JPH0337546B2 - - Google Patents
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- JPH0337546B2 JPH0337546B2 JP58028499A JP2849983A JPH0337546B2 JP H0337546 B2 JPH0337546 B2 JP H0337546B2 JP 58028499 A JP58028499 A JP 58028499A JP 2849983 A JP2849983 A JP 2849983A JP H0337546 B2 JPH0337546 B2 JP H0337546B2
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- DKYBVKMIZODYKL-UHFFFAOYSA-N 1,3-diazinane Chemical compound C1CNCNC1 DKYBVKMIZODYKL-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
- 238000005903 acid hydrolysis reaction Methods 0.000 claims 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims 1
- -1 1,5-diprotected-1,5,10-triazadecane Chemical class 0.000 abstract 2
- 239000000543 intermediate Substances 0.000 abstract 2
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract 1
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 abstract 1
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D209/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D209/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
- C07D209/44—Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles
- C07D209/48—Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3, e.g. phthalimide
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は抗腫瘍作用などを有するスパガリンな
どの合成中間体として有用な化合物の製造法を提
供するものである。 〔従来の技術〕 スパガリン(Spergualin)は微生物の培養液よ
り単離された、抗腫瘍作用を有する物質であり
(T.Takeuchi et al.,J.Antibiotics,34,1619
(1981)参照)、下記の構造式を有し(H.
Umezawa et al.,J.Antibiotics,34,1622
(1981)参照)、1,5−ジ−tert−ブトキシカル
ボニル−1,5,10−トリアザデカンから合成さ
れた(S.Kondo et al.,J.Antibiotics,34,1625
(1981)参照)。 従来、この1,5−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカンは次の反応式
に従つて6工程で合成された。 すなわち、3−アミノプロパノール(A)をtert−
ブチル4,6−ジメチルピリミジン−2−イルチ
オールカルボネートでtert−ブトキシカルボニル
(Boc)化して(B)とし、(B)にp−トルエンスルホ
ニル(Tos)クロリドを作用させて(C)とし、続い
て臭化リチウムを作用させて、(D)とし、これとベ
ンジルオキシカルボニル(Z)アミノブチルアミ
ンとを反応させて(E)に導き、再びtert−ブチル
4,6−ジメチルピリミジン−2−イルチオール
カルボネートでBoc化して(F)とし、5%パラジウ
ム−炭酸バリウムで接触還元して1,5−ジ−
tert−ブトキシカルボニル−1,5,10−トリア
ザデカン(G)を合成した。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記(G)の化合物は スペルミジン(NH2(CH2)3NH(CH2)4NH2)の
1位及び5位のみを合物であり、もしスペルミジ
ンから直接1位及び5位のみを保護した化合物を
得ることができれば一番単純である。しかしスペ
ルミジンは1及び10位にフリーのアミノ基を、5
位にはフリーのイミノ基を有するため、直接この
スペルミジンの1及び5位のみを保護することは
できない。そこで従来法では1位及び5位の保護
基とは異なつた手段ではずせる保護基を10位に導
入するために、3−アミノ−プロパノールから上
記のように5工程をかけて化合物(F)を合成した。 上記従来の方法は反応工程が長く、工業的な生
産に適さない。そこで本発明者らはこの1,5−
ジ保護−1,5,10−トリアザデカンの製造法に
関して鋭意検討した結果、本発明を完成するに至
つた。 〔課題を解決するための手段〕 しかるに本発明は公知の1−(4−アミノブチ
ル)−ヘキサヒドロピリミジン (式(1):
どの合成中間体として有用な化合物の製造法を提
供するものである。 〔従来の技術〕 スパガリン(Spergualin)は微生物の培養液よ
り単離された、抗腫瘍作用を有する物質であり
(T.Takeuchi et al.,J.Antibiotics,34,1619
(1981)参照)、下記の構造式を有し(H.
Umezawa et al.,J.Antibiotics,34,1622
(1981)参照)、1,5−ジ−tert−ブトキシカル
ボニル−1,5,10−トリアザデカンから合成さ
れた(S.Kondo et al.,J.Antibiotics,34,1625
(1981)参照)。 従来、この1,5−ジ−tert−ブトキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカンは次の反応式
に従つて6工程で合成された。 すなわち、3−アミノプロパノール(A)をtert−
ブチル4,6−ジメチルピリミジン−2−イルチ
オールカルボネートでtert−ブトキシカルボニル
(Boc)化して(B)とし、(B)にp−トルエンスルホ
ニル(Tos)クロリドを作用させて(C)とし、続い
て臭化リチウムを作用させて、(D)とし、これとベ
ンジルオキシカルボニル(Z)アミノブチルアミ
ンとを反応させて(E)に導き、再びtert−ブチル
4,6−ジメチルピリミジン−2−イルチオール
カルボネートでBoc化して(F)とし、5%パラジウ
ム−炭酸バリウムで接触還元して1,5−ジ−
tert−ブトキシカルボニル−1,5,10−トリア
ザデカン(G)を合成した。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記(G)の化合物は スペルミジン(NH2(CH2)3NH(CH2)4NH2)の
1位及び5位のみを合物であり、もしスペルミジ
ンから直接1位及び5位のみを保護した化合物を
得ることができれば一番単純である。しかしスペ
ルミジンは1及び10位にフリーのアミノ基を、5
位にはフリーのイミノ基を有するため、直接この
スペルミジンの1及び5位のみを保護することは
できない。そこで従来法では1位及び5位の保護
基とは異なつた手段ではずせる保護基を10位に導
入するために、3−アミノ−プロパノールから上
記のように5工程をかけて化合物(F)を合成した。 上記従来の方法は反応工程が長く、工業的な生
産に適さない。そこで本発明者らはこの1,5−
ジ保護−1,5,10−トリアザデカンの製造法に
関して鋭意検討した結果、本発明を完成するに至
つた。 〔課題を解決するための手段〕 しかるに本発明は公知の1−(4−アミノブチ
ル)−ヘキサヒドロピリミジン (式(1):
【式】)にフタリ
ル化剤を反応させて得ることができる1−(4−
フタルイミノブチル)ヘキサヒドロピリミジンを
原料とし、酸加水分解することにより、10位のみ
がフタリル基で保護された10−フタリル−1,
5,−10−トリアザデカンとすることができるも
ので、この化合物の1位及び5位をフタル基以外
の保護基で保護すれば、10位のフタリル基のみを
選択的に除去できる10−フタリル−1,5,−ジ
保護−1,5,10−トリアザデカンとすることが
できるものである。(10位のフタリル基は有機溶
媒中でヒドラジンを反応させることで選択的に脱
離できる。)即ち、本発明を使用すれば、公知化
合物の1−(4−アミノブチル)ヘキサヒドロピ
リミジンから、(1)アミノ基のフタリルによる保
護、(2)酸加水分解及び(3)アミノ基の保護という極
めてシンプルな3工程だけで、10位の保護基のみ
を選択的にはずすことができる10−フタリル−
1,5,−ジ保護−1,5,10−トリアザデカン
とすることができるものである。 本発明をより詳しく説明すると、下記式(2) で示される1−(4−フタルイミノブチル)ヘキ
サヒドロピリミジン酸加水分解することにより下
記式(3) で示される10−フタリル−1,5,10−トリアザ
デカンもしくはその塩を製造するものである。 本発明で得られる上記10−フタリル−1,5,
10−トリアザデカンはその1位及び5位を保護
し、下記一般式() (式中R1およびR2はフタリル基以外のアミノ
保護基を示す。) で表される10−フタリル1,5,−ジ保護−1,
5,10−トリアザデカンを得、これにヒドラジン
類を作用させることによりフタリル基を除去し、
下記一般式 (式中R1およびR2は前記に同じである。) で表わされる1,5−ジ保護−1,5,10−トリ
アザデカンを得ることができる。 一般式()
の化合物において、R1およびR2はフタリル基以
外のアミノ保護基り、同一でも異つてもよく、例
えば、アラルコキシカルボニル基およびアルコキ
シカルボニル基があげられ、これらの基における
フエニル基、アラルキル基は置換基を有してもよ
く、フエニル基上の置換基としてはハロゲン原
子、ニトロ基などがあげられ、アルキル基におけ
る置換基としてはハロゲン原子をあげることがで
きる。 好ましい保護基としては、ベンジルオキシカル
ボニル基またはフエニル基上に低級アルコキシ
基、ハロゲン原子、ニトロ基等の置換基を有する
ベンジルオキシカルボニル基例えば、p−メトキ
シベンジルカルボニル基、p−クロルベンジルオ
キシカルボニル基、p−ブロムベンジルオキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル基、およびtert−アルコキシカルボニル基例え
ばtert−ブトキシカルボニル基またはtert−ペン
トキシカルボニル基などがあげられる。一般式
()の化合物の具体的な代表例としては、 10−フタリル−1,5−ジベンジルオキシカル
ボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−フタリル−1,5−ジ−p−メトキシベン
ジルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデ
カン 10−フタリル−1,5−ジ−p−クロルベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 10−フタリル−1,5−ジ−p−プロムベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 10−フタリル−1,5−ジ−p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 10−フタリル−1,5−ジ−tert−ブトキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−フタリル−1,5−ジ−tert−ペントキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−フタリル−1−tert−ブトキシカルボニル
−5−ベンジルオキシカルボニル−1,5,10−
トリアザデカン 10−フタリル−1−ベンジルオキシカルボニル
−5−tert−ブトキシカルボニル−1,5,10−
トリアザデカン などがあげられる。 フタリル基の除去法としては、公知の方法(例
えば、赤堀四郎、金子武夫、成田耕造編:タンパ
ク質化学1、アミノ酸・ペプチド、共立出版、昭
和44年;泉屋信夫、加藤哲夫、大野素徳、青柳東
彦著:ペプチド合成、丸善、昭和50年;E.
Schrder and K.Lu¨bke:The Peptides,
Academic Press,New York,1965:E.
Wu¨sch:Methoden der Organishen Chemie
(Houben−Weyl)、Synthese von Peptiden,
Georg Thieme Verlag Stuttgart,1974;M.
Bodanszky and M.A.Ondetti:Peptide
Synthesis,Interscience Publishers,New
York,1976などに記載の除去法)を全て使用す
ることができる。具体的には通常有機溶媒もしく
は含水有機溶媒中、一般式()の化合物にヒド
ラジン類を作用させることによりフタリル基を除
去することができる。 使用される有機溶媒もしくは含水有機溶媒は特
に制限がないが、例えば炭素数1ないし4の低級
アルコール(メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、n−ブタノールなど)、
エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサンな
ど)、芳香族有機溶媒(ベンゼン、トルエン、キ
シレンなど)との混合溶媒、などをあげることが
できる。 ヒドラジン類としては、ヒドラジン、抱水ヒド
ラジン、ヒドラジンの有機酸塩または無機酸塩、
メチルヒドラジンなどの低級アルキルヒドラジ
ン、フエニル基ヒドラジンなどをあげることがで
きる。 フタリル基の好ましい除去方法としてはメタノ
ール、エタノールのような低級アルコール類中ヒ
ドラジン、ヒドラジンヒドラート、酢酸ヒドラジ
ン類を作用させることにより除去するのが好まし
い。 ヒドラジン類の使用量はフタリル化合物に対し
て、1当量以上であれば特に制限はないが、1〜
5当量程度使用するのが好ましい。 反応温度は通常室温以上好ましくは50℃以上溶
媒の沸点迄の範囲で行うのが好ましい。 反応液からの一般式()の1,5−ジ保護−
1,5,10−トリアザデカンの単離も公知の方法
で行うことができる。例えば、エタノール中ヒド
ラジンを作用させてフタリル基を除去した場合、
反応液を減圧で濃縮乾燥し、残渣に水を加え、塩
酸でPHを2ないし3に調整し、不溶物を別し、
液を水酸化ナトリウム水溶液でPH10に調整後酢
酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥剤を別し、液
を減圧で濃縮することにより一般式()の化合
物を単離することができる。 また、次の反応に支障のない場合は反応液の
まゝ次の反応に使用することができる。 かくして得られる一般式()の1,5−ジ保
護−1,5,10−トリアザデカンの具体的な代表
例としては 1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン 1,5,−ジ−p−メトキシベンジルオキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−p−クロルベンジルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−p−プロムベンジルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−tert−ペントキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン 1−tert−ブトキシカルボニル−5−ベンジル
オキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 1−ベンジルオキシカルボニル−5−tert−ブ
トキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン などがあげられる。 一般式()おいて置換基R1とR2が同一であ
る化合物はスペルミジンにホルマリンを反応させ
て得られる公知の1−(4−アミノブチル)ヘキ
サヒドロピリミジン(1)から本発明を利用して次の
反応式に従つて3工程で合成することができる。 (式中R1は前記と同じ意味を示す。) すなわち、(1)に例えばフタリル化剤としてN−
エトキシカルボニルフタルイミドを作用させて1
−(4−フタルイミノブチル)ヘキサヒドロピリ
ミジン(2)を得、続いて塩酸で加水分解して10−フ
タリル−1,5,10−トリアザデカン(3)にに導
き、さらにアミノ基の保護剤を作用させて一般式
()の化合物においてR1とR2が同一である化合
物(4)を合成することができる。 また一般式()において置換基R1とR2が異
なる化合物は次の反応式に従つて10−フタリル−
1,5,10−トリアザデカン(3)より2工程で合成
することができる。 (式中R1およびR2は前記に同じである。) すなわち10−フタリル−1,5,10−トリアザ
デカンにクラウンエーテル(例えば18−Crown
−6)を加え1級アミノ基の可逆的な保護を行
い、R2化試薬を2級アミノ基に反応させて10フ
タリル−5−保護−トリアザデカン(5)とし、次に
クラウンエーテルを除いた後R1化試薬を反応さ
せることにより、一般式()にお 以下本発明を実施例及び参考例において具体的
に説明する。 なお、参考例中に記載した薄層クロマトグラフ
イー(TLC)のRf値はシリカゲル(シリカゲル
60F254、厚さ0.25mmプレート;メルク社製)ある
いはアルミナ(アルミニウムオキシド60F254、厚
さ0.25mmプレート;メルク社製)を用い、参考例
に記載の展開溶媒で約8cm展開し、原点から目的
物のスポツトの中心までの距離を原点から展開溶
媒の先端までの距離で割つて算出した。検出は
UV(2537Å)、ニンヒドリンを用いて行つた。 実施例 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン・
2塩酸塩の合成 (1) スペルミジン290g(2.00mol)を500mlの水に
溶解し、氷水冷却下37%ホルマリン水溶液
162g(2.00mol)を添加し、室温にて一夜攪拌
反応させる。反応液を減圧濃縮し、残渣を減圧
蒸留する。Bp.90−92℃/2mmHgの留分を集
めると、半透明針状晶の1−(4−アミノブチ
ル)ヘキサヒドロピリミジン263g(収率83.8%)
が得られる。 Mp 39−42℃ NMR(CDCl3) δ=1.1−1.9(m,9H),2.0−2.4(m,2H),
2.4−3.0(m,6H),3.34(s,2H). IR(KBr) ν(cm-1)=3315,3265,3215,2940,1620,
1465,1375,1300,1235,1205,1155,
1100,1000. (2) 1−(4−アミノブチル)ヘキサヒドロピリ
ミジン55.0g(350mmol)をジメチルスルホキシ
ド580mlに溶解し、ここに冷却下氷酢酸42.0g
(700mmol)を加え、次いでN−エトキシカル
ボニルフタルイミド92.0g(420mmol)を添加し
て室温にて一夜攪拌反応させる。反応液を真空
ポンプを用いて減圧濃縮する。得られた1−
(4−フタルイミノブチル)ヘキサヒドロピリ
ミジン〔NMR(CDCl3)δ=1.1〜1.9(m,
7H),2.0〜3.0(m,6H),3.34(s,2H),3.5
〜3.9(m,2H),7.4〜7.9(m,4H)〕を蒸留水
200mlに溶かし濃塩酸でPH1.0に調整した後、再
び減圧濃縮する。残渣をエタノールから再結晶
することにより、淡黄色結晶の10−フタリル−
1,5,10−トリアザデカン2塩酸塩46.9g(収
率38.5%)が得られる。 Mp. 244−246℃ NMR(D2O) δ=1.5−2.0(b,4H),2.0−2.5(m,2H),
2.9−.5(b,6H),3.5−3.9(b,2H),
7.77(s,2H). IR(KBr) ν(cm-1)=3430,2930,1775,17101465,
1435,1400,1380,1050. 参考例 1 (イ) 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン
2塩酸塩27.9g(80.0mmol)をクロロホルム300
mlに懸濁し、ベンジルS−4,6−ジメチルピ
リミジン−2−イルチオカルボネート43.9g
(160mmol)及びトリエチルアミン17.8g
(176mmol)を添加し、室温にて6時間攪拌反
応させる。反応液を1N塩酸、次いで食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧濃縮すると、淡黄色油状物の10−フタリル
−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン43.1g(収率定量的)が
得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.3−2.1(b,6H),1.9−3.9(m,8H),
5.1(s,4H),7.30,7.33(s,s,10H),
7.73(m,4H). IR(Neat) ν(cm-1)=3350,2950,1770,1720,1525,
1525,1395,1245,1150,1040,715,690. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v) Rf=0.4(シリカゲルプレート) (ロ) 10−フタリル−1,5−ジベンジルオキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン31.3g
(57.6mmol)をエタノール600mlに溶解し80%
抱水ヒドラジン18.2g(291mmol)を添加し、一
夜加熱還流させる。析出した結晶をろ別し、ろ
液を減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル300mlに
溶かし、希塩酸で目的物を抽出しこの水層を酢
酸エチルで洗浄した後、炭酸ナトリウムを加え
PH10に調整する。生じた油状物を酢酸エチル
500mlを用い抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧濃縮する
と、淡黄色油状物の1,5−ジベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン
20.1g(収率84.8%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.0−2.3(b,8H),2.3−2.9(b,2H),
2.9−3.5(m,6H)5.05(s,2H),5.07(s,
2H),5.1−6.1(b,1H),7.30(s,10H). IR(Neat) ν(cm-1)=3340,3335,2940,1695,1530,
1475,1450,1420,1245. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v) Rf=0.1(シリカゲルプレート),0.4(アルミ
ナプレート). 参考例 2 (イ) 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン
2塩酸塩2.85g(8.18mmol)をクロロホルム40
mlに懸濁し、p−メトキシベンジルS−4,6
−ジメチルピリミジン−2−イルチオカルボネ
ート5.48g(18.0mmol)及びトリエチルアミン
1.82g(18.0mmol)を添加し、室温で6時間攪
拌反応させる。反応液を0.5N塩酸及び食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
減圧濃縮すると、淡黄色油状物の10−フタリ
ル.1,5−ジ−P−メトキシベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン
4.70g(収率95.1%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.3−2.0(b,6H),2.8−3.5(b,6H),
3.5−3.9(b,2H),3.78(s,6H),5.00(s,
4H),7.1−7.5(m,4H),7.5−8.0(m,4H). FR(Neat) ν(cm-1)=3370,2945,1770,1700,1615,
1590,1515,1400,1250,1035,825,755,
725. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモア
水=10:1:0.15v/v) Rf=0.8(シリカゲルプレート) (ロ) 10−フタリル−1,5−ジ−p−メトキベン
ジルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザ
デカン1.00g(1.66mmol)をエタノール30mlに
溶解し、80%抱水ヒドラジン0.530g
(8.47mmol)を添加し、一夜加熱還流させる。
析出した結晶をろ別し、ろ液を減圧濃縮する。
残渣を酢酸エチル50mlに溶解し、不溶物をろ別
後、蒸留水50mlを加え攪拌下リン酸を加えPHを
5に調整する。水層を分離し、炭酸ナトリウム
を加えて、PHを10に調整し、酢酸エチルで再抽
出する。酢酸エチル層を蒸留水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮すると淡
黄色油状物として1,5−ジ−p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル−1,5,10−トリア
ザデカン0.550g(収率72.4%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.0−2.0(m,8H),2.4−2.8(t,2H,
J=6Hz),2.9−3.6(m,6H),3.80(s,
6H),5.03(s,4H),5.2−5.8(b,1H),
6.6−7.0(m,4H),7.1−7.5(m,4H). IR(Neat) ν(cm-1)=3350,2940,1690,1615,1590,
1515,1305,1245,1175,1020,825. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v/v) Rf=0.7(アルミナ). 参考例 3 (イ) 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン
2塩酸塩502mg(1.44mmol)をクロロホルム15
mlに溶解し、tert−ブチル S−4,6−ジメ
チルピリミジン−2−イルチオカルボネート
762mg(3.17mmol)及びトリエチルアミン321
mg(3.17mmol)を添加し、室温にて一夜攪拌
反応させる。反応液を5%リン酸、次いで食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、減圧濃縮すると、淡黄色油状物の10−フ
タリル−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカル
ボニル−1,5,10−トリアザデカン602mg
(収率88.0%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.1−2.0(b,6H),1.47(s,18H),2.7
−3.5(b,6H),3.5−3.9(t,2H,J=6.0
Hz),4.6−5.4(b,1H),7.5−8.0(m,4H). IR(Neat) ν(cm-1)=3350,2975,2930,1770,1700,
1580,1365,1250,1165,1040,750,715. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=9:1:0.15v/v) Rf=0.8(シリカゲルプレート). (ロ) 10−フタリル−1,5−ジ−tert−ブチルオ
キシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン
550mg(1.16mmol)をエタノール30mlに溶解し
80%抱水ヒドラジン0.45g(7.19mmol)を添加
し、一夜加熱還流させる。析出した結晶をろ別
し、ろ液を減圧濃縮する。残渣に酢酸エチル30
mlと蒸留水30mlを加え、リン酸を加えてPHを5
に調整する。 水層を分離し、酢酸エチルで洗浄した後、炭
酸水素ナトリウムを加えPH10に調整し、再度酢
酸エチル100mlで抽出する。酢酸エチル層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧濃縮すると、淡黄色油状物の1,5−
ジ−tert−ブチルオキシカルボニル−1,5,
10−トリアザデカン0.25g(収率62.6%)が得ら
れる。 NMR(CDCl3) δ=1.0−2.0(b,8H),1.48(s,18H),2.3
−2.9(b,2H),2.9−3.5(m,6H),4.7−
5.6(b,1H). IR(KBr) ν(cm-1)=3355,2975,2925,2865,1690,
1415,1360,1245,1160. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v/v) Rf=0.5(アルミナプレート). 参考例 4 (イ) 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン
2塩酸塩0.350g(1.0mmol)をクロロホルム2
mlに懸濁し、18−クラウン−6 0.530g
(2.0mmol)を加え、さらに氷水冷却下ベンジ
ルオキシカルボニルクロリド0.171g(1mmol)
とトリエチルアミン0.303g(3mmol)を添加す
る。 添加後反応液を室温にもどし、3時間攪拌反
応させる。 反応液をクロロホルム35mlで希釈し、水及び
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、1N塩酸、
さらに水で順次洗浄し、クロロホルム層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮すると透明
な油状物0.730gが得られる。 次にこの得られた油状物0.700gをクロロホル
ム7.0mlに溶解し、塩化カリウム0.745g
(10mmol)を添加し、氷水冷却下tert−ブチル
S−4,6−ジメチルピリミジン−2−イルチ
オールカルボネート0.240g(1mmol)とトリエ
チルアミン0.101g(1mmol)を加え、添加後反
応液を室温にもどし、室温で一夜攪拌反応させ
る。反応液をクロロホルム30mlで希釈し、水、
10%リン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、ついで水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮すると、0.560gの黄色油
状物が得られる。 これをシリカゲル(ワコーゲルC−200)
40gよりなるカラムにかけ、展開溶媒としてベ
ンゼン−酢酸エチル(5:1v/v)を用いク
ロマトグラフイーを行うことにより、油状物と
して1−tert−ブチルオキシカルボニル−5−
ベンジルオキシカルボニル−10−1,5,10−
フタリルトリアザデカン0.210g(収率43.0%)
が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.47(s,9H),1.1−2.0(m,6H)2.9−
3.5(m,6H),3.67(b,2H),4.4−5.5(b,
1H),5.12(s,2H),7.32(s,5H),7.75
(m,4H). IR(Neat) ν(cm-1)=3370,2940,1770,1715,1550,
1475,1420,1390,1365,1250,1165,
1035,720,680. TLC(ベンゼン:酢酸エチル=5:1v/v). Rf=0.2(シリカゲルプレート). (ロ) 10−フタリル−1−tert−ブチルオキシカル
ボニル−5−ベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン0.080g(0.15mmol)を
エタノール2mlに溶解し、80%抱水ヒドラジン
0.063g(1.00mmol)を添加し、一夜加熱還流さ
せる。析出した結晶を別し、液を減圧濃縮
する。残渣を酢酸エチル30mlに溶かし、5%リ
ン酸水溶液30mlを用い目的物を抽出し、この水
層を酢酸エチルで洗浄した後、炭酸ナトリウム
を加えてPHを10以上に調整し、更に酢酸エチル
50mlを用いて目的物を抽出する。酢酸エチル層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、減圧濃縮すると油状物として1−
tert−ブトキシカルボニル−5−ベンジルオキ
シカルボニル−1,5,10−トリアザデカン
0.030g(収率54.9%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=0.8−2.4(b,8H),1.43(s,9H),2.4
−2.9(b,2H),2.9−3.5(m,6H),4.5−
5.6(b,1H),5.10(s,2H),7.33(s,
5H). IR(Neat) ν(cm-1)=3350,2930,1700,1520,1475,
1420,1360,1250,1165. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v/v) Rf=0.6(アルミナプレート)
フタルイミノブチル)ヘキサヒドロピリミジンを
原料とし、酸加水分解することにより、10位のみ
がフタリル基で保護された10−フタリル−1,
5,−10−トリアザデカンとすることができるも
ので、この化合物の1位及び5位をフタル基以外
の保護基で保護すれば、10位のフタリル基のみを
選択的に除去できる10−フタリル−1,5,−ジ
保護−1,5,10−トリアザデカンとすることが
できるものである。(10位のフタリル基は有機溶
媒中でヒドラジンを反応させることで選択的に脱
離できる。)即ち、本発明を使用すれば、公知化
合物の1−(4−アミノブチル)ヘキサヒドロピ
リミジンから、(1)アミノ基のフタリルによる保
護、(2)酸加水分解及び(3)アミノ基の保護という極
めてシンプルな3工程だけで、10位の保護基のみ
を選択的にはずすことができる10−フタリル−
1,5,−ジ保護−1,5,10−トリアザデカン
とすることができるものである。 本発明をより詳しく説明すると、下記式(2) で示される1−(4−フタルイミノブチル)ヘキ
サヒドロピリミジン酸加水分解することにより下
記式(3) で示される10−フタリル−1,5,10−トリアザ
デカンもしくはその塩を製造するものである。 本発明で得られる上記10−フタリル−1,5,
10−トリアザデカンはその1位及び5位を保護
し、下記一般式() (式中R1およびR2はフタリル基以外のアミノ
保護基を示す。) で表される10−フタリル1,5,−ジ保護−1,
5,10−トリアザデカンを得、これにヒドラジン
類を作用させることによりフタリル基を除去し、
下記一般式 (式中R1およびR2は前記に同じである。) で表わされる1,5−ジ保護−1,5,10−トリ
アザデカンを得ることができる。 一般式()
の化合物において、R1およびR2はフタリル基以
外のアミノ保護基り、同一でも異つてもよく、例
えば、アラルコキシカルボニル基およびアルコキ
シカルボニル基があげられ、これらの基における
フエニル基、アラルキル基は置換基を有してもよ
く、フエニル基上の置換基としてはハロゲン原
子、ニトロ基などがあげられ、アルキル基におけ
る置換基としてはハロゲン原子をあげることがで
きる。 好ましい保護基としては、ベンジルオキシカル
ボニル基またはフエニル基上に低級アルコキシ
基、ハロゲン原子、ニトロ基等の置換基を有する
ベンジルオキシカルボニル基例えば、p−メトキ
シベンジルカルボニル基、p−クロルベンジルオ
キシカルボニル基、p−ブロムベンジルオキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル基、およびtert−アルコキシカルボニル基例え
ばtert−ブトキシカルボニル基またはtert−ペン
トキシカルボニル基などがあげられる。一般式
()の化合物の具体的な代表例としては、 10−フタリル−1,5−ジベンジルオキシカル
ボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−フタリル−1,5−ジ−p−メトキシベン
ジルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデ
カン 10−フタリル−1,5−ジ−p−クロルベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 10−フタリル−1,5−ジ−p−プロムベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 10−フタリル−1,5−ジ−p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカ
ン 10−フタリル−1,5−ジ−tert−ブトキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−フタリル−1,5−ジ−tert−ペントキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン 10−フタリル−1−tert−ブトキシカルボニル
−5−ベンジルオキシカルボニル−1,5,10−
トリアザデカン 10−フタリル−1−ベンジルオキシカルボニル
−5−tert−ブトキシカルボニル−1,5,10−
トリアザデカン などがあげられる。 フタリル基の除去法としては、公知の方法(例
えば、赤堀四郎、金子武夫、成田耕造編:タンパ
ク質化学1、アミノ酸・ペプチド、共立出版、昭
和44年;泉屋信夫、加藤哲夫、大野素徳、青柳東
彦著:ペプチド合成、丸善、昭和50年;E.
Schrder and K.Lu¨bke:The Peptides,
Academic Press,New York,1965:E.
Wu¨sch:Methoden der Organishen Chemie
(Houben−Weyl)、Synthese von Peptiden,
Georg Thieme Verlag Stuttgart,1974;M.
Bodanszky and M.A.Ondetti:Peptide
Synthesis,Interscience Publishers,New
York,1976などに記載の除去法)を全て使用す
ることができる。具体的には通常有機溶媒もしく
は含水有機溶媒中、一般式()の化合物にヒド
ラジン類を作用させることによりフタリル基を除
去することができる。 使用される有機溶媒もしくは含水有機溶媒は特
に制限がないが、例えば炭素数1ないし4の低級
アルコール(メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、n−ブタノールなど)、
エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサンな
ど)、芳香族有機溶媒(ベンゼン、トルエン、キ
シレンなど)との混合溶媒、などをあげることが
できる。 ヒドラジン類としては、ヒドラジン、抱水ヒド
ラジン、ヒドラジンの有機酸塩または無機酸塩、
メチルヒドラジンなどの低級アルキルヒドラジ
ン、フエニル基ヒドラジンなどをあげることがで
きる。 フタリル基の好ましい除去方法としてはメタノ
ール、エタノールのような低級アルコール類中ヒ
ドラジン、ヒドラジンヒドラート、酢酸ヒドラジ
ン類を作用させることにより除去するのが好まし
い。 ヒドラジン類の使用量はフタリル化合物に対し
て、1当量以上であれば特に制限はないが、1〜
5当量程度使用するのが好ましい。 反応温度は通常室温以上好ましくは50℃以上溶
媒の沸点迄の範囲で行うのが好ましい。 反応液からの一般式()の1,5−ジ保護−
1,5,10−トリアザデカンの単離も公知の方法
で行うことができる。例えば、エタノール中ヒド
ラジンを作用させてフタリル基を除去した場合、
反応液を減圧で濃縮乾燥し、残渣に水を加え、塩
酸でPHを2ないし3に調整し、不溶物を別し、
液を水酸化ナトリウム水溶液でPH10に調整後酢
酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥剤を別し、液
を減圧で濃縮することにより一般式()の化合
物を単離することができる。 また、次の反応に支障のない場合は反応液の
まゝ次の反応に使用することができる。 かくして得られる一般式()の1,5−ジ保
護−1,5,10−トリアザデカンの具体的な代表
例としては 1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン 1,5,−ジ−p−メトキシベンジルオキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−p−クロルベンジルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−p−プロムベンジルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル−1,5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン 1,5−ジ−tert−ペントキシカルボニル−
1,5,10−トリアザデカン 1−tert−ブトキシカルボニル−5−ベンジル
オキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン 1−ベンジルオキシカルボニル−5−tert−ブ
トキシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン などがあげられる。 一般式()おいて置換基R1とR2が同一であ
る化合物はスペルミジンにホルマリンを反応させ
て得られる公知の1−(4−アミノブチル)ヘキ
サヒドロピリミジン(1)から本発明を利用して次の
反応式に従つて3工程で合成することができる。 (式中R1は前記と同じ意味を示す。) すなわち、(1)に例えばフタリル化剤としてN−
エトキシカルボニルフタルイミドを作用させて1
−(4−フタルイミノブチル)ヘキサヒドロピリ
ミジン(2)を得、続いて塩酸で加水分解して10−フ
タリル−1,5,10−トリアザデカン(3)にに導
き、さらにアミノ基の保護剤を作用させて一般式
()の化合物においてR1とR2が同一である化合
物(4)を合成することができる。 また一般式()において置換基R1とR2が異
なる化合物は次の反応式に従つて10−フタリル−
1,5,10−トリアザデカン(3)より2工程で合成
することができる。 (式中R1およびR2は前記に同じである。) すなわち10−フタリル−1,5,10−トリアザ
デカンにクラウンエーテル(例えば18−Crown
−6)を加え1級アミノ基の可逆的な保護を行
い、R2化試薬を2級アミノ基に反応させて10フ
タリル−5−保護−トリアザデカン(5)とし、次に
クラウンエーテルを除いた後R1化試薬を反応さ
せることにより、一般式()にお 以下本発明を実施例及び参考例において具体的
に説明する。 なお、参考例中に記載した薄層クロマトグラフ
イー(TLC)のRf値はシリカゲル(シリカゲル
60F254、厚さ0.25mmプレート;メルク社製)ある
いはアルミナ(アルミニウムオキシド60F254、厚
さ0.25mmプレート;メルク社製)を用い、参考例
に記載の展開溶媒で約8cm展開し、原点から目的
物のスポツトの中心までの距離を原点から展開溶
媒の先端までの距離で割つて算出した。検出は
UV(2537Å)、ニンヒドリンを用いて行つた。 実施例 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン・
2塩酸塩の合成 (1) スペルミジン290g(2.00mol)を500mlの水に
溶解し、氷水冷却下37%ホルマリン水溶液
162g(2.00mol)を添加し、室温にて一夜攪拌
反応させる。反応液を減圧濃縮し、残渣を減圧
蒸留する。Bp.90−92℃/2mmHgの留分を集
めると、半透明針状晶の1−(4−アミノブチ
ル)ヘキサヒドロピリミジン263g(収率83.8%)
が得られる。 Mp 39−42℃ NMR(CDCl3) δ=1.1−1.9(m,9H),2.0−2.4(m,2H),
2.4−3.0(m,6H),3.34(s,2H). IR(KBr) ν(cm-1)=3315,3265,3215,2940,1620,
1465,1375,1300,1235,1205,1155,
1100,1000. (2) 1−(4−アミノブチル)ヘキサヒドロピリ
ミジン55.0g(350mmol)をジメチルスルホキシ
ド580mlに溶解し、ここに冷却下氷酢酸42.0g
(700mmol)を加え、次いでN−エトキシカル
ボニルフタルイミド92.0g(420mmol)を添加し
て室温にて一夜攪拌反応させる。反応液を真空
ポンプを用いて減圧濃縮する。得られた1−
(4−フタルイミノブチル)ヘキサヒドロピリ
ミジン〔NMR(CDCl3)δ=1.1〜1.9(m,
7H),2.0〜3.0(m,6H),3.34(s,2H),3.5
〜3.9(m,2H),7.4〜7.9(m,4H)〕を蒸留水
200mlに溶かし濃塩酸でPH1.0に調整した後、再
び減圧濃縮する。残渣をエタノールから再結晶
することにより、淡黄色結晶の10−フタリル−
1,5,10−トリアザデカン2塩酸塩46.9g(収
率38.5%)が得られる。 Mp. 244−246℃ NMR(D2O) δ=1.5−2.0(b,4H),2.0−2.5(m,2H),
2.9−.5(b,6H),3.5−3.9(b,2H),
7.77(s,2H). IR(KBr) ν(cm-1)=3430,2930,1775,17101465,
1435,1400,1380,1050. 参考例 1 (イ) 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン
2塩酸塩27.9g(80.0mmol)をクロロホルム300
mlに懸濁し、ベンジルS−4,6−ジメチルピ
リミジン−2−イルチオカルボネート43.9g
(160mmol)及びトリエチルアミン17.8g
(176mmol)を添加し、室温にて6時間攪拌反
応させる。反応液を1N塩酸、次いで食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧濃縮すると、淡黄色油状物の10−フタリル
−1,5−ジベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン43.1g(収率定量的)が
得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.3−2.1(b,6H),1.9−3.9(m,8H),
5.1(s,4H),7.30,7.33(s,s,10H),
7.73(m,4H). IR(Neat) ν(cm-1)=3350,2950,1770,1720,1525,
1525,1395,1245,1150,1040,715,690. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v) Rf=0.4(シリカゲルプレート) (ロ) 10−フタリル−1,5−ジベンジルオキシカ
ルボニル−1,5,10−トリアザデカン31.3g
(57.6mmol)をエタノール600mlに溶解し80%
抱水ヒドラジン18.2g(291mmol)を添加し、一
夜加熱還流させる。析出した結晶をろ別し、ろ
液を減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル300mlに
溶かし、希塩酸で目的物を抽出しこの水層を酢
酸エチルで洗浄した後、炭酸ナトリウムを加え
PH10に調整する。生じた油状物を酢酸エチル
500mlを用い抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧濃縮する
と、淡黄色油状物の1,5−ジベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン
20.1g(収率84.8%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.0−2.3(b,8H),2.3−2.9(b,2H),
2.9−3.5(m,6H)5.05(s,2H),5.07(s,
2H),5.1−6.1(b,1H),7.30(s,10H). IR(Neat) ν(cm-1)=3340,3335,2940,1695,1530,
1475,1450,1420,1245. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v) Rf=0.1(シリカゲルプレート),0.4(アルミ
ナプレート). 参考例 2 (イ) 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン
2塩酸塩2.85g(8.18mmol)をクロロホルム40
mlに懸濁し、p−メトキシベンジルS−4,6
−ジメチルピリミジン−2−イルチオカルボネ
ート5.48g(18.0mmol)及びトリエチルアミン
1.82g(18.0mmol)を添加し、室温で6時間攪
拌反応させる。反応液を0.5N塩酸及び食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
減圧濃縮すると、淡黄色油状物の10−フタリ
ル.1,5−ジ−P−メトキシベンジルオキシ
カルボニル−1,5,10−トリアザデカン
4.70g(収率95.1%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.3−2.0(b,6H),2.8−3.5(b,6H),
3.5−3.9(b,2H),3.78(s,6H),5.00(s,
4H),7.1−7.5(m,4H),7.5−8.0(m,4H). FR(Neat) ν(cm-1)=3370,2945,1770,1700,1615,
1590,1515,1400,1250,1035,825,755,
725. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモア
水=10:1:0.15v/v) Rf=0.8(シリカゲルプレート) (ロ) 10−フタリル−1,5−ジ−p−メトキベン
ジルオキシカルボニル−1,5,10−トリアザ
デカン1.00g(1.66mmol)をエタノール30mlに
溶解し、80%抱水ヒドラジン0.530g
(8.47mmol)を添加し、一夜加熱還流させる。
析出した結晶をろ別し、ろ液を減圧濃縮する。
残渣を酢酸エチル50mlに溶解し、不溶物をろ別
後、蒸留水50mlを加え攪拌下リン酸を加えPHを
5に調整する。水層を分離し、炭酸ナトリウム
を加えて、PHを10に調整し、酢酸エチルで再抽
出する。酢酸エチル層を蒸留水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮すると淡
黄色油状物として1,5−ジ−p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル−1,5,10−トリア
ザデカン0.550g(収率72.4%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.0−2.0(m,8H),2.4−2.8(t,2H,
J=6Hz),2.9−3.6(m,6H),3.80(s,
6H),5.03(s,4H),5.2−5.8(b,1H),
6.6−7.0(m,4H),7.1−7.5(m,4H). IR(Neat) ν(cm-1)=3350,2940,1690,1615,1590,
1515,1305,1245,1175,1020,825. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v/v) Rf=0.7(アルミナ). 参考例 3 (イ) 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン
2塩酸塩502mg(1.44mmol)をクロロホルム15
mlに溶解し、tert−ブチル S−4,6−ジメ
チルピリミジン−2−イルチオカルボネート
762mg(3.17mmol)及びトリエチルアミン321
mg(3.17mmol)を添加し、室温にて一夜攪拌
反応させる。反応液を5%リン酸、次いで食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、減圧濃縮すると、淡黄色油状物の10−フ
タリル−1,5−ジ−tert−ブチルオキシカル
ボニル−1,5,10−トリアザデカン602mg
(収率88.0%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.1−2.0(b,6H),1.47(s,18H),2.7
−3.5(b,6H),3.5−3.9(t,2H,J=6.0
Hz),4.6−5.4(b,1H),7.5−8.0(m,4H). IR(Neat) ν(cm-1)=3350,2975,2930,1770,1700,
1580,1365,1250,1165,1040,750,715. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=9:1:0.15v/v) Rf=0.8(シリカゲルプレート). (ロ) 10−フタリル−1,5−ジ−tert−ブチルオ
キシカルボニル−1,5,10−トリアザデカン
550mg(1.16mmol)をエタノール30mlに溶解し
80%抱水ヒドラジン0.45g(7.19mmol)を添加
し、一夜加熱還流させる。析出した結晶をろ別
し、ろ液を減圧濃縮する。残渣に酢酸エチル30
mlと蒸留水30mlを加え、リン酸を加えてPHを5
に調整する。 水層を分離し、酢酸エチルで洗浄した後、炭
酸水素ナトリウムを加えPH10に調整し、再度酢
酸エチル100mlで抽出する。酢酸エチル層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧濃縮すると、淡黄色油状物の1,5−
ジ−tert−ブチルオキシカルボニル−1,5,
10−トリアザデカン0.25g(収率62.6%)が得ら
れる。 NMR(CDCl3) δ=1.0−2.0(b,8H),1.48(s,18H),2.3
−2.9(b,2H),2.9−3.5(m,6H),4.7−
5.6(b,1H). IR(KBr) ν(cm-1)=3355,2975,2925,2865,1690,
1415,1360,1245,1160. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v/v) Rf=0.5(アルミナプレート). 参考例 4 (イ) 10−フタリル−1,5,10−トリアザデカン
2塩酸塩0.350g(1.0mmol)をクロロホルム2
mlに懸濁し、18−クラウン−6 0.530g
(2.0mmol)を加え、さらに氷水冷却下ベンジ
ルオキシカルボニルクロリド0.171g(1mmol)
とトリエチルアミン0.303g(3mmol)を添加す
る。 添加後反応液を室温にもどし、3時間攪拌反
応させる。 反応液をクロロホルム35mlで希釈し、水及び
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、1N塩酸、
さらに水で順次洗浄し、クロロホルム層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮すると透明
な油状物0.730gが得られる。 次にこの得られた油状物0.700gをクロロホル
ム7.0mlに溶解し、塩化カリウム0.745g
(10mmol)を添加し、氷水冷却下tert−ブチル
S−4,6−ジメチルピリミジン−2−イルチ
オールカルボネート0.240g(1mmol)とトリエ
チルアミン0.101g(1mmol)を加え、添加後反
応液を室温にもどし、室温で一夜攪拌反応させ
る。反応液をクロロホルム30mlで希釈し、水、
10%リン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、ついで水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮すると、0.560gの黄色油
状物が得られる。 これをシリカゲル(ワコーゲルC−200)
40gよりなるカラムにかけ、展開溶媒としてベ
ンゼン−酢酸エチル(5:1v/v)を用いク
ロマトグラフイーを行うことにより、油状物と
して1−tert−ブチルオキシカルボニル−5−
ベンジルオキシカルボニル−10−1,5,10−
フタリルトリアザデカン0.210g(収率43.0%)
が得られる。 NMR(CDCl3) δ=1.47(s,9H),1.1−2.0(m,6H)2.9−
3.5(m,6H),3.67(b,2H),4.4−5.5(b,
1H),5.12(s,2H),7.32(s,5H),7.75
(m,4H). IR(Neat) ν(cm-1)=3370,2940,1770,1715,1550,
1475,1420,1390,1365,1250,1165,
1035,720,680. TLC(ベンゼン:酢酸エチル=5:1v/v). Rf=0.2(シリカゲルプレート). (ロ) 10−フタリル−1−tert−ブチルオキシカル
ボニル−5−ベンジルオキシカルボニル−1,
5,10−トリアザデカン0.080g(0.15mmol)を
エタノール2mlに溶解し、80%抱水ヒドラジン
0.063g(1.00mmol)を添加し、一夜加熱還流さ
せる。析出した結晶を別し、液を減圧濃縮
する。残渣を酢酸エチル30mlに溶かし、5%リ
ン酸水溶液30mlを用い目的物を抽出し、この水
層を酢酸エチルで洗浄した後、炭酸ナトリウム
を加えてPHを10以上に調整し、更に酢酸エチル
50mlを用いて目的物を抽出する。酢酸エチル層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、減圧濃縮すると油状物として1−
tert−ブトキシカルボニル−5−ベンジルオキ
シカルボニル−1,5,10−トリアザデカン
0.030g(収率54.9%)が得られる。 NMR(CDCl3) δ=0.8−2.4(b,8H),1.43(s,9H),2.4
−2.9(b,2H),2.9−3.5(m,6H),4.5−
5.6(b,1H),5.10(s,2H),7.33(s,
5H). IR(Neat) ν(cm-1)=3350,2930,1700,1520,1475,
1420,1360,1250,1165. TLC(n−プロパノール:水:29%アンモニ
ア水=10:1:0.15v/v) Rf=0.6(アルミナプレート)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 で示される1−(4−フタルイミノブチル)ヘキ
サヒドロピリミジンを酸加水分解することを特徴
とする式 で示される10−フタリル−1,5,10−トリアザ
デカンの製造法。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58028499A JPS59155351A (ja) | 1983-02-24 | 1983-02-24 | 1,5−ジ保護−1,5,10−トリアザデカンおよびその製造法 |
HU84638A HU193554B (en) | 1983-02-24 | 1984-02-17 | Process for producing 1,5,10-triaza-decane derivatives protected at the 1- and 5-positions |
DE8484101745T DE3470304D1 (en) | 1983-02-24 | 1984-02-20 | A process for the preparation of 1,5-diprotected-1,5,10-triazadecane, intermediates thereof and their preparation |
AT84101745T ATE33384T1 (de) | 1983-02-24 | 1984-02-20 | Verfahren zur herstellung eines 1,5-geschuetzten 1,5,10-triazadecans, zwischenprodukte hierfuer und deren herstellung. |
EP84101745A EP0117501B1 (en) | 1983-02-24 | 1984-02-20 | A process for the preparation of 1,5-diprotected-1,5,10-triazadecane, intermediates thereof and their preparation |
ES529945A ES529945A0 (es) | 1983-02-24 | 1984-02-22 | Un procedimiento para preparar un 1, 5-triazadecano diprotegido en 1, 5 |
IE429/84A IE56923B1 (en) | 1983-02-24 | 1984-02-23 | A process for the preparation of 1,5-diprotected-1,5,10-triazadecane,intermediates thereof and their preparation |
ZA841326A ZA841326B (en) | 1983-02-24 | 1984-02-23 | A process for the preparation of 1,5-diprotected-1,5,10-triazadecane,intermediates thereof and their preparation |
DK93884A DK93884A (da) | 1983-02-24 | 1984-02-23 | Fremgangsmaade til fremstilling af 1,5-dibeskyttede-1,5,10-triazadecaner, mellemprodukter derfor samt disses fremstilling |
ES535991A ES8607929A1 (es) | 1983-02-24 | 1984-09-17 | Un procedimiento para preparar un 10-ftalil-1, 5-diprotegido-1, 5, 10-triazadecano |
ES545797A ES8609203A1 (es) | 1983-02-24 | 1985-08-01 | Un procedimiento para preparar 1,5,10-triazadecanos susti- tuidos en posicion 5 |
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---|---|---|---|
JP58028499A JPS59155351A (ja) | 1983-02-24 | 1983-02-24 | 1,5−ジ保護−1,5,10−トリアザデカンおよびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPS59155351A JPS59155351A (ja) | 1984-09-04 |
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-
1985
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Non-Patent Citations (1)
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SKONDO ET AL.J ANFIBIOFICS34-1625=1981 * |
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