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JP7206756B2 - 内燃機関の排ガス浄化システム - Google Patents

内燃機関の排ガス浄化システム Download PDF

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JP7206756B2
JP7206756B2 JP2018184010A JP2018184010A JP7206756B2 JP 7206756 B2 JP7206756 B2 JP 7206756B2 JP 2018184010 A JP2018184010 A JP 2018184010A JP 2018184010 A JP2018184010 A JP 2018184010A JP 7206756 B2 JP7206756 B2 JP 7206756B2
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Description

本発明は、内燃機関の排気ガス浄化システムに関する。
自動車業界では、近年の排気ガス規制の強化により、市街地走行や高速道路走行での大気に排出される排気ガスに含まれるNOx量の低減が求められている。従来のNOx量低減技術としては、LNT(NOx吸蔵還元型触媒装置)や尿素SCR(尿素系選択還元型触媒装置)があるが、各装置単独では自動車の走行状態全域をカバーできないため、LNTとSCRを組み合わせた構成の自動車への搭載が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-36700号公報
ところで、NOx吸蔵還元型触媒装置は、排気ガスの空燃比がリーン空燃比のときにその内部に排気ガスに含まれるNOxを蓄積し、リッチ空燃比のときにこの蓄積したNOxを放出して、この放出したNOxを排気ガスに含まれる炭化水素や一酸化炭素により窒素に還元して浄化する装置である。このNOxから窒素への還元反応時に、排気ガスの空燃比が1より小さいと、副生成物としてアンモニアが生成される場合がある。副生成物として生成されたアンモニアはNOx吸蔵還元型触媒装置から下流側の選択還元型触媒装置に向って流出する。
一方、選択還元型触媒装置には、その内部にアンモニアが所定量蓄積され、排気ガスに含まれるNOxの浄化に使用されているが、尿素水供給制御時におけるこのアンモニアの蓄積量は推定値であるので、実際の蓄積量とは少し異なる。そのため、アンモニアの蓄積量の推定値よりも実際の蓄積量が大きい場合、NOx吸蔵還元型触媒装置で生成されたアンモニアが選択還元型触媒装置に流入すると、この流入したアンモニアを選択還元型触媒装置に蓄積することができず、選択還元型触媒装置から下流側の排気通路にアンモニアを流出させる虞がある。
本発明の目的は、選択還元型触媒装置のアンモニアの蓄積量の推定精度を向上して、選択還元型触媒装置から下流側の排気通路に流出するアンモニアの量を抑制できる内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路に上流側より順に、NOx吸蔵還元型触媒装置、選択還元型触媒装置を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化システムにおいて、前記選択還元型触媒装置より上流側の前記排気通路に排気ガスの酸素濃度を取得する酸素濃度取得装置を備え、前記NOx吸蔵還元型触媒装置と前記選択還元型触媒装置の間の前記排気通路に排気ガスのNOx濃度を取得するNOx濃度取得装置とを備えるとともに、前記酸素濃度取得装置及び前記NOx濃度取得装置と電気的に接続された制御装置を備え、前記制御装置が、前記NOx吸蔵還元型触媒装置のリッチ還元制御を行っている場合で、前記酸素濃度取得装置の取得値と前記NOx濃度取得装置の取得値とに基づいて、前記NOx吸蔵還元型触媒装置でアンモニアが生成されていると判定するときには、前記NOx吸蔵還元型触媒装置で生成されるアンモニア量を算出するとともに、この算出値を基に前記選択還元型触媒装置のアンモニアの蓄積量を補正する制御を行うように構成されており、かつ、前記制御装置が、前記酸素濃度取得装置の取得値が予め設定された設定酸素濃度閾値を下回り、かつ、前記NOx濃度取得装置の取得値が予め設定された設定NOx濃度閾値以上となるときに、前記NOx吸蔵還元型触媒装置でアンモニアが生成されていると判定する制御を行うように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の内燃機関の排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路に上流側より順に、NOx吸蔵還元型触媒装置、選択還元型触媒装置を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化システムにおいて、
前記選択還元型触媒装置より上流側の前記排気通路に排気ガスの酸素濃度を取得する酸素濃度取得装置を備え、前記NOx吸蔵還元型触媒装置と前記選択還元型触媒装置の間の前記排気通路に排気ガスのNOx濃度を取得するNOx濃度取得装置とを備えるとともに、前記酸素濃度取得装置及び前記NOx濃度取得装置と電気的に接続された制御装置を備え、
前記制御装置が、前記NOx吸蔵還元型触媒装置のリッチ還元制御を行っている場合で、前記酸素濃度取得装置の取得値と前記NOx濃度取得装置の取得値とに基づいて、前記NOx吸蔵還元型触媒装置でアンモニアが生成されていると判定するときには、前記NOx吸蔵還元型触媒装置で生成されるアンモニア量を算出するとともに、この算出値を基に前記選択還元型触媒装置のアンモニアの蓄積量を補正する制御を行うように構成されており、かつ、前記内燃機関から排気される排気ガスのNOx濃度を取得するエンジン出口NOx濃度取得装置を備え、このエンジン出口NOx濃度取得装置を前記制御装置に電気的に接続するとともに、前記制御装置が、前記エンジン出口NOx濃度取得装置の取得値と前記NOx濃度取得装置の取得値との差に基づいて、あるいは、前記リッチ還元制御の開始時の前記NOx吸蔵還元型触媒装置のNOx吸蔵量に基づいて、前記NOx吸蔵還元型触媒装置で生成されるアンモニア量を算出する制御を行うように構成されていることを特徴とする。
選択還元型触媒装置の前段に設けたNOx濃度センサ(NOx濃度取得装置)は、このセンサの性質上、排気ガスに含まれるNOxの他に、アンモニアも検出する。本発明では、このセンサの性質を利用して、NOx吸蔵還元型触媒装置のリッチ還元制御時に、NOx吸蔵還元型触媒装置でアンモニアが生成されているか否かを判定する。
すなわち、本発明によれば、NOx吸蔵還元型触媒装置のリッチ還元制御時に、NOx吸蔵還元型触媒装置を通過する排気ガスの空燃比がNOx吸蔵還元型触媒装置でアンモニアが生成される虞のある空燃比であり、かつ、選択還元型触媒装置に流入する排気ガスのNOx濃度の実測値がアンモニアの誤検出を含む値と推定される場合に、NOx吸蔵還元型触媒装置で生成されるアンモニアの量を算出して、この算出値を基に選択還元型触媒装置のアンモニアの蓄積量を補正する。これにより、選択還元型触媒装置のアンモニアの蓄積量の推定精度を向上して、選択還元型触媒装置から下流側の排気通路に流出するアンモニアの量を抑制できる。
本発明の内燃機関の排気ガス浄化システムの構成を例示する図である。 リッチ還元制御時におけるNOx濃度の推移と空燃比の推移を例示する図である。 本発明の内燃機関の排気ガス浄化方法の制御フローを例示する図である。
以下、本発明の内燃機関の排気ガス浄化システムについて図に示した実施形態に基づいて説明する。本発明の内燃機関の排気ガス浄化システム1は、図1に示すように、エンジン(内燃機関)2の排気通路3に上流側より順にNOx吸蔵還元型触媒装置(LNT)4、ディーゼル微粒子捕集フィルター装置(CSF)5、選択還元型触媒装置(SCR)6が配置される。また、NOx吸蔵還元型触媒装置4より上流側の排気通路3には燃料噴射装置7が配置される。また、ディーゼル微粒子捕集フィルター装置5と選択還元型触媒装置6の間の排気通路3(選択還元型触媒装置6より上流側の排気通路3)には尿素水噴射装置8が配置される。
NOx吸蔵還元型触媒装置4は、NOx吸蔵材と貴金属触媒を担持しており、排気ガスGの空燃比がリーン状態であるときに排気ガスGに含まれるNOxをこのNOx吸蔵材により吸蔵する。吸蔵したNOxは、排気ガスGの空燃比をリッチ状態とすることで放出され、この放出されたNOxは、貴金属触媒により還元処理される。排気ガスGの空燃比をリッチ状態に移行することで、NOx吸蔵還元型触媒装置4に吸蔵したNOxを放出して還元処理する制御をリッチ還元制御という。排気ガスGの空燃比のリッチ状態への移行は、エンジン2の気筒(シリンダ)内燃料噴射でポスト噴射したり、燃料噴射装置7から排気通路3に燃料Fを噴射したりすることにより行う。また、NOx吸蔵還元型触媒装置4は酸化触媒装置(DOC)の機能も有しており、排気ガスGに含まれる一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を酸化処理する。
ディーゼル微粒子捕集フィルター装置5は、排気ガスGに含まれる微粒子状物質(PM)を捕集する。この捕集したPMは、通常、高温の排気ガスGをディーゼル微粒子捕集フィルター装置5に通過させることで燃焼除去される。排気ガスGを高温化して、捕集したPMを高温の排気ガスGで燃焼除去する制御を強制PM再生制御という。高温の排気ガスGは、エンジン2の気筒内燃料噴射でポスト噴射したり、燃料噴射装置7から燃料Fを噴射したりして、この燃料Fに含まれる一酸化炭素や炭化水素をNOx吸蔵還元型触媒装置4で酸化処理(発熱反応)することにより得られる。
選択還元型触媒装置6は、排気ガスGに含まれるNOxを還元剤で窒素に還元して浄化する装置である。本実施形態では、この還元剤としてアンモニア(NH3)を使用する。尿素水噴射装置8より排気ガスGに向けて噴射された尿素水Uが排気ガスGの熱によりアンモニアに変化して、このアンモニアが選択還元型触媒装置6に流入することで、アンモニアは選択還元型触媒装置6に吸着され、排気ガスGが通過する際に排気ガスG中のNOxと反応してNOxを還元する。
また、NOx吸蔵還元型触媒装置4より上流側の排気通路3に温度センサ9と前段酸素濃度センサ10を備え、NOx吸蔵還元型触媒装置4と選択還元型触媒装置6の間の排気通路3に後段酸素濃度センサ11とNOx濃度センサ(NOx濃度取得装置)12を備える。温度センサ9は、NOx吸蔵還元型触媒装置4に流入する排気ガスGの温度Tを取得するセンサである。NOx濃度センサ12は、NOx吸蔵還元型触媒装置4と選択還元型触媒装置6の間の排気通路3を通過する排気ガスGのNOx濃度を取得するセンサである。
本発明の酸素濃度取得装置としては、NOx吸蔵還元型触媒装置4を通過する排気ガスGの酸素濃度を取得できればよいので、前段酸素濃度センサ10、後段酸素濃度センサ11、前段酸素濃度センサ10と後段酸素濃度センサ11の両方、のいずれかで構成すればよい。本実施形態では、後段酸素濃度センサ11を酸素濃度取得装置とする。なお、酸素濃度取得装置を前段酸素濃度センサ10と後段酸素濃度センサ11の両方で構成する場合には、酸素濃度取得装置の取得値は、前段酸素濃度センサ10の取得値と後段酸素濃度センサ11の取得値の平均値とすることが好ましい。
制御装置13は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや、情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されるソフトウエアとハードウェアの組み合わせである。制御装置13は、上記した後段酸素濃度センサ11やNOx濃度センサ12等の各種センサに信号線を介して電気的に接続されている。
制御装置13は、NOx吸蔵還元型触媒装置4のNOx吸蔵量Nが予め設定されたリッチ要求閾値N1以上であるときに、NOx吸蔵還元型触媒装置4のリッチ還元制御を行う必要があると判定して、燃料噴射装置7からの燃料噴射等により、後段酸素濃度センサ11の取得値λが予め設定された設定酸素濃度閾値λ1を下回るように、すなわち、排気ガスGの空燃比がリッチ状態に移行するように制御する。この設定酸素濃度閾値λ1は、例えば、ストイキ空燃比である1.0に設定する。
本発明では、NOx吸蔵還元型触媒装置4のリッチ還元制御を行うときに、制御装置13により、NOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されているか否かを、後段酸素濃度センサ11の取得値λとNOx濃度センサ12の取得値Dとに基づいて判定する。より具体的には、図2に示すように、後段酸素濃度センサ11の取得値λが予め設定された設定酸素濃度閾値λ1(=1.0)を下回り(判定A)、かつ、NOx濃度センサ12の取得値Dが予め設定された設定濃度閾値D1以上となる(判定B)ときに、制御装置13により、NOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されていると判定する。これ以外のときでは、NOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されていないと判定する。設定濃度閾値D1は、リッチ還元制御時にエンジン2より排出される排気ガスGのNOx濃度より大きく、NOx濃度センサ12がアンモニアを誤検出していると判定可能な値(例えば、500ppm)に設定される。
なお、上記の判定Bに関しては、NOx濃度センサ12の取得値Dと設定濃度閾値D1の比較による判定の代わりに、以下の判定としてもよい。すなわち、制御装置13に組み込まれたエンジン出口NOx濃度取得装置によりエンジン2から排出される排気ガスGのNOx濃度をエンジン2の運転状態から演算するとともに、この演算値D2とNOx濃度センサ12の取得値Dを比較する。判定Aが成立し、かつ、NOx濃度センサ12の取得値Dが演算値D2以上となるときに、制御装置13により、NOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されていると判定する。
NOx吸蔵還元型触媒装置4を通過する排気ガスGの空燃比がリッチ状態となると、リッチ還元制御時にNOxの還元反応の副生成物としてアンモニアが生成される。また、リッチ還元制御時にNOx吸蔵還元型触媒装置4から放出されるNOxはその場で還元処理されるため、選択還元型触媒装置6に流入する排気ガスGのNOx濃度は、リッチ還元制御の開始時から時間が経過するにつれて小さくなる。しかしながら、NOx濃度センサ12は、センサの性質上NOxの他にアンモニアも誤検出してしまうため、副生成物としてアンモニアが生成されていると、NOx濃度センサ12の取得値は、リッチ還元制御の開始時から時間が経過するにつれて小さくならず、リッチ還元制御の実施期間中に急上昇してしまう。
本発明では、制御装置13により、NOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成される状態であるか否かを後段酸素濃度センサ11の取得値λで判定するとともに、実際にNOx吸蔵還元型触媒装置4からアンモニアが流出しているか否かをNOx濃度センサ12の取得値Dで判定する。すなわち、後段酸素濃度センサ11の取得値λによる判定とNOx濃度センサ12の取得値Dによる判定の二重の判定を経て、リッチ還元制御時にNOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されていることを確認する。
そして、リッチ還元制御時にNOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されていると判定したときに、制御装置13により、NOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニア量Naを算出するとともに、この算出値Naを基に選択還元型触媒装置6のアンモニアの蓄積量Nsを補正する制御を行う。
NOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニア量Naは、例えば、リッチ還元制御の開始時のNOx吸蔵還元型触媒装置4のNOx吸蔵量に実験等により定まる補正係数を乗算することで算出する。あるいは、エンジン2から排出される排気ガスGのNOx濃度とNOx濃度センサ12の取得値(選択還元型触媒装置6に流入する排気ガスのNOx濃度とアンモニア濃度の合算値)Dとの差に基づいて、NOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニア量Naを算出する。より具体的には、エンジン出口NOx濃度取得装置に記憶されたエンジン2の運転状態に応じたNOx量マップを基本として、このマップにおけるNOx量をエンジン冷却水温やエンジン2の過渡運転時におけるエンジン2の吸気内酸素濃度及びブースト圧力等により補正することで、エンジン2から排出される排気ガスGのNOx濃度を算出する。
そして、上述のようにして算出されたNOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニア量の算出値Naを基に、制御装置13により、選択還元型触媒装置6のアンモニアの蓄積量Nsを補正する制御を行う。より具体的には、補正前の選択還元型触媒装置6のアンモニアの蓄積量NsにNOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニア量の算出値Naを加算することで、補正後の選択還元型触媒装置6のアンモニアの蓄積量Nscを算出する。
補正前の選択還元型触媒装置6のアンモニアの蓄積量Nsは、尿素水噴射装置8から噴射された尿素水量と、選択還元型触媒装置6に流入する排気ガスGの温度(温度センサ9等により検出)毎に設定されるアンモニアの蓄積効率と、に基づいて算出される。
本発明の内燃機関の排気ガス浄化方法の制御フローの一例について、図3の制御フローを基に説明する。図3に示す制御フローは、NOx吸蔵還元型触媒装置4のリッチ還元制御時に周期的に実施される制御フローである。
図3に示す制御フローがスタートすると、ステップS10にて、NOx吸蔵還元型触媒装置4を通過する排気ガスGの酸素濃度λと、NOx吸蔵還元型触媒装置4と選択還元型触媒装置6の間の排気通路3を通過する排気ガスGのNOx濃度を取得するNOx濃度センサ12の取得値Dを取得する。ステップS10を実施後、ステップS20に進む。
ステップS20にて、ステップS10で取得した2つの取得値λ、Dを基にNOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されているか否かを判定する。判定方法は上述したので、ここでは説明を省略する。この判定で、NOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されていないと判定する場合(NO)には、リターンに進んで、本制御フローを終了する。一方、この判定で、NOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されていると判定する場合(YES)には、ステップS30に進む。
ステップS30にて、NOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニア量(アンモニアの生成量)Naを算出する。算出方法は上述したので、ここでは説明を省略する。ステップS30を実施後、ステップS40に進む。ステップS40にて、ステップS30で算出したアンモニアの生成量Naを基に、選択還元型触媒装置6のアンモニアの蓄積量Nsを補正する。補正方法は上述したので、ここでは説明を省略する。ステップS40の制御を実施後、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
以上より、本発明によれば、NOx吸蔵還元型触媒装置4のリッチ還元制御時に、NOx吸蔵還元型触媒装置4を通過する排気ガスGの空燃比λがNOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成される虞のある空燃比であり、かつ、NOx吸蔵還元型触媒装置4と選択還元型触媒装置6の間の排気通路3を通過する排気ガスGのNOx濃度のNOx濃度センサ12による実測値Dがアンモニアの誤検出を含む値と推定される場合に、NOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニアの量Naを算出して、この算出値を基に選択還元型触媒装置6のアンモニアの蓄積量Nsを補正する。これにより、選択還元型触媒装置6のアンモニアの蓄積量Nsの推定精度を向上して、選択還元型触媒装置6から下流側の排気通路3に流出するアンモニアの量を抑制できる。
また、NOx吸蔵還元型触媒装置4でアンモニアが生成されているか否かを、NOx吸蔵還元型触媒装置4を通過する排気ガスGの酸素濃度λによる判定とNOx吸蔵還元型触媒装置4と選択還元型触媒装置6の間の排気通路3を通過する排気ガスGに対するNOx濃度センサ12の取得値Dによる判定の二重の判定を経て行うことで、NOx吸蔵還元型触媒装置4でのアンモニア生成の検出精度を向上させることができる。
さらに、NOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニア量Naを、エンジン2より排出される排気ガスGのNOx量と選択還元型触媒装置6に流入する排気ガスGに対するNOx濃度センサ12の取得値(NOx量とアンモニア量)Dとの差に基づいて算出すると、NOx吸蔵還元型触媒装置4で生成されるアンモニア量Naの算出精度を向上させることができる。
また、リッチ還元制御の開始時のNOx吸蔵還元型触媒装置4のNOx吸蔵量に基づいて算出する方法を用いてもよい。NOx吸蔵還元型触媒装置4のNOx吸蔵量Nは、エンジン2より排出される排気ガスGのNOx量とNOx濃度センサ12の取得値Dとの差を制御装置13により時間で積分して得られる値である。制御装置13は、NOx吸蔵還元型触媒装置4のリッチ還元制御を行う必要があると判定した時点でのNOz吸蔵還元型触媒装置4のNOx吸蔵量Nを算出して記憶する。
1 内燃機関の排気ガス浄化システム
2 エンジン(内燃機関)
3 排気通路
4 NOx吸蔵還元型触媒装置
5 ディーゼル微粒子捕集フィルター装置
6 選択還元型触媒装置
7 燃料噴射装置
8 尿素水噴射装置
9 温度センサ
10 前段酸素濃度センサ
11 後段酸素濃度センサ
12 NOx濃度センサ
13 制御装置

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気通路に上流側より順に、NOx吸蔵還元型触媒装置、選択還元型触媒装置を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化システムにおいて、
    前記選択還元型触媒装置より上流側の前記排気通路に排気ガスの酸素濃度を取得する酸素濃度取得装置を備え、前記NOx吸蔵還元型触媒装置と前記選択還元型触媒装置の間の前記排気通路に排気ガスのNOx濃度を取得するNOx濃度取得装置とを備えるとともに、前記酸素濃度取得装置及び前記NOx濃度取得装置と電気的に接続された制御装置を備え、
    前記制御装置が、
    前記NOx吸蔵還元型触媒装置のリッチ還元制御を行っている場合で、
    前記酸素濃度取得装置の取得値と前記NOx濃度取得装置の取得値とに基づいて、前記NOx吸蔵還元型触媒装置でアンモニアが生成されていると判定するときには、
    前記NOx吸蔵還元型触媒装置で生成されるアンモニア量を算出するとともに、この算出値を基に前記選択還元型触媒装置のアンモニアの蓄積量を補正する制御を行うように構成されており、かつ、
    前記制御装置が、
    前記酸素濃度取得装置の取得値が予め設定された設定酸素濃度閾値を下回り、かつ、前記NOx濃度取得装置の取得値が予め設定された設定NOx濃度閾値以上となるときに、前記NOx吸蔵還元型触媒装置でアンモニアが生成されていると判定する制御を行うように構成されていることを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化システム。
  2. 内燃機関の排気通路に上流側より順に、NOx吸蔵還元型触媒装置、選択還元型触媒装置を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化システムにおいて、
    前記選択還元型触媒装置より上流側の前記排気通路に排気ガスの酸素濃度を取得する酸素濃度取得装置を備え、前記NOx吸蔵還元型触媒装置と前記選択還元型触媒装置の間の前記排気通路に排気ガスのNOx濃度を取得するNOx濃度取得装置とを備えるとともに、前記酸素濃度取得装置及び前記NOx濃度取得装置と電気的に接続された制御装置を備え、
    前記制御装置が、
    前記NOx吸蔵還元型触媒装置のリッチ還元制御を行っている場合で、
    前記酸素濃度取得装置の取得値と前記NOx濃度取得装置の取得値とに基づいて、前記NOx吸蔵還元型触媒装置でアンモニアが生成されていると判定するときには、
    前記NOx吸蔵還元型触媒装置で生成されるアンモニア量を算出するとともに、この算出値を基に前記選択還元型触媒装置のアンモニアの蓄積量を補正する制御を行うように構成されており、かつ、
    前記内燃機関から排気される排気ガスのNOx濃度を取得するエンジン出口NOx濃度取得装置を備え、このエンジン出口NOx濃度取得装置を前記制御装置に電気的に接続するとともに、
    前記制御装置が、
    前記エンジン出口NOx濃度取得装置の取得値と前記NOx濃度取得装置の取得値との差に基づいて、あるいは、前記リッチ還元制御の開始時の前記NOx吸蔵還元型触媒装置のNOx吸蔵量に基づいて、前記NOx吸蔵還元型触媒装置で生成されるアンモニア量を算出する制御を行うように構成されていることを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化システム。
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