以下、本実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態にかかる有効化システム1の概略構成図である。有効化システム1は、POS端末10、店舗サーバ20、有効化サーバ30、企業サーバ40、有効化カード50及び顧客端末60を備える。
POS端末10は、有効化カード50などの商品を販売する店舗に設置される。そして、POS端末10は、商品の売上登録処理を行う商品販売データ処理装置である。店舗サーバ20は、POS端末10から受信したデータやその他データを統括管理し、店舗の売上管理、在庫管理、経費管理等を行うサーバ装置である。店舗サーバ20とPOS端末10とは、LAN(Local Area Network)等の店舗内ネットワークN1を介して通信可能に接続される。
有効化サーバ30は、有効化カード50の有効化処理等を管理するサーバ装置である。また、有効化サーバ30は、有効化カード50のPIN(Personal Identification Number)コードが有効であるか否かを記憶する。
企業サーバ40は、有効化カード50を提供する企業が管理するサーバ装置である。また、企業サーバ40は、有効化カード50が販売対象として示している商品を顧客に提供するためのWebサイトを管理する。ここで、商品の提供とは、電子マネーのチャージや、商品をダウンロードすることができる状態にすることなどである。
有効化商品である有効化カード50は、POS端末10での支払いが確定した時点で、有効化カード50に記載されているPINコードを有効化する技術を使用したプリペイドカードである。さらに詳しくは、有効化カード50は、支払いが確定後、有効化カード50を提供する企業の企業サーバ40に、PINコードを送信することで有効化カード50が販売対象として示している商品の提供を受けることができるプリペイドカードである。なお、有効化カード50は、商品に限らずサービスを販売対象としてもよい。
有効化カード50は、コードシンボル51と、スクラッチ52とを有する。コードシンボル51は、商品コードと、有効化カードコードとが含まれる図形である。商品コードとは、商品を識別可能な識別情報である。そして、商品コードは、有効化カード50を販売する店舗が商品を識別するために使用する識別情報である。有効化カードコードとは、有効化カード50を識別可能な識別情報である。そして、有効化カードコードは、有効化サーバ30が有効化カード50を識別するために使用する識別情報である。スクラッチ52は、有効化カード50のPINコードを隠すためのものである。顧客は、Webサイトに有効化されたPINコードを入力することで、有効化カード50が示す販売対象の提供を受けることができる。
顧客端末60は、顧客が使用する携帯端末等である。そして、顧客端末60は、企業サーバ40が管理するWebサイトにアクセスすることができる。さらに、顧客端末60は、アクセスしたWebサイトにPINコードを入力することができる。なお、顧客端末60は、携帯端末に限らず、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。
そして、店舗サーバ20と、有効化サーバ30と、企業サーバ40と、顧客端末60とは、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等のネットワークN2を介して通信可能に接続される。
有効化システム1においてPOS端末10は、顧客が選択した販売対象の有効化カード50のコードシンボル51を読み取る。そして、POS端末10は、有効化カード50の支払いが確定すると、店舗サーバ20を介して、有効化カードコードを有効化サーバ30に送信する。有効化サーバ30は、有効化カードコードに対応付けられたPINコードを有効にする。
顧客端末60は、有効化カード50の支払いが確定し、PINコードが有効化された後に、所定のWebサイト等にPINコードを入力する。所定のWebサイトを運営する企業サーバ40は、PINコードが有効であるか否かを有効化サーバ30に問い合わせる。有効化サーバ30は、PINコードの状態を企業サーバ40に応答する。企業サーバ40は、PINコードが有効である場合に、PINコードに対応付けられた商品を顧客に提供する。一方、企業サーバ40は、PINコードが無効である場合に、PINコードに対応付けられた商品を顧客に提供しない。これにより、有効化システム1は、有効化カード50を使用した商取引を成立させる。
次に、上記した各装置のハードウェア構成について説明する。
まず、POS端末10について説明する。図2は、POS端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
POS端末10は、CPU、ROM、及びRAM等を有するコンピュータ構成の制御部101を備える。また、制御部101は、バス111を介して、キーボード102、バーコードリーダ103、カードリーダライタ104、非接触カードリーダライタ105、通信インタフェース106、プリンタ107、第1表示部108、第2表示部109、及び記憶部110と接続している。
キーボード102は、POS端末10を操作する各種情報を入力する入力装置である。キーボード102は、置数キー、クリアキー、戻りキー、締めキー、及び現計キーを備える。置数キーは、商品コードや金額等の数字を入力するためのキーである。クリアキーは、エラー発生時などに操作を取り消すためのキーである。戻りキーは、現在の操作をキャンセルして直前の画面に戻すためのキーである。締めキーは、売上登録を完了して売上合計金額の算出を宣言するためのキーである。現計キーは、預かり金額を入力後に、現計キーを入力することで預かり金額を登録するためのキーである。POS端末10は、キーボード102の現計キーが押下された場合に、有効化カード50の支払いが確定したと判定する。
バーコードリーダ103は、商品に付されたバーコードを光学的に読み取る。カードリーダライタ104は、磁気記憶式のポイントカード等に対してデータの読み書きを行う。
非接触カードリーダライタ105は、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信により、非接触ICカードのICタグ又はICタグを搭載した携帯型電子機器に対して、情報の書き込み及び読み込みを実行する。通信インタフェース106は、店舗内ネットワークN1を介した通信を制御する。
プリンタ107は、レシート等を印字する印刷装置である。第1表示部108は、例えば、店員が参照する液晶ディスプレイなどの表示装置である。そして、第1表示部108には、表示画面上にタッチパネルが積層されている。第2表示部109は、例えば、顧客が参照する液晶ディスプレイなどの表示装置である。そして、第2表示部109には、表示画面上にタッチパネルが積層されている。記憶部110は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。
次に、店舗サーバ20について説明する。図3は、店舗サーバ20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
店舗サーバ20は、CPU、ROM、及びRAM等を有するコンピュータ構成の制御部201を備える。また、制御部201は、バス206を介して、キーボード202、通信インタフェース203、表示部204、及び記憶部205と接続している。
キーボード202は、店舗サーバ20を操作する各種情報を入力する入力装置である。通信インタフェース203は、店舗内ネットワークN1及びネットワークN2を介した通信を制御する。表示部204は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置である。記憶部205は、HDDやSSDなどの記憶装置である。
そして、記憶部205は、商品マスタ205aを記憶している。ここで、図4は、商品マスタ205aのデータ構成の一例を示す概念図である。商品マスタ205aは、商品コードと、有効化カードコードと、商品情報と、Webアドレスとを有する。商品コードは、商品を識別可能な識別情報である。有効化カードコードとは、有効化カード50を識別可能な識別情報である。商品情報は、商品に関する情報である。商品情報とは、例えば、商品名称や、商品価格などである。Webアドレスは、PINコードを入力するWebサイトのアドレスなどである。
次に、有効化サーバ30について説明する。図5は、有効化サーバ30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
有効化サーバ30は、CPU、ROM、及びRAM等を有するコンピュータ構成の制御部301を備える。また、制御部301は、バス306を介して、キーボード302、通信インタフェース303、表示部304、及び記憶部305と接続している。
キーボード302は、有効化サーバ30を操作する各種情報を入力する入力装置である。通信インタフェース303は、ネットワークN2を介した通信を制御する。表示部304は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置である。記憶部305は、HDDやSSDなどの記憶装置である。
そして、記憶部305は、有効化カードマスタ305aを記憶している。ここで、図6は、有効化カードマスタ305aのデータ構成の一例を示す概念図である。有効化カードマスタ305aは、有効化カードコードと、PINコードと、有効化状態とを有する。有効化カードコードは、有効化カード50を識別可能な識別情報である。PINコードは、有効化カード50が示している商品の提供を受けるための暗証番号である。有効化状態は、PINコードが有効であるか否かの状態を示す情報である。
次に、企業サーバ40について説明する。図7は、企業サーバ40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
企業サーバ40は、CPU、ROM、及びRAM等を有するコンピュータ構成の制御部401を備える。また、制御部401は、バス406を介して、キーボード402、通信インタフェース403、表示部404、及び記憶部405と接続している。
キーボード402は、企業サーバ40を操作する各種情報を入力する入力装置である。通信インタフェース403は、ネットワークN2を介した通信を制御する。表示部404は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置である。記憶部405は、HDDやSSDなどの記憶装置である。
そして、記憶部405は、PINコードマスタ405aを記憶している。ここで、図8は、PINコードマスタ405aのデータ構成の一例を示す概念図である。PINコードマスタ405aは、PINコードと、商品とを有する。PINコードは、上述のPINコードと同じである。商品は、例えば、電子マネーや、ゲームや、音楽などである。
次に、顧客端末60について説明する。図9は、顧客端末60のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
顧客端末60は、CPU、ROM、及びRAM等を有するコンピュータ構成の制御部601を備える。また、制御部601は、バス607を介して、撮像部602、通信インタフェース603、表示部604、タッチパネル605、及び記憶部606と接続している。
撮像部602は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有する撮像装置である。通信インタフェース603は、ネットワークN2を介した通信を制御する。表示部604は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置である。そして、表示部604は、タッチパネル605が積層されている。タッチパネル605は、顧客端末60を操作する各種情報を入力する入力装置である。また、顧客端末60は、キーボード等の各種操作を入力する入力装置を備えていてもよい。記憶部606は、HDDやSSDなどの記憶装置である。
次に、有効化システム1が有する各装置の機能構成について説明する。図10は、有効化システム1が有する各装置の機能構成を示すブロック図である。
まず、POS端末10の機能構成について説明する。制御部101のCPUは、記憶部110のプログラムをRAMに展開し、プログラムに従って動作することで、図10に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、POS端末10は、機能部として、売上登録部1011と、有効化要求部1012と、通信制御部1013と、コードシンボル生成部1014と、レシート発行部1015と、表示制御部1016とを備える。
商品販売手段である売上登録部1011は、入力された商品コードを有する商品の代金の支払いに係る商品販売処理を実行する。具体的には、売上登録部1011は、バーコードリーダ103や、キーボード102等を介した商品コードの入力を受け付ける。また、売上登録部1011は、顧客が差し出した代金を店員が受け取った場合に、キーボード102の現計キー等を介して、有効化カード50等の代金が支払われたことを確定する入力を受け付ける。そして、売上登録部1011は、代金が支払われた商品の商品コード等を売上マスタファイル(不図示)に売上登録する。なお、売上登録部1011は、有効化カード50の場合には、コードシンボル51に含まれる商品コードと、有効化カードコードとを売上マスタファイルに売上登録する。
有効化要求部1012は、商品の支払いが確定した時点で、売上登録した商品に有効化カード50が含まれている場合に、有効化処理を要求する。具体的には、有効化要求部1012は、キーボード102の現計キーを押下され、支払いが確定した場合に、通信制御部1013に有効化カードコードを店舗サーバ20に送信させる。
通信制御部1013は、通信インタフェース106を制御して、店舗内ネットワークN1と接続する。これにより、通信制御部1013は、店舗サーバ20と通信する。具体的には、送信手段である通信制御部1013は、店舗サーバ20を介して、売上登録部1011における支払いの確定後、有効化要求部1012の要求に基づいて、有効化サーバ30に有効化要求情報を送信する。有効化要求情報とは、有効化カードコードに対応付けられたPINコードの有効化を要求する情報である。そして、有効化要求情報は、有効化カードコードを有している。
また、受信手段である通信制御部1013は、有効化要求情報の返信として、店舗サーバ20から有効化カード情報を受信する。有効化カード情報とは、送信した有効化要求情報が有する有効化カードコードの有効化カード50が示している販売対象の提供を受けるために顧客端末60に入力する情報である。有効化カード50が示している販売対象の提供を受けるためには、顧客端末60は、企業サーバ40にPINコードを送信する必要がある。すなわち、有効化商品情報である有効化カード情報とは、PINコードの企業サーバ40への送信に関する情報である。具体的には、有効化カード情報は、有効化カード50のPINコードと、PINコードを入力するWebサイトのWebアドレスとを有している。
生成手段であるコードシンボル生成部1014は、有効化カード情報を基に、コードシンボル画像である2次元コードR11,G11(図11、図12及び図13参照)を生成する。その際、コードシンボル生成部1014は、有効化カード情報ごとに2次元コードを生成する。具体的には、コードシンボル生成部1014は、有効化カード情報がWebアドレスを有している場合には、Webサイトを表示させることができる2次元コードを生成する。また、コードシンボル生成部1014は、有効化カード情報がPINコードを有している場合には、PINコード入力欄G21にPINコードが入力された状態のPINコード入力画面G2(図14参照)を表示させる2次元コードR11,G11(図11、図12及び図13参照)を生成する。
レシート発行部1015は、プリンタ107を制御してレシートを発行する。その際、レシート発行部1015は、売上登録した商品に有効化カード50が含まれている場合に、コードシンボル生成部1014が生成した2次元コードを有するレシートR1a,R1b(図11及び図12参照)を発行する。これにより、出力手段であるレシート発行部1015は、コードシンボル生成部1014が生成した2次元コードを印字出力する。
ここで、図11は、有効化カード50が含まれているレシートR1aの一例を示す説明図である。レシート発行部1015は、有効化カード50の有効化カード情報ごとに2次元コードR11を有するレシートR1aを発行する。図11に示すレシートR1aには、有効化カード50として、有効化カードBと有効化カードDとが売上登録された商品に含まれている。よって、図11に示すレシートR1aには、2次元コードR11が2つ印刷されている。そして、顧客端末60は、2次元コードR11を読み取ることによりPINコード入力画面G2(図14参照)を表示する。
また、レシート発行部1015は、2次元コードR11が何れの有効化カード50の有効化カード情報に係る2次元コードR11であるかを識別可能な態様でレシートR1bを発行してもよい。ここで、図12は、有効化カード50が含まれているレシートR1bの一例を示す説明図である。図12に示すレシートR1bは、各有効化カード50の下に2次元コードR11が印刷されている。これにより、レシートR1bは、何れの有効化カード50の有効化カード情報に係る2次元コードR11であるかを識別可能としている。また、レシート発行部1015は、レシートR1a,R1b以外の用紙に2次元コードR11を印刷してもよい。また、レシート発行部1015は、2次元コードR11を有する電子的な電子レシートを発行してもよい。以下、レシートR1a,R1bを区別しない場合には、単にレシートR1と説明する。
表示制御部1016は、第1表示部108及び第2表示部109への画面表示を制御する。表示制御部1016は、例えば、顧客が参照する第2表示部109に、有効化カード情報画面G1を表示する。ここで、図13は、有効化カード情報画面G1の一例を示す説明図である。図13に示す有効化カード情報画面G1は、有効化カード情報を示す2次元コードG11を表示する画面である。そして、図13に示す有効化カード情報画面G1は、有効化カードBと、有効化カードDとの有効化カード情報を示す2次元コードG11を表示している。これにより、出力手段である表示制御部1016は、コードシンボル生成部1014が生成した2次元コードを表示出力する。そして、顧客端末60は、2次元コードG11を読み取ることによりPINコード入力画面G2(図14参照)を表示することができる。
また、表示制御部1016は、顧客端末60に2次元コードG11を読み取らせるために有効化カード情報画面G1を表示する。よって、表示制御部1016は、少なくとも第2表示部109に有効化カード情報画面G1を表示すればよい。すなわち、表示制御部1016は、店員が参照する第1表示部108には有効化カード情報画面G1を表示しなくてもよい。
次に、店舗サーバ20の機能構成について説明する。制御部201のCPUは、記憶部205のプログラムをRAMに展開し、プログラムに従って動作することで、図10に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、店舗サーバ20は、機能部として、通信制御部2011と、情報生成部2012とを備える。
通信制御部2011は、通信インタフェース203を制御して、店舗内ネットワークN1及びネットワークN2と接続する。これにより、通信制御部2011は、POS端末10や、有効化サーバ30などと通信する。具体的には、通信制御部2011は、POS端末10から有効化要求情報を受信する。そして、通信制御部2011は、有効化要求情報を有効化サーバ30に送信する。また、通信制御部2011は、有効化応答情報を有効化サーバ30から受信する。ここで、有効化応答情報とは、有効化要求情報の応答を示す情報である。そして、有効化応答情報は、有効化要求情報の有効化カードコードと、その有効化カードコードに対応付けられたPINコードとを有する。また、通信制御部2011は、情報生成部2012が生成した有効化カード情報をPOS端末10に送信する。
情報生成部2012は、通信制御部2011が有効化応答情報を受信した場合に、有効化カード情報を生成する。具体的には、情報生成部2012は、有効化応答情報を受信した場合に、有効化応答情報から有効化カードコードと、PINコードとを抽出する。そして、情報生成部2012は、商品マスタ205aを参照して、有効化カードコードに対応付けられたWebアドレスを抽出する。そして、情報生成部2012は、PINコードと、Webアドレスとを有する有効化カード情報を生成する。
次に、有効化サーバ30の機能構成について説明する。制御部301のCPUは、記憶部305のプログラムをRAMに展開し、プログラムに従って動作することで、図10に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、有効化サーバ30は、機能部として、通信制御部3011と、有効化判定部3012と、有効化設定部3013とを備える。
通信制御部3011は、通信インタフェース303を制御して、ネットワークN2と接続する。これにより、通信制御部3011は、店舗サーバ20や、企業サーバ40などと通信する。具体的には、通信制御部3011は、店舗サーバ20から有効化要求情報を受信する。そして、通信制御部3011は、有効化応答情報を店舗サーバ20に送信する。また、通信制御部3011は、企業サーバ40から判定要求情報を受信する。判定要求情報とは、PINコードが有効化されているか否かの判定を求める情報である。そして、判定要求情報は、PINコードを有している。また、通信制御部3011は、判定結果情報を企業サーバ40に送信する。判定結果情報とは、PINコードが有効化されているか否かの結果情報を示す情報である。
有効化判定部3012は、企業サーバ40から判定要求情報を受信した場合に、有効化カードマスタ305aを参照し、受信したPINコードが有効化されているか否かを判定する。そして、有効化判定部3012は、判定結果から判定結果情報を生成する。
有効化設定部3013は、店舗サーバ20から有効化要求情報を受信した場合に、有効化カードコードに対応付けられた有効化状態を有効にする。具体的には、有効化設定部3013は、店舗サーバ20から有効化要求情報を受信した場合に、有効化要求情報から有効化カードコードを抽出する。そして、有効化設定部3013は、有効化カードマスタ305aで、有効化カードコードに対応付けられた有効化状態を有効にする。
次に、企業サーバ40の機能構成について説明する。制御部401のCPUは、記憶部405のプログラムをRAMに展開し、プログラムに従って動作することで、図10に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、企業サーバ40は、機能部として、通信制御部4011と、商品提供部4012とを備える。
通信制御部4011は、通信インタフェース403を制御して、ネットワークN2と接続する。これにより、通信制御部4011は、顧客端末60や、有効化サーバ30などと通信する。具体的には、通信制御部4011は、顧客端末60から認証要求情報を受信する。認証要求情報とは、PINコードの認証を求める情報である。そして、認証要求情報は、PINコードを有している。また、通信制御部4011は、判定要求情報を有効化サーバ30に送信する。また、通信制御部4011は、有効化サーバ30から判定結果情報を受信する。そして、通信制御部4011は、認証応答情報を顧客端末60に送信する。認証応答情報とは、認証要求情報に含まれるPINコードの認証結果を示す情報である。
商品提供部4012は、有効化カード50のPINコードが有効化されていることを示す判定結果情報を受信した場合に、有効化カード50の商品を提供する。
次に、顧客端末60の機能構成について説明する。制御部601のCPUは、記憶部606のプログラムをRAMに展開し、プログラムに従って動作することで、図10に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、顧客端末60は、機能部として、コード読取部6011と、表示制御部6012と、通信制御部6013とを備える。
コード読取部6011は、レシートR1から2次元コードR11を読み取る。または、コード読取部6011は、第2表示部109に表示された有効化カード情報画面G1から2次元コードG11を読み取る。具体的には、コード読取部6011は、撮像部602を制御して2次元コードR11,G11を撮像する。そして、コード読取部6011は、撮像した画像から2次元コードR11,G11を検出する。そして、コード読取部6011は、検出した2次元コードR11,G11から有効化カード情報を読み取る。これにより、コード読取部6011は、2次元コードR11,G11を読み取る。
表示制御部6012は、表示部604への画面表示を制御する。表示制御部6012は、コード読取部6011が2次元コードR11,G11を読み取った場合に、2次元コードR11,G11が有するWebアドレスが示すPINコード入力画面G2を表示する。ここで、図14は、PINコード入力画面G2の一例を示す説明図である。入力画面であるPINコード入力画面G2は、企業サーバ40に送信するPINコードを入力する画面である。図14に示すPINコード入力画面G2は、PINコード入力欄G21と、確定ボタンG22とを有する。PINコード入力欄G21は、PINコードを入力する欄である。確定ボタンG22は、PINコード入力欄G21に入力されたPINコードを確定するボタンである。
また、表示制御部6012は、コード読取部6011が2次元コードR11,G11を読み取った場合に、PINコード入力欄G21にPINコードが入力された状態のPINコード入力画面G2を表示させる。そして、図14に示すPINコード入力欄G21は、PINコードとして「ABCD123456789」が入力されている状態を示している。
また、表示制御部6012は、コード読取部6011が読み取った2次元コードR11,G11にPINコードが含まれていない場合には、PINコード入力欄G21にPINコードが入力されていない状態のPINコード入力画面G2を表示させる。
また、表示制御部6012は、PINコード入力画面G2を表示中に、コード読取部6011が2次元コードR11,G11を読み取った場合に、PINコード入力欄G21にPINコードを入力したPINコード入力画面G2を表示させる。この場合には、2次元コードR11,G11に、Webアドレスは含まれていなくてもよい。
通信制御部6013は、通信インタフェース603を制御して、ネットワークN2と接続する。これにより、通信制御部6013は、企業サーバ40などと通信する。具体的には、通信制御部6013は、WebサイトであるPINコード入力画面G2を介して、企業サーバ40にPINコードを有する認証要求情報を送信する。そして、通信制御部6013は、企業サーバ40から認証応答情報を受信する。
次に、上述した実施形態にかかるPOS端末10の制御部101がプログラムに従って実行する会計処理について説明する。
図15は、POS端末10の制御部101がプログラムに従って実行する会計処理の流れを示すフローチャートである。会計処理とは、顧客の購入希望の商品の支払いに係る処理である。
まず、POS端末10の制御部101(売上登録部1011)は、バーコードリーダ103を介して、商品コードを読み取ることができるか否かを判定する(ステップS11)。商品コードを読み取ることができない場合に(ステップS11;No)、POS端末10の制御部101(売上登録部1011)は、会計処理を待機する。
一方、商品コードを読み取ることができた場合に(ステップS11;Yes)、POS端末10の制御部101(売上登録部1011)は、入力された商品コードを売上登録する(ステップS12)。
次いで、POS端末10の制御部101(売上登録部1011)は、締めキーの押下が検出されるか否かを判定する(ステップS13)。締めキーの押下が検出されない場合に(ステップS13;No)、POS端末10の制御部101(売上登録部1011)は、ステップS11に移行する。
一方、締めキーの押下が検出された場合に(ステップS13;Yes)、POS端末10の制御部101(売上登録部1011)は、支払いを確定する現計キーの押下が検出されるか否か判定する(ステップS14)。現計キーの押下が検出されない場合に(ステップS14;No)、POS端末10の制御部101(売上登録部1011)は、会計処理を待機する。
一方、現計キーの押下が検出された場合に(ステップS14;Yes)、POS端末10の制御部101(有効化要求部1012)は、売上登録された商品に有効化カード50が含まれているか否かを判定する(ステップS15)。
売上登録された商品に有効化カード50が含まれていない場合に(ステップS15;No)、POS端末10の制御部101(レシート発行部1015)は、レシートR1を発行する(ステップS16)。
売上登録された商品に有効化カード50が含まれている場合に(ステップS15;Yes)、POS端末10の制御部101は、後述する有効化処理を実行する(ステップS17)。
次いで、POS端末10の制御部101(表示制御部1016)は、有効化カード情報画面G1を表示する(ステップS18)。
次いで、POS端末10の制御部101(レシート発行部1015)は、レシートR1を発行する(ステップS19)。
以上により、POS端末10の制御部101は、会計処理を実行する。
次に、上述した実施形態にかかる有効化システム1の各装置がプログラムに従って実行する有効化処理について説明する。
図16は、有効化システム1の各装置がプログラムに従って実行する有効化処理の流れを示すフローチャートである。
まず、POS端末10の制御部101(通信制御部1013)は、売上登録された有効化カード50の有効化カードコードを有する有効化要求情報を店舗サーバ20に送信する(ステップS21)。
次いで、店舗サーバ20の制御部201(通信制御部2011)は、送信された有効化要求情報を受信する(ステップS22)。次いで、店舗サーバ20の制御部201(通信制御部2011)は、受信した有効化要求情報を有効化サーバ30に送信する(ステップS23)。
次いで、有効化サーバ30の制御部301(通信制御部3011)は、送信された有効化要求情報を受信する(ステップS24)。次いで、有効化サーバ30の制御部301(有効化設定部3013)は、有効化カードマスタ305aを参照し、有効化要求情報に含まれる有効化カードコードに対応付けられた有効化状態を有効化する(ステップS25)。
次いで、有効化サーバ30の制御部301(通信制御部3011)は、有効化応答情報を店舗サーバ20に送信する(ステップS26)。
次いで、店舗サーバ20の制御部201(通信制御部2011)は、有効化応答情報を受信する(ステップS27)。次いで、店舗サーバ20の制御部201(情報生成部2012)は、有効化カード情報を生成する(ステップS28)。次いで、店舗サーバ20の制御部201(通信制御部2011)は、生成した有効化カード情報をPOS端末10に送信する(ステップS29)。
POS端末10の制御部101(通信制御部1013)は、送信された有効化カード情報を受信する(ステップS30)。次いで、POS端末10の制御部101(有効化要求部1012)は、売上登録された全ての有効化カード50に対して有効化処理を実行したか否かを判定する(ステップS31)。
売上登録された全ての有効化カード50に対して有効化処理を実行していない場合に(ステップS31;No)、POS端末10の制御部101(有効化要求部1012)は、ステップS21に移行する。
一方、売上登録された全ての有効化カード50に対して有効化処理を実行した場合に(ステップS31;Yes)、POS端末10の制御部101(有効化要求部1012)は、有効化処理を終了する。
以上により、有効化システム1の各装置は、有効化処理を実行する。
次に、上述した実施形態にかかる有効化システム1の各装置がプログラムに従って実行する商品提供処理について説明する。
図17は、有効化システム1の各装置がプログラムに従って実行する商品提供処理の流れを示すフローチャートである。
まず、顧客端末60の制御部601(コード読取部6011)は、レシートR1又は有効化カード情報画面G1の2次元コードR11,G11を読み取ることができるか否かを判定する(ステップS41)。2次元コードR11,G11を読み取ることができない場合に(ステップS41;No)、顧客端末60の制御部601(コード読取部6011)は、商品受取処理を待機する。
一方、2次元コードR11,G11を読み取ることができた場合に(ステップS41;Yes)、顧客端末60の制御部601(コード読取部6011)は、2次元コードR11,G11からWebアドレスを抽出する(ステップS42)。
次いで、顧客端末60の制御部601(表示制御部6012)は、PINコード入力画面G2を表示部604に表示する(ステップS43)。そして、顧客端末60の制御部601(通信制御部6013)は、PINコード入力画面G2に表示されたPINコードを確定する入力がされた場合に、認証要求情報を企業サーバ40に送信する(ステップS44)。
企業サーバ40の制御部401(通信制御部4011)は、送信された認証要求情報を受信する(ステップS45)。次いで、企業サーバ40の制御部401(通信制御部4011)は、判定要求情報を有効化サーバ30に送信する(ステップS46)。
次いで、有効化サーバ30の制御部301(通信制御部3011)は、判定要求情報を受信する(ステップS47)。有効化サーバ30の制御部301(有効化判定部3012)は、PINコードマスタ405aを参照して、判定要求情報に含まれるPINコードの有効化状態が有効化されているか否かを判定する(ステップS48)。次いで、有効化サーバ30の制御部301(通信制御部3011)は、企業サーバ40に判定結果情報を送信する(ステップS49)。
次いで、企業サーバ40の制御部401(通信制御部4011)は、送信された判定結果情報を受信する(ステップS50)。次いで、企業サーバ40の制御部401(商品提供部4012)は、判定結果情報からPINコードが有効化されていたか否かを判定する(ステップS51)。
PINコードが有効化されていた場合に(ステップS51;Yes)、企業サーバ40の制御部401(商品提供部4012)は、有効化カード50が示している商品を顧客に提供する(ステップS52)。
一方、PINコードが有効化されていない場合に(ステップS51;No)、企業サーバ40の制御部401(商品提供部4012)は、商品を顧客に提供しない。
次いで、企業サーバ40の制御部401(通信制御部4011)は、認証応答情報を顧客端末60に送信する(ステップS53)。
顧客端末60の制御部601(通信制御部6013)は、送信された認証応答情報を受信する(ステップS54)。次いで、顧客端末60の制御部601(表示制御部6012)は、認証応答情報を表示部604に表示する(ステップS55)。
以上により、有効化システム1の各装置は、商品提供処理を実行する。
以上のように、本実施形態のPOS端末10によれば、売上登録部1011は、支払いの確定後、PINコードを有効化する有効化カード50を売上登録する。支払いの確定により有効化カード50が売上登録されると、通信制御部1013は、有効化要求情報を有効化サーバ30に送信する。また、通信制御部1013は、返信として、PINコードの送信に関する有効化カード情報を受信する。そして、レシート発行部1015は、有効化カード情報を基に生成した2次元コードR11を有するレシートR1を発行する。2次元コードR11,G11が示す有効化カード情報には、PINコードの企業サーバ40への送信に関する情報として、PINコードと、PINコードを入力するWebサイトのWebアドレスとが含まれている。よって、顧客は、手作業でPINコードを入力する作業や、手作業でPINコードを入力する画面を表示させる作業が不要となる。よって、有効化カードが示す販売対象の提供を受けるための作業負担を軽減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、上記実施形態では、顧客端末60は、PINコードをWebサイトに入力することで、企業サーバ40に送信すると説明している。しかしながら、PINコードの入力先は、Webサイトに限らない。例えば、顧客端末60は、PINコードをアプリケーションの入力欄などに入力することで、企業サーバ40に送信してもよい。
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。