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JPH02250043A - 光波長変換素子 - Google Patents

光波長変換素子

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Publication number
JPH02250043A
JPH02250043A JP30914587A JP30914587A JPH02250043A JP H02250043 A JPH02250043 A JP H02250043A JP 30914587 A JP30914587 A JP 30914587A JP 30914587 A JP30914587 A JP 30914587A JP H02250043 A JPH02250043 A JP H02250043A
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JP
Japan
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wavelength conversion
face
optical wavelength
conversion element
core
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Application number
JP30914587A
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English (en)
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JP2641053B2 (ja
Inventor
Koji Kamiyama
神山 宏二
Yoji Okazaki
洋二 岡崎
Masaki Okazaki
正樹 岡崎
Seiichi Kubodera
久保寺 征一
Shozo Takeuchi
竹内 昌三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to US07/154,709 priority Critical patent/US4830447A/en
Publication of JPH02250043A publication Critical patent/JPH02250043A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、基本波をその1/2の波長の第2高調波に変
換する光波長変換素子、特に詳細には有機非線形光学材
料を用いた光波長変換素子に関するものである。
(従来の技術) 従来より、非線形光学材料による第2高調波発生を利用
して、レーザー光を波長変換(短波長化)する試みが種
々なされている。このようにして波長変換を行なう光波
長変換素子として具体的には、例えば「光エレクトロニ
クスの基礎JA、YARIV著、多田邦雄、神谷武志訳
(丸善株式会社)のp200〜204に示されるような
バルク結晶型のものがよく知られている。ところがこの
光波長変換素子は、位相整合条件を満たすために結晶の
複屈折を利用するので、非線形性が大きくても複屈折性
が無い材料あるいは小さい材料は利用できない、という
問題があった。
上記のような問題を解決できる光波長変換素子として、
いわゆるファイバー型のものが提案されている。この光
波長変換素子は、クラッド内に非線形光学材料からなる
コアが充てんされた光ファイバーであり、応用物理学会
懇話会微小光学研究クループ機関誌VOL、3.Na3
.p28〜B2にはその一例が示されている。このファ
イバー型の光波長変換素子は、基本波と第2高調波との
間の位相整合をとることも容易であるので、最近ではこ
のファイバー型光波長変換素子についての研究が盛んに
なされている。また、例えば本出願人による特願昭61
−159292号、同61−159293号明細書に示
されるように、クラッド層となる2枚の基板の間に非線
形光学材料からなる光導波路を形成した先導波路型の光
波長変換素子も知られている。この先導波路型の光波長
変換素子も、上述のような特長を有している。
ところで、近時、これらファイバー型、光導波路型の光
波長変換素子において、非線形光学材料として単結晶の
有機非線形光学材料を用いる提案が種々なされている。
この有機非線形光学材料は、無機材料に比べて非線形光
学定数が極めて大きいので、この有機非線形光学材料を
用いれば高い波長変換効率を得ることが可能となるので
ある。この有機非線形光学材料としては、例えば特開昭
60−250334号及び”Non1lner 0pt
icalP ropertles o(’  Orga
nic and  P olymeric  Mate
rtals’Acs  SYMPO8IUM  5ER
IES  223. Davld  J、 Willi
ams編(Aseriean Chemical 5o
ciety、  1983年刊)、「有機非線形光学材
料」加藤政雄、中西へ部監修(シー・エム・シー社、1
985年刊)等に示されるMNA (2−メチル−4−
ニトロアニリン)、mNA (メタニトロアニリン) 
、POM (3−メチル−4−二トロビリジン−1−オ
キサイド)、尿素、さらには本出願人による特願昭61
−53884号明細書に示される3、5−ジメチル−1
−(4−ニトロフェニル)ピラゾール、3.5−ジメチ
ル−1−(4−ニトロフェニル)−1,2゜4−トリア
ゾール、2−エチル−1−(4−ニトロフェニル)イミ
ダゾール、1−(4−ニトロフェニル)ビロール、2−
ジメチルアミノ1−5ニトロアセトアニリド、5−ニト
ロ−21x’O’Jジノアセトアニリド、3−メチル−
4−二トロピリジンーN−オキシド等が挙げられる。例
えばMNAは、無機非線形光学材料であるLiNbO3
に比べると2000倍程度高い波長変換効率を有するの
で、この有機非線形光学材料を用いて光波長変換素子を
形成すれば、−船釣な小型かつ低コストの半導体レーザ
ーからの赤外レーザー光を基本波として第2高調波を発
生させることにより、青領域の短波長レーザー光を得る
ことも可能となる。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上述の有機非線形光学材料によって光ファイ
バーのコア、あるいは光導波路を構成して得られたファ
イバー型あるいは先導波路型の光波長変換素子にあって
は、従来、波長変換効率および基本波の入射結合効率が
時間経過にともなって著しく悪化する、という問題が認
められていた。
すなわち、光波長変換素子を構成する有機非線形光学材
料は、その端面において周囲の空気等の雰囲気と接する
ので、この部分から昇華して単結晶部分が短くなり、あ
るいは変成して単結晶でなくなってしまって上述の問題
を招くのである。
そこで本発明は、上記の問題を解決しうる光波長変換素
子を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段及び作用)本発明の光波
長変換素子は、先に述べたような有機非線形光学材料を
用いたファイバー型あるいは光導波路型の光波長変換素
子において、有機非線形光学材料の端面を含む素子端面
に、該端面と周囲雰囲気とを遮断する遮断層が設けられ
たことを特徴とするものである。
上記のような遮断層が設けられていれば、有機非線形光
学材料の端面は空気等の雰囲気と直接接しなくなるので
、前述した昇華あるいは変成が防止される。
また第2高調波が出射する素子端面の遮断層を、第2高
調波を透過させる一方基本波を吸収するフィルター層と
しておけば、従来第2高調波と基本波とを分離させるた
めに光波長変換素子と別途設けられていたフィルターが
不要となり、光波長変換デバイスの小型化が達成される
ので好ましい。
また上記遮断層は、−船釣な塗布層とする他、素子端部
に嵌合固定されたキャップ状構造物としても構わない。
このようなキャップ状構造物からなる遮断層は、剥離の
問題が無いから端面と周囲雰囲気との遮断がより確実に
なる、作成が容易である、素子保持部分として活用でき
る等の点で有利である。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
〈第1実施例〉 第1図および第2図は本発明の第1実施例による光波長
変換素子10を示すものである。この光波長変換素子1
0は、クラッド12の中心の中空部分内に、非線形光学
材料からなるコア11が充てんされた光ファイバーであ
る。上記非線形光学材料としては、前述したように波長
変換効率が高い有機非線形光学材料が用いられる。本例
では特にMNAによってコアUを形成している。そして
このMNAからなるコア11の端面を含む素子端面10
a、10b上には、それぞれ遮断層13a、 13bが
形成されている。
ここで、−例としてコアllを上述のMNA、クラッド
12をパイレックスガラス、遮断層13a、13bをポ
リトリフルオロイソプロピルメタクリレートから形成す
る場合について、この光波長変換素子10の製造方法を
説明する。まずクラッド12となる中空のガラスファイ
バー12’ が用意される。このガラスファイバー12
°は一例として、外径が100μm程度で、中空部の径
が2〜10μm程度のものである。そして第3図に示す
ように、炉内等においてM N A 11’ を融液状
態に保ち、この融液内にガラ、スフアイバー12°の一
端部を浸入させる。すると毛細管現象により、融液状態
のMNAlloがガラスファイバー12′ の中空部内
に進入する。なお該融液の温度は、M N A 11’
 の分解を防止するため、その融点(132℃)よりも
僅かに高い温度とする。その後ガラスファイバー12°
を急冷させると、中空部に進入していたM N A 1
1’が多結晶化する。
なお、さらに好ましくはこの光ファイバー12゜を、M
 N A 11’の融点より高い温度に保たれた炉内か
ら、該融点より低い温度に保たれた炉外に徐々に引き出
すことにより、溶融状態のMNAII’を炉外への引出
し部分から単結晶化させる。それにより、極めて長い単
結晶状態で結晶方位も一定に揃ったコア11が形成され
、光波長変換素子10を十分に長くすることができる。
周知のようにこの種の光波長変換素子の波長変換効率は
素子の長さに比例するので、光波長変換素子は長いほど
実用的価値が高くなる。
以上述べたようにしてコア11が充てんされた後、適宜
両端が切断されたガラスファイバー12′ の両端面に
は、ポリトリフルオロイソプロピルメタクリレートが塗
布されて遮断層13a、 13bが形成される。この遮
断層13a、13bの形成は、例えば20gのポリトリ
フルオロイソブロビルメタクリレ−トをメチルエチルケ
トン1zに溶解して塗布液を調製し、この液中にファイ
バー両端部を浸漬後、乾燥するという工程によって行な
われる。それにより第1図および第2図に示すような光
波長変換素子10が得られる。なお遮断層13a、13
bは例えば厚さ1μm程度に形成される。
上記光波長変換素子10は第2図図示のようにして使用
される。すなわち基本波15は、素子IOの入射端面1
0aからコア11内に入射される。基本波発生手段とし
ては例えばQスイッチYAGレーザー(波長: 101
060n!8が用いられ、対物レンズ17で集光したレ
ーザー光(基本波) 15を遮断層18a越しにコア部
の素子端面10aに照射することにより、該レーザー光
15を光波長変換素子10内に入射させる。この基本波
15は、コア11を構成するMNAにより、波長が1/
2の第2高調波15″に変換される。この第2高調波1
5′ はクラッド12の外表面の間で全反射を繰り返し
て素子10内を進行する。位相整合は例えば、基本波1
5のコア部での導波モードと、第2高調波15’ のク
ラッド部への放射モードとの間で行なわれる(いわゆる
チェレンコフ放射の場合)。
光波長変換素子lOの出射端面tobからは、上記第2
高調波15°を含むビーム15”が出射する。この出射
ビーム15”は、遮断層13bを透過して素子外に出射
し、図示しないフィルターに通され、第2高調波15°
のみが取り出されて利用される。
ここでコア11、クラッド12、遮断層13a、 13
bをそれぞれ構成するMNA、パイレックスガラス、ポ
リトリフルオロイソプロピルメタクリレートの各屈折率
nl 、n2 、n3について説明する。例えば前述の
波長11060nのYAGレーザーに対する各屈折率は
以下の通りである。
nl     1.496 n2   1,464 n3    1.41 (ここでrJ−1,496の値は実効的な屈折率である
。)このように、コア11およびクラッド12の材料よ
りも低屈折率の材料で遮断層13aを形成しておけば、
遮断層13aを設けない場合に比べて基本波15の素子
端面における反射が減少し、基本波15の入射効率が高
められる。
そして上述のような遮断層13aおよび13bが設けら
れていれば、有機材料であるMNAからなるコア11が
空気等の雰囲気に直接接しなくなるので、このコア11
の昇華および変成が防止される。以下、この昇華および
変成防止の効果を具体的に説明する。
以上述べた本実施例の光波長変換素子10と、遮断層1
3a、 13bを形成しない点以外はこの実施例の光波
長変換素子10と全く同様に形成した光波長変換素子と
を、温度25℃、湿度10%の空気中に2週間放置した
後、コア11の端面の変化を調べた。
遮断層13a、 13bを形成していない光波長変換素
子においては、コア端面から10μmの長さの範囲に昇
華あるいは変成が認められたが、遮断層13a118b
を設けた本実施例の光波長変換素子101;おいては、
変化が全く認められなかった。
またコアを前述の3,5−ジメチル−1−(4ニトロフ
エニル)ピラゾールから形成した光波長変換素子、3,
5−ジメチル−1−(4−ニトロフェニル)−1,2,
4−)リアゾールから形成した光波長変換素子について
も上記と同じ温度、湿度条件の下で、遮断層による昇華
あるいは変成防止の効果を調べた。その結果、前者にお
いて遮断層を設けないものはコア端面から40μmの長
さの範囲に昇華あるいは変成が認められたのに対し、遮
断層を設けたものにおいては変化が全く認められなかっ
た。また後者において遮断層を設けないものはコア端面
から20μmの長さの範囲に昇華あるいは変成が認めら
れたのに対し、遮断層を設けたものにおいては変化が全
く認められなかった。
く第2実施例〉 次に本発明の第2実施例について説明する。この第2実
施例の光波長変換素子は、第1.2図で説明した遮断層
13a、13bの材料が第1実施例におけるものと異な
っているだけで、その他は第1実施例の光波長変換素子
lOと同様に形成される。
したがって以下、第1.2図に付した番号を流用して説
明を行なう。本実施例において遮断層13a1l3bは
、トリフロロエチルアクリル酸ポリマーから形成される
。具体的にこの遮断層13aS18bの形成は、例えば
メチルエチルケトン19Jに20gのトリフロロエチル
アクリル酸ポリマーを溶解し、特に第2高調波出射側の
遮断層13b用には下式で示される色素1gも溶解して
塗布液を調製し、これらの液をファイバー両端面に塗布
後、乾燥するという工程によって行なわれる。それによ
り第1図および第2図に示すような光波長変換素子10
が得られる。なお遮断層13a、13bは例えば厚さ数
μm〜数10μm程度に形成される。
このようにして形成された第2実施例の光波長変換素子
も、第1実施例の光波長変換素子lOと同様、第2図図
示のようにして使用される。すなわち、光波長変換素子
の出射端面1(lbからは、第2高調波15′ と基本
波15とが混合したビーム15”が出射する。この出射
ビーム15”は、遮断層13bを透過して素子外に出射
する。ここで、この遮断層13bに含まれている前述の
色素の分子吸光係数εは、波長11060nの基本波1
5に対して15000、波長530nmの第2高調波1
5’ に対して1500である。したがってこの遮断層
13bは、基本波15はほとんど吸収する一方、第2高
調波15゜は良好に透過させるフィルターとして作用し
、数層13bにより第2高調波15′のみが取り出され
て利用される。
ここでコア11.クラッド12、遮断層13a、 13
bをそれぞれ構成するMNA、パイレックスガラス、ト
リフロロエチルアクリル酸ポリマーの各屈折率nl 、
nZ s n3について説明する。例えば前述の波長1
1060nのYAGレーザーに対する各屈折率は以下の
通りである。
nl    i、 496 n2  1.464 n3   1.407 (ここでnl−1,496の値は実効的な屈折率である
。)この場合も、コア11およびクラッド12の材料よ
りも低屈折率の材料で遮断層13aが形成されているか
ら、遮断層13aを設けない場合に比べて基本波15の
素子端面における反射が減少し、基本波15の入射効率
が高められる。
そしてこの場合も、遮断層13aおよびtabが設けら
れていることにより、有機材料であるMNAからなるコ
ア11が空気等の雰囲気に直接接しなくなるので、この
コア11の昇華および変成が防止される。以下、この昇
華および変成防止の効果を具体的に説明する。
以上述べた第2実施例の光波長変換素子と、遮断層13
a、 13bを形成しない意思外はこの実施例の光波長
変換素子と全く同様に形成した光波長変換素子とを、温
度25℃、湿度10%の空気中に2週間放置した後、コ
ア11の端面の変化を調べた。遮断層13a、 llb
を形成していない光波長変換素子においては、コア端面
から10μmの長さの範囲に昇華あるいは変成が認めら
れたが、遮断層13a。
13bを設けた本実施例の光波長変換素子においては、
変化が全く認められなかった。
またコアを前述の3,5−ジメチル−1−(4ニトロフ
エニル)ピラゾールから形成した光波長変換素子、3.
5−ジメチル−1−(4−ニトロフェニル)−1,2,
4−)リアゾールから形成した光波長変換素子について
も上記と同じ温度、湿度条件の下で、遮断層による昇華
あるいは変成防止の効果を調べた。その結果、前者にお
いて遮断層を設けないものはコア端面から40μmの長
さの範囲に昇華あるいは変成が認められたのに対し、遮
断層を設けたものにおいては変化が全く認められなかっ
た。また後者において遮断層を設けないものはコア端面
から20μmの長さの範囲に昇華あるいは変成が認めら
れたのに対し、遮断層を設けたものにおいては変化が全
く認められなかった。
く第3実施例〉 次に本発明の第3実施例について、第4図を参照して説
明する。この第4図に示される光波長変換素子20は光
導波路型のものであり、クラッド層となる2枚のガラス
基板22.22の間に、有機非線形光学材料を充てんさ
せて先導波路21が形成された構造となっている。そし
て光入射端面となる素子端面2Oa上には遮断層23が
形成されている。これらの光導波路21.基板22、遮
断層23はそれぞれ例えば、前述のMNA、パイレック
スガラス、ポリトリフルオロイソプロピルメタクリレー
トから形成することができるし、基板22.22間への
MNAの充てん、そして遮断層23の形成も、基本的に
第1実施例で説明した方法によって行なわれつる。
なお基板22.22の間に有機非線形光学材料を充てん
して光導波路を形成する方法については、例えば本出願
人による特願昭61−159292号明細書、同61−
159293号明細書に詳しい記載がなされている。
また、図中上側のガラス基板22の上表面(光導波路2
1と反対側の表面)には、第2高調波出射用の集光性回
折格子(Focusing  Grating  Co
upler:以下FGCと称する)25が形成されてい
る。
以下、上記構成の第3実施例の光波長変換素子20の作
用について説明する。例えば前述のYAGレーザ−16
を基本波発生手段として用い、コリメータレンズ26で
集光したレーザー光(基本波)15を遮断層23越しに
素子端面20aに照射することにより、該レーザー光1
5を光導波路21内に入射させることができる。この基
本波としてのレーザー光15から第2高調波が生成され
、この第2高調波を含む光ビーム15’は基板22上の
FGC25から出射して1点に集束する。
この第3実施例の光波長変換素子20においても、光導
波路21の端面を含む素子端面20aに遮断層23が形
成されているから、第1実施例の光波長変換素子IOに
おいて遮断層13aを設けたことによる作用効果と同様
の作用効果が得られる。
なお上記実施例においては、基本波入射端面となる素子
端面20aのみに遮断層23を形成しているが、基本波
が入射あるいは第2高調波が出射することのないその他
の素子端面20b、20cにも遮断層を設けて、有機非
線形光学材料からなる先導波路21の変成防止を図るよ
うにしてもよい。
また上記実施例では素子端面20aから素子内に基本波
を入射させるようにしているが、ガラス基板22の内表
面(光導波路21側の表面)に前述のような集光性回折
格子あるいは線状回折格子(Linear  Grat
 ing  Coupler)を設け、この回折格子を
介して基本波を光導波路21内に入射させるようにして
も構わない。このように基本波の入射および第2高調波
の出射をともに回折格子を介して行なう場合でも、素子
端面に遮断層を設けておけば、有機非線形光学材料が端
面側から徐々に昇華あるいは変成することを防止できる
さらに入射および出射を端面で行なう場合にも、入射お
よび出射端面を含めた素子端面に遮断層を設けておけば
同様の効果を達成できる。
く第4実施例〉 次に第5図を参照して本発明の第4実施例について説明
する。この第4実施例の光波長変換素子29も第3実施
例と同様先導波路型のものであり、クラッド層となる2
枚のガラス基板22.22の間に、有機非線形光学材料
を充てんさせて光導波路21が形成された構造となって
いる。そして光入射端面となる素子端面2Oa上、およ
び光出射端面となる素子端面20b上にはそれぞれ、遮
断層23a、23bが形成されている。これらの光導波
路21.基板22はそれぞれ例えば、前述のMNA、パ
イレックスガラスから形成することができるし、基板2
2.22間へのMNAの充てん、そして遮断層23a、
23bの形成も、基本的に第1.2および3実施例で説
明した方法によって行なわれうる。本実施例では、塩化
メチレンIQJにペンタフロロプロピルアクリル酸ポリ
マーlogを溶解し、特に遮断層23b用には以下の式 で示される色素0.1gも溶解して塗布液を調製し、こ
れらの塗布液を素子端面20a、2Ob上に塗布後、乾
燥することによって遮断層23a、23bを形成してい
る。
以下、上記構成の第4実施例の光波長変換素子29の作
用について説明する。例えば半導体レーザー27を基本
波発生手段として用い、コリメータレンズ26で集光し
た波長840nmのレーザー光(基本波)25を遮断層
23a越しに素子端面20aに照射することにより、該
レーザー光25を光導波路21内に入射させることがで
きる。なお、この遮断層23aおよび23bを構成する
ペンタフロロプロピルアクリル酸ポリマーの、波長84
0nmの光に対する屈折率は1.385である。この基
本波としてのレーザー光25から第2高調波が生成され
、この第2高調波を含む光ビーム15”は素子端面20
bから出射する。この素子端面20b上の遮断層23b
に含まれている前述の色素の分子吸光係数εは、波長8
40nmの基本波25に対して200000、波長42
0nmの第2高調波に対して15000である。したが
って、遮断層23bにより基本波25がほとんど吸収さ
れる一方、その第2高調波はこの遮断層23bを良好に
透過するので、はとんど上記第2高調波のみが光波長変
換素子29から取り出される。
また、この第4実施例の光波長変換素子29においても
、光導波路2■の端面を含む素子端面20a。
20bに遮断層23a、 23bが形成されているから
、これらの遮断層23a、23bにより、先導波路21
の変成、昇華防止の効果が得られる。
その上水実施例の光波長変換素子においては、第2高調
波出射端面に設けられる遮断層をフィルター層として、
第2高調波のみを取り出すことが可能となっているから
、本素子を用いれば、第2高調波と基本波とを分離する
フィルターを別途設ける場合に比べて、光波長変換デバ
イスを小型化することができる。これは前述した第2実
施例の場合も同様である。
く第5実施例〉 次に、第6図を参照して本発明の第5実施例について説
明する。この第5実施例の光波長変換素子30は、基本
的には第1実施例の光波長変換素子10と同様に形成さ
れている。しかし基本波入射端面30a側の遮断層33
aは、表面が曲面とされて集光レンズを兼ねるように形
成されている。このように光波長変換素子30を構成す
れば、集光レンズを別途設ける必要が無くなるので、光
波長変換デバイスを小型、簡素化することが可能となる
なおこの場合も、前記第2あるいは第4実施例と同様に
第2高調波出射端面側の遮断層33bを、第2高調波を
透過させる一方基本波を吸収するフィルター層として形
成してもよい。
〈第6実施例〉 次に第7図と第8図を参照して本発明の第6実施例につ
いて説明する。この第6実施例の光波長変換素子40は
基本的には第1実施例の光波長変換素子10と同様光フ
アイバー型のものであり、クラッド42の中心の中空部
分内にコア41が充てんされてなる。本例ではこのコア
41を、下記の分子式で示される非線形光学材料(前述
した3、5−ジメチル−1−(4−ニトロフェニル)ピ
ラゾール:以下PRAと称する)を単結晶状態にしたも
のから構成している。なおこのPRAについては、本願
出願人による特願昭61−53884号明細書に詳しい
説明がなされている。また本例においてクラッド42は
、5F1oガラスからなる。このような材料のクラッド
42とコア41とからなる光ファイバーは、例えば第1
実施例で説明したようにして形成することができる。
そして基本波入射側の素子端面40aと、第2高調波出
射側の素子端面40bにそれぞれ密着するようにして、
キャップ状構造物43a、43bが取り付けられている
。これらのキャップ状構造物43a143bは各々、中
心部に円柱状の凹部を有し、この凹部の周囲部分がファ
イバ一端部に嵌合されることによって該ファイバーに固
定されている。本例ではこれらのキャップ状構造物43
a、43bはPMMA(ポリメチルメタクリレート)か
ら形成され、それぞれ上記四部の内周面がエポキシ系あ
るいはポリウレタン系等の接着剤44a、44bによっ
て素子端面40a、40b近傍の素子外周面に密着され
ている。
上述のキャップ状構造物43a、4:(bも、素子端面
40a、40bと周囲雰囲気とを遮断する遮断層として
作用するので、先に述べた各実施例におけるのと同様の
効果が得られる。
この実施例においてそれぞれPRA、5FIOガラス、
PMMAからなるコア41.クラッド42、キャップ状
構造物(遮断層)43aの屈折率n1、nz、n3は、
例えば波長11064nのYAGレーザーに対して下記
の通りである。
nl     1.77 nz     1.67 n3    1.48 この場合も、コア41およびクラッド42よりも遮断層
43aが低屈折率となっているから、遮断層43aを設
けない場合と比べると基本波の素子端面における反射が
減少し、基本波の入射効率が高められる。
上記のキャップ状構造物43a、43bは公知の方法で
容易に成形加工できるので、遮断層付きの光波長変換素
子を大量に作成する場合は、素子端面に溶液を塗布して
乾燥させる場合よりも作業性良く簡単に素子に取り付け
られるので好ましい。
またクラッド42の端部を先細りのテーバ状としたり、
反対にキャップ状構造物43a、43bの凹部をテーバ
状としておくと、キャップ状構造物43a143bの取
付は作業が容易になるので好ましい。なお、キャップ状
構造物43a、43bをクラッド42に嵌合させる際に
このクラッド42の外周面に傷が付くと、その部分にお
いて第2高調波が散乱してしまう。このようなことを防
止するためには、例えば本出願人による特願昭62−3
2914号明細書に示されるように、コアが充てんされ
たクラッドの外側にさらに第2クラツドが形成された光
フアイバー素子を用いることが望ましい。
上述のような第2クラツドが形成されていない場合は、
光波長変換素子40を何かに保持するためにクラッド4
2に直接保持具を取り付けると、そこに傷が付いてその
部分で第2高調波が散乱してしまう。しかし本実施例の
光波長変換素子40を用いる場合は、キャップ状構造物
43a、43bを素子保持具が保持する部分として活用
可能であり、そのようにすれば、上述の問題の発生を防
止できる。
く第7実施例〉 次に第9図を参照して本発明の第7実施例について説明
する。この第7実施例の光波長変換素子50のコア51
.クラッド52は第6実施例におけるものと同じであり
、また遮断層としてのキャップ状構造物53a、53b
も第6実施例のキャップ状構造物43a、43bと同じ
材料から形成されている。しかし本実施例においてキャ
ップ状構造物53a、53bは十分に長く形成されて、
クラッド52の全体を被覆するものとなっている。この
ような構成とすることにより、クラッド52に傷が付く
ことをより確実に防止可能となる。なお第9図において
50a150bは素子端面、54は接着剤である。
遮断層を上述のようなキャップ状構造物から形成する場
合においても、第2高調波が出射する素子端面側に取り
付けられるキャップ状構造物をフィルター層とすること
もできるし、またキャップ状構造物を集光作用を有する
レンズ形状とすることもできるし、さらには第4図、第
5図に示すような光導波路素子の端部に嵌合される形状
とすることもできる。
なお素子端面に形成する遮断層は先に述べたポリトリフ
ルオロイソプロピルメタクリレート、トリフロロエチル
アクリル酸ポリマー、PMMAから形成する他、メラミ
ン、ポリエステル、アクリル、シリコン、エポキシ、塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド
、アセチルセルローズ等の樹脂材料、および石英ガラス
を始めとする各種ガラス、さらにはAQ1203等の透
明酸化物結晶を用いて形成することができる。
また、以上の実施例の光波長変換素子は、基本波のコア
部での導波モードと第2高調波のクラッド部への放射モ
ードとの間で位相整合がとられるものであるが、本発明
は、基本波と第2高調波をともにコア部あるいは光導波
路中において導波させ、両者の導波モード間で位相整合
をとるタイプの素子に対しても適用可能である。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の光波長変換素子におい
ては、有機非線形光学材料の端面を含む素子端面に遮断
層を設けたことにより、有機非線形光学材料の昇華ある
いは変成が確実に防止される。したがって、有機非線形
光学材料の波長変換効率が低下することを防止でき、ま
た遮断層を設けた端面を基本波入射端面とする場合は、
基本波の入射結合効率も高く維持できるようになる。さ
らに、出射端面に遮断層を設けた場合は、反射を減少さ
せ第2高調波の出射効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ、本発明の第1実施例に
よる光波長変換素子を示す斜視図と概略側面図、 第3図は上記光波長変換素子の製造方法を説明する概略
図、 第4図と第5図はそれぞれ、本発明の第3実施例、第4
実施例による光波長変換素子を示す概略斜視図、 第6図は本発明の第5実施例による光波長変換素子を示
す概略側面図、 第7図と第8図はそれぞれ、本発明の第6実施例による
光波長変換素子を示す斜視図と側断面図、第9図は本発
明の第7実施例による光波長変換素子を示す側断面図で
ある。 10.20.29.30.40.50・・・光波長変換
素子10a、10b、20as 20b、20c、 3
oas 30b、4Gms 40b、 50g、 50
b−・・素子端面11、41.51・・・コ ア  1
2.42.52・・・クラッド13a、 13b、 2
3.31a、 38b−遮断層15・・・基 本 波 
   15°・・・第2高調波21・・・光導波路  
   22・・・ガラス基板43a、 41b、 51
a、 53b−・・キ+ ”/ブ状構造物44a、 4
4b、 54−・・接着剤第 ト1 tfi  5  B 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機非線形光学材料がそれよりも低屈折率のクラ
    ッド層によって被覆されてなり、入射された基本波を第
    2高調波に変換して出射させる光波長変換素子において
    、 前記有機非線形光学材料の端面を含む素子端面に、該端
    面と周囲雰囲気とを遮断する遮断層が設けられたことを
    特徴とする光波長変換素子。
  2. (2)前記素子端面のうちの相対向する2つの端面の一
    方が基本波入射端面とされ、他方が第2高調波出射端面
    とされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の光波長変換素子。
  3. (3)前記素子端面に形成された2つの遮断層の少なく
    とも一方が集光レンズとされていることを特徴とする特
    許請求の範囲第2項記載の光波長変換素子。
  4. (4)前記遮断層のうち基本波入射端面側の遮断層が、
    非線形光学材料よりも低屈折率の材料から形成され、第
    2高調波出射端面側の遮断層がクラッド材料よりも低屈
    折率の材料から形成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項から第3項いずれか1項記載の光波長変
    換素子。
  5. (5)前記遮断層のうち第2高調波が出射する素子端面
    に設けられた遮断層が、該第2高調波を透過させる一方
    前記基本波を吸収するフィルター層とされていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項から第4項いずれか1
    項記載の光波長変換素子。
  6. (6)前記遮断層が、素子端部に嵌合されたキャップ状
    構造物からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    から第5項いずれか1項記載の光波長変換素子。
  7. (7)前記キャップ状構造物が、クラッド層全体を被う
    ように形成されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第6項記載の光波長変換素子。
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