JP6990003B2 - 液体洗浄剤組成物、及び粉末洗浄剤組成物の使用方法 - Google Patents
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Description
界面活性剤を主成分とする洗剤は種々の汚れに広く使用され、アルカリ性洗浄剤はpHが11~14程度で油脂、タンパク質等の汚れ落としに主として使用され、酸性洗浄剤はpHが6以下でカルシウム塩、マグネシウム塩、鉄さび等の金属塩の溶解除去に主として使用されている。
酸性洗浄剤には無機酸系と有機酸系洗浄剤があるが、無機酸系洗浄剤として、塩酸は種々の金属類を溶解する能力に優れているが腐食性を有しており、リン酸は腐食性が比較的低いが河川等において環境問題を引き起こした経緯がある。有機酸系洗浄剤は、全般的に無機酸系洗浄剤よりも酸度が低く、洗浄力には劣る場合があるが安全性に優れるという特徴がある。
有機酸自体の抗菌力は、非解離(非イオン)状態の分子が増加すると細菌の細胞膜を通過しやすくなり、細胞内に侵入した有機酸が細胞液を酸性化させて微生物に障害を与えることにより発現すると考えられている。一方、クエン酸が溶解している水溶液のpHは低くなる、例えば、クエン酸濃度1質量%の水溶液ではpH(24℃)が約2.2と低くなるので、このような低pH水溶液中では非解離状態のクエン酸濃度は相対的に低くなる。
クエン酸はpH5以下の酸性域では抗菌効果を充分に発揮できず、pH6~7の中性域で抗菌効果を充分に発揮できることが知られている。実際に、クエン酸濃度が2.5質量%程度の水溶液では、pHが3以下になるためにグラム陰性菌である大腸菌と、グラム陽性菌である黄色ブドウ球菌に対する抗菌性はあまり高くない。
下記特許文献2には、半導体製造に使用する、クエン酸を有効成分とする洗浄剤に、イソチアゾリン組成物を添加して洗浄剤の白化を防止する方法が開示されているが、抗菌剤の配合については記載されていない。
下記特許文献3には、手指等の皮膚の殺菌・洗浄剤として、界面活性剤にカチオン荷電を有する殺菌剤を含有する液状殺菌洗浄剤組成物が開示されている。該殺菌剤として第4級アンモニウム塩系殺菌剤、ビグアナイド系殺菌剤、グリシン型両性界面活性剤等が挙げられている。第4級アンモニウム塩系殺菌剤としては、アルキルジメチルベンザルコニウム,アルキルジメチルベンゼトニウム,ジアルキルジメチルアンモニウム,アルキルトリメチルアンモニウム等が挙げられているが、これらの中で実施例において評価されたのは、塩化ベンザルコニウムと塩化ベンゼトニウムである。
ている。
下記特許文献5には、衣類の油汚れの除去を目的として、非イオン性界面活性剤に抗菌性第4級アンモニウム塩を配合した洗剤組成物が開示されている。第4級アンモニウム塩として、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム等が例示され、実施例(実施例13)において、洗剤組成物中のジデシルジメチルアンモニウムクロライド濃度を2重量%として、抗菌性の評価がなされている。
下記特許文献7には、医療器具洗浄等を目的として、(a)酸性物質、(b)塩基性物質、(c)中性からアルカリ側pHで活性の良好なタンパク質分解酵素からなる洗浄剤に、殺菌剤として、(d)ポリリジン、クロロヘキシジン又は第4級アンモニウム塩型殺菌剤を配合した洗浄剤組成物が開示されている。第4級アンモニウム塩型殺菌剤としては、ジメチルジアルキル(炭素数6~20)アンモニウム塩、ベンゼトニウム塩、ベンザルコニウム塩が挙げられ、これらの中でも洗浄効果の観点からポリリジンが好ましいと記載され、実施例において、ポリリジンが評価されている。
B成分の具体例として、実施例1、4~11でベンジルオクチルジメチルアンモニウムクロライド(塩化ベンザルコニウム塩)、実施例2でジデシルジメチルアンモニウムクロライド、実施例3でジドデシルジメチルアンモニウムクロライドをそれぞれ使用して、殺菌剤濃度をいずれも3質量%に調整された洗浄剤組成物での殺菌性が評価されている。
実施例において、アルキルトリメチルアンモニウムクロライドが配合された液体洗剤の抗菌性が評価されている。
本発明者は上記実情に鑑み鋭意検討した結果、洗浄剤として少なくともクエン酸を含む有機酸がpH1.4~2.8になるように含有された水溶液中に、化学式([R1,R2(CH3)2N]+Cl-)で表され、かつ該アルキル基R1、R2の炭素数が8~14である第4級アンモニウムクロライドが含有されている液体洗浄剤組成物は、優れた水垢取りの洗浄効果が発揮されると共に充分な抗菌効果も得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、以下の(1)~(9)に記載の発明を要旨とする。
該液体洗浄剤組成物は、クエン酸と、前記第4級アンモニウムクロライドと、水からなり、
該クエン酸は、該液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.4から2.8になるように含有されており、
下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド中のR1とR2は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基であり、
該第4級アンモニウムクロライドは、該液体洗浄剤組成物中に0.01~0.10質量%含有されている、
ことを特徴とする液体洗浄剤組成物。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I)
(2)洗浄剤として有機酸であるクエン酸、抗菌剤として下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド、及び起泡剤又は増粘剤からなる成分が水溶液に溶解している液体洗浄剤組成物であって、
該液体洗浄剤組成物は、クエン酸と、前記第4級アンモニウムクロライドと、前記起泡剤又は増粘剤と、水からなり、
該クエン酸は、該液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.4から2.8になるように含有されており、
下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド中のR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基であり、
該第4級アンモニウムクロライドは、該液体洗浄剤組成物中に0.01~0.10質量%含有されている、
ことを特徴とする液体洗浄剤組成物。
[R 1 R 2 (CH 3 ) 2 N] + Cl - ・・・・・(I)
(4)前記第4級アンモニウムクロライドが前記液体洗浄剤組成物中に0.01~0.05質量%含有されている、前記(1)から(3)のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
(5)前記起泡剤又は増粘剤が液体洗浄剤組成物中に0.02~2.0質量%含有されている、前記(2)から(4)のいずれかに記載の液体洗浄剤組物。
(6)有機酸洗浄剤であるクエン酸粉末中に、
抗菌剤として下記化学式(I)で表され、該式(I)におけるR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基である、第4級アンモニウムクロライドが0.2~4質量%含有されている粉末洗浄剤組成物の使用方法であって、
前記粉末洗浄剤組成物を、25℃におけるpHが1.4から2.8、かつ前記第4級アンモニウムクロライド濃度が0.01~0.10質量%になるように水溶液に溶解して、前記(1)に記載する液体洗浄剤組成物として使用する、
ことを特徴とする粉末洗浄剤組成物の使用方法。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I)
起泡剤又は増粘剤、及び抗菌剤として下記化学式(I)で表され、該式(I)におけるR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基である、第4級アンモニウムクロライドが0.2~4質量%、
が含有されている粉末洗浄剤組成物の使用方法であって、
前記粉末洗浄剤組成物を、25℃におけるpHが1.4から2.8、かつ前記第4級アンモニウムクロライド濃度が0.01~0.10質量%になるように水溶液に溶解して、前記(2)に記載する液体洗浄剤組成物として使用する、
ことを特徴とする粉末洗浄剤組成物の使用方法。
[R 1 R 2 (CH 3 ) 2 N] + Cl - ・・・・・(I)
(8)前記クエン酸は、液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.7から2.3になるように含有されている、前記(6)又は(7)に記載の粉末洗浄剤組成物の使用方法。
(9)前記第4級アンモニウムクロライドが前記液体洗浄剤組成物中に0.01~0.05質量%含有されている、前記(6)から(8)のいずれかに記載の粉末洗浄剤組成物の使用方法。
(I)液体洗浄剤組成物(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態である、液体洗浄剤組成物は、洗浄剤として有機酸であるクエン酸、及び抗菌剤として下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライドが水溶液に溶解している液体洗浄剤組成物であって、
該液体洗浄剤組成物は、クエン酸と、前記第4級アンモニウムクロライドと、水からなり、
該クエン酸は、該液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.4から2.8になるように含有されており、
下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド中のR1とR2は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基であり、
該第4級アンモニウムクロライドは、該液体洗浄剤組成物中に0.01~0.10質量%含有されている、ことを特徴とする。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I)
本発明の液体洗浄剤組成物中の洗浄剤は、少なくともクエン酸を含む有機酸であり、クエン酸を主成分とする有機酸が好ましく、クエン酸以外の他の有機酸として、酒石酸、リンゴ酸等を含有させることができる。
クエン酸は、その名称は柑橘類の「枸櫞(くえん)」に由来していて、レモン等の柑橘系や梅干しに含まれる酸で、さわやかな酸味を有している。クエン酸は、示性式がC(OH)(CH2COOH)2COOHで、融点153℃(精製後の無水物)、沸点175℃で水への溶解性は高く、無水物と1水和物が存在する。クエン酸は、一般的には澱粉や糖類を黒カビにより発酵させて作られるが、工業的には、甘藷デンプ粕を主原料にして液体培養法によりクエン酸を生成させた後に精製して製造されている。クエン酸は、酢酸と異なり無臭であるので、清涼飲料水や栄養ドリンク等の酸味として使用され、また食品のpH調整剤として様々なものに使用されている。
酒石酸は、酸味のある果実、特に葡萄、ワインに多く含まれる、光学異性体のある有機化合物で、示性式が (CH(OH)COOH)2で表される、融点167~170℃(L体、D体)のヒドロキシ酸である。リンゴ酸はリンゴから見つかったことに由来する有機酸で、示性式は HOOC-CH(OH)-CH2-COOHで表される、融点130℃のオキシコハク酸である。これらの有機酸の第一解離の解離定数(pKa1)はクエン酸3.14、酒石酸3.22、リンゴ酸3.40で、解離定数は比較的近似している。尚、解離度の小さい酸ほど解離定数は大きくなる。
上記少なくともクエン酸を含む有機酸中のクエン酸量は90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく、100質量%が更に好ましい。また、有機酸として、クエン酸と、酒石酸、リンゴ酸等のクエン酸以外の有機酸を併用することができるが、有機酸中の酒石酸とリンゴ酸の含有量は、それぞれ5質量%以下の割合になるように含有させることが好ましい。
クエン酸を水溶液に溶解する場合に、該水溶液のpHはクエン酸濃度に依存する。例えば、蒸留水中にクエン酸を濃度が0.25質量%になるように含有させるとpHは7.0から2.58に低下し、更にクエン酸を濃度が30質量%になるように含有させるとpHは1.03に低下する。液体洗浄剤組成物中の有機酸としてクエン酸のみを使用する場合に、該組成物のpHが1.7から2.3になるようにクエン酸を含有させることが好ましい。この場合、pHが上記2.3のときの該組成物中のクエン酸含有量は約0.75質量%となり、pHが上記1.7のときの該組成物中のクエン酸含有量は約7.5質量%となる。
本発明の液体洗浄剤組成物に使用する抗菌剤は、下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライドである。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I)
化学式(I)中のR1とR2は、炭素原子数が共に6~20のアルキル基であり、
第4級アンモニウムクロライドは、本発明の液体洗浄剤組成物中で0.005~0.10質量%になるように含有される。
液体洗浄剤組成物に添加できる抗菌剤として種々の無機系抗菌剤と有機系抗菌剤があり、有機系抗菌剤の中でも細菌の細胞構造を破壊する作用を有する抗菌剤として、カルボン酸系、エステル系、エーテル系、過酸化物・エーテル系、第4級アンモニウム系、ビグアナイト系が知られている。前記第4級アンモニウム系として実用的観点から最も知られているは、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド(ベンザルコニウムクロライド)、アルキルトリメチルアンモニウムクロライドである。また、前記特許文献5(洗浄剤として非イオン系界面活性剤を使用している)、及び特許文献6(洗浄剤として非イオン系界面活性剤、両性界面活性剤等を含み、液体洗浄剤組成物のpHは9以上である)で開示された液体洗浄剤組成物においては、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライドが抗菌性を有することが実施例で確認されている。
本発明者は、種々の抗菌剤について検討した結果、有機系抗菌剤であるカチオン系抗菌剤の中で下記化学式(I)により表される特定の第4級アンモニウムクロライドが極めて少量の含有量で優れた抗菌効果を発揮することを見出した。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I)
R1とR2の一方が炭素原子数8~14の長鎖アルキル基で、他方が炭素原子数8未満のメチル基であるアルキルトリメチルアンモニウムクロライドであり、又はR1とR2の一方が炭素原子数8~14の長鎖アルキル基で、他方がベンジル基であるベンジルアルキルジメチルアンモニウムクロライド(ベンザルコニウムクロライド)である場合には充分な抗菌効果が発揮されない。また、上記化学式(I)中のアルキル基のR1とR2の炭素原子数が共に14を超える場合にも充分な抗菌効果が発揮されなくなる。
上記化学式(I)中のアルキル基のR1とR2の炭素原子数が共に8~14の第4級アンモニウムクロライドの場合に、グラム陰性細菌及びグラム陽性細菌に対し、特にグラム陰性細菌に対して優れた抗菌性を発揮する。
本発明の液体洗浄剤組成物中の、抗菌剤である第4級アンモニウムクロライドの含有量は0.005~0.10質量%であり、0.01~0.05質量%が好ましく、0.015~0.04質量%がより好ましい。該液体洗浄剤組成物中の抗菌剤の濃度が0.005質量%(50質量ppm)以上で充分な抗菌効果が発現し、一方、該液体洗浄剤組成物中の抗菌剤の濃度が0.10質量%(1000ppm)を超えても抗菌性の更なる向上は期待できない。
本発明の第1の実施形態の別の実施形態である、液体洗浄剤組成物は、
洗浄剤として有機酸であるクエン酸、抗菌剤として下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド、及び起泡剤又は増粘剤からなる成分が水溶液に溶解している液体洗浄剤組成物であって、
該液体洗浄剤組成物は、クエン酸と、前記第4級アンモニウムクロライドと、前記起泡剤又は増粘剤と、水からなり、
該クエン酸は、該液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.4から2.8になるように含有されており、
下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド中のR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基であり、
該第4級アンモニウムクロライドは、該液体洗浄剤組成物中に0.01~0.10質量%含有されている、ことを特徴とする。
[R 1 R 2 (CH 3 ) 2 N] + Cl - ・・・・・(I)
該別の実施形態は、上記第1の実施形態に記載する液体洗浄剤組成物に増粘剤又は起泡剤が含有された組成物であるので、増粘剤又は起泡剤の含有以外の記載は、上記第1の実施形態と同様になることから省略して、以下、増粘剤又は起泡剤の含有について記載する。
本発明の液体洗浄剤組成物中には、傾斜面や垂直面から該液体洗浄剤組成物がタレ落ちするのを抑制して洗浄効果を高める等のために、増粘剤又は起泡剤を含有させることができる。
増粘剤とは、液体洗浄剤組成物の粘度を高め、タレ落ちを防いで洗浄効果を高める働きを持つ添加剤であり、一方、起泡剤とは液体に溶けて、泡を生じ易くさせると共に、生成した泡を安定に保つ物質で、ガスを発生させることにより発泡させるいわゆる発泡剤(気泡剤)とは一般には区別されている。
本発明の液体洗浄剤組成物に増粘剤又は起泡剤を含有させる場合には、その含有量は該組成物中で0.02~2.0質量%であることが望ましい。増粘剤又は起泡剤の含有量が前記0.02質量%以上で必要な増粘性又は起泡性が発揮され、一方、前記2.0質量%を超えても更なる増粘性又は起泡性の向上効果は期待できない。
増粘剤は起泡性をも有している場合が多いので、増粘剤と起泡剤の例示は共通する場合があることから、増粘剤又は起泡剤を有する添加剤として、グリセリン脂肪酸エステルモノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等の脂肪酸エステル類、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、カラギナン、キサンタンガム、グァーガム、タマリンドガム、ペクチン、ローカストビーンガム、加工デンプン等の多糖類が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄効果に優れていて、また比較的短時間でグラム陰性菌である大腸菌や、グラム陽性菌である黄色ブドウ球菌等の細菌に対して優れた抗菌効果を発揮することができ、人体に対する安全性も高く、無刺激である。本発明の液体洗浄剤組成物は、冷蔵庫の内外、食器棚、電子レンジ等の調理器具、浴室、窓ガラス等の掃除、赤ちゃんのおもちゃ、ペット用品等の汚れ落としに有効である。本発明の液体洗浄剤組成物は、汚れ落としをする際に直接スプレーした後にふき取るかもしくは洗い流しするか、又は柔らかい布かティッシュなどに含ませてふきとることが好ましい。
尚、本発明の液体洗浄剤組成物に含まれる、上記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライドからなる抗菌剤は、前述のようにプラス電荷を有することでその性能が発揮されているので、マイナス電荷を有する陰イオン性界面活性剤が含有されていると、この電気的性質は打ち消され抗菌性能が低下するか消失する場合があるので留意する必要がある。
本発明の第2の実施形態である、粉末洗浄剤組成物の使用方法は、
有機酸洗浄剤であるクエン酸粉末中に、
抗菌剤として下記化学式(I)で表され、該式(I)におけるR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基である、第4級アンモニウムクロライドが0.2~4質量%含有されている粉末洗浄剤組成物の使用方法であって、
前記粉末洗浄剤組成物を、25℃におけるpHが1.4から2.8、かつ前記第4級アンモニウムクロライド濃度が0.01~0.10質量%になるように水溶液に溶解して、前記第1の実施形態に記載する液体洗浄剤組成物として使用する、
ことを特徴とする。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I)
該粉末洗浄剤組成物は、上記の通り、水溶液に溶解して、前記第1の実施形態である液体洗浄剤組成物として使用することができる。
本発明の粉末洗浄剤組成物中の、洗浄剤である有機酸は、第1の実施形態に記載したと同様に、少なくともクエン酸を含む有機酸であり、クエン酸以外の他の有機酸として、酒石酸、リンゴ酸等を含有させることができる。上記少なくともクエン酸を含む有機酸中のクエン酸量は90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく、100質量%が更に好ましい。また、有機酸として、クエン酸以外に、酒石酸、リンゴ酸等を併用する場合に、有機酸中の酒石酸とリンゴ酸の含有量は、それぞれ5質量%以下とすることが好ましい。
これらの有機酸の第一解離の解離定数(pKa1)はクエン酸3.14、酒石酸3.22、リンゴ酸3.40で、解離定数は比較的近似している。尚、解離度の小さい酸ほど解離定数は大きくなる。クエン酸、酒石酸、リンゴ酸等の有機酸は洗浄で金属汚れを溶解して除去する作用を有している。これらの有機酸の中でクエン酸は、安全性が高く、粉末状で保存し易い
本発明の粉末洗浄剤組成物に使用する抗菌剤は、下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライドである。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I)
クエン酸自体はある程度の抗菌性を有しているが、本発明の粉末洗浄剤組成物を水溶液に溶解して、第1の実施形態で記載した液体洗浄剤組成物として使用すると、該液体洗浄剤組成物のpHは3以下になり、このような酸性条件下では、前述の通り、クエン酸は抗菌性を発揮できないので、抗菌性を付与するためには別途抗菌剤を添加する必要がある。
本発明者は、種々の抗菌剤について検討した結果、有機系抗菌剤であるカチオン系抗菌剤の中で下記化学式(I)により表される特定の第4級アンモニウムクロライドが極少量の含有量で優れた抗菌効果を発揮することを見出した。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I)
上記化学式(I)中のアルキル基のR1とR2の炭素原子数が8~14の第4級アンモニウムクロライドの場合に、グラム陰性菌である大腸菌や、グラム陽性菌である黄色ブドウ球菌に対して充分な抗菌性を発揮する。
また、本発明の粉末洗浄剤組成物中での上記第4級アンモニウムクロライドの含有量は、0.1~4質量%であり、0.2~2質量%が好ましく、0.2~1質量%がより好ましい。該粉体洗浄剤組成物中の抗菌剤の濃度が上記0.1質量%以上で充分な抗菌効果が発現し、一方、4質量%を超えても抗菌性の更なる向上は期待できない。
本発明の第2の実施形態の別の実施形態である、液体洗浄剤組成物の使用方法は、
有機酸洗浄剤であるクエン酸の粉末中に、
起泡剤又は増粘剤、及び抗菌剤として下記化学式(I)で表され、該式(I)におけるR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基である、第4級アンモニウムクロライドが0.2~4質量%含有されている粉末洗浄剤組成物の使用方法であって、
前記粉末洗浄剤組成物を、25℃におけるpHが1.4から2.8、かつ前記第4級アンモニウムクロライド濃度が0.01~0.10質量%になるように水溶液に溶解して、前記第1の実施形態の別の実施形態に記載する液体洗浄剤組成物として使用する、ことを特徴とする。
[R 1 R 2 (CH 3 ) 2 N] + Cl - ・・・・・(I)
該第2の実施形態の別の実施形態における粉末洗浄剤組成物は、上記第2の実施形態に記載する粉末洗浄剤組成物に増粘剤又は起泡剤が含有された組成物であるので、増粘剤又は起泡剤の含有以外の記載は上記第2の実施形態と同様になるので省略して、以下、増粘剤又は起泡剤の含有について記載する。
上記第2の実施形態に記載する粉末洗浄剤組成物中には、増粘剤又は起泡剤を含有させることができ、その含有量は該組成物中で0.8~25質量%であることが望ましい。増粘剤又は起泡剤の含有量が前記0.8質量%以上で必要な増粘性又は起泡性が発揮され、一方、前記25質量%を超えても更なる増粘性又は起泡性の向上効果は期待できない。
増粘剤とは、本発明の粉末洗浄剤組成物を水溶液に溶解して得られる液体洗浄剤組成物の粘度を高める作用、及び液体洗浄剤組成物の乾きを抑制する働きを持つ添加剤である。一方、起泡剤とは液体に溶けて、泡を生じ易くすると共に、生成した泡を安定に保つ添加剤で、ガスを発生させることにより発泡させるいわゆる発泡剤(気泡剤)とは一般には区別されている。
増粘剤は液体洗浄剤組成物の粘度を高めることにより、また起泡剤は液体洗浄剤組成物に泡を生じ易くさせるので、共に傾斜面や垂直面から液体洗浄剤組成物がタレ落ちを防いで洗浄効果を高める作用を発揮する。増粘剤は起泡性をも有している場合が多いので、増粘剤と起泡剤の例示は共通する場合があることから、増粘剤又は起泡剤を有する添加剤として、グリセリン脂肪酸エステルモノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等の脂肪酸エステル類、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、カラギナン、キサンタンガム、グァーガム、タマリンドガム、ペクチン、ローカストビーンガム、加工デンプン等の多糖類が挙げられる。
本発明の粉末洗浄剤組成物の製造方法は特に限定されるものではないが、その具体例として、粉末状又は微粒子状のクエン酸に、上記抗菌剤、及び必要に応じて増粘剤又は起泡剤を所定量添加して、ミル等により、充分に混合する方法が挙げられる。粉末状抗菌性洗浄剤の平均粒子径は、水溶液への溶解性を考慮すると、その平均粒子径は100~1000μm程度が好ましい。
また、本発明の粉末洗浄剤組成物の使用方法は、上記粉末洗浄剤組成物を水溶液に溶解して、第1の実施形態、又は第1の実施形態の別の実施形態に記載した液体洗浄剤組成物として使用すると、洗浄効果に優れ、また比較的短時間で大腸菌や黄色ブドウ球菌等の一般的な細菌に対して優れた抗菌効果を発揮することができ、人体に対する安全性も高く、無刺激である。また、該液体洗浄剤組成物は、冷蔵庫の内外、食器棚、電子レンジ等の調理器具、浴室、窓ガラス等の掃除、赤ちゃんのおもちゃ、ペット用品等の汚れ落としに有効である。
(1)試料
(イ)洗浄剤組成物原料
洗浄効果を発揮する洗浄剤として、クエン酸(純度:99.5質量%以上、以下、本実施例、比較例において洗浄剤ということがある)を使用した。
抗菌剤として、下記抗菌剤を使用した。
(i)ジデシル(C10 H21)ジメチルアンモニウムクロライド(DDAC)
(ii)ジラウリル(C12H25)ジメチルアンモニウムクロライド(DLDC)
([(C12H25)2(CH3)2N]+Cl-)竹本油脂(株)製、商品名:パイオニンB-2211
(iii)ジアルキ(C16-18H33-37)ジメチルアンモニウムクロライド(DAAC)
DAACは下記3つの化合物を含む混合物である。
([(C16H33)2(CH3)2N]+Cl-)14質量%、([(C16H33)(C18H37)(CH3)2N]+Cl-)41質量%
([(C18H37) 2(CH3)2N]+Cl-)40質量%
東京化成品工業(株)製、商品名:D1630
(iv)ジオレイル(C18H35)ジメチルアンモニウムクロライド(DOAC)
([(C18H37)2(CH3)2N]+Cl-)竹本油脂(株)製、商品名:パイオニンB-2811
(v)ベンジルジメチルテトラデシル(C14H29)アンモニウムクロライド(BMDAC)
(別名:ベンザルコニウムクロライド)
([C6H5CH2 (CH3)2(C14H29)N]+Cl-)東京化成品工業(株)製、商品名:A5160
(vi)ラウリル(C12H25)トリメチルアンモニウムクロライド(LTMAC)
([(C12H25)(CH3)3N]+]Cl-)東京化成品工業(株)製、商品名:T0926
抗菌効果の評価に広く使用されている下記の2種類の試験菌を用いた。
(i)大腸菌(Escherichia coli NBRC 3972)
(ii)黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC 12732)
尚、大腸菌はグラム陰性菌で、黄色ブドウ球菌はグラム陽性菌である。
洗剤・石けん公正取引協議会により規定された、「住宅用合成洗剤及び石けんの除菌活性試験方法(平成19年7月31日改正)」に準じた。尚、該試験方法における、細菌の取扱い方また試験菌の準備方法などはJIS L 1902、及び JIS Z 2801が参考にされている。
(1)検体の調製
実施例1、2において、それぞれ下記の抗菌剤を使用した。
実施例1:ジデシルジメチルアンモニウムクロライド
実施例2:ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド
実施例1、2において、前記クエン酸濃度が2.5質量%、上記抗菌剤の濃度が200質量ppm含まれる水溶液をそれぞれ調製して、検体とした。尚、使用する抗菌剤に低級アルコール、又は低級アルコール・水からなる溶媒が含まれている場合には、これらの溶媒を除いた抗菌剤の有効成分濃度を抗菌剤濃度とした(以下、同じ)。
検体10mlに、上記大腸菌、黄色ブドウ球菌がそれぞれ含まれる試験菌液をそれぞれ0.1mlずつ接種して、25℃で5分間培養した。
(3)生菌数の測定
接種5分後に、試験試料の10倍希釈系列を、減菌生理食塩水を用いて作製し、これら希釈液を細菌SCDLP寒天培養地に接種し、35℃で48時間培養した。培養後、形成されたコロニーをカウントし、生菌数に換算した。菌体の抗菌試験結果を表1に示す。
尚、表1中の実施例1、2における評価結果の数値はn3の平均値である(以下、表1において同じ)。
(1)検体の調製
実施例3~6において、前記クエン酸濃度が2.5質量%、抗菌剤である上記ジデシルジメチルアンモニウムクロライドが50、100、500、1000質量ppm含まれる水溶液をそれぞれ調製して、検体とした。
(2)試験菌液の接種及び培養、生菌数の測定
実施例1、2に記載したのと同様の方法にて試験菌液の接種及び培養を行った。また、該培養後、生菌数の測定を行った。結果をまとめて表1に示す。
比較例1において、前記クエン酸濃度が2.5質量%で、抗菌剤が含まれない水溶液を調製して、検体とした。実施例1、2に記載したと同様に、試験菌液の接種及び培養を行った。該培養後、生菌数の測定を行った。結果を表2に示す。尚、表2中における評価結果の数値はn3の平均値である(以下、表2において同じ)。
比較例2において、前記クエン酸濃度が2.5質量%で、抗菌剤である上記ジデシルジメチルアンモニウムクロライドが20質量ppm含まれる水溶液を調製して、検体とした。実施例1、2に記載したと同様に、試験菌液の接種及び培養を行った。該培養後、生菌数の測定を行った。結果を表2に示す。
(1)検体の調製
比較例3~6において、前記クエン酸濃度が2.5質量%、下記抗菌剤がそれぞれ200質量ppm含まれる水溶液を調製して、検体とした。
比較例3:ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド(DAAC)
比較例4:ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド(DOAC)
比較例5:ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウムクロライド(BMDAC)
比較例6:ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド(LTMAC)
(2)試験菌液の接種及び培養、生菌数の測定
上記実施例1、2に記載したと同様の方法にて試験菌液の接種及び培養を行った。また、該培養後、生菌数の測定を行った。結果をまとめて表2に示す。
Claims (9)
- 洗浄剤として有機酸であるクエン酸、及び抗菌剤として下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライドが水溶液に溶解している液体洗浄剤組成物であって、
該液体洗浄剤組成物は、クエン酸と、前記第4級アンモニウムクロライドと、水からなり、
該クエン酸は、該液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.4から2.8になるように含有されており、
下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド中のR1とR2は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基であり、
該第4級アンモニウムクロライドは、該液体洗浄剤組成物中に0.01~0.10質量%含有されている、
ことを特徴とする液体洗浄剤組成物。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I) - 洗浄剤として有機酸であるクエン酸、抗菌剤として下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド、及び起泡剤又は増粘剤からなる成分が水溶液に溶解している液体洗浄剤組成物であって、
該液体洗浄剤組成物は、クエン酸と、前記第4級アンモニウムクロライドと、前記起泡剤又は増粘剤と、水からなり、
該クエン酸は、該液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.4から2.8になるように含有されており、
下記化学式(I)で表される第4級アンモニウムクロライド中のR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基であり、
該第4級アンモニウムクロライドは、該液体洗浄剤組成物中に0.01~0.10質量%含有されている、
ことを特徴とする液体洗浄剤組成物。
[R 1 R 2 (CH 3 ) 2 N] + Cl - ・・・・・(I) - 前記クエン酸は、液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.7から2.3になるように含有されている、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤組成物。
- 前記第4級アンモニウムクロライドが前記液体洗浄剤組成物中に0.01~0.05質量%含有されている、請求項1から3のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
- 前記起泡剤又は増粘剤が液体洗浄剤組成物中に0.02~2.0質量%含有されている、請求項2から4のいずれかに記載の液体洗浄剤組物。
- 有機酸洗浄剤であるクエン酸粉末中に、
抗菌剤として下記化学式(I)で表され、該式(I)におけるR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基である、第4級アンモニウムクロライドが0.2~4質量%含有されている粉末洗浄剤組成物の使用方法であって、
前記粉末洗浄剤組成物を、25℃におけるpHが1.4から2.8、かつ前記第4級アンモニウムクロライド濃度が0.01~0.10質量%になるように水溶液に溶解して、前記請求項1に記載する液体洗浄剤組成物として使用する、
ことを特徴とする粉末洗浄剤組成物の使用方法。
[R1R2(CH3)2N]+Cl-・・・・・(I) - 有機酸洗浄剤であるクエン酸の粉末中に、
起泡剤又は増粘剤、及び抗菌剤として下記化学式(I)で表され、該式(I)におけるR 1 とR 2 は、炭素原子数が共に10又は12のアルキル基である、第4級アンモニウムクロライドが0.2~4質量%含有されている粉末洗浄剤組成物の使用方法であって、
前記粉末洗浄剤組成物を、25℃におけるpHが1.4から2.8、かつ前記第4級アンモニウムクロライド濃度が0.01~0.10質量%になるように水溶液に溶解して、前記請求項2に記載する液体洗浄剤組成物として使用する、
ことを特徴とする粉末洗浄剤組成物の使用方法。
[R 1 R 2 (CH 3 ) 2 N] + Cl - ・・・・・(I) - 前記クエン酸は、液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが1.7から2.3になるように含有されている、請求項6又は7に記載の粉末洗浄剤組成物の使用方法。
- 前記第4級アンモニウムクロライドが前記液体洗浄剤組成物中に0.01~0.05質量%含有されている、請求項6から8のいずれかに記載の粉末洗浄剤組成物の使用方法。
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