JPH04306250A - 整髪用樹脂組成物 - Google Patents
整髪用樹脂組成物Info
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- JPH04306250A JPH04306250A JP7188391A JP7188391A JPH04306250A JP H04306250 A JPH04306250 A JP H04306250A JP 7188391 A JP7188391 A JP 7188391A JP 7188391 A JP7188391 A JP 7188391A JP H04306250 A JPH04306250 A JP H04306250A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は、整髪用樹脂組成物に、
詳しくは、アニオン性樹脂が水および(または)親水性
溶媒中に希釈されていて、ポンプにより噴霧されるノン
ガスタイプスプレー用として優れた整髪効果を発揮する
整髪用樹脂組成物に、関する。
詳しくは、アニオン性樹脂が水および(または)親水性
溶媒中に希釈されていて、ポンプにより噴霧されるノン
ガスタイプスプレー用として優れた整髪効果を発揮する
整髪用樹脂組成物に、関する。
【0002】
【従来の技術】整髪用樹脂としては、アニオン性樹脂、
ノニオン性樹脂、及び両性イオン樹脂等が知られている
。
ノニオン性樹脂、及び両性イオン樹脂等が知られている
。
【0003】なかでもアニオン性樹脂は、毛髪をハード
に仕上げる整髪用樹脂として知られている(特開昭47
−4450号、特公昭50−6538号、特開平2−2
62508号公報等)。
に仕上げる整髪用樹脂として知られている(特開昭47
−4450号、特公昭50−6538号、特開平2−2
62508号公報等)。
【0004】これらの整髪用樹脂は、従来、その樹脂の
アルコール溶液にトリクロロモノフルオロメタン(F1
1)、ジクロロジフルオロメタン(F12)、ジクロロ
テトラフルオロエタン(F114)等のハロゲン化炭化
水素、またはプロパン、n−ブタン、イソブタン等の炭
化水素等の液化ガスを噴射剤として圧入して、所謂エア
ゾールスプレーの形態で使用されるのが一般的であった
。しかし、近年、地球環境の保護を目的として、液化ガ
スを噴射剤とすることなくポンプにより噴霧される所謂
ノンガスタイプの整髪用スプレーの形態で使用されるこ
とが増えてきている。
アルコール溶液にトリクロロモノフルオロメタン(F1
1)、ジクロロジフルオロメタン(F12)、ジクロロ
テトラフルオロエタン(F114)等のハロゲン化炭化
水素、またはプロパン、n−ブタン、イソブタン等の炭
化水素等の液化ガスを噴射剤として圧入して、所謂エア
ゾールスプレーの形態で使用されるのが一般的であった
。しかし、近年、地球環境の保護を目的として、液化ガ
スを噴射剤とすることなくポンプにより噴霧される所謂
ノンガスタイプの整髪用スプレーの形態で使用されるこ
とが増えてきている。
【0005】しかしながら、従来知られているアニオン
性樹脂、および両性イオン樹脂等を、ノンガスタイプの
整髪用ポンプ式スプレーの形態として用いると、噴霧さ
れた液滴が粗くなって、毛髪上に均一に塗布され難く、
そのためセット力およびフレーキング性に問題を生じ、
また不自然な感触になるという問題があった。更に、バ
ルブが目詰まりを起こし易いという問題もあった。
性樹脂、および両性イオン樹脂等を、ノンガスタイプの
整髪用ポンプ式スプレーの形態として用いると、噴霧さ
れた液滴が粗くなって、毛髪上に均一に塗布され難く、
そのためセット力およびフレーキング性に問題を生じ、
また不自然な感触になるという問題があった。更に、バ
ルブが目詰まりを起こし易いという問題もあった。
【0006】〔発明の概要〕
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決した、ノンガスタイプスプレーとして優れた整髪
効果を発揮する整髪用樹脂組成物を提供しようとするも
のである。
を解決した、ノンガスタイプスプレーとして優れた整髪
効果を発揮する整髪用樹脂組成物を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】<要旨>本発明による整
髪用樹脂組成物は、下記の成分(A)および(B)を含
んでなるものである。(A)カルボキシル基を有する重
合性不飽和単量体(1)5〜50重量%、下記の一般式
(I)で示される重合性不飽和単量体(2)20〜95
重量%、および他の重合性不飽和単量体(3)0〜30
重量%(%は、全単量体重量基準)を共重合させて得ら
れる重量平均分子量が5,000〜30,000である
共重合体を、塩基性物質で部分中和もしくは完全中和し
て得られるアニオン性樹脂:0.1〜10重量%、およ
び(B)水および(または)親水性溶媒:90〜99.
9重量%。
髪用樹脂組成物は、下記の成分(A)および(B)を含
んでなるものである。(A)カルボキシル基を有する重
合性不飽和単量体(1)5〜50重量%、下記の一般式
(I)で示される重合性不飽和単量体(2)20〜95
重量%、および他の重合性不飽和単量体(3)0〜30
重量%(%は、全単量体重量基準)を共重合させて得ら
れる重量平均分子量が5,000〜30,000である
共重合体を、塩基性物質で部分中和もしくは完全中和し
て得られるアニオン性樹脂:0.1〜10重量%、およ
び(B)水および(または)親水性溶媒:90〜99.
9重量%。
【0008】
【0009】〔上記式中、記号は、下記の通りに定義さ
れる。R1 は、水素原子またはメチル基を示す。R2
は炭素数1〜24のアルキル基を示す。〕
れる。R1 は、水素原子またはメチル基を示す。R2
は炭素数1〜24のアルキル基を示す。〕
【0010
】<効果>本発明による溶液状の整髪用樹脂組成物は、
フロンガスを使用しないノンガスタイプスプレーとして
、優れた整髪効果を有する。
】<効果>本発明による溶液状の整髪用樹脂組成物は、
フロンガスを使用しないノンガスタイプスプレーとして
、優れた整髪効果を有する。
【0011】〔発明の具体的説明〕本発明による整髪用
樹脂組成物は、前記の通り、成分(A)および成分(B
)を含んでなるものである。ここで、「含んでなる」と
いうことは、挙示の成分(すなわち、成分(A)および
(B))の外に、合目的的な任意の成分を含んでもよい
ことを示すものである。
樹脂組成物は、前記の通り、成分(A)および成分(B
)を含んでなるものである。ここで、「含んでなる」と
いうことは、挙示の成分(すなわち、成分(A)および
(B))の外に、合目的的な任意の成分を含んでもよい
ことを示すものである。
【0012】<アニオン性樹脂/成分(A)>本発明に
於けるアニオン性樹脂は、次記の必須重合性不飽和単量
体(1)、(2)および任意単量体としての他の重合性
不飽和単量体(3)を共重合させてなる重量平均分子量
が5,000〜30,000の共重合体を塩基性物質で
部分中和もしくは完全中和してなるものである。ここで
、「中和してなる」ということは、中和を共重合体につ
いて行なうことの外に、単量体について予じめ行なって
おいてもよいこと(前者が好ましい)をも包含するもの
である。これらの重合性不飽和単量体および塩基性物質
は、各群内で併用することができる。
於けるアニオン性樹脂は、次記の必須重合性不飽和単量
体(1)、(2)および任意単量体としての他の重合性
不飽和単量体(3)を共重合させてなる重量平均分子量
が5,000〜30,000の共重合体を塩基性物質で
部分中和もしくは完全中和してなるものである。ここで
、「中和してなる」ということは、中和を共重合体につ
いて行なうことの外に、単量体について予じめ行なって
おいてもよいこと(前者が好ましい)をも包含するもの
である。これらの重合性不飽和単量体および塩基性物質
は、各群内で併用することができる。
【0013】1)重合性不飽和単量体
単量体(1)は、カルボキシル基を有する重合性不飽和
単量体である。この単量体はカルボキシル基を少なくと
も一つ持つものであればよく、また下記において酸無水
物を例示しているところから明らかなように、単量体(
1)の「カルボキシル基」はその無水物の形であっても
よい。生成共重合体が架橋したものとならないようにす
べく、単量体(1)はモノエチレン性不飽和単量体であ
ることが望ましい。なお、モノエチレン性不飽和カルボ
ン酸の混合無水物は、本発明による「塩基性物質」との
反応を考慮すればモノエチレン性不飽和単量体と等価で
ある。
単量体である。この単量体はカルボキシル基を少なくと
も一つ持つものであればよく、また下記において酸無水
物を例示しているところから明らかなように、単量体(
1)の「カルボキシル基」はその無水物の形であっても
よい。生成共重合体が架橋したものとならないようにす
べく、単量体(1)はモノエチレン性不飽和単量体であ
ることが望ましい。なお、モノエチレン性不飽和カルボ
ン酸の混合無水物は、本発明による「塩基性物質」との
反応を考慮すればモノエチレン性不飽和単量体と等価で
ある。
【0014】このような単量体(1)の具体例を挙げれ
ば、例えば、アクリル酸ないしメタクリル酸〔以下、(
メタ)アクリル酸という〕、及びマレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸、フマル酸、ビニル酢酸、クロトン
酸、および多塩基酸無水物(例えば、無水フタル酸、無
水蓚酸等)とヒドロキシル基含有不飽和単量体(ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート等)とのハーフエステル等、なら
びに上記カルボキシル基を有する重合性不飽和単量体の
塩がある。すなわち、カルボキシル基を有する不飽和単
量体は、必要に応じて単量体段階で部分中和もしくは完
全中和して使用することができることは前記したところ
である。
ば、例えば、アクリル酸ないしメタクリル酸〔以下、(
メタ)アクリル酸という〕、及びマレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸、フマル酸、ビニル酢酸、クロトン
酸、および多塩基酸無水物(例えば、無水フタル酸、無
水蓚酸等)とヒドロキシル基含有不飽和単量体(ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート等)とのハーフエステル等、なら
びに上記カルボキシル基を有する重合性不飽和単量体の
塩がある。すなわち、カルボキシル基を有する不飽和単
量体は、必要に応じて単量体段階で部分中和もしくは完
全中和して使用することができることは前記したところ
である。
【0015】重合性不飽和単量体(1)の使用量は、全
単量体に対して5〜50重量%、好ましくは15〜35
重量%、である。5重量%未満では、得られるアニオン
性樹脂は水及び/又はエタノール系溶媒に難溶となり、
また洗髪の際に洗浄除去が困難となる。50重量%を越
えると、得られるアニオン性樹脂のフィルムはベタツキ
感を呈する様になり、また毛髪のセット力を低下させる
等の問題がある。
単量体に対して5〜50重量%、好ましくは15〜35
重量%、である。5重量%未満では、得られるアニオン
性樹脂は水及び/又はエタノール系溶媒に難溶となり、
また洗髪の際に洗浄除去が困難となる。50重量%を越
えると、得られるアニオン性樹脂のフィルムはベタツキ
感を呈する様になり、また毛髪のセット力を低下させる
等の問題がある。
【0016】重合性不飽和単量体(2)は、前記一般式
(I)で示される(メタ)アクリル酸の誘導体であって
式中、R1 及びR2 はそれぞれ前記した意味を持つ
が、特にR1 はメチル基、R2は炭素数1〜18のア
ルキル基であることが好ましい。
(I)で示される(メタ)アクリル酸の誘導体であって
式中、R1 及びR2 はそれぞれ前記した意味を持つ
が、特にR1 はメチル基、R2は炭素数1〜18のア
ルキル基であることが好ましい。
【0017】重合性不飽和単量体(2)の具体例を挙げ
れば、例えば、メチル(メタ)アクリレート、イソプロ
ピル(メタ)アクリレート、ノルマルブチル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシ
ル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ
)アクリレート等がある。
れば、例えば、メチル(メタ)アクリレート、イソプロ
ピル(メタ)アクリレート、ノルマルブチル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシ
ル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ
)アクリレート等がある。
【0018】重合性不飽和単量体(2)の使用量は、全
単量体に対して20〜95重量%、好ましくは25〜8
5重量%、である。20重量%未満では、得られるアニ
オン性樹脂のフィルムはベタツキ感を呈する様になり、
柔軟性も悪化する問題がある。95重量%を越えると、
得られるアニオン性樹脂のフィルムは水及び/又はエタ
ノール系溶媒に難溶となり、また洗髪の際に洗浄除去が
困難となる等の問題がある。
単量体に対して20〜95重量%、好ましくは25〜8
5重量%、である。20重量%未満では、得られるアニ
オン性樹脂のフィルムはベタツキ感を呈する様になり、
柔軟性も悪化する問題がある。95重量%を越えると、
得られるアニオン性樹脂のフィルムは水及び/又はエタ
ノール系溶媒に難溶となり、また洗髪の際に洗浄除去が
困難となる等の問題がある。
【0019】最終アニオン性樹脂に適度の柔軟性、及び
適度の硬度を与えて感触を変化させる為に、上記の必須
単量体(1)、(2)以外の重合性不飽和単量体(3)
を加え共重合させることができる。生成共重合体が架橋
したものとならないようにすべく、単量体(3)はモノ
エチレン性不飽和単量体であることが望ましい。
適度の硬度を与えて感触を変化させる為に、上記の必須
単量体(1)、(2)以外の重合性不飽和単量体(3)
を加え共重合させることができる。生成共重合体が架橋
したものとならないようにすべく、単量体(3)はモノ
エチレン性不飽和単量体であることが望ましい。
【0020】任意単量体としての他の重合性不飽和単量
体(3)の具体例を挙げれば、例えば、アクリロニトリ
ル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシ
エチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート
、エチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノないしジ(メタ)アクリレート、プ
ロピレングリコールモノないしジ(メタ)アクリレート
、1,3−ブチレングリコールモノないしジ(メタ)ア
クリレート、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等の
(メタ)アクリル系誘導体、スチレン、クロロスチレン
、ビニルトルエン等の芳香系不飽和単量体、N−ビニル
ピロリドン、酢酸ビニル等の他のビニル系不飽和単量体
等がある。
体(3)の具体例を挙げれば、例えば、アクリロニトリ
ル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシ
エチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート
、エチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノないしジ(メタ)アクリレート、プ
ロピレングリコールモノないしジ(メタ)アクリレート
、1,3−ブチレングリコールモノないしジ(メタ)ア
クリレート、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等の
(メタ)アクリル系誘導体、スチレン、クロロスチレン
、ビニルトルエン等の芳香系不飽和単量体、N−ビニル
ピロリドン、酢酸ビニル等の他のビニル系不飽和単量体
等がある。
【0021】これらの任意単量体の使用量は、全単量体
に対して0〜30重量%である。 2)中和共重合体の製造 (1)共重合 共重合は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化
重合法等の公知のラジカル重合法により実施できるが、
好ましい重合法は溶液重合法であり、上記の各重合性不
飽和単量体を溶媒に溶解し、重合開始剤を添加し、窒素
気流下に加熱攪拌することからなる方法によって行なう
。
に対して0〜30重量%である。 2)中和共重合体の製造 (1)共重合 共重合は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化
重合法等の公知のラジカル重合法により実施できるが、
好ましい重合法は溶液重合法であり、上記の各重合性不
飽和単量体を溶媒に溶解し、重合開始剤を添加し、窒素
気流下に加熱攪拌することからなる方法によって行なう
。
【0022】溶媒は水か、あるいはメタノール、エタノ
ール、イソプロパノル、エチレングリコール、およびブ
チルセロソルブ等の低級ないし水溶性アルコール類が好
ましい。また、これら溶媒は混合使用してもよく、従っ
てこれらのアルコールと水との混合物は好ましい重合溶
媒の一つである。重合開始剤は、過酸化ベンゾイル、過
酸化ラウロイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニト
リル等のアゾ化合物が好ましい。
ール、イソプロパノル、エチレングリコール、およびブ
チルセロソルブ等の低級ないし水溶性アルコール類が好
ましい。また、これら溶媒は混合使用してもよく、従っ
てこれらのアルコールと水との混合物は好ましい重合溶
媒の一つである。重合開始剤は、過酸化ベンゾイル、過
酸化ラウロイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニト
リル等のアゾ化合物が好ましい。
【0023】単量体はその全種類及び全量を重合当初か
ら存在させるのが普通であるが、単量体の種類および(
または)量に関して分割添加を行なうこともできる。 溶媒使用量は、生成共重合体溶液の樹脂濃度が10〜6
5重量%となるようなものであることが好ましい。
ら存在させるのが普通であるが、単量体の種類および(
または)量に関して分割添加を行なうこともできる。 溶媒使用量は、生成共重合体溶液の樹脂濃度が10〜6
5重量%となるようなものであることが好ましい。
【0024】共重合体の重量平均分子量は5,000〜
30,000、好ましくは7,000〜27,000、
の範囲であることが必要であり、この分子量の制御は重
合温度、重合開始剤の種類及び量、エタノール、イソプ
ロパノール等の連鎖移動性のある溶媒の使用量、ブチル
メルカプタン、ラウリルメルカプタン等の連鎖移動剤の
使用量等の重合条件を適宜選択することにより行う。
30,000、好ましくは7,000〜27,000、
の範囲であることが必要であり、この分子量の制御は重
合温度、重合開始剤の種類及び量、エタノール、イソプ
ロパノール等の連鎖移動性のある溶媒の使用量、ブチル
メルカプタン、ラウリルメルカプタン等の連鎖移動剤の
使用量等の重合条件を適宜選択することにより行う。
【0025】本発明での成分(A)は上記のようにして
得られたカルボキシル基含有共重合体のカルボキシル基
を塩基性物質で部分中和もしくは完全中和してなるもの
である。そのための塩基性物質の具体例を挙げれば、例
えば、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ト
リメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン
、アリルアミン、エチレンジアミン、モルホリン、ピリ
ジン等の揮発性アミン、モノ−、ジ−、若しくはトリエ
タノールアミン、モノ−、ジ−、若しくはトリイソパノ
ールアミン、アミノエチルプロパノール、アミノエチル
プロパンジオール、リジン等の非揮発性アミン、ならび
に水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等の無機塩基、があり、それぞれ一種または二種以上を
選択して用いることができる。特に好ましい塩基性物質
は、水酸基を持つアミンである。
得られたカルボキシル基含有共重合体のカルボキシル基
を塩基性物質で部分中和もしくは完全中和してなるもの
である。そのための塩基性物質の具体例を挙げれば、例
えば、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ト
リメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン
、アリルアミン、エチレンジアミン、モルホリン、ピリ
ジン等の揮発性アミン、モノ−、ジ−、若しくはトリエ
タノールアミン、モノ−、ジ−、若しくはトリイソパノ
ールアミン、アミノエチルプロパノール、アミノエチル
プロパンジオール、リジン等の非揮発性アミン、ならび
に水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等の無機塩基、があり、それぞれ一種または二種以上を
選択して用いることができる。特に好ましい塩基性物質
は、水酸基を持つアミンである。
【0026】なお、単量体(1)が既に中和されていて
もよいことは前記したところであって、その場合は共重
合法についての中和は不要かあるいは軽度でよいことは
いうまでもない。
もよいことは前記したところであって、その場合は共重
合法についての中和は不要かあるいは軽度でよいことは
いうまでもない。
【0027】(3)精製
得られたアニオン性樹脂は臭気を有することがあるが、
臭気改善は、溶液状態では、臭気成分の溶媒との共沸溜
去、あるいは活性炭、活性白土、ゼオライト等の吸着剤
による吸着除去等により、また無溶媒状態では、加温減
圧除去、エーテル類等の溶媒による抽出等により、実施
することができる。
臭気改善は、溶液状態では、臭気成分の溶媒との共沸溜
去、あるいは活性炭、活性白土、ゼオライト等の吸着剤
による吸着除去等により、また無溶媒状態では、加温減
圧除去、エーテル類等の溶媒による抽出等により、実施
することができる。
【0028】<溶媒/成分(B)>上記の中和共重合体
を溶解させるべき溶媒は、水および(または)親水性溶
媒である。本発明に於ける「親水性溶媒」とは、水に対
する溶解度が10g/100g水(25℃)以上である
有機溶媒を意味する。
を溶解させるべき溶媒は、水および(または)親水性溶
媒である。本発明に於ける「親水性溶媒」とは、水に対
する溶解度が10g/100g水(25℃)以上である
有機溶媒を意味する。
【0029】親水性溶媒の具体例を挙げれば、炭素数1
〜4の脂肪族1〜4価アルコール、例えばメチルアルコ
ール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール
、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール等があり、その他メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
等がある。好ましくは、エチルアルコール、ノルマルプ
ロピルアルコール、およびイソプロピルアルコールであ
る。これら溶媒は、混合使用してもよい。
〜4の脂肪族1〜4価アルコール、例えばメチルアルコ
ール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール
、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール等があり、その他メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
等がある。好ましくは、エチルアルコール、ノルマルプ
ロピルアルコール、およびイソプロピルアルコールであ
る。これら溶媒は、混合使用してもよい。
【0030】<整髪用樹脂組成物の調製/使用形態>得
られたアニオン性樹脂は、溶液状態で得られた場合はそ
のまま、あるいは溶媒を除去して無溶媒状態として、使
用することができる。
られたアニオン性樹脂は、溶液状態で得られた場合はそ
のまま、あるいは溶媒を除去して無溶媒状態として、使
用することができる。
【0031】成分(A)のアニオン性樹脂は、0.1〜
10重量%の濃度、好ましくは0.3〜8重量%の濃度
、となるように、成分(B)の水および(または)親水
性溶媒で希釈して使用する。好ましい使用形態は、ノン
ガスタイプ整髪用スプレーである。
10重量%の濃度、好ましくは0.3〜8重量%の濃度
、となるように、成分(B)の水および(または)親水
性溶媒で希釈して使用する。好ましい使用形態は、ノン
ガスタイプ整髪用スプレーである。
【0032】ノンガスタイプ整髪用スプレーとしての形
態(および他の形態)にするには、各種の添加剤等を配
合することがふつうである。その場合の添加剤ないし補
助剤としては、例えばアニオン性活性剤、両性イオン活
性剤、ノニオン性活性剤等の界面活性剤、両性イオン樹
脂、アニオン性樹脂、ノニオン性樹脂等の天然系、天然
変性系、合成系樹脂等を使用することができる。その他
、高級脂肪酸エステル、グリセリン、ポリエチレングリ
コール等の可塑剤、シリコーン重合体およびその化学修
飾物、着色料、毛髪栄養剤、香料、殺菌剤等も適宜使用
してもよい。
態(および他の形態)にするには、各種の添加剤等を配
合することがふつうである。その場合の添加剤ないし補
助剤としては、例えばアニオン性活性剤、両性イオン活
性剤、ノニオン性活性剤等の界面活性剤、両性イオン樹
脂、アニオン性樹脂、ノニオン性樹脂等の天然系、天然
変性系、合成系樹脂等を使用することができる。その他
、高級脂肪酸エステル、グリセリン、ポリエチレングリ
コール等の可塑剤、シリコーン重合体およびその化学修
飾物、着色料、毛髪栄養剤、香料、殺菌剤等も適宜使用
してもよい。
【0033】
【実施例】下記の諸例は、本発明を説明するためのもの
である(これらは、本発明を限定するものではない)。 なお、重合体製造例中の部および%は重量基準で表わし
たものである。また、実施例中の部および%は、有効成
分換算した重量基準で表わしたものである。
である(これらは、本発明を限定するものではない)。 なお、重合体製造例中の部および%は重量基準で表わし
たものである。また、実施例中の部および%は、有効成
分換算した重量基準で表わしたものである。
【0034】重合体製造例1
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素置換用ガラス管
、および攪拌装置を取り付けた五つ口フラスコにアクリ
ル酸:15部、メタクリル酸:20部、メチルメタクリ
レート:15部、ノルマルブチルメタクリレート:50
部、および無水エタノール:100部を入れ、アゾビス
ジメチルバレロニトリル(以下、AVNという):1.
2部を加えて、窒素気流下80℃で還流加熱し、2時間
後にアゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNとい
う):0.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合
を行なう。
、および攪拌装置を取り付けた五つ口フラスコにアクリ
ル酸:15部、メタクリル酸:20部、メチルメタクリ
レート:15部、ノルマルブチルメタクリレート:50
部、および無水エタノール:100部を入れ、アゾビス
ジメチルバレロニトリル(以下、AVNという):1.
2部を加えて、窒素気流下80℃で還流加熱し、2時間
後にアゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNとい
う):0.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合
を行なう。
【0035】次に、酸当量の70%に相当するアミノメ
チルプロパノールを、50%エタノール溶液として、滴
下ロートを用いて上記フラスコに滴下して、中和反応を
行なう。次いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量
40%の樹脂溶液「P−1」を得た。なお、得られた樹
脂の共重合段階での重量平均分子量は、19,000で
あった。
チルプロパノールを、50%エタノール溶液として、滴
下ロートを用いて上記フラスコに滴下して、中和反応を
行なう。次いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量
40%の樹脂溶液「P−1」を得た。なお、得られた樹
脂の共重合段階での重量平均分子量は、19,000で
あった。
【0036】重合体製造例2
重合体製造例1と同様の五つ口フラスコにアクリル酸:
10部、メタクリル酸:5部、エチルメタクリレート:
20部、ヘキシルメタクリレート:45部、ステアリル
アクリレート:20部、および無水エタノール:400
部を入れ、ベンゾイルパーオキサイド:0.6部を加え
て、窒素気流下80℃で還流加熱し、2時間後にAIB
N:0.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合を
行なう。
10部、メタクリル酸:5部、エチルメタクリレート:
20部、ヘキシルメタクリレート:45部、ステアリル
アクリレート:20部、および無水エタノール:400
部を入れ、ベンゾイルパーオキサイド:0.6部を加え
て、窒素気流下80℃で還流加熱し、2時間後にAIB
N:0.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合を
行なう。
【0037】次に、酸当量の100%に相当するトリエ
タノールアミンを、50%エタノール溶液として、滴下
ロートを用いて上記フラスコに滴下して、中和反応を行
なう。次いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量4
0%の樹脂溶液「P−2」を得た。なお、得られた樹脂
の、共重合段階での重量平均分子量は、27,000で
あった。
タノールアミンを、50%エタノール溶液として、滴下
ロートを用いて上記フラスコに滴下して、中和反応を行
なう。次いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量4
0%の樹脂溶液「P−2」を得た。なお、得られた樹脂
の、共重合段階での重量平均分子量は、27,000で
あった。
【0038】重合体製造例3
重合体製造例1と同様の五つ口フラスコにアクリル酸:
5部、メタクリル酸:20部、クロトン酸:5部、ノル
マルブチルメタクリレート:35部、トリデシルメタク
リレート:20部、N−ビニルピロリドン:15部、ラ
ウリルメルカプタン:5部および無水エタノール:10
0部を入れ、AVN:0.6部を加えて、窒素気流下8
0℃で還流加熱し、2時間後にAIBN:0.6部を加
えて、更に窒素気流下6時間共重合を行なう。
5部、メタクリル酸:20部、クロトン酸:5部、ノル
マルブチルメタクリレート:35部、トリデシルメタク
リレート:20部、N−ビニルピロリドン:15部、ラ
ウリルメルカプタン:5部および無水エタノール:10
0部を入れ、AVN:0.6部を加えて、窒素気流下8
0℃で還流加熱し、2時間後にAIBN:0.6部を加
えて、更に窒素気流下6時間共重合を行なう。
【0039】次に、酸当量の40%に相当するトリエタ
ノールアミンを、50%エタノール溶液として、滴下ロ
ートを用いて上記フラスコに滴下して、中和反応を行な
う。次いで、エタノール含量を調整し樹脂含量30%の
樹脂溶液とし、あらかじめ用意した活性炭充填カラムを
通して脱臭処理を行なって、樹脂含量30%の溶液「P
−3」を得た。なお、得られた樹脂の共重合段階での重
量平均分子量は、7,000であった。
ノールアミンを、50%エタノール溶液として、滴下ロ
ートを用いて上記フラスコに滴下して、中和反応を行な
う。次いで、エタノール含量を調整し樹脂含量30%の
樹脂溶液とし、あらかじめ用意した活性炭充填カラムを
通して脱臭処理を行なって、樹脂含量30%の溶液「P
−3」を得た。なお、得られた樹脂の共重合段階での重
量平均分子量は、7,000であった。
【0040】重合体製造例4
重合体製造例1と同様の五つ口フラスコにアクリル酸:
5部、メタクリル酸:10部、イタコン酸:5部、メチ
ルメタクリレート:20部、イソブチルメタクリレート
:40部、ラウリルメタクリレート:20部、及び無水
エタノール:100部を入れ、AVN:1.2部を加え
て、窒素気流下80℃で還流加熱し、2時間後にAIB
N:0.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合を
行なう。
5部、メタクリル酸:10部、イタコン酸:5部、メチ
ルメタクリレート:20部、イソブチルメタクリレート
:40部、ラウリルメタクリレート:20部、及び無水
エタノール:100部を入れ、AVN:1.2部を加え
て、窒素気流下80℃で還流加熱し、2時間後にAIB
N:0.6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合を
行なう。
【0041】次に、酸当量の85%に相当するトリイソ
プロパノールアミンを、50%エタノール溶液として、
滴下ロートを用いて上記フラスコに滴下して、中和反応
を行なう。
プロパノールアミンを、50%エタノール溶液として、
滴下ロートを用いて上記フラスコに滴下して、中和反応
を行なう。
【0042】次に、エタノールを留去しながら水を添加
して、樹脂含量30%の樹脂水溶液「P−4」を得た。 なお、得られた樹脂の共重合段階での重量平均分子量は
、17,000であった。
して、樹脂含量30%の樹脂水溶液「P−4」を得た。 なお、得られた樹脂の共重合段階での重量平均分子量は
、17,000であった。
【0043】重合体製造例5
重合体製造例1と同様の五つ口フラスコに重合体製造例
1と同一種類の単量体を同一量秤りとり、無水エタノー
ル:82部を入れ、AIBN:0.6部を加えて、窒素
気流下80℃で還流加熱し、2時間後にAIBN:0.
6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合を行なう。
1と同一種類の単量体を同一量秤りとり、無水エタノー
ル:82部を入れ、AIBN:0.6部を加えて、窒素
気流下80℃で還流加熱し、2時間後にAIBN:0.
6部を加えて、更に窒素気流下6時間共重合を行なう。
【0044】次に、酸当量の70%に相当するアミノメ
チルプロパノールを、50%エタノール溶液として、滴
下ロートを用いてフラスコに滴下して、中和反応を行な
う。次いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量40
%の樹脂溶液「P−5」を得た。なお、得られた樹脂の
共重合段階での重量平均分子量は、80,000であっ
た。
チルプロパノールを、50%エタノール溶液として、滴
下ロートを用いてフラスコに滴下して、中和反応を行な
う。次いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量40
%の樹脂溶液「P−5」を得た。なお、得られた樹脂の
共重合段階での重量平均分子量は、80,000であっ
た。
【0045】重合体製造例6
重合体製造例2と同様の五つ口フラスコに重合体製造例
3と同一種類の単量体を同一量秤りとり、無水エタノー
ル:67部を入れ、AVN:0.2部を加えて、窒素気
流下60℃に保ち、2時間後にAIBN:1.2部を加
えて、更に窒素気流下80℃で6時間共重合を行なう。
3と同一種類の単量体を同一量秤りとり、無水エタノー
ル:67部を入れ、AVN:0.2部を加えて、窒素気
流下60℃に保ち、2時間後にAIBN:1.2部を加
えて、更に窒素気流下80℃で6時間共重合を行なう。
【0046】次に、酸当量の100%に相当するトリエ
タノールアミンを、50%エタノール溶液として、滴下
ロートを用いてフラスコに滴下して、中和反応を行なう
。次いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量40%
の樹脂溶液「P−6」を得た。なお、得られた樹脂の、
共重合段階での重量平均分子量は、170,000であ
った。
タノールアミンを、50%エタノール溶液として、滴下
ロートを用いてフラスコに滴下して、中和反応を行なう
。次いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量40%
の樹脂溶液「P−6」を得た。なお、得られた樹脂の、
共重合段階での重量平均分子量は、170,000であ
った。
【0047】重合体製造例7
重合体製造例1と同様の五つ口フラスコにアクリル酸:
5部、メタクリル酸:20部、クロトン酸:10部、イ
ソブチルメタクリレート:35部、N−ビニルピロリド
ン:30部、および無水エタノール:82部を入れ、A
VN:0.6部を加えて、窒素気流下80℃で還流加熱
し、2時間後にAIBN:0.6部を加えて、更に窒素
気流下6時間共重合を行なう。
5部、メタクリル酸:20部、クロトン酸:10部、イ
ソブチルメタクリレート:35部、N−ビニルピロリド
ン:30部、および無水エタノール:82部を入れ、A
VN:0.6部を加えて、窒素気流下80℃で還流加熱
し、2時間後にAIBN:0.6部を加えて、更に窒素
気流下6時間共重合を行なう。
【0048】次に、酸当量の40%に相当するトリエタ
ノールアミンを、50%エタノール溶液として滴下ロー
トを用いてフラスコに滴下して、中和反応を行なう。次
いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量40%の樹
脂溶液「P−7」を得た。なお、得られた樹脂の共重合
段階での重量平均分子量は、100,000であった。
ノールアミンを、50%エタノール溶液として滴下ロー
トを用いてフラスコに滴下して、中和反応を行なう。次
いで、エタノール含量を調整して、樹脂含量40%の樹
脂溶液「P−7」を得た。なお、得られた樹脂の共重合
段階での重量平均分子量は、100,000であった。
【0049】実施例1
重合体製造例1で得られた「P−1」の水またはエタノ
ール希釈液の粘度を測定すると、その粘度は低く(表1
)、ポンプ式スプレーとして使用すると良好なセット力
を示し、スプレーパターンも良好であり、目詰まりを起
こすこともなかった(表2)。
ール希釈液の粘度を測定すると、その粘度は低く(表1
)、ポンプ式スプレーとして使用すると良好なセット力
を示し、スプレーパターンも良好であり、目詰まりを起
こすこともなかった(表2)。
【0050】各評価方法は、後述した通りである。
【0051】実施例2〜4
「P−2」、「P−3」、および「P−4」を実施例1
と同様に評価すると、ポンプ式スプレーとして良好な性
能を示した(表1、表2)。
と同様に評価すると、ポンプ式スプレーとして良好な性
能を示した(表1、表2)。
【0052】比較例1〜4
「P−5」、「P−6」、および「P−7」ならびに現
行市販品である「Gantrez ES−225」を
実施例1と同様に評価すると、その希釈液の粘度は高く
、ポンプ式スプレーとして使用すると、スプレーパター
ン、目詰まりに於いてその性能は不十分であった(表1
、表2)。
行市販品である「Gantrez ES−225」を
実施例1と同様に評価すると、その希釈液の粘度は高く
、ポンプ式スプレーとして使用すると、スプレーパター
ン、目詰まりに於いてその性能は不十分であった(表1
、表2)。
【0053】整髪用樹脂組成物としての評価は、下記の
基準に従って行なったものである。 1)粘度 樹脂を有効成分に換算して5重量%および3重量%とな
るように、水またはエタノールで希釈し、アダプター付
きBL型粘度計で10℃に於ける粘度を測定する。 2)セット力 23cm、2gのくせのない毛髪に、樹脂有効成分換算
3重量%のエタノール希釈液をポンプ式スプレーで一定
量スプレー塗布し、ただちに直径2cmのカーラーに巻
いて、乾燥させる。次に、カーラーからはずした毛髪を
、30℃/90%RHの恒温恒湿機に吊るし、3時間後
の毛髪の伸びを測定し、カールリテンションの公式に代
入して、カール保持力(%)を求める。 3)スプレーパターン 有効成分換算5重量%のエタノール希釈液を蓄圧式ポン
プ式スプレーに準備し、30cmの距離より感熱紙に一
回スプレー塗布する。感熱紙の発色状況より、スプレー
パターンを評価し、下記の基準に従って表示する。 ○:噴霧液の粒子が細かく、均一にスプレーされる。 △:噴霧液の粒子がやや粗く、やや不均一にスプレーさ
れ、噴霧の広がりはやや狭く中心部に噴霧される密度が
やや濃い。 ×:噴霧液の粒子が粗く、不均一にスプレーされ、噴霧
の広がりが狭く中心部に密度濃く噴霧される。 4)
目詰まり 有効成分換算5重量%の水希釈液を蓄圧式ポンプ式スプ
レーに準備し、一日に3回スプレーした後、3日間放置
し、再びスプレーするときの目詰まりを評価し、下記の
基準に従って表示する。 ○:目詰まりを起こさない。 ×:目詰まりを起こす。
基準に従って行なったものである。 1)粘度 樹脂を有効成分に換算して5重量%および3重量%とな
るように、水またはエタノールで希釈し、アダプター付
きBL型粘度計で10℃に於ける粘度を測定する。 2)セット力 23cm、2gのくせのない毛髪に、樹脂有効成分換算
3重量%のエタノール希釈液をポンプ式スプレーで一定
量スプレー塗布し、ただちに直径2cmのカーラーに巻
いて、乾燥させる。次に、カーラーからはずした毛髪を
、30℃/90%RHの恒温恒湿機に吊るし、3時間後
の毛髪の伸びを測定し、カールリテンションの公式に代
入して、カール保持力(%)を求める。 3)スプレーパターン 有効成分換算5重量%のエタノール希釈液を蓄圧式ポン
プ式スプレーに準備し、30cmの距離より感熱紙に一
回スプレー塗布する。感熱紙の発色状況より、スプレー
パターンを評価し、下記の基準に従って表示する。 ○:噴霧液の粒子が細かく、均一にスプレーされる。 △:噴霧液の粒子がやや粗く、やや不均一にスプレーさ
れ、噴霧の広がりはやや狭く中心部に噴霧される密度が
やや濃い。 ×:噴霧液の粒子が粗く、不均一にスプレーされ、噴霧
の広がりが狭く中心部に密度濃く噴霧される。 4)
目詰まり 有効成分換算5重量%の水希釈液を蓄圧式ポンプ式スプ
レーに準備し、一日に3回スプレーした後、3日間放置
し、再びスプレーするときの目詰まりを評価し、下記の
基準に従って表示する。 ○:目詰まりを起こさない。 ×:目詰まりを起こす。
【0054】<現行市販品>
1)「Gantrez ES−225」米国ガフコー
ポレーション社より販売のアニオン性樹脂。アミノメチ
ルプロパノールで理論量の20%を中和して使用した。
ポレーション社より販売のアニオン性樹脂。アミノメチ
ルプロパノールで理論量の20%を中和して使用した。
【0055】
表
1:粘度(単位:cps )
実施例/比較例 成分
(A) 成分(B)種類および溶液濃度(%)
水
エタノール
5(%) 3(%) 5(%) 3(%
) 実施例 1 P−
1 3 2 2
1 2
P−2 4 3
3 2 3
P−3 2
1 1 1
4 P−4
3 2 3 2
比較例 1 P−
5 6 5 5
3 2
P−6 14 12
10 6 3
P−7 7
5 5 3
4 A 1
6 10 9 6
A:Gantrez、ES−22
5
1:粘度(単位:cps )
実施例/比較例 成分
(A) 成分(B)種類および溶液濃度(%)
水
エタノール
5(%) 3(%) 5(%) 3(%
) 実施例 1 P−
1 3 2 2
1 2
P−2 4 3
3 2 3
P−3 2
1 1 1
4 P−4
3 2 3 2
比較例 1 P−
5 6 5 5
3 2
P−6 14 12
10 6 3
P−7 7
5 5 3
4 A 1
6 10 9 6
A:Gantrez、ES−22
5
【0056】
表2:性能
実施例/比較例 成分(
A) 評価項目および成績
カールリテ ス
プレー 目詰まり
ンション(
%) パターン
実施例 1 P−
1 55 ○
○ 2
P−2 60
○ ○
3 P−3 50
○ ○
4 P−4
55 ○
○ 比較例 1 P−
5 65 △
×〜○ 2
P−6 70
× ×
3 P−7 65
△ ×〜○
4 A
45 ×
× A:表1
参照
表2:性能
実施例/比較例 成分(
A) 評価項目および成績
カールリテ ス
プレー 目詰まり
ンション(
%) パターン
実施例 1 P−
1 55 ○
○ 2
P−2 60
○ ○
3 P−3 50
○ ○
4 P−4
55 ○
○ 比較例 1 P−
5 65 △
×〜○ 2
P−6 70
× ×
3 P−7 65
△ ×〜○
4 A
45 ×
× A:表1
参照
【0057】
【発明の効果】本発明による溶液状の整髮用樹脂組成物
は、フロンガスを使用しないノンガスタイプスプレーと
して優れた整髮効果を有するものであることは、「課題
を解決するための手段」の項において前記したところで
ある。
は、フロンガスを使用しないノンガスタイプスプレーと
して優れた整髮効果を有するものであることは、「課題
を解決するための手段」の項において前記したところで
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】下記の成分(A)および(B)を含んでな
る整髪用樹脂組成物。(A)カルボキシル基を有する重
合性不飽和単量体(1)5〜50重量%、下記の一般式
(I)で示される重合性不飽和単量体(2)20〜95
重量%、および他の重合性不飽和単量体(3)0〜30
重量%(%は、全単量体重量基準)を共重合させて得ら
れる重量平均分子量が5,000〜30,000である
共重合体を、塩基性物質で部分中和もしくは完全中和し
て得られるアニオン性樹脂:0.1〜10重量%、およ
び(B)水および(または)親水性溶媒:90〜99.
9重量%。 【化1】 〔上記式中、記号は、それぞれ下記の通りに定義される
。R1 は、水素原子またはメチル基を示す。R2 は
、炭素数1〜24のアルキル基を示す。〕 - 【請求項2】
成分(B)が、水、エチルアルコール、ノルマルプロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、およびその混
合物からなる群から選ばれる溶媒である、請求項1に記
載の整髪用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7188391A JPH04306250A (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 整髪用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7188391A JPH04306250A (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 整髪用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04306250A true JPH04306250A (ja) | 1992-10-29 |
Family
ID=13473374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7188391A Pending JPH04306250A (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 整髪用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04306250A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06207073A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-07-26 | Amerchol Corp | ヘアスプレー及びそれに使用するアクリル重合体組成物 |
EP0705595A3 (en) * | 1994-10-03 | 1997-06-18 | Rohm & Haas | Composition for shaping hair |
EP1142554A1 (en) * | 1994-10-03 | 2001-10-10 | Rohm And Haas Company | Hair styling compositions |
JP2019182687A (ja) * | 2018-04-04 | 2019-10-24 | 株式会社日本触媒 | コロイダルシリカ |
-
1991
- 1991-04-04 JP JP7188391A patent/JPH04306250A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06207073A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-07-26 | Amerchol Corp | ヘアスプレー及びそれに使用するアクリル重合体組成物 |
EP0705595A3 (en) * | 1994-10-03 | 1997-06-18 | Rohm & Haas | Composition for shaping hair |
EP1142554A1 (en) * | 1994-10-03 | 2001-10-10 | Rohm And Haas Company | Hair styling compositions |
JP2019182687A (ja) * | 2018-04-04 | 2019-10-24 | 株式会社日本触媒 | コロイダルシリカ |
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