JP7318735B2 - フルオロポリエーテル基含有ポリマー、表面処理剤及び物品 - Google Patents
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Description
〔1〕
下記一般式(1)で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
〔2〕
前記式(1)のαが1であり、Rfが下記一般式(3)で表される基である〔1〕に記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
〔3〕
前記式(1)のαが2であり、Rfが下記一般式(4)で表される基である〔1〕に記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
〔4〕
前記式(1)において、Yが下記式
からなる群より選ばれる基である〔1〕~〔3〕のいずれかに記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
〔5〕
前記式(1)において、Eが下記一般式(5)で表される基である〔1〕~〔4〕のいずれかに記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
〔6〕
前記式(1)において、Xがそれぞれ独立に、水酸基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数2~10のアルコキシアルコキシ基、炭素数1~10のアシロキシ基、炭素数2~10のアルケニルオキシ基及びハロゲン基からなる群より選ばれる基である〔1〕~〔5〕のいずれかに記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
〔7〕
式(1)で表されるポリマーが、下記式で表されるポリマーから選ばれるものである〔1〕~〔6〕のいずれかに記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
〔8〕
〔1〕~〔7〕のいずれかに記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー及び/又はその部分(加水分解)縮合物を含む表面処理剤。
〔9〕
フルオロポリエーテル基含有ポリマー中のフルオロポリエーテル基が、分子鎖末端に位置する1価のフルオロオキシアルキレン基含有ポリマー残基である〔8〕に記載の表面処理剤。
〔10〕
〔8〕又は〔9〕に記載の表面処理剤で表面処理された物品。
また、p、q、r、s、t、u、vはそれぞれ0~200の整数、好ましくは、pは5~100の整数、qは5~100の整数、rは0~100の整数、sは0~100の整数、tは0~100の整数、uは0~100の整数、vは0~100の整数であり、p+q+r+s+t+u+vは3~200、好ましくは10~110であり、p+qは10~105、特に15~60であることが好ましく、r=s=t=u=v=0であることが好ましい。p+q+r+s+t+u+vが上記上限値より小さければ密着性や硬化性が良好であり、上記下限値より大きければフルオロポリエーテル基の特徴を十分に発揮することができるので好ましい。
また、aは1~4、好ましくは1~3の整数であり、bは独立に2~10、好ましくは2~6の整数であり、cは1~9、好ましくは1~4の整数である。
また、nはケイ素原子毎に独立に1~3の整数、好ましくは2又は3であり、反応性、基材に対する密着性の観点から3がより好ましい。
加水分解性基としては、中でもメトキシ基、エトキシ基、イソプロペノキシ基、クロル基が好適である。
ここで、シルアルキレン基、シルアリーレン基としては、Yにおいて例示したシルアルキレン構造、シルアリーレン構造と同様のものが例示できる。
また、ケイ素原子数2~10個の直鎖状又はケイ素原子数3~10個の分岐状もしくは環状の2~6価のオルガノポリシロキサン残基としては、Yにおいて例示した2~6価のオルガノポリシロキサン残基と同様のものが例示できる。
で表されるカルボニル基を末端に有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーと、末端に脂肪族不飽和二重結合(オレフィン部位)を有し、かつ、β水素(即ち、金属原子のβ位の炭素原子に結合した水素原子)を有する有機金属試薬とを、好ましくは溶剤の存在下に反応させる。
このようなMとしては、例えば下記の基が挙げられる。
また、溶剤としては、上記フッ素系溶剤以外に有機溶剤を用いることができる。有機溶剤として、テトラヒドロフラン(THF)、モノエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル系溶剤を用いることができる。有機溶剤は単独で使用してもフッ素系溶剤と混合して使用してもよい。
溶剤の使用量は、上記式(6)で表されるカルボニル基を末端に有するフルオロポリエーテル基含有ポリマー100質量部に対して、10~600質量部、好ましくは50~400質量部、更に好ましくは200~350質量部用いることができる。
上記条件により反応を行った後、反応を停止し、分液操作により水層とフッ素溶剤層を分離する。得られたフッ素溶剤層を更に有機溶剤で洗浄し、溶剤を留去することで、下記式(7)で表される分子鎖末端に水酸基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーが得られる。
続いて、上記分子鎖末端にSiH基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーと、分子内にオレフィン部位を有するポリエーテル化合物(例えば、分子鎖片末端アルケニルオキシ基封鎖ポリアルキレンオキシド化合物等)とを溶剤、例えば1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンなどのフッ素系溶剤に溶解させ、ヒドロシリル化反応触媒、例えば塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液存在下、40~120℃、好ましくは60~100℃、より好ましくは約80℃の温度で、1~72時間、好ましくは20~36時間、より好ましくは約24時間熟成させる。
ポリエーテル基導入剤の使用量は、式(7)で表される分子鎖末端に水酸基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーの反応性末端基(水酸基)1当量に対して、1~15当量、より好ましくは3~6当量用いることができる。
塩基の使用量は、式(7)で表される分子鎖末端に水酸基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーの反応性末端基(水酸基)1当量に対して、1~20当量、より好ましくは4~8当量、更に好ましくは約6当量用いることができる。
添加剤の使用量は、式(7)で表される分子鎖末端に水酸基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーの反応性末端基(水酸基)1当量に対して、0.005~0.1当量、より好ましくは0.01~0.05当量、更に好ましくは約0.02当量用いることができる。
溶剤を用いる場合の使用量は、式(7)で表される分子鎖末端に水酸基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマー100質量部に対して、10~300質量部、好ましくは30~150質量部、更に好ましくは約50質量部用いることができる。
脱水素触媒の使用量は、分子鎖末端に水酸基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーの反応性末端基1当量に対して、0.01~0.0005当量、より好ましくは0.007~0.001当量、更に好ましくは約0.005当量用いることができる。
分子内にオレフィン部位を有するポリエーテル化合物の使用量は、分子鎖末端にSiH基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーの反応性末端基1当量に対して、1~10当量、より好ましくは2~5当量、更に好ましくは約3当量用いることができる。
ヒドロシリル化反応触媒の使用量は、分子鎖末端にSiH基とオレフィン部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーの質量に対して、遷移金属換算(質量)で0.1~100ppm、より好ましくは1~50ppmとなる量で使用する。
上記で得られた式(8)で表される分子鎖末端にオレフィン部位とポリエーテル部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーを、溶剤、例えば1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンなどのフッ素系溶剤に溶解させ、トリクロロシラン等の分子中にSiH基及び加水分解性末端基(ハロゲン原子)を有する有機ケイ素化合物を混合し、ヒドロシリル化反応触媒、例えば塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液存在下、40~120℃、好ましくは60~100℃、より好ましくは約80℃の温度で、1~72時間、好ましくは20~36時間、より好ましくは約24時間熟成させる。なお、熟成させた後、シリル基上の置換基(ハロゲン原子)を例えばメトキシ基などに変換してもよい。
溶剤の使用量は、式(8)で表される分子鎖末端にオレフィン部位とポリエーテル部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマー100質量部に対して、10~300質量部、好ましくは50~150質量部、更に好ましくは約100質量部用いることができる。
ヒドロシリル化反応触媒の使用量は、式(8)で表される分子鎖末端にオレフィン部位とポリエーテル部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマー、又はこのポリマーと分子中に加水分解性末端基を有さず、SiH基を2個以上有する有機ケイ素化合物との反応物の質量に対して、遷移金属換算(質量)で好ましくは0.01~100ppm、より好ましくは0.1~50ppmとなる量で使用する。
例えば、式(8)で表される分子鎖末端にオレフィン部位とポリエーテル部位を有するフルオロポリエーテル基含有ポリマーとして、下記式で表される化合物
加水分解縮合触媒の添加量は触媒量であり、通常、フルオロポリエーテル基含有ポリマー及び/又はその部分(加水分解)縮合物100質量部に対して0.01~5質量部、特に0.1~1質量部である。
反応容器に、3-ブテニルマグネシウムブロミド272ml(0.5M THF溶液:1.4×10-1mol)を入れ、撹拌した。続いて、下記式(A)
で表される化合物200g(4.5×10-2mol)、アサヒクリンAC6000 400g、PF5060 200gの混合液を反応容器内に滴下した後、50℃で6時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(B)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー193g(数平均分子量;約4,430)を得た。
δ1.4-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ1.9-2.2(C-CH 2 CH2CH=CH2、-CF2-CH(OH)-CH2-)3H
δ3.6-3.8(-CF2-CH(OH)-CH2-)1H
δ4.8-4.9(-CH2CH=CH 2 )2H
δ5.5-5.6(-CH2CH=CH2)1H
で表される化合物100g(2.3×10-2mol)、ジエチレングリコール-2-ブロモエチルメチルエーテル20.9g(9.2×10-2mol)、テトラブチルアンモニウムヨージド0.17g(4.6×10-4mol)を混合した。続いて、30質量%水酸化ナトリウム水溶液18g(1.4×10-1mol)を添加した後、50℃で24時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(C)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー94gを得た。
δ1.5-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ2.0-2.2(C-CH2CH 2 CH=CH2)2H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3)12H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
δ4.7-5.0(C-CH2CH2CH=CH 2 )2H
δ5.5-5.7(C-CH2CH2CH=CH2)1H
で表される化合物80g(1.7×10-2mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン80g、トリメトキシシラン4.2g(3.4×10-2mol)、及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液7.6×10-2g(Pt単体として2.3×10-7molを含有)を混合し、80℃で24時間熟成させた。その後、溶剤及び未反応物を減圧留去し、液状の生成物82gを得た。
δ0.4-0.6(C-CH2CH2CH2CH 2 -Si)2H
δ1.2-1.6(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si)6H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3、-Si(OCH 3 )3)21H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
反応容器に、3-ブテニルマグネシウムブロミド153ml(0.5M THF溶液:7.7×10-2mol)を入れ、撹拌した。続いて、下記式(E)
で表される化合物100g(2.6×10-2mol)、アサヒクリンAC6000 200g、PF5060 100gの混合液を反応容器内に滴下した後、50℃で6時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(F)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー94g(数平均分子量;約3,940)を得た。
δ1.4-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ1.9-2.2(C-CH 2 CH2CH=CH2、-CF2-CH(OH)-CH2-)3H
δ3.6-3.8(-CF2-CH(OH)-CH2-)1H
δ4.8-4.9(-CH2CH=CH 2 )2H
δ5.5-5.6(-CH2CH=CH2)1H
で表される化合物50g(1.3×10-2mol)、ジエチレングリコール-2-ブロモエチルメチルエーテル12g(5.2×10-2mol)、テトラブチルアンモニウムヨージド0.10g(2.6×10-4mol)を混合した。続いて、30質量%水酸化ナトリウム水溶液10g(7.5×10-2mol)を添加した後、50℃で24時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(G)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー44gを得た。
δ1.5-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ2.0-2.2(C-CH2CH 2 CH=CH2)2H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3)12H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
δ4.7-5.0(C-CH2CH2CH=CH 2 )2H
δ5.5-5.7(C-CH2CH2CH=CH2)1H
で表される化合物40g(9.8×10-3mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン40g、トリメトキシシラン2.4g(2.0×10-2mol)、及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液4.4×10-2g(Pt単体として1.3×10-7molを含有)を混合し、80℃で24時間熟成させた。その後、溶剤及び未反応物を減圧留去し、液状の生成物40gを得た。
δ0.4-0.6(C-CH2CH2CH2CH 2 -Si)2H
δ1.2-1.6(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si)6H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3、-Si(OCH 3 )3)21H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
反応容器に、上記と同様にして得られた下記式(B)
で表される化合物100g(2.3×10-2mol)、トリエチレングリコール-2-ブロモエチルメチルエーテル24.9g(9.2×10-2mol)、テトラブチルアンモニウムヨージド0.17g(4.6×10-4mol)を混合した。続いて、30質量%水酸化ナトリウム水溶液18g(1.4×10-1mol)を添加した後、50℃で24時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(J)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー90gを得た。
δ1.5-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ2.0-2.2(C-CH2CH 2 CH=CH2)2H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)4-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)4-O-CH3)16H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)4-O-CH3))1H
δ4.7-5.0(C-CH2CH2CH=CH 2 )2H
δ5.5-5.7(C-CH2CH2CH=CH2)1H
で表される化合物80g(1.7×10-2mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン80g、トリメトキシシラン4.2g(3.4×10-2mol)、及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液7.6×10-2g(Pt単体として2.3×10-7molを含有)を混合し、80℃で24時間熟成させた。その後、溶剤及び未反応物を減圧留去し、液状の生成物80gを得た。
δ0.4-0.6(C-CH2CH2CH2CH 2 -Si)2H
δ1.2-1.6(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si)6H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)4-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)4-O-CH3、-Si(OCH 3 )3)25H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)4-O-CH3))1H
反応容器に、5-ヘキセニルマグネシウムブロミド272ml(0.5M THF溶液:1.36×10-1mol)を入れ、撹拌した。続いて、下記式(A)
で表される化合物200g(4.5×10-2mol)、アサヒクリンAC6000 400g、PF5060 200gの混合液を反応容器内に滴下した後、50℃で6時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(L)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー189g(数平均分子量;約4,450)を得た。
δ1.3-1.8(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2CH=CH2)6H
δ1.9-2.1(C-CH2CH2CH2CH 2 CH=CH2)2H
δ3.3-3.5(-CF2-CH(OH)-CH2-)1H
δ3.6-3.8(-CF2-CH(OH)-CH2-)1H
δ4.7-4.9(-CH2CH=CH 2 )2H
δ5.5-5.7(-CH2CH=CH2)1H
で表される化合物40g(9.0×10-3mol)、ジエチレングリコール-2-ブロモエチルメチルエーテル8.2g(3.6×10-2mol)、テトラブチルアンモニウムヨージド0.06g(1.6×10-4mol)を混合した。続いて、30質量%水酸化ナトリウム水溶液7.2g(5.4×10-2mol)を添加した後、50℃で24時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(M)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー21gを得た。
δ1.3-1.8(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2CH=CH2)6H
δ1.9-2.1(C-CH2CH2CH2CH 2 CH=CH2)2H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3)12H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
δ4.8-5.1(C-CH2CH2CH=CH 2 )2H
δ5.6-5.8(C-CH2CH2CH=CH2)1H
で表される化合物20g(4.3×10-3mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン20g、トリメトキシシラン1.05g(8.6×10-3mol)、及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液2.0×10-2g(Pt単体として5.9×10-8molを含有)を混合し、80℃で24時間熟成させた。その後、溶剤及び未反応物を減圧留去し、液状の生成物21gを得た。
δ0.4-0.6(C-CH2CH2CH2CH 2 -Si)2H
δ1.1-1.8(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si)10H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3、-Si(OCH 3 )3)21H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
反応容器に、3-ブテニルマグネシウムブロミド126ml(0.5M THF溶液:6.3×10-2mol)を入れ、撹拌した。続いて、下記式(O)
で表される化合物100g(2.1×10-2mol)、アサヒクリンAC6000 200g、PF5060 100gの混合液を反応容器内に滴下した後、50℃で6時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(P)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー96g(数平均分子量;約4,800)を得た。
δ1.4-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ1.9-2.2(C-CH 2 CH2CH=CH2、-CF(CF3)-CH(OH)-CH2-)3H
δ3.5-3.7(-CF(CF3)-CH(OH)-CH2-)1H
δ4.8-4.9(-CH2CH=CH 2 )2H
δ5.5-5.6(-CH2CH=CH2)1H
で表される化合物40g(8.2×10-3mol)、ジエチレングリコール-2-ブロモエチルメチルエーテル7.5g(3.3×10-2mol)、テトラブチルアンモニウムヨージド0.06g(1.6×10-4mol)を混合した。続いて、30質量%水酸化ナトリウム水溶液6.6g(4.9×10-2mol)を添加した後、50℃で24時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(Q)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー38gを得た。
δ1.5-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ2.1-2.3(C-CH2CH 2 CH=CH2)2H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3)12H
δ3.6-3.8(CF(CF3)-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
δ5.0-5.2(C-CH2CH2CH=CH 2 )2H
δ5.7-5.8(C-CH2CH2CH=CH2)1H
で表される化合物20g(4.1×10-3mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン20g、トリメトキシシラン1.0g(8.2×10-3mol)、及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液1.9×10-2g(Pt単体として5.9×10-8molを含有)を混合し、80℃で24時間熟成させた。その後、溶剤及び未反応物を減圧留去し、液状の生成物19gを得た。
δ0.4-0.6(C-CH2CH2CH2CH 2 -Si)2H
δ1.2-1.7(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si)4H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3、-Si(OCH 3 )3)21H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
反応容器に、上記と同様にして得られた下記式(C)
で表される化合物40g(8.7×10-3mol)と下記式(S)
で表されるシロキサン11.7g(8.7×10-2mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン40gを混合し、80℃まで加熱した。その後、塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液3.9×10-2g(Pt単体として1.2×10-7molを含有)を添加し、80℃で24時間熟成させた。その後、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(T)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー41gを得た。
δ0-0.3(-Si-(CH 3 )2-)12H
δ0.4-0.6(C-CH2CH2CH2CH 2 -Si)2H
δ1.2-1.7(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si)6H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3)12H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
δ3.9-4.1(-Si(CH3)H)1H
で表される化合物20g(4.2×10-3mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン20g、アリルトリメトキシシラン1.36g(8.4×10-3mol)及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液2.0×10-2g(Pt単体として6.0×10-8molを含有)を混合し、80℃で24時間熟成させた。その後、溶剤及び未反応物を減圧留去し、液状の生成物20gを得た。
δ0-0.3(-Si-(CH 3 )2-)12H
δ0.4-0.7(C-CH2CH2CH2CH 2 -Si、Si-CH 2 CH2CH 2 -Si)6H
δ1.2-1.8(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si、Si-CH2CH 2 CH2-Si)8H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3、-Si(OCH 3 )3)21H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
反応容器に、3-ブテニルマグネシウムブロミド288ml(0.5M THF溶液:1.4×10-1mol)を入れ、撹拌した。続いて、下記式(W)
で表される化合物200g(4.8×10-2mol)、アサヒクリンAC6000 400g、PF5060 200gの混合液を反応容器内に滴下した後、50℃で6時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(X)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー188g(数平均分子量;約4,290)を得た。
δ1.4-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ1.9-2.2(C-CH2CH 2 CH=CH2)2H
δ2.4-2.6(-CF2-CH(OH)-CH2-)1H
δ3.9-4.0(-CF2-CH(OH)-CH2-)1H
δ4.7-4.9(-CH2CH=CH 2 )2H
δ5.5-5.7(-CH2CH=CH2)1H
で表される化合物100g(2.3×10-2mol)、ジエチレングリコール-2-ブロモエチルメチルエーテル21g(9.2×10-2mol)、テトラブチルアンモニウムヨージド0.17g(4.6×10-4mol)を混合した。続いて、30質量%水酸化ナトリウム水溶液18g(1.4×10-1mol)を添加した後、50℃で24時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(Y)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー89gを得た。
δ1.5-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)2H
δ2.0-2.2(C-CH2CH 2 CH=CH2)2H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3)12H
δ3.9-4.0(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
δ4.8-5.1(C-CH2CH2CH=CH 2 )2H
δ5.6-5.8(C-CH2CH2CH=CH2)1H
で表される化合物80g(1.7×10-2mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン80g、トリメトキシシラン4.2g(3.4×10-2mol)、及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液7.6×10-2g(Pt単体として2.3×10-7molを含有)を混合し、80℃で24時間熟成させた。その後、溶剤及び未反応物を減圧留去し、液状の生成物78gを得た。
δ0.4-0.6(C-CH2CH2CH2CH 2 -Si)2H
δ1.2-1.6(C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si)6H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))3H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3、-Si(OCH 3 )3)21H
δ3.9-4.0(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))1H
反応容器に、3-ブテニルマグネシウムブロミド282ml(0.5M THF溶液:1.4×10-1mol)を入れ、撹拌した。続いて、下記式(A’)
で表される化合物100g(2.4×10-2mol)、アサヒクリンAC6000 200g、PF5060 100gの混合液を反応容器内に滴下した後、50℃で6時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(B’)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー94g(数平均分子量;約4,400)を得た。
δ1.4-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)4H
δ1.9-2.2(C-CH 2 CH2CH=CH2、-CF2-CH(OH)-CH2-)6H
δ3.6-3.8(-CF2-CH(OH)-CH2-)2H
δ4.8-4.9(-CH2CH=CH 2 )4H
δ5.5-5.6(-CH2CH=CH2)2H
で表される化合物40g(9.4×10-3mol)、ジエチレングリコール-2-ブロモエチルメチルエーテル17.0g(7.5×10-2mol)、テトラブチルアンモニウムヨージド0.14g(3.8×10-4mol)を混合した。続いて、30質量%水酸化ナトリウム水溶液14g(1.1×10-1mol)を添加した後、50℃で24時間加熱した。加熱終了後、室温まで冷却し、塩酸水溶液を滴下した。分液操作により、下層であるフッ素化合物層を回収後、アセトンで洗浄した。洗浄後の下層であるフッ素化合物層を再び回収し、減圧下、残存溶剤を留去することで、下記式(C’)
で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー39gを得た。
δ1.5-1.7(C-CH 2 CH2CH=CH2)4H
δ1.9-2.1(C-CH2CH 2 CH=CH2)4H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))6H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3)24H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))2H
δ5.0-5.2(C-CH2CH2CH=CH 2 )4H
δ5.7-5.8(C-CH2CH2CH=CH2)2H
で表される化合物20g(4.4×10-3mol)、1,3-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン20g、トリメトキシシラン2.2g(1.8×10-2mol)、及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液4.7×10-2g(Pt単体として1.4×10-7molを含有)を混合し、80℃で24時間熟成させた。その後、溶剤及び未反応物を減圧留去し、液状の生成物21gを得た。
δ0.4-0.6(-O-CH2CH2CH 2 -Si、C-CH2CH2CH2CH 2 -Si)8H
δ1.2-1.7(-O-CH2CH 2 CH2-Si、C-CH 2 CH 2 CH 2 CH2-Si)16H
δ3.0-3.2(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH 3 ))6H
δ3.3-3.6(-O-(CH 2 CH 2 O)3-O-CH3、-Si(OCH 3 )3)42H
δ3.7-3.8(CF2-CH-O-(CH2CH2O)3-O-CH3))2H
実施例1、3で得られた式(D)、(K)で表される構造のフルオロポリエーテル基含有ポリマー及び比較例1、2、3の式(E’)、(F’)、(G’)で表されるポリマーを、濃度20質量%になるようにNovec 7200(3M社製、エチルパーフルオロブチルエーテル)に溶解させて表面処理剤を調製した。最表面にSiO2を10nm処理したガラス(コーニング社製 Gorilla)に、各表面処理剤4μlを真空蒸着し(処理条件は、圧力:3.0×10-3Pa、加熱温度:500℃)、25℃、湿度50%の雰囲気下で12時間硬化させて膜厚8nmの硬化被膜を形成した。
[初期撥水撥油性の評価]
上記にて作製した硬化被膜を形成したガラスについて、接触角計Drop Master(協和界面科学社製)を用いて、硬化被膜の水に対する接触角(撥水性)を測定した(液滴:2μl、温度:25℃、湿度:40%)。結果(初期水接触角)を表1に示す。
初期においては、実施例、比較例共に良好な撥水性を示した。
上記にて作製した硬化被膜を形成したガラスについて、ラビングテスター(新東科学社製)を用いて、下記条件で10,000回擦った後の硬化被膜の水に対する接触角(撥水性)を上記と同様にして測定し、耐摩耗性の評価1とした。試験環境条件は25℃、湿度40%である。結果(摩耗後水接触角)を表1に示す。
耐消しゴム摩耗性
消しゴム:Minoan社製
接触面積:6mmφ
移動距離(片道):40mm
移動速度:3,200mm/分
荷重:1kg/6mmφ
上記にて作製した硬化被膜を形成したガラスについて、ラビングテスター(新東科学社製)を用いて、下記条件で15,000回擦った後の硬化被膜の水に対する接触角(撥水性)を上記と同様にして測定し、耐摩耗性の評価2とした。評価は8回摩耗試験を行った内、水接触角が100°以上を合格とし、合格率を算出している。試験環境条件は25℃、湿度40%である。結果(摩耗後水接触角100°以上の合格率)を表2に示す。
耐消しゴム摩耗性
消しゴム:Minoan社製
接触面積:6mmφ
移動距離(片道):40mm
移動速度:3,200mm/分
荷重:1kg/6mmφ
Claims (10)
- 下記一般式(1)で表されるフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
- 前記式(1)において、Xがそれぞれ独立に、水酸基、炭素数1~10のアルコキシ基、炭素数2~10のアルコキシアルコキシ基、炭素数1~10のアシロキシ基、炭素数2~10のアルケニルオキシ基及びハロゲン基からなる群より選ばれる基である請求項1~5のいずれか1項に記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載のフルオロポリエーテル基含有ポリマー及び/又はその部分(加水分解)縮合物を含む表面処理剤。
- フルオロポリエーテル基含有ポリマー中のフルオロポリエーテル基が、分子鎖末端に位置する1価のフルオロオキシアルキレン基含有ポリマー残基である請求項8に記載の表面処理剤。
- 請求項8又は9に記載の表面処理剤で表面処理された物品。
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