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JP7112001B2 - 熱式流速・流量センサ、及び空気調和機 - Google Patents

熱式流速・流量センサ、及び空気調和機 Download PDF

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Description

本開示は、熱式流速・流量センサ、及びこれを備えた空気調和機に関する。
流速・流量センサには、供給電流により熱を発生する発熱素子と、発熱素子からの熱の温度を検出する測温素子と、が単一の基板に実装された熱式流速・流量センサがある。このような熱式流速・流量センサでは、発熱素子からの熱が流速に応じて変化することに基づいて、測温素子で検出した熱の温度から流速及び流量を計測する(例えば、特許文献1参照)。前記熱式流速・流量センサでは、発熱素子及び測温素子の表面が露出しており、発熱素子から測温素子への熱伝達が、発熱素子及び測温素子の周囲に存在する空気を介して行われる。
特開2015-68659号公報
前記熱式流速・流量センサの測定精度を向上させるためには、発熱素子から測温素子への熱伝達効率を上げて、発熱素子で発生させた熱をできる限り速やかに測温素子で検出するよう構成することが有効である。しかしながら、前記熱式流速・流量センサでは、発熱素子と測温素子の間に空気が介在しているため、発熱素子から測温素子への熱伝達効率は、概ね空気の熱伝導率に基づいて決まっている。このため、前記熱式流速・流量センサでは、発熱素子から測温素子への熱伝達効率を上げて、測定精度を向上させることが困難である。
本開示は、流速及び流量の測定精度を向上させ得る熱式流速・流量センサ、及びこの熱式流速・流量センサを備えた空気調和機を提供することを目的とする。
本開示の熱式流速・流量センサは、基板と、前記基板に実装された発熱素子と、前記基板に実装された測温素子と、前記発熱素子と前記測温素子との間に充填された樹脂で構成され、当該発熱素子と当該測温素子とを熱的に接続する接続部と、を備える。
このような熱式流速・流量センサでは、発熱素子と測温素子の間に樹脂が介在する。樹脂は、空気に比べて熱伝導率が大きい。このため、発熱素子と測温素子の間に空気が介在する場合に比べて、発熱素子から測温素子への熱伝達効率が良くなる。これにより、測温素子の測温精度が向上し、流速及び流量の測定精度を向上させることができる。
本開示の熱式流速・流量センサは、前記樹脂で被覆された前記発熱素子を有する発熱部と、前記樹脂で被覆された前記測温素子を有する測温部と、をさらに備えることが好ましい。
この場合、発熱素子と測温素子を樹脂で被覆することによって、発熱素子及び測温素子に対する塵埃や水分等の付着を抑制することができる。これにより、塵埃や水分等の付着による流速及び流量の測定精度の低下を抑制することができる。
前記基板は、全体が前記樹脂で被覆されていることが好ましい。
この場合、基板に実装された発熱素子と測温素子を効率よく樹脂で被覆するとともに、接続部を効率よく形成することができる。これにより、熱式流速・流量センサを効率よく製造することができる。
前記発熱部と前記測温部と前記接続部以外の前記基板上の前記樹脂の量が、前記接続部の前記樹脂の量に比べて多いことが好ましい。
この場合、熱式流速・流量センサの発熱部及び測温部以外の部位から発生した熱が、接続部の樹脂へ拡散する熱量に比べて、それ以外の樹脂へ拡散する熱量を多くすることができる。これにより、熱式流速・流量センサの発熱部及び測温部以外の部位で生じた熱の発熱素子及び測温素子に対する影響を抑制することができる。
前記基板に接続されたリード線をさらに備え、前記リード線は、前記基板にはんだ付けされていることが好ましい。
この場合、基板とリード線とをコネクタで接続した場合に比べて、基板とリード線との接触面積を大きくすることができる。これにより、基板とリード線との接続箇所からの発熱を抑制することができる。
前記リード線を前記基板に固定する固定部材をさらに備え、前記リード線及び前記固定部材が前記樹脂で被覆されていることが好ましい。
この場合、リード線に張力が作用した場合に、樹脂をはがれにくくすることができる。
本開示の空気調和機は、熱交換器と、基板と、前記基板に実装された発熱素子と当該発熱素子を被覆する樹脂とを有する発熱部と、前記基板に実装された測温素子と当該測温素子を被覆する前記樹脂とを有する測温部と、前記発熱部と前記測温部との間に充填された前記樹脂で前記発熱部と前記測温部とを熱的に接続する接続部と、を有する熱式流速・流量センサと、備え、前記熱式流速・流量センサが、前記熱交換器の二次側の空気流の中に配置されている。
この場合、熱式流速・流量センサによる流速及び流量の測定精度が向上された空気調和機を提供することができる。
本開示の熱式流速・流量センサを示す模式図である。 本開示の熱式流速・流量センサを示す部分拡大模式図である。 図2におけるA-A線断面図である。 本開示の空気調和機による空気調和システムの構成例を示す模式図である。 本開示の空気調和機の制御ブロック図である。 本開示の空気調和機の他の実施形態を示す模式図である。 ファンユニットを示す斜視模式図である。 ベルマウスに対する熱式流速・流量センサの配置状態を示す模式図である。 カバーを外した場合の熱式流速・流量センサの配置状態を示す模式図である。 ベルマウスを示す模式図である。 ベルマウスのホルダー部を拡大して示した模式図である。
以下、実施形態について説明する。
[流速・流量センサの全体構成]
図1には、本開示の熱式流速・流量センサの一実施形態である流速・流量センサ1を示している。流速・流量センサ1は、基板2と、発熱素子3と、測温素子4と、リード線5と、固定部材6と、を備えている。流速・流量センサ1は、熱式の流速・流量センサであり、供給電流によって発熱素子3より発生した熱の温度を測温素子4で検出する。流速・流量センサ1は、測温素子4で検出する熱の温度が流速に応じて変化することに基づいて、発熱素子3及び測温素子4の周囲を流れる空気の流速を検出するとともに、当該空気が流れている空間の空気の流れ方向に直交する方向における断面積を加味して流量を検出する。流速・流量センサ1は、流速・流量センサ1を通過する空気(風)の流速(風速)及び流量(風量)を検出する。
基板2は、プリント基板として一般に広く使用されているガラスエポキシ製の板状部材である。基板2は、第1部分2aと、第1部分2aから枝状に延びる第2部分2bと、第1部分2aから第2部分2bを囲むように延びる環状の第3部分2cと、を備えている。なお、基板2は、熱伝導率の低い材料で形成された基板であればよく、ガラスエポキシ製のほか、ポリアミド製、セラミック製等であってもよい。
第1部分2aは、第2部分2b及び第3部分2cに比べて面積が大きい。第2部分2bは、流速・流量センサ1における流速・流量検出部を構成する部位であり、発熱素子3と測温素子4が実装される。第3部分2cは、外部から第2部分2bに接近する物体の接触を抑制する。第1部分2aには、リード線5を固定するための貫通孔2dが形成されている。
第1部分2a及び第2部分2bの表面には、銅等の薄膜による回路パターン8が形成されている。発熱素子3及び測温素子4はそれぞれ汎用の電子部品であり、第2部分2bに形成されている回路パターン8のそれぞれの該当箇所に、各素子3,4の端子をはんだ付けして実装されている。
発熱素子3は、供給電流の大きさに応じた熱を発生する素子である。測温素子4は、発熱素子3で発生した熱によって昇温された媒体の温度を検出する素子である。測温素子4は、前記媒体の温度変化を速やかに検出することができるように、発熱素子3に近接する位置に設けられている。ただし、発熱素子3で発生した熱が前記媒体を介さずに直接測温素子4に伝わることがないように、発熱素子3と測温素子4は間隔を空けて基板2上に実装されている。
第1部分2aに形成されている回路パターン8には、発熱素子3及び測温素子4以外の複数の素子である素子群7が実装されている。素子群7に含まれる各素子は、それぞれ汎用の電子部品である。第1部分2aの表面に形成されている回路パターン8の一部には、ランド部8aが形成されている。
リード線5は、各素子3,4及び素子群7に対する電流の供給や、流速・流量センサ1とコントローラ(図4,図5参照)との信号のやり取りを行う電線である。本開示の流速・流量センサ1では、リード線5は5本で1組となっている。
ランド部8aは、回路パターン8に対してリード線5を接続するための部位である。本開示の流速・流量センサ1では、基板2に5箇所のランド部8aが形成されており、一つのランド部8aにリード線5が1本ずつはんだ付けされている。なお、本実施形態の流速・流量センサ1では、リード線5が回路パターン8に対してはんだ付けされている場合を例示しているが、リード線5は、コネクタを介して回路パターン8に接続されていてもよい。
5本のリード線5は、固定部材6によって基板2に固定されている。本開示の流速・流量センサ1では、固定部材6は樹脂製の結束バンドである。リード線5は、基板2の貫通孔2dに挿通された固定部材6により結束され、基板2に対して固定されている。流速・流量センサ1では、第1部分2aが略L字状の形態を有しており、第2部分2bの突出方向と、基板2に対するリード線5の接続方向とがほぼ直交している。
流速・流量センサ1は、図1において薄墨状のパターンを付している部分が、「樹脂」によって被覆されている。この「樹脂」は、図2及び図3に示す樹脂10である。樹脂10は、その熱伝導率が、空気の熱伝導率に比べて大きく、水等の液体を通過させない性質を有する樹脂である。本開示の流速・流量センサ1において、樹脂10は熱硬化性エポキシ樹脂である。なお、本実施形態では、樹脂10として熱硬化性エポキシ樹脂を採用した場合を例示しているが、樹脂10は、その熱伝導率が空気の熱伝導率に比べて大きく、水等の液体を通過させない性質を有する樹脂を、適宜選択することができる。
[発熱部]
図1~図3に示すように、基板2上に実装された発熱素子3は、樹脂10によって被覆されている。以下の説明では、基板2に実装された発熱素子3と当該発熱素子3を被覆する樹脂10とを有する部位を発熱部11と称する(図2,図3参照)。
[測温部]
基板2上に実装された測温素子4は、樹脂10によって被覆されている。以下の説明では、基板2に実装された測温素子4と当該測温素子4を被覆する樹脂10とを有する部位を測温部12と称する(図2,図3参照)。
[接続部]
図2及び図3に示すように、流速・流量センサ1では、基板2上の発熱部11と測温部12との間の空間に樹脂10が充填されている。流速・流量センサ1では、発熱部11の樹脂10と、測温部12の樹脂10と、その間に充填された樹脂10によって、接続部13が形成されている。接続部13は、発熱素子3と測温素子4とを、樹脂10によって熱的に接続する部位である。なお、本実施形態で示す接続部13は、発熱素子3と測温素子4との間の隙間以外に存在する樹脂10を含んでいるが、発熱素子3と測温素子4との間の隙間に存在する樹脂10のみで接続部13を形成してもよい。
なお、図2及び図3では、説明の便宜上、発熱部11と測温部12とその間の樹脂10の間に境界線を示しているが、各部11,12とその間の樹脂10は、境目なく一体に形成されたものであってよい。
ここでいう「熱的に接続」とは、発熱素子3と測温素子4とが、樹脂10を介して熱交換可能な態様で配置されることを意味し、発熱素子3と測温素子4が直接的に当接して熱交換可能な態様で配置される場合は含まない。
流速・流量センサ1において、発熱素子3と測温素子4は、樹脂10からなる接続部13によって熱的に接続されている。このため、流速・流量センサ1では、発熱素子3で発生した熱は、樹脂10を介して測温素子4に伝わる。
熱硬化性エポキシ樹脂の熱伝導率は、0.17-0.21W/(m・K)程度であり、空気の熱伝導率は、280Kのとき0.0246W/(m・K)程度である。このため、熱硬化性エポキシ樹脂の熱伝導率は、空気の熱伝導率に比べて10倍程度大きい。このため、発熱素子3と測温素子4の間に空気が介在する場合に比べて、樹脂10が介在する場合の方が、発熱素子3から測温素子4への熱伝達効率がよくなる。
以上に説明したように、本開示の流速・流量センサ1は、基板2と、基板2に実装された発熱素子3と、基板2に実装された測温素子4と、発熱素子3と測温素子4との間に充填された樹脂10で構成され、当該発熱素子3と当該測温素子4とを熱的に接続する接続部13と、を備えている。
本開示の流速・流量センサ1では、発熱素子3と測温素子4の間に樹脂10が介在する。樹脂10は、空気に比べて熱伝導率が大きいため、発熱素子3と測温素子4の間に空気が介在する場合に比べて、発熱素子3から測温素子4への熱伝達効率が良くなる。このため、流速・流量センサ1では、発熱素子3で発生する熱についての測温素子4の測温精度が向上している。これにより、流速・流量センサ1は、発熱素子と測温素子の間に空気が介在する流速・流量センサに比べて、流速及び流量の測定精度が向上している。
以上に説明したように、本開示の流速・流量センサ1は、発熱素子3が樹脂10で被覆された発熱部11と、測温素子4が樹脂10で被覆された測温部12と、を備えている。流速・流量センサ1では、発熱素子3と測温素子4を樹脂10で被覆することによって、流速・流量センサ1の表面に水分や塵埃が付着した場合に、その水分や塵埃が発熱素子3と測温素子4に直接付着することが抑制される。このため、流速・流量センサ1では、流速・流量センサ1の表面に付着した水分や塵埃に起因して発熱素子3と測温素子4が劣化するのを抑制することができる。流速・流量センサ1では、これにより、表面に付着した水分や塵埃に起因する測定精度の低下を抑制することができる。このような流速・流量センサ1は、結露が生じやすい場所に配置することができる。
[素子群の被覆]
図1に示すように、流速・流量センサ1では、発熱素子3と測温素子4以外の素子群7を樹脂(図2,図3に示す樹脂10)で被覆している。
図1に示すように、基板2における素子群7の配置面積は、発熱素子3及び測温素子4の配置面積に比べて大きい。具体的には、本開示の流速・流量センサ1における素子群7の配置面積は、発熱素子3及び測温素子4の配置面積の約30倍である。本実施形態の流速・流量センサ1では、各素子3,4,7についての樹脂10による被覆層の厚みを略同じにしている。
この場合、素子群7を被覆する樹脂10の量(体積)は、接続部13の樹脂10の量(発熱部11と測温部12とその間の各樹脂10を合わせた量)の約30倍となる。このため、流速・流量センサ1では、素子群7を被覆する樹脂10の量(体積)が、接続部13の樹脂10を合わせた量(体積)に比べて多い。
このように、本開示の流速・流量センサ1では、接続部13以外の基板2上の樹脂10の量が、接続部13の樹脂10の量に比べて多い。この場合、流速・流量センサ1の素子群7から発生した熱が、接続部13の樹脂10へ拡散する熱量に比べて、接続部13以外の樹脂10へ拡散する熱量を多くすることができる。このため、素子群7で生じた熱が測温素子4の測温精度に与える影響を抑制することができる。これにより、流速・流量センサ1の測定精度の低下を抑制することができる。
[基板全体の被覆]
図1に示すように、流速・流量センサ1では、基板2の全体を樹脂(図2,図3に示す樹脂10)で被覆している。流速・流量センサ1では、発熱素子3と測温素子4と素子群7の実装箇所以外の部位も、樹脂10で被覆している。
例えば、発熱素子3、測温素子4及び素子群7などの特定の箇所のみを樹脂10で被覆する場合、その被覆作業においては、塗布機などを用いて塗布量を調整しつつ、特定の箇所を狙って樹脂10を塗布する必要が生じる。
これに対して、流速・流量センサ1のように、発熱素子3、測温素子4及び素子群7の実装箇所を含む基板2の全体を樹脂10で被覆する場合、樹脂10が貯留された槽に基板2の全体を浸すだけで、樹脂10による被覆作業を完了することができる。この場合、発熱素子3、測温素子4及び素子群7を樹脂10で被覆すると同時に、接続部13も形成することができる。
本開示の流速・流量センサ1は、基板2の全体が樹脂10で被覆されているため、基板2に実装された発熱素子3と測温素子4を効率よく樹脂10で被覆するとともに、接続部13を効率よく形成することができる。本開示の流速・流量センサ1は、基板2の全体を樹脂10が貯留された槽に浸すだけで、効率よく製造することができる。
[リード線の接続形態]
一般的に基板2とリード線5との接続箇所において、基板2とリード線5との接触面積が小さいと、その接触部における電気抵抗が大きくなり、その接触部からの発熱が大きくなる。図1に示すように、本開示の流速・流量センサ1では、リード線5は、基板2のランド部8aにはんだ付けされている。このため、流速・流量センサ1では、基板2とリード線5とをコネクタで接続した場合に比べて、基板2とリード線5との接触面積が大きい。これにより、基板2とリード線5との接続箇所からの発熱を抑制している。
流速・流量センサ1では、基板2とリード線5の間にコネクタ等が介在していないため、素子群7から生じた熱をリード線5へ効率よく逃がすことができる。このため、素子群7で生じた熱が測温素子4の測温精度に与える影響を抑制することができる。これにより、流速・流量センサ1の測定精度の低下を抑制することができる。
[リード線の固定形態]
図1に示すように、本開示の流速・流量センサ1では、基板2の全体を樹脂(図2,図3に示す樹脂10)で被覆しており、リード線5及び固定部材6が樹脂10で被覆されている。流速・流量センサ1では、リード線5が、固定部材6によって基板2に固定されている。このため、リード線5に張力が作用した場合に、リード線5の変位を抑制することができる。流速・流量センサ1では、これにより、リード線5の周囲を被覆している樹脂10をはがれにくくすることができる。なお、本実施形態の流速・流量センサ1では、固定部材6によって、リード線5が基板2に固定される場合を例示しているが、例えば、リード線5がコネクタを介して回路パターン8に接続されている流速・流量センサ1においては、固定部材6を省略してもよい。
[空気調和機の全体構成]
図4には、本開示の一実施形態に係る空気調和機20を示している。図4に示す空気調和機20は、メインユニット21と、複数のファンユニット26と、コントローラ35を備えている。
空気調和機20は、空気調和機20と空間50との間を接続する給気ダクト31及び還気ダクト34とともに、空気調和システム30を構成する。空間50は、空気調和システム30によって空調を行う対象空間であり、天井、床及び壁によって空気の移動が制限されている。空間50は、例えば、建物内の部屋である。空気調和機20は、調和空気を空間50へ給気するとともに、空間50の空気を還気して、空間50を空調する。
給気ダクト31は、メインユニット21から送出される給気SAを、複数のファンユニット26に分配する。給気ダクト31は、主管32と、主管32から分岐した枝管33とを含んでいる。還気ダクト34は、空間50内の還気RAを、メインユニット21に返送する。
図4には、空気調和システム30の代表例として、2つのファンユニット26を備える空気調和機20が1つの空間50に対して配設されている例を示している。空気調和機20に含まれるファンユニット26の個数は、3以上であってもよい。空気調和機20が空調する空間50は、2以上の空間50に区画されていてもよい。この場合、各空間50に1以上のファンユニット26を配設する。
<メインユニット>
メインユニット21は、第1流速・流量センサ1A、第1ファン22、熱交換器23、温度センサ24及び水量調整弁25を有している。第1ファン22、熱交換器23、第1流速・流量センサ1A、温度センサ24及び水量調整弁25は、メインユニット21内に配置されている。
第1流速・流量センサ1Aは、本開示の流速・流量センサ1であり、第1ファン22から送り出される空気の流速及び流量を検出可能な位置に配置される。第1流速・流量センサ1Aが検出した流量は、給気ダクト31の主管32を流れる空気の流量であり、複数のファンユニット26から空間50に供給される給気SAの総流量でもある。
第1ファン22は、空間50に供給する空気の総流量を供給可能な送風能力を有している。第1ファン22から吹出される空気は、全て給気ダクト31に流れ込むように構成されている。第1ファン22は、ファンモータ22aを備えている。
熱交換器23には、熱源ユニット38から熱媒体として例えば冷水が供給される。熱交換器23に供給される熱媒体は、例えば温水であってもよい。
温度センサ24は、第1ファン22から給気ダクト31に送られる給気SAの温度を検出する。
水量調整弁25は、熱源ユニット38から熱交換器23に供給される熱媒体の流量を調整し、熱交換器23を通る還気RAに与える熱量を調整する。
還気ダクト34を通って空間50からメインユニット21に戻ってきた還気RAは、第1ファン22により、熱交換器23を通って給気ダクト31に送り出される。空間50から戻ってきた還気RAは、空間50の中に在った空気である。還気RAは、熱交換器23を通るときに、熱交換器23を流れる熱媒体と熱交換して調和空気となり、第1ファン22により、給気SAとして送り出される。
本開示では、空気調和システム30における空気の循環経路のうち、給気SAが流通している範囲を熱交換器23の「二次側」と称し、還気RAが流通している範囲を熱交換器23の「一次側」と称する。熱交換器23の二次側は、熱交換器23から枝管33の空間50側の末端までの範囲である。熱交換器23の一次側は、空間50から熱交換器23までの範囲である。
特に、熱源ユニット38から熱交換器23に冷水が供給されている場合、熱交換器23の二次側を流れる給気SAは、熱交換器23で冷却されて相対湿度が高くなっており、結露が生じやすい空気状態となっている。給気SAがこのような空気状態である場合には、熱交換器23の二次側に配置されている第1流速・流量センサ1Aでは、表面に結露が生じ得る。
<ファンユニット>
ファンユニット26は、第2流速・流量センサ1Bと、第2ファン27と、ケーシング28とを有している。ファンユニット26は、枝管33の途中に配設されている。
第2流速・流量センサ1Bは、本開示の流速・流量センサ1である。本開示の空気調和機20では、第2流速・流量センサ1Bを、第2ファン27に設けたベルマウス40に配設している(図7参照)。第2流速・流量センサ1Bは、第2ファン27から送り出される空気の流速及び流量を検出する。第2流速・流量センサ1Bが検出した流量は、当該ファンユニット26に接続されている枝管33を流れる流量であり、当該ファンユニット26から空間50に供給される給気SAの流量でもある。
第2ファン27は、ファンユニット26から空間50に給気SAを供給する。第2ファン27は、ファンモータ27aを備えている。
ケーシング28は、吸込口28aと吹出口28bとを有している。吸込口28aは、枝管33によって主管32に接続されている。吹出口28bは、枝管33によって空間50に接続されている。第2ファン27は、吸込口28aに接続された枝管33から給気SAを吸引し、吹出口28bに接続された枝管33へ給気SAを給気する。
図4に示すように、ファンユニット26は、熱交換器23の二次側に配置されているため、給気SAが流れている。このため、ファンユニット26に流れている給気SAが、相対湿度が高く結露が生じやすい空気状態となっている場合には、第2流速・流量センサ1Bで表面に結露が生じ得る。
<コントローラ>
図5に示すように、コントローラ35は、第1コントローラ36と複数の第2コントローラ37とを含んでいる。第1コントローラ36と複数の第2コントローラ37とは互いに接続されている。
コントローラ35には、複数の第2ファン27により空間50に供給すべき給気SAの流量(必要給気量)の情報が与えられる。
第1コントローラ36には、第1ファン22の流量制御プログラムが記憶されている。第1コントローラ36は、第1ファン22と各第2コントローラ37に必要な指令を出力する。第1コントローラ36は、第1ファン22のファンモータ22aの回転数を制御する。
第1コントローラ36には、第1流速・流量センサ1Aが接続されている。第1流速・流量センサ1Aが検出した流量値は、第1流速・流量センサ1Aから第1コントローラ36に出力される。
第1コントローラ36には、温度センサ24が接続されている。温度センサ24が検出した値(温度)は、第1コントローラ36に入力される。
第1コントローラ36は、第1流速・流量センサ1Aおよび温度センサ24の検出値を随時記憶する。第1コントローラ36は、記憶された第1流速・流量センサ1Aおよび温度センサ24の検出値を読み取り、第1ファン22の流量目標値(空間50に供給すべき目標流量の総量)を演算する。
第1コントローラ36には、水量調整弁25の開度制御プログラムが記憶されている。第1コントローラ36は、水量調整弁25に必要な指令を出力する。
第2コントローラ37には、第2ファン27の流量制御プログラムが記憶されている。1つのファンユニット26に対して、1つの第2コントローラ37が設けられている。第2コントローラ37は、第2ファン27に必要な指令を出力する。
第2コントローラ37には、第2流速・流量センサ1Bが接続されている。第2流速・流量センサ1Bが検出した流量値は、第2流速・流量センサ1Bから第2コントローラ37に入力される。第2流速・流量センサ1Bが検出した流量は、枝管33を流れる流量であり、各ファンユニット26から空間50に供給される給気量でもある。
第2コントローラ37には、リモートセンサ39が接続されている。リモートセンサ39は、温度センサの機能を有している。リモートセンサ39は、対応する第2コントローラ37に、空間50の還気RAの温度を示すデータを出力できるように構成されている。
第2コントローラ37は、第1コントローラ36から出力される流量目標値、第2流速・流量センサ1Bの検出値を随時記憶する。第2コントローラ37は、記憶された流量目標値および第2流速・流量センサ1Bの検出値を読み取り、第2ファン27の回転数目標値を演算する。第2コントローラ37は、算出した回転数目標値に基づいて、第2ファン27のファンモータ27aの回転数を制御する。
各第2コントローラ37は、必要給気量の情報を第1コントローラ36に出力する。第1コントローラ36は、第2コントローラ37から得た必要給気量の情報を基に、第1ファン22へ要求すべき出力(ファンモータ22aの回転数)を決定する。
[空気調和機20の流速・流量センサ]
本開示の空気調和機20では、第1流速・流量センサ1A及び第2流速・流量センサ1Bを、熱交換器23の二次側に配置している。第1流速・流量センサ1A及び第2流速・流量センサ1Bは、表面に結露が生じ得る状態に置かれている。
第1流速・流量センサ1A及び第2流速・流量センサ1Bは、本開示の流速・流量センサ1である。前述した通り、流速・流量センサ1では、発熱素子3及び測温素子4が樹脂10で被覆されているため、表面に結露が生じたとしても、流速及び流量の測定精度の低下が抑制される。このため、空気調和機20では、第1流速・流量センサ1A及び第2流速・流量センサ1Bで表面に結露が生じた場合であっても、流速及び流量の測定精度の低下が抑制される。
このように、本開示の流速・流量センサ1を用いれば、結露が生じやすい熱交換器23の二次側で給気量を測定する構成とした空気調和機20を提供することができる。そして、熱交換器23を含むメインユニット21と、給気ダクト31によってメインユニット21の熱交換器23の二次側にそれぞれ接続される複数のファンユニット26と、を含み、各ファンユニット26の給気量を個別の流速・流量センサ1で測定する構成とした空気調和機20を提供することが可能となる。
前述した通り、流速・流量センサ1では、発熱素子3及び測温素子4が樹脂10で形成された接続部13によって熱的に接続されており、流速及び流量の測定精度が向上されている。空気調和機20では、第1流速・流量センサ1Aで検出した流量値を用いて、第1ファン22の流量目標値を演算している。このため、空気調和機20では、第1ファン22の流量目標値の算出精度が向上している。
空気調和機20では、第2流速・流量センサ1Bで検出した流量値を用いて、第2ファン27の回転数目標値を演算している。このため、空気調和機20では、第2ファン27の回転数目標値の算出精度が向上している。
これにより、本開示の空気調和機20は、第1ファン22の流量目標値の算出精度、及び第2ファン27の回転数目標値の算出精度が向上し、流量の制御精度が向上している。
[空気調和機の別実施形態]
図6に示すように、本開示の空気調和機20は、メインユニット21から第1ファン22と、第1流速・流量センサ1Aと、温度センサ24を省略してもよい。
図6に示す空気調和機20の場合、第1コントローラ36は、各ファンユニット26において第2コントローラ37に入力される第2流速・流量センサ1Bの検出値を取得する。第1コントローラ36は、各ファンユニット26を流れる給気SAの総和から、メインユニット21の熱交換器23を通過する還気RAの流量を算出する。
第1コントローラ36は、各リモートセンサ39から第2コントローラ37に入力される還気RAの温度の検出値を取得する。第1コントローラ36は、還気RAの温度から、熱交換器23を通過する還気RAに与えるべき熱量と、各空間50に送風すべき給気SAの流量を算出する。
第1コントローラ36は、還気RAに与えるべき熱量と、各空間50に送風すべき給気SAの流量の算出結果に基づいて、各第2ファン27の個別の流量目標値と水量調整弁25に必要な開度の指令値を演算する。第1コントローラ36は、水量調整弁25に必要な指令を出力する。
第2コントローラ37には、第1コントローラ36が算出した第2ファン27の流量目標値が入力される。第2コントローラ37は、第1コントローラ36から出力される流量目標値、第2流速・流量センサ1Bの検出値を随時記憶する。第2流速・流量センサ1Bが検出した流量値は、第2コントローラ37に入力される。第2コントローラ37は、記憶された流量目標値および第2流速・流量センサ1Bの検出値を読み取り、第2ファン27の回転数目標値を演算する。
図6に示す空気調和機20では、各第2流速・流量センサ1Bで検出した流量値を用いて、各第2ファン27の回転数目標値を演算している。このため、空気調和機20では、第2ファン27の回転数目標値の算出精度が向上している。
これにより、図6に示す空気調和機20は、各第2ファン27の回転数目標値の算出精度が向上し、流量の制御精度が向上している。
以上に説明したように、本開示の空気調和機20は、熱交換器23と、基板2と、基板2に実装された発熱素子3と当該発熱素子3を被覆する樹脂10とを有する発熱部11と、基板2に実装された測温素子4と当該測温素子4を被覆する樹脂10とを有する測温部12と、発熱部11と測温部12との間に充填された樹脂10で発熱部11と測温部12とを熱的に接続する接続部13と、を有する流速・流量センサ1と、備え、流速・流量センサ1が、熱交換器23の二次側の空気流の中に配置されている。この場合、流速・流量センサ1による流速及び流量の測定精度が向上された空気調和機20を提供することができる。
[流速・流量センサ1の配置]
空気調和機20では、給気SAが流れる各ファンユニット26に第2流速・流量センサ1Bを配置し、各第2流速・流量センサ1Bによって各ファンユニット26の給気量を個別に測定している。空気調和機20では、各第2流速・流量センサ1Bによる給気量の測定値を各第2コントローラ37及び第1コントローラ36に入力してフィードバック制御することによって、各ファンユニット26の給気量を、第1コントローラが算出した流量目標値により精度よく一致させることができる。このような空気調和機20によれば、各ファンユニット26が受け持つ空間50の状態に合わせて、より的確な空調を行うことが可能となる。
[流速・流量センサの取り付け態様]
図7に示すように、第2流速・流量センサ1Bは、第2ファン27の吸込口27bに設けたベルマウス40に付設されている。ベルマウス40は、第2ファン27の吸込口27bに吸入される空気を整流する役割を有する。
図8及び図9には、第2ファン27に付設されるベルマウス40を示している。図9A,Bに示すように、ベルマウス40は、リング状の本体40aを備えている。本体40aの径方向内側には、吸気孔40bが形成されている。吸気孔40bは、ベルマウス40が第2ファン27に付設されている状態で、第2ファン27の吸込口27bと連通する。図9Aは、ベルマウス40の表側を表している。ベルマウス40の表側は、当該ベルマウス40を第2ファン27に付設するときに、第2ファン27と接触する側の面とは反対側の面である。
本体40aには、第2流速・流量センサ1Bを配置するためのホルダー部41が設けられている。ホルダー部41は、平面部41aと壁部41bと底部41cを有している。平面部41aは、吸気孔40bの中心軸方向に垂直な平面として本体40a上に形成されている。壁部41bは、平面部41aを囲む位置において、本体40aから表側へ突出するように形成されている。底部41cは、壁部41bで囲まれた範囲のうち本体40aが存在しない範囲の底面を封止している。吸気孔40b側の壁部41bには、ホルダー部41の内外を貫通する複数の溝部41dが形成されている。底部41cの一部には通気孔41eが形成されている。
図8A,Bに示すように、第2流速・流量センサ1Bは、基板2の第1部分2aが、壁部41bに囲まれたホルダー部41の内部に配置される。このとき、基板2の第2部分2bと第3部分2cは、複数の溝部41dにそれぞれ嵌め込まれて、先端側がホルダー部41の外部に配置される。これにより、第2部分2bの先端部に設けられている発熱部11と測温部12がホルダー部41の外部に配置される。
第2流速・流量センサ1Bがホルダー部41に配置された状態で、発熱部11と測温部12は、吸気孔40bの中心軸方向からみて、吸気孔40bの内側に位置される。発熱部11と測温部12は、ベルマウス40を介して第2ファン27に吸入される空気流の中に配置される。
図8Aに示すように、本開示の空気調和機20では、ホルダー部41に配置された第2流速・流量センサ1Bを保護するカバー42を設けている。カバー42は、ホルダー部41に対してビス43で固定されている。カバー42には、通気孔42aと突起部42bが形成されている。
通気孔42aは、カバー42をホルダー部41にビス43で固定した状態で、発熱部11及び測温部12と対向する位置に形成されている。これにより、ベルマウス40を通じて第2ファン27に吸入される空気が、通気孔42aを通じて発熱部11及び測温部12の周囲へ流れる。
図8Bには、カバー42を外した状態におけるホルダー部41への第2流速・流量センサ1Bの配置状態を示している。突起部42bは、カバー42をホルダー部41にビス43で固定した状態で、ホルダー部41の平面部41aと対向する位置に形成されている。突起部42bの突出高さは、カバー42をホルダー部41にビス43で固定した状態で、突起部42bと平面部41aとの間に第1部分2aの厚みに略等しい隙間が空く高さに設定されている。このような構成により、カバー42をホルダー部41にビス43で固定した状態で、基板2の第1部分2aが、平面部41aと突起部42bによって挟まれる。
空気調和機20では、平面部41aと突起部42bで第2流速・流量センサ1Bを挟み込むことによって、第2流速・流量センサ1Bのホルダー部41内での変位を規制している。これにより、ホルダー部41内での第2流速・流量センサ1Bの姿勢が安定するため、第2流速・流量センサ1Bによって、第2ファン27の流量を精度よく測定することができる。
流速・流量センサ1では、第2部分2bの突出方向と、基板2に対するリード線5の接続方向とがほぼ直交している。このような構成では、ホルダー部41から外部に引き出したリード線5が、本体40aの接線方向に向けられる。このため、ホルダー部41から外部に引き出したリード線5の取り回しがしやすくなるとともに、ベルマウス40に対するリード線5のはみ出し量を少なくしてコンパクトに配置することができる。
なお、上述の各実施形態については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1:流速・流量センサ、1A:第1流速・流量センサ、1B:第2流速・流量センサ、
2:基板、3:発熱素子、4:測温素子、5:リード線、6:固定部材、10:樹脂、
11:発熱部、12:測温部、13:接続部、20:空気調和機、23:熱交換器

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板に実装された発熱素子と、
    前記基板に実装された測温素子と、
    前記発熱素子と前記測温素子との間に充填された樹脂で構成され、当該発熱素子と当該測温素子とを熱的に接続する接続部と、
    前記基板に接続されたリード線と、
    前記リード線を前記基板に固定する固定部材と、
    を備え
    前記リード線が前記基板にはんだ付けされており、前記リード線及び前記固定部材が前記樹脂で被覆されている、熱式流速・流量センサ。
  2. 前記樹脂で被覆された前記発熱素子を有する発熱部と、
    前記樹脂で被覆された前記測温素子を有する測温部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の熱式流速・流量センサ。
  3. 前記基板は、全体が前記樹脂で被覆されている、請求項または請求項に記載の熱式流速・流量センサ。
  4. 前記発熱部と前記測温部と前記接続部以外の前記基板上の前記樹脂の量が、前記接続部の前記樹脂の量に比べて多い、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の熱式流速・流量センサ。
  5. 熱交換器と、
    基板と、前記基板に実装された発熱素子と当該発熱素子を被覆する樹脂とを有する発熱部と、前記基板に実装された測温素子と当該測温素子を被覆する前記樹脂とを有する測温部と、前記発熱部と前記測温部との間に充填された前記樹脂で前記発熱部と前記測温部とを熱的に接続する接続部と、前記基板に接続されたリード線と、前記リード線を前記基板に固定する固定部材と、を有し、前記リード線が前記基板にはんだ付けされており、前記リード線及び前記固定部材が前記樹脂で被覆されている熱式流速・流量センサと、
    備え、
    前記熱式流速・流量センサが、前記熱交換器の二次側の空気流の中に配置されている、空気調和機。
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