JP7203665B2 - ガスセンサ及びガス検出システム - Google Patents
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Description
上記検出素子は、検出対象ガスが通過するガス通路に配置される。
上記検出素子は、ガスを吸着する細孔を有する金属有機構造体からなる感応膜を備える。
複数の上記検出素子は、上記ガス通路に、上記検出対象ガスの流れ方向に沿って上流側から下流側に向かって上記細孔が大きくなるように配置される。
上記検出素子は上記ガスの吸着により共振周波数変化を生じる。
上記演算装置は、上記検出素子の共振周波数変化に基づいて上記検出素子の検出ターゲットのガスを検出する。
図1に示すように、ガス検出システム1は、ガスセンサ2と、演算装置4と、表示装置5とを具備する。
収容室20は、外部から検出対象ガス23を吸気する吸気口21と、吸気口23から収容室20内に導入された検出対象ガス23を収容室20から外部に排気する排気口22とを有する。
吸気口21、収容室20、排気口22は検出対象ガス23が通過するガス通路を形成する。検出対象ガス23は、吸気口21から排気口22へ向かう方向へ流れる。この検出対象ガス23の流れ方向に沿って、複数のQCM(本実施形態においては、第1のQCM10a、第2のQCM10b、第3のQCM10c、第4のQCM10d)が配置される。
演算装置4により、温湿度センサ30により検出された温度を基に、各QCM10a~10dそれぞれで検出された共振周波数は、温度、湿度による共振周波数変化をキャンセルするように補正されてもよい。これにより、温度、湿度の影響のない検出対象ガスの吸着による共振周波数変化のみを検出することができる。
温湿度センサ30には、例えばセンシリオン社製のデジタル温湿度センサ(型番:SHT21)を用いることができる。
同様に、第1の周波数カウンタ回路31aと、第2の周波数カウンタ回路31bと、第3の周波数カウンタ回路31c、第4の周波数カウンタ回路31dを特に区別する必要がない場合は、周波数カウンタ回路31と称して説明する場合がある。
リード14Aは、一端がリードランド16Aを介して一方の面に形成された電極11と電気的に接続し、他端がピン端子19Aに接続する。リード14Bは一端がリードランド16Bを介して他方の面に形成された電極11と電気的に接続し、他端がピン端子19Bに接続する。
第1のQCM10a、第2のQCM10b、第3のQCM10c、第4のQCM10dは、それぞれ、共振周波数測定部である第1の周波数カウンタ回路31a、第2の周波数カウンタ回路31b、第3の周波数カウンタ回路31c、第4の周波数カウンタ回路31dに接続される。
金属有機構造体は、検出対象ガスを物理的な結合により捕捉する。
構成要素である金属イオンや有機配位子の種類、修飾する官能基によって、金属有機構造体からなる感応膜の細孔径(細孔サイズ)や極性を任意のものとすることが可能である。このように、感応膜として金属有機構造体を用いることにより、感応膜の設計範囲が広くなる。
第2の感応膜12bは、金属イオンがZr4+、有機配位子が1,4-ベンゼンジカルボン酸の感応膜であり、細孔径は75nmである。
第3の感応膜12cは、金属イオンがNi2+、有機配位子が1,4-ベンゼンジカルボン酸の感応膜であり、細孔径は100nmである。
第4の感応膜12dは、金属イオンがZr4+、有機配位子がビフェニル-4,4´-ジカルボン酸の感応膜であり、細孔径は120nmである。
4つのQCM10a~10dは、ガス通路に、検出対象ガス23の流れ方向に沿って上流側から下流側に向かって細孔が徐々に大きくなるように配置される。
尚、各QCMの感応膜の具体的な材料、細孔径はこれらに限定されず、ガス通路において上流側から下流側に向かって徐々に細孔径が大きくなるように各感応膜を構成すればよい。
本実施形態において、第1のQCM10aは、例えば第1のガスとしてのアンモニアを検出ターゲットとしており、アンモニアをより選択的に吸着する第1の感応膜12aを有する。アンモニアの分子径は38nmである。
第2のQCM10bは、例えば第2のガスとしてのトルエンを検出ターゲットとしており、トルエンをより選択的に吸着する第2の感応膜12bを有する。トルエンの分子径は70nmである。
第2のQCM10bは、第1のQCM10aよりも下流側に位置しているため、収容室20に導入される検出対象ガスのうち、第1の感応膜12aにより吸着されなかったガスであって、分子径が60nm以下のガスを吸着する。
第3のQCM10cは、例えば第3のガスとしてのトリブチルアミンを検出ターゲットとしており、トリブチルアミンをより選択的に吸着する第3の感応膜12cを有する。トリブチルアミンの分子径は81nmである。
第3のQCM10cは、第1のQCM10a及び第2のQCM10bよりも下流側に位置しているため、収容室20に導入される検出対象ガスのうち、第1の感応膜12a及び第2の感応膜12bにより吸着されなかったガスであって、分子径が100nm以下のガスを吸着する。
第4のQCM10dは、例えば第4のガスとしてのトリフルオロブチルアミンを検出ターゲットとしており、トリフルオロブチルアミンをより選択的に吸着する第4の感応膜12dを有する。トリブチルアミンの分子径は100nmである。
第4のQCM10dは、第1のQCM10a、第2のQCM10b及び第3のQCM10cよりも下流側に位置しているため、収容室20に導入される検出対象ガスのうち、第1の感応膜12a、第2の感応膜12b及び第3の感応膜12cにより吸着されなかったガスであって、分子径が120nm以下のガスを吸着する。
このように、各QCMの検出ターゲットのガスの分子サイズは、検出対象ガスの流れ方向における上流側から下流側に向かって順に大きくなっている。
これにより、比較例のガスセンサ102では、図5に示すように、検出ガスの流れ方向に対して並列に複数のQCM10が配置される。一方、本実施形態におけるガスセンサ2では、図1に示すように、検出対象ガスの流れ方向に沿って直列に複数のQCM10が配置される。
このため、図6に示すように、いずれのQCM10においても、アンモニア、トルエン、トリブチルアミン、トリフルオロブチルアミンの4種類のガスが検出される。例えば第1のQCM10aは、他のQCMよりも、より多くのアンモニアを検出してはいるが、その差は大きくはない。同様に、第2のQCM10bは、他のQCMよりも、より多くのトルエンを検出してはいるが、その差は大きくはない。第3のQCM10cは、他のQCMよりも、より多くのトリブチルアミンを検出してはいるが、その差は大きくはない。第4のQCM10dは、他のQCMよりも、より多くのトリフルオロブチルアミンを検出してはいるが、その差は大きくはない。
このように、並列に複数のQCM10a~10dが配置されたガスセンサ102では、分子ふるいが行われないまま各QCMに検出対象ガスが達するため、検出感度及びガスの識別精度が低下する。
このように、直列に複数のQCM10a~10dが配置されたガスセンサ2では、検出感度及び匂いの識別精度が向上する。
このように、演算装置4により検出ガスの識別やガス濃度測定が行われる。
この判定は、QCM10a~10d毎に個別に行われる。
同様に、第2のQCM10bでの周波数変化量が設定値以上である場合、検出対象ガス23中に、第2のQCM10bの検出ターゲットのガスであるアンモニアトルエンが検出されたと判定され、設定値未満である場合、トルエンは未検出と判定される。
第3のQCM10cでの周波数変化量が設定値以上である場合、検出対象ガス23中に、第3のQCM10cの検出ターゲットのガスであるトリブチルアミンが検出されたと判定され、設定値未満である場合、トリブチルアミンは未検出と判定される。
第4のQCM10dでの周波数変化量が設定値以上である場合、検出対象ガス23中に、第4のQCM10dの検出ターゲットのガスであるトリフルオロブチルアミンが検出されたと判定され、設定値未満である場合、トリフルオロブチルアミンは未検出と判定される。
例えば、上述の実施形態においては、複数の検出素子として4つのQCMを用いる場合について説明したが、検出素子は2つ以上あればよい。また、検出素子の数が増えることにより、より多くの種類のガスを識別することができる。
4…演算装置
10a…第1のQCM(検出素子)
10b…第2のQCM(検出素子)
10c…第3のQCM(検出素子)
10d…第4のQCM(検出素子)
12a…第1の感応膜(感応膜)
12b…第2の感応膜(感応膜)
12c…第3の感応膜(感応膜)
12d…第4の感応膜(感応膜)
13a…第1の振動子(振動子)
13b…第2の振動子(振動子)
13c…第3の振動子(振動子)
13d…第4の振動子(振動子)
Claims (4)
- 検出対象ガスが通過するガス通路に配置された複数の検出素子を具備し、
前記検出素子は、ガスを吸着する細孔を有する金属有機構造体からなる感応膜を備え、
複数の前記検出素子は、前記ガス通路に、前記検出対象ガスの流れ方向に沿って上流側から下流側に向かって前記細孔が大きくなるように配置される
ガスセンサ。 - 請求項1に記載のガスセンサであって、
複数の前記検出素子それぞれの感応膜が選択的に吸着するガスの分子サイズは、前記ガス通路の上流側から下流側に向かって大きくなる
ガスセンサ。 - 請求項1又は請求項2に記載のガスセンサと、
前記検出素子は前記ガスの吸着により共振周波数変化を生じ、前記検出素子の共振周波数変化に基づいて前記検出素子の検出ターゲットのガスを検出する演算装置
を具備するガス検出システム。 - 請求項3に記載のガス検出システムであって、
前記演算装置は、前記検出素子の共振周波数変化量が設定値以上であるか否かにより、前記検出素子の検出ターゲットのガスの検出、未検出を判定する
ガス検出システム。
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