JPH0234442A

JPH0234442A - 自動車用シートスライド装置の支持構造

Info

Publication number: JPH0234442A
Application number: JP63184496A
Authority: JP
Inventors: Isamu Takarabe; 財部　勇; Mikio Honma; 本間　幹雄; Hatsuo Hayakawa; 早川　初夫
Original assignee: OI SEISAKUSHO CO Ltd; Ohi Seisakusho Co Ltd
Current assignee: OI SEISAKUSHO CO Ltd; Mitsui Kinzoku ACT Corp
Priority date: 1988-07-26
Filing date: 1988-07-26
Publication date: 1990-02-05
Also published as: GB8916981D0; US5011209A; GB2221152A; GB2221152B

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、自動車の前部シート等を支持するシートスラ
イド装置の支持構造の改良に関する。

〔従来の技術〕

従来の自動車の前部シートは、床面に敷設されたカーペ
ット上に固着した前後方向を向く左右１対の固定レール
と、各固定レールに前後方向に摺動可能として嵌合され
、かつシートの下面に固着された移動レールと、シート
の下方に設けた操作ハンドル等の操作により、固定レー
ルと移動レールとの前後方向の相対移動を阻止したり又
は許容したすする係止手段とを備えるシートスライド装
置により、床面上に支持されている。

また、自動車の床面に凹溝を設け、この凹溝内に、固定
レールと移動レールの大部分とを収容したものもある。

〔発明が解決しようとする課題〕

シートの後部又はシートスライド装置における移動レー
ルの後部に、シートベルトのベルトアンカーを固着した
ものにおいては、移動レールを固定レールの後方に一部
が突出するまで後退させて、シートを後方の位置で停止
させている状態で、自動車が急停止したり、又は万一衝
突したりすると、移動レールの後端部に前上向きの回転
モーメントが掛り、移動レールが、シート等とともに固
定レールの後端部より前上方に離脱する危険がある。

このような危険を防止するためには、固定レールを移動
レールより長くして、シートを後退させたとき、移動レ
ールが固定レールの後端より後方に突出しないようにす
るのがよい。

しかし、このように固定レールを移動レールより長くす
ると、シートを中間又は前方の位置に停止させていると
き、固定レールがシートの後方における床面上に露呈し
、後部座席の乗車の乗降の妨げとなり、又見苦しくなる
。

また、シートスライド装置の大部分を、自動車の床面に
形成した凹溝内に収容したものにおいては、床面にカー
ペットを敷設した後に、シートスライド装置を凹溝内に
取付けるため、シートスライド装置の上面が露呈して見
苦しく、かつ凹溝内に異物が入り込み、シートスライド
装置の故障の原因となりやすい等の問題点がある。

さらに、従来のこの型式のものにおいては、固定レール
の上面の大部分に、シートスライド装置における係止手
段を設けであるので、その部分をカーペット等で覆うこ
とができず、上記問題点は助長されることとなる。

本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたもので、その第１の目的は。

シートを前後方向のいかなる位置で停止させても、シー
トの前後に固定レールが露呈せず、外観上の体裁がよく
、かつ安全な自動車用シートスライド装置の支持構造を
提供することにある。

本発明の第２の目的は、シートを前後方向のどのような
位置で停止させたときにも、移動レールの大部分が固定
レールと噛合い、移動レールと固定レールとの剥離強度
が大きくて、自動車の急停止時や万一の衝突時等に、移
動レールが固定レールから離脱するおそれが少ない自動
車用シートスライド装置の支持構造を提供することにあ
る。

本発明の第３の目的は、上記第１の目的を達成するため
、シートスライド装置における係止手段に改良を施した
自動車用シートスライド装置の支持構造を提供すること
にある。

〔課題を解決するための手段〕

上記第１の目的を達成するため、本発明の自動車用シー
トスライド装置の支持構造は、自動車の床面に形成した
前後方向を向く凹溝内に、上面に長手方向を向くスリッ
トを有する固定レールを、その上面が床面とほぼ等高と
なるようにして固着し、前記固定レールに前後移動可能
として嵌合した移動レールの一部をなす起立片を、前記
スリットより上方に延出させるとともに、該起立片の上
端部をもってシートを支持し、かつ前記床面と固定レー
ルの上面とに、前記固定レールのスリットと対応する位
置に前記起立片が貫通しうるスリットを備えるカーペッ
トを敷設したものとしである。

上記第２の目的を達成するため、本発明の自動車用シー
トスライド装置の支持構造においては、上記第１の目的
を達成するための支持構造において、固定レールの前後
長を、移動レールの前後長より大としである。

上記第３の目的を達成するため１本発明の自動車用シー
トスライド装置の支持構造においては、上記第１の目的
を達成するための支持構造に、さらに固定レールにおけ
るスリットの一側縁部に上方を向くロックプレートを連
設し、該ロックプレートに穿設した前後方向に１列に並
ぶ複数の係合孔のいずれかに、移動レールの起立片に移
動自在に設けられ、かつシートの下部適所に設けた操作
手段と連係された係合爪を係脱させることにより、移動
レールを、固定レールに沿う所望位置で係止したり又は
前後移動しうるようにした構成を付加しである。

〔作　　用〕

本発明の自動車用シートスライド装置の支持構造による
と、移動レールを固定レールに沿って前後動させること
により、シートの前後位置をｇ１節することができる。

この移動レールを前後動させる際、自動車の床面に敷設
されたカーペット上には、移動レールと一体の起立片の
上端部のみが上方に突出し、これが、シートとともにカ
ーペットに切設されたスリット内を前後方向に移動する
だけであるので、シートを前後方向のいかなる位置で停
止させても、シートの前後に、カーペット上に突出する
ものがなく、安全であるとともに、車内の体裁がよい。

固定レールを移動レールより長くした場合には、移動レ
ールは、固定レールの長さ内において、全体が固定レー
ルと噛合した状態で前後動できる。

このように、移動レールがその全長にわたって固定レー
ルと噛合しているときは、固定レールに対する移動レー
ルの剥離強度は大である。

シートスライド装置における係止手段を、請求項（３）
に記載のような構造とすると、カーペットに切設するス
リットの幅を、ロックプレートと起立片とが通過しうる
最小限のものとすることができ、それ以外の固定レール
の上面全体を、カーペットで覆うことができる。

カーペットに切設されたスリットは、カーペットを適度
の可撓性を有するものとした場合には、単なる切込み線
とすることもできる。

［実　施　例〕以下、本発明の一実施例を、添付図面に基づいて説明す
る。

図面は、自動車の前部のシート（Ｓ）を後退させたとき
の状態を示すもので、シート（Ｓ）の下方の床面（１）
には、前後方向を向く左右１対の凹溝（２）（一方の凹
溝のみ図示）が形成されている。

凹溝（２）には、シート（Ｓ）を支持するシートスライ
ド装置（３）の大部分が収容されている。

シートスライド装置（３）における固定レール（４）は
、上面中央に長手方向を向くスリット（５）が設けられ
たほぼ角筒状をなし、その前後長は、凹溝（２）の前後
長とほぼ同一か、又は若干短か目としである。

固定レール（４）は、その上面が床面（１）とほぼ等高
となるようにして、凹溝（２）内に嵌合され、かつその
前後の端部を、ボルト（６）をもって凹溝（２）の底部
（２ａ）に固着されている。

固定レール（４）内には、鋼板からなる断面はぼＬ字状
のアングル材を背中合せに接合して、水平片（７ａ）と
起立片（７ｂ）とからなる逆Ｔ字状とした移動レール（
７）が、ボール（８）とローラ（９）とにより上下より
挾まれて、前後方向に移動自在として嵌合されている。

ボール（８）は、移動レール（７）の水平片（７ａ）と
固定レール（４）の上片（４ｂ）との間で、かつ水平片
（７ａ）の外端に連設した上向き片（７ｃ）と固定レー
ル（４）における上片（４ｂ）のスリット（５）側の端
部に連設した垂下片（４ｃ）との間に転勤自在に設けら
れ、またローラ（９）は、水平片（７ａ）と固定レール
（４）の底部（４ａ）との間に転勤自在に設けられてい
る。

移動レール（７）の中央より起立する起立片（７ｂ）は
、固定レール（４）のスリット（５）を通って、凹溝（
２）より上方に延出し、その上端部でシート（Ｓ）を支
持している。

移動レール（７）の前後長は、固定レール（４）の前後
長より短かくしである。

好ましくは、シート（Ｓ）を前後方向のどのような位置
で停止したときでも、移動レール（７）の全体が固定レ
ール（４）に嵌合するように、固定レール（４）の前後
長を、移動レール（７）の前後長より、予め定めたシー
ト（Ｓ）の移動範囲分だけ大としておくのがよい。

（１０）は、ボール（８）とローラ（９）との移動範囲
を規制するととも、に、固定レール（４）に対する移動
レール（７）の移動範囲をも規制するストッパである。

固定レール（４）におけるスリット（５）の一方の内側
面（第２図におけるスリット（２）の右方の内側面）に
は、上端部に前後方向に１列に並ぶ多数の係合孔（１１
）が穿設された上下方向を向くロックプレート（１２）
の下端部が溶接等により固着されている。

移動レール（７）の起立片（７ｂ）におけるロックプレ
ート（１２）と対向しない方の面には、はぼ水平なブラ
ケット（１３）が切起こされており、このブラケット（
１３）には、先端部が鉤状に屈曲された係合爪（１４）
の基端部が上下方向を向く軸（１５）をもって枢着され
ている。

係合爪（１４）は、その中間部に連結されたロンド（１
６）をもって、シート（Ｓ）の下部適所に設けた係止解
除操作用の操作ハンドル（図示略）と連係され、常時は
、先端部が移動レール（７）の起立片（７ｂ）に穿設し
た窓孔（１７）を貫通して、ロックプレート（１２）に
おけるいずれかの係合孔（１１）に係合することにより
、移動レール（７）の前後動を阻止し、また操作ハンド
ルを操作することにより、先端部がロックプレート（１
２）の係合孔（１１）から離脱するように回動させられ
て、移動レール（７）の前後動を許容するようになって
いる。

かくして、ロックプレート（１２）、係合爪（１４）等
により、移動レール（７）の前後方向の移動を阻止した
り、又は許容したりする係止手段（１８）が形成され、
この係止手段（１８）と固定レール（４）と移動レール
（７）とにより、シートスライド装置（３）が形成され
ている。

床面（１）と凹溝（２）内における固定レール（４）の
上面とには、固定レール（４）のスリット（５）と対応
する位置に、スリット（５）とほぼ同形同寸のスリット
（１９）が切設されたカーペット（２０）が敷設されて
いる。

カーペット（２０）におけるスリット（１９）の上方へ
の開口縁部には、可撓性を有する合成樹脂材料よりなる
平面形が長円形の縁押え（２１）が嵌着されている。

この縁押え（２１）は、必要に応じて固定レール（４）
にねじ止め、又は接着等により、適所を固着しておくの
がよい。

この実施例によると、固定レール（４）におけるスリッ
ト（５）以外の上面のすべてをカーペット（２０）で覆
っているので、シート（Ｓ）を前進させたとき、シート
（Ｓ）の後方に固定レール（４）が露呈することはなく
、体裁がよい上に、シート（Ｓ）の後方における床面（
１）上に突出物が全くないので、後部シートの乗者の通
行上安全である。

また、固定レール（４）の前後長を移動レール（７）の
前後長より長くすることにより、移動レール（７）が常
にその全長にわたって固定レール（４）と噛合するよう
にすることができ、移動レール（７）の剥離強度を向上
することができる。

さらに、シートスライド装置（３）の係止手段（１８）
を上述のような構成とすることにより、カーペット（２
０）のスリット（１９）の幅を、移動レール（７）の起
立片（７ｂ）の厚さと、ロックプレート（１２）の厚さ
との和と同程度まで小さくすることができる。

なお、上述の実施例においては、カーペット（２０）の
スリット（１９）を、固定レール（４）のスリット（５
）とほぼ同形同寸としであるが１例えばこれを単なる直
線状の切込みとし、カーペットにおけるロックプレート
（１２）及び移動レール（７）の起立片（７ｂ）の通過
部分のみがロックプレート（Ｉ２）及び起立片（７ｂ）
に当接して撓曲させられ、それ以外の部分は常に閉塞し
ているようにしたり、又は上記実施例における縁押え（
２１）の内面に植毛を施したり、又はゴム板等を設けて
、スリット（１９）におけるロックプレート（１２）や
起立片（７ｂ）の通過部分以外の部分を閉塞するように
してもよい。

車体への組付は順序としては、凹溝（２）内にシートス
ライド装置（３）を嵌合して、ボルト（６）締めした後
、それらの上にカーペット（２０）を敷設し。

かつ縁押え（２１）を、その中央部を左右に押し拡げて
、係合爪（１４）の部分を通過させるようにして、スリ
ット（１９）の部分に装着し、しかる後、移動レール（
７）の起立片（７ｂ）にシート（Ｓ）を取付けるように
するのがよい。

〔発明の効果〕

本発明によると、シートを前後方向のいかなる位置で停
止させても、シートの前後にカーペット上に突出するも
のがなく、かつ固定レール等が露呈することはないので
、車内の体裁がよく、かつ安全である。

また、固定レールを移動レールより長くすることにより
、移動レールが常にその全長の大部分をもって固定レー
ルと噛合するようにすることができ、もって固定レール
に対する移動レールの剥離強度を向上することができる
。

さらに、シートスライド装置における係止手段を、請求
項（３）に記載したような構成とすることにより、カー
ペットに切設するスリットの幅をホとすることができ、
また固定レールの上面におけるスリット以外の部分の全
体をカーペットで覆うことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を備える自動車のシートの
下部の縦断側面図。第２図は、第１図のＡ−Ａ線に沿う縦断面図、第３図は
、第１図のＢ−Ｂ線に沿う横断面図、第４図は、シート
の取付は部分を後方より見た斜視図である。（Ｓ）シート（２）凹溝（４）固定レール（７）移動レール（１２）ロックプレート（１８）係止手段（２０）カーペット（１）床面（３）ジ−トスライ（５）スリット（１１）係合孔（１４）係合爪（１９）スリット（２１）縁押えド装置

Claims

【特許請求の範囲】

（１）自動車の床面に形成した前後方向を向く凹溝内に
、上面に長手方向を向くスリットを有する固定レールを
、その上面が床面とほぼ等高となるようにして固着し、
前記固定レールに前後移動可能として嵌合した移動レー
ルの一部をなす起立片を、前記スリットより上方に延出
させるとともに、該起立片の上端部をもってシートを支
持し、かつ前記床面と固定レールの上面とに、前記固定
レールのスリットと対応する位置に前記起立片が貫通し
うるスリットを備えるカーペットを敷設してなる自動車
用シートスライド装置の支持構造。
（２）固定レールの前後長を、移動レールの前後長より
大とした請求項（１）記載の自動車用シートスライド装
置の支持構造。
（３）固定レールにおけるスリットの一側縁部に上方を
向くロックプレートを連設し、該ロックプレートに穿設
した前後方向に１列に並ぶ複数の係合孔のいずれかに、
移動レールの起立片に移動自在に設けられ、かつシート
の下部適所に設けた操作手段と連係された係合爪を係脱
させることにより、移動レールを、固定レールに沿う所
望位置で係止したり又は前後移動しうるようにしたこと
を特徴とする請求項（１）又は（２）記載の自動車用シ
ートスライド装置。