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JPH0612823B2 - 二方向性の電力用高速mosfet素子 - Google Patents

二方向性の電力用高速mosfet素子

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Publication number
JPH0612823B2
JPH0612823B2 JP58080252A JP8025283A JPH0612823B2 JP H0612823 B2 JPH0612823 B2 JP H0612823B2 JP 58080252 A JP58080252 A JP 58080252A JP 8025283 A JP8025283 A JP 8025283A JP H0612823 B2 JPH0612823 B2 JP H0612823B2
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JP
Japan
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base
base region
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Application number
JP58080252A
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JPS58218173A (ja
Inventor
ミツチエル・スチユア−ト・アドラ−
ピ−タ−・バンス・グレイ
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPS58218173A publication Critical patent/JPS58218173A/ja
Publication of JPH0612823B2 publication Critical patent/JPH0612823B2/ja
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    • H10D30/60Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
    • H10D30/64Double-diffused metal-oxide semiconductor [DMOS] FETs
    • HELECTRICITY
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    • H10D62/235Channel regions of field-effect devices of FETs of IGFETs
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    • H10D62/83Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers characterised by the materials being Group IV materials, e.g. B-doped Si or undoped Ge
    • H10D62/834Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers characterised by the materials being Group IV materials, e.g. B-doped Si or undoped Ge further characterised by the dopants

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は電力用の金属−酸化物−半導体電界効果トラン
ジスタ(MOSFET)に関するもので、更に詳しく言
えば、同期整流回路用途において有用でありかつ低いオ
ン抵抗、早いスイッチング速度、高い耐電圧性能および
交流回路用の二方向性を示すような上記素子に関する。
電力用MOSFET素子は、高いゲートインピーダン
ス、低いオン抵抗(従って低い順方向電圧降下)、高い
耐電圧性能および早いスイッチング速度をはじめとする
数多くの有利な特性を有している。適当なゲートを設け
れば、通常のPN整合形整流器、ショットキー接合形整
流器またはバイポーラトランジスタ同期整流器のごとき
素子が従来使用されていた同期整流回路用途において電
力用MOSFET素子を使用することができる。電力用
MOSFET素子は、上記素子のいずれと比べても幾つ
かの利点を有している。たとえばPN接合形整流器は、
極性の逆転に際して蓄積電荷が完全に除去されなければ
導通状態が終わらないため、比較的高い順方向電圧降下
(0.75V以上)および比較的遅いスイッチング速度
を有する。ショットキー接合形整流器ではスイッチング
速度の問題は実質的に解決されるが、順方向電圧降下の
問題は僅かしか緩和されない。実際、大電流下における
ショットキー接合形シリコン素子の順方向電圧降下は約
0.5V以上である。ショットキー接合形の素子はま
た、逆バイアス時に比較的大きい漏れ電流を生じるた
め、一般に逆阻止能力が欠如している。
公知の電力用MOSFET構造においては、一般的に言
って単一の半導体ウェーハ上に多数の単位セルが形成さ
れている。その場合各素子は300ミル(0.3イン
チ)平方程度の寸法を有するのが通例であって、各素子
中の全てのセルは電気的に並列接続されている。個々の
単位セルに関しては各種の幾何学的形状が用いられる
が、相互に入り組んだくし形構造を成すのが通例であ
る。典型的な電力用MOSFETは二重拡散構造のもの
であって、これはたとえばN形半導体材料の共通ドレイ
ン領域を含んでいる。ドレイン領域の内部には、好まし
くは拡散によってP形のベース領域が形成されている。
次いで、ベース領域の内部に完全に含まれるようにして
ソース領域が形成されている。このソース領域はドレイ
ン領域と同じにN形である。素子の表面においては、ベ
ース領域はN形のソース領域とドレイン領域との間にP
形半導体材料の帯状部として存在している。かかる帯状
部を覆うようにして、MOSFETゲート絶縁層および
導電性ゲート電極が配置されている。動作に際しては、
適当な極性(N形チャンネルMOSFETの場合には
正)のゲート電圧をゲート電極に印加すると、ゲート絶
縁層を貫通してベース領域内に広がる電界が発生する。
その結果、ベース領域の表面の直下には薄いN形導電層
が誘起され、それによってソース領域とドレイン領域と
の間には連続した低抵抗のN形導電チャンネルが形成さ
れる。実際のソース端子およびドレイン端子は素子の上
方および下方の主面上に設置された金属被膜から成って
いて、ドレイン端子は全ての単位セルに対して共通であ
る。それ故、かかる素子は縦形素子と見なすことができ
る。ただし、ゲート電極の制御下にある導電チャンネル
の部分では電流は水平方向に流れるのである。
このような電力用MOSFET構造の場合、ソース、ベ
ースおよびドレイン領域は寄生的バイポーラトランジス
タのエミッタ、ベースおよびコレクタにそれぞれ該当す
る。公知の通り、電力用MOSFETの動作中にこのよ
うな寄生的バイポーラトランジスタが導通状態になる
と、電力用MOSFETの阻止電圧およびターンオフ速
度は実質的に低下する。電力用MOSFETの動作中に
寄生的バイポーラトランジスタが導通状態になるのを防
止するためには、ソースおよびベース領域を構成する層
同士をオーム接続手段によって電気的に接続(すなわち
短絡)し、それによってMOSFETの阻止電圧および
ターンオフ速度の維持を図るのが通例である。しかしな
がら、かかる短絡部の存在はある種の回路中における素
子の利用を制限する。なぜなら、このような素子構造に
おいては、MOSFETの主端子(すなわちソースおよ
びドレイン端子)間に直接に接続された寄生的なPN接
合形ダイオードが本質的に含まれることになるからであ
る。たとえば、上記に略述したようなN形チャンネルエ
ンハンスメント方式のMOSFET構造の場合には、P
形ベース領域が素子のドレイン領域との間にPN接合面
を形成する。ソース−ベース間短絡部の存在により、事
実上、P形ベース領域は素子のソース端子に対して電気
的に接続される。勿論、N形ドレイン領域は素子のドレ
イン端子に接続されている。その結果、陽極がMOSF
ETのソース端子に接続されかつ陰極がMOSFETの
ドレイン端子に接続された寄生的なPN接合形ダイオー
ドガ存在することになる。
電気回路中におけるN形チャンネルMOSFETの通常
の動作に際しては、ドレイン端子はソース端子に対して
正にバイアスされる。エンハンスメント方式のMOSF
ETについて述べれば、ゲート電圧が印加されない場合
にMOSFET素子は阻止状態にあり、従ってソース端
子とドレイン端子との間にはほとんど電流が流れない。
正のゲート電圧の印加によって素子をターンオンさせた
場合、N形のチャンネルが誘起され、従ってソース端子
とドレイン端子との間には素子を貫通して連続的なN形
の導電路が形成される。このような情況の下では、ベー
スおよびドレイン領域から成る寄生ダイオード常に逆バ
イアスされるためにいかなる影響も及ぼさない。すなわ
ち、ダイオードの陰極(MOSFETのドレイン領域)
はダイオードの陽極(MOSFETのベースおよびソー
ス領域)に対して常に正に保たれる。しかるに、ソース
端子とドレイン端子との間に印加される電圧の極性が逆
転し、それによってベースおよびドレイン領域から成る
ダイオードが順バイアスされた場合、(当業者には自明
のごとくに印加電圧がダイオードの順方向導電曲線の屈
曲点に相当する約0.6Vより高ければ)ゲート電圧が
存在しなくても素子を通って電流の伝導が起こる。その
ような場合には、事実上、MOSFET素子は逆方向の
供給電圧に対する短絡路を成す。従来のMOSFET素
子がこのような公知の特性を有する結果、ある種の回路
(特に交流回路)においてそれらを使用することは容易
でない。いずれの極性の供給電圧に対しても動作し得る
MOSFET素子が存在すれば、それらは実際の回路用
途において極めて有用であろうと考えられる。
発明の概要 そこで本発明の目的の1つは、MOSFETの高速スイ
ッチング動作に際してバイポーラトランジスタをはじめ
とする内部の寄生素子の動作が抑制され、しかも二方向
性(すなわちソース端子とドレイン端子との間にいずれ
の極性の供給電圧が印加されても動作し得る性質)を示
すような電力用MOSFET素子を提供することにあ
る。
また、ゲート端子が極性には関係なく素子の導電性を完
全に制御し得るような電力用MOSFET素子を提供す
ることも本発明の目的の1つである。
更にまた、いずれの極性の動作に関しても耐電圧、オン
抵抗およびスイッチング速度が同じであるような完全な
対称性を示す二方向性の電力用MOSFET素子を提供
することも本発明の目的の1つである。
本発明の第1の特徴に従って簡単に述べれば、従来のM
OSFETにおいてこれまで必要とされてきたソース−
ベース間短絡部が排除される結果、従来の電力用MOS
FETにおいてソース端子とドレイン端子との間に実効
的に接続されていた寄生的なPN接合形ダイオードが排
除されることになる。これまで使用されてきた短絡部が
存在しない状態において寄生的バイポーラトランジスタ
の動作を抑制するために、MOSFET素子の内部には
過剰の多数キャリヤに対して比較的短かい寿命を付与す
る再結合領域が含まれる。一実施態様に従えば、かかる
再結合領域はベース領域の内部に形成される。当業者に
は自明のごとくバイポーラトランジスタの通常の動作に
際しては、ベース領域内の過剰キャリヤが長い寿命を有
することが要求される。たとえばNPN形バイポーラト
ランジスタの通常の動作に際しては、エミッタの空間電
荷層を横切ってベース領域内に電子が注入される。これ
らの電子の大部分は、ベース領域の多数キャリヤ(正
孔)と再結合することなく、ベース領域を横切ってコレ
クタ領域に流入する。とは言え、多生の再結合は起こる
から、素子を通る電流の伝導を維持するためにはベース
領域の多数キャリヤ(正孔)を連続的に供給することが
必要である。本発明の場合のように、たとえば短かい寿
命を有する結果としてベース領域の多数キャリヤの総数
が制限されると、NPN形バイポーラトランジスタの動
作は抑制される。要するに、本発明は寄生的バイポーラ
トランジスタを排除するのではなく、それを導電性の極
めて小さい素子に変えようとするものである。
特に重要なMOSFET素子のターンオフ時には、電子
なだれ現象およびソース端子とドレイン端子との間の電
圧の急激な上昇により、ベース領域内に多数キャリヤ
(正孔)が生成される傾向がある。このような場合に
も、寿命を十分に短かく(たとえば所望されるMOSF
ET素子のターンオフ時間の1/5程度に)すれば、そ
れらの多数キャリヤ(正孔)は生成されるのと実質的に
同じ速度で消滅(すなわち電子と再結合)することにな
る。
再結合領域内における寿命を短かくするには、当業者に
とって公知である任意適宜の手段を使用すればよい。一
般的な手段の1つは、深い準位の不純物(たとえば金や
白金)を添加することである。別の一般的な手段は、放
射線傷害の使用によってシリコンの結晶格子構造中に欠
陥を生じさせることである。いずれの場合にも、多数キ
ャリヤの寿命のみが変化する導電形および濃度は実質的
に変化させなくて済むのである。
本発明の第2の特徴に従って簡単に述べれば、一導電形
(たとえばN形)を示す1対の主端子領域およびそれら
を隔離する反対導電形の半導体ベース領域を含む半導体
基板から成り、しかも上記のベース領域によって規定さ
れたMOSFETチャンネル面上においてはベース領域
が主端子領域の間に反対導電形の帯状部として存在する
ような二方向正の電力用MOSFET素子が提供され
る。かかる素子は、拡散技術によって製造された完全に
対称的なプレーナ形素子であることが好ましい。詳しく
述べればベース領域は主面を有する一方、互いに離隔し
た主端子領域はベース領域の内部に形成されかつそれよ
りも小さい横方向広がりおよび深さを有している。ま
た、主端子領域は主面内に終端を持った外周面を有して
いる。MOSFETチャンネル面上にはベース領域を覆
うようにしてゲート絶縁層が配置され、またゲート絶縁
層上には導電性のゲート電極が配置される結果、ゲート
電圧の印加時には主端子領域間に広がる導電チャンネル
が誘起されることになる。主端子領域間に位置するベー
ス領域の内部に含まれた再結合領域がベース領域の多数
キャリヤに対して比較的短かい寿命を付与することによ
り、多数キャリヤの濃度が過大になることが防止され
る。その結果、主端子領域およびベース領域が寄生的バ
イポーラトランジスタとして動作することは抑制され、
また電力用MOSFET素子のターンオフに際してはベ
ース領域内の過剰の多数キャリヤが急速に再結合するこ
とによって素子の迅速なターンオフが達成される。かか
る好適なプレーナ形構造の場合、再結合領域は主端子領
域の深さに少なくとも近似した深さまで広がるように形
成される。
本発明の別の実施態様に従って簡単に述べれば一導電形
の中間端子領域を含んだ半導体基板から成る二方向性か
つ対称性の電力用MOSFET素子が提供される。かか
る中間端子領域は従来のごとき二重拡散構造の縦形電力
用MOSFET素子のドレイン領域にほぼ該当するもの
であって、主面を有している。中間端子領域内には、そ
れよりも小さい横方向広がりおよび深さを有しかつ反対
導電形を示す1対の互いに離隔したベース領域が形成さ
れており、そしてこれらのベース領域は主面内に終端を
持った外周面を有している。ベース領域内には、上記の
一導電形を示す1対の主端子領域がそれぞれ形成されて
いる。主端子領域の各々は主面内に終端を持ちかつ対応
するベース領域の外周面の内側に離隔して位置する外周
面を有する結果、主面内においては、ベース領域がその
各々に対応する主端子領域と中間端子領域との間に反対
導電形の帯状部として存在することになる。各々の主端
子領域とそれに対応するベース領域との間にはオーム短
絡部が形成されている結果、各々の主端子領域、それに
対応するベース領域、および中間端子領域が寄生的バイ
ポーラトランジスタとして動作することは抑制される。
互いに離隔したベース領域の間においては中間端子領域
の内部に再結合領域が含まれていて、ベース領域の深さ
に少なくとも近似した深さまで広がっている。かかる再
結合領域は、中間端子領域の多数キャリヤに対して比較
的短い寿命を付与することにより、多数キャリヤの濃度
が過大になるのを防止する。その結果として、互いに離
隔したベース領域および中間端子領域が寄生的バイポー
ラトランジスタとして動作することが抑制されるから、
中間端子領域内の過剰の多数キャリヤは急速に再結合
し、従って電力用MOSFET素子のターンオフに際し
て迅速なターンオフが達成されることになる。
好適な実施態様の説明 本発明の新規な特徴は前記特許請求の範囲中に詳細に示
されている。とは言え、本発明の構成および内容は添付
の図面に関連して述べられる以下の詳細な説明を読むこ
とによって一層良く理解されよう。
以後の説明においては、便宜上、本発明の電力用MOS
FET素子はN形シリコン半導体ソース領域およびドレ
イン領域とP形シリコン半導体のベース領域とを有する
N形チャンネルMOSFET素子として記載される。と
は言え、全ての活性領域が記載の場合と反対の導電形を
示すものであってもよいことは勿論である。更にまた、
本明細書中に記載される特定の素子はプレーナ拡散技術
によって製造されたものであることが好ましいが、その
他の素子構造(たとえばV−MOS形素子構造)を有す
るものも本発明の範囲内に包含されることを理解すべき
である。
先ず第1図を見ると、P形のベース領域12を含みかつ
主面14を有する半導体基板上に形成された二方向性か
つ対称性の電力用MOSFET素子10が示されてい
る。ベース領域12の内部には、それよりも小さい横方
向広がりおよび深さを有する1対の互いに離隔したN
形主端子領域16および18が形成されている。主端子
領域16および18が主面14内に終端を持った外周面
20および22をそれぞれ有する結果、主面14内にお
いては、ベース領域12の一部が(いずれもN形の)
主端子領域16および18の間にP形の帯状部24とし
て存在することになる。主端子領域16および18には
金属被膜から成る1対の主端子電極26および28がそ
れぞれオーム接触しており、かつ素子の主端子30およ
び32にそれぞれ接続されている。
MOFSET素子の基本構造を完成するため、主面14
上には帯状部24を覆うようにして(たとえば二酸化シ
リコンから成る)ゲート絶縁層34が配置され、またゲ
ート絶縁層34上には少なくとも横方向に沿いながらベ
ース領域の帯状部24を覆うようにして(たとえば蒸着
アルミニウムまたは高濃度の不純物が添加された導電率
の高い多結晶質シリコンから成る)導電性のゲート電極
36が配置されている。このゲート電極36は素子のゲ
ート端子38に接続されている。
以上の結果としてN形チャンネルエンハンスメント方式
のMOSFET素子が規定されることになる。ここまで
に記載されたような基本的MOSFET素子の動作につ
いて述べれば、ゲート電極36に正のゲート電圧が印加
された場合、ゲート絶縁層34を貫通してベース領域1
2内に広がる電界が発生する。その結果、ゲート絶縁層
34およびゲート電極36の下方に位置する主面14の
直下に薄い反転層(すなわちN形の導電チャンネル)が
誘起される。このようにして誘起されたチャンネルは、
形の主端子領域16および18の間に導電路を形成
する。正のゲート電圧が印加されなければ反転層は存在
せず、従って対称的な主端子領域16および18の間に
位置する部分のベース領域12は阻止領域を構成する。
第1図からわかる通り、素子10は主端子領域16およ
び18に関して完全に対称的であり、従って素子の主端
子30および32に関しても完全に対称的である。素子
10は、主端子領域16または18とベース領域12と
の間にオーム短絡部を全く含んでないから、二方向性の
動作用として適している。すなわち、素子10の主端子
30および32間にはいずれの極性の動作電圧も印加す
ることが可能である。従来のMOSFETに関する命名
法との一貫性を保つため、端子30はソース/ドレイン
/S/D)端子と呼び、また端子32はドレイン/ソー
ス(D/S)端子と呼ぶことにする。すなわち、第2図
の等価回路を参照すればわかる通り、端子32が端子3
0に対して正である場合には、端子30をMOSFET
のソース端子と見なしかつ端子32をMOSFETのド
レイン端子と見なすことができる。逆に、端子30が端
子32に対して正である場合には、端子30をドレイン
端子と見なしかつ端子32をソース端子と見なすことが
できる。なお、ベース領域12に対する直接の電気的接
続手段は存在していない。
第1図の素子構造においては1対の寄生的なPN接合形
ダイオードが存在するが、これらのダイオードは第2図
中においてそれぞれ40および42として示されてい
る。ダイオード40は、ダイオードの陰極領域を構成す
るN形の主端子領域16およびダイオードの陽極領域
を構成するP形のベース領域12によって形成されてい
る。同様にダイオード42は、ダイオードの陰極領域を
構成するN形の主端子領域18およびダイオードの陽
極領域を構成するベース領域12によって形成されてい
る。このように、ベース領域12は両方の寄生ダイオー
ド40および42の陽極を構成している。
素子10の動作に際しては、寄生ダイオード40および
42は素子10のソース端子とドレイン端子との間に短
絡路を形成しない。なぜなら、それらのダイオードは背
中合せに接続されているため同時に導通状態となること
がないからである。
第1図に示された素子10の主端子領域16、ベース領
域12および主端子領域18が寄生的なNPN形バイポ
ーラトランジスタのエミッタ、ベースおよびコレクタ領
域としてそれぞれ作用したり、あるいは寄生的なNPN
形バイポーラトランジスタのコレクタ、ベースおよびエ
ミッタ領域としてそれぞれ作用したりするのを防止する
ため、主端子領域16および18の間においてはベース
領域12の内部に再結合領域44が含まれている。かか
る再結合領域44は、破線46によって示されるごと
く、主面14から主端子領域16および18の深さに少
なくとも近似した深さまで広がっている。(主端子領域
の深さが等しくない場合には各々の主端子領域の位置に
おいて再結合領域は隣接する主端子領域の深さに少なく
とも近似した深さまで広がるようにすればよい。)再結
合領域44内の再結合中心は×印によって示されてい
る。これらの再結合中心は金や白金のごとき深い準位の
不純物の原子から成っていてもよいし、あるいは放射線
傷害によってシリコン半導体の結晶格子構造中に生じた
欠陥から成っていてもよい。その結果、再結合領域44
はベース領域の多数キャリヤ(P形ベース領域12の場
合には正孔)に対して比較的短かい寿命を付与し、従っ
て多数キャリヤの濃度が過大になるのを防止するために
役立つ。それにより、主端子領域16および18とベー
ス領域12とが寄生的なバイポーラトランジスタとして
動作することは抑制される。更にまた、電力用MOSF
ET素子10のターンオフ時には、電子なだれ減少や主
端子領域16および18間の電圧の急激な上昇によって
生成されるベース領域内の過剰の多数キャリヤは急速に
再結合または消滅し、それによって素子10の迅速なタ
ーンオフが達成される。
素子の迅速なターオフを達成するためには、再結合領域
44内における多数キャリヤの寿命を所望のターンオフ
時間の1/5程度にすることが必要である。たとえば、
MOSFET素子10を50ナノ秒でターオフさせるた
めには、再結合領域44内の寿命を10ナノ秒以下にま
で低減させる必要がある。更に高速の素子を得るために
は、再結合領域44内の寿命を1ナノ秒にまで低減させ
ることも意図される。かかる寿命を所望のレベルに調節
するためには、金や白金のごとき重金属を添加するか、
あるいは電子線やガンマ線のごとき放射線を使用すれば
よい。
動作について述べれば、第1および2図の素子10の主
端子領域16および18間における導電性は、いずれか
の極性の電圧をゲート端子38に印加することによって
制御される。素子10は、交流サイクル中の任意の時点
において、素子に対する極性にかかわりなくターンオン
およびターンオフすることができる。素子10を非導通
状態にするためには、ゲート端子38に印加される電圧
が主端子30および32のいずれに対しても正とならな
くすればよい。また、素子10を導通状態にするために
は、主端子30および32のうちで負の側の端子に対し
て正となるようなゲート電圧を印加すればよい。
第1および2図の素子10は二方向性かつ対象性の電力
用MOSFET素子を構成すると言え、ベース領域12
内の阻止領域が完全に主端子領域16および18の間に
位置しており、しかもその距離が素子の導通時に誘起さ
れるN形導電チャンネルの長さに一致するという事実が
不利益をもたらす可能性もある。すなわち、所望の対電
圧性能を素子に付与するためには主端子領域16および
18の間隔を十分に大きくしなければならないが、この
要請を満たそうとすればゲート電極36の下方に位置す
るMOSFETチャンネル領域が過大なものとなること
もある。
次に第3および4図を見ると、別の実施態様に基づく二
方向性かつ対称性の電力用MOSFET素子50が示さ
れているが、これは第1および2図の素子が有する上記
の欠点を解消するものである。素子50は、従来のごと
き1対の縦形MOSFET単位セル52および54を背
中合せの状態で対称的に配置しかつドレイン領域56を
共有するように形成したものと見なすことができる。な
お、ドレイン領域56は中間端子領域として役立つだけ
あって、いかなる端子にも直接には接続されていない。
MOSFET単位セル52および54の各々は、上記に
略述したような電力用MOSFET素子に関する公知技
術に従ってソース領域とベース領域との間にオーム短絡
部を有している。
更に詳しく述べれば、N形の中間端子領域56の内部に
は、それよりも小さい横方向広がりおよび深さを有する
1対の互いに離隔したP形ベース領域58および60が
2つの単位セル52および54に対応して形成されてい
る。ベース領域58および60は、中間端子領域の主面
内に終端を有する外周面62および64をそれぞれ有し
ている。ベース領域58および60の内部には1対の主
端子領域66および67が形成されているが、その各々
は従来のごとき二重拡散構造の縦形電力用MOSFET
のソース領域にほぼ該当している。しかしながら、主端
子領域66および67は素子の主端子70および71に
それぞれ接続された金属被膜の電極68および69を個
別に有する点に顕著な相違がある。(従来の電力用MO
SFETにおいては、電極68および69同士が電気的
に接続されて単一のソース端子を構成するのである。)
主端子領域66および67の各々はN形のものであ
り、しかも主面65内に終端を持ちかつそれぞれに対応
するベース領域58および60の外周面62および64
の内側に離隔して位置する外周面72および73をそれ
ぞれ有する結果、主面65内においては、ベース領域5
8および60がその各々に対応する主端子領域66およ
び67と中端子領域56との間に反対導電形の帯状部と
して存在することになる。このような構造の場合には、
主端子領域66または67、ベース領域58または6
0、および中間端子領域56が1対の寄生的なNPN形
バイポーラトランジスタのエミッタ、ベースおよびコレ
クタ領域にそれぞれ該当することがわかる。更にまた、
これらの領域は主端子電極68および69の間に位置す
る寄生的なNPNPN形五層スイッチング素子またはサ
イリスタを規定することもわかる。寄生的サイリスタは
導通状態にラッチされる傾向があるから、第3図のMO
SFET素子の動作に対するそれの効果は寄生的バイポ
ーラトランジスタの効果よりも一層有害となる場合があ
る。
第3図の素子中における上記のごとき寄生的バイポーラ
トランジスタまたはサイリスタの動作を抑制するため、
主端子領域66および67とその各々に対応するベース
領域58および60との間に1対のオーム短絡部74お
よび75が形成されている。かかるオーム短絡部74お
よび75は任意所望の方法によって形成すればよい。第
3図は通増の形成方法を例示するものであって、ベース
領域58および60のそれぞれの延長部76および78
が主面65にまで達して主端子電極68および69にそ
れぞれ接触し、その結果として主端子領域66および6
7にそれぞれオーム接触している。延長部76および7
8を形成するには、従来通り、先ずアクセプタ形の不純
物を中間端子領域56内に拡散させてP形のベース領域
58および60を形成し、延長部76および78の位置
における表面65上に拡散マスク用の小さなストリップ
(図示せず)を配置し、ドナー形の不純物を拡散させて
形の主端子領域66および67を形成し、それから
拡散マスク用のストリップを除去すればよい。
ベース領域の延長部76および78の形成を必要としな
いような種類のオーム短絡部74および75を使用する
こともできる。一例を挙げれば、金属被膜の主端子電極
68および69から主端子領域66および67をそれぞ
れ貫通して部分的にベース領域58および60内にまで
それぞれ達するマイクロアロイ・スパイク(microalloy
spike)を使用することができる。あるいはまた、主端
子領域66および67をそれぞれ貫通してベース領域5
8および60内にまでそれぞれ達するV字溝選択的エッ
チングによって形成し、次いで両方の領域とオーム接触
するようにして金属被膜の主端子領域68および69を
V字溝の内部にそれぞれ形成してもよい。これら2つの
方法は、特願昭58−20号(特開昭58−13807
6号公報)MOSFETセル52および54の構造を完
成するため、主面65上にはベース領域の帯状部を覆う
ようにしてゲート絶縁層80および82がそれぞれ配置
され、またゲート絶縁層80および82上にはベース領
域の帯状部を覆うようにして導電性のゲート電極84お
よび86がそれぞれ配置されている。導電性のゲート電
極および86は共通のゲート端子88に対して電気的に
接続されている。
第3図からわかる通り、ベース領域58、中間端子領域
56およびベース領域60は寄生的なPNP形バイポー
ラトランジスタを構成するが、これが動作すると電力用
MOSFET素子50の特性(特にターンオフ速度)が
低下する。その上、かかる寄生的なPNP形バイポーラ
トランジスタは主端子領域66または67と結合して寄
生的なNPNP形四層スイッチング素子を形成すること
もあるが、これはオン状態または導通状態にラッチされ
ることがある。これらの寄生素子の動作を抑制するた
め、互いに離隔したベース領域58および60の間にお
いては中間端子領域56の内部に第1図の再結合領域4
4とほぼ同等な再係合領域90が形成されている。かか
る再結合領域90は、破線92によって示されるごと
く、ベース領域58および60の深さに少なくとも近似
した深さにまで広がっている。再結合領域90内の再結
合中心は×印によって示されている。再結合領域90は
中間端子領域の多数キャリヤ(この場合には電子)に対
して比較的短かい寿命を付与し、従って多数キャリヤの
濃度が過大になるのを防止するために役立つ。それによ
り、上記の場合と本質的に同様にして、互いに離隔した
ベース領域58および60と中間端子領域56とが寄生
的なバイポーランドレジスタとして動作することは抑制
される。これはまた、上記のごときNPNP形四層スイ
ッチング素子の動作を抑制することにもなる。
第4図の電気的等価回路を見ればわかる通り、第3図の
素子構造は1対の寄生的なPN接合形ダイオード94お
よび96を含んでいる。第2図の等価回路の場合と同様
にこれらのダイオード94および96は背中合せに接続
されている。その結果、両方のダイオードが同時に導通
状態となることはないから、主端子70および71間に
印加される電圧の極性がいずれの場合であっても素子の
動作が可能となる。詳しく述べれば、ダイオード94は
P形のベース領域58およびN形の中間端子領域56に
より形成されていて、これらはダイオードの陽極および
陰極領域をそれぞれ構成している。同様に、ダイオード
96はP形のベース領域60およびN形の中間端子領域
56により形成されている。このように、中間端子領域
56は寄生的なPN接合形ダイオード94および96対
して共通の陰極領域を構成している。
第3図の素子中におけるMOSFETセル52および5
4のソース−ベース間短絡部74および75は、第4図
中では導線98および100によってそれぞれ表わされ
ている。短絡部74および75は、ベース領域58およ
び60内にそれぞれ存在する過剰の正孔を除去すること
により、ソース、ベースおよび中間端子領域が寄生的バ
イポーラトランジスタとして動作することを防止するの
に役立つ。また再係合領域90は、この領域内に存在す
る過剰の電子を再結合させることにより、2つのベース
領域58および60と中間端子領域56とが寄生的なP
NP形バイポーラトランジスタとして動作することを防
止するのに役立つ。
その結果として第3図の素子50は、いずれの極性の電
圧が印加されていても素子の導電性がゲート端子88に
よって効果的に制御されるような対称性のスイッチング
素子として動作する。素子のゲート端子88に印加され
る電圧が素子のいずれかの主端子に印加される負側より
も負である限り、いずれのMOSFETチャンネルも導
通状態にはならず、また背中合せのダイオード94およ
び96によって素子50中におけるその他の電流伝導も
防止される。ゲート端子88に印加される電圧を正の方
向に十分なだけ上昇させれば、素子50は導通状態とな
る。
最後に、第5図は本発明のより一般的な着想に基づく実
施態様を示している。図示された電力用MOSFET素
子110は二方向性を示すが、対称性は示さない。それ
でも、第5図の非対称性素子110は第1図の対称性素
子10とほぼ同等のものである。全体的に見ると、第5
図の素子110は二重拡散構造の縦形電力用MOSFE
T素子に類似しているが、ソース−ベース間短絡部が存
在しない代りにベース領域内に再結合領域144が含ま
れる点で異なっている。
更に詳しく述べれば、素子110はそれの本体を成すド
レイン領域118とその内部に拡散形成されたN形の
ソース領域116との間にP形のベース領域112を含
んでいる。ドレイン領域118は、たとえばエピタキシ
ャル成長により、N形の基板119上に形成されてい
る。基板119は素子の主端子132に接続されている
が、この主端子はドレイン/ソース端子として役立つも
のである。素子110のその他の構成要素は第1図の素
子10の構成要素にほぼ対応している。それらの対応す
る構成要素は、第5図中では、第1図中の参照数字に1
00を加えた参照数字によって表わされている。
以上、バイポーラトランジスタをはじめとする内部寄生
素子の動作が抑制されるような二方向性の電力用MOS
FET素子を説明した。かかる素子は対称性を示すか
ら、耐電圧、オン抵抗およびスイッチング速度がいずれ
の極性の動作に関しても同じである。ゲート端子は、極
性に関係なく素子の導電性を完全に制御することが可能
である。
本明細書中には本発明の特定の実施例が記載されている
が、それ以外にも数多くの変形実施例が可能であること
は当業者にとって自明であろう。それ故、前記特許請求
の範囲は本発明の精神および範囲に反しない限り全ての
かかる変形実施例をも包括することが意図されている点
を理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に一実施態様に基づく二方向性かつ対称
性の電力用MOSFET素子を示す側断面図、第2図は
第1図の素子の電気的等価回路を示す略図、第3図は本
発明の別の実施態様に基づく二方向性かつ対称性の電力
用MOSFET素子を示す側断面図、第4図は第3図の
素子の電気的等価回路を示す略図、そして第5図は本発
明に基づく二方向性かつ非対称性の電力用MOSFET
素子を示す側断面図である。 図中、10は本発明の一実施態様に基づく電力用MOS
FET素子、12はベース領域、14は主面、16およ
び18は主端子領域、20および22は外周面、24は
帯状部、26および28は主端子電極、30および32
は主端子、34はゲート絶縁層、36は導電性のゲート
電極、38はゲート端子、44は再結合領域、50は本
発明の別の実施態様に基づく電力用MOSFET素子、
52および54は単位セル、56は中間端子領域、58
および60はベース領域、62および64はベース領域
の外周面、66および67は主端子領域、68および6
9は主端子電極、70および71は主端子、72および
73は主端子領域の外周面、74および75はオーム短
絡部、76および78はベース領域の延長部、80およ
び82はゲート絶縁層、84および86は導電性のゲー
ト電極、そして88はゲート端子を表わす。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)主面を有しかつ一導電形のベース領
    域を含んだ半導体基板、(b)前記ベース領域の内部に
    ほぼ同じ深さまで形成され、かつ前記ベース領域よりも
    小さい横方向広がりおよび深さを有する1対の互いに離
    隔した反対導電形の主端子領域であって、前記主端子領
    域が前記主面内に終端を持った外周面を有することによ
    り、前記主面内においては電界の作用下で前記ベース領
    域の一部が前記主端子領域の間に広がる前記反対導電形
    の帯状部として存在するという結果をもたらす主端子領
    域、(c)前記主端子領域のそれぞれにオーム接触する
    1対の主端子電極、(d)前記ベース領域の前記帯状部
    を覆うようにして前記主面上に配置されたゲート絶縁
    層、(e)少なくとも横方向に沿いながら前記ベース領
    域の前記帯状部を覆うようにして前記ゲート絶縁層上に
    配置された導電性のゲート電極、並びに(f)前記主端
    子領域の間において前記ベース領域の内部に含まれかつ
    前記主端子領域の深さに少なくとも近似した深さまで広
    がる再結合領域が、深い準位の不純物を含有して前記ベ
    ース領域の多数キャリヤに対し比較的短かい寿命を付与
    することによって前記再結合領域内における多数キャリ
    ヤの濃度が過大になることを防止する結果、前記主端子
    領域および前記ベース領域が寄生的バイポーラトランジ
    スタとして動作することを抑制し、かつまた素子のター
    ンオフ時には前記ベース領域内の過剰の多数キャリヤを
    急速に再結合させるのに役立つ再結合領域、の諸要素か
    ら成ることを特徴とする二方向性かつ対称性の電力用M
    OSFET素子。
  2. 【請求項2】前記深い準位の不純物が金である特許請求
    の範囲第1項記載の電力用MOSFET素子。
  3. 【請求項3】前記深い準位の不純物が白金である特許請
    求の範囲第1項記載の電力用MOSFET素子。
  4. 【請求項4】(a)主面を有しかつ一導電形の中間端子
    領域を含んだ半導体基板、(b)前記中間端子領域の内
    部に形成されて前記中間端子領域よりも小さい横方向広
    がりおよび深さを有し、かつ前記主面内に終端を持った
    外周面を有する1対の互いに離隔した反対導電形のベー
    ス領域、(c)各々の前記ベース領域の内部に形成され
    た1対の前記一導電形の主端子領域であって、各々の前
    記主端子領域が前記主面内に終端を持ちかつ対応する前
    記ベース領域の外周面の内側に離隔して位置する外周面
    を有することにより、前記主面内において電界の作用下
    で各々の前記ベース領域の一部が対応する前記主端子領
    域と前記中間端子領域との間に広がる前記反対導電形の
    帯状部として存在するという結果をもたらす主端子領
    域、(d)前記1対の主端子領域の各々と対応する前記
    ベース領域との間にそれぞれ形成され、そして各々の前
    記主端子領域、対応する前記ベース領域および前記中間
    端子領域が寄生的バイポーラトランジスタとして動作す
    ることを抑制するのに役立つ1対のオーム短絡部、
    (e)前記ベース領域の各帯状部を覆うようにして前記
    主面上に配置されたゲート絶縁層、(f)少なくとも横
    方向に沿いながら前記ベース領域の各帯状部を覆うよう
    にして各々の前記ゲート絶縁層上に配置された導電性の
    ゲート電極、並びに(g)前記離隔したベース領域の間
    において前記ベース領域に隣接して前記中間端子領域の
    内部に含まれる再結合領域が、深い準位の不純物を含有
    して前記中間端子領域の多数キャリヤに対し比較的短か
    い寿命を付与することによって前記再結合領域内におけ
    る多数キャリヤの濃度が過大になることを防止する結
    果、前記ベース領域および前記中間端子領域が寄生的バ
    イポーラトランジスタとして動作することを抑制し、か
    つまた素子のターンオフ時には前記中間端子領域内の過
    剰の多数キャリヤを急速に再結合させるのに役立つ再結
    合領域の諸要素から成ることを特徴とする二方向性かつ
    対称性の電力用MOSFET素子。
  5. 【請求項5】各々の前記ベース領域の位置において、前
    記再結合領域が前記主面から隣接する前記ベース領域の
    深さに少なくとも近似した深さまで広がる特許請求の範
    囲第4項記載の電力用MOSFET素子。
  6. 【請求項6】前記深い準位の不純物が金および白金から
    成る群より選ばれた1者である特許請求の範囲第5項記
    載の電力用MOSFET素子。
JP58080252A 1982-05-10 1983-05-10 二方向性の電力用高速mosfet素子 Expired - Lifetime JPH0612823B2 (ja)

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