[go: up one dir, main page]

JP7330125B2 - グリッドボックスおよびダンプトラック - Google Patents

グリッドボックスおよびダンプトラック Download PDF

Info

Publication number
JP7330125B2
JP7330125B2 JP2020057039A JP2020057039A JP7330125B2 JP 7330125 B2 JP7330125 B2 JP 7330125B2 JP 2020057039 A JP2020057039 A JP 2020057039A JP 2020057039 A JP2020057039 A JP 2020057039A JP 7330125 B2 JP7330125 B2 JP 7330125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
passage
grid box
housing
ventilation direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020057039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021158221A (ja
Inventor
竜治 河野
篤 北口
貴照 田中
裕一 國友
貴行 藤本
博敏 石丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2020057039A priority Critical patent/JP7330125B2/ja
Publication of JP2021158221A publication Critical patent/JP2021158221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7330125B2 publication Critical patent/JP7330125B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Resistors (AREA)

Description

本開示は、グリッドボックスおよびダンプトラックに関する。
従来から、電気機関車の直流トラクションモーターなどの大型電気モーターの発電ブレーキまたは減速機能に使用され、強制通気される複数の抵抗グリッドを包含する電気抵抗アッセンブリに関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された電気抵抗アッセンブリは、フレーム内に絶縁部材によって支持されたジグザグ抵抗を有している(同文献、要約等を参照)。矩形のフレームは、上部絶縁部材、下部絶縁部材、および中間絶縁部材を有し、これらの絶縁部材をサイドフレームが接続している(同文献、第4欄、第64行-第68行、図6等を参照)。
また、電気機関車の発電ブレーキに使用される抵抗器、より具体的には、放熱構造を備えた抵抗グリッドに関する発明が知られている(下記特許文献2を参照)。特許文献2に記載された放熱抵抗グリッドは、内表面に複数の空洞を有する絶縁材料を支持する側部を含むフレームを有する。抵抗素子は、抵抗材料によって形成されたジグザグ形のストリップである。個々の抵抗材料は、一端と他端に反対方向にオフセットした端部を有している。隣り合う抵抗材料の対向する一対の端部は、導電性の支持ストリップを挟み込むように接合される。支持ストリップは、オフセットした端部を超えて突出し、絶縁材料の空洞に嵌合している(同文献、要約、第2欄、図1-4等を参照)。
米国特許第5304978号明細書 米国特許第5049852号明細書
特許文献1に記載された電気抵抗アッセンブリを通気方向に重ねて配置すると、隣り合う電気抵抗アッセンブリの絶縁部材の間に実質的に隙間がない状態になる。この状態で、通気方向の最も上流側に配置された電気抵抗アッセンブリの内側に空気を送り込み、通気方向に重ねて配置された複数の電気抵抗アッセンブリの複数の抵抗グリッドを冷却すると、通気方向の上流側の抵抗グリッドによって加熱されて温度が上昇した空気だけが、通気方向の下流側に配置された抵抗グリッドの周囲を流れる。その結果、通気方向の下流側において、抵抗グリッドの周囲に高温の空気が流れ、抵抗グリッドの冷却が不十分になり、抵抗グリッドの温度が許容温度よりも高温になるおそれがある。
特許文献2に記載された放熱抵抗グリッドは、ジグザグ形の抵抗素子を支持する絶縁材料が空洞を有している。しかし、この絶縁材料の空洞は、抵抗素子を構成する個々の抵抗材料のオフセットした端部の間から突出する支持ストリップを嵌合させることで、閉塞される。そのため、通気方向に複数の放熱抵抗グリッドを重ねて配置すると、隣り合う絶縁材料の間に隙間がない状態になる。この状態で、特許文献1の電気抵抗アッセンブリと同様に、強制通気によって複数の放熱抵抗グリッドの複数の抵抗素子を冷却すると、通気方向の下流側において、抵抗素子の温度が許容温度よりも高温になるおそれがある。
本開示は、通気方向に重ねて配置された複数の抵抗体モジュールの複数の抵抗体を、効果的に冷却することが可能なグリッドボックスと、そのグリッドボックスを備えたダンプトラックを提供する。
本開示の一態様は、通気方向に重ねて配置された複数の抵抗体モジュールと、前記通気方向の両端が開口されて複数の前記抵抗体モジュールを収容する筐体と、を備えたグリッドボックスであって、前記抵抗体モジュールは、前記筐体の内部に固定された支持体と、前記支持体に支持されて前記筐体に対して電気的に絶縁された抵抗体とを有し、前記支持体は、前記抵抗体が配置される主通路と、前記筐体の内壁面に臨む副通路と、前記副通路と前記主通路とを連通する誘導通路と、を画定し、前記副通路の途中に前記誘導通路に隣接して配置され、前記通気方向に交差する誘導壁をさらに備えることを特徴とするグリッドボックスである。
本開示の上記一態様によれば、通気方向に重ねて配置された複数の抵抗体モジュールの複数の抵抗体を、効果的に冷却することが可能なグリッドボックスと、そのグリッドボックスを備えたダンプトラックを提供することができる。
本開示に係るグリッドボックスの一実施形態を示す斜視図。 図1に示すグリッドボックスの分解斜視図。 図1に示すグリッドボックスの筐体と抵抗体モジュール群の斜視断面図。 図1に示すグリッドボックスの筐体と抵抗体モジュール群の縦断面図。 図1に示すグリッドボックスの筐体と抵抗体モジュール群の正面図。 図1に示すグリッドボックスの抵抗体モジュール群の斜視図。 図6に示す抵抗体モジュール群の一つの抵抗体モジュールの斜視図。 図7に示す抵抗体モジュールの抵抗体と支持体の斜視図。 図8に示す抵抗体の正面図。 図1に示すグリッドボックスの筐体の内部の気体の流れを示す縦断面図。 図10の筐体内部の抵抗体モジュールの抵抗体の温度分布を示す等値線図。 空気の圧力および抵抗体の最高温度と、空気の流量との関係を示すグラフ。 上記一実施形態に係るグリッドボックスの変形例1を示す縦断面図。 上記一実施形態に係るグリッドボックスの変形例2を示す縦断面図。 上記一実施形態に係るグリッドボックスの変形例3を示す拡大縦断面図。 上記一実施形態に係るグリッドボックスの変形例4を示す拡大縦断面図。 上記一実施形態に係るグリッドボックスの変形例5を示す拡大縦断面図。 上記一実施形態に係るグリッドボックスの変形例6を示す拡大縦断面図。 複数のグリッドボックスを備えたグリッドボックス群の斜視図。 グリッドボックス群を備えたダンプトラックの斜視図。
以下、図面を参照して本開示に係るグリッドボックスおよびダンプトラックの実施形態を説明する。
図1は、本開示に係るグリッドボックスの一実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示すグリッドボックス1の分解斜視図である。図3と図4は、それぞれ、図1に示すグリッドボックス1の筐体50および抵抗体モジュール群40Gの斜視断面図と縦断面図である。図5は、図4に示す筐体50および抵抗体モジュール群40Gを通気方向Aに見た正面図である。
本実施形態のグリッドボックス1は、たとえば、電気駆動式のダンプトラックに搭載される。電気駆動式のダンプトラックは、たとえば、エンジンと、そのエンジンにより駆動される発電機と、その発電機が発電した電気エネルギーにより駆動される走行モーターと、を備え、回生ブレーキ機能を有する。回生ブレーキ機能は、ダンプトラックの減速時に走行モーターを発電機として使用することで、ダンプトラックの運動エネルギーを電気エネルギーへ変換する機能である。ダンプトラックの回生ブレーキ機能によって生じた電気エネルギーの一部は、ダンプトラックに搭載されたグリッドボックス1により熱に変換されて大気へ放散される。
詳細については後述するが、本実施形態のグリッドボックス1は、次のような構成を備えることを特徴としている。グリッドボックス1は、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40と、通気方向Aの両端が開口されて複数の抵抗体モジュール40を収容する筐体50と、を備える。各々の抵抗体モジュール40は、筐体50の内部に固定された支持体41と、支持体41に支持されて筐体50に対して電気的に絶縁された抵抗体42とを有している。支持体41は、抵抗体42が配置される主通路P1と、筐体50の内壁面51a,53aに臨む副通路P2,P2と、これら副通路P2と主通路P1とを連通する誘導通路P3と、を画定する。グリッドボックス1は、副通路P2の途中に誘導通路P3に隣接して配置され、通気方向Aに交差する誘導壁60をさらに備える。
以下、本実施形態のグリッドボックス1の構成をより詳細に説明する。本実施形態のグリッドボックス1は、前述の抵抗体モジュール40と、筐体50と、誘導壁60とに加えて、たとえば、送風機10と、ダクト20と、整流器30と、を備えている。
送風機10は、たとえば、円筒状のケーシング11を備えた軸流式送風機である。図示を省略するが、ケーシング11の内部には、たとえば、羽根車と、その羽根車を回転させるモーターとが収容されている。送風機10は、モーターにより羽根車を回転させることで、ダクト20と反対側のケーシング11の開口部から外気を取り込み、ダクト20に連結されたケーシング11の開口部から、ダクト20および整流器30を介して、筐体50の内部へ、冷却空気としての外気を送風する。
ここで、本実施形態のグリッドボックス1における通気方向Aは、たとえば、図1に示すように、送風機10による冷却空気の送風方向、すなわち、送風機10のケーシング11の軸方向11a、または、送風機10の羽根車の回転軸に平行な方向とすることができる。各図において、通気方向Aに平行なX軸と、通気方向Aに直交するY軸およびZ軸からなる直交座標系を示している。
ダクト20は、通気方向Aの一端と他端に、それぞれ、送風機10のケーシング11の開口部に連結される円形の開口部21と、整流器30の一端に連結される矩形の開口部22とを有している。ダクト20は、たとえば、四角錐台状の側壁23を有し、整流器30に連結される円形の開口部21の開口面積よりも整流器30に連結される矩形の開口部22の開口面積が拡大されている。
整流器30は、たとえば、送風機10のケーシング11の軸方向11aに平行な通気方向Aに所定の厚さを有する矩形の格子状またはグレーチング状の部材である。送風機10から送出された空気は、ケーシング11の径方向に速度分布を有し、羽根車の回転軸周りに旋回しながらダクト20を通過する。整流器30は、送風機10から送出された空気を整流して旋回を抑制し、ダクト20から筐体50へ送り込まれる空気の速度分布を低減する。
図6は、図1から図3に示すグリッドボックス1の筐体50の内部に収容された抵抗体モジュール群40Gの斜視図である。図7は、図6に示す抵抗体モジュール群40Gを構成する一つの抵抗体モジュール40の斜視図である。
抵抗体モジュール群40Gは、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40によって構成されている。抵抗体モジュール群40Gを構成する各々の抵抗体モジュール40は、前述のように、支持体41と、抵抗体42とを有している。また、抵抗体モジュール40は、たとえば、一対の側板43と、複数のシャフト44と、複数のナット45とを、さらに備えている。また、抵抗体モジュール群40Gは、たとえば、通気方向Aにおける一端と他端に、それぞれ、一対の仕切板46を有している。
図8は、図7に示す抵抗体モジュール40の支持体41と抵抗体42の斜視図である。図9は、図8に示す抵抗体42を通気方向Aに見た正面図である。各々の抵抗体モジュール40は、たとえば、通気方向Aに交差する第1方向D1に離隔して配置された一対の支持体41を備えている。一対の支持体41は、たとえば、通気方向Aに直交する第1方向D1に離隔して配置される。第1方向D1は、たとえば、筐体50の高さ方向(Z軸方向)である。
一対の支持体41は、たとえば、同一の寸法および形状を有している。より具体的には、支持体41は、たとえば、通気方向Aおよび第1方向D1に交差する第2方向D2に延びている。第2方向D2は、たとえば、通気方向Aおよび第1方向D1に直交する方向であり、たとえば、筐体50の幅方向である。なお、第1方向D1を筐体50の幅方向とし、第2方向D2を筐体50の高さ方向としてもよい。
支持体41は、たとえば、断面形状が矩形の柱状の形状を有している。支持体41は、少なくとも抵抗体42に接する部分が、電気絶縁性を有している。支持体41は、たとえば、抵抗体42に接する部分を、電気絶縁性を有する磁器を素材とする碍子によって形成することができる。また、支持体41は、全体が碍子によって形成されていてもよい。支持体41は、筐体50の内部で抵抗体42を支持するとともに、抵抗体42と筐体50とを電気的に絶縁する。
抵抗体42は、たとえば、複数の抵抗素子42aを有している。各々の抵抗素子42aは、たとえば、鉄クロムアルミ合金または鉄ニッケルクロム合金を素材とする細長い板状の部材またはストリップであり、第1方向D1に沿って配置されている。抵抗素子42aの厚さは、たとえば、約1mm程度である。抵抗素子42aは、たとえば、長手方向である第1方向D1の一端と他端に、それぞれ、接合部42bを有している。抵抗素子42aの接合部42bは、たとえば、抵抗素子42aの直線部分の一端と他端に屈曲部42cを介して連結され、抵抗素子42aの直線部分とおおむね平行に第1方向D1に延びている。
また、抵抗素子42aの一方の屈曲部42cと他方の屈曲部42cは、第1方向D1へ延びる抵抗素子42aの直線部分から、それぞれ第2方向D2へ向けて、互いに反対方向へ延びている。これにより、各々の抵抗素子42aにおいて、一方の接合部42bと抵抗素子42aの直線部分との間と、抵抗素子42aの直線部分と他方の接合部42bとの間には、第2方向D2の一方向へ向けて、階段状に段差が形成されている。
複数の抵抗素子42aは、たとえば、各々の抵抗素子42aの直線部分が第1方向D1とおおむね平行になるように、第2方向D2に並べて配置される。また複数の抵抗素子42aは、互いに隣り合う抵抗素子42aの接合部42bが、第1方向D1の一端と他端で交互に対向するように、隣り合う抵抗素子42aを交互に反転させて配置される。そして、隣り合う抵抗素子42aの互いに対向する接合部42bが、たとえば、溶接などによって、順次、接合される。
これにより、第2方向D2に並んだ複数の抵抗素子42aは、第2方向D2の一端から他端まで、直列に接続されている。その結果、複数の抵抗素子42aによって構成された抵抗体42は、図8および図9に示すように、通気方向Aに交差する第1方向D1に沿って繰り返し往復する形状を有している。なお、第2方向D2に隣り合う抵抗素子42aの直線部分の間隔は、たとえば、約10mm程度である。また、第2方向D2両端に配置された抵抗素子42aの接合部42bには、それぞれ、端子部42dが接合されている。
また、図8に示すように、抵抗体42の第1方向D1における両端部は、一対の支持体41によって支持されている。より具体的には、支持体41は、たとえば、抵抗体42の第1方向D1における両端部を支持するために、支持体41の長手方向である第2方向D2の両端部を除く中間部に、第2方向D2に並んだ複数のスリット状の貫通孔41aを有している。
複数の貫通孔41aは、たとえば、図9に示す抵抗体42を構成する複数の抵抗素子42aの接合部42bを受け入れるように、複数の接合部42bの位置、形状および寸法に対応して形成され、支持体41を第1方向D1に貫通している。また、抵抗体42の一対の端子部42dは、支持体41の複数の貫通孔41aのうち、第2方向D2における両端の貫通孔41aを貫通し、支持体41を介して抵抗体42が配置された領域とは反対側の領域に露出している。
また、図8に示すように、支持体41は、たとえば、通気方向Aに交差する端面、すなわち通気方向Aを向く側面に、通気方向Aに窪んだ凹状の切欠部41bを有している。図8に示す例において、支持体41は、通気方向Aの上流側と下流側の両方の端面に、切欠部41bを有している。なお、支持体41は、通気方向Aの上流側と下流側のいずれか一方の端面に、切欠部41bを有してもよい。また、図8に示す例において、支持体41は、第2方向D2に間隔をあけて配置された複数の切欠部41bを有している。切欠部41bは、第1方向D1において、支持体41の一方の端面から他方の端面まで連続している。
また、図8に示すように、支持体41は、たとえば、第2方向D2の一端と他端に、凹部41cを有している。凹部41cは、図7に示すように、円柱状のシャフト44を第2方向D2に受け入れるように、第2方向D2に深さを有し、第2方向D2における底部に半円筒状の内壁面を有している。支持体41は、第2方向D2における両端部が側板43に支持された状態で、凹部41cにシャフト44が配置され、シャフト44の両端のねじにナット45が螺合されて締結されることで、側板43に固定される。
側板43は、支持体41を筐体50の内部に固定するための固定部材である。側板43は、たとえば、通気方向Aに幅を有し、第1方向D1に長さを有する細長い板状の部材である。側板43の第1方向D1における両端部は、抵抗体42から離れるように第2方向D2へ向けて屈曲されている。また、側板43は、たとえば、第2方向D2における支持体41の端部を係合させる凹部43aを有している。
凹部43aは、たとえば、抵抗体42から離れるように第2方向D2へ側板43を凹状に屈曲させることによって形成されている。凹部43aの底部には、シャフト44のねじを第2方向D2へ受け入れる切欠部が形成されている。側板43は、たとえば、第1方向D1に離隔して配置される一対の支持体41に対応して、第1方向D1に離隔した一対の凹部43aを有している。
第2方向D2において、支持体41の両側に一対の側板43が配置される。一対の側板43は、それぞれ、第2方向D2における支持体41の一端と他端を、凹部43aに係合させることで、支持体41を筐体50の内部に固定する。また、シャフト44の端部は、側板43の凹部43aに設けられた切欠部を介して、支持体41の凹部41cに配置される。この状態で、シャフト44の端部のねじにナット45を螺合させて締結することで、図7に示す抵抗体モジュール40が組み立てられる。
図2および図6に示すように、複数の抵抗体モジュール40は、通気方向Aに重ねて配置され、抵抗体モジュール群40Gを構成する。抵抗体モジュール群40Gは、すべての抵抗体モジュール40の抵抗体42を直列に接続する複数のバスバー47を有している。バスバー47は、通気方向Aにおける一端から他端まで、順次、通気方向Aに隣り合う抵抗体モジュール40の抵抗体42の端子部42dを、第2方向D2における抵抗体42の一端と他端で、たとえば溶接やねじ接合により、交互に接続している。
抵抗体モジュール群40Gは、通気方向Aにおける一端と他端に、仕切板46を有している。仕切板46は、たとえば、第1方向D1に長さを有し、第2方向D2に幅を有し、通気方向Aに交差する細長い板状の部材である。仕切板46は、たとえば、第2方向D2において、側板43の抵抗体42とは反対側の領域を閉鎖するように配置されている。
抵抗体モジュール群40Gは、たとえば、通気方向Aの両端のバスバー47が接合されていない端子部42dが、ダンプトラックの回生ブレーキ機能を構成する回路に対し、配線を介して接続される。抵抗体モジュール群40Gは、筐体50に収容され、たとえば、各々の抵抗体モジュール40の側板43が、筐体50に固定される。
筐体50は、たとえば、底壁51と、左右の側壁52と、上壁53と、を有する矩形の箱形の形状を有し、通気方向Aの一端と他端が開口されている。底壁51、左右の側壁52、および上壁53は、たとえば、ねじなどの締結部材によって、それぞれ取り外し可能に連結されている。これにより、たとえば、抵抗体モジュール群40Gを筐体50に収容したり、筐体50から個々の抵抗体モジュール40を取り出したりするのを、容易にすることができる。
筐体50の通気方向Aにおける上流側の開口は、整流器30に接合される。また、筐体50の通気方向Aにおける下流側の開口は、複数のルーバ54を備えている。複数のルーバ54は、たとえば、第1方向D1方向に間隔をあけて互いに平行に配置され、筐体50の開口を横断するように第2方向D2に延び、通気方向Aの上流側の端部よりも下流側の端部が底壁51に近づくように、通気方向Aに対して傾斜している。
図3から図5に示すように、抵抗体モジュール群40Gを構成する複数の抵抗体モジュール40は、筐体50に収容される。この状態で、各々の抵抗体モジュール40の支持体41は、抵抗体42が配置される主通路P1と、筐体50の内壁面51a,53aに臨む副通路P2と、これら副通路P2と主通路P1とを連通する誘導通路P3と、を画定している。
より具体的には、各々の抵抗体モジュール40の一対の支持体41は、一対の支持体41の間に、抵抗体42が配置される主通路P1を画定している。また、各々の抵抗体モジュール40の一対の支持体41のうち、一方の支持体41は、筐体50の底壁51の内壁面51aとの間に副通路P2を画定し、他方の支持体41は、筐体50の上壁53の内壁面53aとの間に副通路P2を画定している。また、各々の抵抗体モジュール40の一対の側板43は、たとえば、一対の支持体41とともに、主通路P1および副通路P2を画定している。
また、各々の抵抗体モジュール40において一対の支持体41の間に画定された主通路P1と、一対の支持体41の第1方向D1における両側に画定された一対の副通路P2とは、複数の抵抗体モジュール40において通気方向Aの一端から他端まで連続している。また、支持体41は、たとえば、通気方向Aに交差する端面に、副通路P2から主通路P1まで連続する凹状の切欠部41bを有している。これにより、通気方向Aに隣り合う支持体41の間に、切欠部41bによって誘導通路P3が画定されている。
また、グリッドボックス1は、前述のように、副通路P2の途中に誘導通路P3に隣接して配置され、通気方向Aに交差する誘導壁60を、さらに備えている。誘導壁60は、たとえば、第1方向D1(Z軸方向)および第2方向D2(Y軸方向)に平行で、通気方向A(X軸方向)に直交する板状に設けられている。図5に示すように、誘導壁60は、たとえば、第2方向D2において、抵抗体42の一対の端子部42dの内側に配置され、端子部42dとの間に間隙を有している。
誘導壁60は、たとえば、図3および図4に示すように、複数の抵抗体モジュール40の通気方向Aにおける中央よりも下流側に位置している。また、誘導壁60の支持体41に隣接する端部61は、たとえば、その端部61に隣接する誘導通路P3の開口の通気方向Aにおける上流側の開口縁P31よりも、通気方向Aにおける下流側に位置している。
また、誘導壁60は、通気方向Aに垂直で通気方向Aの上流側を向く誘導面62を有している。通気方向Aにおいて、誘導面62の位置と、副通路P2に臨む誘導通路P3の開口の下流側における開口縁P32の位置とが一致している。また、誘導壁60は、たとえば、筐体50に設けられ、支持体41との間に間隙を有している。なお、誘導壁60は、たとえば、プレス加工された鋼板であり、電気絶縁性を発現させる表面加工が施されている。
以下、本実施形態のグリッドボックス1の作用を、従来の電気抵抗アッセンブリおよび放熱抵抗グリッドと対比しつつ説明する。本実施形態のグリッドボックス1は、前述のように、電気駆動式のダンプトラックに搭載され、たとえば、ダンプトラックの回生ブレーキ機能によって生じた電気エネルギーの一部を、抵抗体モジュール40によって熱に変換して大気に放散する。グリッドボックス1は、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40の複数の抵抗体42を、効果的に冷却することが要求される。
前述のように、特許文献1に記載された従来の電気抵抗アッセンブリは、通気方向の上流側の抵抗グリッドによって加熱されて温度が上昇した空気だけが、通気方向の下流側に配置された抵抗グリッドの周囲を流れる。その結果、通気方向の下流側において、抵抗グリッドの周囲に高温の空気が流れ、抵抗グリッドの冷却が不十分になり、抵抗グリッドの温度が許容温度よりも高温になるおそれがある。また、前述のように、特許文献2に記載された従来の放熱抵抗グリッドにおいても、強制通気によって複数の放熱抵抗グリッドの複数の抵抗素子を冷却すると、通気方向の下流側において、抵抗素子の温度が許容温度よりも高温になるおそれがある。
ここで、本実施形態のグリッドボックス1は、前述のように、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40と、通気方向Aの両端が開口されて複数の抵抗体モジュール40を収容する筐体50と、を備えている。抵抗体モジュール40は、筐体50の内部に支持された支持体41と、その支持体41に支持されて筐体50に対して電気的に絶縁された抵抗体42とを有している。支持体41は、抵抗体42が配置される主通路P1と、筐体50の内壁面51a,53aに臨む副通路P2と、これら副通路P2と主通路P1とを連通する誘導通路P3と、を画定する。そして、グリッドボックス1は、副通路P2の途中に誘導通路P3に隣接して配置され、通気方向Aに交差する誘導壁60をさらに備える。
このような構成により、本実施形態のグリッドボックス1は、たとえば、回生ブレーキ機能を構成する回路から電気エネルギーが供給されると、各々の抵抗体モジュール40の抵抗体42に電流が流れて抵抗体42が発熱する。また、送風機10によって送風された空気は、たとえばダクト20および整流器30を通過して、通気方向Aにおける筐体50の上流側の開口部に送り込まれる。
通気方向Aにおける筐体50の上流側の開口部に送り込まれた空気は、抵抗体モジュール40の支持体41によって画定された主通路P1と副通路P2とに分岐される。抵抗体42が配置された主通路P1を流れる空気は、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40の抵抗体42を冷却することで、通気方向Aの下流側ほど温度が上昇していく。
一方、抵抗体42が配置されていないか、または、抵抗体42の端子部42dのみが配置された副通路P2を流れる空気は、抵抗体42との熱交換が抑制されて温度上昇が抑制され、主通路P1を流れる空気よりも低い温度を維持して通気方向Aに流れる。さらに、本実施形態のグリッドボックス1は、副通路P2において誘導通路P3に隣接して配置され、通気方向Aに交差する誘導壁60を備えている。
図10は、図1に示すグリッドボックス1の筐体50の内部の気体の流れの一例を示す縦断面図である。複数の抵抗体モジュール40が通気方向Aに重ねて配置されることで、図10に示すように、複数の抵抗体42が通気方向Aに重ねて配置されている。誘導壁60は、副通路P2を通気方向Aに流れる比較的低温の空気の流れの一部を遮蔽する。
これにより、たとえば、誘導壁60がない場合と比較して、副通路P2を流れる空気は、流速が低下するとともに、圧力が上昇する。その結果、副通路P2を流れる比較的に低温の空気は、副通路P2の途中で、誘導通路P3を介して、主通路P1へ流入する。これにより、主通路P1に配置された抵抗体42を効果的に冷却して、抵抗体42の温度上昇を抑制することができる。
図11は、図10の筐体50の内部の抵抗体モジュール40の抵抗体42の温度分布の一例を示す等値線図である。図10に示すように、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体42は、通気方向Aにおける中央に対し、上流側の抵抗体42だけでなく、下流側の抵抗体42も、副通路P2から誘導通路P3を介して主通路P1に流入する比較的に低温の空気によって冷却される。
その結果、従来の電気抵抗アッセンブリや放熱抵抗グリッドと比較して、複数の抵抗体42の温度を全体的に低下させることができるだけでなく、複数の抵抗体42において、通気方向Aの温度分布の不均一を低減することができる。具体的には、図11に示す例において、複数の抵抗体42の中で最高温度を記録した点Tmaxは、通気方向Aにおける最下流の抵抗体42よりも二つ上流側で、誘導壁60よりも二つ上流側に配置された抵抗体42上の点である。また、最高温度を記録した点Tmaxの温度は、摂氏519度であった。
一方、誘導通路P3および誘導壁60を設けない比較形態1と、誘導通路P3を設け、誘導壁60を設けない比較形態2と、誘導通路P3を設け、副通路P2の最上流に誘導壁60を設けた比較形態3において、図11に示す例と同様に、最高温度を記録した点と、その点の温度を特定した。
誘導通路P3および誘導壁60を設けない比較形態1では、空気は主通路P1と副通路P2に分岐され、主通路P1と副通路P2の間で空気の流通はなかった。また、複数の抵抗体42の中で最高温度を記録した点は、通気方向Aにおける最下流の抵抗体42上の点であり、その点の温度は摂氏563度であった。
また、誘導通路P3を設け、誘導壁60を設けない比較形態2では、主通路P1から誘導通路P3を介して副通路P2へ空気が流出した。また、複数の抵抗体42の中で最高温度を記録した点は、通気方向Aにおける最下流の抵抗体42上の点であり、その点の温度は摂氏573度であった。
また、副通路P2の最上流に誘導壁60を設けた比較形態3では、主通路P1から誘導通路P3を介して副通路P2へ空気が流出した。また、複数の抵抗体42の中で最高温度を記録した点は、通気方向Aにおける最上流の抵抗体42よりも一つ下流側の抵抗体42上の点であり、その点の温度は摂氏568度であった。
これらの比較形態に対し、本実施形態のグリッドボックス1では、前述のように、通気方向Aに交差する誘導壁60を、副通路P2の途中に、誘導通路P3に隣接して配置している。この構成より、図10に示すように、通気方向Aにおける副通路P2の中央に対し、上流側だけでなく、下流側においても、副通路P2から誘導通路P3を介して主通路P1へ比較的に低温の空気を流入させ、複数の抵抗体42を効果的に冷却することができる。その結果、図11に示すように、複数の抵抗体42の最高温度を低下させることができるだけでなく、通気方向Aの最下流の抵抗体42の温度を低下させ、複数の抵抗体42の温度分布の不均一を低減することができる。
図12は、筐体50の内部を流れる空気の流量と、圧力との関係を示すグラフである。また、図12は、筐体50の内部を流れる空気の流量と、抵抗体42の最高温度との関係も示している。なお、図12において、本実施形態のグリッドボックス1のデータを白抜きの丸印で示し、上記比較形態1のデータを黒塗りの丸印で示し、上記比較形態2のデータを白抜きの三角印で示し、上記比較形態3のデータを白抜きの菱形印で示している。また、図12のグラフにおける曲線Cは、送風機10の流量-圧力特性を示している。
本実施形態のグリッドボックス1は、筐体50の内部を通気方向Aに流れる空気の流量を増加させるほど、空気の圧力が上昇し、抵抗体42の温度が低下する。これは、上記比較形態1から比較形態3までにおいても同様である。しかし、筐体50の内部を流れる空気の流量および圧力は、筐体50の内部へ空気を送風する送風機10の流量-圧力特性に依存する。すなわち、本実施形態のグリッドボックス1において、筐体50の内部を流れる空気の流量と、圧力との関係を示すデータの近似曲線と、送風機10の流量-圧力特性との交点が、筐体50の内部を流れる実際の空気の流量と圧力である。
この流量と圧力の空気が、本実施形態のグリッドボックス1の筐体50の内部を流れると、図12において破線の矢印で示すように、抵抗体42の最高温度は、摂氏520度前後になる。一方、比較形態1から比較形態3までは、本実施形態のグリッドボックス1よりも空気の流量が増加するが、抵抗体42の最高温度が本実施形態のグリッドボックス1よりも上昇する。したがって、本実施形態のグリッドボックス1は、比較形態1から比較形態3よりも効果的に抵抗体42を冷却して、抵抗体42の温度上昇を抑制することができる。
また、本実施形態のグリッドボックス1において、誘導壁60は、複数の抵抗体モジュール40の通気方向Aにおける中央よりも下流側に位置している。この構成により、複数の抵抗体モジュール40の通気方向Aにおける中央よりも下流側において、副通路P2から誘導通路P3を介して主通路P1へ流入する比較的に低温の空気を増加させることができる。これにより、比較的に温度が上昇しやすい複数の抵抗体モジュール40の通気方向Aにおける中央よりも下流側の抵抗体42を、より効果的に冷却することができる。したがって、複数の抵抗体42の最高温度を低減するとともに、複数の抵抗体42の温度分布の不均一を低減することができる。
また、本実施形態のグリッドボックス1において、誘導壁60の支持体41に隣接する端部61は、その端部61に隣接する誘導通路P3の開口の通気方向Aにおける上流側の開口縁P31よりも、通気方向Aにおける下流側に位置している。この構成により、誘導壁60の端部61に隣接する誘導通路P3に対して副通路P2から流入する比較的に低温の空気の流量を増加させ、誘導壁60よりも通気方向Aの下流側に位置する抵抗体42をより効果的に冷却することが可能になる。
また、本実施形態のグリッドボックス1において、誘導壁60は、通気方向Aに垂直で通気方向Aの上流側を向く誘導面62を有している。また、通気方向Aにおいて、誘導面62の位置と、副通路P2に臨む誘導通路P3の開口の下流側における開口縁P32の位置とが一致している。この構成により、誘導壁60の誘導面62に隣接する誘導通路P3に対して副通路P2から流入する比較的に低温の空気の流量を増加させ、誘導壁60よりも通気方向Aの下流側に位置する抵抗体42をより効果的に冷却することが可能になる。
また、本実施形態のグリッドボックス1において、誘導壁60は、筐体50に設けられ、支持体41との間に間隙を有している。この構成により、間隙を有しない場合と比較して、副通路P2を流れる空気の流量を増加させ、副通路P2から誘導通路P3を介して主通路P1へ流入する比較的に低温の空気の流量を増加させ、複数の抵抗体42を効率よく冷却することができる。
また、本実施形態のグリッドボックス1において、各々の抵抗体モジュール40は、通気方向Aに交差する第1方向D1に離隔して配置されて通気方向Aおよび第1方向D1に交差する第2方向D2に延びる一対の支持体41を有している。また、各々の抵抗体モジュール40において一対の支持体41の間に画定された主通路P1と、一対の支持体41の第1方向D1における両側に画定された一対の副通路P2とが、複数の抵抗体モジュール40において通気方向Aの一端から他端まで連続している。
この構成により、筐体50に流入した空気は、通気方向Aの上流側の端部から下流側の端部まで、主通路P1と副通路P2に分岐して流れるとともに、誘導通路P3を介して副通路P2から主通路P1へ比較的に低温の空気を流入させることができる。したがって、本実施形態のグリッドボックス1によれば、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40の複数の抵抗体42を、効果的に冷却することができる。
また、本実施形態のグリッドボックス1の抵抗体モジュール40において、抵抗体42は、通気方向Aに交差する第1方向D1に沿って繰り返し往復する形状を有し、抵抗体42の第1方向D1における両端部が一対の支持体41によって支持されている。この構成により、一対の支持体41によって、第1方向D1に沿って繰り返し往復する形状の抵抗体42を安定して支持することができる。また、一対の支持体41によって画定した主通路P1に抵抗体42を配置し、第1方向D1における一対の支持体41の両側に、一対のP2を画定することができる。したがって、副通路P2から主通路P1へ誘導通路P3を介して流入する比較的に低温の空気の流量を増加させ、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40の複数の抵抗体42を、効果的に冷却することができる。
また、本実施形態のグリッドボックス1において、支持体41は、通気方向Aに交差する端面に副通路P2から主通路P1まで連続する凹状の切欠部41bを有している。そして、誘導通路P3は、通気方向Aに隣り合う支持体41の間に切欠部41bによって画定されている。この構成により、支持体41の製作を容易にすることができる。また、複数の抵抗体モジュール40を通気方向Aに重ねて配置することで、隣り合う抵抗体モジュール40支持体41の間に、流路断面積が比較的に大きい誘導通路P3を容易に形成することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40の複数の抵抗体42を、効果的に冷却することが可能なグリッドボックス1を提供することができる。
なお、本開示に係るグリッドボックスは、前述の実施形態のグリッドボックス1の構成に限定されない。以下、前述の実施形態のグリッドボックス1のいくつかの変形例を説明する。以下の各変形例において、前述の実施形態のグリッドボックス1と同様の部分には、前述の実施形態のグリッドボックス1と同一の符号を付して説明を省略する。
図13は、前述の実施形態に係るグリッドボックス1の変形例1を示す筐体50および抵抗体モジュール群40Gの縦断面図である。この変形例1において、誘導壁60は、通気方向Aに厚さを有するブロック状に形成され、通気方向Aにおける最下流に位置する抵抗体42の下流側の端部まで延び、誘導面62の下流側の空間が埋められている。この構成により、誘導壁60の通気方向Aにおける下流側で空気の渦の発生を抑制し、筐体50を流れる空気の圧力損失を低減することができる。したがって、筐体50に空気を送り込む送風機10の動力を低減し、グリッドボックス1の冷却に要する消費エネルギーを低減することができる。
図14は、前述の実施形態に係るグリッドボックス1の変形例2を示す筐体50および抵抗体モジュール群40Gの縦断面図である。この変形例2において、誘導壁60は、通気方向Aに対して傾斜して通気方向Aの上流側を向く誘導面62を有している。誘導面62は、通気方向Aの下流側ほど支持体41に近づくように傾斜している。この構成により、複数の抵抗体モジュール40の通気方向Aにおける中央よりも下流側で、副通路P2から誘導通路P3を介して主通路P1へ流入する比較的に低温の空気の流量を増加させることができる。したがって、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40の複数の抵抗体42を、効果的に冷却することができる。
図15は、前述の実施形態に係るグリッドボックス1の変形例3を示す筐体50および抵抗体モジュール群40Gの拡大縦断面図である。この変形例3において、誘導壁60は、通気方向Aに沿って延びる取付部63を有している。取付部63は、たとえば、溶接、または、ねじなどの締結部材により、筐体50の内壁面51aに固定されている。この構成により、前述の実施形態のグリッドボックス1と同様の効果を奏することができるだけでなく、誘導壁60の位置の調節を容易にして、誘導壁60を最も効果的な所望の位置に設置することができる。なお、取付部63は、後述するように、支持体41に固定されてもよい。
図16は、前述の実施形態に係るグリッドボックス1の変形例4を示す筐体50および抵抗体モジュール群40Gの拡大縦断面図である。この変形例4は、誘導壁60の誘導面62の位置が、副通路P2に臨む誘導通路P3の開口の通気方向Aにおける下流側の開口縁P32よりも下流側に位置する点で、図15に示す変形例3と異なっている。この変形例4によれば、副通路P2を流れる空気の流量に対する誘導壁60の堅牢性を向上させることができる。
図17は、前述の実施形態に係るグリッドボックス1の変形例5を示す筐体50および抵抗体モジュール群40Gの拡大縦断面図である。この変形例5は、誘導壁60の誘導面62が、通気方向Aの下流側ほど支持体41に近づくように傾斜している点で、図15に示す変形例3と異なっている。この変形例5によれば、副通路P2を流れる比較的に低温の空気が誘導面62に沿って案内され、誘導面62に隣接する誘導通路P3へ導入されやすくなる。したがって、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40の複数の抵抗体42を、効果的に冷却することができる。
図18は、前述の実施形態に係るグリッドボックス1の変形例6を示す筐体50および抵抗体モジュール群40Gの拡大縦断面図である。この変形例6は、誘導壁60が、支持体41に設けられ、筐体50の内壁面51aとの間に間隙を有する点で、図15に示す変形例3と異なっている。この変形例6によれば、支持体41に誘導壁60が取り付けられた抵抗体モジュール40の位置を他の抵抗体モジュール40と入れ替えることで、比較的に容易に誘導壁60の位置を変更することができ、誘導壁60をより適した位置に配置することが可能になる。
図19は、前述の実施形態およびその変形例に係るグリッドボックス1の適用例を示す斜視図であり、複数のグリッドボックス1を備えたグリッドボックス群1Gの斜視図である。グリッドボックス群1Gは、たとえば、複数のグリッドボックス1と、各々のグリッドボックス1を収容するフレーム1fとを備えている。グリッドボックス1と、フレーム1fとは、たとえば、ボルトなどの締結部材によって連結されて固定されている。また、上下左右に並べた複数のフレーム1fは、ボルトなどの締結部材によって互いに連結されて一体化される。
図20は、グリッドボックス群1Gを備えたダンプトラック100の斜視図である。電気駆動式のダンプトラック100は、図示を省略するが、たとえば、エンジンと、そのエンジンにより駆動される発電機と、その発電機が発電した電気エネルギーにより駆動される走行モーターと、を備え、回生ブレーキ機能を有する。回生ブレーキ機能は、ダンプトラック100の減速時に走行モーターを発電機として使用することで、ダンプトラック100の運動エネルギーを電気エネルギーへ変換する機能である。ダンプトラック100の回生ブレーキ機能によって生じた電気エネルギーの一部は、ダンプトラック100に搭載されたグリッドボックス群1Gを構成するグリッドボックス1により熱に変換されて大気へ放散される。
ここで、本実施形態のダンプトラック100は、前述の実施形態またはその変形例に係るグリッドボックス1を備えている。グリッドボックス1は、前述のように、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40と、通気方向Aの両端が開口されて複数の抵抗体モジュール40を収容する筐体50とを有している。抵抗体モジュール40は、筐体50の内部に支持された支持体41と、その支持体41に支持されて筐体50に対して電気的に絶縁された抵抗体42とを有している。また、支持体41は、抵抗体42が配置される主通路P1と、筐体50の内壁面51a,53aに臨む副通路P2と、これら副通路P2と主通路P1とを連通する誘導通路P3と、を画定する。そして、グリッドボックス1は、副通路P2の途中に誘導通路P3に隣接して配置され、通気方向Aに交差する誘導壁60をさらに備える。
本実施形態によれば、通気方向Aに重ねて配置された複数の抵抗体モジュール40の複数の抵抗体42を、効果的に冷却することが可能な、前述の実施形態およびその変形例に係るグリッドボックス1を備えたダンプトラック100を提供することができる。
以上、図面を参照して本開示に係るグリッドボックスおよびダンプトラックの実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。
1 グリッドボックス
40 抵抗体モジュール
41 支持体
41b 切欠部
42 抵抗体
50 筐体
51a 内壁面
53a 内壁面
60 誘導壁
61 端部
62 誘導面
63 取付部
100 ダンプトラック
A 通気方向
D1 第1方向
D2 第2方向
P1 主通路
P2 副通路
P3 誘導通路
P31 開口縁
P32 開口縁

Claims (12)

  1. 通気方向に重ねて配置された複数の抵抗体モジュールと、前記通気方向の両端が開口されて複数の前記抵抗体モジュールを収容する筐体と、を備えたグリッドボックスであって、
    前記抵抗体モジュールは、前記筐体の内部に固定された支持体と、前記支持体に支持されて前記筐体に対して電気的に絶縁された抵抗体とを有し、
    前記支持体は、前記抵抗体が配置される主通路と、前記筐体の内壁面に臨む副通路と、前記副通路と前記主通路とを連通する誘導通路と、を画定し、
    前記副通路の途中に前記誘導通路に隣接して配置され、前記通気方向に交差する誘導壁をさらに備えることを特徴とするグリッドボックス。
  2. 前記誘導壁は、複数の前記抵抗体モジュールの前記通気方向における中央よりも下流側に位置することを特徴とする請求項1に記載のグリッドボックス。
  3. 前記誘導壁の前記支持体に隣接する端部は、該端部に隣接する前記誘導通路の開口の前記通気方向における上流側の開口縁よりも、前記通気方向における下流側に位置することを特徴とする請求項2に記載のグリッドボックス。
  4. 前記誘導壁は、前記通気方向に垂直で前記通気方向の上流側を向く誘導面を有し、
    前記通気方向において、前記誘導面の位置と、前記副通路に臨む前記誘導通路の開口の前記下流側における開口縁の位置とが一致していることを特徴とする請求項2に記載のグリッドボックス。
  5. 前記誘導壁は、前記通気方向に対して傾斜して前記通気方向の上流側を向く誘導面を有し、
    前記誘導面は、前記通気方向の下流側ほど前記支持体に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のグリッドボックス。
  6. 前記誘導壁は、前記通気方向に沿って延びる取付部を有し、
    前記取付部は、前記筐体の前記内壁面または前記支持体に固定されることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のグリッドボックス。
  7. 前記誘導壁は、前記筐体に設けられ、前記支持体との間に間隙を有することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のグリッドボックス。
  8. 前記誘導壁は、前記支持体に設けられ、前記筐体の前記内壁面との間に間隙を有することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のグリッドボックス。
  9. 各々の前記抵抗体モジュールは、前記通気方向に交差する第1方向に離隔して配置されて前記通気方向および前記第1方向に交差する第2方向に延びる一対の前記支持体を有し、
    各々の前記抵抗体モジュールにおいて一対の前記支持体の間に画定された前記主通路と、一対の前記支持体の前記第1方向における両側に画定された一対の前記副通路とが、複数の前記抵抗体モジュールにおいて前記通気方向の一端から他端まで連続していることを特徴とする請求項1に記載のグリッドボックス。
  10. 前記抵抗体モジュールにおいて、
    前記抵抗体は、前記第1方向に沿って繰り返し往復する形状を有し、
    前記抵抗体の前記第1方向における両端部が一対の前記支持体によって支持されていることを特徴とする請求項9に記載のグリッドボックス。
  11. 前記支持体は、前記通気方向に交差する端面に前記副通路から前記主通路まで連続する凹状の切欠部を有し、
    前記誘導通路は、前記通気方向に隣り合う前記支持体の間に前記切欠部によって画定されていることを特徴とする請求項1に記載のグリッドボックス。
  12. グリッドボックスを備えたダンプトラックであって、
    前記グリッドボックスは、通気方向に重ねて配置された複数の抵抗体モジュールと、前記通気方向の両端が開口されて複数の前記抵抗体モジュールを収容する筐体とを有し、
    前記抵抗体モジュールは、前記筐体の内部に固定された支持体と、前記支持体に支持されて前記筐体に対して電気的に絶縁された抵抗体とを有し、
    前記支持体は、前記抵抗体が配置される主通路と、前記筐体の内壁面に臨む副通路と、前記副通路と前記主通路とを連通する誘導通路と、を画定し、
    前記グリッドボックスは、前記副通路の途中に前記誘導通路に隣接して配置され、前記通気方向に交差する誘導壁をさらに備えることを特徴とするダンプトラック。
JP2020057039A 2020-03-27 2020-03-27 グリッドボックスおよびダンプトラック Active JP7330125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020057039A JP7330125B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 グリッドボックスおよびダンプトラック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020057039A JP7330125B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 グリッドボックスおよびダンプトラック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021158221A JP2021158221A (ja) 2021-10-07
JP7330125B2 true JP7330125B2 (ja) 2023-08-21

Family

ID=77919788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020057039A Active JP7330125B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 グリッドボックスおよびダンプトラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7330125B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5049852A (en) 1990-01-16 1991-09-17 Mosebach Manufacturing Company Resistor grid heat dissipating assembly
US5304978A (en) 1992-08-10 1994-04-19 Mosebach Manufacturing Company Resistor grid assembly having "U" bend resistor elements

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61210229A (ja) * 1985-03-15 1986-09-18 Yanmar Diesel Engine Co Ltd ダミ−ロ−ド組合せ形機関発電機セツト
JPS61195001U (ja) * 1985-05-27 1986-12-04
JPS6259509U (ja) * 1985-10-02 1987-04-13
JPH0576005U (ja) * 1992-03-16 1993-10-15 株式会社赤司電機器製作所 発電機負荷試験装置
JP4457238B2 (ja) * 1997-08-20 2010-04-28 アクトロニクス株式会社 機器キャビネット内発熱部品群の放熱構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5049852A (en) 1990-01-16 1991-09-17 Mosebach Manufacturing Company Resistor grid heat dissipating assembly
US5304978A (en) 1992-08-10 1994-04-19 Mosebach Manufacturing Company Resistor grid assembly having "U" bend resistor elements

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021158221A (ja) 2021-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1265309B1 (en) Battery power supply device
CN106471643B (zh) 用于容纳多个带有集成在壳中的冷却装置的电池组电池的壳
US8053100B2 (en) Battery unit with cooling device
EP2710631B1 (en) Heat sink for cooling power electronics
US8906530B2 (en) Battery unit with blower
JP5861657B2 (ja) 電池パック
JP4663973B2 (ja) 蓄電パック
JP6405912B2 (ja) 電池パック
JP4944119B2 (ja) 移動体用冷却装置
JP2011187275A (ja) 電池モジュール、これを収納する電池箱、及びこれを備える鉄道車両
JP6330757B2 (ja) 電池パック
JP6089980B2 (ja) 電池冷却装置
JP2017097986A (ja) バッテリ冷却構造
JP7330125B2 (ja) グリッドボックスおよびダンプトラック
CN102687335A (zh) 蓄电装置
JP6198041B2 (ja) 蓄電装置の放熱構造
JP6390548B2 (ja) 電池パック
JP2010097824A (ja) 電池冷却装置
JP7381553B2 (ja) 抵抗グリッドシステム
JP6111911B2 (ja) 組電池
JP2010261601A (ja) 空気調和機の室外機
KR102513609B1 (ko) 전력전자기기의 하부 모듈
JP2010192211A (ja) 電池ユニット
JP6635880B2 (ja) ヒートシンク
JP2002170601A (ja) 車両用電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220722

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7330125

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150