JPH03122200A - 洗浄液着色用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洗浄液着色用組成物に係り、詳しくは、トリ
フェニルメタン系の着色剤を含有する洗浄液着色用組成
物に関する。

本発明の洗浄液着色用組成物は、特に列車、バス、航空
機、船舶等のように限られた洗浄水を循環使用する洗浄
水循環式便所の洗浄液着色用として有用である。

〔従　　来　　の　　技　　術〕

従来から、例えば水洗式便器の洗浄水として使用後に清
潔感や爽快感を視覚的に与えるために、一般に青色の着
色剤や殺菌消毒剤を配合した洗浄水が使用されている。

特に列車、バス、航空機、船舶等のように限られた洗浄
水を繰り返し使用する必要がある場合には、洗浄水を殺
菌、消毒すると共に不快感を与える糞尿色を隠蔽して清
潔感、爽快感を与えるために、メチレンブルー、青色１
号等の着色剤が好んで用いられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

便器の洗浄水は、列車等で循環使用されたものも含めて
一般に下水処理場に送られ、通常、空気曝気処理、活性
汚泥による微生物処理および酸化分解、滅菌等の塩素処
理を行った上で、河川に放流している。

洗浄水を青色に着色するために従来使用されてきたメチ
レンブルー、青色１号等の着色剤は、空気曝気、活性汚
泥微生物処理により分解されないか、或いは分解速度が
遅く、また過剰の塩素を用いた塩素処理においても酸化
分解し難く脱色されないか、或いは不完全にしか脱色さ
れず、そのまま浄化装置内に沈着するか、もしくは青く
着色した処理水が放流される恐れがある。

したがって、糞尿処理により簡単に且つ完全に脱色でき
る洗浄液着色用組成物の開発が強く要望されている。

本発明は、便器洗浄等に使用されている間は、洗浄水を
青色を保ち、使用後、通常の下水処理および極めて低濃
度の塩素系脱色剤で容易にかつ完全に脱色することがで
きる洗浄液着色用組成物を提供することをその目的とす
る。

（１） 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、前記目的を達成すべく鋭意研究した結果
、絹、羊毛などのタンパク賞繊維とナイロンの染着に用
いられているトリフェニルメタン系の有色化合物、その
中でも特定の構造を有するトリフェニルメタン系の着色
剤が極めて低濃度の塩素系脱色剤による処理、また空気
曝気処理、活性汚泥微生物処理等のような通常の下水処
理により、容易にかつ完全に脱色されることを見出し本
発明を完成した。

（ＩＩ） Ｃ！　ＩＩ　Ｓ 本発明の洗浄液着色用組成物は、下記−飲代（１）およ
び／または〔■〕で表されるトリフェニルメタン系着色
剤を含有することを特徴とする洗浄液着色用組成物であ
る。

本発明において、前記−飲代で表される着色剤を水に溶
解した場合の色調は、前記（１）式で表される着色剤は
紺色、（ｎ）式で表される着色剤は青色であり、特に後
者が好ましく使用される。

洗浄液着色用組成物は、前記（１）または〔■〕式で表
される着色剤の少なくとも１種を有効量含有していれば
よく、それらを単独で洗浄水に添加、使用することがで
きるが、通常、前記着色剤に、増量剤、溶解速度調整剤
、芳香剤、界面活性剤等の添加剤を、所望により配合し
た組成物であり、その剤形等には特に制限はない。

（ｉまたは［］式で表される着色剤の有効量は、洗浄水
ＩＩｌに対し０．０１〜０．０５　ｇ　、好ましくは０
．０２〜０．０３　ｇであり、目的とする清潔感、爽快
感を与えるための視覚効果、糞尿の隠蔽効果に応じ、そ
の使用量を決定する。

前記洗浄液着色用組成物を洗浄水非循環式便器に使用す
る場合には、水溶液などの溶液状の組成物とし、便器等
の洗浄時に手操作または自動的に一定量を洗浄水中に添
加する。また洗浄水循環式便器に使用する場合には、粉
剤、粒剤、顆粒剤、錠剤、ペレット等に成形した組成物
を、予め洗浄水槽に浸漬して所定量を溶解させ使用する
。

〔作　　　　　　用　　〕

前記（１）または〔■〕式で表される着色剤を含有する
洗浄液着色用組成物は、洗浄水を着色して清潔感、爽快
感を与えるとともに不快な糞尿色等を隠蔽する。

また前記着色剤を含有する着色水は、−１Ｗに排水処理
の２次処理に使用されている次亜塩素酸塩水溶液やトリ
クロロイソシアヌール酸及びジクロロインシアヌール酸
ソーダ水溶液等の塩素剤により容易に、かつ完全に脱色
される。

したがって、前記着色剤を含有する便器等の洗浄排水は
、空気爆気、活性汚泥等の糞尿処理後、微量の前記塩素
剤で処理すれば、直ちに完全に脱色されるものである。

さらに前記着色剤は、上記塩素剤による処理だけでなく
、通常の下水処理で行われている空気曝気や活性汚泥等
微生物処理によって゛も完全に脱色される。したがって
、前記着色剤を含有する洗浄や下水処理した排水が、着
色したまま流出することが防止される。

前記着色剤は、絹、羊毛などのタンパクｆ繊維とナイロ
ンの染色に用いらる着色剤であり、工業的、経済的に有
利に入手し得る物である。

〔実　　施　　例　　〕

本発明を、実施例および比較例によりさらに詳細に説明
する。

ただし、本発明の範囲は、以下の実施例により何等の制
限を受けるものではない。

（１１洗浄液着色用組成物の調製 前記（１）および（ＩＩ）式で表される着色剤のそれぞ
れに、増量剤の無機金属塩、界面活性剤（商品名・ＩＦ
ＮＳ、日本油脂■製）およびメントール系香料を添加混
合し、粉末状の洗浄液着色用組成物：試料Ａ−１−Ａ−
８を、着色剤を代えて比較試料Ｂ−１〜Ｂ−６を調製し
た。

各試料の配合組成を、第１表に示す。

（２）　　評価試験 前記第（１）項で調製した各試料について、活性汚泥処
理による脱色試験、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による
脱色試験および糞尿色の隠蔽力試験を行った。

試験結果を、第１表中に示す。

ｆａｔ　　活性汚泥微生物処理による脱色試験各試料１
．５ｇを１１の水に溶解した試験液５０ｍ１に渾留水を
入れ、２倍に希釈した後、５００ｍ１のメスシリンダー
に移し、その中に千葉県市原市松ケ島終末処理場の曝気
槽から採取した活性ｌη泥７０ｍ１を投入し、さらに活
性汚泥水沈降上澄液を加えて２００ｍ１Ｋとした。この
調製水をエアーポンプを用いて直ちに曝気を行い、３０
分後に曝気を中止し、１０分間静置後その上澄液の着色
のを無を肉眼にて観察した。

（ｂ）　　次亜塩素酸す）　ＩＪウム水溶液による脱色
試験Ｏｍ１を２００ｍＡ！のガラスビーカーに入れ、こ
の中に予め濃度を調整した次亜塩素酸ナトリウム１％水
溶液０．５　ｍ　Ｉｔを加え、直ちに、マグネチックス
タラー上にて撹拌した。

ＩｃＩ　　糞尿色の隠蔽力試験 各試料１．５ｇを１１の水に溶解した試験液３０Ｑｍｌ
をキルク栓付透明１１ガラスビンに入れ、この中に成人
男子の排泄直後の新鮮大便２０ｇ、小便８０ｍｌ　（１
：　４）を混合した尿を投入し、マグネチックスタラー
上で５分間撹拌後、２５℃に静置し、２４時間後に上澄
液の色が、どの色相に近似しているかを標準色票（ＪＩ
Ｓ　　Ｚ　　８７２１）を用いて観察した。

第１表に示したように、洗浄液着色剤として特定の構造
を有するトリフェニルメタン系の着色剤を使用すること
により、極めて低ｙｌ　ａの塩素系脱色剤、更には空気
曝気、活性汚泥微生物処理等の各試料１．５ｇを１ｆｆ
ｉの水に溶解した試験ａ１０ような通常の下水処理で−
１単且つ完全に脱色される洗浄液着色用組成物が得られ
る。

また、特定の構造を有するトリフェニルメタン系の着色
剤は、それを成分に含有する系（実施例）では、糞尿色
が殆ど隠蔽されるため、便器の洗浄水に清潔感、爽快感
を与えるための洗浄液着色剤として極めて有効である。

〔発　　明　　の　　効　　果〕

本発明の特定の構造を有するトリフェニルメタン系の着
色剤は、前記実施例にも示したように、捲めて低濃度の
塩素剤、更には空気曝気、活性汚泥微生物処理等によっ
て容易に、かつ完全に脱色されるため、通常の下水処理
後、洗浄排水が青く着色されたまま河川等に放流される
恐れのない極めて良好な洗浄液着色剤であると共に、不
快感を与える糞尿色に対し優れた隠蔽効果を示す。

したがって、列車、バス、航空機、船舶等のように限ら
れた洗浄水をｖＩｉ環使用する洗浄水循環式便所の洗浄
液着色剤として、極めて有効である。

前記着色剤は、無機金属塩等の増量剤、及び界面活性剤
、香料、殺菌消毒剤等へ悪影響を及ぼさないことから、
実施例に示した液剤以外に、粉剤、粒剤、錠剤等使用目
的に合わせて任意の剤形の製剤とすることができる。

本発明は、便器洗浄等に使用されている間は洗浄水を青
色を保ち、使用後、通常の下水処理で容易に完全脱色す
ることができる洗浄液着色用組成物を提供するものであ
り、その環境衛生上のまた産業上の意義は極めて大きい
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ および／または 一般式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表されるトリフェニルメタン系着色剤を含有すること
   を特徴とする洗浄液着色用組成物。