JPH0514695B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0514695B2 JPH0514695B2 JP59136380A JP13638084A JPH0514695B2 JP H0514695 B2 JPH0514695 B2 JP H0514695B2 JP 59136380 A JP59136380 A JP 59136380A JP 13638084 A JP13638084 A JP 13638084A JP H0514695 B2 JPH0514695 B2 JP H0514695B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methyl
- same manner
- mol
- reaction
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は2−置換−5−メチル−4−ヘキセン
−1−アールの製造方法に関し、詳しくはアルデ
ヒドと1−ハロゲノ−3−メチル−2−ブテンと
カ性アルカリ、水及び相間移動触媒の存在下に反
応させ、ついで得られた反応混合物を酸処理する
ことにより2−置換−5−メチル−4−ヘキセン
−1−アールを製造する方法に関する。 本発明の方法により製造される2−置換−5−
メチル−4−ヘキセン−1−アールは香料の香気
成分又はその合成原料として有用な化合物〔油化
学、第31巻、第295〜299頁(1982年)参照〕。 〔従来の技術〕 従来、2−置換−5−メチル−4−ヘキセン−
1−アールは下記の方法(1)、(2)、(3)又は(4)により
製造されることが知られている。 〔Bull.Soc.Chim.France,2618(1964)参照)〕 〔Tetrahedron Letters,No.15,1273(1973)参
照〕 〔Tetrahedron Letters,No.5491(1978)参照〕 〔油化学、第31巻、第295頁(1982年)参照〕 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の従来法(1)では、135℃の高温で30時間と
長時間反応させる必要があり、しかも目的とする
アルデヒドの収率が23%と低い。従来法(2)では2
−エチル−1−ヘキセニル 3−メチル−2−ブ
テニルエーテルが多量に副生し、しかも目的とす
るアルデヒドとの分離が困難である。また従来法
(3)では反応試剤である水素化カリウム、テトラヒ
ドロフラン(THF)が高価である。さらに従来
法(4)では水素化リチウムアルミニウム、ピリジニ
ウムクロロクロメートなどの反応試剤が高価であ
り、しかも反応工程が長い。従つて、これらの従
来法はいずれも2−置換−5−メチル−4−ヘキ
セン−1−アール−の有利な製造方法ではない。 本発明の目的は、高純度の2−置換−5−メチ
ル−4−ヘキセン−1−アールを安価にしかも好
収率で製造し得る方法を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明によれば、上記の目的は、一般式 (式中、R1及びR2は同一又は異なり各々低級ア
ルキル基若しくは低級アルケニル基を表わすか、
又はR1とR2が一緒になつて
−1−アールの製造方法に関し、詳しくはアルデ
ヒドと1−ハロゲノ−3−メチル−2−ブテンと
カ性アルカリ、水及び相間移動触媒の存在下に反
応させ、ついで得られた反応混合物を酸処理する
ことにより2−置換−5−メチル−4−ヘキセン
−1−アールを製造する方法に関する。 本発明の方法により製造される2−置換−5−
メチル−4−ヘキセン−1−アールは香料の香気
成分又はその合成原料として有用な化合物〔油化
学、第31巻、第295〜299頁(1982年)参照〕。 〔従来の技術〕 従来、2−置換−5−メチル−4−ヘキセン−
1−アールは下記の方法(1)、(2)、(3)又は(4)により
製造されることが知られている。 〔Bull.Soc.Chim.France,2618(1964)参照)〕 〔Tetrahedron Letters,No.15,1273(1973)参
照〕 〔Tetrahedron Letters,No.5491(1978)参照〕 〔油化学、第31巻、第295頁(1982年)参照〕 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の従来法(1)では、135℃の高温で30時間と
長時間反応させる必要があり、しかも目的とする
アルデヒドの収率が23%と低い。従来法(2)では2
−エチル−1−ヘキセニル 3−メチル−2−ブ
テニルエーテルが多量に副生し、しかも目的とす
るアルデヒドとの分離が困難である。また従来法
(3)では反応試剤である水素化カリウム、テトラヒ
ドロフラン(THF)が高価である。さらに従来
法(4)では水素化リチウムアルミニウム、ピリジニ
ウムクロロクロメートなどの反応試剤が高価であ
り、しかも反応工程が長い。従つて、これらの従
来法はいずれも2−置換−5−メチル−4−ヘキ
セン−1−アール−の有利な製造方法ではない。 本発明の目的は、高純度の2−置換−5−メチ
ル−4−ヘキセン−1−アールを安価にしかも好
収率で製造し得る方法を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明によれば、上記の目的は、一般式 (式中、R1及びR2は同一又は異なり各々低級ア
ルキル基若しくは低級アルケニル基を表わすか、
又はR1とR2が一緒になつて
【式】鎖を表わす。ここ
で、X1、X2及びX3は同一又は異なり各々水素原
子又は低級アルキル基を表わし、Y1及びY2は
各々水素原子を表わすか又はこれらが一緒になつ
て単結合を表わす。) で示されるアルデヒドと1−ハロゲノ−3−メチ
ル−2−ブテンとをカ性アルカリ、水及び相間移
動触媒の存在下に反応させ、ついで得られた有機
生成物を酸処理することを特徴とする一般式 (式中、R1及びR2は前記定義のとおりである。)
で示される2−置換−5−メチル−4−ヘキセン
−1−アールの製造方法を提供することによつて
達成される。 上記の一般式におけるR1及びR2を詳しく説明
する。R1及びR2は同一又は異なり各々メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、n
−ペンチル基、n−ヘキシル基などの低級アルキ
ル基;若しくはビニル基、1−プロペニル基、2
−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基などの低級アルケニル基を表
わすか、又はR1とR2が一緒になつて
子又は低級アルキル基を表わし、Y1及びY2は
各々水素原子を表わすか又はこれらが一緒になつ
て単結合を表わす。) で示されるアルデヒドと1−ハロゲノ−3−メチ
ル−2−ブテンとをカ性アルカリ、水及び相間移
動触媒の存在下に反応させ、ついで得られた有機
生成物を酸処理することを特徴とする一般式 (式中、R1及びR2は前記定義のとおりである。)
で示される2−置換−5−メチル−4−ヘキセン
−1−アールの製造方法を提供することによつて
達成される。 上記の一般式におけるR1及びR2を詳しく説明
する。R1及びR2は同一又は異なり各々メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、n
−ペンチル基、n−ヘキシル基などの低級アルキ
ル基;若しくはビニル基、1−プロペニル基、2
−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基などの低級アルケニル基を表
わすか、又はR1とR2が一緒になつて
以下、実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。 実施例 1 2,2,5−トリメチル−5−ヘキセン−1
−アールの合成 水酸化ナトリウム340g(8.50mol)、水340ml、
ベンゼン400ml及びヨウ化テトラブチルアンモニ
ウム31.4g(85mmol)の混合溶液中に、1−ク
ロロ−3−メチル−2−ブテン760g(7.27m
mol)とイソブチルアルデヒド639g(8.86mol)
との混合液を60〜70℃の温度で8時間かけて滴下
した。滴下終了後、70℃で2時間撹拌した。この
反応混合物に水1.5を加え、析出している食塩
を溶解させたのち、有機層と水層とに分液した。
有機層から溶媒を留去し、その残留物に2規定硫
酸300mlとテトラヒドロフラン300mlを加えて90分
間加熱還流させた。この反応混合物からジエチル
エーテルで生成物を抽出した。抽出液を水、チオ
硫酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水で順次洗滌し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥したのち、これにより溶媒を留去し
た。その残渣を減圧下に蒸留することにより、68
℃/20mmHgの留分として2,2,5−トリメチ
ル−5−ヘキセン−1−アール(純度95%)を
642g(4.58mol)得た。収率63%。生成物の
NMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:0.95(s、
3H);1.53、1.64(each s、6H);2.03(d,J
=7Hz、2H);4.83〜5.12(m、1H);9.36(s、
1H) 実施例 2 2−エチル−2,5−ジメチル−4−ヘキセン
−1−アールの合成 実施例1においてイソプチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに2−メチルブタナール763g
(8.86mol)を用いる以外は同様にして反応させ、
ついで反応混合物を同様にして処理したのち、得
られた残渣を減圧下に蒸留することにより、88〜
89℃/20mmHgの留分として2−エチル−2,5
−ジメチル−4−ヘキセン−1−アール(純度90
%)を606g(3.93mol)得た。収率54%。生成
物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:0.79(t、J
=7Hz、3H);0.95、(s、3H);1.31〜1.52
(m、2H);1.59、1.68(each s、6H);2.08
(d、J=7Hz、2H);4.85〜5.15(m、1H);
9.43(s、1H) 実施例 3 2,5−ジメチル−2−プロピル−4−ヘキ
セン−1−アールの合成 実施例1においてイソプチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに2−メチルペンタナール728
g(7.27mol)を用いる以外は同様にして反応さ
せ、ついで反応混合物を同様にして処理したの
ち、得られた残渣を減圧下に蒸留することによ
り、45℃/0.1mmHgの留分として2,5−ジメチ
ル−2−プロピル−4−ヘキセン−1−アール
(純度96%)を820g(4.87mol)得た。収率67
%。生成物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:0.69〜1.03
(m、3H);0.94(S、3H);1.03〜1.53(m、
4H);1.57〜1.67(each s、6H);2.07(d、J
=7Hz、2H);4.85〜5.15(m、1H);9.40(s、
1H) 実施例 4 2−ブチル−2−エチル−5−メチル−4−
ヘキセン−1−アールの合成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに2−エチルヘキサナール
1136g(8.86mol)を用いる以外は同様にして反
応させ、ついで反応混合物を同様にして処理した
のち、得られた残渣を減圧下に蒸留することによ
り、67℃/0.4mmHgの留分として2−ブチル−2
−エチル−5−メチル−4−ヘキセン−1−アー
ル(純度95%)を742g(3.78mol)得た。収率
52%。生成物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:1.75(t、J
=7Hz、3H);0.77〜1.54、(m、8H);1.47
(q、J=7Hz2H);1.60、1.67(each s、
6H);2.14(d、J=7Hz、2H);4.85〜5.10
(m、1H);9.40(s、1H) 実施例 5 1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−シクロ
ヘキセンカルブアルデヒドの合成 実施例1においてイソプチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに3−975g(8.86mol)を用
いる以外は同様にして反応させ、ついで反応混合
物を同様にして処理したのち、得られた残渣を減
圧下に蒸留することにより、65℃/0.9mmHgの留
分として1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−
シクロヘキセカンカルブアルデヒド(純度92%)
を621g(3.49mol)得た。収率48%。生成物の
NMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:1.57、1.67
(each s、6H);1.59〜1.86(m、2H);1.89〜
2.30(m、6H);4.89〜5.17(m、1H);5.63(bs、
2H);9.50(s、1H) 実施例 6 1−(3−メチル−2−ブテニル)シクロヘキ
サンカルブアルデヒドの合成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りにシクロヘキサンカルブアル
デヒド994g(8.86mol)を用いる以外は同様に
して反応させ、ついで反応混合物を同様にして処
理したのち、得られた残渣を減圧下に蒸留するこ
とにより、67℃/0.9mmHgの留分として1−(3
−メチル−2−ブテニル)シクロヘキサカルブア
ルデヒド(純度94%)を680g(3.78mol)得た。
収率52%。生成物のNMRスペクトルを次に示
す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:1.31〜1.67
(m、10H);1.54、1.66(each s、6H);2.05
(d、J=7Hz、2H);4.88〜5.15(m、1H);
9.48(s、1H) 実施例 7 1−(3−メチル−2−ブテニル)−6−メチ
ル−3−シクロヘキセンカルブアルデヒドの合
成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに6−メチル−3−シクロヘ
キセンカルブアルデヒド1100g(8.86mol)を用
いる以外は同様にして反応させ、ついで反応混合
物を同様にして処理したのち、得られた残渣を減
圧下に蒸留することにより、60℃/0.5mmHgの留
分として1−(3−メチル−2−ブテニル)−6−
メチル−3−シクロヘキセンカルブアルデヒド
(純度93%)を685g(3.56mol)得た。収率49
%。生成物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:1.09(d、J
=7Hz、3H);1.55、1.64(each s、6H);
1.88〜2.29(m、7H);4.90〜5.18(m、1H);
5.57(bs、2H);9.50(s、1H) 実施例 8 1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−メチル
−3−シクロヘキセンカルブアルデヒドの合成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに3−メチル−3−シクロヘ
キセンカルブアルデヒド1100g(8.86mol)を用
いる以外は同様にして反応させ、ついで反応混合
物を同様にして処理したのち、得られた残渣を減
圧下に蒸留することにより、61℃/0.5mmHgの留
分として1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−
メチル−3−シクロヘキセンカルブアルデヒド
(純度95%)を495g(3.92mol)得た。収率54
%。生成物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNRスペクトル(90MHzσCcl4 HMS:1.40〜1.55(m、
2H);1.54、1.63、1.69(each s、9H);1.87〜
2.31(m、6H);4.89〜5.20(m、1H);5.49(bs、
1H);9.45(s、1H) 実施例 9 1−(3−メチル−2−ブテニル)−4−(2−
メチルプロピル)−3−シクロヘキセンカルブ
アルデヒドの合成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに4−(2−メチルプロピル)
−3−シクロヘキセンカルブアルデヒド1473g
(8.86mol)を用いる以外は同様にして反応させ、
ついで反応混合物を同様にして処理したのち、得
られた残渣を減圧下に蒸留することにより、91〜
92℃/0.5mmHgの留分として1−(3−メチル−
2−ブテニル)−4−(2−メチルプロピル)−3
−シクロヘキセンカルブアルデヒド(純度95%)
を1022g(4.36mol)得た。収率60%。生成物の
NMRスペクトルを次に示す。1 HNRスペクトル(90MHz)σCCl4 HMS:0.98(d、J
=7Hz,6H);1.26〜1.53(m、3H);1.55,
1.67(eachs,6H);1.85〜2.29(m,8H);4.89
〜5.18(m、1H);5.61(bs、1H);9.54(s、
1H) 実施例 10〜18 実施例1においてヨウ化テトラブチルアンモニ
ウムの代りに第1表に示す相間移動触媒を用いる
以外は同様にして反応させ、ついで反応混合物を
同様にして処理した。得られた2,2,5−トリ
メチル−4−ヘキセン−1−アールの純度と収率
を第1表に示す。
明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。 実施例 1 2,2,5−トリメチル−5−ヘキセン−1
−アールの合成 水酸化ナトリウム340g(8.50mol)、水340ml、
ベンゼン400ml及びヨウ化テトラブチルアンモニ
ウム31.4g(85mmol)の混合溶液中に、1−ク
ロロ−3−メチル−2−ブテン760g(7.27m
mol)とイソブチルアルデヒド639g(8.86mol)
との混合液を60〜70℃の温度で8時間かけて滴下
した。滴下終了後、70℃で2時間撹拌した。この
反応混合物に水1.5を加え、析出している食塩
を溶解させたのち、有機層と水層とに分液した。
有機層から溶媒を留去し、その残留物に2規定硫
酸300mlとテトラヒドロフラン300mlを加えて90分
間加熱還流させた。この反応混合物からジエチル
エーテルで生成物を抽出した。抽出液を水、チオ
硫酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水で順次洗滌し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥したのち、これにより溶媒を留去し
た。その残渣を減圧下に蒸留することにより、68
℃/20mmHgの留分として2,2,5−トリメチ
ル−5−ヘキセン−1−アール(純度95%)を
642g(4.58mol)得た。収率63%。生成物の
NMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:0.95(s、
3H);1.53、1.64(each s、6H);2.03(d,J
=7Hz、2H);4.83〜5.12(m、1H);9.36(s、
1H) 実施例 2 2−エチル−2,5−ジメチル−4−ヘキセン
−1−アールの合成 実施例1においてイソプチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに2−メチルブタナール763g
(8.86mol)を用いる以外は同様にして反応させ、
ついで反応混合物を同様にして処理したのち、得
られた残渣を減圧下に蒸留することにより、88〜
89℃/20mmHgの留分として2−エチル−2,5
−ジメチル−4−ヘキセン−1−アール(純度90
%)を606g(3.93mol)得た。収率54%。生成
物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:0.79(t、J
=7Hz、3H);0.95、(s、3H);1.31〜1.52
(m、2H);1.59、1.68(each s、6H);2.08
(d、J=7Hz、2H);4.85〜5.15(m、1H);
9.43(s、1H) 実施例 3 2,5−ジメチル−2−プロピル−4−ヘキ
セン−1−アールの合成 実施例1においてイソプチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに2−メチルペンタナール728
g(7.27mol)を用いる以外は同様にして反応さ
せ、ついで反応混合物を同様にして処理したの
ち、得られた残渣を減圧下に蒸留することによ
り、45℃/0.1mmHgの留分として2,5−ジメチ
ル−2−プロピル−4−ヘキセン−1−アール
(純度96%)を820g(4.87mol)得た。収率67
%。生成物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:0.69〜1.03
(m、3H);0.94(S、3H);1.03〜1.53(m、
4H);1.57〜1.67(each s、6H);2.07(d、J
=7Hz、2H);4.85〜5.15(m、1H);9.40(s、
1H) 実施例 4 2−ブチル−2−エチル−5−メチル−4−
ヘキセン−1−アールの合成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに2−エチルヘキサナール
1136g(8.86mol)を用いる以外は同様にして反
応させ、ついで反応混合物を同様にして処理した
のち、得られた残渣を減圧下に蒸留することによ
り、67℃/0.4mmHgの留分として2−ブチル−2
−エチル−5−メチル−4−ヘキセン−1−アー
ル(純度95%)を742g(3.78mol)得た。収率
52%。生成物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:1.75(t、J
=7Hz、3H);0.77〜1.54、(m、8H);1.47
(q、J=7Hz2H);1.60、1.67(each s、
6H);2.14(d、J=7Hz、2H);4.85〜5.10
(m、1H);9.40(s、1H) 実施例 5 1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−シクロ
ヘキセンカルブアルデヒドの合成 実施例1においてイソプチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに3−975g(8.86mol)を用
いる以外は同様にして反応させ、ついで反応混合
物を同様にして処理したのち、得られた残渣を減
圧下に蒸留することにより、65℃/0.9mmHgの留
分として1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−
シクロヘキセカンカルブアルデヒド(純度92%)
を621g(3.49mol)得た。収率48%。生成物の
NMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:1.57、1.67
(each s、6H);1.59〜1.86(m、2H);1.89〜
2.30(m、6H);4.89〜5.17(m、1H);5.63(bs、
2H);9.50(s、1H) 実施例 6 1−(3−メチル−2−ブテニル)シクロヘキ
サンカルブアルデヒドの合成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りにシクロヘキサンカルブアル
デヒド994g(8.86mol)を用いる以外は同様に
して反応させ、ついで反応混合物を同様にして処
理したのち、得られた残渣を減圧下に蒸留するこ
とにより、67℃/0.9mmHgの留分として1−(3
−メチル−2−ブテニル)シクロヘキサカルブア
ルデヒド(純度94%)を680g(3.78mol)得た。
収率52%。生成物のNMRスペクトルを次に示
す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:1.31〜1.67
(m、10H);1.54、1.66(each s、6H);2.05
(d、J=7Hz、2H);4.88〜5.15(m、1H);
9.48(s、1H) 実施例 7 1−(3−メチル−2−ブテニル)−6−メチ
ル−3−シクロヘキセンカルブアルデヒドの合
成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに6−メチル−3−シクロヘ
キセンカルブアルデヒド1100g(8.86mol)を用
いる以外は同様にして反応させ、ついで反応混合
物を同様にして処理したのち、得られた残渣を減
圧下に蒸留することにより、60℃/0.5mmHgの留
分として1−(3−メチル−2−ブテニル)−6−
メチル−3−シクロヘキセンカルブアルデヒド
(純度93%)を685g(3.56mol)得た。収率49
%。生成物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNMRスペクトル(90MHz)δCCl4 HMS:1.09(d、J
=7Hz、3H);1.55、1.64(each s、6H);
1.88〜2.29(m、7H);4.90〜5.18(m、1H);
5.57(bs、2H);9.50(s、1H) 実施例 8 1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−メチル
−3−シクロヘキセンカルブアルデヒドの合成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに3−メチル−3−シクロヘ
キセンカルブアルデヒド1100g(8.86mol)を用
いる以外は同様にして反応させ、ついで反応混合
物を同様にして処理したのち、得られた残渣を減
圧下に蒸留することにより、61℃/0.5mmHgの留
分として1−(3−メチル−2−ブテニル)−3−
メチル−3−シクロヘキセンカルブアルデヒド
(純度95%)を495g(3.92mol)得た。収率54
%。生成物のNMRスペクトルを次に示す。1 HNRスペクトル(90MHzσCcl4 HMS:1.40〜1.55(m、
2H);1.54、1.63、1.69(each s、9H);1.87〜
2.31(m、6H);4.89〜5.20(m、1H);5.49(bs、
1H);9.45(s、1H) 実施例 9 1−(3−メチル−2−ブテニル)−4−(2−
メチルプロピル)−3−シクロヘキセンカルブ
アルデヒドの合成 実施例1においてイソブチルアルデヒド639g
(8.86mol)の代りに4−(2−メチルプロピル)
−3−シクロヘキセンカルブアルデヒド1473g
(8.86mol)を用いる以外は同様にして反応させ、
ついで反応混合物を同様にして処理したのち、得
られた残渣を減圧下に蒸留することにより、91〜
92℃/0.5mmHgの留分として1−(3−メチル−
2−ブテニル)−4−(2−メチルプロピル)−3
−シクロヘキセンカルブアルデヒド(純度95%)
を1022g(4.36mol)得た。収率60%。生成物の
NMRスペクトルを次に示す。1 HNRスペクトル(90MHz)σCCl4 HMS:0.98(d、J
=7Hz,6H);1.26〜1.53(m、3H);1.55,
1.67(eachs,6H);1.85〜2.29(m,8H);4.89
〜5.18(m、1H);5.61(bs、1H);9.54(s、
1H) 実施例 10〜18 実施例1においてヨウ化テトラブチルアンモニ
ウムの代りに第1表に示す相間移動触媒を用いる
以外は同様にして反応させ、ついで反応混合物を
同様にして処理した。得られた2,2,5−トリ
メチル−4−ヘキセン−1−アールの純度と収率
を第1表に示す。
【表】
【表】
【表】
実施例 19〜25
実施例1において2規定硫酸300mlの代りに第
2表に示す酸を用いる以外は同様にして反応さ
せ、ついで反応混合物を同様にして処理した。得
られた2,2,5−トリメチル−4−ヘキセン−
1−アールの純度と収率を第2表に示す。
2表に示す酸を用いる以外は同様にして反応さ
せ、ついで反応混合物を同様にして処理した。得
られた2,2,5−トリメチル−4−ヘキセン−
1−アールの純度と収率を第2表に示す。
【表】
比較例 1〜5
実施例1〜5において酸処理を行わない以外は
同様にして反応させ、反応混合物を同様にして処
理した。得られたアルデヒドの純度と収率を第3
表に示す。
同様にして反応させ、反応混合物を同様にして処
理した。得られたアルデヒドの純度と収率を第3
表に示す。
【表】
本発明の方法によれば上記の実施例から明らか
なとおり高純度の一般式()で示される2−置
換−5−メチル−4−ヘキセン−1−アールを安
価にしかも好収率で製造することができる。
なとおり高純度の一般式()で示される2−置
換−5−メチル−4−ヘキセン−1−アールを安
価にしかも好収率で製造することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式【式】 (式中、R1及びR2は同一又は異なり各々低級ア
ルキル基若しくは低級アルケニル基を表わすか、
又はR1とR2が一緒になつて
【式】鎖を表わす。ここ で、X1、X2及びX3は同一又は異なり各々水素原
子又は低級アルキル基を表わし、Y1及びY2は
各々水素原子を表わすか又はこれらが一緒になつ
て単結合を表わす。) で示されるアルデヒドと1−ハロゲノ−3−メチ
ル−2−ブテンとをカ性アルカリ、水及び相間移
動触媒の存在下に反応させ、ついで得られた有機
生成物を酸処理することを特徴とする一般式 (式中、R1及びR2は前記定義のとおりである。)
で示される2−置換−5−メチル−4−ヘキセン
−1−アールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59136380A JPS6115853A (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | 2−置換−5−メチル−4−ヘキセン−1−アールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59136380A JPS6115853A (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | 2−置換−5−メチル−4−ヘキセン−1−アールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6115853A JPS6115853A (ja) | 1986-01-23 |
JPH0514695B2 true JPH0514695B2 (ja) | 1993-02-25 |
Family
ID=15173798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59136380A Granted JPS6115853A (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | 2−置換−5−メチル−4−ヘキセン−1−アールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6115853A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB201013474D0 (en) | 2010-08-11 | 2010-09-22 | Givaudan Sa | Organic compounds |
-
1984
- 1984-06-29 JP JP59136380A patent/JPS6115853A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6115853A (ja) | 1986-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5840960B2 (ja) | ヒドロキシコレステロ−ル立体異性体間の相互変換法 | |
JP3575705B2 (ja) | ジンゲロールおよびショーガオールの製造法 | |
JPS646189B2 (ja) | ||
JPH0514695B2 (ja) | ||
JPS6113696B2 (ja) | ||
JP3386596B2 (ja) | 5(e),8(z),11(z)−テトラデカトリエン−2−オンの製造方法 | |
JP4399885B2 (ja) | 4−メチルテトラフルオロベンジルアルコール誘導体の製造法 | |
JP2004161702A (ja) | γ−ジャスモラクトンの製造方法 | |
JPS6210494B2 (ja) | ||
JPH0466216B2 (ja) | ||
JP2622747B2 (ja) | シス―7―デセン―4―オリドの製造方法 | |
JP5170987B2 (ja) | 新規な含フッ素不飽和シリルエーテル化合物及び該化合物を中間体とする含フッ素不飽和アルコール誘導体の製造方法 | |
JPS6313975B2 (ja) | ||
JPS623827B2 (ja) | ||
JPS6148815B2 (ja) | ||
JP2791572B2 (ja) | 大環状化合物及びその製造法 | |
JPS6254413B2 (ja) | ||
JPS637170B2 (ja) | ||
JPS6234025B2 (ja) | ||
JPS6154772B2 (ja) | ||
JPH0348909B2 (ja) | ||
JP3922607B2 (ja) | p−またはm−ヒドロキシアルキルベンゼンの製造法およびその中間体 | |
JP2002212149A (ja) | フッ化テトラアルキルアンモニウムの製造方法、およびそれを用いたβ−ヒドロキシケトンの製造方法 | |
JPH0465065B2 (ja) | ||
JPS6252735B2 (ja) |