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JPH05148020A - 炭素繊維強化炭素材のSiC被覆法 - Google Patents

炭素繊維強化炭素材のSiC被覆法

Info

Publication number
JPH05148020A
JPH05148020A JP3337707A JP33770791A JPH05148020A JP H05148020 A JPH05148020 A JP H05148020A JP 3337707 A JP3337707 A JP 3337707A JP 33770791 A JP33770791 A JP 33770791A JP H05148020 A JPH05148020 A JP H05148020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction gas
sic
coating layer
pulse
carbon fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3337707A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kuroyanagi
聡浩 黒柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Carbon Co Ltd
Original Assignee
Tokai Carbon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Carbon Co Ltd filed Critical Tokai Carbon Co Ltd
Priority to JP3337707A priority Critical patent/JPH05148020A/ja
Publication of JPH05148020A publication Critical patent/JPH05148020A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
    • C04B41/5053Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials non-oxide ceramics
    • C04B41/5057Carbides
    • C04B41/5059Silicon carbide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/2092Resistance against biological degradation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1段階の特定条件によるパルスCVI処理を
介して優れた耐酸化性と耐熱衝撃性を備える傾斜機能組
織のSiC被覆層を形成することができる炭素繊維強化
炭素材のSiC被覆法を提供する。 【構成】 炭素繊維強化炭素材の基材を加熱減圧系の反
応チャンバー内に保持し、反応ガスを間欠的に反復導入
するパルスCVI法を適用して基材面にSiC被覆層を
形成する条件として、反応ガスの組成をハロゲン化珪素
化合物(SiCl4) と水素とし、パルスCVI工程を通じて
導入する反応ガス中のハロゲン化珪素化合物の濃度を連
続的に高め、同時に反応ガス導入時における系内圧力を
連続的に上昇させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素繊維強化炭素材
(以下「C/C材」という)の表層部に高温酸化雰囲気
下において高度の耐酸化性と耐熱衝撃性を発揮する傾斜
機能組織のSiC被膜を被覆形成するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】C/C材は、卓越した比強度、比弾性率
を有するうえに優れた耐熱性および化学的安定性を備え
ているため、航空宇宙用をはじめ多くの分野で構造材料
として有用されている。ところが、この材料には易酸化
性という炭素材固有の材質的な欠点があり、これが汎用
性を阻害する最大のネックとなっている。このため、C
/C材の表面に耐酸化性の被覆を施して改質化する試み
がなされており、例えばZrO2 、Al2 3 、Si
C、Si3 4 等のセラミックス系物質によって被覆処
理する方法が提案されている。しかし、これらのうちで
実用性のある被覆層はSiCのみで、それ以外の被覆層
では使用時の熱サイクル過程で被覆界面に層間剥離や亀
裂が生じ、酸化の進行を十分に阻止する機能が発揮され
ない。
【0003】従来、C/C基材の表面にSiCの被覆を
施す方法として、気相反応により生成するSiCを直接
沈着させるCVD法(化学的気相蒸着法)と、基材の炭
素を反応源に利用して珪素成分と反応させることにより
SiCに転化させるコンバージョン法が知られている。
ところが、前者のCVD法を適用して形成したSiC被
覆層は、基材との界面が明確に分離している関係で、熱
衝撃を与えると相互の熱膨張差によって層間剥離現象が
起こり易く、高温域での十分な耐酸化性は望めない。こ
れに対し、後者のコンバージョン法による場合には基材
の表層部が連続組織としてSiC層を形成する傾斜機能
材質となるため界面剥離を生じることはないが、CVD
法に比べて緻密性に劣るうえ、反応時、被覆層に微小な
クラックが発生する問題がある。
【0004】このような問題点の解消を図るため、C/
C基材面にSiO接触によるコンバージョン法で第1の
SiC被膜を形成し、さらにその表面をアモルファスS
iCが析出するような条件でCVD法による第2のSi
C被覆層を形成する耐酸化処理法(特願平2−114872
号) 、更にこれを改良して基材に対する第2の被覆層を
減圧加熱下でハロゲン化有機珪素化合物を間欠的に充填
して還元熱分解させるパルスCVI法を用いてSiC被
覆層を形成する耐酸化処理法(特願平2−150640号) が
本発明者らによって開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
先行技術では2段階の被覆処理を必要とするため工程が
煩雑となり、工業的な手段としては問題があった。本発
明者は1段階処理により同等効果を示すC/C材のSi
C被覆技術について研究を重ねた結果、特定条件のパル
スCVIを適用するとC/C基材の表層部に傾斜機能組
織を有し優れた耐酸化性と耐熱衝撃性を発揮する連続S
iC被覆層が形成される事実を解明した。
【0006】本発明は前記の知見に基づいて開発された
もので、その目的は1段階のパルスCVI処理により高
温酸化雰囲気下での酸化抵抗性と熱サイクルに対する耐
熱衝撃性に優れる傾斜機能組織のSiC連続被膜層を形
成することができるC/C材のSiC被覆法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるC/C材のSiC被覆法は、C/C材
からなる基材を加熱減圧系の反応チャンバー内に保持
し、水素を含む珪素化合物の反応ガスを間欠的に反復導
入するパルスCVI法により基材面にSiC被覆層を形
成する方法において、反応ガスの組成をハロゲン化珪素
化合物と水素とし、パルスCVI工程を通じて導入する
反応ガス中のハロゲン化珪素化合物の濃度を連続的に高
め、同時に反応ガス導入時における系内圧力を連続的に
上昇させることを構成上の特徴とする。
【0008】基材となるC/C材は、炭素繊維の織布、
フエルト、トウなどの強化繊維に炭化残留率の高いマト
リックス樹脂液を含浸または塗布して積層成形したの
ち、硬化および焼成炭化処理する常用の方法で製造され
たものが使用され、特に材料の限定はない。したがっ
て、通常、強化材の炭素繊維にはポリアクリロニトリル
系、レーヨン系、ピッチ系など各種のものが、またマト
リックス樹脂としてフェノール系、フラン系その他炭化
性の良好な液状熱硬化性樹脂を用いたものが対象とな
る。
【0009】C/C基材は加熱減圧系の反応チャンバー
内に保持し、反応ガスを間欠的に反復導入するパルスC
VI法を用いてSiC被覆をおこなう。該パルスCVI
の処理操作は、1パルスでおこなわれる反応チャンバー
の真空引き、反応ガス導入、一定時間保持の3段階処理
を数千回の単位で短周期に反復する工程からなるが、こ
の際、反応ガスの組成と導入条件および反応チャンバー
内の圧力条件を特定の範囲に設定しているところに本発
明の主要な要点がある。
【0010】すなわち、第1の条件は反応ガスの組成を
ハロゲン化珪素化合物と水素ガスにより構成することで
ある。ハロゲン化珪素化合物としては、四塩化珪素(SiC
l4)もしくはトリクロロシラン(SiHCl3)が用いられ、水
素ガスに同伴させながら反応チャンバーに導入する。通
常、パルスCVI法を適用するにあたっては、トリクロ
ロメチルシラン(CH3SiCl3)、トリクロロフェニルシラン
(C6H5SiCl3) 、ジクロロメチルシラン(CH3SiHCl2) 、ジ
クロロジメチルシラン〔(CH3)2SiCl2 〕、クロロトリメ
チルシラン〔(CH3)3SiCl〕などの炭化水素を含むハロゲ
ン化有機珪素化合物を水素ガスに同伴させながら反応チ
ャンバーに導入する手法が採られるが、この反応ガス組
成を用いてC/C基材の表面に直接的にSiCを沈着す
るプロセスでは本発明が目的とする傾斜機能組織のSi
C被覆層を形成することができない。
【0011】第2の条件は、パルスCVIの工程を通じ
て導入する反応ガス中のハロゲン化珪素化合物の濃度を
連続的に上昇させることである。ハロゲン化珪素化合物
の濃度変動は、同時に同伴導入する水素ガスとの比率を
調整することによっておこなうことができ、好ましくは
0.1〜10モル%の範囲で上昇させる。この濃度上昇は1
パルス毎に連続的におこなうことが好適であるが、操作
面からは例えば数百パルス程度の一定パルス毎に調整す
ることが望ましい手段となる。
【0012】第3の条件として、反応ガス導入時におけ
る系内圧力が連続的に上昇するように制御する。具体的
な圧力制御は、1パルスの3段階処理のうち反応チャン
バーの真空引き段階で真空減圧の度合を連続的に緩和す
る操作によっておこなわれ、好ましくは2〜760Torr の
範囲で上昇させる。この圧力上昇も前記の濃度上昇と同
様に1パルス毎に連続的におこなうことが好適である
が、操作上の面からは数百パルス程度の一定パルス毎に
制御することが望ましい。
【0013】上記の3条件を適用してパルスCVI処理
をおこなうことにより、C/C基材の表層部に表面に向
かってC−SiCの複合組織勾配が連続的に変化し、表
面に緻密なアモルファス質もしくは微細多結晶質のSi
Cのみの被膜が介在する傾斜機能組織のSiC被覆層が
形成される。
【0014】
【作用】本発明によるSiCの被覆化は、反応チャンバ
ー内に導入された反応ガスがパルスCVIの作用でC/
C基材表層部の気孔内部にまで侵入し、ハロゲン化珪素
化合物の水素ガスによる還元熱分解と同時にSi成分が
接触するC/C基材と界面反応を起こしてSiCに転化
することによって進行する。したがって、SiC被覆層
はC/C基材の表面にSiCが沈着して形成されるので
はなく、C/C基材表層部の炭素が次第にSiC化して
SiC−Cの複合組織に転化するメカニズムで形成され
る。
【0015】このパルスCVI工程において、反応チャ
ンバーに導入する反応ガス中のハロゲン化珪素化合物の
濃度を連続的に高くし、同時に反応ガス導入時点での系
内圧力を連続的に上昇させる条件を与えると、パルス周
期の経過に伴ってC/C基材がSiC化する反応量は増
大するが、系内の真空度は徐々に低下するため反応ガス
がC/C基材の組織内部に拡散する度合が次第に抑制さ
れる。この作用でC/C基材の表層部に形成されるSi
C−Cの複合組織は基材表面に向かうに従ってSiC転
化率が多くなる組織勾配を呈し、表面部は緻密なアモル
ファスまたは微小多結晶質のSiC被覆層で覆われた傾
斜機能組織が形成される。
【0016】このような傾斜機能組織を有するSiC被
覆層はC/C基材との熱膨張差を連続的に緩和するため
に機能し、表面部には緻密なSiC単味の被膜が形成さ
れているから、耐酸化性に優れ、熱衝撃に対して極めて
強固で層間剥離を生じないSiC被覆層となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。
【0018】実施例 ポリアクリロニトリル系高弾性タイプの平織炭素繊維布
をフェノール樹脂初期縮合物〔大日本インキ工業(株)
製、P5900〕からなるマトリックス樹脂液に浸漬して含
浸処理したのち、14枚積層してモールドに入れて加熱
温度110 ℃、適用圧力20kg/cm2の条件で成形し、炭素繊
維のVfが60%の複合成形体を得た。該複合成形体を 2
50℃の温度に加熱して完全に硬化したのち、窒素雰囲気
に保持された焼成炉に移し、5℃/hr の昇温速度で1000
℃まで上昇し5時間保持して焼成炭化した。
【0019】ついで、得られたC/C材にフラン樹脂液
〔住友デュレズ(株)製、FR16470,PTS1%配合〕を
1時間真空含浸したのち、8kg/cm2の空気加圧下に5時
間保持する再含浸処理を2回反復した。含浸後のC/C
材を大気中で24時間風乾し、50〜250 ℃の温度で3日間
乾燥し、引き続き上記の同一条件で焼成炭化処理を施し
てC/C材を作製した。
【0020】このようにして作製した二次元配向型のC
/C材を基材としてパルスCVI装置のムライト質反応
チャンバー内に保持し、系内をArガスで十分に置換し
たのち高周波誘導加熱によりC/C基材の温度を1350℃
に上昇した。ついで、真空ポンプにより反応管内を2秒
で2Torrに減圧し、直ちに四塩化珪素(SiCl4) と水素か
らなる反応ガス(モル比 0.1:100)を1秒間で760Torr
になるように導入し1秒間保持した。この初期条件を適
用したパルスCVI操作を300 回繰り返した。
【0021】ついで、反応ガス中の四塩化珪素の濃度を
0.5モル%に高めると同時に真空引き段階の系内圧力を
40Torrに上昇させ、同様に300パルス継続した。以下同
一の条件で 300パルス毎に四塩化珪素の濃度と系内圧力
を上昇させ、、総パルス回数6000、最終的な四塩化珪素
濃度 9.5モル%、系内圧力760Torr になるまで処理を継
続した。
【0022】このようにして表層部にSiC被覆層を形
成したC/C材の中心部をダイヤモンドカッターで切断
し、断面のSiC被覆状態をEDAXで調査した結果、
表層部約 200μm の厚みで内部から表面にかけてSiC
の転化率が増大し、表面が完全にSiC被膜で覆われた
傾斜機能組織を呈していることが確認された。表面のS
iC被膜をX線回折で測定したところ、微細多結晶質の
β型SiCのピークが認められ、黒鉛の回折ピークは検
出されなかった。更に表面状態をSEMで観察したが、
亀裂が全く認められなかった。
【0023】次に、SiC被覆後のC/C材を大気雰囲
気に保持された電気炉に入れ、 500℃の温度に30分保持
したのち常温まで自然冷却する熱サイクルを1500℃まで
100℃毎におこない、C/C材の酸化による重量減少率
とSiC被膜の状況を測定観察した。その結果を表1に
示した。
【0024】比較例1 実施例1におけるパルスCVIの初期条件(四塩化珪素
濃度 0.1モル%、反応ガス導入時点直前の系内圧力2To
rr) を固定したまま継続して6000パルスの処理を施し、
その他は実施例1と同一条件によりC/C基材の表層部
にSiC被覆を形成した。得られたSiC被覆層の膜厚
および耐酸化性の評価結果等を表1に併載した。
【0025】比較例2 実施例1におけるパルスCVIの初期条件において四塩
化珪素濃度を5モル%に変更し、その他の条件を固定し
たまま継続して6000パルスの処理を施した。このように
してC/C基材の表層部に形成したSiC被覆層の膜厚
および耐酸化性の評価結果等を表1に併載した。
【0026】比較例3 実施例1におけるパルスCVIの初期条件において四塩
化珪素濃度を9モル%に変更し、その他の条件を固定し
たまま継続して6000パルスの処理を施した。このように
してC/C基材の表層部に形成したSiC被覆層の膜厚
および耐酸化性の評価結果等を表1に併載した。
【0027】比較例4 実施例1の反応をパルスCVI操作でなく、四塩化珪素
濃度5モル%、系内圧力760 Torrの条件によるCVD操
作で3時間反応をおこない、C/C基材の表面にSiC
被覆を施した。このようにして形成したSiC被覆層の
膜厚および耐酸化性の評価結果等を表1に併載した。
【0028】
【表1】
【0029】表1の対比結果から、本発明によるSiC
被覆層は優れた耐酸化性と耐熱衝撃性を備えていること
が判明する。これに対し比較例1〜3のSiC被覆層で
は傾斜機能組織が不連続となるため熱履歴により細かな
亀裂が発生し、被覆層を厚くしない限り耐酸化性の向上
は図れない。また、比較例4では膜厚が薄く、耐酸化性
能が大幅に低下する。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に従えば特定条件
のパルスCVIによる1段階の被覆処理でC/C基材の
表層部に高度の耐酸化性と耐熱衝撃性を兼備する傾斜機
能組織のSiC被覆層を形成することが可能となる。し
たがって、高温酸化雰囲気の過酷な条件に晒される構造
部材用C/C部材を工業的に安定して製造する工程とし
て極めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維強化炭素材からなる基材を加熱
    減圧系の反応チャンバー内に保持し、水素を含む珪素化
    合物の反応ガスを間欠的に反復導入するパルスCVI法
    により基材面にSiC被覆層を形成する方法において、
    反応ガスの組成をハロゲン化珪素化合物と水素とし、パ
    ルスCVI工程を通じて導入する反応ガス中のハロゲン
    化珪素化合物の濃度を連続的に高め、同時に反応ガス導
    入時における系内圧力を連続的に上昇させることを特徴
    とする炭素繊維強化炭素材のSiC被覆法。
  2. 【請求項2】 反応ガス中のハロゲン化珪素化合物の濃
    度を 0.1〜10モル%の範囲で、また反応ガス導入時にお
    ける系内圧力を2〜760 Torrの範囲でそれぞれ一定パル
    ス毎に上昇させる請求項1記載の炭素繊維強化炭素材の
    SiC被覆法。
JP3337707A 1991-11-26 1991-11-26 炭素繊維強化炭素材のSiC被覆法 Pending JPH05148020A (ja)

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