[go: up one dir, main page]

JP7318592B2 - コモンモードチョークコイル - Google Patents

コモンモードチョークコイル Download PDF

Info

Publication number
JP7318592B2
JP7318592B2 JP2020103932A JP2020103932A JP7318592B2 JP 7318592 B2 JP7318592 B2 JP 7318592B2 JP 2020103932 A JP2020103932 A JP 2020103932A JP 2020103932 A JP2020103932 A JP 2020103932A JP 7318592 B2 JP7318592 B2 JP 7318592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
coil
conductor
height direction
coil conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020103932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021197480A (ja
Inventor
賢二 田中
直之 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2020103932A priority Critical patent/JP7318592B2/ja
Priority to CN202110564877.3A priority patent/CN113808804A/zh
Priority to US17/336,218 priority patent/US20210391107A1/en
Publication of JP2021197480A publication Critical patent/JP2021197480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7318592B2 publication Critical patent/JP7318592B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • H01F2017/002Details of via holes for interconnecting the layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F2017/0066Printed inductances with a magnetic layer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F2017/0073Printed inductances with a special conductive pattern, e.g. flat spiral
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type
    • H01F2017/0093Common mode choke coil
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • H01F2027/2809Printed windings on stacked layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

本発明は、コモンモードチョークコイルに関する。
回路用ノイズフィルタの一種として、コモンモードチョークコイルが知られている。例えば、特許文献1には、複数の絶縁層を積層してなる積層体と、積層体の内部に設けられた第1コイル及び第2コイルと、積層体の外表面に設けられた第1外部電極、第2外部電極、第3外部電極及び第4外部電極とを含むコモンモードチョークコイルであって、第1外部電極及び第2外部電極はそれぞれ、第1コイルの一方端及び他方端に電気的に接続し、第3外部電極及び第4外部電極はそれぞれ、第2コイルの一方端及び他方端に電気的に接続し、第1コイルは、積層体の積層方向においてビア導体を介して互いに接続された第1渦巻状導体、第2渦巻状導体及び第3渦巻状導体を少なくとも含み、第2コイルは、積層体の積層方向においてビア導体を介して互いに接続された第4渦巻状導体、第5渦巻状導体及び第6渦巻状導体を少なくとも含み、積層方向において、第1渦巻状導体は第2渦巻状導体及び第4渦巻状導体と隣り合い、かつ第4渦巻状導体は第1渦巻状導体及び第5渦巻状導体と隣り合い、積層方向において隣り合う渦巻状導体間の距離のうち、第1渦巻状導体と第4渦巻状導体との間の距離が、他の距離より小さい、コモンモードチョークコイルが開示されている。
特開2019-140170号公報
特許文献1に記載のコモンモードチョークコイルでは、特許文献1の図2、図3、図7等に記載されたように、第1渦巻状導体、第2渦巻状導体、及び、第3渦巻状導体のいずれか2つの渦巻状導体の外周側端部同士が、ビア導体を介して電気的に接続されている。しかしながら、このようなコモンモードチョークコイルを製造する際に、渦巻状導体が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着することにより、渦巻状導体の外周側端部とビア導体とを接続させようとしても、渦巻状導体の外周側端部とビア導体とが重なる部分に積層方向における圧力が加わりにくいことがある。よって、このようなコモンモードチョークコイルでは、渦巻状導体の外周側端部とビア導体との接続性が不充分となり、コイルが断線してしまうおそれがある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、コイル導体の外周側端部とビア導体との接続性に優れたコモンモードチョークコイルを提供することを目的とするものである。
本発明のコモンモードチョークコイルは、複数の絶縁層が高さ方向に積層されてなる素体と、上記素体の内部に設けられた第1コイルと、上記素体の内部に設けられ、かつ、上記第1コイルと電気的に絶縁された第2コイルと、上記素体の表面上に設けられ、かつ、上記第1コイルの一端に電気的に接続された第1外部電極と、上記素体の表面上に設けられ、かつ、上記第1コイルの他端に電気的に接続された第2外部電極と、上記素体の表面上に設けられ、かつ、上記第2コイルの一端に電気的に接続された第3外部電極と、上記素体の表面上に設けられ、かつ、上記第2コイルの他端に電気的に接続された第4外部電極と、を備え、上記第1コイルは、第1絶縁層の表面上に設けられた第1コイル導体と、第2絶縁層の表面上に設けられた第2コイル導体と、第3絶縁層の表面上に設けられた第3コイル導体と、を含み、上記第1コイル導体、上記第2コイル導体、及び、上記第3コイル導体は、上記第1絶縁層、上記第2絶縁層、及び、上記第3絶縁層とともに上記高さ方向に積層されつつ、電気的に接続され、上記第2コイルは、第4絶縁層の表面上に設けられた第4コイル導体と、第5絶縁層の表面上に設けられた第5コイル導体と、第6絶縁層の表面上に設けられた第6コイル導体と、を含み、上記第4コイル導体、上記第5コイル導体、及び、上記第6コイル導体は、上記第4絶縁層、上記第5絶縁層、及び、上記第6絶縁層とともに上記高さ方向に積層されつつ、電気的に接続され、上記第2コイル導体と上記第3コイル導体とは、上記高さ方向から見たときに上記第2コイル導体及び上記第3コイル導体の外周側端部と重なる位置に設けられた第1外側ビア導体を介して電気的に接続され、上記第1絶縁層、上記第4絶縁層、上記第5絶縁層、及び、上記第6絶縁層のうち、上記第2絶縁層と上記第3絶縁層との間以外の位置に設けられた少なくとも1つの上記絶縁層の表面上には、上記高さ方向から見たときに上記第1外側ビア導体と重なり、かつ、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第1ダミー導体が更に設けられている、ことを特徴とする。
本発明によれば、コイル導体の外周側端部とビア導体との接続性に優れたコモンモードチョークコイルを提供できる。
本発明のコモンモードチョークコイルの一例を示す斜視模式図である。 図1に示した素体の内部構造の一例を示す分解平面模式図である。 図1中の線分A1-A2に対応する部分を示す断面模式図である。 図1中の線分B1-B2に対応する部分を示す断面模式図である。 図1中の線分C1-C2に対応する部分を示す断面模式図である。 図1中の線分D1-D2に対応する部分を示す断面模式図である。 図1中の線分E1-E2に対応する部分を示す断面模式図である。 本発明のコモンモードチョークコイルの別の一例を示す斜視模式図である。
以下、本発明のコモンモードチョークコイルについて説明する。なお、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
[コモンモードチョークコイル]
図1は、本発明のコモンモードチョークコイルの一例を示す斜視模式図である。
図1に示すように、コモンモードチョークコイル1は、素体10と、第1外部電極21と、第2外部電極22と、第3外部電極23と、第4外部電極24と、を有している。図1に示していないが、後述するように、コモンモードチョークコイル1は、素体10の内部に設けられた第1コイル及び第2コイルも有している。
本明細書中、長さ方向、高さ方向、及び、幅方向を、図1等に示すように、各々、L、T、及び、Wで定められる方向とする。ここで、長さ方向Lと高さ方向Tと幅方向Wとは、互いに直交している。
素体10は、略直方体状であり、長さ方向Lに対向する第1端面10a及び第2端面10bと、高さ方向Tに対向する第1主面10c及び第2主面10dと、幅方向Wに対向する第1側面10e及び第2側面10fと、を有している。
コモンモードチョークコイル1を基板に実装する場合、素体10の第1主面10c又は第2主面10dが実装面となる。
素体10の第1端面10a及び第2端面10bは、長さ方向Lに厳密に直交している必要はない。また、素体10の第1主面10c及び第2主面10dは、高さ方向Tに厳密に直交している必要はない。更に、素体10の第1側面10e及び第2側面10fは、幅方向Wに厳密に直交している必要はない。
素体10は、角部及び稜線部に丸みが付けられていることが好ましい。素体10の角部は、素体10の3面が交わる部分である。素体10の稜線部は、素体10の2面が交わる部分である。
素体10は、複数の絶縁層が高さ方向Tに積層されてなる。より具体的には、素体10は、第1主面10cから第2主面10dに向かって順に、フェライト層12と、ガラスセラミック層11と、フェライト層13と、を有している。つまり、素体10は、高さ方向Tにおいて、ガラスセラミック層11がフェライト層12及びフェライト層13で挟まれた構成を有している。
ガラスセラミック層11は、後述するような、複数の絶縁層が積層されてなる複層構造である。
ガラスセラミック層11を構成するガラスセラミック材料は、K、B、及び、Siを少なくとも含有するガラス材料を含むことが好ましい。
ガラス材料は、KをKO換算で0.5重量%以上、5重量%以下、BをB換算で10重量%以上、25重量%以下、SiをSiO換算で70重量%以上、85重量%以下、AlをAl換算で0重量%以上、5重量%以下含有することが好ましい。
ガラスセラミック材料は、上述したガラス材料に加えて、フィラーとしてのSiO(石英)及びAl(アルミナ)を含むことが好ましい。この場合、ガラスセラミック材料は、ガラス材料を60重量%以上、66重量%以下、フィラーとしてのSiOを34重量%以上、37重量%以下、フィラーとしてのAlを0.5重量%以上、4重量%以下含むことが好ましい。ガラスセラミック材料がフィラーとしてSiOを含むことにより、コモンモードチョークコイル1の高周波特性が向上する。また、ガラスセラミック材料がフィラーとしてAlを含むことにより、素体10の機械的強度が高まる。
フェライト層12及びフェライト層13は、各々、単層構造であってもよいし、複層構造であってもよい。
フェライト層12及びフェライト層13を構成するフェライト材料は、各々、Ni-Cu-Zn系フェライト材料であることが好ましい。フェライト層12及びフェライト層13がNi-Cu-Zn系フェライト材料で構成されることにより、コモンモードチョークコイル1のインダクタンスが高まる。
Ni-Cu-Zn系フェライト材料は、Feを40mоl%以上、49.5mоl%以下、ZnOを5mоl%以上、35mоl%以下、CuOを6mоl%以上、12mоl%以下、NiOを8mоl%以上、40mоl%以下含有することが好ましい。これらの酸化物は、不可避不純物を含んでいてもよい。
Ni-Cu-Zn系フェライト材料は、Mn、Co、SnO、Bi、SiO等の添加剤を含んでいてもよい。
第1外部電極21は、素体10の表面上に設けられている。より具体的には、第1外部電極21は、素体10の第1主面10c、第1側面10e、及び、第2主面10dの各一部にわたって延在している。
第2外部電極22は、素体10の表面上に設けられている。より具体的には、第2外部電極22は、素体10の第1主面10c、第2側面10f、及び、第2主面10dの各一部にわたって延在している。また、第2外部電極22は、幅方向Wにおいて第1外部電極21に対向する位置に設けられている。
第3外部電極23は、素体10の表面上に設けられている。より具体的には、第3外部電極23は、長さ方向Lにおいて第1外部電極21と離隔された位置で、素体10の第1主面10c、第1側面10e、及び、第2主面10dの各一部にわたって延在している。
第4外部電極24は、素体10の表面上に設けられている。より具体的には、第4外部電極24は、長さ方向Lにおいて第2外部電極22と離隔された位置で、素体10の第1主面10c、第2側面10f、及び、第2主面10dの各一部にわたって延在している。また、第4外部電極24は、幅方向Wにおいて第3外部電極23に対向する位置に設けられている。
第1外部電極21、第2外部電極22、第3外部電極23、及び、第4外部電極24は、各々、単層構造であってもよいし、複層構造であってもよい。
第1外部電極21、第2外部電極22、第3外部電極23、及び、第4外部電極24が、各々、単層構造である場合、各外部電極の構成材料としては、例えば、Ag、Au、Cu、Pd、Ni、Al、これらの金属の少なくとも1種を含有する合金等が挙げられる。
第1外部電極21、第2外部電極22、第3外部電極23、及び、第4外部電極24が、各々、複層構造である場合、各外部電極は、素体10の表面側から順に、例えば、Agを含む下地電極層と、Niめっき層と、Snめっき層と、を有していてもよい。
図2は、図1に示した素体の内部構造の一例を示す分解平面模式図である。図3は、図1中の線分A1-A2に対応する部分を示す断面模式図である。図4は、図1中の線分B1-B2に対応する部分を示す断面模式図である。図5は、図1中の線分C1-C2に対応する部分を示す断面模式図である。図6は、図1中の線分D1-D2に対応する部分を示す断面模式図である。図7は、図1中の線分E1-E2に対応する部分を示す断面模式図である。
図2、図3、図4、図5、図6、及び、図7に示すように、素体10を構成するガラスセラミック層11は、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、第6絶縁層11f、第7絶縁層11g、及び、第8絶縁層11hを含む複数の絶縁層が高さ方向Tに積層されてなる。素体10、より具体的には、ガラスセラミック層11では、第7絶縁層11g、第4絶縁層11d、第3絶縁層11c、第2絶縁層11b、第5絶縁層11e、第6絶縁層11f、第1絶縁層11a、及び、第8絶縁層11hが高さ方向Tに順に積層されている。素体10では、第7絶縁層11gが第1主面10c側に位置し、第8絶縁層11hが第2主面10d側に位置している。
第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、第6絶縁層11f、第7絶縁層11g、及び、第8絶縁層11hの構成材料は、互いに同じであることが好ましい。
ガラスセラミック層11では、後述するコイル導体、引き出し電極、ビア導体、ダミー導体等の導体部が設けられていない少なくとも1つの絶縁層が、第7絶縁層11gの第1主面10c側と第8絶縁層11hの第2主面10d側との少なくとも一方に積層されていてもよい。例えば、ガラスセラミック層11では、第8絶縁層11hの第2主面10d側に第9絶縁層11iが積層されていてもよい。
第9絶縁層11iの構成材料は、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、第6絶縁層11f、第7絶縁層11g、及び、第8絶縁層11hの構成材料と同じであることが好ましい。
素体10の内部、より具体的には、ガラスセラミック層11の内部には、第1コイル31及び第2コイル32が設けられている。
第1コイル31は、第1コイル導体41aと、第2コイル導体41bと、第3コイル導体41cと、第7コイル導体41gと、を含んでいる。
第1コイル導体41aは、第1絶縁層11aの表面上に設けられている。第1コイル導体41aは渦巻状に設けられており、高さ方向Tから見たとき、外周側端部が第1絶縁層11aの外縁近傍に位置し、内周側端部が第1絶縁層11aの中央近傍に位置している。第1コイル導体41aの外周側端部は、第1外部電極21から引き出された第1引き出し電極51に接続されている。第1コイル導体41aの内周側端部には、ランド部71aが位置している。
第1絶縁層11aには、高さ方向Tから見たときにランド部71aと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体111aが設けられている。
第1絶縁層11aの表面上には、高さ方向Tから見たときに第1絶縁層11aの中央近傍で、ランド部71aと離隔された位置に、ランド部81aが設けられている。また、第1絶縁層11aには、高さ方向Tから見たときにランド部81aと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体121aが設けられている。
第2コイル導体41bは、第2絶縁層11bの表面上に設けられている。第2コイル導体41bは渦巻状に設けられており、高さ方向Tから見たとき、外周側端部が第2絶縁層11bの外縁近傍に位置し、内周側端部が第2絶縁層11bの中央近傍に位置している。第2コイル導体41bの外周側端部には、ランド部61bが位置している。第2コイル導体41bの内周側端部には、ランド部71bが位置している。
第2絶縁層11bには、高さ方向Tから見たときにランド部61bと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体101bが設けられている。
第2絶縁層11bの表面上には、高さ方向Tから見たときに第2絶縁層11bの中央近傍で、ランド部71bと離隔された位置に、ランド部81bが設けられている。また、第2絶縁層11bには、高さ方向Tから見たときにランド部81bと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体121bが設けられている。
第3コイル導体41cは、第3絶縁層11cの表面上に設けられている。第3コイル導体41cは渦巻状に設けられており、高さ方向Tから見たとき、外周側端部が第3絶縁層11cの外縁近傍に位置し、内周側端部が第3絶縁層11cの中央近傍に位置している。第3コイル導体41cの外周側端部には、ランド部61cが位置している。第3コイル導体41cの内周側端部にはランド部71cが位置している。
第3絶縁層11cには、高さ方向Tから見たときにランド部71cと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体111cが設けられている。
第3絶縁層11cの表面上には、高さ方向Tから見たときに第3絶縁層11cの中央近傍で、ランド部71cと離隔された位置に、ランド部81cが設けられている。また、第3絶縁層11cには、高さ方向Tから見たときにランド部81cと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体121cが設けられている。
第7コイル導体41gは、第7絶縁層11gの表面上に設けられている。第7コイル導体41gは渦巻状に設けられており、高さ方向Tから見たとき、外周側端部が第7絶縁層11gの外縁近傍に位置し、内周側端部が第7絶縁層11gの中央近傍に位置している。第7コイル導体41gの外周側端部は、第2外部電極22から引き出された第2引き出し電極52に接続されている。第7コイル導体41gの内周側端部には、ランド部71gが位置している。
第2コイル32は、第4コイル導体41dと、第5コイル導体41eと、第6コイル導体41fと、第8コイル導体41hと、を含んでいる。
第4コイル導体41dは、第4絶縁層11dの表面上に設けられている。第4コイル導体41dは渦巻状に設けられており、高さ方向Tから見たとき、外周側端部が第4絶縁層11dの外縁近傍に位置し、内周側端部が第4絶縁層11dの中央近傍に位置している。第4コイル導体41dの外周側端部は、第4外部電極24から引き出された第4引き出し電極54に接続されている。第4コイル導体41dの内周側端部には、ランド部71dが位置している。
第4絶縁層11dの表面上には、高さ方向Tから見たときに第4絶縁層11dの中央近傍で、ランド部71dと離隔された位置に、ランド部81dが設けられている。また、第4絶縁層11dには、高さ方向Tから見たときにランド部81dと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体121dが設けられている。
第5コイル導体41eは、第5絶縁層11eの表面上に設けられている。第5コイル導体41eは渦巻状に設けられており、高さ方向Tから見たとき、外周側端部が第5絶縁層11eの外縁近傍に位置し、内周側端部が第5絶縁層11eの中央近傍に位置している。第5コイル導体41eの外周側端部には、ランド部61eが位置している。第5コイル導体41eの内周側端部には、ランド部71eが位置している。
第5絶縁層11eには、高さ方向Tから見たときにランド部71eと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体111eが設けられている。
第5絶縁層11eの表面上には、高さ方向Tから見たときに第5絶縁層11eの中央近傍で、ランド部71eと離隔された位置に、ランド部81eが設けられている。また、第5絶縁層11eには、高さ方向Tから見たときにランド部81eと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体121eが設けられている。
第6コイル導体41fは、第6絶縁層11fの表面上に設けられている。第6コイル導体41fは渦巻状に設けられており、高さ方向Tから見たとき、外周側端部が第6絶縁層11fの外縁近傍に位置し、内周側端部が第6絶縁層11fの中央近傍に位置している。第6コイル導体41fの外周側端部には、ランド部61fが位置している。第6コイル導体41fの内周側端部には、ランド部71fが位置している。
第6絶縁層11fには、高さ方向Tから見たときにランド部61fと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体101fが設けられている。
第6絶縁層11fの表面上には、高さ方向Tから見たときに第6絶縁層11fの中央近傍で、ランド部71fと離隔された位置に、ランド部81fが設けられている。また、第6絶縁層11fには、高さ方向Tから見たときにランド部81fと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体121fが設けられている。
第8コイル導体41hは、第8絶縁層11hの表面上に設けられている。第8コイル導体41hは渦巻状に設けられており、高さ方向Tから見たとき、外周側端部が第8絶縁層11hの外縁近傍に位置し、内周側端部が第8絶縁層11hの中央近傍に位置している。第8コイル導体41hの外周側端部は、第3外部電極23から引き出された第3引き出し電極53に接続されている。第8コイル導体41hの内周側端部には、ランド部71hが位置している。
第8絶縁層11hには、高さ方向Tから見たときにランド部71hと重なる位置に、高さ方向Tに貫通するビア導体111hが設けられている。
高さ方向Tから見たとき、ランド部61b、ランド部61c、ランド部61e、ランド部61f、ランド部71a、ランド部71b、ランド部71c、ランド部71d、ランド部71e、ランド部71f、ランド部71g、ランド部71h、ランド部81a、ランド部81b、ランド部81c、ランド部81d、ランド部81e、及び、ランド部81fは、各々、図2に示すような円形状であってもよいし、多角形状であってもよい。
第1コイル導体41a、第2コイル導体41b、第3コイル導体41c、第4コイル導体41d、第5コイル導体41e、第6コイル導体41f、第7コイル導体41g、第8コイル導体41h、第1引き出し電極51、第2引き出し電極52、第3引き出し電極53、第4引き出し電極54、ランド部61b、ランド部61c、ランド部61e、ランド部61f、ランド部71a、ランド部71b、ランド部71c、ランド部71d、ランド部71e、ランド部71f、ランド部71g、ランド部71h、ランド部81a、ランド部81b、ランド部81c、ランド部81d、ランド部81e、ランド部81f、ビア導体101b、ビア導体101f、ビア導体111a、ビア導体111c、ビア導体111e、ビア導体111h、ビア導体121a、ビア導体121b、ビア導体121c、ビア導体121d、ビア導体121e、及び、ビア導体121fの構成材料としては、例えば、Ag、Au、Cu、Pd、Ni、Al、これらの金属の少なくとも1種を含有する合金等が挙げられる。
第7絶縁層11g、第4絶縁層11d、第3絶縁層11c、第2絶縁層11b、第5絶縁層11e、第6絶縁層11f、第1絶縁層11a、及び、第8絶縁層11hが高さ方向Tに順に積層されることにより、第1コイル導体41a、第2コイル導体41b、第3コイル導体41c、及び、第7コイル導体41gは、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第7絶縁層11gとともに高さ方向Tに積層されつつ、電気的に接続される。より具体的には、以下の通りである。
まず、第7コイル導体41gのランド部71gは、ビア導体121d、ランド部81d、及び、ビア導体111cを順に介して、第3コイル導体41cのランド部71cに電気的に接続される。ここで、ビア導体121d及びビア導体111cは、高さ方向Tから見たときに第3コイル導体41c及び第7コイル導体41gの内周側端部と重なる位置、すなわち、高さ方向Tから見たときにランド部71c及びランド部71gと重なる位置に設けられており、第1内側ビア導体202aを構成している。よって、第3コイル導体41cと第7コイル導体41gとは、第1内側ビア導体202aを介して、より具体的には、第1内側ビア導体202a及びランド部81dを介して電気的に接続される、とも言える。
次に、第3コイル導体41cのランド部61cは、ビア導体101bを介して、第2コイル導体41bのランド部61bに電気的に接続される。ここで、ビア導体101bは、高さ方向Tから見たときに第2コイル導体41b及び第3コイル導体41cの外周側端部と重なる位置、すなわち、高さ方向Tから見たときにランド部61b及びランド部61cと重なる位置に設けられており、第1外側ビア導体201aを構成している。よって、第2コイル導体41bと第3コイル導体41cとは、第1外側ビア導体201aを介して電気的に接続される、とも言える。
次に、第2コイル導体41bのランド部71bは、ビア導体121e、ランド部81e、ビア導体121f、ランド部81f、及び、ビア導体111aを順に介して、第1コイル導体41aのランド部71aに電気的に接続される。ここで、ビア導体121e、ビア導体121f、及び、ビア導体111aは、高さ方向Tから見たときに第1コイル導体41a及び第2コイル導体41bの内周側端部と重なる位置、すなわち、高さ方向Tから見たときにランド部71a及びランド部71bと重なる位置に設けられており、第2内側ビア導体202bを構成している。よって、第1コイル導体41aと第2コイル導体41bとは、第2内側ビア導体202bを介して、より具体的には、第2内側ビア導体202b、ランド部81e、及び、ランド部81fを介して電気的に接続される、とも言える。
以上のように、第1コイル導体41a、第2コイル導体41b、第3コイル導体41c、及び、第7コイル導体41gが電気的に接続されることにより、第1コイル31が構成される。
図2及び図6に示すように、第1コイル31の一端、より具体的には、第1コイル導体41aの外周側端部は、第1引き出し電極51を介して、第1外部電極21に電気的に接続されている。
図2及び図6に示すように、第1コイル31の他端、より具体的には、第7コイル導体41gの外周側端部は、第2引き出し電極52を介して、第2外部電極22に電気的に接続されている。
第7絶縁層11g、第4絶縁層11d、第3絶縁層11c、第2絶縁層11b、第5絶縁層11e、第6絶縁層11f、第1絶縁層11a、及び、第8絶縁層11hが高さ方向Tに順に積層されることにより、第4コイル導体41d、第5コイル導体41e、第6コイル導体41f、及び、第8コイル導体41hは、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、第6絶縁層11f、及び、第8絶縁層11hとともに高さ方向Tに積層されつつ、電気的に接続される。より具体的には、以下の通りである。
まず、第4コイル導体41dのランド部71dは、ビア導体121c、ランド部81c、ビア導体121b、ランド部81b、及び、ビア導体111eを順に介して、第5コイル導体41eのランド部71eに電気的に接続される。ここで、ビア導体121c、ビア導体121b、及び、ビア導体111eは、高さ方向Tから見たときに第4コイル導体41d及び第5コイル導体41eの内周側端部と重なる位置、すなわち、高さ方向Tから見たときにランド部71d及びランド部71eと重なる位置に設けられており、第3内側ビア導体202cを構成している。よって、第4コイル導体41dと第5コイル導体41eとは、第3内側ビア導体202cを介して、より具体的には、第3内側ビア導体202c、ランド部81c、及び、ランド部81bを介して電気的に接続される、とも言える。
次に、第5コイル導体41eのランド部61eは、ビア導体101fを介して、第6コイル導体41fのランド部61fに電気的に接続される。ここで、ビア導体101fは、高さ方向Tから見たときに第5コイル導体41e及び第6コイル導体41fの外周側端部と重なる位置、すなわち、高さ方向Tから見たときにランド部61e及びランド部61fと重なる位置に設けられており、第2外側ビア導体201bを構成している。よって、第5コイル導体41eと第6コイル導体41fとは、第2外側ビア導体201bを介して電気的に接続される、とも言える。
次に、第6コイル導体41fのランド部71fは、ビア導体121a、ランド部81a、及び、ビア導体111hを順に介して、第8コイル導体41hのランド部71hに電気的に接続される。ここで、ビア導体121a及びビア導体111hは、高さ方向Tから見たときに第6コイル導体41f及び第8コイル導体41hの内周側端部と重なる位置、すなわち、高さ方向Tから見たときにランド部71f及びランド部71hと重なる位置に設けられており、第4内側ビア導体202dを構成している。よって、第6コイル導体41fと第8コイル導体41hとは、第4内側ビア導体202dを介して、より具体的には、第4内側ビア導体202d及びランド部81aを介して電気的に接続される、とも言える。
以上のように、第4コイル導体41d、第5コイル導体41e、第6コイル導体41f、及び、第8コイル導体41hが電気的に接続されることにより、第2コイル32が構成される。第2コイル32は、第1コイル31と電気的に絶縁されている。
図2及び図7に示すように、第2コイル32の一端、より具体的には、第8コイル導体41hの外周側端部は、第3引き出し電極53を介して、第3外部電極23に電気的に接続されている。
図2及び図7に示すように、第2コイル32の他端、より具体的には、第4コイル導体41dの外周側端部は、第4引き出し電極54を介して、第4外部電極24に電気的に接続されている。
第1コイル31及び第2コイル32のコイル軸は、各々、高さ方向Tから見たときのコイルの形状の重心を通り、高さ方向Tに延伸している。
高さ方向Tから見たとき、第1コイル31及び第2コイル32の外形は、各々、図2に示すような直線及び曲線で構成される形状であってもよいし、円形状であってもよいし、多角形状であってもよい。
コモンモードチョークコイル1では、上述したコイル導体等の導体部が設けられた、第7絶縁層11g、第4絶縁層11d、第3絶縁層11c、第2絶縁層11b、第5絶縁層11e、第6絶縁層11f、第1絶縁層11a、及び、第8絶縁層11hが高さ方向Tに順に積層されているが、このような順番で積層されていることにより、ノイズ除去性能の指標となるコモンモード減衰量Scc21が大きくなりやすい。
コモンモードチョークコイル1では、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fのうち、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間以外の位置に設けられた少なくとも1つの絶縁層の表面上には、高さ方向Tから見たときに第1外側ビア導体201a(ビア導体101b)と重なり、かつ、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第1ダミー導体300aが更に設けられている。これにより、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した状態で、第2コイル導体41bのランド部61bと第1外側ビア導体201aと第3コイル導体41cのランド部61cとが重なる接続部分S1(図4参照)に対して高さ方向Tに位置する領域が、第1ダミー導体300aの分だけ密になる。そのため、得られた積層体を圧着すると、接続部分S1に高さ方向Tにおける圧力が加わりやすくなる。その結果、第2コイル導体41bのランド部61bと第1外側ビア導体201aとの接続性が優れたものとなり、また、第3コイル導体41cのランド部61cと第1外側ビア導体201aとの接続性が優れたものとなる。つまり、第1コイル31の断線が防止される。
第1ダミー導体300aは、高さ方向Tから見たときに、第1外側ビア導体201aの全体と重なっていることが好ましいが、第1外側ビア導体201aの一部と重なっていてもよい。
第1ダミー導体300aの配置態様には、以下の第1態様、第2態様、第3態様、及び、第4態様が含まれる。
(第1態様)
第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fのうち、すべての絶縁層が、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間以外の位置に設けられ、第1ダミー導体300aは、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの表面上に設けられている。第1態様は、図2及び図4に示されており、好ましい態様である。第1態様では、後述する第2態様と比較して、第1ダミー導体300aがより多く設けられているため、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着する際に、接続部分S1に高さ方向Tにおける圧力がより加わりやすくなる。その結果、第2コイル導体41bのランド部61bと第1外側ビア導体201aとの接続性がより優れたものとなり、また、第3コイル導体41cのランド部61cと第1外側ビア導体201aとの接続性がより優れたものとなる。
(第2態様)
第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fのうち、すべての絶縁層が、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間以外の位置に設けられ、第1ダミー導体300aは、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの一部の絶縁層の表面上に設けられている。第2態様としては、例えば、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fが、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間以外の位置に設けられ、第1ダミー導体300aが、第4絶縁層11d及び第5絶縁層11eの表面上に設けられている態様が挙げられる。
(第3態様)
第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fのうち、一部の絶縁層が、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間以外の位置に設けられ、第1ダミー導体300aは、上述した一部の絶縁層のうち、すべての絶縁層の表面上に設けられている。第3態様としては、例えば、図2において、第2絶縁層11bと第5絶縁層11eとが入れ替わった状態、すなわち、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、及び、第6絶縁層11fが、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間以外の位置に設けられた状態で、第1ダミー導体300aが、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、及び、第6絶縁層11fの表面上に設けられている態様が挙げられる。この場合、第5絶縁層11eは、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間の位置に設けられることになるが、第5絶縁層11eには、高さ方向Tに貫通し、かつ、第1外側ビア導体201aの一部を構成するビア導体が設けられることになる。
(第4態様)
第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fのうち、一部の絶縁層が、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間以外の位置に設けられ、第1ダミー導体300aは、上述した一部の絶縁層のうち、更に一部の絶縁層の表面上に設けられている。第4態様としては、例えば、図2において、第2絶縁層11bと第5絶縁層11eとが入れ替わった状態、すなわち、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、及び、第6絶縁層11fが、第2絶縁層11bと第3絶縁層11cとの間以外の位置に設けられた状態で、第1ダミー導体300aが、第4絶縁層11d及び第6絶縁層11fの表面上に設けられている態様が挙げられる。
第1ダミー導体300aは、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fのうち、第2絶縁層11bに対して第3絶縁層11cと反対側の領域に位置する絶縁層の表面上に設けられていてもよい。この場合、第1ダミー導体300aは、第2絶縁層11bと隣り合う絶縁層の表面上、図2では、第5絶縁層11eの表面上に設けられていることが好ましい。これにより、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着する際に、接続部分S1に高さ方向Tにおける圧力がより加わりやすくなる。その結果、第2コイル導体41bのランド部61bと第1外側ビア導体201aとの接続性がより優れたものとなり、また、第3コイル導体41cのランド部61cと第1外側ビア導体201aとの接続性がより優れたものとなる。
第1ダミー導体300aは、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fのうち、第3絶縁層11cに対して第2絶縁層11bと反対側の領域に位置する絶縁層の表面上に設けられていてもよい。この場合、第1ダミー導体300aは、第3絶縁層11cと隣り合う絶縁層の表面上、図2では、第4絶縁層11dの表面上に設けられていることが好ましい。これにより、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着する際に、接続部分S1に高さ方向Tにおける圧力がより加わりやすくなる。その結果、第2コイル導体41bのランド部61bと第1外側ビア導体201aとの接続性がより優れたものとなり、また、第3コイル導体41cのランド部61cと第1外側ビア導体201aとの接続性がより優れたものとなる。
第1ダミー導体300aは、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fのうち、第2絶縁層11bに対して第3絶縁層11cと反対側の領域に位置する絶縁層の表面上と、第3絶縁層11cに対して第2絶縁層11bと反対側の領域に位置する絶縁層の表面上とに設けられていてもよい。この場合、第1ダミー導体300aは、第2絶縁層11bと隣り合う絶縁層の表面上、図2では、第5絶縁層11eの表面上と、第3絶縁層11cと隣り合う絶縁層の表面上、図2では、第4絶縁層11dの表面上とに設けられていることが好ましい。これにより、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着する際に、接続部分S1に高さ方向Tにおける圧力がより加わりやすくなる。その結果、第2コイル導体41bのランド部61bと第1外側ビア導体201aとの接続性がより優れたものとなり、また、第3コイル導体41cのランド部61cと第1外側ビア導体201aとの接続性がより優れたものとなる。
第1ダミー導体300aの配置態様が第1態様である場合、高さ方向Tから見たときに絶縁層の中心Pを通り、かつ、絶縁層の長手方向に延びる直線Qを定義したとき、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの表面上には、直線Qに対して第1外側ビア導体201aと線対称であり、かつ、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第2ダミー導体300bが更に設けられていることが好ましい。この場合、高さ方向Tから見たとき、第1ダミー導体300aと第2ダミー導体300bとは、直線Qに対して線対称である、とも言える。つまり、第2ダミー導体300bは、接続部分S1及び第1ダミー導体300aが設けられた領域AR1と線対称な領域AR2(図5参照)に設けられている、とも言える。
第1ダミー導体300aが、第1態様のように、第1絶縁層11a、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの表面上に設けられていると、第1外側ビア導体201aの存在も相まって、素体10の高さ方向Tにおける長さが領域AR1で大きくなるため、コモンモードチョークコイル1が局所的に変形するおそれがある。このような領域AR1での変形の影響は、領域AR1の比較的近くに及びやすい。これに対して、領域AR1の比較的近くに位置する領域AR2に第2ダミー導体300bが設けられていると、領域AR2の高さ方向Tにおける長さが大きくなり、領域AR1の高さ方向Tにおける長さと揃いやすくなる。これにより、領域AR1での変形の影響が緩和されるため、コモンモードチョークコイル1の変形が抑制される。
図2では、絶縁層を代表して、第1絶縁層11aにおいて中心P及び直線Qを示しているが、他の絶縁層においても同様の位置に中心P及び直線Qが存在する。
図2では、絶縁層の長手方向が長さ方向Lに相当し、絶縁層の短手方向が幅方向Wに相当する。高さ方向Tから見たとき、絶縁層の長手方向が幅方向Wに相当していてもよいし、絶縁層の短手方向が長さ方向Lに相当していてもよい。また、高さ方向Tから見たときに、絶縁層が正方形である場合、絶縁層の長手方向及び短手方向は区別されない。
第2ダミー導体300bは、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの表面上に設けられていてもよいし、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの一部の絶縁層の表面上に設けられていてもよい。
コモンモードチョークコイル1では、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dのうち、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間以外の位置に設けられた少なくとも1つの絶縁層の表面上には、高さ方向Tから見たときに第2外側ビア導体201b(ビア導体101f)と重なり、かつ、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第3ダミー導体300cが更に設けられていることが好ましい。これにより、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した状態で、第5コイル導体41eのランド部61eと第2外側ビア導体201bと第6コイル導体41fのランド部61fとが重なる接続部分S2(図5参照)に対して高さ方向Tに位置する領域が、第3ダミー導体300cの分だけ密になる。そのため、得られた積層体を圧着すると、接続部分S2に高さ方向Tにおける圧力が加わりやすくなる。その結果、第5コイル導体41eのランド部61eと第2外側ビア導体201bとの接続性が優れたものとなり、また、第6コイル導体41fのランド部61fと第2外側ビア導体201bとの接続性が優れたものとなる。つまり、第2コイル32の断線が防止される。
第3ダミー導体300cは、高さ方向Tから見たときに、第2外側ビア導体201bの全体と重なっていることが好ましいが、第2外側ビア導体201bの一部と重なっていてもよい。
第3ダミー導体300cの配置態様には、以下の第5態様、第6態様、第7態様、及び、第8態様が含まれる。
(第5態様)
第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dのうち、すべての絶縁層が、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間以外の位置に設けられ、第3ダミー導体300cは、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dの表面上に設けられている。第5態様は、図2及び図5に示されており、好ましい態様である。第5態様では、後述する第6態様と比較して、第3ダミー導体300cがより多く設けられているため、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着する際に、接続部分S2に高さ方向Tにおける圧力がより加わりやすくなる。その結果、第5コイル導体41eのランド部61eと第2外側ビア導体201bとの接続性がより優れたものとなり、また、第6コイル導体41fのランド部61fと第2外側ビア導体201bとの接続性がより優れたものとなる。
(第6態様)
第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dのうち、すべての絶縁層が、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間以外の位置に設けられ、第3ダミー導体300cは、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dの一部の絶縁層の表面上に設けられている。第6態様としては、例えば、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dが、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間以外の位置に設けられ、第3ダミー導体300cが、第1絶縁層11a及び第2絶縁層11bの表面上に設けられている態様が挙げられる。
(第7態様)
第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dのうち、一部の絶縁層が、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間以外の位置に設けられ、第3ダミー導体300cは、上述した一部の絶縁層のうち、すべての絶縁層の表面上に設けられている。第7態様としては、例えば、図2において、第2絶縁層11bと第5絶縁層11eとが入れ替わった状態、すなわち、第1絶縁層11a、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dが、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間以外の位置に設けられた状態で、第3ダミー導体300cが、第1絶縁層11a、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dの表面上に設けられている態様が挙げられる。この場合、第2絶縁層11bは、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間の位置に設けられることになるが、第2絶縁層11bには、高さ方向Tに貫通し、かつ、第2外側ビア導体201bの一部を構成するビア導体が設けられることになる。
(第8態様)
第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dのうち、一部の絶縁層が、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間以外の位置に設けられ、第3ダミー導体300cは、上述した一部の絶縁層のうち、更に一部の絶縁層の表面上に設けられている。第8態様としては、例えば、図2において、第2絶縁層11bと第5絶縁層11eとが入れ替わった状態、すなわち、第1絶縁層11a、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dが、第5絶縁層11eと第6絶縁層11fとの間以外の位置に設けられた状態で、第3ダミー導体300cが、第1絶縁層11a及び第3絶縁層11cの表面上に設けられている態様が挙げられる。
第3ダミー導体300cは、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dのうち、第5絶縁層11eに対して第6絶縁層11fと反対側の領域に位置する絶縁層の表面上に設けられていてもよい。この場合、第3ダミー導体300cは、第5絶縁層11eと隣り合う絶縁層の表面上、図2では、第2絶縁層11bの表面上に設けられていることが好ましい。これにより、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着する際に、接続部分S2に高さ方向Tにおける圧力がより加わりやすくなる。その結果、第5コイル導体41eのランド部61eと第2外側ビア導体201bとの接続性がより優れたものとなり、また、第6コイル導体41fのランド部61fと第2外側ビア導体201bとの接続性がより優れたものとなる。
第3ダミー導体300cは、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dのうち、第6絶縁層11fに対して第5絶縁層11eと反対側の領域に位置する絶縁層の表面上に設けられていてもよい。この場合、第3ダミー導体300cは、第6絶縁層11fと隣り合う絶縁層の表面上、図2では、第1絶縁層11aの表面上に設けられていることが好ましい。これにより、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着する際に、接続部分S2に高さ方向Tにおける圧力がより加わりやすくなる。その結果、第5コイル導体41eのランド部61eと第2外側ビア導体201bとの接続性がより優れたものとなり、また、第6コイル導体41fのランド部61fと第2外側ビア導体201bとの接続性がより優れたものとなる。
第3ダミー導体300cは、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dのうち、第5絶縁層11eに対して第6絶縁層11fと反対側の領域に位置する絶縁層の表面上と、第6絶縁層11fに対して第5絶縁層11eと反対側の領域に位置する絶縁層の表面上とに設けられていてもよい。この場合、第3ダミー導体300cは、第5絶縁層11eと隣り合う絶縁層の表面上、図2では、第2絶縁層11bの表面上と、第6絶縁層11fと隣り合う絶縁層の表面上、図2では、第1絶縁層11aの表面上とに設けられていることが好ましい。これにより、コイル導体等の導体部が設けられた複数の絶縁層を積層した後に圧着する際に、接続部分S2に高さ方向Tにおける圧力がより加わりやすくなる。その結果、第5コイル導体41eのランド部61eと第2外側ビア導体201bとの接続性がより優れたものとなり、また、第6コイル導体41fのランド部61fと第2外側ビア導体201bとの接続性がより優れたものとなる。
第3ダミー導体300cの配置態様が第5態様である場合、高さ方向Tから見たときに絶縁層の中心Pを通り、かつ、絶縁層の長手方向に延びる直線Qを定義したとき、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの表面上には、直線Qに対して第2外側ビア導体201bと線対称であり、かつ、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第4ダミー導体300dが更に設けられていることが好ましい。この場合、高さ方向Tから見たとき、第3ダミー導体300cと第4ダミー導体300dとは、直線Qに対して線対称である、とも言える。つまり、第4ダミー導体300dは、接続部分S2及び第3ダミー導体300cが設けられた領域AR3と線対称な領域AR4(図4参照)に設けられている、とも言える。
第3ダミー導体300cが、第5態様のように、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、及び、第4絶縁層11dの表面上に設けられていると、第2外側ビア導体201bの存在も相まって、素体10の高さ方向Tにおける長さが領域AR3で大きくなるため、コモンモードチョークコイル1が局所的に変形するおそれがある。このような領域AR3での変形の影響は、領域AR3の比較的近くに及びやすい。これに対して、領域AR3の比較的近くに位置する領域AR4に第4ダミー導体300dが設けられていると、領域AR4の高さ方向Tにおける長さが大きくなり、領域AR3の高さ方向Tにおける長さと揃いやすくなる。これにより、領域AR3での変形の影響が緩和されるため、コモンモードチョークコイル1の変形が抑制される。
第4ダミー導体300dは、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの表面上に設けられていてもよいし、第1絶縁層11a、第2絶縁層11b、第3絶縁層11c、第4絶縁層11d、第5絶縁層11e、及び、第6絶縁層11fの一部の絶縁層の表面上に設けられていてもよい。
高さ方向Tから見たとき、第1外側ビア導体201aと第2外側ビア導体201bとは、絶縁層の中心Pに対して点対称であることが好ましい。この場合、領域AR1での変形の影響と領域AR3での変形の影響とが効果的に打ち消し合うため、コモンモードチョークコイル1の変形が抑制される。また、コモンモードチョークコイル1において、領域AR1及び領域AR3に加えて、第2ダミー導体300bが設けられた領域AR2と、第4ダミー導体300dが設けられた領域AR4とが存在する場合、これら4つの領域は、高さ方向Tから見たときに、絶縁層の中心Pに対して均等に位置するため、コモンモードチョークコイル1の変形がより抑制される。
高さ方向Tから見たとき、第1外側ビア導体201aと第2外側ビア導体201bとは、重なっていないことが好ましいが、重なっていてもよい。
第7絶縁層11gの表面上には、第1ダミー導体300a、第2ダミー導体300b、第3ダミー導体300c、及び、第4ダミー導体300dのいずれも設けられていなくてもよいし、第1ダミー導体300a、第2ダミー導体300b、第3ダミー導体300c、及び、第4ダミー導体300dの少なくとも1つが設けられていてもよい。
第8絶縁層11hの表面上には、第1ダミー導体300a、第2ダミー導体300b、第3ダミー導体300c、及び、第4ダミー導体300dのいずれも設けられていなくてもよいし、第1ダミー導体300a、第2ダミー導体300b、第3ダミー導体300c、及び、第4ダミー導体300dの少なくとも1つが設けられていてもよい。
第1ダミー導体300a、第2ダミー導体300b、第3ダミー導体300c、及び、第4ダミー導体300dの構成材料としては、例えば、Ag、Au、Cu、Pd、Ni、Al、これらの金属の少なくとも1種を含有する合金等が挙げられる。
第1ダミー導体300a、第2ダミー導体300b、第3ダミー導体300c、及び、第4ダミー導体300dの構成材料は、互いに同じであることが好ましい。この場合、第1ダミー導体300a、第2ダミー導体300b、第3ダミー導体300c、及び、第4ダミー導体300dの構成材料は、同一絶縁層の表面上に設けられたコイル導体等の導体部の構成材料と同じであることがより好ましい。これにより、コイル導体等の導体部とダミー導体とを、同じタイミングで同一絶縁層の表面上に形成できるため、製造効率が向上する。
コモンモードチョークコイル1では、第1コイル31が、第1コイル導体41a、第2コイル導体41b、第3コイル導体41c、及び、第7コイル導体41gの4つのコイル導体で構成されているが、3つの絶縁層の表面上に各々設けられた3つのコイル導体で構成されていてもよいし、5つ以上の絶縁層の表面上に各々設けられた5つ以上のコイル導体で構成されていてもよい。
コモンモードチョークコイル1では、第2コイル32が、第4コイル導体41d、第5コイル導体41e、第6コイル導体41f、及び、第8コイル導体41hの4つのコイル導体で構成されているが、3つの絶縁層の表面上に各々設けられた3つのコイル導体で構成されていてもよいし、5つ以上の絶縁層の表面上に各々設けられた5つ以上のコイル導体で構成されていてもよい。
コモンモードチョークコイル1では、素体10が、フェライト層12、ガラスセラミック層11、及び、フェライト層13で構成されているが、ガラスセラミック層11のみで構成されていてもよいし、以下に例示するような他の構成を有していてもよい。
図8は、本発明のコモンモードチョークコイルの別の一例を示す斜視模式図である。
図8に示すように、コモンモードチョークコイル2では、素体10は、第1主面10cから第2主面10dに向かって順に、ガラスセラミック層14と、フェライト層12と、ガラスセラミック層11と、フェライト層13と、ガラスセラミック層15と、を有している。これにより、素体10において、ガラスセラミック層11とフェライト層12との間の剥離、ガラスセラミック層11とフェライト層13との間の剥離等の構造欠陥が抑制される。
ガラスセラミック層14及びガラスセラミック層15は、各々、単層構造であってもよいし、複層構造であってもよい。
ガラスセラミック層14及びガラスセラミック層15を構成するガラスセラミック材料は、ガラスセラミック層11を構成するガラスセラミック材料と同じであることが好ましい。
[コモンモードチョークコイルの製造方法]
本発明のコモンモードチョークコイルは、例えば、以下の方法で製造される。
<ガラスセラミック材料の作製>
まず、KO、B、SiO、及び、Alを所定の比率になるように秤量して混合する。次に、得られた混合物を焼成することにより、溶融させる。その後、得られた溶融物を急冷することにより、ガラス材料を作製する。
ガラス材料の組成は、KがKO換算で0.5重量%以上、5重量%以下、BがB換算で10重量%以上、25重量%以下、SiがSiO換算で70重量%以上、85重量%以下、AlがAl換算で0重量%以上、5重量%以下、であることが好ましい。
そして、ガラス材料に、フィラーとしてのSiO、Al等を添加することにより、ガラスセラミック材料を作製する。
<ガラスセラミックシートの作製>
まず、ガラスセラミック材料と、ポリビニルブチラール系樹脂等の有機バインダと、エタノール、トルエン等の有機溶剤と、可塑剤と、等を混合することにより、ガラスセラミックスラリーを作製する。次に、ガラスセラミックスラリーをドクターブレード法等で所定の厚みのシート状に成形した後、所定の形状に打ち抜くことにより、ガラスセラミックシートを作製する。
<フェライト材料の作製>
まず、Fe、ZnO、CuO、及び、NiOを所定の比率になるように秤量する。各酸化物には、不可避不純物が含まれていてもよい。次に、これらの酸化物を湿式で混合した後、粉砕する。この際、Mn、Co、SnO、Bi、SiO等の添加剤を添加してもよい。そして、得られた粉砕物を乾燥させた後、仮焼成する。このようにして、粉末状のフェライト材料を作製する。
フェライト材料の組成は、Feが40mоl%以上、49.5mоl%以下、ZnOが5mоl%以上、35mоl%以下、CuOが6mоl%以上、12mоl%以下、NiOが8mоl%以上、40mоl%以下、であることが好ましい。
<フェライトシートの作製>
まず、フェライト材料と、ポリビニルブチラール系樹脂等の有機バインダと、エタノール、トルエン等の有機溶剤と、等を混合した後、粉砕することにより、フェライトスラリーを作製する。次に、フェライトスラリーをドクターブレード法等で所定の厚みのシート状に成形した後、所定の形状に打ち抜くことにより、フェライトシートを作製する。
<導体パターンの形成>
Agペースト等の導電性ペーストをスクリーン印刷法等で各ガラスセラミックシートに塗工することにより、図2に示したコイル導体に相当するコイル導体用導体パターンと、図2に示した引き出し電極に相当する引き出し電極用導体パターンと、図2に示したランド部に相当するランド部用導体パターンと、図2に示したビア導体に相当するビア導体用導体パターンと、図2に示したダミー導体に相当するダミー導体用導体パターンとを形成する。ビア導体用導体パターンを形成する際には、ガラスセラミックシートの所定の箇所にレーザー照射を行うことによりビアホールを予め形成しておき、そのビアホールに導電性ペーストを充填する。
<積層体ブロックの作製>
まず、導体パターンが形成された各ガラスセラミックシートを、図2に示した順番で高さ方向に積層する。この積層体の高さ方向における両側には、導体パターンが形成されていないガラスセラミックシートを所定の枚数ずつ更に積層してもよい。
次に、ガラスセラミックシートの積層体の高さ方向における両側に、フェライトシートを所定の枚数ずつ積層する。この積層体の高さ方向における両側には、ガラスセラミックシートを所定の枚数ずつ更に積層してもよい。
その後、ガラスセラミックシート及びフェライトシートの積層体を、温間等方圧プレス(WIP)処理等で圧着することにより、積層体ブロックを作製する。
<素体及びコイルの作製>
まず、積層体ブロックをダイサー等で所定の大きさに切断することにより、個片化されたチップを作製する。次に、個片化されたチップを焼成する。この際、ガラスセラミックシート及びフェライトシートは、各々、絶縁層となり、更に、コイル導体用導体パターン、引き出し電極用導体パターン、ランド部用導体パターン、ビア導体用導体パターン、及び、ダミー導体用導体パターンは、各々、コイル導体、引き出し電極、ランド部、ビア導体、及び、ダミー導体となる。このようにして、複数の絶縁層が高さ方向に積層されてなる素体と、素体の内部に設けられた第1コイルと、素体の内部に設けられ、かつ、第1コイルと電気的に絶縁された第2コイルとを作製する。ここで、素体の第1側面には、第1コイルの一端に接続された第1引き出し電極と、第2コイルの一端に接続された第3引き出し電極とが露出している。素体の第2側面には、第1コイルの他端に接続された第2引き出し電極と、第2コイルの他端に接続された第4引き出し電極とが露出している。
素体に対しては、例えば、バレル研磨を施すことにより、角部及び稜線部に丸みを付けてもよい。
<外部電極の形成>
まず、Ag及びガラスフリットを含む導電性ペーストを、素体の第1側面上で第1引き出し電極が露出した箇所と、素体の第2側面上で第2引き出し電極が露出した箇所と、素体の第1側面上で第3引き出し電極が露出した箇所と、素体の第2側面上で第4引き出し電極が露出した箇所との合計4箇所に少なくとも塗工する。次に、得られた各塗膜を焼き付けることにより、素体の表面上に下地電極層を形成する。その後、電解めっき等により、各下地電極層の表面上に、Niめっき層とSnめっき層とを順に形成する。このようにして、第1コイルの一端に電気的に接続された第1外部電極と、第1コイルの他端に電気的に接続された第2外部電極と、第2コイルの一端に電気的に接続された第3外部電極と、第2コイルの他端に電気的に接続された第4外部電極とを形成する。
以上により、図1、図2等に例示した本発明のコモンモードチョークコイルが製造される。
以下、本発明のコモンモードチョークコイルをより具体的に開示した実施例を示す。なお、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1のコモンモードチョークコイルを、以下の方法で製造した。
<ガラスセラミック材料の作製>
まず、KO、B、SiO、及び、Alを所定の比率になるように秤量し、白金製のるつぼ内で混合した。次に、得られた混合物を1500℃以上、1600℃以下で焼成することにより、溶融させた。その後、得られた溶融物を急冷することにより、ガラス材料を作製した。
次に、ガラス材料を、平均粒径D50が1μm以上、3μm以下となるように粉砕することにより、ガラス粉末を準備した。また、フィラーとして、平均粒径D50がともに0.5μm以上、2.0μm以下のSiO粉末(石英粉末)及びAl粉末(アルミナ粉末)を準備した。ここで、平均粒径D50は、体積基準の累積百分率50%に相当する粒径である。そして、ガラス粉末に、SiO粉末及びAl粉末を添加することにより、ガラスセラミック材料を作製した。
<ガラスセラミックシートの作製>
まず、ガラスセラミック材料と、ポリビニルブチラール系樹脂等の有機バインダと、エタノール、トルエン等の有機溶剤と、可塑剤とを、PSZメディアとともにボールミルに入れて混合することにより、ガラスセラミックスラリーを作製した。次に、ガラスセラミックスラリーをドクターブレード法で、厚みが20μm以上、30μm以下のシート状に成形した後、矩形状に打ち抜くことにより、ガラスセラミックシートを作製した。
<フェライト材料の作製>
まず、Fe、ZnO、CuO、及び、NiOを所定の比率になるように秤量した。次に、これらの酸化物と、純水と、分散剤とを、PSZメディアとともにボールミルに入れて混合した後、粉砕した。そして、得られた粉砕物を乾燥させた後、700℃以上、800℃以下で、2時間以上、3時間以下仮焼成した。このようにして、粉末状のフェライト材料を作製した。
<フェライトシートの作製>
まず、フェライト材料と、ポリビニルブチラール系樹脂等の有機バインダと、エタノール、トルエン等の有機溶剤とを、PSZメディアとともにボールミルに入れて混合した後、粉砕することにより、フェライトスラリーを作製した。次に、フェライトスラリーをドクターブレード法でシート状に成形した後、矩形状に打ち抜くことにより、フェライトシートを作製した。
<導体パターンの形成>
Agペーストをスクリーン印刷法で各ガラスセラミックシートに塗工することにより、図2に示したコイル導体に相当するコイル導体用導体パターンと、図2に示した引き出し電極に相当する引き出し電極用導体パターンと、図2に示したランド部に相当するランド部用導体パターンと、図2に示したビア導体に相当するビア導体用導体パターンと、図2に示したダミー導体に相当するダミー導体用導体パターンとを形成した。ビア導体用導体パターンを形成する際には、ガラスセラミックシートの所定の箇所にレーザー照射を行うことによりビアホールを予め形成しておき、そのビアホールに導電性ペーストを充填した。
<積層体ブロックの作製>
まず、導体パターンが形成された各ガラスセラミックシートを、図2に示した順番で高さ方向に積層した。この積層体の高さ方向における両側には、導体パターンが形成されていないガラスセラミックシートを所定の枚数ずつ更に積層した。
次に、ガラスセラミックシートの積層体の高さ方向における両側に、フェライトシートを所定の枚数ずつ積層した。
その後、ガラスセラミックシート及びフェライトシートの積層体を、温間等方圧プレス処理で圧着することにより、積層体ブロックを作製した。圧着条件については、温度80℃、圧力100MPaとした。
<素体及びコイルの作製>
まず、積層体ブロックをダイサーで所定の大きさに切断することにより、個片化されたチップを作製した。次に、個片化されたチップを、860℃以上、920℃以下で、1時間以上、2時間以下焼成した。この際、ガラスセラミックシート及びフェライトシートは、各々、絶縁層となり、更に、コイル導体用導体パターン、引き出し電極用導体パターン、ランド部用導体パターン、ビア導体用導体パターン、及び、ダミー導体用導体パターンは、各々、コイル導体、引き出し電極、ランド部、ビア導体、及び、ダミー導体となった。このようにして、複数の絶縁層が高さ方向に積層されてなる素体と、素体の内部に設けられた第1コイルと、素体の内部に設けられ、かつ、第1コイルと電気的に絶縁された第2コイルとを作製した。ここで、素体の第1側面には、第1コイルの一端に接続された第1引き出し電極と、第2コイルの一端に接続された第3引き出し電極とが露出していた。素体の第2側面には、第1コイルの他端に接続された第2引き出し電極と、第2コイルの他端に接続された第4引き出し電極とが露出していた。
次に、素体をメディアとともに回転バレル機に入れて、素体にバレル研磨を施すことにより、角部及び稜線部に丸みを付けた。
<外部電極の形成>
まず、Ag及びガラスフリットを含む導電性ペーストを、素体の第1側面上で第1引き出し電極が露出した箇所と、素体の第2側面上で第2引き出し電極が露出した箇所と、素体の第1側面上で第3引き出し電極が露出した箇所と、素体の第2側面上で第4引き出し電極が露出した箇所との合計4箇所に少なくとも塗工した。次に、得られた各塗膜を800℃で焼き付けることにより、素体の表面上に下地電極層を形成した。その後、電解めっきにより、各下地電極層の表面上に、Niめっき層とSnめっき層とを順に形成した。このようにして、第1コイルの一端に電気的に接続された第1外部電極と、第1コイルの他端に電気的に接続された第2外部電極と、第2コイルの一端に電気的に接続された第3外部電極と、第2コイルの他端に電気的に接続された第4外部電極とを形成した。
以上により、実施例1のコモンモードチョークコイルを製造した。実施例1のコモンモードチョークコイルの大きさは、長さ方向における長さが0.65mm、幅方向における長さが0.50mm、高さ方向における長さが0.30mmであった。
[比較例1]
ダミー導体用導体パターンを形成しなかった、つまり、ダミー導体を形成しなかったこと以外、実施例1のコモンモードチョークコイルと同様にして、比較例1のコモンモードチョークコイルを製造した。比較例1のコモンモードチョークコイルの大きさも、実施例1のコモンモードチョークコイルと同様であった。
[評価]
実施例1のコモンモードチョークコイル及び比較例1のコモンモードチョークコイルについて、第1外部電極と第2外部電極との間の直流抵抗、及び、第3外部電極と第4外部電極との間の直流抵抗を測定した。そして、第1外部電極と第2外部電極との間の直流抵抗が無限大であった場合を、第1コイルが断線していると判断し、第3外部電極と第4外部電極との間の直流抵抗が無限大であった場合を、第2コイルが断線していると判断した。
その結果、実施例1のコモンモードチョークコイルについて、第1コイル及び第2コイルが断線していると判断された試料はなく、断線の発生率は0ppmであった。
一方、比較例1のコモンモードチョークコイルについて、第1コイルが断線していると判断された試料は第2コイルも断線していると判断され、断線の発生率は約30ppmであった。第1コイル及び第2コイルが断線していると判断された試料を実際に観察すると、図4に示した断面では、第1外側ビア導体とそれに接続されるはずのランド部とが離れており、図5に示した断面では、第2外側ビア導体とそれに接続されるはずのランド部とが離れていた。
1、2 コモンモードチョークコイル
10 素体
10a 第1端面
10b 第2端面
10c 第1主面
10d 第2主面
10e 第1側面
10f 第2側面
11、14、15 ガラスセラミック層
11a 第1絶縁層
11b 第2絶縁層
11c 第3絶縁層
11d 第4絶縁層
11e 第5絶縁層
11f 第6絶縁層
11g 第7絶縁層
11h 第8絶縁層
11i 第9絶縁層
12、13 フェライト層
21 第1外部電極
22 第2外部電極
23 第3外部電極
24 第4外部電極
31 第1コイル
32 第2コイル
41a 第1コイル導体
41b 第2コイル導体
41c 第3コイル導体
41d 第4コイル導体
41e 第5コイル導体
41f 第6コイル導体
41g 第7コイル導体
41h 第8コイル導体
51 第1引き出し電極
52 第2引き出し電極
53 第3引き出し電極
54 第4引き出し電極
61b、61c、61e、61f、71a、71b、71c、71d、71e、71f、71g、71h、81a、81b、81c、81d、81e、81f ランド部
101b、101f、111a、111c、111e、111h、121a、121b、121c、121d、121e、121f ビア導体
201a 第1外側ビア導体
201b 第2外側ビア導体
202a 第1内側ビア導体
202b 第2内側ビア導体
202c 第3内側ビア導体
202d 第4内側ビア導体
300a 第1ダミー導体
300b 第2ダミー導体
300c 第3ダミー導体
300d 第4ダミー導体
AR1、AR2、AR3、AR4 領域
L 長さ方向
P 絶縁層の中心
Q 直線
S1、S2 接続部分
T 高さ方向
W 幅方向

Claims (9)

  1. 複数の絶縁層が高さ方向に積層されてなる素体と、
    前記素体の内部に設けられた第1コイルと、
    前記素体の内部に設けられ、かつ、前記第1コイルと電気的に絶縁された第2コイルと、
    前記素体の表面上に設けられ、かつ、前記第1コイルの一端に電気的に接続された第1外部電極と、
    前記素体の表面上に設けられ、かつ、前記第1コイルの他端に電気的に接続された第2外部電極と、
    前記素体の表面上に設けられ、かつ、前記第2コイルの一端に電気的に接続された第3外部電極と、
    前記素体の表面上に設けられ、かつ、前記第2コイルの他端に電気的に接続された第4外部電極と、を備え、
    前記第1コイルは、第1絶縁層の表面上に設けられた渦巻状の第1コイル導体と、第2絶縁層の表面上に設けられた渦巻状の第2コイル導体と、第3絶縁層の表面上に設けられた渦巻状の第3コイル導体と、を含み、
    前記第1コイル導体、前記第2コイル導体、及び、前記第3コイル導体は、前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、及び、前記第3絶縁層とともに前記高さ方向に積層されつつ、電気的に接続され、
    前記第2コイルは、第4絶縁層の表面上に設けられた渦巻状の第4コイル導体と、第5絶縁層の表面上に設けられた渦巻状の第5コイル導体と、第6絶縁層の表面上に設けられた渦巻状の第6コイル導体と、を含み、
    前記第4コイル導体、前記第5コイル導体、及び、前記第6コイル導体は、前記第4絶縁層、前記第5絶縁層、及び、前記第6絶縁層とともに前記高さ方向に積層されつつ、電気的に接続され、
    前記第2コイル導体と前記第3コイル導体とは、前記高さ方向から見たときに前記第2コイル導体及び前記第3コイル導体の外周側端部と重なる位置に設けられた第1外側ビア導体を介して電気的に接続され、
    前記第1絶縁層、前記第4絶縁層、前記第5絶縁層、及び、前記第6絶縁層のうち、前記第2絶縁層と前記第3絶縁層との間以外の位置に設けられた少なくとも1つの前記絶縁層の表面上には、前記高さ方向から見たときに前記第1外側ビア導体と重なり、かつ、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第1ダミー導体が更に設けられている、ことを特徴とするコモンモードチョークコイル。
  2. 前記第1絶縁層、前記第4絶縁層、前記第5絶縁層、及び、前記第6絶縁層のうち、すべての前記絶縁層が、前記第2絶縁層と前記第3絶縁層との間以外の位置に設けられ、
    前記第1ダミー導体は、前記第1絶縁層、前記第4絶縁層、前記第5絶縁層、及び、前記第6絶縁層の表面上に設けられている、請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. 前記高さ方向から見たときに前記絶縁層の中心を通り、かつ、前記絶縁層の長手方向に延びる直線を定義したとき、
    前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層、前記第4絶縁層、前記第5絶縁層、及び、前記第6絶縁層の表面上には、前記直線に対して前記第1外側ビア導体と線対称であり、かつ、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第2ダミー導体が更に設けられている、請求項2に記載のコモンモードチョークコイル。
  4. 前記第5コイル導体と前記第6コイル導体とは、前記高さ方向から見たときに前記第5コイル導体及び前記第6コイル導体の外周側端部と重なる位置に設けられた第2外側ビア導体を介して電気的に接続され、
    前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層、及び、前記第4絶縁層のうち、前記第5絶縁層と前記第6絶縁層との間以外の位置に設けられた少なくとも1つの前記絶縁層の表面上には、前記高さ方向から見たときに前記第2外側ビア導体と重なり、かつ、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第3ダミー導体が更に設けられている、請求項1~3のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  5. 前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層、及び、前記第4絶縁層のうち、すべての前記絶縁層が、前記第5絶縁層と前記第6絶縁層との間以外の位置に設けられ、
    前記第3ダミー導体は、前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層、及び、前記第4絶縁層の表面上に設けられている、請求項4に記載のコモンモードチョークコイル。
  6. 前記高さ方向から見たときに前記絶縁層の中心を通り、かつ、前記絶縁層の長手方向に延びる直線を定義したとき、
    前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層、前記第4絶縁層、前記第5絶縁層、及び、前記第6絶縁層の表面上には、前記直線に対して前記第2外側ビア導体と線対称であり、すべてのコイル導体と電気的に絶縁された第4ダミー導体が更に設けられている、請求項5に記載のコモンモードチョークコイル。
  7. 前記高さ方向から見たとき、前記第1外側ビア導体と前記第2外側ビア導体とは、前記絶縁層の中心に対して点対称である、請求項4~6のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  8. 前記第1コイルは、更に、第7絶縁層の表面上に設けられた渦巻状の第7コイル導体を含み、
    前記第2コイルは、更に、第8絶縁層の表面上に設けられた渦巻状の第8コイル導体を含む、請求項1~7のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  9. 前記素体では、前記第7絶縁層、前記第4絶縁層、前記第3絶縁層、前記第2絶縁層、前記第5絶縁層、前記第6絶縁層、前記第1絶縁層、及び、前記第8絶縁層が前記高さ方向に順に積層されている、請求項8に記載のコモンモードチョークコイル。
JP2020103932A 2020-06-16 2020-06-16 コモンモードチョークコイル Active JP7318592B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020103932A JP7318592B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 コモンモードチョークコイル
CN202110564877.3A CN113808804A (zh) 2020-06-16 2021-05-24 共模扼流线圈
US17/336,218 US20210391107A1 (en) 2020-06-16 2021-06-01 Common mode choke coil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020103932A JP7318592B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 コモンモードチョークコイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021197480A JP2021197480A (ja) 2021-12-27
JP7318592B2 true JP7318592B2 (ja) 2023-08-01

Family

ID=78825846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020103932A Active JP7318592B2 (ja) 2020-06-16 2020-06-16 コモンモードチョークコイル

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20210391107A1 (ja)
JP (1) JP7318592B2 (ja)
CN (1) CN113808804A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010263059A (ja) 2009-05-07 2010-11-18 Murata Mfg Co Ltd 電子部品及びその製造方法
JP2016092322A (ja) 2014-11-10 2016-05-23 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP2019041096A (ja) 2017-08-23 2019-03-14 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. コイル部品及びその製造方法
JP2019140170A (ja) 2018-02-07 2019-08-22 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP2019161092A (ja) 2018-03-15 2019-09-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006173790A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Tdk Corp 積層型lc複合部品
JP5212299B2 (ja) * 2009-07-24 2013-06-19 株式会社村田製作所 電子部品及びその製造方法
KR102442756B1 (ko) * 2015-04-07 2022-09-13 파나소닉 아이피 매니지먼트 가부시키가이샤 커먼 모드 노이즈 필터
JP6753091B2 (ja) * 2016-03-22 2020-09-09 Tdk株式会社 積層コモンモードフィルタ
JP2018046081A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP2019140260A (ja) * 2018-02-12 2019-08-22 株式会社デンソー 磁気素子、半導体装置および半導体装置の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010263059A (ja) 2009-05-07 2010-11-18 Murata Mfg Co Ltd 電子部品及びその製造方法
JP2016092322A (ja) 2014-11-10 2016-05-23 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP2019041096A (ja) 2017-08-23 2019-03-14 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. コイル部品及びその製造方法
JP2019140170A (ja) 2018-02-07 2019-08-22 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP2019161092A (ja) 2018-03-15 2019-09-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
CN113808804A (zh) 2021-12-17
US20210391107A1 (en) 2021-12-16
JP2021197480A (ja) 2021-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4736526B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP5195758B2 (ja) 積層コイル部品およびその製造方法
JP6743836B2 (ja) コモンモードチョークコイル
CN109950042A (zh) 多层陶瓷电容器
CN103247439B (zh) 陶瓷电子部件
JP2010165910A (ja) セラミック電子部品
CN214099309U (zh) 线圈部件
JP2021013016A (ja) キャパシタ部品
JP2020194810A (ja) 積層型コイル部品
JP7444135B2 (ja) 電子部品及び電子機器
JP5229323B2 (ja) 積層コイル部品およびその製造方法
JP4780232B2 (ja) 積層型電子部品
JP2020194806A (ja) 積層型コイル部品
CN113053620B (zh) 层叠线圈部件
JP2020194808A (ja) 積層型コイル部品
JP7318592B2 (ja) コモンモードチョークコイル
JP4771787B2 (ja) 積層型電子部品
CN214336481U (zh) 层叠型线圈部件
JP7475946B2 (ja) 積層型コイル部品
JP3758464B2 (ja) 積層電子部品
GB2353408A (en) Method for manufacturing a monolithic ceramic electronic component
JP3934841B2 (ja) 多層基板
JP2011213532A (ja) 誘電体セラミックおよび積層セラミックコンデンサ
KR102373257B1 (ko) 공통 모드 초크 코일
JP7384190B2 (ja) 積層型コイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7318592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150