JP7171385B2 - 現像剤担持体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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Description
本発明の一態様は、長期に亘る使用によっても表面粗さが変化しにくい現像剤担持体を提供することに向けたものである。
また、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資するプロセスカートリッジの提供に向けたものである。さらに、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像を形成することができる電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
R11は、炭素数2~4の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を示し、nは、2以上4以下の整数を示し、
記号「*1」、「*2」、「*3」および、n個の「*4」は、各々独立に、
水素原子との結合部、
炭素数1~4のアルキル基との結合部、
炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、
炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部、または、
該ウレタン結合の非カルボニル酸素原子との結合部であり、
但し、「*1」、「*2」、「*3」および、n個の「*4」から選ばれる少なくとも4つは、該ウレタン結合の非カルボニル酸素原子との結合部であり、かつ、
n個の「*4」のうちの少なくとも1つは、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、または、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部である。]。
また、本発明の他の態様によれば、電子写真装置の本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、トナーを含むトナー容器と、該トナーを搬送する現像剤担持体と、を具備し、該現像剤担持体が、上記の現像剤担持体であるプロセスカートリッジが提供される。
更に、本発明の他の態様によれば、電子写真感光体、該電子写真感光体を帯電可能に配置された帯電部材、および該電子写真感光体に対してトナーを供給する現像剤担持体を有し、該現像剤担持体が上記の現像剤担持体である電子写真画像形成装置が提供される。
本発明の一態様に係るローラ形状の現像剤担持体(以降、「現像ローラ」とも称する。
)の軸方向に直交する方向での断面図を、図1に示す。
現像ローラ1は、図1(a)に示すように、円柱状または中空円筒状の基体2と、表面層4とを具備し、基体2と表面層4との間に弾性層3をさらに具備している。すなわち、この現像ローラは、基体、基体上の弾性層および弾性層上の表面層を有する。
現像ローラ1の他の構成として、図1(b)に示すように、弾性層3と表面層4の間に、中間層5を配置した三層構造、又は、中間層5を多数配置した構成であってもよい。中間層としては、現像剤担持体用の公知の中間層を用いることができる。
<表面層>
表面層は、アクリル樹脂およびメタクリル樹脂から選択される少なくとも一方の樹脂を含む。なお、以降、本明細書において、アクリル樹脂およびメタクリル樹脂をまとめて「(メタ)アクリル樹脂」と称する場合がある。
そして、該樹脂は、該樹脂を構成するユニットの複数個が連結基で連結されており、該連結基は、複数個のウレタン結合と、下記構造式(1)で示される3級アミン構造を含む。
R11は、炭素数2~4の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を示し、
nは、2以上4以下の整数を示し、
記号「*1」、「*2」、「*3」および、n個の「*4」は、各々独立に、
水素原子との結合部、
炭素数1~4のアルキル基との結合部、
炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、
炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部、または、
該ウレタン結合の非カルボニル酸素原子との結合部であり、
但し、「*1」、「*2」、「*3」および、n個の「*4」から選ばれる少なくとも4つは、該ウレタン結合の非カルボニル酸素原子との結合部であり、
n個の「*4」のうちの少なくとも1つは、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、または、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部である。
上記した表面層を具備することによって、低温低湿環境においても、耐傷性に優れ、長寿命化に資する現像材担持体が得られる理由を、発明者らは、下記のように推測している。
該表面層は、図4に示すように、(メタ)アクリル樹脂を構成する第1のポリマー鎖中のユニットと第2のポリマー鎖中のユニットとが、複数個のウレタン結合と、3級アミン構造とを有する連結基で連結されている。
すなわち、連結基は、構造式(1)で示される部分構造を含んでおり、当該部分構造中には、複数個の窒素原子が含まれる。そして、構造式(1)で示される部分構造中の、繰り返し構造単位の繰り返し数nは、2以上4以下の整数であるため、構造式(1)中の窒素原子は、その結合手に結合している基の違いによって、次の3種類に分類できる:
(i)*1、*2およびR11と結合している窒素原子;
(ii)*4および2つのR11と結合している窒素原子;
(iii)R11、*3および*4と結合している窒素原子。
そして、上記(ii)に分類される窒素原子には、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基、または炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基が結合している。そのため、表面層中において、当該ヒドロキシアルキル基や当該アミノアルキル基中の水素原子が、図4に示すように、連結基が有するウレタン結合を構成しているカルボニル酸素原子や他の3級窒素原子と水素結合を形成するものと考えられる。
一般に、現像剤担持体の外表面は、画像形成工程においては、常にトナーを介して、他部材からの接触圧を受けている。そのため、トナーが研磨剤の如く作用し、画像形成工程を長期に亘って継続することにより、現像剤担持体の外表面には、微細な傷が生じ易い。
しかしながら、上記したように、本態様に係る表面層は、当接圧を受けたときには、まず、連結基中のヒドロキシアルキル基やアミノアルキル基に由来する水素結合が切断され、表面層に加わった応力が緩和される。その結果、ポリマー鎖自体の破断が抑制できると考えられる。そして、水素結合は、一旦切断されても、容易に再生するため、たとえ、現像剤担持体の外表面には軽微な傷が生じたとしても、かかる軽微な傷は修復され得るものと考えられる。
また、該樹脂について、該ユニットは、各々が、下記構造式(2)で示される構造を有することが好ましい。該樹脂を構成するユニットが、構造式(2)で示される構造を有することによって、表面層の外表面の耐傷付き性を、より一層向上させることができる。
**-R13-O-CONH-B1-NHCO-O*** 構造式(3)。
構造式(3)中、R13は、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表す。
記号「**」は、構造式(2)で示される構造中の非カルボニル酸素原子との結合部であり、記号「***」は、構造式(1)中の「*1」、「*2」、「*3」、および、n個の「*4」から選ばれるいずれか1つとの結合部である。
また、B1は下記構造式(4)または構造式(5)のいずれかを示す。
構造式(5)中、記号「*B3」および「*B4」は、それぞれ、構造式(3)中の2つのウレタン結合の各々の窒素原子との結合部を示す。
ユニットの各々が、構造式(2)で示される構造を有する樹脂とすることによって、表面層の耐傷付き性をより改善することができる理由は、必ずしも下記の理論に拘束されるものではないが、以下のように推測される。
ユニットの各々が、構造式(2)で示される構造を有する樹脂は、(メタ)アクリル樹脂を構成するユニットが、ウレタン結合と、3級アミン構造と、芳香族環とを有する連結基で結合されている構造を有するものと見ることができる。
連結基中に、ベンゼン環の如き芳香族環が存在する場合、上記(ii)の窒素原子に結合するヒドロキシアルキル基やアミノアルキル基との相互作用、2つの芳香族環間での相互作用が発現すると考えられる。すなわち、芳香族環のπ電子と、ヒドロキシアルキル基中のヒドロキシル基(-OH)やアミノアルキル基中のアミノ基(-NH2)との相互作用(例えば、T型スタッキング効果)や、2つの芳香族環間でπ-πスタッキング相互作用が発現すると考えられる。これらの相互作用は、上述の水素結合と同様の作用を発現し、表面層の外表面の耐傷付き性を、より一層向上させ得るものと考えられる。
[樹脂の合成方法]
該樹脂は、例えば、(メタ)アクリルポリオール、イソシアネート、および3級アミン化合物を原料として構成することができる。
具体的には、たとえば、(メタ)アクリルポリオールとジイソシアネートとを反応させてイソシアネートプレポリマーを得る工程(以降、「工程(1)」ともいう)、及び、該イソシアネートプレポリマーのイソシアネート基と、後述するアミノ化合物のヒドロキシル基またはアミノ基とを反応させて、ウレタン結合と3級アミン構造とを有する連結基によって連結されたユニットを有する(メタ)アクリル樹脂を合成する工程(以降、「工程(2)」ともいう)、によって得ることができる。
以下、これらの構成成分について説明する。
[アクリルポリオール]
当該(メタ)アクリル樹脂の原料である(メタ)アクリルポリオールは、特段の構造上の限定を受けるものではない。一般に、(メタ)アクリルポリオールは、ヒドロキシル基を有するアクリレート、及びヒドロキシ基を有するメタクリレートの少なくとも一方を重合させることによって得られる。(メタ)アクリレートの如きモノマーは、アクリル酸由来の二重結合部が、モノマー同士で付加反応を重ねていく(付加重合していく)ことで、アクリルポリオールが生成される。
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートの具体例としては、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートが挙げられる。
[イソシアネート]
イソシアネートとしては、特に限定はされず、公知のイソシアネートを用いることができる。
イソシアネートの例としては、エチレンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)の如き脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサン-1,3-ジイソシアネート、シクロヘキサン-1,4-ジイソシアネートの如き脂環式ポリイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートの如き芳香族イソシアネート及びこれらの共重合物やイソシアヌレート体、TMPアダクト体、ビウレット体、そのブロック体等のイソシアネート化合物が挙げられる。これらの少なくとも1種を用いることができる。
ここで、イソシアネートとして、芳香族イソシアネートを選択した場合、上記したように、連結基中に芳香族環を導入することができる。
[アミノ化合物]
3級アミン構造の原料としては、下記構造式(6)で示されるアミノ化合物を挙げることができる。
R25は、炭素数2~4の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を示し、
n21は、2以上4以下の整数を示す。
R21、R22、R23および、n21個のR24は、各々独立に、
水素原子との結合部、
炭素数1~4のアルキル基との結合部、
炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、
炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部である。
また、n21個のR24のうちの少なくとも1つは、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、または、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部である。
特に、2つのR25と結合している窒素原子に結合するR24は、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、または、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部であることが好ましい。このような窒素原子に結合したヒドロキシアルキル基やヒドロキシアミノ基は、他の窒素原子に結合したヒドロキシアルキル基やヒドロキシアミノ基と比較して、立体的に込み入った部分に位置している。このため、イソシアネート化合物との反応性が低く、工程(2)を経た後にも、連結基中に存在させやすい。
なお、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基の例としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、2-ヒドロキシプロピル基が挙げられる。また、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基の例としては、アミノエチル基、アミノプロピル基、アミノブチル基が挙げられる。
構造式(6)で示される化合物の例としては、例えば、構造式(9)で示される化合物が挙げられる。
表面層形成用の材料としては、上記の各材料に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、アクリルポリオール以外のポリオールを含んでもよい。ポリオールは複数の水酸基を分子内に有しており、水酸基は前記ポリイソシアネートと反応する。
アクリルポリオール以外のポリオールとしては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエーテルポリオールとポリエステルポリオールが挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールが挙げられる。また、ポリエステルポリオールとしては、1,4-ブタンジオール、3-メチル-1,4-ペンタンジオール、ネオペンチルグリコールの如きジオール成分や、トリメチロールプロパンの如きトリオール成分と、アジピン酸、無水フタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロキシフタル酸等のジカルボン酸またはカルボン酸無水物との縮合反応により得られるポリエステルポリオールが挙げられる。
該ポリエーテルポリオールおよびポリエステルポリオールは必要に応じてあらかじめ2,4-トリレンジイソシアネート(TDI)、1,4ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)の如きイソシアネートにより鎖延長したプレポリマーとしてもよい。
表面層は、本発明の効果が損なわれない程度に、必要によって本発明に係る樹脂以外の一般的な樹脂、ゴム材料、配合剤、導電性付与剤、非導電性充填剤、架橋剤、触媒を添加しても良い。添加する樹脂は、特に限定されるものではないが、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、イミド樹脂、アミドイミド樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。ゴム材料としてはエチレン-プロピレン-ジエン共重合ゴム、アクリルニトリル-ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、ウレタンゴム等が挙げられる。
配合剤としては、樹脂に対して一般的に用いられる充填剤、軟化剤、加工助剤、粘着付与剤、粘着防止剤、発泡剤等が挙げられる。
導電性付与剤としては、カーボンブラック;アルミニウム、銅の如き導電性金属;導電性酸化亜鉛、導電性酸化錫、導電性酸化チタンの如き導電性金属酸化物の微粒子を用いることができる。非導電性充填剤としては、シリカ、石英粉末、酸化チタン、または炭酸カルシウムが挙げられる。架橋剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、テトラエトキシシラン、ジ-t-ブチルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンまたはジクミルパーオキサイドが挙げられる。また、イオン導電剤やイオン液体を用いて導電性を付与することもできる。これらは、バインダ樹脂との反応基を含有する固定タイプや、バインダ樹脂との反応基を持たない非固定タイプのいずれも使用することが可能である。
現像剤担持体の表面層として表面粗度が必要な場合は、表面層に粗さ制御のための微粒子を添加しても良い。粗さ制御用微粒子としては、体積平均粒径が3~20μmであることが、トナーを搬送する能力に優れる現像剤担持体が得られるため好ましい。また、表面層に添加する微粒子添加量は、表面層の樹脂固形分100質量部に対し、1~50質量部であることが、本発明の効果を損なわないため好ましい。粗さ制御用微粒子には、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂の微粒子を用いることができる。ポリウレタン樹脂粒子としては、ダイミックビーズ(商品名、大日精化工業社製)シリーズ、アートパール(商品名、根上工業社製)シリーズ等を挙げることができる。
基体は、現像剤担持体の電極および支持部材として機能するもので、例えば、アルミニウム、銅合金、ステンレス鋼の如き金属または合金;クロム、又はニッケルで鍍金処理を施した鉄;導電性を有する合成樹脂の如き導電性の材質で構成される。基体は、中実であってもよく、中空であってもよい。
<弾性層>
弾性層の構成用材料としては、弾性層用として公知のあるいは、弾性層用として利用し得る材料を用いることができる。弾性層は、通常ゴム材の成型体により形成されることが好ましい。
ゴム材料としては、エチレン-プロピレン-ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリルニトリル-ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物、ウレタンゴム等が挙げられる。これらは単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。
これらの中でも、特に、長期に亘って他部材が当接した場合にも圧縮永久歪みを弾性層に生じさせにくいシリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムとしては、付加硬化型のシリコーンゴムの硬化物などが挙げられる。更に言えば、付加硬化型ジメチルシリコーンゴムの硬化物とすることが特に好ましい。
弾性層3中には、導電性付与剤、非導電性充填剤、架橋剤、触媒の如き各種添加剤が適宜配合される。導電性付与剤としては、カーボンブラック;アルミニウム、銅の如き導電性金属;酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタンの如き導電性金属酸化物の微粒子を用いることができる。これらの少なくとも1種を用いることができる。これらのうち、カーボンブラックは比較的容易に入手でき、良好な導電性が得られるので特に好ましい。導電性付与剤としてカーボンブラックを用いる場合は、弾性層形成用の材料中のゴム材料100質量部に対して2質量部以上50質量部以下で配合されることが好ましい。
非導電性充填剤としては、シリカ、石英粉末、酸化チタン、酸化亜鉛又は炭酸カルシウムが挙げられる。これらの少なくとも1種を用いることができる。
架橋剤としては、ジ-t-ブチルパ-オキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパ-オキシ)ヘキサン又はジクミルパーオキサイドが挙げられる。これらの少なくとも1種を用いることができる。
<基体の処理>
基体上に弾性層を形成する際、アルカリ性の溶液を用いて処理し、基体上にヒドロキシル基を生成させることで、基体表面と弾性層との間で、水素結合が形成され、密着性を向上させることができる。また、仕上げ工程の関係から、密着させると不都合が生じる部位(例えば両端部)については、下記のように処理することで、分離性を上げることができる。すなわち、基体を、アルカリ性の溶液で処理した後、クエン酸やリンゴ酸の如きポリカルボン酸を表面に塗布する。このとき、水やMEKの如き溶剤を介しても良い。本工程により、基体上に生成したヒドロキシル基に、ポリカルボン酸が配位し、基体表面と弾性層との間に、特段の密着性作用が起こらなくなることが期待される。
本発明の各態様に係る現像剤担持体は、磁性一成分現像剤や非磁性一成分現像剤を用いるものに適用できる。また、本発明の各態様に係る現像剤担持体は、電子写真感光体に非接触の現像装置、及び、現像剤担持体が電子写真感光体に接触している現像装置、並びに、二成分現像剤を用いる現像装置に適用できる。
<プロセスカートリッジ、電子写真装置>
本発明の一態様に係るプロセスカートリッジ及び電子写真装置について、図を用いて詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。図2は、現像部材として本発明の一態様に係る現像剤担持体を備える、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。また、図3は、前記プロセスカートリッジが電子写真装置の本体に装着されたときの電子写真装置の一例を示す概略構成図である。
図2に示すプロセスカートリッジは、トナー容器9と、現像剤担持体7と、現像剤規制部材17と、現像剤供給部材8を有し、電子写真装置の本体に着脱可能に備えられるようになっている。図3において、静電潜像が形成された像担持体である静電潜像担持体18は、矢印R1方向に回転される。現像剤担持体7は矢印R2方向に回転することによって、現像剤担持体7と静電潜像担持体18とが対向している現像領域に現像剤を搬送する。本態様に係る電子写真装置は、現像剤担持体7が、静電潜像担持体18に接触して配置されてなる、いわゆる接触現像方式を採用している。また、現像剤担持体7には現像剤供給部材8が接しており、R3方向に回転し、現像剤担持体7の表面に現像剤を供給している。
静電潜像担持体18の周囲には、帯電可能に配置された帯電部材としての帯電ローラ6、転写部材(転写ローラ)10、クリーナー容器11、クリーニングブレード12、定着器13、ピックアップローラ14が設けられている。静電潜像担持体18は帯電ローラ6によって帯電される。そして、レーザー発生装置16によりレーザー光を静電潜像担持体18に照射することによって露光が行われ、目的の画像に対応した静電潜像が形成される。静電潜像担持体18上の静電潜像は、現像剤担持体7で搬送された、現像器としてのプロセスカートリッジが有するトナー容器9内の現像剤によって現像される。現像は露光部に現像剤が現像されるいわゆる反転現像を行っている。
転写材(紙)Pは、給紙部15からピックアップローラ14等により装置内に搬送され、画像は転写材(紙)Pを介して静電潜像担持体18に当接された転写部材(転写ローラ)10により転写材(紙)P上へ転写される。画像を載せた転写材(紙)Pは定着器13へ運ばれ、現像剤が転写材(紙)P上に定着される。また、静電潜像担持体18上に残された現像剤はクリーニングブレード12によりかき落とされ、クリーナー容器11に収納される。
現像剤規制部材17が現像剤を介して現像剤担持体7に当接する事によって現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する事が好ましい。現像剤担持体に当接する現像剤規制部材としては、規制ブレードが一般的であり、本態様に係る電子写真装置においても好適に使用できる。
上記規制ブレードを構成する材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、NBR等のゴム弾性体;ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂弾性体、リン青銅板、ステンレス鋼(SUS)板等の金属弾性体が使用でき、更にそれらの複合体であってもよい。更に、現像剤の帯電性をコントロールする目的で、ゴム、合成樹脂、金属弾性体の如き弾性支持体に、樹脂、ゴム、金属酸化物、金属の如き帯電コントロール材料を貼り合わせた構造とすることもできる。この場合、規制ブレードは、帯電コントロール材料の部分が現像剤担持体との当接部分となるように使用される。このような規制ブレードとしては、金属弾性体に樹脂またはゴムを貼り合わせたものが特に好ましい。これらの樹脂またはゴムとしては、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹脂の如き正極性に帯電しやすいものが好ましい。
外径10mmで算術平均粗さRa0.3μmの研削加工したアルミニウム製円筒管を基体として準備した。本基体を、pH=12.0に調整した洗浄槽中にて3分間浸漬し表面処理を行った。次に、後の端面形状を整えるための加工の都合から、さらなる表面処理を行った。すなわち、円筒管両端部から0.5mm内側の部分までに成形した層の除去を簡便にするため、両端部から0.5mm内側までの全周面を、0.01%のクエン酸水溶液にて塗布することで、実施例または比較例の原料としての基体Z-1を得た。
準備した基体Z-1を金型内に配置し、下記に示す材料を混合した付加型シリコーンゴム組成物を該金型内に形成されたキャビティに注入した。
・液状シリコーンゴム材料(商品名SE6724A/B;東レ・ダウコーニング社製)
100質量部
・カーボンブラック(商品名トーカブラック#4300;東海カーボン社製)
15質量部
・シリカ紛体(耐熱性付与剤として) 0.2質量部
・白金触媒 0.1質量部
続いて、金型を加熱してシリコーンゴムを温度150℃で15分間加硫して硬化させた。周面に硬化したシリコーンゴム層が形成された基体を金型から脱型した後、当該基体を、さらに温度180℃で1時間加熱して、シリコーンゴム層の硬化反応を完了させた。このようにして、基体の外周に膜厚0.7mm、直径11.4mmのシリコーンゴム弾性層が形成された弾性ローラK-1を作製した。
<イソシアネート基末端プレポリマーの合成>
表面層のウレタン樹脂を合成するための原料の一つである、イソシアネート基末端プレポリマーの合成例を示す。
(アクリルポリオールの準備)
まず、イソシアネート基末端プレポリマーの合成に用いる原料アクリルモノマーM-1~M-5を準備した。これらはいずれも、表1に示す市販品を用いた。
(アクリルポリオールB-1)
撹拌装置、温度計、還流管、滴下装置および窒素ガス導入管を取り付けた反応容器に、300質量部の乾燥メチルエチルケトンを仕込み、窒素ガス気流下で温度87℃に昇温し、加熱還流した。次に、100.0質量部の原料アクリルモノマーM-1(2-ヒドロキシエチルアクリレート)、0.2質量部の開始剤(商品名、カヤエステルO;化薬アクゾ社製)の混合物を1時間かけて徐々に滴下した。そして、温度を87℃に保ったままさらに3時間加熱還流した。次に放冷して温度を室温まで下げ、アクリルポリオールB-1を得た。数平均分子量は約3000、水酸基価は、126mgKOH/gだった。
(アクリルポリオールB-2~B-5)
上記アクリルポリオールB-1の合成方法と同様にして、アクリルポリオールB-2~B-5を合成した。構造および分子量・水酸基価を、下記構造式(7)および表2に示す。
下記表3に示すアクリルポリオール以外のポリオール化合物を準備した。
上記アクリルポリオールと反応させて、後述するイソシアネート基末端プレポリマーを調製するための原料イソシアネートとして、表4に示すC-1~C-4を準備した。
窒素雰囲気下、反応容器中で70.2質量部の原料イソシアネートC-1を、最終的な固形分が50%になるようメチルエチルケトン(以下MEKともいう)に溶解させた。その後、100.0質量部のアクリルポリオールA-1を、反応容器内の温度を65℃に保持しつつ、徐々に滴下した。
滴下終了後、温度65℃で3.0時間反応させた。得られた反応混合物を室温まで冷却し、固形分50%、イソシアネート基含有量8.7質量%のイソシアネート基末端プレポリマーA-1を得た。
(イソシアネート基末端プレポリマーA-2~A-15の合成)
合成に用いるアクリルポリオール、原料イソシアネートの種類と添加量、反応時間を、表5に記載の通りに変更した以外は、イソシアネート基末端プレポリマーA-1の合成方法と同様にして、イソシアネート基末端プレポリマーA-2~A-15を、固形分50%の溶液として得た。
(イソシアネート基末端プレポリマーA-16、A’-1およびA’-2の合成)
アクリルポリオール、原料イソシアネートの種類と混合量、反応時間を表5に記載の通りにし、0.1質量部の触媒E-1を添加した以外は、イソシアネート基末端プレポリマーA-1の合成方法と同様にして、イソシアネート基末端プレポリマーA-16を得た。また、同様にして、アクリルポリオール以外のポリオールB’-1およびB’-2を用いて、イソシアネート基末端プレポリマーA’-1およびA’-2を得た。なお、イソシアネート基末端プレポリマーは、いずれも固形分50%の溶液とした。
(アミノ化合物D-1の合成)
撹拌装置、温度計、滴下装置および温度調整装置を取り付けた反応容器中で、撹拌しながら、原料アミノ化合物としてジエチレントリアミン10.0g(0.097mol)、反応溶媒として純水200mlを40℃まで加温した。次に、反応温度を40℃以下に保持しつつ、付加原料としてプロピレンオキシド42.2g(0.73mol)を30分かけて徐々に滴下した。さらに2時間撹拌して反応を行い、反応混合物を得た。得られた反応混合物を減圧下加熱して水を留去し、アミノ化合物D-1を得た。
(アミノ化合物D-2~D-6およびD’-1の合成)
原料アミノ化合物、付加原料の種類と量を表6に記載のとおり変更した以外は、アミノ化合物D-1と同様にして、アミノ化合物D-2~D-6およびD’-1を合成した。
以下に、本願発明の現像剤担持体の製造法について説明する
表面層の材料として、以下の材料を撹拌混合した。
・反応性化合物:イソシアネート基末端プレポリマーA-1:88.5質量部
・アミノ化合物:アミノ化合物D-1:11.5質量部
・カーボンブラック(商品名MA-230;三菱ケミカル社製):20.0質量部
・ウレタン樹脂微粒子(商品名アートパールC-400;根上工業社製):30.0質量部
次に、総固形分比が30質量%となるようにMEKを加えた後、サンドミルにて混合した。ついで、更に、MEKで粘度を10~13mPa・sに調整して、表面層形成用塗料を調製した。先に作製した弾性ローラK-1を、表面層形成用塗料に浸漬して、弾性ローラK-1の弾性層の表面に当該塗料の塗膜を形成し、乾燥させた。さらに温度160℃にて1時間加熱処理することで弾性層の外周に膜厚約15μmの表面層を設け、両端面をそれぞれ0.5mmカットし端部形状を整え、実施例1にかかる現像剤担持体を作製した。
表面層の材料として、表8に示す材料を用いた以外は実施例1と同様にして、表面層形成用塗料を調製した。そして、各塗料を弾性ローラK-1に対して、実施例1と同様にして塗布、乾燥および加熱を行って実施例2~35にかかる現像剤担持体を作製した。なお、実施例32~35では脂肪族イソシアネートのプレポリマーを用いた反応ではあるが、特に反応性に劣ることはなかった。これは、用いているアミノ化合物の、分子内の3級窒素原子の作用と推測される。
表面層の材料として、イソシアネート基末端プレポリマーA’-1を78.2質量部、ポリオールD-1を21.8質量部にした以外は、実施例1に係る表面層形成用塗料の調製方法と同様にして比較例1に係る表面層形成用塗料を調製した。この表面層形成用塗料を実施例1と同様にして弾性ローラK-1のシリコーンゴム弾性層の表面に塗工、乾燥させて表面層を形成し、比較例1の現像剤担持体を作製した。
(比較例2~4)
表面層の材料として、表8の材料を用いた以外は比較例1と同様に表面層形成用塗料を調製した。そして、各塗料を弾性ローラに対して、比較例1と同様にして塗布、乾燥および加熱を行って比較例2~4に係る現像剤担持体を作製した。
上記実施例および比較例については、各々、アルミシート上にバーコーター(型番:No.40)を用い、15μm程度の膜厚となるように塗布することで、耐傷性試験用のテストピースを作製し、評価に供した。乾燥や加熱条件等は、実施例と同様とした。
また、各実施例で得られた表面層については、ウレタン樹脂中のアミノ化合物由来の、3級アミンの窒素原子の濃度量を、熱分解GC/MSによって得られた測定値や、赤外分光法(IR)などの方法によって定量できる。
こうして得られた実施例1~35、比較例1~4に係る現像剤担持体について、以下の項目の評価を行った。
<表面粗度(Ra)測定>
テストピースを用いた耐傷性試験や、現像剤担持体を用いた画像評価の前後で、L/L環境下、表面粗度を測定した。表面粗度Ra(JIS B0601)を、表面粗さ計(商品名:サーフコム480A、東京精密社製)を用いて測定し、Raの値とした。測定条件としては、半径2μmの触針を用い、押し付け圧0.7mN、測定速度0.3mm/sec、測定倍率5000倍、カットオフ波長0.8mm、測定長さ2.5mmとした。
<耐傷性試験>
実施例および比較例に係るテストピースを、L/L環境下にて24時間以上エージングし、Raを測定した。続いて、上記テストピースに対し、同環境下、SUS304製のブラシ(商品名:SUS304ステンレスブラシ、太陽商会社製)を垂直に当て、10Nの荷重をかけながら10回擦り、1時間放置した。その後、同環境下、Raを測定し、評価前後のRaの値を比較した。
<画像評価>
評価対象としての現像剤担持体を、レーザープリンター(商品名、HP LaserJet Pro M102w Printer、ヒューレット・パッカード社製)に装填して画像評価を行った。先ず、評価対象の現像剤担持体をL/L環境下、24時間以上エージングし、Raを測定した。続いて、同環境下、当該現像剤担持体を装填したプロセスカートリッジを、レーザープリンター本体に格納し、24時間以上静置した。次いで、黒色で、印字率1%の画像を、5000枚連続して出力した。その後、直ちに5001枚目にベタ黒画像を印字し、面内均一性を下記基準により評価した。
A:均一である。
B:一見均一ではあるが、近づいてみると不均一な箇所が認められる。
C:不均一である。
また、直ちに上記プロセスカートリッジから取り外したサンプルを、エアーブローによりトナーを除去した上で、表面粗さ測定に供し、評価前のRaの値と比較した。
上記評価結果を表9に示す。実施例1~35は、表面層に本発明にかかるウレタン結合を組み込んだアクリル樹脂を含有しているため、耐傷性に優れることが認められる。そのため、ベタ黒画像において、良好な面内均一性が得られている。
特に、実施例1~32は、構造式(4)または(5)に示される部分構造を含むため、耐傷性の向上がなされ、特に良好であることが確認されている。
一方、比較例1~4は、本発明の構造を満足しない。そのため耐傷性に劣り、画像の均一性も劣っていた。
2:基体
3:弾性層
4:表面層
Claims (4)
- 導電性の基体および表面層を有する現像剤担持体であって、
該表面層は、アクリル樹脂およびメタクリル樹脂から選択される少なくとも一方の樹脂を含み、
該樹脂は、該樹脂を構成するユニットの複数個が連結基で連結されており、
該連結基は、複数個のウレタン結合、及び下記構造式(1)で示される3級アミン構造を有することを特徴とする現像剤担持体:
R11は、炭素数2~4の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を示し、
nは、2以上4以下の整数を示し、
記号「*1」、「*2」、「*3」および、n個の「*4」は、各々独立に、水素原子との結合部、炭素数1~4のアルキル基との結合部、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部、または、該ウレタン結合の非カルボニル酸素原子との結合部であり、
但し、「*1」、「*2」、「*3」および、n個の「*4」から選ばれる少なくとも4つは、該ウレタン結合の非カルボニル酸素原子との結合部であり、
n個の「*4」のうちの少なくとも1つは、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基との結合部、または、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアミノアルキル基との結合部である。]。 - 前記ユニットが各々独立に、下記構造式(2)で示される構造を有する、請求項1に記載の現像剤担持体:
R12は、水素原子またはメチル基を示し、
A1は、下記構造式(3)で示される構造を示し、
**-R13-O-CONH-B1-NHCO-O*** 構造式(3)
{構造式(3)中、R13は、炭素数1~4の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を示し、記号「**」は、該ユニットの非カルボニル酸素原子との結合部であり、
記号「***」は、構造式(1)中の「*1」、「*2」、「*3」、および、n個の「*4」から選ばれるいずれか1つとの結合部であり、
B1は下記構造式(4)または構造式(5)のいずれかを示し、
構造式(5)中、記号「*B3」および「*B4」は、それぞれ、構造式(3)中の2つのウレタン結合の各々の窒素原子との結合部を示す。)}]。 - 電子写真装置の本体に着脱可能であるプロセスカートリッジであって、
トナーを含むトナー容器と、該トナーを搬送する現像剤担持体と、を少なくとも具備し、該現像剤担持体が、請求項1または2に記載の現像剤担持体であることを特徴とする、プロセスカートリッジ。 - 電子写真感光体、
該電子写真感光体を帯電可能に配置された帯電部材、および
該電子写真感光体に対してトナーを供給する現像剤担持体を少なくとも有する電子写真装置であって、
該現像剤担持体が、請求項1または2に記載の現像剤担持体であることを特徴とする、電子写真装置。
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