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JP7045223B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP7045223B2
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Description

本発明は、内燃機関の燃焼空燃比を制御する制御装置に関する。
特許文献1には、触媒上流側の空燃比を検出する第1空燃比センサと、触媒下流側の空燃比を検出する第2空燃比センサと、触媒の活性前において第2空燃比センサの出力を基準として第1空燃比センサの検出空燃比を補正するための第1補正量を算出する第1補正量算出手段と、触媒の活性後において第2空燃比センサの出力を基準として前記第1空燃比センサの検出空燃比を補正するための第2補正量を算出する第2補正量算出手段と、前記触媒が活性しているときに前記第1補正量と第2補正量とに基づいて前記第1空燃比センサの検出空燃比を補正する補正手段と、を備える、内燃機関の空燃比制御装置が開示されている。
特開2004-124864号公報
ところで、三元触媒の上流側の上流空燃比センサが活性状態で、三元触媒の下流側の下流空燃比センサが非活性状態であって、上流空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比をフィードバック制御するときに、三元触媒が活性状態で酸素吸蔵能力を発揮する条件で、NOx排出量の低減を優先して空燃比を理論空燃比よりもリッチに制御すると、排ガスの臭い成分であるイオウ成分(二酸化硫黄)の排出濃度が増える場合があるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、上流空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比がフィードバック制御され、かつ、三元触媒が活性状態であるときに、NOxの浄化率を維持しつつ臭い成分(イオウ成分)の排出を低減できる、内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
そのため、本願発明に係る内燃機関の制御装置は、その一態様において、上流空燃比センサが活性状態で下流空燃比センサが非活性状態であって上流空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比が制御されるときで、三元触媒が活性状態であるときに、三元触媒の上流側の排気空燃比を理論空燃比近傍の弱リッチ空燃比であって、イオウの排出濃度が設定濃度を超えない空燃比範囲で可及的にリッチな弱リッチ空燃比に制御するようにした。
上記発明によると、上流空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比がフィードバック制御され、かつ、三元触媒が活性状態であるときに、NOxの浄化率を維持しつつ臭い成分(イオウ成分)の排出を低減できる。
内燃機関のシステム構成図である。 触媒装置(三元触媒)の浄化率と空燃比との相関を示す線図である。 空燃比制御の流れを示すフローチャートである。 排気温度、空燃比、イオウ濃度の相関を示す線図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る制御装置を適用する内燃機関の一態様を示す図である。
図1に示す内燃機関1は、車両用の火花点火ガソリン機関であり、機関本体1aに点火装置4、燃料噴射装置5及び回転数検出装置6などが取り付けられている。
エアークリーナ7を通過した空気は、電制スロットル8のスロットルバルブ8aで流量を調節された後、燃料噴射装置(燃料噴射弁)5から吸気管2a内に噴射される燃料と混合されて燃焼室10に吸引される。
なお、内燃機関1は、燃料噴射装置5が燃焼室10内に燃料を直接噴射する筒内直接噴射式内燃機関とすることができる。
電制スロットル8は、スロットルモータ8bでスロットルバルブ8aを開閉駆動する装置であり、スロットルバルブ開度信号TPSを出力するスロットル開度センサ8cが設けられている。
電制スロットル8の上流側には流量検出装置9が配置され、流量検出装置9は、内燃機関1の吸入空気流量QARを計測する。
水温センサ17は、内燃機関1のウォータージャケット内の冷却水の温度TW(℃)を計測する。
また、排気管3aには三元触媒を有する触媒装置12が設置され、触媒装置12は、内燃機関1の排気成分である、一酸化炭素CO,炭化水素類HC,窒素酸化物NOxを浄化する。
図2は、触媒装置12の浄化率と排気空燃比との相関を示す。
触媒装置12の三元触媒は、排気空燃比が理論空燃比(例えば、理論空燃比=14.6-14.7)よりもリーンになるとNOxの浄化率が低下し、逆に、排気空燃比が理論空燃比よりもリッチになるとCO,HCの浄化率が低下し、理論空燃比近傍の浄化ウインドウ内の排気空燃比であるときに最も有効に働く。
なお、触媒装置12の浄化ウインドウは、NOx,HC,COすべてが約90%の除去率で浄化される排気空燃比領域であり、例えば、14.5-15.0程度の空燃比範囲である。
触媒装置12の上流側の排気管3aには、排気空燃比に対応する検出信号RABFを出力する(排気空燃比をリニアに検出する)空燃比センサ11及び触媒装置12の入口での排気温度TEX(℃)を検出する排気温度センサ16が配置される。
また、触媒装置12の下流側の排気管3aには、排気空燃比の理論空燃比に対するリッチ・リーンを示す検出信号VO2Rを出力する酸素センサ15(リッチ・リーンセンサ)が配置される。
空燃比センサ11は、触媒装置12(三元触媒)の上流側の排気空燃比を検出する上流空燃比センサであり、酸素センサ15は、触媒装置12(三元触媒)の下流側の排気空燃比を検出する下流空燃比センサである。
また、触媒装置12の入口での排気温度TEXは触媒装置12の温度に相関し、排気温度センサ16は触媒装置12(三元触媒)の温度を検出する触媒温度センサに相当する。
なお、触媒装置12の下流側の排気管3aに、酸素センサ15に代えて、排気空燃比をリニアに検出する空燃比センサを配置することができる。
また、内燃機関1は、触媒装置12のベッド温度を検出する温度センサを触媒温度センサとして備えることができる。
回転数検出装置6は、リングギア14の突起を検出して、クランクシャフトの回転角信号NEを出力する。
燃料噴射装置5には、図示省略した燃料供給装置によって燃料タンク内の燃料が所定圧力に調整されて供給される。
制御装置13は、流量検出装置9で測定した吸入空気流量QAR、回転数検出装置6が出力するクランクシャフトの回転角信号NEなどを取り込み、これらに基づき燃料噴射量(燃料噴射パルス幅)TIを演算し、燃料噴射量TIに基づく噴射パルス信号を燃料噴射装置5に出力して、燃料噴射装置5による燃料噴射を制御する。
また、制御装置13は、空燃比センサ11の検出信号RABFと酸素センサ15の検出信号VO2Rとを取り込み、内燃機関1の空燃比が目標値に近づくように燃料噴射量TIを補正する、空燃比のフィードバック制御を行う。つまり、制御装置13は、排気空燃比の検出値に基づき燃焼空燃比を制御する機能(第1、第2空燃比制御手段)をソフトウェアとして備える。
更に、制御装置13は、点火装置4、電制スロットル8にも操作量を出力し、点火装置4の点火時期やスロットルバルブ8aの開度を制御して、内燃機関1の運転を制御する。
制御装置13は、データ(各種センサの計測結果や各種装置に出力する操作量)の入出力を行うために、アナログ入力回路20、A/D変換回路21、デジタル入力回路22、出力回路23及びI/O回路24を備えている。
また、制御装置13は、データの演算処理を行うために、MPU26、ROM27、RAM28を含むマイクロコンピュータを備えている。
アナログ入力回路20には、流量検出装置9で測定した吸入空気流量QARの信号、スロットル開度センサ8cで検出したスロットルバルブ開度TPSの信号、空燃比センサ11で検出した上流側排気空燃比RABFの信号、酸素センサ15で検出した下流側排気空燃比VO2Rの信号、及び水温センサ17で測定した冷却水温度TWの信号などが入力される。
アナログ入力回路20に入力された吸入空気流量QAR、スロットルバルブ開度信号TPS、上流側排気空燃比RABF、下流側排気空燃比VO2R、及び冷却水温度TWの信号は、それぞれA/D変換回路21に供給されてデジタル信号に変換され、バス25上に出力される。
また、デジタル入力回路22に入力されたクランクシャフトの回転角信号NEは、I/O回路24を介してバス25上に出力される。
バス25には、MPU26、ROM27、RAM28、タイマ/カウンタ(TMR/CNT)29等が接続されており、当該バス25を介してデータの授受を行うようになっている。
MPU26には、クロックジェネレータ30からクロック信号が供給され、このクロック信号に同期して様々な演算や処理が実行される。
ROM27は、例えばデータの消去と書き換えが可能なEEPROMで構成され、制御装置13を動作させるためのプログラム、設定データ及び初期値等が記憶されており、エンジンスイッチのオン等によりこれらの情報がバス25を介してRAM28及びMPU26に読み込まれる。
RAM28は、作業領域として用いられ、MPU26による演算結果や処理結果を一時的に記憶するようになっている。なお、タイマ/カウンタ29は、時間の測定や様々な回数の測定などに用いられる。
MPU26による演算結果や処理結果はバス25上に出力され、I/O回路24を介して出力回路23から点火装置4、燃料噴射装置5及び電制スロットル8(スロットルモータ8b)などに供給される。
制御装置13は、空燃比センサ11、酸素センサ15によって検出される排気空燃比に基づく空燃比フィードバック制御として、空燃比センサ11の検出出力を用い酸素センサ15の検出出力を用いない第1段階空燃比制御(第1空燃比制御手段)と、空燃比センサ11の検出出力及び酸素センサ15の検出出力を用いる第2段階空燃比制御(第2空燃比制御手段)とを実施する。
これは、空燃比センサ11が酸素センサ15よりも上流側に位置するため、内燃機関1の始動後の暖機状態で、酸素センサ15よりも空燃比センサ11が先に活性化して排気空燃比の検出が可能になり、その後に遅れて酸素センサ15が活性化して排気空燃比の検出が可能になるためである。
つまり、制御装置13は、空燃比センサ11が活性化して排気空燃比の検出が可能になると、空燃比センサ11の検出出力を用い酸素センサ15の検出出力を用いない第1段階空燃比制御を開始し、その後に、酸素センサ15が活性化して排気空燃比の検出が可能になると、空燃比センサ11の検出出力及び酸素センサ15の検出出力を用いる第2段階空燃比制御に移行する。
制御装置13は、第2段階空燃比制御として、例えば、空燃比センサ11が検出する排気空燃比と目標空燃比との比較に基づく空燃比フィードバック制御の空燃比制御点を、酸素センサ15が検出する排気空燃比(リッチ・リーン)に基づき変更する制御や、触媒装置12の酸素吸蔵量(OSC)の推定値が目標値に近づくように燃焼空燃比の目標値を定める制御など、上流空燃比センサ及び下流空燃比センサを用いる公知の空燃比フィードバック制御が適宜組み入れられる。
以下では、空燃比センサ11の出力に基づく第1段階空燃比制御(第1空燃比制御手段)を詳細に説明する。
図3のフローチャートは、制御装置13による第1段階空燃比制御の処理手順を示す。
制御装置13は、ステップS101にて、内燃機関1の始動処理の開始時点での冷却水温度TW(換言すれば、機関温度)が、極寒始動判定温度TWIC(例えば、-10℃)以上であるか否か、つまり、内燃機関1の極寒始動状態であるか否かを判断する。
冷却水温度TWが極寒始動判定温度TWIC未満であって、内燃機関1の始動が極低温雰囲気で行われる場合、制御装置13は、本ルーチンをそのまま終了させ、極寒始動用の燃焼空燃比制御を実施する。
つまり、制御装置13は、内燃機関1の極寒始動状態では、後述するNOxや臭い成分を抑えるための空燃比制御を実施せず、内燃機関1の始動を優先する制御を実施する。
一方、冷却水温度TWが極寒始動判定温度TWIC以上であって極寒始動状態ではない場合、制御装置13は、ステップS102に進み、内燃機関1の通常始動制御を開始する。
制御装置13は、ステップS102で、オープンループ制御によって燃料噴射量(燃焼空燃比)を制御する。
次いで、制御装置13は、ステップS103に進み、触媒装置12の上流側の空燃比センサ11が活性化したか否かを判断する。
制御装置13は、空燃比センサ11の出力変化に基づき空燃比センサ11が活性化したか否かを判定することができ、また、冷却水温度TW、排気温度TEX、外気温、燃料噴射量の積算値などの運転条件に基づき空燃比センサ11が活性化したか否か(活性温度に達しているか否か)を推定することができる。
空燃比センサ11が活性化するまでの間(非活性状態である間)は、空燃比センサ11は実際の排気空燃比に対応しない信号を出力し、制御装置13は、空燃比センサ11の出力から排気空燃比を知ることができず、空燃比センサ11の検出出力に基づく空燃比フィードバック制御を実施できない。
したがって、制御装置13は、空燃比センサ11の活性化を判断するまでステップS103の判断処理を繰り返し、オープンループ制御を継続する。
そして、制御装置13は、空燃比センサ11が活性化したことを判定すると、空燃比センサ11の出力に基づく第1段階空燃比制御を開始するが、ステップS104以降では、排気温度TEX(三元触媒の温度)に応じた第1段階空燃比制御における目標空燃比の設定を実施する。
制御装置13は、空燃比センサ11の活性化を判定してステップS104に進むと、排気温度TEXが触媒活性判定温度TCA以上になっているか否か、換言すれば、触媒装置12が活性化したか否かを判断する。
例えば、触媒装置12の活性状態とは例えばNOx、CO、HCの浄化率が略95%に達した状態であり、触媒活性判定温度TCAは350℃程度の温度である。
制御装置13は、排気温度TEXが触媒活性判定温度TCA未満であって、触媒装置12の温度が活性温度に達していない非活性状態である場合、制御装置13は、ステップS105に進み、空燃比センサ11の出力に基づく第1段階空燃比制御における目標空燃比AFTG1を、理論空燃比(空気過剰率λ=1.0)近傍の所定リッチ空燃比に設定する。
そして、制御装置13は、空燃比センサ11で検出される排気空燃比が目標空燃比AFTG1に近づくように燃料噴射量(燃焼空燃比)を制御する、空燃比フィードバック制御を実施する。
ここで、理論空燃比近傍の所定リッチ空燃比とは、例えば、AFTG1=14.55程度の空燃比である。
触媒装置12の非活性状態では浄化率(転換率)が低いため、触媒装置12の入口での排気空燃比の理論空燃比に対するリッチ化が大きいと、HCの排出量が多くなる。
また、触媒装置12の非活性状態では、酸素の吸蔵能力は活性後に比べて低いが、温度上昇が早い触媒装置12の入口付近では酸素が吸着される場合があり、非活性状態での酸素吸蔵量が多くなると活性状態に達したときのNOxの還元性能が低下し、NOxの排出量が多くなってしまう。
つまり、非活性状態における触媒入口での排気空燃比を理論空燃比よりもリッチにすれば、非活性状態での酸素吸蔵量の増大が抑制され、触媒活性後のNOx排出量を少なくすることができるが、排気空燃比のリッチ化が過ぎるとHC排出量が多くなる。
そこで、制御装置13は、触媒装置12の非活性状態での目標空燃比AFTG1を、HC排出量を十分に抑制できる空燃比域内の可及的にリッチな空燃比とすることで、HCの排出量を抑制しつつ、触媒活性時にNOxの浄化率を維持できるようにする。
一方、触媒装置12の三元触媒の温度が触媒活性判定温度TCAを上回る活性状態では、触媒装置12が酸素吸蔵能力を発揮するようになって、酸素吸蔵量の増大は三元触媒の還元能力を低下させてNOx排出量を増やすことになる。
また、触媒装置12の三元触媒の活性状態におけるリッチな排気空燃比の導入は、触媒出口でのイオウ濃度(二酸化硫黄の排出量)を増やすことになり、更に、同じ排気空燃比でも触媒温度の上昇に応じてイオウ濃度が増える。
そこで、制御装置13は、触媒装置12の三元触媒の活性を判定すると、ステップS106に進み、酸素吸蔵量の増大を抑制しつつイオウ濃度を低く抑えるための目標空燃比AFTG1を、排気温度TEXに応じて設定する。
制御装置13は、ステップS106で、排気温度TEXに応じて触媒活性後の目標空燃比AFTG1を記憶したテーブルを参照し、現時点での排気温度TEXに対応する目標空燃比AFTG1を検索する。
ここで、上記のテーブルは、図3中に記載したように、排気温度TEXが触媒活性判定温度TCAよりも高くなるにしたがって、目標空燃比AFTG1を理論空燃比よりも弱リッチな領域で徐々にリーン化させる特性に設定され、更に、触媒活性判定温度TCAよりも高い特性切換え温度TCC(例えば、TCC=550℃)を排気温度TEXが超える領域では、排気温度TEXの上昇に応じて目標空燃比AFTG1を徐々にリッチ化させる特性に設定される。
係るテーブル特性(目標空燃比AFTG1の特性)は、触媒装置12の出口でのイオウ濃度が許容最大濃度(例えば5ppm程度)になる空燃比を基準に設定され、目標空燃比AFTG1は、イオウ濃度が許容最大濃度を超えない範囲で可及的にリッチな空燃比として設定される。
つまり、制御装置13が、空燃比センサ11で検出される排気空燃比(触媒上流排気空燃比)が目標空燃比AFTG1に近づくように燃焼空燃比を制御することで、イオウ濃度を許容最大濃度以下に抑制しつつ、酸素吸蔵量の増大を可及的に抑制することができる。
なお、制御装置13は、触媒活性後の目標空燃比AFTG1を、触媒活性前の目標空燃比AFTG1よりもリーンで理論空燃比よりもリッチな空燃比域内で設定する構成とすることができる。
また、制御装置13は、触媒装置12の浄化ウンドウ内の理論空燃比よりもリッチな領域(例えば、14.5-14.7の空燃比域)を理論空燃比よりも弱リッチな領域とし、係る弱リッチ領域で目標空燃比AFTG1を設定する構成とすることができる。
更に、制御装置13は、酸素センサ15がリニアに空燃比を検出できる理論空燃比近傍の領域(例えば、空気過剰率が0.996-1.004の領域)のうちの理論空燃比よりもリッチな領域内で目標空燃比AFTG1を設定する構成とすることができる。
制御装置13は、ステップS106で排気温度TEX(触媒温度)に応じて目標空燃比AFTG1を設定すると、次いで、ステップS107に進み、触媒装置12下流側の酸素センサ15が活性化したか否かを判断する。
制御装置13は、酸素センサ15の出力変化に基づき酸素センサ15が活性化したか否かを判定することができ、また、冷却水温度TW、排気温度TEX、外気温、燃料噴射量の積算値などの運転条件に基づき酸素センサ15が活性化したか否か(活性温度に達しているか否か)を判定することができる。
そして、制御装置13は、酸素センサ15の活性化を検出するまでは、ステップS104に戻って、イオウ濃度及び酸素吸蔵量の抑制を目的とする触媒活性後の空燃比制御(第1段階空燃比制御)を継続する。
一方、制御装置13は、ステップS107で酸素センサ15の活性化を判定すると、ステップS108に進み、空燃比センサ11の検出出力を用い酸素センサ15の検出出力を用いない第1段階空燃比制御から、空燃比センサ11の検出出力及び酸素センサ15の検出出力を用いる第2段階空燃比制御への切り替え(第2段階空燃比制御の開始)を設定し、本ルーチンを終了させる。
制御装置13は、第2段階空燃比制御において、前述のように、空燃比センサ11の検出出力とともに下流空燃比センサである酸素センサ15の検出出力を用いて空燃比をフィードバック制御するので、HC及びNOxの排出量を抑制する高精度な空燃比制御が可能である。
以上のように、制御装置13は、空燃比センサ11が活性化してから酸素センサ15が活性するまでの間で触媒装置12が活性化すると、目標空燃比AFTG1をイオウ濃度及び酸素吸蔵量の抑制を目的とする弱リッチ空燃比に設定し、空燃比センサ11が検出する排気空燃比が目標空燃比AFTG1に近づくように燃焼空燃比(燃料噴射量)を制御する。
これにより、空燃比センサ11の検出出力を用い酸素センサ15の検出出力を用いない第1段階空燃比制御が実施され、かつ、触媒装置12が活性化した状態で、酸素吸蔵量が増大してNOx排出量が増えることが抑止され、また、触媒出口でのイオウ濃度が増大して排ガスの臭い成分が増加することが抑制される。
図4は、触媒上流側の排気空燃比、触媒温度、イオウ濃度の相関を例示する線図である。
この図4に示すように、触媒温度が350℃を超える触媒活性状態において、イオウ濃度は排気空燃比がリッチになるほど高くなる。
また、排気空燃比の弱リッチ領域において、イオウ濃度は触媒温度(排気温度)に応じて変動し、同じ弱リッチ空燃比のときに、活性温度(350℃程度)を超える領域で触媒温度が高くなるほどイオウ濃度は増加するが、活性温度よりも高いある温度(例えば550℃)を超える温度域では触媒温度が高くなるほどイオウ濃度が低下する傾向に切り替わる。
ここで、排気空燃比がリーンであるほど触媒装置12における酸素吸蔵量が増えてNOxの浄化率が低下することになるので、制御装置13は、触媒活性状態での第1段階空燃比制御において、イオウ濃度が最大許容濃度を超えない空燃比範囲で可及的にリッチな弱リッチ空燃比、換言すれば、イオウ濃度が最大許容濃度若しくは最大許容濃度よりも僅かに低い設定濃度となる弱リッチ空燃比に制御して、イオウ濃度(臭い成分)を抑制しつつ酸素吸蔵量が増えることを抑制する。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、制御装置13は、第1段階空燃比制御における触媒活性状態で、目標空燃比AFTG1を一定の弱リッチ空燃比に維持することができる。
また、制御装置13は、第1段階空燃比制御において、触媒装置12が活性温度から上昇するにしたがって目標空燃比AFTG1を徐々にリーン化させ、触媒活性判定温度TCAよりも高い特性切換え温度TCCに達した後は、特性切換え温度TCCに達した時点での目標空燃比AFTG1を維持することができる。
また、制御装置13は、内燃機関1が使用するガソリン燃料のイオウ濃度(ガソリン燃料がハイオクガソリンとレギュラーガソリンとのいずれであるか)に応じて、第1段階空燃比制御における触媒活性状態での目標空燃比AFTG1を変更することができ、ガソリン燃料のイオウ濃度が高いほど目標空燃比AFTG1をよりリーン側にシフトさせることができる。
また、排気温度TEXが触媒活性判定温度TCAよりも高い特性切換え温度TCCを超える前に酸素センサ15が活性化した場合、目標空燃比AFTG1が排気温度TEXの上昇に応じて徐々にリーン化されている状態で、第2空燃比制御に切り替わることになる。
1…内燃機関、5…燃料噴射装置、11…空燃比センサ(上流空燃比センサ)、12…触媒装置(三元触媒)、13…制御装置、15…酸素センサ(下流空燃比センサ)、16…排気温度センサ

Claims (2)

  1. 排気管に設置された三元触媒と、
    前記三元触媒の上流側の排気空燃比を検出する上流空燃比センサと、
    前記三元触媒の下流側の排気空燃比を検出する下流空燃比センサと、
    を有する内燃機関に適用される制御装置であって、
    前記上流空燃比センサが活性状態で前記下流空燃比センサが非活性状態であるときに、前記上流空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比を制御する第1空燃比制御手段であって、前記三元触媒の活性状態で前記三元触媒の上流側の排気空燃比を理論空燃比近傍の弱リッチ空燃比であって、イオウの排出濃度が設定濃度を超えない空燃比範囲で可及的にリッチな弱リッチ空燃比に制御する前記第1空燃比制御手段と、
    前記上流空燃比センサ及び下流空燃比センサが活性状態であるときに、前記上流空燃比センサの出力及び前記下流空燃比センサの出力に基づき燃焼空燃比を制御する第2空燃比制御手段と、
    を有する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記第1空燃比制御手段は、前記三元触媒の活性状態で、前記三元触媒の上流側の排気空燃比を、前記三元触媒の温度上昇に応じて理論空燃比近傍の弱リッチ空燃比域内でリーン方向に変化させる、
    請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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