JP6770908B2 - 物品処理装置 - Google Patents
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Description
処理部における処理対象物の間隔が広い場合に、あらかじめ間隔を広くしておくことで、移載部に間隔を広狭する機構を設けるのを省くことができる。
処理ユニットのそれぞれに対応する移載機を備えることにより、移載機が移動する必要がないので、一連の処理全体に要する時間を短縮できる。
リニア搬送装置を用いることにより、処理対象物の間隔の変更を高精度で行うことができる。
このように、第一処理ユニット〜第三処理ユニットと3台の処理ユニットを設けるとともに、m個の処理対象物をn個毎に分配することにより、高い処理能力の物品処理装置を実現できる。
このように、第一バッファ領域と第二バッファ領域を設けることにより、第一処理ユニット61〜第三処理ユニットと3台の処理ユニットを用いて、処理対象物の連続的な処理を実現できる。
具体的には、搬送部は、第一処理ユニットで第一処理が施される前の処理対象物を、第二バッファ領域で所定時間だけ待機させた後に、第一移載機まで搬送し、第三処理ユニットで第一処理が施された処理対象物を、第一バッファ領域で所定時間だけ待機させた後に、第一処理ユニットに対応する領域を通過させて給排領域に搬送すればよい。
このように、第一バイパス径路と第二バイパス径路を設けることによっても、第一処理ユニット〜第三処理ユニットと3台の処理ユニットを用いて、処理対象物の連続的な処理を実現できる。
具体的には、搬送部は、第一処理ユニットで第一処理が施される前の処理対象物を、第二バイパス経路を通過させた後に、第一移載機まで搬送し、第三処理ユニットで第一処理が施された処理対象物を、第一バイパス経路を通過させた後に、第一処理ユニットに対応する領域を通過させて給排領域に搬送すればよい。
そうすることにより、循環経路を搬送される過程で、処理対象物に異なる二種類の処理を順番に行うことができる、省スペースな物品処理装置を実現できる。
〔第一実施形態〕
本実施形態は、図1に示すバリア膜形成装置1が、以下のように動作することで、処理対象物としての容器100の内面にDLC(Diamond Like Carbon)膜を成膜することを例として説明する。容器100は、例えば飲料が充填される樹脂製のボトルが該当する。
コンベア装置からなる給排コンベア20を搬送されてきた容器100は、一度の供給又は排出の対象となる個数2n(m)、例えば6個の単位でリニア搬送部40に受け渡される。なお、ここでは容器100が給排コンベア20を一列で搬送される例を示しているが、本実施形態は、複数列、例えば二列で搬送される容器100を対象にすることもできる。
リニア搬送部40に移送された容器100は、リニア搬送部40を搬送方向Fに搬送される過程で成膜が一緒になされる個数であるn個ごとに区分されて、処理部60に供給される。
処理部60に供給された容器100は、その内面にDLC膜が形成される。処理部60は、それぞれが独立して成膜することができる第一成膜ユニット61、第二成膜ユニット62及び第三成膜ユニット63を備えている。
DLC膜が形成された容器100は、リニア搬送部40に受け渡され、リニア搬送部40を搬送される過程で、エアクリーナ70において内部に圧縮エアが吹き付けられることで、内部の異物を取り除く除塵処理が行われる。
内部の除塵が済んだ容器100は、リニア搬送部40の給排領域41まで搬送されてから、給排コンベア20に排出される。
バリア膜形成装置1は、以上の動作を司る制御部80を備えている。
バリア膜形成装置1において、容器100が搬送される向きを基準にして上流及び下流が定義されるものとする。また、リニア搬送部40において、給排領域41において容器100を受け取ってから処理部60を通過するまでを往路と定義し、処理部60を通過してから給排領域41までを復路と定義する。
給排コンベア20は、その上流側に設けられる容器100の供給元から容器100を受け取り、給排領域21まで容器100を連続的に搬送する。また、給排コンベア20は、処理部60におけるDLC膜の成膜処理及びエアクリーナ70における除塵処理が施された容器100を給排領域21で受け取り、下流に向けて搬送する。それぞれの容器100は、相前後する容器100と隙間がないように接しながら、給排コンベア20により搬送される。本実施形態は、容器100は正立した状態で給排コンベア20を搬送される。なお、正立とは、容器100の飲み口が上を向いている状態をいい、倒立とは、正立と逆に飲み口が下を向いている状態をいう。
なお、ここでは容器100のリニア搬送部40への供給及びリニア搬送部40からの排出の両者を給排領域21で行うことにしているが、供給領域及び排出領域を個別に設けてもよく、この場合も両者を合わせて給排領域21を構成する。後述する給排領域41も同様である。
バリア膜形成装置1は、給排コンベア20からリニア搬送部40へ容器100を移載するとともに、リニア搬送部40から給排コンベア20へ容器100を移載する第一移載部30を備えている。
第一移載部30は、図1に示すように、容器100を把持する2n(m)個(6個)のグリッパ31を備えている。第一移載部30は、グリッパ31を、容器100が給排コンベア20又はリニア搬送部40により搬送される方向に対して直交する方向に進退移動させる機構を備えている。また、第一移載部30は、グリッパ31で把持された容器100の上下を反転させながら、給排コンベア20からリニア搬送部40への移載及びその逆の移載を行う。そのために、第一移載部30は、グリッパ31を水平方向Hに平行な回転軸C1を中心にして回転する。また、第一移載部30は、容器100の左右を反転させながら、給排コンベア20からリニア搬送部40への移載及びその逆の移載を行う。そのために、第一移載部30は、グリッパ31を水平方向Hに平行な他の回転軸C3を中心にして回転する。本実施形態の場合、容器100は給排コンベア20を正立姿勢で搬送されるので、第一移載部30でリニア搬送部40に移載される容器100は倒立へと上下が反転される。また、容器100は給排コンベア20を搬送されてきた順番とは逆の順番になって、リニア搬送部40に移載される。
リニア搬送部40は、給排領域41において第一移載部30から移載された処理前の容器100を処理部60まで搬送し、また、DLC膜の成膜処理を終えて、処理部60から排出された容器100を給排領域41まで搬送する。
リニア搬送部40は、図1に示すように、無端状の循環経路をなすガイドレール43と、このガイドレール43に沿って移動される複数の移動子45と、それぞれの移動子45に取り付けられ、容器100を把持するグリッパ(図示を省略)と、移動子45をガイドレール43に沿って移動させるリニアモータ47とを備えている。なお、移動子45は一部のみが図1に示されている。
ガイドレール43は、トラック形状に形成されており、互いに対向する直線部43A,43Bと、直線部43Aと直線部43Bの両端部を繋ぐ湾曲部43C,43Dを備えている。ガイドレール43は、直線部43Aが給排コンベア20の側に設けられ、直線部43Bが処理部60の側に設けられる。給排領域41は、直線部43Aの側に設けられる。
バリア膜形成装置1は、リニア搬送部40から処理部60の第一成膜ユニット61、第二成膜ユニット62及び第三成膜ユニット63へ容器100を移載するとともに、バリア膜形成装置1に示すように、第一成膜ユニット61、第二成膜ユニット62及び第三成膜ユニット63からリニア搬送部40へ容器100を移載する第二移載部50を備える。第二移載部50は、第一成膜ユニット61、第二成膜ユニット62及び第三成膜ユニット63のそれぞれに対応して、第一移載機51、第二移載機52及び第三移載機53を備えている。
本実施形態の場合、容器100はリニア搬送部40を倒立して搬送されるので、第二移載部50で処理部60に向けて移載される容器100は正立へと上下が反転され、第二移載部50で処理部60からリニア搬送部40に向けて移載される容器100は倒立へと上下が反転される。
処理部60は、第二移載部50から供給された容器100の内面にDLC膜を成膜する。処理部60は、本発明の第一処理部に相当する。
処理部60は、図1に示すように、第一成膜ユニット61、第二成膜ユニット62及び第三成膜ユニット63を備えている。
第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63は、基本的には同じ構成を有しており、それぞれが処理要素としての3つの成膜チャンバ64,65,66を備えている。容器100は、これら成膜チャンバ64〜66の中に正立姿勢で収容された状態でDLC膜が形成される。
第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63は、リニア搬送部40の直線部43Bによる容器100の搬送方向Fに平行に直列に並んで配置されている。容器100は、n個(3個)毎に、第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63に順番に供給され、DLC膜が形成される。
(1)成膜チャンバ64〜66内に容器100を供給する。
(2)チャンバ内を真空引きする。
(3)容器100内部に膜の原料となる例えばアセチレンガスを供給する。
(4)高周波のRF(Radio Frequency:13.56MHz)電力にてアセチレンガスをプラズマ化して、容器100内面に10〜30nmの薄膜(DLC膜)を蒸着する。
(5)成膜チャンバ64〜66を大気開放した後、容器100を取り出す。
エアクリーナ70は、DLC膜が形成された容器100の内面に圧縮エアを吹き付けることで、付着している異物、主に炭素化合物の粒子を除去する。エアクリーナ70は、本発明の第二処理部に相当する。
本実施形態のエアクリーナ70は、図1に示すように、DLC膜の成膜を終えた容器100が搬送されるリニア搬送部40の直線部43Aにおける復路に設けられている。リニア搬送部40を容器100が倒立状態で搬送されるのを利用して、直線部43Aにエアクリーナ70を設け、成膜を終えた容器100がリニア搬送部40の給排領域41に搬送されるまでの間で、エア吹き付けによる除塵を行う。
エアクリーナ70は、異物除去の完全性を期すために、除塵を第一除塵ステージ71と第二除塵ステージ72の2段階で行う。それぞれの除塵の仕方は任意であって、同内容の除塵を繰り返してもよいし、異なる内容の除塵を行ってもよい。もちろん、本実施形態は、除塵を一段階とすることを許容する。
以下、給排コンベア20から供給される容器100にDLC膜を形成し、その後にエアクリーナ70による除塵処理を経るまでの処理手順を図2〜図8を参照して説明する。この処理手順は、制御部80からの指示により実行される。なお、図2〜図8において、一部の要素及び符号の記載を省略しているので、必要に応じて図1を参照願いたい。
後続の第二群G2の容器100(No.7〜12)は給排コンベア20の給排領域21まで搬送されている。
第三移載機53に正対している容器100(No.4〜6)は、図3(b)に示すように、第三移載機53のグリッパ54に把持される一方、後続の容器100(No.7〜12)は、容器100(No.4〜6)の直後まで搬送されている。容器100(No.4〜6)は、倒立姿勢をなしている。また、容器100(No.1〜3)は第二バッファ領域43Fで待機している。第二バッファ領域43Fで待機する容器100(No.1〜3)は、第一成膜ユニット61で成膜処理がなされる。
このとき、第二群G2の先頭から3個の容器100(No.7〜9)は、図4(b)に示すように、第二成膜ユニット62に対応する第二移載機52に正対する位置まで搬送されている。
第二群G2に属する容器100(No.10〜12)は、第一成膜ユニット61に対応する第一移載機51に正対する位置まで搬送されている。
このとき、図6(b)に示すように、すでに成膜処理を終えた容器100(No.4〜6)は第一バッファ領域43Eまで搬送されてからそこで待機する。この3個の容器100は、間隔が狭い密な状態とされている。また、第三群G3に属する容器100の残りの3個の容器100(No.16〜18)は、第二成膜ユニット62に対応する第二移載機52に正対する位置まで搬送されている。
容器100(No.1〜3)と容器100(No.4〜6)は、給排コンベア20からリニア搬送部40に移載された時点の順番に並んでいる。また、この時点で、第二成膜ユニット62における容器100(No.7〜9)の成膜処理は終えており、成膜チャンバ65はすでに大気開放されている。
このとき第二群G2の容器100(No.7〜9)は、リニア搬送部40の直線部43Bに受け渡されている。第三群G3の容器100(No.16〜18)は、第二成膜ユニット62において成膜処理が行われている。また、第三群G3の容器100(No.13〜15)は、第三成膜ユニット63における成膜処理を終え、第三移載機53のグリッパ55に把持されている。第三移載機53のグリッパ54には、次の処理対象である容器100(No.22〜24)が把持されている。
容器100(No.1〜3)についての除塵処理を終えると、図8(b)に示すように、容器100(No.1〜3)はエアクリーナ70から退去するとともに、後続の6個の容器100(No.4〜9)がエアクリーナ70に移送され、除塵処理がなされる。
図9に示すように、バリア膜形成装置1は、上流側に設けられる第三成膜ユニット63、下流側に設けられる第一成膜ユニット61及び中間の第二成膜ユニット62の順に、容器100が装填され、成膜処理が行われる。このように、上流側に設けられる第三成膜ユニット63に容器100の装填及び成膜処理を先行させるのは、前述したように、後続する容器100を下流側の第一成膜ユニット61、第二成膜ユニット62へ搬送する妨げになるのを防ぐためである。
例えば、図6(b)〜図7(a)において、容器100(No.4〜6)は第一バッファ領域43Eで待機する。そうすることにより、リニア搬送部40に受け渡される容器100(No.1〜3)との干渉を避けるとともに、第二移載機52に正対する位置に搬送される容器100(No.16〜18)との干渉を避ける。
また、例えば、図8(a),(b)において、容器100(No.28〜30)は、第二バッファ領域43Fで待機する。そうすることにより、第二移載機52に正対する容器100(No.25〜27)との干渉を避けるとともに、第三移載機53に正対する位置に搬送される容器100(No.31〜33)との干渉を避ける。
以上のように、バリア膜形成装置1は、第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63への容器100の分配の順番を特定するとともに、第一バッファ領域43E、第二バッファ領域43Fを設けることにより、n個のグループ毎に連続的にDLCの成膜処理を行うことができる。
以下、バリア膜形成装置1の奏する効果を説明する。
<生産能力向上>
図9に示すように、バリア膜形成装置1は、三つの第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63を備えており、例えば、第一成膜ユニット61で第一群G1の容器100(No.1〜3)に成膜処理している後半に、第二成膜ユニット62において第二群G2の容器100(No.7〜9)の成膜を開始することができる。また、第二成膜ユニット62で第二群G2の容器100(No.7〜9)に成膜処理している後半に、第三成膜ユニット63において第三群G3の容器100(No.13〜15)の成膜を開始することができる。
このように、バリア膜形成装置1によれば、先行して容器100に成膜処理を行う成膜ユニットと、続いて容器100に成膜処理を行う成膜ユニットと、が時間的に重複して成膜処理を行うことができる。したがって、先行して成膜処理する成膜ユニットと、続いて容器100に成膜処理する成膜ユニットの成膜処理の時間が重複しない例えば特許文献1及び特許文献2に比べて、同じ時間で容器100に成膜処理できる個数を多く、つまり生産能力を高くできる。しかも、特許文献1及び特許文献2では二台の成膜ユニットに容器100を分配しているのに対して、バリア膜形成装置1は、3台の成膜ユニットに容器100を分配するので、生産能力をより高くできる。
バリア膜形成装置1が3台の第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63による容器100の連続的な成膜処理を実現するのは、前述したように、第一バッファ領域43Eと第二バッファ領域43Fを設けたからである。
つまり、共通する一台の移載機を第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63の間を移動させることもできるが、3台の成膜ユニットの間を移動させるには相当の時間を要するのに対して、第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63のそれぞれに対応する第一移載機51〜第三移載機53を備えていれば、移動に要する時間を省くことができる。
次に、バリア膜形成装置1は、リニア搬送部40を採用することにより、以下説明するように省スペース化がなされる。
まず、リニア搬送部40を採用することにより、容器100の間隔を変更しながら容器100を搬送できるので、狭い間隔でリニア搬送部40に受け渡された容器100を、第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63に向けて往路を搬送する際には、成膜チャンバ64〜65の間隔に合わせて、広い間隔に広げながら搬送できる。また、第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63で成膜がなされた容器100は、復路において間隔を狭くして給排領域41に向けて搬送できる。さらに、第一バッファ領域43E及び第二バッファ領域43Fにおいは、容器100の間隔を狭くする。
このように、容器100の間隔を広くする必要がない領域では、容器100の間隔を狭くできるので、容器100の間隔が一定となるコンベア搬送に比べて、搬送経路42の総延長を短くできる。
さらに、バリア膜形成装置1は、リニア搬送部40は、成膜処理がなされる容器100が搬入される領域と、成膜処理がなされた容器100が排出される領域と、を共通の給排領域41にできる。したがって、搬入される領域と排出される領域とを個別に設けるのに比べて、リニア搬送部40の占有スペースを小さくできる。
また、第二移載部50は、成膜完了後の容器100を速やかに倒立状態に反転するので、以後のリニア搬送部40の復路における搬送も含めて、容器100の内部の異物が自由落下により排出されやすくするとともに、異物が容器100の内部に混入するのを抑制できる。
次に、図10〜図15を参照して、本発明の第2実施形態に係るバリア膜形成装置2を説明する。
バリア膜形成装置2は、リニア搬送部140の構成が異なることを除けば、第一実施形態のバリア膜形成装置1と基本的な構成が一致する。そこで、以下では、バリア膜形成装置2の構成を、バリア膜形成装置1との相違点を中心に説明する。なお、図10のバリア膜形成装置2において、バリア膜形成装置1と同様の構成部分については、図1と同じ符号を用いている。
図10に示すように、バリア膜形成装置2のリニア搬送部140は、直線部43A,43B及び湾曲部43C,43Dに加えて、第一バイパス径路44Aと第二バイパス径路44Bを備えている。
第一バイパス径路44A及び第二バイパス径路44Bは、第一実施形態の第一バッファ領域43E及び第二バッファ領域43Fと同様に、第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63と3台の成膜ユニットを用いて、処理対象物の連続的な処理を実現する機能を果たす。
処理部160は、図10に示すように、構成要素はバリア膜形成装置1の処理部60と同じであるが、第一成膜ユニット61と第二成膜ユニット62の間隔及び第二成膜ユニット62と第三成膜ユニット63の間隔が処理部60に比べて狭い。この第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63の間隔を狭くできるのは、第一バイパス径路44A及び第二バイパス径路44Bに第一バッファ領域43E及び第二バッファ領域43Fの機能を持たせたことに基づいている。
以下、バリア膜形成装置2における容器100の処理手順を、図11〜図14を参照して説明する。以下では、容器100(No.1〜3)が既に第一成膜ユニット61の成膜チャンバ64に装填されている段階から、バリア膜形成装置1と対比して特徴的な手順を抜粋して説明する。なお、図11〜図14において、一部の要素及び符号の記載を省略しているので、必要に応じて図1を参照願いたい。また、図15に第一成膜ユニット61、第二成膜ユニット62及び第三成膜ユニット63における成膜処理の変遷を時系列に示すので、適宜参照願いたい。
図11(b)に示すように、後続の容器100(No.4〜6)が、第二成膜ユニット62の成膜チャンバ65に装填され、次いで、図12(a)に示すように、後続の容器100(No.7〜9)が、第三成膜ユニット63の成膜チャンバ66に装填される。図12(a)が示すように、バリア膜形成装置2においては、搬送される順番で第一成膜ユニット61、第二成膜ユニット62及び第三成膜ユニット63に3個(n個)の容器100が装填され、成膜処理がなされる。
この時点で、次に第一成膜ユニット61で成膜処理される容器100(No.19〜21)は第一移載機51に正対する位置に搬送されているが、この搬送は図14(a)に白抜き矢印で示すように、第一バイパス径路44Bを経由している。つまり、第三移載機53に正対する位置には成膜処理を終えた容器100(No.7〜9)が待機しており、これとの干渉を避けるために、容器100(No.19〜21)は第二バイパス径路44Bを経由する。この段階で、成膜処理を終えた容器100(No.1〜6)はエアクリーナ70に搬送されて、除塵がなされる。
一方で、成膜処理を終えた容器100(No.7〜9)にとって、第一移載機51の正対する位置の容器100(No.19〜21)が障害となるので、図14(b)に示すように、容器100(No.7〜9)は第一バイパス径路44Aを通って、第一移載機51よりも直線部43Bの下流に搬送される。
以上のように、第一バイパス径路44A及び第二バイパス径路44Bは、リニア搬送部40において、自身よりも下流側に存在する他の容器100が障害となって、正規の経路を搬送できない場合に、他の容器100を追い越すために設けられる。その結果、第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63と3台の成膜ユニットを用いて、処理対象物の連続的な処理を実現できる。
バリア膜形成装置2は、バリア膜形成装置1と同様の効果を奏するのに加えて、以下の効果を奏する。
バリア膜形成装置2は、第一バッファ領域43E及び第二バッファ領域43Fを設けるのに替えて第一バイパス径路44A及び第二バイパス径路44Bを設けるので、二つのバッファ領域の分だけ、循環経路の総延長を短くできる。したがって、バリア膜形成装置2は、バリア膜形成装置1よりも省スペース化を図ることができる。
また、バリア膜形成装置2は、第一バッファ領域43E及び第二バッファ領域43Fにおいて容器100を待機させる制御が不要である。加えて、図15に示すように、バリア膜形成装置2は、給排コンベア20で搬送される容器100をその順番に第一成膜ユニット61と第二成膜ユニット62に分配できるので、第二移送部50及び処理部60の制御が容易である。
次に、図16〜図20を参照して、本発明の第三実施形態に係るバリア膜形成装置3を説明する。
バリア膜形成装置3は、処理部60が第一成膜ユニット61と第二成膜ユニット62の二台の成膜ユニットからなるところが第一実施形態のバリア膜形成装置1と相違する。また、バリア膜形成装置3は、第二移載部50が一台の第一移載機51だけを備えており、この第一移載機51が第一成膜ユニット61と第二成膜ユニット62の間を往復移動するところがバリア膜形成装置1と相違する。第一移載機51は、4個の容器100を一つのグループとして第一成膜ユニット61と第二成膜ユニット62に分配する。
以上の通りであり、バリア膜形成装置3は、構成要素の数がバリア膜形成装置1に比べて少ないところを除けば、バリア膜形成装置1と基本的な構成が一致する。そこで、以下では、バリア膜形成装置3の処理手順を説明する。なお、バリア膜形成装置3において、バリア膜形成装置1と同様の構成部分については、図1と同じ符号を用いる。また、以下では、バリア膜形成装置1と対比して特徴的な手順を抜粋して説明する。
容器100(No.1〜4)は、図16(a)に示すようにリニア搬送部40の給排領域41に受け渡された後に、図16(b)に示すように、リニア搬送部40により第一移載機51に正対する位置まで搬送される。第一移載機51は、第一成膜ユニット61に対応する位置にて、容器100(No.1〜4)が搬送されてくるのを待機している。容器100(No.1〜4)は、給排領域41から当該正対位置まで搬送されるか過程で間隔が拡げられる。容器100(No.1〜4)は、第一移載機51が動作することにより、図16(c)に示すように第一成膜ユニット61の成膜チャンバ64に装填され、成膜処理される。
バリア膜形成装置3は、生産能力が小さい物品処理装置の省スペース化を図ることができる。
また、バリア膜形成装置3は、一台の第一移載機51を移動させることで、第一成膜ユニット61及び第二成膜ユニット62とリニア搬送部40との間で容器100を移載するが、移動する距離が第一成膜ユニット61と第二成膜ユニット62との間だけである。したがって、3台の第一成膜ユニット61〜第三成膜ユニット63の間で移動するのに比べて、第一移載機51が移動に要する時間は短い。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態は、リニア搬送部40は、容器100を6個の単位で受け取り、これを3個のグループに分配して第二移載部50に受け渡すが、この個数はあくまで一例である。例えば、8個を4個のグループにする、10個を5個のグループにする、など、他の個数にしてもよい。また、第3実施形態における4個についても、他の個数を採用することができる。
20 給排コンベア
21,41 給排領域
30 第一移載部
31 グリッパ
40,140 リニア搬送部
43 ガイドレール
43A,43B 直線部
43C,43D 湾曲部
43E 第一バッファ領域
43F 第二バッファ領域
44A 第一バイパス径路
44B 第二バイパス径路
45 移動子
47 リニアモータ
48 永久磁石
49 電磁コイル
50 第二移載部
51 第一移載機
52 第二移載機
53 第三移載機
54,55 グリッパ
57 支持アーム
60,160 処理部
61 第一成膜ユニット
62 第二成膜ユニット
63 第三成膜ユニット
64,65,66 成膜チャンバ
70 エアクリーナ
71 第一除塵ステージ
72 第二除塵ステージ
80 制御部
100 容器
Claims (11)
- 循環経路を有し、給排領域で受け取った複数の処理対象物を予め定められたn個の単位のグループとして前記循環経路を搬送するとともに、所定の第一処理を終えた前記処理対象物を前記給排領域まで搬送する搬送部と、
前記循環経路に沿って設けられ、前記グループを構成する前記n個に対応する数の前記処理対象物に対して、それぞれが前記第一処理を施す複数の処理ユニットを有する第一処理部と、
処理前の前記処理対象物を前記循環経路から前記第一処理部に供給し、前記所定の処理を終えた前記処理対象物を前記第一処理部から前記循環経路に排出する移載部と、を備え、
前記搬送部は、
前記処理対象物を、その間隔を変更しながら前記循環経路を搬送する、
ことを特徴とする物品処理装置。 - 前記搬送部は、
前記給排領域で受け取った、前記グループに属する前記処理対象物を、その間隔を広げて前記移載部に向けて搬送し、
前記移載部から受け取った、前記第一処理を終えた前記グループに属する前記処理対象物を、その間隔を狭くして前記給排領域まで搬送する、
請求項1に記載の物品処理装置。 - 前記移載部は、
複数の前記処理ユニットのそれぞれに対応する複数の移載機を備え、
複数の前記移載機のそれぞれは、
前記搬送部と前記第一処理部との間に設けられ、前記搬送部を搬送される前記処理対象物を、対応する前記処理ユニットに移載する、
請求項1に記載の物品処理装置。 - 前記搬送部は、
前記循環経路に沿ってそれぞれが独立して走行し、前記処理対象物を支持する複数の移動子と、
それぞれの前記移動子に設けられる永久磁石と、
前記循環経路に沿って設けられる電磁コイルと、を備えるリニア搬送装置として機能する、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の物品処理装置。 - 前記第一処理部は、
前記処理対象物の搬送方向の下流側から順に設けられる第一処理ユニットと、前記第一処理ユニットに隣接する第二処理ユニットと、前記第二処理ユニットに隣接する第三処理ユニットと、を備え、
前記移載部は、
前記第一処理ユニットに対応する第一移載機と、前記第二処理ユニットに対応する第二移載機と、前記第三処理ユニットに対応する第三移載機と、を備え、
前記搬送部は、
前記給排領域で受け取ったm(ただし、m>n)個の前記処理対象物を、n個毎に分配して、前記第一移載機、第二移載機及び前記第三移載機のうちの二台に搬送する、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の物品処理装置。 - 前記第一処理部は、
前記第一処理ユニットと前記第二処理ユニットの間、及び、前記第二処理ユニットと前記第三処理ユニットの間に、少なくとも、n個分の前記処理対象物に相当する間隔が設けられ、
前記搬送部は、
前記第一処理ユニットと前記第二処理ユニットの間の前記間隔に対応する第一バッファ領域と、前記第二処理ユニットと前記第三処理ユニットの間の前記間隔に対応する第二バッファ領域と、を備える、
請求項5に記載の物品処理装置。 - 前記搬送部は、
前記第一処理ユニットで前記第一処理が施される前の前記処理対象物を、前記第二バッファ領域で所定時間だけ待機させた後に、前記第一移載機まで搬送し、
前記第三処理ユニットで前記第一処理が施された前記処理対象物を、前記第一バッファ領域で前記所定時間だけ待機させた後に、前記第一処理ユニットに対応する領域を通過させ前記給排領域に搬送する、
請求項6に記載の物品処理装置。 - 前記搬送部は、
前記第一処理ユニットに対応する前記循環経路の部分を迂回して、前記処理対象物を前記給排領域に向けて搬送する第一バイパス径路と、
前記第三処理ユニットに対応する前記循環経路の部分を迂回して、前記処理対象物を前記第一処理ユニットに向けて搬送する第二バイパス径路と、を備える、
請求項5に記載の物品処理装置。 - 前記搬送部は、
前記第一処理ユニットで前記第一処理が施される前の前記処理対象物を、前記第二バイパス経路を通過させた後に、前記第一移載機まで搬送し、
前記第三処理ユニットで前記第一処理が施された前記処理対象物を、前記第一バイパス経路を通過させた後に、前記第一処理ユニットに対応する領域を通過させて前記給排領域に搬送する、
請求項8に記載の物品処理装置。 - 前記循環経路は、
前記給排領域から前記第一処理部を通過するまでの往路と、
前記第一処理部を通過してから前記給排領域までの復路と、を備え、
前記復路は、前記第一処理部で前記第一処理が施された前記処理対象物に、前記第一処理とは異なる第二処理を施す第二処理部を備える、
請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の物品処理装置。 - 前記処理対象物は、飲料を収容する樹脂製の容器であり、
前記第一処理部は、前記容器の内面にバリア膜を成膜し、
前記搬送部は、前記容器を倒立の状態で搬送し、
前記移載部は、
前記バリア膜の成膜がなされる前記容器を倒立から反転して正立の状態として、前記搬送部から前記第一処理部に移載し、
前記第一処理部で前記バリア膜の成膜がなされた前記容器を正立から反転して倒立の状態として、前記第一処理部から前記搬送部に移載し、
前記第二処理部は、前記バリア膜が成膜され、倒立の状態で搬送される前記容器の内面に圧縮エアを吹き付ける、
請求項10に記載の物品処理装置。
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