JP7481194B2 - 防水コネクタ - Google Patents
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Description
図11に示すこの防水コネクタ501は、雄コネクタハウジング503と、雌コネクタハウジング505とからなる。雄コネクタハウジング503は、外周壁507に沿って立上り後壁509が立設される。外周壁507には、内方が空所511となる筒状の防水壁513が接続される。空所511には防水のための環状のパッキング515が装着される。パッキング515には係止突起517が形成され、立上り後壁509にはこの係止突起517が嵌入する貫通孔519が穿設される。係止突起517には頭部521が形成され、頭部521は立上り後壁509の反対側に突出する。これにより、パッキング515は、頭部521が貫通孔519を貫通して立上り後壁509の反対側に突出した係止突起517により、雄コネクタハウジング503の立上り後壁509に保持される。
(1) 本体部の外周面が環状の嵌合空間を介してフード部に囲まれ、前記フード部と前記本体部とが奥壁部により一体的に接続されたハウジングと、前記奥壁部を貫通して形成された貫通孔と、前記本体部の外周面に外嵌された環状のパッキンと、前記奥壁部に対向する前記パッキンの後面から連結部を介して前記奥壁部に向かって突出すると共に、前記貫通孔よりも大きな外周形状を有して前記貫通孔を貫通することによって前記パッキンを前記ハウジングに保持する係止突起と、前記係止突起の外周面に形成され、前記貫通孔を貫通する方向と平行な複数のリブと、隣接する前記リブ同士の間に形成された複数の溝とを有する複数の凹凸部と、を備えることを特徴とする防水コネクタ。
係止突起は、外周形状が貫通孔よりも大きい。外周形状の外周面には、複数の凹凸部が設けられている。係止突起は、貫通孔を通過するとき、貫通孔の内径よりも外周面の外周形状が大きいので、外周形状が圧縮方向に弾性変形しながら外周面が貫通孔の内周面に圧接する状態となる。
この際、外周面には凹凸部が設けられているので、凹凸部が形成されていない外周形状に比べ、外周面が貫通孔の内周面に摺接するときの摩擦が小さくなり、挿入力が小さくなる。これに加え、係止突起の外周形状は、外周面が圧縮変形する際、変位した凸部が凹部に移動する。これにより、外周形状の圧縮変形部分が凹部に移動しない通常の係止突起に比べ、係止突起の弾性反発力が小さくなり、内周面から受ける反力が緩和されて、挿入力が更に小さくなる。その結果、貫通孔を通過するときの挿入力が大きく低下し、パッキンの組み付けが容易に行えるようになる。
また、パッキンの組み付けが容易となることにより、パッキンの組み付け不良が起きにくくなり、パッキンが適正に組み付けられて、防水性能の低下が生じにくくなる。
係止部は、貫通孔を通過する際、傾斜部と共に貫通孔の内周面からの反力を受け、圧縮方向に弾性変形し、外周形状が縮径する。傾斜部は、貫通孔を通過した後、弾性復元力により元の形状、すなわち、奥壁背面と平行な板状に復帰し、貫通孔から容易に引き抜かれないようになる。この時の引き抜き強度は、係止部の外周形状の大きさ、係止部の剛性に依存する。係止部は、弾性体からなるため、多数のリブ及び溝が形成されると、剛性が低下する。本構成の係止突起では、リブ及び溝が係止部に形成されないので、係止部の剛性が低下せず、ハウジングに対するパッキンの保持力を低下させることがない。よって、係止突起は、リブ及び溝が係止部にも形成される構造に比べ、ハウジングからパッキンが外れにくくなる。
図1は、本発明の一実施形態に係る防水コネクタ11の分解斜視図である。なお、方向を示す矢印が記された図において、X軸は右左方向、Y軸は前後方向、Z軸は上下方向を示す。また、いずれか2つの軸の直交点に記される中黒点円は矢線先端の正面、中バツ円は矢線後端の背面を示す。
このように、パッキン17、ゴム栓41を備えて、雌端子が装着された防水コネクタ11は、防水雌コネクタと称すことができる。
ハウジング13は、本体部23とフード部25とが、奥壁部43(図3参照)に一体的に接続されて成形される。本体部23は、左右方向に長く、上下方向に短い扁平な筒状に形成される。本体部23の後端は、ハウジング13の奥壁部43に接続される。本体部23には、複数の端子収容室29が平行に、左右方向に並んで形成される。本体部23の前面45には、相手防水コネクタの電気接触部(図示略)が進入する複数の挿入開口部47が、それぞれの端子収容室29に通じて形成される。挿入開口部47から進入した電気接触部は、端子収容室29に装着された端子35に、電気的に接続される。
パッキン17は、筒状となった本体部23の軸線に直交する断面形状を内径側に有して環状に形成される。パッキン17は、ゴム等の弾性材料からなる。ハウジング13の前方から装着されたパッキン17は、本体部23の外周面に弾接して外嵌され、後部が奥壁部43に密接して装着される。
パッキン17は、パッキン本体部53が内穴55を有した筒状に形成される。内穴55は、ハウジング13における本体部23の外形状とほぼ相似形で若干小さい内形状で形成されている。これにより、パッキン17は、内穴55が本体部23の外周面に水密に密接する。パッキン本体部53の後部には、パッキン本体部53の外周面よりも外側に張り出した環状のフランジ部57が形成されている。一対の係止突起19は、このフランジ部57の左右の後面59から奥壁部43に向かって突出している。フランジ部57の上辺部及び下辺部には、内穴55に向かって凹状に切り欠かれた切欠部61が形成されている。
係止突起19は、奥壁部43に対向するパッキン17の後面59(即ち、フランジ部57の後面59)から連結部63を介して奥壁部43に向かって突出する。パッキン本体部53の外周には、環状のリップ部65が、パッキン本体部53の軸線に沿う方向(Y方向)に、間隙を有して複数段(本実施形態では3段)で形成されている。リップ部65は、環状に延在する方向の直交断面が山形に形成される。このリップ部65同士の間は、谷部67となる。
係止突起19は、外周面71に、複数の凹凸部21が形成される。本実施形態において、複数の凹凸部21は、複数のリブ73と、隣接するリブ同士の間に形成された複数の溝75と、を有する。係止突起19は、Y方向で見た背面視が、四角形となる略四角錐形状となる。四角形の中央部には、Y軸に沿う角柱部77がY方向と反対方向に突出する。角柱部77は、左右方向が薄厚となった板状となる。角柱部77の左右には、X軸と平行な側部リブ79が3つずつ設けられる。角柱部77の上下には、Z軸に平行な上部リブ81と、下部リブ83とが1つずつ設けられる。四角形のそれぞれの四隅には、1つの傾斜リブ85が合計で4つ設けられる。それぞれの傾斜リブ85には、補強用の短尺リブ87が合計で4つ接続されている。
係止突起19は、貫通孔15に向かって先細となる傾斜部89と、この傾斜部89と連結部63との間に形成されて嵌合空間49と反対側の奥壁背面91(図10参照)に係止される係止部93とを有する。本実施形態において、係止突起19は、リブ73及び溝75が傾斜部89のみに設けられている。
そして、それぞれのリブ73は、貫通孔15を貫通する方向(Y軸に沿う方向)と平行な表裏面を有する板片状に形成されている。
上述のように、係止突起19は、フランジ部57の後面59から連結部63を介して奥壁部43に向かって突出する。すなわち、パッキン17は、このフランジ部57の後面59が、奥壁部43に対向する。奥壁部43には、係止突起19に対応する左右に、一対の貫通孔15が形成されている。嵌合空間49に開口する貫通孔15は、奥壁部43を壁厚方向に貫通して形成され断面略矩形の貫通孔である。係止突起19は、この貫通孔15よりも大きな外周形状を有する。係止突起19は、弾性変形することにより、貫通孔15を貫通することができ、パッキン17をハウジング13に保持する。
図10は、貫通孔15への係止突起19の挿入過程を表した動作説明図である。
防水コネクタ11では、パッキン17における係止突起19の貫通孔15への挿入(押し込み)による挿通が開始されると、まず、係止突起19における傾斜部89の複数のリブ73が、貫通孔15の開口縁に当接する。
本実施形態に係る防水コネクタ11では、ゴム等の弾性材料からなる環状のパッキン17が、ハウジング13における本体部23の外周面に外嵌される。パッキン17は、奥壁部43に対向する後面59から連結部63を介して奥壁部43に向かって突出する係止突起19を有する。係止突起19は、パッキン17の後面59が奥壁部43に対向した状態で、奥壁部43の貫通孔15を貫通してパッキン17を奥壁部43、すなわちハウジング13に保持する。
[1] 本体部(23)の外周面が環状の嵌合空間(49)を介してフード部(25)に囲まれ、前記フード部(25)と前記本体部(23)とが奥壁部(43)により一体的に接続されたハウジング(13)と、
前記奥壁部(43)を貫通して形成された貫通孔(15)と、
前記本体部(23)の外周面に外嵌された環状のパッキン(17)と、
前記奥壁部(43)に対向する前記パッキン(17)の後面(59)から連結部(63)を介して前記奥壁部(43)に向かって突出すると共に、前記貫通孔(15)よりも大きな外周形状を有して前記貫通孔(15)を貫通することによって前記パッキン(17)を前記ハウジング(13)に保持する係止突起(19)と、
前記係止突起(19)の外周面(71)に形成された複数の凹凸部(21)と、
を備えることを特徴とする防水コネクタ(11)。
[2] 前記複数の凹凸部(21)は、
複数のリブ(73)と、隣接する前記リブ(73)同士の間に形成された複数の溝(75)と、
を有することを特徴とする上記[1]に記載の防水コネクタ(11)。
[3] 前記係止突起(19)は、
前記貫通孔(15)に向かって先細となる傾斜部(89)と、
前記傾斜部(89)と前記連結部(63)との間に形成されて前記嵌合空間(49)と反対側の奥壁背面(91)に係止される係止部(93)とを有し、
前記リブ(73)及び前記溝(75)が、前記傾斜部(89)のみに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の防水コネクタ(11)。
[4] 前記リブ(73)は、前記貫通孔(15)を貫通する方向と平行な表裏面を有する板片状に形成されることを特徴とする上記[3]に記載の防水コネクタ(11)。
13…ハウジング
15…貫通孔
17…パッキン
19…係止突起
21…凹凸部
23…本体部
25…フード部
43…奥壁部
49…嵌合空間
59…後面
63…連結部
71…外周面
73…リブ
75…溝
89…傾斜部
91…奥壁背面
93…係止部
Claims (3)
- 本体部の外周面が環状の嵌合空間を介してフード部に囲まれ、前記フード部と前記本体部とが奥壁部により一体的に接続されたハウジングと、
前記奥壁部を貫通して形成された貫通孔と、
前記本体部の外周面に外嵌された環状のパッキンと、
前記奥壁部に対向する前記パッキンの後面から連結部を介して前記奥壁部に向かって突出すると共に、前記貫通孔よりも大きな外周形状を有して前記貫通孔を貫通することによって前記パッキンを前記ハウジングに保持する係止突起と、
前記係止突起の外周面に形成され、前記貫通孔を貫通する方向と平行な複数のリブと、隣接する前記リブ同士の間に形成された複数の溝とを有する複数の凹凸部と、
を備えることを特徴とする防水コネクタ。 - 前記係止突起は、前記貫通孔に向かって先細となる傾斜部と、前記傾斜部と前記連結部との間に形成されて前記嵌合空間と反対側の奥壁背面に係止される係止部とを有し、
前記リブ及び前記溝が、前記傾斜部のみに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。 - 前記リブは、前記貫通孔を貫通する方向と平行な表裏面を有する板片状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の防水コネクタ。
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