JPH01266022A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents
無段変速機の制御装置Info
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- JPH01266022A JPH01266022A JP63092792A JP9279288A JPH01266022A JP H01266022 A JPH01266022 A JP H01266022A JP 63092792 A JP63092792 A JP 63092792A JP 9279288 A JP9279288 A JP 9279288A JP H01266022 A JPH01266022 A JP H01266022A
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Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、車両用のベルト式無段変速機において変速等
を電子的に制御する制御装置に関し、詳しくは、変速制
御用ソレノイド弁およびそのハーネス等の故障時のフェ
イルセーフに関する。
を電子的に制御する制御装置に関し、詳しくは、変速制
御用ソレノイド弁およびそのハーネス等の故障時のフェ
イルセーフに関する。
この種の無段変速機の制御として、種々の入力信号を電
気的に処理し、変速制御とライン圧制御の各ソレノイド
弁を電気信号で動作して、変速およびライン圧制御する
方法が既に提案されている。 かかる電子制御系で変速制御用ソレノイド弁、そのハー
ネスが断線等により故障すると、必然的に変速制御が不
能になって種々の不具合を生じる。 そこで従来、上記変速制御用ソレノイド弁等の故障時の
フェイルセーフに関しては、例えば特開昭60−249
761号公報の先行技術がある。 ここで、シフト方向切換弁およびシフト速度制御弁のソ
レノイドに対して異常検出装置を設けている。そして異
常検出の場合は、両ソレノイドを非励磁状態にして、シ
フト方向切換弁により指定された例えばシフトアップ側
位置に規制し、シフトアップ速度を抑制することが示さ
れている。
気的に処理し、変速制御とライン圧制御の各ソレノイド
弁を電気信号で動作して、変速およびライン圧制御する
方法が既に提案されている。 かかる電子制御系で変速制御用ソレノイド弁、そのハー
ネスが断線等により故障すると、必然的に変速制御が不
能になって種々の不具合を生じる。 そこで従来、上記変速制御用ソレノイド弁等の故障時の
フェイルセーフに関しては、例えば特開昭60−249
761号公報の先行技術がある。 ここで、シフト方向切換弁およびシフト速度制御弁のソ
レノイドに対して異常検出装置を設けている。そして異
常検出の場合は、両ソレノイドを非励磁状態にして、シ
フト方向切換弁により指定された例えばシフトアップ側
位置に規制し、シフトアップ速度を抑制することが示さ
れている。
ところで、上記先行技術のものにあっては、ソレノイド
故障時にそのときの変速段に略規制することで、変速比
の急激な変化が回避され得る。しかるに、かかる故障時
にも車両の必要最低限の走行を確保する必要があるが、
この点でシフトアップ側のみに規制されることで、路面
状態の変化に対し連続して走行することができ難い、ま
た、異常検出装置が複数個のトランジスタを用いたハー
ド的な回路であるので、この回路の分だけ構造が複雑化
すると共に故障も生じ易くなる。 このことから、故障検出は、正常の制御ではあり得ない
状態を見出してソフト的に判断することが、構造の簡素
化等の点で望まれる。また、故障時には最大変速比等に
戻して安定した走行を確保する必要があり、この場合に
急激なダウンシフトによるエンジンブレーキ作用を回避
することが望まれる。 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは、変速制御用ソレノイド弁等の故
障をソフト的に判断し、故障時にエンジンブレーキの急
激な作用を回避して安定した走行を確削することができ
る無段変速機の制御装置を提供することにある。
故障時にそのときの変速段に略規制することで、変速比
の急激な変化が回避され得る。しかるに、かかる故障時
にも車両の必要最低限の走行を確保する必要があるが、
この点でシフトアップ側のみに規制されることで、路面
状態の変化に対し連続して走行することができ難い、ま
た、異常検出装置が複数個のトランジスタを用いたハー
ド的な回路であるので、この回路の分だけ構造が複雑化
すると共に故障も生じ易くなる。 このことから、故障検出は、正常の制御ではあり得ない
状態を見出してソフト的に判断することが、構造の簡素
化等の点で望まれる。また、故障時には最大変速比等に
戻して安定した走行を確保する必要があり、この場合に
急激なダウンシフトによるエンジンブレーキ作用を回避
することが望まれる。 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは、変速制御用ソレノイド弁等の故
障をソフト的に判断し、故障時にエンジンブレーキの急
激な作用を回避して安定した走行を確削することができ
る無段変速機の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の無段変速機の制御装
置は、正常の変速制御ではあり得ない状態を変速制御用
ソレノイド弁等の故障と判断するものである。即ち、ソ
レノイド弁の故障時はアップシフトしないことでプライ
マリプーリ回転数の急増が考えられ、このため、プライ
マリプーリ回転数Npと目標プライマリプーリ回転数N
pDの変化量を算出する第1の変化量算出部と、プライ
マリプーリ回転数Npと変速制御マツプ上のプライマリ
プーリ回転数最大fMN plとの比較、またはプライ
マリプーリ回転数の変化dNp/dtと目標プライマリ
プーリ回転数の変化dNpD/dtとの比較により、N
l)>N11ll、またはdNp/dt> dNpD/
dtの状態が一定時間以上継続した場合に故障と判断す
る故障判定部とを設けている。 また、目標変速比isに対し実変速比iを追従制御する
場合において、実変速比iと目標変速比isとの変化量
を算出する第2の変化量算出部を設け、正常では常に実
変速比の変化di/dtより目標変速比の変化dis/
dtの方が大きいため、この逆のdis/dt<di/
dtの場合も故障と判断する。更に、i〉isのアップ
シフト時に実変速比iが追従しないでd(i−is)/
dt> Oの状態が継続した場合に故障と判断する。 そして上記いずれかの条件で故障判断すると、直ちにエ
ンジン側を切離すものである。
置は、正常の変速制御ではあり得ない状態を変速制御用
ソレノイド弁等の故障と判断するものである。即ち、ソ
レノイド弁の故障時はアップシフトしないことでプライ
マリプーリ回転数の急増が考えられ、このため、プライ
マリプーリ回転数Npと目標プライマリプーリ回転数N
pDの変化量を算出する第1の変化量算出部と、プライ
マリプーリ回転数Npと変速制御マツプ上のプライマリ
プーリ回転数最大fMN plとの比較、またはプライ
マリプーリ回転数の変化dNp/dtと目標プライマリ
プーリ回転数の変化dNpD/dtとの比較により、N
l)>N11ll、またはdNp/dt> dNpD/
dtの状態が一定時間以上継続した場合に故障と判断す
る故障判定部とを設けている。 また、目標変速比isに対し実変速比iを追従制御する
場合において、実変速比iと目標変速比isとの変化量
を算出する第2の変化量算出部を設け、正常では常に実
変速比の変化di/dtより目標変速比の変化dis/
dtの方が大きいため、この逆のdis/dt<di/
dtの場合も故障と判断する。更に、i〉isのアップ
シフト時に実変速比iが追従しないでd(i−is)/
dt> Oの状態が継続した場合に故障と判断する。 そして上記いずれかの条件で故障判断すると、直ちにエ
ンジン側を切離すものである。
上記構成に基づき、変速制御しながら走行する際に変速
制御用ソレノイド弁等が故障すると、非通電により最大
変速比の側に急激にダウンシフトする。そしてプライマ
リプーリ回転数Np、プライマリプーリ回転数の変化d
Np/dt、実変速比の変化di/dtが急増し、また
はd(i−is)/dt> Oの状態を生じることから
、これらの変化量を第1.第2の変化量算出部にて算出
し、第1.第2の変化量算出部からの出力信号を入力し
て故障判定部にてソレノイド弁等の故障が判断される。 そして故障判定部にて故障と判定された時は、故障判定
部からの出力信号がクラッチ解放部に入力され、クラッ
チ解放部からの出力信号によって直ちに無段変速機はエ
ンジン側との切離し制御が行われることにより、エンジ
ンブレーキは効かないで単なる惰行走行になる。このと
き、無段変速m側は最大変速比に戻り、略停車において
再びエンジン側と接続することで、最大変速比の状態で
確実に走行するようになる。
制御用ソレノイド弁等が故障すると、非通電により最大
変速比の側に急激にダウンシフトする。そしてプライマ
リプーリ回転数Np、プライマリプーリ回転数の変化d
Np/dt、実変速比の変化di/dtが急増し、また
はd(i−is)/dt> Oの状態を生じることから
、これらの変化量を第1.第2の変化量算出部にて算出
し、第1.第2の変化量算出部からの出力信号を入力し
て故障判定部にてソレノイド弁等の故障が判断される。 そして故障判定部にて故障と判定された時は、故障判定
部からの出力信号がクラッチ解放部に入力され、クラッ
チ解放部からの出力信号によって直ちに無段変速機はエ
ンジン側との切離し制御が行われることにより、エンジ
ンブレーキは効かないで単なる惰行走行になる。このと
き、無段変速m側は最大変速比に戻り、略停車において
再びエンジン側と接続することで、最大変速比の状態で
確実に走行するようになる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、電磁クラッチにベルト式無段変速機を
組合わせた駆動系の全体llI或について説明する。エ
ンジン1は、電磁粉式等の電磁クラッチ21前後進切換
装置3を介して無段変速814に連結し、無段変速I1
4から1組のりダクションギヤ5.出力軸6.ディファ
レンシャルギヤ7および車軸8を介して駆動輪9に伝動
構成される。 電磁粉式クラッチ2は、エンジンクランク軸10にドラ
イブメンバ2aを、入力軸11にクラッチコイル2Cを
具備したドリブンメンバ2bを有する。そしてクラッチ
コイル2Cに流れるクラッチ電流により両メンバ2a、
2bの間のギャップに電磁粉を鎧状に結合して集積し
、これによる結合力でクラッチ接断およびクラッチトル
クを可変制御する。 前後進切換装置3は、入力軸11と変速機主軸12との
間にギヤとハブやスリーブにより同期噛合式に構成され
ており、少なくとも入力軸11を主軸121こ直結する
前進位1と、入力軸11の回転を逆転して主軸12に伝
達する後退位置とを有する。 無段変速$4は、主軸12とそれに平行配置された副軸
13とを有し、主軸12には油圧シリンダ14aを備え
たプーリ間隔可変のプライマリプーリ14が、副軸13
には同様に油圧シリンダ15aを備えたセカンダリプー
リ15が設けられる;また、両プーリ14゜15には駆
動ベルト16が巻付けられ、両シリンダ14a 、 1
5aは油圧制御回路17に回路構成される。そして両シ
リンダ14a 、 15aには伝達トルクに応じたライ
ン圧を供給してプーリ押付力を付与し、プライマリ圧に
より駆動ベルト16の1−リ14.15に対する巻付は
径の比率を変えて無段階に変速制御するように構成され
ている。 次いで、電磁粉式クラッチ2と無段変速I14の電子制
御系について説明する。エンジン1のエンジン回転数セ
ンサ19.無段変速@4のプライマリプーリ回転数セン
サ21.セカンダリプーリ回転数センサ22.エアコン
やチョークの作動状況を検出するセンサ23.24を有
する。また、操作系のシフトレバ−25は、前後進切換
装置3に機械的に結合しており、リバース(R)、ドラ
イブ(D)、スポーティドライブ(Ds )の各レンジ
を検出するシフト位置センサ26を有する。更に、アク
セルペダル27にはアクセル踏込み状態を検出するアク
セルスイッチ28を有し、スロットル弁開にスロットル
開度センサ29を有する。 そして上記スイッチおよびセンサの種々の信号は、電子
制御ユニット20に入力し、マイコン等を使用してソフ
ト的に処理される。そして電子制御ユニット20から出
力するクラッチ制御信号がtaクラッチ2に、変速制御
信号およびライン圧制御信号が無段変速I14の油圧制
御回817に入力して、各制御動作を行うようになって
いる。 第2図において、制御ユニット20の電磁クラッチ制御
系と無段変速制御系について説明する。 先ず、電磁クラッチ制御系においては、エンジン回転数
Neとシフト位置センサ26のR,D、DS以外のパー
キング(P)、ニュートラル(N)レンジの信号が入力
する逆励磁モード刺定部32を有し、例えばNe <3
00rplの場合、またはP、Nレンジの場合に逆励磁
モードと判定し、出力判定部33により通常とは逆向き
の微少電流を流す、そして電磁クラッチ2の残留磁気を
除いて完全に解放する。また、この逆励磁モード判定部
32の判定出力信号、アクセルスイッチ28の踏込み信
号およびセカンダリブー°り回転数センサ22の回転(
以下車速Vとする)信号が入力する通電モード判定部3
4を有し、発進等の走行状態を判別し、この判別信号が
、発進モード電流設定部35.ドラッグモード電流設定
部36.直結モード電流設定部37に入力する。 発進モード電流設定部35は、通常の発進またはエアコ
ン、チョーク使用の発進の場合において゛、エンジン回
転数Ne等との関係で発進特性を各別に設定する。そし
てスロットル開度θ、車速V。 R,D、DSの各走行レンジにより発進特性を補正して
、クラッチ電流を設定する。ドラッグモード電流設定部
36は、R,D、DSの各レンジにおいて低車速でアク
セル開放の場合に微少のドラッグ電流を定め、電磁クラ
ッチ2にドラッグトルクを生じてベルト、駆動系のガタ
詰めを行い、発進をスムーズに行う、またこのモードで
は、Dレンジのクラッチ解放後の車両停止直前までは零
電流に定め、惰行性を確保する。直結モード電流設定部
37は、R,D、DSの各レンジにおいて車速Vとスロ
ットル開度θの関係により直結電流を定め、電磁クラッ
チ2を完全係合し、かつ係合状態での節電を行う、これ
らの電流設定部35.36.37の出力信号は、出力判
定部33に入力し、その指示に従ってクラッチ電流を定
める。 次いで、無段変速制御の変速速度制御系について述べる
と、プライマリプーリ回転数センサ21゜セカンダリプ
ーリ回転数センサ22のプライマリプーリ回転数Npと
セカンダリプーリ回転数Nsは実変速比算出部40に入
力し、実変速比i =Np /Nsにより実変速比iを
算出する。この実変速比iとスロットル開度センサ29
のスロットル開度θおよびシフト位置センサ26のシフ
ト位fig、D。 Dsは目標プライマリプーリ回転数検索部41に入力し
、R,D、Dsの各レンジ毎に変速パターンに基づくi
−θのマツプを用いて目標プライマリプーリ回転数NP
Dを検索する。目標プライマリプーリ回転数NPDとセ
カンダリプーリ回転数Nsは目標変速比算出部42に入
力し、目標変速比isがis= N PD/ N sに
より算出される。そしてこの目標変速比isは目標変゛
速比変化速度算出部43に入力し、一定時間の目標変速
比ISの変化量により目標変速比変化速度d i s/
d tを算出する。そしてこれらの実変速比i、目標変
速比iS、目標変速比変化速度dis/d tと、係数
設定部44の係数に1.に2は変速速度算出部45に入
力し、変速速度di/dtを以下により算出する。 di/dt =に1 (1s−i ) +に2
・dis/dt上記式において、1s−iは目標と実際
の変速比偏差の制御量、dis/dtは制御系の遅れ補
正要素である。 上記変速速度di/dt 、実変速比1はデユーティ比
検索部46に入力する。ここで、操作量のデユーティ比
りが、D= f (di/dt、 i )の関係で設定
されることから、アップシフトとダウンシフトにおいて
デユーティ比りがdi/dt−iのマツプを用いて検索
される。そしてこの操作量のデユーティ比りの値は、駆
動部47を介して油圧制御回路17の変速速度制御用ソ
レノイド弁48に出力する。 続いて、無段変速制御のライン圧制御系について述べる
。エンジン回転数センサ19.スロットル開度センサ2
9のエンジン回転数Neとスロットル開度θが入力する
エンジントルク検索部50を有し、θ−Neのトルク特
性マツプからエンジントルクTを求める。このエンジン
トルクTと実変速比算出部40の実変速比iの信号は、
目標ライン圧股定部51に入力し、エンジントルクに応
じた必要ライン圧と実変速比iの積で目標ライン圧PL
dを定める。一方、エンジン回転数によりポンプ吐出圧
が変化するのに伴いライン圧最大値が変動することから
、この変動状態を検出するためエンジン回転数Neと実
変速比iが入力する最大ライン圧検索部52を有し、N
e−1のマツプにより最大ライン圧P Llaxを求め
る。目標ライン圧PLdと最大ライン圧P LIIax
は減圧値算出部53に入力し、最大ライン圧P Lll
axに対する目標ライン圧PLdの割合でライン圧PL
Rを算出するのであり、これがデユーティ比検索部54
に入力してライン圧PLRに応じなデユーティ比りを定
める。そして、このデユーティ信号が駆動部55を介し
てライン圧制御用ソレノイド弁56に出力するように構
成されている。 そこで、上記制御系においてソレノイド弁48およびそ
のハーネスWIa等の故障のフェイルセーフについて述
べる。 先ず、故障診断として種々の方法があるが、それらをま
とめて述べると、プライマリプーリ回転数センサ21の
プライマリプーリ回転数Npとマツプ上の最大プライマ
リプーリ回転数Npmとが故′障判定部60に入力し、
N i) > N pII+n(nは一定値)の場合は
故障と判断する。プライマリプーリ回転数Npと目標プ
ライマリプーリ回転数NpDとが第1の変化量算出部θ
1に入力し、プライマリプーリ回転数の変化dN p/
dtと目標プライマリプーリ回転数の変化dN pD/
dtとが算出され、これらが故障判定部60に入力し、
dNp#It> dNpD/dtの場合に同様に故障と
判断する。実変速比1と目標変速比isも第2の変化量
算出部62に入力して、実変速比の変化di/dt 、
目標変速比の変化dis/dtが算出され、これらが故
障判定部、60に入力し、di/dt >dis/dt
の場合に同様に故障と判断する。実変速比iと目標変速
比ISは故障判定部60に入力し、i〉isのアップシ
フト時にd(i−is)/dt> Oの場合に同様に故
障と判断する。 故障判定部60は上述のいずれの条件の場合にも故障信
号を出力するのであり、この故障信号はクラッチ解放部
63に入力し、設定車速以上において出力判定部33に
零電流を出力するようになっている。 次いで、このように構成された無段変速機の変速制御装
置の作用について説明する。 先ず、エンジン1からのアクセルの踏込みに応じた動力
が、電磁クラッチ29前後進切換装置3を介して無段変
速l14のプライマリプーリ14に入力し、駆動ベルト
16.セカンダリプーリ15により変速した動力が出力
し、これが駆動輪9@に伝達することで走行する。 そして上記走行中において、実変速比iの値が大きい低
速段においてエンジントルクTが大きいほど目標ライン
圧が大きく設定され、これに相当するデユーティ信号が
ソレノイド弁56に入力して制御圧を生成し、その平均
化した圧力でライン圧制御することで、ライン圧PLを
高くする。そして高速段に移行するにつれて変速比iが
小さくなり、エンジントルクTも小さくなるに従い同様
に作用することで、ライン圧P[は低下するように制御
されるのであり、こうして常に駆動ベルト16での伝達
トルクに相当するプーリ押付は力を作用する。 上記ライン圧P[は、常にセカンダリシリンダ15aに
供給されており、ソレノイド弁48の制御圧による図示
しない変速速度制御弁によりプライマリシリンダ14a
に給排油することで、変速速度制御されるのであり、こ
れを以下に説明する。 先ず、プライマリプーリ回転数センサ21.セカンダリ
プーリ回転数センサ22およびスロ・7トル開度センサ
29からの信号ND 、 NS 、θが読込まれ、制御
ユニ・ット20の実変速比算出部40で実変速比iを求
める。また、目標プライマリプーリ回転数検索部41で
は実変速比i、スロットル開度θにより一旦目標プライ
マリプーリ回転数NPDがマツプにより検索され、目標
変速比算出部42でこの目標プライマリプーリ回転数N
PDに対応した目標変速比isが算出される。従って、
プライマリプーリ回転数一定の領域では、目標変速比i
sがNs−θ法により算出したものと同一の固定値にな
るが、プライマリプーリ回転数可変の領域では、目標変
速比isがNs−θ法により算出したものに比べ、低速
段側にオフセットして設定され、更にその目標変速比i
sが自ら変化する値になる。 これらの実変速比i、目標変速比isおよび目標変速比
変化速度算出部43のdis/dt、係数設定部44の
係数に1.に2を用いて変速速度算出部45で変速速度
di/dtを求める。そして、デユーティ比検索部46
で変速速度d i / d tと実変速比iに基づいて
デユーティ比りが検索される。 上記デユーティ信号は、ソレノイド弁48に入力してパ
ルス状の制御圧を生成し、これにより変速速度制御弁を
給油と排油の2位置で繰返し動作する。ここでデユーテ
ィ比が小さくなると、オフ時間により変速速度制御弁は
給油位置での動作時間が長くなってプライマリシリンダ
14aに給油するようになり、こうしてアップシフトす
る。一方、デユーティ比が大きくなると、逆にオン時間
により排油位置での動作時間が長くなってプライマリシ
リンダ14aは排油され、これによりダウンシフトする
。そしてこの場合の変速速度di/dtはデユーティ比
の変化に対応していることがら、目標変速比isと実変
速比1の偏差が小さい場合は、デユーティ比の変化が小
さくプライマリシリンダ14aの流量変化が少ないこと
で変速スピードが遅くなる。一方、目標変速比isと実
変速比iの偏差が大きくなるに従ってデユーティ比の変
化によりプライマリシリンダ14aの流量変化が増して
、変速スピードが速くなる。 こうして、低速段と高速段の変速全域において、変速速
度を変えながらアップシフトまたはダウンシフトして無
段階に変速することになる。 次いで、変速制御用ソレノイド弁48等の故障時の作用
を、第3図のフローチャート図を用いて述べる。 先ず、上記変速制御中のプライマリプーリ回転数Nl)
とプライマリプーリ回転数の変化dNp/dt。 目標プライマリプーリ回転数NpDと目標プライマリプ
ーリ回転数の変化dNpD/dt 、実変速比iと実変
速比の変化di/dt 、目標変速比isと目標変速比
の変化dis/dtの値は、故障判定部60に入力して
判断される。そこで、正常の場合はNp≦Npnである
。また、目標プライマリプーリ回転数NpDに対しプラ
イマリプーリ回転数Npが追従し、目標変速比isに対
し実変速比iが追従するように変速制御するので、目標
プライマリプーリ回転数NpD。 目標変速比isの目標プライマリプーリ回転数の変化d
rlD/dt 、目標変速比の変化dis/dtの方が
アップシフトおよびダウンシフトのいずれの場合も常に
プライマリプーリ回転数の変化dNρ/dt、実変速比
の変化di/dtより大きい状態にする。更にi>is
のアップシフト時は、目標変速比isに対する実変速比
iの追従で1−is= 0である。従って、いずれも故
障条件不成立で正常と判断される。 一方、ソレノイド弁48またはハーネスの断線。 ソレノイド弁48の゛ドレンボートのごみ詰まり、また
はスプールのスティック、制御弁側のスティッタ、デユ
ーティ信号0%ホールド等の故障を生じると、ソレノイ
ド弁48は非通電またはそれと同様の状、1になり、最
大変速比に固定またはその変速比に急激にダウンシフト
する。このため、目標プライマリプーリ回転数NpO,
目標変速比isは高速段側の小さい値にもかかわらず、
プライマリプーリ回転数Np、実変速比i、プライマリ
プーリ回転数の変化dNp/dt、実変速比の変化di
/dtの値が急増することになり、Np>Npm+nを
生じ易い。 また、変速中、最小変速比での走行時は、di石t〉d
is/dt、 dNp/dt> dNpD/dt 、
i >1sfd(i−is)/dt> Oの条件の
いずれかを満すことになり、これにより故障判定部60
で故障と判断される。 すると、クラッチ解放部63による零電流がクラッチ制
御系の出力判定部33により電磁クラッチ2に流れるこ
とで、電磁クラッチ2は直ちに解放する。そこで、エン
ジン1は切離されてエンジンブレーキが効かなくなる。 一方、無段変速機4では、ソレノイド弁48が非通電の
場合はプライマリ圧をドレンして最大変速比側に動作す
るように予め設定されていることで、その状態で直ちに
ダウンシフトして最大変速比に戻るのであり、この状態
で惰行走行することになる。 上記惰行走行により車両停止し、この停車時にクラッチ
解放部63の出力が消失してクラッチ制御系は復帰する
。かかる動作によりドライバは故障に気付き、fIt適
な場所に移動すべくアクセルを踏込むと、クラッチ制御
系の発進モード電流設定部35により電磁クラッチ2が
徐々に係合し、その後直結モード電流設定部37により
直結電流が流れて電磁クラッチ2は係合状態に保持され
る。そこで、エンジン1の動力は電磁クラッチ2以降に
伝達するのであり、このとき無段変速I!4は最大変速
比にホールドされているため、この変速比のみで最低限
の走行を行うことになる。 以上、本発明の一実施例について述べたが、これに限定
されるものではなく、自動クラッチとして′r41i!
クラッチ以外にも適用できる。また、トルコン式CVT
の場合は、前後進坊換装置を中立位置に制御すれば良い
。 【発明の効i1 以上述べてきたように、本発明によれば、無段変速機の
電子制御系へ変速制御用ソレノイド弁等の故障を、種々
の要素の正常ではあり得ない変化で判断するので、検出
装置が不要で、ソフト的に容易に処理し得る。 プライマリプーリ回転数、実変速比、変速比偏差の変化
を用いた場合は、アップシフトおよびダウンシフトのい
ずれも適用でき、迅速に故障を判断し得る。 故障時にはクラッチ解放等でエンジンブレーキによる不
具合が回避され、最大変速比による安定走行を確保し得
る。
組合わせた駆動系の全体llI或について説明する。エ
ンジン1は、電磁粉式等の電磁クラッチ21前後進切換
装置3を介して無段変速814に連結し、無段変速I1
4から1組のりダクションギヤ5.出力軸6.ディファ
レンシャルギヤ7および車軸8を介して駆動輪9に伝動
構成される。 電磁粉式クラッチ2は、エンジンクランク軸10にドラ
イブメンバ2aを、入力軸11にクラッチコイル2Cを
具備したドリブンメンバ2bを有する。そしてクラッチ
コイル2Cに流れるクラッチ電流により両メンバ2a、
2bの間のギャップに電磁粉を鎧状に結合して集積し
、これによる結合力でクラッチ接断およびクラッチトル
クを可変制御する。 前後進切換装置3は、入力軸11と変速機主軸12との
間にギヤとハブやスリーブにより同期噛合式に構成され
ており、少なくとも入力軸11を主軸121こ直結する
前進位1と、入力軸11の回転を逆転して主軸12に伝
達する後退位置とを有する。 無段変速$4は、主軸12とそれに平行配置された副軸
13とを有し、主軸12には油圧シリンダ14aを備え
たプーリ間隔可変のプライマリプーリ14が、副軸13
には同様に油圧シリンダ15aを備えたセカンダリプー
リ15が設けられる;また、両プーリ14゜15には駆
動ベルト16が巻付けられ、両シリンダ14a 、 1
5aは油圧制御回路17に回路構成される。そして両シ
リンダ14a 、 15aには伝達トルクに応じたライ
ン圧を供給してプーリ押付力を付与し、プライマリ圧に
より駆動ベルト16の1−リ14.15に対する巻付は
径の比率を変えて無段階に変速制御するように構成され
ている。 次いで、電磁粉式クラッチ2と無段変速I14の電子制
御系について説明する。エンジン1のエンジン回転数セ
ンサ19.無段変速@4のプライマリプーリ回転数セン
サ21.セカンダリプーリ回転数センサ22.エアコン
やチョークの作動状況を検出するセンサ23.24を有
する。また、操作系のシフトレバ−25は、前後進切換
装置3に機械的に結合しており、リバース(R)、ドラ
イブ(D)、スポーティドライブ(Ds )の各レンジ
を検出するシフト位置センサ26を有する。更に、アク
セルペダル27にはアクセル踏込み状態を検出するアク
セルスイッチ28を有し、スロットル弁開にスロットル
開度センサ29を有する。 そして上記スイッチおよびセンサの種々の信号は、電子
制御ユニット20に入力し、マイコン等を使用してソフ
ト的に処理される。そして電子制御ユニット20から出
力するクラッチ制御信号がtaクラッチ2に、変速制御
信号およびライン圧制御信号が無段変速I14の油圧制
御回817に入力して、各制御動作を行うようになって
いる。 第2図において、制御ユニット20の電磁クラッチ制御
系と無段変速制御系について説明する。 先ず、電磁クラッチ制御系においては、エンジン回転数
Neとシフト位置センサ26のR,D、DS以外のパー
キング(P)、ニュートラル(N)レンジの信号が入力
する逆励磁モード刺定部32を有し、例えばNe <3
00rplの場合、またはP、Nレンジの場合に逆励磁
モードと判定し、出力判定部33により通常とは逆向き
の微少電流を流す、そして電磁クラッチ2の残留磁気を
除いて完全に解放する。また、この逆励磁モード判定部
32の判定出力信号、アクセルスイッチ28の踏込み信
号およびセカンダリブー°り回転数センサ22の回転(
以下車速Vとする)信号が入力する通電モード判定部3
4を有し、発進等の走行状態を判別し、この判別信号が
、発進モード電流設定部35.ドラッグモード電流設定
部36.直結モード電流設定部37に入力する。 発進モード電流設定部35は、通常の発進またはエアコ
ン、チョーク使用の発進の場合において゛、エンジン回
転数Ne等との関係で発進特性を各別に設定する。そし
てスロットル開度θ、車速V。 R,D、DSの各走行レンジにより発進特性を補正して
、クラッチ電流を設定する。ドラッグモード電流設定部
36は、R,D、DSの各レンジにおいて低車速でアク
セル開放の場合に微少のドラッグ電流を定め、電磁クラ
ッチ2にドラッグトルクを生じてベルト、駆動系のガタ
詰めを行い、発進をスムーズに行う、またこのモードで
は、Dレンジのクラッチ解放後の車両停止直前までは零
電流に定め、惰行性を確保する。直結モード電流設定部
37は、R,D、DSの各レンジにおいて車速Vとスロ
ットル開度θの関係により直結電流を定め、電磁クラッ
チ2を完全係合し、かつ係合状態での節電を行う、これ
らの電流設定部35.36.37の出力信号は、出力判
定部33に入力し、その指示に従ってクラッチ電流を定
める。 次いで、無段変速制御の変速速度制御系について述べる
と、プライマリプーリ回転数センサ21゜セカンダリプ
ーリ回転数センサ22のプライマリプーリ回転数Npと
セカンダリプーリ回転数Nsは実変速比算出部40に入
力し、実変速比i =Np /Nsにより実変速比iを
算出する。この実変速比iとスロットル開度センサ29
のスロットル開度θおよびシフト位置センサ26のシフ
ト位fig、D。 Dsは目標プライマリプーリ回転数検索部41に入力し
、R,D、Dsの各レンジ毎に変速パターンに基づくi
−θのマツプを用いて目標プライマリプーリ回転数NP
Dを検索する。目標プライマリプーリ回転数NPDとセ
カンダリプーリ回転数Nsは目標変速比算出部42に入
力し、目標変速比isがis= N PD/ N sに
より算出される。そしてこの目標変速比isは目標変゛
速比変化速度算出部43に入力し、一定時間の目標変速
比ISの変化量により目標変速比変化速度d i s/
d tを算出する。そしてこれらの実変速比i、目標変
速比iS、目標変速比変化速度dis/d tと、係数
設定部44の係数に1.に2は変速速度算出部45に入
力し、変速速度di/dtを以下により算出する。 di/dt =に1 (1s−i ) +に2
・dis/dt上記式において、1s−iは目標と実際
の変速比偏差の制御量、dis/dtは制御系の遅れ補
正要素である。 上記変速速度di/dt 、実変速比1はデユーティ比
検索部46に入力する。ここで、操作量のデユーティ比
りが、D= f (di/dt、 i )の関係で設定
されることから、アップシフトとダウンシフトにおいて
デユーティ比りがdi/dt−iのマツプを用いて検索
される。そしてこの操作量のデユーティ比りの値は、駆
動部47を介して油圧制御回路17の変速速度制御用ソ
レノイド弁48に出力する。 続いて、無段変速制御のライン圧制御系について述べる
。エンジン回転数センサ19.スロットル開度センサ2
9のエンジン回転数Neとスロットル開度θが入力する
エンジントルク検索部50を有し、θ−Neのトルク特
性マツプからエンジントルクTを求める。このエンジン
トルクTと実変速比算出部40の実変速比iの信号は、
目標ライン圧股定部51に入力し、エンジントルクに応
じた必要ライン圧と実変速比iの積で目標ライン圧PL
dを定める。一方、エンジン回転数によりポンプ吐出圧
が変化するのに伴いライン圧最大値が変動することから
、この変動状態を検出するためエンジン回転数Neと実
変速比iが入力する最大ライン圧検索部52を有し、N
e−1のマツプにより最大ライン圧P Llaxを求め
る。目標ライン圧PLdと最大ライン圧P LIIax
は減圧値算出部53に入力し、最大ライン圧P Lll
axに対する目標ライン圧PLdの割合でライン圧PL
Rを算出するのであり、これがデユーティ比検索部54
に入力してライン圧PLRに応じなデユーティ比りを定
める。そして、このデユーティ信号が駆動部55を介し
てライン圧制御用ソレノイド弁56に出力するように構
成されている。 そこで、上記制御系においてソレノイド弁48およびそ
のハーネスWIa等の故障のフェイルセーフについて述
べる。 先ず、故障診断として種々の方法があるが、それらをま
とめて述べると、プライマリプーリ回転数センサ21の
プライマリプーリ回転数Npとマツプ上の最大プライマ
リプーリ回転数Npmとが故′障判定部60に入力し、
N i) > N pII+n(nは一定値)の場合は
故障と判断する。プライマリプーリ回転数Npと目標プ
ライマリプーリ回転数NpDとが第1の変化量算出部θ
1に入力し、プライマリプーリ回転数の変化dN p/
dtと目標プライマリプーリ回転数の変化dN pD/
dtとが算出され、これらが故障判定部60に入力し、
dNp#It> dNpD/dtの場合に同様に故障と
判断する。実変速比1と目標変速比isも第2の変化量
算出部62に入力して、実変速比の変化di/dt 、
目標変速比の変化dis/dtが算出され、これらが故
障判定部、60に入力し、di/dt >dis/dt
の場合に同様に故障と判断する。実変速比iと目標変速
比ISは故障判定部60に入力し、i〉isのアップシ
フト時にd(i−is)/dt> Oの場合に同様に故
障と判断する。 故障判定部60は上述のいずれの条件の場合にも故障信
号を出力するのであり、この故障信号はクラッチ解放部
63に入力し、設定車速以上において出力判定部33に
零電流を出力するようになっている。 次いで、このように構成された無段変速機の変速制御装
置の作用について説明する。 先ず、エンジン1からのアクセルの踏込みに応じた動力
が、電磁クラッチ29前後進切換装置3を介して無段変
速l14のプライマリプーリ14に入力し、駆動ベルト
16.セカンダリプーリ15により変速した動力が出力
し、これが駆動輪9@に伝達することで走行する。 そして上記走行中において、実変速比iの値が大きい低
速段においてエンジントルクTが大きいほど目標ライン
圧が大きく設定され、これに相当するデユーティ信号が
ソレノイド弁56に入力して制御圧を生成し、その平均
化した圧力でライン圧制御することで、ライン圧PLを
高くする。そして高速段に移行するにつれて変速比iが
小さくなり、エンジントルクTも小さくなるに従い同様
に作用することで、ライン圧P[は低下するように制御
されるのであり、こうして常に駆動ベルト16での伝達
トルクに相当するプーリ押付は力を作用する。 上記ライン圧P[は、常にセカンダリシリンダ15aに
供給されており、ソレノイド弁48の制御圧による図示
しない変速速度制御弁によりプライマリシリンダ14a
に給排油することで、変速速度制御されるのであり、こ
れを以下に説明する。 先ず、プライマリプーリ回転数センサ21.セカンダリ
プーリ回転数センサ22およびスロ・7トル開度センサ
29からの信号ND 、 NS 、θが読込まれ、制御
ユニ・ット20の実変速比算出部40で実変速比iを求
める。また、目標プライマリプーリ回転数検索部41で
は実変速比i、スロットル開度θにより一旦目標プライ
マリプーリ回転数NPDがマツプにより検索され、目標
変速比算出部42でこの目標プライマリプーリ回転数N
PDに対応した目標変速比isが算出される。従って、
プライマリプーリ回転数一定の領域では、目標変速比i
sがNs−θ法により算出したものと同一の固定値にな
るが、プライマリプーリ回転数可変の領域では、目標変
速比isがNs−θ法により算出したものに比べ、低速
段側にオフセットして設定され、更にその目標変速比i
sが自ら変化する値になる。 これらの実変速比i、目標変速比isおよび目標変速比
変化速度算出部43のdis/dt、係数設定部44の
係数に1.に2を用いて変速速度算出部45で変速速度
di/dtを求める。そして、デユーティ比検索部46
で変速速度d i / d tと実変速比iに基づいて
デユーティ比りが検索される。 上記デユーティ信号は、ソレノイド弁48に入力してパ
ルス状の制御圧を生成し、これにより変速速度制御弁を
給油と排油の2位置で繰返し動作する。ここでデユーテ
ィ比が小さくなると、オフ時間により変速速度制御弁は
給油位置での動作時間が長くなってプライマリシリンダ
14aに給油するようになり、こうしてアップシフトす
る。一方、デユーティ比が大きくなると、逆にオン時間
により排油位置での動作時間が長くなってプライマリシ
リンダ14aは排油され、これによりダウンシフトする
。そしてこの場合の変速速度di/dtはデユーティ比
の変化に対応していることがら、目標変速比isと実変
速比1の偏差が小さい場合は、デユーティ比の変化が小
さくプライマリシリンダ14aの流量変化が少ないこと
で変速スピードが遅くなる。一方、目標変速比isと実
変速比iの偏差が大きくなるに従ってデユーティ比の変
化によりプライマリシリンダ14aの流量変化が増して
、変速スピードが速くなる。 こうして、低速段と高速段の変速全域において、変速速
度を変えながらアップシフトまたはダウンシフトして無
段階に変速することになる。 次いで、変速制御用ソレノイド弁48等の故障時の作用
を、第3図のフローチャート図を用いて述べる。 先ず、上記変速制御中のプライマリプーリ回転数Nl)
とプライマリプーリ回転数の変化dNp/dt。 目標プライマリプーリ回転数NpDと目標プライマリプ
ーリ回転数の変化dNpD/dt 、実変速比iと実変
速比の変化di/dt 、目標変速比isと目標変速比
の変化dis/dtの値は、故障判定部60に入力して
判断される。そこで、正常の場合はNp≦Npnである
。また、目標プライマリプーリ回転数NpDに対しプラ
イマリプーリ回転数Npが追従し、目標変速比isに対
し実変速比iが追従するように変速制御するので、目標
プライマリプーリ回転数NpD。 目標変速比isの目標プライマリプーリ回転数の変化d
rlD/dt 、目標変速比の変化dis/dtの方が
アップシフトおよびダウンシフトのいずれの場合も常に
プライマリプーリ回転数の変化dNρ/dt、実変速比
の変化di/dtより大きい状態にする。更にi>is
のアップシフト時は、目標変速比isに対する実変速比
iの追従で1−is= 0である。従って、いずれも故
障条件不成立で正常と判断される。 一方、ソレノイド弁48またはハーネスの断線。 ソレノイド弁48の゛ドレンボートのごみ詰まり、また
はスプールのスティック、制御弁側のスティッタ、デユ
ーティ信号0%ホールド等の故障を生じると、ソレノイ
ド弁48は非通電またはそれと同様の状、1になり、最
大変速比に固定またはその変速比に急激にダウンシフト
する。このため、目標プライマリプーリ回転数NpO,
目標変速比isは高速段側の小さい値にもかかわらず、
プライマリプーリ回転数Np、実変速比i、プライマリ
プーリ回転数の変化dNp/dt、実変速比の変化di
/dtの値が急増することになり、Np>Npm+nを
生じ易い。 また、変速中、最小変速比での走行時は、di石t〉d
is/dt、 dNp/dt> dNpD/dt 、
i >1sfd(i−is)/dt> Oの条件の
いずれかを満すことになり、これにより故障判定部60
で故障と判断される。 すると、クラッチ解放部63による零電流がクラッチ制
御系の出力判定部33により電磁クラッチ2に流れるこ
とで、電磁クラッチ2は直ちに解放する。そこで、エン
ジン1は切離されてエンジンブレーキが効かなくなる。 一方、無段変速機4では、ソレノイド弁48が非通電の
場合はプライマリ圧をドレンして最大変速比側に動作す
るように予め設定されていることで、その状態で直ちに
ダウンシフトして最大変速比に戻るのであり、この状態
で惰行走行することになる。 上記惰行走行により車両停止し、この停車時にクラッチ
解放部63の出力が消失してクラッチ制御系は復帰する
。かかる動作によりドライバは故障に気付き、fIt適
な場所に移動すべくアクセルを踏込むと、クラッチ制御
系の発進モード電流設定部35により電磁クラッチ2が
徐々に係合し、その後直結モード電流設定部37により
直結電流が流れて電磁クラッチ2は係合状態に保持され
る。そこで、エンジン1の動力は電磁クラッチ2以降に
伝達するのであり、このとき無段変速I!4は最大変速
比にホールドされているため、この変速比のみで最低限
の走行を行うことになる。 以上、本発明の一実施例について述べたが、これに限定
されるものではなく、自動クラッチとして′r41i!
クラッチ以外にも適用できる。また、トルコン式CVT
の場合は、前後進坊換装置を中立位置に制御すれば良い
。 【発明の効i1 以上述べてきたように、本発明によれば、無段変速機の
電子制御系へ変速制御用ソレノイド弁等の故障を、種々
の要素の正常ではあり得ない変化で判断するので、検出
装置が不要で、ソフト的に容易に処理し得る。 プライマリプーリ回転数、実変速比、変速比偏差の変化
を用いた場合は、アップシフトおよびダウンシフトのい
ずれも適用でき、迅速に故障を判断し得る。 故障時にはクラッチ解放等でエンジンブレーキによる不
具合が回避され、最大変速比による安定走行を確保し得
る。
第1図は本発明の無段変速機の制御装置の実施例を示す
構成図、 第2図は制御系のブロック図、 第3図は作用のフローチャート図である。 4・・・無段変速機、20・・・電子制御ユニット、4
8・・・変速制御用ソレノイド弁、60・・・故障判定
部、61・・・第1の変化量算出部、62・・・第2の
変化量算出部、63・・・クラッチ解放部 特許出願人 富士重工業株式会社代理人 弁理士
小 m 信 浮 量 弁理士 村 井 進
構成図、 第2図は制御系のブロック図、 第3図は作用のフローチャート図である。 4・・・無段変速機、20・・・電子制御ユニット、4
8・・・変速制御用ソレノイド弁、60・・・故障判定
部、61・・・第1の変化量算出部、62・・・第2の
変化量算出部、63・・・クラッチ解放部 特許出願人 富士重工業株式会社代理人 弁理士
小 m 信 浮 量 弁理士 村 井 進
Claims (5)
- (1)非通電の場合に最大変速比の低速段に変速動作す
る変速制御用ソレノイド弁を有する無段変速機の制御系
において、 上記ソレノイド弁およびハーネスの故障時に急激に変化
する要素の変化量を算出する第1の変化量算出部と、第
2の変化量算出部と、 上記要素の異常な変化が一定時間以上継続した場合に、
上記第1、第2の変化量算出部からの出力信号を入力し
て上記ソレノイド弁およびハーネスの故障を判断する故
障判定部と、 上記故障判定部からの出力信号を入力して上記無段変速
機とエンジン側とを直ちに切離すクラッチ解放部とを設
けたことを特徴とする無段変速機の制御装置。 - (2)上記要素としてプライマリプーリ回転数を用い、 上記プライマリプーリ回転数とマップ上の最大プライマ
リプーリ回転数とを比較して故障判断することを特徴と
する請求項1項記載の無段変速機の制御装置。 - (3)上記要素としてプライマリプーリ回転数の変化を
用い、 上記プライマリプーリ回転数の変化と目標プライマリプ
ーリ回転数の変化とを比較して故障判断することを特徴
とする請求項1項記載の無段変速機の制御装置。 - (4)上記要素として実変速比の変化を用い、上記実変
速比の変化と目標変速比の変化とを比較して故障判断す
ることを特徴とする請求項1項記載の無段変速機の制御
装置。 - (5)上記要素としてアップシフト時の目標と実際の変
速比偏差の状態を用い、 上記変速比偏差の状態の増減により故障判断することを
特徴とする請求項1項記載の無段変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63092792A JP2796568B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 無段変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63092792A JP2796568B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 無段変速機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01266022A true JPH01266022A (ja) | 1989-10-24 |
JP2796568B2 JP2796568B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=14064271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63092792A Expired - Lifetime JP2796568B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 無段変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2796568B2 (ja) |
Cited By (4)
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US6565480B2 (en) * | 2000-12-25 | 2003-05-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for drive system |
JP2010001965A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Toyota Motor Corp | 無段変速機の変速制御装置 |
JP2017133677A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | ジヤトコ株式会社 | 車両用無段変速機の異常判定装置及び異常時対応装置 |
CN110296214A (zh) * | 2018-03-23 | 2019-10-01 | 丰田自动车株式会社 | 用于车辆的控制器或动力传递系统 |
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JPS60249761A (ja) * | 1984-05-22 | 1985-12-10 | Toyota Motor Corp | 車両用無段変速機の制御装置 |
JPS6173437U (ja) * | 1984-10-22 | 1986-05-19 | ||
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-
1988
- 1988-04-14 JP JP63092792A patent/JP2796568B2/ja not_active Expired - Lifetime
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