JP7346512B2 - 潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物 - Google Patents
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Description
一方、コンクリート舗装やスラブ、セグメントなどの構造物は構造設計上、水平ではない斜面に水硬性組成物を打ち込む必要があるが、振動機をかけた際に流れやすい水硬性組成物は斜面でダレを生じさせるため、仕上げ時間を増加させるという課題の原因となる。これらのことから、斜面ではダレず、振動をかけた際には流れやすい水硬性組成物が求められている。
特許文献2には、アクリル酸メチルを主成分とする単量体成分を重合して得られる重合体からなるセメント添加剤とセメント減水剤とを含有し、増粘剤としての働きを有し、さらに材料の分離低減性を備え、加えて施工性に優れ、かつこれらの働きを保持した上で添加量を低減できるセメント混和剤が開示されている。
特許文献3には、(A)増粘剤と、(B)平均付加モル数が30~300のポリオキシアルキレン鎖を有する式(b1)で表される単量体(1b)を構成単量体として含む共重合体と、水硬性粉体と、水とを含有する水硬性組成物であって、水硬性粉体の単位量が400~800kg/m3であり、(B)の含有量が、水硬性粉体100質量部に対して、0.75~2.2質量部である、振動をかけずに成型しても、表面美観と強度に優れた硬化体が得られる、水硬性組成物が開示されている。
セメントからの年間CO2発生量(エネルギー起源)は、わが国全体の年間CO2発生量(13億トン)の約3%に相当する膨大な量である。
ポルトランドセメントに高炉スラグやフライアッシュなどの潜在性水硬性粉体を混合したセメントを用いることにより、ポルトランドセメントの製造に要するCO2原単位を削減することができる。高炉スラグ微粉末やフライアッシュ微粉末でポルトランドセメントに置き換えた分だけセメントのCO2削減に貢献することになる。これにより、ポルトランドセメントを製造するためのCO2原単位が削減可能となり、さらにコンクリート組成物やその硬化体である建築物、土木構造物のCO2原単位を小さくすることが可能となる。
一方、潜在性水硬性組成物を水硬性粉体の代替粉体として使用する場合、特に材齢初期の強度発現性が低下する傾向にある。強度発現性を改善するためには、潜在性水硬性粉体および水硬性粉体の比表面積を高め、それらの反応性を高めることが効果的である。しかし、比表面積を高めると粒子間の凝集力および摩擦力が増加するため、水硬性組成物の粘度が増加するという課題が生じる。粘度が増加すると振動機をかけた際の流れ性が悪化するため、振動機をかけた際の流れ性を改善するために水硬性組成物の流動性を高める必要がある。流動性を高めた水硬性組成物はよりダレやすくなることから、潜在性水硬性組成物を用いた水硬性組成物ではダレ抑制と振動機をかけた際の流れ性の両立が困難である。振動機をかけた際の流れ性が優れない水硬性組成物は、硬化後の表面美観が劣ると言える。
ここで、水硬性組成物のダレ性および流動性は、例えばJIS A1101「コンクリートのスランプ試験方法」またはJIS A1150「コンクリートのスランプフロー試験方法」で評価することができる。スランプ値またはスランプフロー値が大きい水硬性組成物は、よりダレやすく、より流動性に優れる、といえる。
他方、振動機をかけた際の流れ性は、例えばNEXCO試験法733で規定される加振スランプフロー試験で評価することができる。振動機で加振する前と加振した後のスランプフロー値の差が大きいほど、振動機をかけた際の流れ性に優れると言える。
<(A)成分>
アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる単量体(1a)と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる単量体(2a)と、並びにビニル基を2個以上有する架橋性単量体(3a)とを構成単量体として含む共重合体であって、該共重合体の構成単量体中、単量体(1a)の割合が5モル%以上50モル%以下、単量体(2a)の割合が30モル%以上90モル%以下、単量体(3a)の割合が0.1モル%以上20モル%以下である、共重合体
(A)成分は水硬性粉体および潜在性水硬性粉体の表面に粒子として吸着し、各粉体同士の接着点として作用する。この接着点は強い応力でないと破壊されないため、静置時には水硬性組成物の変形を抑制しつつ、振動をかけた際には水硬性組成物の流動を阻害しない働きを示す。そのため、(A)成分を含む水硬性組成物は、(A)成分を含まない水硬性組成物と比較して、同一スランプ値又は同一フロー値の条件において振動をかけた際の流れ性に優れる特性を示す。振動をかけた際の流れ性が良い水硬性組成物ほど起泡の抜けが良くなるため、表面美観に優れる硬化体が得られる、と考えられる。
また(A)成分に含まれる架橋構造の単量体(3a)は(A)成分自身の弾性を向上させる効果につながると考えられ、弾性的特徴を持つ(A)成分粒子が水硬性粉体および潜在性水硬性粉体の表面に吸着することで、振動時の潜在性水硬性粉体同士の粒子間摩擦力を低減していると推察している。
本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物は、下記(A)成分を含有する。
<(A)成分>
アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる単量体(1a)と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる単量体(2a)と、並びにビニル基を2個以上有する架橋性単量体(3a)とを構成単量体として含む共重合体であって、該共重合体の構成単量体中、単量体(1a)の割合が5モル%以上50モル%以下、単量体(2a)の割合が30モル%以上90モル%以下、単量体(3a)の割合が0.1モル%以上20モル%以下である、共重合体
単量体(2a)は、好ましくはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸―2エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸―2エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシルから選ばれる1種以上の単量体であり、より好ましくはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸―2エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルから選ばれる1種以上の単量体であり、さらに好ましくはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルから選ばれる1種類以上の単量体である。
単量体(3a)は、好ましくは下記一般式(31a)で示される化合物、及び下記一般式(32a)で示される化合物から選ばれる1種以上の架橋性単量体である。
一般式(31a)中、AOは、好ましくはエチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基であり、より好ましくはエチレンオキシ基である。
一般式(31a)中、nは、水硬性組成物の加振時の流動性、表面美観、及びポリマーの安定性の観点から、1以上、好ましくは2以上、更に好ましくは3以上、そして、100以下、好ましくは20以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは9以下である。
一般式(31a)中、q、rは、好ましくは0である。
一般式(32a)中、Yは、好ましくは炭素数1以上5以下のアルキレン基、又はフェニレン基であり、より好ましくはフェニレン基である。
(A)成分の共重合体の構成単量体中、単量体(2a)の割合は、ポリマーの安定性の観点から、30モル%以上、好ましくは40モル%以上、より好ましくは50モル%以上、そして、90モル%以下、好ましくは75モル%以下、より好ましくは60モル%以下である。
(A)成分の共重合体の構成単量体中、単量体(3a)の割合は、振動を与えた際の水硬性組成物の流れ性の観点から、0.1モル%以上、好ましくは1モル%以上、より好ましくは3モル%以上、そして、20モル%以下、好ましくは15モル%以下、より好ましくは10モル%以下である。
(A)成分の共重合体の構成単量体中、単量体(2a)の割合は、ポリマーの安定性の観点から、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、そして、90質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。
(A)成分の共重合体の構成単量体中、単量体(3a)の割合は、振動を与えた際の水硬性組成物の流れ性の観点から、0.5質量%以上、好ましくは2質量%以上、より好ましくは5質量%以上、そして、30質量%以下、好ましくは25質量%以下である。
(A)成分の共重合体は、全構成単量体中、単量体(1a)、単量体(2a)、及び単量体(3a)の合計の割合が、好ましくは70モル%以上、より好ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上、そして、好ましくは100モル%以下である。
(A)成分の固形分濃度30質量%の水溶液における20℃の粘度は、以下の方法により測定されたものである。500mlガラスビーカーに(A)成分を含有する水溶液(固形分30重量%)10g、イオン交換水280g、トリエタノールアミン(富士フィルム和光純薬(株)製、試薬特級)10gを添加し、ガラス棒で均一になるまで攪拌した後に、水槽で20℃になるまで静置する。その後水溶液の粘度をB型粘度計(東機産業株式会社製TVB-10、ローター番号:M2、回転速度:6rpm、測定時間:5分)で測定する。
の意味である。
一般式(1b)中、R2bは、メチル基が好ましい。
一般式(1b)中、R3bは、水素原子が好ましい。
一般式(1b)中、R4bは、水素原子又はメチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
一般式(1b)中、n1は、AOの平均付加モル数であり、水硬性組成物の粘性の観点から、10以上、好ましくは20以上、そして、300以下、好ましくは150以下、より好ましくは100以下、更に好ましくは60以下、より更に好ましくは50以下、より更に好ましくは30以下の数である。
一般式(1b)中、pは、1が好ましい。
一般式(2b)中、R6bは、メチル基が好ましい。
一般式(2b)中、R7bは、水素原子が好ましい。
(CH2)rCOOM2については、COOM1又は他の(CH2)rCOOM2と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1、M2は存在しない。
M1とM2は同一又は異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基である。
M1、M2のアルキル基、ヒドロアルキル基、及びアルケニル基は、それぞれ、炭素数1以上4以下が好ましい。
M1とM2は、同一又は異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、又はアルキルアンモニウム基が好ましく、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、又はアンモニウム基がより好ましく、水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属(1/2原子)が更に好ましく、水素原子、又はアルカリ金属がより更に好ましい。
一般式(2b)中の(CH2)rCOOM2のrは、1が好ましい。
(B1)成分の共重合体の構成単量体中、単量体(2b)の割合は、水硬性組成物の分散性の観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは4質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、そして、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは25質量%以下、更により好ましくは20質量%以下である。
また本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物は、水硬性粉体中の潜在性水硬性粉体の含有量が、強度発現性の観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは40質量%以上、そして、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である水硬性組成物に用いられる。
潜在性水硬性粉体は、炭酸カルシウム、高炉スラグ、フライアッシュ、火山灰、及びシリカヒュームから選ばれる1種以上が挙げられ、高炉スラグ、及びフライアッシュから選ばれる1種以上が好ましい。
本発明は、セメント及び潜在性水硬性粉体を含む水硬性粉体と、水と前記(A)成分とを含有する、潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物を提供する。
本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物は、水硬性組成物の流動性の観点から、更に前記(B)成分を含有することができる。
本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物には、本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。例えば、本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物における、(A)成分、(B)成分の具体例及び好ましい態様なども、本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物と同じである。
潜在性水硬性粉体は、本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物で記載したものであり、高炉スラグ、及びフライアッシュから選ばれる1種以上が好ましい。
また、細骨材はJIS A5005およびJIS A5308付属書Aに規定される微粒分の上限値に収まる範囲において、潜在性水硬性粉体を微粒分として含んでもよい。本発明の水硬性組成物において、細骨材に含まれる潜在性水硬性粉体も、潜在水硬性粉体の含有量に含むものとする。
本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物中の、水とセメントの質量百分率(水/セメント比)(W/Cと略記される。)は、強度発現性の観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは40質量%以上、そして、好ましくは200質量%以下、より好ましくは100質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である。
また、潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物がコンクリートの場合、細骨材の使用量は、型枠等への充填性を向上する観点から、好ましくは500kg/m3以上、より好ましくは600kg/m3以上、更に好ましくは700kg/m3以上であり、そして、好ましくは1,200kg/m3以下、より好ましくは1000kg/m3以下である。
潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物がモルタルの場合、細骨材の使用量は、好ましくは800kg/m3以上、より好ましくは900kg/m3以上、更に好ましくは1,000kg/m3以上であり、そして、好ましくは2,000kg/m3以下、より好ましくは1,800kg/m3以下、更に好ましくは1,700kg/m3以下である。
本発明は、水硬性粉体として、セメントと、潜在性水硬性粉体と、水と、前記(A)成分とを混合する、潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物の製造方法を提供する。
また本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物の製造方法は、水硬性組成物の流動性の観点から、更に前記(B)成分を混合することが好ましい。
本発明の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物中の、水とセメントの質量百分率(水/セメント比)(W/Cと略記される。)は、強度発現性の観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは40質量%以上、そして、好ましくは200質量%以下、より好ましくは100質量%以下、更に好ましくは80質量%以下となるように混合する。
・A-1:メタクリル酸/アクリル酸エチル/エチレングリコールジメタクリラート=39/60/1(モル%)=35/63/2(質量%)の共重合体、粘度(20℃)501mPa・s
・A-2:メタクリル酸/アクリル酸エチル/トリエチレングリコールジメタクリラート=40/50/10(モル%)=30/45/25(質量%)の共重合体、粘度(20℃)1026mPa・s
・A-3:メタクリル酸/アクリル酸エチル/PEG400ジメタクリラート=35/60/5(モル%)=25/52/23(質量%)の共重合体、粘度(20℃)899mPa・s
・A-4:メタクリル酸/アクリル酸エチル/ジエチレングリコールジアクリラート=35/60/5(モル%)=30/60/10(質量%)の共重合体、粘度(20℃)851mPa・s
・A-5:メタクリル酸/アクリル酸エチル/ジビニルベンゼン=40/55/5(モル%)=36/57/7(質量%)の共重合体、粘度(20℃)4557mPa・s
・A’-1:メタクリル酸/アクリル酸エチル=44/56(モル%)=35/65(質量%)の共重合体、粘度(20℃)160mPa・s
・B-1:MEPEG(23)エステル/メタクリル酸=84.9/15.1(質量%)の共重合体、ナトリウム塩、重量平均分子量37000
・PEG400ジメタクリラート:ポリエチレングリコール(9)ジメタクリラート(かっこ内の数字は、エチレンオキシドの平均付加モル数である。以下同様)
・MEPEG(23)エステル:メトキシポリエチレングリコール(23)モノメタクリレート
共重合体A―1を次のように製造した。
攪拌機付きガラス製反応容器(四つ口フラスコ)にイオン交換水258gを仕込み、撹拌しながら窒素置換をし、窒素雰囲気中で70℃まで昇温した。エマール20C(花王(株)製)12.5gと過硫酸アンモニウム水溶液〔過硫酸アンモニウム(富士フィルム和光純薬(株)製、試薬特級)0.65gをイオン交換水7.7gに溶解したもの〕をフラスコに投入した後、メタクリル酸(富士フィルム和光純薬(株)製、試薬特級)40gとアクリル酸エチル(富士フィルム和光純薬(株)製、試薬一級)71.6g、エチレングリコールジメタクリラート(富士フィルム和光純薬(株)製、試薬一級)2.4gを混合した溶液を3時間かけて滴下した。その後、80℃に昇温し1.5時間熟成し、共重合体A-1を含有する水溶液(固形分30重量%)を得た。
500mlガラスビーカーに共重合体A-1を含有する水溶液(固形分30質量%)10g、イオン交換水280g、トリエタノールアミン(富士フィルム和光純薬(株)製、試薬特級)10gを添加し、ガラス棒で均一になるまで攪拌した後に、水槽で20℃になるまで静置した。上記水溶液の粘度をB型粘度計(東機産業株式会社製TVB-10、ローター番号:M2、回転速度:6rpm、測定時間:5分)で測定した結果、粘度は501mPa・sであった。
攪拌機付きガラス製反応容器(四つ口フラスコ)にイオン交換水356gを仕込み、攪拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。次に、MEPEG(23)エステル327g、メタクリル酸58g、イオン交換水176gを混合したモノマー水溶液、及び3-メルカプトプロピオン酸2.8gとイオン交換水27.7gの混合水溶液、並びに過硫酸アンモニウム3.3gとイオン交換水18.6部の混合水溶液を2時間で滴下し、滴下終了後、更に過硫酸アンモニウム1.1gとイオン交換水6.2部の混合水溶液を0.5時間で滴下した。滴下終了後、1時間引き続いて80℃に温度を維持し、熟成を行った。その後、80℃以下の温度で水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液を中和し、重量平均分子量37,000の本発明の共重合体(B-1)を含む水溶液(固形分40重量%)を得た。
(A)又は(A’)成分、(B)成分を、(A)成分又は(A’)成分と(B)成分の質量比(B)/((A)又は(A’)成分)が表4の通りとなるように混合して、潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物を調製した。なお、潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物中の(A)成分又は(A’)成分、(B)成分の合計含有量は25質量%である。
モルタルミキサー(株式会社ダルトン製 万能混合撹拌機 型式:5DM-03-γ)を用いて、表3の配合量となるように、セメント(C)、高炉スラグ(BFS)、細骨材(S)を投入し空練りをモルタルミキサーの低速回転(63rpm)にて10秒行い、調製した潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物を含む練り水(W)を加えた。そして、モルタルミキサーの低速回転(63rpm)にて120秒間本混練りして、モルタルを調製した。モルタルの配合条件は、いずれの温度のモルタルも、潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物は、(A)成分又は(A’)成分、(B)成分の含有量が、水硬性粉体100質量部に対して、表4の量となるように練り水に添加した。
・水(W):上水道水を用いた。
・セメント(C):普通ポルトランドセメント(二種混合:太平洋セメント/住友大阪セメント=1/1、質量比) 密度3.16g/cm3
・高炉スラグ(BFS):高炉スラグ微粉末、エスメント関東株式会社製、ブレーン値3800cm2/g
・細骨材(S):城陽産山砂 密度2.55g/cm3
・粗骨材(G):家島産砕石 密度2.60g/cm3、粗骨材粒度:2015/1505=1/1(重量比)
混練直後のモルタルを、JIS R 5201に記載のフローコーン(上径70mm×下径100mm×高さ60mm)に充填し、30cm×30cmのプラスチック板上でモルタルフローを測定した。結果を表4に示す。
モルタルフローを測定したプラスチック板を卓上バイブレーター(Jintai製歯科技工用振動機)上に静置し、振動加速度2Gの条件でモルタルフロー200mmになるまで加振した。その後、振動加速度2Gの条件で10秒間加振し、モルタルフローを測定した。加振後のモルタルフローを加振前の値から引いた値を加振後のフローの広がりとした。結果を表4に示す。
ステンレスバットに混練直後のモルタル1.0kgおよび粗骨材0.8kgを投入し、スコップで十分練り返し、コンクリートを作製した。予め離形剤(品名:パラット、山宗化学(株)製)を塗布してある金属型枠(10×10×10cm)に、コンクリートをそれぞれ一層詰め、テーブルバイブレーターにて振動加速度3Gで60秒間締め固めて充填し、20℃の室内にて気中(20℃)養生を行い硬化させた。コンクリート調製から24時間後に硬化した供試体を型枠から脱型し供試体を得た。供試体の上面を除く側面および底面の計五面に対し、表面の直径3mm以上の気泡痕(表面気泡痕)の個数を目視にて数え、下記評価基準で判断した。結果を表4に示した。尚、直径3mm以上の気泡痕が少ない程、表面美観性が良好であることを意味する。
ランクA:直径3mm以上の穴が供試体中に一つもない又は5個以下存在した。
ランクB:直径3mm以上の穴が供試体中に6個以上10個以下存在した。
ランクC:直径3mm以上の穴が供試体中に11個以上15個以下存在した。
ランクD:直径3mm以上の穴が供試体中に16個以上20個以下存在した。
ランクE:直径3mm以上の穴が供試体中に21個以上存在した。
Claims (9)
- 下記(A)成分、及び下記(B)成分を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(B)/(A)が1以上50以下である、潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物。
<(A)成分>
アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる単量体(1a)と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる単量体(2a)と、並びにビニル基を2個以上有する架橋性単量体(3a)とを構成単量体として含む共重合体であって、該共重合体の構成単量体中、単量体(1a)の割合が5モル%以上50モル%以下、単量体(2a)の割合が30モル%以上90モル%以下、単量体(3a)の割合が0.1モル%以上20モル%以下である、共重合体
<(B)成分>
下記式(1b)で表される単量体(1b)及び下記式(2b)で表される単量体(2b)を構成単量体として含む共重合体
〔式中、R 1b 、R 2b は、同一又は異なって、それぞれ水素原子又はメチル基を示し、R 3b は、水素原子又は-COO(AO) n1 R 4b を示し、R 4b は、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、AOは、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基を示し、n1は、AOの平均付加モル数であり、10以上300以下の数であり、qは、0以上2以下の数であり、pは、0又は1の数である。〕
〔式中、R 5b 、R 6b 、R 7b は、同一又は異なって、水素原子、メチル基又は(CH 2 ) r COOM 2 を示し、(CH 2 ) r COOM 2 は、COOM 1 又は他の(CH 2 ) r COOM 2 と無水物を形成する場合、それらの基のM 1 、M 2 は存在しない。M 1 、M 2 は、同一又は異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基を示し、rは0以上2以下の数である。〕 - 単量体(2a)が、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸―2エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルから選ばれる1種以上の単量体である、請求項1に記載の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物。
- 単量体(3a)が、下記一般式(31a)で示される化合物、及び下記一般式(32a)で示される化合物から選ばれる1種以上の架橋性単量体である、請求項1又は2に記載の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物。
〔式中、R1a、R2a、R3a、R4aは、同一又は異なって、それぞれ水素原子又はメチル基を示し、R5a、R6aは、同一又は異なって、水素原子又は-COOX1を示し、X1は、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、AOは、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基を示し、nは、AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数であり、q、rは、同一又は異なって、0以上2以下の数である。〕
〔式中、R7a、R8a、R9a、R10aは、同一又は異なって、それぞれ水素原子又はメチル基を示し、R11a、R12aは、同一又は異なって、水素原子又は-COOX2を示し、X2は、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、Yは、炭素数1以上10以下のアルキレン基、又はフェニレン基を示す。〕 - 潜在性水硬性粉体が高炉スラグである、請求項1~3の何れか1項に記載の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物用の添加剤組成物。
- セメント及び潜在性水硬性粉体を含む水硬性粉体と、水と下記(A)成分と下記(B)成分とを含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(B)/(A)が1以上50以下である、潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物。
<(A)成分>
アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩から選ばれる単量体(1a)と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる単量体(2a)と、並びにビニル基を2個以上有する架橋性単量体(3a)とを構成単量体として含む共重合体であって、該共重合体の構成単量体中、単量体(1a)の割合が5モル%以上50モル%以下、単量体(2a)の割合が30モル%以上90モル%以下、単量体(3a)の割合が0.1モル%以上20モル%以下である、共重合体
<(B)成分>
下記式(1b)で表される単量体(1b)及び下記式(2b)で表される単量体(2b)を構成単量体として含む共重合体
〔式中、R 1b 、R 2b は、同一又は異なって、それぞれ水素原子又はメチル基を示し、R 3b は、水素原子又は-COO(AO) n1 R 4b を示し、R 4b は、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、AOは、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基を示し、n1は、AOの平均付加モル数であり、10以上300以下の数であり、qは、0以上2以下の数であり、pは、0又は1の数である。〕
〔式中、R 5b 、R 6b 、R 7b は、同一又は異なって、水素原子、メチル基又は(CH 2 ) r COOM 2 を示し、(CH 2 ) r COOM 2 は、COOM 1 又は他の(CH 2 ) r COOM 2 と無水物を形成する場合、それらの基のM 1 、M 2 は存在しない。M 1 、M 2 は、同一又は異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基を示し、rは0以上2以下の数である。〕 - 単量体(2a)が、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、及びメタクリル酸エチルから選ばれる1種以上の単量体である、請求項5に記載の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物。
- 単量体(3a)が、下記一般式(31a)で示される化合物、及び下記一般式(32a)で示される化合物から選ばれる1種以上の架橋性単量体である、請求項5又は6に記載の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物。
〔式中、R1a、R2a、R3a、R4aは、同一又は異なって、それぞれ水素原子又はメチル基を示し、R5a、R6aは、同一又は異なって、水素原子又は-COOX1を示し、X1は、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、AOは、炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基を示し、nは、AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数であり、q、rは、同一又は異なって、0以上2以下の数である。〕
〔式中、R7a、R8a、R9a、R10aは、同一又は異なって、それぞれ水素原子又はメチル基を示し、R11a、R12aは、同一又は異なって、水素原子又は-COOX2を示し、X2は、水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、Yは、炭素数1以上10以下のアルキレン基、又はフェニレン基を示す。〕 - (A)成分の含有量が、水硬性粉体100質量部に対して、0.006質量部以上0.06質量部以下である、請求項5~7の何れか1項に記載の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物。
- 潜在性水硬性粉体が高炉スラグである、請求項5~8の何れか1項に記載の潜在性水硬性粉体含有水硬性組成物。
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