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JP2917047B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JP2917047B2
JP2917047B2 JP2181874A JP18187490A JP2917047B2 JP 2917047 B2 JP2917047 B2 JP 2917047B2 JP 2181874 A JP2181874 A JP 2181874A JP 18187490 A JP18187490 A JP 18187490A JP 2917047 B2 JP2917047 B2 JP 2917047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
camera
cartridge
shooting
state
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP2181874A
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English (en)
Other versions
JPH0468332A (ja
Inventor
信行 谷口
吉信 工藤
学 井上
滋 和田
道広 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2181874A priority Critical patent/JP2917047B2/ja
Priority to US07/727,008 priority patent/US5221939A/en
Publication of JPH0468332A publication Critical patent/JPH0468332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2917047B2 publication Critical patent/JP2917047B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、撮影データを記録するための磁性面を有す
るフィルムを使用するカメラに関する。
【従来の技術】
従来、撮影データの読み取りや書き込みを行なうこと
ができるように、磁性材料によって形成された磁性面を
持ったフィルムが、特開昭59−79236号公報や特開昭60
−17447号公報において開示されている。このようなフ
ィルムを使用するカメラでは、フィルムの磁性面に記録
された各コマの撮影データを読み取ってその有無を判別
することのできる手段を設けておけば、そのデータの有
無からフィルムの各コマが撮影済みであるかどうかを判
断することが可能となる。この構成では、例えば途中の
コマまで撮影された段階でカメラから取り出されたフィ
ルムが再度装填されたような場合でも、フィルムの磁性
面における撮影データの有無判断の結果に基づいて未撮
影のコマのみを撮影位置に設定することにより、同一の
コマについて二重撮影が行なわれるのを防止することが
できる。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フィルムの再装填を行なえるように構成す
る場合、フィルムが既に使用されたものであるか否かを
切り替えて表示するフィルム状態表示手段をカートリッ
ジのフィルムケースに設け、同時に、フィルムが装填さ
れたときの表示手段の表示内容を検出するための検出手
段をカメラに設けておくことは、装填されたフィルム
が、全コマあるいは途中のコマまで撮影されたような既
に使用されたものであるか、それとも完全に未使用のも
のであるかを、撮影者が簡単に区別でき、また、カメラ
側でも簡単に判別できるという点において好ましい。 一方、カートリッジをこのように構成した場合、途中
のコマまで撮影されたフィルムが一旦取り出されてから
再装填されるまでの間に、例えば、フィルムケースに設
けられた表示手段が、誤って動かされることなどによっ
て、本来フィルムが途中まで使用されたものであること
を表示しているべきであるのに、そのフィルムが未使用
であることを表示するように変化することが考えられ
る。この場合、フィルムは実際には途中のコマまで撮影
されているから、その磁性面には、当然、撮影データが
記録されている。したがって、フィルム状態表示手段の
表示内容に対する検出手段の検出結果と、撮影データに
対する判別手段の判別結果とが一致しないこととなる。
このようなことは、フィルムが未使用であると思って装
填した使用者に混乱を招くばかりではなく、カメラの動
作を不安定にする原因ともなる。したがって、この問題
に対処してフィルム状態表示手段の設けられたカートリ
ッジを実際に使用できるようにすることは、フィルムが
既に撮影されたものであるかどうかを撮影者が簡単に区
別できるなどの利点を生かした上で未撮影のコマでのみ
撮影を行なうために非常に有用である。 したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、装填
されたフィルムが既に使用されたものであるか否かにつ
いて、フィルムの磁性面に記録された撮影データからの
判別結果と、カートリッジに設けられるフィルム状態表
示手段からの検出結果とが一致しない場合でも、上述の
ような利点を生かした上で未撮影のコマでのみ撮影を行
なえるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカメラは、上述の技術的課題を解決する
ため、以下のように構成されている。 すなわち、請求項1に係るカメラは、撮影データを記
録するための磁性面を有するフィルムをケース内に収納
し、且つそのケースにフィルムが既に使用されているか
否かを切り替えて表示するフィルム状態表示手段を備え
たカートリッジを使用するカメラであって、表示手段の
表示内容を検出してその表示内容を表す信号を出力する
検出手段と、装填されたフィルムの磁性面における各撮
影コマに対応する撮影データの記録の有無を判断してそ
の判断内容を表す信号を出力する判別手段とを備えてお
り、さらに、フィルムが未使用であることを表す検出手
段の出力信号と、撮影データが記録されていることを表
す判別手段の出力信号とが共に入力されることにより警
告を発する警告手段とを備えている。 また、請求項2に係るカメラは、請求項1に係るカメ
ラにおける警告手段の代わりとして、フィルムが未使用
であることを表す検出手段の出力信号と、撮影データが
記録されていることを表す判別手段の出力信号とが共に
入力されることにより、警告を発するとともにフィルム
を巻き戻して撮影を禁止する撮影規制手段を備えてい
る。
【作用・効果】
請求項1に係るカメラにおいては、装填されたフィル
ムが未使用であることをフィルム状態表示手段が表示し
ていると検出手段に検出されるとともに、判別手段によ
りフィルムの磁性面に撮影データが記録されていると判
断され、且つ、それらの内容を表す出力信号が共に警告
手段に入力されることによって、警告手段から警告が発
せられる。したがって、表示手段の表示内容と、撮影デ
ータの記録内容とが不一致であることを撮影者が知るこ
とができる。また、その不一致の原因が、フィルムが撮
影途中で取り出されてから再装填されるまでに表示手段
が誤って動かされたことにあるような場合に、フィルム
の磁性面に記録された撮影データによって未撮影である
と判断されたコマにおいて撮影を行なうことが可能であ
るから、二重撮影が行なわれるのを防止することができ
る。 また、請求項2に係るカメラにおいては、検出手段が
フィルム状態表示手段の表示内容を検出した結果と、磁
性面に記録された撮影データを判別手段が判断した結果
と一致しない場合には、撮影規制手段によって、フィル
ムについての警告が発されるとともに、フィルムが巻き
戻されて撮影不可の状態に設定される。したがって、そ
の不一致の原因が、フィルム状態表示手段が誤って動か
されたことにある場合には、フィルムを取り出して、フ
ィルムが既に使用されたものであることを表示するよう
に表示手段の表示内容を変更してフィルムを再装填する
ことにより、未撮影のコマについて通常通りに撮影を行
なうことができる。 このように、上記の各カメラでは、フィルムが既に使
用されたものであるか否かについて、磁性面に記録され
た撮影データを判別した結果と、カートリッジに設けら
れる表示手段の表示内容を検出した結果とが一致してい
なくても、フィルムが既に撮影されたものであるかどう
かを撮影者が簡単に区別できるなどの利点を生かした上
で未撮影のコマでのみ撮影を行なうことができる。
【実施例】
以下に、本発明に係るカメラの実施例について、第1
図から第27図を用いて詳細に説明する。なお、本実施例
のカメラには、詳細は後述するが、フィルムがケースの
内部に収納された状態でボディの所定位置に入れること
により、カメラに駆動されてフィルムをスプールに巻き
付けるために送り出せるように構成されたカートリッジ
が用いられる。 このカメラは、磁性材料によって形成された磁性面を
有するフィルムに対して撮影情報の読み書きを行なうた
め、第1図に示すように、カメラのボディ側に固定され
た磁気ヘッド2と、この磁気ヘッド2に対して押圧され
た位置とそこから少し離れた位置との間を駆動機構4に
駆動されて移動するパッド3とから構成された磁気ヘッ
ド部1を備えている。この磁気ヘッド部1がフィルムに
対して撮影情報を読み書きするのは、磁気ヘッド2に対
してパッド3が押圧されてその間にフィルムが挟まれた
データ処理位置においてであり、それ以外の場合は、磁
気ヘッド部1は、パッド3が磁気ヘッド2から離れて位
置することによりその間をフィルムが移動自在となる退
避位置に設定される。なお、この磁気ヘッド部1は、フ
ィルムのカートリッジ6とそのフィルムが巻き付けられ
るスプール7との間の所定の位置に設けられている。 パッド3を上記の各位置間で移動させてヘッド部1を
データ処理装置と退避位置のいずれかに設定する駆動機
構4は、パッド3が一端に固定されるとともにフィルム
面に対して直角方向へ移動できるように構成された第1
ロッド8と、この第1ロッド8を移動させてその位置を
設定するための第2ロッド9と、さらにこの第2ロッド
9を移動させるために揺動する駆動レバー10と、駆動レ
バー10の駆動力に抗して第2ロッド9の移動を規制する
ためのストッパー11とから構成されている。 第1ロッド8は、ボディ側に設けられた2本の固定ピ
ン12がはまり込む長穴13を有していて、それにより、移
動方向が規制されているのと同時に、各ピン12間の距離
と長穴13の長さの差がその移動量として設定されてい
る。また、この第1ロッド8とボディ5aの間には引っ張
りばね14が設けられているため、通常は、このばね14の
作用によりパッド3がヘッド2から離れた位置に設定さ
れる。第2ロッド9は、2本の固定ピン15が長穴16には
まり込む状態で装着されていることで、移動方向と移動
量が規制されている。また、この第2ロッド9は、第1
ロッド8に形成された爪8aと、この第2ロッド9に形成
された爪9aとを当接させて、第1ロッド8との相対的な
位置関係を一方向に規制するように、引っ張りばね17を
介して第1ロッド8と連結されている。この第2ロッド
9を長穴16に沿って磁気ヘッド2側へ移動させるため、
駆動レバー10は、駆動源であるモータ(第2図、符号2
4)から摩擦伝動機構を介して駆動されるように構成さ
れている。また、上記ストッパー11は、第3ロッド18
と、レバー22及びプランジャ23とから構成されている。
第3ロッド18は、第2ロッド9に形成された爪9bと係合
することにより第2ロッド9の移動を規制する爪18aを
有しており、且つ、これらの爪9b,18aを相互に係合・解
除させるようにその移動方向と移動量を規制するため
に、2本の固定ピン19がはめ込まれる長穴20を有してい
る。そして、第3ロッド18は、そのような動作を実際に
行なうために、支点21を中心として揺動するレバー22を
介してプランジャ23に連結されている。 このカメラでは、カートリッジ6に収納されたフィル
ムを予めスプールに巻き取った上で、そのフィルムを撮
影されたコマから順にカートリッジ6内に巻き上げて行
くプリワインド方式が採用されている。このフィルムの
プリワインド及び巻き上げの各動作と、上述の駆動機構
4の動作とは同一のモータで行なわれるが、これらを駆
動するモータを含めたプリワインド及び巻き上げ動作に
関する駆動系の構成を第2図に示しているので、ここで
その構成について説明する。 図において、24は上述した各動作の駆動源であるモー
タを示している。このモータ24は、減速系25を介して入
力ギヤ26と接続されている(図中、ギヤは全て簡略化の
ためにピッチ円直径のみが実線で表されている)。この
入力ギヤ26には、入力ギヤ26と同一の回転中心を持つ出
力ギヤ27が装着されている。入力ギヤ26には、第2図の
III−III線断面を示す第3図に表されているように、回
転中心と、そこから少し偏心した位置との2箇所に突起
26a,26bが形成されており、出力ギヤ27には、突起26aに
はめられる穴27aと、入力ギヤ26の回転に伴う突起26bの
軌跡に沿う円弧状の溝27bが形成されている。 出力ギヤ27の回転は、スプールの駆動用入力ギヤ28
と、フィルムを動作させるフォーク36の駆動用入力ギヤ
39のそれぞれへ、不図示のギヤ列(破線で示している)
を介して伝達される。スプール用入力ギヤ28を支持する
軸37には、このギヤ28を太陽ギヤとする遊星ギヤ29を保
持する遊星キャリア31が回転自在に装着されており、ス
プール用入力ギヤ28の回転に応じて遊星ギヤ29がスプー
ルギヤ30に対して噛合・解除することで、スプール7の
駆動・非駆動を選択できるように構成されている。ま
た、フォーク用入力ギヤ39を支持する軸38には、このギ
ヤ39を太陽ギヤとする2つの遊星ギヤ32,33を保持する
L字状の遊星キャリア34が回転自在に装着されており、
フォーク用入力ギヤ39の回転に応じてこれらの遊星ギヤ
32,33がフォークギヤ35に対して噛合・解除すること
で、フォーク36の駆動・非駆動及び駆動された場合の回
転方向を選択できるように構成されている。 以上説明した機構部の動作状態として、第4図から第
17図には、フィルムのプリワインド状態及び巻き上げ状
態を示しているが、第23図から第27図に示したフローチ
ャートを併用してこれらの動作を説明するために、ま
ず、第18図に示したブロック部を用いて、このカメラの
電気回路の構成について説明する。 図の中央に示されたCPは、このカメラの動作を制御す
るマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を表
している。マイコンCPの上方に示されたFLSはフラッシ
ュ制御部であり、マイコンCPを通じてフラッシュの発生
動作を制御する。また、フラッシュ制御部FLSの右下方
に示されたLMとAFは、それぞれ測光部及び測距部を表し
ており、これらはマイコンCPからの命令により測光及び
測距を行なうとともに測定データをマイコンCPにフィー
ドバックする。そのさらに下方のDSは表示制御部を示し
ており、カメラのボディに設けられる表示窓における各
種データの表示を制御する。 表示制御部DSの下方に示されたS0からS9は各種スイッ
チを示しており、これらのスイッチのオン・オフ状態に
応じてカメラの動作が決定される。S0はオン状態でカメ
ラを動作させるためのメインスイッチであり、S1はオン
状態で測光が行なわれる測光スイッチ、S2はオン状態で
シャッターレリーズが行なわれるレリーズスイッチであ
る。また、このカメラはズーミングが電動で行なわれる
カメラであって、S3は、そのためにカメラのボディに設
けられたズームスイッチ釦を広角側へ操作することによ
りオンとなってファインダーをテレ側からワイド側へ変
更するズームアウトスイッチであり、S4は、ズームスイ
ッチ釦を逆にテレ側へ操作することによりオンとなって
ファインダーをワイド側からテレ側へと変更するズーム
インスイッチである。なお、このファインダーの動作に
応じて撮影範囲を変化させるため、撮影レンズもそれに
伴ってズーミングされたり、または、撮影レンズ自体は
ズーミングされずに、変化する撮影範囲に対応するため
にプリント範囲を制限するためのトリミング情報が撮影
時にフィルムに与えられたりする。また、S4の下方に示
されたS5は、カートリッジをボディ内に入れるための開
閉蓋が閉じた状態でオンとなるカートリッジ蓋スイッチ
を示している。S6は、フィルムがスプールに巻き付いた
状態を検出するために設けられた検出手段からの信号に
よってその巻き付き状態においてオンとなるフィルム巻
き付き検知スイッチであり、S7は、上述の磁気ヘッド部
1がデータ処理位置にあるときにオフとなる磁気ヘッド
位置検知スイッチである。そして、S8はオン・オフ状態
に対応してフラッシュの発光オン・オフを制御するフラ
ッシュスイッチであり、S9は、装填されたフィルムが未
使用のものである場合にオフとなり、使用済みの場合に
オンとなるフィルム使用表示検知スイッチである。 ここで、このフィルム使用表示検知スイッチのオン・
オフによりフィルムが使用されたものであるかどうかを
検出するための構成について、このカメラで使用される
フィルムのカートリッジと合わせて説明する。まず、こ
のカメラで使用されるカートリッジ6は第19図に示すよ
うな外観形状を呈しており、図示するように、ケース6a
の一端にはフィルムが使用されたものであるかどうかに
関するフィルム状態表示手段50が設けられている。この
フィルム状態表示手段50により、撮影者は一見してフィ
ルムの使用・未使用を区別することができ、また、その
使用・未使用をマイコンCPに判断させることでその状態
に応じた動作が行なわれる。このフィルム状態表示手段
50は、カメラに対するカートリッジ6の装着状態を表す
第20図から第22図に示すように、凹部51と、その内部を
横方向へ移動可能なスライド部材52とから構成されてお
り、上述のフィルムの使用・未使用は、このスライド部
材52の位置に応じて判断される。そして、このスライド
部材52の位置を検出するためにカメラ側に設けられる検
出手段55は、フィルム使用表示検知スイッチ58(第18図
にはS9で示している)と、カートリッジ6が装着された
状態で凹部51内に差し込まれるようにボディ53に設けら
れた突起53aと、貫通穴53bから検出片54aをカートリッ
ジ6側へ突出させた状態でボディ53に装着させたL字状
の検出レバー54とから構成されている。検出レバー54
は、固定ピン57が長穴56にはめ込まれ、且つ引っ張りば
ね59により長穴に沿って付勢された状態でボディ53に装
着されており、上記フィルム表示検知スイッチ58はこの
レバー54の直ぐ側方に設けられている。 第20図は、未使用カートリッジをカメラのボディ53に
装着する直前の状態を示している。未使用カートリッジ
では、スライド部材52がボディ53の突起53a側に位置し
ているので、図示するように、その突起53aがスライド
部材52のテーパ部52aと当接し、同時に検出レバー54の
検出片54aがカートリッジの凹部51に差し込まれる。し
たがって、第21図に示すように、さらにカートリッジ6
の装着を進めた段階では、突起53aの作用でスライド部
材52が移動して検出レバー54を検知スイッチ58側へ押し
付け、検知スイッチ58がオン状態に変化する。また、フ
ィルムが途中まで撮影された使用途中のカートリッジも
しくは最後まで撮影された使用済みのカートリッジの装
着状態を第22図に示しているが、その場合には、スライ
ド部材52が検出レバー54側に位置しているので、カート
リッジ6を装着する際にはスライド部材52が検出片54a
と当接して検出レバー54を傾動させ、検知スイッチ58を
動作させないので、検知スイッチ58はオフの状態に維持
される。このように、フィルム状態表示手段50は、フィ
ルムが未使用の状態でカメラに装着されると検出手段55
を動作させると同時にそれ自体の状態が変化するように
構成されており、フィルムが使用途中か使用済みの場合
には、検出手段55を動作させず、それ自体の状態も変化
しないように構成されている。 一方、第18図に示すブロック図において、マイコンCP
の下方に示されたDTCは、フィルムに対する撮影データ
の処理を行なうために磁気ヘッドHDと接続されたデータ
制御部である。 また、マイコンCPの左側に示されたACはアクチュエー
タ駆動部であり、フィルムのプリワインドと巻き上げ及
び磁気ヘッド部1の駆動を行なうための第1モータM
1(第2図の符号24)、ファインダーを広角位置と望遠
位置の間で動作させる第2モータM2、及び上述したパッ
ド3の位置を規制するためのプランジャPL(第1図の符
号23)をそれぞれ制御する。なお、プランジャPLは、正
のパルス電圧が印加されることにより第2,第3ロッド9,
18の各爪9b,18aの間の係合を解除してパッド3のヘッド
2側への移動を可能とし、負のパルス電圧が印加される
ことにより各爪9b,18aを係合させてパッド3のヘッド2
側への移動を禁止する。また、ACの下方に示されたEXは
露出制御部であり、撮影レンズのピント合わせとシャッ
ターの駆動を行なう第3モータM3の動作を制御する。さ
らに下方に示されたENは、ファインダーのズーム位置を
検出するためのズームエンコーダである。そして、その
下方のPIは、フィルムが送られたかどうかを1コマ毎に
検出するためのフォトインタラプタを示している。 次に、以上のように構成されたこのカメラの動作につ
いて、第23図から第27図に示したフローチャート、及び
第4図から第17図に示した動作状態図を用いて説明す
る。なお、これらのフローチャートでは、各動作のステ
ップは記号Sによって示している。 第23図は、このカメラの全体的な動作についてのメイ
ンルーチンを示している。ステップ001はカメラの動作
が停止した状態であって入力待ちの状態である。この状
態で何等かの操作が行なわれると、ステップ002におい
て、カートリッジ蓋スイッチS5がオフからオンに切り替
えられたかどうか、つまりカートリッジ蓋が閉じられた
かどうかが判別される。カートリッジ蓋が閉じられるこ
とによりスイッチS5がオフからオンに変化したのであれ
ば、次にステップ003において、第24図から第26図に示
すプリワインドのサブルーチンに従って、フィルムのプ
リワインドが行なわれる。このプリワインド後、及びス
イッチS5がオンに切替わらなかった場合には、ステップ
004において、メインスイッチS0がオンであってシャッ
ターレリーズが可能な状態であるかどうかが判別され
る。そして、メインスイッチS0がオフであるが、または
レリーズ禁止フラグが設定されている場合には、ステッ
プ005において主電源オフの表示が行なわれた後に、ス
テップ001の戻って再び入力待ちの状態に設定される。 一方、ステップ004での判別の結果、メインスイッチS
0がオンで、しかもレリーズが可能な状態だと判断され
ると、ステップ006において主電源がオンである旨の表
示が行なわれ、次に測光スイッチS1がオフからオンへ切
り替えられたかどうかが判別される(ステップ007)。
測光スイッチS1に変化がなければ、ステップ008でズー
ムアウトスイッチS3がオンとなっているかどうかが判別
され、オンであれば、それに応じてズームアウトのサブ
ルーチンが実行されて、ファインダーのズームアウトが
行なわれる(ステップ009)。一方、ズームアウトスイ
ッチS3がオフであれば、ステップ010において、ズーム
インスイッチS4がオンであるかどうかが判別される。そ
して、オンであると判断されればステップ11においてズ
ームインのサブルーチンが実行されてファインダーのズ
ームインが行なわれる。これらのスイッチS3,S4がいず
れもオフであればステップ012においてデータ表示がな
された後、ステップ001に戻って入力待ちの状態に復帰
する。 上述したステップ007において測光スイッチS1がオフ
からオンに切り替えられたと判断されると、ステップ01
3で測光を行なうためのサブルーチンが実行される。そ
して、ステップ014において、測光が行なわれた後に依
然として測光スイッチS1がオンの状態に維持されている
かどうかが判別され、もしオフに切替わっていれば、ス
テップ012を経てステップ001へ戻り、再度入力待ちの状
態となる。逆に測光スイッチS1がオン状態に維持されて
いれば、ステップ015でレリーズスイッチS2がオンへ変
化したかどうかが判別され、オフの場合は、ステップ01
3〜015が繰り返される。一方、レリーズスイッチS2がオ
ンに設定されると、ピント合わせを確実にするために、
ステップ016において焦点検出ルーチンがシャッターレ
リーズ直前の動作として行なわれ、次に、上述の第3モ
ータM3により、検出された焦点位置に合わせて撮影レン
ズのピント合わせが行なわれるとともに(ステップ01
7)、シャッターが駆動されて露出制御が行なわれる
(ステップ018)。そして、露出制御が終了すると、ス
テップ019において、フィルムの1コマ巻き上げとフィ
ルムへの撮影情報の記録が第27図に示すサブルーチンに
従って実行された後、ステップ012から001へ戻って入力
待ちの状態となる。 次に、このメインルーチン中においてステップ003で
示したフィルムのプリワインド動作について、第24図か
ら第26図に示したフローチャート、及び第1図から第13
図に示した動作状態図を用いて説明する。 プリワインドルーチンが実行されると、まず、ステッ
プ101においてフィルムのオートローディング時のエラ
ー回数をカウントするため、2種類のエラー回数カウン
タEFL1、EFL2が、それぞれ0にリセットされる。そし
て、プリワインド中の撮影を禁止するため、ステップ10
2においてレリーズ禁止フラグがセットされる。次に、
ステップ103において、装填されたフィルムが未使用の
ものであるか既に使用されたものであるかが判断される
とともに、使用・未使用を区別するために、フラグNFL
が、未使用カートリッジであれば0に、使用されたカー
トリッジであれば1にセットされる。ただし、既に使用
されたフィルムであることが検知されてNFLが1にセッ
トされても、フィルムが撮影途中に取り出されて再装填
されたのか、全コマ撮影澄みのものが再装填されたのか
は、この時点においては不明である。 以上の設定が終了すると、次にステップ104におい
て、磁気ヘッド位置検知スイッチS7のオン・オフ状態か
ら磁気ヘッド部1がデータ処理位置にあるか退避位置に
あるかが判別される。そしてS7がオンの場合、つまり磁
気ヘッド部1が退避位置にあると判断された場合には、
ステップ105でプランジャPLに負のパルス電圧が印加さ
れることで、まずパッド3のヘッド2側への移動が禁止
される。第1図に示したヘッド部1及び駆動機構4は、
このときの状態を表している。 このようにしてパッド3の移動が禁止された状態で、
次に、ステップ106において第1モータM1が正転を開始
する。このときの動作状態を第4図及び第5図に示して
いるように、モータ24(第1モータM1)の回転により駆
動レバー10が揺動して第2ロッド9をヘッド2側へ押し
込むが、爪9bと18aが係合している関係で摩擦伝動機構
に滑りが発生して第2ロッド9はその位置に止どまり、
ヘッド部1の退避位置が維持される。一方、モータ24の
回転は各入力ギヤ28,39へも伝達され、さらに、その回
転に応じて遊星ギヤ29,32を介してスプールギヤ30及び
フォークギヤ35が回転することにより、スプール7及び
フォーク36が駆動される。したがって、フィルムは、フ
ォーク36が回転することでカートリッジ6から徐々に押
し出され、第4図に示すように磁気ヘッド2とパッド3
の間を通ってスプール側へ進んで行く。 続いて、ステップ107において、ローディングミスが
所定時間内に発生するかどうかを検出するためにタイマ
ーがスタートする。その上で、ステップ108において磁
気ヘッド部1が依然として退避位置に維持されているか
どうかが磁気ヘッド位置検知スイッチS7の状態から判別
され、さらに、ステップ109と110で、所定時間内にフィ
ルム巻き付き検知スイッチS6がオンになるかどうか、つ
まりフィルムがスプール7に巻き付くかどうかが判別さ
れる。その結果、フィルムがスプール7に巻き付けられ
たことが検出されると、ステップ111において第1モー
タM1が一旦停止する。そして、ステップ112においてプ
ランジャPLに正のパルス電圧が印加されて第3ロッド18
が第2ロッド9との係合位置から退避し、ステップ113
において、フォトインタラプタPIと連動するPIカウンタ
が0にリセットされた上で、ステップ114において、再
び第1モータM1が正転を開始する(第6,7図)。このと
き、第3ロッド18は第2ロッド9との係合位置から退避
しているので、モータM1の回転による駆動レバー10の動
作で第2ロッド9が磁気ヘッド2側へ移動し、ばね14及
び17の作用により、磁気ヘッド2とパッド3とが所定の
力で相互に押し付けられて、磁気ヘッド部1がデータ処
理位置に移行する(第8,9図)。なお、スプール7は、
その周速がフォーク36の周速よりも常に速くなるように
ギヤ列によって駆動されており、フィルムがスプール7
に巻き付いた後は、遊星ギヤ32とフォークギヤ35の噛合
状態は、第7図及び第9図に示すように解除される。ま
た、磁気ヘッド部1がモータの正転によって所定時間内
にデータ処理位置に設定されたかどうかをチェックする
ため、ステップ115,116,117において、タイマーで設定
された時間内に磁気ヘッド位置検知スイッチS7がオフと
なったかどうかが判別される。このスイッチS7がオフと
なれば、プリワインド時における磁気ヘッド部1のデー
タ処理位置への位置設定が完了したこととなるが、オン
のまま変化しなければ、異常が発生したものとして、ス
テップ118においてカメラの動作が停止する。 このように、上記構成では、ヘッド部1は、カートリ
ッジ6を装填してフィルムを送り出す時にはフィルムが
通過しやすい退避位置に設定され、フィルムが確実にス
プール7に巻き付いてからデータ処理位置に設定され
る。したがって、その送り出しのときにフィルムの先端
が磁気ヘッド部1を構成する磁気ヘッド2やパッド3に
引っ掛かってフィルムのローディングにミスが生じるの
が効果的に防止される。 ところで、このプリワインドのサブルーチンに入った
後にエラーカウンタ等が既述のように設定された上で、
ステップ104において磁気ヘッド部1がデータ処理位置
にあると判断された場合には、まずステップ119で第1
モータM1が逆転を開始し、同時にタイマーをスタートさ
せた上で磁気ヘッド位置検知スイッチS7の状態を検出す
ることにより、所定時間内にヘッド部1が退避位置に変
化したかどうかが判別される(ステップ120,121,12
2)。ヘッド部1が退避位置に変化すれば、ステップ123
で第1モータM1が停止してからステップ105以下の動作
が既に説明した通りに行なわれるが、ヘッド部1が退避
位置に変化しない場合は、異常の発生として、ステップ
124でカメラの全機能が停止する。 また、ステップ108において、フィルムのスプール7
への巻き付き前であるにも拘わらずヘッド部1がデータ
処理位置に変化したと判断されると、ステップ125でエ
ラー回数カウンタEFL1が1つカウントされ、そのカウン
トされた数が4以上となったかどうか、つまりエラーを
4回以上起こしているかどうかが、ステップ126で判別
される。もしエラーが4回未満であればステップ119へ
ジャンプして既述したそれ以降の動作が行なわれ、エラ
ーが4回以上発生していれば、ステップ127で異常の発
生として動作が停止する。 また、ステップ108においてヘッド部1が退避位置を
維持していることは確認されたが次のステップ109にお
いて所定時間内にフィルムがスプール7に巻き付かなか
ったと判断された場合には、もう一つのエラー回数カウ
ンタEFL2が1つカウントされる(ステップ128)。この
場合にもエラーが4回以上であるかどうかがステップ12
9で判別され、その結果、エラーが4回以上発生してい
ると判断された場合には異常としてステップ133におい
てカメラの機能が停止する。一方、エラーが4回未満の
場合には、それ以前の動作でフィルムが多少送り出され
ている可能性があるため、ステップ130,131,132でモー
タM1を所定時間逆転させてから、再びステップ104以降
の動作が実行される。 以上のような流れで、磁気ヘッド部1がステップ116
においてデータ処理位置に設定されてプリワインドが開
始されると、それ以降は、第25図に示されたフローチャ
ートに沿った動作が順次行なわれる。まず、ステップ13
4で、データ読取・処理のサブルーチンに入り、そこ
で、フィルムの感度や撮影枚数などのデータがマイコン
に読み込まれて処理される。次いで、ステップ114での
モータの動作によってフォトインタラプタPIが切替わっ
てフィルムが1コマ送られたかどうか、そしてその場合
にはフィルムが規定枚数に達したかどうかがステップ13
5及び136で判別され、まだ規定枚数に達していない場合
には、PIカウンタが1つカウントされる(ステップ13
7)。 一旦撮影が行なわれたフィルムでは、撮影済みのコマ
にはその旨のデータが書き込まれているので、ステップ
138において、切替わったコマについて撮影データが記
録されているかどうかが検出され、ステップ139におい
てそのデータの有無が判別される。その結果、そのコマ
に撮影データが記録されていなくて撮影が可能であるこ
とが確認されると、ステップ140で、そのPIカウンタに
対応するコマが撮影可能であることを記憶するために、
メモリマップとして領域分けされたメモリ中の所定のメ
モリエリアにおいて撮影可フラグがセットされ、再びス
テップ135以降の動作が規定枚数となるまで行なわれ
る。一方、ステップ139においてそのコマにデータが記
録されていることが認められると、ステップ141におい
てフラグNFLが1であるかどうかにより、そのカートリ
ッジが再装填されたものかどうかがチェックされる。そ
して再装填カートリッジであれば、そのコマに撮影デー
タが記録されていて当然であるから、ステップ142で、
そのPIカウンタに対応するコマが撮影不可であることを
記憶するため、メモリ中の所定のメモリエリアにおいて
撮影可フラグがリセットされた上で、再びステップ135
以降の動作が規定枚数まで実行される。 このようにして撮影データの読み取りが行なわれなが
らフィルムが規定枚数までプリワインドされると、ステ
ップ143及び144で、モータM1は、一旦停止した後、通常
の巻き上げのために逆転を開始する。この場合には、第
11図に示すように、スプールギヤ30は遊星ギヤ29が離れ
ることでフリーになり、フォークギヤ35は、遊星ギヤ33
の作用で逆転してフィルムを巻き上げることができる。
また、これと同時に、ステップ145では、装填されたフ
ィルムに撮影できるコマがあるかどうかを調べるため、
メモリ中における撮影可フラグの有無がチェックされ
る。撮影可フラグがある場合は、ステップ146でそのコ
マまでの送り枚数がセットされ、ステップ147〜149でそ
の枚数分だけフィルムが送られる。この状態を第10図に
示しているが、図示するように、駆動レバー10は、モー
タM1(24)の逆転時にも第2ロッド9をヘッド2側へ押
し付けてヘッド部1をデータ処理位置に維持するように
構成されている。 この構成では、データの読み取りがプリワインド中に
フィルムの全コマに対して行なわれるので、撮影可能な
コマが確実に検出され、且つ、そのコマから撮影が続行
されるので、フィルムが無駄にならず、撮影の途中でフ
ィルムを交換しても次の撮影を簡単に行なうことができ
る。また、各コマに対する撮影可能であるかどうかの判
別がプリワインドを利用して行なわれるから、その検出
のために特別な時間を費やすこともない。 以上のようにして撮影可のコマまでフィルムが送られ
ると、ステップ150においてモータM1が正転を開始し、
同時にステップ151,152,153で、所定時間内にヘッド部
1が退避位置に切替わったかどうかの判別が行なわれ
る。もし、ヘッド部1が退避位置に切替わらなければス
テップ154で異常としてカメラの全機能が停止するが、
正規に切替わった場合には、ステップ155でモータM1
停止し、次いでステップ156においてレリーズ禁止フラ
グがリセットされる。以上で撮影状態の設定が完了し、
その結果、機構部は第12図及び第13図に示した状態に設
定される。なお、ヘッド部1を退避位置に設定するの
は、第13図に動作状態を示すように、出力ギヤ27を回転
させずに溝27b内を入力ギヤ26の突起26bが摺動する範囲
内での入力ギヤ26の回転により行なわれ、それ以上回転
した場合には、出力ギヤ27が入力ギヤ26と同時に回転し
てフィルム送りが行なわれ、同時に、駆動レバー10も第
2ロッド9をヘッド2側へ押し付けるように揺動する。 ところで、ステップ145における判別の結果、撮影可
のコマがないと判断された場合は、撮影済みのフィルム
が誤って装填されたことになるので、ステップ144で開
始されたモータM1の逆転により、まずPIカウンタが0に
なるまでフィルムの巻き戻しが行なわれる(ステップ15
7〜159)。そして、さらにステップ160,161において、
オートローディング時に送られたフィルムが所定時間だ
け巻き戻され、次いで、ステップ162で、装填されてい
るのが使用済みカートリッジであることが警告として表
示された後、メインルーチンに戻る。したがってこの場
合、撮影者は、そのカートリッジを取り出して新しいカ
ートリッジを装填することができる。 一方、フィルムのプリワインド時における各コマ毎の
データ判断の際、ステップ139ではそのコマに撮影デー
タがあると判断されたのに反してステップ141において
フラグNFLが1ではないと判断されると、カートリッジ
のフィルム状態表示手段50が未使用を示しているにも拘
わらず撮影データが記録されていることになる。このよ
うなことが生じるのは、カメラに設けられたフィルムの
使用・未使用に関する検出手段55が正常に動作していな
いことや、カートリッジに設けられた表示手段50のスラ
イド部材52が誤って動かされたことなどがその原因とし
て考えられるが、そのまま撮影を行なったのでは例えば
二重撮影などの撮影ミスが発生する虞があるため、その
場合には以下のように対応される。 すなわち、ステップ163及び164でモータM1を停止・逆
転させて、まずそのコマからPIカウンタが0になるコマ
まで、送ったコマ数だけフィルムの巻き戻しが行なわれ
る(ステップ165〜167)。そして、ステップ168,169に
おいて、オートローディング時に送った分だけフィルム
がさらに巻き戻され、ステップ170において、装填され
たカートリッジが適切なものでないことが表示された
後、メインルーチンに戻る。したがって、この場合に
も、撮影者はそのカートリッジを取り出して新しいカー
トリッジを装填することができるから、撮影ミスを未然
に防止できる。 また、このようにカートリッジが未使用であるにも拘
わらずに撮影データが記録されていると判断された場合
に、撮影を行なえるようにプログラムすることも可能で
ある。その場合のフローを第26図に示しているが、その
対応の異なる部分を除いては第25図と全く同様の動作が
行なわれる。また、その同じ動作については、第25図と
同じステップ数で示している。 このフローにおいては、ステップ139及び141でそのよ
うな矛盾した判断が行なわれると、ステップ171におい
て、取り合えず、フィルムにそのような異常のあること
が表示される。そして、その表示に続き、ステップ142
において、PIカウンタに対応するコマが撮影不可である
ことを記憶するため、メモリ中の所定のメモリエリアに
おいて撮影可フラグがリセットされた上で、再びステッ
プ135以降の動作が規定枚数に達するまで実行される。
つまり、このフローでは、撮影者に対する一応の警告は
行なわれるが、判定されたデータの方が優先されて、撮
影は可能なように設定される。このようにプログラムす
れば、フィルム状態表示手段50が誤って動かされたカー
トリッジ6が装填された場合でも、撮影を通常通り行な
うことができる。以上が、このカメラにおけるプリワイ
ンドの動作である。 次に、第23図に示したメインルーチンにおいて、ステ
ップ019として実行される1コマ巻上及び情報処理のサ
ブルーチンについて、第27図に示すフォローチャート及
び第14図から第17図に示す動作状態図を用いて詳細に説
明する。 まず、フィルムの巻き上げ中にレリーズが行なわれな
いようにするため、ステップ201でレリーズ禁止フラグ
が設定される。次いで、ステップ202においてモータM1
が逆転を開始し、同時に、ステップ203でタイマーがス
タートする。そして、ステップ204,205において、磁気
ヘッド位置検知スイッチS7の状態を判別することにより
ヘッド部1がデータ処理位置に設定されたかどうかがチ
ェックされる。ヘッド部1が退避位置から変化していな
ければ、ステップ206において、異常の発生としてカメ
ラの全機能が停止する。 一方、ヘッド部1がデータ処理位置に設定されると、
ステップ207で、フィルムに対して撮影情報の書き込み
が行なわれる。この状態が、第14図及び第15図に示され
ている。そして、ステップ208及び209に示すように、PI
信号が切替わることでフィルムが1コマ送られたと判断
されたときにモータM1が停止する。 フィルムは、プリワインドされてから撮影される場合
とプリワインドされずに普通に撮影される場合とでは、
それぞれ反対側の端部から撮影が開始されるため、現在
装填されているフィルムが、プリワインドされずに途中
まで撮影されたものや、普通の撮影とプリワインド後の
撮影とを両方行なうことによりフィルムの両端部で撮影
されたものの場合には、1コマ巻き上げた次のコマが既
に撮影済みの場合がある。そこで、そのコマが撮影可能
であるかどうかが、メモリ中における撮影可フラグの有
無から判別される(ステップ210)。その結果、撮影可
フラグが設定されている場合は、そこでそのカートリッ
ジのフィルムが全て取り終わるかどうかがステップ211
で判別される。そして、まだフィルムが終了しなけれ
ば、ステップ212でモータM1が正転を開始し、次に、ス
テップ213〜215において、所定時間内に磁気ヘッド位置
検知スイッチS7がオンになって、磁気ヘッド部1が退避
位置に切り替えられたかどうかの確認が行なわれる。も
し依然として切り替えられていなければ、ステップ216
において異常としてカメラの全機能が停止し、逆に、切
り替えられていれば、ステップ217でモータM1が停止
し、且つステップ218でレリーズ禁止フラグがリセット
されて、撮影可能な状態に設定される。この状態を第16
図及び第17図に示している。 以上説明したように、ヘッド部1は、通常は退避位置
に設定されていてフィルムの巻き上げ(プリワインドも
含む)時にのみ巻き上げ用モータの駆動力を利用してデ
ータ処理位置に設定されるので、これをそれぞれの位置
に保持するための特別な手段や電力等が必要ではなく、
このヘッド部1の位置の制御も簡単な機構で行なえるか
ら、省スペース及びコスト低減を図ることができる。 一方、上述したステップ210で、設定されたコマが撮
影可能であるかどうかが判別された際、撮影可フラグが
設定されていないことが確認されると、ステップ219でP
Iカウンタにその時点でのコマ番号がセットされる。そ
して、ステップ220から223までの間でPIカウンタが0の
ところまでフィルムが巻き戻され、ステップ224,225
で、オートローディング時の送り分が巻き戻される。そ
して、フィルムが終了したことが表示され(ステップ22
6)、メインルーチンの動作に戻って行く。 また、ステップ211においてフィルムが終了したと判
断された場合には、そこからステップ227を経てステッ
プ224へジャンプしてオートローディング時の送り分が
巻き戻されてから、フィルムが終了したことが表示され
(ステップ226)、メインルーチンの動作に戻って行
く。このように、プリワインド中に未撮影のコマが全て
検出されており、そのデータに基づいて全コマの撮影が
終了した時点でフィルムが巻き戻されるので、途中まで
撮影したフィルムでも無駄にならず、2重撮影が生じる
ことなく簡単にフィルムを交換できる。 なお、このカメラでは、ヘッド部1のうちパッド3が
可動式に構成されているが、パッド3を固定にして磁気
ヘッド2を可動式に構成することも可能である。また、
ヘッド部1の位置を制御するために設けられたプランジ
ャ23の代わりに、フィルムの送り量を検出してその位置
を機械的に切り替えるような機構を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るカメラのヘッド部及び駆動機構を
示す構成図、第2図はフィルムのプリワインド及び巻き
上げ用駆動系の構成図、第3図は第2図のIII−III線断
面図、第4図から第17図は第1図または第2図に示した
機構部の動作状態図、第18図はこのカメラの電気回路を
示すブロック図、第19図はこのカメラに使用されるカー
トリッジの外観図、第20図から第22図はフィルムの使用
・未使用検出部の構成及び作動状態を示す部分断面図、
第23図から第27図はこのカメラの動作を示すフローチャ
ートである。 1……磁気ヘッド部、2……磁気ヘッド、3……パッ
ド、4……駆動機構、5……ボディ、6……カートリッ
ジ、7……スプール、8……第1ロッド、9……第2ロ
ッド、10……駆動レバー、11……ストッパー、12……固
定ピン、13……長穴、14……引っ張りばね、15……固定
ピン、16……長穴、17……引っ張りばね、18……第3ロ
ッド、19……固定ピン、20……長穴、21……支点ピン、
22……レバー、23……プランジャ、24……モータ、25…
…減速系、26……入力ギヤ、27……出力ギヤ、28……ス
プール用入力ギヤ、29……遊星ギヤ、30……スプールギ
ヤ、31……遊星キャリア、32,33……遊星ギヤ、34……
遊星キャリア、35……フォークギヤ、36……フォーク、
37,38……軸、39……フォーク用入力ギヤ、50……フィ
ルム状態表示手段、51……凹部、52……スライド部材、
53……ボディ、54……検知レバー、55……検出手段、56
……長穴、57……ピン、58……検知スイッチ、59……引
っ張りばね
フロントページの続き (72)発明者 井上 学 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 和田 滋 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 岩田 道広 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平2−135330(JP,A) 特開 昭62−42137(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影データを記録するための磁性面を有す
    るフィルムをケース(6a)内に収納し、且つ該ケース
    (6a)にフィルムが既に使用されているか否かを切り替
    えて表示するフィルム状態表示手段(50)を備えたカー
    トリッジ(6)を使用するカメラにして、 上記表示手段(50)の表示内容を検出して、その表示内
    容を表す信号を出力する検出手段(55)と、 装填されたフィルムの磁性面における各撮影コマに対応
    する撮影データの記録の有無を判断して、その判断内容
    を表す信号を出力する判別手段(CP)と、 フィルムが未使用であることを表す上記検出手段(55)
    の出力信号と、撮影データが記録されていることを表す
    上記判別手段(CP)の出力信号とが共に入力されること
    により警告を発する警告手段(CP)とを備えたことを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】撮影データを記録するための磁性面を有す
    るフィルムをケース(6a)内に収納し、且つ該ケース
    (6a)にフィルムが既に使用されているか否かを切り替
    えて表示するフィルム状態表示手段(50)を備えたカー
    トリッジ(6)を使用するカメラにして、 上記表示手段(50)の表示内容を検出して、その表示内
    容を表す信号を出力する検出手段(55)と、 装填されたフィルムの磁性面における各撮影コマに対応
    する撮影データの記録の有無を判断して、その判断内容
    を表す信号を出力する判別手段(CP)と、 フィルムが未使用であることを表す上記検出手段(55)
    の出力信号と、撮影データが記録されていることを表す
    上記判別手段(CP)の出力信号とが共に入力されること
    により、警告を発するとともにフィルムを巻き戻して撮
    影を禁止する撮影規制手段(CP)とを備えたことを特徴
    とするカメラ。
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