JPH01283138A - サッシ外装用メタリック化粧シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［産業上の利用分野］ 本発明は、アルミサツシなどの表面に適用して金属光沢
をもった外観を与える、外装用の化粧シートの改良に関
する。 （従来の技術］ 建築物や建具類のデラックス化、多様化に伴い、高級で
重厚な印象を与える金属様の外観、たとえばステンレス
調の外観をもった化粧金属サツシに対する需要が増大し
ている。　しかし、サツシ全体をステンレスで製造した
のでは高価になるし、重量があって施工が容易でないか
ら好まれない。 加工技術上の制約もあり、アルミサツシのように任意の
断面形体のものを製造できるわけでもない。 そこで、在来のアルミサツシに外装用の化粧シートを貼
って金属光沢をもたせることで解決を図っている。 このような化粧シートとして、出願人は、柔軟なフィル
ム上に、耐熱性を有するフィルムに金属蒸着を施したも
のを積層し、その表面を紫外線吸改削を含有し耐候性の
すぐれた透明なフィルムで保護したものを提案した（特
願昭６２−１５３９４号）。 上記化粧シートは、耐熱性を有するフィルムとして主に
ポリエステルフィルムを使用するが、これらは紫外線に
弱く、日光が当ると変色してしまうことが経験された。 　たとえば、耐熱性フィルムにポリエチレンテレフタレ
ートのフィルムを使用し、保護フィルムに紫外線吸収剤
を含まないプラスチックフィルムを用いた化粧シートで
サツシの外装を行なうと、１〜２年の屋外曝露で黄変し
てしまう。 ［発明が解決しようとする課題］ 本発明の目的は、日光が当っても短期間で変色すること
がなく、化粧シートとしての価値が保てるサツシ外装用
メタリック化粧シートを提供することにある。 ［課題を解決するための手段］ 本発明のサツシ外装用メタリック化粧シートは、第１図
に示すように、柔軟なフィルム（１）の上に、耐熱性の
フィルム（２）、金属蒸着層（３）および耐候性のすぐ
れた透明な保護フィルム（４）を順に積層してなる。 柔軟なフィルムとしては、ラッピング適性すなわちサツ
シの輪郭に沿って屈曲する性質がすぐれている、半硬質
のポリ塩化ビニルのフィルムが最適である。　ポリ塩化
ビニルのフィルムは、重合度６５０〜３，０００、好ま
しくは８００〜２゜ＯＯＯのポリマーの、厚さ５０〜１
５０μの範囲のものを使用する。　可塑剤の添加率につ
いていえば、１５〜２５　Ｐ　ＨＲのものが好ましい。 耐熱性フィルムは、前着、ラミネートなどの際に、熱や
張力によって変形または変質しないものを使用する。　
たとえば、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン
、ポリカーボネート、三酢酸セルロースまたはボリアリ
レートなどのフィルムが使用できる。　価格、強度など
の点から、ポリエステルのフィルムが最適である。　ラ
ッピング適性を考慮して、耐熱性フィルムの厚さは１２
〜３８μ程度とする。　フィルムにヘアーライン加工、
サンドブラスト加工、スピン加工などを施し、その上に
金属蒸着層を設ければ、鏡面以外の外観をもった製品が
できる。 金属蒸着層は、Ａ、ｌ）、Ｃｒ、Ａｕ、Ｃｕ、Ｎｉ　。 Ｔｉなどを真空蒸着またはスパッタリングして、膜厚１
００〜５００人に形成する。　よりよい耐候性を望む場
合は、Ｃｒ、ＡＬｌ、Ｔｉを使用する。 耐候性のすぐれた透明な保護フィルムとしては、アクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリフッ
化ビニリデン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体またはポリビニリデンフルオライド−アクリル共押
出し＠図体などのフィルムが適している。　とくに、ア
クリル樹脂またはキャスティング法で製膜したポリ塩化
ビニルのフィルムを使用することが好ましい。　これら
の樹脂に紫外線吸収剤を含有させることは、推奨される
態様である。　紫外線吸収剤としては、サリシレートエ
ステル系、ヒドロキシベンゾフェノン系、ベンゾエート
系、ベンゾトリアゾール系などが好適でおり、吸収剤の
種類および使用条件により、添加量を調整する。・　保
護フィルムの厚さは、１２〜１００μ、とくに３０〜５
０μ程度が、ラッピング適性が高い。 所望により、透明な保護フィルムの表面に印刷層を設け
たり、表面にエンボス加工を施したりすることができる
。 各フィルムの積層は、接着剤を用いた熱ラミネートやド
ライラミネートなど、既知の技術に従って行なえばよい
。 この化粧シートは、柔軟なフィルムの表面に粘着剤を塗
布し、剥離紙を当てておくと、化粧シートを金属サツシ
に貼るのに便（１」である。 なお、この化粧シートの流通時、サツシへの貼り合わせ
時、あるいはサツシの施工時に表面に傷や汚れが付くこ
とを防止する目的で、第２図に示すように、透明な保護
フィルム（４）の表面に、さらに易剥離性粘着シート（
５）を積層しておき、施工に際して、または施工後にこ
の易剥離性粘着シート（５）を剥離するようにしてもよ
い。 易剥離性粘着シートとしては、金属やプラスチツタなど
の表面保護用に使用されているものを使用することがで
きる。　好ましい易剥離性粘着シートの例は、厚さ５０
〜１００μのフレキシブルな軟質塩化ビニル樹脂フィル
ムまたはポリエチレンフィルムに、粘着剤残りの少ない
アクリル系粘着剤を塗工したものである。 ［作　用］ 本発明のサツシ外装用メタリック化粧シートは、゛　　
　金属蒸着層を耐熱フィルムより表面側に置いた点に特
徴がある。　すなわち、金属蒸着層が紫外線を遮断する
効果があり、それにより耐熱性フィルムの変色が抑制さ
れる。　仮に耐熱性フィルムが変色したとしても、金属
蒸着層によって隠蔽されているので、化粧シートとして
の外観は何も影響を受けない。 ［実施例］ 耐熱性をもつフィルムとして厚さ２５μのポリエステル
フィルム「ルミラー」　（東し■製）を用い、これにＣ
ｒの真空蒸着を行なって、厚さ４００人の蒸Ｍ層を設け
た。　金属蒸着層側に、耐候性のすぐれた保護フィルム
として厚さ５０μの透明なアクリル樹脂［アクリプレン
ＨＢＳＯＯ６Ｊ（三菱レイヨン（（１）製）のフィルム
を、ポリエステルフィルム側に、柔軟なフィルムとして
厚さ１００μの半硬質ポリ塩化ビニル（可塑剤：２３Ｐ
）−（Ｒ，ｆｆｉ合度：　１５００）のフィルムを、そ
れぞれ接着剤「タケラックＡ３１５／タケネートＡ３０
Ｊ（武田薬品工業■製）を用いてドライラミネートした
。　アクリル樹脂のフィルム上に、易剥離性粘着シート
「マスキングラーフＴ−５５５ｊ　　（三井東圧化学！
Ｉｌ製）を粘着させた。 最後に、エンボス加工機でヘアライン模様を設けた。 上記のようにして１ｑだサツシ外装用メタリック化粧シ
ートは、ステンレス調の色で、ヘアライン模様を有する
ものであった。

【発明の効果】

本発明のサツシ外装用メタリック化粧シートは従来品よ
り表面に近い側に金属蒸着層を置くという構成の選択に
より、これまでにない鮮明な金属光沢をもったものであ
り、しかも、それを構成する耐熱性フィルムの変色とい
う問題から解放され、長期間の使用に耐えるサツシを提
供できる。 この化粧シートの構成に当っては、保護フィルムおよび
耐熱性フィルムの材料を従来品にくらべて広い範囲から
えらぶことができ、バラエティに富んだ製品を安価な材
料でつくることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のサツシ外装用メタリック化粧シート
の基本的な構成を示す、模式的な断面図である。 第２図は、本発明のサツシ外装用メタリック化粧シート
の別の態様を示す、同様に模式的な断面図である。 １・・・柔軟なフィルム ２・・・耐熱性をもつフィルム ３・・・金属蒸着層 ４・・・保護フィルム ５・・・易剥離性粘着シート 特許出願人　　　大日本印刷株式会社 代理人　　弁理士　　須　賀　総　夫

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）柔軟なフィルムの上に、耐熱性をもつフィルム、
   金属蒸着層および耐候性のすぐれた透明な保護フィルム
   を順に積層してなるサッシ外装用メタリック化粧シート
   。
2. （２）柔軟なフィルムとして半硬質ポリ塩化ビニルのフ
   ィルム、耐熱性のフィルムとしてポリエステルのフィル
   ム、保護フィルムとしてアクリル樹脂のフィルムまたは
   キャスティング法で製膜したポリ塩化ビニルのフィルム
   をそれぞれ使用した請求項１に記載の化粧シート。