JPH0359220A - 急勾配盛土及びこれに用いられる土留部材 - Google Patents
急勾配盛土及びこれに用いられる土留部材Info
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- JPH0359220A JPH0359220A JP19458389A JP19458389A JPH0359220A JP H0359220 A JPH0359220 A JP H0359220A JP 19458389 A JP19458389 A JP 19458389A JP 19458389 A JP19458389 A JP 19458389A JP H0359220 A JPH0359220 A JP H0359220A
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
この発明は、既存地盤上に新たに土砂を盛る等して形成
される盛土及びこれに用いられる土留部材に係り、特に
、急勾配でありながら安定した高盛土を実現しうる急勾
配盛土及びこれに用いられる土留部材に関するものであ
る。
される盛土及びこれに用いられる土留部材に係り、特に
、急勾配でありながら安定した高盛土を実現しうる急勾
配盛土及びこれに用いられる土留部材に関するものであ
る。
「従来の技術」
従来の盛土は、既存地盤上に盛り上げられる盛土材の端
部たる壁面に、この壁面を支持する土嚢が積み上げられ
、かつ、盛り上げられた盛土材が所定の高さに転圧され
て構成されている。
部たる壁面に、この壁面を支持する土嚢が積み上げられ
、かつ、盛り上げられた盛土材が所定の高さに転圧され
て構成されている。
「発明が解決しようとする課題」
しかし、前記従来の盛土では、その端部たる壁面を支持
するために土嚢が用いられているが、従来土嚢は全て土
木現場において人力作業で作成されており、土嚢作成に
手間がかかると共に、盛土端部への運搬及び積み上げ作
業も人力作業で行なわれており、大変非能率的な重労働
作業であった。
するために土嚢が用いられているが、従来土嚢は全て土
木現場において人力作業で作成されており、土嚢作成に
手間がかかると共に、盛土端部への運搬及び積み上げ作
業も人力作業で行なわれており、大変非能率的な重労働
作業であった。
また、盛土の壁面を土嚢で支持する構造では、施工精度
と安定性の見地から壁面の勾配が3分法(のり )、す
なわち1メートル高さが上昇するに連れて0.3メート
ル後退する勾配以上に急勾配の壁面を実現することがで
きず、既存の土地の有効利用を行うにあたっての障害と
なっていた。
と安定性の見地から壁面の勾配が3分法(のり )、す
なわち1メートル高さが上昇するに連れて0.3メート
ル後退する勾配以上に急勾配の壁面を実現することがで
きず、既存の土地の有効利用を行うにあたっての障害と
なっていた。
この発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、盛土
の壁面を土嚢を用いずに支持することで施工性の向上を
図ると共に、土嚢を用いた盛土で実現し得なかった急勾
配の壁面を可能とする急勾配盛土及びこれに用いられる
土留部材の提供を目的としている。
の壁面を土嚢を用いずに支持することで施工性の向上を
図ると共に、土嚢を用いた盛土で実現し得なかった急勾
配の壁面を可能とする急勾配盛土及びこれに用いられる
土留部材の提供を目的としている。
「課題を解決するI;めの手段」
そこでこの発明のうち第1の請求項に係る発明は、盛土
の壁面を形成する端部に略り字状または略U字状の土留
部材を配設し、この土留部材を前記盛土内部に略水平方
向に延在されて埋設された基部と、この基部から盛土の
壁面に沿って立ち上がる立ち上がり部とを備えたものと
し、しかも、前記盛土の端部に、前記土留部材の基部及
び立ち上がり部に沿って延在し、かつ、この立ち上がり
部上端から前記盛土内方に折り返されることで全体とし
てこの盛土内部に埋設されたジオテキスタイルを配設し
たような急勾配盛土を構成することで、前記課題を解決
せんとしている。
の壁面を形成する端部に略り字状または略U字状の土留
部材を配設し、この土留部材を前記盛土内部に略水平方
向に延在されて埋設された基部と、この基部から盛土の
壁面に沿って立ち上がる立ち上がり部とを備えたものと
し、しかも、前記盛土の端部に、前記土留部材の基部及
び立ち上がり部に沿って延在し、かつ、この立ち上がり
部上端から前記盛土内方に折り返されることで全体とし
てこの盛土内部に埋設されたジオテキスタイルを配設し
たような急勾配盛土を構成することで、前記課題を解決
せんとしている。
また、第2の請求項に係る発明は、第1の請求項に係る
急勾配盛土の壁面を形成する端部に配設される土留部材
を、略水平方向に延びて前記盛土内部に埋設される基部
と、この基部の端部から盛土の壁面に沿って立ち上がる
立ち上がり部とにより全体として側面視略L字状に形成
したことを特徴としている。
急勾配盛土の壁面を形成する端部に配設される土留部材
を、略水平方向に延びて前記盛土内部に埋設される基部
と、この基部の端部から盛土の壁面に沿って立ち上がる
立ち上がり部とにより全体として側面視略L字状に形成
したことを特徴としている。
さらに、第3の請求項に係る発明は、同様に第1の請求
項に係る急勾配盛土の壁面を形成する端部に配設される
土留部材を、略水平方向に延びて前記盛土内部に埋設さ
れる基部と、この基部の両端部から盛土の壁面に沿って
立ち上がる立ち上がり部とにより全体として側面視略U
字状に形成したことを特徴としている。
項に係る急勾配盛土の壁面を形成する端部に配設される
土留部材を、略水平方向に延びて前記盛土内部に埋設さ
れる基部と、この基部の両端部から盛土の壁面に沿って
立ち上がる立ち上がり部とにより全体として側面視略U
字状に形成したことを特徴としている。
「作用」
この発明の急勾配盛土では、盛土内部に埋設される基部
と盛土の壁面に沿って立ち上がる立ち上がり部とを備え
た土留部材が配設されているので、土砂の側圧に対抗し
てその壁面形状を保持できると共に、この土留部材によ
り、土砂盛り上げ作業時において土砂の盛り上げ範囲を
規制できる。すなわち、土留部材は従来の盛土における
土嚢の作用を果たすため、土嚢を用いずとも安定した盛
土を実現することができる。
と盛土の壁面に沿って立ち上がる立ち上がり部とを備え
た土留部材が配設されているので、土砂の側圧に対抗し
てその壁面形状を保持できると共に、この土留部材によ
り、土砂盛り上げ作業時において土砂の盛り上げ範囲を
規制できる。すなわち、土留部材は従来の盛土における
土嚢の作用を果たすため、土嚢を用いずとも安定した盛
土を実現することができる。
また、この発明の急勾配盛土では壁面の傾斜は土留部材
の立ち上がり部が剛性を有していることにより任意に定
めることができ、従来のように土嚢を使用する盛土のよ
うに法面勾配を3分法(のり)以下としなければならな
いというような制限がなく、盛土端部勾配を垂直に施工
することも出来る。
の立ち上がり部が剛性を有していることにより任意に定
めることができ、従来のように土嚢を使用する盛土のよ
うに法面勾配を3分法(のり)以下としなければならな
いというような制限がなく、盛土端部勾配を垂直に施工
することも出来る。
さらに、この発明の急勾配盛土では、土留部材を巻いて
ジオテキスタイルが盛土内に埋設されており、ジオテキ
スタイルの持つ強度、剛性により盛土全体の剛性が高く
なり、沈下、変形等が有効に抑制されて盛土の安定性に
寄与すると共に、荷重分散効果に優れているので、この
面からも盛土の変形を有効に抑制する。
ジオテキスタイルが盛土内に埋設されており、ジオテキ
スタイルの持つ強度、剛性により盛土全体の剛性が高く
なり、沈下、変形等が有効に抑制されて盛土の安定性に
寄与すると共に、荷重分散効果に優れているので、この
面からも盛土の変形を有効に抑制する。
「実施例」
以下、この発明の実施例について図面を参照して′説明
する。
する。
第1図は、この発明の第1実施例である急勾配盛土を示
す図であり、これら図において、符号1全体で示される
ものは既存地盤G上に施工された盛土である。
す図であり、これら図において、符号1全体で示される
ものは既存地盤G上に施工された盛土である。
第1図は、この盛土1の端部たる壁面2がほぼ垂直壁面
に形成されるとともに、この壁面2に上下方向にほぼ重
畳された状態で第2図に示す土留部材3が配設され、こ
の土留部材3の後方には盛土材4が転圧された状態で敷
設されている状態を示している。
に形成されるとともに、この壁面2に上下方向にほぼ重
畳された状態で第2図に示す土留部材3が配設され、こ
の土留部材3の後方には盛土材4が転圧された状態で敷
設されている状態を示している。
この土留部材3は、第1図及び第2図に示すように、盛
土1の水平方向に延在してこの盛土1内に埋設された基
部5と、この基部5の一端から前記盛土1の壁面2に沿
って立ち上がる立ち上がり部6とにより、側面視略り字
状に形成されている。
土1の水平方向に延在してこの盛土1内に埋設された基
部5と、この基部5の一端から前記盛土1の壁面2に沿
って立ち上がる立ち上がり部6とにより、側面視略り字
状に形成されている。
従って、この実施例では基部5と立ち上がり部6とのな
す角(第2図中角度α )は略90″とされている。
す角(第2図中角度α )は略90″とされている。
但し、この角度σは必要とする盛土1の壁面2の勾配に
よって定まり、−股間な盛土の如く上方に向かうに従っ
て後方に傾斜する勾配であれば、角度σは鋭角となって
立ち上がり部6の上端はセットバックされた形状となる
。当然、角度αを鈍角として立ち上がり部6の上端をオ
ーバーハングさせた形状とすることも可能である。この
場合、第3図に示すように、立ち上がり部6の上端の位
置を揃えて全体として盛土1の壁面2を直立壁とするこ
とも可能であり、あるいは立ち上がり部6の上端とその
上方に積み上げられる土留部材3の立ち上がり部6の下
端とを揃えて設置することにより盛土1の壁面2を逆勾
配とすることも可能である。なお、第3図に示すように
立ち上がり部6の先端を揃えた場合、微視的には盛土1
の壁面は鋸歯状となるが、各土留部材3上部に形成され
る台部4aに流砂や雑草等の飛来植物種子等が堆積され
ることで将来的にはほぼ直立壁たる壁面2が得られる。
よって定まり、−股間な盛土の如く上方に向かうに従っ
て後方に傾斜する勾配であれば、角度σは鋭角となって
立ち上がり部6の上端はセットバックされた形状となる
。当然、角度αを鈍角として立ち上がり部6の上端をオ
ーバーハングさせた形状とすることも可能である。この
場合、第3図に示すように、立ち上がり部6の上端の位
置を揃えて全体として盛土1の壁面2を直立壁とするこ
とも可能であり、あるいは立ち上がり部6の上端とその
上方に積み上げられる土留部材3の立ち上がり部6の下
端とを揃えて設置することにより盛土1の壁面2を逆勾
配とすることも可能である。なお、第3図に示すように
立ち上がり部6の先端を揃えた場合、微視的には盛土1
の壁面は鋸歯状となるが、各土留部材3上部に形成され
る台部4aに流砂や雑草等の飛来植物種子等が堆積され
ることで将来的にはほぼ直立壁たる壁面2が得られる。
また、土留部材3の立ち上がり部6の高さは、土砂等の
盛土材4をまき出して転圧施工する一層厚分の高さの倍
数により決定されるのであるが、例えば15〜75cm
程度が適当である。一方、基部5の長さは任意であるが
、盛土材4がない状態で土留部材3が自立するだけの長
さを確保しておくことが望ましく、これより短い場合に
は後述するビン15等により仮止めする必要がある。ま
た、基部5の長さは、この基部5と盛土材4との間の摩
擦力により盛土材4の施工中の転圧による土庄に対抗さ
せるという見地からもある程度以上の長さであることが
望ましい。
盛土材4をまき出して転圧施工する一層厚分の高さの倍
数により決定されるのであるが、例えば15〜75cm
程度が適当である。一方、基部5の長さは任意であるが
、盛土材4がない状態で土留部材3が自立するだけの長
さを確保しておくことが望ましく、これより短い場合に
は後述するビン15等により仮止めする必要がある。ま
た、基部5の長さは、この基部5と盛土材4との間の摩
擦力により盛土材4の施工中の転圧による土庄に対抗さ
せるという見地からもある程度以上の長さであることが
望ましい。
土留部材3の基部5及び立ち上がり部6は、第2図に示
すように一体に形成されており、ガラス繊維等を主体と
する高強度繊維棒状体等が格子状に交叉されてなる、あ
るいは硬質プラスチックからなる格子状部材7の一部が
略直角に折曲された形状とされており、さらに折曲され
た立ち上がり部分に格子状部材7より目の細かいメツシ
ュ部材8が貼付されて立ち上がり部6が形成されている
。
すように一体に形成されており、ガラス繊維等を主体と
する高強度繊維棒状体等が格子状に交叉されてなる、あ
るいは硬質プラスチックからなる格子状部材7の一部が
略直角に折曲された形状とされており、さらに折曲され
た立ち上がり部分に格子状部材7より目の細かいメツシ
ュ部材8が貼付されて立ち上がり部6が形成されている
。
この格子状部材7は、それのみで施工中の転圧による盛
土材の側圧に耐えうる強度を持つ材質及び形状とされて
いる。但し、この条件を満足する以上は、土留部材3を
形成する格子状部材7の形状及び材質は任意であり、例
えば格子状部材7の開口部が三角形や六角形等四角形以
外の多角形に形成されたものでも良く、あるいはプラス
チック棒状体で格子状部材7を構成してもよいし、メタ
ルメンシュやパンチングメタルに防蝕処理を施したもの
で、格子状部材7を構成してもよい。
土材の側圧に耐えうる強度を持つ材質及び形状とされて
いる。但し、この条件を満足する以上は、土留部材3を
形成する格子状部材7の形状及び材質は任意であり、例
えば格子状部材7の開口部が三角形や六角形等四角形以
外の多角形に形成されたものでも良く、あるいはプラス
チック棒状体で格子状部材7を構成してもよいし、メタ
ルメンシュやパンチングメタルに防蝕処理を施したもの
で、格子状部材7を構成してもよい。
また、土留部材3の基部5の後端部には、第2図に示す
ように下方に屈曲する爪部9が形成されていると共に、
立ち上がり部6の上端部にも前方に屈曲する爪部10が
形成されている。
ように下方に屈曲する爪部9が形成されていると共に、
立ち上がり部6の上端部にも前方に屈曲する爪部10が
形成されている。
また、土留部材3の立ち上がり部6には、その内面に沿
って、盛土1の壁面2を緑化する目的で種子付シート1
1が設けられている。この種子付シート11は、第2図
に示すようにその上端がファスナー12等で立ち上がり
部6上端に止められるか、立ち上がり部6の上端部にお
いて前方に屈曲している爪部10に掛止されることで、
この立ち上がり部6に取り付けられている。この場合、
種子の成育を良好なものとする目的で、土留部材3の立
ち上がり部6の直後方にある盛土材4は植物育成に適し
た良質な土質を使用することが好ましい。この場合、盛
土lの壁面2を緑化する他の周知手段、例えば種子付マ
ットを立ち上がり部6の内面または外面に配設したり、
あるいは第4図に示すように、立ち上がり部6に植種窓
13を設け、この植種窓13に種子付袋、種付縄14等
を配設するような手段も好適に適用可能である。
って、盛土1の壁面2を緑化する目的で種子付シート1
1が設けられている。この種子付シート11は、第2図
に示すようにその上端がファスナー12等で立ち上がり
部6上端に止められるか、立ち上がり部6の上端部にお
いて前方に屈曲している爪部10に掛止されることで、
この立ち上がり部6に取り付けられている。この場合、
種子の成育を良好なものとする目的で、土留部材3の立
ち上がり部6の直後方にある盛土材4は植物育成に適し
た良質な土質を使用することが好ましい。この場合、盛
土lの壁面2を緑化する他の周知手段、例えば種子付マ
ットを立ち上がり部6の内面または外面に配設したり、
あるいは第4図に示すように、立ち上がり部6に植種窓
13を設け、この植種窓13に種子付袋、種付縄14等
を配設するような手段も好適に適用可能である。
土留部材3は、第1図に示すように、既存地盤Gあるい
は下方に位置する盛土材4に向けてUピン15あるいは
Lピンが打ち込まれることで、これら既存地盤Gあるい
は盛土材4への固定が図られている。このUビン15の
打ち込み個数及び打ち込み箇所は任意であるが、土留部
材3が前述の如く格子状部材7から形成されるときは、
その交叉部と交叉するようにUピン15を打ち込むこと
が好ましい。
は下方に位置する盛土材4に向けてUピン15あるいは
Lピンが打ち込まれることで、これら既存地盤Gあるい
は盛土材4への固定が図られている。このUビン15の
打ち込み個数及び打ち込み箇所は任意であるが、土留部
材3が前述の如く格子状部材7から形成されるときは、
その交叉部と交叉するようにUピン15を打ち込むこと
が好ましい。
さらに、この土留部材3には、第1図に示すようにその
外周にジオテキスタイル16が巻かれ、その一端部は前
記土留部材3の基部5に沿って盛土lの後方に略水平に
延設されていると共に、その他端部も土留部材3の立ち
上がり部6上端で盛土側へ水平に折り返されて盛土1の
後方に略水平に延設された後、盛土材4中に埋設されて
いる。
外周にジオテキスタイル16が巻かれ、その一端部は前
記土留部材3の基部5に沿って盛土lの後方に略水平に
延設されていると共に、その他端部も土留部材3の立ち
上がり部6上端で盛土側へ水平に折り返されて盛土1の
後方に略水平に延設された後、盛土材4中に埋設されて
いる。
また、前記土留部材3の基部5後端部にある爪部9はこ
のジオテキスタイル16に係合され、ジオテキスタイル
16そのものの施工中の水平移動を阻止して位置決めす
るようになっている。
のジオテキスタイル16に係合され、ジオテキスタイル
16そのものの施工中の水平移動を阻止して位置決めす
るようになっている。
この実施例では、ジオテキスタイル16として高分子材
料を格子状に成形したいわゆるファイバーグリッドを用
いている。
料を格子状に成形したいわゆるファイバーグリッドを用
いている。
次に、第5図ないし第8図を参照して、この発明の第1
実施例である盛土1を造成する方法について説明する。
実施例である盛土1を造成する方法について説明する。
■土留部材配設
第5図に示すように、盛土1を造成すべき既存地盤Gの
上面に、その壁面2となるべき部分に跨ってファイバー
グリッド16を敷設すると共に、このファイバーグリッ
ド16上に、その立ち上がり部6が盛土lの壁面2とな
る位置に土留部材3を配設し、Uピン15を打ち込む。
上面に、その壁面2となるべき部分に跨ってファイバー
グリッド16を敷設すると共に、このファイバーグリッ
ド16上に、その立ち上がり部6が盛土lの壁面2とな
る位置に土留部材3を配設し、Uピン15を打ち込む。
この配設作業は極めて簡単な作業である故、後述するブ
ルドーザ等の運転士あるいは誘導員が盛土打数ならしの
合間、すなわち盛土敷ならしの作業を行えない雨天時や
雨天後等に行っもよく、壁部の土嚢積を行うための重労
働作業員は特に必要としない。
ルドーザ等の運転士あるいは誘導員が盛土打数ならしの
合間、すなわち盛土敷ならしの作業を行えない雨天時や
雨天後等に行っもよく、壁部の土嚢積を行うための重労
働作業員は特に必要としない。
土留部材3の地盤Gへの固定が終了したら、土留部材3
前方に延びるファイバーグリッド16の一端部を持ち上
げてこれを立ち上がり部6に沿って屈曲させると共に、
立ち上がり部6上端にある爪部10にファイバーグリッ
ド16を引っ掛けておき、後述するファイバーグリッド
16の巻き込み作業を容易とする。
前方に延びるファイバーグリッド16の一端部を持ち上
げてこれを立ち上がり部6に沿って屈曲させると共に、
立ち上がり部6上端にある爪部10にファイバーグリッ
ド16を引っ掛けておき、後述するファイバーグリッド
16の巻き込み作業を容易とする。
なお、前述した種子付シート11の土留部材3への固定
作業は、土留部材3の地盤Gへの固定前に予め行ってお
いてもよく、あるいは地盤Gへの固定後に行ってもよい
。
作業は、土留部材3の地盤Gへの固定前に予め行ってお
いてもよく、あるいは地盤Gへの固定後に行ってもよい
。
■盛土材盛り上げ
第6図に示すように、土留部材3の後方に盛土材4を盛
り、土留部材3の基部5上方及び立ち上がり部6内方を
埋めるようにして所定高さだけこの盛土材4を盛り上げ
る。この盛土材4の盛り上げ高さであるが、転圧後にお
いてその上端が前記土留部材3の立ち上がり部6上端よ
り若干高い程度が好ましく、そのようにすれば盛土材4
が転圧されることによって土留部材3どうしが接触して
盛土材の不完全転圧施工といった事態を生ずるおそれか
ない。
り、土留部材3の基部5上方及び立ち上がり部6内方を
埋めるようにして所定高さだけこの盛土材4を盛り上げ
る。この盛土材4の盛り上げ高さであるが、転圧後にお
いてその上端が前記土留部材3の立ち上がり部6上端よ
り若干高い程度が好ましく、そのようにすれば盛土材4
が転圧されることによって土留部材3どうしが接触して
盛土材の不完全転圧施工といった事態を生ずるおそれか
ない。
また、盛土材4の敷ならし作業には周知慣用の手段が用
いられ、例えば土留部材3の後方にダンプトラックで運
ばれた盛土材4の小山を作り、これをブルドーザ等で土
留部材3に向って切り崩してゆくことで盛土材4を盛り
上げるような手段や、あるいは盛土材4を盛土施工現場
付近の地山からブルドーザ等の掘削数ならし用重機を使
用して直接切り崩して敷ならしを行うなどの手段が挙げ
られる。
いられ、例えば土留部材3の後方にダンプトラックで運
ばれた盛土材4の小山を作り、これをブルドーザ等で土
留部材3に向って切り崩してゆくことで盛土材4を盛り
上げるような手段や、あるいは盛土材4を盛土施工現場
付近の地山からブルドーザ等の掘削数ならし用重機を使
用して直接切り崩して敷ならしを行うなどの手段が挙げ
られる。
■盛土材転圧
第7図に示すように、立ち上がり部6上端に引っ掛けて
おいたファイバーグリッド16をこの立ち上がり部6上
端で後方に折り返して盛土材4上に敷設する。さらに、
この状態で、振動ローラ等の転圧機で盛土材4に転圧を
かけ、この盛土材4を所定の高さとする。
おいたファイバーグリッド16をこの立ち上がり部6上
端で後方に折り返して盛土材4上に敷設する。さらに、
この状態で、振動ローラ等の転圧機で盛土材4に転圧を
かけ、この盛土材4を所定の高さとする。
なお、この実施例ではジオテキスタイルはファイバーグ
リッド16を用いており、このファイバーグリッド16
には連続繊維が格子状に交叉されプラスチックでカバー
されて保護されているので、振動ローラ等により転圧さ
れてもファイバ−クリッド16内部の連続繊維が破断等
することがない。
リッド16を用いており、このファイバーグリッド16
には連続繊維が格子状に交叉されプラスチックでカバー
されて保護されているので、振動ローラ等により転圧さ
れてもファイバ−クリッド16内部の連続繊維が破断等
することがない。
従って、ファイバーグリッド16を後方に折り返。
した状態でこのファイバーグリッド16の上から転圧を
加えることも可能となる。
加えることも可能となる。
■土留部材積み上げ
第8図に示すように、転圧が終了した盛土材4上に、前
記工程■と同様の工程でファイバーグリッド16を敷設
し、土留部材3を積み上げる。以降は、■〜■の工程を
繰り返して、第1図に示すような盛土1を遺戒する。
記工程■と同様の工程でファイバーグリッド16を敷設
し、土留部材3を積み上げる。以降は、■〜■の工程を
繰り返して、第1図に示すような盛土1を遺戒する。
従って、以上のように構成された盛土1では、その内部
に埋設される基部5と盛土1の壁面2に沿って立ち上が
る立ち上がり部6とを備えた土留部材3が配設されてい
るので、盛土材4の側圧に対抗してその壁面2形状を保
持できると共に、この土留部材3により、盛土材4盛り
上げ作業時において盛土材4の盛り上げ範囲を規制でき
る。すなわち、土留部材3は従来の盛土における土嚢の
作用を果たすため、土嚢を用いずとも安定した盛土1構
造を実現することができる。
に埋設される基部5と盛土1の壁面2に沿って立ち上が
る立ち上がり部6とを備えた土留部材3が配設されてい
るので、盛土材4の側圧に対抗してその壁面2形状を保
持できると共に、この土留部材3により、盛土材4盛り
上げ作業時において盛土材4の盛り上げ範囲を規制でき
る。すなわち、土留部材3は従来の盛土における土嚢の
作用を果たすため、土嚢を用いずとも安定した盛土1構
造を実現することができる。
しかも、土留部材3は従来の土嚢と異なり、工場等にお
いて量産可能であり、さらに部材3を形成する材質を適
宜選択することにより土嚢と比較して飛躍的な軽量化を
図りうるので、現場における土嚢作成作業の省略及び運
搬・積み上げ作業などの重労働作業をなくすることによ
り省力化と施工性の向上を図ることができる。
いて量産可能であり、さらに部材3を形成する材質を適
宜選択することにより土嚢と比較して飛躍的な軽量化を
図りうるので、現場における土嚢作成作業の省略及び運
搬・積み上げ作業などの重労働作業をなくすることによ
り省力化と施工性の向上を図ることができる。
また、盛土の壁面を土嚢で支持する従来の構造では、土
嚢の積み上げの精度と安定性等の見地から、前述の如く
3分法(のり )以上の急勾配の高盛土は実現不可能で
あったが、この実施例の盛土1では壁面2の傾斜は土留
部材3の立ち上がり部6が剛性を有することにより任意
に定めることができ、従来の土嚢を使用する盛土のよう
に壁面の勾配に施工上の制限がないため、土嚢を用いた
盛土で実現し得なかった急勾配の盛土lを実現でき、第
1図に示すような直立壁状の盛土1であっても実現可能
である。
嚢の積み上げの精度と安定性等の見地から、前述の如く
3分法(のり )以上の急勾配の高盛土は実現不可能で
あったが、この実施例の盛土1では壁面2の傾斜は土留
部材3の立ち上がり部6が剛性を有することにより任意
に定めることができ、従来の土嚢を使用する盛土のよう
に壁面の勾配に施工上の制限がないため、土嚢を用いた
盛土で実現し得なかった急勾配の盛土lを実現でき、第
1図に示すような直立壁状の盛土1であっても実現可能
である。
さらに、この実施例の盛土1では、土留部材3を巻いて
ファイバーグリッド(ジオテキスタイル)16が盛土1
内に埋設されており、このファイバーグリッド16は、
前述の如く高強度、高剛性な材料であるため、盛土1全
体の剛性が高くなり、沈下、変形等が有効に抑制されて
盛土lの安定性に寄与すると共に、荷重分散効果に優れ
ているので、この面からも盛土1の変形を有効に抑制す
る。
ファイバーグリッド(ジオテキスタイル)16が盛土1
内に埋設されており、このファイバーグリッド16は、
前述の如く高強度、高剛性な材料であるため、盛土1全
体の剛性が高くなり、沈下、変形等が有効に抑制されて
盛土lの安定性に寄与すると共に、荷重分散効果に優れ
ているので、この面からも盛土1の変形を有効に抑制す
る。
しかも、7アイバーグリツド16を巻き込んだ状態で盛
土材4に転圧がかけられていることから、盛土材4の転
圧状態が高いレベルで保持される。
土材4に転圧がかけられていることから、盛土材4の転
圧状態が高いレベルで保持される。
よって、前述の土留部材3の作用とあいまって、急勾配
盛土、高盛土を実現することが可能となる。
盛土、高盛土を実現することが可能となる。
「他の実施例」
この発明の急勾配盛土及びこれに用いられる土留部材は
、その細部が前記実施例に限定されず、種々の変形例が
可能である。以下、この発明の他の実施例について説明
する。
、その細部が前記実施例に限定されず、種々の変形例が
可能である。以下、この発明の他の実施例について説明
する。
第9図ないし第1O図は、この発明の第2実施例である
盛土の構造を示す図である。なお、以下の説明において
、前記第1実施例と同一の構成要素については同一の符
号を付し、その説明を省略する。
盛土の構造を示す図である。なお、以下の説明において
、前記第1実施例と同一の構成要素については同一の符
号を付し、その説明を省略する。
この実施例の盛土1の構造と前記第1実施例の盛土の構
造との相違点はその壁面2に配設された土留部材3の形
状にある。
造との相違点はその壁面2に配設された土留部材3の形
状にある。
すなわち、第16図に示すように、土留部材3は、盛土
lの略水平方向に延在してこの盛土1内に埋設された基
部5と、この基部5の両端部から略垂直に立ち上がる一
対の立ち上がり部6.6とにより、側面視略U字状に形
成されている。具体的には、立ち上がり部6はプラスチ
ック等からなる枠体30、・・・が連設され、これら枠
体30.・・・に同様にプラスチック等からなるメツシ
ュ部材31が張設された構成となっており、一方、基部
5はこれら部材のうち枠体30のみを備えたような構成
となっている。従って、基部5は比較的大きな開口部を
有している。
lの略水平方向に延在してこの盛土1内に埋設された基
部5と、この基部5の両端部から略垂直に立ち上がる一
対の立ち上がり部6.6とにより、側面視略U字状に形
成されている。具体的には、立ち上がり部6はプラスチ
ック等からなる枠体30、・・・が連設され、これら枠
体30.・・・に同様にプラスチック等からなるメツシ
ュ部材31が張設された構成となっており、一方、基部
5はこれら部材のうち枠体30のみを備えたような構成
となっている。従って、基部5は比較的大きな開口部を
有している。
前記枠体30及びメツシュ部材31の形状及び材質は、
前記第1実施例の土留部材3を構成する格子状部材7及
びメツシュ部材8と同様に任意であり、材質としては金
属や高強度繊維強化棒状体等周知の材質が好適に適用可
能であるが、枠体30は、それのみで施工時の盛土材の
側圧に耐えうる強度を持つようにその材質及び形状が選
択されている。
前記第1実施例の土留部材3を構成する格子状部材7及
びメツシュ部材8と同様に任意であり、材質としては金
属や高強度繊維強化棒状体等周知の材質が好適に適用可
能であるが、枠体30は、それのみで施工時の盛土材の
側圧に耐えうる強度を持つようにその材質及び形状が選
択されている。
このような盛土1を遺戒する方法は、前記第1実施例に
示した方法と同様であるが、土留部材3がU字状に形成
されていることから、この内部に盛土材4を入れること
で、従来の土嚢を用いた工法の如く盛土lの壁面2部分
を先に遺戒し、この壁面2部分に向って盛土材4を均す
ような方法も用いることができる。また、この土留部材
3内部に入れられる盛土材4のみをその後方に盛られる
土砂と異なる性状の盛土材とすることも可能であり、例
えば土留部材3内部をソイルセメント等の強化充填材と
することで、盛土lの壁面2の安定性をより向上させる
こともできるし、植生用土を入れれば壁面の緑化工の施
工に良好となる。
示した方法と同様であるが、土留部材3がU字状に形成
されていることから、この内部に盛土材4を入れること
で、従来の土嚢を用いた工法の如く盛土lの壁面2部分
を先に遺戒し、この壁面2部分に向って盛土材4を均す
ような方法も用いることができる。また、この土留部材
3内部に入れられる盛土材4のみをその後方に盛られる
土砂と異なる性状の盛土材とすることも可能であり、例
えば土留部材3内部をソイルセメント等の強化充填材と
することで、盛土lの壁面2の安定性をより向上させる
こともできるし、植生用土を入れれば壁面の緑化工の施
工に良好となる。
従って、この実施例によっても、前記第1実施例と同様
の作用効果を得ることができる。
の作用効果を得ることができる。
次に、第11図ないし第13図を参照して、土留部月の
他の実施例について説明する。
他の実施例について説明する。
第11図に示す土留部材3は基部5及び立ち上がり部6
が共に板体で形成された側面視り字状の土留部材3であ
る。この板体を形成する材質は任意であり、金属、プラ
スチック等周知の材質が好適に適用可能である。但し、
前述したように、土留部材3は盛土材4からの側圧に耐
えうるような形状及び材質で形成されている必要がある
。また、盛土1の壁面2緑化のために設けられる種子付
シート11あるいは種子付マットは立ち上がり部6の内
面に貼付される。この場合に、この土留部材3には、盛
土材4からの水抜き穴を兼用した植生開口部のため貫通
孔44、・・・を多数穿設しておくことが好ましい。さ
らにはまた、ずれ止めのための凸状部42を基部5の下
面に設けたり、補強用のリブ43を形成しておくことが
好ましい。
が共に板体で形成された側面視り字状の土留部材3であ
る。この板体を形成する材質は任意であり、金属、プラ
スチック等周知の材質が好適に適用可能である。但し、
前述したように、土留部材3は盛土材4からの側圧に耐
えうるような形状及び材質で形成されている必要がある
。また、盛土1の壁面2緑化のために設けられる種子付
シート11あるいは種子付マットは立ち上がり部6の内
面に貼付される。この場合に、この土留部材3には、盛
土材4からの水抜き穴を兼用した植生開口部のため貫通
孔44、・・・を多数穿設しておくことが好ましい。さ
らにはまた、ずれ止めのための凸状部42を基部5の下
面に設けたり、補強用のリブ43を形成しておくことが
好ましい。
次に、第12図に示す土留部材3は、金属またはプラス
チック等により構成した補剛材40を側面視り字状に形
成して基部5及び立ち上がり部6を形成したような構成
の土留部材3であり、土留部材3内面に沿ってファイバ
ーグリッド16が巻かれ、このファイバーグリッド16
及び土留部材3で盛土材4の施工時の側圧に対抗しよう
とするものである。従って、この実施例ではファイバー
グリッド16は、盛土材4の流出を防止するために少な
くとも壁面部に当接する部分は目の細かい構成となって
いる。この場合、目の荒い7アイバーグリツド16の内
面に目の細かいメツシュ材8を張り付けたものを使用し
てもよい。また、図示例のものでは、補剛材40をいわ
ゆる7オーク状に形成することにより複数本を一体化さ
せ、補剛材40を転用する際の引き抜き作業の効率向上
が図れるものとなっている。
チック等により構成した補剛材40を側面視り字状に形
成して基部5及び立ち上がり部6を形成したような構成
の土留部材3であり、土留部材3内面に沿ってファイバ
ーグリッド16が巻かれ、このファイバーグリッド16
及び土留部材3で盛土材4の施工時の側圧に対抗しよう
とするものである。従って、この実施例ではファイバー
グリッド16は、盛土材4の流出を防止するために少な
くとも壁面部に当接する部分は目の細かい構成となって
いる。この場合、目の荒い7アイバーグリツド16の内
面に目の細かいメツシュ材8を張り付けたものを使用し
てもよい。また、図示例のものでは、補剛材40をいわ
ゆる7オーク状に形成することにより複数本を一体化さ
せ、補剛材40を転用する際の引き抜き作業の効率向上
が図れるものとなっている。
このように、前記第11第2実施例の如く7アイバーグ
リツド16は土留部材3の外周に巻かれるのみならず内
周に巻かれてもよく、このように土留部材3の内周にフ
ァイバーグリッド16を巻けば、盛土1造成後に土留部
材3のみを引き抜いて他の盛土1造成に転用することが
可能となる。
リツド16は土留部材3の外周に巻かれるのみならず内
周に巻かれてもよく、このように土留部材3の内周にフ
ァイバーグリッド16を巻けば、盛土1造成後に土留部
材3のみを引き抜いて他の盛土1造成に転用することが
可能となる。
いうまでもなく、引き抜かずに設置したままの設計とし
てもよい。また、補剛材40のみで強度不足の場合には
、第13図に示すようにこの補剛材40間に板状体41
.41を設けたような板状の土留部材3を用いればよい
。ちなみに、図示例のもでは、基部5における板状体4
1を後端部に向かうに従って先細りとなるように構成し
、補剛材40の引き抜きが容易に行えるようになってい
る。
てもよい。また、補剛材40のみで強度不足の場合には
、第13図に示すようにこの補剛材40間に板状体41
.41を設けたような板状の土留部材3を用いればよい
。ちなみに、図示例のもでは、基部5における板状体4
1を後端部に向かうに従って先細りとなるように構成し
、補剛材40の引き抜きが容易に行えるようになってい
る。
なお、前述の例ではジオテキスタイルとしてファイバー
グリッド16を用いたものとして説明したが、この発明
の盛土の構造ではこれに限らずポリマーグリッド、ジオ
ネット、ジオファブリック等周知慣用のジオテキスタイ
ルが好適に□適用可能である。
グリッド16を用いたものとして説明したが、この発明
の盛土の構造ではこれに限らずポリマーグリッド、ジオ
ネット、ジオファブリック等周知慣用のジオテキスタイ
ルが好適に□適用可能である。
「発明の効果」
以上詳細に説明したように、この発明によれば、盛土の
壁面を形成する端部に土留部材を配設し、この土留部材
を前記盛土内部に略水平方向に延在されて埋設された基
部と、この基部から盛土の壁面に沿って立ち上がる立ち
上がり部とを備えたものとし、しかも、前記盛土の端部
に、前記土留部材の基部及び立ち上がり部に沿って延在
し、かつ、この立ち上がり部上端から前記盛土内方に折
り返されることで全体としてこの盛土内部に埋設された
ジオテキスタイルを配設したような急勾配盛土を構成し
t;ので、この土留部材が従来の盛土における土嚢の作
用を果たすため、土嚢を用いずとも安定した盛土を実現
することができる。しかも、土留部材は従来の土嚢と異
なり、工場等において量産可能であり、さらに部材を形
成する材質を適宜選択することにより飛躍的な軽量化を
図りうるので、現場における土嚢作成作業の省略及び運
搬・積み上げ作業の簡略化により施工性の向上を図るこ
とができる。
壁面を形成する端部に土留部材を配設し、この土留部材
を前記盛土内部に略水平方向に延在されて埋設された基
部と、この基部から盛土の壁面に沿って立ち上がる立ち
上がり部とを備えたものとし、しかも、前記盛土の端部
に、前記土留部材の基部及び立ち上がり部に沿って延在
し、かつ、この立ち上がり部上端から前記盛土内方に折
り返されることで全体としてこの盛土内部に埋設された
ジオテキスタイルを配設したような急勾配盛土を構成し
t;ので、この土留部材が従来の盛土における土嚢の作
用を果たすため、土嚢を用いずとも安定した盛土を実現
することができる。しかも、土留部材は従来の土嚢と異
なり、工場等において量産可能であり、さらに部材を形
成する材質を適宜選択することにより飛躍的な軽量化を
図りうるので、現場における土嚢作成作業の省略及び運
搬・積み上げ作業の簡略化により施工性の向上を図るこ
とができる。
また、盛土の壁面を土嚢で支持する従来の構造では、土
嚢の積み上げの安定性等の見地から、前述の如く3分法
(のり )以上の急勾配の盛土は実現不可能であったが
、この発明の盛土の構造では壁面の傾斜は土留部材の立
ち上がり部が剛性を有していることにより任意に定める
ことができ、従来のような土嚢を使用する盛土のように
3分法(のり)以下としなければならないといつl;制
限がないため、土嚢を用いた盛土で実現し得なかった急
勾配の高盛土を実現できる。
嚢の積み上げの安定性等の見地から、前述の如く3分法
(のり )以上の急勾配の盛土は実現不可能であったが
、この発明の盛土の構造では壁面の傾斜は土留部材の立
ち上がり部が剛性を有していることにより任意に定める
ことができ、従来のような土嚢を使用する盛土のように
3分法(のり)以下としなければならないといつl;制
限がないため、土嚢を用いた盛土で実現し得なかった急
勾配の高盛土を実現できる。
さらに、この発明の急勾配盛土′では、土留部材を巻い
てジオテキスタイルが盛土内に埋設されているので、ジ
オテキスタイルの有する強度、剛性により壁面の安定が
良く、このため盛土全体の剛性が高くなり、沈下、変形
等が有効に抑制されて盛土の安定性に寄与すると共に、
荷重分散効果に優れているので、この面からも盛土の壁
面の変形を有効に抑制して、用地の有効利用に寄与する
。
てジオテキスタイルが盛土内に埋設されているので、ジ
オテキスタイルの有する強度、剛性により壁面の安定が
良く、このため盛土全体の剛性が高くなり、沈下、変形
等が有効に抑制されて盛土の安定性に寄与すると共に、
荷重分散効果に優れているので、この面からも盛土の壁
面の変形を有効に抑制して、用地の有効利用に寄与する
。
第1図ないし第2図はこの発明の第1実施例である急勾
配盛土を示す図であって、第1図はその全体構成を示す
断面図、第2図は土留部材のみを取り出して示した斜視
図、83図は盛土の壁面構造の一例を示す断面図、第4
図は土留部材の他の例を示す斜視図、第5図ないし第8
図はこの発明の第1実施例である急勾配盛土を遺戒する
方法を説明するための工程図、第9図ないし第10図は
この発明の第2実施例である急勾配盛土を示す図であっ
て、第9図は全体構成を示す断面図、第10図は土留部
材のみを取り出して示した斜視図、第11図ないし第1
3図は土留部材の他の例を示す斜視図である。 1・・・・・・盛土、 2・・・・・・壁面、3・・
・・・・土留部材、 4・・・・・・盛土材、5・
・・・・・基部、 6・・・・・・立ち上がり部、
16・・・・・・ファイバーグリッド (ジオテキスタイル )。
配盛土を示す図であって、第1図はその全体構成を示す
断面図、第2図は土留部材のみを取り出して示した斜視
図、83図は盛土の壁面構造の一例を示す断面図、第4
図は土留部材の他の例を示す斜視図、第5図ないし第8
図はこの発明の第1実施例である急勾配盛土を遺戒する
方法を説明するための工程図、第9図ないし第10図は
この発明の第2実施例である急勾配盛土を示す図であっ
て、第9図は全体構成を示す断面図、第10図は土留部
材のみを取り出して示した斜視図、第11図ないし第1
3図は土留部材の他の例を示す斜視図である。 1・・・・・・盛土、 2・・・・・・壁面、3・・
・・・・土留部材、 4・・・・・・盛土材、5・
・・・・・基部、 6・・・・・・立ち上がり部、
16・・・・・・ファイバーグリッド (ジオテキスタイル )。
Claims (3)
- (1)盛土の壁面を形成する端部に、前記盛土内部に略
水平方向に延在して埋設された基部と、この基部から盛
土の壁面に沿って立ち上がる立ち上がり部とを備えてな
る土留部材が配設され、しかも、前記盛土の端部には、
前記土留部材の基部及び立ち上がり部に沿って延在し、
かつ、この立ち上がり部上端から前記盛土内方に折り返
されることで全体としてこの盛土内部に埋設されたジオ
テキスタイルが配設されてなる急勾配盛土。 - (2)盛土の壁面を形成する端部に配設される土留部材
であって、この土留部材は略水平方向に延びて前記盛土
内部に埋設される基部と、この基部の端部から盛土の壁
面に沿って立ち上がる立ち上がり部とにより全体として
側面視略L字状に形成されたことを特徴とする急勾配盛
土に用いられる土留部材。 - (3)盛土の壁面を形成する端部に配設される土留部材
であって、この土留部材は略水平方向に延びて前記盛土
内部に埋設される基部と、この基部の両端部から盛土の
壁面に沿って立ち上がる立ち上がり部とにより全体とし
て側面視略U字状に形成されたことを特徴とする急勾配
盛土に用いられる土留部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19458389A JPH0359220A (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | 急勾配盛土及びこれに用いられる土留部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19458389A JPH0359220A (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | 急勾配盛土及びこれに用いられる土留部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0359220A true JPH0359220A (ja) | 1991-03-14 |
Family
ID=16326960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19458389A Pending JPH0359220A (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | 急勾配盛土及びこれに用いられる土留部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0359220A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06322769A (ja) * | 1993-05-15 | 1994-11-22 | Nisshoku Corp | 補強土工法 |
KR20030062149A (ko) * | 2002-01-16 | 2003-07-23 | 주식회사 화광건설 | 절개지 법면 구조체 성형용 형틀 |
KR100454740B1 (ko) * | 2002-01-16 | 2004-11-05 | 주식회사 화광건설 | 암절개지의 법면 구조체 시공방법 |
KR100601894B1 (ko) * | 2006-04-04 | 2006-07-19 | 주식회사 한국종합건축사사무소 | 건축단지 비탈면 슬라이딩 차단시설 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0351425A (ja) * | 1989-07-18 | 1991-03-05 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 盛土形成方法および形成材料 |
JPH0355316A (ja) * | 1989-07-20 | 1991-03-11 | Nisshin Sangyo Kk | 急傾斜面における盛土補強工法及びこれに使用する植生柵状体 |
-
1989
- 1989-07-27 JP JP19458389A patent/JPH0359220A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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