったかどうか、つまりエラーを4回以上起こ
しているかどうかが、ステップ126で判別される。も
しエラーが4回未満であればステップ119へジャンプ
して既述したそれ以降の動作が行なわれ、エラーが4回
以上発生していれば、ステップ127で異常の発生とし
て動作が停止する。
【0052】また、ステップ108(図25)においてヘ
ッド部1が退避位置を維持していることは確認されたが
次のステップ109において所定時間内にフィルムがス
プール7に巻き付かなかったと判断された場合には、も
う一つのエラー回数カウンタEFL2が1つカウントさ
れる(図26(b)のステップ128)。この場合にもエラ
ーが4回以上であるかどうかがステップ129で判別さ
れ、その結果、エラーが4回以上発生していると判断さ
れた場合には異常としてステップ133においてカメラ
の機能が停止する。一方、エラーが4回未満の場合に
は、それ以前の動作でフィルムが多少送り出されている
可能性があるため、ステップ130,131,132でモ
ータM1を所定時間逆転させて、カートリッジから送り
出されているフィルムを完全にカートリッジ内に巻き込
んでから、再びステップ104(図25)以降の動作が実
行される。
【0053】以上のような流れで、磁気ヘッド部1がス
テップ116においてデータ処理位置に設定されてプリ
ワインドが開始されると、それ以降は、図27及び図2
8に示されたフローチャートに沿った動作が順次行なわ
れる。まず、ステップ134で、データ読取・処理のサ
ブルーチンに入り、そこで、フィルムの感度や撮影枚数
などのデータがマイコンに読み込まれて処理される。次
いで、ステップ114(図25)でのモータの動作によっ
てフォトインタラプタPIが切替わってフィルムが1コ
マ送られたかどうか、そしてその場合にはフィルムが規
定枚数に達したかどうかがステップ135及び136で
判別され、まだ規定枚数に達していない場合には、PI
カウンタが1つカウントされる(ステップ137)。
【0054】一旦撮影が行なわれたフィルムでは、撮影
済みのコマにはその旨のデータが書き込まれているの
で、ステップ138において、切替わったコマについて
撮影データが記録されているかどうかが検出され、ステ
ップ139においてそのデータの有無が判別される。そ
の結果、そのコマに撮影データが記録されていなくて撮
影が可能であることが確認されると、ステップ140
で、そのPIカウンタに対応するコマが撮影可能である
ことを記憶するために、メモリマップとして領域分けさ
れたメモリ中の所定のメモリエリアにおいて撮影可フラ
グがセットされ、再びステップ135以降の動作が規定
枚数となるまで行なわれる。
【0055】一方、ステップ139においてそのコマに
データが記録されていることが認められると、ステップ
141においてフラグNFLが1であるかどうかによ
り、そのカートリッジが再装填されたものかどうかがチ
ェックされる。そして再装填カートリッジであれば、そ
のコマに撮影データが記録されていて当然であるから、
ステップ142で、そのPIカウンタに対応するコマが
撮影不可であることを記憶するため、メモリ中の所定の
メモリエリアにおいて撮影可フラグがリセットされた上
で、再びステップ135以降の動作が規定枚数まで実行
される。
【0056】このようにして撮影データの読み取りが行
なわれながらフィルムが規定枚数までプリワインドされ
ると、図28のステップ143及び144で、モータM
1は、一旦停止した後、通常の巻き上げのために逆転を
開始する。この場合には、図11に示すように、スプー
ルギヤ30は遊星ギヤ29が離れることでフリーにな
り、フォークギヤ35は、遊星ギヤ33の作用で逆転し
てフィルムを巻き上げることができる。また、これと同
時に、ステップ145では、装填されたフィルムに撮影
できるコマがあるかどうかを調べるため、メモリ中にお
ける撮影可フラグの有無がチェックされる。撮影可フラ
グがある場合は、ステップ146でそのコマまでの送り
枚数がセットされ、ステップ147〜149でその枚数
分だけフィルムが送られる。この状態を図10に示して
いるが、図33を用いて説明したように、駆動レバー1
0は、モータM1(24)の逆転時にも第2ロッド9をヘ
ッド2側へ押し付けてヘッド部1をデータ処理位置に維
持する。
【0057】この構成では、データの読み取りがプリワ
インド中にフィルムの全コマに対して行なわれるので、
撮影可能なコマが確実に検出され、且つ、そのコマから
撮影が続行されるので、フィルムが無駄にならず、撮影
の途中でフィルムを交換しても次の撮影を簡単に行なう
ことができる。また、各コマに対する撮影可能であるか
どうかの判別がプリワインドを利用して行なわれるか
ら、その検出のために特別な時間を費やすこともない。
【0058】以上のようにして撮影可のコマまでフィル
ムが送られると、ステップ150においてモータM1
正転を開始し、同時にステップ151,152,153
で、所定時間内にヘッド部1が退避位置に切替わったか
どうかの判別が行なわれる。もし、ヘッド部1が退避位
置に切替わらなければステップ154で異常としてカメ
ラの全機能が停止するが、正規に切替わった場合には、
ステップ155でモータM1が停止し、次いでステップ
156においてレリーズ禁止フラグがリセットされる。
以上で撮影状態の設定が完了し、その結果、機構部は図
12及び図13に示した状態に設定される。なお、ヘッ
ド部1を退避位置に設定するのは、図13に動作状態を
示すように、出力ギヤ27を回転させずに溝27b内を
入力ギヤ26の突起26bが摺動する範囲内での入力ギ
ヤ26の回転により行なわれ、それ以上回転した場合に
は、出力ギヤ27が入力ギヤ26と同時に回転してフィ
ルム送りが行なわれ、同時に、駆動レバー10も第2ロ
ッド9をヘッド2側へ押し付けるように揺動する。
【0059】ところで、ステップ145における判別の
結果、撮影可のコマがないと判断された場合は、撮影済
みのフィルムが誤って装填されたことになるので、ステ
ップ144で開始されたモータM1の逆転により、まず
PIカウンタが0になるまでフィルムの巻き戻しが行な
われる(ステップ157〜159)。そして、さらにステ
ップ160,161において、オートローディング時に
送られたフィルムが所定時間だけ巻き戻され、次いで、
ステップ162で、装填されているのが使用済みカート
リッジであることが警告として表示された後、メインル
ーチンに戻る。したがってこの場合、撮影者は、そのカ
ートリッジを取り出して新しいカートリッジを装填する
ことができる。
【0060】一方、フィルムのプリワインド時における
各コマ毎のデータ判断の際、ステップ139(図27)で
はそのコマに撮影データがあると判断されたのに反して
ステップ141においてフラグNFLが1ではないと判
断されると、カートリッジのフィルム状態表示部50が
未使用を示しているにも拘わらず撮影データが記録され
ていることになる。このようなことが生じるのは、カメ
ラに設けられたフィルムの使用・未使用に関する検出機
構55が正常に動作していないことや、カートリッジに
設けられた表示部50のスライド部材52が誤って動か
されたことなどがその原因として考えられるが、そのま
ま撮影を行なったのでは例えば二重撮影などの撮影ミス
が発生する虞があるため、その場合には以下のように対
応される。
【0061】すなわち、ステップ163及び164でモ
ータM1を停止・逆転させて、まずそのコマからPIカ
ウンタが0になるコマまで、送ったコマ数だけフィルム
の巻き戻しが行なわれる(ステップ165〜167)。そ
して、ステップ168,169において、オートローデ
ィング時に送った分だけフィルムがさらに巻き戻され、
ステップ170において、装填されたカートリッジが適
切なものでないことが表示された後、メインルーチンに
戻る。したがって、この場合にも、撮影者はそのカート
リッジを取り出して新しいカートリッジを装填すること
ができるから、撮影ミスを未然に防止できる。
【0062】また、このようにカートリッジが未使用で
あるにも拘わらずに撮影データが記録されていると判断
された場合に、撮影を行なえるようにプログラムするこ
とも可能である。その場合、図27に示したフローチャ
ートを図29のようにプログラムすればよい。なお、図
27と同一の動作については、同じステップ番号を付し
ている。
【0063】このフローにおいては、ステップ139及
び141でそのような矛盾した判断が行なわれると、ス
テップ171において、取り合えず、フィルムにそのよ
うな異常のあることが表示される。そして、その表示に
続き、ステップ142において、PIカウンタに対応す
るコマが撮影不可であることを記憶するため、メモリ中
の所定のメモリエリアにおいて撮影可フラグがリセット
された上で、再びステップ135以降の動作が規定枚数
に達するまで実行される。つまり、このフローでは、撮
影者に対する一応の警告は行なわれるが、判定されたデ
ータの方が優先されて、撮影不可以外のコマでは撮影が
可能なように設定される。このようにプログラムすれ
ば、フィルム状態表示部50が誤って動かされたカート
リッジ6が装填された場合でも、撮影を通常通り行なう
ことができる。以上が、このカメラにおけるプリワイン
ドの動作である。
【0064】次に、図23及び図24に示したメインル
ーチンにおいて、ステップ019として実行される1コ
マ巻上及び情報処理のサブルーチンについて、図30及
び図31に示すフローチャート及び図14から図17に
示す動作状態図を用いて詳細に説明する。
【0065】まず、フィルムの巻き上げ中にレリーズが
行なわれないようにするため、ステップ201でレリー
ズ禁止フラグが設定される。次いで、ステップ202に
おいてモータM1が逆転を開始し、同時に、ステップ2
03でタイマーがスタートする。そして、ステップ20
4,205において、磁気ヘッド位置検知スイッチS7
状態を判別することによりヘッド部1がデータ処理位置
に設定されたかどうかがチェックされる。ヘッド部1が
退避位置から変化していなければ、ステップ206にお
いて、異常の発生としてカメラの全機能が停止する。
【0066】一方、ヘッド部1がデータ処理位置に設定
されると、ステップ207で、フィルムに対して撮影情
報の書き込みが行なわれる。この状態が、図14及び図
15に示されている。そして、ステップ208及び20
9に示すように、PI信号が切替わることでフィルムが
1コマ送られたと判断されたときにモータM1が停止す
る。
【0067】フィルムは、プリワインドされてから撮影
される場合とプリワインドされずに普通に撮影される場
合とでは、それぞれ反対側の端部から撮影が開始される
ため、現在装填されているフィルムが、プリワインドさ
れずに途中まで撮影されたものや、普通の撮影とプリワ
インド後の撮影とを両方行なうことによりフィルムの両
端部で撮影されたものの場合には、1コマ巻き上げた次
のコマが既に撮影済みの場合がある。そこで、そのコマ
が撮影可能であるかどうかが、メモリ中における撮影可
フラグの有無から判別される(図31のステップ21
0)。その結果、撮影可フラグが設定されている場合
は、そこでそのカートリッジのフィルムが全て撮り終わ
るかどうかがステップ211で判別される。そして、ま
だフィルムが終了しなければ、ステップ212でモータ
1が正転を開始し、次に、ステップ213〜215に
おいて、所定時間内に磁気ヘッド位置検知スイッチS7
がオンになって、磁気ヘッド部1が退避位置に切り替え
られたかどうかの確認が行なわれる。もし依然として切
り替えられていなければ、ステップ216において異常
としてカメラの全機能が停止し、逆に、切り替えられて
いれば、ステップ217でモータM1が停止し、且つス
テップ218でレリーズ禁止フラグがリセットされて、
撮影可能な状態に設定される。この状態を図16及び図
17に示している。なお、このときにも出力ギヤ27が
回転を開始する前にモータが停止するので、フィルムは
移動せず、そのままの位置を保つ。
【0068】以上説明したように、ヘッド部1は、通常
は退避位置に設定されていてフィルムの巻き上げ(プリ
ワインドも含む)時にのみ巻き上げ用モータの駆動力を
利用してデータ処理位置に設定されるので、これをそれ
ぞれの位置に保持するための特別な手段や電力等が必要
ではなく、このヘッド部1の位置の制御も簡単な機構で
行なえるから、省スペース及びコスト低減を図ることが
できる。
【0069】一方、上述したステップ210で、設定さ
れたコマが撮影可能であるかどうかが判別された際、撮
影可フラグが設定されていないことが確認されると、ス
テップ219でPIカウンタにその時点でのコマ番号が
セットされる。そして、ステップ220から223まで
の間でPIカウンタが0のところまでフィルムが巻き戻
され、ステップ224,225で、オートローディング
時の送り分が巻き戻される。そして、フィルムが終了し
たことが表示され(ステップ226)、メインルーチンの
動作に戻って行く。
【0070】また、ステップ211においてフィルムが
終了したと判断された場合には、そこからステップ22
7を経てステップ224へジャンプしてオートローディ
ング時の送り分が巻き戻されてから、フィルムが終了し
たことが表示され(ステップ226)、メインルーチンの
動作に戻って行く。このように、プリワインド中に未撮
影のコマが全て検出されており、そのデータに基づいて
全コマの撮影が終了した時点でフィルムが巻き戻される
ので、途中まで撮影したフィルムでも無駄にならず、2
重撮影が生じることなく簡単にフィルムを交換できる。
【0071】なお、このカメラでは、ヘッド部1のうち
パッド3が可動式に構成されているが、パッド3を固定
にして磁気ヘッド2を可動式に構成することも可能であ
る。また、ヘッド部1の位置を制御するために設けられ
たプランジャ23の代わりに、フィルムの送り量を検出
してその位置を機械的に切り替えるような機構を設けて
もよい。
【0072】次に、図35から図46に示した第2実施
例について説明する。
【0073】図35は、本実施例のカメラに用いられる
フィルムとカートリッジを示す正面図である。このフィ
ルム77は、カメラに装填していないときにはカートリ
ッジケース71内に完全に巻き込まれていて、カートリ
ッジケース71がカメラに装填されると、第1実施例で
説明したのと同様の機構によってフィルム77がケース
71から押し出される。
【0074】#1はこのフィルム77の最初のコマ位置
を示しており、この第1コマから先端までがフィルム7
7のリーダー部である。この第1コマよりも先端側の位
置にパーフォレーションPFA1が設けられ、第1コマ
の先端側の端部に対応する位置にパーフォレーションP
FB1が設けられている。また、第1コマの後端側の端
部に対応する位置にはパーフォレーションPFA2が設
けられ、以下、各コマについて同様の配置でパーフォレ
ーションが設けられている。すなわち、m番目のコマの
先端側にPFBm、後端側にPFA(m+1)が設けられて
いる。
【0075】図36は、フィルム77の終端部のコマの
構成を示す図である。最終コマの後端部には、それまで
のコマと同様にパーフォレーションPFA(n+1)、PF
B(n+1)が設けられ、さらに、そのパーフォレーション
PFB(n+1)よりも後端側の位置に、最終コマが終了し
たことを示すパーフォレーションPFEが設けられてい
る。
【0076】図37は、カメラにフィルム77が装填さ
れている状態での各部の配置を示す図である。図におい
て、70はカートリッジ室、72はフィルム77に対す
る磁気情報の処理部である。また、73はフォトインタ
ラプタであり、76は露光枠を示している。フォトイン
タラプタ73は、フィルム77に対して図38及び図3
9に示すように配置されており、フィルム77がフォト
インタラプタ73の前を遮っている場合は、発光素子か
ら発光された検出光がフィルム77で反射して受光素子
に入射し、フォトインタラプタ73の前にパーフォレー
ションPFが位置している場合とフォトインタラプタ7
3をフィルム77が遮っていない場合は、発光素子から
の光は受光素子には入射しない。したがって、この入射
光の有無から、フィルム77の有無とパーフォレーショ
ンの検出を行うことができる。図37は、m番目のコマ
が露光枠76に対して正確に位置合わせされた状態を示
している。
【0077】また、この図37において、74はスプー
ル室を示し、75はスプールを示している。図35に示
したフィルム77のリーダー部は、パーフォレーション
PFA1がフォトインタラプタ73に対応する位置にあ
るときには、スプールに十分達する程度の長さを有して
いる。したがって、フォトインタラプタ73がパーフォ
レーションPFA1を検出すれば、リーダー部がプール
に巻き付いているとみなすことができるので、本実施例
では、第1実施例においてスプールにフィルムが巻き付
いたことを検出するために設けられたスイッチS6を設
けなくてもよい。
【0078】図40から図46はこの第2実施例のカメ
ラの動作を示すフローチャートである。このカメラの回
路構成は、図18に示した第1実施例のカメラの回路構
成とほぼ同様であり、検出スイッチS6がない点と、カ
ートリッジ71がカートリッジ室70に装填されている
か否かを検出するスイッチS10が設けられている点が異
なっている。また、前述の第1実施例では、プランジャ
PLは正のパルス電圧を印加した場合と負のパルス電圧
を印加した場合とで状態が変化し、且つその状態を維持
して磁気ヘッド部をデータ処理位置と退避位置とに保持
できるタイプのものを用いていたが、本実施例では、コ
イル電流を流すと吸着されて第1ロッド8と第2ロッド
9の移動を可能とし、逆に電流を遮断すると離反して第
1ロッド8と第2ロッド9の移動を規制するタイプのプ
ランジャを用いるものとする。
【0079】図40はこのカメラの動作の全体的な流れ
を示すフローチャートである。まず、マイコンCPが起
動したときに、ステップ301で、その起動が、カート
リッジ室70の蓋が閉じられることによりスイッチS5
がオンに変化したことによるものかどうかが判別され
る。このスイッチS5がオンに変化したのであれば、さ
らにスイッチS10がオンであるかどうかによりステップ
302においてカートリッジ71がカートリッジ室70
内に装填されているかどうかが判別され、装填されてい
なければ動作を停止する。逆にカートリッジ71が装填
されていれば、サブルーチンとして定められたステップ
303のプリワインド動作が実行される。このプリワイ
ンド動作については、図41から図44を用いて後に詳
細に説明する。
【0080】ステップ301でカートリッジ蓋スイッチ
5のオンへの変化が検出されなければ、ステップ30
4において、このスイッチS5のオフへの変化でマイコ
ンCPが起動したのかどうかが検出される。もしスイッ
チS5がオフに変化していれば、ステップ305でフィ
ルム終了の警告を解除して動作を停止する。
【0081】以上のステップによりカートリッジ蓋スイ
ッチS5には変化がないことが検出されると、ステップ
306においてメインスイッチS0がオンになっている
かどうかが判別される。このスイッチS0がオフであれ
ば、ステップ308以降の動作へは進まず、ステップ3
07において表示をオフにして動作を停止する。
【0082】メインスイッチS0がオンであれば、表示
をオンにし、ステップ309で測光スイッチS1がオン
であるかどうかを判別する。このスイッチS1がオンに
なっていればステップ310で測光と測距を行い、測定
データをメモリに記憶する。マイコンCPは、次にレリ
ーズスイッチS2がオンとなるのを待つが、その間に測
光スイッチS1がオフに変化すれば、カメラの動作は停
止する(ステップ311,312)。測光スイッチS1がオ
フにならずにレリーズスイッチS2がオンとなれば、ス
テップ313で露出制御動作が行なわれ、フィルム1コ
マ分をカートリッジケース71内に巻き込む巻き上げの
サブルーチンに移行する。この巻き上げ動作について
は、図45及び46を用いて後述する。このステップ3
14において巻き上げ動作が完了すると、ステップ31
5で測光スイッチS1がオフとなったことを確認した上
で、動作が停止する。
【0083】一方、ステップ309で測光スイッチS1
がオンになっていないと判断されると、ステップ316
において、幾通りかに設定されたフラッシュ撮影モード
の切り替えスイッチS8がオンに変化してマイコンCP
が起動したのかどうかが判別される。このスイッチS8
が切り替えられていれば、ステップ317,318でフ
ラッシュモードを切り替え、そのモードの表示を行って
動作を停止する。ステップ316において、フラッシュ
スイッチS8のオンへの操作による起動でないことが判
明すると、その起動はズームスイッチS3またはS4によ
るものであるから、操作されたスイッチに応じてファイ
ンダーを望遠側または広角側にズーミングし、その焦点
距離を表示して動作を停止する。
【0084】次に、図41から図44に示したフローチ
ャートを用いてプリワインドの動作について説明する。
まず、ステップ325では、オートローディングの失敗
の回数をカウントするレジスタELFを0にリセットす
る。そして、ステップ326でモータM1を正転させ、
ステップ327で、オートローディングが完了するまで
に必要な時間をカウントするためのタイマをスタートさ
せる。次に、ステップ328,329で、このタイマの
設定時間が経過するまでにフォトインタラプタPIの位
置にフィルム77の先端が来るかどうかが判別される。
ステップ328でフォトインタラプタPIの出力がハイ
レベルに立ち上がることにより、フィルム77の先端が
フォトインタラプタPIの位置を通過したことが検出さ
れれば、フィルム77がカートリッジ71から正常に送
り出されたことになる。送り出されたフィルム77は、
次にスプール室74まで送られるが、マイコンCPは、
フィルム77がスプール75に巻き付けられたかどうか
を、フォトインタラプタPIの前をパーフォレーション
PFA1がタイマの完了するまでに通過するかどうかか
ら判別する(ステップ340)。そして、このステップで
パーフォレーションPFA1の通過が検出されると、オ
ートローディングが正常に行なわれたことになるので、
ステップ350(図42)でモータM1を停止してオート
ローディングを完了する。
【0085】一方、ステップ329でPI信号が立ち上
がる前にタイマが完了し、フィルム77が所定時間内に
カートリッジ71から送り出されたと判断できなかった
場合は、ステップ330でモータM1を停止させ、ステ
ップ331においてローディングミスを計数するレジス
タELFを1つカウントした上で、ステップ332〜3
35によりモータM1を所定時間逆転させる。この動作
は、フィルム77の先端がカートリッジ71内で何等か
の原因により引っ掛かっている可能性が大きいので、フ
ィルム77の送り出し方向とは逆の方向へモータM1
回転させることにより、フィルム77の送り出しエラー
の原因を取り除くための動作である。次に、ステップ3
36ではELFのカウントが3であるかどうかが判別さ
れ、3でなければステップ326へ戻って再度オートロ
ーディング動作を実行する。一方、ELFのカウントが
3になっていれば、オートローディングの動作が3回失
敗したことになり、カートリッジ側に欠陥があることが
考えられるので、ステップ337でローディングエラー
の警告を行った上で図40のメインルーチンへ戻り、動
作を停止する。
【0086】また、ステップ341で、パーフォレーシ
ョンPFA1が所定時間内にフォトインタラプタPIの
位置を通過せず、したがってフィルム77がスプール7
5に巻き付いていないと判断されると、ステップ342
でモータM1を停止させてエラーカウント用レジスタE
LFを1つカウントし、さらにステップ344でモータ
1を逆転させてフィルム77をカートリッジ71内に
巻き戻す。そして、フォトインタラプタPIの位置から
フィルム77の先端が退避するのをステップ345で検
出し、そのときのELFの値が3であるかどうかを判別
して3でなければモータM1を直ちに停止させ、ステッ
プ326以降のオートローディング動作を再び実行す
る。この状態では、フィルム77の先端はカートリッジ
71から送り出されたがスプール室74には到達しなか
ったことになる。したがって、この場合、カートリッジ
71内からフィルム77を送り出すという失敗の確率の
高い動作までは繰り返して行わないようにフィルム77
の先端がカートリッジ71から出た状態で止めて、消費
電力や時間の無駄をなくすようにしている。
【0087】ステップ346でELFが3であると判断
されると、オートローディングが3回失敗したことにな
り、例えばフィルム77の先端がカールしているなどの
欠陥のあることが考えられるので、その時点でオートロ
ーディングの実行を中止してステップ333へ移行し
て、フィルム77をカートリッジ71内に完全に巻き込
むまでモータM1の逆転を継続し、さらにローディング
の警告を行って動作を停止する。これは、オートローデ
ィングを中止したときにフィルム77の先端がカートリ
ッジ71から出ていると、フィルム77の先端がフィル
ム77の通路に引っ掛かってカートリッジ71が取り出
せなくなるためである。
【0088】一方、ステップ340でオートローディン
グが正常に行なわれたと判断された場合は、次に図42
のフローチャートに従って、フィルム77が全コマカー
トリッジ71から引き出され、各コマに記録された露光
もしくは未露光の情報が磁気ヘッドHDにより読み取ら
れる。まず、ステップ350では、オートローディング
のために行っていたモータM1の正転を停止させ、ステ
ップ351で、パーフォレーションカウント用レジスタ
PC、コマ番号カウント用レジスタi、及び未露光のコ
マをカウントするレジスタFNを0にリセットする。
【0089】次に、この時点までデータ処理位置への移
動が規制されていた磁気ヘッドHDをデータ処理位置へ
移動させるため、ステップ352でプランジャPLに電
流を流して吸着状態に変化させることにより第2ロッド
9のヘッド2側への移動を可能にした上でステップ35
3でモータM1を正転させて磁気ヘッドHDをデータ処
理位置へ移動させ、磁気ヘッド位置検知スイッチS7
オフとなるのをステップ354で待つ。このスイッチS
7がオフになると、ステップ355でフィルム77を1
コマ送るのに必要な時間に設定されたタイマのカウント
をスタートさせ、ステップ356,357でその設定時
間内にフォトインタラプタPIの信号の立ち上がりがあ
るかどうかを検出するとともに、信号が立ち上がったと
きにステップ358でレジスタPCを1つカウントす
る。そして、ステップ359の判別の結果、レジスタP
Cの値が2になると、m番目のコマに対してフィルム7
7の送り方向の先頭側に位置する2つのパーフォレーシ
ョンPFAm,PFBmがフォトインタラプタPIを通過
したことになるので、コマ番号iを1つカウントして(ス
テップ360)、磁気ヘッドHDにより磁気データを読
み取る(ステップ361)。
【0090】そして、ステップ362において、読み取
ったデータからそのm番目のコマが未露光かどうかを判
別して、露光済みであれば、ステップ363により、各
コマに対応するメモリのi番目のメモリ領域EX(i)に1
を設定する。逆に未露光であれば、ステップ364でE
X(i)に0を設定し、未露光のコマをカウントするレジ
スタFNの値を1つ加算する。ステップ366において
次のパーフォレーションPFA(m+1)がフォトインタラ
プタPIの位置に達したと判断されたときに、ステップ
367でパーフォレーションカウント用レジスタPCを
リセットし、さらにステップ368でフィルム77を1
コマ分送るのに必要な時間をカウントするタイマをスタ
ートさせて、ステップ356へ戻る。以上の動作を繰り
返すことにより各コマの情報を読み取って、露光済みで
あるか未露光であるかを判別し、その結果をメモリに格
納しながら、カートリッジ71からスプール75までフ
ィルム77が送られて行く。
【0091】最終のコマのパーフォレーションPFA(n
+1),PFB(n+1)が検出され、さらに最後のパーフォ
レーションPFEが検出されると、フィルムが突っ張っ
て停止するために、ステップ356での検出が行なわれ
ずにタイマのカウントが完了する。このことにより、動
作は図43に示すフローチャートのステップ370に進
み、モータM1が停止し、ステップ371でデータの読
み取りを停止する。パーフォレーションのペアの数がフ
ィルムの撮影済みのコマ数よりも一つ(一組分)多いた
め、コマ番号レジスタiと未露光コマ数レジスタFNと
の値をステップ372で1つ減算する。そして、ステッ
プ374でモータM1を逆転させ、ステップ375で磁
気ヘッド位置検知スイッチS7のオンへの変化により磁
気ヘッドがデータ処理位置から退避したことを確認した
上で、ステップ376においてモータM1を停止させ、
さらに、この退避位置を維持するために、ステップ37
7でプランジャPLを離反させる。
【0092】378以降のステップでは、最初の未露光
のコマを露光枠76の位置へ移動させる動作が実行され
る。ステップ378では、各コマが露光済みであるか未
露光であるかを記憶したメモリマップから、未露光のコ
マのうち最も番号の大きなコマjを検索する。そして、
この時点でのコマ番号i(nと等しい)と検索したコマ番号
jとの差に1を加えた値(i−j+1)を、ステップ379
で送りコマ数カウント用レジスタPCCに設定する。こ
のように送りコマ数を(i−j+1)とするのは、仮にjが
(n−1)番目のコマとすると、この(n−1)番目のコマが
露光位置に達するまでに、パーフォレーションPFB(n
+1),PFA(n+1)と、パーフォレーションPFBn,
PFAnの二組のパーフォレーションがフォトインタラ
プタPIを通過するためである。
【0093】送るべきコマ数を設定すると、ステップ3
80でモータM1を逆転させ、ステップ381でパーフ
ォレーションPFEがフォトインタラプタPIを通過す
るのを検出する。そして、パーフォレーションPFEを
検出すると、図44に示したステップ382でパーフォ
レーションカウント用のレジスタPCを0にリセット
し、ステップ383〜385により、一組のパーフォレ
ーションが通過するのを検出する。さらに、その通過を
検出するとステップ386でコマ数レジスタiの値を1
つ減算し、送りコマ数カウント用レジスタPCCの値も
1つ減少させる。
【0094】そして、そのときにレジスタPCCの値が
0でなければフィルムの巻き込みを継続したままステッ
プ382へ戻る。逆にPCCの値が0であれば未露光の
コマが露光枠76に達したことになるので、ステップ3
89でjが0であるかどうかを判別するが、通常はjの値
は0ではないためステップ390でモータM1を停止
し、撮影可能コマ数FNを表示した上でメインルーチン
へ戻って動作を停止する。
【0095】未露光コマのうちの最も大きな番号jが0
の場合は、全コマ露光済みのフィルムが収納されたカー
トリッジが誤って装填されたことになるので、この場
合、フィルム77を全てカートリッジ71内に巻き込ん
でしまう必要がある。そこで、まずステップ393でフ
ィルムの先端がフォトインタラプタPIを通過したかど
うかを判別し、さらにそこからフィルムを完全に巻き込
むのに必要な時間巻き込みを継続してモータM1を停止
し(ステップ394,395,396)、ステップ397に
おいてフィルムが全コマ露光済みであることを警告表示
して、動作を停止する。
【0096】次に、図40のステップ314に示した巻
き上げ動作について、図45のフローチャートに従って
説明する。このサブルーチンでは、露出制御動作が終わ
った後に、フィルム77が次の未露光コマまでカートリ
ッジ71内に巻き込まれる。このフローに入るときは1
コマ露光が終わったときであるから、まずステップ40
0で、未露光コマ数レジスタFNの値を1つ減算する。
この巻き上げ時には、露光済みを示す情報を含めて種々
の情報を磁気ヘッドHDでフィルム77に書き込む必要
があるので、磁気ヘッドHDをデータ処理位置に移動さ
せるために、ステップ401でプランジャPLを吸着
し、ステップ402でモータM1を逆転させるとともに
ステップ403でデータ位置検知スイッチS7がオフで
あることを検出する。そして、モータM1の逆転を継続
したままステップ404でデータの書き込みを行い、ス
テップ405〜408において、一組のパーフォレーシ
ョンがフォトインタラプタPIを通過するのを検出す
る。その通過を検出すると、ステップ409でモータM
1の回転とデータの書き込みとを停止させる。
【0097】次に、ステップ410でモータM1を正転
させ、さらにステップ411で磁気ヘッド位置検知スイ
ッチS7のオンから磁気ヘッドHDが退避位置にあるこ
とを検出し、ステップ412,413でモータM1を停止
させてプランジャを離反させる。そして、ステップ41
4でコマ数iを1つ減らし、ステップ415でiが0にな
ったことを検出すれば、ステップ440でモータM1
逆転させる。逆にiが0でなければ図46に示したステ
ップ416で次の未露光コマの番号jを検索し、ステッ
プ417でコマ番号iとjとが等しいかどうかを判別す
る。両コマ番号が等しければ前述の巻き上げにより次の
未露光コマが既に露光枠65の位置にあることになるの
で、ステップ429へ進んで未露光コマのコマ番号FN
を表示してメインルーチンへ戻る。
【0098】コマ番号iとjとが等しくなければ、未露光
のコマが露光枠76の位置にないことになるので、ステ
ップ418でモータM1を逆転させてフィルム77を巻
き上げ、その時点でのコマ番号iと未露光コマ番号jとの
コマ数の差i−jをステップ419で送りコマ数レジスタ
PCCにセットする。そして、ステップ420〜426
で、パーフォレーションをカウントしながらこのセット
したコマ数だけフィルム77をカートリッジ71内に巻
き込む。この巻き上げを終えると、ステップ427でj
が0になっているかどうかから、未露光のコマがなくな
っているかどうかを検出する。jが0でなくて未露光の
コマがなくなっていなければステップ428へ進んでモ
ータM1を停止させ、ステップ429で残りコマ数を表
示して、メインルーチンヘ戻る。逆に未露光のコマが残
っていなければ、ステップ430〜434により、フィ
ルム77のリーダー部をカートリッジ71内に巻き込
み、フィルム77が終了したことを警告してメインルー
チンへ戻る。なお、ステップ415(図45)での判別の
結果、iが0になって残りコマがなくなったと判断され
たときも、ステップ440でモータM1を逆転した後
に、ステップ430以降でフィルム77のリーダー部の
巻き込みと終了警告を行ってメインルーチンへ戻る。
【0099】本実施例では、ローディングミスが発生し
ても3回はオートローディングが行なわれるので、ロー
ディング成功の確率が高く、撮影者にカートリッジ入れ
換えの煩わしい操作を強いるのを防げる。また、必要以
上にはローディング動作を繰り返さない用にしているの
で、電力や時間を無駄に費やすこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る磁気ヘッド付きオ
ートローディングカメラのヘッド部及び駆動機構を示す
構成図である。
【図2】 フィルムのプリワインド及び巻き上げ用駆動
系の構成図である。
【図3】 図2のIII−III線断面図である。
【図4】 図1に示した機構部の動作状態図である。
【図5】 図2に示した機構部の動作状態図である。
【図6】 図1に示した機構部の動作状態図である。
【図7】 図2に示した機構部の動作状態図である。
【図8】 図1に示した機構部の動作状態図である。
【図9】 図2に示した機構部の動作状態図である。
【図10】 図1に示した機構部の動作状態図である。
【図11】 図2に示した機構部の動作状態図である。
【図12】 図1に示した機構部の動作状態図である。
【図13】 図2に示した機構部の動作状態図である。
【図14】 図1に示した機構部の動作状態図である。
【図15】 図2に示した機構部の動作状態図である。
【図16】 図1に示した機構部の動作状態図である。
【図17】 図2に示した機構部の動作状態図である。
【図18】 このカメラの電気回路を示すブロック図で
ある。
【図19】 このカメラに使用されるカートリッジの外
観図である。
【図20】 フィルムの使用・未使用検出部の構成及び
作動状態を示す部分断面図である。
【図21】 フィルムの使用・未使用検出部の構成及び
作動状態を示す部分断面図である。
【図22】 フィルムの使用・未使用検出部の構成及び
作動状態を示す部分断面図である。
【図23】 このカメラの動作の全体的な流れの一部を
示すフローチャートである。
【図24】 このカメラの動作の全体的な流れの一部を
示すフローチャートである。
【図25】 プリワインド動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図26】 プリワインド動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図27】 プリワインド動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図28】 プリワインド動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図29】 プリワインド動作の変形例の一部を示すフ
ローチャートである。
【図30】 1コマ巻き上げ及び情報記録動作の一部を
示すフローチャートである。
【図31】 1コマ巻き上げ及び情報記録動作の一部を
示すフローチャートである。
【図32】 駆動レバーの駆動機構の構成及び動作状態
を示す図である。
【図33】 駆動レバーの駆動機構の構成及び動作状態
を示す図である。
【図34】 駆動レバーの駆動機構の構成及び動作状態
を示す図である。
【図35】 第2実施例に係るカメラに用いるフィルム
を示す図である。
【図36】 このフィルムの最終コマの構成を示す図で
ある。
【図37】 カメラにフィルムが装填された状態での各
部の配置を示す図である。
【図38】 フィルムとフォトインタラプタとの関係を
示す平面図である。
【図39】 フィルムとフォトインタラプタとの関係を
示す正面図である。
【図40】 このカメラの動作の基本的な流れを示すフ
ローチャートである。
【図41】 プリワインド動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図42】 プリワインド動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図43】 プリワインド動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図44】 プリワインド動作の一部を示すフローチャ
ートである。
【図45】 巻き上げ動作の一部を示すフローチャート
である。
【図46】 巻き上げ動作の一部を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド部 2 磁気ヘッド 3 パッド 4 駆動機構 5 ボディ 6 カートリッジ 7 スプール 8 第1ロッド 9 第2ロッド 10 駆動レバー 11 ストッパー 12 固定ピン 13 長穴 14 引っ張りばね 15 固定ピン 16 長穴 17 引っ張りばね 18 第3ロッド 19 固定ピン 20 長穴 21 支点ピン 22 レバー 23 プランジャ 24 モータ 25 減速系 26 入力ギヤ 27 出力ギヤ 28 スプール用入力
ギヤ 29 遊星ギヤ 30 スプールギヤ 31 遊星キャリア 32,33 遊星ギヤ 34 遊星キャリア 35 フォークギヤ 36 フォーク 37,38 軸 39 フォーク用入力ギヤ 50 フィルム状態表
示部 51 凹部 52 スライド部材 53 ボディ 54 検知レバー 55 検出機構 56 長穴 57 ピン 58 検知スイッチ 59 引っ張りばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 吉信 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 井上 学 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 和田 滋 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影データを記録するための磁性面を有
    するフィルムに対してそのデータの書き込み及び読み取
    りを行なうための磁気ヘッド部(1)と、 フィルムが収納されたカートリッジ(6)を装填すること
    により該フィルムをカートリッジ(6)から自動的に送り
    出すとともにスプール(7)に巻き付けて撮影位置にセッ
    トするオートローディングが可能に構成されたフィルム
    給送機構(24〜39)と、 上記磁気ヘッド部(1)を、フィルムに対して密着したデ
    ータ処理位置と、フィルムから離れた退避位置とに設定
    するための磁気ヘッド駆動機構(4)と、 オートローディング時にスプール(7)に対するフィルム
    の巻き付き状態を検出する検出手段(S6)と、 オートローディング時の該検出手段(S6)からの検出信号
    によって上記磁気ヘッド部(1)をデータ処理位置に設定
    すべく上記磁気ヘッド駆動機構(4)を制御する一方、該
    検出信号の入力待ちの状態で所定時間経過することによ
    りフィルムを巻き戻して再度オートローディングを行う
    ように上記フィルム給送機構(24〜39)を制御する制御手
    段(CP)と、を備えたことを特徴とする磁気ヘッド付きオ
    ートローディングカメラ。
  2. 【請求項2】 上記制御手段(CP)は、オートローディン
    グ動作を所定回数行った後に、さらに上記検出信号の入
    力待ちの状態で所定時間経過することにより、フィルム
    を上記カートリッジ(6)内に巻き戻してその機能を停止
    するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    磁気ヘッド付きオートローディングカメラ。
JP9835392A 1991-07-08 1992-04-18 磁気ヘッド付きオートローディングカメラ Pending JPH05158145A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US727008 1991-07-08

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