JP7313137B2 - 内装用表面材 - Google Patents
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Description
グレーに着色したポリエステル短繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm、融点:260℃)を100%用いて、カード機により開繊して一方向性繊維ウエブを形成した後、クロスレイヤーにより、繊維同士が交差した状態のクロスレイウエブを形成し、更にニードルパンチ処理を行って繊維同士を絡合した後、加熱ロールと非加熱ロールとからなる一対のロール間(スリット:0.2mm、加熱ロールの温度:185℃)へニードルパンチ処理を行った繊維ウエブを通過させて加熱加圧処理を施し、不織布A(目付:180g/m2)を製造した。
(不織布Bの製造)
加熱ロールと非加熱ロールとからなる一対のロール間へニードルパンチ処理を行った繊維ウエブを通過させなかったことを除き、不織布Aと同様にして不織布B(目付:180g/m2)を製造した。
次の配合のバインダ液Aを調製した。
アクリル樹脂系エマルジョン:60重量部
起泡剤:5重量部
分散顔料(黒色):1重量部
感熱ゲル増粘剤分散液:3重量部
アンモニア水:1重量部
水:30重量部
(バインダ液Bの調製)
次の配合のバインダ液Bを調製した。
アクリル樹脂系エマルジョン:80重量部
起泡剤:5重量部
分散顔料(黒色):0.7重量部
感熱ゲル増粘剤分散液:3重量部
アンモニア水:1重量部
水:10.3重量部
(バインダ液Cの調製)
次の配合のバインダ液Cを調製した。
アクリル樹脂系エマルジョン:40重量部
起泡剤:5重量部
感熱ゲル増粘剤分散液:3重量部
アンモニア水:1重量部
水:51重量部
(バインダ液Dの調製)
次の配合のバインダ液Dを調製した。
アクリル樹脂系エマルジョン:20重量部
分散顔料(黒色):0.1重量部
アクリル系増粘剤:0.4重量部
シリコーン系消泡剤:0.5重量部
水:79重量部
(バインダ液Eの調製)
次の配合のバインダ液Eを調製した。
アクリル樹脂系エマルジョン:15重量部
中空粒子(平均粒子径:73.0μm、熱膨張率:112.3%):1重量部
分散顔料(黒色):0.1重量部
アクリル系増粘剤:0.4重量部
シリコーン系消泡剤:0.4重量部
アンモニア水:1重量部
水:82.1重量部
不織布Aの加熱ロールにより加熱加圧処理を施した主面全体に対して、バインダ液Aをフォームウエイト150g/Lに泡立てた状態で塗布した。そして、温度80℃のドライヤーで2分間、温度120℃のドライヤーで2分間乾燥させて、表面材(目付:201g/m2、厚さ:1.5mm、バインダの固形分質量:21g/m2)を製造した。
不織布Aの加熱ロールにより加熱加圧処理を施した主面全体に対して、バインダ液Bを泡立てた状態で、連続して2度塗布したことを除いては、実施例1と同様にして、表面材(目付:212g/m2、厚さ:1.5mm、バインダの固形分質量:32g/m2)を製造した。
不織布Aの加熱ロールにより加熱加圧処理を施した主面全体に対して、バインダ液Cを泡立てた状態で塗布したことを除いては、実施例1と同様にして、表面材(目付:193g/m2、厚さ:1.5mm、バインダの固形分質量:13g/m2)を製造した。
不織布Aにバインダ液を塗布せず、不織布Aを表面材とした(目付:180g/m2、厚さ:1.5mm)。
不織布Aの加熱ロールにより加熱加圧処理を施した主面全体に対して、バインダ液Cを泡立てず塗布したことを除いては、実施例1と同様にして、表面材(目付:241g/m2、厚さ:1.5mm、バインダの固形分質量:61g/m2)を製造した。
不織布Aの加熱ロールにより加熱加圧処理を施した主面全体に対して、バインダ液Dを泡立てず塗布したことを除いては、実施例1と同様にして、表面材(目付:212g/m2、厚さ:1.5mm、バインダの固形分質量:32g/m2)を製造した。
不織布Bの片面全面に対して、バインダ液Bを泡立てた状態で塗布し、温度160℃のドライヤーで4分間乾燥させたことを除いては、実施例1と同様にして、表面材(目付:215g/m2、厚さ:1.9mm、バインダの固形分質量:35g/m2)を製造した。
不織布Aの加熱ロールにより加熱加圧処理を施した主面全体に対して、バインダ液Eを泡立てず塗布したことを除いては、実施例1と同様にして、表面材(目付:202g/m2、厚さ:1.3mm、バインダの固形分質量:22g/m2)を製造した。
また、以下の方法により実施例及び比較例の表面材を評価した。
上述の実施例、比較例の表面材を、ブリュエル・ケアー社製の垂直入射法吸音率測定器に供し、JIS A 1405-2(音響管による吸音率及びインピーダンスの測定-第2部:伝達関数法)に準じて、1000Hz、2000Hzにおける吸音率を測定した。なお、吸音率の測定の際には、音響管に表面材を、バインダを有する主面(比較例1は加熱ロールにより加熱加圧処理を施した主面)を音の入射側にしてセットし、表面材から見て音源側の背後に空気層を設け、表面材と空気層の厚さの合計が10mmになるようにして測定した。
(1)上述の実施例、比較例の表面材及び不織布A、不織布Bを、JIS Z 8722に準拠した測色機にて測色を行った。
(2)不織布Aと実施例1~3及び比較例2~3・5、及び、不織布Bと比較例4の色差をJIS Z 8730に従い測定し、ΔEを算出した。なお、比較例1の表面材は主面上にバインダを有しないため、測定を行わなかった。
上述の実施例、比較例の表面材の色むらを、以下の評価基準に従って評価した。
[評価基準]
○:色差(ΔE)が2.0以下である
×:色差(ΔE)が2.0を超える
なお、比較例1は主面上にバインダを有しないため、測定を行わなかった。
上述のようにして調製した、実施例及び比較例の表面材のバインダを有する主面(比較例1は加熱ロールにより加熱加圧処理が施された側の主面)を触った際の触感を、以下の3項目で評価した。
モニター8人に実施例及び比較例の表面材の、上述の主面を触ってもらうことで、なめらかでキメが細かい触感を覚えるか否か評価してもらい、以下の評価基準に従って評価した。
[評価基準]
○:モニター8人中6人以上がなめらかでキメが細かい触感を覚えた
×:なめらかでキメが細かい触感を覚えたのが、モニター8人中5人以下だった
モニター8人に実施例及び比較例の表面材の、上述の主面を触ってもらうことで、抵抗感やヌメリ感を感じることによるしっとりとした触感をどの程度感じるか5段階で評価してもらった。比較例1の表面材の加熱ロールにより加熱加圧処理が施された側の主面を触った際に感じた、抵抗感やヌメリ感を感じることによるしっとりとした触感を「3」として、該しっとりとした触感をより感じた場合には「4」、該しっとりとした触感を非常に感じた場合には「5」とした。一方、該しっとりとした触感をあまり感じなかった場合には「2」、該しっとりとした触感をまったく感じなかった場合には「1」とした。さらに、該しっとりとした触感を「1」より感じ「2」より感じなかった場合には「1.5」、該しっとりとした触感を「2」より感じ「3」より感じなかった場合には「2.5」、該しっとりとした触感を「3」より感じ「4」より感じなかった場合には「3.5」、該しっとりとした触感を「4」より感じ「5」より感じなかった場合には「4.5」とした。
そして、モニター8人が評価した数値の平均値の小数点第二位を四捨五入し、抵抗感やヌメリ感を感じることによるしっとりとした触感の評価点とした。
モニター8人に実施例及び比較例の表面材の、上述の主面を触ってもらうことで、表面材を押した際に柔らかさを感じるか否か評価してもらい、以下の評価基準に従って評価した。
[評価基準]
○:モニター8人中6人以上が表面材を押した際に柔らかさを感じた
×:表面材を押した際に柔らかさを感じたのが、モニター8人中5人以下だった
実施例及び比較例の表面材の触感を以上の3項目で評価した結果を、表2に示す。
Claims (4)
- 不織布の一方の主面上にバインダを有する内装用表面材であり、
前記バインダにアクリル樹脂、起泡剤、感熱ゲル増粘剤を含み、前記内装用表面材に含まれるバインダ量が13g/m 2 以上32g/m 2 以下であり、前記内装用表面材は、表面試験機(KES-FB4)で測定した、内装用表面材の試料(20cm角)を試験機に400gの荷重をかけてセットし、粗さ接触子(0.5mmワイヤー、接触面幅:5mm)に10.0gの加重をかけて試料に接触させ、試料を1mm/sec.の速度で移動させて測定した平均偏差である表面粗さ(SMD)が2.5以下、表面試験機(KES-FB4)で測定した、内装用表面材の試料(20cm角)を試験機に400gの荷重をかけてセットし、摩擦子(10mm×10mm)に50gの加重をかけて試料に接触させ、試料を1mm/sec.の速度で移動させて測定した平均値である平均動摩擦係数(MIU)が0.40以上である主面を有し、かつ、圧縮試験機(KES-FB3)で測定した、表面材の試料(20cm角)を試験機にセットし、表面材の試料を面積200mm2の円形平面状の端子を有する鋼板で圧縮し、圧縮速度50sec/mm、圧縮最大荷重を50gf/cm2として測定し、また、回復過程も同一速度で測定し、測定から得られた値である圧縮剛性(LC)が0.50以下である、内装用表面材。 - 通気度が50cm3/cm2/sec.以下である、請求項1に記載の内装用表面材。
- 単一の不織布から構成されている、請求項1又は2に記載の内装用表面材。
- バインダに中空粒子を有しない、請求項1~3のいずれか1項に記載の内装用表面材。
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