JPH0116133B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は中空ウエーフア、ワツフルロール及
びその類似物にアイスクリーム等を充填するため
の方法と装置に関する。

アイスクリームを詰めた菓子を工業的に生産す
る場合、内側に脂肪を含む被覆を有する中空ウエ
ーフアに両側からアイスクリームを入れてその中
空ウエーフアの両側を脂肪含有材料製キヤツプで
閉じることは知られている。その場合中空ウエー
フアはそれぞれいくつかの充填ノズルを支持して
いるいくつかの充填ステーシヨンに沿つて歩進
し、充填ノズルは同時にいくつかの中空ウエーフ
ア中に入つたり、また出たりする。充填ノズルの
この運動中中空ウエーフアは静止している。中空
ウエーフアはそれに続けてやつとまた中空ウエー
フア一個分だけ先へ送られる。

冷凍装置から連続して流れてくるアイスクリー
ムは弾性で可撓性のチユーブを介して不連続作動
充填ステーシヨンに送給される。その場合充填ノ
ズルの不連続充填動作への冷凍装置の連続アイス
クリーム流の適応は弾性可撓性チユーブの「呼
吸」によつて行なわれる。

中空ウエーフアの静止状態中、既にアイスクリ
ームが充填された中空ウエーフアに最終キヤツプ
がかぶせられる。この最終キヤツプの製造のため
に脂肪を含むキヤツプ材料を流動状態で運ぶ。最
終キヤツプをかぶせられてアイスクリームが充填
されている中空ウエーフアはそれに続いて固化さ
せるために冷却管路中に通される。

アイスクリーム充填の際の能力はこの公知の方
法の場合には小さい。何となればアイスクリーム
は中空ウエーフアの静止状態中にしか充填されな
いからである。

この発明の課題は中空ウエーフアの充填時の性
能を高めることができる方法と装置を開発するこ
とにある。

この発明は、特に内部積層、特にチヨコレート
を積層した中空ウエーフアに充填物質特にアイス
クリームを充填する方法を提案する。その特徴は
次のようなものである。即ち中空ウエーフアを相
互に平行させて連続的に動かし、充填材を連続的
に中空ウエーフアへその運動方向に対して横から
充填するのであり、その方法は充填材を交互に
個々の中空ウエーフアグループの中へ詰めて且つ
連続する充填材送給流を中空ウエーフアグループ
の充填ののち中断せずに他の中空ウエーフアグル
ープへ切換えるというものである。

その場合中空ウエーフアは長手方向に本質的に
相互に平行に連続循環する搬送装置に、グループ
で交互に充填される前に運べるのが有利である。

以上の方法の有利な実施の仕方に従えば中空ウ
エーフアは相互に交差し合うグループに交互に充
填される。その場合一グループの既に充填された
中空ウエーフア間にはなおこれから充填される他
のグループの中空ウエーフアがある。

この発明によれば更に、各中空ウエーフアグル
ープの充填は、前に充填された隣接の中空ウエー
フアグループの充填の終了後直ちに始めることが
できる。

更にこの発明はアイスクリームを内部積層され
た、特に内部にチヨコレートを入れた中空ウエー
フアに充填するための方法を提案する。その特徴
は次のとおりである。即ち中空ウエーフアを長手
方向に水平にして隣接させて循環する搬送装置上
にのせて、そののちこの搬送装置によつて連続的
に運んで、アイスクリームを、充填管を有し、交
互に作動する少くとも二個の充填装置によつて連
続的に動かされる中空ウエーフア中に連続的に充
填し、各充填装置を出発位置から中空ウエーフア
と同期して最終位置へ移動し、一方その間充填装
置の充填管をそれぞれの中空ウエーフア中に導入
し、中空ウエーフアから充填管を引出している最
中にアイスクリームを中空ウエーフア中に入れ
て、続いて充填装置をその出発位置へもどし、ア
イスクリームを連続流にして充填装置に送給し、
その場合充填装置の充填工程が終る度に他の充填
装置の充填工程が始まるというものである。

更に異なる変形例は、アイスクリームを充填装
置によつて順に特に交差する中空ウエーフアの
個々のグループに充填する。その場合第一充填装
置から抜け落ちた中空ウエーフアに後続の少くと
も一個の充填装置から充填する。

この発明の方法を実施するためにこの発明は連
続的に循環する搬送装置を特徴とする装置を提案
する。その搬送装置は中空ウエーフアをその長手
方向軸を搬送装置に対して横方向にして未充填中
空ウエーフア用供給ステーシヨンから充填済中空
ウエーフア用放出ステーシヨンへ運ぶ。この発明
による装置は更に、それ自体区間毎に搬送装置と
同期して移動する少くとも二台の充填装置でそれ
ぞれ少くとも二本の、中空ウエーフアに進入可能
で且つまた引き出し可能な充填管を有するもの
と、それらの充填装置に対して分岐してすべての
充填管と連結して少くとも部分的に可撓性の唯一
本の充填材送給導管をも特徴としている。

この発明の他の態様では搬送装置を供給装置と
して構成することができる。この供給装置は中空
ウエーフアを長手方向に水平にして搬送する。こ
の供給装置に沿つて、それぞれ一台の充填装置を
支持する少くとも二個のスライダーを前後して設
けてあり、これらのスライダーがそれぞれカム制
御によつて搬送方向と且つこの方向に対して横方
向に摺動可能となつている。

図をもとに更に詳記する。

内部にチヨコレートを詰めた中空ウエーフアに
アイスクリームを詰めるのがこの発明であるが、
この発明によつて他の充填材も未装入或いは外側
積層した中空ウエーフア又は他の材料を充填或い
は一部分のみ装入した中空ウエーフア或いは袋状
ワツフル又は他の容器に充填できることは自明で
ある。

第１図及び第２図に示した充填機は相隣接して
配列されて一つの無端搬送部材になつている外側
へ向つて開いている半シヤーレ２を有する連続的
に駆動されて循環する搬送装置１をもつている。
この半シヤーレの中へ中空ウエーフアがシユート
４の供給ステーシヨン３の所から入れられる。搬
送装置１の横に並んで二つの充填装置５，５′が
相互に独立して移動する二つのスライダ６，６′
に固定されている。各充填装置５は二本の充填管
７を有し、これらの充填管は半シヤーレ２の中に
配置された中空ウエーフアの方へ軸方向に向けら
れている。

各充填管７は空気シリンダー８によつて制御さ
れる弁９を介してアイスクリーム送給管１０に連
絡している。一個の充填装置５の二本のアイスク
リーム送給管１０は一本にまとまつて接続管１１
となつている。二個の充填装置の接続管１１は符
号１２の所で分岐する一本の共通のアイスクリー
ム導管１３に接続されている。このアイスクリー
ム導管は図示してないアイスクリーム製造機（フ
リーザ）に直接連結されている。

各スライダー６，６′は下側でカム板１４，１
４′に操作上連結している。このカム板のカム溝
の彎曲形状によつてカム板の回転時にスライド運
動を決定する。カム板１４′の回転によつてスラ
イダー６′が出発位置―この出発位置で充填装置
５′の充填管７が中空ウエーフアに向けられてな
おこの中空ウエーフアの外側に位置している―か
ら搬送装置１と同期して矢印１５の方向に移動
し、充填管７を搬送方向（矢印１５）に対して横
方向から中空ウエーフア中に挿入する。スライダ
ー６′が搬送装置１と同期して移動する一方、充
填管７は中空ウエーフアから引きもどされ、その
ときアイスクリームが中空ウエーフア中へ充填さ
れる。充填工程終了後充填管７はスライダー６′
の助けによつて中空ウエーフアからすつかり引き
出されて、スライダー６′は最終位置に達し、そ
こから搬送方向（矢印１５）と反対方向に出発位
置にもどされる。充填装置５を有するスライダー
６は充填装置５′を有するスライダー６′と同じよ
うな態様で移動させられる。その場合二つのスラ
イダー６，６′は相互に横にずれて、一方の充填
装置５′の充填管７が充填工程の終りに占める位
置に到達する度に他の充填装置５の充填管７が既
に中空ウエーフア中に押し込まれているように移
動させられる。

図示した充填機の実施例の場合には、一個の充
填装置の二本の充填管７の相互の間隔は搬送装置
１上の連続する二つの中空ウエーフアの間隔の二
倍に相当するので、充填装置５′は第一、第三、
第五……の中空ウエーフアに充填し、もう一方の
充填装置５は第二、第四、第六……の中空ウエー
フアに充填する。無論各充填装置にも四本の充填
管をそなえつけることができる。それらの充填管
の相互の間隔はたとえば、一方の充填装置がそれ
ぞれ第一、第二、第五、第六の中空ウエーフアに
充填し、他方の充填装置がそれぞれ第三、第四、
第七、第八の中空ウエーフアに充填するように定
めることができる。

中味が充填された中空ウエーフアは放出ステー
シヨン１６で搬送装置１からとり除かれる。

無論交互に作動する三台の充填装置を用いるこ
ともできる。その際三つの充填装置の各々で、ス
ライダーが充填管を中空ウエーフアに挿入するた
めに必要な時間は、スライダーが充填管を中空ウ
エーフアから引き出すために必要な時間と同じで
あり且つスライダーがその最終位置から出発位置
にもどるのに必要な時間とも同じである。

アイスクリームは導管１８から連続的に充填装
置５，５′に送給され、その場合充填装置５′の充
填工程の終了後直ちに次の充填装置５の充填工程
が始まるので、導管１８の中を流れるアイスクリ
ームは中断することなく、一方の充填装置から他
方のそれへ交互に切り換えられる。

この発明による方法を唯二台の充填装置を用い
て実施する場合には、一方の中空ウエーフアグル
ープの充填後に隣接の中空ウエーフアグループが
充填される。

また搬送装置に沿つて相前後して設けられた三
台の充填装置を用いてこの発明による方法を実施
する場合には、アイスクリームが第一の充填装置
から相互により大きく離れて設けられた中空ウエ
ーフアグループに充填され、その際抜けた中空ウ
エーフアには他の二つの充填装置から順に充填さ
れ、その場合先づ第二の充填装置から或いは第三
の充填装置から充填が継続することができる。

以上に記載したいくつかの場合すべてで供給導
管中のアイスクリームの流れは連続が保証されて
いる。

中空ウエーフアの搬送は横型が優先されるとは
いうものの、長手軸を相互に平行させている縦型
の搬送も実施することができるのであつて、その
場合にはスライダー運動全体が中空ウエーフア長
手軸の平面に対して平行な平面で行なえるか或い
はスライダーが中空ウエーフア長手軸の平面へ傾
斜した特に垂直の平面上を移動させられ、充填装
置の充填管が中空ウエーフア長手軸の平面上で中
空ウエーフアに入つたりまた出たりする。

更に、充填装置は中空ウエーフアの片側にのみ
設けることができるので、中空ウエーフアには一
端からのみ完全に充填される。

しかし中空ウエーフアの両側に充填装置を設け
ることもできる。その場合には中空ウエーフアに
はそれぞれ半分づつ一端と他端とから充填される
か或いはそれぞれ一方の中空ウエーフアグループ
には一端から完全に充填され、他のグループには
他端から同じく完全に充填される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明による方法を実施するため
の、連続作動充填機の側面図、第２図は、第１図
に示した充填機の一端面図である。 図中符号、１……搬送装置、２……半シヤー
レ、３……供給ステーシヨン、４……シユート、
５，５′……充填装置、６，６′……スライダー、
７……充填管、１０……アイスクリーム送給管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中空ウエーフアにアイスクリーム等の充填材
   を充填するための方法において、中空ウエーフア
   を相互に平行させて連続的に移動させ、移動する
   中空ウエーフアを複数のグループに分け、充填材
   を交互に個々の中空ウエーフアグループの中空ウ
   エーフアに、それぞれのグループに対応し、かつ
   中空ウエーフアと同期して移動する個々の充填装
   置を介して充填し、各充填装置に充填材を供給す
   る連続的充填材送給流を一つの中空ウエーフアグ
   ループに対する充填装置を介しての充填後、中断
   することなしに、他の中空ウエーフアグループに
   対する充填装置に切換えて、充填材を移動中の中
   空ウエーフアに連続充填することを特徴とする中
   空ウエーフアに充填物質を充填するための方法。 ２ 長手軸を本質的に相互に平行させて中空ウエ
   ーフアを連続的に循環する搬送装置にのせて、グ
   ループ別にこれに交互に充填する特許請求の範囲
   １記載の中空ウエーフアに充填物質を充填するた
   めの方法。 ３ 中空ウエーフアの相互に交差し合うグループ
   に充填し、一つのグループの既に充填された中空
   ウエーフアの間にそれぞれなお他のグループの、
   これから充填される中空ウエーフアを存在させる
   特許請求の範囲１又は２に記載の中空ウエーフア
   に充填物質を充填するための方法。 ４ 各中空ウエーフアグループの充填を、予め充
   填されている隣接の中空ウエーフアグループの充
   填の終了後直ちに開始する特許請求の範囲１〜３
   の何れか一に記載の中空ウエーフアに充填物質を
   充填するための方法。 ５ 長手軸を水平にして長手軸に対して横方向に
   循環する搬送装置に中空ウエーフアを相隣接して
   載置し、次にこの搬送装置によつて連続的に移動
   させ、アイスクリームを、交互に作動する少なく
   とも二本の充填管を有する充填装置によつて連続
   移動中の中空ウエーフアに連続的に充填し、各充
   填装置を出発位置から中空ウエーフアと同期して
   最終位置に移動するようにし、その間その充填管
   をそれぞれの中空ウエーフアに導入し、アイスク
   リームを中空ウエーフアから充填管を引き出して
   いる間中空ウエーフア中に供給し、続けて充填装
   置をその出発位置に押しもどし、アイスクリーム
   を連続流にして充填装置に供給し、その場合一つ
   の充填装置の充填工程の終りの度に他の充填装置
   の充填工程を始める特許請求の範囲４記載の中空
   ウエーフアに充填物質を充填するための方法。 ６ アイスクリームを充填装置から順に特に相互
   に交差する、中空ウエーフアの個々のグループに
   充填し、第一の充填装置から抜けた中空ウエーフ
   アに少くとも後続の一つの充填装置が充填する特
   許請求の範囲５記載の中空ウエーフアに充填物質
   を充填するための方法。 ７ 中空ウエーフアにアイスクリーム等の充填材
   を充填するため、中空ウエーフアを相互に平行さ
   せて連続的に移動させ、充填材を移動中の中空ウ
   エーフアに連続充填し、同時に充填材を交互に
   個々の中空ウエーフアグループに充填し、連続的
   充填材送給流を一つの中空ウエーフアグループの
   充填後中断なしに他の中空ウエーフアグループに
   切り換える方法を実施するための装置において、
   中空ウエーフアをその長手軸が搬送方向に対して
   横に向けられて未充填中空ウエーフアの供給ステ
   ーシヨンから充填済中空ウエーフアの放出ステー
   シヨンに送る連続循環搬送装置と、それぞれそれ
   自体で区間毎に搬送装置と同期して移動する、中
   空ウエーフアに挿入され且つ引き出されるそれぞ
   れ少くとも二本の充填管を有する少くとも二つの
   充填装置と、充填装置に分岐してすべての充填管
   と連絡して少くとも区分的に可撓性の唯一本の充
   填材送給導管とを特徴とする中空ウエーフアに充
   填物質を充填するための装置。 ８ 搬送装置を、長手方向に水平に中空ウエーフ
   アを搬送する供給装置として構成してあり、この
   供給装置に沿つてそれぞれ一個の充填装置を支持
   する少くとも二つのスライダーを相前後して配設
   してあり、これらのスライダーはそぞれカム制御
   によつて搬送方向に且つこの搬送方向に対して横
   に摺動可能である特許請求の範囲７記載の中空ウ
   エーフアに充填物質を充填するための装置。