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JP7134781B2 - 光電変換装置及び撮像システム - Google Patents

光電変換装置及び撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、光電変換装置及び撮像システムに関する。
従来、入射光を信号電荷に変換して蓄積するフォトダイオードを備え、フォトダイオードに接続されるスイッチを介して読み出される信号電荷を積分回路で積分して電圧信号として出力する構成の光電変換装置が知られている。例えば、特許文献1には、このような光電変換装置をカメラの自動焦点調整に用いることが記載されている。また、特許文献2には、このような光電変換装置をX線検出に用いることが記載されている。
フォトダイオードから読み出される信号電荷を積分する積分回路としては、例えば特許文献1に記載されているように、演算増幅器と容量とにより構成されるものが一般的である。通常、積分回路の容量には電圧依存性や温度依存性を持たないものが使用されるため、積分回路の信号出力は線形性及び安定性に優れている。
特開2001-108886号公報 特開2017-067634号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に示される従来の構成では、高S/N比と高ダイナミックレンジとの両立が困難であった。すなわち、フォトダイオードのpn接合容量を増加すると、pn接合容量に比例して飽和電荷量を増加することはできるが、pn接合容量の1/2乗に比例していわゆるkTCノイズが大きくなる。感度は基本的にフォトダイオードのpn接合容量とは関係なく、pn接合容量を大きくするとS/N比は下がるがダイナミックレンジは広くなる。反対に、pn接合容量を小さくするとダイナミックレンジは狭まるがS/N比は向上する。
本発明の目的は、S/N比の向上とダイナミックレンジの向上とを両立しうる光電変換装置を提供することにある。
本発明の一観点によれば、第1導電型の第1の半導体領域と第2導電型の第2の半導体領域とを有し、光電変換により生成された信号電荷を前記第1の半導体領域に蓄積する光電変換部と、前記第1の半導体領域に蓄積された前記信号電荷の量に応じた電圧信号を生成する電荷電圧変換部と、前記第1導電型の第3の半導体領域に設けられ、前記第1の半導体領域にゲートが接続された前記第2導電型の第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのソース及びドレインのうちの少なくとも一方に電圧を供給する電圧供給回路と、を有し、前記電圧供給回路は、前記ソース及び前記ドレインのうちの少なくとも一方に、前記第1の半導体領域に蓄積された前記信号電荷が第1の蓄積量のときに前記第1のトランジスタのゲート容量が第1の容量となり、前記第1の半導体領域に蓄積された前記信号電荷が前記第1の蓄積量よりも多い第2の蓄積量のときに前記ゲート容量が前記第1の容量よりも大きい第2の容量となる電圧を供給する光電変換装置が提供される。
本発明によれば、S/N比及びダイナミックレンジを向上した光電変換装置を実現することができる。
本発明の第1実施形態による光電変換装置の概略構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における電圧供給回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における画素の構造を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置における画素の構造を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態による光電変換装置における画素の構造を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態による撮像システム及び移動体の構成例を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による光電変換装置について、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施形態による光電変換装置の概略構成を示す回路図である。図2は、本実施形態による光電変換装置における電圧供給回路の構成例を示す回路図である。図3は、本実施形態による光電変換装置における画素の構造を示す平面図である。図4は、本実施形態による光電変換装置における画素の構造を示す概略断面図である。
はじめに、本実施形態による光電変換装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
本実施形態による光電変換装置100は、図1に示すように、複数の画素10と、走査回路20と、電圧供給回路30と、積分回路40と、を有する。
複数の画素10は、画素アレイを構成することができる。図1には図面の簡略化のため3行×1列に配された3つの画素10を示しているが、画素10の数や配置は、特に限定されるものではない。例えば、複数の画素10は、行方向或いは列方向に沿って1次元状に配列してもよいし、複数の行及び複数の列に渡って2次元状に配列してもよい。
各々の画素10は、画素アレイの各行に配された制御線12に接続されている。画素10が複数列を有する画素アレイを構成する場合、同じ行の異なる列に配された複数の画素10は、共通の制御線12に接続することができる。
また、各々の画素10は、画素アレイの各列に配された電圧供給線14及び画素出力線16に接続されている。画素10が複数行を有する画素アレイを構成する場合、例えば図1に示すように、同じ列の異なる行に配された複数の画素10は、共通の電圧供給線14及び画素出力線16に接続することができる。画素10が複数列を有する画素アレイを構成する場合、各列に対応して複数の電圧供給線14及び複数の画素出力線16を設けることができる。
各々の画素10は、光電変換部PDと、n型MOSトランジスタMN1と、p型MOSトランジスタMP1と、を有する。光電変換部PDは、例えばフォトダイオードである。フォトダイオードのアノードは、基準電圧ノード(例えば、接地ノード)に接続されている。フォトダイオードのカソードは、p型MOSトランジスタMP1のゲート及びn型MOSトランジスタMN1のソースに接続されている。p型MOSトランジスタMP1のソース及びドレインは、対応する列の電圧供給線14に接続されている。或いは、p型MOSトランジスタMP1のソース及びドレインのうちの一方を対応する列の電圧供給線14に接続し、他方を浮遊状態にしてもよい。n型MOSトランジスタMN1のゲートは、対応する行の制御線12に接続されている。n型MOSトランジスタMN1のドレインは、対応する列の画素出力線16に接続されている。
各行の制御線12は、走査回路20に接続されている。走査回路20は、画素10に制御線12を介して所定のタイミングで所定の制御信号を供給する制御回路部である。走査回路20は、各画素10に、制御線12を介して行単位で順次、信号読み出しのための制御信号を供給する。
各列の画素出力線16は、積分回路40に接続されている。積分回路40は、演算増幅器42と、積分容量Cと、を有する。演算増幅器42の反転入力端子(-)は、画素出力線16に接続されている。演算増幅器42の非反転入力端子(+)には、電圧Vrefが供給される。積分容量Cは、演算増幅器42の反転入力端子(-)と出力端子との間に接続されている。
各列の電圧供給線14は、電圧供給回路30に接続されている。電圧供給回路30は、図2に示すように、演算増幅器32と、負荷抵抗RLと、抵抗R1,R2と、p型MOSトランジスタMP2と、を有する。抵抗R1,R2は、負荷抵抗RLよりも高抵抗の抵抗素子である。
負荷抵抗RLの一方の端子は、電源電圧ノード(電圧VDD)に接続されている。負荷抵抗RLの他方の端子は、抵抗R2の一方の端子及びp型MOSトランジスタMP2のソースに接続されている。p型MOSトランジスタMP2のドレイン及びゲート、並びに、抵抗R1の一方の端子は、基準電圧ノード(電圧Vref)に接続されている。電圧Vrefは、演算増幅器42の非反転入力端子(+)に供給される電圧Vrefと同じである。抵抗R1の他方の端子及び抵抗R2の他方の端子は、演算増幅器32の非反転入力端子(+)に接続されている。換言すると、p型MOSトランジスタMP2のゲート及びドレインとソースとの間に、抵抗R1及び抵抗R2が直列に接続されている。そして、抵抗R1と抵抗R2との間の接続ノードが、演算増幅器32の非反転入力端子(+)に接続されている。演算増幅器32の反転入力端子(-)と出力端子とは短絡され、ボルテージフォロワ回路を形成している。演算増幅器32の出力端子は、電圧供給線14に接続されている。
電圧供給回路30を構成する各素子のパラメータは、n型半導体領域112の信号電荷蓄積量がゼロから飽和電荷量に至る電位の変動範囲において、p型MOSトランジスタMP1がオフ状態からオン状態に切り替わるように、適宜設定される。なお、電圧供給回路30の詳細やn型半導体領域112については後述する。
次に、画素10の構造について、図3及び図4を用いてより詳細に説明する。図3は、上述した画素10の構成要素のうち光電変換部PD及びp型MOSトランジスタMP1のレイアウト例を示す平面図である。図4は、図3のA-A′線に沿った概略断面図である。
光電変換部PD及びp型MOSトランジスタMP1は、不純物濃度の低いn型半導体基板110に設けられる。なお、本明細書では、半導体の導電型を、第1導電型又は第2導電型と表記することがある。第1導電型と第2導電型は逆導電型である。すなわち、第1導電型がn型の場合、第2導電型はp型である。第1導電型がp型の場合、第2導電型はn型である。
光電変換部PDは、n型半導体基板110の表面部に設けられたn型半導体領域112及びp型半導体領域114と、n型半導体基板110の深部に設けられたp型半導体領域116と、を含む。
n型半導体領域112は、光電変換により生じた信号電荷(電子)を蓄積する電荷蓄積部として機能する。p型半導体領域114は、平面視において、n型半導体領域112が設けられた領域を除く受光領域(概ね、平面視においてp型半導体領域116が設けられた領域に相当)の大部分の領域に設けられている。p型半導体領域114は、n型半導体領域112との間の低濃度の半導体領域118を介して、n型半導体領域112との間でpn接合を形成する。p型半導体領域116は、n型半導体領域112との間の低濃度の半導体領域118を介して、n型半導体領域112との間でpn接合を形成する。p型半導体領域116は、光電変換により信号電荷が生成される深さを規定するとともに、光電変換部PDで生じた信号電荷が隣接する画素10へ漏洩するのを防止する分離領域としての役割も有する。半導体領域118は、n型半導体基板110と同じ不純物濃度の低いn型半導体領域であってもよいし、不純物濃度の低いp型半導体領域であってもよい。
n型半導体領域112は、p型半導体領域114,116との間のpn接合容量ができるだけ小さくなるように、平面視における受光領域の全体に占める面積(pn接合面積)を小さくすることが望ましい。例えば、n型半導体領域112が設けられた領域の面積は、平面視において、p型半導体領域116が設けられた領域の面積の1/2以下に設定する。図3には、n型半導体領域112が平面視において3本のストライプ状のパターンにより構成されている場合を例示している。n型半導体領域112の配置パターンは、所望の感度を損なわないように適宜設定することが望ましい(第2実施形態を参照)。
光電変換部PDが設けられた領域の周囲のp型半導体領域114とp型半導体領域116との間には、p型半導体領域144,146が設けられている。p型半導体領域144,146は、p型半導体領域114とp型半導体領域116とを深さ方向に電気的に接続する。光電変換部PDのアノードには、接地電圧等の固定電圧が供給される。光電変換部PDのアノードに供給される固定電圧は、p型半導体領域114に印加されるとともに、p型半導体領域144,146を介してp型半導体領域116にも印加される。p型半導体領域144,146は、また、光電変換部PDで生じた信号電荷が画素10内の他の領域や隣接する他の画素10に漏洩するのを防止する分離領域としての役割も有する。
p型MOSトランジスタMP1は、STI(Shallow Trench Isolation)等の素子分離絶縁領域120によってn型半導体基板110の表面部に画定された活性領域122内に設けられている。p型MOSトランジスタMP1は、ソース及びドレインを構成するp型半導体領域124,126と、ゲート電極130と、を含む。p型半導体領域124,126は、活性領域122の表面部に、互いに離間して設けられている。ゲート電極130は、p型半導体領域124とp型半導体領域126との間のn型半導体基板110の上に、ゲート絶縁膜128を介して設けられている。なお、p型MOSトランジスタMP1は、n型半導体基板110に設けられたnウェルの中に形成するようにしてもよい。
n型半導体基板110(或いはnウェル)の不純物濃度は、p型MOSトランジスタMP1がオフ状態のときのゲート容量を可能な限り小さくする観点から、低濃度、具体的には1×1017cm-3以下であることが望ましい。また、p型MOSトランジスタMP1は、オン状態のときのゲート容量を可能な限り大きくする観点から、ゲート絶縁膜128はより薄くすることが好ましい。
光電変換部PD及びp型MOSトランジスタMP1が設けられたn型半導体基板110の上には、層間絶縁膜132が設けられている。層間絶縁膜132の上には、金属配線140,142が設けられている。金属配線140は、コンタクトプラグ等の導電部材134を介して、n型半導体領域112に接続されている。また、金属配線140は、コンタクトプラグ等の導電部材136を介して、ゲート電極130に接続されている。これにより、n型半導体領域112とゲート電極130とが電気的に接続されている。金属配線142は、コンタクトプラグ等の導電部材138を介して、p型半導体領域124及びp型半導体領域126にそれぞれ接続されている。これにより、p型MOSトランジスタMP1のソースを構成するp型半導体領域124とドレインを構成するp型半導体領域126とが電気的に接続されている。
次に、本実施形態による光電変換装置の動作について、図1乃至図4を参照して説明する。
画素10に光が入射すると、光電変換部PDは入射光をその光量に応じた量の電荷に変換(光電変換)する。光電変換により生成された電子-正孔対のうち信号電荷となる電子は、n型半導体領域112に蓄積される。光電変換部PDにおいて、大半の信号電荷は半導体領域118で発生するが、通常の信号蓄積期間中において半導体領域118は基本的に空乏化しており、発生した信号電荷は拡散やドリフトによってn型半導体領域112へと移動して蓄積される。そのため、n型半導体領域112を図3に示すようなレイアウトにすることによって受光感度が低下することはない。
n型半導体領域112はp型半導体領域114,116との間にpn接合を形成するが、n型半導体領域112とp型半導体領域114,116とは半導体領域118によって所定の距離を保って配置されている。すなわち、n型半導体領域112とp型半導体領域114,116とは、空乏化した半導体領域118を間に挟んだpn接合となっている。しかも、平面視においてn型半導体領域112が占める面積は、図3に示すように、光電変換部PDの面積、すなわちp型半導体領域116の面積のうちのごく一部、実際には1/2以下である。したがって、n型半導体領域112とp型半導体領域114,116との間のpn接合容量は、十分に小さい値となっている。
また、p型MOSトランジスタMP1は、光電変換部PDからの信号電荷の読み出しを行った直後のリセット状態におけるn型半導体領域112の電圧においてオフ状態になるように、ソース及びドレインの電圧が設定されている。ここで、p型MOSトランジスタMP1は、前述のように低濃度のn型半導体基板110或いはnウェルに形成されているため、オフ状態のときゲート電極130の下部の半導体層には幅の広い空乏層が形成され、ゲート容量は非常に小さくなる。したがって、n型半導体領域112に連なる寄生容量に起因して光電変換部PDのリセット時に生じるkTCノイズを十分に小さく抑えることができる。
n型半導体領域112の電位は、n型半導体領域112に蓄積される信号電荷の量が増加するのに伴って低下していく。n型半導体領域112の電位が所定の電位を下回ると、p型MOSトランジスタMP1がオン状態になる。p型MOSトランジスタMP1がオン状態になると、ゲート電極130の直下のn型半導体基板110の表面部がp型反転して正孔(ホール)が溜まり、ゲート電極130はゲート絶縁膜容量という大きな容量が接続された状態となる。したがって、光電変換部PDのpn接合容量は小さいものの、n型半導体領域112に結合されるこの大きなゲート容量によって、高い飽和電荷量を確保することができる。
n型MOSトランジスタMN1は、光電変換部PDから積分回路40への電荷転送を制御するスイッチである。走査回路20から制御線12を介して信号読み出しのための制御信号が供給されると、n型MOSトランジスタMN1がオン状態になる。これにより、光電変換部PDのn型半導体領域112に蓄積されていた信号電荷は、n型MOSトランジスタMN1及び画素出力線16を介して積分回路40へと転送される。信号電荷の読み出しが行われた光電変換部PDは、信号電荷が蓄積されていないリセット状態となる。積分回路40は、n型半導体領域112に蓄積されていた信号電荷の量に応じた電圧信号を出力する電荷電圧変換部としての機能を備える。画素10から出力された信号電荷は、積分容量Cによって積分され、センサ出力信号としてセンサ出力線44から出力される。
このように、光電変換部PDのカソード(n型半導体領域112)に蓄積される信号電荷量が第1の蓄積量であり、p型MOSトランジスタMP1がオフ状態にあるときのp型MOSトランジスタMP1のゲート容量が第1の容量である。
n型半導体領域112に蓄積される信号電荷量が第1の蓄積量よりも多い第2の蓄積量の場合には、p型MOSトランジスタMP1はオン状態となる。このp型MOSトランジスタMP1がオン状態にある場合における、p型MOSトランジスタMP1のゲート容量は、第1の容量よりも大きい第2の容量となる。このとき、ゲート電極130の下のn型半導体基板110の表面部は反転状態である。
このような動作を実現するために、本実施形態では、p型MOSトランジスタMP1のソース及びドレインに印加される電圧を、電圧供給回路30によって以下のように設定する。
電圧供給回路30を構成するp型MOSトランジスタMP2は、画素10を構成するp型MOSトランジスタMP1と同一の構造を有している。すなわち、p型MOSトランジスタMP2の閾値電圧は、p型MOSトランジスタMP1の閾値電圧と同じである。なお、MOSトランジスタの構造が同一とは、MOSトランジスタの特性を規定するパラメータ、例えば、ゲート絶縁膜の膜厚、ゲート長、各部の不純物濃度等が同じであることを意味する。同じ基板上に同時に形成される同じ素子パラメータを有するMOSトランジスタは、製造上のばらつきを同じように受けるため、閾値電圧等の特性値を揃えることができる。
p型MOSトランジスタMP2には、ゲート及びドレインに電圧Vrefが供給され、ソースに負荷抵抗RLを介して電圧VDDが供給されている。これにより、p型MOSトランジスタMP2はオン状態となっており、負荷抵抗RLを介してソース電流が流れる。抵抗R1,R2の抵抗値は、負荷抵抗RLを流れる電流のうち、一部がp型MOSトランジスタMP2のソース電流となり、残りが抵抗R2,R1を流れる電流となるように、負荷抵抗RLの抵抗値よりも高めに設定される。
ここで、p型MOSトランジスタMP2の閾値電圧をVth(閾値電圧Vthは負電圧)とすると、p型MOSトランジスタMP2のソース電圧は、Vref-Vth+ΔVとなる。ΔVは、p型MOSトランジスタMP2の電流特性とソース電流値とによって決まる正の電圧値である。ここでは簡略化のため、ソース電流値が十分に小さく、電圧ΔVは無視できるものと仮定する。
抵抗R1,R2の抵抗値をそれぞれR1,R2とすると、抵抗R1と抵抗R2との間の接続ノード、すなわち演算増幅器32の非反転入力端子の電圧は、Vref-Vth×(R1/(R1+R2))となる。例えば、電圧Vrefが1.0[V]、閾値電圧Vthが-0.8[V]、R1=R2であるとすると、電圧供給線14の電圧は1.4[V]となる。この電圧は、p型MOSトランジスタMP2のゲート及びドレインに所定の電圧を与えてオン状態にしたときのソースの電圧に応じた電圧である。
光電変換部PDのn型半導体領域112は、その電位が電圧Vref(=1.0[V])にリセットされた状態から信号電荷の蓄積を開始する。この時点において、p型MOSトランジスタMP1のゲート-ソース間電圧VGSは、VGS=1.0[V]-1.4[V]=-0.4[V]である。p型MOSトランジスタMP1の閾値電圧VthはVth=-0.8[V]であるから、p型MOSトランジスタMP1はオフ状態である。したがって、p型MOSトランジスタMP1のゲート容量は小さい。
n型半導体領域112の電位は、前述のように、n型半導体領域112に蓄積される信号電荷の量が増加するのに伴って低下していく。このとき、n型半導体領域112の電位が例えば0.6Vを下回る、すなわちゲート-ソース間電圧VGSが閾値電圧Vth(=-0.8V)より低くなると、p型MOSトランジスタMP1はオン状態になる。これにより、p型MOSトランジスタMP1のゲート容量は急激に大きくなり、光電変換部PDの飽和電荷量は十分に大きな値となる。
MOSトランジスタの閾値電圧Vthは、製造条件のばらつきや動作温度によっても変動するが、p型MOSトランジスタMP1とp型MOSトランジスタMP2とを同一の構造とすることで、閾値電圧Vthの変動による影響を抑制することができる。
電圧供給回路30の換わりに、例えば1.4Vの固定電圧を供給する電源を電圧供給線14に接続した場合、p型MOSトランジスタMP1の閾値電圧Vthが0.1V変動すると、p型MOSトランジスタMP1がオフ状態にある電位範囲は0.1V変動する。この点、本実施形態の電圧供給回路30を用いれば、p型MOSトランジスタMP1がオフ状態にある電位範囲は0.1[V]の半分の0.05[V]に抑制することができる。
このように、本実施形態によれば、S/N比及びダイナミックレンジを向上した光電変換装置を実現することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による光電変換装置について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態による光電変換装置における画素の構造を示す概略断面図である。第1実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
本実施形態による光電変換装置は、光電変換部PDの構造が異なるほかは、第1実施形態による光電変換装置と同様である。すなわち、本実施形態による光電変換装置の光電変換部PDは、図5に示すように、電荷蓄積部を構成するn型半導体領域112が、平面視における光電変換部PDの受光領域のほぼ全面を占めている。
第1実施形態による光電変換装置では、光電変換部PDのpn接合容量を低減する観点から、平面視における光電変換部PDの受光領域の一部にn型半導体領域112を配置している。しかしながら、n型半導体領域112をこのように構成した場合、半導体領域118内における信号電荷の発生場所によって、n型半導体領域112までの平面的な距離が異なることになる。半導体領域118内で生じた信号電荷は拡散によっていずれはn型半導体領域112に到達するが、n型半導体領域112から平面的に遠い場所で生じた信号電荷に対しては応答の遅れが生じることも想定される。
この点、本実施形態の光電変換装置においては、n型半導体領域112を、平面視における光電変換部PDの受光領域のほぼ全面に配置している。したがって、半導体領域118内で生じた信号電荷は、信号電荷の発生場所の基板表面部にあるn型半導体領域112に速やかに移動し、光応答の遅れはほとんど生じない。したがって、本実施形態によれば、第1実施形態の場合と同様、製造ばらつき等の影響を抑制しつつ、低ノイズと高飽和とを両立し、光応答性の良好な光電変換装置を実現することができる。
なお、n型半導体領域112の面積を大きくすることは、光電変換部PDのpn接合容量が大きくなることを意味し、kTCノイズが大きくなる原因ともなる。そこで、本実施形態の構成を採用する場合においては、p型半導体領域116のn型半導体領域112と対向する側の面のほぼ全体が空乏化状態になるように、p型半導体領域116の不純物濃度を第1実施形態の場合よりも低い値に設定することが望ましい。或いは、p型半導体領域116をn型半導体基板110のより深い部分に形成し、n型半導体領域112とp型半導体領域116との間の空乏層幅を大きくすることが望ましい。このように構成することで、n型半導体領域112とp型半導体領域116との間に形成されるpn接合容量を小さくすることができる。
ただし、p型半導体領域116は、半導体領域118で発生した信号電荷がn型半導体基板110の方向に漏洩するのを防止するためのポテンシャルバリアとしての役割をも有する。したがって、p型半導体領域116の不純物濃度は、所望の分離特性を得られる観点から下限値を設定することが望ましい。
このように、本実施形態によれば、S/N比及びダイナミックレンジを向上した光電変換装置を実現することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による撮像システムについて、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1及び第2実施形態で述べた光電変換装置100は、種々の撮像システムに適用可能である。適用可能な撮像システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、撮像システムに含まれる。図6には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図6に例示した撮像システム200は、撮像装置201、被写体の光学像を撮像装置201に結像させるレンズ202、レンズ202を通過する光量を可変にするための絞り204、レンズ202の保護のためのバリア206を有する。レンズ202及び絞り204は、撮像装置201に光を集光する光学系である。撮像装置201は、第1及び第2実施形態のいずれかで説明した光電変換装置100であって、レンズ202により結像された光学像を画像データに変換する。
撮像システム200は、また、撮像装置201より出力される出力信号の処理を行う信号処理部208を有する。信号処理部208は、撮像装置201が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換を行う。また、信号処理部208はその他、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。信号処理部208の一部であるAD変換部は、撮像装置201が設けられた半導体基板に形成されていてもよいし、撮像装置201とは別の半導体基板に形成されていてもよい。また、撮像装置201と信号処理部208とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
撮像システム200は、さらに、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部210、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)212を有する。さらに撮像システム200は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体214、記録媒体214に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)216を有する。なお、記録媒体214は、撮像システム200に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
さらに撮像システム200は、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部218、撮像装置201と信号処理部208に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部220を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システム200は少なくとも撮像装置201と、撮像装置201から出力された出力信号を処理する信号処理部208とを有すればよい。
撮像装置201は、撮像信号を信号処理部208に出力する。信号処理部208は、撮像装置201から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部208は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、第1及び第2実施形態による光電変換装置100を適用した撮像システムを実現することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による撮像システム及び移動体について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
図7(a)は、車載カメラに関する撮像システムの一例を示したものである。撮像システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上記第1及び第2実施形態のいずれかに記載の光電変換装置100である。撮像システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、撮像システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、撮像システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム300で撮像する。図7(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の撮像システムを示した。車両情報取得装置320が、撮像システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。さらに、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
また、上記第1及び第2実施形態では、信号電荷として電子を利用する光電変換装置を例示したが、信号電荷は必ずしも電子である必要はなく、信号電荷として正孔を用いるようにしてもよい。この場合、フォトダイオードやMOSトランジスタを構成する各半導体領域の導電型、MOSトランジスタの導電型は、上記実施形態に記載したものと反対の導電型となる。
また、上記第1及び第2実施形態では、画素10及び電圧供給回路30を構成するトランジスタとしてMOSトランジスタを例示したが、絶縁ゲート型の電界効果トランジスタであればよく、必ずしもMOSトランジスタである必要はない。
また、上記第1及び第2実施形態に示した画素10の構成は、これに限定されるものではない。例えば、画素10は、光電変換部PDから転送される信号電荷を保持する電荷保持部、電荷保持部が保持する電荷の量に応じた電圧を出力する増幅部(ソースフォロワ回路)、画素10を選択する選択トランジスタ等を有してもよい。
また、上記第3及び第4実施形態に示した撮像システムは、本発明の光電変換装置を適用しうる撮像システム例を示したものであり、本発明の光電変換装置を適用可能な撮像システムは図6及び図7に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
MN1…n型MOSトランジスタ
MP1,MP2…p型MOSトランジスタ
PD…光電変換部
10…画素
30…電圧供給回路
40…積分回路
100…光電変換装置
110…n型半導体基板
112…n型半導体領域
114,116…p型半導体領域

Claims (13)

  1. 第1導電型の第1の半導体領域と第2導電型の第2の半導体領域とを有し、光電変換により生成された信号電荷を前記第1の半導体領域に蓄積する光電変換部と、
    前記第1の半導体領域に蓄積された前記信号電荷の量に応じた電圧信号を生成する電荷電圧変換部と、
    前記第1導電型の第3の半導体領域に設けられ、前記第1の半導体領域にゲートが接続された前記第2導電型の第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのソース及びドレインのうちの少なくとも一方に電圧を供給する電圧供給回路と、を有し、
    前記電圧供給回路は、前記ソース及び前記ドレインのうちの少なくとも一方に、前記第1の半導体領域に蓄積された前記信号電荷が第1の蓄積量のときに前記第1のトランジスタのゲート容量が第1の容量となり、前記第1の半導体領域に蓄積された前記信号電荷が前記第1の蓄積量よりも多い第2の蓄積量のときに前記ゲート容量が前記第1の容量よりも大きい第2の容量となる電圧を供給する
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記電圧供給回路は、前記第1のトランジスタと同一の構造の第2のトランジスタを有し、前記第2のトランジスタのゲート及びドレインに所定の電圧を与えてオン状態にしたときのソースの電圧に応じた電圧を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  3. 前記電圧供給回路は、
    前記第2のトランジスタの前記ゲート及び前記ドレインと前記ソースとの間に直列に接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、
    前記第2のトランジスタの前記ソースに一方の端子が接続された第3の抵抗と、
    ボルテージフォロワ回路を構成し、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との間の接続ノードに非反転入力端子が接続された演算増幅器と、を更に有し、
    前記第3の抵抗の他方の端子に電源電圧が供給され、
    前記第2のトランジスタの前記ゲート及び前記ドレインに基準電圧が供給され、
    前記演算増幅器の出力端子から前記第1のトランジスタの前記ソース及び前記ドレインのうちの少なくとも一方に前記電圧を供給する
    ことを特徴とする請求項2記載の光電変換装置。
  4. 前記第1の半導体領域に蓄積された前記信号電荷が前記第1の蓄積量のときに、前記ゲートの下の前記第3の半導体領域の表面部が空乏化状態である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記第1の半導体領域に蓄積された前記信号電荷が前記第2の蓄積量のときに、前記ゲートの下の前記第3の半導体領域の表面部が反転状態である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記ゲートの下の前記第3の半導体領域の表面部の不純物濃度は、1×1017cm-3以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記第2の半導体領域に、固定電圧が供給されている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  8. 前記電荷電圧変換部は、積分回路を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 前記第1の半導体領域と前記電荷電圧変換部との間に設けられ、前記第1の半導体領域から前記電荷電圧変換部への電荷転送を制御するスイッチを更に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 平面視における前記第1の半導体領域の面積は、平面視における前記第2の半導体領域の面積の1/2以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  11. 前記第2の半導体領域は空乏化している
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置から出力される信号を処理する信号処理部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  13. 移動体であって、
    請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置から出力される信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする移動体。
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