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JP7552066B2 - 生体組織貼付用フィルムおよび転写シート - Google Patents

生体組織貼付用フィルムおよび転写シート Download PDF

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JP7552066B2
JP7552066B2 JP2020079298A JP2020079298A JP7552066B2 JP 7552066 B2 JP7552066 B2 JP 7552066B2 JP 2020079298 A JP2020079298 A JP 2020079298A JP 2020079298 A JP2020079298 A JP 2020079298A JP 7552066 B2 JP7552066 B2 JP 7552066B2
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Description

本発明は、生体組織貼付用フィルムおよび転写シートに関する。
数nm~数μm程度の厚さを有した極めて薄いフィルムは、高い柔軟性を有することから、生体器官の表面形状に対して高い追従性を示す。それゆえ、上記フィルムは、接着剤や粘着剤がなくとも生体器官の表面に貼り付くため、当該フィルムを臓器や皮膚等の被着体に貼り付けて利用することが試みられている。例えば、特許文献1には、上記フィルムを美容用途に用いることが記載されている。美容用途において、上記フィルムは、スキンケアやメイクアップの補助のために皮膚に貼り付けられる。また、特許文献2には、上記フィルムを医療用途に用いることが記載されている。医療用途において、上記フィルムは、外科手術による切開部位の閉鎖、熱傷や創傷が生じている部位の保護、止血等を目的として、臓器や皮膚に貼り付けられる。
国際公開第2014/058060号 国際公開第2016/204266号
美容用途および医療用途では、被着体に貼り付けられたフィルムにて水分の透過が抑えられることにより、フィルムが被着体の表面上に閉塞状態を形成できることが望まれる。例えば、美容用途においては、閉塞状態が形成されることにより、皮膚の表面に水分が保持されて角層水分量が高められるため、保湿効果が得られる。また、医療用途においては、閉塞状態が形成されることにより、湿潤によって創傷治癒環境を改善する湿潤療法や、皮膚への薬剤浸透を高める閉鎖密封法に適した状態が構築される。
しかしながら、薄膜化により被着体の表面形状への追従性が高められている従来のフィルムは、その薄さに起因して水分を透過しやすいため、保湿機能を十分に有しているとは言い難かった。
本発明は、被着体の表面形状への追従性を有するフィルムにおいて、保湿効果の高い生体組織貼付用フィルムおよび転写シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様の生体組織貼付フィルムは、保湿層を含む生体組織貼付フィルムであって、前記保湿層が保水成分と吸湿成分と高分子材料を含み、単位面積当たりの質量が0.1g/m以上6.0g/m以下の範囲であることを特徴とする。上記構成によれば、吸湿成分にて肌から発生する水蒸気、ならびに外気中の水蒸気を吸湿することが可能となる。吸湿成分が放出する吸湿した水分を保水成分が受けることでフィルム内に水分を維持することができ、肌の保湿性を高めることができる。
上記構成において、前記保湿層は、保水層と前記保水層に接する吸水層を備え、前記保水層は、前記保水成分と第一の高分子材料を含み、前記吸水層は、前記吸湿成分と第二の高分子材料を含むとしてもよい。上記構成によれば、吸水層にて肌から発生する水蒸気、ならびに外気中の水蒸気を吸湿することが可能となる。吸水層が放出する吸湿した水分を保水層が受け取ることでフィルム内に水分を維持することができ、肌の保湿性を高めることができる。
上記構成において、前記保水成分の水分保持率が35%以上であり、かつ、前記吸湿成分の吸湿率が50%以上であるとしてもよい。上記の構成によれば、保水成分と吸湿成分が十分な機能を発揮し保湿効果が得られる。
上記構成において、前記保湿層内の前記保水成分と前記吸湿成分の合計の含有量は、1質量%以上80質量%以下の範囲であるとしてもよい。上記の構成によれば、吸湿成分が効果的に吸水を行い、保湿成分の保水機能が機能することで良好な保湿効果が得られる。
上記構成において、前記フィルムの片面もしくは両面に保護層に設けられているとしてもよい。上記構成によれば、生体組織貼付フィルムの強度が向上し、被着体に張り付ける際の損傷を防ぐことができる。また、被着部面に保護層側を貼付することで、赤みやかゆみの原因となる被着部の過度な湿潤を防ぐことができる。
上記構成において、前記保湿層内の閉塞率が10%以下であるとしてもよい。上記構成によれば、水蒸気が生体組織貼付フィルム内を透過しやすくなり、効率よく保湿成分と吸湿成分が水蒸気を吸収保持することができる。
上記課題を解決するため、本発明の転写シートは、上記何れか一つに記載の生体組織貼付用フィルムの最外層の片面に支持基材を備えることを特徴とする。上記構成によれば、生体組織貼付用フィルムが支持基材に支持されていることにより、生体組織貼付用フィルムの変形が抑えられるとともに、転写シートが取り扱いやすくなることも考えられる。
本発明によれば、被着体の表面形状への追従性を有するフィルムにおいて、被着体を湿潤させ保湿機能を高めることができる。
一実施形態の第1形態の生体組織貼付用フィルムの断面構造を示す図である。 一実施形態の生体組織貼付用フィルムの第2形態の断面構造を示す図である。 一実施形態の生体組織貼付フィルムの第3形態の断面構造を示す図である。 一実施形態の生体組織貼付フィルム第4形態の断面構造を示す図である。 生体組織貼付フィルム転写シートの第1形態の断面構造を示す図である。 生体組織貼付フィルム転写シートの第2形態の断面構造を示す図である。 一実施形態の生体組織貼付用フィルムの製造工程を示す図である。 一実施形態の生体組織貼付用フィルムの製造工程を示す図である。 一実施形態の生体組織貼付用フィルムの転写方法を示す図であって、被着体への液状体の塗布工程を示す図である。 一実施形態の生体組織貼付用フィルムの転写方法を示す図であって、転写シートの貼付工程を示す図である。 一実施形態の生体組織貼付用フィルムの転写方法を示す図であって、支持基材の剥離工程を示す図である。
図面を参照して、本実施形態の生体組織貼付用フィルムおよび転写シートの一実施形態を説明する。本実施形態の生体組織貼付用フィルムは、保湿層を含む生体組織貼付フィルムであって、前記保湿層が保水成分と吸湿成分と高分子材料を含む。本実施形態の生体組織貼付用フィルムが貼り付けられる対象である被着体は、生体組織であり、例えば、皮膚や臓器である。本実施形態の生体組織貼付用フィルムは、特に、皮膚への貼り付けに好適に用いられてもよい。
本実施形態の生体組織貼付用フィルムは、特に用途に限定はされず美容用途に用いられてもよいし、医療用途に用いられてもよい。美容用途に用いられる場合、生体組織貼付用フィルムは、スキンケアやメイクアップの補助のために皮膚に貼り付けられる。医療用途に用いられる場合、生体組織貼付用フィルムは、創傷の保護や薬剤の塗布領域の保護のために、皮膚や臓器に貼り付けられる。
[生体組織貼付用フィルムの構成]
図1に示すように、第1形態の生体組織貼付フィルム10Aは、高分子材料を構成成分とする膜であって、高分子材料は有機高分子材料でもよく、有機高分子材料を構成成分とする膜を有機高分子材料膜とする。その膜中に保水成分11と吸湿成分12を含む保湿層13を備えている。
生体組織貼付フィルム10Aの構成であれば、肌から発生する水蒸気、ならびに外気中の水蒸気を吸湿成分12が吸湿しその水分を保水成分11が受けることで水分を維持することができる。
図2に示すように、第2形態の生体組織貼付フィルム10Bは、有機高分子材料膜中に保水成分11を含有している保水層14と、有機高分子材料膜中に吸湿成分12を含有している吸湿層15との積層体である保湿層13を備えている。
生体組織貼付フィルム10Bの構成であれば、肌から発生する水蒸気、ならびに外気中の水蒸気を吸湿層15内の吸湿成分12が吸湿しその水分を保水層14の保水成分11が受け、吸収し保持することで水分を維持することができる。
図3に示すように、第3形態の生体組織貼付フィルム10Cは、生体組織貼付フィルム10Aまたは生体組織貼付フィルム10Bの被着体に貼付される面とは反対側の再外層に有機高分子材料からなる保護層16を積層している。
図4に示すように、第4形態の生体組織貼付フィルム10Dは、生体組織貼付フィルム10Aまたは生体組織貼付フィルム10Bの再外層の両面に有機高分子材料からなる保護層16を積層している。
生体組織貼付フィルム10Aまたは生体組織貼付フィルム10Bの片面または両面に保護層16を積層させた、生体組織貼付フィルム10C、生体組織貼付フィルム10Dは、保護層16を積層させていない生体組織貼付フィルム10Aまたは10Bよりも膜の強度が上がり、取り回しがよくなる、また過剰な水分による保水成分11や吸湿成分12の流出を抑える効果が得られる。
これらの生体組織貼付フィルム10は、単位面積当たり質量が0.1g/m以上6.0g/m以下の範囲である。生体組織貼付用フィルム10の単位面積当たり質量が上記範囲内であれば、被着体の表面形状に対する追従性が良好に得られ、当該フィルム単独で被着体に対する接着性を発現する。単位面積当たり質量が0.1g/m未満ではフィルムに含有する保湿成分が少なく十分な効果が得られない、また単位面積当たり質量が6.0g/mより大きいと、ナノフィルム被着体に対する接着性が発現しない。
なお、上記単位面積当たりの質量は、平面視にて1mの面積を有する部分あたりに換算した生体組織貼付フィルム10の質量である。単位面積当たりの質量は、例えば、複数の測定領域で測定された質量の平均値から換算すること、あるいは、生体組織貼付フィルム10の膜厚の平均値に密度を乗算することによって求められる。生体組織貼付フィルム10の密度は、例えば、1g/cm以上3g/cm以下の範囲である。
生体組織貼付フィルム10において、閉塞率は10%以下であってもよい。閉塞率が上記範囲内であれば、有機高分子材料膜中への水蒸気の透過が妨げられず効率的に肌内および外気中の水蒸気を吸湿成分12が吸収し、保水成分11が保持することができ保湿効果が損なわれない。生体組織貼付フィルム10の閉塞率が10%より大きいと、有機高分子材料膜中への水蒸気の透過が妨げられ効率的に肌内および外気中の水蒸気を吸湿成分12が吸収、保水成分11が保持することができず保湿効果が損なわれる。
上記の閉塞率は、生体組織貼付用フィルム10が配置された箇所での、ヒトの体温と等しい温度を有する水の蒸散量を、生体組織貼付用フィルム10が配置されない場合の蒸散量に対して抑える割合である。閉塞率はBrと表されてもよく、以下の方法によって測定されてもよい。
1)37°Cに保たれたウォーターバスの温水をタイトボックス内に循環させる。タイトボックスにガラスサンプル瓶を入れ、ガラスサンプル瓶に、ガラスサンプル瓶の開口から鉛直方向に4cmだけ離れた位置まで、37°Cの温水を入れる。
2)上記1)におけるガラスサンプル瓶の開口に、直径9mmの穴をあけたプラスチック板を置き、上記穴に、PTFEメンブレンフィルター(メルクミリポア社製、孔径:10μm,直径:25mm,白色無地)を被せて、5分間、放置する。
3)ポータブル水分蒸散計(Delfin Technologies社製:VapoMeter)を用い、9mm用フランツセルアダプターを使用し、上記2)の操作後のプラスチック板の穴の位置での水分蒸散量を、メンブレンフィルター上にて測定し、測定した値を初期値とする。
4)上記2)におけるメンブレンフィルター上に、生体組織貼付用フィルム10の肌接触面がメンブレンフィルターに接するように、転写シートを乗せ、指で転写シートを押さえてメンブレンフィルターに転写シートを貼り付ける。そして、生体組織貼付用フィルム10から支持基材を剥がし、5分間、放置する。
5)上記ポータブル水分蒸散計を用い、上記3)と同様に、上記4)の操作後のプラスチック板の穴の位置での水分蒸散量を、生体組織貼付用フィルム10上にて測定し、測定した値をサンプル値とする。閉塞率=(初期値-サンプル値)/初期値×100の計算式によって、閉塞率を算出する。
以下、生体組織貼付用フィルム10を構成する各層の詳細な構成を説明する。
保湿層13に含まれる保水成分11は、水分保持率35%以上の材料であり、前記の水分保持率範囲内であれば、特に限定はされないが、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、ヘパリン、ヘパリン硫酸、カラギーナン、サクラン、デルマタン硫酸等のムコ多糖類、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸系共重合体、マレイン酸系共重合体、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールなどの吸水性高分子などが用いられる、特にヒアルロン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムが好ましい。上記水分保持率の成分であれば保水成分11が十分な機能を発揮し保湿効果が得られる。
上記の水分保持率とは、材料が水分を保持する度合いであり、例えばΦ40mmのろ紙に対し材料1重量%濃度の水溶液を20μL吸収させた後、20℃、65%の環境で15分放置した後下記の式で計算した水分残存率でもよい。
水分保持率=1-(吸収させた水分総量/15分後の水分量)
保湿層13に含まれる、吸湿成分12は吸湿率50%以上の材料であり、特に限定はされないが、グリセリン、ジグリセリン、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリグリセリン、1.3ブチレングリコールなどの多価アルコール類、塩化ナトリウム、塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなどの無機塩などが用いられてもよい、特にグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンが好ましい。上記吸湿成分12であれば保水成分が十分な機能を発揮し保湿効果が得られる。
上記の吸湿率とは、材料が雰囲気中の水蒸気を吸収する度合いであり、例えば0.2gの材料に対して温度40℃、湿度90%にて保存し1時間後の下記の式から計算した吸湿率でもよい。
吸湿度=(吸湿後の材料重量-初期材料重量)/初期材料重量
上記の保水成分11及び吸湿成分12を担持する有機高分子材料膜または、保湿層13に積層する保護層16は、特に限定はされない。該有機高分子材料としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン等のエステル樹脂およびこれらの共重合樹脂、化粧品の皮膜形成剤として使用される樹脂である、アクリル樹脂やシリコーンおよびこれらの共重合樹脂、酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース等のセルロース誘導体、医療分野での使用実績の多い樹脂である、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、スチレンブタジエン系エラストマー、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、ポリビニルアルコール等を用いることができる。有機高分子材料は、疎水性であってもよいし、親水性であってもよいまたは、複数種類の材料を含んでいてもよい。また保湿層13の有機高分子材料及び、保護層16の有機高分子材料は同じでもよいし、異なってもよい。また保湿層13の両面に保護層16を設ける場合、両面の保護層16に用いる有機高分子材料は同じでもよいし、異なっていても良い。特に保水成分11と吸湿成分12との相溶性が良い親水性高分子が好ましい。
保湿層13内の保水成分11及び吸湿成分12の割合は、保水成分11と吸湿成分12を合わせた割合が1重量%から80重量%であってもよい。特に保水成分11が30重量%から60重量%、吸湿成分12が5重量%から20重量%の範囲が好ましい。上記含有率であれば生体組織貼付フィルム10を肌に貼付したとき、吸湿層15にて肌から発生する十分な量の水蒸気、ならびに外気中の水蒸気を吸湿することが可能となる。吸湿層15が吸湿した水分を放出し、保水層14が受け取ることでフィルム内に水分を維持することができ、肌の保湿性を高めることができる。保水成分11が1%以下であると、十分な保水機能が発揮せずまた、同様に吸湿成分12が1%以下では十分な吸湿機能が発揮できず保湿効果が得られない。保水成分11、吸湿成分12、または保水成分11と吸湿成分12を合わせた含有率が80%以上では保湿成分と吸湿成分が多すぎ、膜の強度や柔軟性が十分でなく生体組織貼付フィルム10の操作性が悪くなることが考えられる。
これらの構成であれば、生体組織貼付フィルム10は、肌などの生体組織貼に対する接着性をもち、生体組織から放出される水蒸気、または雰囲気中の水蒸気を吸湿成分12が吸着する。吸湿成分12にも水分保持機能があるがその保持能力は低い、保水成分11にも吸湿効果はあるが、水分保持機能と吸湿機能はトレードオフの関係のため吸湿機能は低い。保水成分11と吸湿成分12を混合することにより吸湿成分12が吸湿した水により保水成分11の周りが水蒸気の多い環境になり、保水成分11への吸着効率を高めることができ、効率よく水分を吸湿、保持可能である。
[転写シートの構成]
図5は、生体組織貼付フィルム転写シートの第1形態の断面構造を示す図である。図6は、生体組織貼付フィルム転写シートの第2形態の断面構造を示す図である。転写シート20は、生体組織貼付フィルム10を被着体に張り付ける場合に用いられ、生体組織貼付フィルム10と、生体組織貼付フィルム10を支持する支持基材21を備えている。支持基材21を備える形態は、図5のように生体組織貼付フィルム10の片面であってもよく、図6のように生体組織貼付フィルム10の両面にあってもよい。
支持基材21は、生体組織貼付フィルム10の保管時や生体組織貼付フィルム10の使用に際して、被着体上まで生体組織貼付フィルム10を移動させるときに、生体組織貼付フィルム10の変形を抑える機能を有する。支持基材21に支持されていることにより、生体組織貼付フィルム10が取り扱いやすくなる。両面に支持基材21を設けた場合は被着体に被着する際、被着面側を先に剥離することで被着体に貼付できる。
支持基材21は、多孔質基材であることが好ましい。多孔質基材は、内部に微小な多数の間隙を有する基材であり、液体を浸透あるいは透過させることができる。支持基材21として用いることのできる多孔質基材としては、例えば、不織布、紙、編物、織物等の繊維材料からなるシート、メッシュ状のように間隙を含む構造を有する樹脂シートが挙げられる。これらの基材のなかでも、不織布が好適に用いられる。不織布を構成する繊維は、例えば、綿、麻、羊毛、パルプ等の天然繊維、レーヨン等の半合成繊維、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸等の合成繊維等である。上記の繊維のなかでも、天然繊維、特にパルプが好適に用いられる。不織布は、1種類の繊維から構成されていてもよいし、2種類以上の繊維から構成されていてもよい。
なお、支持基材21は、多孔質基材に限らず、内部に間隙を有さない樹脂シートや金属箔等の基材であってもよい。また、支持基材21として、シリコーンやフッ素樹脂からなる表面を有する樹脂シートのように、離型性を有する基材が用いられてもよい。
[生体組織貼付フィルムおよび転写シートの製造方法]
生体組織貼付フィルム10および転写シート20の製造方法を説明する。まず、生体組織貼付フィルム10の保湿層13の形成に用いる混合液の製造方法を説明する。保湿層13は、保水成分11と吸湿成分12を含有している有機高分子材料膜の材料である有機高分子材料と上述した保水成分11の材料と上述した吸湿成分12の材料を混合して混合液を作成し、当該混合液を離型性の基材である成膜用基材30に、塗布及び乾燥することによって形成される。
混合液は、保水成分11と吸湿成分12が適宜の分散媒に分散された分散液を作製した後、当該分散液に、有機高分子材料を適宜の溶媒に溶解させた溶液を混合することによって製造されることが好ましい。上記分散液と上記有機高分子材料溶液との混合比を調整することにより、所望の比率で保水成分11と吸湿成分12と有機高分子材料とを含む混合液が得られる。
上記分散媒および溶媒は、保水成分11と吸湿成分12と有機高分子材料とに対して相溶性を有することが好ましい。上記分散媒および溶媒の各々は、単一の媒質から構成されてもよいし、複数種類の媒質の混合溶液であってもよい。
生体組織貼付用フィルム10の製造方法を説明する。図7に示すように、まず、成膜用基材30上に、保湿層13を形成する。保湿層13は、保水成分11と吸湿成分12と有機高分子材料を適宜の溶媒に溶かした溶液混合して得られた溶液を、成膜用基材30の上面に塗布して塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥させることによって形成される。上記溶液の塗布方法は特に限定されず、例えば、スピンコーター、バーコーター、ロールコーター、ダイコーター、グラビアコーター等を用いた公知の塗布方法によって塗布されてもよい。
成膜用基材30は、離型性を有する基材であればよく、例えば、シリコーンやフッ素樹脂からなる表面を有するポリエチレンテレフタレートフィルムやオレフィンフィルムが好適に用いられてもよい。
当該混合液を離型性の基材である成膜用基材30に、塗布及び乾燥することによって生体組織貼付用フィルム10Aが成膜用基材30上に形成される。生体組織貼付用フィルム10Aを成膜用基材30から剥離することにより、単独の生体組織貼付用フィルム10Aを得ることができる。剥離の方法はたとえば、成膜用基材30と生体組織貼付用フィルム10Aとの間に剃刀で切り込みを入れてきっかけを作ることにより、成膜用基材30から生体組織貼付用フィルム10Aを剥離することができたりする。
また図8が示すように、上述した成膜用基材30上に塗工した保湿層13上に、保護層16が形成されてもよい。保護層16は有機高分子材料を溶媒に混合した混合液を、保湿層13の上面に塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥することによって形成されてもよい。混合液の塗布方法は特に限定されず、例えば、スピンコーター、バーコーター、ロールコーター、ダイコーター、グラビアコーター等を用いた公知の塗布方法によって塗布されてもよい。
これにより、保湿層13と保護層16との積層体である生体組織貼付用フィルム10Cが形成される。生体組織貼付用フィルム10Cを成膜用基材30から剥離することにより、単独の生体組織貼付用フィルム10Cを得ることができる。たとえば、成膜用基材30と生体組織貼付用フィルム10Cとの間に剃刀で切り込みを入れてきっかけを作ることにより、成膜用基材30から生体組織貼付用フィルム10Cを剥離することができたりする。
また、成膜用基材30からの生体組織貼付用フィルム10の剥離前、あるいは、剥離後に、生体組織貼付用フィルム10に支持基材21を積層することによって、転写シート20が形成される。例えば、成膜用基材30上の生体組織貼付用フィルム10上面に支持基材21を接触させ、成膜用基材30から支持基材21へ生体組織貼付用フィルム10を転写することにより、転写シート20が形成される。転写方法としては、吸引による剥離を利用する方法や犠牲膜を利用する方法等、公知の転写方法が用いられればよい。
なお、単層の保湿層13や、保湿層13と保護層16との積層構造、および生体組織貼付用フィルム10と支持基材21との積層構造が形成可能であれば、生体組織貼付用フィルム10および転写シート20の製造方法は、上記の方法と異なってもよい。
[生体組織貼付フィルムの貼付方法]
図9、図10、図11を参照して、被着体への生体組織貼付用フィルム10の貼付方法、すなわち、転写シート20を用いた生体組織貼付用フィルム10の転写方法を説明する。以下では、例として、美容用途において、被着体としての皮膚に生体組織貼付用フィルム10を貼り付ける場合を説明する。
図9に示すように、まず、皮膚Sk上に、水、化粧水、ローション、美容クリーム等液状であれば特に限定はされない液状体Lqを塗り付け、液状体Lqが塗り付けられた領域を塗布領域とする。そして図10に示すように、液状体Lqの塗布領域に生体組織貼付用フィルム10側を被着体に貼付するように重ね、転写シート20を皮膚Sk上に配置する。なお、両面に支持基材21が積層されている転写シート20Bの構成の場合は、被着体に貼付する面の支持基材21を予め剥離しておく。
続いて図11に示すように、生体組織貼付用フィルム10から支持基材21を剥離する。これにより、生体組織貼付用フィルム10が皮膚Skに転写される。生体組織貼付用フィルム10は、液状体Lqと共に皮膚Skの表面形状に追従していき、皮膚Skと密着する。なお、時間の経過とともに、液状体Lqが皮膚Skに吸収されること等によって、生体組織貼付用フィルム10と皮膚Skの表面との間に位置する液状体Lqの体積は減少する。その結果、生体組織貼付用フィルム10と皮膚Skとの密着性が高まると考えられる。
本実施形態の生体組織貼付用フィルム10では、保湿層13によって保湿機能が高められているため、美容用途においては、生体組織貼付用フィルム10を貼付した部分の肌の保湿性が高められる。また、医療用途においては、創傷治癒時の湿潤環境が好適に構築され、また、被着体に薬剤を塗布した場合には、薬剤の良好な浸透性が得られと考えられる。
なお、生体組織貼付用フィルム10の貼付前における被着体への液状体Lqの塗布は必須ではなく、何も塗布していない被着体に生体組織貼付用フィルム10を貼付してもよい。一方で、生体組織貼付用フィルム10を、被着体上の美容クリームや薬剤の塗布領域に保護するために使用してもよい。すなわち、被着体の表面に美容クリームや薬剤を塗布した後、その塗布領域に生体組織貼付用フィルム10を貼り付けることによって、当該塗布領域を生体組織貼付用フィルム10で覆う。これにより、当該塗布領域への水分や汚れの付着を抑えることができるため、被着体の表面付近に美容成分や薬効成分を長時間に渡って留めることができる。
[実施例]
上述した生体組織貼付フィルム10および転写シート20について、具体的な実施例及び比較例を用いて説明する。以下実施例と比較例の作製方法を詳細に説明する。
(実施例1)
保湿層13作製のため総固形分3重量%、固形分中の保水成分11の割合が40重量%、吸湿成分12の割合が10重量%、有機高分子材料の割合が50重量%になるよう調整した水溶液を作製した。保水成分11としてヒアルロン酸ナトリウム、吸湿成分12としてグリセリンを用いた。有機高分子材料はポリビニルアルコール(三菱化学製、ゴーセノールEG-40)を用いた。成膜用基材30として、2軸延伸ポリプロピレンフィルム(フタムラ化学社製:FOS#50)を用い、上記溶液を、バーコート法を利用して成膜用基材30に塗布することにより、塗膜を形成した。当該塗膜を90℃にて2分間乾燥することによって、塗布量約0.8g/mの厚の保湿層13を形成した。
次に、酢酸ブチルに酢酸セルロースを10質量%の濃度で溶解させた溶液を保湿層13上にバーコート法を用いて塗布することにより、塗膜を形成した。当該塗膜を90℃にて2分間乾燥することによって、塗布量約0.2g/mの保護層16を形成した。
これにより、保湿層13と保護層16からなる実施例1の生体組織貼付用フィルム10が得られた。
続いて、成膜用基材30上の生体組織貼付用フィルム10の表面、すなわち、複合層の表面に支持基材21としてポリエステル製の不織布を積層した後、成膜用基材30から生体組織貼付用フィルム10と支持基材21との積層体を剥離した。これにより、実施例1の転写シート20が得られた。
(実施例2)
保水成分11としてポリアクリル酸ナトリウムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例2の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(実施例3)
吸湿成分12としてL-プロリンを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例3の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(実施例4)
保水成分11としてポリアクリル酸ナトリウムを用い、吸湿成分12としてL-プロリンを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例4の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(実施例5)
保水層14作製のため総固形分3重量%、固形分中の保水成分11の割合40重量%、有機高分子材料の割合が60重量%になるよう調整した水溶液を作製した。保水成分11としてヒアルロン酸ナトリウムを用いた。有機高分子材料はポリビニルアルコール(三菱化学製、ゴーセノールEG-40)を用いた。成膜用基材30として、2軸延伸ポリプロピレンフィルム(フタムラ化学社製:FOS#50)を用い、上記溶液を、バーコート法を利用して成膜用基材30に塗布することにより、塗膜を形成した。当該塗膜を90℃にて2分間乾燥することによって、塗布量約0.4g/mの厚の保水層14を形成した。
吸湿層15作製のため総固形分3重量%、固形分中の吸湿成分12の割合が10重量%、有機高分子材料の割合が90重量%になるよう調整した水溶液を作製した。吸湿成分12としてグリセリンを用いた。有機高分子材料はポリビニルアルコール(三菱化学製、ゴーセノールEG-40)を用いた。上記溶液を、バーコート法を利用して保水層14上に塗布することにより、塗膜を形成した。当該塗膜を90℃にて2分間乾燥することによって、塗布量約0.4g/mの厚の吸湿層15を形成し、保水層14と吸湿層15からなる保湿層13を形成した。
次に、酢酸ブチルに酢酸セルロースを10質量%の濃度で溶解させた溶液を保湿層13上にバーコート法を用いて塗布することにより、塗膜を形成した。当該塗膜を90℃にて2分間乾燥することによって、塗布量約0.2 g/mの保護層16を形成した。
これにより、保湿層13と保護層16からなる実施例5の生体組織貼付用フィルム10が得られた。
続いて、成膜用基材30上の生体組織貼付用フィルム10の表面、すなわち、複合層の表面に支持基材21としてポリエステル製の不織布を積層した後、成膜用基材30から生体組織貼付用フィルム10と支持基材21との積層体を剥離した。これにより、実施例5の転写シート20が得られた。
(実施例6)
保水成分11としてポリアクリル酸ナトリウムを用いた以外は、実施例5と同様にして実施例6の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(実施例7)
吸湿成分12としてL-プロリンを用いた以外は、実施例5と同様にして実施例7の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(実施例8)
保水成分11としてポリアクリル酸ナトリウムを用い、吸湿成分12としてL-プロリンを用いた以外は、実施例5と同様にして実施例8の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(比較例1)
保湿層13の塗布量を約6.0g/mとし、保護層の塗布量を約4.0g/mとした以外は、実施例1と同様にして比較例1の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(比較例2)
保湿層13における固形分中の保水成分11の割合が40重量%、有機高分子材料の割合が60重量%とした以外は、実施例1と同様にして比較例2の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(比較例3)
保湿層13における固形分中の吸湿成分12の割合が10重量%、有機高分子材料の割合が90重量%とした以外は、実施例1と同様にして比較例3の生体組織貼付用フィルム10および転写シート20を得た。
(比較例4)
ポリビニルアルコール(三菱化学製、ゴーセノールEG-40)を10質量%の濃度で溶解させた水溶液をバーコート法を利用して成膜用基材30に塗布することにより、塗膜を形成した。当該塗膜を90℃にて2分間乾燥することによって、塗布量約0.8g/m2の塗膜を形成した。
次に、酢酸ブチルに酢酸セルロースを10質量%の濃度で溶解させた溶液を保湿層13上にバーコート法を用いて塗布することにより、塗膜を形成した。当該塗膜を90℃にて2分間乾燥することによって、塗布量約0.2g/mの保護層16を形成した。その後、実施例1と同様にして比較例4の転写シート20を得た。
保水成分11と吸湿成分12の、水分保持率と吸湿率を表1に示す。
Figure 0007552066000001
作製した実施例1~8および比較例1~4の保水成分11と吸湿成分12の組み合わせ及び塗布量を表2に示す。
Figure 0007552066000002
(評価方法)
[肌転写方法]
被転写体であるヒトの皮膚に、供給液として水を500μl供給し、供給した水を指で軽く引き伸ばした。その後、転写シート20を、生体組織貼付フィルム10の面が皮膚に接するように、皮膚上に配置した。次いで、支持基材21の上から、3秒間、指で試験片を押圧した。そして、試験片の端部から、支持基材21を指で剥離し、転写シート20から生体組織貼付フィルム10を肌に転写した。
[貼り付け感評価]
支持基材21を剥離した5分後、皮膚上の機能層を目視により観察し、欠け、破れ、皺、縒れ、いずれかの変形や貼付による違和感が生じているか否かを確認した。上記のうち、いずれも生じていない場合を「良い」、少なくとも1つが生じている場合を「悪い」とした。
[うるおい感評価]
生体組織貼付フィルム10を転写後、温度23±1℃、湿度50±5%の環境中で一時間経過したのち、素肌に比べ生体組織貼付フィルム10を貼付けた部分が潤っているか、変わらないか、または乾燥しているかを評価した。素肌と比較して潤っている場合は良い、素肌に対して変わらない、またはより乾燥している場合は「悪い」として評価した。
上記の貼り付け感評価および、うるおい感評価を7人に実施し、7人中7人良い評価の場合は◎、7人中6人が良い評価場合は〇、それ以外を×として評価した。貼り付け感、うるおい感がともに〇または◎評価を保湿効果ありと判断した。
(評価結果)
上記評価方法による評価結果を表3に示す。実施例1~8では全て保湿効果あり判定であるのに対して、比較例1では高い塗布量のため肌に対する追従性が劣るため貼り付け感が悪く、また追従性が劣るためうるおい感も得られない。保水成分11または吸湿成分12の無い比較例2~4では、追従性が得られたが十分なうるおい感は与えられず、保湿効果は実施例に比べ劣っている。上述の結果から、本発明の生体組織貼付フィルム10では、被着体の表面形状への追従性と保湿機能を両立して高めることができる。
Figure 0007552066000003
10,10A,10B,10C,10D…生体組織貼付フィルム
11…保水成分
12…吸湿成分
13…保湿層
14…保水層
15…吸湿層
16…保護層
20,20A,20B…転写シート
21…支持基材
30…成膜用基材
Lq…液状体
SK…被着体

Claims (4)

  1. 保湿層を含む、皮膚に貼付するための生体組織貼付フィルムであって、
    前記保湿層が保水成分と吸湿成分と高分子材料を含み、
    単位面積当たりの質量が0.1g/m以上6.0g/m以下の範囲であり、
    前記保湿層は、保水層と前記保水層に接する吸水層を備え、
    前記保水層は、前記保水成分と第一の高分子材料を含み、
    前記吸水層は、前記吸湿成分と第二の高分子材料を含み、
    前記保水成分として、ヒアルロン酸ナトリウム又はポリアクリル酸ナトリウムを含み、
    前記吸湿成分として、グリセリン又はL-プロリン薬剤を含み、
    前記高分子材料として、ポリビニルアルコールを含み、
    前記保湿層内の前記保水成分と前記吸湿成分の各含有量は、1質量%以上80質量%以下の範囲であり、且つ前記保湿層内の前記保水成分と前記吸湿成分の合計の含有量は、1質量%以上80質量%以下の範囲であり、
    前記保湿層上に、酢酸セルロースからなる保護層が設けられたことを特徴とする生体組織貼付フィルム。
  2. 前記保水成分の水分保持率が35%以上であり、かつ、前記吸湿成分の吸湿率が50%以上であることを特徴とする請求項1に記載の生体組織貼付フィルム。
  3. 前記保湿層内の閉塞率が10%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の生体組織貼付フィルム。
  4. 請求項1乃至の何れか一項に記載の生体組織貼付フィルムの最外層の片面に支持基材を備えることを特徴とする転写シート。
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