以下、添付図面を参照して、サーバ装置、登録装置、及び決済システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、サーバ装置、登録装置、及び決済システムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態にかかる決済システム1の一例を示す説明図である。決済システム1は、スーパーマーケット等の小売店での購買において、現金を使用せずに、スマートフォン等の携帯端末を使用して購買対象の商品の代金を支払う所謂キャッシュレス決済に使用されるシステムである。
決済システム1は、登録装置10と、携帯端末20と、管理サーバ30と、決済サーバ40とを備えている。管理サーバ30は、ネットワークを介して登録装置10、携帯端末20、及び決済サーバ40と接続されている。また、図1に示す決済システム1は、登録装置10、携帯端末20、管理サーバ30、及び決済サーバ40を一台ずつ備えているが、決済システム1は、各装置を複数台備えていてもよい。
登録装置10は、販売対象の商品を登録する登録機やPOS端末等の装置である。登録装置10は、例えばバーコードや2次元コード等のコードシンボルを読み取ることで、商品を識別するための商品コードを読み取る。そして、登録装置10は、読み取った商品コードが示す商品を登録することで、販売対象の商品を登録する。
また、登録装置10は、登録した商品を示す商品情報、及び登録した商品を販売する取引を識別するための取引コードを有する第1登録情報を管理サーバ30に送信する。さらに、登録装置10は、コードシンボルを有するレシート50を印字する。レシート50のコードシンボルは、第1登録情報、及び第1登録情報に登録された商品の代金を支払う決済を行うWebサイトのURL(Uniform Resource Locator)を示している。
携帯端末20は、顧客が操作するスマートフォンやタブレット端末等の端末である。携帯端末20は、登録装置10が登録した商品の代金の支払いを、ネットワークを介した決済処理により実行する。更に詳しくは、携帯端末20は、登録装置10が印字したレシート50のコードシンボルを読み取る。すなわち、携帯端末20は、第1登録情報及びWebサイトのURLを読み取る。
携帯端末20は、読み取ったコードシンボルが示すURLのWebサイトに、読み取ったコードシンボルが示す第1登録情報を第2登録情報として送信する。すなわち、携帯端末20は、管理サーバ30に第2登録情報を送信して、登録装置10が登録した商品の代金の支払う決済処理の許可を求める。そして、携帯端末20は、管理サーバ30において決済処理が許可された場合に、Webサイトで決済処理を実行する。
管理サーバ30は、決済システム1を管理するサーバ装置である。管理サーバ30は、決済処理を許可するか否かを判定する。更に詳しくは、管理サーバ30は、登録装置10から第1登録情報を受信する。また、管理サーバ30は、携帯端末20から第2登録情報を受信する。そして、管理サーバ30は、第1登録情報と第2登録情報とが適合した場合に、第2登録情報を送信した携帯端末20が第2登録情報に登録された商品の決済処理を許可する。具体的には、管理サーバ30は、決済処理を実行するWebサイトを携帯端末20に表示させる。
次に、決済システム1の各装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、登録装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。登録装置10は、制御部101と、記憶部102と、第1通信部103と、第2通信部104と、表示部105と、操作部106と、読取部107と、近距離通信部108と、印字部109とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス110を介して相互に接続している。
制御部101は、登録装置10の全体の動作を制御し、登録装置10が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113とを備える。CPU111は、登録装置10の動作を統括的に制御する。ROM112は、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAM113は、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPU111は、RAM113をワークエリア(作業領域)としてROM112又は記憶部102等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部102は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部102は、制御プログラム114を記憶する。制御プログラム114は、オペレーティングシステムや、管理サーバ30が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム114には、本実施形態が有する機能を発揮させるプログラムが含まれる。
第1通信部103は、他の装置と通信を実行するためのインタフェースである。具体的には、第1通信部103は、インターネット等により通信を実行するためのインタフェースである。
第2通信部104は、SMS(Short Message Service)により通信を実行するためのインタフェースである。
表示部105は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部106は、例えばキーボードやマウス等の入力装置である。
読取部107は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の撮像素子を有するイメージセンサである。読取部107は、バーコードや2次元コード等のコードシンボルを読み取る。
近距離通信部108は、NFC(Near Field Communication)や、BlueTooth(登録商標)等の近距離無線通信用の通信規格に対応した通信インタフェースである。
印字部109は、レシート50を印字するプリンタである。
図3は、携帯端末20のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。携帯端末20は、制御部201と、記憶部202と、第1通信部203と、第2通信部204と、近距離通信部205と、撮像部206と、表示部207と、操作部208とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス209を介して相互に接続している。
制御部201は、携帯端末20の全体の動作を制御し、携帯端末20が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部201は、CPU210と、ROM211と、RAM212とを備える。CPU210は、携帯端末20の動作を統括的に制御する。ROM211は、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAM212は、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPU210は、RAM212をワークエリア(作業領域)としてROM211又は記憶部202等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部202は、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部202は、制御プログラム213を記憶する。制御プログラム213は、オペレーティングシステムや、携帯端末20が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム213には、本実施形態が有する機能を発揮させるプログラムが含まれる。
第1通信部203は、他の装置と通信を実行するためのインタフェースである。具体的には、第1通信部203は、インターネット等により通信を実行するためのインタフェースである。
第2通信部204は、SMSにより通信を実行するためのインタフェースである。
近距離通信部205は、NFCや、BlueTooth(登録商標)等の近距離無線通信用の通信規格に対応した通信インタフェースである。
撮像部206は、CCDやCMOS等の撮像素子を有するイメージセンサである。撮像部206は、バーコードや2次元コード等のコードシンボルを読み取る。これにより、撮像部206は、商品を識別するための商品コードを読み取る。
表示部207は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部208は、例えば表示部207に積層されたタッチパネルである。操作部208は、表示部207上のタッチ操作された箇所を検知して、表示部207が表示している表示要素に応じた操作が入力されたと判断する。これにより、操作部208は、表示部207が表示したキーが操作されたとしてキーの操作を受け付ける。なお、操作部208は、タッチパネルに限らず、ハードウェアキーを備えていてもよい。
図4は、管理サーバ30のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。管理サーバ30は、制御部301と、記憶部302と、通信部303と、表示部304と、操作部305とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス306を介して相互に接続している。
制御部301は、管理サーバ30の全体の動作を制御し、管理サーバ30が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部301は、CPU307と、ROM308と、RAM309とを備える。CPU307は、管理サーバ30の動作を統括的に制御する。ROM308は、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAM309は、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPU307は、RAM309をワークエリア(作業領域)としてROM308又は記憶部302等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部302は、HDDやSSD等の記憶装置である。記憶部302は、制御プログラム310、及び取引情報テーブル311を記憶する。なお、取引情報テーブル311は、管理サーバ30の記憶部302に限らず、他の装置に記憶されていてもよい。
ここで、図5は、取引情報テーブル311のデータ構成の一例を示す説明図である。取引情報テーブル311は、登録装置10が登録した商品の取引に関する情報を記憶する情報テーブルである。取引情報テーブル311には、取引コード、加盟店情報、取引日時、商品情報、合計金額、決済完了フラグ等の情報が関連付けられている。取引コードは、取引を識別するための識別情報である。加盟店情報は、店舗を運営する企業を示す会社情報や、店舗を識別するための情報や、商品登録が行われた登録装置10を識別するための登録装置コード等が含まれる情報である。取引日時は、取引が行われた日時を示す情報である。商品情報は、登録装置10が登録した商品に関する情報である。例えば、商品情報は、商品を識別するための商品コードや、商品名称や、商品価格等の情報である。合計金額は、取引対象の商品の合計金額である。決済完了フラグは、取引の決済が完了しているか否かを示す情報である。
制御プログラム310は、オペレーティングシステムや、管理サーバ30が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム310には、本実施形態が有する機能を発揮させるプログラムが含まれる。
通信部303は、他の装置と通信を実行するためのインタフェースである。具体的には、通信部303は、インターネット等により通信を実行するためのインタフェースである。
表示部304は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部305は、例えばキーボードやマウス等の入力装置である。
次に、決済システム1の各装置が有する機能について説明する。図6は、決済システム1の各装置が有する機能の構成を示すブロック図である。
登録装置10の制御部101は、記憶部102に記憶された制御プログラム114をRAM113に展開し、制御プログラム114に従って動作することで、各機能部をRAM113に生成する。具体的には、登録装置10の制御部101は、機能部として、通信制御部1001、商品登録部1002、及び登録情報出力部1003を備える。
通信制御部1001は、第1通信部103を制御して、管理サーバ30との通信を実行する。更に詳しくは、通信制御部1001は、自装置が設置されている店舗に関する加盟店情報、商品登録部1002が登録した商品を示す商品情報、及び商品情報が示す商品を販売する取引を識別するための取引コードを有する第1登録情報を送信する。
商品登録部1002は、販売対象の商品を登録する。更に詳しくは、商品登録部1002は、読取部107が撮像した画像に含まれるバーコード等のコードシンボルをデコードすることで、商品を識別するための商品コードを読み取る。商品登録部1002は、読み取った商品コードの商品を、販売対象の商品として登録する。なお、商品コードの取得方法は、撮像に限らず、操作入力により取得してもよいし、近距離無線通信等により取得してもよい。また、商品登録部1002は、自装置が設置されている店舗に関する加盟店情報、登録した商品を示す商品情報、及び商品情報が示す商品を販売する取引を識別するための取引コードを有する第1登録情報を生成する。第1登録情報には、これらの情報に限らず、他の情報が含まれていてもよい。
登録情報出力部1003は、第1登録情報を出力する。すなわち、登録情報出力部1003は、第1登録情報を紙媒体に印字出力する。更に詳しくは、登録情報出力部1003は、第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLを示すコードシンボルを有するレシート50を印字部109に印字させる。これにより、登録情報出力部1003は、第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLを出力する。なお、登録情報出力部1003は、印字による出力に限らず、表示部105に第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLを示すコードシンボル等を表示させることで出力してもよいし、近距離通信部108に送信させることにより出力してもよい。
管理サーバ30の制御部301は、記憶部302に記憶された制御プログラム310をRAM309に展開し、制御プログラム310に従って動作することで、各機能部をRAM309に生成する。具体的には、管理サーバ30の制御部301は、機能部として、通信制御部3001、取引管理部3002、登録情報判定部3003、及び決済制御部3004を備える。
通信制御部3001は、通信部303を制御して、登録装置10、携帯端末20、及び決済サーバ40との通信を実行する。更に詳しくは、通信制御部3001は、販売対象の商品を登録する登録装置10から第1登録情報を受信する。具体的には、通信制御部3001は、登録装置10が登録した商品を示す商品情報、及び商品情報が示す商品を販売する取引を識別するための取引コードを有する第1登録情報を登録装置10から受信する。通信制御部3001は、第1登録情報を受信した場合に、記憶部302等に記憶させる。
また、通信制御部3001は、登録装置10が登録した商品の代金の支払いを、ネットワークを介した決済処理により実行する携帯端末20から第2登録情報を受信する。具体的には、通信制御部3001は、携帯端末20が登録装置10から取得した商品情報、及び取引コードを有する第2登録情報を携帯端末20から受信する、通信制御部3001は、第2登録情報を受信した場合に、記憶部302等に記憶させる。
また、通信制御部3001は、第2登録情報に含まれる商品の代金を支払う決済を携帯端末20により実行することが可能であるか否かが示された決済可否情報を送信する。
また、通信制御部3001は、商品の代金を支払う決済を要求する決済要求情報を携帯端末20から受信した場合に、決済要求情報を決済サーバ40に送信する。通信制御部3001は、決済要求情報の決済が完了したことを示す決済完了情報を決済サーバ40から受信する。
また、通信制御部3001は、携帯端末20に表示させるWebページを送信する。
取引管理部3002は、取引情報テーブル311を管理する。具体的には、取引管理部3002は、第1登録情報に基づいて、取引コード、取引日時、商品情報、及び合計金額を取引情報テーブル311に登録する。例えば、取引管理部3002は、第1登録情報が有する取引コード、加盟店情報、及び商品情報を取引情報テーブル311に登録する。また、取引管理部3002は、取引の決済が完了していないことを示す決済フラグを登録する。また、取引管理部3002は、第1登録情報を受信した日時を取引日時として取引情報テーブル311に登録する。また、取引管理部3002は、第1登録情報が有する商品情報に含まれる商品価格を合算することで算出した合計金額を取引情報テーブル311に登録する。また、取引管理部3002は、通信制御部3001が決済完了情報を決済サーバ40から受信した場合に、取引の決済が完了したことを示す決済フラグを登録する。
また、取引管理部3002は、通信制御部3001に、取引情報テーブル311を日次明細として登録装置10や、登録装置10を管理する小売店の店舗サーバ等に送信させる。これにより、小売店では、決済状況を把握することができる。
登録情報判定部3003は、通信制御部3001が受信した第1登録情報と、通信制御部3001が受信した第2登録情報とが適合する場合に、携帯端末20が前記決済処理を実行することを許可する。ここで、第2登録情報には、本来、第1登録情報と同様の情報が含まれている。しかしながら、第2登録情報は、様々な原因により情報の一部が欠落したり、変換したりしてしまう場合がある。そこで、登録情報判定部3003は、第1登録情報と、第2登録情報とが適合しているかを判定することで、決済対象の商品について誤りがないかを判定する。登録情報判定部3003は、第1登録情報と、第2登録情報とが適合しない場合に、顧客に対して各種サービスを提供するサービスカウンターにて決済を行うことを促すエラー画面を有するWebページを通信制御部3001に送信させる。これにより、登録情報判定部3003は、携帯端末20にエラー画面を表示させる。一方、登録情報判定部3003は、第1登録情報と、第2登録情報とが適合する場合に、携帯端末20が決済処理を実行することを許可する。登録情報判定部3003は、判定結果が含まれる決済可否情報を、第2登録情報を送信した通信制御部3001に送信させる。
決済制御部3004は、携帯端末20による決済を支援する。更に詳しくは、決済制御部3004は、登録情報判定部3003が決済を許可した場合に、決済選択画面を有するWebページを通信制御部3001に送信させる。決済選択画面は、複数の決済方法から、商品の代金を支払う決済方法を選択する画面である。これにより、携帯端末20は、決済選択画面から決済方法を選択する操作を受け付ける。
決済制御部3004は、決済選択画面で決済方法を選択した場合に、支払い画面を有するWebページを通信制御部3001に送信させる。支払い画面は、選択した決済方法による支払いに関する各種情報の入力を受け付ける画面である。決済制御部3004は、支払い画面で各種情報が入力された場合に、商品の代金を支払う決済を要求する決済要求情報を通信制御部3001に送信させる。
決済制御部3004は、決済が完了したことを示す決済完了情報を通信制御部3001が受信した場合に、決済が完了したことを示す決済完了画面を有するWebページを通信制御部3001に送信させる。これにより、決済制御部3004は、携帯端末20に決済が完了したことを表示させる。
携帯端末20の制御部201は、記憶部202に記憶された制御プログラム213をRAM212に展開し、制御プログラム213に従って動作することで、各機能部をRAM212に生成する。具体的には、携帯端末20の制御部201は、機能部として、通信制御部2001、登録情報入力部2002、表示制御部2003、及び決済操作部2004を備える。
通信制御部2001は、第1通信部203を制御して、管理サーバ30との通信を実行する。更に詳しくは、通信制御部2001は、登録情報入力部2002が取得した第1登録情報を第2登録情報として管理サーバ30に送信する。これにより、通信制御部2001は、携帯端末20を用いた決済を要求する。そして、通信制御部2001は、決済を許可するか否かが示された決済可否情報を受信する。
また、通信制御部2001は、決済可否情報で決済が許可された場合に、決済選択画面を有するWebページを受信する。通信制御部2001は、決済選択画面で決済方法が選択された場合に、支払い画面を有するWebページを受信する。通信制御部2001は、支払い画面で支払いに関する各種情報が入力された場合に、決済要求情報を管理サーバ30に送信する。そして、通信制御部2001は、決済が完了したことを示す決済完了情報を管理サーバ30から受信する。
登録情報入力部2002は、登録装置10から第1登録情報を取得する。更に詳しくは、登録情報入力部2002は、撮像部206を制御して、レシート50に印字されたコードシンボルを読み取る。これにより、登録情報入力部2002は、第1登録情報を取得する。
表示制御部2003は、管理サーバ30から送信された各種Webページを表示する。更に詳しくは、表示制御部2003は、携帯端末20が決済処理を実行することを許可された場合に、登録情報入力部2002が読み取ったコードシンボルに含まれるURLに示されたWebサイトに接続する。これにより、表示制御部2003は、携帯端末20が決済処理を実行することを許可された場合に、決済方法の選択と、選択した決済方法での決済とを行うWebサイトを表示させる。
具体的には、表示制御部2003は、決済方法の選択を行う決済方法選択画面を有するWebページと、選択した決済方法での決済を行う支払い画面を有するWebページとを表示する。このように、表示制御部2003は、決済処理を行うWebサイトを表示する。よって、表示制御部2003は、決済処理を行う専用のアプリケーションを携帯端末20にインストールする手間を省くことができる。
決済操作部2004は、決済に関する各種操作を受け付ける。決済操作部2004は、決済方法選択画面において決済方法を選択する操作を受け付ける。また、決済操作部2004は、支払い画面において決済に関する各種情報を入力する操作を受け付ける。
次に、決済システム1の動作について説明する。
図7は、第1の実施形態の登録装置10が実行する登録処理の一例を示すフローチャートである。登録処理は、販売対象の商品を登録する処理である。
商品登録部1002は、読取部107が読み取った商品コードの商品を販売対象の商品として登録する商品登録を実行する(ステップS1)。
商品登録部1002は、商品登録を終了する締め操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS2)。締め操作を受け付けていない場合に(ステップS2;No)、商品登録部1002は、ステップS1に移行する。
締め操作を受け付けた場合に(ステップS2;Yes)、商品登録部1002は、第1登録情報を生成する(ステップS3)。
登録情報出力部1003は、第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLが示されたコードシンボルを有するレシート50を印字する(ステップS4)。
通信制御部1001は、第1登録情報を管理サーバ30に送信する(ステップS5)。
以上により、登録装置10は、登録処理を終了する。
図8は、第1の実施形態の管理サーバ30が実行する決済判定処理の一例を示すフローチャートである。決済判定処理は、携帯端末20が決済処理を実行することを許可するか否かを判定する処理である。
通信制御部3001は、登録装置10から第1登録情報を受信したか否かを判定する(ステップS11)。第1登録情報を受信した場合に(ステップS11;Yes)、登録情報判定部3003は、受信した第1登録情報を記憶部302に記憶させる(ステップS12)。
第1登録情報を受信していない場合に(ステップS11;No)、通信制御部3001は、携帯端末20から第2登録情報を受信したか否かを判定する(ステップS13)。第2登録情報を受信していない場合に(ステップS13;No)、通信制御部3001は、ステップS11に移行する。
第2登録情報を受信した場合に(ステップS13;Yes)、登録情報判定部3003は、受信した第2登録情報を記憶部302に記憶させる(ステップS14)。
登録情報判定部3003は、第1登録情報と、第2登録情報との両方の情報を記憶したか否かを判定する(ステップS15)。両方の情報を記憶していない場合に(ステップS15;No)、管理サーバ30は、ステップS11に移行する。
両方の情報を記憶した場合に(ステップS15;Yes)、登録情報判定部3003は、第1登録情報と、第2登録情報とが適合しているか否かを判定する(ステップS16)。
登録情報判定部3003は、第1登録情報と、第2登録情報とが適合しているか否かの判定結果を示す決済可否情報を通信制御部3001に送信させる(ステップS17)。
以上により、管理サーバ30は、決済判定処理を終了する。
図9は、第1の実施形態の携帯端末20が実行する決済処理の一例を示すフローチャートである。決済処理は、携帯端末20が販売対象の商品の代金を支払う決済を実行する処理である。
登録情報入力部2002は、レシート50に印字されたコードシンボルを読み取ったか否かを判定する(ステップS21)。コードシンボルを読み取っていない場合に(ステップS21;No)、携帯端末20は、待機する。
コードシンボルを読み取った場合に(ステップS21;Yes)、登録情報入力部2002は、コードシンボルから読み取った第1登録情報に登録された商品の代金を支払う決済を行うWebサイトを表示させるか否かをユーザに選択させる選択画面を表示する(ステップS22)。
決済操作部2004は、Webサイトを表示させる操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS23)。Webサイトを表示しない操作を受け付けた場合に(ステップS23;No)、携帯端末20は、決済処理を終了する。
Webサイトを表示させる操作を受け付けた場合に(ステップS23;Yes)、通信制御部2001は、コードシンボルから読み取った第2登録情報を管理サーバ30に送信する(ステップS24)。
通信制御部2001は、管理サーバ30から決済可否情報を受信する(ステップS25)。表示制御部2003は、受信した決済可否情報において決済が許可されているか否かを判定する(ステップS26)。
決済が許可されていない場合、すなわち通信制御部2001が受信した決済情報に決済を許可する情報が含まれていない場合(ステップS26;No)、表示制御部2003は、顧客に対して各種サービスを提供するサービスカウンターにて決済を行うことを促すエラー画面を有するWebページを表示する(ステップS27)。
決済が許可されている場合に(ステップS26;Yes)、表示制御部2003は、決済方法を選択させる決済選択画面を有するWebページを表示する(ステップS28)。
表示制御部2003は、決済選択画面で選択した決済方法で商品の代金を支払う支払い画面を有するWebページを表示させる(ステップS29)。
通信制御部2001は、支払い画面で決済操作が入力された場合に、決済要求情報を管理サーバ30に送信する(ステップS30)。
通信制御部2001は、決済要求情報により要求した決済が完了したことを示す決済完了情報を受信する(ステップS31)。
表示制御部2003は、決済が完了したことを示す決済完了画面を有するWebページを表示する(ステップS32)。
以上により、管理サーバ30は、決済処理を終了する。
図10は、第1の実施形態の管理サーバ30が実行する決済要求処理の一例を示すフローチャートである。決済要求処理は、決済サーバ40に決済を要求する処理である。
通信制御部3001は、決済要求情報を受信したか否かを判定する(ステップS41)。決済要求情報を受信していない場合に(ステップS41;No)、決済制御部3004は、待機する。
決済要求情報を受信した場合に(ステップS41;Yes)、決済制御部3004は、決済要求情報を決済サーバ40に送信する(ステップS42)。
通信制御部3001は、決済完了情報を受信する(ステップS43)。
決済制御部3004は、受信した決済完了情報を記憶部302等に記憶させる(ステップS44)。
決済制御部3004は、通信制御部3001に決済完了画面を有するWebページを送信させる(ステップS45)。すなわち、決済制御部3004は、決済要求情報を送信した携帯端末20に決済完了画面を有するWebページを表示させる。
以上により、管理サーバ30は、決済要求処理を終了する。
以上のように、第1の実施形態にかかる決済システム1によれば、管理サーバ30は、登録装置10から第1登録情報を受信する。また、管理サーバ30は、携帯端末20から第2登録情報を受信する。そして、管理サーバ30は、第1登録情報と、第2登録情報とが適合する場合に、携帯端末20が決済処理を実行することを許可する。これにより、携帯端末20が決済処理を実行するため、決済処理を実行する会計装置は不要となる。よって、管理サーバ30は、会計装置の改修も不要となるため、新たな決済方法を容易に導入させることができる。さらに、管理サーバ30は、第1登録情報と、第2登録情報との両方の情報を比較することで、誤った第2登録情報により決済されてしまう可能性を低減することができる。
また、登録装置10は、第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLが示されたコードシンボルをレシート50等の紙媒体に印字出力する。そして、顧客は、レシート50に印字された第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLを示すコードシンボルを携帯端末20に読み取らせることで決済処理を行う。そのため、顧客は、店舗内に設置された会計装置で決済を行う必要が無くなる。よって、顧客は、店舗内の特定の場所や特定の時間での決済処理から解放され、顧客の都合の良いタイミングと場所で決済処理を実行することができる。
(第1の実施形態の変形例1)
第1の実施形態の変形例1について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付与し説明を省略する。
第1の実施形態の変形例1では、登録装置10aは、携帯端末20aの電話番号等の携帯端末20aを識別するための識別情報の入力を受け付ける。そして、管理サーバ30aは、設置期間内に決済処理が実行されない場合に、携帯端末20aの料金と共に、決済対象の商品の代金の支払いを請求することを許可する。これにより、第1の実施形態の変形例1に係る決済システム1aは、決済処理が実行されない場合であっても商品の代金を受け取ることができる。
次に、決済システム1aの各装置が有する機能について説明する。図11は、第1の実施形態の変形例1にかかる決済システム1aの各装置が有する機能の構成を示すブロック図である。
登録装置10aの制御部101は、記憶部102に記憶された制御プログラム114をRAM113に展開し、制御プログラム114に従って動作することで、各機能部をRAM113に生成する。具体的には、登録装置10aの制御部101は、機能部として、識別情報入力部1004、通信制御部1001a、商品登録部1002、及び登録情報出力部1003aを備える。
識別情報入力部1004は、携帯端末20aを識別するための識別情報の入力を受け付ける。具体的には、識別情報入力部1004は、操作部106を制御して、携帯端末20aの電話番号の入力を受け付ける。携帯端末20aの識別情報は、電話番号に限らず、他の情報であってもよい。
通信制御部1001aは、識別情報入力部1004が受け付けた携帯端末20aの電話番号と、第1登録情報とを関連付けて管理サーバ30aに送信する。
商品登録部1002は、第1の実施形態と同様の機能を有している。
登録情報出力部1003aは、識別情報入力部1004が受け付けた携帯端末20aの電話番号を宛先にして、SMSにより第1登録情報を送信する。
管理サーバ30aの制御部301は、記憶部302に記憶された制御プログラム310をRAM309に展開し、制御プログラム310に従って動作することで、各機能部をRAM309に生成する。具体的には、管理サーバ30aの制御部301は、機能部として、通信制御部3001a、取引管理部3002、登録情報判定部3003、及び決済制御部3004aを備える。
通信制御部3001aは、登録装置10aから第1登録情報と関連付けられた携帯端末20aの電話番号を受信する。通信制御部3001aは、第1登録情報及び携帯端末20aの電話番号を関連付けて記憶部102等に記憶させる。
取引管理部3002、及び登録情報判定部3003は、第1の実施形態と同様の機能を有している。
決済制御部3004aは、設定期間内に決済処理が実行されない場合に、電話番号の料金と共に、商品の代金の支払いを請求することを許可する。更に詳しくは、決済制御部3004aは、取引情報テーブル311の決済フラグに基づいて、決済処理が実行されていない取引を抽出する。そして、決済制御部3004aは、抽出した決済処理が実行されていない取引のうち、取引日時から設定期間が経過した取引について、電話番号の料金と共に、商品の代金の支払いを請求することを許可する。具体的には、決済制御部3004aは、携帯端末20aの事業者のサーバに対して、電話番号の料金と共に、商品の代金の支払いを請求することを依頼する請求依頼情報を通信制御部3001aに送信させる。
携帯端末20aの制御部201は、記憶部202に記憶された制御プログラム213をRAM212に展開し、制御プログラム213に従って動作することで、各機能部をRAM212に生成する。具体的には、携帯端末20aの制御部201は、機能部として、通信制御部2001、登録情報入力部2002a、表示制御部2003、及び決済操作部2004を備える。
通信制御部2001、表示制御部2003、及び決済操作部2004は、第1の実施形態と同様の機能を有している。
登録情報入力部2002aは、第2通信部204を制御して、SMSにより送信された第1登録情報を受信する。
次に、決済システム1の動作について説明する。
図12は、第1の実施形態の変形例1の登録装置10aが実行する登録処理の一例を示すフローチャートである。
識別情報入力部1004は、携帯端末20aの電話番号等の携帯端末20aを識別するための識別情報の入力を受け付ける(ステップS51)。なお、図12に示すフローチャートでは、識別情報入力部1004は、ステップS52の商品登録前に電話番号の入力を受け付けている。しかしながら、識別情報入力部1004は、商品登録前以外のタイミングで電話番号の入力を受け付けてもよい。例えば、識別情報入力部1004は、ステップS53の締め操作後に電話番号の入力を受け付けてもよい。このように、締め操作後に番号入力することで、例えばクレジットカードのPIN番号入力等といった従来の支払い方法と近い操作性を保つことができる。よって、登録装置10aは、ユーザの操作性を損なうことを低減することができる。
ステップS52からステップS54までは、第1の実施形態にかかるステップS1からステップS3と同様の処理を実行する。
登録情報出力部1003は、第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLが示されたコードシンボルを有するレシート50を印字する(ステップS55)。なお、第1の実施形態の変形例1では、SMSにより第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLを送信する。よって、レシート50には、コードシンボルが含まれていなくてもよい。
登録情報出力部1003aは、入力された電話番号を宛先にして、第1登録情報及び決済を行うWebサイトのURLをSMSにより送信する(ステップS56)。
通信制御部1001は、第1登録情報及び電話番号を管理サーバ30aに送信する(ステップS57)。
以上により、登録装置10aは、登録処理を実行する。
第1の実施形態の変形例1にかかる管理サーバ30aは、第1の実施形態にかかる管理サーバ30aが実行する決済判定処理と同様の決済判定処理を実行する。
図13は、第1の実施形態の携帯端末20aが実行する決済処理の一例を示すフローチャートである。
登録情報入力部2002aは、SMSにより第1登録情報を受信したか否かを判定する(ステップS61)。第1登録情報を受信していない場合に(ステップS61;No)、携帯端末20は、待機する。
第1登録情報を受信した場合に(ステップS61;Yes)、登録情報入力部2002aは、SMSにより受信した第1登録情報に登録された商品の代金を支払う決済を行うWebサイトを表示させるか否かをユーザに選択させる選択画面を表示する(ステップS62)。
ステップS63からステップS72までは、第1の実施形態にかかるステップS23からステップS32と同様の処理を実行する。
以上により、携帯端末20aは、決済処理を実行する。
図14は、第1の実施形態の管理サーバ30aが実行する請求判定処理の一例を示すフローチャートである。請求判定処理は、携帯端末20aの料金と共に商品の代金の支払いを請求するか否かを判定する処理である。
決済制御部3004aは、取引情報テーブル311の決済フラグに基づいて、商品の代金を支払う決済が行われていない取引を抽出する(ステップS81)。
決済制御部3004aは、未だ決済が行われていない取引のうち、取引日時から設定期間が経過した取引があるか否かを判定する(ステップS82)。取引日時から設定期間が経過した取引が無い場合に(ステップS82;No)、管理サーバ30aは、請求判定処理を終了する。
取引日時から設定期間が経過した取引が有る場合に(ステップS82;Yes)、決済制御部3004aは、設定期間が経過した取引について、携帯端末20aの料金と共に請求することを許可する(ステップS83)。
通信制御部3001aは、携帯端末20aを運営する事業者のサーバに、携帯端末20aの料金と共に請求することを要求する請求要求情報を送信する(ステップS84)。これにより、管理サーバ30aは、携帯端末20aの料金と共に、登録装置10aが登録した商品の代金の支払いを請求することができる。
以上により、携帯端末20aは、請求判定処理を実行する。
以上のように、第1の実施形態の変形例1にかかる決済システム1によれば、管理サーバ30aは、決済処理を実行する携帯端末20aの電話番号を受信する。そして、管理サーバ30aは、設定期間内に決済処理が実行されない場合に、電話番号の料金と共に、商品の代金の支払いを請求することを許可する。よって、管理サーバ30aは、決済処理が実行されない場合であっても、商品の代金の支払いを請求することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。