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JP7633483B2 - 無線機 - Google Patents

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JP7633483B2 JP2020134372A JP2020134372A JP7633483B2 JP 7633483 B2 JP7633483 B2 JP 7633483B2 JP 2020134372 A JP2020134372 A JP 2020134372A JP 2020134372 A JP2020134372 A JP 2020134372A JP 7633483 B2 JP7633483 B2 JP 7633483B2
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Description

本発明は、無線機に関し、特に携帯式で、その無線運用周波数より高い別の高周波信号を受信するための専用の高周波アンテナを有するものに関する。
上記のような無線機は、具体的には、たとえばVHF帯やUHF帯などの周波数で運用される無線機において、その運用周波数より高い別の高周波信号、たとえばGPS(Global Positioning System)などのGNSS(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム)の信号を受信するための専用の高周波アンテナを有し、音声やデータに加えて、所定時間毎に位置情報を送信する無線機として実現されている。
前記専用の高周波アンテナは、衛星との間に遮蔽物がない位置に配置することが好ましい。そのため、例えば、携帯型の無線機の場合、無線機の筐体の天面に前記専用の高周波アンテナを突出するように配置すれば、アンテナ感度が良い状態で運用することができる。しかしながら、無線機の筐体の天面には、無線運用周波数のためのアンテナが立設されるとともに、音量調整のボリウムつまみや無線チャネルを選択するためのチャンネル切替えつまみなどが設けられており、前記専用の高周波アンテナを配置するためのスペースがない場合がある。その場合は、無線機の筐体の正面、背面、側面のいずれかの上側を膨出させて前記専用の高周波アンテナを配置することが考えられる。
ところが、そうした場合、意匠面で好ましくない。そのため、前記専用の高周波アンテナは、無線機の筐体内部の空きスペースに設けることが一般的である。しかしながら、その場合、前記専用の高周波アンテナが、前記チャンネル切替えつまみで回転操作されるロータリーエンコーダや、バイブレーション用の偏心モータなど、大型の接地(GND)電位に近い部品の近傍に配置されると、該高周波アンテナの同調周波数がずれてしまい、良好な受信感度が得られない。そのため、GNSSアンテナの同調周波数を調整し直す手間が発生する。
そこで、特許文献1には、前記ロータリーエンコーダのつまみ部分を中空の樹脂で形成し、内部にはGPS用の固定のヘリカルアンテナを設置して、ゲインの大きい筐体上部でGPSの信号を受信することが示されている。
特許第4893266号公報
上述の従来技術では、特殊なロータリーエンコーダを作成しなければならず、また回転軸が金属の場合、前記ヘリカルアンテナの基端(下端)側はGNDに近くなり、充分な効果が得られるかどうか不明である。
本発明の目的は、高周波アンテナを、接地電位に近い電位となる部品に近接配置することができる無線機を提供することである。
本発明の無線機は、無線運用周波数より高い別の高周波信号を受信するための専用の高周波アンテナを有する無線機において、前記高周波アンテナが、動作または停止状態において少なくとも一時的に接地(GND)電位に近い電位となる予め定める機能を発揮する部品に近接配置される場合に、前記接地電位に近い部品を、相対的に、前記予め定める機能を発揮させるにあたってはローインピーダンスに維持し、前記高周波信号の帯域では前記接地(GND)電位からハイインピーダンスにするインピーダンス素子を備えることを特徴とする。
たとえばVHF帯やUHF帯などの周波数で運用される無線機において、その運用周波数より高い別の高周波信号、たとえばGNSS信号を受信するための専用の高周波アンテナを有する無線機において、前記無線運用周波数のアンテナについては、音声やデータの送受信のために必要な大きさで、一番電波状況の良好と思われる無線機の上部など、外部に露出して設けられることが多い。
一方、前記無線運用周波数より高い別の高周波信号を受信するための専用の高周波アンテナが設けられる場合、そのアンテナは追加の機能のために設けられ、またより高周波用であり、小型化されて、無線機の筐体内に配置されることが多い。しかしながら、その専用アンテナは、予め定める機能を発揮する接地(GND)電位に近い部品に近接配置されると、同調周波数がずれたりする。
そこで本発明では、前記予め定める機能を発揮する部品と接地(GND)電位との間にインピーダンス素子を介在し、そのインピーダンス素子が、相対的に、前記予め定める機能を発揮する部品が機能を発揮するにあたっては、つまりは直流や低周波の領域ではコントローラにおいて検出可能、または、前記コントローラから制御可能であるローインピーダンスに維持し、前記高周波信号の帯域では前記接地(GND)電位から浮かせたハイインピーダンスにする。
したがって、前記予め定める機能を発揮する部品の本来の機能を損なうことなく、該部品が前記高周波信号の帯域では該高周波信号に影響を与えないようにすることができる。これによって、前記予め定める機能を発揮する部品に高周波アンテナを近接配置することができ、無線機を小型化することができる。また、前記高周波アンテナを配置するために、無線機の筐体を膨出させたりする必要も無いので、意匠性の良い外観デザインを設計することができる。
また、本発明の無線機では、前記接地(GND)電位に近い部品は、接地端子を備え、無線チャネルを選択するためのロータリーエンコーダであり、前記高周波アンテナは、GNSS用アンテナであることを特徴とする。
上記の構成によれば、GPSなどのGNSSの信号は、比較的高周波、したがって短波長であり、かつ微弱であるので、その信号を受信する高周波アンテナの近くに、接地(GND)電位に近い部品が存在すると、同調周波数にずれを生じたりする。一方、そのようなGNSS用アンテナは、信号を受信し易い無線機の上部に設けられることが好ましいが、前記上部にはボリウムつまみなどとともに、無線チャネルを選択するためのチャネル切替えつまみが設けられ、そのチャネル切替えつまみはロータリーエンコーダを回転操作する。
したがって、ロータリーエンコーダの影響を受けてしまうような位置でも、該ロータリーエンコーダの影響を抑え、GNSS用の高周波アンテナを配置し易くすることができる。
さらにまた、本発明の無線機では、前記インピーダンス素子は、前記ロータリーエンコーダの各端子に介在される抵抗であることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記ロータリーエンコーダの接地(GND)端子と内部回路基板のGNDとの間や、出力端に抵抗を介在する。
したがって、該抵抗を介してロータリーエンコーダは他の回路部品から浮上がり、たとえば該ロータリーエンコーダの接地(GND)端子の電位は内部回路基板の接地(GND)電位から僅かに高くなる。これによって、出力されるエンコーダーパルスとしての影響は無いものの、高周波信号に対しては、ロータリーエンコーダの各端子はハイインピーダンスになる。こうして、低コストな構成で、ロータリーエンコーダの高周波アンテナへの影響を軽減することができる。
また、本発明の無線機では、前記接地(GND)電位に近い部品は、電機子が接地されるバイブレーション用の偏心モータであり、前記高周波アンテナは、携帯電話回線のアンテナであることを特徴とする。
上記の構成によれば、携帯電話回線の信号は、比較的高周波、したがって短波長であり、かつ微弱であるので、その信号を受信する高周波アンテナの近くに、接地(GND)電位に近い部品が存在すると、同調周波数にずれを生じたりする。一方、バイブレーション用の偏心モータは、比較的大型であり、レイアウトに工夫が必要であるとともに、筐体や回転軸、重りなどの金属部品をGNDから絶縁しても、単純な直流モータであるので、電機子の一端が接地され、他端に通電されることで回転を行う。そこで、前記インピーダンス素子を介在し、電機子をGNDからハイインピーダンスにする。
したがって、バイブレーション用の偏心モータの近傍にも、携帯電話回線の高周波アンテナを配置し易くすることができる。
さらにまた、本発明の無線機では、前記インピーダンス素子は、前記バイブレーション用の偏心モータの正負両極の端子に介在されるフェライトビーズまたはインダクタンス(コイル)であることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記バイブレーション用の偏心モータの正負両極の端子にフェライトビーズまたはインダクタンス(コイル)を介在すると、それらは、バイブレーションを発生させるための直流電流には無損失でローインピーダンスとなり、高周波アンテナのための高周波信号にはハイインピーダンスとなる。
したがって、フェライトビーズまたはインダクタンス(コイル)の低コストな構成で、バイブレーション用の偏心モータの高周波アンテナへの影響を軽減することができる。
本発明の無線機は、以上のように、無線運用周波数より高い別の高周波信号を受信するための専用の高周波アンテナを有する無線機において、前記高周波アンテナが、動作または停止状態において少なくとも一時的に接地(GND)電位に近い電位となる予め定める機能を発揮する部品に近接配置される場合に、前記接地電位に近い部品を、相対的に、前記予め定める機能を発揮させるにあたってはローインピーダンスに維持し、前記高周波信号の帯域では前記GNDからハイインピーダンスにするインピーダンス素子を設ける。
それゆえ、前記予め定める機能を発揮する部品の本来の機能を損なうことなく、該部品が前記高周波信号の帯域では前記高周波信号に影響を与えないようにすることができ、該部品を高周波アンテナに近接配置し、無線機を小型化することができる。
本発明の実施の一形態に係る無線機の斜視図である。 前記無線機の平面図である。 前記無線機を前後2つに分割して、内部側を示す正面図である。 前記基板の図3とは反対側の面を示す図である。 図4の一部分を拡大して示す図である。 前記無線機のロータリーエンコーダ周りの回路構成を示すブロック図である。 前記ロータリーエンコーダの出力波形図である。 前記無線機のバイブレーション用の偏心モータ周りの回路構成を示すブロック図である。
図1は本発明の実施の一形態に係る無線機1の斜視図であり、図2は平面図である。無線機1は、VHF,UHF帯域および携帯電話のLTE回線を使用してのデジタル通信可能な機器であるが、無線機の運用周波数帯域およびデジタルであるかアナログであるかは、本発明では問わない。好適には、図示のように、ハンディタイプ(小型)の無線機であって、前記運用周波数帯域より高い別の高周波信号、本例ではGPS信号や携帯電話回線の信号を受信するものとする。GPS信号は、予め定める周期、たとえば1秒毎に受信されており、前記運用周波数帯域で音声やデータの送信を開始する際に、直前の位置データが、それらの信号に含めて送信される。
無線機1の筐体10の上部には、前記運用周波数のアンテナ11と、ボリウムつまみ12と、無線チャネルを選択するためのチャネル切替えつまみ13とが設けられている。アンテナ11は、図2で示すように、コネクタ111の部分で取外し可能であり、より短いアンテナと交換したり、取外して収納可能になっている。筐体10の正面において、上部にはスピーカ14が埋込まれており、中央部には表示部16が設けられており、下部には各種のキースイッチ17が設けられている。スピーカ14に隣接して、マイクロフォン15が設けられている。筐体10の左側部には、2つのプレストークスイッチ18,19が設けられる。筐体10の背後には、使用者のベルトなどに差込まれて、該ベルトを筐体10との間で挟持するクリップ20が設けられている。筐体10の右側部のカバー101は、別体のスピーカ・マイク取付け用のコネクタを水密に覆っている。
図3は、無線機1を前後2つに分割して、内部側を示す正面図である。アンテナ11は、前記のコネクタ111の部分から、ボリウムつまみ12はボリウム121の回転軸122から、チャネル切替えつまみ13はロータリーエンコーダ131の回転軸132から、それぞれ取外し可能であり、図3は取外した状態を示している。筐体10は、大略的に、前部から上部を覆う前部筐体102と、背後側の後部筐体103とに分割され、それらの接合部はシール材(図示せず)で水密に封止されている。筐体102,103には、それぞれ基板3,4が設けられている。
図4は基板3,4の図3とは反対側の面を示す図であり、図5は基板4の一部分を拡大して示す図である。前部筐体102側の基板3は、キースイッチ17のキーパッド31、LCDモジュール32、LTE(携帯電話回線の)アンテナ33,34、GPSアンテナ35、Bluetooth(登録商標)ユニット36などを備えて構成される、所謂携帯電話に近い部品から成る基板である。
これに対して、後部筐体103側の基板4は、前記VHF,UHF帯域での送受信を行うトランシーバー部分41、変復調のIC、コントローラなどのロジック回路部分42、携帯電話のSIMカードスロット43、LTEモジュール44およびバイブレーション用の偏心モータ47などを搭載する基板である。これらの基板3,4は、筐体102,103が嵌め合せられると、コンタクト39とピン49とが、およびコンタクト38とピン48とがそれぞれ接触することで、電気的に接続される。基板4の上部には、前記コネクタ111、ボリウム121、ロータリーエンコーダ131が設けられている。ボリウム121は、スイッチ部1221とボリウム部1222とを軸方向に連結して成るスイッチ付のボリウムである。
上述のように構成される無線機1において、アンテナ11による運用周波数より高い別の高周波信号を受信するための専用の高周波アンテナとして、本実施形態の無線機1では、先ず第1にGPSアンテナ35を有する。このGPSアンテナ35は、電波到来方向が上方であることが多いので、障害物が介在しないように、筐体10のできるだけ上部側に設けることが望まれる。しかしながら、一番、電波状況が良好と思われる筐体10の上部には、上述のように、運用周波数の信号を送受信するアンテナ11のためのコネクタ111が設けられるとともに、肩や腰に掛けて携行される該無線機1において、操作性を向上するために、ボリウム121およびロータリーエンコーダ131の大型部品が配置されており、前記GPSアンテナ35を配置することができるスペースが限られる。本実施形態では、前述のスイッチ付のボリウムであるために厚い部品であるボリウム121と、アンテナ11の取付き強度が必要で、筐体10内に深く侵入するコネクタ111の部分とを避けて、ロータリーエンコーダ131の背後に前記GPSアンテナ35を設けている。
しかしながら、前記コネクタ111、ボリウム121、ロータリーエンコーダ131の大型部品は、内部に金属部品を有し、その一部や筐体は接地(GND)電位に接続されており、GNDレベルの壁が存在することになる。そのため、そのままGPSアンテナ35を近接して配置してしまうと、同調周波数がずれてしまうため、アンテナ特性が得られなかったり(ゲインが下がったり)、インピーダンスがずれたりする。具体的に、基板4の実装を終えた後、その裏面に突出する前記ボリウム121やロータリーエンコーダ131の端子をニッパで短くカットするだけで、アンテナ特性が良くなったりする。しかしながら、そのような作業は手作業になり、組み立て工程を自動化するには障害になる。また、実装前に予め端子自体を短くカットしておくと、半田の肉盛りが薄くなったり、部品自動実装機での実装が困難になったりする。そのため本実施形態の無線機1では、注目すべきは、一番近くて影響の大きい、予め定める機能を発揮する部品としてのロータリーエンコーダ131の端子にインピーダンス素子を設けて、GPSアンテナ35の受信高周波に対して、実質的に電気的に分離するハイインピーダンスとし、該受信高周波への影響を抑えることである。
図6は、ロータリーエンコーダ131周りの回路構成を示すブロック図である。ロータリーエンコーダ131は、A,B,COMの3端子を備えている。端子COMは、抵抗R3を介して接地(GNDに接続)されている。端子A,Bは、それぞれ、抵抗R12,R22を介して、プルアップ抵抗R11,R21とノイズカットコンデンサC1,C2との接続点に接続されて、出力端OUT1,OUT2として、図示しないCPU(中央演算装置)から成るコントローラ等に接続される。ロータリーエンコーダ131内には、端子A,Bと端子COMとの間にスイッチが設けられており、停止時は、ハイレベルに出力が維持され、回転時は、これらのスイッチが周期的にON/OFFし、端子A,Bからは、後述する回転方向の情報を含んだパルスが出力され、前記コントローラ等へ入力される。
注目すべきは、本実施形態の無線機1では、端子COMは、通常、直接、接地(GNDに接続)されるところ、前記インピーダンス素子である抵抗R3を介して接地されることである。また、端子A,Bについても、前記インピーダンス素子である抵抗R11,R21によってプルアップされている。このように構成することで、ロータリーエンコーダ131の回転時に端子A,Bから出力されるパルスのローレベルは、基板4の接地(GND)電位から浮いた状態となる。また、ロータリーエンコーダ131が、停止(動作していない)時にローレベルを出力する場合も、そのローレベルが接地(GND)電位から浮いた状態となる。こうして、ロータリーエンコーダ131がGPSアンテナ35に与える影響を低減する。
ここで、ローレベルを接地(GND)電位から浮かせた分、プルアップ抵抗R11,R12によってハイレベルを引き上げている。このようにすることで、ローレベルとハイレベルとの差は、コントローラ等で区別できる程度に保たれるので、ロータリーエンコーダ131の回転方向および回転角度を誤検出することはない。
なお、端子A,Bには、ノイズカットコンデンサC1,C2が接続されるので、高周波的にはインピーダンスが低くなり、接地に近い状態となってしまう。そのため、該ロータリーエンコーダ131の端子A、Bは、抵抗R12,R22を介して、出力端OUT1,OUT2に接続している。なお、このノイズカットコンデンサC1,C2を必要としない場合であっても、ロータリーエンコーダ131の出力先であるコントローラ等の入力端子が必ずしも高周波的にハイインピーダンスであるとは限らないこと、また、コントローラ等までの配線の引き回しによるインピーダンスの影響を考慮すると、前述のように、抵抗R12,R22によって高周波的に分離することが好ましい。たとえば、R11,R21=100kΩ、C1,C2=47pF、R12,R22=1kΩ、R3=1kΩである。
図7は、本実施形態のロータリーエンコーダ131の出力波形図である。停止時は、出力端OUT1,OUT2から、ハイレベルまたはローレベルの出力が維持され、回転すると、1/2位相(50%デューテイ)でローレベルとハイレベルの信号が切替わるパルスが出力され、時刻t0の切換えで示すように、回転方向によって、そのパルスの位相が相互に1/4進むか遅れるかが切換わる。本実施形態のロータリーエンコーダ131は、図2で示すように20ステップであり、1回転で20パルス出力する。ここで、内部に、電極、配線、スイッチ類が入っており、それらの金属が接地(GND)電位となる部品であるロータリーエンコーダ131に対して、本実施形態では、前記のように、端子A,B,COMにインピーダンス素子(R11,R21,R3)を介在する。即ち、端子COMを、抵抗R3を介して接地することで、ロータリーエンコーダ131から前記コントローラなどへ出力される信号(パルス)のローレベルは接地(GND)電位から浮いたレベルとなり、ハイレベルも抵抗R11,R21を介してプルアップされたレベルとなる。
このように構成することで、ロータリーエンコーダ131に、予め定める機能であるハイ/ローのパルスを出力させるにあたって、インピーダンス素子として、ロータリーエンコーダ131のGND端子(COM)と基板4のGNDとの間や、他の回路部品と繋がる出力端子(A,B)の総てに抵抗R3,R11,R21を介在させるので、該抵抗R3,R11,R21を介してロータリーエンコーダ131は他の回路部品から浮上がり(ハイインピーダンスになり)、たとえばGND端子(COM)の電位は接地(GND)電位から僅かに(ΔV)高くなる。
これによって、GPSアンテナ35をロータリーエンコーダ131に比較的近接位置に配置した場合、GPSアンテナ35から見て、ロータリーエンコーダ131は、グランドレベルの金属片ではなく、グランドレベルとは関係の無い高いインピーダンスの金属片として見えることになり、実質的に電気的に分離される。よって、ロータリーエンコーダ131によるGPSアンテナ35への影響を抑える(アンテナ性能を大きく劣化させない)ことができる。一方、コントローラなどに対しては、回転角度および回転方向に応じたパルスを出力する(予め定める機能を発揮)が、コントローラなどにおいて検出可能なように出力される(相対的にローインピーダンス)。こうして、GPSアンテナ35を、アンテナ性能に影響を与える部品の近傍であっても配置することが可能となり、無線機1を小型化することができる。また、GPSアンテナ35を無線機1の筐体10内に配置することができ、無線機1の筐体10を膨出させることもないため、意匠性の良い外観デザインを設計することができる。
また、本実施形態の無線機1では、インピーダンス素子として、抵抗を用いるので、低コストな構成で、ロータリーエンコーダ131によるGPSアンテナ35への影響を軽減することができる。前記インピーダンス素子(R11,R21,R3、必要に応じて抵抗R12,R22)、特に抵抗R3の抵抗値は、高いほど効果的であるが、高くなると、パルスのローレベルをコントローラなどで検出できなくなるので、プルアップ抵抗R11,R21との関係で、適宜最適な値が選ばれればよい。本実施形態では、プルアップ抵抗R11,R21の100kΩに対して、1/100の1kΩとしている。この場合のインピーダンス素子としては、コイルやフェライトビーズを用いることも可能であるが、抵抗の方がインピーダンスを上げ易く、また上述のように低コストであり、好適である。
さらにまた、アンテナ11による無線運用周波数より高い別の高周波信号を受信するための専用の高周波アンテナとして、本実施形態の無線機1では、第2に、LTEアンテナ33,34を有する。これらのLTEアンテナ33,34は、基板3に、偏波面に対応して相互に直交配置されている。その内、右側部に配置されるLTEアンテナ34には、対向する基板4に、比較的大型であり、レイアウトに工夫が必要であるバイブレーション用の偏心モータ47(図4および5参照)が臨むことになる。
図8は、図4および図5に示すバイブレーション用の偏心モータ47周りの回路構成を示すブロック図である。このモータ47は、単純な直流モータであり、電機子の一端(-端子)が接地され、他端(+端子)に通電されることで回転を行う。なお、モータ47への通電制御は、コントローラ等によって行われる。前記+端子には、入力端INからダイオードD1を介して電源が供給され、ダイオードD1の上流側には電源安定用のコンデンサC3が介在され、ダイオードD1の下流側には停止時の逆起電力吸収用に逆極性のダイオードD2が設けられている。このモータ47は、筐体内部に、磁石と、鉄心に銅線が巻回されて成る前記電機子が収容されており、重りを含めて、多くは金属から成り、これらの金属の電位が接地(GND)レベルに近付くと、近接するLTEアンテナ34に影響する。
モータ47は、基板4に半田付けされて固定されるが、基板4のGNDパターンと接続されると、LTEアンテナ34に影響を及ぼす。そこで本実施形態の無線機1では、モータ47は、該基板4上のいずれの回路とも接続されていない、該モータ47専用の部品ランドに半田付されているので、基板4のGNDから完全に浮かされている(絶縁されている)とともに、注目すべきは、前記インピーダンス素子として、該モータ47の正負両極の端子に、フェライトビーズまたはインダクタンス(コイル)L1,L2が介在されることである。
そうすることで、バイブレーションを発生させるための直流電流には無損失でローインピーダンスとなり、それ以外の信号、特にLTEアンテナ34によって送受信される高周波信号には、前記電機子、回転軸、重りなどの金属が、GNDレベルからフローティング状態になる。すなわち、これらの部品はGND面からインピーダンス的に浮くことになり、LTEアンテナ34から見て、実質的に電気的に分離される。こうして、コントローラ等からの通電制御に対して影響無く、予め定めた機能を発揮し、該バイブレーション用の偏心モータ47のLTEアンテナ34への影響を抑えることができる。
1 無線機
10 筐体
102 前部筐体
103 後部筐体
11 アンテナ
111 コネクタ
12 ボリウムつまみ
121 ボリウム
122 回転軸
13 チャネル切替えつまみ
131 ロータリーエンコーダ
132 回転軸
14 スピーカ
15 マイクロフォン
16 表示部
17 キースイッチ
18,19 プレストークスイッチ
20 クリップ
3,4 基板
31 キーパッド
32 LCDモジュール
33,34 LTEアンテナ
35 GPSアンテナ
36 Bluetooth(登録商標)ユニット
38,39 コンタクト
41 トランシーバー部分
42 ロジック回路部分
43 SIMカードスロット
47 バイブレーション用の偏心モータ
48,49 ピン
C1,C2 ノイズカットコンデンサ
C3 コンデンサ
D1,D2 ダイオード
L1,L2 フェライトビーズまたはインダクタンス(インピーダンス素子)
R11,R21 プルアップ抵抗
R12,R22 抵抗(インピーダンス素子)
R3 抵抗(インピーダンス素子)

Claims (3)

  1. 無線運用周波数より高い別の高周波信号を受信するための専用の高周波アンテナと、
    動作または停止状態において少なくとも一時的に接地電位に近い電位となる予め定める機能を発揮する部品と、
    コントローラと、を有する無線機において、
    前記高周波アンテナが、動作または停止状態において少なくとも一時的に接地電位に近い電位となる予め定める機能を発揮する部品に近接配置される場合に、前記接地電位に近い部品を、インピーダンス素子を介して接地することで、前記接地電位に近い部品に予め定める機能を発揮させるにあたっては、前記コントローラにおいて検出可能、または、前記コントローラから制御可能であるローインピーダンスに維持し、前記高周波信号の帯域では、前記接地電位に近い部品を、前記無線機内部の接地電位から浮かせたハイインピーダンスにすることを特徴とする、
    無線機。
  2. 前記接地電位に近い部品は、無線チャネルを選択するためのロータリーエンコーダであり、前記インピーダンス素子は抵抗であり、前記高周波アンテナは、GNSS用アンテナであることを特徴とする請求項1記載の無線機。
  3. 前記接地電位に近い部品は、電機子が接地されるバイブレーション用の偏心モータであり、前記インピーダンス素子はフェライトビーズまたはインダクタンスであり、前記高周波アンテナは、携帯電話回線のアンテナであることを特徴とする請求項1記載の無線機。
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