[go: up one dir, main page]

JPH0122346B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0122346B2
JPH0122346B2 JP61214488A JP21448886A JPH0122346B2 JP H0122346 B2 JPH0122346 B2 JP H0122346B2 JP 61214488 A JP61214488 A JP 61214488A JP 21448886 A JP21448886 A JP 21448886A JP H0122346 B2 JPH0122346 B2 JP H0122346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum alloy
directionality
content
heating
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP61214488A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6369953A (ja
Inventor
Takahisa Sawada
Manabu Nonaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP21448886A priority Critical patent/JPS6369953A/ja
Publication of JPS6369953A publication Critical patent/JPS6369953A/ja
Publication of JPH0122346B2 publication Critical patent/JPH0122346B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は方向性の優れたアルミニウム合金の製
造法に関し、さらに詳しくは、深絞り用の方向性
の優れたアルミニウム合金の製造法に関する。 〔従来技術〕 深絞り加工により製造されるPPキヤツプ等の
材料としては純アルミニウムA3003合金の半硬質
材、A3105、A5052合金の硬質材等が使用されて
いる。 しかして、Al―Mg系合金は方向性のバラツキ
が大きく、深絞り加工後、裾部のトリミング量を
多くする必要があり、歩留りが低かつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上記に説明した従来のアルミニウム合
金の方向性のバラツキの問題に鑑み、本発明者が
鋭意研究を行つた結果、方向性のバラツキを低く
抑制し、深絞り加工後のトリミングの省略あるい
は減少させ、打ち抜きブランク径を小さくするこ
とができ、成形加工時の歩留りの向上を図ること
ができる方向性の優れたアルミニウム合金の製造
法を開発したのである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明に係る方向性のすぐれたアルミニウム合
金の製造法は、 (1) Si0.20〜0.80wt%、Fe0.30〜1.75wt%、
Mg0.20〜5wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなるアル
ミニウム合金を、冷間圧延途中に400〜600℃の
温度に100℃/分以上の加熱速度で加熱し、加
熱後直ちに、または10分以内保持した後、100
℃/分以上の冷却速度で冷却し、さらに、10%
以上の冷間圧延を行うことを特徴とする方向性
の優れたアルミニウム合金の製造法を第1の発
明とし、 (2) Si0.20〜0.80wt%、Fe0.30〜1.75wt%、
Mg0.20〜5wt% を含有し、かつ、 Cu0.05〜0.5wt%、Cr0.03〜0.5wt%の1種ま
たは2種 を含有し、残部Alおよび不純物からなるアル
ミニウム合金を、冷間圧延途中に400〜600℃の
温度に100℃/分以上の加熱速度で加熱し、加
熱後直ちに、または、10分以内保持した後、
100℃/分以上の冷却速度で冷却し、さらに、
10%以上の冷間圧延を行うことを特徴とする方
向性の優れたアルミニウム合金の製造法を第2
の発明とする2つの発明よりなるものである。 本発明に係る方向性の優れたアルミニウム合金
の製造法について以下詳細に説明する。 先ず、本発明に係る方向性の優れたアルミニウ
ム合金の製造法において使用するアルミニウム合
金の含有成分および含有割合について説明する。 Siは深絞り耳のバラツキを抑制し、伸びを大き
くする作用を有する元素であり、含有量が0.20wt
%未満では耳率のバラツキ抑制効果が劣り、ま
た、0.80wt%を越えて含有されると結晶粒が大き
くなり、加工性が劣るようになる。よつて、Si含
有量は0.20〜0.80wt%とする。 FeはSiと共に深絞り耳のバラツキを抑制し、
結晶粒を微細化する作用があり、含有量が0.30wt
%未満ではこの効果は少なく、また、1.75wt%を
越えて含有されると脆化が進み、伸びが得られな
い。よつて、Fe含有量は0.30〜1.75wt%とする。 Mgは伸びに影響することなく材料の強度を高
め、耳率のバラツキを抑制する作用を有し、含有
量が0.20wt%未満では所望の効果が得られず、ま
た、5wt%を越えて含有されると脆くなり、加工
性が劣化する。よつて、Mg含有量は0.20〜5wt
%とする。 CuはMgと同時に含有させることにより、Mg
と共に溶体化に固溶してベーキング時に微細な
Al−Cu−Mg系析出物を生成して硬化させ、耳率
のバラツキには悪影響を及ぼさず、また、溶体化
処理の温度を制御することにより、種々の強度の
アルミニウム合金を製造可能であり、含有量が
0.05wt%未満では上記の効果は期待できず、
0.5wt%を越えて含有させると上記の効果は満た
すが、深絞り用材料として耐蝕性が非常に劣化す
る。よつて、Cu含有量は0.05〜0.5wt%とする。 Crはアルミニウム合金の強度を高めると共に
金属間化合物の効果により開栓性をよくする元素
であり、含有量が0.03wt%未満では上記の効果は
期待できず、また、0.5wt%を越えて含有される
と深絞り性が劣化する。よつて、Cr含有量は0.03
〜0.5wt%とする。 次に、本発明に係る方向性の優れたアルミニウ
ム合金の製造法について説明する。 方向性のバラツキを抑制するには、急速加熱、
急速冷却、中間焼鈍の効果が大きい。 この方向性のバラツキを抑制するには、種々の
要因がある析出物のコントロールが非常に重要で
あり、均熱温度、時間、熱間圧延条件等も影響力
が大きいが、中間焼鈍を急速加熱、短時間保持、
急速冷却をすることにより、方向性のバラツキを
抑制することができる。合わせて結晶粒が微細に
なるため、深絞り性、肌荒性にも優れている。ま
た、仕上げ冷間圧延率は方向性のコントロールに
重要であるが、仕上げ冷間圧延率と方向性の関係
は概ね第1図に示すようになる。 方向性が0%となる冷間加工率は組成および熱
間仕上げ板厚、熱間圧延条件、均熱条件等によつ
て異なるが、0%になるように決定すればよい。 また、熱間圧延終了後直ちに中間焼鈍を実施す
れば方向性のバラツキはさらに小さくなる。仕上
げ圧延後、強度調整または残留応力除去のために
250℃以下の低温で仕上げ焼鈍を実施しても方向
性には変化はない。 〔実施例〕 本発明に係る方向性の優れたアルミニウム合金
の製造法の実施例を説明する。 実施例 第1表に示す含有成分および含有割合のアルミ
ニウム合金を造塊し、面削後、510℃×6時間の
均熱処理後、直ちに熱間圧延を開始し、310℃±
10℃で3mmtに熱間圧延を終了した。 その後、方向性が1%となる冷間加工率で中間
焼鈍を実施した(バツチ中間焼鈍:340℃×2Hr、
急速加熱冷却:450℃×0sec、昇降温スピード900
℃/分)。さらに、最終0.25mmtまで冷間圧延を
行つた。 その後、塗装焼付処理に相当する190℃×10分
の熱処理を行つた。 このようにして得られた薄板の機械的性質、耳
率の測定結果を第1表に示す。 第1表において、 ・方向性は33mmtφポンチ径、48%絞り率、n=
3。 ・方向性はそれぞれ10チヤージ分溶解鋳造し、同
一工程により製造し、強度および耳率を測定し
た。 ・製造工程 :中間焼鈍:到達温度、450℃×0秒、昇降
温スピード900℃/分。 :中間焼鈍:340℃×2時間(40℃/時間、
昇降温スピード)。 :熱間圧延終了後、340℃×2Hr(40℃/時
間、昇降温スピード)の熱処理を実施後
の工程。 :熱間圧延終了後、340℃×2Hr(40℃/時
間、昇降温スピード)の熱処理を実施後
の工程。 である。
【表】 実施例 2 第2表に示す含有成分および含有割合のアルミ
ニウム合金を造塊し、面削の後、510℃×4時間
の均熱処理後、直ちに熱間圧延を開始し、310±
10℃で3mmtに仕上げた。その後、方向性1%と
なる冷間加工率で中間焼鈍を実施した。 さらに、最終0.24mmtまで冷間圧延を行つた。 その後、塗装焼付処理に相当する190℃×10分
の熱処理を加えた。 このようにして得られた薄板の機械的性質、耳
率の測定結果を第2表に示す。 この第2表より、本発明に係る方向性の優れた
アルミニウム合金の製造法によりえられた製品
は、Cuの含有により方向性のバラツキに影響な
く、強度を高める効果があり、また、Crの含有
は強度を高めると共に開栓性改善に効果のあるこ
とがわかる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る方向性の優
れたアルミニウム合金の製造法は上記の構成であ
るから、耳率のバラツキが非常に少ないアルミニ
ウム合金が製造でき、かつ、深絞り加工後、裾部
のトリミング量を省略、或いは、減少することが
でき。抜絞りの時のブランク径を小さくでき、加
工歩留りが大幅に向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は仕上げ圧延率と方向性の関係を示す図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Si0.20〜0.80wt%、Fe0.30〜1.75wt%、
    Mg0.20〜5wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミ
    ニウム合金を、冷間圧延途中に400〜600℃の温度
    に100℃/分以上の加熱速度で加熱し、加熱後直
    ちに、または、10分以内保持した後、100℃/分
    以上の冷却速度で冷却し、さらに、10%以上の冷
    間圧延を行うことを特徴とする方向性の優れたア
    ルミニウム合金の製造法。 2 Si0.20〜0.80wt%、Fe0.30〜1.75wt%、
    Mg0.20〜5wt% を含有し、かつ、 Cu0.05〜0.5wt%、Cr0.03〜0.5wt%の1種また
    は2種 を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミ
    ニウム合金を、冷間圧延途中に400〜600℃の温度
    に100℃/分以上の加熱速度で加熱し、加熱後直
    ちに、または、10分以内保持した後、100℃/分
    以上の冷却速度で冷却し、さらに、10%以上の冷
    間圧延を行うことを特徴とする方向性の優れたア
    ルミニウム合金の製造法。
JP21448886A 1986-09-11 1986-09-11 方向性の優れたアルミニウム合金の製造法 Granted JPS6369953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21448886A JPS6369953A (ja) 1986-09-11 1986-09-11 方向性の優れたアルミニウム合金の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21448886A JPS6369953A (ja) 1986-09-11 1986-09-11 方向性の優れたアルミニウム合金の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6369953A JPS6369953A (ja) 1988-03-30
JPH0122346B2 true JPH0122346B2 (ja) 1989-04-26

Family

ID=16656543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21448886A Granted JPS6369953A (ja) 1986-09-11 1986-09-11 方向性の優れたアルミニウム合金の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6369953A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4260510B2 (ja) * 2002-03-07 2009-04-30 ユニバーサル製缶株式会社 キャップ及びネジ式密封ボトル
CN107243696A (zh) * 2017-06-06 2017-10-13 沈阳工业大学 一种铝合金液氮浴激光热处理强化工艺
CN111118421A (zh) * 2020-01-16 2020-05-08 南京理工大学 一种高导电性纯铜导线消除横向晶界的方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58224142A (ja) * 1982-06-22 1983-12-26 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 成形性のすぐれたアルミニウム合金板およびその製造方法
JPS59193253A (ja) * 1983-03-31 1984-11-01 Kobe Steel Ltd 深絞り用アルミニウム合金板の製造方法
JPS59193252A (ja) * 1983-03-10 1984-11-01 Kobe Steel Ltd 深絞り用アルミニウム合金薄板の製造方法
JPS6140299A (ja) * 1984-06-11 1986-02-26 シコ−ル ソシエテ イタリア−ナ コルテイコステロイデイ エス・ピ−・エ− プレグナン誘導体の16,17―アセタール類の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58224142A (ja) * 1982-06-22 1983-12-26 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 成形性のすぐれたアルミニウム合金板およびその製造方法
JPS59193252A (ja) * 1983-03-10 1984-11-01 Kobe Steel Ltd 深絞り用アルミニウム合金薄板の製造方法
JPS59193253A (ja) * 1983-03-31 1984-11-01 Kobe Steel Ltd 深絞り用アルミニウム合金板の製造方法
JPS6140299A (ja) * 1984-06-11 1986-02-26 シコ−ル ソシエテ イタリア−ナ コルテイコステロイデイ エス・ピ−・エ− プレグナン誘導体の16,17―アセタール類の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6369953A (ja) 1988-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4645544A (en) Process for producing cold rolled aluminum alloy sheet
JPH0127146B2 (ja)
JPS5924179B2 (ja) 冷間圧延された延性、高強度鋼ストリツプとその製法
JPH07197219A (ja) 成形用アルミニウム合金板材の製造方法
JPS6140299B2 (ja)
JP2003268475A (ja) 成形加工用アルミニウム合金板およびその製造方法
JPS626740B2 (ja)
JP2004027253A (ja) 成形加工用アルミニウム合金板およびその製造方法
JP2584615B2 (ja) 成形加工用硬質アルミニウム合金圧延板の製造方法
JPH0122346B2 (ja)
JP2626859B2 (ja) 異方性が小さい高強度成形用アルミニウム合金板の製造方法
JPH0331779B2 (ja)
JPH10330897A (ja) 深絞り成形用アルミニウム基合金板の製造方法
JP2613466B2 (ja) 焼付硬化性に優れたアルミニウム合金板の製造方法
JP3587993B2 (ja) 深絞り成形用アルミニウム合金板の製造方法
JPS6254183B2 (ja)
JPH0387329A (ja) 焼付塗装用アルミニウム合金材の製造方法
JPH08296011A (ja) 塗膜焼付硬化性及び常温安定性に優れた高速成形用アルミニウム合金板の製造方法
JPS5910987B2 (ja) 成形性にすぐれたアルミニウム合金およびその薄板製造方法
JPH0346541B2 (ja)
JP3359428B2 (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
JPS6326340A (ja) 方向性の優れたアルミニウム合金の製造法
JPH05222497A (ja) 耳率の低いアルミニウム合金硬質板の製造方法
JPH0756068B2 (ja) 耳率が小さく強度と延性に優れたアルミニウム硬質板の製造方法
JPH04124251A (ja) アルミニウム箔の製造方法