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JP7179236B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本開示は、半導体装置に関し、特には、チップサイズパッケージ型の半導体装置に関する。
縦型電界効果トランジスタではオン抵抗を低減すると共に、オン時に熱暴走(正帰還)を生じて破壊に至らないよう、オン時の耐量を向上することが求められ、様々な縦型電界効果トランジスタが提案されている(特許文献2参照)。
特許第3999225号公報 米国特許第10651276号明細書
縦型電界効果トランジスタではオン抵抗を低減すると共に、オン時の熱暴走による破壊への耐量を向上することが求められている。特許文献1に開示される直交型の縦型電界効果トランジスタの構造は、平行型の構造に比べれば、オン抵抗の低減に有効であると共に、オン時の耐量を向上することに有利である。しかしオン抵抗の低減と、オン時の耐量の向上をどちらも満足するように成立させることは一般的に困難である。
Nチャネル型シングル構成の縦型電界効果トランジスタを例として説明する。線形領域で駆動する条件においては、ソース電極の電位を基準として、ドレイン電極に電圧VDS[V](ドレイン-ソース間電圧)を印加し、同じくソース電極の電位を基準としてゲート導体にしきい値(Vth[V]とする、定義については後述する)以上で電圧VGS[V](ゲート-ソース間電圧)を印加するとき、ドレインからソースに流れるドレイン-ソース間電流IDS[A]はIDS=gm×VGSと表される。gm[S]は相互コンダクタンスである。縦型電界効果トランジスタで、導通チャネルの総ゲート幅をWg[cm]、深さ方向の導通チャネル長をLch[cm]、導通チャネルにおけるキャリアの移動度をμ[cm/V/sec]、ゲート酸化膜容量をCox[F/cm]とすると、線形領域で駆動する時(VDS<<VGS-Vth)のgmは、gm=Wg/Lch×μ×Cox×VDSと表される。
一方で、線形領域で駆動する時のオン抵抗RDS(on)[Ω]には、1/RDS(on)=Wg/Lch×μ×Cox×(VGS-Vth)の関係がある。このため、例えばWgを大きくすると、gmは増大し、RDS(on)は低減する。逆にWgを小さくすればgmは減少し、RDS(on)は増大する。したがってgmとRDS(on)にはおよそトレードオフの関係がある。
IDSのVGS依存性(以降、IDS-VGSという場合がある)の温度係数は、VGSが小さい範囲で正となり、VGSが大きい範囲では負となることが知られている。したがって縦型電界効果トランジスタをVGSが小さい条件でオンすると、通電で生じる発熱によって自らが高温となり、正の温度係数によってさらに縦型電界効果トランジスタには電流が流れるようになる。そして電流の増大によってさらに高温化し、そのために電流はまた流れやすくなる、という熱暴走(以降、正帰還あるいはポジティブフィードバックともいう)が発現することがある。正帰還が発現するオン条件では、何らかの理由で局所的に放熱しにくい部分がある場合、その部分の高温化と電流集中が加速して縦型電界効果トランジスタが破壊に至りやすい。IDS-VGSの温度係数が正である条件でオンする際に、正帰還による破壊を抑える、つまり縦型電界効果トランジスタのオン時の耐量を向上するには、gmを低減して、IDS-VGSの温度係数が正となる条件範囲を狭くすることが必要となる。しかしgmを減少するためにWg、Lch、μ、Cox等のパラメータを調整すると、ほとんどの場合RDS(on)が増大することとなる。したがってRDS(on)を低減しつつgmを減少することは極めて困難である。
特許文献2には、1つの縦型電界効果トランジスタの面内で、IDS-VGSの温度係数が正から負となるVGS(=Vztc[V])をまたいだ、しきい値の異なる領域(Vth1<Vztcとなる領域とVth2>Vztcとなる領域)を作り分け、IDS-VGSの温度係数が負となる条件を、VGSが小さい範囲へ拡大する技術が開示されている。特許文献2の技術を用いれば、Vth2よりも大きいVGSで駆動する条件では、IDS-VGSの温度係数が負であるため正帰還が発現せず、オン時の耐量を向上することができ、さらにVth1の領域もVth2の領域も導通できるのでRDS(on)を低減することができる。しかしながら特許文献2の技術が成立するためには、Vth1[V]とVth2[V]の間にVztcが入るように、Vth1とVth2の間を一定程度拡げて設けねばならず、特にしきい値(Vth)が低い設定で駆動することが求められる場合など、所望の駆動条件に広く対応できるものとはいえない。
本開示は、オン抵抗の低減とオン時の正帰還による破壊に対する耐量向上とを両立できる半導体装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示に係る半導体装置は、フェイスダウン実装が可能なチップサイズパッケージ型の半導体装置であって、シリコンからなり第1導電型の不純物を含む半導体基板と、前記半導体基板上に接して形成され、前記半導体基板の前記第1導電型の不純物の濃度より低い濃度の前記第1導電型の不純物を含む低濃度不純物層と、前記低濃度不純物層の表面に形成された前記第1導電型と異なる第2導電型のボディ領域と、前記ボディ領域の表面に形成された前記第1導電型のソース領域と、前記ソース領域と電気的に接続されたソース電極と、前記半導体基板上面と平行な第1の方向に延在し、かつ前記第1の方向と直交する第2の方向において等間隔に、前記低濃度不純物層上面から前記ボディ領域を貫通して前記低濃度不純物層の一部までの深さに形成された複数のトレンチと、前記トレンチの表面の少なくとも一部を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート導体と、前記ボディ領域と前記ソース電極とを電気的に接続する接続部と、を有する縦型電界効果トランジスタを備え、前記半導体基板と前記低濃度不純物層の一部は前記縦型電界効果トランジスタのドレイン領域として機能し、前記縦型電界効果トランジスタには、前記第1の方向において、前記ソース領域と前記接続部とが交互かつ周期的に設置されており、前記第1の方向における1の前記ソース領域の長さをLS[μm]、前記第1の方向における1の前記接続部の長さをLB[μm]とすると、LSのLBに対する比(LS/LB)は1/7以上1/3以下であり、前記ソース電極の電位を基準として前記ゲート導体へ印加する、前記半導体装置の仕様の値の電圧VGS[V]に対して、LB≦-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721が成り立つことを特徴とする。
この構成によれば、オン抵抗の低減とオン時の耐量の向上を両立させることができるため、特にソフトスタートが求められる回路におけるターンオン時の安全動作領域の拡大と、通常動作時の低オン抵抗を両立することができる。
本開示により、オン抵抗の低減とオン時の正帰還による破壊に対する耐量向上とを両立できる半導体装置が提供される。特に、ソフトスタートが求められる回路におけるターンオン時の安全動作領域の拡大と、通常動作時の低オン抵抗を両立することができる。
図1は、実施形態に係る半導体装置の構造の一例を示す断面模式図である。 図2Aは、実施形態に係る半導体装置の構造の一例を示す平面模式図である。 図2Bは、実施形態に係る半導体装置に流れる主電流を示す断面模式図である。 図3Aは、実施形態に係る第1のトランジスタの略単位構成の平面模式図である。 図3Bは、実施形態に係る第1のトランジスタの略単位構成の斜視模式図である。 図4Aは、比較例1に係る第1のトランジスタの略単位構成の平面模式図である。 図4Bは、比較例1に係る第1のトランジスタの略単位構成の斜視模式図である。 図5は、実施形態に係る半導体装置の厚さと熱抵抗との関係を示すグラフである。 図6Aは、実施形態に係る第1のトランジスタの構造の一例を示す断面模式図である。 図6Bは、実施形態に係る第1のトランジスタの構造の一例を示す平面模式図である。 図6Cは、実施形態に係る第1のトランジスタの構造の一例を示す断面模式図である。 図6Dは、実施形態に係る第1のトランジスタの構造の一例を示す平面模式図である。 図6Eは、実施形態に係る第1のトランジスタの構造の一例を示す断面模式図である。 図6Fは、実施形態に係る第1のトランジスタの構造の一例を示す平面模式図である。 図7A-1は、実施形態に係る第1のトランジスタの駆動時の電流密度のシミュレーションに用いた構造を示す図である。 図7A-2は、実施形態に係る第1のトランジスタの駆動時の電流密度をシミュレーションした結果を示す図である。 図7A-3は、図7A-1と図7A-2を重ね合わせた図である。 図7B-1は、実施形態に係る第1のトランジスタの駆動時の電流密度のシミュレーションに用いた構造を示す図である。 図7B-2は、実施形態に係る第1のトランジスタの駆動時の電流密度をシミュレーションした結果を示す図である。 図7B-3は、図7B-1と図7B-2を重ね合わせた図である。 図8は、駆動時におけるソース領域からの導通領域の拡大と、ゲート導体への印加電圧との関係を示すグラフを示す図である。 図9は、実施形態に係る、本半導体装置の効果を得るのに好ましい、第1の方向におけるソース領域の長さと、接続部の長さの関係を示すグラフを示す図である。 図10は、実施形態に係る第1のトランジスタの仕様に示されるオン抵抗の一例を示した図である。 図11は、実施形態に係る実施例と、比較例1および比較例2のIDSのVGS依存性を示すグラフを示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、工程の順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施形態)
[1.半導体装置の構造]
以下では、本開示における半導体装置の一例である縦型電界効果トランジスタ(より具体的には、縦型MOSトランジスタ)の直交型構造についてデュアル構成を例にとって説明する。デュアル構成であることは必須ではなく、シングル構成の縦型電界効果トランジスタであってもよく、トリプル以上の構成の縦型電界効果トランジスタであってもよい。
図1は半導体装置の構造の一例を示す断面図である。図2Aはその平面図である。これらの図に示される半導体装置の大きさや形状、電極パッドの配置は一例である。図2Bは、半導体装置に流れる主電流を模式的に示す断面図である。図1および図2Bは、図2AのI-Iにおける切断面である。
図1および図2Aに示すように、半導体装置1は、半導体層40と、金属層30と、半導体層40内の第1の領域A1に形成された第1の縦型電界効果トランジスタ10(以下、「トランジスタ10」とも称する。)と、半導体層40内の第2の領域A2に形成された第2の縦型電界効果トランジスタ20(以下、「トランジスタ20」とも称する。)と、を有する。ここで、図2Aに示すように、第1の領域A1と第2の領域A2とは、半導体層40の平面視(つまり、上面視)において互いに隣接する。図2Aでは第1の領域A1と第2の領域A2の仮想的な境界90Cを破線で示している。
半導体層40は、半導体基板32と低濃度不純物層33とが積層されて構成される。半導体基板32は、半導体層40の裏面側に配置され、第1導電型の不純物を含むシリコンからなる。低濃度不純物層33は、半導体層40の表面側に配置され、半導体基板32に接触して形成され、半導体基板32の第1導電型の不純物の濃度より低い濃度の第1導電型の不純物を含む。低濃度不純物層33は、例えば、エピタキシャル成長により半導体基板32上に形成されてもよい。なお、低濃度不純物層33はトランジスタ10およびトランジスタ20のドリフト層でもあり、本明細書中ではドリフト層とよぶこともある。
金属層30は、半導体層40の裏面側に接触して形成され、銀(Ag)もしくは銅(Cu)からなる。なお、金属層30には、金属材料の製造工程において不純物として混入する金属以外の元素が微量に含まれていてもよい。また、金属層30は半導体層40の裏面側の全面に形成されていてもいなくてもどちらでもよい。
図1および図2Aに示すように、低濃度不純物層33の第1の領域A1には、第1導電型と異なる第2導電型の不純物を含む第1のボディ領域18が形成されている。第1のボディ領域18には、第1導電型の不純物を含む第1のソース領域14、第1のゲート導体15、および第1のゲート絶縁膜16が形成されている。尚、ゲート絶縁膜はゲート酸化膜という場合もある。第1のゲート導体15、第1のゲート絶縁膜16は、半導体基板32上面と平行な第1の方向(Y軸方向)に延在し、かつ第1の方向(Y方向)と直交する第2の方向(X方向)において等間隔に、半導体層40の上面から第1のボディ領域18を貫通して低濃度不純物層33の一部までの深さに形成された複数の第1のトレンチ17の内部に、それぞれ形成されている。第1のソース電極11は部分12と部分13とからなり、部分12は、部分13を介して第1のソース領域14および第1のボディ領域18に接続されている。第1のゲート導体15は半導体層40の内部に埋め込まれた、埋め込みゲート電極であり、第1のゲート電極パッド119に電気的に接続される。
第1のソース電極11の部分12は、フェイスダウン実装におけるリフロー時にはんだと接合される層であり、限定されない一例として、ニッケル、チタン、タングステン、パラジウムのうちのいずれか1つ以上を含む金属材料で構成されてもよい。部分12の表面には、金などのめっきが施されてもよい。
第1のソース電極11の部分13は、部分12と半導体層40とを接続する層であり、限定されない一例として、アルミニウム、銅、金、銀のうちのいずれか1つ以上を含む金属材料で構成されてもよい。
低濃度不純物層33の第2の領域A2には、第2導電型の不純物を含む第2のボディ領域28が形成されている。第2のボディ領域28には、第1導電型の不純物を含む第2のソース領域24、第2のゲート導体25、および第2のゲート絶縁膜26が形成されている。第2のゲート導体25、第2のゲート絶縁膜26は、半導体層40の上面から第2のボディ領域28を貫通して低濃度不純物層33の一部までの深さに形成された複数の第2のトレンチ27の内部に、それぞれ形成されている。第2のソース電極21は部分22と部分23とからなり、部分22は、部分23を介して第2のソース領域24および第2のボディ領域28に接続されている。第2のゲート導体25は半導体層40の内部に埋め込まれた、埋め込みゲート電極であり、第2のゲート電極パッド129に電気的に接続される。
第2のソース電極21の部分22は、フェイスダウン実装におけるリフロー時にはんだと接合される層であり、限定されない一例として、ニッケル、チタン、タングステン、パラジウムのうちのいずれか1つ以上を含む金属材料で構成されてもよい。部分22の表面には、金などのめっきが施されてもよい。
第2のソース電極21の部分23は、部分22と半導体層40とを接続する層であり、限定されない一例として、アルミニウム、銅、金、銀のうちのいずれか1つ以上を含む金属材料で構成されてもよい。
トランジスタ10およびトランジスタ20の上記構成により、半導体基板32は、トランジスタ10の第1のドレイン領域およびトランジスタ20の第2のドレイン領域が共通化された、共通ドレイン領域として機能する。低濃度不純物層33の、半導体基板32に接する側の一部も、共通ドレイン領域として機能する場合がある。また金属層30はトランジスタ10のドレイン電極およびトランジスタ20のドレイン電極が共通化された、共通ドレイン電極として機能する。
図1に示すように、第1のボディ領域18は、開口を有する層間絶縁層34で覆われ、層間絶縁層34の開口を通して、第1のソース領域14に接続される第1のソース電極11の部分13が設けられている。層間絶縁層34および第1のソース電極の部分13は、開口を有するパッシベーション層35で覆われ、パッシベーション層35の開口を通して第1のソース電極の部分13に接続される部分12が設けられている。
第2のボディ領域28は、開口を有する層間絶縁層34で覆われ、層間絶縁層34の開口を通して、第2のソース領域24に接続される第2のソース電極21の部分23が設けられている。層間絶縁層34および第2のソース電極の部分23は、開口を有するパッシベーション層35で覆われ、パッシベーション層35の開口を通して第2のソース電極の部分23に接続される部分22が設けられている。
したがって複数の第1のソース電極パッド111および複数の第2のソース電極パッド121は、それぞれ第1のソース電極11および第2のソース電極21が半導体装置1の表面に部分的に露出した領域、いわゆる端子の部分を指す。同様に、1以上の第1のゲート電極パッド119および1以上の第2のゲート電極パッド129は、それぞれ第1のゲート電極19(図1、図2A、図2Bには図示せず。)および第2のゲート電極29(図1、図2A、図2Bには図示せず。)が半導体装置1の表面に部分的に露出した領域、いわゆる端子の部分を指す。
半導体装置1において、例えば、第1導電型をN型、第2導電型をP型として、第1のソース領域14、第2のソース領域24、半導体基板32、および、低濃度不純物層33はN型半導体であり、かつ、第1のボディ領域18および第2のボディ領域28はP型半導体であってもよい。
また、半導体装置1において、例えば、第1導電型をP型、第2導電型をN型として、第1のソース領域14、第2のソース領域24、半導体基板32、および、低濃度不純物層33はP型半導体であり、かつ、第1のボディ領域18および第2のボディ領域28はN型半導体であってもよい。
以下の説明では、トランジスタ10とトランジスタ20とが、第1導電型をN型、第2導電型をP型とした、いわゆるNチャネル型トランジスタの場合として、半導体装置1の導通動作について説明する。
なお、ここではトランジスタ10とトランジスタ20については、機能、特性、構造等に何ら差異のない、対称性が備わることを前提に説明した。図1、図2A、図2Bも対称性を前提に描画しているが、本開示におけるチップサイズパッケージ型の、デュアル構成の縦型電界効果トランジスタにおいては、対称性は必ずしも必要な条件ではない。
[2.直交型の構成]
図3Aおよび図3Bは、それぞれ、半導体装置1のX方向およびY方向に繰り返し形成される、トランジスタ10(またはトランジスタ20)の略単位構成の、平面図および斜視図である。図3Aおよび図3Bでは、分かりやすくするために半導体基板32、第1のソース電極11(または第2のソース電極21)は図示していない。なおY方向とは、半導体層40の上面と平行し、第1のトレンチ17および第2のトレンチ27が延在する方向(第1の方向)である。またX方向とは、半導体層40の上面と平行し、Y方向に直交する方向(第2の方向)のことをいう。
図3Aおよび図3Bに示すように、トランジスタ10には、第1のボディ領域18と第1のソース電極11とを電気的に接続する第1の接続部18Aが備わる。第1の接続部18Aは、第1のボディ領域18のうち、第1のソース領域14が形成されていない領域であり、第1のボディ領域18と同じ第2導電型の不純物を含む。第1のソース領域14と第1の接続部18Aとは、Y方向に沿って交互に、かつ周期的に繰り返し配置される。トランジスタ20についても同様である。
半導体装置1において、第1のソース電極11に高電圧および第2のソース電極21に低電圧を印加し、第2のソース電極21を基準として第2のゲート電極29(第2のゲート導体25)にしきい値以上の電圧を印加すると、第2のボディ領域28中の第2のゲート絶縁膜26の近傍に導通チャネルが形成される。その結果、第1のソース電極11-第1の接続部18A-第1のボディ領域18-低濃度不純物層33-半導体基板32-金属層30-半導体基板32-低濃度不純物層33-第2のボディ領域28に形成された導通チャネル-第2のソース領域24-第2のソース電極21という経路で主電流が流れて半導体装置1が導通状態となる。なお、この導通経路における、第2のボディ領域28と低濃度不純物層33との接触面にはPN接合があり、ボディダイオードとして機能している。また、この主電流は金属層30を流れるため、金属層30を厚くすることで、主電流経路の断面積が拡大し、半導体装置1のオン抵抗は低減できる。
同様に、半導体装置1において、第2のソース電極21に高電圧および第1のソース電極11に低電圧を印加し、第1のソース電極11を基準として第1のゲート電極19(第1のゲート導体15)にしきい値以上の電圧を印加すると、第1のボディ領域18中の第1のゲート絶縁膜16の近傍に導通チャネルが形成される。その結果、第2のソース電極21-第2の接続部28A-第2のボディ領域28-低濃度不純物層33-半導体基板32-金属層30-半導体基板32-低濃度不純物層33-第1のボディ領域18に形成された導通チャネル-第1のソース領域14-第1のソース電極11という経路で主電流が流れて半導体装置1が導通状態となる。なお、この導通経路における、第1のボディ領域18と低濃度不純物層33との接触面にはPN接合があり、ボディダイオードとして機能している。
以降ではY方向における第1のソース領域14の長さをLS1と記し、Y方向における第2のソース領域24の長さをLS2と記す。ソース領域の長さについて、第1のソース領域14と第2のソース領域24を言い分けないときは、LSと記す。またY方向における第1の接続部18Aの長さをLB1と記し、Y方向における第2の接続部28Aの長さをLB2と記す。接続部の長さについて、第1の接続部18Aと第2の接続部28Aを言い分けないときは、LBと記す。
シングル構成の縦型電界効果トランジスタについては、概ねデュアル構成の縦型電界効果トランジスタの片側(トランジスタ10)のみで形成されるものと認識してよい。ただしチップサイズパッケージ型では、第1のソース電極パッド111、第1のゲート電極パッド119を備える半導体層40の表面側に、さらにドレイン電極パッドを設ける必要がある。この場合、半導体層40の裏面側に備わるドレイン層と電気的に接続するドレイン引き出し構造を、半導体層40の表面側から形成しておく必要がある。
なお、半導体装置1がデュアル構成のNチャネル型の縦型電界効果トランジスタである場合にソース-ソース間電圧(VSS)と表わす電圧は、シングル構成の縦型電界効果トランジスタである場合、ドレイン-ソース間電圧(VDS)となる。また半導体装置1がデュアル構成のPチャネル型の縦型電界効果トランジスタである場合はドレイン-ドレイン間電圧(VDD)となる場合もある。また駆動とは、ゲート導体に電圧を印加してソース-ソース間(もしくはドレイン-ソース間、あるいはドレイン-ドレイン間)に電流を導通している状態のことをいい、特にことわらない限り、線形領域の条件で導通させることをいうものとする。
[3.小さいVGSで駆動する時のオン時の耐量向上]
半導体装置1を搭載する回路においては、起動時に突入電流が発生することを防ぐ目的で、まず回路に備わるコンデンサへの充電を段階的におこなってから通常の動作状態に移行する、ソフトスタートの方式が求められることがある。通常、コンデンサへの充電はmsecオーダーで瞬時的におこなわれる。充電電流の段階的な制御のためには、トランジスタ10のドレイン-ソース間には大きいVDSが印加されると共に、第1のゲート導体15には小さいVGS(>Vth)が印加されて、規定の電流となるように通電を制御することが求められる。
通電による発熱でトランジスタ10は高温化するが、VGSが小さいときはトランジスタ10のIDS-VGSの温度係数が正であるため、しきい値が低減し、たとえVGSが不変であっても電流が増大するように状態が変化する。そしてそれによる発熱でトランジスタ10はまた高温化し、さらに電流が増大するという正帰還が発現することがある。特にトランジスタ10のgmが大きいと、IDS-VGSの温度係数が正から負へ変化する電流値は大きくなり、規定の時間に到達する前に、トランジスタ10の温度が規定の温度を上回って破壊に至るおそれが高い。
したがってオン時の正帰還による破壊に対する耐量を向上するためには、gmを低減する必要がある。半導体装置1において、導通チャネルの総ゲート幅をWg[cm]、Z方向の導通チャネル長をLch[cm]、導通チャネルにおけるキャリアの移動度をμ[cm/V/sec]、ゲート酸化膜容量をCox[F/cm]とすると、gmは、gm=Wg/Lch×μ×Cox×VDSと表される。したがってgmを低減するには、Wgを減少する、Lchを増大する、μやCoxを減少する等の手段がある。いずれも単独で調整して効果を得られるが、いずれの調整もRDS(on)を増大する方向に変化させることとなるため、gm低減とRDS(on)低減を両立することは難しい。
そこで本開示では、オン時の耐量を高める必要のある条件というのは、しきい値以上ではあるがVGSが小さいところで実施するソフトスタートの駆動条件であり、このときは必ずしもオン抵抗の低減は重視されず、逆にオン抵抗の低減が重視される通常動作の駆動条件はVGSが大きいところであり、このときは必ずしも耐量を向上させる必要はないことに注目した。すなわち、VGSが小さいところではgm低減を実現し、VGSが大きいところではRDS(on)低減を実現することで、gm低減とRDS(on)低減を両立できる半導体装置1を実現した。
ここではまず、オン時の耐量向上のためにgmを低減することを述べる。gm低減では総ゲート幅Wgを調節する。直交型の構造であるトランジスタ10におけるWgは、導通チャネルが形成される有効領域に備わる複数の第1のトレンチ17の本数におよそ比例する。また1つの第1のトレンチ17において、これに接する第1のソース領域14のY方向の長さの合計に比例する。ただし第1のソース領域14は1つの第1のトレンチ17の両側で接する点には留意すべきである。Y方向に沿っては、第1のソース領域14と第1の接続部18Aが、交互かつ周期的に設置されるため、第1のソース領域14のY方向の長さの合計は、LS1/(LS1+LB1)の大きさで決まる。
LS1/(LS1+LB1)を大きくすればWgが増大し、RDS(on)を低減することができるが、本開示ではLS1/(LS1+LB1)を小さくしてWgを減少させ、gmを減じることを主意とする。一例として、ターンオン(ソフトスタート)時に破壊を回避し、安全動作を保証する条件の上限として、VDS=20.0V、IDS=3.00Aの駆動条件を10.0msecまで継続してもジャンクション温度Tjが150℃以下(後述する表1では室温Ta=25℃として、ΔTj=125℃と表示している)になることが求められる場合を考える。本発明者らはLch、μ、Cox等の値を慣例的な範囲で加味して検討をおこなった結果、LS1/(LS1+LB1)は1/8以上1/4以下の範囲にあることが好ましいとの結果を得た。これをLS1/LB1で表わせば、LS1/LB1は1/7以上1/3以下の範囲と同等である。
表1に本発明者らが半導体装置1を試作して評価した結果を示す。水準1にある平行型の構造は図4A、図4Bに示すように、直交型の構造とは異なり、第1の接続部18Aに相当する部分は存在せず、Y方向の全長にわたって第1のソース領域14が設置されている。さらに隣り合う第1のトレンチ17同士に挟まれた中間位置に、第1のトレンチ17と同じY方向に沿って、第1のトレンチ17と平行に延在し、第1のソース領域14を貫通して第1のボディ領域18の途中まで至る第1の溝部110が設けられ、この第1の溝部110に第1のソース電極11と接続するコンタクトプラグが充填されている。コンタクトプラグは第1のソース領域14および第1のボディ領域18に接触しており、トランジスタ10のターンオフ時には、第1のゲート絶縁膜16の近傍に貯まったキャリアを、コンタクトプラグを経由して第1のソース電極11へ最短経路で放散することができる。つまり、第1のソース電極11は、第1のボディ領域18に到達する深さまで伸びるコンタクトプラグを有する。したがってコンタクトプラグを隣り合う第1のトレンチ17同士に挟まれた中間位置の全てに設置する平行型の構造では、ターンオフ時の耐量向上に優れた特色を示すことができる。
Figure 0007179236000001
さて表1の検討水準2、3、4は平行型の構造と同様にコンタクトプラグを充填する第1の溝部110を備えながら、直交型の構造のように第1のソース領域14と第1の接続部18Aが、Y方向に沿って交互かつ周期的に設置される構造である。これを平行型+直交型と表現している。本発明者らによる検討では、LS1/LB1が1/7(水準2)であれば、平行型(水準1)の構造に比べてWgは約1/8となりgmは20Sから10Sへ半減する。上記条件(VDS=20.0V、IDS=3.00A、10.0msec)でも正帰還による破壊に至ることなく安全動作が可能であり、Tj=150℃(ΔTj=125℃)に高温化する電流は3.00Aを超えて3.90Aまで通電することが可能になる。またLS1/LB1が1/3(水準4)では、平行型(水準1)の構造と比べてWgが約1/4となり、gmは20Sから12Sへ低減する。Tj=150℃(ΔTj=125℃)に高温化する電流は3.70Aとなり、やや他の水準より低下する傾向が見えているが、上記と同じ条件での安全動作を確保できることが確認できる。LS1/LB1は典型的には1/5(水準3)の付近であることが好ましく、1/7≦LS1/LB1≦1/3であればよい。
本開示はWgを適正化してgmを減じることで、正帰還によってトランジスタ10が破壊に至る条件を縮小する技術である。正帰還そのものを防止するものではないが、安全動作が求められる所望の条件に応じて、適切にgmを調整して正帰還を緩和することができる。
ここで、本開示におけるしきい値(Vth)の定義について述べておく。本開示ではトランジスタの製品仕様にしきい値(Vth)として記載される値を指すものとする。製品仕様によってはVthを定義する際の測定条件は様々であるが、その条件については問わない。本開示においては特にことわらない限り、Vthはトランジスタの製品仕様に記載されるものであると捉えて差し支えない。
ところで本発明者らは表1の評価にて、半導体装置1の平面視での大きさ(チップ面積ともいう)および形状を3.05mm×3.05mmの正方形であるとした。半導体装置1が搭載される回路に投入される電力が大きいと半導体装置1が制御する電力(損失電力)も大きくなるため、半導体装置1の面積も伴って大きくせざるを得ない。しかし本開示では回路に投入される電力が大きくなっても、半導体装置1が回路の中で占有する面積を過度に大きくしないことを重視している。一例として、瞬時的に電流を導通する際の最小の損失電力を60.0W(VDS=20.0V、IDS=3.00A、10.0msec)とし、半導体装置1の面積の最大は3.05mm×3.05mmとする。この面積は、上記条件(VDS=20.0V、IDS=3.00A、10.0msec)の通電で使用される典型的な従来製品と比べておよそ半分の面積である。このため本開示の実施形態によれば、従来よりも、回路の中で限られた空間を有効に利用することができる。半導体装置1の形状は必ずしも正方形である必要はないが、矩形状であることが望ましい。これは回路に半導体装置1を搭載するときの配置のしやすさのためである。したがって半導体装置1は平面視において矩形状であり、LS1のLB1に対する比(LS1/LB1)が1/7以上1/3以下であり、縦型電界効果トランジスタに瞬時的に規定の電流を通電する際の損失電力[W]を半導体装置1のチップ面積[mm]で除した損失電力面積比が6.40[W/mm]以上であってもよい。6.40W/mmとは60.0Wを3.05mm×3.05mmの面積で除した値である。このような実施形態であれば、従来製品よりもおよそ半分の面積でありながら、オン時の耐量が向上した半導体装置1を得ることができる。尚、半導体装置1は正方形状であってもよく、正方形状である場合は、半導体装置1の反りを抑制する効果も享受できる。
上述したように従来製品よりも半導体装置1の面積を低減するためには、半導体装置1の熱抵抗Rth[℃/W]を低減することが重要である。一例として示したVDS=20.0V、IDS=3.00Aの条件でトランジスタ10のジャンクション温度Tjを150℃以下に抑制するには、Ta=25℃とすると、Rth≦125℃/(20.0V×3.00A)=2.08℃/Wであることが求められる。表1の水準1を基本構造として、半導体装置1の厚さを変更したときの熱抵抗Rthの結果を図5に示す。Rth低減のためには半導体装置1は厚い方がよい。Rth≦2.08℃/Wとなるのは半導体装置1の厚さ343μmとなるため、およそ半導体装置1の厚さは345μm以上であることが望ましい。
[4.大きいVGSで駆動する時のボディ領域の導通寄与]
Wgを制限することで、VGSが小さいときのオン時の耐量を向上することはできるが、RDS(on)が増大することになる。特にソフトスタートを経て移行する通常の動作状態ではRDS(on)を低減したい。このためVGSが大きいときにWgを増大できれば都合がよい。そこで本発明者らはトランジスタ10を大きいVGSで駆動するときに、第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18を効率的に導通に寄与させることで、LS1/LB1が小さい場合でも、RDS(on)を低減できることを見出した。図6A~図6Fおよび図7A-1~図7B-3を用いて説明する。
図6A、図6C、図6Eはトランジスタ10の駆動時において、第1のトレンチ17の近傍を、Y方向に沿って切断した断面の模式図である。図6B、図6D、図6Fはトランジスタ10で、第1のソース電極11や層間絶縁層34やパッシベーション層35を省略して示した平面図である。第1のソース電極11の電位を基準としたときの、第1のゲート導体15への印加電圧(ゲート-ソース間電圧)をVGS[V]とすると、図6Aは、VGSが小さいときの通電状態を模式的に表わしている。ただし導通状態であるのでVGSはしきい値を上回っている。図中の破線矢印は第1のボディ領域18に生じた反転層を導通チャネルとして通過する電流の流れを模式的に表わしたものである。これを半導体層40の平面視で表わすと図6Bの太線の部分のようになる。第1のトレンチ17に沿って、第1のソース領域14の直下に生じた反転層だけが導通チャネルとして導通に寄与している。
第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18においても第1のトレンチ17の近傍に反転層が形成されるが、この部分は直上が第1の接続部18Aであって第1のソース領域14ではないために、反転層がドレイン領域(低濃度不純物層33)と第1のソース領域14をZ方向に接続せず、導通チャネルにならない。しかしY方向において第1のソース領域14のごく近い部分だけは、反転層がドレイン領域(低濃度不純物層33)と第1のソース領域14を斜めに接続して導通に寄与することができる。導通に寄与する領域はVGSが大きいほどY方向に沿って拡大する。図6C、図6Dは、VGSが大きいときの模式図であり、図6Cで斜めになっている破線矢印はこの導通領域の拡大部分を表わしている。この導通領域の拡大は、平面視では図6Dのように捉えられる。すなわち第1のソース領域14の長さよりも若干、Y方向に沿って両側に導通領域が拡大する。
さてVGSが大きい場合に、第1の接続部18AのY方向における長さLB1を短くしていくと、両側の第1のソース領域14が接近するために、第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18に生じる反転層では、両側から徐々に導通に寄与できる領域の割合が増大していき、あるところから繋がって、全長が実効的に導通チャネルとして寄与できるようになる。図6E、図6Fはそのときの様子を模式的に表わしている。第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18も含めて、第1のトレンチ17に沿う全長を導通に寄与させることができれば、オン抵抗を低減するには極めて有用な状態となる。これは第1の接続部18Aの長さを短縮することで得られる効果であり、第1のソース領域14の長さが相対的に増大するための効果ではない。
第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18が導通に寄与する様子をシミュレーションした結果を図7A-1~図7A-3(以下、単に「図7A」という)、図7B-1~図7B-3(以下、単に「図7B」という)に示す。図7A、図7Bは共に、図6A、図6C、図6Eと同じように、トランジスタ10の第1のトレンチ17の近傍を、Y方向に沿って切断した断面を示している。上段(図7A-1、図7B-1)はシミュレーションに用いた構造を示している。第1のボディ領域18は、第1のソース領域14の直下と第1の接続部18Aの直下とで区分されるものではないが、ここでは便宜的に境界線を設けている。中段(図7A-2、図7B-2)はVGSが大きい条件で導通させたときの電流密度を濃淡で示したものであり、下段(図7A-3、図7B-3)は上段と中段を重ね合わせて示したものである。
図7A、図7B共にVGSには同じ値を用いているが、図7Aに示す構造では第1の接続部18Aの長さLB1が長い(図中の横矢印)ため、第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18が導通に寄与する様子はほとんど見られない。ただわずかに第1のソース領域14の近傍に電流密度が有限になる部分が見られる。さらに図中に丸枠Aで示すように、第1のソース領域14のY方向における両端には電流密度が高くなる部分があることが確認できるため、第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18を通過してきた電流が存在することは分かる。
これに対して図7Bに示す構造では第1の接続部18Aの長さLB1が短い(図中の横矢印)ため、第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18が、ほとんどの部分で、第1のソース領域14の直下と変わりない程度に電流密度が高い状態になっていることが分かる。これは第1の接続部18Aの長さLB1が短いため、すなわち両側の第1のソース領域14が接近しているため、離れていた導通チャネルが繋がって、第1のトレンチ17に沿った全長が導通に寄与できるようになるためである。尚、図7Bにおいても、丸枠Bで示す第1のソース領域14のY方向における両端は、この第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18を通過してきた電流が集中するので、電流密度が非常に高くなることが確認できる。
本開示では既に述べた通り、オン時の耐量を向上するために1/7≦LS1/LB1≦1/3として、第1の接続部18Aの長さの方が長い構造を検討対象としている。しかし上記の導通チャネルの実効的拡大を利用すれば、LB1が長かろうとも、大きいVGSでの駆動条件でRDS(on)を低減することが可能になる。第1のソース領域14から第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18へ拡大する導通領域の、Y方向の長さのVGS依存性の計算例を図8に示す。計算は、実測値への合わせ込みを施したNチャネル型シングル構成の縦型電界効果トランジスタの計算モデルを用いて、本発明者らがおこなった。構造は図3A~図3Bに示した直交型であり、トレンチ内部幅は0.20μm、トレンチとトレンチとの間の距離は0.90μm、その他のパラメータは表1に示した値を用いている。またドレイン-ソース間仕様最大電圧は40.0Vである。縦軸には1つの第1のソース領域14の両側から拡大する導通領域のY方向の長さをプロットしている。
図8より、VGSが大きくなるほど、拡大する導通領域の長さが増大することが分かる。図8によれば、VGS=4.5Vのときの導通領域の拡大は1.70μmである。したがってY方向において第1のソース領域14に両側から挟まれる1つの第1の接続部18Aでは、その長さLB1が1.70μm以下であるときに、第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18のY方向の全体を導通に寄与させることができる。またVGS=10.0Vのときの導通領域の拡大は3.20μmである。したがってY方向において第1のソース領域14に両側から挟まれる1つの第1の接続部18Aでは、その長さLB1が、3.20μm以下であるときに、第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18のY方向の全長を導通に寄与させることができる。
VGSの大きさと、第1の接続部18Aの長さLB1を適切に選択すれば、所望の駆動条件において、第1のトレンチ17に沿う全長を実効的に導通チャネルとし、オン抵抗を低減することができる。つまりオン抵抗の低減が重視される駆動条件を確定し、そのときのVGSに応じて、Y方向の全長が実効的に導通チャネルとなるように、LB1を設計すればよい。ソフトスタートを経て移行する、オン抵抗低減が求められる動作状態がVGS=10.0Vの駆動条件ならば、LB1≦3.20μmとすればよい。
ただし図8に示す関係性が成立するのはVGS≦12.0Vであることは留意すべきである。図8に示すプロットの近似式は2次関数であり、VGSは12.0Vあるいは13.0V周辺で極大となるためである。VDSなど他のパラメータにも依存するが、有意な導通領域の拡大を見込めるのはVGS≦12.0Vとみてよい。また導通領域の拡大についてはVGSが3.0Vから4.0Vの間で増大幅が大きいため、VGS≧4.0Vにて導通領域拡大の効果を有効に利用できる。したがって4.0V≦VGS≦12.0Vの範囲で本開示の効果を利用することが有効であるといえる。この範囲に対応してLB1は1.50μm≦LB1<3.50μmとすることが好ましい。
またソフトスタートが求められる用途において、ソフトスタートを経て移行する、低オン抵抗が必要とされる動作状態を想定すると、典型的には7.0V≦VGS≦10.0Vの駆動電圧で使用されることが多い。このため、LB1を2.50μm≦LB1≦3.20μmとしておけば、半導体装置1の汎用性の高さを維持することができる。図9に横軸をLB1とし、縦軸をLS1として、望ましいLB1とLS1の設置範囲を図示した。オン時(ソフトスタート時)の耐量向上のためには1/7≦LS1/LB1≦1/3であることが求められ、また通常動作時のRDS(on)低減のためには1.50μm≦LB1<3.50μmが望ましく、さらには2.50μm≦LB1≦3.20μmが望ましい。図9のLB1=3.50μmにおける点線は、LB1=3.50μmは範囲外であることを示している。
図8によれば、Y方向における導通領域の拡大長さ(これをΔ[μm]とする)のVGS依存性は2次関数で近似でき、Δ=-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721と表せる。RDS(on)低減のためにはLB1≦Δであればよいので、LB1≦-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721が成立すればよい。この関係式におけるVGSは、半導体装置1の仕様に掲載された値の電圧と捉えて差し支えない。仕様とはトランジスタの製品仕様のことであり、図10にN導電型のデュアル構成の縦型電界効果トランジスタの仕様に記載される、オン抵抗(RSS(on)[mΩ])の一例を示した。図10の例であれば、第1のゲート導体15に印加される電圧VGSの仕様の値とは2.5V、3.1V、3.8V、4.5Vのいずれか、あるいはこの範囲にある任意の値のことである。したがって、図10の例でいえば2.5V≦VGS≦4.5Vの範囲において、LB1≦-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721が成立するVGSがあればよい。そのVGSを上回る大きさの駆動電圧では本開示の効果を享受でき、RDS(on)を低減することができる。したがって、オン時(ソフトスタート時)の耐量向上のためには1/7≦LS1/LB1≦1/3であることが求められ、また通常動作時のRDS(on)低減のためには、LB1≦-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721が求められる。
またVGSが小さいというのは、仕様に示される最小のVGSよりも低いVGSで駆動することをいう。図10の例では、しきい値よりは高いものの、VGS<2.5Vで駆動する条件をいう。VGSが大きいとは、仕様に示される最小のVGS以上のVGSで駆動することをいう。図10の例では、VGS≧2.5Vで駆動する条件をいう。トランジスタ10が実際に使用される条件は、ほとんどの場合、VGSが大きい条件であると考えられる。尚、上記説明においての仕様は室温(主として25℃)での特性に基づいている。
ところで、Y方向の全長を導通に寄与させる効果は第1の接続部18Aの長さLB1を、一定の長さ以下にすることで得られるものだが、このとき、オン抵抗には、第1のソース領域14の長さLS1の依存性が失われることは特徴的である。なぜなら第1のトレンチに沿う全長が実効的な導通チャネルとなるため、第1のソース領域14の長さLS1が長くても短くても、駆動時の状態は同じになるからである。尚、一定の有限の面積を使用する半導体装置1においては、第1の接続部18Aの長さLB1だけを単独で変更することはできず、LB1を短くすると、大抵の場合には第1のソース領域14の長さLS1か、あるいは第1のソース領域14の長さLS1の合計が増えることとなる。当業者にとってはLS1が増大する場合にはオン抵抗が低減すると考えるのが通常であるが、本開示の範囲では、LS1が増大する影響を加味しても、オン抵抗が著しく低減することはない。したがって本開示に係るトランジスタ10は、トランジスタ10のオン抵抗が、第1の接続部18Aの長さLB1をさらに短くしても、第1のソース領域14の長さLS1に依らず、もはや著しく低減することのない収束域にあることを特徴としている。したがってオン抵抗を悪化させずに第1のソース領域14の長さLS1を短くすることができる。後述するが、このために1/7≦LS1/LB1≦1/3であってもオン抵抗の低減を両立できるのである。
[5.IDSのVGS依存性]
図11の三角で示す各点は、VGSが小さい範囲でオン時の耐量を得るためLS1/LB1=1/5とし、VGSが大きい範囲でオン抵抗を低減するためLB1=3.00μm(したがってLS1=0.60μm)とした本実施例によるトランジスタ10で、IDSのVGS依存性をプロットしたものである。また丸で示す各点はトランジスタ10が図4A、図4Bに示す平行型の構造である比較例1の結果である。また菱形で示す各点は、三角と同様にしてLS1/LB1=1/5だが、LB1=10.0μm(したがってLS1=2.00μm)である比較例2の結果である。パラメータは表1に示しており、比較例1(丸)は表1の水準1と同じであり、比較例2(菱形)は表1の水準3と同じである。本実施例(三角)は表1の水準3とはLS1、LB1の値が異なるだけである。本実施例、比較例いずれもVDSは0.1Vであり、Vthはおよそ2.0Vである。各点は計算結果であり、各点を結ぶ線は近似的なものである。
本実施例、比較例いずれも微小なリーク電流はあるものの、VGS≦VthではIDS≒0である。Vth<VGSとなると、IDS-VGSの関係は概ね3区間に区分されて変化する。第1区間はVGSが小さい範囲を含み、IDSがVGSに対して下に凸の非線形関係となる区間である。VGS>Vthとなると、図11においてはVDSが0.1Vと小さいため、トランジスタ10は線形領域で動作することとなり、原理的にはIDSはVGSに対して1次関数で増加する。しかし本実施例(三角)では、第1区間の始め(VGSがVth近傍にある場合)は図6A、図6Bに示すように、第1のソース領域14の長さLS1の部分だけが導通チャネルとして機能するが、VGSが増大するにつれて、図6C、図6Dに示すように、徐々に第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18へ導通領域が拡大していく。このため、本実施例(三角)で第1区間におけるIDSのVGSに対する増加傾向を明確に論じることは難しい。しかし概ね下に凸の非線形関係が現れるとみて差し支えない。図11における本実施例(三角)では、第1区間はおよそ2.0V(=Vth)<VGS≦2.5V~3.0Vである。
第1の接続部18Aの直下にある第1のボディ領域18が徐々に導通領域として拡大し続け、最終的にY方向の全長が導通領域となるところまでが第2区間である。図8によればLB1=3.00μmのときにY方向の全長が導通領域となるのはVGS=9.0Vであり、第2区間は2.5V~3.0V<VGS≦9.0Vとみてよい。図8にあるように導通領域の拡大幅はおよそVGSの2次関数で増大するため、第2区間ではWgがVGSの2次関数で増大する。図11においてはVDS=0.1Vのため、第2区間におけるトランジスタ10は線形領域での動作となり、さらにgmはIDS/VGSであって、gmはWgに比例することを考慮すると、原理的には第2区間におけるIDSはVGSの3次関数で増大しそうだが、図11では半導体装置1の面積に制限があることで、物理的に通電できる電流も制限を受ける傾向が現れている。したがって第2区間におけるIDSのVGSに対する関係は、上に凸の非線形関係として捉えられる。
第3区間はY方向の全長が導通領域となる区間である。このときIDSのVGS依存性は半導体装置1の面積による制限が支配的となって収束傾向を示し、IDSはVGSに対して傾きの小さい線形関係となる(本実施例(三角)では図11中の点線dIDS/dVGS<0.1)。RDS(on)は最も低減された動作状態になっており、半導体装置1の通常動作は第3区間に相当する条件で駆動されることが望ましい。
図11において本実施例(三角)を、比較例1(丸)(平行型)と、比較例2(菱形)(平行型+直交型でLS1=2.00μm、LB1=10.0μm)と比較する。まずVGSが小さい範囲において、比較例1(丸)では図4A、図4Bに示すように、VGSの大きさに依らずY方向の全長が導通領域として用いられるため、他の水準(三角、菱形))と同じVthであってもgmが大きく、IDSの立ち上がりが相対的に早いことが分かる(図11中の第1区間における破線gm大)。このためソフトスタートが求められるオン時の耐量には不足があることは、既に表1の水準1で示したとおりである。これに対して本実施例(三角)と比較例2(菱形)では、ともにLS1/LB1が1/5であるためにgmが小さく、IDSの立ち上がりも相対的に遅い(図11中の第1区間における破線gm小)。このためソフトスタートが求められるオン時の耐量が相対的に向上しており、安全動作領域を拡大できる。比較例2(菱形)については既に表1の水準3で示したとおりである。
次にVGSが大きい範囲では、比較例1(丸)はもともとY方向の全長が導通領域であるため、半導体装置1の面積制限を受けるところまでIDSを増大することができる。その一方で比較例2(菱形)はLB1=10.0μmであるためにVGSを大きくしてもY方向の全長を導通領域とすることができず、IDSを増大させられない。比較例2(菱形)において、第2区間でIDSがVGSに対して上に凸の非線形関係になるのは、他の水準(丸、三角))と要因が異なり、半導体装置1の面積制限を受けるのでなく、実効的なWgの制限を受けての結果である。つまり比較例2(菱形)と他の水準(丸、三角)では、半導体装置1の面積を拡大したときに第3区間において収束するIDSの増大幅に違いがあり、比較例2(菱形)は他の水準(丸、三角)と同じだけIDSを増大できない。これに対して本実施例(三角)は、比較例2(菱形)と同じLS1/LB1=1/5でありながら、LB1を3.00μmへ短縮していることで、VGSが大きい範囲でY方向の全長を導通領域とすることができ、比較例1(丸)と一致する傾向を示すことができる。
すなわち本実施例(三角)は、オン時の耐量には不足するがRDS(on)を低減できる比較例1(丸)と、逆にオン時の耐量は向上できるがRDS(on)が増大してしまう比較例2(菱形)の、それぞれの長所だけを取り入れ、VGSの大小で利点を使い分ける形で、本来トレードオフの関係にあるオン時の耐量向上とRDS(on)低減を両立する技術であるといえる。
さらに本実施例で特徴的なことは、オン(ソフトスタート)時の耐量向上が必要となるVGSの小さい範囲と、RDS(on)の低減が求められるVGSの大きい範囲を離れさせるため、意図的に第1区間と第2区間を広くし、第3区間が始まるVGSをなるべく大きくすることである。例えばRDS(on)の低減が求められる通常動作の駆動条件がVGS=9.0Vであるならば、極論すればVGS=9.0VでRDS(on)低減が実現できればよく、VGS<9.0VではRDS(on)を低減するよりも、gmを低減することの方が重視されてよい。これはオン時の耐量向上の方を重視する場合には特に有用である。この意味では第1区間と第2区間を区別することは重要ではない。第3区間ではY方向の全長を導通領域として利用できるようになるため、第3区間における最小の駆動電圧をVGSy[V]とすると、VGSyはLB1が分かれば、LB1=-0.024×(VGSy)+0.633×VGSy-0.721の関係が成り立つように一意に求められる。本開示技術の効果を享受するのに適した駆動電圧は4.0V≦VGS≦12.0Vが有効であることは既に述べた。最小のVGSは4.0Vであるため、しきい値(Vth)を2.0V程度と想定すると、第3区間はVthから第1区間と第2区間を経て2.0V以上離れた駆動条件となるように調整されていることが好ましい。すなわちVGSy-Vth≧2.0Vとなることが望ましい。また典型的に使用される条件は7.0V≦VGS≦10.0Vであるため、第3区間は、しきい値(Vth)から第1区間と第2区間を経て5.0V以上離れた駆動条件(すなわちVGSy-Vth≧5.0V)となるように調整されていてもよい。
図11に現れている本実施例の特徴をさらに述べれば、本実施例(三角)では第3区間になってようやくIDSがVGSに対して収束傾向を示すことが挙げられる。本実施例ではVGSyの直前までは十分にRDS(on)を低減できる状態にないため、VGSyの直前までIDSのVGSに対する収束傾向はなく、VGSy付近でようやく収束傾向(傾きの小さい線形関係)に至る。収束傾向、あるいは傾きの小さい線形関係とは、IDSのVGSに対する微分値が0.1A/V未満にあることをいうものとする(図11中の点線dIDS/dVGS<0.1)。本実施例ではVGSy付近(最小でもVGSy-1.0V)に至るまで、IDSのVGSに対する微分値が0.1A/Vを下回ることがなく、またVGS≧VGSyではIDSのVGSに対する微分値が0.1A/V未満になる。このような特徴は比較例1(丸)および比較例2(菱形)には見られない。比較例1(丸)ではVGSyに相当する駆動電圧は定義できないが、本実施例(三角)よりも相対的に速くIDSのVGSに対する収束傾向が現れ始める。比較例2(菱形)では逆にIDSのVGSに対する微分値が0.1A/V未満になるほどの収束傾向は得られない。本実施例(三角)と比較例1(丸)および比較例2(菱形)のIDS-VGSの振る舞いの差は、実効的なWgのVGS依存性の違いに起因するものである。
したがってLB1=-0.024×(VGSy)+0.633×VGSy-0.721の関係が成り立つVGSyで、VGSy-Vth≧2.0Vの関係が成り立ち、さらに少なくともVGS≧VGSyにおいては、IDSのVGSに対する微分値が0.1A/Vよりも小さいことが望ましい。さらに望ましくはVGSy-Vth≧5.0Vが成り立つことである。ただし、VGS≧VGSyの範囲であっても、VGSが過剰に大きくなってトランジスタ10が破壊に至ることのない範囲にあることが条件である。
以上のように、本実施形態に係る半導体装置1は、第1のソース領域14と、第1のボディ領域18が第1のソース電極11に接続する第1の接続部18Aとが、第1のトレンチ17が延在する第1の方向(Y方向)に交互かつ周期的に設置される第1の縦型電界効果トランジスタ10において、第1の方向における1のソース領域14の長さをLS[μm]、第1の方向における第1の接続部18Aの長さをLB[μm]とすると、LSのLBに対する比は1/7以上1/3以下であり、第1のソース電極11の電位を基準として第1のゲート導体15へ印加する、半導体装置1の仕様の値の電圧VGS[V]に対して、LB≦-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721が成り立つ。
本実施形態で述べた縦型電界効果トランジスタは、VGSが小さいときはWgを制限してオン時の耐量を向上し、VGSが大きいときは実効的なWgを拡大してオン抵抗を低減することができる。特許文献2にあるようにVth1とVth2の間にVztcが入るように、Vth1とVth2の領域を作り分け、さらにVth1の値とVth2の値の間を一定程度拡げて設けねばならない事情がないため、特にしきい値(Vth)を低い設定で駆動することが求められる場合など、所望の駆動条件に広く対応できるものである。したがって本開示におけるトランジスタ10は、トランジスタ10に通電する際に第1のゲート導体15に印加する電圧のしきい値が、半導体装置1の面内で異なる領域を持たなくてもよい。
以上、本開示の半導体装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、実施の形態における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲内に含まれる。
本開示に係る縦型電界効果トランジスタを備える半導体装置は、電流経路の導通状態を制御する装置として広く利用できる。
1 半導体装置
10 トランジスタ(第1の縦型電界効果トランジスタ)
11 第1のソース電極
12、13 部分
14 第1のソース領域
15 第1のゲート導体
16 第1のゲート絶縁膜
17 第1のトレンチ
18 第1のボディ領域
18A 第1の接続部
19 第1のゲート電極
20 トランジスタ(第2の縦型電界効果トランジスタ)
21 第2のソース電極
22、23 部分
24 第2のソース領域
25 第2のゲート導体
26 第2のゲート絶縁膜
27 第2のトレンチ
28 第2のボディ領域
28A 第2の接続部
29 第2のゲート電極
30 金属層
32 半導体基板
33 低濃度不純物層またはドリフト層
34 層間絶縁層
35 パッシベーション層
40 半導体層
90C 境界
110 第1の溝部
111 第1のソース電極パッド
119 第1のゲート電極パッド
121 第2のソース電極パッド
129 第2のゲート電極パッド
210 第2の溝部

Claims (12)

  1. フェイスダウン実装が可能なチップサイズパッケージ型の半導体装置であって、
    シリコンからなり第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    前記半導体基板上に接して形成され、前記半導体基板の前記第1導電型の不純物の濃度より低い濃度の前記第1導電型の不純物を含む低濃度不純物層と、
    前記低濃度不純物層の表面に形成された前記第1導電型と異なる第2導電型のボディ領域と、
    前記ボディ領域の表面に形成された前記第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域と電気的に接続されたソース電極と、
    前記半導体基板上面と平行な第1の方向に延在し、かつ前記第1の方向と直交する第2の方向において等間隔に、前記低濃度不純物層上面から前記ボディ領域を貫通して前記低濃度不純物層の一部までの深さに形成された複数のトレンチと、
    前記複数のトレンチの表面の少なくとも一部を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート導体と、
    前記ボディ領域と前記ソース電極とを電気的に接続する接続部と、を有する縦型電界効果トランジスタを備え、
    前記半導体基板と前記低濃度不純物層の一部は前記縦型電界効果トランジスタのドレイン領域として機能し、
    前記縦型電界効果トランジスタには、前記第1の方向において、前記ソース領域と前記接続部とが交互かつ周期的に設置されており、
    前記第1の方向における1の前記ソース領域の長さをLS[μm]、前記第1の方向における1の前記接続部の長さをLB[μm]とすると、
    LSのLBに対する比は1/7以上1/3以下であり、
    前記縦型電界効果トランジスタのしきい値をVth[V]、前記ソース電極の電位を基準として前記ゲート導体へ印加する12V以下の電圧VGS[V]、LB≦-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721が成り立つVGSをVGSy[V]とすると、VGSy-Vth≧2.0Vの関係が成り立つ、
    半導体装置。
  2. フェイスダウン実装が可能なチップサイズパッケージ型の半導体装置であって、
    シリコンからなり第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    前記半導体基板上に接して形成され、前記半導体基板の前記第1導電型の不純物の濃度より低い濃度の前記第1導電型の不純物を含む低濃度不純物層と、
    前記低濃度不純物層の表面に形成された前記第1導電型と異なる第2導電型のボディ領域と、
    前記ボディ領域の表面に形成された前記第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域と電気的に接続されたソース電極と、
    前記半導体基板上面と平行な第1の方向に延在し、かつ前記第1の方向と直交する第2の方向において等間隔に、前記低濃度不純物層上面から前記ボディ領域を貫通して前記低濃度不純物層の一部までの深さに形成された複数のトレンチと、
    前記複数のトレンチの表面の少なくとも一部を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート導体と、
    前記ボディ領域と前記ソース電極とを電気的に接続する接続部と、を有する縦型電界効果トランジスタを備え、
    前記半導体基板と前記低濃度不純物層の一部は前記縦型電界効果トランジスタのドレイン領域として機能し、
    前記縦型電界効果トランジスタには、前記第1の方向において、前記ソース領域と前記接続部とが交互かつ周期的に設置されており、
    前記第1の方向における1の前記ソース領域の長さをLS[μm]、前記第1の方向における1の前記接続部の長さをLB[μm]とすると、
    LSのLBに対する比は1/7以上1/3以下であり、
    前記ソース電極の電位を基準として前記ゲート導体へ12V以下の電圧VGS[V]を印加したときに前記ドレイン領域から前記ソース領域へ流れる電流をIDS[A]とし、前記縦型電界効果トランジスタのしきい値をVth[V]、LB≦-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721が成り立つVGSをVGSy[V]とすると、VGSy-Vth≧2.0Vの関係が成り立ち、
    VGS≧VGSyにおけるIDSのVGSによる微分値は、前記縦型電界効果トランジスタが破壊に至らない範囲で、0.1A/Vよりも小さい、
    半導体装置。
  3. フェイスダウン実装が可能なチップサイズパッケージ型の半導体装置であって、
    シリコンからなり第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    前記半導体基板上に接して形成され、前記半導体基板の前記第1導電型の不純物の濃度より低い濃度の前記第1導電型の不純物を含む低濃度不純物層と、
    前記低濃度不純物層の表面に形成された前記第1導電型と異なる第2導電型のボディ領域と、
    前記ボディ領域の表面に形成された前記第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域と電気的に接続されたソース電極と、
    前記半導体基板上面と平行な第1の方向に延在し、かつ前記第1の方向と直交する第2の方向において等間隔に、前記低濃度不純物層上面から前記ボディ領域を貫通して前記低濃度不純物層の一部までの深さに形成された複数のトレンチと、
    前記複数のトレンチの表面の少なくとも一部を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート導体と、
    前記ボディ領域と前記ソース電極とを電気的に接続する接続部と、を有する縦型電界効果トランジスタを備え、
    前記半導体基板と前記低濃度不純物層の一部は前記縦型電界効果トランジスタのドレイン領域として機能し、
    前記縦型電界効果トランジスタには、前記第1の方向において、前記ソース領域と前記接続部とが交互かつ周期的に設置されており、
    前記第1の方向における1の前記ソース領域の長さをLS[μm]、前記第1の方向における1の前記接続部の長さをLB[μm]とすると、
    LSのLBに対する比は1/7以上1/3以下であり、
    前記ソース電極の電位を基準として前記ゲート導体へ12V以下の電圧VGS[V]を印加したときに前記ドレイン領域から前記ソース領域へ流れる電流をIDS[A]とし、LB≦-0.024×(VGS)+0.633×VGS-0.721が成り立つVGSをVGSy[V]とすると、VGS≧VGSyにおけるIDSのVGSによる微分値は、前記縦型電界効果トランジスタが破壊に至らない範囲で、0.1A/Vよりも小さい、
    半導体装置。
  4. フェイスダウン実装が可能なチップサイズパッケージ型の半導体装置であって、
    シリコンからなり第1導電型の不純物を含む半導体基板と、
    前記半導体基板上に接して形成され、前記半導体基板の前記第1導電型の不純物の濃度より低い濃度の前記第1導電型の不純物を含む低濃度不純物層と、
    前記低濃度不純物層の表面に形成された前記第1導電型と異なる第2導電型のボディ領域と、
    前記ボディ領域の表面に形成された前記第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域と電気的に接続されたソース電極と、
    前記半導体基板上面と平行な第1の方向に延在し、かつ前記第1の方向と直交する第2の方向において等間隔に、前記低濃度不純物層上面から前記ボディ領域を貫通して前記低濃度不純物層の一部までの深さに形成された複数のトレンチと、
    前記複数のトレンチの表面の少なくとも一部を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート導体と、
    前記ボディ領域と前記ソース電極とを電気的に接続する接続部と、を有する縦型電界効果トランジスタを備え、
    前記半導体基板と前記低濃度不純物層の一部は前記縦型電界効果トランジスタのドレイン領域として機能し、
    前記縦型電界効果トランジスタには、前記第1の方向において、前記ソース領域と前記接続部とが交互かつ周期的に設置されており、
    前記第1の方向における1の前記ソース領域の長さをLS[μm]、前記第1の方向における1の前記接続部の長さをLB[μm]とすると、
    LSのLBに対する比(LS/LB)は1/7以上1/3以下であり、
    前記半導体装置は平面視において、矩形状であり、
    前記縦型電界効果トランジスタに瞬時的に規定の電流を通電する際の損失電力[W]を前記半導体装置のチップ面積[mm]で除した損失電力面積比は6.40[W/mm]以上である
    半導体装置。
  5. 前記ソース電極の電位を基準として前記ゲート導体へ印加する、前記半導体装置の仕様の値の電圧VGS1[V]で、12V以下のVGS1に対して、
    LB≦-0.024×(VGS1) +0.633×VGS1-0.721が成り立つ、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 1.50μm≦LB<3.50μmが成り立つ
    請求項に記載の半導体装置。
  7. 2.50μm≦LB≦3.20μmが成り立つ
    請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体装置は平面視において、1辺が3.05mm以下の正方形状である
    請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体装置の厚さは345μm以上である
    請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記縦型電界効果トランジスタに通電する際に前記ゲート導体に印加する電圧のしきい値は、前記縦型電界効果トランジスタの面内で異なる領域を持たない
    請求項に記載の半導体装置。
  11. 前記ソース電極は、前記ボディ領域に到達する深さまで伸びるコンタクトプラグを有し、
    前記コンタクトプラグは、前記第1の方向に沿って延在し、前記第2の方向における前記トレンチとトレンチとの間の位置に設置され、
    前記コンタクトプラグの側面が前記ソース領域と前記接続部に接触する
    請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. VGSy-Vth≧5.0Vの関係が成り立つ
    請求項1または2に記載の半導体装置。
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