JP3596426B2 - 防水コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15および図16には、特開平5−326066号に開示された防水コネクタ100を示した。この防水コネクタ100には、端子金具101を収容可能なキャビティ102を備えたハウジング103が設けられており、そのハウジング103の後部には、弾性材から形成されている防水部材104が組み付けられる。防水部材104は、略直方体状に形成されており、その外周縁105がハウジング103の後部に嵌まり込むようになっている。
また、防水部材104には、キャビティ102の位置に合わせて、電線Wを挿通可能な電線挿通孔106が開口されている。この電線挿通孔106の内径には、電線Wの外径よりも小さく形成された部分が備えられており、その部分が電線Wの外周に弾性的に接触することで、水密構造とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、作業者は電線Wの一端が接続された端子金具101を順に電線挿通孔106に押し入れることで、ハウジング103への端子金具101の装着作業を行う。その端子金具101の装着作業の始めのうちには、電線挿通孔106は所定の大きさの内径を備えており、支障なく端子金具101の挿入作業を行える。
しかしながら、装着作業の進行に伴って、電線Wの外周が電線挿通孔106の内壁を外方に押圧することに加え、防水部材104の外周縁105はハウジング103の側壁103Aに密着して外方への弾性変形が規制されているため、残りの電線挿通孔106が圧迫されて歪み変形してしまう。このため、残りの端子金具101の挿入操作が、行い難くなってしまうという欠点があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子金具の装着作業に支障を来すことのない防水コネクタを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために請求項1の発明に係る防水コネクタは、それぞれが電線の一端に接続された複数の端子金具を収容可能な複数のキャビティを備えたハウジングと、このハウジングの後部に組み付けられる防水部材とからなる防水コネクタであって、前記防水部材は、前記ハウジングの嵌合相手となる相手側ハウジングとの嵌合部分をシールするためのハウジングシール部と、前記各電線に対するシールを行うワイヤシール部とを備え、前記ワイヤシール部には後方から前記各電線を挿通可能でかつ前記電線の周囲を水密状とする複数の電線挿通孔が貫通して形成されるとともに、このワイヤシール部の外周面と前記ハウジングシール部との間には周方向に沿って隙間が保有されており、前記隙間が、前記ワイヤシール部における略中央から前端に至る領域のみに設けられることで、前記ワイヤシール部の前端部が拡径状に弾性変形可能とされていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものであって、前記ワイヤシール部と前記ハウジングシール部とは別体にて形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の記載のものであって、前記ワイヤシール部と前記ハウジングシール部は互いに材料特性の異なる部材からなり、前記ワイヤシール部の硬度は前記ハウジングシール部の硬度よりも低く設定していることを特徴する。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のものであって、前記ハウジングの後側からは、前記ハウジングに係合可能かつ前記ワイヤシール部を収容可能な凹部を設けたカバーが備えられており、前記電線挿通孔には、前記ワイヤシール部の後側において孔径の大きな大径部とこの大径部よりも前側に位置して前記大径部の孔径よりも小さくかつ前記電線の外径よりも小さな小径部とが設けられているとともに、前記隙間は前記ワイヤシール部において前記小径部が設けられている部位の周囲に配置されている一方、前記ワイヤシール部において前記大径部が設けられている部位の周囲は前記凹部の内側に位置決めされた状態で収容されることを特徴とする。
【0005】
【発明の作用、および発明の効果】
電線を接続した端子金具を電線挿通孔に挿入する際には、電線挿通孔を強制的に押し広げるため、電線挿通孔周りの肉が外方へ押しやられる。その影響は周囲の電線挿通孔へと拡大して伝播してゆく。したがって、ワイヤシール部周りに肉の逃げ場が確保されていない場合には、徐々に押しやられた肉によって電線未挿入の電線挿通孔を窄ませてしまうことになるが、請求項1の発明によれば、ワイヤシール部の周りには周方向に沿って隙間が保有されているため、ワイヤシール部全体の変形をこの隙間へ逃がすことかでき、電線未挿入の電線挿通孔を窄ませてしまう変形を回避できる。
【0006】
請求項2の発明は、ワイヤシール部とハウジングシール部とは別体で形成されるため、両者を、それぞれの性質に見合った異なる材質にて形成することで、使用性の良好な防水部材とすることができる。
請求項3の発明は、前記ワイヤシール部の硬度を前記ハウジングシール部の硬度よりも低く設定している。したがって、ワイヤシール部では電線挿通作業を考慮して軟質の材質が好ましく、一方、ハウジングシール部はハウジング間のシールのみ考慮すればよいことから比較的硬質の材質が望まれる、という事情に好適である。
請求項4の発明によれば、電線が電線挿通孔に挿入されると、ワイヤシール部において小径部が設けられているところが最も外方に弾性変形しやすい。このため、小径部が設けられているところの周囲に隙間を設けて、ハウジングシール部とワイヤシール部との当接が回避されている。また、大径部が設けられている部位の周囲は、凹部の内側に位置決めされた状態で収容されているので、ワイヤシール部の位置ずれが規制される。
【0007】
【発明の実施の形態】
<第一実施形態>
次に本発明の第1実施形態について、図1〜図10を参照しつつ詳細に説明する。図1には、本実施形態の防水コネクタ1の分解斜視図を示した。なお、以下の説明において、防水コネクタ1と相手側ハウジング6とが互いに嵌合する面側を前側とし、図1に示す位置関係で上下を表現する。
【0008】
この防水コネクタ1には、雌側の端子金具2(図9および図10を合わせて参照)を収容可能なキャビティ3を備えたハウジング4と、このハウジング4の下面側から組み付けられるリテーナ5と、ハウジング4の後面から組み付けられる組付体8とが設けられている。
ハウジング4は、合成樹脂により略直方体状に形成されており、その内部には端子金具2に加えて、二種類の短絡端子9,10が装着可能とされている。
【0009】
ここでまず、図9を参照しつつ端子金具2の構成について説明する。端子金具2は、導電性板材を折り曲げて形成されており、その後部には電線Wを接続可能なバレル部2Aが設けられている。また、端子金具2の前部には、後述する雄タブ11を連結可能な角筒状の連結部2Bが設けられている。
この端子金具2は、ハウジング4のキャビティ3の内部に装着可能とされている。キャビティ3は前後に開口されており、その前方は相手側の雄タブ11が侵入する連結孔3Aとして小さく開口されている一方、後方は端子金具2を挿入可能な端子装着孔3Bとして大きく開口されている。端子金具2は、ハウジング4の下面側に開口されているリテーナ装着口4Aから組み付けられるリテーナ5によって、キャビティ3の内部に抜止保持される。
【0010】
なお、リテーナ5とハウジング4とは、より浅い位置で係合する仮係止位置と、より深い位置で係合する本係止位置との二つの係止位置が設定されている。二つの係止位置のうち、仮係止位置では、端子金具2のキャビティ3への挿脱が可能とされている一方、本係止位置では、端子金具2がキャビティ3内に抜け止めされるようになっている。
また、ハウジング4の上面中央には、上下方向に弾性変形可能なロックアーム14が設けられている。ロックアーム14の前端部分はハウジング4の上面側に連結されており、ロックアーム14全体として片持ち状とされている。また、ロックアーム14の中央には、上方に向かって係合突部14Aが突設されており、この係合突部14Aが相手側ハウジング6の係合受部6A(図10にのみ示す)に係合することで、両ハウジング4,6が抜止保持される。
【0011】
また、ロックアーム14の下方空間側には、短絡端子組付凹部22が設けられており、ここには大型の短絡端子9が組み付け可能とされている。また、ハウジング4には、中央部および下端部に左右一対の計四個の短絡端子用キャビティ23が設けられており、ここには小型の短絡端子10が収容可能とされている。
両短絡端子9,10は、それぞれ導電性板材をプレスした後に、折り曲げて形成されている。このうち、大型の短絡端子9には、上下方向に弾性変形可能な一対の弾性接触片9Aが設けられており、相手側ハウジング6の内部に設けられている一対の短絡片12(図10を合わせて参照)に接触可能とされている。
【0012】
また、小型の短絡端子10(なお図1には、図示の都合上、一対の短絡端子10のみを示しているが、使用形態によって最大四個まで収容することができる。)には、上下方向に弾性変形可能な弾性接触片10Aが左右一対に設けられている。各弾性接触片10Aは、それぞれが短絡端子用キャビティ23の上側に装着された端子金具2の連結部2Bに対して弾性的に接触可能とされている。防水コネクタ1と相手側ハウジング6とが嵌合する前には、弾性接触片10Aが端子金具2の連結部2Bに接触している(図9を参照)一方、両ハウジング4,6が嵌合したときには、相手側ハウジング6に設けられている隔離片13によって、弾性接触片10Aと連結部2Bとが離間されるようになっている(図10を合わせて参照)。
また、ハウジング4の後面上部においてロックアーム14の左右には、一対の係合縁15が設けられている。この係合縁15には、後述する組付体8の係合アーム17が弾性的に係合可能とされている。また、ハウジング4の後面下部には、左右一対の係合凹部16が凹設されている。この係合凹部16には、組付体8の係合アーム18が弾性的に係合可能とされている。
【0013】
組付体8は、図2〜図5に示すように、ハウジング4の後部に覆い付き可能に形成されており、弾性を備えていない合成樹脂により成形されるカバー8Aと、弾性を備えた材料から成形される防水部材7とから構成されている。また、防水部材7はさらに、相手側ハウジング6とハウジング4との嵌合部分をシールするハウジングシール部7Aと、端子金具2に接続された電線Wに対するシールを行うワイヤシール部7Bとに分かれて構成されている。これらカバー8Aと防水部材7とは、二色成形によって一体に形成されている。
また、本実施形態では、両シール部7A,7Bはそれぞれ別の材質から構成されている。すなわち、ワイヤシール部7Bは電線Wを挿通させる作業を考慮して、より軟質の材質により形成されている。一方、ハウジングシール部7Aは、両ハウジング4,6間のシールを考慮して、比較的硬質の材質により形成されている。
なお、図1に示すように、組付体8を外方から見ると、後端面の一部および前半部にはカバー8Aが露出されている一方、中間から後部にかけてはハウジングシール部7Aが露出されている。
【0014】
カバー8Aは前面に開放されており、この内側にハウジングシール部7Aの一部が備えられて、組付開口24が設けられている。組付開口24の内部には、ハウジング4のロックアーム14を含めて収容可能とされており、防水部材7の後面上部に膨出されている操作部19をハウジング4の外側から押圧操作することによって、ロックアーム14の押し込み操作を可能としている。また組付開口24の内縁には、全周に沿って複数のハウジング防水部20が断面波形状に設けられている。このハウジング防水部20は、相手側ハウジング6の外面に押し付けられることで僅かに弾性変形して、両ハウジング4,6間を水密状態とする。
【0015】
ワイヤシール部7Bには、電線Wを挿通可能な電線挿通孔29が複数に渡って開口されている。各電線挿通孔29は、ワイヤシール部7Bの前後を貫通して形成されているとともに、ハウジング4のキャビティ3の位置に合わせて設けられている。また電線挿通孔29の内部壁面は、図3に示すように、ワイヤシール部7Bの後部開口から前方に向かってほぼ同径に形成されている大径部29Bと、この大径部29Bよりも前方において、傾斜状に小径となる小径部29Aとが設けられている。このうち、大径部29Bの径は、電線Wの外径と同等かそれよりも僅かに大きく形成されている。一方、小径部29Aは電線挿通孔29の全周に渡って設けられており、その径は、電線Wの外径よりも小さく形成されている。この小径部29Aが、電線Wの外周に押し付けられることによって、電線挿通孔29回りが水密構造とされる。
【0016】
このワイヤシール部7Bは、カバー8Aの内面側(ハウジング4に組み付けられる面側)に設けられた凹部8Bに収容されている。凹部8Bは、ワイヤシール部7Bの中央後ろよりの位置から後端部において電線挿通孔29の大径部29Bの周囲にのみ設けられており、ワイヤシール部7Bの中央から前端側において小径部29Aが設けられている部分の周囲には設けられていない。また、凹部8Bの内径は、ワイヤシール部7Bの外径と同等とされている。このため、ワイヤシール部7Bの後側は、位置決めされた状態で(つまり、上下左右方向への弾性変形を規制された状態で)固定されている一方、ワイヤシール部7Bの中央から前側にかけては弾性変形可能とされている。
また、組付体8における後端面のカバー8Aには、ワイヤシール部7Bの電線挿通孔29の位置に整合した電線通過孔30が設けられており、両孔29,30を貫通して電線Wが挿入可能とされている。また、カバー8Aの内面側において、操作部19の左右両側には、図5に示すように、一対の係合アーム17が前方に向かって突設されている。係合アーム17は、上下方向に弾性変形可能にされており、ハウジング4の係合縁15に係合可能とされている。また、係合アーム17の先端には、下方に向かって係合爪17Aが突設されている。
【0017】
また、カバー8Aの内側において、下端部には、左右一対の係合アーム18が前方に向かって突設されている。係合アーム18の前端には、上方に向かって係合爪18Aが突設されており、ここがハウジング4の係合凹部16に係合可能とされている。なお、係合アーム18は、上下方向に弾性変形可能とされている。また、カバー8Aの内側において、左右両側縁部および下端部には、樹脂通過孔26が設けられている。この樹脂通過孔26はカバー8Aの前後に貫通されており、カバー8Aの表面にハウジングシール部7Aを形成するときに、溶融樹脂がカバー8Aの前後に回りやすくなっている。また、組付体8が形成された後には、樹脂通過孔26にハウジングシール部7Aの肉の一部が形成されることで、カバー8Aとハウジングシール部7Aとの分離が防止できる。
【0018】
また、図3〜図5に示すように、ワイヤシール部7Bの外周面25と、ハウジングシール部7Aとの間には、周方向に沿って適度な隙間21が設けられている。この隙間21の位置は、ワイヤシール部7Bの電線挿通孔29において、小径部29Aが設けられている部位の周囲に対応している。これは、電線Wが電線挿通孔29を通過するときに、小径部29Aを押圧して外方に弾性変形することに対応させたものであり、これにより電線Wの挿通作業が進むに連れて、ワイヤシール部7Bの肉が電線Wによって押しやられたときに、電線W未挿入の電線挿通孔29を窄ませてしまう事態が回避されやすくなっている。
次に、図10を参照しつつ、相手側ハウジング6の構成について説明する。相手側ハウジング6は、合成樹脂により略フード状に一体に形成されており、その内部には、導電性部材からなる複数本の雄タブ11と一対の短絡片12とが収容されている。また、相手側ハウジング6の内部には、端子金具2と弾性接触片10Aとの接触を隔離させる隔離片13が設けられている。また、上面内側には、下方に向かって係合受部6Aが突設されており、ここがロックアーム14と係合することで、両ハウジング4,6が抜止保持されるようになっている。
【0019】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について、図6〜図10を参照しつつ説明する。
まず、ハウジング4の短絡端子組付凹部22に大型の短絡端子9を組み付け、短絡端子用キャビティ23に必要な個数の短絡端子10を装着しておくと共に、ハウジング4とリテーナ5とを仮係止状態に組み付けておく。
【0020】
次に、組付体8の組付開口24から、ハウジング4の後面側を押し入れる。このとき、上側の左右一対の係合アーム17は係合縁15に係合する一方、下側の左右一対の係合アーム18は係合凹部16に係合し(図7を参照)、ハウジング4と組付体8とが一体化される。このときロックアーム14は、操作部19の内側に位置しており、組付体8の外側から操作部19を押圧することで、ロックアーム14を撓み変形させることができる。
【0021】
こうして防水コネクタ1の組み付けを完了した後には、電線Wの一端部が接続された端子金具2を、防水コネクタ1の後面側から両孔29,30を貫通させて、所定のキャビティ3に挿入する。この電線Wの挿入作業では、ワイヤシール部7Bを軟性の材質で形成しているために、円滑に挿入作業が行えるようになっている。
また、電線Wの挿入操作が進行するにつれて、電線Wの外周が電線挿通孔29を強制的に押し広げるため、電線挿通孔29周りの肉が外方へ押しやられる。その影響は周囲の電線挿通孔29へと拡大して伝播してゆく。しかし、本実施形態では、このようにして外方へ押しやられた肉は、ワイヤシール部7Bの周囲に設けられている隙間21が吸収している。このため、電線Wの挿入作業が進行しても、未挿入の電線挿通孔29の径が必要以上に窄まることが回避され、最後まで円滑に電線Wの挿入作業を行うことができる。
【0022】
こうして、全ての端子金具2をキャビティ3に装着したら、リテーナ5を本係止位置まで押し込んで、端子金具2を抜止状態とする(図9を参照)。
最後に、防水コネクタ1のハウジング4と、相手側ハウジング6とを嵌合させる。両ハウジング4,6が所定の位置まで嵌め込まれると、ロックアーム14の係合突部14Aが係合受部6Aに対して弾性的に係合することで両ハウジング4,6が抜止状態となる。このとき、両ハウジング4,6の間には、防水部材7のハウジング防水部20が所定の接圧で挟みつけられて僅かに弾性変形することで、両ハウジング4,6を水密状としている。また、ハウジング4,6の内部では、端子金具2と雄タブ11とが接続されているとともに、一対の短絡片12が短絡端子9の弾性接触片9Aに接触している(図10を参照)。
【0023】
このように本実施形態によれば、電線Wを接続した端子金具2を電線挿通孔29に挿入する操作が進むにつれて、電線挿通孔29周りの肉が外方へ押しやられ、その影響は周囲の電線挿通孔29へと拡大して伝播してゆく。したがって、従来のように、電線挿通孔106の周りに肉の逃げ場が確保されていない場合には、徐々に押しやられた肉によって電線W未挿入の電線挿通孔106を窄ませてしまうことになり、電線Wの挿入操作が行いにくくなるが、本実施形態では、ワイヤシール部7Bの周りには周方向に沿って隙間21が保有されているため、ワイヤシール部7B全体の変形をこの隙間へ逃がすことかでき、電線W未挿入の電線挿通孔29を窄ませてしまう変形を回避できる。
また、電線Wが電線挿通孔29に挿入されると、ワイヤシール部7Bにおいて小径部29Aが設けられているところが、最も外方に弾性変形しやすい。このため、小径部29Aが設けられているところの周囲に隙間21を設けて、ハウジングシール部7Aとワイヤシール部7Bとの当接が回避されている。また、大径部29Bが設けられている部位の周囲は、凹部8Bの内側に位置決めされた状態で収容されているので、ワイヤシール部7Bの位置ずれが規制される。
【0024】
また、ワイヤシール部7Bとハウジングシール部7Aとは別体で形成されており、両者を異なる材質で形成している。つまり、ワイヤシール部7Bは電線Wの挿通作業を考慮して軟質の材質で形成し、ハウジングシール部7Aはハウジング4,6間のシールのみ考慮して、比較的硬質の材質で形成している。このため、ワイヤシール部7Bとハウジングシール部7Aとをそれぞれの性質に見合った材質で形成しているので、使用性の良好な防水部材7とすることができる。
【0025】
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図11〜図14を参照して説明する。
本第二実施形態の防水コネクタ40は、防水部材41を構成するワイヤシール部41Aとハウジングシール部41Bを互いに材料特性の異なる部材としたものである。尚、上記第一実施形態と同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本第二実施形態の防水コネクタ40においては、防水部材41がカバー42に対してインサート成形または嵌込みによって一体化されており、また、防水部材41を構成するワイヤシール部41Aとハウジングシール部41Bとは互いに別体の部品とされている。ワイヤシール部41Aは、厚肉の板状をなし、カバー42の窓孔43を塞ぐように配置されているとともに、電線挿通孔44を各キャビティ3と対応させている。一方、ハウジングシール部41Bは、カバー42の周壁部45の内周面に密着する形態で全周に亘って環状に配置されている。尚、ロックアーム14と対応する防水部46は、その上縁においてハウジングシール部41Bと連続している。
【0026】
かかるワイヤシール部41Aとハウジングシール部41Bとは、それぞれの目的に応じた特性を有する材料からなっている。即ち、ワイヤシール部41Aは、NBR(ニトリルブタジエンゴム)からなるが、電線挿通孔44に対する電線(図11〜図14には示さない)の挿通作業の容易性を考慮し、可塑剤を増やすとともに補強剤(シリカ、カーボンなど)を減らすことで硬度を下げ、電線の挿通作業性の向上を図っている。尚、硬度を極端に下げると、ゴムの柔軟性が大きくなり過ぎて挿通性が悪くなるだけでなく、シール性も低下することから、硬度は30〜40Hs(ショア硬度)が最適である。一方、ハウジングシール部41Bは、ワイヤシール部41Aと同様にNBRからなるが、シール性を向上させるために、補強剤を増やし、ワイヤシール部41Aよりも硬度を高くしている。尚、最適な硬度は、35〜50Hsである。
一般に、ワイヤシール部41Aでは電線挿通作業を考慮して軟質の材質が好ましく、一方、ハウジングシール部41Bはハウジング間のシールのみ考慮すればよいことから比較的硬質の材質が望まれる、という事情があるが、本第二実施形態においては、ワイヤシール部41Aの硬度をハウジングシール部41Bの硬度よりも低く設定しているので、上記事情に好適であり、電線の作業性の向上とハウジング間のシール性の確保とを両立させることが可能となっている。
【0027】
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
(1)本実施形態によれば、ワイヤシール部7Bとハウジングシール部7Aとを別々の材質で形成したが、本発明によれば、両部を同じ材質で形成してもよい。また、本発明によれば、ワイヤシール部とハウジングシール部とは別体である必要はなく、両部間に隙間を設けかつ、薄肉でつながるような一体ものであってもよい。
(2)本実施形態によれば、防水コネクタ1は雌側の端子金具2を収容するものであるが、本発明によれば、防水コネクタには雄側の端子金具を収容してもよい。
(3)本実施形態によれば、カバー8Aと防水部材7とを二色成形によって一体に形成しているが、本発明によれば、カバーと防水部材とをそれぞれ別体として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態における防水コネクタの分解斜視図
【図2】組付体の背面図
【図3】図2におけるA−A線断面図
【図4】図2におけるB−B線断面図
【図5】組付体の正面図
【図6】防水コネクタの斜視図
【図7】防水コネクタの内部において、ハウジングと組付体との係合部分の様子を示す側断面図
【図8】防水コネクタの一部破断平面図
【図9】防水コネクタの側断面図
【図10】防水コネクタと相手側ハウジングとが嵌合したときの側断面図
【図11】第二実施形態における防水コネクタの分解斜視図
【図12】組付け状態の断面図
【図13】カバーに防水部材を組み付けた状態の断面図
【図14】カバーに防水部材を組み付けた状態の正面図
【図15】従来例における防水コネクタの分解斜視図
【図16】従来例における防水コネクタの側断面図
【符号の説明】
1,40…防水コネクタ
2…端子金具
3…キャビティ
4…ハウジング
6…相手側ハウジング
7,41…防水部材
7A,41B…ハウジングシール部
7B,41A…ワイヤシール部
8A,42…カバー
8B…凹部
21…隙間
29,44…電線挿通孔
W…電線
Claims (4)
- それぞれが電線の一端に接続された複数の端子金具を収容可能な複数のキャビティを備えたハウジングと、このハウジングの後部に組み付けられる防水部材とからなる防水コネクタであって、
前記防水部材は、前記ハウジングの嵌合相手となる相手側ハウジングとの嵌合部分をシールするためのハウジングシール部と、前記各電線に対するシールを行うワイヤシール部とを備え、
前記ワイヤシール部には後方から前記各電線を挿通可能でかつ前記電線の周囲を水密状とする複数の電線挿通孔が貫通して形成されるとともに、このワイヤシール部の外周面と前記ハウジングシール部との間には周方向に沿って隙間が保有されており、
前記隙間が、前記ワイヤシール部における略中央から前端に至る領域のみに設けられることで、前記ワイヤシール部の前端部が拡径状に弾性変形可能とされていることを特徴とする防水コネクタ。 - 前記ワイヤシール部と前記ハウジングシール部とは別体にて形成されていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
- 前記ワイヤシール部と前記ハウジングシール部は互いに材料特性の異なる部材からなり、前記ワイヤシール部の硬度は前記ハウジングシール部の硬度よりも低く設定していることを特徴とする請求項2記載の防水コネクタ。
- 前記ハウジングの後側からは、前記ハウジングに係合可能かつ前記ワイヤシール部を収容可能な凹部を設けたカバーが備えられており、前記電線挿通孔には、前記ワイヤシール部の後側において孔径の大きな大径部とこの大径部よりも前側に位置して前記大径部の孔径よりも小さくかつ前記電線の外径よりも小さな小径部とが設けられているとともに、前記隙間は前記ワイヤシール部において前記小径部が設けられている部位の周囲に配置されている一方、前記ワイヤシール部において前記大径部が設けられている部位の周囲は前記凹部の内側に位置決めされた状態で収容されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の防水コネクタ。
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