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JP7588563B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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JP7588563B2
JP7588563B2 JP2021125588A JP2021125588A JP7588563B2 JP 7588563 B2 JP7588563 B2 JP 7588563B2 JP 2021125588 A JP2021125588 A JP 2021125588A JP 2021125588 A JP2021125588 A JP 2021125588A JP 7588563 B2 JP7588563 B2 JP 7588563B2
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Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
トリガー式液体噴出器として、上下方向に延びる縦供給筒部と、前方に向けて液体を噴出する噴出孔を有するノズル部材と、縦供給筒部内の液体を噴出孔に向けて流通させるトリガー機構と、を備える構成が開示されている(例えば、下記特許文献1参照)。トリガー機構は、縦供給筒部内に連通するシリンダと、トリガー部の前後動に伴いシリンダの内周面上を前後方向に摺動するピストンと、を備えている。
この構成によれば、トリガー部を後方に引くと、ピストンによってシリンダ内が加圧されることで、シリンダ内の液体が縦供給筒部内を噴出孔に向けて流れる。これにより、液体が噴出孔を通じて噴出される。一方、トリガー部が前方に復帰する過程でシリンダ内が減圧されることで、容器体内の液体が縦供給筒部内に吸い上げられる。縦供給筒部内に吸い上げられた液体は、シリンダ内に流入する。
特開2020-50423号公報
ところで、トリガー式液体噴出器では、トリガー部の後方へのストロークによってシリンダ内の圧力が上昇し、液体の噴出に伴いシリンダ内の圧力が低下する。そのため、シリンダ内の圧力は、噴出動作の初期から中盤にかけて上昇し、噴出動作の中盤から終盤にかけて低下する。噴出動作の初期や中盤のようにシリンダ内の圧力が比較的高い場合、液体は所望の噴出圧で噴出孔から勢いよく噴出される。しかし、噴出動作の終盤においてシリンダ内の圧力が低下した場合(シリンダ内の残圧が不十分な場合)には、噴出孔から噴出される液体の勢いが弱くなる。その結果、液体から噴出孔から垂れる可能性がある(いわゆる、液だれ)。また、ピストンが最後端位置に到達した状態でシリンダ内に未だ残圧(大気圧よりも高い圧力)が生じていると、残圧の影響によりトリガー部の操作を伴わずに不意に液だれする可能性がある。
本発明は、液切れ性を向上させることができるトリガー式液体噴出器を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容される容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前端部に設けられ、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延びる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に設けられたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、前記トリガー機構は、前記トリガー部の前後動に連係して前後動するピストンと、前記ピストンが前後方向に摺動可能に挿入されたシリンダと、前記ピストンの前後動に連係して前後動することで、前記縦供給筒部内を通じた前記容器体内と前記シリンダ内との連通及び遮断を切り替える弁体と、を備え、前記噴出器本体には、前記ピストンの後方移動時に、前記シリンダ内の液体が前記縦供給筒部内に向けて通過する第1孔と、前記ピストンの後方移動時に前記弁体によって閉塞されるとともに、前記ピストンの前方移動時に開放されることで前記縦供給筒部内を通して前記容器体内の液体を前記シリンダ内に流入させる第2孔と、が形成され、前記ピストンは、前記弁体が挿入された有頂筒状のピストン本体と、前記ピストン本体から内側に向けて突出し、前記弁体の外周面に摺接可能なリップ部と、を備え、前記弁体には、前記ピストン本体の内側と前記第2孔とを連通させる連通路と、少なくとも前記ピストンが最後端位置にあるときに前記リップ部が向かい合うことで、前記ピストンと前記弁体との間に、前記シリンダ内と前記連通路とを連通させる隙間を形成する窪み部と、が形成されている。
本態様によれば、ピストンの前後動に連係して弁体を前後動させることで、例えばトリガー式液体噴出器をしばらく放置する等して、弁体が動き難くなっていても、ピストンの後方移動によって弁体を強制的に後方移動させることができる。これにより、トリガー式液体噴出器の使用頻度が少ない場合であっても、長期に亘って動作信頼性を維持できる。
特に、本態様では、トリガー部が少なくとも最後端位置にあるとき、シリンダ内と容器体内とがピストン本体の内側、連通路及び第2孔を通じて連通する。これにより、シリンダ内の残圧を容器体内に逃がすことができる。よって、噴出動作の終盤等においてシリンダ内の残圧が不十分なことに起因する液だれを抑制できる。また、シリンダ内の残圧を確実に減少させることができるので、トリガー部を最後端位置まで移動させた状態で、残圧に起因する液だれを抑制できる。その結果、液切れ性を向上させることができる。
上記態様のトリガー式液体噴出器において、前記噴出器本体には、前記噴出孔と前記縦供給筒部との間を接続する接続孔が設けられ、前記噴出器本体は、前記接続孔に向けて付勢された状態で前記接続孔の開口縁に対して接離可能に設けられ、前記接続孔を通じた前記縦供給筒部内と前記噴出孔との間の連通及び遮断を切り替える蓄圧弁を備えていることが好ましい。
本態様によれば、接続孔よりも上流側において液体を所定圧力まで蓄圧した後、接続孔を通じて液体を噴出孔まで導くことができる。これにより、噴出状態を安定させることができる。
また、本態様では、シリンダ内と容器体内とがピストン本体の内側、連通路及び第2孔を通じて連通するので、プライミング操作の際に接続孔よりも上流側に存在する気体を容器体内に向けて効果的に排出することができる。これにより、プライミング操作によって蓄圧弁の周囲を液体で満たしやすくなり、初期噴出時における噴出状態を安定させることができる。
しかも、本態様では、噴出動作の終盤等において、蓄圧弁に作用する液体の圧力が所定圧力未満まで低下することで、接続孔を通じた噴出孔と縦供給筒部との連通が遮断される。これにより、液切れ性をより確実に向上させることができる。
上記態様のトリガー式液体噴出器において、前記噴出器本体は、前記縦供給筒部の上端部から前方に向けて延びるとともに、前記ノズル部材と前記縦供給筒部との間に配置される射出筒部を備え、前記接続孔は、前記縦供給筒部内と前記射出筒部内を接続し、前記蓄圧弁は、前記縦供給筒部内に上方付勢状態で下方移動可能に設けられていることが好ましい。
本態様によれば、蓄圧弁がノズル部材に設けられる場合に比べ、シリンダ内と蓄圧弁との間の空間の容積を小さくできる。これにより、プライミング操作で排出するための気体を減らすことができる。その結果、プライミング操作に要する時間を短縮できる。また、プライミング操作後において、蓄圧弁の周囲に気体が残存するのを抑制し、初期噴出時の噴出状態の安定させることができる。
本発明の態様によれば、液切れ性を向上させることができる。
実施形態に係るトリガー式液体噴出器の断面図である。 実施形態に係るトリガー式液体噴出器の拡大断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する実施形態や変形例において、対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図1に示されるように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、容器体A内に収容される液体を噴出可能とするものである。トリガー式液体噴出器1は、噴出器本体10と、ノズル部材11と、ポンプ部13を有するトリガー機構14と、カバー15と、を備えている。なお、トリガー式液体噴出器1の各構成部品は、特に記載がなければ合成樹脂を用いた成形品とされている。
噴出器本体10は、縦供給筒部20と、装着キャップ21と、パイプ22と、シリンダ取付筒23と、射出筒部24と、中継部材25と、を備えている。
以下、縦供給筒部20の軸線O1に沿う方向(軸方向)を上下方向とし、上下方向に沿って容器体Aの底部(不図示)側を下側、その反対側を上側とする。上下方向から見て、軸線O1に交差する方向を径方向とする。径方向のうち、縦供給筒部20とノズル部材11とが並ぶ方向を前後方向とする。前後方向のうち、縦供給筒部20に対してノズル部材11側を前側、その逆側を後側とする。また、径方向のうち、上下方向から見て、前後方向に直交する方向を左右方向とする。
縦供給筒部20は、ポンプ部13によって容器体A内から吸い上げられる液体が流通する。縦供給筒部20の下端部には、径方向の外側に張り出すフランジ部20aが形成されている。
縦供給筒部20内において、上下方向の中間部分には、仕切部20bが設けられている。仕切部20bは、縦供給筒部20内を上下方向に仕切っている。縦供給筒部20内のうち、仕切部20bに対して上方に位置する部分は、射出筒部24内等を通じて噴出孔11bに連通する第1流路20cを構成している。一方、縦供給筒部20内のうち、仕切部20bに対して下方に位置する部分は、容器体A内に連通する第2流路20dを構成している。なお、仕切部20bは、必須の構成ではない。
縦供給筒部20(第2流路20d)の上端部には、接続孔20fが形成されている。接続孔20fは、側面視においてL字状に形成されている。すなわち、接続孔20fの下端開口部は、縦供給筒部20内において下方に向けて開口している。一方、接続孔20fの上端開口部は、前方に向けて開口している。
縦供給筒部20の上端部内には、蓄圧弁30が設けられている。蓄圧弁30は、コイルスプリング31により上方に付勢された状態で下方移動可能に設けられている。蓄圧弁30は、接続孔20fの下端開口縁に対して離反可能に着座し、接続孔20fを閉塞する。蓄圧弁30の下部には小径ピストン部30aが形成され、蓄圧弁30の上部には大径ピストン部30bが形成されている。各ピストン部30a,30bには、縦供給筒部20(第1流路20c)内の液体の圧力が作用する。各ピストン部30a,30bに作用する液体の圧力が一定以上に上昇すると、各ピストン部30a,30bの受圧面積の差により蓄圧弁30が下降する。これにより、蓄圧弁30は、接続孔20fの下端開口縁から離れ、接続孔20fを通じて縦供給筒部20内と射出筒部24内とを連通させる。
装着キャップ21は、上下方向に延びる筒状に形成されている。装着キャップ21は、容器体Aにおける口部A1の上端開口縁との間にフランジ部20aを挟み込んだ状態で、口部A1に着脱可能に締め付けられる。なお、装着キャップ21と口部A1との固定方法は、ねじ以外の方法(例えば、嵌合等)であってもよい。
パイプ22は、装着キャップ21を通じて縦供給筒部20の下方から縦供給筒部20内に嵌め込まれている。パイプ22は、トリガー式液体噴出器1が容器体Aに装着された状態において、容器体A内を下方に延びている。
シリンダ取付筒23は、縦供給筒部20の前方において、装着キャップ21の上方に位置する部分に設けられている。シリンダ取付筒23は、前方に向けて開口する有底筒状に形成されている。
射出筒部24は、縦供給筒部20内の液体がノズル部材11に向けて流通する。射出筒部24は、縦供給筒部20の上端部から前方に向けて延びている。射出筒部24は、接続孔20fの上端開口部を通じて縦供給筒部20内に連通している。
中継部材25は、射出筒部24とノズル部材11との間を接続する。中継部材25は、射出筒部24に前方から組み付けられている。
ノズル部材11は、中継部材25に対して中継部材25の前方から装着されている。ノズル部材11は、後方に開口する有頂筒状に形成されている。ノズル部材11の頂壁部11aには、頂壁部11aを前後方向に貫通する噴出孔11bが形成されている。ノズル部材11において、頂壁部11aからは噴出筒11cが前方に向けて突出している。噴出筒11cは、噴出孔11bの周囲を取り囲んでいる。噴出筒11cには、噴出筒11cの内外を連通させる外気導入孔11dが形成されている。
トリガー機構14は、ポンプ部13と、弁体41と、トリガー部42と、を備えている。
ポンプ部13は、シリンダ51と、ピストン52と、を備えている。
シリンダ51は、前後方向に沿う軸線O2を中心とする筒状に形成されている。シリンダ51は、シリンダ取付筒23内にシリンダ取付筒23の前方から嵌め込まれている。シリンダ51の後端部には、規制部54が設けられている。規制部54は、軸線O2と同軸の環状に形成されている。規制部54は、シリンダ51の後端内周面にブリッジ部51aを介して接続されている。なお、以下の説明において、前後方向から見て軸縁O2に交差する方向をポンプ径方向という場合がある。
ピストン52は、シリンダ51に対して前後方向に移動可能に設けられている。ピストン52は、ピストン本体56と、外側リップ部57と、内側リップ部58と、を備えている。
ピストン本体56は、後方に向けて開口する有底筒状に形成されている。ピストン本体56は、シリンダ51と同軸に設けられ、シリンダ51の前方からシリンダ51内に挿入されている。
外側リップ部57は、ピストン本体56の後端部からポンプ径方向の外側に向けて張り出している。外側リップ部57は、シリンダ51の内周面に密接している。外側リップ部57は、シリンダ51に対するピストン52の前後動に伴い、シリンダ51の内周面上を摺動する。
内側リップ部58は、ピストン本体56の内周面からポンプ径方向の内側に突出している。
上述した縦供給筒部20において、シリンダ取付筒23の底壁部と重なり合う部分(以下、重なり部20jという。)には、第1孔20m及び第2孔20nが形成されている。第1孔20mは、重なり部20jにおいて、仕切部20bよりも上方に位置する部分に形成されている。第1孔20mは、シリンダ51内と第1流路20cとの間を連通している。第2孔20nは、重なり部20jにおいて、仕切部20bよりも下方で、かつ軸線O2と同軸上に形成されている。第2孔20nは、弁体41を通じてピストン本体56内に連通している。
弁体41は、ピストン本体56の内側に設けられている。弁体41は、ピストン52の前後動に連係して前後動する。弁体41は、弁本体60と、突起部61と、を備えている。
弁本体60は、軸線O2と同軸に配置された筒状に形成されている。弁本体60の前部は、ピストン本体56の後方からピストン本体56の内側に挿入されている。弁本体60の外周面には内側リップ部58が密接している。したがって、ピストン本体56、内側リップ部58及び弁本体60に囲まれた部分は、密閉された空間S1が形成されている。弁本体60の後部は、規制部54の内側に挿入されている。弁体41は、弁本体60が規制部54に案内された状態で前後動することで、シリンダ51に対するポンプ径方向の移動が規制されている。
弁本体60の後端縁は、弁体41の前後動に伴い第2孔20nの前端開口縁に接離可能に設けられている。具体的に、弁体41は、弁本体60後端縁が第2孔20nの前端開口縁に当接することで、第2孔20nを閉塞する。これにより、第2孔20nとシリンダ51内との直接の連通を遮断する。一方、弁体41は、弁本体60の後端縁が第2孔20nの前端開口縁から前方に離間することで、第2孔20nをシリンダ51内に向けて開放させる。
ピストン52は、例えばトリガー部42を介した後方への押圧力が、内側リップ部58と弁本体60の外周面との間に作用する静摩擦力以下の場合、弁体41とともに移動する。一方、ピストン52は、トリガー部42を介した後方への押圧力が、内側リップ部58と弁本体60の外周面との間に作用する静摩擦力よりも大きい場合、内側リップ部58が弁本体60の外周面上を摺動する。これにより、ピストン52が弁体41に対して相対移動する。
弁本体60の内側には、弁本体60を前後方向に貫通する連通路65が形成されている。連通路65は、軸線O2と同軸上に配置されている。連通路65の前端開口部は、ピストン本体56の内側(空間S1)に連通している。連通路65の後端開口部は、第2孔20nに向けて開口している。すなわち、連通路65は、弁体41が第2孔20nを閉塞した状態において、第2孔20nに直接連通する。
図2に示すように、弁本体60の後部(規制部54よりも前方に位置する部分)には、窪み部66が形成されている。窪み部66は、弁本体60の外周面に対してポンプ径方向の内側に窪むとともに、軸線O2回りの全周に亘って延びている。但し、窪み部66は、弁本体60において、軸線O2回りに間欠的に形成されていてもよい。窪み部66は、ピストン52が少なくとも最後端位置にあるとき、内側リップ部58とポンプ径方向に向かい合う。具体的に、ピストン52が少なくとも最後端位置にあるとき、内側リップ部58が窪み部66内に収容される。この際、内側リップ部58の先端は、窪み部66の内面に対してポンプ径方向で離間している。したがって、内側リップ部58と弁本体60との間には、隙間S2が形成される。隙間S2は、シリンダ51内と空間S1とを連通させる。
突起部61は、弁本体60の後端部(規制部54よりも後方に位置する部分)に設けられている。突起部61は、弁本体60の後端部からポンプ径方向の外側に張り出している。突起部61は、規制部54の後方から規制部54に当接することで、シリンダ51に対する弁体41の前方移動を規制する。なお、突起部61は、弁本体60の後端部に軸線O2回りに間隔をあけて複数設けられている。
図1に示すように、トリガー部42は、ポンプ部13の前方に前後動可能に設けられている。具体的に、トリガー部42は、ポンプ部13の前方を上方から下方に向かうに従い前方に傾斜して延びている。トリガー部42は、噴出操作を行うにあたって把持操作される部分であり、人差し指等が前方から引っ掛けられる。トリガー部42における上下方向の中間部分には、ピストン本体56の前端部が連結されている。すなわち、ピストン52は、トリガー部42の前後動に連係して前後動する。
トリガー部42の上端部は、左右方向に沿う軸線回りに回動可能に中継部材25に支持されている。トリガー部42と中継部材25との間には、付勢部材69が介在している。付勢部材69は、トリガー部42を前方に向けて付勢している。
カバー15は、ノズル部材11を露呈させた状態で、噴出器本体10のうち装着キャップ21よりも上方に位置する部分を上方、後方及び側方から取り囲んでいる。
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。以下の説明では、プライミング操作を行うことで、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填されているものとする。なお、プライミング操作については後述する。
トリガー式液体噴出器1を使用するにあたっては、トリガー部42に指を引っ掛け、トリガー部42を後方に引く。すると、トリガー部42が上端部を支点にして回動することで、付勢部材69の付勢力に抗してトリガー部42が後方に移動する。その結果、トリガー部42は、前方付勢状態で後方に移動する。
トリガー部42の後方移動に伴い、ピストン52がシリンダ51内を後方に移動する。初期移動時において、トリガー部42を介してピストン52に作用する後方への押圧力は、ピストン52と弁体41との間に作用する静摩擦力よりも小さくなっている。したがって、ピストン52の後方移動に伴い、ピストン52と弁体41とが一体となって後方に移動する。弁体41は、第2孔20nの前端開口縁に着座することで、第2孔20nを閉塞する。これにより、シリンダ51に対する弁体41の後方への移動が規制される。
第2孔20nが閉塞された状態で、ピストン52がさらに後方に押し込まれることで、ピストン52が弁体41に対して後方に移動する。これにより、シリンダ51内が加圧される。シリンダ51内が加圧されると、シリンダ51内の液体が主に第1孔20mを通じて第1流路20c内に流入する。第1流路20c内に液体が流入することで、蓄圧弁30が加圧される。蓄圧弁30において、大径ピストン部30bの内径は、小径ピストン部30aの内径よりも大きくなっている。そのため、小径ピストン部30a及び大径ピストン部30bの各受圧面積の差によって、蓄圧弁30には下方に向けた圧力が作用する。蓄圧弁30に作用する圧力が所定の圧力以上になると、蓄圧弁30がコイルスプリング31の上方付勢力に抗して下降する。その結果、蓄圧弁30の上端部が接続孔20fの下端開口縁から離間し、縦供給筒部20内と射出筒部24内とが接続孔20fを通じて連通する。接続孔20fを通過して射出筒部24内に流入した液体は、中継部材25を通過した後、噴出孔11bを通じて外部に噴出される。
なお、本実施形態では、噴出筒11cに外気導入孔11dが設けられている。そのため、噴出筒11c内を液体が通過する際に、噴出筒11c内が負圧となることで、外気導入孔11dを通じて噴出筒11c内に外気が導入される。これにより、噴出筒11c内を通過する液体に対して外気が混入されることで、液体が泡状に噴出される。
ここで、トリガー部42を最後端位置まで移動させると、内側リップ部58と弁本体60の窪み部66とがポンプ径方向で向かい合う。これにより、内側リップ部58と弁本体60との間には、シリンダ51内と空間S1との間を連通させる隙間S2が形成される。すると、シリンダ51内と空間S1との差圧の影響により、シリンダ51内の液体が空間S1内に引き込まれる。これにより、噴出器本体10において、シリンダ51内よりも下流側(例えば、第1流路20cや射出筒部24内)に位置する液体がシリンダ51内に引き込まれる。一方、空間S1に流入した液体は、連通路65及び第2孔20nを通じて第2流路20d内に流入した後、パイプ22を通じて容器体A内に戻される。
トリガー部42の操作を解除すると、付勢部材69の復元力によってトリガー部42が前方に移動する。これに伴い、ピストン52がシリンダ51に対して前方に復元移動する。具体的には、初期移動時において、トリガー部42を介してピストン52に作用する前方への引張力は、ピストン52と弁体41との間に作用する静摩擦力よりも小さくなっている。したがって、ピストン52の前方移動に伴い、ピストン52と弁体41とが一体となって前方に移動する。これにより、第2孔20nが開放される。弁体41は、突起部61を介して規制部54に当接することで、シリンダ51に対する前方移動が規制される。この状態で、ピストン52がトリガー部42を介して前方に引っ張られることで、ピストン52が弁体41に対して前方に移動する。これにより、シリンダ51内が減圧される。シリンダ51内が減圧されると、容器体A内の液体がパイプ22を通じて縦供給筒部20(第2流路20d)内に吸い上げられる。第2流路20d内に流入した液体は、第2孔20nを通ってシリンダ51内に流入する。
ところで、トリガー式液体噴出器1では、使用開始時において、トリガー部42の牽引操作を複数回行うことで、シリンダ51内に液体を充填させるプライミング操作を行う。具体的に、トリガー部42が後方に移動する過程でピストン52が後方に移動することで、上述した噴出操作と同様に、シリンダ51内が加圧される。すると、シリンダ51内の気体は、第1孔20mを通じて第1流路20c内に流入する。第1流路20c内に流入した気体によって第1流路20c内が加圧されることで、蓄圧弁30が接続孔20fを開放する。これにより、シリンダ51内の気体が噴出孔11bを通じて外部に排出される。なお、本実施形態では、トリガー部42が少なくとも最後端位置にあるとき、容器体A内とシリンダ51内とが連通路65を通じて連通する。そのため、接続孔20fが開放されない場合であっても、トリガー部42を最後端位置まで移動させることで、シリンダ51内の気体が隙間S2、空間S1内を経た後、連通路65及び第2孔20nを通じて容器体A内に排出される。
一方、トリガー部42が前方に移動する過程でピストン52が前方に移動することで、上述した噴出操作と同様に、シリンダ51内が減圧される。これにより、容器体A内の液体がシリンダ51内に流入する。上述した操作を複数回行うことで、シリンダ51内に液体が充填される。
このように、本実施形態では、ピストン52の前後動に連係して前後動することで、縦供給筒部20内を通じた容器体A内とシリンダ51内との連通及び遮断を切り替える弁体41を備える構成とした。
この構成によれば、ピストン52の前後動に連係して弁体41を前後動させることで、例えばトリガー式液体噴出器1をしばらく放置する等して、弁体41が動き難くなっていても、ピストン52の後方移動によって弁体41を強制的に後方移動させることができる。これにより、トリガー式液体噴出器1の使用頻度が少ない場合であっても、長期に亘って動作信頼性を維持できる。
特に、本実施形態において、弁体41が、ピストン本体56の内側と第2孔20nとを連通させる連通路65と、ピストン52が最後端位置にあるときにピストン52と弁体41との間に隙間S2を形成する窪み部66と、を備える構成とした。
この構成によれば、トリガー部42が少なくとも最後端位置にあるとき、シリンダ51内と容器体A内とがピストン本体56の内側、連通路65及び第2孔20nを通じて連通する。これにより、シリンダ51内の残圧を容器体A内に逃がすことができる。よって、噴出動作の終盤等においてシリンダ51内の残圧が不十分なことに起因する液だれを抑制できる。また、シリンダ51内の残圧を確実に減少させることができるので、トリガー部42を最後端位置まで移動させた状態で、残圧に起因する液だれを抑制できる。その結果、液切れ性を向上させることができる。
本実施形態において、噴出器本体10は、接続孔20fに向けて付勢された状態で前記接続孔20fの開口縁に対して接離可能に設けられ蓄圧弁30を備えている構成とした。
この構成によれば、接続孔20fよりも上流側において液体を所定圧力まで蓄圧した後、接続孔20fを通じて液体を噴出孔11bまで導くことができる。これにより、噴出状態を安定させることができる。
また、本実施形態においては、シリンダ51内と容器体A内とがピストン本体56の内側、連通路65及び第2孔20nを通じて連通するので、プライミング操作の際に接続孔20fよりも上流側に存在する気体を容器体A内に向けて効果的に排出することができる。これにより、プライミング操作によって蓄圧弁30の周囲を液体で満たしやすくなり、初期噴出時における噴出状態を安定させることができる。
しかも、本実施形態では、噴出動作の終盤等において、蓄圧弁30に作用する液体の圧力が所定圧力未満まで低下することで、接続孔20fを通じた噴出孔11bと縦供給筒部20との連通が遮断される。これにより、液切れ性をより確実に向上させることができる。
本実施形態において、蓄圧弁30は、縦供給筒部20内に上方付勢状態で下方移動可能に設けられている構成とした。
この構成によれば、蓄圧弁30がノズル部材11に設けられる場合に比べ、シリンダ51内と蓄圧弁30との間の空間の容積を小さくできる。これにより、プライミング操作で排出するための気体を減らすことができる。その結果、プライミング操作に要する時間を短縮できる。また、プライミング操作後において、蓄圧弁30の周囲に気体が残存するのを抑制し、初期噴出時の噴出状態の安定させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
上述した実施形態では、トリガー部42が回動可能な構成について説明したが、この構成に限られない。トリガー部42は、前後方向に移動可能な構成であれば、スライド可能に構成されていてもよい。
上述した実施形態では、蓄圧弁30が縦供給筒部20に設けられた構成について説明したが、この構成に限られない。蓄圧弁30は、ノズル部材11等に設けられていてもよい。
上述した実施形態では、噴出孔11bとシリンダ51内との連通及び遮断を切り替える弁として、蓄圧弁30を用いる構成について説明したが、この構成に限られない。弁は、シリンダ51内から噴出孔11bへの液体の流れを許容し、噴出孔11bからシリンダ51内への液体の流れを規制する逆止弁等であってもよい。
上述した実施形態では、ピストン52が最後端位置にあるときに内側リップ部58と窪み部66とが向かい合う構成について説明したが、この構成に限られない。内側リップ部58は、ピストン52が少なくとも最後端位置にあるときに窪み部66と向かい合う構成であれば、最後端位置よりも前方にあるときに窪み部66と向かい合う構成であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1:トリガー式液体噴出器
10:噴出器本体
11:ノズル部材
11b:噴出孔
14:トリガー機構
20:縦供給筒部
20f:接続孔
20m:第1孔
20n:第2孔
24:射出筒部
30:蓄圧弁
32:ピストン
41:弁体
42:トリガー部
51:シリンダ
52:ピストン
56:ピストン本体
58:内側リップ部(リップ部)
65:連通路
66:窪み部
A:容器体

Claims (3)

  1. 液体が収容される容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体の前端部に設けられ、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    上下方向に延びる縦供給筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に設けられたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、
    前記トリガー機構は、
    前記トリガー部の前後動に連係して前後動するピストンと、
    前記ピストンが前後方向に摺動可能に挿入されたシリンダと、
    前記ピストンの前後動に連係して前後動することで、前記縦供給筒部内を通じた前記容器体内と前記シリンダ内との連通及び遮断を切り替える弁体と、を備え、
    前記噴出器本体には、
    前記ピストンの後方移動時に、前記シリンダ内の液体が前記縦供給筒部内に向けて通過する第1孔と、
    前記ピストンの後方移動時に前記弁体によって閉塞されるとともに、前記ピストンの前方移動時に開放されることで前記縦供給筒部内を通して前記容器体内の液体を前記シリンダ内に流入させる第2孔と、が形成され、
    前記ピストンは、
    前記弁体が挿入された有頂筒状のピストン本体と、
    前記ピストン本体から内側に向けて突出し、前記弁体の外周面に摺接可能なリップ部と、を備え、
    前記弁体には、
    前記ピストン本体の内側と前記第2孔とを連通させる連通路と、
    少なくとも前記ピストンが最後端位置にあるときに前記リップ部が向かい合うことで、前記ピストンと前記弁体との間に、前記シリンダ内と前記連通路とを連通させる隙間を形成する窪み部と、が形成されているトリガー式液体噴出器。
  2. 前記噴出器本体には、前記噴出孔と前記縦供給筒部との間を接続する接続孔が設けられ、
    前記噴出器本体は、前記接続孔に向けて付勢された状態で前記接続孔の開口縁に対して接離可能に設けられ、前記接続孔を通じた前記縦供給筒部内と前記噴出孔との間の連通及び遮断を切り替える蓄圧弁を備えている請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記噴出器本体は、前記縦供給筒部の上端部から前方に向けて延びるとともに、前記ノズル部材と前記縦供給筒部との間に配置される射出筒部を備え、
    前記接続孔は、前記縦供給筒部内と前記射出筒部内を接続し、
    前記蓄圧弁は、前記縦供給筒部内に上方付勢状態で下方移動可能に設けられている請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。
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