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JPH01292068A - 乳化型水性塗料の連続的製造方法 - Google Patents

乳化型水性塗料の連続的製造方法

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Publication number
JPH01292068A
JPH01292068A JP12066888A JP12066888A JPH01292068A JP H01292068 A JPH01292068 A JP H01292068A JP 12066888 A JP12066888 A JP 12066888A JP 12066888 A JP12066888 A JP 12066888A JP H01292068 A JPH01292068 A JP H01292068A
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JP
Japan
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water
emulsion
resin component
resin
stage
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Application number
JP12066888A
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English (en)
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JPH066691B2 (ja
Inventor
Shunji Kojima
瞬治 小島
Yoshiki Watanabe
芳樹 渡辺
Toshinori Moriga
俊典 森賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP12066888A priority Critical patent/JPH066691B2/ja
Priority to PCT/JP1989/000188 priority patent/WO1989008133A1/ja
Priority to DK530789A priority patent/DK530789A/da
Priority to SE8903581A priority patent/SE8903581D0/xx
Publication of JPH01292068A publication Critical patent/JPH01292068A/ja
Publication of JPH066691B2 publication Critical patent/JPH066691B2/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、乳化型水性塗料の連続的製造方法に関するも
ので、より詳細には、カルボキシル基含有アクリル樹脂
成分、エポキシ樹脂成分及びエポキシ樹脂用硬化剤樹脂
成分を含有する乳化型水性塗料を連続的に製造する方法
に関する。
(従来の技術) 塗料のスプレー塗装に際しては、作業環境中に溶剤が揮
散し、大気汚染や環境衛生上の問題を生じる。これらの
欠点を解消するために、水性塗料、即ち水性分散体塗料
の開発が既に行われている。
このような水性塗料の第一のタイプのものは、塗料樹脂
を何等かの手段で微粒化し、界面活性剤や水溶性乃至親
水性樹脂を分散剤として水中に分散したものである(例
えば特公昭44−18076号公報)、第二のタイプの
ものは、エポキシ樹脂のように官能基を有する塗料樹脂
を、アクリル樹脂のようにカルボキシル基を有する樹脂
と反応させることにより変性し、この変性樹脂をアンモ
ニア又はアミン類で中和することによって、水性媒体中
に自己乳化させたものである(例えば特公昭59−37
026号公報)。
しかしながら、前者のタイプの水性塗料は、塗料樹脂分
の分散粒径が概して粗大であったり、不揃いである傾向
があると共に、水性塗料が分散安定性に乏しく、得られ
る塗膜の性能も溶剤タイプの塗料に比して劣っている。
また、後者のタイプの塗料は、分散性等については前者
のタイプの塗料に比して優れているとしても、塗料樹脂
組成に大きい制約を受け、例えばエポキシ樹脂系塗料の
場合、樹脂硬化剤の含有量を十分に大きくとることが困
難なため、塗膜の硬化を十分に行うことができず、その
ため塗膜の硬さ、緻密さ、腐食成分に対するバリヤー性
等を満足すべきレベルに迄向上させ得ないという問題を
生じる。
本発明者等は先に、カルボキシル基含有アクリル樹脂成
分、エポキシ樹脂成分及びエポキシ樹脂用硬化剤樹脂成
分を含む有機溶媒溶液を調製し、この中にアンモニア又
はアミンと水とを混合し、前記アクリル樹脂中のカルボ
キシル基をアンモニウム塩又はアミン塩に転化すると共
に、溶液中の樹脂分をO/W型エマルジョンに自己乳化
させることを提案した(特許出願中)。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記先行技術の方法では、樹脂溶液がか
なり高粘度であるから、多量の有機溶媒を使用しなけれ
ばならなく、またこれに伴なって転相に際しても多量の
水を混合しなければならなく、その結果として生成する
水性乳化液の固形分濃度が概して低く、そのため、多量
の液体を取扱わねばならなく、装置が大型化すること:
生成する乳化液から比較的多量の溶媒や水を蒸発により
除かねばならないこと;等の欠点が未だある。
従って、本発明の目的は、上記先行技術の前記欠点を解
消し、比較的コンパクトな装置を用いて、カルボキシル
基含有アクリル樹脂成分、エポキシ樹脂成分及びその硬
化剤樹脂成分から乳化型塗料を連続的に製造し得る方法
を提供するにある。
本発明の他の目的は、比較的少ない溶媒及び水の使用量
で、固形分濃度が高くしかも粒径の小さい水性乳化塗料
を高能率で製造し得る方法を提供するにある。
(問題点を解消するための手段) 本発明によれば、カルボキシル基含有アクリル樹脂成分
、エポキシ樹脂成分及びエポキシ樹脂用硬化剤樹脂成分
を単独又は組合せで含む有機溶媒溶液の形で且つアンモ
ニア又はアミン類の水溶液と共に第一段のインラインミ
キサーに供給し、該ミキサー中で加圧下に混合してW1
0型エマルジョンを形成させ、このW10型エマルジョ
ンを水と共に第二段のインラインミキサーに供給し、該
ミキサー中で混合してO/W型エマルジョンに転相させ
、生成するO/W型エマルジョンを定量的に引き出すこ
とを特徴とする乳化型水性塗料の連続的製造方法が提供
される。
(作用) 本発明では、カルボキシル基含有アクリル樹脂成分、エ
ポキシ樹脂成分及びエポキシ樹脂用硬化剤樹脂成分を単
独又は組合せで含む有機溶媒(以下単に樹脂溶液と呼ぶ
ことがある)を用いるが、この樹脂溶液をアンモニア又
はアミンの水溶液と共に第一段のインラインミキサーに
供給して加圧下に混合して一旦W10型(油中木型)の
エマルジョンを形成させること;このW10型エマルジ
ョンを水と共に第二段のインラインミキサーに供給して
混合し、O/W型(水中油型)エマルジョンに転相させ
ること;及び転相により生成したO/W型エマルジョン
を定量的に引き出すことが顕著な特徴である。
樹脂溶液から転相法によりO/W型の水性分散体を製造
する場合、アンモニア水又はアミン水を徐々に添加しな
がら混合攪拌を行わねばならず、この添加混合を著しく
長時間にわたって行わねばならないことが、連続的製造
方法に対する障害となっている。本発明は、転相に先立
フて、樹脂溶液とアンモニア又はアミンの水溶液とを混
合して、水が樹脂溶液中に微細な粒子サイズで分散した
W10型エマルジョンを形成させ、次いでこのW10型
エマルジョンと水とを混合してO/W型エマルジョンに
転相させると、添加混合に要する時間が著しく短縮され
、その結果として連続的製造が可能となるという知見に
基ずくものである。
樹脂溶液からのエマルジョンの生成は、アクリル樹脂は
他の塗料用樹脂と相溶乃至ブレンドした状態で存在する
が、アクリル樹脂成分中のカルボキシル基は添加された
アンモニア又はアミンで中和され、塩の形で水との界面
に指向することにより行われる。本発明では、第一段の
W10型エマルジョンの生成工程で、この中和に必要な
アンモニア又はアミンを全て添加する。これにより、W
2O型からO/W型への転相は一層簡単なメカニズムで
行われることになる。
本発明によれば、樹脂溶液とアンモニア水又はアミン水
との混合及びW10型エマルジョンと水との混合を緊密
に行ない、しかも処理物の装置内での滞留時間を稼ぐた
めにインラインミキサーを使用する。また、樹脂溶液と
アンモニア水又はアミン水との混合は、著しく高粘度の
状況のもとに行われるので、キャビティションを防止す
るために加圧下で行う。このようにして本発明方法によ
れば、極めて均一でしかも微細なW10型エマルジョン
を形成することができ、均−且つ微細なW10型エマル
ジョンを形成しておくことにより、均−且つ微細な0/
W型エマルジョンに転相することが可能となる。
(発明の好適態様) 本発明の連続的製造方法に使用する装置の概略配置を示
す第1図において、この装置は第一処理槽1と第二処理
槽2とから成っている。第一処理4i1はW10型エマ
ルジョン形成用のものであ、す、内部にインラインミキ
サー3を備えている。
第二処理槽2はO/W型エマルジョン形成用のものであ
り、内部にやはりインラインミキサー4を備えている。
第一処理4iItには樹脂溶液供給ライン5、アンモニ
ア水又はアミン水供給ライン6及゛び槽内加圧ライン7
が付設されている。第一処理槽1と第二処理槽2とは連
通管8を介して連通している。第二処理槽2には更に、
水供給ライン9及び生成物引き出し用ライン10が付設
されており、生成物引き出しラインlOには定量排出バ
ルブ11が設けられている。
供給ライン5を通して樹脂溶液を、また供給ライン6を
通してアンモニア水又はアミン水を夫々第一処理槽1に
供給し、第一処理4!1に加圧ライン7から、窒素、空
気、水蒸気等の加圧流体を供給して、所定の圧力に加圧
する。インラインミキサー3を駆動し、両者を加圧下に
混合してW10型エマルジョン12を生成させる。形成
されるW10型エマルジョン12は連通管8を通って第
二処理槽2に送られる。水供給ライン9を介して第二処
理槽2に水を供給し、W10型エマルジョンと水とをイ
ンラインミキサー4で混合し、0/W型エマルジョン1
3を転相により生成させる。生成するO/W型エマルジ
ョン13は、引き出しラインlO及び定量排出バルブ1
1を介して定量的に装置外に製品として取出される。こ
の方法においては、第一処理槽1が加圧されており、し
かも第一処理槽1と第二処理槽2とが連通管8を介して
接続されているため、第二処理槽2から排出されるO/
W型エマルジョンに見合った量のW10型エマルジョン
が第−処理槽1から第二処理槽2へと送られることにな
り、二段の処理が円滑にしかも連続して行われることに
なる。
1且ヱ羞 本発明に用いる塗料溶液は、アクリル樹脂成分エポキシ
樹脂成分及びエポキシ樹脂用硬化剤樹脂成分の3成分を
含有する。この場合、カルボキシル基含有アクリル樹脂
成分とエポキシ樹脂成分とが共重合体の形で溶液中に含
有されていてもよいし、またカルボキシル基含有アクリ
ル樹脂成分とエポキシ樹脂成分とがブレンドの形で溶液
中に含有されていてもよい。
用いるアクリル樹脂の酸価を35乃至3501特に70
乃至330の範囲とすること及びこのアクリル樹脂を塗
料用樹脂当り3乃至30重量%、特に5乃至25重量%
の量で用いることが一般に好ましい。
即ちアクリル樹脂の酸価が上記範囲よりも低い場合には
、後述する中和工程及びこれに続く相転換乳化工程で、
塗料樹脂分を粒径が微細で且つ均斉な0/W(水中油)
型分散粒子に乳化させることが困難となり、また分散粒
子の乳化安定剤も低下する傾向がある。また、アクリル
樹脂の酸価が上記範囲よりも高い場合には、アクリル樹
脂が後の工程で塗料樹脂分から分離して水相に8行する
傾向があり、このために微細で均斉な粒径への乳化が困
難となり且つ分散液の安定性もかえって低下するように
なり、更に形成される塗膜は湿度に敏感となりやすいと
いう欠点をも生じる。本発明によれば、アクリル樹脂の
酸価を上記範囲内に選ぶことにより、均−且つ微細な粒
径への塗料樹脂分の乳化と乳化樹脂の分散安定性との向
上が可能となり、且つ形成される塗膜を耐湿性、耐水性
等に優れたものとすることができる。
また、アクリル樹脂の配合量が上記範囲よりも少ない場
合には、中和工程及びこれに続く相転換工程で、水相と
油相(樹脂相)との界面に十分なカルボン酸塩の基を形
成させることができず、やはり均−且つ微細な粒径への
塗料樹脂分の乳化が困難となり、水性分散体の分散安定
性も低下することになる。一方、アクリル樹脂分の配合
量を上記範囲よりも多くすることは、塗料樹脂分中に多
量のアクリル樹脂が混入されることによる塗膜物性への
影響があることから、その配合量は上記範囲とするのが
よい。
本発明において、アクリル樹脂としては、酸価が上述し
た範囲内にある限り任意のアクリル樹脂を用いることが
で籾る。このアクリル樹脂は、上述した酸価のカルボキ
シル基を樹脂中に与えるエチレン系不飽和カルボン酸又
はその無水物と、アクリル酸エステル又はメタクリル酸
エステルと、所望によりこれらと共重合可能な他のエチ
レン系不飽和単量体との共重合体から成る。エチレン系
不飽和カルボン酸又はその無水物としては、アクリル酸
、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水イタ
コン酸等である。
アクリル酸やメタクリル酸のエステルとしては、例えば
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル
、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル
酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ
)アクリル酸n −アミル、(メタ)アクリル酸イソア
ミル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オ
クチルなどがある。ただし、上記の(メタ)アクリル酸
とはアクリル酸もしくはメタクリル酸を示す。
これらの単量体と共に共重合される他の共単量体として
は、スチレン、ビニルトルエン、アクリルニトリル、メ
タクリロニトリル等を挙げることができる。
用いるアクリル樹脂はフィルムを形成するに足る分子量
を有するべきであり、一般に10,000乃至200,
000 、特に20,000乃至150,000の範囲
内の分子量を有していることが望ましい。アクリル共重
合体の適当な組合せの例は、(1)メタクリル酸メチル
/アクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸、(2)
スチレン/メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メ
タクリル酸、(3) スチレン/アクリル酸エチル/メ
タクリル酸、(4) メタクリル酸メチル/アクリル酸
エチル/アクリル酸等である。
これらのアクリル樹脂は、これらの単量体を有機溶媒中
、アゾビスイソブチロニトリル類や過酸化物の存在下で
重合させることにより容易に得られる。
エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA等のビスフェ
ノール類とエビへロヒドリンとの重縮合により得られた
ビスフェノール型エポキシ樹脂が好適であり、そのエポ
キシ当量は一般に400乃至20,000、特に1,0
00乃至5,000の範囲に、また、数平均分子量は1
,000乃至20,000.特に2.000乃至13,
000の範囲にあるのが好ましい。
エポキシ樹脂に対して反応性のある樹脂硬化剤としては
、エポキシ樹脂の水酸基やオキシラン環に対して反応性
を有する官能基、例えば水酸基、アミノ基、カルボキシ
ル基等を有する樹脂;例えばレゾール型及び/又はノボ
ラック型のフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、尿素−
ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデド樹脂
、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、キシレン樹脂、エポキシエステル樹脂
、ブチラール樹脂等の1種又は2種以上の組合せが使用
される。これらの内でもメチロール基含有熱硬化性樹脂
、特にレゾール型フェノール樹脂が好適である。
本発明では、エポキシ樹脂と硬化剤樹脂との組成比が任
意の範囲内にある場合にも、この塗料樹脂を微細な分散
粒径に乳化分散させ得る。エポキシ樹脂と硬化剤樹脂と
の割合いは、95:5乃至40 : 60の重量比、特
に90:10乃至50:50の重量比の範囲内にあるの
が一般的である。
本発明に用いる塗料溶液において、各樹脂成分は単純な
混合物として存在してもよいし、予備縮合物乃至共重合
体として存在していてもよい。例えば、エポキシ樹脂成
分とアクリル樹脂成分とはブレンド物であフてもよいし
、共重合体の形で存在してもよい、この後者の場合、共
重合体は遊離のカルボキシル基を有するべぎである。前
者の場合にも、後者の場合にも、樹脂全体当りの酸価は
、一般に2乃至30、特に5乃至20の範囲内にあるべ
きである。エポキシ−アクリル共重合体の適当な例は、
特公昭59−37026号公報に記載されている。
樹脂溶液用の有機溶媒としては、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶媒:アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケ
トン系溶媒;エタノール、プロパツール、ブタノール等
のアルコール系溶媒;エチルセロソルブ、ブチルセロソ
ルブ等のセロスルブ系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル系溶媒等の1種又は2種以上を用いることが
できる6原料溶液中に樹脂分濃度は、一般に5乃至80
重量%、特に20乃至70重量%の範囲内にあるのがよ
い。この原料溶液には、それ自体公知の塗料用配合剤、
例えば可塑剤、滑剤、顔料、充填剤、安定剤等を所望に
より配合してよい。
第一工程 樹脂溶液の中和には、アンモニア水又はアミン水を使用
する。中和に使用するアミン類としては、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、n−ブチルアミン等のアルキ
ルアミン類、2−ジメチルアミノエタノール、ジェタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロ
パツール、ジメチルアミノメチルプロパノール等アルコ
ールアミン類等が使用される。またエチレンジアミン、
ジエチレントリアミン等多価アミンも使用できる。更に
、分岐鎖アルキル基を有するアミンや複素環アミンも好
適に使用される。分岐鎖アルキル基を有するアミンとし
ては、イソプロピルアミン、5ec−ブチルアミン、t
ert−ブチルアミン、イソアミルアミン等の炭素数3
乃至6、特に炭素数3乃至4の分岐鎖アルキルアミンが
使用される。複素環アミンとしては、ピロリジン、とベ
リジン、モルホリン等の1個の窒素原子を含む飽和複素
環アミンが使用される。アンモニア及びアミン類は、ア
クリル樹脂のカルボキシル基に対して、少なくとも0.
3化学当量、特に0゜7乃至1.3化学当量の量で用い
るのがよい。
樹脂溶液(A)とアンモニア水又はアミン水(B)との
混合は、両者の液の重量比がA:B=10:10乃至1
0:1 特に 10: 9乃至10:4 となるように液ケ第−処理禮に供給して行うのがよい。
即ち、アンモニア水又はアミン水の液量が上記範囲より
も多い場合には、W10型エマルジョンを安定的に生成
することなくO/W型エマルジョンに転相するため、生
成するO/W型エマルジョンの分散相の粒径が粗大化す
る傾向があり、またこの液量が上記範囲より少ない場合
には、生成するW10型エマルジョンをO/W型エマル
ジョンに転相する際に比較的多量の水を添加しなければ
ならず、転相が不安定となって分散相の粒径が不揃いに
なりやすい。
第一段のインラインミキサーでの混合を加圧下で行うこ
との重要性については先に指摘したが、加圧の程度は一
般に0.2乃至10 Kg/cm2(ゲージ)、特に0
.5乃至7にg/cm” (ゲージ)にあるのがよい。
また、混合時の温度は、一般に10乃至90℃、特に1
5乃至70℃の範囲内にあるのがよい。第一段での混合
は中和反応を伴ない、しかも激しい攪拌であることから
、発熱により100℃以上の温度への昇温もあることが
理解されるべきである。勿論、高温が望ましい場合には
外部から加熱することもできるし、また温度の上昇が望
ましくない場合には外部から冷却することもできる。
第一段のインラインミキサーによる混合の程度は式 式中、vIはインラインミキサーへの供給量(J!/5
in)を表わし、■2はインラインミキサー中の攪拌機
の水を用いて測定した吐出量(j!/n+in)を表わ
す、 で定義される攪拌効率(K)が5乃至50、特に7乃至
35となるように行うのがよい。このに値が上記範囲よ
りも小さい場合には、均−且つ微細なW10型エマルジ
ョンを形成させ得ない場合を生じることがあり、一方に
値が上記範囲よりも大きいと、水性塗料の生産速度が小
さく、工業的でなくなる傾向がある。
第二工程 本発明の第2工程では、第1工程で生成するW10型エ
マルジョンを水と共に第二段のインラインミキサーに供
給し、0/W型エマルジョンに転相させる。
この第2工程で使用する。水の量は、第1工程からのW
10型エマルジョン中の水の量によっても左右されるが
、O/W型エマルジョンへの転相が十分に行われるよう
な量であり、一般に、W10型エマルジョン当り水30
乃至100重量部、特に35乃至80重量部の量である
この転相工程は、第1工程のW10型エマルジョン生成
工程に比して容易に行われ、温度及び時間等の制約は特
にないが、第1工程のW10型エマルジョンと第2工程
のO/W型エマルジョンとが連通していることから、は
ぼ同じ温度及び圧力条件下に行われることになる。
生成したO/W型エマルジョンは、定量排出バルブを通
して定量的に外部に引き出される。この定量的排出は、
一定の流量で連続的に行ってもよいし、また成る時間お
きに間欠的に行ってもよいことは勿論である。
後処理 相転換により水性分散液には、水と有機溶媒との双方が
含有されている。この水性分剤液を共沸減圧蒸溜に賦す
ることにより有機溶媒を水との共沸により除去し、また
水性分散液の濃縮を行うことができる。有機溶媒の共沸
蒸溜に際しては、外部から水を補給しながら行うことも
可能なことが了解されるべきである。
最終水性塗料における塗料樹脂固形分の濃度は10乃至
70重量%、特に20乃至60重量%の範囲にあること
が望ましく、且つ水性塗料中の有機溶媒の含有量は15
重量%以下、特に5重量%以下であることが望ましい。
また、塗料中の樹脂分の分散安定性を向上させる目的で
、任意の段階で若干量の界面活性剤や高分子分散剤を系
中に添加することは許容される。
本発明による水性塗料は、塗装に適した粘度で、各種金
属素材や、罐胴、備差或いはその他の部材の塗布に用い
ることができる。この水性塗料は、通常のスプレー塗装
や静電塗装に用いられるばかりではなく、ローラ塗布、
ブラシ塗布、ドクターコーター、エアナイフコーター、
リバースコーター等の各種コーターによる塗布作業に用
いることができる。
(発明の効果) 本発明によれば、カルボキシル基含有アクリル樹脂成分
を含む塗料溶液とアンモニア水又はアミン水とをインラ
インミキサーで混合してW10型エマルジョンを形成さ
せる工程と、生成したW10型エマルジョンと水とをイ
ンラインミキサーで混合してO/W型エマルジョンに転
相させる工程とを連結することにより、著しく高粘度の
樹脂溶液からも、粒径が微細でしかも均質な水性乳化型
塗料を連続的に製造することが可能となった。このため
、本発明によれば、比較的少ない溶媒及び水の使用量で
固形分濃度の高い水性乳化型塗料の高能率での製造が可
能となった。
(実施例) 実施例中、部は特に断らない限り、重量部で表示する。
また、特記する場合を除き、各実施例及び比較例を通じ
て、塗料あるいは塗装板の評価は以下の要領で行った。
(1)塗料の経時安定性 供試する乳化型水性塗料100a+gを内容量100m
pのガラス製広口ビンに入れて密栓し、50℃の恒温槽
中に1ケ月間保存した後開封して調査し、液面に皮張り
の有無、乳化型水性塗料の粘度、樹脂粒子の平均粒径を
調査し、保存前と比較した。
(2)塗装性 供試する乳化型水性塗料をロールコータ−を用いて電解
クロム酸処理鋼板(以下TFSと呼ぶ)に塗装し、21
0℃で10分間焼付けて硬化させた。塗膜厚さは約5μ
mとした。この塗装板の塗装面の凹凸を目視判定により
評価した。
(3)密着性、レトルト白化 上記の塗装板を5mm巾に切断し、ナイロン系の接着剤
を用いて200℃に加熱されたホットプレスで2分間押
圧することにより接着した。T−ビールにより剥離強度
を測定し、接着直後の初期剥慈強度と、90℃の温水中
に1週間浸漬した後の経時剥離強度を求めた。また、こ
の塗装板の一部を125℃30分間のレトルト処理に賦
して、レトルト処理による塗膜の白化の有無を調査した
(4)実罐評価 一部の乳化型水性塗料については、供試水性塗料をロー
ルコータ−でTFSの片面に塗装し、210℃で10分
間焼付・乾燥した後、他の片面も同様に塗装・焼付して
両面塗装板を準備した。
塗膜厚さはそれぞれ約4μmとした。この塗装板とナイ
ロン系の接着剤を用いて202ダイヤの接着罐胴(両端
部はネックイン加工されて200ダイヤになっている)
を作製し、天蓋を二重巻締めした後、内容品を充填して
底蓋を二重巻締し、罐詰とした。この罐詰を120℃で
90分間レトルト殺菌処理し、冷却・風乾後、倉庫に保
存した。
6ケ月保存後に開罐して、塗膜の白化や内面腐食などの
異常の有無を調査した。また、一部の塗装板については
、これを備差に成形して評価に供した。
また、インラインミキサー中の攪拌機の吐出量は以下の
要領で測定した。第一段の処理槽1を単独で固定し、樹
脂溶液供給ライン5を封鎖して、アンモニア水又はアミ
ン水の供給ライン6を水槽中に固定する、連通管8は開
放しておく。この状態で処理槽1に呼び水をしてインラ
インミキサーを駆動させると、攪拌機は水槽中の水を汲
み上げ、連通管8から汲み上げた水を排出する。動作が
定常に達した後、一定時間中に連通管8を通して排出さ
れる水を採取し、その容量を測定することにより、攪拌
機の当該運転条件に於ける吐出量を求めた。
実施例 1 数平均分子量的3,750 、エポキシ当量約3,00
0のビスフェノールA型エポキシ樹脂800部を酢酸ブ
チルとn−ブタノールの混合溶媒(酢酸ブチル/n−ブ
タノール=6/4)800部に溶解した溶液を準備し、
ビスフェノールAとバラクレゾール、及びホ゛ルムアル
デヒドよりアンモニア触媒を用いて誘導されたレゾール
型フェノール樹脂(ビスフェノールA/パラクレゾール
=80/20、数平均分子量650)200部をキシレ
ンとメチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンの混合
溶媒(キシレン/メチルイソブチルケトン/、シクロへ
キサノン=1/1/1)400部に溶解した溶液を作製
して前記のエポキシ樹脂溶液と混合した。
一方で、エチルアクリレート200部、メチルメタクリ
レート200部、メタクリルfi400部、スチレン2
00部とtert−ブチルヒドロパーオキサイド10部
の混合物を準備し、攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流冷
却管および不活性ガス導入口を備えたフラスコにエチル
セロソルブ500部と前記の混合物250部を仕込み、
窒素気流下で攪拌しながら90℃に昇温した後、同温度
で保持されたフラスコ中へ前記の千ツマー混合物の残量
を3時間にわたって滴下して共重合せしめ、更に、 t
ert−ブチルヒドロパーオキサイド1部を添加して同
温度で3時間攪拌を継続した後エチルセロソルブ500
部を添加して冷却し、反応を完結させた。得られたアク
リル樹脂の重量平均分子量は約12万、酸価は124、
樹脂溶液の固形分は50%であった。
次に、前記のエポキシ樹脂とフェノール樹脂の混合溶液
の160部に対し上記のアクリル樹脂溶液を20部の割
合で添加して攪拌し、均一に混合せしめて塗料用樹脂の
有機溶媒溶液とした。また、一方で、脱イオン水9o部
に対して中和剤としてジメチルアミノエタノール4部を
溶解したアミン水を準備した。更に第二段の処理槽に供
給する脱イオン水を準備した。
第一段のインラインミキサー中の攪拌機の水を用いて測
定した吐出量を25f/winに設定し、定量ポンプを
用いて塗料用樹脂の有機溶媒溶液を1、Bji7min
とアミン水を0.95p / 1IIinの割合で第一
段の処理槽に供給すると共に、攪拌機を駆動させた。4
!I内加圧ラインは封鎖した。また、第二段の処理槽中
の攪拌機の吐出量を201!/winに設定して、この
中へ脱イオン水を1.4’J!/winで供給しながら
、攪拌機を駆動させた。更に、定量排出バルブを調節し
て第二段の処理槽からの吐出量を約4−2 g/win
とした。その結果、処理槽の内圧はゲージで約1.2 
Kg/ca+”となった。この時の第一段のインライン
ミキサーの攪拌効率は約9.1、第二段のインラインミ
キサーの攪拌効率は約4.8であった。
運転開始初期の30秒間の吐出物を廃棄して、以後の吐
出物を回収した。この吐出物は安定なOZW型エマルジ
ョンとなっており、分散相の平均粒径は0.65μmで
あった。このOZW型エマルジョン420部を、ロータ
リーエバポレーターで濃縮・脱溶剤し、水120部と有
機溶剤95部を回収して固形分40.2%の乳化型水性
塗料(塗料1)とした。
更に、中和剤として表1に示した10種のアミン順を、
夫々使用する他は塗料lの製法に準じて10種の乳化型
水性塗料(塗料2〜11)を作製した。得られた乳化型
水性塗料の樹脂粒子の平均粒径を表1に併記した。
これらの乳化型水性塗料(塗料1〜11)の経時安定性
を調査したところ、いずれの乳化型水性塗料も液面に皮
張りを生じていなかった、また、いずれの乳化型水性塗
料も、粘度、樹脂粒子の平均粒径ともに保存前と比較し
て変化していなかった。ロール・コーターで塗装した時
の塗装性は、いずれの乳化型水性塗料でも良好であり、
塗装面の凹凸は実用上支障のない程度であった。更に、
密着性、レトルト白化の評価とコンソメスーブを充填し
て罐胴としての実罐評価を行ない、その結果を表1に併
記した。
実施例 2 実施例1で使用した塗料用樹脂の有機溶媒溶液と、アミ
ン水、及び脱イオン水を準備した。これらを表2に示し
た量比で、それぞれ、第−段及び第二段の処理槽に供給
する以外は実施例1に準じて7種の乳化型水性塗料(塗
料12〜18)を作製した。この時の第一段のインライ
ンミキサー中での攪拌効率と処理槽の内圧を、得られた
O/W型エマルジ目ン中の分散相の平均粒径と共に表2
に併記した。
これらのO/W型エマルジョンをロータリーエバポレー
ターで濃縮・脱溶剤し、固形分約40%の乳化型水性塗
料とした。これらの乳化型水性塗料の経時安定性とロー
ル・コーターで塗装した時の塗装性を評価し、結果を表
2に併記した。
実施例 3 実施例1で使用した塗料用樹脂の有機溶媒溶液と、アミ
ン水、及び脱イオン水を準備した。これらを、夫々、第
−段及び第二段の処理槽に供給し、第一段の攪拌機の回
転速度を調節してインラインミキサー内の攪拌機の吐出
量を調整する以外は実施例1に準じて6種の乳化型水性
塗料(塗料19〜24)を作製した。この時の第一段の
インラインミキサー中での攪拌効率と処理槽の内圧、及
び処理槽内の液温を、得られたO/W型エマルジョン中
の分散相の平均粒径と共に表3に記した。
これらのO/W型エマルジョンをロータリーエバポレー
ターで濃縮・脱溶剤し、固形部約40%の乳化型水性塗
料とした。これらの乳化型水性塗料の経時安定性とロー
ル・コーターで塗装した時の塗装性を評価し、結果を表
3に併記した。
実施例 4 実施例1で準備したエポキシ樹脂溶液160部とアクリ
ル樹脂溶液40部を混合し、更に、モルホリン5部を加
えて、還流下で、120℃で90分間攪拌することによ
りエポキシ樹脂とアクリル樹脂を反応させ、共重合体と
した。この共重合体の有機溶媒溶液200部当り60部
の実施例1で使用したレゾール型フェノール樹脂の溶液
を加えて攪拌し、塗料用樹脂の有機溶媒溶液とした。−
方で、実施例1に準じてアミン水と脱イオン水を準備し
た。
これらを用いて、実施例1に示した方法に準じてO/W
型エマルジョンを作製し、更に濃縮・脱溶剤して乳化型
水性塗料(塗料25)を得た。この乳化型水性塗料の分
散相の平均粒径は0.52μmであった。その経時安定
性を調査したところ、液面に皮張りは生じていなかった
。また、粘度、樹脂粒子の平均粒径ともに保存前と比較
して変化していなかった。更に、ロール・コーターで塗
装した時の塗装性を評価した結果、塗装性は良好であり
、塗装面の凹凸は実用上支障のない程度であった。
実施例 5 実施例4で使用した塗料用樹脂の有機溶媒溶液とアミン
水、及び脱イオン水を用いて、第二段のインラインミキ
サーに供給する脱イオン水の量を調節する以外は実施例
1に準じて6種のO/W型のエマルジョンを作製した。
第二段のインラインミキサーに供給されるW10型エマ
ルジョン100部当りの第二段のインラインミキサーに
供給した脱イオン水の量を表4に示した。更に、得られ
た0/W型エマルジョンの分散相の平均粒径を表4に併
記した。
これらのO/W型エマルジョンをロータリーエバポレー
ターで濃縮・脱溶剤し、固形分約40%の乳化型水性塗
料(塗料26〜31)とした。その経時安定性を調査し
たところ、いずれの乳化型水性塗料も液面に皮張りは生
じていなかった。また、いずれの乳化型水性塗料も、粘
度、樹脂粒子の平均粒径ともに保存前と比較して変化し
ていなかった。更に、ロール・コーターで塗装した時の
塗装性を評価した結果、いずれの乳化型水性塗料も塗装
性は良好であり、塗装面の凹凸は実用上支障のない程度
であった。
実施例 6 実施例1の塗料用樹脂の有機溶媒溶液をロータリーエバ
ポレーターを用いて80℃で?I41aシ、固形分60
%、70%、80%の溶液を調製した。
更に、実施例1の塗料用樹脂の有機溶媒溶液に酢酸ブチ
ルを添加することにより希釈して、固形分10%、20
%、30%の溶液を調製した。これらの溶液を、中和剤
としてモルホリンを用いて実施例1に示した方法に準じ
てO/W型のエマルジョンとした。この際、塗料用樹脂
の有機溶媒溶液を加熱あるいは冷却して供給した。また
、攪拌・混合を効率的に行なうために処理槽内を加圧し
た。インライシミキサ−に供給した塗料用樹脂の有機溶
媒溶液の温度と処理槽の内圧を表5に示す。更に、これ
らのO/W型のエマルジョンを濃縮・脱溶剤して乳化型
水性塗料(塗料32〜37)を得た。
これらの乳化型水性塗料の樹脂粒子の平均粒径と経時安
定性を評価した結果を表5に併記した。
実施例 7 表6に示したような分子量とエポキシ当量を有する6種
のエポキシ樹脂を準備し、実施例1で使用したのと同じ
混合溶剤に溶解した。これらのエポキシ樹脂の溶液と実
施例1で使用したものと同一のフェノール樹脂溶液、及
びアクリル樹脂溶液を用いて塗料用樹脂の有機溶媒溶液
を作製した。
中和剤としてモルホリンを用いる以外は実施例1の方法
に準じて6種の乳化型水性塗料(塗料38〜43)を作
製した。
これらの乳化型水性塗料の経時安定性を調査したところ
、いずれの乳化型水性塗料も液面に皮張りは生じていな
かった。また、いずれの乳化型水性塗料も、粘度、樹脂
粒子の平均粒径ともに保存前と比較して変化していなか
った。ロール・コーターで塗装した時の塗装性は、いず
れの乳化型水性塗料でも良好であり、塗装面の凹凸は実
用上支障のない程度であった。更に、密着性、レトルト
白化の評価とコーヒー飲料を充填して罐胴としての実罐
評価を行ない、その結果を表6に併記した。
実施例 8 表7に示す4種の効果剤樹脂を実施例1と同様に溶解し
、実施例1のエポキシ樹脂溶液とアクリル樹脂を用いて
塗料用樹脂の有機溶媒溶液を調製した。これらの塗料用
樹脂の有機溶媒溶液と中和剤として5ee−ブチルアミ
ンを用いる以外は実施例1に示した方法に準じて4f!
の乳化型水性塗料(塗料44〜47)を作製した。
これらの乳化型水性塗料の経時安定性を調査したところ
1、いずれの乳化型水性塗料も液面に皮張りは生じてい
なかった。また、いずれの乳化型水性塗料も、粘度、樹
脂粒子の平均粒径ともに保存前と比較して変化していな
かった。ロール・コーターで塗装した時の塗装性は、い
ずれの乳化型水性塗料でも良好であり、塗装面の凹凸は
実用上支障のない程度であった。これらの塗装板を端蓋
に成形し、コーヒー飲料を充填した罐に巻締めて保存し
、6ケ月経過後に備差面の状態を評価してその結果を表
7に併記した。
実施例 9 実施例1のエポキシ樹脂とフェノール樹脂を表8に示す
比率で配合した樹脂溶液を準備し、これらに実施例1の
アクリル樹脂溶液を添加して塗料用樹脂の有機溶媒溶液
とした。なお、エポキシ樹脂とフェノール樹脂の溶解は
実施例1に準じ、アクリル樹脂溶液の添加量は樹脂固形
分換算で実施例1に準じた。更に、中和剤としてモルホ
リンを用いる以外は実施例1に示した方法に準じて6種
の乳化型水性塗料(塗料48〜53)を作製した。
これらの乳化型水性塗料の経時安定性を調査したところ
、いずれの乳化型水性塗料も液面に皮張りは生じていな
かった。また、いずれの乳化型水性塗料も、粘度、樹脂
粒子の平均粒径ともに保存前と比較して変化していなか
った。ロール・コーターで塗装した時の塗装性は、いず
れの乳化型水性塗料でも良好であり、塗装面の凹凸は実
用上支障のない程度であった。更に、コンソメ・スープ
を充填して罐胴としての実罐評価を行ない、その結果を
表8に併記した。
実施例 10 表9に示したような酸価を有する8種のアクリル樹脂を
表9に示した量だけ添加する以外は実施例1に準じて8
種の乳化型水性塗料(塗料54〜61)を作製した。な
お、アクリル樹脂の添加愈は、樹脂固形分換算でエポキ
シ樹脂とフェノール樹脂の合計量100部当りの部で示
した。
これらの乳化型水性塗料の経時安定性を調査した。また
、ロール・コーターでTFSに塗装し、コンソメ・スー
プを充填して罐胴としての実罐評価を行ない、これらの
結果を表9に併記した。
実施例 11 実施例1のエポキシ樹脂溶液とフェノール樹脂溶液の混
合溶液220部、実施例1のアクリル系樹脂の溶液1,
0部、及び、オレイン酸5部を均一に攪拌・混合して塗
料用樹脂の有機溶媒溶液とした。中和剤としてイシブロ
ビルアミンを用いて実施例1に示した方法に準じてO/
W型のエマルジョンを得、更に濃縮・脱溶剤して乳化型
水性塗料(塗料62)とした。
この乳化型水性塗料は樹脂粒子の平均粒径が約0.56
μmであり、50℃で1ケ月保存しても沈降せず、また
、皮張りや著しい粘度の変化も生じなかった。
表4
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の連続的製造方法に使用する装置の概
略配置を示す。 1・・・第1処理糟、2・・・第2処理槽、3.4・・
・インラインミキサー、5・・・樹脂溶液供給ライン、
6・・・アンモニア水又はアミン水供給ライン、7・・
・加圧ライン、8・・・連通管、9・・・水供給ライン
、10・・・引出しライン、11・・・定量排出バルブ
、12・・・W10型エマルジョン、13・・・0/W
型エマルジョン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カルボキシル基含有アクリル樹脂成分、エポキシ
    樹脂成分及びエポキシ樹脂用硬化剤樹脂成分を単独又は
    組合せで含む有機溶媒溶液の形で且つアンモニア又はア
    ミン類の水溶液と共に第一段のインラインミキサーに供
    給し、該ミキサー中で加圧下に混合してW/O型エマル
    ジョンを形成させ、このW/O型エマルジョンを水と共
    に第二段のインラインミキサーに供給し、該ミキサー中
    で混合してO/W型エマルジョンに転相させ、生成する
    O/W型エマルジョンを定量的に引き出すことを特徴と
    する乳化型水性塗料の連続的製造方法。
  2. (2)第一段のインラインミキサー中で、前記有機溶媒
    溶液(A)とアンモニア又はアミン類の水溶液(B)と
    を、A:B=10:10乃至10:1の重量比で供給し
    、混合する請求項1記載の方法。
  3. (3)第一段のインラインミキサー中での混合を10乃
    至90℃の温度及び0.2乃至10Kg/cm^2(ゲ
    ージ)圧力下で行う請求項1記載の方法。
  4. (4)第一段のインラインミキサーでの混合を式K=V
    _2/V_1 式中、V_1はインラインミキサーへの供 給量(l/min)を表わし、V_2はインラインミキ
    サー中の攪拌機の水を用いて測 定した吐出量(l/min)を表わす、 で定義される攪拌効率(K)が5乃至50となるように
    行う請求項1記載の方法。
  5. (5)カルボキシル基含有アクリル樹脂成分とエポキシ
    樹脂成分とが共重合体の形で溶液中に含有される請求項
    1記載の方法。
  6. (6)カルボキシル基含有アクリル樹脂成分とエポキシ
    樹脂成分とがブレンドの形で溶液中に含有される請求項
    1記載の方法。
  7. (7)第二段のインラインミキサー中で前記W/O型エ
    マルジョン100重量部当り水を30乃至100重量部
    となる割合いで供給し、混合する請求項1記載の方法。
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